説明

希釈液、電解質測定装置、および電解質測定方法

【課題】イオン選択電極法を用いて試料の電解質濃度を測定する際に、試料に含まれている疎水性物質がイオン選択膜に付着することを抑制し、測定精度の低下を抑制すること。
【解決手段】希釈液123は、イオン選択電極法を用い、測定手段130により試料113の電解質濃度を測定する際に、試料113を希釈するための希釈液として用いられる。希釈液123は、測定手段130のイオン選択電極に設けられるイオン選択膜に対する疎水性物質の付着を抑制するためのシクロデキストリンを含有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、希釈液、電解質測定装置、および電解質測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
イオン選択電極法を用いて試料の電解質濃度を測定する電解質測定装置が考案されている(たとえば下記特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−107201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、試料に含まれている遊離脂肪酸などの疎水性物質(親油性物質)が、Cl(クロル)イオン選択膜に付着することによって、Clイオン選択膜の性能が劣化してしまい、電解質測定装置の測定精度の低下を招いていた。
【0005】
たとえば、血清中のClイオンの濃度を検出する例を説明すると、電解質測定装置のClイオン選択電極には、+に荷電されているClイオン選択膜が用いられる。これにより、Clイオン選択膜は、血清に含まれている−に荷電されているClイオンを引き寄せ、当該Clイオン選択膜の内部に取り込む。電解質測定装置は、この際にClイオン選択電極と参照電極との間に生じる電位差を測定することにより、試料に含まれているClイオンの濃度を算出する。
【0006】
ここで、血清に含まれている遊離脂肪酸は、Clイオンと同様に−に荷電されている。このため、Clイオン選択膜は、遊離脂肪酸も引き寄せ、当該Clイオン選択膜の表面に付着してしまう。Clイオン選択膜の表面に付着した遊離脂肪酸は親水性が低いため、緩衝液中に溶出しづらく、Clイオン選択膜に付着したままとなってしまう。こうした現象は、特に劣化したClイオン選択膜で認められる。遊離脂肪酸がClイオン選択膜に付着することで、膜表面が設計よりも疎水性となってしまうため、後の測定の検体中に−に荷電した疎水性物質が高濃度に含まれている場合は、測定値を実際の値よりも高く測定してしまう。
【0007】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、イオン選択電極法を用いて試料の電解質濃度を測定する際に、試料に含まれている疎水性物質がイオン選択膜に付着することを抑制し、測定精度の低下を抑制することができる希釈液、電解質測定装置、および電解質測定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる希釈液は、イオン選択電極法を用いて試料の電解質濃度を測定する際に、前記試料を希釈するために用いられる希釈液であって、イオン選択膜に対する疎水性物質の付着を抑制するためのシクロデキストリンを含有したことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、試料に含まれている疎水性物質をシクロデキストリンに保持させることで、疎水性物質がイオン選択膜に付着することを抑制することができる。このため、イオン選択電極法を用いて試料の電解質濃度を測定する際の妨害物質の影響を抑制することができる。
【0010】
また、この発明にかかる希釈液は、前記シクロデキストリンの含有率を0.01〜5重量%としたことを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、シクロデキストリンの含有率を0.01〜5重量%としたことで、過大な測定値が報告されてしまうことを抑制することができる。
【0012】
また、この発明にかかる希釈液は、前記シクロデキストリンの含有率を1重量%としたことを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、シクロデキストリンの含有率を1重量%としたことで、過大な測定値が測定されてしまうことを抑制することができる。こうした効果はシクロデキストリン含有率に比例して認められるが、高濃度のシクロデキストリンの存在により希釈液の粘性が増してしまい、測定精度が低下することも判明している。そのため、上記の抑制効果と、測定精度との兼ね合いを確認することが必要であり、シクロデキストリンの含有率を1重量%とした。
【0014】
また、この発明にかかる電解質測定装置は、イオン選択電極法を用いて試料の電解質濃度を測定する電解質測定装置であって、前記試料を希釈するための希釈液として、請求項1から4のいずれかに記載の希釈液を用いたことを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、試料に含まれている疎水性物質をシクロデキストリンに保持させることで、疎水性物質がイオン選択膜に付着することを抑制することができる。このため、イオン選択電極法を用いて試料の電解質濃度を測定する際の測定精度の低下、Clイオン選択膜の過度な劣化、偽高値の報告を抑制することができる。
【0016】
また、この発明にかかる電解質測定方法は、イオン選択電極法を用いて試料の電解質濃度を測定する電解質測定方法であって、前記試料を希釈するための希釈液として、請求項1から4のいずれかに記載の希釈液を用いたことを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、試料に含まれている疎水性物質をシクロデキストリンに保持させることで、疎水性物質がイオン選択膜に付着することを抑制することができる。このため、イオン選択電極法を用いて試料の電解質濃度を測定する際の測定精度の低下を抑制することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、イオン選択膜の性能劣化の原因となる疎水性物質がイオン選択膜へ付着することを抑制できるため、イオン選択電極法を用いて試料の電解質濃度を測定する際の測定精度の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の電解質測定装置の装置構成を示す図である。
【図2】測定手段の具体的な構成を示す図である。
【図3】実施例1におけるClイオン濃度の測定結果を示す図である。
【図4】実施例2におけるClイオン濃度の測定結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる希釈液、電解質測定装置、および電解質測定方法の好適な実施形態を詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施形態にかかる電解質測定装置100の装置構成を示す図である。電解質測定装置100は、供給手段110、希釈手段120、および測定手段130を備える。供給手段110は、試料を供給する。希釈手段120は、供給手段110によって供給された試料を希釈液で希釈する。測定手段130は、イオン選択電極法を用いて、希釈液で希釈された試料に含まれている電解質の濃度を測定する。以下、各部の具体的な構成を説明する。
【0022】
供給手段110は、試料容器112および分注装置116を備える。試料容器112には、試料113が貯留されている。たとえば、試料容器112は、サンプルテーブル上に設けられている。本実施形態では、試料113に血清を用いているが、これに限定されるものではない。分注装置116は、試料容器112から、試料113を所定量吸入する。そして、分注装置116は、吸入した試料113を、希釈用容器124内へ注入する。
【0023】
具体的には、分注装置116は、分注ノズル116A、可動式クレーン116B、ポンプ116C、および配管116Dを有する。可動式クレーン116Bは、分注ノズル116Aを保持する。配管116Dは、ポンプ116Cと分注ノズル116Aとを接続する。可動式クレーン116Bは、所定の吸入位置に移動することにより、分注ノズル116Aを試料容器112上に移動させる。
【0024】
この状態において、ポンプ116Cが配管116D内に負圧を発生させることにより、分注ノズル116Aは、試料容器112から試料113を所定量吸入する。さらに、可動式クレーン116Bが所定の注入位置に移動することにより、分注ノズル116Aを希釈用容器124上に移動させる。この状態において、ポンプ116Cが配管116D内に正圧を発生させることにより、分注ノズル116Aは、試料容器112から吸入した試料113を、希釈用容器124内へ注入する。
【0025】
希釈手段120は、希釈液容器122、希釈用容器124、ポンプ126、および撹拌装置128を備える。希釈液容器122には、希釈液123が貯留されている。希釈液123は、イオン選択電極法を用いて試料113の電解質濃度を測定する際に、試料113を希釈するための希釈液として用いられる。たとえば、希釈液123には、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン水溶液、ホウ酸水溶液、モノメタノールアミン水溶液、ジエタノールアミン水溶液、トリエタノールアミン水溶液や、MOPS、HEPESなどのグッド緩衝液が用いられる。
【0026】
ポンプ126は、希釈液容器122から、希釈液123を所定量吸入する。そして、ポンプ126は、吸入した希釈液123を、希釈用容器124内へ注入する。撹拌装置128は、希釈用容器124に注入された試料113と希釈液123とを撹拌する。これにより、希釈用容器124内では、試料溶液125が生成される。試料溶液125とは、希釈液123によって希釈された試料113を示す。
【0027】
試料溶液125は、希釈用容器124から測定手段130へ取り込まれる。そして、試料溶液125は、測定手段130によって、当該試料溶液125の電解質濃度が測定される。その後、試料溶液125は、測定手段130から排出され、廃棄される。なお、測定手段130は、希釈用容器124内に貯留されている状態の試料溶液125から、直接、当該試料溶液125の電解質濃度を測定するものであってもよい。
【0028】
図2は、測定手段130の具体的な構成を示す図である。測定手段130は、配管200、イオン選択電極210A−C、参照電極220、電位差計230、および算出部240を備える。配管200は、その内部を、希釈用容器124から取り出された試料溶液125が通過する。
【0029】
各イオン選択電極210は、試料溶液125における特定のイオンの濃度に応じた電位差を検出する。たとえば、イオン選択電極210Aは、試料溶液125におけるNa(ナトリウム)イオンの濃度に応じた電位差を検出する。また、イオン選択電極210Bは、試料溶液125におけるK(カリウム)イオンの濃度に応じた電位差を検出する。また、イオン選択電極210Cは、試料溶液125におけるCl(クロル)イオンの濃度に応じた電位差を検出する。
【0030】
各イオン選択電極210は、容器212、電極214、電解液216、イオン選択膜218を有する。容器212の内部には、電極214が設けられている。電極214は、電位差計230に電気的に接続されている。また、容器212の内部には、電極214が浸かるように、電解液216A、216B、216Cが注入されている。電解液216A、216B、216Cには、塩化カリウム溶液などが用いられる。容器212の内部の一端は、配管200の内部に通じている。容器212の内部と配管200の内部との境界には、それぞれイオン選択膜218A、218B、218Cが設けられている。
【0031】
イオン選択膜218A、218B、218Cは、試料溶液125に含まれている特定のイオンを選択的に透過させる。たとえば、イオン選択電極210Aが備えるイオン選択膜218は、試料溶液125に含まれているNaイオンを選択的に透過させる。また、イオン選択電極210Bが備えるイオン選択膜218は、試料溶液125に含まれているKイオンを選択的に透過させる。また、イオン選択電極210Cが備えるイオン選択膜218A、218B、218Cは、試料溶液125に含まれているClイオンを選択的に透過させる。
【0032】
参照電極220は、容器222、電極224、電解液226、短絡部228を有する。容器222は筒状を有する。容器222の内部には、電極224が設けられている。電極224は、電位差計230に電気的に接続されている。また、容器222の内部には、電極224が浸かるように、電解液226が注入されている。電解液226には、塩化カリウム溶液などが用いられる。容器222の内部の一端は、配管200の内部に通じている。容器222の内部と配管200の内部との境界には、短絡部228が設けられている。短絡部228は、電解液226と試料溶液125とを接触させる。
【0033】
このような構成を有する測定手段130においては、試料溶液125が配管200の内部を通過することで、参照電極220と、各イオン選択電極210との間に、特定のイオンの濃度に応じた電位差が生じる。電位差計230は、この電位差を測定する。算出部240は、電位差計230によって測定された電位差に基づいて、特定のイオンの濃度を算出する。
【0034】
たとえば、参照電極220とイオン選択電極210Aとの間には、Naイオンの濃度に応じた電位差が生じる。電位差計230は、この電位差を測定する。算出部240は、電位差計230によって測定された電位差に基づいて、Naイオンの濃度を算出する。
【0035】
また、参照電極220とイオン選択電極210Bとの間には、Kイオンの濃度に応じた電位差が生じる。電位差計230は、この電位差を測定する。算出部240は、電位差計230によって測定された電位差に基づいて、Kイオンの濃度を算出する。
【0036】
また、参照電極220とイオン選択電極210Cとの間には、Clイオンの濃度に応じた電位差が生じる。電位差計230は、この電位差を測定する。算出部240は、電位差計230によって測定された電位差に基づいて、Clイオンの濃度を算出する。
【0037】
ここで、本実施形態の希釈液123は、イオン選択膜218に対する疎水性物質の付着を抑制するためのシクロデキストリンを含有している。シクロデキストリンとは、既知のとおり、グルコースが環状につながっているものであり、環状オリゴ糖ともいう。
【0038】
シクロデキストリンにおいて、複数のグルコースによって形成される環の内側は疎水性を有する。このため、シクロデキストリンを希釈液123に配合することで、当該シクロデキストリンは、試料溶液125内において、試料113に含まれていた遊離脂肪酸などの疎水性物質を、当該シクロデキストリンを構成するグルコースの環の内側で保持する。このように、本実施形態の希釈液123は、シクロデキストリンが疎水性物質を保持することで、イオン選択膜218に対する疎水性物質の付着を抑制することができる。
【0039】
なお、本実施形態では、シクロデキストリンとして、6個のグルコースが環状につながっているαシクロデキストリンを用いているが、これに限定するものではない。たとえば、シクロデキストリンとして、7個のグルコースが環状につながっているβシクロデキストリン、8個のグルコースが環状につながっているγシクロデキストリンを用いてもよい。
【実施例1】
【0040】
図3は、実施例1におけるClイオン濃度の測定結果を示す図である。実施例1は、シクロデキストリンの含有率を0重量%、1重量%、および3重量%とした場合のそれぞれについて、電解質測定装置100による一連の電解質分析処理を、50回連続しておこなった。そして、これを3回繰り返しおこない、各測定回について、測定対象ごとのCV値を算出した。CV値とは、測定値の散らばりを示す変動係数であって、CV値=標準偏差/平均値×100によって求められる。
【0041】
図3に示すように、シクロデキストリンの含有率を0重量%とした場合、Clイオン濃度についてのCV値は、0.071、0.089、0.101である。また、シクロデキストリンの含有率を1重量%とした場合、Clイオン濃度についてのCV値は、0.135、0.115、0.115である。また、シクロデキストリンの含有率を3重量%とした場合、Clイオン濃度についてのCV値は、0.167、0.519、0.189である。電解質測定装置においては、測定値のばらつき精度を重要視した場合、CV値が0.3を超えることは好ましくない。すなわち、図3に示す測定結果から、シクロデキストリンの含有率を3重量%以上とすることは好ましくないことが判明した。したがって、測定値のばらつき精度を重要視するのであれば、シクロデキストリンの含有率を1〜3重量%とし、より好ましくは1重量%とすることが好ましいことが判明した。
【実施例2】
【0042】
図4は、実施例2におけるClイオン濃度の測定結果を示す図である。実施例2では、シクロデキストリンの含有率を0重量%、0.1重量%、0.01重量%、および1重量%とした場合のそれぞれについて、試料に含まれているClイオン濃度を、電解質測定装置100によって複数回測定し、それぞれの測定値について、実値との誤差を求めた。
【0043】
図4に示すグラフにおいて、縦軸はClイオン濃度の測定値(mmol/L)を示し、横軸は実値との誤差(mmol/L)を示す。また、円形(図中○)のプロットは、シクロデキストリンの含有率を0重量%とした場合の値を示す。また、四角形(図中□)のプロットは、シクロデキストリンの含有率を1重量%とした場合の値を示す。また、三角形(図中△)のプロットは、シクロデキストリンの含有率を0.1重量%とした場合の値を示す。また、ばつ形(図中×)のプロットは、シクロデキストリンの含有率を0.01重量%とした場合の値を示す。
【0044】
図4に示すように、シクロデキストリンの含有率を0重量%とした場合、実値との誤差は、4.5〜20.1(mmol/L)の範囲内に分布している(図中○)。シクロデキストリンの含有率を1重量%としたことで、実値との誤差の分布を、2.3〜12.9(mmol/L)の範囲内に抑えることができた(図中□)。シクロデキストリンの含有率を0.1重量%としたことで、実値との誤差の分布を、2.4〜14.4(mmol/L)の範囲内に抑えることができた(図中△)。シクロデキストリンの含有率を0.01重量%としたことで、実値との誤差の分布を、3.8〜23.1(mmol/L)に抑えることができた(図中×)。このように、シクロデキストリンを加えることで、実値との誤差の分布の広がりを抑制することができることが判明した。
【0045】
以上説明したように、本実施形態の電解質測定装置100によれば、希釈液123にシクロデキストリンを含有させたことで、イオン選択電極法を用いて試料113の電解質濃度を測定する際の測定精度の低下を抑制することができる。
【0046】
特に、シクロデキストリンの含有率を0.01〜5重量%とした希釈液123を用いることで、過大な測定値が測定されてしまうことを抑制することができる。
【0047】
また、シクロデキストリンの含有率を1重量%とした希釈液123を用いることで、さらに、測定値のばらつき精度の低下、および実値との誤差の分布範囲の広がりを抑制することができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
以上のように、本発明にかかる希釈液、電解質測定装置、および電解質測定方法は、イオン選択電極法を用いて尿や血清などの試料の電解質濃度を測定する際に有用である。
【符号の説明】
【0049】
100 電解質測定装置
110 供給手段
112 試料容器
113 試料
116 分注装置
120 希釈手段
122 希釈液容器
123 希釈液
124 希釈用容器
125 試料溶液
126 ポンプ
128 撹拌装置
130 測定手段
200 配管
210 イオン選択電極
212 容器
214 電極
216 電解液
218 イオン選択膜
220 参照電極
222 容器
224 電極
226 電解液
228 短絡部
230 電位差計
240 算出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イオン選択電極法を用いて試料の電解質濃度を測定する際に、前記試料を希釈するために用いられる希釈液であって、
イオン選択膜に対する疎水性物質の付着を抑制するためのシクロデキストリンを含有したことを特徴とする希釈液。
【請求項2】
前記シクロデキストリンの含有率を0.01〜5重量%としたことを特徴とする請求項1に記載の希釈液。
【請求項3】
前記シクロデキストリンの含有率を1重量%としたことを特徴とする請求項2に記載の希釈液。
【請求項4】
イオン選択電極法を用いて試料の電解質濃度を測定する電解質測定装置であって、
前記試料を希釈するための希釈液として、請求項1〜3のいずれか一つに記載の希釈液を用いたことを特徴とする電解質測定装置。
【請求項5】
イオン選択電極法を用いて試料の電解質濃度を測定する電解質測定方法であって、
前記試料を希釈するための希釈液として、請求項1〜4のいずれか一つに記載の希釈液を用いたことを特徴とする電解質測定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−145175(P2011−145175A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−6283(P2010−6283)
【出願日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(591258484)株式会社エイアンドティー (23)