説明

帳票発行システム

【課題】帳票の無駄を防止することができる帳票システムを提供する。
【解決手段】複数種の帳票の印刷に係る複数の帳票基本情報および複数の顧客情報を記憶する記憶手段14と、顧客の本人確認用の情報を入力するキーボード部Kと、キーボード部Kにより入力された本人確認用の情報に基づき顧客情報の照会を行う顧客情報照会手段13と、帳票基本情報に基づきノーカーボン紙のブランク用紙に印刷し、少なくとも顧客情報記入欄が設けられた複写可能領域と前記ブランク用紙の裏面への印刷による塗りつぶしによって形成される複写不可能領域とをそれぞれ有する2枚綴り以上の帳票の用紙を一枚ずつ発行する発行制御を行う制御手段19とを備え、帳票の用紙を一枚ずつ発行する際に、顧客情報照会手段13により照会された顧客情報を顧客情報記入欄に印字する印字制御を行うことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、業務種別や商品種別ごとに異なる帳票を発行する帳票発行システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ノーカーボン紙からなる複数枚綴りの帳票に対して、コンピュータの演算機能に関係のないデータについては顧客に記入させた手書きの文字をそのまま複写させることで、コンピュータによる入力項目を抑えて契約証発行までの顧客の待ち時間を減少させる帳票システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−239060号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した帳票システムにあっては、業務種別や商品種別に応じた複数の様式の帳票を予め作成して在庫として保有しているので、例えば法改正や約款の変更により帳票を改訂する必要が生じた場合、改訂前の帳票が全て使用できなくなり在庫の帳票が全て無駄になってしまう虞があるという課題がある。
【0005】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、帳票の無駄を防止することができる帳票システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、来店した顧客の応対を行う窓口カウンタに配設されて、窓口担当者の操作入力に基づき複数種の帳票の中から選択された帳票を発行する発行手段(例えば、実施形態における発行手段3)を備える帳票発行システムであって、前記複数種の帳票の印刷に係る複数の帳票基本情報および複数の顧客情報を記憶する記憶手段(例えば、実施形態における記憶手段14)と、顧客の本人確認用の情報を入力する顧客情報入力手段(例えば、実施形態におけるキーボード部K)と、該顧客情報入力手段により入力された本人確認用の情報に基づき前記顧客情報の照会を行う顧客情報照会手段(例えば、実施形態における顧客情報照会手段13)と、前記帳票基本情報に基づきノーカーボン紙のブランク用紙に印刷し、少なくとも顧客情報記入欄が設けられた複写可能領域と前記ブランク用紙の裏面への印刷による塗りつぶしによって形成される複写不可能領域とをそれぞれ有する2枚綴り以上の帳票の用紙を一枚ずつ発行する発行制御を行う制御手段(例えば、実施形態における制御手段19)とを備え、該制御手段は、前記帳票の用紙を一枚ずつ発行する際に、前記顧客情報照会手段により照会された前記顧客情報を前記顧客情報記入欄に印字する印字制御を行うことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の発明において、帳票の種別を選択可能な種別選択手段(例えば、実施形態におけるディスプレイ部D、キーボード部Kおよび種別選択制御手段12)を備え、前記記憶手段は、帳票の種別に関連付けて前記帳票基本情報を記憶し、前記制御手段は、前記種別選択手段により選択された種別に関連付けられた前記帳票基本情報に基づき帳票の発行制御を行うことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載の発明において、窓口担当者が確定入力を行う確定入力手段(例えば、実施形態における確定入力手段Ka)を備え、前記複写可能領域には、窓口担当者の記入が必要な担当者記入欄が設けられ、前記制御手段は、前記確定入力手段により確定入力がなされた場合、前記ブランク用紙に印刷する際に、前記担当者記入欄に確定印字を行う印字制御を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載した発明によれば、顧客から聴取した本人確認用の情報を、窓口担当者が顧客情報入力手段を介して入力すると、本人確認用の情報に基づき記憶手段に記憶された顧客情報の照会が行われ、この顧客情報が帳票の顧客情報記入欄に予め印字された状態で帳票が発行されるので、顧客が本人確認用の認証カードや通帳等を所持しないで来店した際にも帳票への顧客情報の印刷が可能になる効果がある。
【0010】
また、2枚綴り以上の帳票がノーカーボン紙のブランク用紙への印刷により一枚ずつオンデマンドで発行されるので、従来と同様の帳票、すなわち2枚綴り以上の帳票のうち、複写可能領域に必要事項を記入した一枚目を店舗側管理の申込書にし、二枚目を顧客用の控え書とすることが可能な帳票を作成できるとともに、帳票の改訂が実施された場合であっても改訂前の帳票の在庫が生じないので、誤って改訂前の帳票を使用してしまうのを防止しつつ帳票の無駄を防止することができる効果がある。
【0011】
また、ブランク用紙の裏面に印刷するだけで複写不可能領域を形成することができるので、ブランク用紙に予め複写不可能領域を設定しておく場合と比較して、帳票の様式に応じて容易に複写不可能領域を設定することができると共に、帳票が改訂された場合であっても複写不可能領域の配置を自由に変更することができる効果がある。
そして顧客情報照会手段により照会された顧客情報を、帳票の顧客情報記入欄に予め印字して発行するので、帳票が発行された後に顧客が自ら顧客情報を全て記入する場合と比較して、時間短縮を図ると共に顧客の負担を軽減することができる効果がある。
【0012】
請求項2に記載した発明によれば、請求項1の効果に加え、帳票の種類が複数あって顧客がどの帳票を必要とするか窓口担当者が確認した上で種別選択手段により帳票の種類が選択されるので、予め用意された複数種の帳票の中から必要なものを選択して用いたり、顧客に帳票種別を選択させる場合などと比較して必要としない帳票が誤って発行されるのを抑制できるとともに所望の帳票を容易に発行することができるので窓口担当者の負担軽減を図ることができる効果がある。
【0013】
請求項3に記載した発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、帳票に例えば、受付日や受付担当者欄等の担当者記入欄が設けてある場合に、窓口担当者が確定入力手段によって確定入力を行うことで、担当者記入欄に確定印字として受付日や担当者氏名等が印字されるため、発行された帳票を用いて行う契約等の作業にかかる工数が低減され時間短縮を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態における帳票発行システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態における帳票発行システムの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、この発明の実施形態における帳票発行システムについて図面を参照しながら説明する。この実施形態の帳票発行システムは、銀行等の金融機関の店舗の複数の窓口毎に設置され、窓口担当者によって選択された帳票をオンデマンドで発行するシステムである。ここでいう帳票とは、例えば、投資信託や保険類の申込書等を意味している。
この帳票発行システム1は、図1,2に示すように、発行手段3、ディスプレイ部D、キーボード部K、および、プリンタ部15を備えて構成される。ディスプレイ部Dおよびキーボード部Kは、例えば発行手段3の筐体上に載置されて互いに隣接配置されている(図2参照)。
【0016】
発行手段3は、種別選択制御手段12、顧客情報照会手段13、記憶手段14、および、制御手段19を備えて構成される。
種別選択制御手段12は、ディスプレイ部Dの画面上に帳票の種別を選択する帳票選択画面を表示させ、キーボード部Kへの操作入力に基づき選択された帳票の種別を特定して、この特定された帳票の種別情報を制御手段19へ出力する。なお、種別選択制御手段12とディスプレイ部Dとキーボード部Kとにより種別選択手段が構成される。
【0017】
顧客情報照会手段13は、発行手段3の記憶手段14に予め記憶されている複数の顧客情報から、キーボード部Kを介して入力された顧客の本人確認用の情報に基づき、記憶手段14に記憶されている複数の顧客情報の中から該当する顧客情報を検索して、この検索により特定された顧客情報を制御手段19へ出力する。記憶手段14に記憶される顧客情報には、例えば、顧客の氏名、住所、電話番号、生年月日などの個人情報が含まれている。本人確認用の情報は、個人情報の組み合わせ例えば「氏名」と「生年月日」の組み合わせ、「氏名」、「住所」および「生年月日」の組み合わせ、「氏名」、「住所」、「電話番号」および「生年月日」の組み合わせ等で構成される。
【0018】
記憶手段14は、書き換え可能なフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体により構成されており、複数の帳票基本情報が帳票の種別情報に関連付けられて予め記憶される。帳票基本情報は、帳票を印刷する際に用いる情報(帳票の印刷に係る情報)であり、帳票を構成する用紙の綴り枚数の情報や、一の帳票を構成する各用紙に印刷する枠線、印字内容、および、これら枠線や印字部分のレイアウト等の様式に係る情報や、複写したくない複写不可能領域の位置情報等を含んでいる。ここでいう帳票には顧客が顧客情報等を記入する顧客情報記入欄と、窓口担当者側の情報を記入する担当者記入欄とが必ず設けられている。帳票の改訂等が行われる際には、記憶手段14に記憶された該当する帳票基本情報が上書き等により更新される。
【0019】
制御手段19は、記憶手段14に記憶された複数の帳票基本情報の中から、キーボード部Kを介して選択された帳票の種別に関連付けられている帳票基本情報を特定し、この帳票基本情報の内容に従ってプリンタ部15による帳票の印刷制御を行う。
また制御手段19は、顧客情報照会手段13により照会された顧客情報を、帳票を発行する際、すなわちプリンタ部15によって印刷を行う際に、上述した顧客情報記入欄に含まれる氏名記入欄、住所記入欄、電話番号記入欄等にそれぞれ予め印字してから発行する。
【0020】
プリンタ部15は、感光体にレーザ光でトナーを付着させて熱と圧力により紙面に転写して印刷を行ういわゆるレーザプリンタであり、制御手段19の制御指令に基づき予め用紙トレイ(不図示)等にセットされたノーカーボン紙のブランク用紙を一枚ずつ分離給紙して、上述した帳票基本情報に基づいた印刷を行い、この印刷された2枚以上の用紙を一組の帳票として帳票取出口(不図示)へ排出する。またプリンタ部15はノーカーボン紙の両面印刷が可能となっており、部分的にノーカーボン紙の裏面をトナーによりベタで塗りつぶすことで複写不可能領域を形成する。つまり複写不可能領域以外の領域は、全て複写可能領域となる。
【0021】
ここで、上述したノーカーボン紙は、表面に顕色剤が塗布される一方、裏面に無色染料入りのマイクロカプセル層を有したいわゆる中用紙として利用されるものであって、複数枚を重ねて一枚目の表面にボールペン等により記入することで、筆圧によりその裏面のマイクロカプセルが壊れて無色染料が流出して対向する2枚目の表面の顕色剤と化学反応を起こして瞬時に発色するようになっている。上述したブランク用紙とは、表裏面に何も印刷されていない状態の用紙を意味している。なお、一般的にノーカーボン紙は、表面の顕色剤がない上用紙、上述した中用紙、および、裏面にマイクロカプセル層がない下用紙を組み合わせて利用するが中用紙のみでの運用も可能であるため、本実施形態では上述した2枚以上の一組の用紙はすべて中用紙のみを用いている。
【0022】
ディスプレイ部Dは、液晶等のディスプレイであって制御手段19によって表示制御される。
キーボード部Kは、窓口担当者による本人確認用の情報など様々な操作入力を行うものであり、その入力結果を制御手段19へ出力する。また、キーボード部Kは、窓口担当者が確定入力操作を行う確定入力手段Kaを備えている。この確定入力手段Kaの操作が行われることで、確定入力が行われた旨の情報が制御手段19へ入力される。
【0023】
この実施形態の帳票発行システム1は上述した構成を備えており、次に帳票発行システムの動作について説明する。
まず、帳票発行システム1は、店舗の営業開始時などにシステム起動された後、窓口担当者によるログイン操作等の認証が行われて、種別選択制御手段12によりディスプレイ部Dの画面上に帳票の種別の一覧表示からなる用件選択画面を表示可能な状態にされる。
店舗に顧客が来店すると、店舗のフロアを担当するフロア担当者等により来店目的が聴取されて窓口カウンターに案内されるか、または、案内された窓口カウンターにて窓口担当者から来店目的の聴取が行われる。そして窓口カウンターの窓口担当者により、フロア担当者から口頭で伝達されるかまたは直接顧客から聴取した来店目的に対応する帳票の種別がキーボード部Kを介して選択入力される。
次いで、顧客に対して個人情報を予め印字した帳票の発行を行って良いか否かを尋ねて承諾が得られた場合、顧客の本人確認用の情報の聴取が行われる。この際、窓口担当者によってキーボード部Kより本人確認用の情報を入力するモードが選択されて、ディスプレイ部Dに本人確認用の情報を入力するための画面が表示される。そして窓口担当者により、キーボード部Kを介して顧客の本人確認用の情報が入力される。これにより、本人確認用の情報が発行手段3の顧客情報照会手段13へ入力されることとなる。
【0024】
帳票発行システム1の制御手段19は、種別選択制御手段12より帳票の種別が入力されると、記憶手段14に記憶されている複数の帳票基本情報から所定の帳票基本情報を特定する。
一方、顧客情報照会手段13は、本人確認用の情報が入力されると、この入力された本人確認用の情報に関連付けられて記憶されている顧客情報を記憶手段14に記憶されている複数の顧客情報の中から特定し、この特定した顧客情報を制御手段19へ出力する。
【0025】
制御手段19は、帳票基本情報が入力されると、この帳票基本情報に基づき選択された帳票の種類に応じた様式で、ブランク用紙への印刷をプリンタ部15に行わせるとともに、所定の位置に複写不可能領域を設定すべく裏面をベタ印刷して一枚ずつ排紙して帳票を発行する。この際、帳票基本情報に加えて顧客情報が入力された場合には、印刷された帳票の顧客情報記入欄に顧客情報を印字して、これら複数の用紙からなる複数枚綴りの帳票として発行する。また、帳票基本情報に基づく帳票の発行時に、窓口担当者によりキーボード部Kを介して、例えば担当者記入欄への印字等行うための、確定入力の操作が行われると、帳票の担当者記入欄に受付日や受付担当者の氏名等の情報を印字して発行する。なお、受付担当者の氏名は上述したログイン操作等の認証時に特定される。
【0026】
帳票が発行されると、窓口担当者によりプリンタ部15から一枚ずつ印刷されて排紙された帳票が、発行順に重ねた状態で揃えて顧客に手渡されるとともに、顧客に対して記入箇所についての指示が行われる。その後、顧客によって用紙を重ねて揃えた状態で窓口担当者に指示された顧客情報記入欄等に必要事項の追加記入がなされて、この記入が完了した帳票が窓口担当者に手渡されることとなる。
【0027】
したがって、上述した実施形態の帳票発行システム1によれば、顧客から聴取した本人確認用の情報を、窓口担当者がキーボード部Kを介して入力すると、本人確認用の情報に基づき記憶手段14に記憶された顧客情報の照会が行われ、この顧客情報が帳票の顧客情報記入欄に予め印字された状態で帳票が発行されるので、顧客が本人確認用の認証カードや通帳等を所持しないで来店した際にも帳票への顧客情報の印刷が可能になる。
【0028】
また、2枚綴り以上の帳票が、ノーカーボン紙のブランク用紙への印刷により一枚ずつオンデマンドで発行されるので、従来と同様の帳票、すなわち2枚綴り以上の帳票のうち、複写可能領域に必要事項を記入した一枚目を店舗側管理の申込書にし、二枚目を顧客用の控え書とすることが可能な帳票を作成できるとともに、帳票の改訂が実施された場合であっても改訂前の帳票の在庫が生じないので、誤って改訂前の帳票を使用してしまうのを防止しつつ帳票の無駄を防止することができる。
【0029】
また、ブランク用紙の裏面に印刷するだけで複写不可能領域を形成することができるので、ブランク用紙に予め複写不可能領域を設定しておく場合と比較して、帳票の様式に応じて容易に複写不可能領域を設定することができると共に、帳票が改訂された場合であっても複写不可能領域の配置を自由に変更することができる。
そして顧客情報照会手段13により照会された顧客情報を、帳票の顧客情報記入欄に予め印字して発行するので、帳票が発行された後に顧客が自ら顧客情報を全て記入する場合と比較して、時間短縮を図ると共に顧客の負担を軽減することができる。
【0030】
さらに、帳票の種類が複数あって顧客がどの帳票を必要とするか確認した上で、窓口担当者がキーボード部Kにより帳票の種類を選択することで、所望の帳票を容易に発行することができるので、予め用意された複数種の帳票の中から必要なものを選択して用いたり顧客に帳票種別を選択させる場合などと比較して必要としない帳票が誤って発行されるのを抑制できるとともに窓口担当者の負担軽減を図ることができる。
【0031】
そして、帳票に例えば、受付日や受付担当者欄等の担当者記入欄が設けてある場合に、窓口担当者が確定入力手段Kaによって確定入力を行うことで、担当者記入欄に確定印字として受付日や担当者氏名等が印字されるため、発行された帳票を用いた契約等の作業にかかる工数が軽減され時間短縮を図ることができる。
【0032】
なお、上記実施形態では、本人確認用の情報を聴取して手入力する場合について説明したが、顧客が所持する顧客カードに記憶される顧客情報をカードリーダ11によって読み取ったり、預金通帳を読み取る装置を設けて預金通帳に記録された顧客情報を読み取るようにしてもよい。
また、記憶手段14は発行手段3の内部に設けられるように図示して説明したが、これに限らず、例えば店舗内の図示せぬ管理サーバ内あるいは当該店舗が属する金融機関のオンライン顧客データベース内等に設けられる構成としても良い。加えて、上述した実施形態では、発行手段3の記憶手段14に複数の帳票基本情報が業務種別や商品種別の情報に関連付けられて予め記憶されると説明したが、これに限るものではなく、例えば、店舗内の図示せぬ管理サーバ内あるいは当該店舗が属する金融機関のオンライン帳票データベース内等に設けられる構成としても良い。
【0033】
さらに、上述した実施形態ではキーボード部Kを介して顧客が業務種別または商品種別の選択などの操作入力する場合について説明したが、キーボード部Kを介しての操作入力に限られず例えばタッチパネル等、他のユーザインターフェースを用いて操作入力するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0034】
3 発行手段
12 種別選択制御手段(種別選択手段)
13 顧客情報照会手段
14 記憶手段
19 制御手段
D ディスプレイ部(種別選択手段)
K キーボード部(種別選択手段)
Ka 確定入力手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
来店した顧客の応対を行う窓口カウンタに配設されて、窓口担当者の操作入力に基づき複数種の帳票の中から選択された帳票を発行する発行手段を備える帳票発行システムであって、
前記複数種の帳票の印刷に係る複数の帳票基本情報および複数の顧客情報を記憶する記憶手段と、
顧客の本人確認用の情報を入力する顧客情報入力手段と、
該顧客情報入力手段により入力された本人確認用の情報に基づき前記顧客情報の照会を行う顧客情報照会手段と、
前記帳票基本情報に基づきノーカーボン紙のブランク用紙に印刷し、少なくとも顧客情報記入欄が設けられた複写可能領域と前記ブランク用紙の裏面への印刷による塗りつぶしによって形成される複写不可能領域とをそれぞれ有する2枚綴り以上の帳票の用紙を一枚ずつ発行する発行制御を行う制御手段とを備え、
該制御手段は、前記ブランク用紙に印刷する際に、前記顧客情報照会手段により照会された前記顧客情報を前記顧客情報記入欄に印字する印字制御を行うことを特徴とする帳票発行システム。
【請求項2】
帳票の種別を選択可能な種別選択手段を備え、
前記記憶手段は、帳票の種別に関連付けて前記帳票基本情報を記憶し、
前記制御手段は、
前記種別選択手段により選択された種別に関連付けられた前記帳票基本情報に基づき帳票の発行制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の帳票発行システム。
【請求項3】
窓口担当者が確定入力を行う確定入力手段を備え、
前記複写可能領域には、窓口担当者の記入が必要な担当者記入欄が設けられ、
前記制御手段は、
前記確定入力手段により確定入力がなされた場合、前記ブランク用紙に印刷する際に、前記担当者記入欄に確定印字を行う印字制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の帳票発行システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−197901(P2011−197901A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−62677(P2010−62677)
【出願日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【出願人】(000116079)ローレルバンクマシン株式会社 (82)
【Fターム(参考)】