説明

容器蓋および容器蓋スタック

【課題】飲口の開口状態を確実に保持する。
【解決手段】容器蓋の頂壁31に、飲口を形成するための飲口形成部41が設定されている。飲口形成部41およびこれ以外の部分の境界の一部に、直線状折曲線43が、その他の部分に屈曲状切断線44がそれぞれ形成されている。飲口形成部41における折曲線43から距離をおいたところから支持脚51が起立させられている。支持脚51の上端から水平円形状プルタブ52が折曲線43の方向に向かって拡がっている。プルタブ52の下面に、2つの係合突起53が設けられている。容器蓋の周壁外面にフランジが設けられている。切断線44が切断されかつ飲口形成部41が折曲線43にそって折曲線43に隣接する部分に重なる方向に折曲げられた状態で、両係合突起53は、フランジにその下側からそれぞれ係合しうるようになされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、プルタブの引っ張りにより蓋に飲口を開口し、この後に、プルタブを蓋に付いたままにすることのできる容器蓋およびその容器蓋スタックに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、コーヒー、ジュースや飲料等の飲料用容器はプルトップ式の缶が用いられている。プルトップ式缶はプルタブが容器本体から離脱するタイプから、今日ではプルタブの散乱を防止するために、このプルタブが容器から離脱しないタイプへと切り替わっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
これらプルタブが容器から離脱しないタイプのプルトップ式はプルタブが金属素材から成っているので、閉塞部を押し込んでそのままの状態を保持して、開口部を維持することができている。一方、金属素材からなっているため、閉塞部を押し込んで開口部を維持する方式(形態)では構造上、比較的大きな開口がえられにくい。
【0004】
特に最近の飲料内容物によっては、液体状のものに固形物(ゼリーやタピオカなど)を混ぜたものがあり、ダイレクト飲用する場合においては開口部が大きくないと内容物が飲みにくく飲用上、支障がある。
【0005】
また保形性を有しない合成樹脂からなり、プルタブを容器蓋から離脱させることなく、飲口又は注ぎ口となる開口を大きく保持できる容器蓋がある(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
これらプルタブが容器から離脱しないタイプの容器蓋は飲口を大きく保持しようとすると、大きい飲み口部の閉鎖部を開封しやすいよう、比較的弱い力でもあけられるよう、プルタブをより遠方に係止可能な構成にするあまり、閉鎖部の破断長さが長くなってしまい、開封操作が用意に行えず、かつ短時間に開封し難い。またプルタブの開封後の体裁、係止部の係止安定性、再封性(完全密封ではない)におけるプルタブの納まりがよくない。
【0007】
さらに、この種の容器蓋としては、頂壁に、飲口を形成するための飲口形成部が設定されており、飲口形成部およびこれ以外の部分の境界の一部に、直線状折曲線が、その他の部分に屈曲状切断線がそれぞれ形成されており、飲口形成部における折曲線から距離をおいたところから支持脚が起立させられており、支持脚の上端から円形状プルタブが折曲線の方向に向かって拡がっており、頂壁外周および折曲線間に係合棒が起立させられており、切断線が切断されかつ飲口形成部が折曲線にそって折曲げられた状態で、プルタブが係合棒に係合しうるようになされているものが知られている。(例えば、特許文献3参照。)。
【0008】
この飲用容器では、プルタブの直径は、係合棒の直径とは比較にはならない程度に大きい。そのため、プルタブが係合棒に係合した状態で、プルタブおよび係合棒の直径差が許す範囲で、プルタブは自由に移動することができる。そのため、プルタブおよび係合棒の係合が外れ易い。さらに、プルタブが移動すると、これにともなって、飲口形成部の折曲角度が変化して飲口の開口度を一定に保持することができない。飲口の一部が飲口形成部によって塞がれることになると、飲料を飲み難くなる恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2004−210318号公報
【特許文献2】特開2006−103782号公報
【特許文献3】特開平09−124035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
この発明の目的は、飲口の開口状態を確実に保持することのできることのできる飲用容器を提供することにある。詳しくは、保形性を有しない合成樹脂からなる容器蓋であっても、プルタブを容器蓋から離脱させることなく、飲口又は注ぎ口となる開口を比較的大きく保持することができ、開封し易く飲用し易い、再封できる容器蓋を提供することにある。さらには、この容器蓋のスタックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明による合成樹脂製容器蓋は、頂壁と、頂壁の外周から垂下させられている周壁とよりなり、頂壁に、飲口を形成するための飲口形成部が設定されており、飲口形成部およびこれ以外の部分の境界の一部に、直線状折曲線が、その他の部分に屈曲状切断線がそれぞれ形成されており、飲口形成部における折曲線から距離をおいたところから支持脚が起立させられており、支持脚の上端からプルタブが折曲線の方向に向かって拡がっており、プルタブ下面に係合突起が設けられており、周壁外面にフランジが設けられており、切断線が切断されかつ飲口形成部が折曲線にそって折曲線に隣接する部分に重なる方向に折曲げられた状態で、係合突起は、フランジにその下側から係合しうるようになされているものである。
【0012】
この発明による飲用容器では、係合突起をフランジに係合した状態で、飲口形成部がスプリングバック力によって飲口を塞ぐ方向に曲戻しされようとしても、その力は、フランジに対する係合突起の係合力を大きくするように作用させられるため、飲口形成部は曲げ戻しされることなく、飲口形成部によって飲口が塞がれる心配が無い。
【0013】
しかも、切断線の切断動作、折曲線にそう折曲動作およびフランジに対する係合突起の係合動作を、プルタブの一方向への引張動作によって行うことができるため、シンプルな構造でもって、開封動作が容易に行え、かつ短時間で開封可能である。
【0014】
さらに、頂壁における折曲線を介して飲口形成部に隣接する領域に凹状収納部が設けられており、切断線が切断されかつ飲口形成部が折曲線にそって折曲線に隣接する部分に重なる方向に折曲げられた状態で、飲口形成部が収納部に収納しうるようになされていると、収納部に飲口形成部が全体が完全に倒された状態となるため、飲口が大きく開口され、また、飲料者の鼻が飲口形成部に当たることがない。
【0015】
また、頂壁は、円形状をなしており、折曲線は、頂壁中心を通りかつ飲口形成部を2分する基準線と直交させられており、プルタブは、円形リング状をなしかつ飲口形成部と平行をなしており、プルタブ中心を通りかつ基準線と直交させられた直線上の2か所に係合突起がそれぞれ位置させられていると、両係合突起は、基準線を挟んでその両側に基準線から均等間隔をおいてフランジに係合されるため、係合状態を確実に保持することができる。
【0016】
また、係合突起の支持脚向きの側に、プルタブ下面と直交させられた係合面が形成されており、その反対側に、プルタブ下面と勾配をもたされた係合案内面が形成されていると、係合突起の係合に際し、係合案内面に案内されながら係合突起がフランジを円滑に乗り越えることができ、乗り越えた後に、係合面によって確実な係合が保証される。
【0017】
また、頂壁外周および飲口形成部間に、飲口形成部を頂壁半径方向外側から被覆している飲用案内壁が設けられていると、飲用時に、飲用者の口部を飲用案内壁にそわせるようにすれば、飲口から流出する飲料が案内壁によってこぼれることなく、飲用者の口部まで導かれ、開口後の飲口から飲料を円滑に飲用することができる。
【0018】
また、フランジを、容器本体に超音波シールする場合、超音波シールの振動が飲口形成部に伝達されると、飲口形成部にピンホールが発生する恐れがあるが、これを飲用案内壁が防止する。
【0019】
上記容器蓋が複数個スタックされている場合、各容器蓋の周壁外面に、上小径部および下大径部が段を介して設けられており、上下に隣り合う2つの容器蓋において、上位の容器蓋の下大径部が下位の容器蓋の上小径部にはめ被せられて、上位の容器蓋の下大径部の下端が下位の容器蓋の段で受けられていると、上下隣り合う2つの容器蓋の周壁同士が嵌め合わされているため、容器蓋が簡単にばらけることを防止できる。
【0020】
充填機に容器蓋を供給する場合、複数の容器蓋をスタックした状態に保持することにより、大掛かりで、特別の供給装置を必要としない。
【0021】
また、各容器蓋の飲口形成部を挟んでその両側に一対の山が設けられており、各山の外側面に、各容器蓋の下小径部外面と面一のスタック案内面が設けられていると、容器蓋のスタックに際し、スタック案内面によって、容器蓋を円滑にスタックさせることができる。
【発明の効果】
【0022】
この発明によれば、容器蓋に飲口を開口しかつその開口状態に確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】この発明による容器蓋を備えた容器の飲口開口前の斜視図である。
【図2】同容器の飲口開口後の斜視図である。
【図3】同容器蓋の平面図である。
【図4】図3のIV−IV線にそう断面図である。
【図5】図3のV−V線にそう断面図である。
【図6】同容器蓋のプルタブ係合動作説明図である。
【図7】同容器蓋のスタック状態説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の説明において、前後とは、飲料容器の飲口となる側を前(図1〜図3の矢印Aで示す側)、これと反対側を後といい、左右とは、後方より見て、その左右の側を左右というものとする
図1に、飲口開口前の飲料容器が、図2に、飲口開口後の飲料容器がそれぞれ示されている。
【0025】
飲料容器は、カップ状容器本体11と、容器本体11の口部に被覆されている容器蓋12とよりなる。容器本体11および容器蓋12は、ともに、熱可塑性合成樹脂によって一体成形されているものである。容器本体11を、熱可塑性合成樹脂に代わり、紙主体積層体で成形する場合、紙主体積層体の表面には、熱可塑性合成樹脂フィルム層が必要である。
【0026】
容器本体11の口部には口部フランジ21が設けられている。
【0027】
容器蓋12は、平坦円形状頂壁31と、頂壁31の外周から垂下させられている周壁32とよりなる。
【0028】
図3において、前後方向にのびた基準線Lsおよび左右方向にのびた仕切線Ldが設定されている。基準線Lsおよび仕切線Ldは、互いに直交させられかつともに容器中心Coを通っている。
【0029】
容器蓋12には、開口させられて飲口を形成するための飲口形成部41が設定されている。飲口形成部41は、図3に示す鎖線42で囲まれた領域であって、容器中心Coを含む部分から前向きに頂壁31外周に向かって拡がっており、容器中心Coを含む部分を基端部とし、頂壁31外周に近い部分を先端部とする前後に長い舌状領域である。また、飲口形成部41は、基準線Lsによって左右に2等分されている。
【0030】
飲口形成部41およびこれ以外の部分の境界の一部に、直線状折曲線43が、その他の部分にU字状切断線44がそれぞれ形成されている。折曲線43は、仕切線Ldから距離εだけ後方に超えたところをこれと平行にのびかつ基準線Lsによって2等分されている。切断線44は、折曲線43の右端から前向きにのびて反転させられ、この後、後向きにのびて、折曲線43の左端に達している。
【0031】
折曲線43は、図4に示すように、頂壁31裏面に横断面半円弧状折曲溝45を形成することにより得られた折曲薄肉部よりなる。切断線44は、図4および図5に示すように、頂壁31裏面に横断面V状切断溝46を形成することにより得られた切断薄肉部よりなる。
【0032】
飲口形成部41の後方には、これに隣接して後方開放凹状収納部47が拡がっている。収納部47は、折曲線43を線対称の軸とする飲口形成部41とほぼ同形状をなしている。
【0033】
飲口形成部41において基準線Lsおよび切断線44が交差させられたか所から支持脚51が起立させられている。支持脚51の上端には円形状プルタブ52が連結されている。プルタブ52は、その周方向前端部において支持脚51の上端部と一体化させられかつ支持脚51の上端から飲口形成部41と平行に後向きに拡がっている。プルタブ52の下面には2つの係合突起53が設けられている。両係合突起53は、プルタブ52中心を通りかつ基準線Lsと直交させたれ分割線Lr上にそれぞれ位置させられている。各係合突起53先端の前側にはプルタブ52下面と直交させられた係合面54が、その先端後側にはプルタブ52下面と後上がりの勾配もたされた係合案内面55がそれぞれ形成されている。
【0034】
飲口形成部41の前端部およびこれと相対する頂壁31外周間から垂直状飲用案内壁61が起立させられている。飲用案内壁61は、平面より見て、開口側を後方に向けた半円弧状のもので、飲口形成部41の舌状をなす先端部を前側から被覆している。
【0035】
飲口形成部41および収納部47を挟んでその左右両側には一対の山62が設けられている。各山62は、平面より見て、頂壁31外周にそってのびた円環状の一部をなしている。両山62の円環のなす凹所同士は、相対させられている。
【0036】
周壁32外面には、上小径部71および下大径部72が段73を介して設けられている。上小径部71外面にはスタック案内面74が形成されている。スタック案内面74は、各山62外側面の下縁にそってのびた帯状部と面一となって、上小径部71の全周にわたってのびている。各山62外側面のスタック案内面74より上方には上細りテーパ状スタック心出面75が形成されている。
【0037】
下大径部72外面の高さの中程には、口部フランジ21の上面に重ね合わされてシールされた外周フランジ81が設けられている。
【0038】
飲口の開口手順は、以下の通りである。プルタブ52を指で掴んで後向きに引っ張ると、切断線44がその前側から後側に向けて漸次切断されていく。切断線44の全体が切断されると、そこに飲口が開口される。この後に、さらに、プルタブ52を後向きに引っ張り、切断された飲口形成部41を押し下げると、折曲線43にそって飲口形成部41が倒されるように折曲られていく。
【0039】
図6(a)に示すように、飲口形成部41が収納部47底面にほぼ重なるまで折曲られてそのほぼ全体が収納部47内に収納され、飲口形成部41に対してプルタブ52が直交させられる状態にすると、両係合突起53の係合案内面55は外周フランジ81に上側から当接させられる。この状態から、プルタブ52を押し下げると、図6(b)に示すように、両係合突起53の先端が外周フランジ81および口部フランジ21を乗り越えて、係合面54は、口部フランジ21を介して外周フランジ81に下側から係合させられる。外周フランジ81に対する両係合突起53の係合か所は、基準線Lsを挟んでその両側で、基準線Lsからプルタブ52のほぼ半径に等しいところである。
【0040】
ここで、注目すべきは、図6(b)に示すプルタブ52の係合状態は、緊張状態におかれ、その係合状態は不用意に解消されないということである。つまり、折曲線43から係合突起53に至るスプリングバック力の伝達経路において、遊びが存在しない。すなわち、飲口形成部41および収納部47は重ね合わされるように飲口形成部41の基部に第1の屈曲部が形成されるとともに、飲口形成部41と平行していたプルタブ52が飲口形成部41と直交させられるように支持脚51の基部に第2の屈曲部が形成されており、これにより、第1および第2の屈曲部に発生したスプリングバック力によって、同係合状態が外れないように保持されている。
【0041】
飲口を開口した飲用容器から飲料を飲む際は、飲用者の下唇を飲用案内壁61の外側面にあてがうようにして、飲用容器を傾けて飲口から飲料を流出させる。流出する飲料は、飲用案内壁61の内側面側を伝って流れ、こぼれることなく、飲用者の口部までスムースに流れる。
【0042】
飲料容器の製造過程において、内容物を充填した容器本体11に容器蓋12が供給される。互いに重ね合わされた口部フランジ21および外周フランジ81は、超音波シール機によってシールされる。この場合、超音波シール機の振動が切断線44に伝達されると、切断線44にピンホールが発生する恐れがある。とくに、切断線44における頂壁31外周に近い部分は、その恐れが大であるが、その部分は飲用案内壁61で被覆されているため、その部分にピンホールが発生する心配は無い。
【0043】
容器本体11に容器蓋12を供給する際は、複数の容器蓋12はスタックされる。図7に示すように、上下に隣り合う2つの容器蓋12において、上位の容器蓋12の下大径部72が下位の容器蓋12の上小径部71にはめ被せられて、上位の容器蓋12の下大径部72の下端が下位の容器蓋12の段73で受けられている。双方の容器蓋12をスタックする際は、下位の容器蓋12のスタック心出面75によって上位の容器蓋12の下大径部72が心出されながら、スタック動作はスムースに行われる。
【0044】
また、2つの容器蓋12がスタックされた状態で、下位の容器蓋12の山62の頂面は、上位の容器蓋12の段73が押さえている。これにより、容器蓋12のスタックがぐらつくことが防止される。
【0045】
上記の実施の形態において、頂壁31は円形状をなしているが、これに限定されることなく、例えば、楕円状または方形状でもよい。さらに、プルタブ52は、円形リング状のもとして示されているが、例えば、楕円状、方形状または三角形状であってもよく、さらには、リング状てせなくても、舌状でもよい。係合突起53の数は、1または3以上でもよく、口部フランジ21および外周フランジ81に係合しうるものであれば、その形状、位置は限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0046】
この発明による飲用容器は、プルタブの引っ張りにより蓋に飲口を開口し、この後に、プルタブを蓋に付いたままにすることを達成するのに適している。
【符号の説明】
【0047】
31 頂壁
32 周壁
41 飲口形成部
43 折曲線
44 切断線
51 支持脚
52 プルタブ
53 係合突起
81 フランジ
Ls 基準線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
頂壁と、頂壁の外周から垂下させられている周壁とよりなり、頂壁に、飲口を形成するための飲口形成部が設定されており、飲口形成部およびこれ以外の部分の境界の一部に、直線状折曲線が、その他の部分に屈曲状切断線がそれぞれ形成されており、飲口形成部における折曲線から距離をおいたところから支持脚が起立させられており、支持脚の上端からプルタブが折曲線の方向に向かって拡がっており、プルタブ下面に係合突起が設けられており、周壁外面にフランジが設けられており、切断線が切断されかつ飲口形成部が折曲線にそって折曲線に隣接する部分に重なる方向に折曲げられた状態で、係合突起は、フランジにその下側から係合しうるようになされている合成樹脂製容器蓋。
【請求項2】
頂壁における折曲線を介して飲口形成部に隣接する領域に凹状収納部が設けられており、切断線が切断されかつ飲口形成部が折曲線にそって折曲線に隣接する部分に重なる方向に折曲げられた状態で、飲口形成部が収納部に収納しうるようになされている請求項1に記載の容器蓋。
【請求項3】
頂壁は、円形状をなしており、折曲線は、頂壁中心を通りかつ飲口形成部を2分する基準線と直交させられており、プルタブは、円形リング状をなしかつ飲口形成部と平行をなしており、プルタブ中心を通りかつ基準線と直交させられた直線上の2か所に係合突起がそれぞれ位置させられている請求項1または2に記載の容器蓋。
【請求項4】
係合突起の支持脚向きの側に、プルタブ下面と直交させられた係合面が形成されており、その反対側に、プルタブ下面と勾配をもたされた係合案内面が形成されている請求項1〜3のいずれか1つに記載の容器蓋。
【請求項5】
頂壁外周および飲口形成部間に、飲口形成部を頂壁半径方向外側から被覆している飲用案内壁が設けられている請求項1〜4のいずれか1つに記載の容器蓋。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか1つに記載の容器蓋が、複数個スタックされており、各容器蓋の周壁外面に、上小径部および下大径部が段を介して設けられており、上下に隣り合う2つの容器蓋において、上位の容器蓋の下大径部が下位の容器蓋の上小径部にはめ被せられて、上位の容器蓋の下大径部の下端が下位の容器蓋の段で受けられている容器蓋スタック。
【請求項7】
各容器蓋の飲口形成部を挟んでその両側に一対の山が設けられており、各山の外側面に、各容器蓋の下小径部外面と面一のスタック案内面が設けられている請求項6に記載の容器蓋スタック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−18539(P2013−18539A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−155634(P2011−155634)
【出願日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(000180298)四国化工機株式会社 (44)
【Fターム(参考)】