説明

巻き痕、打痕防止巻き芯コア

【課題】 巻き材料Bに巻き段差痕、しわ、打痕を入れないで巻き上げをする事で、巻き材料を巻き芯コアの最直前まで使用でき不良材料を解消するのが課題である。
【解決手段】 巻き芯コア1に材料固定溝部5を有し、その溝に段差吸収固定テープを貼り、2周目が巻かれた時巻き材用端部Aが吸収材料で沈み、段差が無くなる。又、巻き材料端入れ溝7とテープ固定溝部5を形成し巻き材料Bの巻き端部分Aを巻き端入れ溝7の中に入れ段差吸収固定テープCで段差6を吸収し巻き痕、しわを入れない。又巻き芯コア1にテープ固定溝部5を形成し巻き材料Bの端部分Aを段差吸収固定テープCの上に止め2周目の巻き材料が巻かれた時、巻き材料端部分が段差吸収固定テープCで段差を吸収し巻き痕、しわを入れない。コアの両サイドもしくはコアの巾方向にコアより高い枕部分を形成し巻き材料Bが巻かれた時、空気層4を作り巻き痕、打痕、しわを空気層4で解消する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、巻き材料の製造ライン巻き上げ又は、スリッター時の巻き材料の中心コア部品分野である。
【背景技術】
【0002】
図6は、従来の実施例図であるが、巻き材料端を両面テープ又は、片面粘着テープEで止めていて、巻き始めの段差6が非情に高くなっているが其の上に次の材料が巻かれ段差6がそのまま、何周も巻き段差模様が残り、巻き芯側が使用できなくなり不経済である。
【0003】
巻き材料Bは、原反材料の中でも厚みのばらつきが有る為、スリッターした時、列により固い巻き、緩い巻きができ固い巻き材は巻き芯コア1の表面に巻き圧力が発生し、巻き段差痕6a、が付いてしまう。緩すぎると巻き芯コア1が外れてしまいより不良材料が出来てしまう。巻きの強さを分割する為、巻き取り軸を2箇所で巻き解消しようとしているが、巻き段差6の解消ができていないため巻き段差痕6aが巻き材料Bについてしまう。
【0004】
巻き芯コア1に巻き材料Bの厚み分段差をつけて巻く仕様もあるが、巻き材料Bの厚みの種類が多く、専用の厚みのコア1を使用すれば良いが、コア1の在庫種類が増えかえって手間がかかるうえ不経済になり現実で的でない。又段差を大きくすると、巻上げ時中心ぶれを起し、折れ、しわ等が入り易く綺麗に巻き上げが出来なく、別の不良が発生してしまう。
【0005】
巻上げ時に少しの異物が混入しても、巻き材料に打痕として残り其の部分が使用不可となり使用できない。
【0006】
巻き芯コア1の回りに緩衝材を1周巻付けているが、ゴムのように伸びる材料であればそれに沿って巻けるが、樹脂シートのように伸びない材料の場合巻き材料が何重にも巻かれると緩衝材の所に巻き圧力が集中し巻き材料が梅干状態になりよけい小さいしわが入り易く巻き芯コア1に向かない。
【0007】
【特許文献1】特許出願平8−133282号公報
【特許文献2】特許出願2004−111779号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
巻き材料Bに巻き段差痕、しわ、打痕を入れないで巻き上げができ、巻き材料Bを巻き芯コアの最直前まで使用でき材料不良を無くする事が課題である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上の課題を解決するために、巻き芯コア1に材料固定テープ溝部5を形成し、その溝に段差吸収固定テープCを貼りその上に巻き材料Bの端部Aを止める。巻き材料Bの端部Aのみが沈み、巻き段差6を解消しようとするものである。又、巻き材料の端をコアの中に入れて、材料の段差を無くし巻き段差を入れなくする。又、巻き芯コア1の両サイドを高くし、巻き芯枕部3を設けることで、巻き材料端止め用固定片面テープEもしくは、巻き材料端止め用両面テープFの段差を付けなく、異物が混入しても、空気層で緩和でき、巻き材料に影響しない。
【発明の効果】
【0010】
本考案の巻き芯コア1に替える事で、しわ、段差模様6、打根が解消出来巻き材料Bを最後まで使える為材料のロスが無く大変経済的であり、材料在庫の管理もでき残りが全良品であれば計算ができ不必要な材料を発注する必要も無く、コスト低減ができる考案である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、本考案側面図であるが、芯コア1の上に順次巻き材料Bを巻き上げるが、巻き上げ材料の端部Aが膨れてしまう為、巻き上げ材料の端部Aを低くする為材料固定テープ溝5を成形し、その溝に段差吸収固定テープCを貼り巻き材料端A側を図2に示す拡大側面図のカッター刃8で材料固定溝部5に添って切り落とせば溝よりはみだすことが無い為、巻き材料端部Aは次に巻かれる材料Bで材料の厚み分沈み端の膨れが解消でき、巻き材料段差部6もできない。したがって、巻き材料Bを何重に巻いても巻き段差6は入らなく、巻き材料Bを最後まで使用することができるため、大変経済的であり大変有効な発明といえる。
【0012】
図2は、部分拡大図であるが、巻き材料Bが無い時は段差吸収固定テープCがコア1より少し高く(左図)であり、材料端部Aを段差吸収固定テープCに付け巻き圧により材料端部Aが弾力部Dに吸収され巻ける(右図)巻き材料Bの端部分Aのみが沈み巻き材料Bに巻き段差、しわなど発生させない。
【0013】
図3で示し巻き芯コア1に端入れ溝7とテープ固定溝部5を形成し、巻き始め巻き材料Bを固定する為の段差吸収固定テープCを貼り、巻き取り材料端部Aを巻き取り材料端入れ溝部7に入れ段差吸収固定テープCで固定して巻き上げると、巻き段差部6が付かず段差模様6aがつかない。材料の厚みにより、段差吸収固定テープCの厚み調整も出来る。専用のコアを作り1周目と2周目の段差をつけても良いが、巻き材料厚みの種類が有る為、材料固定テープ溝部5に少し勾配を付けるとより効果が有り、2周目が重なっても必要以上の材料端段差6は吸収する。段差吸収固定テープCを付ける事で巻き芯コア1の種類も最小限に出来る。
【0014】
図4に示す巻き芯コアの拡大側面図であるが、巻き材料端Aを巻き取り材料B端入れ溝部7に入れ、段差吸収固定テープCで巻き材料Bを止め、巻き上げるが、巻き上げ材料Bをつけるまでは、巻き芯コアの表面より高くしてあるが、巻き材料Bを固定して2周目が巻かれた時、その材料に押えられ膨らんだ部分のみが段差吸収固定テープCに吸収され段差が無くなる。その上に何重に巻いても巻き段差模様はつかなく、巻き芯コアの表面まで使え大変経済的で有り大変有効な発明である。
【0015】
図5は、本考案側面図であるが、両サイドを樹脂コア1自体で成型して高くするか、はめ込み式付属品を付け、巻き取り材料Bを巻き芯コア1に巻いた時、空気層4ができ巻きの圧力でつく打根、段差模様6、しわを緩和できる為最後まで巻き取り材料Bが使用でき経済的である。図1図3の考案に図5の組み合わせも可能で、より効果的である。
【0016】
両サイド高くする手法としてもう一つは、片面粘着材料を使用する手法もあるが幅広く対応しやすく、粘着層の種類も多く再利用もしやすい。巻かれる材料Bの材料と止めるテープEの厚み以上にすれば段差模様6は入らない。例題として巻き材料が50ミクロンの場合巻き材料端止めようテープEが60ミクロンの場合、片面粘着材料を110ミクロン以上の厚みにすれば段差模様6は付かなく効果的である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明1の側面断面図
【図2】本発明1の側面拡大図
【図3】本発明2の側面断面図
【図4】本発明2の側面拡大図
【図5】本発明3の側面図
【図6】従来断面図
【符号の説明】
【0018】
1 巻き芯コア
2 巻き心内径
3 巻き芯枕部分
4 空気層
5 材料固定溝部
6 巻き材料段差部
6a 巻き段差痕
7 巻き材料端入れ溝部
8、カッター刃
A 巻き材料端部
B 巻き材料
C 段差吸収固定テープ
D 吸収材
E 巻き材料端止め用片面テープ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻き芯コアで巻き材料に発生する巻き痕、巻き段差を凹みで解消できる芯コア
【請求項2】
請求項1記載の巻き芯コアの巻き材料端コアに端入れ溝を有し重なる部分が凹み部で段差吸収芯コア
【請求項3】
請求工1、請求項2に記載の巻き芯コアの巻き材料とコアの間に空気保持層を有し、巻き痕、打痕が付かない芯コア


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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