説明

小径ダイヤモンドエンドミル及びその製造方法

【課題】研削精度に優れた小径ダイヤモンドエンドミル及びその製造方法を提供する。
【解決手段】刃部14は、回転軸心Cがその掬い面26上に位置するように、その掬い面26と背反する側の面28においてシャンクの先端部16に鑞接されたものであることから、先端部16に刃部14を鑞接した後にその刃部14の掬い面26を研磨することができ、その掬い面26上に回転中心Cが位置するように容易に補正することができる。すなわち、研削精度に優れた小径ダイヤモンドエンドミルを提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平板状のダイヤモンドから成る刃部がシャンクの先端部に一体的に固設された小径ダイヤモンドエンドミル及びその製造方法に関し、特に、その研削精度を向上させるための改良に関する。
【背景技術】
【0002】
平板状のダイヤモンドから成る刃部がシャンクの先端部に一体的に固設された、その刃部における外周刃の回転軸心からの距離が1mm以下である小径ダイヤモンドエンドミルが提案されている。例えば、特許文献1に記載されたエンドミルがそれである。このような小径ダイヤモンドエンドミルは、被削材の表面粗さが非常に小さく且つ寸法精度を要求される超精密加工において好適に用いられる。
【0003】
【特許文献1】特開平7−204922号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前述したような従来の小径ダイヤモンドエンドミルにおける刃部は、その掬い面において前記シャンクの先端部に鑞接される。換言すれば、その先端部に鑞接された側の面が前記刃部の掬い面となるように用いられる。図9は、斯かる従来の技術における小径ダイヤモンドエンドミル100の先端部の構造を説明する平面図であり、図10は、その図9を矢印Xの方向から見た側面図である。これらの図に示すように、従来の小径ダイヤモンドエンドミル100においては、シャンクの先端部102に形成された台座104に、単結晶ダイヤモンド等から成る刃部106が、その掬い面108において上記台座104に銀鑞等の鑞材110により鑞接されて固設されている。斯かる固設は、好適には、回転軸心Cが上記刃部106の掬い面108上に位置するように行われる。このように構成された小径ダイヤモンドエンドミル100においては、図9に示す刃部106の側部が外周刃112として機能させられると共に、その外周刃112と垂直を成す端部(突端)が底刃114として機能させられる。
【0005】
しかし、上述のように構成された従来の小径ダイヤモンドエンドミル100においては、上記先端部102に対する刃部106の鑞接時にその掬い面108と回転中心Cがずれることにより十分な研削精度が得られなくなるおそれがあった。すなわち、上記刃部106をその掬い面108において前記先端部102に鑞接する態様では、図10に示す刃部106′のようにその掬い面108が回転中心Cからずれた状態で鑞接されてしまった場合、鑞接後にその掬い面108をレーザー加工等により研磨してその掬い面108と回転中心Cとを合わせる補正が困難であるため、研削精度の向上には限界があった。上記引用文献1に記載された技術では、斯かる不具合を解消するために、切れ刃の掬い面高さを調節する構成としてねじを設けているが、小径ダイヤモンドエンドミルの刃部は極めて小さなものでありその調整は困難であることに加え、ねじを締める動作に伴って掬い面がずれてしまうおそれもあり実用的ではなかった。このため、研削精度に優れた小径ダイヤモンドエンドミルの開発が求められていた。
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、研削精度に優れた小径ダイヤモンドエンドミル及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
斯かる目的を達成するために、本第1発明の要旨とするところは、平板状のダイヤモンドから成る刃部がシャンクの先端部に一体的に固設された、その刃部における外周刃の回転軸心からの距離が1mm以下である小径ダイヤモンドエンドミルであって、前記刃部は、前記回転軸心がその掬い面上に位置するように、その掬い面と背反する側の面において前記先端部に鑞接されたことを特徴とするものである。
【0008】
また、前記目的を達成するために、本第2発明の要旨とするところは、平板状のダイヤモンドから成る刃部がシャンクの先端部に一体的に固設された、その刃部における外周刃の回転軸心からの距離が1mm以下である小径ダイヤモンドエンドミルの製造方法であって、前記刃部を、その掬い面と背反する側の面において前記先端部に鑞接する鑞接工程を含むことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
このように、前記第1発明によれば、平板状のダイヤモンドから成る刃部がシャンクの先端部に一体的に固設された、その刃部における外周刃の回転軸心からの距離が1mm以下である小径ダイヤモンドエンドミルであって、前記刃部は、前記回転軸心がその掬い面上に位置するように、その掬い面と背反する側の面において前記先端部に鑞接されたものであることから、前記先端部に刃部を鑞接した後にその刃部の掬い面を研磨することができ、その掬い面上に回転中心が位置するように容易に補正することができる。すなわち、研削精度に優れた小径ダイヤモンドエンドミルを提供することができる。
【0010】
ここで、前記第1発明において、好適には、軸心方向における前記刃部の前記先端部からの突出長さ寸法Lは、軸心方向と垂直を成す方向におけるその刃部の外径寸法Dに対して、D≦L≦10Dの範囲内である。このようにすれば、研削精度に優れた、切込量の比較的大きな小径ダイヤモンドエンドミルを提供することができる。
【0011】
また、好適には、前記刃部は、単結晶ダイヤモンドから成るものである。このようにすれば、研削精度に優れた、研削性の高い小径ダイヤモンドエンドミルを提供することができる。
【0012】
また、前記第2発明によれば、平板状のダイヤモンドから成る刃部がシャンクの先端部に一体的に固設された、その刃部における外周刃の回転軸心からの距離が1mm以下である小径ダイヤモンドエンドミルの製造方法であって、前記刃部を、その掬い面と背反する側の面において前記先端部に鑞接する鑞接工程を含むものであることから、前記先端部に刃部を鑞接した後にその刃部の掬い面を研磨することができ、その掬い面上に回転中心が位置するように容易に補正することができる。すなわち、研削精度に優れた小径ダイヤモンドエンドミルの製造方法を提供することができる。
【0013】
また、前記第2発明において、好適には、前記鑞接工程において前記先端部に鑞接された刃部において、前記回転軸心がその刃部の掬い面上に位置するようにその掬い面の研磨を行う研磨工程を含むものである。このようにすれば、鑞接後の掬い面の補正を工程に含む、研削精度に優れた小径ダイヤモンドエンドミルの製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、説明の便宜上、以下の説明に用いる図面に関して、各部の寸法比等は必ずしも正確には描かれていない。
【実施例】
【0015】
図1は、本発明の一実施例である小径ダイヤモンドエンドミル10の構成を説明する平面図であり、図2は、その図1を矢印IIの方向から見た側面図である。これらの図に示すように、本実施例の小径ダイヤモンドエンドミル10(以下、単にエンドミル10という)は、円柱形状のシャンク(ストレートシャンク)12と、そのシャンク12の先端側に設けられた刃部14とが、共通の回転軸心(中心線)C上に一体に設けられて構成されている。このシャンク12は、所定の超硬材料から円柱形状(円筒状)に構成されたものであり、その全長(長手寸法)は例えば40mm程度、外径は4mmφ程度である。
【0016】
図3は、上記エンドミル10の先端部の構造を説明する平面図であり、図4は、その図3を矢印IVの方向から見た側面図である。これらの図に示すように、上記エンドミル10においては、上記シャンク12の先端部16に形成された台座18に、上記刃部14が銀鑞等の鑞材20により鑞接されて固設されている。この台座18は、上記シャンク12の先端部16における一部が研削等により切り欠かれて形成されたものであり、軸心方向と垂直を成す方向におけるその台座18の幅寸法は例えば4mm程度である。また、本実施例のエンドミル10においては、図4に示すように、上記刃部14が固設される台座18が回転軸心Cを含まないように、その回転軸心Cとの間に所定の距離を有してその回転軸心Cと平行を成すように形成されている。
【0017】
前記刃部14は、単結晶ダイヤモンド等の材料から平板状に構成されたものであり、図3に示すように回転軸心Cを中心(対称軸)として非対称に形成されている。すなわち、外周刃22に対応する側の側面の回転軸心Cからの距離aは、反対側の側面の回転軸心からの距離bよりも大きく(a>b)構成されている。斯かる構成により、図3に示す側部が外周刃22として機能させられると共に、その外周刃22と垂直を成す端部(突端)が底刃24として機能させられ、それら外周刃22及び底刃24により前記刃部14が前記エンドミル10におけるストレート刃として機能する。ここで、上記外周刃22の回転軸心Cからの距離すなわち底刃24の外径D(工具径)は1mm以下、好適には0.5mm程度である。また、軸心方向における上記刃部14の前記先端部16からの突出長さ寸法(有効長)Lは、好適にはその刃部14の外径寸法Dに対してD≦L≦10Dの範囲内、例えば0.75mm程度である。また、上記外周刃22の刃長lは例えば0.25mm程度、刃部14の厚み寸法tは例えば0.3mm程度である。また、前記刃部14の鑞接に係る鑞材20の厚み寸法は例えば0.05mm程度である。
【0018】
また、上述のように構成された刃部14においては、前記台座18に鑞接された側の面28と背反する側の面が掬い面26として機能する。換言すれば、その掬い面26と背反する側の面28において前記先端部16における台座18に鑞接されている。前述のように、前記台座18は回転軸心Cを含まないように、その回転軸心Cとの間に所定の距離を有して形成されたものであり、前記刃部14は、図4に示すように、回転軸心Cがその掬い面26上に位置するような(すなわち掬い面26が回転軸心Cを含むような)相対位置関係において、その掬い面26と背反する面28においてその台座18に固設されている。
【0019】
図5は、前記刃部14が設計とは異なる相対位置関係において前記台座18に固設された状態を例示している。すなわち、前記刃部14の掬い面26が回転中心Cからずれた状態で鑞接されてしまった状態を示している。このようなエンドミル10においては、そのエンドミル10を用いた研削に際して前記外周刃22の回転周面が設計値から隔たった値(例えば設計値より大きな値)となり、それにより設計通りの研削性能が得られず研削精度が低下する。
【0020】
ここで、本実施例のエンドミル10における刃部14は、その掬い面26と背反する側の面28において前記台座18に鑞接されたものであることから、その鑞接後においてレーザー加工乃至ダイヤモンド研磨加工等によりその掬い面を研磨(研削)加工することが可能である。図6は、図5に示す刃部14の回転中心Cからずれた部分30が研磨加工により削り取られた状態を示している。このようにして、前記刃部14の掬い面26が回転中心Cからずれた状態で鑞接されてしまったものにおいても、その回転中心Cからずれた部分30を除去して加工後の掬い面26′が回転中心Cを含むように補正(加工)することで、設計通りの好適な研削性能を示すエンドミル10が得られるのである。
【0021】
図7は、本実施例のエンドミル10に係る研削性能を、図9及び図10に示すような従来のエンドミル100と対比して説明する図である。この図7に示す値は、工具径0.5mmのエンドミルに関して、実際の研削に際しての切れ刃(外周刃)の回転周面(研削面)の回転中心Cからの距離(μm)を示しており、図1乃至図4に示すような本実施例のエンドミル10(実施例)及び図9及び図10に示すような従来のエンドミル100(従来例)それぞれについて試料1〜3における値を検出すると共に、その値の平均値を求めた結果である。この図7に示すように、本実施例のエンドミル10では前記外周刃22の回転周面の回転中心Cからの距離は平均0.82μmであり、従来例のエンドミル100における平均46.6μmに比べて非常に小さいことがわかる。これは、前記刃部14の掬い面26が回転中心Cからずれた状態で鑞接されてしまったものにおいても、斯かる掬い面26の補正加工を行うことでその掬い面26を工具回転中心に正確に合わせられるためであると考えらる。図9及び図10に示すように刃部106がその掬い面108において台座104に鑞接された従来の構成では、研磨できる面積が小さいことに加えその面に鑞材110が流れ出していること等によりその掬い面108の研磨加工が困難なのである。すなわち、そのように鑞接後の掬い面108の加工を行い得ない従来の技術に比べて、本実施例のエンドミル10では加工の寸法精度が飛躍的に向上させられる。
【0022】
図8は、本実施例のエンドミル10の製造工程の要部を例示する工程図である。この図8に示すように、前記エンドミル10の製造工程では、先ず、それに先だっての工程に続く鑞接工程P1において、単結晶ダイヤモンド等から図3乃至図4に示すような形状に形成された前記刃部14が、その掬い面26と背反する側の面28において前記シャンク12の先端部16に形成された台座18に、銀鑞等により鑞接される。次に、研磨工程P2において、上記鑞接工程P1にて前記先端部16の台座18に鑞接された刃部14において、前記回転軸心Cがその刃部14の掬い面26上に位置させられるように、レーザー加工乃至ダイヤモンド研磨加工等によりその掬い面26の研磨加工が行われる。そして、以下の工程において仕上げ加工等が施されたのち、本実施例のエンドミル10が作成される。
【0023】
このように、本実施例によれば、平板状のダイヤモンドから成る刃部14がシャンク12の先端部16に一体的に固設された、その刃部14における外周刃22の回転軸心Cからの距離が1mm以下である小径ダイヤモンドエンドミル10であって、前記刃部14は、前記回転軸心Cがその掬い面26上に位置するように、その掬い面26と背反する側の面28において前記先端部16に鑞接されたものであることから、前記先端部16に刃部14を鑞接した後にその刃部14の掬い面26を研磨することができ、その掬い面26上に回転中心Cが位置するように容易に補正することができる。すなわち、研削精度に優れた小径ダイヤモンドエンドミル10を提供することができる。
【0024】
また、軸心方向における前記刃部14の前記先端部16からの突出長さ寸法Lは、軸心方向と垂直を成す方向におけるその刃部14の外径寸法Dに対して、D≦L≦10Dの範囲内であるため、研削精度に優れた、切込量の比較的大きな小径ダイヤモンドエンドミル10を提供することができる。
【0025】
また、前記刃部14は、単結晶ダイヤモンドから成るものであるため、研削精度に優れた、研削性の高い小径ダイヤモンドエンドミル10を提供することができる。
【0026】
また、本実施例によれば、平板状のダイヤモンドから成る刃部14がシャンク12の先端部16に一体的に固設された、その刃部14における外周刃22の回転軸心Cからの距離が1mm以下である小径ダイヤモンドエンドミル10の製造方法であって、前記刃部14を、その掬い面26と背反する側の面28において前記先端部16に鑞接する鑞接工程P1を含むものであることから、前記先端部16に刃部14を鑞接した後にその刃部14の掬い面26を研磨することができ、その掬い面26上に回転中心Cが位置するように容易に補正することができる。すなわち、研削精度に優れた小径ダイヤモンドエンドミル10の製造方法を提供することができる。
【0027】
また、前記鑞接工程P1において前記先端部16に鑞接された刃部14において、前記回転軸心Cがその刃部14の掬い面26上に位置するようにその掬い面26の研磨を行う研磨工程P2を含むものであるため、鑞接後の掬い面26の補正を工程に含む、研削精度に優れた小径ダイヤモンドエンドミル10の製造方法を提供することができる。
【0028】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
【0029】
例えば、前述の実施例では、単結晶ダイヤモンドから成る刃部14がシャンク12の先端部16に一体的に固設されたエンドミル10について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、多結晶ダイヤモンドから成る刃部がシャンクの先端部に一体的に固設された小径ダイヤモンドエンドミルにも本発明は好適に適用されるものである。
【0030】
また、前述の実施例では、図8に示す研磨工程P2において、回転軸心Cが刃部14の掬い面26上に位置するように研磨加工が行われるものであったが、例えば前記鑞接工程P1に続いて検査工程を設け、その検査工程において検出される前記刃部14の掬い面26と回転軸心Cとの相対位置関係が予め定められた誤差の範囲内である場合には、前記研磨工程P2における研磨加工は必ずしも行われなくともよい。
【0031】
また、前述の実施例において、前記シャンク12は、外径が一定の円柱形状のストレートシャンクであったが、径寸法が直線的に変化しているテーパシャンク等を備えたエンドミルに本発明が適用されても当然に構わない。
【0032】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施例である小径ダイヤモンドエンドミルの構成を説明する平面図である。
【図2】図1を矢印IIの方向から見た側面図である。
【図3】図1のエンドミルの先端部の構造を説明する平面図である。
【図4】図3を矢印IVの方向から見た側面図である。
【図5】図1の小径ダイヤモンドエンドミルにおいて、刃部が設計とは異なる相対位置関係において台座に固設された状態を例示している。
【図6】図5に示す小径ダイヤモンドエンドミルから、刃部の回転中心からずれた部分が研磨加工により削り取られた状態を示している。
【図7】図1乃至図4に示す本実施例のエンドミルに係る研削性能を、図9及び図10に示すような従来のエンドミルと対比して説明する図である。
【図8】本発明の一実施例である小径ダイヤモンドエンドミルの製造工程の要部を例示する工程図である。
【図9】従来の技術における小径ダイヤモンドエンドミルの先端部の構造を説明する平面図である。
【図10】図9を矢印Xの方向から見た側面図である。
【符号の説明】
【0034】
10:小径ダイヤモンドエンドミル
12:シャンク
14:刃部
16:先端部
22:外周刃
26、26′:掬い面
28:掬い面と背反する面
C:回転軸心
P1:鑞接工程
P2:研磨工程

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平板状のダイヤモンドから成る刃部がシャンクの先端部に一体的に固設された、該刃部における外周刃の回転軸心からの距離が1mm以下である小径ダイヤモンドエンドミルであって、
前記刃部は、前記回転軸心がその掬い面上に位置するように、該掬い面と背反する側の面において前記先端部に鑞接されたものであることを特徴とする小径ダイヤモンドエンドミル。
【請求項2】
軸心方向における前記刃部の前記先端部からの突出長さ寸法Lは、軸心方向と垂直を成す方向における該刃部の外径寸法Dに対して、D≦L≦10Dの範囲内である請求項1に記載の小径ダイヤモンドエンドミル。
【請求項3】
前記刃部は、単結晶ダイヤモンドから成るものである請求項1又は2に記載の小径ダイヤモンドエンドミル。
【請求項4】
平板状のダイヤモンドから成る刃部がシャンクの先端部に一体的に固設された、該刃部における外周刃の回転軸心からの距離が1mm以下である小径ダイヤモンドエンドミルの製造方法であって、
前記刃部を、その掬い面と背反する側の面において前記先端部に鑞接する鑞接工程を含むことを特徴とする小径ダイヤモンドエンドミルの製造方法。
【請求項5】
前記鑞接工程において前記先端部に鑞接された刃部において、前記回転軸心が該刃部の掬い面上に位置するように該掬い面の研磨を行う研磨工程を含むものである請求項4に記載の小径ダイヤモンドエンドミルの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−137350(P2010−137350A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−318780(P2008−318780)
【出願日】平成20年12月15日(2008.12.15)
【出願人】(000103367)オーエスジー株式会社 (180)
【Fターム(参考)】