説明

小児用食品の栄養上適切なメニュー

本発明は、小児の栄養必要量を満たすのに最適な栄養プロファイルを有するある範囲の食物からの食品の提案された組合せを含み、その範囲から2種以上の食品を組み合わせて、小児の栄養必要量を満たすのに最適な栄養プロファイルを提供し得る小児の栄養必要量を最適化するための栄養方法を提供する。本発明はさらに、小児の栄養必要量を最適化するための栄養方法を使用するキット及び保存安定な製品を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、保存安定な幼児食に関し、特に、幼児の栄養必要量を満たすのに最適な栄養プロファイルを有する保存安定な幼児食のメニューに関する。
【背景技術】
【0002】
よく知られている通り、幼児期における良好な栄養摂取は、人又は個体の生涯にわたる良好な健康状態の基盤をもたらすことができ、予防にも役立ち得る。人体は、6種類の栄養素、即ちタンパク質、炭水化物、脂肪、繊維、ビタミン及びミネラル、並びに水分を、食物から得る必要がある。米国農務省は、カロリー摂取量のうち、55%が炭水化物の形態、30%が脂肪から、及び15%がタンパク質からとすべきであると、2歳以上の小児のために推奨している。さらに、飽和脂肪の摂取量は、総カロリー摂取量の10%を超えるべきではない。したがって、保護者は、小児の食事を注意深く監視して、多量の脂肪(カロリー摂取量の30%未満であるべき)やコレステロール、糖分、及び塩分の摂取を避けるだけでなく、ビタミン、ミネラル及びその他の栄養素の適正摂取も維持すべきである。さらに、健康的で栄養のある食事は、300mg未満のコレステロール、65g未満の総脂肪、20g未満の飽和脂肪及び2,400mg未満のナトリウムを含むべきである。
【0003】
1993年に栄養表示教育法(NLEA)が制定されたとき、当時の食生活勧告に基づいて、4歳までの小児に脂肪、コレステロール、飽和脂肪及びナトリウムの1日量(DV)を作成するのには抵抗があった。主要栄養素のDVは無いが、ビタミン及びミネラルのDVはあるため、2歳未満の小児用とラベル表示される製品は、ビタミン及びミネラルの良質な供給源のみに限られている。米国連邦規制基準21セクション101条(21 C.F.R. §101)を参照されたい。
【0004】
NLEA以降のほぼ16年間で、小児肥満症が劇的に増加した。実際に、2002年のFeeding Infants and Toddlers Studyという表題のGerber Products Companyが発表した研究によって、成人の貧しい食習慣の傾向は、乳児期及び幼児期の食事にその起源があることを見出した。幼児の貧しい食習慣の例として、幼児の約25%が、所与の日に果物又は野菜を1つも食べなかった。また、所与の日の幼児の25%にとって、甘味飲料及び砂糖菓子が日常の食事の一部であった。これらの厄介な食事傾向は、この分野での現在の法規制ギャップと結びついて、幼児製品の製造業者が保育者に栄養面での恩恵をはっきりと伝えることをできなくさせている。
【0005】
そのため、インターネット及びその他を介して入手できる、乳児及び幼児の世話及び給食に関する情報の豊富さにもかかわらず、幼児に最適な栄養を与えるために保育者を導く方法論を改善する必要性が存続している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、小児の栄養必要量を満たすのに最適な栄養プロファイルを有するある範囲の食物からの食品の提案された組合せを含み、特に、その範囲から2種以上の食品を組み合わせて、小児の栄養必要量を満たすのに最適な栄養プロファイルを提供し得る、小児用のある範囲の毎日の給食スケジュールを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態では、本発明は、
(1)小児のカロリー必要量を確認するステップと、
(2)1日食品成分基準にのっとって1日の食品成分を選択し、その少なくとも2種を組み合わせるステップと
を含む、小児の栄養必要量を最適化するための栄養方法を提供する。カロリー必要量は、少なくとも小児の年齢に基づく。1日の食品成分は、脂肪、飽和脂肪、トランス脂肪、ナトリウム、コレステロール、繊維及び糖分からなる群から選択され、各成分がその成分に関するそれぞれの栄養プロファイルを有する。1日の食品成分の少なくとも2種の組合せは、小児用の食事のカロリー必要量と同程度のカロリー量を有する。さらに、本発明の教示による1日の食品成分を選択し、組み合わせることは、小児の栄養必要量を最適化する。
【0008】
本発明の改善から、約5歳まで、1〜5歳の間、又は1〜4歳の間の小児が恩恵を受けることができる。
【0009】
示したように、組み合わされた1日の食品成分は、脂肪、飽和脂肪、ナトリウム及びコレステロールを含むことができる。脂肪は少なくとも約41gとし、飽和脂肪は少なくとも約12gとし、ナトリウムは少なくとも約1500mgとし、コレステロールは少なくとも約300mgとすることができる。さらに、組み合わせた場合、1日の食品成分は繊維をさらに含むことができ、その繊維は少なくとも約16gとすることができる。
【0010】
前記1日の食品成分の少なくとも2種を選択して組み合わせるステップは、不完全食、又は少なくとも2種の不完全食からなることができる完全食を含むことができる。
【0011】
別の実施形態では、本発明はまた、
(a)使用者に、少なくとも小児の年齢に基づく、小児に対するカロリー必要量を提供するカロリー基準、及び
(b)使用者に、1日の食品成分の少なくとも2種を選択して組み合わせることを提供する1日食品成分基準を含む
(1)保護者又は保育者が、小児の栄養必要量をより良好に最適化することができるキット、及び(2)保存安定な食品を提供し、
ここで、1日の食品成分が、脂肪、飽和脂肪、トランス脂肪、ナトリウム、コレステロール、繊維及び糖分からなる群から選択され、各成分がその成分に関するそれぞれの栄養プロファイルを有し、
1日の食品成分の少なくとも2種の組合せが、小児の食事のカロリー必要量と同程度のカロリー量を有し、
これによって、1日の食品成分を選択及び組み合わせることが、小児の栄養必要量を最適化する。
【0012】
本明細書で使用する用語「含む(comprise)」並びに「含む(comprising)」、「含む(comprises)」及び「含まれる(comprised)」などのこの用語の変形は、その他の添加物、成分、整数又はステップを除くことを意図しない。
【0013】
ここで、本発明の実施形態を詳細に述べ、実施形態の1つ又は複数の実施例を以下に示す。各実施例は、本発明を説明するために提供され、本明細を限定するものではない。実際に、本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、本発明において様々な変形及び変更を行うことができることは、当業者には明らかであろう。例えば、一実施形態の一部として例示又は記載される特徴を別の実施形態に使用して、さらなる実施形態をもたらすことができる。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲内及びその等価物の範囲内となるような、こうした変形及び変更を含むものとする。本発明のその他の目的、特徴及び態様は、以下の詳細な説明で開示する、又は以下の詳細な説明から明らかになる。本考察は例示の実施形態の記述に過ぎず、本発明のより広範の態様を限定するものではないことを、当業者は理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0014】
当業者が本発明を作製及び使用できるように、以下に詳細な説明を示す。説明のために、具体的な名称を、本発明を完全に理解するために示す。しかしながら、これらの具体的な詳細が、本発明の実行に必ずしも必要ではないことは、当業者には明らかであろう。具体的な適用の記述は、代表的な実施例としてのみ提供される。好ましい実施形態に対する様々な変形は、当業者には容易に明らかになるであろうし、本明細書で定義する一般的な原理は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなくその他の実施形態及び用途に適用することができる。本発明は、示される実施形態に限定されるものではないが、本明細書で開示する原理及び特徴と一致する最も広範の可能な範囲に一致するはずである。
【0015】
本発明で使用するいくつかの用語の定義を最初に示すことは、本革新の利点を説明し、その恩恵をより認識させるための指針を提供するのに役立つであろう。
【0016】
本明細書で使用する「幼児(toddler)」は、1歳〜5歳の小児(child)を指す。
【0017】
「乳児(infant)」は、1歳までの小児を指す。
【0018】
「完全食(complete meal)」は、栄養的にバランスの取れた1人分の食事を提供するために考案された食事を指し、即ち、食事を提供するために別の食品と完全食を必ずしも組み合わせる必要はない。
【0019】
したがって、「不完全食(incomplete meal)」は、完全食の必要条件を満たさないが、その部分を形成する食事を指し、即ち、2食以上の非完全食を組み合わせると、完全食に相当する。
【0020】
「保存安定(shelf−stable)な食品」は、例えば少なくとも2ヶ月、好ましくはそれを超える有用な保存期間をなおも有しながら、室温の密閉容器中で安全に保存でき、販売できる食品を指す。
【0021】
食物及び食品のラベル表示において米国食品医薬品局(USFDA)によって定められた「1日量(Daily Value;DV)」は、人々が、1日の食事必要量全体がどうあるべきかという見解を得る助けとなる基準点を指し、1人分の食事がもたらす各栄養素の推奨1日量の割合を示す。食品ラベルのDV比率(%DV)は、成人及び4歳以上の小児が摂取する2000カロリーを基準としている。特定の人の個人のカロリー必要量に基づいて、DVは高くなる又は低くなることがある。以下に提供する1日量はUSFDA、食品安全応用栄養センター、food Labeling Guide、1994年9月(編集改訂、1999年6月)から提供される。DVは、以前の名称の米国推奨量(RDA)の代わりとなっている。
【0022】
DVは、DRV及びRDI(Reference Daily Intake;基準1日摂取量)という2組の基準で構成されている。DRV(Daily Reference Values;1日基準量)は、脂肪、飽和脂肪、コレステロール、炭水化物、タンパク質、繊維、ナトリウム及びカリウムに適用される一組の食事基準である。RDI(基準1日摂取量)は、必須のビタミン及びミネラル、並びに選択されたグループでは、タンパク質に対する推奨量(RDA)に基づく一組の食事基準である。さらに以下で定義するRDAは、全米科学アカデミーによって定められた一組の栄養所要量である。RDAはDRIの一部である。
【0023】
主要栄養素に関して、1日量は以下の通りである。
【表1】

【0024】
ビタミン及びミネラルなどの微量栄養素に関して、1日量は以下の通りである。
【表2】

【0025】
【表3】

【0026】
「食事摂取基準(DRI)」は、全米科学アカデミーの医学研究所(IOM)からの栄養勧告のシステムである。DRIシステムは、RDAガイドラインを拡大するために1997年に導入された。DRI値は、最近は栄養表示に使用されないが、旧基準1日摂取量(RDI)が今も使用されている。4種類のDRI基準値、即ち、推定平均必要量(EAR)、推奨量(RDA)、目安量(AI)及び許容上限摂取量(UL)がある。これらの新しい食事基準値を有する主な目的は、栄養不足を防ぐだけでなく、骨粗鬆症、がん及び循環器疾患などの慢性疾患の危険性を下げることであった。さらなる情報に関しては、Dietary Reference Intakes for Energy,Carbohydrate,Fiber,Fat,Fatty,Acids,Cholesterol,Protein,and Amino Acids(Macronutrients)、2005、National Academy of Sciences、Institute of Medicine、Food and Nutrition Boardを参照するか、www.nal.usda.gov/fnic/DRI/DRI_Energy/energy_full_report.pdfにアクセスされたい。
【0027】
「推定平均必要量(Estimated Average Requirement;EAR)」は、世代区分及び性別群の健康な個体の半数の必要量を満たすために試算される1日の栄養摂取値を指す。EARは、食事の適性を評価するため及びRDAの根拠として使用される。
【0028】
「推奨量(Recommended Dietary Allowance;RDA)」は、特定の世代区分及び性別群の健康な個体のほとんどすべて(97〜98%)の栄養必要量を満たすのに十分な1日の平均食事摂取量を指す。所与の栄養素に対するRDAは、人の年齢、性別及び身体状態(例えば妊娠)に応じて変化し得る。
【0029】
「目安量(Adequate Intake;AI)」は、適切な栄養状態を維持していると推測される明らかに健康な人々の群(複数可)による栄養摂取量の、観測された又は実験的に決定された概算値又は推定値に基づく、推奨される1日の平均栄養摂取量を指す。
【0030】
「許容上限摂取量(Tolerable Upper Intake Level;UL)」は、所与の世代区分及び性別群のほとんどすべての個体に対して、健康に悪影響を与える危険性をもたらす可能性の無い、最も高い1日の平均栄養摂取量を指す。ULは、推奨される摂取量ではない。
【0031】
「推定エネルギー必要量(Estimated Energy Requirement;EER)」は、年齢、性別、体重、身長及び良好な健康状態に合致した身体活動レベルが定められている場合、健康で、標準体重の個体のエネルギーバランスを維持すると予測される平均食事エネルギー摂取量を示す。小児並びに妊娠中及び授乳中の女性において、EERは、良好な健康状態に合致した成長及び母乳分泌の速度に関連する必要を含む。相対的な体重(即ち、減少、安定、増加)は、エネルギーの適切性の好ましい指標である。
【0032】
乳児及び幼児の推奨される摂取量及びULとしての、ビタミン及び要素に対するDRI値は、www.iom.edu及びwww.nap.eduで入手可能であり、以下の表に要約されており、表のうちのいくつかは、表のサイズのために2部に分割されているが、1つのものとして読むべきである。
【0033】
【表4】

【0034】
【表5】

【0035】
【表6】

【0036】
【表7】

【0037】
【表8】

【0038】
【表9】

【0039】
【表10】

【0040】
【表11】

【0041】
【表12】

【0042】
【表13】

【0043】
【表14】

【0044】
【表15】

【0045】
上記の栄養ガイドラインを考慮し、年少者の食事必要量を満たすことに関連する多くの問題のために、出願人は、本発明の改善を構想した。本発明は、小児の栄養必要量を満たすのに最適な栄養プロファイルを有するある範囲のベビーフードからの食品の提案された組合せを含む、小児向けのある範囲の毎日の給食スケジュールを提供する。その範囲から2種以上の食品を組み合わせて、小児の栄養必要量を満たすのに最適な栄養プロファイルを提供することができる。
【0046】
小児は、5歳まで、好ましくは1〜5歳の間、最も好ましくは1〜4歳の間の範囲である。
【0047】
各食品に対する完全な最適な1日の栄養プロファイルは、カロリーがその他の主要栄養素の必要量の基盤であるため、小児の集団群に対するカロリー必要量をまず評価し、決定することによって決定される。カロリーを基準として使用して、脂肪、飽和脂肪、トランス脂肪、ナトリウム、コレステロール、繊維及び糖分に対して不足している1日量を決定する。次いで、栄養プロファイルを、個々の食品並びに食事に対してさらに精選し、世話を容易にし、年少者の給食に対する方法論を生みだす。
【0048】
カロリー
最初の基準として、エネルギーは、幼児の成長及び発育に必要である。エネルギーバランスは、適切な成長及び発育を維持するのに重要であり、エネルギー摂取量及び消費量によって決まる。医学研究所によって使用される推定エネルギー必要量(EER)は、健康な成人のエネルギーバランスを維持すると予測される1日の平均エネルギー摂取量であり、年齢、性別、体重、身長及び身体活動のレベルによって決定される。幼児に対するEERは、この期間の成長及び発育のためのエネルギー必要量を含む。EERには個人差がある。しかし、IOMは、EERを超える任意の摂取量が体重増加を引き起こすと予測されるため、任意の群に対してカロリーに対するRDA又はULを設定しなかった。
【0049】
様々な年齢の幼児のカロリー必要量を以下の表に要約するが、年齢及び性別によってかなり変化することは明白である。
【表16】

【0050】
上記の数字を考慮して、計算を簡易にし、数字を利用し易くするために、いくつかのガイドラインを提案することができる。
カロリーに対する幼児の食事ガイドライン=1050(1000)。
24ヶ月の女性及び男性の平均EER=1024。
36ヶ月の女性及び男性の平均EER=1121。
24ヶ月及び36ヶ月の平均EER=1072。
12〜24ヶ月の女性及び男性の、EER並びに米国心臓協会(AHA)及び米国小児科学会(AAP)の端数を切り捨てた平均カロリー:900。
36〜48ヶ月の女性及び男性の、適度に活動した場合のAHA/AAPカロリー=1200。
12〜48ヶ月の平均カロリー=1050。
カロリーに対する幼児の食事ガイドライン=1000。
【0051】
脂肪
ここで幼児に対する別の必須の食事成分に目を向けると、幼児は食事に脂肪を必要とするため、総脂肪は、12〜48ヶ月のAHA及びAAP範囲の中点値に基づいて、その量の端数を切り捨てずに算出される。
【0052】
本出願人らは、脂肪約41g、コレステロール約300mg、飽和脂肪約12g及びナトリウム1500mgを含む各食品に対する完全な最適な1日の栄養プロファイルが、本発明の原理を実施するための好ましいガイドラインを構成することを見出した。完全な最適な1日の栄養プロファイルは、繊維約16gをさらに含む。
【実施例】
【0053】
本出願人らは、本発明に関するデータを収集し、構成要素間ごとに分類した、例示的な食事計画を以下の表に示した。
【0054】
例:
【表17】

【0055】
上記の通り、給食スケジュールは、完全食又はいくつかの不完全食を含む。完全食は、2種以上の不完全食を含み、この組合せが幼児の食事必要量を満たす。
【0056】
使用時には、保護者又は保育者は、カロリー基準及び1日食品成分基準を参考にして、小児のための栄養のある食事を決定することになろう。本発明の改善された実例は、小児の多様な栄養必要量をより良好に管理することによって、小児の適切な世話及び給食を容易にして、悩んでいる保護者及び保育者がこのストレスにうまく対応し、不安を軽減できることを理解すべきである。色分け及び視覚的な手掛かりを通して、食事又はその一部に異なる食品群を含み、この手順をよりさらに簡素化することができる。例えば、食品群の一部を、前述の色分けされた容器に、例えばカロリー量及び食品群ごとに入れることによって、組み合わせるための適応性を持たせることができる。さらに、特定の色及び/又は構成の組合せを使用して、小児に対する完全な毎日の食事計画を容易にし、豊かで健康的な栄養摂取を保証することができる。
【0057】
本明細書で使用する用語「約(about)」は、一般に、ある範囲の数字での両方の数を指すことを理解すべきである。さらに、本明細書におけるすべての数字範囲は、その範囲内のすべての整数それぞれを含むことを理解すべきである。この出願全体にわたり、用語「約」はまた、値が発明品又はその値を決定するために使用される方法に対する誤差の標準偏差を含むことを示すために使用される。
【0058】
特許請求の範囲における用語「又は(or)」の使用は、本開示は、代替案のみ及び「及び/又は」を指す定義を裏付けているが、代替案のみを示す明確な指示がない、又は代替案が互いに矛盾しない限りは、「及び/又は(and/or)」を意味するために使用される。
【0059】
特許請求の範囲又は明細書中で単語「含む(comprising)」と併用する場合、用語「1つ(a)」及び「1つ(an)」は、特に指示がない限り、1つ又は複数を示す。
【0060】
本発明は、本明細書に記載したまさにその方法論に限定されないことを理解されたい。したがって、本明細書に示した開示から、又は開示から通常の実験によって、当業者であれば容易に到達できるすべての適宜の変更は、添付の特許請求の範囲によって定義される通りの、本発明の趣旨及び範囲内であると見なされる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも小児の年齢に基づく、前記小児のカロリー必要量を確認するステップと、
1日食品成分基準にのっとって1日の食品成分を選択し、前記1日の食品成分の少なくとも2種を組み合わせるステップと
を含む、前記小児の栄養必要量を最適化するための栄養方法であって、
前記1日の食品成分は、脂肪、飽和脂肪、トランス脂肪、ナトリウム、コレステロール、繊維及び糖分からなる群から選択され、各成分がその成分に関するそれぞれの栄養プロファイルを有し、
前記少なくとも2種の1日の食品成分の組合せは、前記小児用の食事の前記カロリー必要量と同程度のカロリー量を有し、
これによって、前記1日の食品成分を選択及び組み合わせることが、前記小児の栄養必要量を最適化する、方法。
【請求項2】
前記小児が約5歳までである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記小児が1〜5歳の間である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記小児が1〜4歳の間である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記組み合わされた1日の食品成分が、脂肪、飽和脂肪、ナトリウム及びコレステロールを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記脂肪が約41g、前記飽和脂肪が約12g、前記ナトリウムが約1500mg及び前記コレステロールが約300mgである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記組み合わされた1日の食品成分が繊維を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記繊維が約16gである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記組み合わせるステップにおいて、前記1日の食品成分の少なくとも2種の選択が不完全食を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記組み合わせるステップにおいて、前記1日の食品成分の少なくとも2種の選択が完全食を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記完全食が少なくとも2種の不完全食を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
使用者に、少なくとも小児の年齢に基づく、前記小児に対するカロリー必要量を提供するカロリー基準と、
前記使用者に、1日の食品成分の少なくとも2種を選択して組み合わせることを提供する1日食品成分基準と
を含む、前記小児の栄養必要量を最適化するためのキットであって、
前記1日の食品成分が、脂肪、飽和脂肪、トランス脂肪、ナトリウム、コレステロール、繊維及び糖分からなる群から選択され、各成分がその成分に関するそれぞれの栄養プロファイルを有し、
前記少なくとも2種の1日の食品成分の組合せが、前記小児の食事の前記カロリー必要量と同程度のカロリー量を有し、
これによって、前記1日の食品成分を選択及び組み合わせることが、前記小児の栄養必要量を最適化する、キット。
【請求項13】
前記小児が約5歳までである、請求項12に記載のキット。
【請求項14】
前記小児が1〜5歳の間である、請求項13に記載のキット。
【請求項15】
前記小児が1〜4歳の間である、請求項14に記載のキット。
【請求項16】
前記組み合わせた1日の食品成分が、脂肪、飽和脂肪、ナトリウム及びコレステロールを含む、請求項12に記載のキット。
【請求項17】
前記脂肪が約41g、前記飽和脂肪が約12g、前記ナトリウムが約1500mg及び前記コレステロールが約300mgである、請求項16に記載のキット。
【請求項18】
前記組み合わせた1日の食品成分が繊維を含む、請求項12に記載のキット。
【請求項19】
前記繊維が約16gである、請求項18に記載のキット。
【請求項20】
前記組み合わせるステップにおいて、前記1日の食品成分の少なくとも2種の選択が不完全食を含む、請求項12に記載のキット。
【請求項21】
前記組み合わせるステップにおいて、前記1日の食品成分の少なくとも2種の選択が完全食を含む、請求項12に記載のキット。
【請求項22】
前記完全食が少なくとも2種の不完全食を含む、請求項21に記載のキット。
【請求項23】
前記カロリー基準、前記1日食品成分基準及び前記1日の食品成分が、複数の色及び構成を用いる、請求項12に記載のキット。
【請求項24】
使用者に、少なくとも小児の年齢に基づく、前記小児に対するカロリー必要量を提供するカロリー基準と、食品のカロリーの指数を含む前記食品と、
前記使用者に、1日の食品成分の少なくとも2種を選択して、前記食品中で組み合わせることを提供する1日食品成分基準と
を含む、小児用の保存安定な食品であって、
前記1日の食品成分が、脂肪、飽和脂肪、トランス脂肪、ナトリウム、コレステロール、繊維及び糖分からなる群から選択され、各成分がその成分に関するそれぞれの栄養プロファイルを有し、
前記食品中の前記少なくとも2種の1日の食品成分の組合せが、前記小児の食事の前記カロリー必要量と同程度のカロリー量を有し、
これによって、前記1日の食品成分を選択及び組み合わせることが、前記小児の栄養必要量を最適化する、食品。
【請求項25】
前記小児が約5歳までである、請求項24に記載の保存安定な食品。
【請求項26】
前記小児が1〜5歳の間である、請求項25に記載の保存安定な食品。
【請求項27】
前記小児が1〜4歳の間である、請求項26に記載の保存安定な食品。
【請求項28】
前記組み合わされた1日の食品成分が、脂肪、飽和脂肪、ナトリウム及びコレステロールを含む、請求項24に記載の保存安定な食品。
【請求項29】
前記脂肪が約41g、前記飽和脂肪が約12g、前記ナトリウムが約1500mg及び前記コレステロールが約300mgである、請求項28に記載の保存安定な食品。
【請求項30】
前記組み合わせた1日の食品成分が繊維を含む、請求項24に記載の保存安定な食品。
【請求項31】
前記繊維が約16gである、請求項30に記載の保存安定な食品。
【請求項32】
前記組み合わせるステップにおいて、前記1日の食品成分の少なくとも2種の選択が不完全食を含む、請求項24に記載の保存安定な食品。
【請求項33】
前記組み合わせるステップにおいて、前記1日の食品成分の少なくとも2種の選択が完全食を含む、請求項24に記載の保存安定な食品。
【請求項34】
前記完全食が少なくとも2種の不完全食を含む、請求項33に記載の保存安定な食品。
【請求項35】
前記カロリー基準、前記1日食品成分基準及び前記1日の食品成分が、複数の色及び構成を用いる、請求項24に記載の保存安定な食品。


【公表番号】特表2011−507548(P2011−507548A)
【公表日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−540663(P2010−540663)
【出願日】平成20年12月23日(2008.12.23)
【国際出願番号】PCT/US2008/014012
【国際公開番号】WO2009/085265
【国際公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】