容器用パッケージ
複数の容器を保持するためのパッケージ。当該パッケージは頂部パネル及び側部パネルを有する。当該パッケージは、容器を保持するための保持機能部、及びパッケージを把持し且つ持ち上げるための取っ手機能部とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示内容は、包括的には、容器を保持し且つ運搬するためのパッケージすなわちカートンに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2007年10月18日に出願された米国仮特許出願第60/981,025号の優先権を主張する。上記に述べた仮特許出願の全ての内容は、この参照によって、本願に開示されているかのように緩用される。
【発明の概要】
【0003】
本開示内容の一態様は通常、包括的に、複数の容器を保持するためのパッケージ(包装体)に関する。当該パッケージは頂部パネルと側部パネルを有する。当該パッケージは、容器を保持するための保持機能部、及びパッケージを把持し且つ持ち上げるための取っ手機能部を有する。
【0004】
他の態様において本開示内容は、包括的に、複数の物品を収容するためのパッケージであって、当該パッケージの内側周辺に少なくとも部分的に延在するパネルを備えるパッケージに関する。当該パネルは、頂部パネルと、頂部パネルに折り曲げ可能に接続された側部パネルとを備える。当該頂部パネルの少なくとも1つの開口部は、物品群の1個の少なくとも一部を、少なくとも部分的に受け入れる。補強フラップは、側部パネルに折り曲げ可能に接続され、且つ側部パネルを補強するため当該側部パネルに対し位置付けられる。取っ手部は、側部パネル及び補強フラップに設けられている。当該取っ手部は、把持し且つカートンを運搬する際に使用されるように構成されている。
【0005】
他の態様において本開示内容は、包括的に、複数の物品を収容するためのパッケージを形成するブランクに関する。ブランクは、頂部パネルと、頂部パネルに折り曲げ可能に接続された側部パネルとを含む複数のパネルを備える。少なくとも1つの開口部が頂部パネルに設けられている。補強フラップは、側部パネルに対して位置決めされて側部パネルを補強するために、当該側部パネルに折り曲げ可能に接続されている。取っ手機能部は、側部パネルと補強フラップに設けられている。当該取っ手機能部は、ブランクから形成されたパッケージを把持し且つ運搬する際に使用される。
【0006】
他の態様において本開示内容は、包括的に、パッケージを形成する方法に関する。当該方法はブランクを設けることを含み、当該ブランクは、頂部パネルと、頂部パネルに折り曲げ可能に接続された側部パネルと、頂部パネルの複数の開口部と、側部パネルに対して位置決めされて側部パネルを補強するために当該側部パネルに折り曲げ可能に接続された補強フラップと、側部パネル及び補強フラップに設けられた取っ手機能部とを備えている。当該方法は、更に、複数の物品が当該複数の開口部のそれぞれの開口部に少なくとも部分的に受け入れられるように、ブランクに対して複数の物品を位置付けすることと、物品に対してブランクを位置付けすることとを含む。当該方法は、更に、補強フラップを折り曲げて側部パネルと向かい合わせに接触させることと、当該側部パネルを頂部パネルに対して下方へ折り曲げてパッケージの内側の空間内で物品を少なくとも部分的に取り囲むこととを含む。
【0007】
当業者は、以下に列挙された図面を参照し、以下の実施例の詳細説明を読むことにより、上記の利点、その他の利点、及び多様な追加の実施例の利点を正しく認識するであろう。
【0008】
一般的な慣例に従い、以下で説明する図面の多様な機能は、一定の縮尺比で描かれているとは限らない。図面の多様な機能や要素の寸法は、本開示内容の実施形態をより明確に示すために、拡大又は縮小されている場合がある。図面中、対応する要素は、対応する参照番号によって示される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本開示内容の第1の実施例における、パッケージの形成のために使用されるブランクの外側面の平面図
【図2】部分的にパッケージに組立てられた図1のブランクの内側面の図
【図3】更に部分的に組立てられた図1のブランクの図
【図4】更に部分的に組立てられた図1のブランクの上面図
【図5】図1のブランクから形成されたパッケージの側面斜視図
【図6】第2の実施例における、パッケージの形成のために使用されるブランクの外側面の平面図
【図7】図6のブランクから形成されたパッケージの側面斜視図
【図8】図7のパッケージの取っ手部が引き上げられるところを示す図
【図9】引き上げられた図8の取っ手部、及び当該取っ手部で運搬されるパッケージを示す図
【図10】引き上げられた図8の取っ手部、及び当該取っ手部で運搬されるパッケージを示す図
【図11】第3の実施例における、パッケージの形成のために使用されるブランクの外側面の平面図
【図12】部分的にパッケージに組立てられた図11のブランクの内側面の図
【図13】第4の実施例における、パッケージの形成のために使用されるブランクの外側面の平面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示内容は、包括的に、ビン、ボトル、缶などの容器を保持して陳列するための構造物、スリーブ、カートンなどやパッケージに関する。当該容器は、例えば、食品や飲料製品を包装するために使用可能である。当該容器は、特定の食品や飲料品を包装するための構成に適した素材から作成可能であり、当該素材には、PET、LDPE、LLDPE、HDPE、PP、PS、PVC、EVOH、及びナイロン等のプラスチックなど、アルミニウム及び/あるいはその他の金属、ガラス、又はこれらの任意の組合せを含むが、これらに限定はされない。
【0011】
本開示内容によるパッケージは、多くの異なる形状の容器の包装を可能にしている。本開示内容の範囲を限定することを目的とせず、説明することを目的として、以下の詳細説明は、パッケージの実施形態の中に少なくとも部分的に配置される飲料容器(例えば、プラスチック容器)について説明する。本明細書において、「下部」、「底部」、「上部」、及び「頂部」という用語は、完全に組立てられたパッケージに関して決定される向きを示す。
【0012】
本実施例は、容器に取り付け、容器を収容するためのカートン又はパッケージに係る。図5においては、パッケージすなわち運搬体150(図6)が組立てられた状態で示されており、当該パッケージすなわち運搬体は、4つの容器を2列の状態に配置された容器群Cに取り付けられている。例示された実施態様においては、容器Cは飲料容器として示されており、当該飲料容器は、概して、フランジ部F(図3)、上側頸部N、及び蓋CPを備える上部を有するが、本開示内容から逸脱することなく、他の寸法、形状、及び形態の容器がパッケージ150で保持されることもできる。容器Cの上側頸部Nは、パッケージ150の各開口部18で受け入れられ、そしてここで更に説明される保持機能部によりパッケージで保持される。本開示内容から逸脱することなく、当該容器は2×4以外の配列とすることが可能である(例えば、2×3、1×3、1×4、他)。例示された実施態様においては、パッケージ150はパッケージを把持し且つ運搬するための取っ手部7(図5)を含む。当該取っ手部7は、ここで更に述べられる補強機能を包含する多様な機能を有する。
【0013】
図1は、パッケージすなわち運搬体150を形成するために使用されるブランク8の外側面3の平面図である。ブランク8は、長手方向軸線L1及び横断方向軸線L2を有する。ブランク8は、第1の横断折り線21で第1の端部パネル20に折り曲げ可能に接続され、且つ第2の横断折り線31で第2の端部パネル30に折り曲げ可能に接続される頂部パネル10を備える。第1の側部パネル40は、第1の長手方向折り線41で頂部パネル10に折り曲げ可能に接続されている。第2の側部パネル50は、第2の長手方向折り線51で頂部パネル10に折り曲げ可能に接続されている。
【0014】
例示された実施態様においては、ブランク8は、つめ部22及び24で構成される8つの受け口12を含み、当該つめ部22及び24は、各折り線37並びに39で頂部パネル10に接続されている。切れ込み62及び63はつめ部22とつめ部24とを分離し、そして弓状切れ込み64は折り線37と折り線39とを分離する。弓状切れ込み64及びつめ部の折り線37、39は、頂部パネル10の各開口部18の周囲に延在し、且つ各開口部18の周縁部を画成する。図5で示されるように、各開口部18を囲むつめ部22とつめ部24とは、異なる寸法になっていて、容器Cが開口部18に差し込まれ、且つ、つめ部22、24が頂部パネル10から上方へ突き出される際、短いつめ部22は容器の頸部Nのみに接触し、そして長いつめ部24は頸部及びフランジFの下側部分の両方に接触し、運搬体が持ち上げられたときに容器を支持する。多様な異なる形態のつめ部(例えば、つめ部22、24)が本開示内容の範囲に含まれる。
【0015】
頂部パネル10の開口部18の直径は、容器Cが包装されるために容器Cの頸部Nの直径と関連性を有し、容器は、容器が受け口12の支持つめ部22、24と接触し支持つめ部を折り線で上方へ回動させながら、開口部に通すことができる。例示された実施態様においては、隅部に配置された開口部18の支持つめ部22及び24は、中心部に配置された開口部の支持つめ部22及び24と比べ多少異なる設計になっている。どちらの場合も、支持つめ部22、24は、隣り合うつめ部の折り線37、39が互いに直角の位置関係となるように、4つの近接したつめ部の形状になっている。どちらの場合も、向かい合って配置された一対のつめ部24は、他方の一対のつめ部22よりも長い。例示された実施態様においては、第2の端部パネル30に隣接した頂部パネル10の2つの隅部のそれぞれの開口部18のつめ部22、24、切れ込み62、63、64、及び折り線37、39は、中心部に配置された4つの開口部のつめ部、切れ込み、及び折り線の向きから、それぞれ時計方向及び反時計方向に約45度回転された向きになっている。第1の端部パネル20に近接した頂部パネル10の隅部のそれぞれの開口部18のつめ部22、24、切れ込み62、63、64、及び折り線37、39は、中心部に配置された4つの開口部のつめ部、切れ込み、及び折り線の向きから、それぞれ反時計方向及び時計方向に約45度回転された向きになっている。頂部パネル10の開口部18は、本開示内容から逸脱することなしに、他のつめ部、切れ込み、折り線、引き裂き線、その他を含む別の機能形状を有することも可能であり、あるいは、別の配置とされ且つ/又は形態とされることもできる。
【0016】
ブランク8は、側部パネルのそれぞれに隅部切抜き部32を含み、隅部切抜き部32は、横断折り線21、31と長手方向折り線41、51の交差部から延在している。側部パネル40の長手方向折り線42、44、及び側部パネル50の長手方向折り線52、54は、それぞれの側部パネルの切抜き部の間に延在しており、傾斜側部パネル部分を形成する。傾斜側部パネル部分は、容器の頸部NとフランジFの間の容器形状の変化の移り変わりの領域において、容器の傾斜面とほぼ一致する。端部パネル20の追加の折り線23、25、及び端部パネル30の追加の折り線33、35は、端部パネルを容器Cの輪郭形状とぴったり合うようにする。
【0017】
一実施例においては、側部パネル40、50は頂部パネル10の長さよりも長く、切り抜き部32の範囲を越えて終端をなしている。ガセットパネル(添接板)46は、長手方向折り線48に沿って側部パネル40、50に接続され、且つ斜めの折り線55に沿って端部パネル20、30に接続されている。切れ込み53により、ガセットパネル46は端部パネル20、30から分離されている。例示された実施態様においては、ブランク8は、平行な刻み線84の群を側部パネル40、50に有する。刻み線84は、折り線21、31と平行であり、且つ、概して、切り抜き部32から側部フラップ20、30の外側縁部へ向かって延在している。刻み線は、パッケージの隅部に位置する各容器Cに端部パネルを巻き付けてパッケージ150の隅部を形成する助けをする。
【0018】
図1の実施例においては、取っ手部7を形成する取っ手機能部は、第1の側部パネル40に設けられた第1の取っ手開口部86と、長手方向折り線91で第1の側部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた補強フラップとを有する。例示された実施態様においては、補強フラップ90は、折り線91で第1の側部パネル40に折り曲げ可能に接続された第1の部分87と、長手方向折り線97で第1の部分に折り曲げ可能に接続された第2の末端部分89とを有する。第1の部分87は、2つの長手方向折り線93、95及び第2の取っ手開口部96を有する。第2の部分89は、2つのほぼ円形の開口部92を有する。例示された実施態様において、取っ手部7は、第1の側部パネル40に設けられているが、代替的な実施例として、当該取っ手部を第2の側部パネル50、端部パネル20、30、又は頂部パネル10の1つ以上に設けてもよい。更に、「頂部」、「側部」、及び「端部」という用語は、例示された実施態様の組立てられたパッケージ150に関して定められた向きを示し、本開示内容から逸脱することなく、ブランク8のパネル、フラップ、又は部分は、別な向きに定められ、もしくは配置されることができるので、本開示の範囲を制限する意図は無い。
【0019】
1つの好適な方法に従ってパッケージ150を形成するために、まず、補強フラップ90は、折り線91に沿って折り曲げられ、補強フラップの第1の部分87は側部パネル40の内側面の部分と向かい合わせに接触し、並びに補強フラップ90の第2の部分89は側部パネル40及び頂部パネル10と向かい合わせに接触する(図2)。図2の部分的に組み立てられた構造に示されるように、補強フラップ90の開口部92は、中心部に配置された2つの開口部18のつめ部22、24と切れ込み62、63、64を覆い、且つそれらと軸線方向に整合されている。また補強フラップ90の第2の取っ手開口部96は、側部パネル40の第1の取っ手開口部86を覆い、且つそれと整合されている。
【0020】
図3は、例示目的として、1つの容器Cが開口部92の1つに差し込まれている状態を示し、またパッケージ150に一緒に包装される残りの容器Cは省略されている。一緒に包装される複数の容器Cが一つに集められ、且つ補強フラップ90が折り曲げられた後で、ブランク8は典型的に容器の上部まで押し下げられる、又は容器をブランクに相対的に移動させることもできる。容器Cの蓋CPは、支持つめ部22、24に接触して、支持つめ部を頂部パネル10に対して上方へ回動し、頂部パネル10に開口部18を形成する(図4)。また、2つの容器Cは、頂部パネル10の各開口部18を突き抜ける前に、補強フラップ90の開口部92を通り抜ける。支持つめ部24の縁部がフランジ部Fの下側に係合されるように適切な位置で支持つめ部24がスナップ嵌合されるまで、容器Cの相対的な上方移動は続けられる(図5)。短いつめ部22はフランジ部Fまで届かないが、頸部Nをきちんと係合する。次に、ガセットパネル46は折り線55で下方へ折り曲げられ、そして折り線48で上方へ折り曲げられ、当該ガセットパネルを端部パネル20、30の裏側の面に接触させられる。この工程の間に、端部パネル20、30をこれらの折り線21、31で上方へ回動させることは好適であり、当該回動は、折り線55を持ち上げ、且つ側部パネル40、50を折り線41、51で自動的に下方へ折り曲げ始め、これにより、カセットパネル46の当該折り曲げを容易にする。この一連の折り曲げの間、向かい合う側部パネル40、50の端縁部70は互いの方向へ近づけられ、側部パネルの端部部分がそれらの最終位置へ至るまで、側部パネルの端部部分は、隅部にある隣接した容器に沿って曲げられる。その後、端部パネル20、30は下方へ折り曲げられ、そして図5で示される最終形状のパッケージ150が作成されるように、側部パネル40、50の下部に糊付けされる。
【0021】
折り線84は、隅部にある容器Cを取り巻くように側部パネル40、50を折り曲げることを容易にしている。側部パネル40、50は、容器から離間されている折り曲げられた角部の構成で接触をする代わりに、容器Cの輪郭に従っているため、容器は適切な位置できちんと保持される。パッケージ150の隅部の任意の切り抜き部32は、側部パネル40、50が適切な位置に折り曲げられたときに、見栄えの悪い不規則な折り目部や折り曲げ部に圧縮されてしまう素材部分を取り除き、且つガセットパネルの寸法を最小にしている。切り抜き部32は、また、容器Cに接触し、更に当該容器の移動を防いでいる食い付き縁部を設ける。比較的大きな切り抜き部は、ガセットパネル46の折り曲げに対する抵抗の低減のためにガセットパネルの折り線48の長さを最小にすることを含め、これまでに説明してきたような効果的な結果を与えているが、ガセットパネルの折り線は、典型的に、ガセットパネルの折り曲げのときに、側部パネル40、50を適切な位置まで引くための十分な力を与える長さを有していることに変わりはない。ガセットパネル46は、端部パネル20、30をパッケージ150の隅部にある容器Cの湾曲部分としっかり一致させるように、側部パネル40、50を適切な位置に移動させ、且つ、端部パネル20、30を側部パネル40、50の端部部分すなわち延長部に糊付けする前に、端部パネル20、30をその適切な位置に保持する。
【0022】
例示された実施態様においては、パッケージ150は、側部パネル40にある重ね合わせた取っ手開口部86、96で取っ手部7を把持することにより持ち上げられる。パッケージが持ち上げられる際、補強フラップ90は、パッケージの引き裂け又は破損を防止するために、追加の剛性をパッケージ150に設ける。
【0023】
図6乃至10は、本開示内容の第1の実施例のブランク8及びパッケージ150と同様な機能を有する第2の実施例のブランク208及びパッケージ250をそれぞれ例示する。従って、両実施例の同様な又は同一な構成には、類似の参照番号が付されている。パッケージ250の取っ手部7は、折り線41で頂部パネル10に折り曲げ可能に接続されている。第2の実施例のブランク208は、補強フラップ90で(例えば、実質的に)折り線41から折り線97まで延在した2つの横断引き裂き線112、114を有する。
【0024】
例示された実施態様においては、引き裂き線112、114は、側部パネル40を横切り、且つ補強フラップ90の第1の部分87をも横切り延在する。図7乃至10で見られるように、補強フラップ90の第1の部分87が側部パネルと向かい合わせに接しているときに、引き裂き線112、114は、取っ手部7の取っ手パネル118を画成する。取っ手パネル118は、引き裂き線112、114に沿って引き裂いて、折り線41で取っ手パネルを上方へ持ち上げることにより、引き上げられる。パッケージ250は、重ね合わされた開口部86、96で取っ手パネル118を把持することにより、取っ手部7により持ち上げられ且つ運搬される。本開示内容の範囲を逸脱することなしに、取っ手部7は別の形状、構成、又は形態にすることが可能である。
【0025】
図11及び図12は、先の実施例のブランクやパッケージと同様な機能形態を有する本開示内容の第3の実施例のパッケージ(不図示)を形成するブランク308を例示する。ブランク308は、第1及び第2の実施態様の補強フラップよりも小さな補強パネル90を有する。図12で示されるように、ブランクがパッケージに形成される際、ブランク308の補強フラップ90は、折り線91で折り曲げられ、側部パネル40と向かい合わせに接触させられる。ブランク308がパッケージに組立てられたときに、第3の実施例の補強フラップは頂部パネル10の部分と重ならない。
【0026】
図13は、先の実施例のブランクやパッケージと同様な機能形状を有する本開示内容の第4の実施例のパッケージ(図示せず)を形成するブランク408を例示する。ブランク408は、先の実施例の補強フラップよりも大きな補強フラップ90を有する。図13で示されるように、ブランク408の補強フラップ90は、第1の実施例と同様な第1の部分と、第1の実施例の補強フラップの第2の部分よりも大きな第2の部分89とを有する。図13の実施例において、第2の部分89は、補強フラップ90が頂部パネルと向かい合わせに接触して位置付けられたときに頂部パネル10の全てを実質的に覆うように、寸法が決められている。第2の部分89は、頂部パネルの8つの開口部18のそれぞれと一致する(例えば、それぞれ軸線方向に整合され且つ隣接する)8つの開口92が設けられている。
【0027】
本開示内容に従うブランクは、例えば、コート紙の厚紙や同様な材料から形成されることが可能である。例えば、ブランクの内側面及び/又は外側面は、クレーコートしてもよい。その後、クレーコートの上に、製品、広告、価格コード、及び他の情報や画像を印刷してもよい。その後、ブランクをニスでコーティングし、印刷した情報を保護してもよい。また、ブランクは、例えば、防湿層などでブランクの片面又は両面をコーティングしてもよい。以上で述べた実施例に応じて、通常の紙よりも重く且つ硬いような紙厚の厚紙にてブランクを作成してもよい。また、ボール紙、硬質紙、もしくは、少なくとも、概して、カートンがここで述べられた機能ができるようにする特徴を持つその他の材料でも、ブランクは作成可能である。また、選択されたパネルやパネルセクションにおいて、1つ以上のシート状素材で積層またはコーティングすることも、ブランクは可能である。
【0028】
本開示内容の上記実施例に従って、折り線は、必ずしも直線である必要はないが、ほぼ線状で、折り曲げ易いように弱められた形態とすることが可能である。本開示内容を狭める意図ではないが、より具体的には、所望する弱化線に沿い素材に押し潰し部をつくる刃先のとがっていない折目付けナイフなどで形成された切り込み線などの線や、所望する弱化線に沿い素材中に部分的に入り込んだ切り目、及び/又は所望する弱化線に沿い素材に部分的に及び/又は完全に貫通する一連の切り目、及びこれらの機能の多様な組合せを、折り線は含む。
【0029】
例示のように、所望する弱化線に沿い素材中に部分的に入り込んだ切れ込み、及び/又は、所望する弱化線に沿い素材中に部分的に及び/又は完全に貫通し離間された一連の切れ込み、又はこれらの機能の多様な組合せを、引き裂き線は含むことが可能である。より具体的な例として、引き裂き線の1つのタイプは、一連の離間した切り込みの形状である。その切り込みは、素材を完全に貫通し、隣り合う切り込みは、僅かに間隔を空けて、隣り合う切り込みの間に刻み目部すなわちニック(例えば、素材の小さないくらか橋で結んでいるような部分)を画成して、典型的に、引き裂き線の両側の素材を一時的に接続している。刻み目部すなわちニックは、引き裂き線に沿って裂かれるときに破壊される。刻み目部は、典型的には、引き裂き線の比較的小さな割合であり、代替的には、引き裂き線が連続的な切れ目線であるような引き裂き線から省略されたり、又は引き裂かれていたりしてもよい。すなわち、連続的な切れ込み等へ置き換えることは、各引き裂き線に対し、本開示内容の範囲内にある。例えば、本開示内容から逸脱することなしに、切れ目線は、連続的な切れ込み、又は切れ込みよりも幅広にすることが可能である。
【0030】
カートンの実施例を組立てる間に糊によって接着された1つ以上のパネルを有するものとして、上記の実施例は説明されてもよい。「糊」という用語は、カートンパネルを定位置に固定するために一般的に使用される全ての態様の接着剤を含むことを意図する。
【0031】
本開示内容の以上の説明は、多様な例示的な実施態様を例示し且つ説明している。本特許請求の範囲の精神や範囲を逸脱することなしに、多様な追加、変形、変更、その他が当該例示的な実施態様に対しなされることは可能である。上記の説明に含まれ、又は添付の図面により示された全ての内容は、例示目的であって、限定を意図するものではないと解されるべきである。本開示内容は更に、本開示内容の選択された実施態様のみを例示し且つ説明しているが、本開示内容は、その他の多様な組合せ、変形、及び状況において使用することが可能であり、上記の教示に相応し、及び/又は関連分野の技術又は知識内において、本明細書に示されるように、発明精神の範囲内の変更や変形を行うことが可能である。更に、それぞれの実施例の一定の機能及び特徴は、その他の例示、及び例示されていない本開示内容の実施例と選択的に置き換え、且つ取り替えをしてもよい。
【技術分野】
【0001】
本開示内容は、包括的には、容器を保持し且つ運搬するためのパッケージすなわちカートンに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2007年10月18日に出願された米国仮特許出願第60/981,025号の優先権を主張する。上記に述べた仮特許出願の全ての内容は、この参照によって、本願に開示されているかのように緩用される。
【発明の概要】
【0003】
本開示内容の一態様は通常、包括的に、複数の容器を保持するためのパッケージ(包装体)に関する。当該パッケージは頂部パネルと側部パネルを有する。当該パッケージは、容器を保持するための保持機能部、及びパッケージを把持し且つ持ち上げるための取っ手機能部を有する。
【0004】
他の態様において本開示内容は、包括的に、複数の物品を収容するためのパッケージであって、当該パッケージの内側周辺に少なくとも部分的に延在するパネルを備えるパッケージに関する。当該パネルは、頂部パネルと、頂部パネルに折り曲げ可能に接続された側部パネルとを備える。当該頂部パネルの少なくとも1つの開口部は、物品群の1個の少なくとも一部を、少なくとも部分的に受け入れる。補強フラップは、側部パネルに折り曲げ可能に接続され、且つ側部パネルを補強するため当該側部パネルに対し位置付けられる。取っ手部は、側部パネル及び補強フラップに設けられている。当該取っ手部は、把持し且つカートンを運搬する際に使用されるように構成されている。
【0005】
他の態様において本開示内容は、包括的に、複数の物品を収容するためのパッケージを形成するブランクに関する。ブランクは、頂部パネルと、頂部パネルに折り曲げ可能に接続された側部パネルとを含む複数のパネルを備える。少なくとも1つの開口部が頂部パネルに設けられている。補強フラップは、側部パネルに対して位置決めされて側部パネルを補強するために、当該側部パネルに折り曲げ可能に接続されている。取っ手機能部は、側部パネルと補強フラップに設けられている。当該取っ手機能部は、ブランクから形成されたパッケージを把持し且つ運搬する際に使用される。
【0006】
他の態様において本開示内容は、包括的に、パッケージを形成する方法に関する。当該方法はブランクを設けることを含み、当該ブランクは、頂部パネルと、頂部パネルに折り曲げ可能に接続された側部パネルと、頂部パネルの複数の開口部と、側部パネルに対して位置決めされて側部パネルを補強するために当該側部パネルに折り曲げ可能に接続された補強フラップと、側部パネル及び補強フラップに設けられた取っ手機能部とを備えている。当該方法は、更に、複数の物品が当該複数の開口部のそれぞれの開口部に少なくとも部分的に受け入れられるように、ブランクに対して複数の物品を位置付けすることと、物品に対してブランクを位置付けすることとを含む。当該方法は、更に、補強フラップを折り曲げて側部パネルと向かい合わせに接触させることと、当該側部パネルを頂部パネルに対して下方へ折り曲げてパッケージの内側の空間内で物品を少なくとも部分的に取り囲むこととを含む。
【0007】
当業者は、以下に列挙された図面を参照し、以下の実施例の詳細説明を読むことにより、上記の利点、その他の利点、及び多様な追加の実施例の利点を正しく認識するであろう。
【0008】
一般的な慣例に従い、以下で説明する図面の多様な機能は、一定の縮尺比で描かれているとは限らない。図面の多様な機能や要素の寸法は、本開示内容の実施形態をより明確に示すために、拡大又は縮小されている場合がある。図面中、対応する要素は、対応する参照番号によって示される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本開示内容の第1の実施例における、パッケージの形成のために使用されるブランクの外側面の平面図
【図2】部分的にパッケージに組立てられた図1のブランクの内側面の図
【図3】更に部分的に組立てられた図1のブランクの図
【図4】更に部分的に組立てられた図1のブランクの上面図
【図5】図1のブランクから形成されたパッケージの側面斜視図
【図6】第2の実施例における、パッケージの形成のために使用されるブランクの外側面の平面図
【図7】図6のブランクから形成されたパッケージの側面斜視図
【図8】図7のパッケージの取っ手部が引き上げられるところを示す図
【図9】引き上げられた図8の取っ手部、及び当該取っ手部で運搬されるパッケージを示す図
【図10】引き上げられた図8の取っ手部、及び当該取っ手部で運搬されるパッケージを示す図
【図11】第3の実施例における、パッケージの形成のために使用されるブランクの外側面の平面図
【図12】部分的にパッケージに組立てられた図11のブランクの内側面の図
【図13】第4の実施例における、パッケージの形成のために使用されるブランクの外側面の平面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示内容は、包括的に、ビン、ボトル、缶などの容器を保持して陳列するための構造物、スリーブ、カートンなどやパッケージに関する。当該容器は、例えば、食品や飲料製品を包装するために使用可能である。当該容器は、特定の食品や飲料品を包装するための構成に適した素材から作成可能であり、当該素材には、PET、LDPE、LLDPE、HDPE、PP、PS、PVC、EVOH、及びナイロン等のプラスチックなど、アルミニウム及び/あるいはその他の金属、ガラス、又はこれらの任意の組合せを含むが、これらに限定はされない。
【0011】
本開示内容によるパッケージは、多くの異なる形状の容器の包装を可能にしている。本開示内容の範囲を限定することを目的とせず、説明することを目的として、以下の詳細説明は、パッケージの実施形態の中に少なくとも部分的に配置される飲料容器(例えば、プラスチック容器)について説明する。本明細書において、「下部」、「底部」、「上部」、及び「頂部」という用語は、完全に組立てられたパッケージに関して決定される向きを示す。
【0012】
本実施例は、容器に取り付け、容器を収容するためのカートン又はパッケージに係る。図5においては、パッケージすなわち運搬体150(図6)が組立てられた状態で示されており、当該パッケージすなわち運搬体は、4つの容器を2列の状態に配置された容器群Cに取り付けられている。例示された実施態様においては、容器Cは飲料容器として示されており、当該飲料容器は、概して、フランジ部F(図3)、上側頸部N、及び蓋CPを備える上部を有するが、本開示内容から逸脱することなく、他の寸法、形状、及び形態の容器がパッケージ150で保持されることもできる。容器Cの上側頸部Nは、パッケージ150の各開口部18で受け入れられ、そしてここで更に説明される保持機能部によりパッケージで保持される。本開示内容から逸脱することなく、当該容器は2×4以外の配列とすることが可能である(例えば、2×3、1×3、1×4、他)。例示された実施態様においては、パッケージ150はパッケージを把持し且つ運搬するための取っ手部7(図5)を含む。当該取っ手部7は、ここで更に述べられる補強機能を包含する多様な機能を有する。
【0013】
図1は、パッケージすなわち運搬体150を形成するために使用されるブランク8の外側面3の平面図である。ブランク8は、長手方向軸線L1及び横断方向軸線L2を有する。ブランク8は、第1の横断折り線21で第1の端部パネル20に折り曲げ可能に接続され、且つ第2の横断折り線31で第2の端部パネル30に折り曲げ可能に接続される頂部パネル10を備える。第1の側部パネル40は、第1の長手方向折り線41で頂部パネル10に折り曲げ可能に接続されている。第2の側部パネル50は、第2の長手方向折り線51で頂部パネル10に折り曲げ可能に接続されている。
【0014】
例示された実施態様においては、ブランク8は、つめ部22及び24で構成される8つの受け口12を含み、当該つめ部22及び24は、各折り線37並びに39で頂部パネル10に接続されている。切れ込み62及び63はつめ部22とつめ部24とを分離し、そして弓状切れ込み64は折り線37と折り線39とを分離する。弓状切れ込み64及びつめ部の折り線37、39は、頂部パネル10の各開口部18の周囲に延在し、且つ各開口部18の周縁部を画成する。図5で示されるように、各開口部18を囲むつめ部22とつめ部24とは、異なる寸法になっていて、容器Cが開口部18に差し込まれ、且つ、つめ部22、24が頂部パネル10から上方へ突き出される際、短いつめ部22は容器の頸部Nのみに接触し、そして長いつめ部24は頸部及びフランジFの下側部分の両方に接触し、運搬体が持ち上げられたときに容器を支持する。多様な異なる形態のつめ部(例えば、つめ部22、24)が本開示内容の範囲に含まれる。
【0015】
頂部パネル10の開口部18の直径は、容器Cが包装されるために容器Cの頸部Nの直径と関連性を有し、容器は、容器が受け口12の支持つめ部22、24と接触し支持つめ部を折り線で上方へ回動させながら、開口部に通すことができる。例示された実施態様においては、隅部に配置された開口部18の支持つめ部22及び24は、中心部に配置された開口部の支持つめ部22及び24と比べ多少異なる設計になっている。どちらの場合も、支持つめ部22、24は、隣り合うつめ部の折り線37、39が互いに直角の位置関係となるように、4つの近接したつめ部の形状になっている。どちらの場合も、向かい合って配置された一対のつめ部24は、他方の一対のつめ部22よりも長い。例示された実施態様においては、第2の端部パネル30に隣接した頂部パネル10の2つの隅部のそれぞれの開口部18のつめ部22、24、切れ込み62、63、64、及び折り線37、39は、中心部に配置された4つの開口部のつめ部、切れ込み、及び折り線の向きから、それぞれ時計方向及び反時計方向に約45度回転された向きになっている。第1の端部パネル20に近接した頂部パネル10の隅部のそれぞれの開口部18のつめ部22、24、切れ込み62、63、64、及び折り線37、39は、中心部に配置された4つの開口部のつめ部、切れ込み、及び折り線の向きから、それぞれ反時計方向及び時計方向に約45度回転された向きになっている。頂部パネル10の開口部18は、本開示内容から逸脱することなしに、他のつめ部、切れ込み、折り線、引き裂き線、その他を含む別の機能形状を有することも可能であり、あるいは、別の配置とされ且つ/又は形態とされることもできる。
【0016】
ブランク8は、側部パネルのそれぞれに隅部切抜き部32を含み、隅部切抜き部32は、横断折り線21、31と長手方向折り線41、51の交差部から延在している。側部パネル40の長手方向折り線42、44、及び側部パネル50の長手方向折り線52、54は、それぞれの側部パネルの切抜き部の間に延在しており、傾斜側部パネル部分を形成する。傾斜側部パネル部分は、容器の頸部NとフランジFの間の容器形状の変化の移り変わりの領域において、容器の傾斜面とほぼ一致する。端部パネル20の追加の折り線23、25、及び端部パネル30の追加の折り線33、35は、端部パネルを容器Cの輪郭形状とぴったり合うようにする。
【0017】
一実施例においては、側部パネル40、50は頂部パネル10の長さよりも長く、切り抜き部32の範囲を越えて終端をなしている。ガセットパネル(添接板)46は、長手方向折り線48に沿って側部パネル40、50に接続され、且つ斜めの折り線55に沿って端部パネル20、30に接続されている。切れ込み53により、ガセットパネル46は端部パネル20、30から分離されている。例示された実施態様においては、ブランク8は、平行な刻み線84の群を側部パネル40、50に有する。刻み線84は、折り線21、31と平行であり、且つ、概して、切り抜き部32から側部フラップ20、30の外側縁部へ向かって延在している。刻み線は、パッケージの隅部に位置する各容器Cに端部パネルを巻き付けてパッケージ150の隅部を形成する助けをする。
【0018】
図1の実施例においては、取っ手部7を形成する取っ手機能部は、第1の側部パネル40に設けられた第1の取っ手開口部86と、長手方向折り線91で第1の側部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた補強フラップとを有する。例示された実施態様においては、補強フラップ90は、折り線91で第1の側部パネル40に折り曲げ可能に接続された第1の部分87と、長手方向折り線97で第1の部分に折り曲げ可能に接続された第2の末端部分89とを有する。第1の部分87は、2つの長手方向折り線93、95及び第2の取っ手開口部96を有する。第2の部分89は、2つのほぼ円形の開口部92を有する。例示された実施態様において、取っ手部7は、第1の側部パネル40に設けられているが、代替的な実施例として、当該取っ手部を第2の側部パネル50、端部パネル20、30、又は頂部パネル10の1つ以上に設けてもよい。更に、「頂部」、「側部」、及び「端部」という用語は、例示された実施態様の組立てられたパッケージ150に関して定められた向きを示し、本開示内容から逸脱することなく、ブランク8のパネル、フラップ、又は部分は、別な向きに定められ、もしくは配置されることができるので、本開示の範囲を制限する意図は無い。
【0019】
1つの好適な方法に従ってパッケージ150を形成するために、まず、補強フラップ90は、折り線91に沿って折り曲げられ、補強フラップの第1の部分87は側部パネル40の内側面の部分と向かい合わせに接触し、並びに補強フラップ90の第2の部分89は側部パネル40及び頂部パネル10と向かい合わせに接触する(図2)。図2の部分的に組み立てられた構造に示されるように、補強フラップ90の開口部92は、中心部に配置された2つの開口部18のつめ部22、24と切れ込み62、63、64を覆い、且つそれらと軸線方向に整合されている。また補強フラップ90の第2の取っ手開口部96は、側部パネル40の第1の取っ手開口部86を覆い、且つそれと整合されている。
【0020】
図3は、例示目的として、1つの容器Cが開口部92の1つに差し込まれている状態を示し、またパッケージ150に一緒に包装される残りの容器Cは省略されている。一緒に包装される複数の容器Cが一つに集められ、且つ補強フラップ90が折り曲げられた後で、ブランク8は典型的に容器の上部まで押し下げられる、又は容器をブランクに相対的に移動させることもできる。容器Cの蓋CPは、支持つめ部22、24に接触して、支持つめ部を頂部パネル10に対して上方へ回動し、頂部パネル10に開口部18を形成する(図4)。また、2つの容器Cは、頂部パネル10の各開口部18を突き抜ける前に、補強フラップ90の開口部92を通り抜ける。支持つめ部24の縁部がフランジ部Fの下側に係合されるように適切な位置で支持つめ部24がスナップ嵌合されるまで、容器Cの相対的な上方移動は続けられる(図5)。短いつめ部22はフランジ部Fまで届かないが、頸部Nをきちんと係合する。次に、ガセットパネル46は折り線55で下方へ折り曲げられ、そして折り線48で上方へ折り曲げられ、当該ガセットパネルを端部パネル20、30の裏側の面に接触させられる。この工程の間に、端部パネル20、30をこれらの折り線21、31で上方へ回動させることは好適であり、当該回動は、折り線55を持ち上げ、且つ側部パネル40、50を折り線41、51で自動的に下方へ折り曲げ始め、これにより、カセットパネル46の当該折り曲げを容易にする。この一連の折り曲げの間、向かい合う側部パネル40、50の端縁部70は互いの方向へ近づけられ、側部パネルの端部部分がそれらの最終位置へ至るまで、側部パネルの端部部分は、隅部にある隣接した容器に沿って曲げられる。その後、端部パネル20、30は下方へ折り曲げられ、そして図5で示される最終形状のパッケージ150が作成されるように、側部パネル40、50の下部に糊付けされる。
【0021】
折り線84は、隅部にある容器Cを取り巻くように側部パネル40、50を折り曲げることを容易にしている。側部パネル40、50は、容器から離間されている折り曲げられた角部の構成で接触をする代わりに、容器Cの輪郭に従っているため、容器は適切な位置できちんと保持される。パッケージ150の隅部の任意の切り抜き部32は、側部パネル40、50が適切な位置に折り曲げられたときに、見栄えの悪い不規則な折り目部や折り曲げ部に圧縮されてしまう素材部分を取り除き、且つガセットパネルの寸法を最小にしている。切り抜き部32は、また、容器Cに接触し、更に当該容器の移動を防いでいる食い付き縁部を設ける。比較的大きな切り抜き部は、ガセットパネル46の折り曲げに対する抵抗の低減のためにガセットパネルの折り線48の長さを最小にすることを含め、これまでに説明してきたような効果的な結果を与えているが、ガセットパネルの折り線は、典型的に、ガセットパネルの折り曲げのときに、側部パネル40、50を適切な位置まで引くための十分な力を与える長さを有していることに変わりはない。ガセットパネル46は、端部パネル20、30をパッケージ150の隅部にある容器Cの湾曲部分としっかり一致させるように、側部パネル40、50を適切な位置に移動させ、且つ、端部パネル20、30を側部パネル40、50の端部部分すなわち延長部に糊付けする前に、端部パネル20、30をその適切な位置に保持する。
【0022】
例示された実施態様においては、パッケージ150は、側部パネル40にある重ね合わせた取っ手開口部86、96で取っ手部7を把持することにより持ち上げられる。パッケージが持ち上げられる際、補強フラップ90は、パッケージの引き裂け又は破損を防止するために、追加の剛性をパッケージ150に設ける。
【0023】
図6乃至10は、本開示内容の第1の実施例のブランク8及びパッケージ150と同様な機能を有する第2の実施例のブランク208及びパッケージ250をそれぞれ例示する。従って、両実施例の同様な又は同一な構成には、類似の参照番号が付されている。パッケージ250の取っ手部7は、折り線41で頂部パネル10に折り曲げ可能に接続されている。第2の実施例のブランク208は、補強フラップ90で(例えば、実質的に)折り線41から折り線97まで延在した2つの横断引き裂き線112、114を有する。
【0024】
例示された実施態様においては、引き裂き線112、114は、側部パネル40を横切り、且つ補強フラップ90の第1の部分87をも横切り延在する。図7乃至10で見られるように、補強フラップ90の第1の部分87が側部パネルと向かい合わせに接しているときに、引き裂き線112、114は、取っ手部7の取っ手パネル118を画成する。取っ手パネル118は、引き裂き線112、114に沿って引き裂いて、折り線41で取っ手パネルを上方へ持ち上げることにより、引き上げられる。パッケージ250は、重ね合わされた開口部86、96で取っ手パネル118を把持することにより、取っ手部7により持ち上げられ且つ運搬される。本開示内容の範囲を逸脱することなしに、取っ手部7は別の形状、構成、又は形態にすることが可能である。
【0025】
図11及び図12は、先の実施例のブランクやパッケージと同様な機能形態を有する本開示内容の第3の実施例のパッケージ(不図示)を形成するブランク308を例示する。ブランク308は、第1及び第2の実施態様の補強フラップよりも小さな補強パネル90を有する。図12で示されるように、ブランクがパッケージに形成される際、ブランク308の補強フラップ90は、折り線91で折り曲げられ、側部パネル40と向かい合わせに接触させられる。ブランク308がパッケージに組立てられたときに、第3の実施例の補強フラップは頂部パネル10の部分と重ならない。
【0026】
図13は、先の実施例のブランクやパッケージと同様な機能形状を有する本開示内容の第4の実施例のパッケージ(図示せず)を形成するブランク408を例示する。ブランク408は、先の実施例の補強フラップよりも大きな補強フラップ90を有する。図13で示されるように、ブランク408の補強フラップ90は、第1の実施例と同様な第1の部分と、第1の実施例の補強フラップの第2の部分よりも大きな第2の部分89とを有する。図13の実施例において、第2の部分89は、補強フラップ90が頂部パネルと向かい合わせに接触して位置付けられたときに頂部パネル10の全てを実質的に覆うように、寸法が決められている。第2の部分89は、頂部パネルの8つの開口部18のそれぞれと一致する(例えば、それぞれ軸線方向に整合され且つ隣接する)8つの開口92が設けられている。
【0027】
本開示内容に従うブランクは、例えば、コート紙の厚紙や同様な材料から形成されることが可能である。例えば、ブランクの内側面及び/又は外側面は、クレーコートしてもよい。その後、クレーコートの上に、製品、広告、価格コード、及び他の情報や画像を印刷してもよい。その後、ブランクをニスでコーティングし、印刷した情報を保護してもよい。また、ブランクは、例えば、防湿層などでブランクの片面又は両面をコーティングしてもよい。以上で述べた実施例に応じて、通常の紙よりも重く且つ硬いような紙厚の厚紙にてブランクを作成してもよい。また、ボール紙、硬質紙、もしくは、少なくとも、概して、カートンがここで述べられた機能ができるようにする特徴を持つその他の材料でも、ブランクは作成可能である。また、選択されたパネルやパネルセクションにおいて、1つ以上のシート状素材で積層またはコーティングすることも、ブランクは可能である。
【0028】
本開示内容の上記実施例に従って、折り線は、必ずしも直線である必要はないが、ほぼ線状で、折り曲げ易いように弱められた形態とすることが可能である。本開示内容を狭める意図ではないが、より具体的には、所望する弱化線に沿い素材に押し潰し部をつくる刃先のとがっていない折目付けナイフなどで形成された切り込み線などの線や、所望する弱化線に沿い素材中に部分的に入り込んだ切り目、及び/又は所望する弱化線に沿い素材に部分的に及び/又は完全に貫通する一連の切り目、及びこれらの機能の多様な組合せを、折り線は含む。
【0029】
例示のように、所望する弱化線に沿い素材中に部分的に入り込んだ切れ込み、及び/又は、所望する弱化線に沿い素材中に部分的に及び/又は完全に貫通し離間された一連の切れ込み、又はこれらの機能の多様な組合せを、引き裂き線は含むことが可能である。より具体的な例として、引き裂き線の1つのタイプは、一連の離間した切り込みの形状である。その切り込みは、素材を完全に貫通し、隣り合う切り込みは、僅かに間隔を空けて、隣り合う切り込みの間に刻み目部すなわちニック(例えば、素材の小さないくらか橋で結んでいるような部分)を画成して、典型的に、引き裂き線の両側の素材を一時的に接続している。刻み目部すなわちニックは、引き裂き線に沿って裂かれるときに破壊される。刻み目部は、典型的には、引き裂き線の比較的小さな割合であり、代替的には、引き裂き線が連続的な切れ目線であるような引き裂き線から省略されたり、又は引き裂かれていたりしてもよい。すなわち、連続的な切れ込み等へ置き換えることは、各引き裂き線に対し、本開示内容の範囲内にある。例えば、本開示内容から逸脱することなしに、切れ目線は、連続的な切れ込み、又は切れ込みよりも幅広にすることが可能である。
【0030】
カートンの実施例を組立てる間に糊によって接着された1つ以上のパネルを有するものとして、上記の実施例は説明されてもよい。「糊」という用語は、カートンパネルを定位置に固定するために一般的に使用される全ての態様の接着剤を含むことを意図する。
【0031】
本開示内容の以上の説明は、多様な例示的な実施態様を例示し且つ説明している。本特許請求の範囲の精神や範囲を逸脱することなしに、多様な追加、変形、変更、その他が当該例示的な実施態様に対しなされることは可能である。上記の説明に含まれ、又は添付の図面により示された全ての内容は、例示目的であって、限定を意図するものではないと解されるべきである。本開示内容は更に、本開示内容の選択された実施態様のみを例示し且つ説明しているが、本開示内容は、その他の多様な組合せ、変形、及び状況において使用することが可能であり、上記の教示に相応し、及び/又は関連分野の技術又は知識内において、本明細書に示されるように、発明精神の範囲内の変更や変形を行うことが可能である。更に、それぞれの実施例の一定の機能及び特徴は、その他の例示、及び例示されていない本開示内容の実施例と選択的に置き換え、且つ取り替えをしてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の物品を収容するためのパッケージであって、該パッケージは、
頂部パネルと、該頂部パネルに折り曲げ可能に接続された側部パネルとを有し、該パッケージの内部を少なくとも部分的に囲むように延在するパネルと、
該物品の1つの少なくとも一部を少なくとも部分的に受け入れるために該頂部パネルに設けられた少なくとも1つの開口部と、
該側部パネルに折り曲げ可能に接続され、該側部パネルを補強するために該側部パネルに対して位置決めされた補強フラップと、
該側部パネルと該補強フラップと設けられ、該カートンを把持して運搬するときに使用される取っ手部とを有するパッケージ。
【請求項2】
該取っ手部は、該側部パネルに設けられた第1の取っ手開口部と、該補強フラップに設けられた第2の取っ手開口部とからなり、該補強フラップは、該側部パネルと向かい合わせに接する位置に位置付けられ、該第1の取っ手開口部は、該第2の取っ手開口部と整合されている請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
該パネルは、該頂部パネルに折り曲げ可能に接続された端部パネルを有し、該端部パネルは、該側部パネルに折り曲げ可能に接続されている請求項1に記載のパッケージ。
【請求項4】
該パッケージは、該端部パネルに折り曲げ可能に接続され、且つ、該側部パネルに折り曲げ可能に接続されたガセットパネルを有する請求項3に記載のパッケージ。
【請求項5】
該パッケージは、該物品と組み合わせられており、該物品は、上側部分とフランジとを有する飲料容器であり、該開口部は、複数設けられており、該開口部のそれぞれは、周縁部を備え、該頂部パネルは、該開口部のそれぞれの該周縁部で該頂部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた4つのつめ部を有する請求項1に記載のパッケージ。
【請求項6】
該開口部のそれぞれの該4つのつめ部は、該パッケージの中に該容器を保持するために、該容器の1つの該上側の部分と接触する2つの短いつめ部と、該容器の該1つの該フランジ部の下側部分と接触する2つの長いつめ部とを有する請求項5に記載のパッケージ。
【請求項7】
該補強フラップは、該側部パネルと向かい合わせに接する第1の部分と、該頂部パネルと向かい合わせに接する第2の部分とを含む請求項1に記載のパッケージ。
【請求項8】
該補強フラップの該第2の部分は、少なくとも2つの開口部を備え、該頂部パネルの該開口部は、少なくとも2つ設けられており、該補強フラップの該開口部は、該頂部パネルの該開口部とそれぞれ整合されている請求項7に記載のパッケージ。
【請求項9】
該頂部パネルの該開口部は、8つ設けられており、該補強フラップの該開口部は、8つ設けられている請求項7に記載のパッケージ。
【請求項10】
該取っ手部は、該補強フラップと該側部パネルとに設けられた少なくとも1つの引き裂き線を有し、該少なくとも1つの引き裂き線は、該頂部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた取っ手パネルを形成する請求項2に記載のパッケージ。
【請求項11】
該引き裂き線は、間隔を空けて2つ設けられており、該引き裂き線は、該側部パネルを横切る横断方向に延在している請求項10に記載のパッケージ。
【請求項12】
該補強フラップは、該側部パネルと向かい合わせに接する第1の部分と、該頂部パネルと向かい合わせに接する第2の部分とを含み、該引き裂き線は、該第1の部分を横切って延在している請求項11に記載のパッケージ。
【請求項13】
複数の物品を収容するためのパッケージを形成するブランクであって、該ブランクは、
頂部パネルと、該頂部パネルに折り曲げ可能に接続された側部パネルとを有するパネルと、
該頂部パネルに設けられた少なくとも1つの開口部と、
該側部パネルに折り曲げ可能に接続され、該側部パネルに対して位置決めされて該側部パネルを補強する補強フラップと、
該側部パネルと該補強フラップとに設けられ、該ブランクから形成された該パッケージを把持して運搬するときに使用される取っ手機能部とを有するブランク。
【請求項14】
該取っ手機能部は、取っ手部からなり、該取っ手部は、該側部パネルに設けられた第1の取っ手開口部と、該補強フラップに設けられた第2の取っ手開口部とを有し、該ブランクが該パッケージに形成されたときに、該補強フラップは、該第1の取っ手開口部が該第2の取っ手開口部と整合された状態で、該側部パネルと向かい合わせに接する位置に位置決めされている請求項13に記載のブランク。
【請求項15】
該頂部パネルに折り曲げ可能に接続された端部パネルと、該端部パネル及び該側部パネルに折り曲げ可能に接続されたガセットパネルとを更に有する請求項13に記載のブランク。
【請求項16】
該補強フラップは、該側部パネルと向かい合わせに接するように構成された第1の部分と、該頂部パネルと向かい合わせに接するように構成された第2の部分とを含む請求項13に記載のブランク。
【請求項17】
該補強フラップの該第2の部分は、少なくとも2つの開口部を備え、該頂部パネルの該開口部は、少なくとも2つ設けられており、該補強フラップの該開口部は、該頂部パネルの該開口部のそれぞれと整合される請求項16に記載のブランク。
【請求項18】
該頂部パネルの該開口部は、8つ設けられており、該補強フラップの該開口部は、8つ設けられている請求項17に記載のブランク。
【請求項19】
該取っ手機能部は、横断方向に該側部パネルを横断して該補強フラップの中まで延在している離間された2つの引き裂き線を有し、該2つの引き裂き線は、該頂部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた取っ手パネルを形成する請求項14に記載のブランク。
【請求項20】
該補強フラップは、該側部パネルと向かい合わせに接するように構成された第1の部分と、該頂部パネルと向かい合わせに接するように構成された第2の部分とを含み、該引き裂き線は、該第1の部分を横切って延在している請求項19に記載のブランク。
【請求項21】
パッケージを形成する方法であって、該方法は、
頂部パネルと、該頂部パネルに折り曲げ可能に接続された側部パネルと、該頂部パネルに設けられた複数の開口部と、該側部パネルに折り曲げ可能に接続され、該側部パネルに対して位置決めされて該側部パネルを補強する補強フラップと、該側部パネル及び該補強フラップに設けられた取っ手機能部とを有するブランクを供給することと、
該ブランクに対して複数の物品を位置決めすることと、
該複数の物品が該複数の開口部のそれぞれの開口部に少なくとも部分的に受け入れられるように、該物品に対して該ブランクを位置決めすることと、
該補強フラップが該側部パネルに向かい合わせに接するように、該補強フラップを折り曲げることと、
該パッケージの内部空間の中に少なくとも部分的に該物品を取り囲むように、該側部パネルを該頂部パネルに対して下方へ折り曲げることと、を有する方法。
【請求項22】
該取っ手機能部は、該側部パネルに設けられた第1の取っ手開口部と、該補強フラップに設けられた第2の取っ手開口部とを有し、該方法は、更に、該第1の取っ手開口部が該第2の取っ手開口部と整合するように、該補強フラップを側部パネルに向かい合わせに接する位置に位置決めすることにより取っ手部を形成することを有する請求項21に記載の方法。
【請求項23】
該複数の物品は、飲料容器であり、該飲料容器は、上側の部分とフランジ部とを有し、該開口部のそれぞれは、周縁部を備え、該頂部パネルは、該開口部のそれぞれの該周縁部で該頂部パネルに折り曲げ可能に接続された4つのつめ部を備えており、該方法は、該開口部のそれぞれに該容器の少なくとも一部を差し込んで、該つめ部の少なくとも2つが該容器のそれぞれのフランジ部の下側に接するようにして、該容器を該ブランクへ取り付けることを有する請求項21に記載の方法。
【請求項24】
該補強フラップは、第1の部分と第2の部分とを含み、該補強フラップを折り曲げることは、該第1の部分を該側部パネルと向かい合わせに接するように配置することと、該第2の部分を該頂部パネルと向かい合わせに接するように配置することとを有する請求項23に記載の方法。
【請求項25】
該補強フラップの該第2の部分は、少なくとも2つの開口部を備え、該方法は、更に、該複数の物品の少なくとも2つが該補強フラップの該開口部のそれぞれに受け入れられるように、該補強フラップを位置決めすることを有する請求項24に記載の方法。
【請求項26】
該取っ手機能部は、該側部パネル及び該補強フラップに設けられた2つの離間された引き裂き線を有し、該方法は、更に、該引き裂き線に沿って該パッケージを引き裂いて該頂部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた取っ手パネルを形成することを有する請求項21に記載のパッケージ。
【請求項1】
複数の物品を収容するためのパッケージであって、該パッケージは、
頂部パネルと、該頂部パネルに折り曲げ可能に接続された側部パネルとを有し、該パッケージの内部を少なくとも部分的に囲むように延在するパネルと、
該物品の1つの少なくとも一部を少なくとも部分的に受け入れるために該頂部パネルに設けられた少なくとも1つの開口部と、
該側部パネルに折り曲げ可能に接続され、該側部パネルを補強するために該側部パネルに対して位置決めされた補強フラップと、
該側部パネルと該補強フラップと設けられ、該カートンを把持して運搬するときに使用される取っ手部とを有するパッケージ。
【請求項2】
該取っ手部は、該側部パネルに設けられた第1の取っ手開口部と、該補強フラップに設けられた第2の取っ手開口部とからなり、該補強フラップは、該側部パネルと向かい合わせに接する位置に位置付けられ、該第1の取っ手開口部は、該第2の取っ手開口部と整合されている請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
該パネルは、該頂部パネルに折り曲げ可能に接続された端部パネルを有し、該端部パネルは、該側部パネルに折り曲げ可能に接続されている請求項1に記載のパッケージ。
【請求項4】
該パッケージは、該端部パネルに折り曲げ可能に接続され、且つ、該側部パネルに折り曲げ可能に接続されたガセットパネルを有する請求項3に記載のパッケージ。
【請求項5】
該パッケージは、該物品と組み合わせられており、該物品は、上側部分とフランジとを有する飲料容器であり、該開口部は、複数設けられており、該開口部のそれぞれは、周縁部を備え、該頂部パネルは、該開口部のそれぞれの該周縁部で該頂部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた4つのつめ部を有する請求項1に記載のパッケージ。
【請求項6】
該開口部のそれぞれの該4つのつめ部は、該パッケージの中に該容器を保持するために、該容器の1つの該上側の部分と接触する2つの短いつめ部と、該容器の該1つの該フランジ部の下側部分と接触する2つの長いつめ部とを有する請求項5に記載のパッケージ。
【請求項7】
該補強フラップは、該側部パネルと向かい合わせに接する第1の部分と、該頂部パネルと向かい合わせに接する第2の部分とを含む請求項1に記載のパッケージ。
【請求項8】
該補強フラップの該第2の部分は、少なくとも2つの開口部を備え、該頂部パネルの該開口部は、少なくとも2つ設けられており、該補強フラップの該開口部は、該頂部パネルの該開口部とそれぞれ整合されている請求項7に記載のパッケージ。
【請求項9】
該頂部パネルの該開口部は、8つ設けられており、該補強フラップの該開口部は、8つ設けられている請求項7に記載のパッケージ。
【請求項10】
該取っ手部は、該補強フラップと該側部パネルとに設けられた少なくとも1つの引き裂き線を有し、該少なくとも1つの引き裂き線は、該頂部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた取っ手パネルを形成する請求項2に記載のパッケージ。
【請求項11】
該引き裂き線は、間隔を空けて2つ設けられており、該引き裂き線は、該側部パネルを横切る横断方向に延在している請求項10に記載のパッケージ。
【請求項12】
該補強フラップは、該側部パネルと向かい合わせに接する第1の部分と、該頂部パネルと向かい合わせに接する第2の部分とを含み、該引き裂き線は、該第1の部分を横切って延在している請求項11に記載のパッケージ。
【請求項13】
複数の物品を収容するためのパッケージを形成するブランクであって、該ブランクは、
頂部パネルと、該頂部パネルに折り曲げ可能に接続された側部パネルとを有するパネルと、
該頂部パネルに設けられた少なくとも1つの開口部と、
該側部パネルに折り曲げ可能に接続され、該側部パネルに対して位置決めされて該側部パネルを補強する補強フラップと、
該側部パネルと該補強フラップとに設けられ、該ブランクから形成された該パッケージを把持して運搬するときに使用される取っ手機能部とを有するブランク。
【請求項14】
該取っ手機能部は、取っ手部からなり、該取っ手部は、該側部パネルに設けられた第1の取っ手開口部と、該補強フラップに設けられた第2の取っ手開口部とを有し、該ブランクが該パッケージに形成されたときに、該補強フラップは、該第1の取っ手開口部が該第2の取っ手開口部と整合された状態で、該側部パネルと向かい合わせに接する位置に位置決めされている請求項13に記載のブランク。
【請求項15】
該頂部パネルに折り曲げ可能に接続された端部パネルと、該端部パネル及び該側部パネルに折り曲げ可能に接続されたガセットパネルとを更に有する請求項13に記載のブランク。
【請求項16】
該補強フラップは、該側部パネルと向かい合わせに接するように構成された第1の部分と、該頂部パネルと向かい合わせに接するように構成された第2の部分とを含む請求項13に記載のブランク。
【請求項17】
該補強フラップの該第2の部分は、少なくとも2つの開口部を備え、該頂部パネルの該開口部は、少なくとも2つ設けられており、該補強フラップの該開口部は、該頂部パネルの該開口部のそれぞれと整合される請求項16に記載のブランク。
【請求項18】
該頂部パネルの該開口部は、8つ設けられており、該補強フラップの該開口部は、8つ設けられている請求項17に記載のブランク。
【請求項19】
該取っ手機能部は、横断方向に該側部パネルを横断して該補強フラップの中まで延在している離間された2つの引き裂き線を有し、該2つの引き裂き線は、該頂部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた取っ手パネルを形成する請求項14に記載のブランク。
【請求項20】
該補強フラップは、該側部パネルと向かい合わせに接するように構成された第1の部分と、該頂部パネルと向かい合わせに接するように構成された第2の部分とを含み、該引き裂き線は、該第1の部分を横切って延在している請求項19に記載のブランク。
【請求項21】
パッケージを形成する方法であって、該方法は、
頂部パネルと、該頂部パネルに折り曲げ可能に接続された側部パネルと、該頂部パネルに設けられた複数の開口部と、該側部パネルに折り曲げ可能に接続され、該側部パネルに対して位置決めされて該側部パネルを補強する補強フラップと、該側部パネル及び該補強フラップに設けられた取っ手機能部とを有するブランクを供給することと、
該ブランクに対して複数の物品を位置決めすることと、
該複数の物品が該複数の開口部のそれぞれの開口部に少なくとも部分的に受け入れられるように、該物品に対して該ブランクを位置決めすることと、
該補強フラップが該側部パネルに向かい合わせに接するように、該補強フラップを折り曲げることと、
該パッケージの内部空間の中に少なくとも部分的に該物品を取り囲むように、該側部パネルを該頂部パネルに対して下方へ折り曲げることと、を有する方法。
【請求項22】
該取っ手機能部は、該側部パネルに設けられた第1の取っ手開口部と、該補強フラップに設けられた第2の取っ手開口部とを有し、該方法は、更に、該第1の取っ手開口部が該第2の取っ手開口部と整合するように、該補強フラップを側部パネルに向かい合わせに接する位置に位置決めすることにより取っ手部を形成することを有する請求項21に記載の方法。
【請求項23】
該複数の物品は、飲料容器であり、該飲料容器は、上側の部分とフランジ部とを有し、該開口部のそれぞれは、周縁部を備え、該頂部パネルは、該開口部のそれぞれの該周縁部で該頂部パネルに折り曲げ可能に接続された4つのつめ部を備えており、該方法は、該開口部のそれぞれに該容器の少なくとも一部を差し込んで、該つめ部の少なくとも2つが該容器のそれぞれのフランジ部の下側に接するようにして、該容器を該ブランクへ取り付けることを有する請求項21に記載の方法。
【請求項24】
該補強フラップは、第1の部分と第2の部分とを含み、該補強フラップを折り曲げることは、該第1の部分を該側部パネルと向かい合わせに接するように配置することと、該第2の部分を該頂部パネルと向かい合わせに接するように配置することとを有する請求項23に記載の方法。
【請求項25】
該補強フラップの該第2の部分は、少なくとも2つの開口部を備え、該方法は、更に、該複数の物品の少なくとも2つが該補強フラップの該開口部のそれぞれに受け入れられるように、該補強フラップを位置決めすることを有する請求項24に記載の方法。
【請求項26】
該取っ手機能部は、該側部パネル及び該補強フラップに設けられた2つの離間された引き裂き線を有し、該方法は、更に、該引き裂き線に沿って該パッケージを引き裂いて該頂部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた取っ手パネルを形成することを有する請求項21に記載のパッケージ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2011−500468(P2011−500468A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−530136(P2010−530136)
【出願日】平成20年10月17日(2008.10.17)
【国際出願番号】PCT/US2008/080279
【国際公開番号】WO2009/052357
【国際公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【出願人】(504075588)グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド (137)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月17日(2008.10.17)
【国際出願番号】PCT/US2008/080279
【国際公開番号】WO2009/052357
【国際公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【出願人】(504075588)グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド (137)
【Fターム(参考)】
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