巻回物収容ケース
【課題】 刃を分別処理する必要がない巻回物収容ケースを提供する。
【解決手段】 巻回物収容ケース1は、合成樹脂製の収容体10と蓋体20とからなる。収容体10の側壁には、アルミホイルロールを収容し、且つ、アルミホイルを引き出すための開口が形成されている。蓋体20は、収容体10の開口を開閉自在に塞ぐと共に、蓋部20が開口を塞いだとき、収容体10に密着する直線状の端縁21を有するように形成されている。端縁21の両端部側には、アルミホイルを切断する刃部22a及び22bが形成されており、これらの間には直線端部23が形成されている。すると、刃部22a及び22bと蓋体20とが一体となるため、刃部22a及び22bを分別処理する必要がない。又、巻回物収容ケース1の側端部のどちら側からアルミホイルの切断を開始しても必ず刃部22a又は22bが作用するため、効率的な刃部22a及び22bの形状となる。
【解決手段】 巻回物収容ケース1は、合成樹脂製の収容体10と蓋体20とからなる。収容体10の側壁には、アルミホイルロールを収容し、且つ、アルミホイルを引き出すための開口が形成されている。蓋体20は、収容体10の開口を開閉自在に塞ぐと共に、蓋部20が開口を塞いだとき、収容体10に密着する直線状の端縁21を有するように形成されている。端縁21の両端部側には、アルミホイルを切断する刃部22a及び22bが形成されており、これらの間には直線端部23が形成されている。すると、刃部22a及び22bと蓋体20とが一体となるため、刃部22a及び22bを分別処理する必要がない。又、巻回物収容ケース1の側端部のどちら側からアルミホイルの切断を開始しても必ず刃部22a又は22bが作用するため、効率的な刃部22a及び22bの形状となる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は巻回物収容ケースに関し、特に家庭で用いられるロール状のアルミホイル等の巻回物を収容する巻回物収容ケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図15は、従来の巻回物収容ケースの蓋体を閉じた状態の外観形状を示した正面図であり、図16は、図15で示した巻回物収容ケースの蓋体を開けた状態の外観形状を示した正面図であり、図17は、図16で示した巻回物収容ケースからアルミホイルを引き出した状態の拡大右側面図である。
【0003】
これらの図を参照して、巻回物収容ケース50は、外観形状が直方体の紙製の箱体であり、上方に開口61が設けられた箱体であってアルミホイルロール54を収容する収容体60と、開口61を開閉自在に塞ぐと共に、開口61を塞いだときに収容体60の一部に重なる直線状の端縁71を有する蓋体70とからなる。尚、収容体60と蓋体70とは、開口61の一辺において接続され、一体的に形成されている。端縁71のほぼ全域には、金属製の刃72が貼り付けられている。アルミホイルロール54は、両端部が開放された円筒形状の芯体56の表面に、帯状シートとして形成されたアルミホイル55を巻き付けたものよりなる。尚、この巻回物収容ケース50は、アルミホイルロール54を収容した状態で市場において流通する。
【0004】
使用に当たっては、蓋体70を一旦開け、アルミホイル55の端部を引っ張って開口61からアルミホイル55を適量引き出したところで蓋体70を閉じ、刃72にアルミホイル55を当てて、アルミホイル55を持ち上げるようにして幅方向に切断する。
【0005】
尚、アルミホイル55の引き出しの際には、アルミホイルロール54が開口61から飛び出すおそれがある。そこで収容体60の側面板80は、芯体56の内周壁57に当接してアルミホイルロール54の飛び出しを防止する折り込み片81が形成できるように構成されている。折り込み片81は、図17において二点鎖線で示した箇所に設けられたミシン目部分を押し破って、側面板80の一部を収容体60の内側に折り込むことで形成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような従来の巻回物収容ケースでは、巻回物収容ケースと刃とが異なる素材で形成されているため、廃棄時には蓋体から刃を剥がして、巻回物収容ケースと刃とを分別処理しなければならなかった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、刃を分別処理する必要がない巻回物収容ケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、帯状シートの巻回物を収容するための巻回物収容ケースであって、筒形状を有し、巻回物を収容すると共に帯状シートを引き出すために軸方向に直線状に延びる1辺を少なくとも有する開口がその側壁に形成された収容体と、収容体に接続され、開口を開閉自在に塞ぐと共に1辺に重なるような直線状の端縁を有する蓋体とを備え、蓋体は合成樹脂よりなり、端縁の少なくとも一部は、開口から引き出された帯状シートを幅方向に切断できる刃部を構成するものである。
【0009】
このように構成すると、刃部が蓋体と一体となる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、刃部は、端縁の両端部側のみに形成されるものである。
【0011】
このように構成すると、切断開始時には必ず刃部が作用する。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の構成において、蓋体が開口を塞いだとき、端縁は収容体に密着するものである。
【0013】
このように構成すると、引き出された帯状シートが移動しにくくなる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の構成において、収容体と蓋体とは、合成樹脂の射出成形により一体的に形成されるものである。
【0015】
このように構成すると、収容体と蓋体とは同一素材よりなる。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、刃部が蓋体と一体となるので、刃部を分別処理する必要がない。
【0017】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、切断開始時には必ず刃部が作用するので、効率的な刃部の形状となる。
【0018】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、引き出された帯状シートが移動しにくくなるので、切断が容易となる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、収容体と蓋体とは同一素材よりなるので、品質が向上すると共に、製造コストが低減する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明の第1の実施の形態による巻回物収容ケースの蓋体を閉じた状態の外観形状を示した正面図である。
【図2】図1で示した巻回物収容ケースの背面図である。
【図3】図1で示した巻回物収容ケースの拡大右側面図である。
【図4】図1で示したIV−IVラインの拡大断面図である。
【図5】図1で示した巻回物収容ケースの蓋体を開けて、収容体からキャップを取り外した状態の外観形状を示した正面図である。
【図6】図5で示した巻回物収容ケースの左側面図である。
【図7】図6で示したVII−VIIラインの断面図である。
【図8】図5で示したVIII−VIIIラインから見た拡大図である。
【図9】図5で示したIX−IXラインから見た拡大図である。
【図10】図5で示した巻回物収容ケースにアルミホイルロールを収容する状態の外観形状を示した正面図である。
【図11】図5で示した巻回物収容ケースにアルミホイルロールを収容して、収容体にキャップを取り付けた状態を示した断面図であって、図7に対応する図である。
【図12】図11で示した“X”部分の拡大図である。
【図13】図11で示した巻回物収容ケースにおけるアルミホイルの切断過程を示す模式図である。
【図14】図1で示した巻回物収容ケースの展開図である。
【図15】従来の巻回物収容ケースの蓋体を閉じた状態の外観形状を示した正面図である。
【図16】図15で示した巻回物収容ケースの蓋体を開けた状態の外観形状を示した正面図である。
【図17】図16で示した巻回物収容ケースからアルミホイルを引き出した状態の拡大右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、この発明の第1の実施の形態による巻回物収容ケースの蓋体を閉じた状態の外観形状を示した正面図であり、図2は、図1で示した巻回物収容ケースの背面図であり、図3は、図1で示した巻回物収容ケースの拡大右側面図であり、図4は、図1で示したIV−IVラインの拡大断面図である。
【0022】
これらの図を参照して、巻回物収容ケース1は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂で形成された略筒形状の外観形状を有するものであって、収容体10と、蓋体20とからなる。
【0023】
収容体10の側壁には、軸方向に直線状に延びる1辺19を少なくとも有する開口11が形成されているが、この効果については後述する。
【0024】
収容体10の一部である背面版12には、板状の磁石13a及び13bが2枚取付けられている。このように構成すると、巻回物収容ケース1は磁性体の被取付面に脱着自在に吸着するので、冷蔵庫の扉等に取り付けることが可能となる。
【0025】
尚、収容体10の側端部の一方には収容体10から脱着自在になるよう構成されているキャップ30が取り付けられているが、この効果については後述する。
【0026】
蓋体20は、背面板12の軸方向の端部に接続し、開口11を開閉自在に塞ぐと共に、上述した開口11の軸方向に直線状に延びる1辺19に重なるような直線状の端縁21を有する。端縁21の両端部側には、後述するアルミホイルを切断する刃部22a及び22bが形成されており、刃部22aと刃部22bとの間には直線端部23が形成されている。
【0027】
このように構成すると、刃部22a及び22bと蓋体20とが一体となるため、刃部22a及び22bを分別処理する必要がない。又、巻回物収容ケース1の側端部のどちら側からアルミホイルの切断を開始しても必ず刃部22a又は22bが作用するため、利き手によって使い勝手が変わらず、効率的な刃部22a及び22bの形状となる。
【0028】
尚、蓋部20が開口11を塞いだとき、端縁21は収容体10に密着するように構成されているが、この効果についても後述する。
【0029】
図5は、図1で示した巻回物収容ケースの蓋体を開けて、収容体からキャップを取り外した状態の外観形状を示した正面図であり、図6は、図5で示した巻回物収容ケースの左側面図であり、図7は、図6で示したVII−VIIラインの断面図である。
【0030】
これらの図を参照して、収容体10の側壁の軸方向のほぼ全域には、開口11が形成されている。このように構成すると、後述するアルミホイルロールを開口11から収容体10の内部に収容できると共に、アルミホイルロールを収容体10に収容した状態で、アルミホイルを引き出すことが可能となる。
【0031】
キャップ30には、正面視が収容体10の内方に向かって中央部が突き出た形状の第1突起体31が形成されている。尚、キャップ30は、収容体10の一方の側面板14aに形成されたキャップ挿入部15を介して、収容体10に脱着自在となっている。
【0032】
収容体10の他方の側面板14bの内側には、正面視が収容体10の内方に向かって中央部が突き出た形状の第2突起体36が側面板14bと一体的に形成されている。尚、第2突起体36は、端部が円弧状の突出片37a及び37bを十字状に組み合せたものからなる。第1突起体31及び第2突起体36の形状から生じる効果については後述する。
【0033】
図8は、図5で示したVIII−VIIIラインから見た拡大図であり、図9は、図5で示したIX−IXラインから見た拡大図である。
【0034】
これらの図を参照して、キャップ挿入部15は、側面板14aに設けられた、一部に切欠き16a及び16bを有する略円形状の開口よりなる。尚、切欠き16a及び16bは、キャップ30に形成された係合片33a及び33bに対応する寸法で形成されている。
【0035】
キャップ30に形成された第1突起体31は、二等辺三角形形状の突出片32a及び32bを十字状に組み合せたものからなる。
【0036】
キャップ30を収容体10に取り付ける際には、係合片33a及び33bと切欠き16a及び16bとの位置を合せてキャップ30をキャップ挿入部15に挿入する。すると、係合片33a及び33bが側面板14aの内側に位置するようになる。この状態で、キャップ30を時計回りに回転させていくと、係合片33a及び33bが側面板14aの内側に形成された回転阻止片17a及び17bに当接する。このようにすると、係合片33a及び33bによりキャップ30がキャップ挿入部15より抜け止め状態となり、キャップ30により収容体10の側端部が塞がった状態が維持される。又、キャップ30は収容体10からの脱着が容易となる。
【0037】
図10は、図5で示した巻回物収容ケースにアルミホイルロールを収容する状態の外観形状を示した正面図である。
【0038】
図を参照して、アルミホイルロール4は、両端部が開放された円筒形状の芯体6の表面に帯状シートとして形成されたアルミホイル5を巻き付けたものよりなる。よって、アルミホイルロール4の軸方向に直交する断面形状の外縁は円形状となる。
【0039】
アルミホイルロール4の収容に際しては、まずアルミホイルロール4の側端部の一方を第2突起体36の側が低くなるように傾けて開口11に挿入し、芯体6の内周壁と第2突起体36を当接させる。その状態から、芯体6を第2突起体36に押し付けながら、第2突起体36を回転の中心として、アルミホイルロール4の他方端部を収容体10の内部に向かって押し下げる。尚、図1から図4の説明において上述したように、キャップ30は収容体10から脱着自在である。よって、アルミホイルロール4の収容時にキャップ30を収容体10から取り外しておけば、第1突起体31がアルミホイルロール4の収容を阻害することはない。
【0040】
このようにすると、収容体10へのアルミホイルロール4の収容がスムーズになり、製品の使い勝手が向上する。
【0041】
図11は、図5で示した巻回物収容ケースにアルミホイルロールを収容して、収容体にキャップを取り付けた状態を示した断面図であって、図7に対応する図であり、図12は、図11で示した“X”部分の拡大図である。
【0042】
これらの図を参照して、アルミホイルロール4を収容体10に収容した後、キャップ30を収容体10に取り付ける。すると、第1突起体31と第2突起体36とが芯体6の内側に挿入されるので、アルミホイルロール4は収容体10から脱落することはない。そして、アルミホイルロール4は芯体6の内周壁7の両端の位置のみで第1突起体31及び第2突起体36に支持される。
【0043】
このように構成すると、第1突起体31及び第2突起体36の各々は、アルミホイルロール4の回転に対して芯体6に抵抗を与えるから、アルミホイル5の引き出し時において、アルミホイルロール4の回転が安定する。又、第1突起体31及び第2突起体36により、アルミホイルロール4は収容体10の内周壁より離れた状態で支持されるため、アルミホイルロール4の回転が収容体10によって阻害されることがない。
【0044】
尚、上述した通り、第1突起体31及び第2突起体36は正面視が収容体10の内方に向かって中央部が突き出た形状であって、どちらも収容体10の内側に向かうにつれて先細りする形状を有するものであるから対応できる芯体6の内周サイズが拡大し、使い勝手が向上する。
【0045】
又、第1突起体31の突出高さは、第2突起体36の突出高さよりも大きいものとなっている。このように構成すると、収容時のアルミホイルロール4の設置状態及びその回転がより安定するので、製品の使い勝手が向上すると共に、信頼性が向上する。
【0046】
更に、上述した通り、第1突起体31及び第2突起体36の各々は、2枚の突出片よりなるから、突出片の端縁が芯体6の内周壁7における円状端部に安定して接するものとなり、第1突起体31及び第2突起体36は効率的な形状となる。
【0047】
図13は、図11で示した巻回物収容ケースにおけるアルミホイルの切断過程を示す模式図である。
【0048】
まず、図13の(1)を参照して、第2突起体36の突出片37a及び37bと、図示されていない手前側の第1突起体の突出片とに支持されて、アルミホイルロール4が収容体10の内部に収容されている状態で、蓋体20を開ける。
【0049】
次に、図13の(2)を参照して、アルミホイル5の端部を引っ張って開口11からアルミホイル5を引き出す。アルミホイル5が適量引き出せたら、蓋体20を閉じる。
【0050】
更に、図13の(3)を参照して、図1から図4の説明において上述したように、蓋体20を閉じたとき、蓋体20の端縁21は収容体10に密着するよう構成されているから、アルミホイル5は端縁21と収容体10との間にぴったりと挟まれる。このように構成すると、引き出されたアルミホイル5が移動しにくくなるので、切断が容易となる。
【0051】
アルミホイル5の切断に当たっては、蓋体20を閉じたままアルミホイル5を図の二点鎖線の位置まで引き上げて、図示されていない刃部にアルミホイル5を当てて、切断部分を生じさせる。そして、そのままアルミホイル5を切断部分が生じていない側に向かって引っ張る。このようにすると、アルミホイル5は直線端部23に沿って幅方向に切断されていくため、端縁21の全域にわたって刃部を形成する必要がない。
【0052】
図14は、図1で示した巻回物収容ケースの展開図である。
【0053】
図を参照して、巻回物収容ケース1は、合成樹脂の射出成形により、キャップを除いた背面板12と、側面板14a及び14bとを含む収容体10と、蓋体20とが一体的に形成される。このように構成すると、収容体10と蓋体20とは同一素材よりなるため、品質が向上すると共に、製造コストが低減する。
【0054】
尚、上記の第1の実施の形態では、収容体と蓋体とは合成樹脂の射出成形により一体的に形成されるとしていたが、それぞれ個別に形成して後から接続しても良いし、収容体は他の材料で形成されても良い。
【0055】
又、上記の第1の実施の形態では、蓋体が開口を塞いだとき、端縁が収容体に密着するとしていたが、端縁が開口の軸方向に直線的に延びる1辺に重なるような直線状のものとして構成されていれば良い。
【0056】
更に、上記の第1の実施の形態では、刃部は端縁の両端部側にのみ形成されていたが、端縁の少なくとも一部に刃部が形成されていれば良く、又、端縁の全域に刃部が形成されていても良い。
【0057】
更に、上記の第1の実施の形態では、アルミホイルロールを収容物としていたが、例えば合成樹脂フィルムや紙シート等の帯状シートの巻回物であれば、アルミホイルロール以外のものを収容物としても良い。
【0058】
更に、上記の第1の実施の形態では、芯体を有するアルミホイルロールを収容物としているが、芯体が無い帯状シートの巻回物を収容物としても良い。
【0059】
更に、上記の第1の実施の形態では、芯体が円筒形状であり、アルミホイルロールの軸方向に直交する断面形状の外縁は円形状となっていたが、筒形状であれば、軸方向に直交する断面形状の外縁が、多角形形状や楕円形状等の、円形状以外の形状になるものであってもよい。
【0060】
更に、上記の第1の実施の形態では、開口は収容体の側面の軸方向のほぼ全域に形成されていたが、アルミホイルロールを収容でき、且つ、アルミホイルを引き出せる大きさのものであれば良い。
【0061】
更に、上記の第1の実施の形態では、磁石は2枚取り付けられていたが、無くても良い。
【0062】
更に、上記の第1の実施の形態では、第1突起体及び第2突起体が設けられていたが、これらは無くても良い。
【0063】
更に、上記の第1の実施の形態では、巻回物収容ケースは第1突起体が形成された脱着式のキャップを有していたが、固定式のものであっても良い。
【符号の説明】
【0064】
1…巻回物収容ケース
4…アルミホイルロール
5…アルミホイル
10…収容体
11…開口
19…1辺
20…蓋体
21…端縁
22a、22b…刃部
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
【技術分野】
【0001】
この発明は巻回物収容ケースに関し、特に家庭で用いられるロール状のアルミホイル等の巻回物を収容する巻回物収容ケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図15は、従来の巻回物収容ケースの蓋体を閉じた状態の外観形状を示した正面図であり、図16は、図15で示した巻回物収容ケースの蓋体を開けた状態の外観形状を示した正面図であり、図17は、図16で示した巻回物収容ケースからアルミホイルを引き出した状態の拡大右側面図である。
【0003】
これらの図を参照して、巻回物収容ケース50は、外観形状が直方体の紙製の箱体であり、上方に開口61が設けられた箱体であってアルミホイルロール54を収容する収容体60と、開口61を開閉自在に塞ぐと共に、開口61を塞いだときに収容体60の一部に重なる直線状の端縁71を有する蓋体70とからなる。尚、収容体60と蓋体70とは、開口61の一辺において接続され、一体的に形成されている。端縁71のほぼ全域には、金属製の刃72が貼り付けられている。アルミホイルロール54は、両端部が開放された円筒形状の芯体56の表面に、帯状シートとして形成されたアルミホイル55を巻き付けたものよりなる。尚、この巻回物収容ケース50は、アルミホイルロール54を収容した状態で市場において流通する。
【0004】
使用に当たっては、蓋体70を一旦開け、アルミホイル55の端部を引っ張って開口61からアルミホイル55を適量引き出したところで蓋体70を閉じ、刃72にアルミホイル55を当てて、アルミホイル55を持ち上げるようにして幅方向に切断する。
【0005】
尚、アルミホイル55の引き出しの際には、アルミホイルロール54が開口61から飛び出すおそれがある。そこで収容体60の側面板80は、芯体56の内周壁57に当接してアルミホイルロール54の飛び出しを防止する折り込み片81が形成できるように構成されている。折り込み片81は、図17において二点鎖線で示した箇所に設けられたミシン目部分を押し破って、側面板80の一部を収容体60の内側に折り込むことで形成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような従来の巻回物収容ケースでは、巻回物収容ケースと刃とが異なる素材で形成されているため、廃棄時には蓋体から刃を剥がして、巻回物収容ケースと刃とを分別処理しなければならなかった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、刃を分別処理する必要がない巻回物収容ケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、帯状シートの巻回物を収容するための巻回物収容ケースであって、筒形状を有し、巻回物を収容すると共に帯状シートを引き出すために軸方向に直線状に延びる1辺を少なくとも有する開口がその側壁に形成された収容体と、収容体に接続され、開口を開閉自在に塞ぐと共に1辺に重なるような直線状の端縁を有する蓋体とを備え、蓋体は合成樹脂よりなり、端縁の少なくとも一部は、開口から引き出された帯状シートを幅方向に切断できる刃部を構成するものである。
【0009】
このように構成すると、刃部が蓋体と一体となる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、刃部は、端縁の両端部側のみに形成されるものである。
【0011】
このように構成すると、切断開始時には必ず刃部が作用する。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の構成において、蓋体が開口を塞いだとき、端縁は収容体に密着するものである。
【0013】
このように構成すると、引き出された帯状シートが移動しにくくなる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の構成において、収容体と蓋体とは、合成樹脂の射出成形により一体的に形成されるものである。
【0015】
このように構成すると、収容体と蓋体とは同一素材よりなる。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、刃部が蓋体と一体となるので、刃部を分別処理する必要がない。
【0017】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、切断開始時には必ず刃部が作用するので、効率的な刃部の形状となる。
【0018】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、引き出された帯状シートが移動しにくくなるので、切断が容易となる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、収容体と蓋体とは同一素材よりなるので、品質が向上すると共に、製造コストが低減する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明の第1の実施の形態による巻回物収容ケースの蓋体を閉じた状態の外観形状を示した正面図である。
【図2】図1で示した巻回物収容ケースの背面図である。
【図3】図1で示した巻回物収容ケースの拡大右側面図である。
【図4】図1で示したIV−IVラインの拡大断面図である。
【図5】図1で示した巻回物収容ケースの蓋体を開けて、収容体からキャップを取り外した状態の外観形状を示した正面図である。
【図6】図5で示した巻回物収容ケースの左側面図である。
【図7】図6で示したVII−VIIラインの断面図である。
【図8】図5で示したVIII−VIIIラインから見た拡大図である。
【図9】図5で示したIX−IXラインから見た拡大図である。
【図10】図5で示した巻回物収容ケースにアルミホイルロールを収容する状態の外観形状を示した正面図である。
【図11】図5で示した巻回物収容ケースにアルミホイルロールを収容して、収容体にキャップを取り付けた状態を示した断面図であって、図7に対応する図である。
【図12】図11で示した“X”部分の拡大図である。
【図13】図11で示した巻回物収容ケースにおけるアルミホイルの切断過程を示す模式図である。
【図14】図1で示した巻回物収容ケースの展開図である。
【図15】従来の巻回物収容ケースの蓋体を閉じた状態の外観形状を示した正面図である。
【図16】図15で示した巻回物収容ケースの蓋体を開けた状態の外観形状を示した正面図である。
【図17】図16で示した巻回物収容ケースからアルミホイルを引き出した状態の拡大右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、この発明の第1の実施の形態による巻回物収容ケースの蓋体を閉じた状態の外観形状を示した正面図であり、図2は、図1で示した巻回物収容ケースの背面図であり、図3は、図1で示した巻回物収容ケースの拡大右側面図であり、図4は、図1で示したIV−IVラインの拡大断面図である。
【0022】
これらの図を参照して、巻回物収容ケース1は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂で形成された略筒形状の外観形状を有するものであって、収容体10と、蓋体20とからなる。
【0023】
収容体10の側壁には、軸方向に直線状に延びる1辺19を少なくとも有する開口11が形成されているが、この効果については後述する。
【0024】
収容体10の一部である背面版12には、板状の磁石13a及び13bが2枚取付けられている。このように構成すると、巻回物収容ケース1は磁性体の被取付面に脱着自在に吸着するので、冷蔵庫の扉等に取り付けることが可能となる。
【0025】
尚、収容体10の側端部の一方には収容体10から脱着自在になるよう構成されているキャップ30が取り付けられているが、この効果については後述する。
【0026】
蓋体20は、背面板12の軸方向の端部に接続し、開口11を開閉自在に塞ぐと共に、上述した開口11の軸方向に直線状に延びる1辺19に重なるような直線状の端縁21を有する。端縁21の両端部側には、後述するアルミホイルを切断する刃部22a及び22bが形成されており、刃部22aと刃部22bとの間には直線端部23が形成されている。
【0027】
このように構成すると、刃部22a及び22bと蓋体20とが一体となるため、刃部22a及び22bを分別処理する必要がない。又、巻回物収容ケース1の側端部のどちら側からアルミホイルの切断を開始しても必ず刃部22a又は22bが作用するため、利き手によって使い勝手が変わらず、効率的な刃部22a及び22bの形状となる。
【0028】
尚、蓋部20が開口11を塞いだとき、端縁21は収容体10に密着するように構成されているが、この効果についても後述する。
【0029】
図5は、図1で示した巻回物収容ケースの蓋体を開けて、収容体からキャップを取り外した状態の外観形状を示した正面図であり、図6は、図5で示した巻回物収容ケースの左側面図であり、図7は、図6で示したVII−VIIラインの断面図である。
【0030】
これらの図を参照して、収容体10の側壁の軸方向のほぼ全域には、開口11が形成されている。このように構成すると、後述するアルミホイルロールを開口11から収容体10の内部に収容できると共に、アルミホイルロールを収容体10に収容した状態で、アルミホイルを引き出すことが可能となる。
【0031】
キャップ30には、正面視が収容体10の内方に向かって中央部が突き出た形状の第1突起体31が形成されている。尚、キャップ30は、収容体10の一方の側面板14aに形成されたキャップ挿入部15を介して、収容体10に脱着自在となっている。
【0032】
収容体10の他方の側面板14bの内側には、正面視が収容体10の内方に向かって中央部が突き出た形状の第2突起体36が側面板14bと一体的に形成されている。尚、第2突起体36は、端部が円弧状の突出片37a及び37bを十字状に組み合せたものからなる。第1突起体31及び第2突起体36の形状から生じる効果については後述する。
【0033】
図8は、図5で示したVIII−VIIIラインから見た拡大図であり、図9は、図5で示したIX−IXラインから見た拡大図である。
【0034】
これらの図を参照して、キャップ挿入部15は、側面板14aに設けられた、一部に切欠き16a及び16bを有する略円形状の開口よりなる。尚、切欠き16a及び16bは、キャップ30に形成された係合片33a及び33bに対応する寸法で形成されている。
【0035】
キャップ30に形成された第1突起体31は、二等辺三角形形状の突出片32a及び32bを十字状に組み合せたものからなる。
【0036】
キャップ30を収容体10に取り付ける際には、係合片33a及び33bと切欠き16a及び16bとの位置を合せてキャップ30をキャップ挿入部15に挿入する。すると、係合片33a及び33bが側面板14aの内側に位置するようになる。この状態で、キャップ30を時計回りに回転させていくと、係合片33a及び33bが側面板14aの内側に形成された回転阻止片17a及び17bに当接する。このようにすると、係合片33a及び33bによりキャップ30がキャップ挿入部15より抜け止め状態となり、キャップ30により収容体10の側端部が塞がった状態が維持される。又、キャップ30は収容体10からの脱着が容易となる。
【0037】
図10は、図5で示した巻回物収容ケースにアルミホイルロールを収容する状態の外観形状を示した正面図である。
【0038】
図を参照して、アルミホイルロール4は、両端部が開放された円筒形状の芯体6の表面に帯状シートとして形成されたアルミホイル5を巻き付けたものよりなる。よって、アルミホイルロール4の軸方向に直交する断面形状の外縁は円形状となる。
【0039】
アルミホイルロール4の収容に際しては、まずアルミホイルロール4の側端部の一方を第2突起体36の側が低くなるように傾けて開口11に挿入し、芯体6の内周壁と第2突起体36を当接させる。その状態から、芯体6を第2突起体36に押し付けながら、第2突起体36を回転の中心として、アルミホイルロール4の他方端部を収容体10の内部に向かって押し下げる。尚、図1から図4の説明において上述したように、キャップ30は収容体10から脱着自在である。よって、アルミホイルロール4の収容時にキャップ30を収容体10から取り外しておけば、第1突起体31がアルミホイルロール4の収容を阻害することはない。
【0040】
このようにすると、収容体10へのアルミホイルロール4の収容がスムーズになり、製品の使い勝手が向上する。
【0041】
図11は、図5で示した巻回物収容ケースにアルミホイルロールを収容して、収容体にキャップを取り付けた状態を示した断面図であって、図7に対応する図であり、図12は、図11で示した“X”部分の拡大図である。
【0042】
これらの図を参照して、アルミホイルロール4を収容体10に収容した後、キャップ30を収容体10に取り付ける。すると、第1突起体31と第2突起体36とが芯体6の内側に挿入されるので、アルミホイルロール4は収容体10から脱落することはない。そして、アルミホイルロール4は芯体6の内周壁7の両端の位置のみで第1突起体31及び第2突起体36に支持される。
【0043】
このように構成すると、第1突起体31及び第2突起体36の各々は、アルミホイルロール4の回転に対して芯体6に抵抗を与えるから、アルミホイル5の引き出し時において、アルミホイルロール4の回転が安定する。又、第1突起体31及び第2突起体36により、アルミホイルロール4は収容体10の内周壁より離れた状態で支持されるため、アルミホイルロール4の回転が収容体10によって阻害されることがない。
【0044】
尚、上述した通り、第1突起体31及び第2突起体36は正面視が収容体10の内方に向かって中央部が突き出た形状であって、どちらも収容体10の内側に向かうにつれて先細りする形状を有するものであるから対応できる芯体6の内周サイズが拡大し、使い勝手が向上する。
【0045】
又、第1突起体31の突出高さは、第2突起体36の突出高さよりも大きいものとなっている。このように構成すると、収容時のアルミホイルロール4の設置状態及びその回転がより安定するので、製品の使い勝手が向上すると共に、信頼性が向上する。
【0046】
更に、上述した通り、第1突起体31及び第2突起体36の各々は、2枚の突出片よりなるから、突出片の端縁が芯体6の内周壁7における円状端部に安定して接するものとなり、第1突起体31及び第2突起体36は効率的な形状となる。
【0047】
図13は、図11で示した巻回物収容ケースにおけるアルミホイルの切断過程を示す模式図である。
【0048】
まず、図13の(1)を参照して、第2突起体36の突出片37a及び37bと、図示されていない手前側の第1突起体の突出片とに支持されて、アルミホイルロール4が収容体10の内部に収容されている状態で、蓋体20を開ける。
【0049】
次に、図13の(2)を参照して、アルミホイル5の端部を引っ張って開口11からアルミホイル5を引き出す。アルミホイル5が適量引き出せたら、蓋体20を閉じる。
【0050】
更に、図13の(3)を参照して、図1から図4の説明において上述したように、蓋体20を閉じたとき、蓋体20の端縁21は収容体10に密着するよう構成されているから、アルミホイル5は端縁21と収容体10との間にぴったりと挟まれる。このように構成すると、引き出されたアルミホイル5が移動しにくくなるので、切断が容易となる。
【0051】
アルミホイル5の切断に当たっては、蓋体20を閉じたままアルミホイル5を図の二点鎖線の位置まで引き上げて、図示されていない刃部にアルミホイル5を当てて、切断部分を生じさせる。そして、そのままアルミホイル5を切断部分が生じていない側に向かって引っ張る。このようにすると、アルミホイル5は直線端部23に沿って幅方向に切断されていくため、端縁21の全域にわたって刃部を形成する必要がない。
【0052】
図14は、図1で示した巻回物収容ケースの展開図である。
【0053】
図を参照して、巻回物収容ケース1は、合成樹脂の射出成形により、キャップを除いた背面板12と、側面板14a及び14bとを含む収容体10と、蓋体20とが一体的に形成される。このように構成すると、収容体10と蓋体20とは同一素材よりなるため、品質が向上すると共に、製造コストが低減する。
【0054】
尚、上記の第1の実施の形態では、収容体と蓋体とは合成樹脂の射出成形により一体的に形成されるとしていたが、それぞれ個別に形成して後から接続しても良いし、収容体は他の材料で形成されても良い。
【0055】
又、上記の第1の実施の形態では、蓋体が開口を塞いだとき、端縁が収容体に密着するとしていたが、端縁が開口の軸方向に直線的に延びる1辺に重なるような直線状のものとして構成されていれば良い。
【0056】
更に、上記の第1の実施の形態では、刃部は端縁の両端部側にのみ形成されていたが、端縁の少なくとも一部に刃部が形成されていれば良く、又、端縁の全域に刃部が形成されていても良い。
【0057】
更に、上記の第1の実施の形態では、アルミホイルロールを収容物としていたが、例えば合成樹脂フィルムや紙シート等の帯状シートの巻回物であれば、アルミホイルロール以外のものを収容物としても良い。
【0058】
更に、上記の第1の実施の形態では、芯体を有するアルミホイルロールを収容物としているが、芯体が無い帯状シートの巻回物を収容物としても良い。
【0059】
更に、上記の第1の実施の形態では、芯体が円筒形状であり、アルミホイルロールの軸方向に直交する断面形状の外縁は円形状となっていたが、筒形状であれば、軸方向に直交する断面形状の外縁が、多角形形状や楕円形状等の、円形状以外の形状になるものであってもよい。
【0060】
更に、上記の第1の実施の形態では、開口は収容体の側面の軸方向のほぼ全域に形成されていたが、アルミホイルロールを収容でき、且つ、アルミホイルを引き出せる大きさのものであれば良い。
【0061】
更に、上記の第1の実施の形態では、磁石は2枚取り付けられていたが、無くても良い。
【0062】
更に、上記の第1の実施の形態では、第1突起体及び第2突起体が設けられていたが、これらは無くても良い。
【0063】
更に、上記の第1の実施の形態では、巻回物収容ケースは第1突起体が形成された脱着式のキャップを有していたが、固定式のものであっても良い。
【符号の説明】
【0064】
1…巻回物収容ケース
4…アルミホイルロール
5…アルミホイル
10…収容体
11…開口
19…1辺
20…蓋体
21…端縁
22a、22b…刃部
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状シートの巻回物を収容するための巻回物収容ケースであって、
筒形状を有し、前記巻回物を収容すると共に前記帯状シートを引き出すために軸方向に直線状に延びる1辺を少なくとも有する開口がその側壁に形成された収容体と、
前記収容体に接続され、前記開口を開閉自在に塞ぐと共に前記1辺に重なるような直線状の端縁を有する蓋体とを備え、
前記蓋体は合成樹脂よりなり、前記端縁の少なくとも一部は、前記開口から引き出された前記帯状シートを幅方向に切断できる刃部を構成する、巻回物収容ケース。
【請求項2】
前記刃部は、前記端縁の両端部側のみに形成される、請求項1記載の巻回物収容ケース。
【請求項3】
前記蓋体が前記開口を塞いだとき、前記端縁は前記収容体に密着する、請求項1又は請求項2記載の巻回物収容ケース。
【請求項4】
前記収容体と前記蓋体とは、合成樹脂の射出成形により一体的に形成される、請求項1から請求項3のいずれかに記載の巻回物収容ケース。
【請求項1】
帯状シートの巻回物を収容するための巻回物収容ケースであって、
筒形状を有し、前記巻回物を収容すると共に前記帯状シートを引き出すために軸方向に直線状に延びる1辺を少なくとも有する開口がその側壁に形成された収容体と、
前記収容体に接続され、前記開口を開閉自在に塞ぐと共に前記1辺に重なるような直線状の端縁を有する蓋体とを備え、
前記蓋体は合成樹脂よりなり、前記端縁の少なくとも一部は、前記開口から引き出された前記帯状シートを幅方向に切断できる刃部を構成する、巻回物収容ケース。
【請求項2】
前記刃部は、前記端縁の両端部側のみに形成される、請求項1記載の巻回物収容ケース。
【請求項3】
前記蓋体が前記開口を塞いだとき、前記端縁は前記収容体に密着する、請求項1又は請求項2記載の巻回物収容ケース。
【請求項4】
前記収容体と前記蓋体とは、合成樹脂の射出成形により一体的に形成される、請求項1から請求項3のいずれかに記載の巻回物収容ケース。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2011−213355(P2011−213355A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−80299(P2010−80299)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(000222141)東洋アルミエコープロダクツ株式会社 (106)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(000222141)東洋アルミエコープロダクツ株式会社 (106)
【Fターム(参考)】
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