説明

容器内攪拌装置ユニット

【課題】缶体の上面を切り開けることなく缶体内の液体を効率良く自動で安全に攪拌する。
【解決手段】攪拌装置201は、シャフト202と、羽根体203と、エアモータとを備える。羽根体203は、シャフト202の端部に回転自在に設けられ、通常は自重で垂れ下がっている。エアモータは、シャフトをその軸回り方向に回転させ、羽根体203を広げる。攪拌装置201は、缶体501に取り付けるための蓋体401に保持されている。攪拌装置201のシャフト202は、柱体形状の缶体501の一方の端面の非中心位置に形成された液体排出口504から挿入され、缶体501の内部に位置付けられる。羽根体203は、エアモータの駆動により広がって、缶体501内の塗料502を攪拌する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一斗缶等の柱体形状の缶体に格納された液体を攪拌するための攪拌装置を含んだ攪拌装置ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
一斗缶等の柱体形状の缶体に格納された液体の成分の一部は、沈殿していることがある。例えば、この液体が塗料であるとした場合には、塗料に含まれる顔料が沈殿する。この場合、缶体内の液体の下層部分と上層部分とでは、その成分の濃度が異なってしまう。そこで、缶体内の液体を使用するに際してその液体を攪拌し缶体内の液体の濃度を均一にすることが行われている。
【0003】
特許文献1には、シャフト2の先端に撹拌羽根6,7を回転自在に装着して構成された塗料撹拌具の発明が記載されている。そして、特許文献1には、塗料撹拌具1を垂直に向けて撹拌羽根6,7をその自重で非拡開状態にし、この状態で一斗缶12の上面12aの塗料排出口13から撹拌羽根6,7を一斗缶12内に挿入し、塗料撹拌具1を矢印ハ方向に傾倒させて撹拌羽根6,7を一斗缶12内の底部の中心近傍に位置付け、シャフト2に取り付けられた電動回転工具14のスイッチをオンして作動させて、一斗缶12内の塗料を攪拌することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−280700号公報(段落0013〜0015、図1〜図4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一斗缶のような柱体形状の缶体に形成される塗料排出口は、缶体を傾けて内部の液体を排出させるときの利便性から、缶体の上面の角部近傍や縁部近傍に設けられることが多い。この場合、一斗缶12内の液体を効率良く攪拌しようとして特許文献1に記載の塗料撹拌具の撹拌羽根6,7を一斗缶12の底部の略中心に位置付けるためには、特許文献1(特に、図3)に記載されているようにシャフト2を傾斜させなくてはならない。しかしながら、これでは、使用者がシャフト2を斜めにした状態を維持して電動回転工具14を握り続け、この状態で操作者は電動回転工具14のスイッチを操作しなければならない。
【0006】
ここで、缶体内の液体を効率良く攪拌するために缶体の上面の全体をスクレッパーで切り開いて缶体の上方部分を開口させることも考えられる。確かに、この場合、使用者は、塗料撹拌具のシャフトを缶体の内部に差し込みやすく、シャフトを鉛直に向けたままで塗料撹拌具を保持することができる。しかしながら、この場合、上蓋をスクレッパーで開く工程に時間がかかる。また、切り開いた缶の縁に使用者が接触して怪我をするおそれがある。さらに、スクレッパーで切り開けたときに金属粉が発生し、この金属粉が缶体内の液体に混入するおそれも生ずる。
【0007】
本発明の目的は、缶体の上面を切り開けることなく缶体内の液体を効率良く自動で安全に攪拌することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の攪拌装置ユニットは、シャフトと、前記シャフトの端部に回転自在に設けられ自重で垂れ下がる羽根体と、前記シャフトをその軸回り方向に回転する回転駆動部と、を備える攪拌装置と、柱体形状であって内部に液体を収納し一方の端面の非中心位置に液体排出口を形成する缶体を、前記一方の端面を上方に向け前記一方の端面の中心点よりも上方に前記液体排出口を位置付けるよう傾斜させて保持する缶体保持部と、前記液体排出口を通る鉛直線に前記シャフトを一致させて前記攪拌装置を保持する攪拌装置保持部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、羽根体を液体排出口から缶体の内部にスムーズに導くことができ、さらに、シャフトを鉛直に向けたままで羽根体を缶体の内壁に衝突させないような缶体の内部の中央近傍に位置付けることができ、したがって、缶体の上面を切り開けることなく缶体内の液体を効率良く自動で安全に攪拌することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】攪拌装置ユニットを用いて缶体内の塗料を攪拌する様子を示す正面図である。
【図2】(a)は、複数の攪拌装置ユニットを一体化した一体化装置の斜視図である。(b)は、攪拌装置を缶体に取り付ける様子を示す斜視図である。
【図3】(a)は、載置台の平面図である。(b)は、載置台及びこの載置台に載置された缶体を示す平面図である。
【図4】攪拌装置及び蓋体を示す、図1のA矢視図である。
【図5】シャフトが回転して羽根体が広がった状態の攪拌装置及び蓋体の正面図である。
【図6】羽根体の第一の例を示す斜視図である。
【図7】(a)は、羽根体の第二の例を示す正面図である。(b)は、羽根体の第二の例を示す平面図である。(c)は、羽根体の第二の例を示す側面図である。(d)は、図7(a)〜図7(c)における羽根体のみを示す分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の一形態を、図1ないし図6に基づいて説明する。図1は、攪拌装置ユニット101を用いて缶体501内の塗料502を攪拌する様子を示す正面図である。攪拌装置ユニット101は、攪拌装置201と、缶体保持部としての載置台301と、攪拌装置保持部としての蓋体401と、を備える。攪拌装置ユニット101は、柱体形状をなしている缶体501に収納された塗料502を、上面(図2(b)等に示す端面503)を切り開けることなく効率良く自動で安全に攪拌するために用いられる。なお、図1では、缶体501の側面の一部が破断されて示されている。
【0012】
図2(a)は、複数の攪拌装置ユニット101を一体化した一体化装置51の斜視図である。本実施の形態では、水平方向に延びる長尺部材52に複数の攪拌装置ユニット101のそれぞれの蓋体401を取り付け、長尺部材52の両端部分を支柱53に支持させて、一体化装置51が構成される。一体化装置51では、長尺部材52が上下方向に移動自在となっており、羽根体203を缶体501内に位置付けたり、羽根体203を液体排出口504の上方に位置付けたりすることができる。また、支柱53は、長尺部材52を所望の高さで支持する。ここで、長尺部材52を上下に動かすための駆動源には、一例として、油圧モータを採用することができる。以下、一体化装置51に備わる一の攪拌装置ユニット101について、詳細に説明する。なお、図2(b)以降の各図において、長尺部材52を省略する。
【0013】
図2(b)は、攪拌装置ユニット101を缶体501に取り付ける様子を示す斜視図である。缶体501の一方の端面503には、液体排出口504が形成されている。この液体排出口504は、端面503の非中心位置に設けられている。このような缶体501の一例は、図1及び図2(b)に示すような一斗缶である。一斗缶は、一般に、直方体形状をなしていて、上面(端面503)の一の角A1の近傍に液体排出口504を形成している。缶体501では、未開封時には、液体排出口504にキャップ505が取り付けられていて、缶体501内の塗料502は密閉されている。そして、使用者が缶体501内の塗料502を用いたい場合、使用者は、キャップ505を取り外して液体排出口504を開放させ、缶体501を傾けて液体排出口504から塗料502を排出させる。
【0014】
図1及び図2(b)を参照する。攪拌装置ユニット101を用いて缶体501内の塗料502を攪拌する場合、使用者は、床面FL上に設置された載置台301に缶体501を載置する。この載置台301は、図1及び図2(b)に示すように、缶体501を床面FLに対して傾斜させて保持する。このとき、使用者は、液体排出口504を形成する端面503を上方に向け、液体排出口504を端面503の中心点CPよりも上方に位置付ける。
【0015】
図3(a)は、載置台301の平面図である。図3(b)は、載置台301及びこの載置台301に載置された缶体501を示す平面図である。図2(b)、図3(a)及び図3(b)を参照する。載置台301は、正方形状の平板302を基本とする。平板302の下面には、脚部303が取り付けられている。載置台301が床面FL(図1及び図2(b)参照)に載置されると、脚部303は鉛直に向く。このとき、平板302の一の角部B4は床面FLに接触し、角部B4に隣り合う角部B2,B3は同じ高さ位置に並び、角部B4に対して対角にある角部B1は角部B2,B3,B4のいずれに対しても高く位置付けられる。そして、平板302では、角部B4から平板302に対して垂直となる向きに、背凭部304が突出している。また、平板302では、角部B2と角部B4との間の箇所、及び、角部B3と角部B4との間の箇所のそれぞれから、平板302に対して垂直となる向きに、ポール305が突出している。
【0016】
缶体501が載置台301に載置されると、缶体501は、背凭部304及びポール305に寄りかかって傾斜した状態で静止する。このとき、液体排出口504に近い缶体501の端面503の角A1は、端面503を取り囲む他の角A2,A3,A4のいずれよりも高く位置付けられる。このとき、角A1に隣り合う角A2,A3はいずれも、端面503の中心点CPと同じ高さに位置付けられる。また、角A1の対角に位置する角A4は、他の角A1,A2,A3のいずれよりも低く位置付けられる。
【0017】
図4は、攪拌装置201及び蓋体401を示す、図1のA矢視図である。図2(b)及び図4を参照する。攪拌装置201は、載置台301に保持されて傾斜している缶体501に対して装着される。攪拌装置201は、シャフト202と、羽根体203と、回転駆動部としてのエアモータ204と、エアバルブ205と、エアホース206と、操作レバー207とを備える。
【0018】
羽根体203は、取付軸208によってシャフト202の一方の端部に取り付けられている。羽根体203は、取付軸208を回転中心としてシャフト202に対して回転自在である。そして、羽根体203は、その自重によって、図2(b)に示すように取付軸208から鉛直に垂れ下がっている。
【0019】
エアモータ204は、回転駆動軸(図示せず)を有する。回転駆動軸は、シャフト202の他方の端部に連結している。エアモータ204は、エアホース206を介して送り込まれてくる空気ARの圧力によって回転駆動軸を回転させる。エアホース206は、エアモータ204に対して着脱自在である。
【0020】
エアバルブ205は、操作レバー207の位置に応じて、エアホース206を介して送り込まれる空気ARを通過させたり遮断したりする。操作レバー207は、エアバルブ205に空気ARを通過させるための開放位置207Uと、エアバルブ205に空気ARを遮断させるための閉止位置207Lとの間で変位自在である。使用者は、操作レバー207を開放位置207U及び閉止位置207Lのいずれかに位置付けて、エアモータ204を駆動させたり停止させたりする。
【0021】
図5は、シャフト202が回転して羽根体203が広がった状態の攪拌装置201及び蓋体401の正面図である。使用者が操作レバー207を開放位置207Uに位置付けると、エアバルブ205は開放され、エアモータ204には空気ARが送り込まれる。エアモータ204は、空気ARの圧力によって回転駆動軸を回転させる。これにより、シャフト202はその軸回り方向RAに回転する。ここで、羽根体203は、シャフト202の回転力により取付軸208を中心に方向RBの向きに回転して、シャフト202から放射する方向に広がる。なお、エアモータ204に送り込まれる空気ARの圧力を調整することで、シャフト202の回転速度を自在に変更することができる。
【0022】
使用者が操作レバー207を閉止位置207Lに位置付けると、エアバルブ205は空気ARを遮断する。これにより、エアモータ204は、回転駆動軸の回転駆動を停止する。その結果、シャフト202は停止する。そして、羽根体203は、その自重により取付軸208から鉛直に垂れ下がる。
【0023】
図6は、羽根体203の第一の例を示す斜視図である。羽根体203の第一の例は、断面L字形の長尺部材である。より詳細には、羽根体203は、取付用平板部203aと、延出平板部203bとを有する。
【0024】
シャフト202の先端部分202aには、溝部202bが形成されている。この溝部202bは、シャフト202の端面からこのシャフト202の長さ方向に切り込まれたような形状をなしていて、シャフト202の側面側から見ると凹形状をなしている。この溝部202bには、取付用平板部203aの端部が、シャフト202の端面側から入り込んでいる。そして、取付軸208は、シャフト202と取付用平板部203aとを貫通している。また、延出平板部203bは、取付用平板部203aの一方の長辺からこの取付用平板部203aと垂直になし、軸回り方向RAに迫り出している。そして、シャフト202の先端部分202aの一部(図6に示す領域QA)は、方向RBに回転する羽根体203の延出平板部203bの動きに干渉しないように、丸く形成されている。ここで、別の実施の形態として、溝部202bの底面202cに羽根体203の取付用平板部203aの他方の長辺203cを当接させて、方向RBに回転した羽根体203がシャフト202と直交する向きに維持されるようにしてもよい。
【0025】
シャフト202には、図6に示すように、二つの羽根体203が取り付けられる。これらの羽根体203は、シャフト202の先端部分202aに形成される平坦面のそれぞれに、取付軸208について対称となる。
【0026】
図7(a)は、羽根体203の第二の例を示す正面図である。図7(b)は、羽根体203の第二の例を示す平面図である。図7(c)は、羽根体203の第二の例を示す側面図である。図7(d)は、図7(a)〜図7(c)における羽根体203のみを示す分解図である。羽根体203の別の一例は、シャフト202が軸回り方向RAに回転することによって方向RBに回転する、プロペラとして用いられるような翼形状の部材である。この場合、図6中の領域QAに示したように、シャフト202の先端部分202aの一部を丸く形成する必要はない。
【0027】
このように、羽根体203としては、図6に示すような断面L字形の長尺部材、図7(a)〜図7(d)に示すような翼形状の部材を採用することができる。さらに、羽根体203としては、液体排出口504を通過する形状であって、軸回り方向RAにシャフト202が回転することによって方向RBに回転する部材であれば、形状を問わない。
【0028】
再び、図1及び図2(b)を参照する。蓋体401は、缶体501の端面503に覆い被さる。そして、蓋体401は、端面503に覆い被さったときに液体排出口504に一致する箇所で、攪拌装置201を保持する。また、蓋体401が端面503に覆い被さったとき、シャフト202は、液体排出口504を通る鉛直線VLに一致する。なお、蓋体401は、エアモータ204と連結していて、エアモータ204に備わる回転駆動軸(図示せず)やシャフト202は蓋体401に連結していない。このため、エアモータ204が駆動するときに蓋体401が回転することはない。
【0029】
ところで、載置台301は、図1に示すように、液体排出口504を通る鉛直線VLと、缶体501の底部中心点CQを通り缶体501の高さ方向に延びる仮想線AXとが交差するように、缶体501を傾斜させて保持している。その一例が、図1に示す状態であり、載置台301の平板302が、床面FLに対して角度αだけ傾斜している。缶体501が一斗缶である場合、角度αは約15度である。そして、蓋体401は、このような缶体501に取り付けられた際に鉛直線VLと仮想線AXとの交点に取付軸208が位置するような長さだけシャフト202を蓋体401から突出させて、攪拌装置201を保持する。鉛直線VLと仮想線AXとの交点に取付軸208が位置付けられることで、シャフト202が回転して羽根体203が広がっても、羽根体203は缶体501の内壁に衝突しない。
【0030】
上記のような攪拌装置ユニット101を用いて缶体501内の塗料502を攪拌する場合、使用者は、まず、載置台301に缶体501を載せる。続いて、使用者は、キャップ505を取り外す。続いて、使用者は、シャフト202を鉛直に向けるよう攪拌装置201を持つ。このとき、羽根体203は鉛直に垂れ下がる。この状態で、使用者は、羽根体203を液体排出口504に通過させ、蓋体401を缶体501の端面503に覆い被せて、攪拌装置201を缶体501に装着する。これにより、取付軸208は、鉛直線VLと仮想線AXとの交点に位置付けられる。
【0031】
続いて、使用者は、エアホース206をエアモータ204に装着し、操作レバー207を開放位置207Uに位置付ける。これにより、エアモータ204が駆動してシャフト202が回転し、羽根体203が広がる。ここで、羽根体203は断面L字形をなしていて、延出平板部203bは軸回り方向RAに迫り出している。このため、シャフト202が回転すると、羽根体203は塗料502を押し下げるように攪拌し、図1に示すような塗料502の流動LQを生じさせる。そして、塗料502は、羽根体203によって攪拌され、缶体501の内壁に衝突して、缶体501内を複雑に動く。その結果、塗料502の全体が満遍なく攪拌される。缶体501内の塗料502を所定時間攪拌した後、使用者は、操作レバー207を閉止位置207Lに位置付けてエアモータ204を停止させ、蓋体401を缶体501から取り外し、缶体501を持ち上げて所定の作業場所まで運び、缶体501を傾けて液体排出口504から攪拌後の塗料502を注ぎだす。
【0032】
このように、本実施の形態の攪拌装置ユニット101によれば、羽根体203を液体排出口504から缶体501の内部にスムーズに導くことができ、さらに、シャフト202を鉛直に向けたままで羽根体203を缶体501の内壁に衝突させないような缶体501の内部の中央近傍に位置付けることができる。このため、缶体501の上面を切り開けることなく缶体501内の塗料502を効率良く自動で安全に攪拌することが実現される。また、図2(a)に示したように、複数の攪拌装置ユニット101を一体化して一体化装置51を構成することで、一度に複数の缶体501内の塗料502を攪拌することができ、作業の効率化を図ることができる。
【0033】
なお、上記の説明では、鉛直線VLと仮想線AXとの交点に取付軸208が位置付けられることについて述べた。しかしながら、これは最も好適な例であり、取付軸208は、この交点に位置付けられることに限られることはない。一例として、蓋体401は、取付軸208を羽根体203を缶体501の内壁に衝突させないような缶体501の内部位置に位置付けるよう、攪拌装置201を保持しても良い。
【0034】
また、上記の説明では、缶体501が一斗缶である場合について述べた。しかしながら、缶体501は、一斗缶に限られず、柱体形状をなすものであればよい。一例として、缶体が円筒形状をなすドラム缶であってもよい。
【0035】
また、上記の説明では、缶体501に収納される液体が塗料502である場合について説明した。しかしながら、缶体501内の液体は、塗料に限られない。一例として、液体が調味料であってもよい。
【符号の説明】
【0036】
101 攪拌装置ユニット
201 攪拌装置
202 シャフト
203 羽根体
204 エアモータ(回転駆動部)
301 載置台(缶体保持部)
401 蓋体
501 缶体
502 塗料(液体)
503 一方の端面
504 液体排出口
AX 仮想線
CP 一方の端面の中心点
CQ 缶体の底部の中心点
VL 鉛直線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトと、前記シャフトの端部に回転自在に設けられ自重で垂れ下がる羽根体と、前記シャフトをその軸回り方向に回転する回転駆動部と、を備える攪拌装置と、
柱体形状であって内部に液体を収納し一方の端面の非中心位置に液体排出口を形成する缶体を、前記一方の端面を上方に向け前記一方の端面の中心点よりも上方に前記液体排出口を位置付けるよう傾斜させて保持する缶体保持部と、
前記液体排出口を通る鉛直線に前記シャフトを一致させて前記攪拌装置を保持する攪拌装置保持部と、
を備える攪拌装置ユニット。
【請求項2】
前記缶体保持部は、前記缶体の底部の中心点を通り前記缶体の高さ方向に延びる仮想線に前記鉛直線を交差させる向きに前記缶体を傾斜させて保持する、
請求項1記載の攪拌装置ユニット。
【請求項3】
前記攪拌装置保持部は、前記一方の端面に覆い被さって前記缶体に取り付けられ前記攪拌装置を保持する蓋体を含む、
請求項1又は2記載の攪拌装置ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−115731(P2011−115731A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−276323(P2009−276323)
【出願日】平成21年12月4日(2009.12.4)
【出願人】(000108188)セントラル自動車株式会社 (66)
【Fターム(参考)】