説明

導光装置及びそれを用いる電子装置

【課題】本発明は、照明効果が優れる導光装置及びそれを用いる電子装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る導光装置は、フラッシュランプを備える電子装置に用いられ、透光パネル及び前記透光パネルの周辺から垂直に延在された複数の反射側壁を備える透光カバーと、前記フラッシュランプと前記透光カバーとの間に設置され且つ前記複数の反射側壁に囲まれる光学板と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導光装置及びそれを用いる電子装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通信技術及び半導体技術の発展に従って、携帯電話、個人用携帯情報端末(PDA)などの携帯式電子装置は広く使用されている。このような携帯式電子装置の普及に従って電子装置の性能に対する要求も高まっている。携帯電話は、一般的に通話機能及び写真機能を有する。照明機能を有しない携帯電話で夜間に写真を撮るか道を照らすことは困難である。なお、携帯電話の表示装置の微弱な光線では道を照らし難い。
【0003】
これによって、照明機能を有する携帯電話が出現してきている。前記携帯電話のハウジングには、小型発光ダイオードランプ及び照明制御スイッチが設置されている。しかしながら、前記発光ダイオードランプの輝度が弱く、光線が拡散されるため、照明効果が悪い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上の問題点に鑑みて、本発明は、照明効果の優れる導光装置及びそれを用いる電子装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記問題を解決するために、本発明に係る導光装置は、フラッシュランプを備える電子装置に用いられ、透光パネル及び前記透光パネルの周辺から垂直に延在された複数の反射側壁を備える透光カバーと、前記フラッシュランプと前記透光カバーとの間に設置され且つ前記複数の反射側壁に囲まれる光学板と、を備える。
【0006】
また、本発明に係る電子装置は、片側に設置されるフラッシュランプと、透光パネル及び前記透光パネルの周辺から垂直に延在された複数の反射側壁を備える透光カバーと、前記フラッシュランプと前記透光カバーとの間に設置され且つ前記複数の反射側壁に囲まれる光学板と、を備えてなる導光装置と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る導光装置と電子装置とを用いて照明する場合、フラッシュランプからの光線は導光装置の複数の突起によって集中され、且つ四辺へ伝播する光線は複数の反射側壁によって反射されて前記複数の突起に伝播するので、前記導光装置による照明効果が優れたものになり、且つ光線の利用効率も向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明に係る電子装置の斜視図である。
【図2】図1の電子装置の分解図である。
【図3】図1の電子装置の他の角度からの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいて、本発明の実施例に係る導光装置及びそれを用いる電子装置について詳細に説明する。
【0010】
図1及び図2を参照すると、本実施例の電子装置300は、導光装置100及び本体200を備える。前記本体200は、略矩形であり、カメラ210及び前記カメラ210の近傍に設置されているフラッシュランプ(Flash Lamp)215を備える。本実施例において、前記本体200は携帯電話であって、前記フラッシュランプ215は、連続点灯できるキセノンフラッシュランプである。
【0011】
前記導光装置100は、光学板10と、透光カバー20と、フレーム30と、固定素子40と、を備える。
【0012】
前記光学板10は、透明材料からなる略矩形の板体である。前記透明材料は、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)又はメタクリル酸メチル・スチレン共重合体(MS)などの中の一種又は任意の組み合わせである。前記光学板10は、対向設置される入射面11と出射面12とを備える。前記出射面12には、前記フラッシュランプ215からの光線を集中させる複数の長状のV型突起121が形成されている。各々のV型突起121の頂角は、60度〜120度である。本実施例において、前記V型突起121の頂角は90度である。
【0013】
前記透光カバー20は、略矩形のケースである。前記透光カバー20は、透光パネル21と、前記透光パネル21の四辺から垂直に延在して形成された4つの第一反射側壁22と、前記4つの第一反射側壁22からさらに延在し且つ前記透光パネル21より幅が広い4つの第二反射側壁23と、を備える。前記光学板10を前記透光カバー20に収納する場合、前記光学板10の複数のV型突起121は前記4つの第一反射側壁22に囲まれ、前記光学板10の他の部分は前記4つの第二反射側壁23に囲まれる。前記第一反射側壁22及び前記第二反射側壁23には、高反射材料からなる反射フィルム(図示せず)が形成されている。前記反射フィルムは、前記光学板10からの光線が前記第一反射側壁22及び前記第二は反射側壁23から出射されることを防止して、前記光学板10の出射面12から出射される光線の利用効率を向上させる。前記透光カバー20の両側の第二反射側壁23には、前記固定素子40と連結する連結部231が形成されている。前記透光パネル21は、透明材料からなり、前記光学板10の複数のV型突起121を保護する。図3を参照すると、前記透光パネル21の前記光学板10に対向する面には、前記光学板10からの光線を出射させる複数の導光穴211が形成されている。
【0014】
前記フレーム30の形状は、前記4つの第二反射側壁23によって囲まれて形成される形状と大体同等である。前記フレーム30には、前記4つの第二反射側壁23と係合する係合溝31が設置されている。前記フレーム30の中空部32の面積は前記光学板10の入射面11の面積より小さい。
【0015】
前記固定素子40は、2つの固定ベルト41、42からなる。各固定ベルト41、42の一端には、連結端部411、421がそれぞれに形成され、他端には前記固定ベルト41、42を互いに結合させる結合部43がそれぞれに形成されている。本実施例において、前記固定ベルト41、42は帆布ベルトであり、前記結合部43はナイロンファスナーである。
【0016】
前記導光装置100を組立てる場合、先ず、前記光学板10を前記透光カバー20の内部に配置して、前記光学板10が前記透光カバー20の透光パネル21と第一反射側壁22及び第二反射側壁23とによって形成される空間に完全に収納されるようにする。次に、前記フレーム30の係合溝31と前記透光カバー20の第二反射側壁23とを係合(即ち、前記第二反射側壁23を前記フレーム30の係合溝31に挿入)させて、前記フレーム30を前記透光カバー20に組み合わせる。前記フレーム30の中空部32の面積が前記光学板10の入射面11の面積より小さいので、前記光学板10は、前記透光カバー20から脱落せず、且つ前記透光カバー20に確実に保持される。最後に、前記2つの固定ベルト41、42の連結端部411、421を前記透光カバー20の連結部231にそれぞれに連結する。
【0017】
夜間に前記電子装置300で照明する場合、前記光学板10が前記フラッシュランプ215の前方に位置するように、前記固定ベルト41、42及び前記結合部43を通じて前記導光装置100を前記本体200に装着する。照明する時、前記フラッシュランプ215からの光線は前記光学板10に入射して、前記光学板10内で四辺へ伝播する光線は前記第一反射側壁22及び前記第二反射側壁23によって反射されて前記光学板10の出射面12のV型突起121に伝播する。前記V型突起121に伝播した光線は、前記V型突起121によって前記光学板10に垂直する方向へ集中され、前記透光カバー20の透光パネル21を介して外部へ出射する。この時、前記V型突起121によって集中された光線は、前記透光パネル21の導光穴211の導光によって前記光学板10に垂直する方向へさらに均一に集中される。
【0018】
照明を必要としない場合、前記固定素子40の結合部43を解除して前記導光装置100を前記本体200から取り外す。
【0019】
本発明に係る電子装置300は、フラッシュランプ215を照明光源とし、且つ導光装置100を用いるので、他の照明光源がなくても照明効果に優れる。
【0020】
また、前記透光カバー20の第一反射側壁22及び第二反射側壁23は、アルミニウム又は他の金属などのような高反射材料からなることができる。
【0021】
前記光学板10の光線集中構造は、複数の長状のV型突起だけに限定されるものではなく、複数の長状の円弧形突起又は複数の他の突起であることもできる。
【0022】
前記光学板10と前記透光カバー20とが接着されて一体に固定される場合、前記フレーム30を省略することができる。
【0023】
前記導光装置100が接着されるか又は係合されて前記本体200に固定される場合、前記固定素子40を省略することができる。
【0024】
以上、本発明の好適な実施例について詳細に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形又は修正が可能であり、該変形又は修正も又、本発明の技術特徴の範囲内に含まれるものである。
【符号の説明】
【0025】
100 導光装置
10 光学板
11 入射面
12 出射面
121 長状突起
20 透光カバー
21 透光パネル
211 導光穴
22 第一反射側壁
23 第二反射側壁
231 連結部
30 フレーム
31 係合溝
32 中空部
40 固定素子
41 固定ベルト
411 連結端部
42 固定ベルト
421 連結端部
43 結合部
200 本体
210 カメラ
215 フラッシュランプ
300 電子装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フラッシュランプを備える電子装置に用いられる導光装置であって、
透光パネル及び前記透光パネルの周辺から垂直に延在された複数の反射側壁を備える透光カバーと、
前記フラッシュランプと前記透光カバーとの間に設置され且つ前記複数の反射側壁に囲まれる光学板と、
を備えることを特徴とする導光装置。
【請求項2】
前記反射側壁に高反射材料からなる反射フィルムが設置されるか、又は前記反射側壁が高反射材料によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の導光装置。
【請求項3】
前記光学板は、対向設置される入射面と出射面とを備え、前記出射面に複数のV型突起が設置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の導光装置。
【請求項4】
前記透光パネルに複数の導光穴が設置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の導光装置。
【請求項5】
前記導光装置は、前記透光カバーの反射側壁に係合する係合溝を有するフレームをさらに備え、前記反射側壁と前記係合溝との係合によって、前記光学板を前記透光カバーと前記フレームとの間に固定することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の導光装置。
【請求項6】
前記導光装置は、前記導光装置を前記電子装置に固定させる固定素子をさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の導光装置。
【請求項7】
片側に設置されるフラッシュランプと、
透光パネル及び前記透光パネルの周辺から垂直に延在された複数の反射側壁を備える透光カバーと、前記フラッシュランプと前記透光カバーとの間に設置され且つ前記複数の反射側壁に囲まれる光学板と、を備えてなる導光装置と、
を備えることを特徴とする電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−118345(P2010−118345A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−257081(P2009−257081)
【出願日】平成21年11月10日(2009.11.10)
【出願人】(508226333)奇美通訊股▲ふん▼有限公司 (25)
【Fターム(参考)】