帳票処理システム、帳票処理方法、および帳票処理装置
【課題】 フォームオーバーレイにより帳票を作成、表示する帳票処理システムにおいて帳票プレビュー時、例えば個人情報(住所、氏名)のみをコピー禁止にするといった一部の文字列のみをコピー不可にする事ができなかった。従来技術ではアプリケーション単位、および文字列の内容でコピーの可否制御は可能であるが、文書内のフィールド単位でコピーの可否を制御することはできない。また、従来技術では帳票データ自体にコピー禁止設定ができたとしても、文書全体に対してコピー禁止設定がされてしまい、フィールド図形ごとにコピーの可否を制御することはできない。
【解決手段】 フォームに含まれるフォーム図形(テキスト、画像)やフィールド図形(後付けデータを流し込むための領域)に、コピーの可否を設定する事により実現する。
【解決手段】 フォームに含まれるフォーム図形(テキスト、画像)やフィールド図形(後付けデータを流し込むための領域)に、コピーの可否を設定する事により実現する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帳票処理システムにおいてオーバーレイ帳票に記載のフィールド図形のコピーの制御に関するものである。
【背景技術】
【0002】
帳票等、一定の書式(フォーム)にデータを書き込んで作成される印刷物を作成するためにフォームオーバーレイと呼ばれる手法が用いられている。
【0003】
フォームオーバーレイでは、フォーム部分を表すフォームデータを予め作成し、そのフォームデータの所定箇所に数値や文字列等の後付けデータを重ね合わせて(オーバーレイして)、それを印刷あるいは表示する。
【0004】
本発明で言及する帳票処理システムにおいて、オーバーレイ帳票のコピー制御に係わる手段が考案されてきた。
【0005】
アプリケーションのメニューのメニュー項目表示またはクリップボードへのデータ書き込みをフックし、ユーザーが設定した定義ファイルの設定によって、メニューの非表示またはクリップボードのデータ消去を行う(特許文献1)。
【0006】
また、例えばAdobe Systems社のPDFファイルでは、PDFファイルに対し、セキュリティ設定としてコピー禁止を指定することで文書全体に対して文字列コピーを禁止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−149297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
帳票プレビュー時、例えば個人情報(住所、氏名)のみをコピー禁止にするといった一部の文字列のみをコピー不可にする事ができなかった。
【0009】
従来技術ではアプリケーション単位、および文字列の内容でコピーの可否制御は可能であるが、文書内のフィールド単位でコピーの可否を制御することはできない。
【0010】
また、従来技術では帳票データ自体にコピー禁止設定ができたとしても、文書全体に対してコピー禁止設定がされてしまい、フィールド図形ごとにコピーの可否を制御することはできない。
【課題を解決するための手段】
【0011】
オーバーレイ帳票を閲覧する帳票処理システムにおいて、以下を含む。
1つまたは複数のフォーム図形303(文字、罫線、画像等)およびフィールド図形302を含むフォームデータ301。
テキストデータや画像データを含む後付けデータ304。
フォームデータ301と後付けデータ304のオーバーレイを行い、帳票データ305を生成する帳票データ生成部101。
前記フォームデータ301のフィールド図形202およびフォーム図形203に対しコピー可否設定を行うコピー可否設定部102。
前記帳票データ305をプレビューする帳票データ表示部103。
前記帳票データ生成部101は、コピー許可設定がされているフォーム図形303およびフィールド図形302のみに対して、文字情報603および文字位置情報604を帳票データに格納する事を特徴とする。
前記帳票データ生成部102は、帳票データ305のプレビュー時、表示中の文字列が選択された場合に選択された領域に含まれる文字位置情報604に対応する文字情報603をクリップボードへ送信する。
【発明の効果】
【0012】
発明によって、帳票のプレビュー時にフィールド図形単位で文字列コピーの許可/禁止を制御することで、文字列コピーといった利便性を維持しながら、機密情報についてはコピー禁止をするという制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】帳票処理システムの構成例を示すブロック図
【図2】帳票処理システムのハードウェア構成図
【図3】オーバーレイ処理の概要を表す図
【図4】フィールド図形302またはフォーム図形303へコピー許可設定を行うための設定画面例
【図5】本実施形態に係る帳票データ生成処理のフローチャート
【図6】帳票データ305のデータ構造
【図7】本実施形態に係る帳票データ表示処理のフローチャート
【図8】実施例3の実施形態に係る本帳票処理システムのシステム構成図
【図9】クエリファイル901の例
【図10】DB71に含まれるデータテーブル1001およびコピー許可テーブル1002の例
【図11】実施例2の実施形態に係るオーバーレイ処理のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0014】
[実施例1]
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【0015】
図1は本発明の実施形態に係る帳票処理システムの構成例を示すブロック図である。
【0016】
本帳票処理システムは帳票データ生成部101、コピー可否設定部102、帳票データ表示部103がPC100内で構成されている。
【0017】
図2は、本実施形態である帳票処理システム(帳票処理装置)のハードウェアの構成を表わすブロック図である。このシステムは、CPU11、ROM12/RAM13、FDドライブ14、HDドライブ15、マウス18などのポインティングデバイス(座標指示手段)やキーボード16、ディスプレイ17、プリンタ19などで構成される。そしてそれらを結ぶシステムバス20とからなるPC100であるものとする。また、このシステムは、ネットワークなどの通信回線を介して他のコンピュータシステムと接続されているものとする。
【0018】
また、本実施形態を実現するための制御プログラム(帳票処理プログラム)および関連データはHDドライブ15中に記録されており、本コンピュータシステムにロードすることができる。OSおよび基本I/Oプログラムの制御の下に本制御プログラムおよび関連データがHDドライブ15から読み出され、RAM13にロードされて動作可能となる。
【0019】
なお、本実施形態では、HDドライブ15から制御プログラム及び関連データを直接RAM12にロードして実行させる例を示した。しかし、この制御プログラム及び関連データを、CD−ROM、ICメモリカードなど他のリムーバブル記憶媒体に予め格納(インストール)しておき、本プログラムを動作させる段にRAM13にロードするようにしてもよい。
【0020】
図3は本実施形態の帳票処理システムにおけるオーバーレイ処理の概要を表す図である。
【0021】
例えば、帳票をオーバーレイ出力する際に、帳票のレイアウトを示すフォームデータ301の所定の箇所(フィール)に対し、後付けデータ304のデータを流し込んで帳票データ305を得る。
【0022】
以下、本明細書ではデータが流し込まれる個所(フィールド)を示す図形をフィールド図形302と呼ぶ。
【0023】
フィールド図形には、フィールド図形名と呼ばれるフィールドを識別する名前が付けられており、後付けデータ304で、フィールド図形名と流し込むデータは「フィールド図形名=フィールドデータ」という形式で関連づけられている。
【0024】
図4は、フィールド図形202やフォーム図形203にコピー可否を設定するための設定画面の例である。
【0025】
本実施形態の帳票処理システムでは、コピー可否設定部102にて、フォームデータ301に含まれるフィールド図形302およびフォーム図形303にコピーを許可するためのフラグを設定する。
【0026】
設定されたコピー許可フラグは、フィールド図形302およびフォーム図形303と共にフォームデータ301に格納される。
【0027】
図5は本実施形態に係る帳票データ生成処理のフローチャートである。
【0028】
また、図6はオーバーレイ処理により出力される帳票データ305のデータ構造である。
【0029】
帳票データ305はファイルヘッダ601、描画データ602、文字情報603、文字位置情報604からなる。
【0030】
ファイルヘッダ601には、帳票データ305のフォーマット識別子や、部数、レイアウトといった印刷設定などが含まれる。
【0031】
描画データ602は、帳票データ表示部103にてディスプレイ113にオーバーレイ帳票の表示(プレビュー)を行うため、描画に必要な情報が含まれる。
【0032】
文字情報603は、表示されたオーバーレイ帳票から表示文字列のコピーを行う際の、クリップボードへ送信する文字列の文字情報である。
【0033】
文字位置情報604は、前記文字情報603がオーバーレイ帳票での描画位置を表すための座標情報が含まれる。
【0034】
次に図5、図6を参照して、本発明の実施形態に係る帳票処理システムの帳票データ生成処理を説明する。
【0035】
帳票データ生成部101は、まずステップS501およびステップS502において、フォームデータ301および後付けデータ304を読み込む。
【0036】
続いてステップS503にて、出力する帳票データ305のファイルヘッダ601を生成する。
【0037】
ファイルヘッダ601には、帳票データ305のフォーマット識別子や、部数、レイアウトといった印刷設定などが含まれる。
【0038】
次にステップS504のループ1にてフォーム図形303の描画データ作成処理を行う。
【0039】
ステップS504にて、全てのフォーム図形303が描画されていれば、フォーム図形303の描画データ作成処理を終了し、ステップS508のフィールド図形のオーバーレイ処理へ処理を移行する。
【0040】
描画するフォーム図形303が存在する場合、ステップS505にて、該フォーム図形303の描画を行い、描画データ602として帳票データ305に格納する。
【0041】
ステップS506にて、該フォーム図形303にコピー許可設定がなされているかを確認する。
【0042】
具体的には、描画した該フォーム図形303のコピー許可フラグをフォームデータ301から読み出し、フラグの有無を確認する。
【0043】
コピー許可フラグが設定されていた場合、ステップS507において、該フォーム図形303の文字情報603および文字位置情報604を、帳票データ305に格納する。
【0044】
次にステップS508のループ2にてフィールド図形302の描画データ作成処理を行う。
【0045】
ステップS508にて、全てのフィールド図形302が描画されていれば、フィールド図形302の描画データ作成処理を終了する。
【0046】
描画するフィールド図形302が存在する場合、ステップS509にて、該フィールド図形302に対応したフィールドデータの描画を行い、描画データ602として帳票データ305に格納する。
【0047】
ステップS510にて、該フィールド図形302にコピー許可設定がなされているかを確認する。
【0048】
具体的には、描画した該フィールド図形302のコピー許可フラグをフォームデータ301から読み出し、フラグの有無を確認する。
【0049】
コピー許可フラグが設定されていた場合、ステップS511において、該フィールド図形302にオーバーレイされるフィールドデータの文字情報603および文字位置情報604を、帳票データ305に格納する。
【0050】
以上により、帳票データ生成処理が完了する。
【0051】
本発明の実施形態によれば、図4のようなコピー可否を設定するための設定画面を用いてコピー許可設定を行ったが、これ以外にも、外部コマンドによる設定など、異なる設定方法を用いてもよい。
【0052】
次に、図7のフローチャートを参照して、本発明の実施形態に係る帳票データ表示処理を説明する。
【0053】
図7のフローチャートにより、ディスプレイ17にオーバーレイ帳票を表示し、文字列コピーの制御を実現する。
【0054】
ステップS701において、帳票データ表示部103は、帳票データ305を読み込む。
次にステップS702にて、帳票データ305に含まれる描画データ602により、罫線や文字列の描画を行い、オーバーレイ帳票の描画を行う。
【0055】
これにより、ディスプレイ19にオーバーレイ帳票のイメージが表示される。
【0056】
ステップS703にて、キーボード16やマウス18から行われるユーザーからの操作を受け付ける。
【0057】
もし、帳票データの表示終了の命令やコマンドを受け付けた場合、帳票データ表示処理は終了する。
【0058】
もし、文字列コピーのための領域指定の命令やコマンドを受け付けた場合、帳票データ305に含まれる文字位置情報604から、指定された領域内に含まれる全ての文字情報603を取得する(ステップS704)。
【0059】
次にステップS705において、前記ステップS704で文字情報603が取得できたか否かを判断する。
【0060】
文字情報603が取得できていた場合は、取得した前記文字情報603をクリップボードに送信し、文字列コピーを実行する。
【0061】
文字情報603が取得できていなかった場合には、指定した領域にはコピー許可されたフォーム図形303またはフィールド図形302が存在しなかったと判断され、文字列コピーは行われず、再びステップS703へ処理を移行する。
【0062】
以上により、本実施形態によれば、帳票のプレビュー時にフォーム図形またはフィールド図形単位で文字列コピーの許可/禁止を制御することで、文字列コピーといった利便性を維持しながら、機密情報についてはコピー禁止をするという制御が可能となる。
【0063】
[実施例2]
上述の第1の実施形態では、フォームデータ201に含まれるフィールド図形302またはフォーム図形303にコピーの可否を設定することにより、文字列コピーの許可/禁止を制御する方法を説明した。
【0064】
本実施形態では、コピーの可否の設定を後付けデータ204に設定する方法について説明する。
【0065】
後付けデータ304は、フィールド図形名と流し込むデータが「フィールド図形名=フィールドデータ」という形式で関連づけられている。
【0066】
図3の例では、フィールド図形「氏名」に対してフィールドデータ「佐藤」が関連づけられている。
【0067】
あるフィールド図形にコピーを許可する場合、フィールドデータに対しコピーを許可するための接頭辞「${COPY_OK}」を付加する。
【0068】
例えば、図3においてフィールド図形「氏名」にコピー許可設定を行う場合、後付けデータは、「氏名=${COPY_OK}佐藤」という形式になる。
【0069】
本実施形態では接頭辞「${COPY_OK}」を付加する方法を示したが、接頭辞以外の方法であっても、目的を満たす事ができるのであれば、その方法を問わない。
【0070】
帳票データ生成部101は、フィールドデータの描画時に、コピー許可を示す接頭辞がフィールドデータに存在した場合にフィールドデータとして文字情報604を格納し、さらにその文字位置情報603格納する。
【0071】
以上により、本実施形態によればコピー禁止/許可設定を後付けデータ304に設定することで、フォームデータ301の設定によらず、文字列コピー許可/禁止の制御が可能となる。
【0072】
[実施例3]
上述の第2の実施形態では、コピーの可否の設定を後付けデータ204に設定する方法について説明した。本実施形態では、後付けデータとしてクエリファイルを使用し、コピーの可否の設定を外部DBに設定する方法について説明する。
【0073】
図8は本実施形態に係る帳票処理システムのシステム構成図である。
【0074】
実施例1および2で説明したPC100とDB81がネットワーク82で接続された構成となっている。
【0075】
図9は後付けデータ204として使用するクエリファイル901の例である。
【0076】
クエリファイル901は、DB81からオーバーレイのためのフィールドデータを抽出するためのSQL文および、SQL文により抽出された後付けデータ204とフィールド図形名の対応規則を含む。
【0077】
さらに、クエリファイル901はコピー許可テーブル1002のテーブル名を含む。
【0078】
DB81は、1つ以上のデータテーブル1001およびコピー許可テーブル1002を含む事を特徴とする。
【0079】
コピー許可テーブル1002は、帳票データ305表示時に、文字列コピー可能とするフィールドデータの抽出元であるデータテーブル1001のテーブル名およびフィールド名を含む。
【0080】
図10(A)および図10(B)はそれぞれDB81に含まれるデータテーブル1001、コピー許可テーブル1002の一例を示している。
【0081】
このクエリファイル901、データテーブル1001、コピー許可テーブル1002を例に、図11のフローチャートを用いて本発明の実施形態に係る帳票処理システムの帳票データ生成処理を説明する。
【0082】
帳票データ生成部101は、まずステップS1101において、フォームデータ301およびクエリファイル901を読み込む。
【0083】
続いてステップS1102にて、出力する帳票データ305のファイルヘッダ601を生成する。
【0084】
ファイルヘッダ601には、帳票データ305のフォーマット識別子や、部数、レイアウトといった印刷設定などが含まれる。
【0085】
次にステップS1103で、クエリファイル901に含まれるSQL文により、DB81からフィールドデータを取得する。
【0086】
図9の例によれば、データテーブル1001のPerson_tableから、フィールドName、AddressおよびTelのデータを取得する。
【0087】
また、ステップS1103にて、クエリファイル901で指定されるコピー許可テーブルを取得する。
【0088】
次にステップS1104で、取得したフィールドデータとクエリファイル901に含まれる対応規則から、フィールド図形302とのマッピングを行い、後付けデータ304を生成する。
【0089】
図9および図10(A)の例によれば、フィールド図形名「氏名」のフィールド名には、テーブル名Person_table、フィールドNameから取得したフィールドデータが対応付けられる。
【0090】
したがって、図9および図10(A)の例によれば、後付けデータ304は、「氏名=サトウ」、「住所=横浜市」、「TEL=1234」のようになる。
【0091】
ステップS1105にて、全てのフォーム図形303が描画されていれば、フォーム図形303の描画データ作成処理を終了し、ステップS1109のフィールド図形のオーバーレイ処理へ処理を移行する。
【0092】
描画するフォーム図形303が存在する場合、ステップS1106にて、該フォーム図形303の描画を行い、描画データ602として帳票データ305に格納する。
【0093】
ステップS1107にて、該フォーム図形303にコピー許可設定がなされているかを確認する。
【0094】
具体的には、描画した該フォーム図形303のコピー許可フラグをフォームデータ301から読み出し、フラグの有無を確認する。
【0095】
コピー許可フラグが設定されていた場合、ステップS1108において、該フォーム図形303の文字情報603および文字位置情報604を、帳票データ305に格納する。
【0096】
次にステップS1109のループ2にてフィールド図形302の描画データ作成処理を行う。
【0097】
ステップS1109にて、全てのフィールド図形302が描画されていれば、フィールド図形302の描画データ作成処理を終了する。
【0098】
描画するフィールド図形302が存在する場合、ステップS1110にて、該フィールド図形302に対応したフィールドデータの描画を行い、描画データ602として帳票データ305に格納する。
【0099】
ステップS1111で、クエリファイル901のマッピング規則から、描画したフィールド図形名に対応するテーブル名およびフィールド名を取得する。
【0100】
例えばフィールド図形名「住所」の描画を行った場合、マッピング規則から、フィールド図形名「住所」に対応するテーブル名「Person_table」、フィールド名「Address」を取得する。
【0101】
ステップS1112で、前記ステップS1111で取得したテーブル名およびフィールド名がコピー許可テーブル1002に含まれるかを確認する。
【0102】
図10(B)の例の場合、コピー許可テーブル1002にはテーブル名「Person_table」、フィールド名「Address」およびフィールド名「TEL」が含まれている。
【0103】
取得したテーブル名およびフィールド名がコピー許可テーブル1002に含まれていた場合、ステップS1113で、該フィールド図形302にオーバーレイされるフィールドデータの文字情報603および文字位置情報604を、帳票データ305に格納する。
以上により、帳票データ生成処理が完了する。
【0104】
本実施形態の帳票処理システムによれば、コピー可能とするテーブル名およびフィールド名をDBにテーブルとして持つことで、該当するフィールドからのデータのみをコピー可能にすることができるようになる。
【0105】
したがって、フォームテンプレートや後付けデータ毎にコピー可否の設定をせずとも、自動で所望のデータに対してコピー可・不可の制御が可能となる。
【0106】
以上が本発明の実施形態の説明であるが、本発明において、これら上記の実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または実施の形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
【符号の説明】
【0107】
101 帳票データ生成部
102 コピー可否設定部
103 帳票データ表示部
301 フォームデータ
302 フィールド図形
303 フォーム図形
304 後付けデータ
305 出力フォーム
【技術分野】
【0001】
本発明は、帳票処理システムにおいてオーバーレイ帳票に記載のフィールド図形のコピーの制御に関するものである。
【背景技術】
【0002】
帳票等、一定の書式(フォーム)にデータを書き込んで作成される印刷物を作成するためにフォームオーバーレイと呼ばれる手法が用いられている。
【0003】
フォームオーバーレイでは、フォーム部分を表すフォームデータを予め作成し、そのフォームデータの所定箇所に数値や文字列等の後付けデータを重ね合わせて(オーバーレイして)、それを印刷あるいは表示する。
【0004】
本発明で言及する帳票処理システムにおいて、オーバーレイ帳票のコピー制御に係わる手段が考案されてきた。
【0005】
アプリケーションのメニューのメニュー項目表示またはクリップボードへのデータ書き込みをフックし、ユーザーが設定した定義ファイルの設定によって、メニューの非表示またはクリップボードのデータ消去を行う(特許文献1)。
【0006】
また、例えばAdobe Systems社のPDFファイルでは、PDFファイルに対し、セキュリティ設定としてコピー禁止を指定することで文書全体に対して文字列コピーを禁止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−149297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
帳票プレビュー時、例えば個人情報(住所、氏名)のみをコピー禁止にするといった一部の文字列のみをコピー不可にする事ができなかった。
【0009】
従来技術ではアプリケーション単位、および文字列の内容でコピーの可否制御は可能であるが、文書内のフィールド単位でコピーの可否を制御することはできない。
【0010】
また、従来技術では帳票データ自体にコピー禁止設定ができたとしても、文書全体に対してコピー禁止設定がされてしまい、フィールド図形ごとにコピーの可否を制御することはできない。
【課題を解決するための手段】
【0011】
オーバーレイ帳票を閲覧する帳票処理システムにおいて、以下を含む。
1つまたは複数のフォーム図形303(文字、罫線、画像等)およびフィールド図形302を含むフォームデータ301。
テキストデータや画像データを含む後付けデータ304。
フォームデータ301と後付けデータ304のオーバーレイを行い、帳票データ305を生成する帳票データ生成部101。
前記フォームデータ301のフィールド図形202およびフォーム図形203に対しコピー可否設定を行うコピー可否設定部102。
前記帳票データ305をプレビューする帳票データ表示部103。
前記帳票データ生成部101は、コピー許可設定がされているフォーム図形303およびフィールド図形302のみに対して、文字情報603および文字位置情報604を帳票データに格納する事を特徴とする。
前記帳票データ生成部102は、帳票データ305のプレビュー時、表示中の文字列が選択された場合に選択された領域に含まれる文字位置情報604に対応する文字情報603をクリップボードへ送信する。
【発明の効果】
【0012】
発明によって、帳票のプレビュー時にフィールド図形単位で文字列コピーの許可/禁止を制御することで、文字列コピーといった利便性を維持しながら、機密情報についてはコピー禁止をするという制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】帳票処理システムの構成例を示すブロック図
【図2】帳票処理システムのハードウェア構成図
【図3】オーバーレイ処理の概要を表す図
【図4】フィールド図形302またはフォーム図形303へコピー許可設定を行うための設定画面例
【図5】本実施形態に係る帳票データ生成処理のフローチャート
【図6】帳票データ305のデータ構造
【図7】本実施形態に係る帳票データ表示処理のフローチャート
【図8】実施例3の実施形態に係る本帳票処理システムのシステム構成図
【図9】クエリファイル901の例
【図10】DB71に含まれるデータテーブル1001およびコピー許可テーブル1002の例
【図11】実施例2の実施形態に係るオーバーレイ処理のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0014】
[実施例1]
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【0015】
図1は本発明の実施形態に係る帳票処理システムの構成例を示すブロック図である。
【0016】
本帳票処理システムは帳票データ生成部101、コピー可否設定部102、帳票データ表示部103がPC100内で構成されている。
【0017】
図2は、本実施形態である帳票処理システム(帳票処理装置)のハードウェアの構成を表わすブロック図である。このシステムは、CPU11、ROM12/RAM13、FDドライブ14、HDドライブ15、マウス18などのポインティングデバイス(座標指示手段)やキーボード16、ディスプレイ17、プリンタ19などで構成される。そしてそれらを結ぶシステムバス20とからなるPC100であるものとする。また、このシステムは、ネットワークなどの通信回線を介して他のコンピュータシステムと接続されているものとする。
【0018】
また、本実施形態を実現するための制御プログラム(帳票処理プログラム)および関連データはHDドライブ15中に記録されており、本コンピュータシステムにロードすることができる。OSおよび基本I/Oプログラムの制御の下に本制御プログラムおよび関連データがHDドライブ15から読み出され、RAM13にロードされて動作可能となる。
【0019】
なお、本実施形態では、HDドライブ15から制御プログラム及び関連データを直接RAM12にロードして実行させる例を示した。しかし、この制御プログラム及び関連データを、CD−ROM、ICメモリカードなど他のリムーバブル記憶媒体に予め格納(インストール)しておき、本プログラムを動作させる段にRAM13にロードするようにしてもよい。
【0020】
図3は本実施形態の帳票処理システムにおけるオーバーレイ処理の概要を表す図である。
【0021】
例えば、帳票をオーバーレイ出力する際に、帳票のレイアウトを示すフォームデータ301の所定の箇所(フィール)に対し、後付けデータ304のデータを流し込んで帳票データ305を得る。
【0022】
以下、本明細書ではデータが流し込まれる個所(フィールド)を示す図形をフィールド図形302と呼ぶ。
【0023】
フィールド図形には、フィールド図形名と呼ばれるフィールドを識別する名前が付けられており、後付けデータ304で、フィールド図形名と流し込むデータは「フィールド図形名=フィールドデータ」という形式で関連づけられている。
【0024】
図4は、フィールド図形202やフォーム図形203にコピー可否を設定するための設定画面の例である。
【0025】
本実施形態の帳票処理システムでは、コピー可否設定部102にて、フォームデータ301に含まれるフィールド図形302およびフォーム図形303にコピーを許可するためのフラグを設定する。
【0026】
設定されたコピー許可フラグは、フィールド図形302およびフォーム図形303と共にフォームデータ301に格納される。
【0027】
図5は本実施形態に係る帳票データ生成処理のフローチャートである。
【0028】
また、図6はオーバーレイ処理により出力される帳票データ305のデータ構造である。
【0029】
帳票データ305はファイルヘッダ601、描画データ602、文字情報603、文字位置情報604からなる。
【0030】
ファイルヘッダ601には、帳票データ305のフォーマット識別子や、部数、レイアウトといった印刷設定などが含まれる。
【0031】
描画データ602は、帳票データ表示部103にてディスプレイ113にオーバーレイ帳票の表示(プレビュー)を行うため、描画に必要な情報が含まれる。
【0032】
文字情報603は、表示されたオーバーレイ帳票から表示文字列のコピーを行う際の、クリップボードへ送信する文字列の文字情報である。
【0033】
文字位置情報604は、前記文字情報603がオーバーレイ帳票での描画位置を表すための座標情報が含まれる。
【0034】
次に図5、図6を参照して、本発明の実施形態に係る帳票処理システムの帳票データ生成処理を説明する。
【0035】
帳票データ生成部101は、まずステップS501およびステップS502において、フォームデータ301および後付けデータ304を読み込む。
【0036】
続いてステップS503にて、出力する帳票データ305のファイルヘッダ601を生成する。
【0037】
ファイルヘッダ601には、帳票データ305のフォーマット識別子や、部数、レイアウトといった印刷設定などが含まれる。
【0038】
次にステップS504のループ1にてフォーム図形303の描画データ作成処理を行う。
【0039】
ステップS504にて、全てのフォーム図形303が描画されていれば、フォーム図形303の描画データ作成処理を終了し、ステップS508のフィールド図形のオーバーレイ処理へ処理を移行する。
【0040】
描画するフォーム図形303が存在する場合、ステップS505にて、該フォーム図形303の描画を行い、描画データ602として帳票データ305に格納する。
【0041】
ステップS506にて、該フォーム図形303にコピー許可設定がなされているかを確認する。
【0042】
具体的には、描画した該フォーム図形303のコピー許可フラグをフォームデータ301から読み出し、フラグの有無を確認する。
【0043】
コピー許可フラグが設定されていた場合、ステップS507において、該フォーム図形303の文字情報603および文字位置情報604を、帳票データ305に格納する。
【0044】
次にステップS508のループ2にてフィールド図形302の描画データ作成処理を行う。
【0045】
ステップS508にて、全てのフィールド図形302が描画されていれば、フィールド図形302の描画データ作成処理を終了する。
【0046】
描画するフィールド図形302が存在する場合、ステップS509にて、該フィールド図形302に対応したフィールドデータの描画を行い、描画データ602として帳票データ305に格納する。
【0047】
ステップS510にて、該フィールド図形302にコピー許可設定がなされているかを確認する。
【0048】
具体的には、描画した該フィールド図形302のコピー許可フラグをフォームデータ301から読み出し、フラグの有無を確認する。
【0049】
コピー許可フラグが設定されていた場合、ステップS511において、該フィールド図形302にオーバーレイされるフィールドデータの文字情報603および文字位置情報604を、帳票データ305に格納する。
【0050】
以上により、帳票データ生成処理が完了する。
【0051】
本発明の実施形態によれば、図4のようなコピー可否を設定するための設定画面を用いてコピー許可設定を行ったが、これ以外にも、外部コマンドによる設定など、異なる設定方法を用いてもよい。
【0052】
次に、図7のフローチャートを参照して、本発明の実施形態に係る帳票データ表示処理を説明する。
【0053】
図7のフローチャートにより、ディスプレイ17にオーバーレイ帳票を表示し、文字列コピーの制御を実現する。
【0054】
ステップS701において、帳票データ表示部103は、帳票データ305を読み込む。
次にステップS702にて、帳票データ305に含まれる描画データ602により、罫線や文字列の描画を行い、オーバーレイ帳票の描画を行う。
【0055】
これにより、ディスプレイ19にオーバーレイ帳票のイメージが表示される。
【0056】
ステップS703にて、キーボード16やマウス18から行われるユーザーからの操作を受け付ける。
【0057】
もし、帳票データの表示終了の命令やコマンドを受け付けた場合、帳票データ表示処理は終了する。
【0058】
もし、文字列コピーのための領域指定の命令やコマンドを受け付けた場合、帳票データ305に含まれる文字位置情報604から、指定された領域内に含まれる全ての文字情報603を取得する(ステップS704)。
【0059】
次にステップS705において、前記ステップS704で文字情報603が取得できたか否かを判断する。
【0060】
文字情報603が取得できていた場合は、取得した前記文字情報603をクリップボードに送信し、文字列コピーを実行する。
【0061】
文字情報603が取得できていなかった場合には、指定した領域にはコピー許可されたフォーム図形303またはフィールド図形302が存在しなかったと判断され、文字列コピーは行われず、再びステップS703へ処理を移行する。
【0062】
以上により、本実施形態によれば、帳票のプレビュー時にフォーム図形またはフィールド図形単位で文字列コピーの許可/禁止を制御することで、文字列コピーといった利便性を維持しながら、機密情報についてはコピー禁止をするという制御が可能となる。
【0063】
[実施例2]
上述の第1の実施形態では、フォームデータ201に含まれるフィールド図形302またはフォーム図形303にコピーの可否を設定することにより、文字列コピーの許可/禁止を制御する方法を説明した。
【0064】
本実施形態では、コピーの可否の設定を後付けデータ204に設定する方法について説明する。
【0065】
後付けデータ304は、フィールド図形名と流し込むデータが「フィールド図形名=フィールドデータ」という形式で関連づけられている。
【0066】
図3の例では、フィールド図形「氏名」に対してフィールドデータ「佐藤」が関連づけられている。
【0067】
あるフィールド図形にコピーを許可する場合、フィールドデータに対しコピーを許可するための接頭辞「${COPY_OK}」を付加する。
【0068】
例えば、図3においてフィールド図形「氏名」にコピー許可設定を行う場合、後付けデータは、「氏名=${COPY_OK}佐藤」という形式になる。
【0069】
本実施形態では接頭辞「${COPY_OK}」を付加する方法を示したが、接頭辞以外の方法であっても、目的を満たす事ができるのであれば、その方法を問わない。
【0070】
帳票データ生成部101は、フィールドデータの描画時に、コピー許可を示す接頭辞がフィールドデータに存在した場合にフィールドデータとして文字情報604を格納し、さらにその文字位置情報603格納する。
【0071】
以上により、本実施形態によればコピー禁止/許可設定を後付けデータ304に設定することで、フォームデータ301の設定によらず、文字列コピー許可/禁止の制御が可能となる。
【0072】
[実施例3]
上述の第2の実施形態では、コピーの可否の設定を後付けデータ204に設定する方法について説明した。本実施形態では、後付けデータとしてクエリファイルを使用し、コピーの可否の設定を外部DBに設定する方法について説明する。
【0073】
図8は本実施形態に係る帳票処理システムのシステム構成図である。
【0074】
実施例1および2で説明したPC100とDB81がネットワーク82で接続された構成となっている。
【0075】
図9は後付けデータ204として使用するクエリファイル901の例である。
【0076】
クエリファイル901は、DB81からオーバーレイのためのフィールドデータを抽出するためのSQL文および、SQL文により抽出された後付けデータ204とフィールド図形名の対応規則を含む。
【0077】
さらに、クエリファイル901はコピー許可テーブル1002のテーブル名を含む。
【0078】
DB81は、1つ以上のデータテーブル1001およびコピー許可テーブル1002を含む事を特徴とする。
【0079】
コピー許可テーブル1002は、帳票データ305表示時に、文字列コピー可能とするフィールドデータの抽出元であるデータテーブル1001のテーブル名およびフィールド名を含む。
【0080】
図10(A)および図10(B)はそれぞれDB81に含まれるデータテーブル1001、コピー許可テーブル1002の一例を示している。
【0081】
このクエリファイル901、データテーブル1001、コピー許可テーブル1002を例に、図11のフローチャートを用いて本発明の実施形態に係る帳票処理システムの帳票データ生成処理を説明する。
【0082】
帳票データ生成部101は、まずステップS1101において、フォームデータ301およびクエリファイル901を読み込む。
【0083】
続いてステップS1102にて、出力する帳票データ305のファイルヘッダ601を生成する。
【0084】
ファイルヘッダ601には、帳票データ305のフォーマット識別子や、部数、レイアウトといった印刷設定などが含まれる。
【0085】
次にステップS1103で、クエリファイル901に含まれるSQL文により、DB81からフィールドデータを取得する。
【0086】
図9の例によれば、データテーブル1001のPerson_tableから、フィールドName、AddressおよびTelのデータを取得する。
【0087】
また、ステップS1103にて、クエリファイル901で指定されるコピー許可テーブルを取得する。
【0088】
次にステップS1104で、取得したフィールドデータとクエリファイル901に含まれる対応規則から、フィールド図形302とのマッピングを行い、後付けデータ304を生成する。
【0089】
図9および図10(A)の例によれば、フィールド図形名「氏名」のフィールド名には、テーブル名Person_table、フィールドNameから取得したフィールドデータが対応付けられる。
【0090】
したがって、図9および図10(A)の例によれば、後付けデータ304は、「氏名=サトウ」、「住所=横浜市」、「TEL=1234」のようになる。
【0091】
ステップS1105にて、全てのフォーム図形303が描画されていれば、フォーム図形303の描画データ作成処理を終了し、ステップS1109のフィールド図形のオーバーレイ処理へ処理を移行する。
【0092】
描画するフォーム図形303が存在する場合、ステップS1106にて、該フォーム図形303の描画を行い、描画データ602として帳票データ305に格納する。
【0093】
ステップS1107にて、該フォーム図形303にコピー許可設定がなされているかを確認する。
【0094】
具体的には、描画した該フォーム図形303のコピー許可フラグをフォームデータ301から読み出し、フラグの有無を確認する。
【0095】
コピー許可フラグが設定されていた場合、ステップS1108において、該フォーム図形303の文字情報603および文字位置情報604を、帳票データ305に格納する。
【0096】
次にステップS1109のループ2にてフィールド図形302の描画データ作成処理を行う。
【0097】
ステップS1109にて、全てのフィールド図形302が描画されていれば、フィールド図形302の描画データ作成処理を終了する。
【0098】
描画するフィールド図形302が存在する場合、ステップS1110にて、該フィールド図形302に対応したフィールドデータの描画を行い、描画データ602として帳票データ305に格納する。
【0099】
ステップS1111で、クエリファイル901のマッピング規則から、描画したフィールド図形名に対応するテーブル名およびフィールド名を取得する。
【0100】
例えばフィールド図形名「住所」の描画を行った場合、マッピング規則から、フィールド図形名「住所」に対応するテーブル名「Person_table」、フィールド名「Address」を取得する。
【0101】
ステップS1112で、前記ステップS1111で取得したテーブル名およびフィールド名がコピー許可テーブル1002に含まれるかを確認する。
【0102】
図10(B)の例の場合、コピー許可テーブル1002にはテーブル名「Person_table」、フィールド名「Address」およびフィールド名「TEL」が含まれている。
【0103】
取得したテーブル名およびフィールド名がコピー許可テーブル1002に含まれていた場合、ステップS1113で、該フィールド図形302にオーバーレイされるフィールドデータの文字情報603および文字位置情報604を、帳票データ305に格納する。
以上により、帳票データ生成処理が完了する。
【0104】
本実施形態の帳票処理システムによれば、コピー可能とするテーブル名およびフィールド名をDBにテーブルとして持つことで、該当するフィールドからのデータのみをコピー可能にすることができるようになる。
【0105】
したがって、フォームテンプレートや後付けデータ毎にコピー可否の設定をせずとも、自動で所望のデータに対してコピー可・不可の制御が可能となる。
【0106】
以上が本発明の実施形態の説明であるが、本発明において、これら上記の実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または実施の形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
【符号の説明】
【0107】
101 帳票データ生成部
102 コピー可否設定部
103 帳票データ表示部
301 フォームデータ
302 フィールド図形
303 フォーム図形
304 後付けデータ
305 出力フォーム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーバーレイ帳票を閲覧する帳票処理システムにおいて、以下を含む。
1つまたは複数のフォーム図形303(文字、罫線、画像)およびフィールド図形302を含むフォームデータ301。
テキストデータや画像データを含む後付けデータ304。
フォームデータ301と後付けデータ304のオーバーレイを行い、帳票データ305を生成する帳票データ生成部101。
前記フォームデータ301のフィールド図形202およびフォーム図形203に対しコピー可否設定を行うコピー可否設定部102。
前記帳票データ305をプレビューする帳票データ表示部103。
前記帳票データ生成部101は、コピー許可設定がされているフォーム図形303およびフィールド図形302のみに対して、文字情報603および文字位置情報604を帳票データに格納する事を特徴とする。
前記帳票データ生成部102は、帳票データ305のプレビュー時、表示中の文字列が選択された場合に選択された領域に含まれる文字位置情報604に対応する文字情報603をクリップボードへ送信する。
【請求項2】
前記帳票処理システムにおいて、前記後付けデータ304にコピー許可設定がされていた場合、以下を含むことを特徴とする。
前記帳票データ生成部101は、コピー許可設定がされているフォーム図形303およびフィールド図形302のみに対して、文字情報603および文字位置情報604を帳票データに格納する。
【請求項3】
前記帳票処理システムは更に以下を含むことを特徴とする。
後付けデータ304を作成するためのデータを格納するデータベース。
DBからデータを抽出するためのSQL文および、SQL文により抽出された抽出データとフィールド図形名の対応規則であるマッピングテーブルを含むクエリファイル。
前記帳票データ生成部101は、クエリファイルのSQL文に基づきDBからデータを抽出し、抽出データとフィールド図形名の対応規則に応じてフォームデータ301へのオーバーレイを行う。
更に以下を備えることを特徴とする。
前記DBは更にコピー許可とするデータベースのテーブル名およびフィールド名を含むコピー許可テーブルを含む。
前記帳票データ生成部101は、前記SQL文に含まれるフィールド図形名が前記コピー許可テーブルに含まれていた場合、フィールド図形302に対する文字情報603および文字位置情報604を帳票データに格納する。
【請求項1】
オーバーレイ帳票を閲覧する帳票処理システムにおいて、以下を含む。
1つまたは複数のフォーム図形303(文字、罫線、画像)およびフィールド図形302を含むフォームデータ301。
テキストデータや画像データを含む後付けデータ304。
フォームデータ301と後付けデータ304のオーバーレイを行い、帳票データ305を生成する帳票データ生成部101。
前記フォームデータ301のフィールド図形202およびフォーム図形203に対しコピー可否設定を行うコピー可否設定部102。
前記帳票データ305をプレビューする帳票データ表示部103。
前記帳票データ生成部101は、コピー許可設定がされているフォーム図形303およびフィールド図形302のみに対して、文字情報603および文字位置情報604を帳票データに格納する事を特徴とする。
前記帳票データ生成部102は、帳票データ305のプレビュー時、表示中の文字列が選択された場合に選択された領域に含まれる文字位置情報604に対応する文字情報603をクリップボードへ送信する。
【請求項2】
前記帳票処理システムにおいて、前記後付けデータ304にコピー許可設定がされていた場合、以下を含むことを特徴とする。
前記帳票データ生成部101は、コピー許可設定がされているフォーム図形303およびフィールド図形302のみに対して、文字情報603および文字位置情報604を帳票データに格納する。
【請求項3】
前記帳票処理システムは更に以下を含むことを特徴とする。
後付けデータ304を作成するためのデータを格納するデータベース。
DBからデータを抽出するためのSQL文および、SQL文により抽出された抽出データとフィールド図形名の対応規則であるマッピングテーブルを含むクエリファイル。
前記帳票データ生成部101は、クエリファイルのSQL文に基づきDBからデータを抽出し、抽出データとフィールド図形名の対応規則に応じてフォームデータ301へのオーバーレイを行う。
更に以下を備えることを特徴とする。
前記DBは更にコピー許可とするデータベースのテーブル名およびフィールド名を含むコピー許可テーブルを含む。
前記帳票データ生成部101は、前記SQL文に含まれるフィールド図形名が前記コピー許可テーブルに含まれていた場合、フィールド図形302に対する文字情報603および文字位置情報604を帳票データに格納する。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−252528(P2012−252528A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−124745(P2011−124745)
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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