説明

左糖グルコースリピドA類縁体を含有する医薬

【課題】優れたマクロファージ活性抑制作用を有し、抗炎症剤、抗自己免疫疾患剤、免疫抑制剤、抗敗血症剤又は冠動脈バイパス形成術後の予後改善剤として有用な化合物を提供する。
【解決手段】下記一般式


で表される化合物又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式
【化1】


[式中、Qは、酸素原子、C1−C3アルキレン基、基-O-Alk-又は基-O-Alk-O-(但し、AlkはC1−C3アルキレン基を示す。)であり、
Wは、酸素原子又は基-NH-を示し、
1(Wが基-NH-である場合)は、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC1−C20アルカノイル基、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC3−C20アルケノイル基又は下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC3−C20アルキノイル基を示し、
1(Wが酸素原子である場合)、R2、R3及びR4は、同一又は異なって、水素原子、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC1−C20アルキル基、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC2−C20アルケニル基、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC2−C20アルキニル基、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC1−C20アルカノイル基、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC3−C20アルケノイル基又は下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC3−C20アルキノイル基を示し、
5は、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、オキソ基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、オキソ基を有していてもよいC2−C6アルケニルオキシ基又はオキソ基を有していてもよいC2−C6アルキニルオキシ基を示し、
置換基群Aは、ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、オキソ基を有していてもよいC1−C20アルコキシ基、(C1−C20アルコキシ)C1−C20アルコキシ基、{(C1−C20アルコキシ)C1−C20アルコキシ}C1−C20アルコキシ基、オキソ基を有していてもよいC2−C20アルケニルオキシ基、オキソ基を有していてもよいC2−C20アルキニルオキシ基、オキソ基を有していてもよいC1−C20アルカノイルオキシ基、オキソ基を有していてもよいC3−C20アルケノイルオキシ基及びオキソ基を有していてもよいC3−C20アルキノイルオキシ基からなる群である。]で表される化合物又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項2】
Wが基−NH−であり、かつ、R1が置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C8−C18アルカノイル基又はC8−C18アルケノイル基である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項3】
Wが基−NH−であり、かつ、R1が置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C10−C18アルカノイル基又はC10−C18アルケノイル基である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項4】
Wが基−NH−であり、かつ、R1が置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C12−C16アルカノイル基又はC12−C16アルケノイル基である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項5】
Wが酸素原子であり、かつ、R1、R2、R3及びR4が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C4−C18アルキル基、C4−C18アルケニル基、C4−C18アルカノイル基又はC4−C18アルケノル基である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項6】
Wが酸素原子であり、かつ、R1、R2、R3及びR4が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C8−C18アルキル基、C8−C18アルケニル基、C8−C18アルカノイル基又はC8−C18アルケノル基である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項7】
Wが酸素原子であり、かつ、R1、R2、R3及びR4が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C10−C18アルキル基、C10−C18アルケニル基、C10−C18アルカノイル基又はC10−C18アルケノル基である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項8】
Wが酸素原子であり、かつ、R1、R2、R3及びR4が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C12−C16アルキル基、C12−C16アルケニル基、C12−C16アルカノイル基又はC12−C16アルケノル基である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項9】
Wが酸素原子であり、R1及びR3が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C12−C16アルカノイル基又はC12−C16アルケノル基であり、かつ、R2及びR4が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C12−C16アルキル基又はC12−C16アルケニル基である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項10】
Wが酸素原子であり、R1及びR3が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、デカノイル基、ドデカノイル基、テトラデカノイル基、ドデセノイル基、テトラデセノイル基又はオクタデセノイル基であり、かつ、R2及びR4が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ドデセニル基、テトラデセニル基又はオクタデセニル基である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項11】
置換基群Aから選択された置換基が、フッ素原子、水酸基、C1−C20アルコキシ基、C12−C14アルケニルオキシ基、C12−C14アルカノイルオキシ基又はC12−C14アルケノイルオキシ基である請求項1乃至10のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項12】
置換基群Aから選択された置換基が、ドデシルオキシ基、テトラデシルオキシ基、ドデセニルオキシ基、テトラデセニルオキシ基、ドデカノイルオキシ基、テトラデカノイルオキシ基、ドデセノイルオキシ基、テトラデセノイルオキシ基又はオクタデセノイル基である請求項1乃至10のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項13】
5が、ハロゲン原子、水酸基又は無置換のC1−C6アルコキシ基である請求項1乃至12のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項14】
5が、フッ素原子、水酸基又はメトキシ基である請求項1乃至12のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項15】
Qが、酸素原子である請求項1乃至14のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項16】
Qが、−O−CH−CH−O−基である請求項1乃至14のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項17】
右側のグルコース又はグルコサミンの1位がα位である請求項1乃至16のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項18】
請求項1に記載の、
ホスホノ 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド、
ホスホノ 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド、
ホスホノ 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド、
ホスホノ 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド、
2−(ホスホノオキシ)エチル 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド、
2−(ホスホノオキシ)エチル 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド、
2−(ホスホノオキシ)エチル 6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル]−2,3−ジ−O−ドデシル−α−D−グルコピラノシド、
ホスホノ 3−O−デシル−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α−D−グルコピラノシド、
ホスホノ 3−O−デシル−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α−D−グルコピラノシド、
2−(ホスホノオキシ)エチル 2,3−ジ−O−ドデシル−6−O−{6−O−メチル−3−O−[(R)−3−メキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−α−D−グルコピラノシド若しくは
ホスホノ 6−O−{4−O−ホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−β−D−グルコピラノシル}−3−O−ドデシル−2−O−[(R)−3−ヒドロキシテトラデシル]−α,β−D−グルコピラノシド、又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項19】
請求項1に記載の、
ホスホノ 3−O−デシル−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α−D−グルコピラノシド若しくは
ホスホノ 3−O−デシル−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α−D−グルコピラノシド、又はその薬理上許容しうる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項20】
請求項1乃至19のいずれか1項に記載の化合物を有効成分として含有する、炎症の予防剤又は治療剤。
【請求項21】
請求項1乃至19のいずれか1項に記載の化合物を有効成分として含有する、自己免疫疾患の予防剤又は治療剤。
【請求項22】
請求項1乃至19のいずれか1項に記載の化合物を有効成分として含有する、敗血症の予防剤又は治療剤。
【請求項23】
請求項1乃至19のいずれか1項に記載の化合物を有効成分として含有する、免疫抑制剤。
【請求項24】
請求項1乃至19のいずれか1項に記載の化合物を有効成分として含有する、冠動脈バイパス形成術後の予後改善剤。

【公開番号】特開2007−39450(P2007−39450A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−187298(P2006−187298)
【出願日】平成18年7月7日(2006.7.7)
【出願人】(000001856)三共株式会社 (98)
【Fターム(参考)】