説明

布団圧縮袋

【課題】布団圧縮袋に圧縮前の柔らかく、大きな布団を軽便かつ効率よく挿入できる布団圧縮袋の提供。
【解決手段】布団圧縮袋の本体(11)の一辺に開閉可能なエアーシール(12)および空気吸引用の逆止め弁(14)を有し、かつ、該エアーシールと対抗する辺に第二の開閉可能なエアーシール(15)を有し、布団を挿入する場合、作業者は片方の手で袋を抑え、もう片方の腕を開口部(15)より挿入し、袋の中から布団を掴み布団を引き寄せる事で効率よく布団を圧縮袋に封入する事が出来る布団圧縮袋。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
冬物布団は体積が大きいため、直接収納は場所を浪費する。そこで、布団圧縮袋が便利なので多用されている。
【0002】
布団圧縮袋は合成樹脂製の袋体で、開閉可能なエアーシールを一辺に有し、かつ、空気を吸引する為の逆止め吸気弁で構成される。
【0003】
布団を布団圧縮袋に入れ、エアーシールで封入したのち、逆止め吸気弁に掃除機のノズルを当て、空気を抜くと大気圧の効果で布団が圧縮される。結果的に体積は数分の一となり、押入れ等への収納効率が飛躍的に向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000-255593
【特許文献2】特開2006-273370
【特許文献3】特開2009-248998
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この様に便利な布団圧縮袋であるが、冬物布団の様な大きくて柔らかい物体をほぼ同寸法の合成樹脂製の袋に封入するのは中々手間が必要である。袋を大きめにすることで、封入は楽になるが、圧縮後の寸法が大きく成り、押入れ等への収納時に折り曲げる必要などが生じ、袋を損傷させる危険が増す。
【0006】
理想的には、ほぼぴったりの袋に入れることであるが、布団類は押し込むと押された部分が大きくへこみ、直行する方向には太る性質がある。その為、袋に入れる作業は、時として主婦一人では手に余る。本発明が解決しようとする課題は、この作業性の問題であり、過分な労力を必要としない布団圧縮袋の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従来の布団圧縮袋は、布団を封入する合成樹脂製の袋を本体として、開閉可能なエアーシールを一辺に有し、さらに逆止め吸気弁が取り付けられ、該吸気弁から掃除機等で空気を吸引出来る基本構造を有する。この圧縮袋では布団を挿入する場合、布団を押し込む事しか出来ない。
【0008】
一方、本発明では従来技術の開閉可能なエアーシールに対し、該エアーシールに対抗する辺に第二の開閉可能なエアーシールを有する。この第二の開口部から腕を挿入し、袋の中から布団を掴み、軽い力で引き寄せる事で無理な力を使わないで布団を袋に詰める事が出来る。
【発明の効果】
【0009】
畳んだ布団を水平方向に押すと布団は大きく変形するが移動は簡単には起こらない。手前を掴んで引くとあまり変形せずに布団全体が動く。
【0010】
布団(21)は布団袋(22)と共に畳もしくは床に図2の様に並べて置かれる。手(23)は外側から、袋の端を掴み、手(24)は腕ごと開口部(22)に挿入して、袋の中から、布団(21)の端を掴む。両腕を広げると、布団は右に袋は左に引かれ、結果として、布団は袋の中に入っていく。
【0011】
布団と袋が斜めにならぬように(23)−(24)と(25)−(26)を交互に行う。布団が半分以上袋に入ったら、腕を挿入していた開口部を閉じ、布団が上になる様に袋を持ち上げれば、布団は袋に収まる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】両端に開閉可能なエアーシールを有する、布団圧縮袋の基本構造
【図2】両端が開放される圧縮袋に布団を入れる説明図
【実施例】
【0013】
合成樹脂製の袋体(11)に対し、一辺に開閉可能なエアーシール(12)、方式によってはシール補助具(13)、および、逆止め弁付き吸引弁(14)を有し、かつ該エアーシール(12)と対抗する辺に第二の開閉可能なエアーシール(15)、方式によってはシール補助具(16)を有する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
布団を封入し、内部の空気を吸引することで布団ごと袋を圧縮する布団圧縮袋において、袋体(11)に対し、一辺に開閉可能なエアーシール(12)、および、逆止め弁付き吸引弁(14)を有し、かつ、該エアーシール(12)と対抗する辺に第二の開閉可能なエアーシール(15)を有することを特徴とする布団圧縮袋。
【請求項2】
布団を封入し、内部の空気を吸引することで布団ごと袋を圧縮する布団圧縮袋において、袋体(11)に対し、一辺に開閉可能なエアーシール(12)、および、逆止め弁付き吸引弁(14)を有し、かつ、該エアーシール(12)と対抗する辺に第二の開閉可能なエアーシール(15)を有することを特徴とする布団圧縮袋において、該第二の開閉部が辺のほぼ中央に位置し、その長さが辺の長さの半分程度のもの。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−240726(P2012−240726A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−114244(P2011−114244)
【出願日】平成23年5月21日(2011.5.21)
【出願人】(711002018)
【Fターム(参考)】