説明

容器詰ショウガ飲料

【課題】本発明は、容器詰ショウガ飲料において、6−ショウガオールの含有量を高めること、ならびに、6−ショウガオールの含有量の、加温保存期間中における不規則な変動を抑制することを目的とする。
【解決手段】本発明はショウガ抽出物を含有するショウガ飲料と該飲料を収容する容器とを備える加温流通するために適した容器詰ショウガ飲料であって、ショウガ飲料中の6−ショウガオールの含有量を(A)とし、6−ジンゲロールの含有量を(B)としたとき(A)=1.0mg%以上、かつ(A)/(B)=1.6以上を満足することを特徴とする容器詰ショウガ飲料を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は容器詰ショウガ飲料に関わる発明である。また、本発明はショウガ抽出物を含有するショウガ飲料の加温条件での保存時における、該飲料中に存在する6−ショウガオールの含有量の不規則な変動を抑制するための方法に関わる発明である。
【背景技術】
【0002】
6−ショウガオール及び6−ジンゲロールはショウガ抽出物中に含まれる成分である。
6−ショウガオールは血行を促進して体を温める効果を奏することが知られている。一方、6−ジンゲロールはシャープな辛味を提供する。ただし、6−ジンゲロールが体を温める効果は6−ショウガオールには及ばない。
【0003】
これらの成分に着目した技術として例えば以下の先行技術がある。
特許文献1にはショウガオール類を含有する糖尿病及び/又は肥満の治療予防剤が記載されている。具体的な実施形態として6−ショウガオールを0.005wt%(5.0mg%)含有する清涼飲料が開示されている。
【0004】
特許文献2には、ジンゲロールとショウガオールを10:1〜1:10の重量濃度比で、合計0.001重量%以上含有し、香気成分であるar−クルクメンの含有量が15mg/kg以下であり、糖質の濃度が40〜90重量%であるショウガ加工食品組成物が記載されている。特許文献2では、健康機能性の優れたショウガオールの含有量を増大させるために、ショウガ抽出物等を加熱することが開示されている。
【0005】
特許文献3にはカプサイシン、6−ショウガオール、6−ジンゲロール等の辛味成分と、植物ステロールと、シクロデキストリンとを複合体化して辛味成分の刺激を抑制する技術が開示されている。
【0006】
特許文献4には金時ショウガの乾燥粉末を含む体温上昇作用剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−189571号公報
【特許文献2】特開2010−124786号公報
【特許文献3】WO2009/005005
【特許文献4】特許第3462839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
通常の抽出法により得られたショウガ抽出物では6−ショウガオールの含有量が6−ジンゲロールの含有量と比較して大幅に少ない。通常6−ショウガオールの含有量は6−ジンゲロールの含有量の1/5にも満たない。このようなショウガ抽出物を含有する従来のショウガ飲料は、辛味が過度になる点から6−ジンゲロールの含有量を約5mg%以下に抑える必要があり、この場合血行促進成分として有効な6−ショウガオールの含有量は約1mg%に満たないという問題があった。なお、本発明において「mg%」とは、飲料100gあたりの質量(単位=mg)を指す。
【0009】
容器詰ショウガ飲料は、温感をもたせるために小売店においてホットベンダーと呼ばれる加温器内に陳列され、加温された飲料として販売されることが想定される。加温器内は50〜70℃の温度条件であり、容器詰飲料は加温器内に2週間程度陳列されることが通常である。本発明者らは、ショウガ抽出物を含有するショウガ飲料を60℃の加温器内で2週間程度保存した場合に、6−ショウガオールの含有量が保存期間を通じて不規則に増減することを見出した。この原因の一つは、比較的多量に存在する6−ジンゲロールが加温により6−ショウガオールに変換されることであると考えられるが、6−ショウガオールの含有量が不規則に増減することから原因は明確に特定できない。生理活性成分である6−ショウガオールの含有量は、ショウガ飲料の重要な品質指標であることから、6−ショウガオールの含有量が不規則に増減することは品質管理上望ましいことではない。
【0010】
そこで本発明は、容器詰ショウガ飲料において、6−ショウガオールの含有量を高めること、ならびに、6−ショウガオールの含有量の、加温保存期間中における不規則な変動を抑制することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者らは6−ショウガオールの含有量が6−ジンゲロールの含有量に対して1.6倍以上に高められたショウガ抽出物を、6−ショウガオールの含有量が1.0mg%以上となるように配合して調製されたショウガ飲料を含む容器詰ショウガ飲料が、60℃の加温条件において2週間保存した場合に、6−ショウガオールの含有量が不規則に変動せず、経時的に逓減すること、ならびに6−ジンゲロールの含有量の変化が小さいことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】
本発明は以下の発明を包含する。
(1)ショウガ抽出物を含有するショウガ飲料と、該飲料を収容する容器とを備える容器詰ショウガ飲料であって、
ショウガ飲料が
(A)6−ショウガオール、及び
(B)6−ジンゲロール
を含有し、
成分(A)のショウガ飲料中の含有量を(A)(mg%)とし、成分(B)のショウガ飲料中の含有量を(B)(mg%)としたとき以下の条件:
(イ)(A)=1.0mg%以上、かつ
(ロ)(A)/(B)=1.6以上
を満足することを特徴とする容器詰ショウガ飲料。
(2)更に以下の条件:
(ハ)(A)+(B)=5.0mg%以下
を満足することを特徴とする(1)に記載の容器詰ショウガ飲料。
(3)ショウガ抽出物を、ショウガ抽出物とサイクロデキストリンとを含む複合体の形態で含有する(1)又は(2)に記載の容器詰ショウガ飲料。
(4)加温流通するための、(1)〜(3)の何れかに記載の容器詰ショウガ飲料。
(5)容器の容量が100〜200mlである(1)〜(4)の何れかに記載の容器詰ショウガ飲料。
(6)ショウガ抽出物が、加熱処理を含む方法により調製されたショウガ抽出物である(1)〜(5)の何れかに記載の容器詰ショウガ飲料。
(7)ショウガ抽出物を含有するショウガ飲料の加温条件での保存時における、該飲料中に存在する(A)6−ショウガオールの含有量の不規則な変動を抑制するための方法であって、
加熱処理を含む方法により、成分(A)の含有量が、(B)6−ジンゲロールの含有量に対して1.6倍以上に高められたショウガ抽出物を調製する工程と、
前記工程により調製されたショウガ抽出物を配合してショウガ飲料を調製する工程と
を含む方法。
(8)ショウガ飲料を調製する前記工程において、成分(A)のショウガ飲料中の含有量を(A)(mg%)とし、成分(B)のショウガ飲料中の含有量を(B)(mg%)としたとき、(A)=1.0mg%以上、(A)+(B)=5.0mg%以下を満足するように前記ショウガ抽出物を配合する、(7)に記載の方法。
(9)(1)〜(6)の何れかに記載の容器詰ショウガ飲料を、50〜70℃の温度条件において15日間以下の期間保存する工程を含む、前記容器詰ショウガ飲料の保存方法。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、6−ショウガオールの含有量が高い容器詰ショウガ飲料が提供される。また、かつ加温保存期間中における6−ショウガオールの含有量の不規則な変動が抑制された容器詰ショウガ飲料が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は実施例及び比較例のショウガ飲料の、60℃で2週間保存時における、(A)6−ショウガオールの含有量(mg%)の経時変化を示す。
【図2】図2は実施例及び比較例のショウガ飲料の、60℃で2週間保存時における、(B)6−ジンゲロールの含有量(mg%)の経時変化を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
ショウガ(Zingiber officinale)はショウガ目ショウガ科に属する。本発明で用いられるショウガ抽出物はショウガの根茎の抽出物を指す。
【0016】
本発明の容器詰ショウガ飲料は、ショウガ抽出物を含有するショウガ飲料と、該飲料を収容する容器とを備える。
【0017】
ショウガ飲料は、(A)6−ショウガオール、及び(B)6−ジンゲロールを含有する。これらの成分はショウガ抽出物に由来する成分である。
【0018】
成分(A)のショウガ飲料中の含有量を(A)(mg%)、成分(B)のショウガ飲料中の含有量を(B)(mg%)としたとき以下の条件:
(イ)(A)=1.0mg%以上、かつ
(ロ)(A)/(B)=1.6以上
を満足するショウガ飲料は、成分(A)の含有量が十分に高く、かつ加温保存期間中における成分(A)の含有量の不規則な変化が抑制されている。
【0019】
本発明の容器詰ショウガ飲料では加温保存期間中において成分(A)の含有量は経時的に逓減するため、保存期間に応じて成分(A)含有量を推定することが可能である。また、成分(B)の含有量の変化が小さい。これらのことから、本発明の容器詰ショウガ飲料は加温流通における品質の管理が容易である。
【0020】
(A)は1.0mg%以上、好ましくは1.5mg%以上であればよく、その上限は特に限定されない。
【0021】
(A)/(B)は1.6以上、好ましくは2以上であればよく、その上限は特に限定されない。
【0022】
ショウガ飲料は好ましくは更に以下の条件:
(ハ)(A)+(B)=5.0mg%以下
を満足する。
【0023】
ショウガの根茎における成分(A)の含有量は、成分(B)の含有量よりも少ない。このため、通常の方法で調製されるショウガ抽出物中では(A)/(B)は1よりも小さい値である。上記条件(ロ)を満たすショウガ飲料を調製するためには、ショウガ抽出物における成分(A)の含有量を、成分(B)の含有量に対して1.6倍以上に高める必要がある。本発明者らは、ショウガ抽出物または抽出前のショウガ原料を加熱処理することにより成分(B)が減少し、成分(A)が増加して、(A)/(B)=1.6以上となることを見出した。この比率を実現するためには、100〜130℃の温度で24〜60時間加熱処理することが好ましい。なお特許文献2の段落0015に開示されている条件(100℃以上、0.5〜5時間)での加熱処理では、加熱時間が短いために成分(A)の含有量は成分(B)の含有量を超えることはできず、上記比率を達成することはできない。特許文献2の段落0023の実施例1に開示されている条件(115℃以上、2時間)での加熱処理では、(A)/(B)=1/2.15、すなわち約0.47となる(段落0024)。
【0024】
ショウガ抽出物の調製において加熱処理を行う時点は特に限定されず、ショウガ抽出物を加熱処理してもよいし、抽出前のショウガ原料(例えば、ショウガ根茎を潰して得られるショウガ粉砕物や、ショウガ根茎を圧搾して得られるショウガ絞り汁)を加熱処理してもよい。
【0025】
ショウガ抽出物の調製のための抽出媒体は成分(A)及び成分(B)を溶出可能なものであれば特に限定されず、典型的にはアセトン、低級アルコール、ヘキサン、酢酸エチル等の有機溶媒、超臨界二酸化炭素等の超臨界流体、が挙げられる。抽出は通常の方法により行うことができる。ショウガ抽出物の範囲には、ショウガ抽出物を分画して得られる成分(A)及び成分(B)を含有するフラクションも包含される。
【0026】
ショウガ抽出物はサイクロデキストリンと組み合わされた複合体の形態でショウガ飲料中に配合されることもできる。特許文献3に記載されているように更に植物ステロールエステルと組み合わされた複合体の形態で配合されることが好ましい。好ましくは、ショウガ抽出物と、植物ステロールエステルと、シクロデキストリンとを水の共存下において混合して得られる複合体をショウガ抽出物として用いることができる。
【0027】
ショウガ飲料中にはショウガ抽出物以外に、飲料として許容される成分が適宜配合される。飲料として許容される成分としては水、果糖ブドウ糖液糖、環状オリゴ糖、酸味料、増粘剤、イノシトール、香料、ナイアシン、酸化防止剤、ビタミン類、甘味料等が挙げられる。酸味料としては、クエン酸、リンゴ酸、グルコン酸、酒石酸、或いはこれらの塩等が挙げられる。増粘剤としては、ジェランガム、キサンタンガム、ペクチン、グアーガム、発酵セルロース等の増粘多糖類が挙げられる。甘味料としては、ショ糖、果糖、ブドウ糖、液糖等の糖類、はちみつ、スクラロース、アセスルファムカリウム、ソーマチン、アスパルテーム等の高甘味度甘味料が挙げられる。酸化防止剤としては、ビタミンC、酵素処理ルチン等が挙げられる。ビタミン類としては、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンE等が挙げられる。
【0028】
ショウガ飲料を収容するための容器は限定されないが、ショウガ飲料を加温流通する場合はこのために適した容器を用いることができる。容器としてはポリエチレンテレフタレート(PET)製容器、所謂PETボトルや、金属缶容器が挙げられる。容器の形態は特に限定されない。加温流通するために適した容器(製品)には、通常「ホット専用」、「ホット用」などの表示が付される。
容器の容量は特に限定されないが、典型的には100〜200mlである。
【0029】
本発明の容器詰ショウガ飲料は加温流通するために適している。加温流通は容器詰ショウガ飲料を通常50〜70℃の温度条件において15日間以下の期間、ホットベンダー(加温器)中で保存する工程を含む。本発明の容器詰ショウガ飲料は通常の加温流通の条件においては成分(A)の含有量の不規則な変化が抑制され、経時的に逓減し、なお且つ成分(B)の含有量の変化が少ないという驚くべき効果を奏する。本発明の容器詰ショウガ飲料は常温や低温で供することもできる。
【0030】
本発明の更なる態様は、ショウガ抽出物を含有するショウガ飲料の加温条件での保存時における、該飲料中に存在する(A)6−ショウガオールの含有量の不規則な変動を抑制するための方法であって、
加熱処理を含む方法により、成分(A)の含有量が、(B)6−ジンゲロールの含有量に対して1.6倍以上に高められたショウガ抽出物を調製する工程と、
前記工程により調製されたショウガ抽出物を配合してショウガ飲料を調製する工程と
を含む方法である。
【0031】
本発明の更に別の態様は、容器詰ショウガ飲料を、50〜70℃の温度条件において15日間以下の期間保存する工程を含む、前記容器詰ショウガ飲料の保存方法である。
【実施例】
【0032】
ショウガ飲料の製造
以下の4種の配合に従い原料を混合して得たショウガ飲料を缶ボトルに充填した。
実施例1
【0033】
【表1】

【0034】
得られた缶ボトル詰ショウガ飲料は、下記する保存試験の保存中のいずれの時期においても、ショウガ由来の好ましい辛味を有する良好な風味のものであった。
【0035】
実施例2
ショウガCD複合物に代えて、次のショウガ抽出物を用いた以外は実施例1と同様にしてショウガ飲料を製造した。
【0036】
ショウガ抽出物はショウガ根茎の乾燥物よりアセトンを用いて抽出したものを120℃で27時間加熱して製造した。
【0037】
得られた缶ボトル詰ショウガ飲料は、下記する保存試験の保存中のいずれの時期においても、ショウガ由来の好ましい辛味を有する良好な風味のものであった。
【0038】
実施例3
前記加熱の条件を120℃で18時間に変えて製造したショウガ抽出物を用いた以外は実施例2と同様にしてショウガ飲料を製造した。
【0039】
得られた缶ボトル詰ショウガ飲料は、下記する保存試験の保存中のいずれの時期においても、ショウガ由来の好ましい辛味を有する良好な風味のものであった。
【0040】
比較例1
前記加熱前のアセトン抽出物(抽出後の加熱なし)を用いた以外は実施例2と同様にしてショウガ飲料を製造した。
【0041】
得られた缶ボトル詰ショウガ飲料は、下記する保存試験の保存中のいずれの時期においても、ショウガ由来の辛味を有するものであったが、同保存試験の結果より(A)6−ショウガオールの含有量が逓増した。
【0042】
比較例2
実施例2で用いたものとは別のショウガ根茎の乾燥物よりアセトンを用いて抽出したショウガ抽出物(抽出後の加熱なし)を用いた以外は実施例2と同様にしてショウガ飲料を製造した。
【0043】
得られた缶ボトル詰ショウガ飲料は、下記する保存試験の保存中のいずれの時期においても、ショウガ由来の辛味を有するものであったが、同保存試験の結果より(A)6−ショウガオールの含有量が不規則に増減した。
【0044】
保存試験
製造された4種の缶入りショウガ飲料を60℃にて2週間保存した。
【0045】
組成分析
各試料について、製造後、保存1週間後、2週間後に(A)6−ショウガオール及び(B)6−ジンゲロールの含有量を測定した。
含有量の測定方法:
(A)6−ショウガオール及び(B)6−ジンゲロール夫々の含有量を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により定量した。
試料中の(A)6−ショウガオール及び(B)6−ジンゲロール夫々の量は、クロマトグラムのピーク面積から算出した。
HPLC(Agilent Technology製、1100series)の測定条件を表2に示す。尚、検出器として吸光光度検出器(UV-vis検出器)を使用した。
【0046】
【表2】

【0047】
結果を表3及び図1、図2に示す。
【0048】
【表3】

【0049】
図1は、60℃で2週間保存時の(A)6−ショウガオールの含有量(mg%)の経時変化を示す。
【0050】
図2は、60℃で2週間保存時の(B)6−ジンゲロールの含有量(mg%)の経時変化を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ショウガ抽出物を含有するショウガ飲料と、該飲料を収容する容器とを備える容器詰ショウガ飲料であって、
ショウガ飲料が
(A)6−ショウガオール、及び
(B)6−ジンゲロール
を含有し、
成分(A)のショウガ飲料中の含有量を(A)(mg%)とし、成分(B)のショウガ飲料中の含有量を(B)(mg%)としたとき以下の条件:
(イ)(A)=1.0mg%以上、かつ
(ロ)(A)/(B)=1.6以上
を満足することを特徴とする容器詰ショウガ飲料。
【請求項2】
更に以下の条件:
(ハ)(A)+(B)=5.0mg%以下
を満足することを特徴とする請求項1に記載の容器詰ショウガ飲料。
【請求項3】
ショウガ抽出物を、ショウガ抽出物とサイクロデキストリンとを含む複合体の形態で含有する請求項1又は2に記載の容器詰ショウガ飲料。
【請求項4】
加温流通するための、請求項1〜3の何れか1項に記載の容器詰ショウガ飲料。
【請求項5】
容器の容量が100〜200mlである請求項1〜4の何れか1項に記載の容器詰ショウガ飲料。
【請求項6】
ショウガ抽出物が、加熱処理を含む方法により調製されたショウガ抽出物である請求項1〜5の何れか1項に記載の容器詰ショウガ飲料。
【請求項7】
ショウガ抽出物を含有するショウガ飲料の加温条件での保存時における、該飲料中に存在する(A)6−ショウガオールの含有量の不規則な変動を抑制するための方法であって、
加熱処理を含む方法により、成分(A)の含有量が、(B)6−ジンゲロールの含有量に対して1.6倍以上に高められたショウガ抽出物を調製する工程と、
前記工程により調製されたショウガ抽出物を配合してショウガ飲料を調製する工程と
を含む方法。
【請求項8】
ショウガ飲料を調製する前記工程において、成分(A)のショウガ飲料中の含有量を(A)(mg%)とし、成分(B)のショウガ飲料中の含有量を(B)(mg%)としたとき、(A)=1.0mg%以上、(A)+(B)=5.0mg%以下を満足するように前記ショウガ抽出物を配合する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
請求項1〜6の何れか1項に記載の容器詰ショウガ飲料を、50〜70℃の温度条件において15日間以下の期間保存する工程を含む、前記容器詰ショウガ飲料の保存方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−50346(P2012−50346A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−193312(P2010−193312)
【出願日】平成22年8月31日(2010.8.31)
【出願人】(000111487)ハウス食品株式会社 (262)
【Fターム(参考)】