説明

干渉固定メカニズム

この発明は、変形可能チューブを保持するためのコネクタに関し、水圧に抵抗するホースコネクタとして最も適する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な干渉固定メカニズムに関する。
【背景技術】
【0002】
解決されていない継手に関する問題が、一般的なクリックフィット型ガーデンホース接続金具の分野にある。先行技術は、一般に、接続部に対してねじ込み可能なホースを有し、複数のコネクタが、オーリングでシールされたクリックフィットの雄雌配置で組み合わさる。しかし、これらのアイテムは、新しいときには良く働くが、すぐに以下のように問題が発生することが良く知られている。
1.クリックフィットは、恐らく、ガーデン環境で見られる土や砂のような残留外来物に起因して、使用することが困難になる。
2.接続部にねじ込むタイプのホースは、使用することが困難になる。
3.小さな部分の細部(例えばプラスチックの突起および返し)が曲げられまたは破壊されて、これらのアイテムを組み立てるのに問題を起こす。
4.ホースがひっぱられると、接続部にねじ込むタイプのホースが機能しなくなる。
5.接続部が漏れる。
【0003】
一般に、2以上の対象物の継手および/または相対的幾何学的配置は、しばしば、この対象物がそれらの機能を実行する方法の重大な側面である可能性がある。
【0004】
拡張(expansionary)またはテーパーロックは、先行技術のハードウェアおよび締結具に用いられている。内部シャフトの引張力(直線または回転)は、寸法変化を別の外側部分に引き起こし、ロック動作が干渉継手(interference fit)により最初に引き起こされる。例えば、以下の通りである。
1.引張力の利用
a.従来のアルミニウムリベットでは、中心シャフト要素(一般にスチール)部分が引っ張られて、アルミニウムの外側部分の塑性的押し広げ(plastic expansion)を引き起こし、その結果、例えばシート状金属を共に固定する。
b.RawlTMボルト、または、石工アンカーボルトでは、ねじ込み式の嵌め合いによってもたらされる引張力によって、外側要素が腔所中に広がり、ロックする。
c.中空壁フィッティングでは、中心ねじ込み要素の回転が、中空壁における要素に引張力を引き起こし、直径の増加につながり、そして、拡張要素に引張力を引き起こし、ライニングまたはプラスターボードの内側(空洞側)表面に対して固定する。
2.押力の利用
a.壁プラグがある状況では(例えば、レンガ家壁に以前にドリルで穴を空けられた止まり穴に固定するために用いられる)、押力によって、ねじ込み要素がこの壁プラグに嵌め込まれ、止まり穴のねじ込み要素を押し広げる。この押力は、一面からのみ作用することができ、この集合プロセスでは、固定動作が発生するように、互いに近づく2つの部分を設けている。
b.釘を木切れにハンマーで打ちつけたとき、それ自身の開口および干渉継手を作り出す押力が見られる。この釘を使用する前に、開口は存在せず、締め具が開口を作り出す。
c.押力の異形は、一般的なガーデン継手にあり、主要本体に嵌め込む内部ネジと共にナットの回転動作を用いて、その押力を加える。
【0005】
上記の全ての場合において、引張力または押力が中心「シャフト」要素に加えられる。この固定する力は、これらの要素を共に引っ張り、または、共に押す。残念なことに、継手は、道具の使用、部分を使用する人の技術、体力および意図に過度に依存している。接続は、以下の一般的特徴の幾つかまたは全てを備えていれば、なお良いだろう。
1.部分を道具無しで組み立てることができる。
2.部分を一の方法のみで組み立てることができる。
3.ロック力は若干自動的であり、部分を使用する人の技術、体力、および意図に依存しない。
4.ロック力が人ではなく部分によって定められた。
5.ロックは、特徴がバイナリ(オンまたはオフ)であった。そして、中間の「部分的固定」ステップは、明らかに達成不可能であるか、達成する見込みがなかった。この結果は、明らかな触覚的、振動的、聴覚的、または視覚的合図でより起こる場合がある。
【0006】
現在の継手が持つ問題を、ガーデンホース継手および「迅速接続(クイックコネクト)」管継手に関して示すことができる。
1.ガーデンホース継手に関して、共通のシナリオは、ねじ込み式ホースパイプ継手を機能させることにおける問題である。ねじ込み式ホースパイプ継手は、一般的に圧縮継手であり、ねじ込みカラーが、プレーンホースパイプ上のスリーブ要素を圧縮する。これらの継手は一般的であるが、勿論、ネジを詰まらせる土または他のデブリが頻繁に存在する環境で用いられる。ガーデンホース継手に基づいたこれらのネジもまた、しばしば適切なシーリングに関する問題を有し、かなりの締め付けを必要とする。つまるところ、これらのアイテムが、より操作がし易く、より丈夫で、望ましくないものを避けたねじ込み式継手であればよりいいだろう。しかしながらもっといいことには、アイテムが明確にロックされ、シールされているかを問わない、幾分バイナリであるホース継手であろう。このようにして、ユーザは、継手に自信を持つであろう。
2.例えばWattsTMによって最近開発された「迅速接続」管継手においては、純銅またはPexTMホース/パイプを挿入して、スリーブ要素を広げ、その後、シール要素(オーリング)を広げることが大まかな原理である。しかし、この挿入が一部分のみである場合、パイプは固定されるが、オーリングが嵌め込まれず、最初から、または、徐々に失敗につながる。シールと継手は同じ場所で行うのがよりよく、継手に対して2つの態様(オンまたはオフ)が存在するのがよりよい。また、はっきり聞こえる可聴域のクリック、台座振動、あるいは、接続が成功したことに対する確認と同じようなものが存在するならば、同様に役に立つだろう。
【0007】
この明細書で引用されているあらゆる特許または特許出願を含む全ての内容を、本明細書の一部を構成するものとして援用する。どんな参考文献であっても先行技術を構成するという承認は成されない。参考文献に関する考察は、それらの著者が主張するものを記載するのであり、出願人は、引用文献の正確さおよび適切性を疑う権利を有する。当然のことながら、多くの先行技術文献が、この明細書に言及されているけれども、この言及は、これらの文献のいずれかが、ニュージ−ランドまたは他国における技術的常識の一部を形成するという事実の承認を構成しない。
【0008】
「備える(comprise)」という言葉は、さまざま管轄の下で、排他的な意味でも包括的な意味でも考えることができると認められる。この明細書の目的のために、特に断りのない限り、「備える(comprise)」という言葉は、包括的な意味を持つべきである。すなわち、直接的に言及されたリストに載っている構成要素だけでなく、他の指定されていない構成要素または成分の包含を意味するよう解釈される。この論理的根拠は、「comprised」または「comprising」という言葉が、方法またはプロセスの1以上のステップに関して用いられるときにも同様に使用される。
【0009】
上述の問題に対処する、または、少なくとも、公衆に有益な選択を提供することが、本発明の目的である。
【0010】
本発明の更なる態様および利点は、実施形態のみによって定められる確実な説明から明らかになる。
【発明の概要】
【0011】
本発明の一態様によれば、弾性的に変形可能なチューブを保持するためのコネクタを提供している。このコネクタは、
接続ヘッドと、
上記接続ヘッドから伸びる内側部分と、
上記接続部から伸びると共に、少なくとも部分的に上記内側部分を取り囲み、上記弾性的に変形可能なチューブのための入口通路を画定する外側部分とを備え、
上記入口通路は、通路の幅が上記チューブの壁の幅よりも小さい制限エリアを少なくとも1つ有し、
上記外側部分および上記内側部分は、互いに対して動くよう構成され、上記チューブが上記制限エリアを通過して、さらに上記入口通路内に入ることを可能にし、
上記チューブを挿入して上記制限エリアを通過した後に、
上記チューブに対して、上記接続ヘッドから離れる方向に並進力が加えられたとき、
上記外側部分および上記内側部分は、これらの部分の間で、上記弾性的に変形可能なチューブをさらに圧迫するよう構成され、このチューブが、上記内側部分と上記外側部分との間で保持されるようにする
ことを特徴としている。
【0012】
当然のことながら、この発明が作られる可能性のある材料は、好ましくは、剛性であり、および/または、弾性能力(記憶物質)を有するタイプ(および構造)であることが想定される。特に、ガーデンホースは幾分弾性であり、この特性は、頑丈な蟻継ぎロックを作り出すために本発明の利益を得るよう使用される。
【0013】
(定義)
この発明の開示のために、以下の定義が与えられ、この定義は本発明の開示の不可欠な部分である。
【0014】
1.「螺旋形(helical)」という言葉は、通常の文字通りの意味において、「渦巻き状(spiral)または螺旋形(helical)」という意味であるが、「放射状に拡大および縮小可能である、線状の縮小および拡大を伴った/伴わずに」という意味に取られる場合もある。螺旋は、通常、その長さ、直径およびピッチを特定することによって、簡単な数学的記述ができる形状である。
a.断面は、通常一定であるが、一定である必要はない。外径は、一定であってもよいが、一定である必要はない。内径は、一定であってもよいが、一定である必要はない。ピッチは、通常一定であるが、一定である必要はない。例えば螺旋形状は、第1端部において2mmのピッチで始め、中心領域において10mmのピッチに達し、第2端部において3mmのピッチで終了することもできる。
b.この定義に基づいたより独特な螺旋の例は、中空織編み上げチューブ、および弾性材料チューブである。
c.この明細書の図面の断面は、一般に四角形やその他円形であるが、これは決して限定されず、利益を得るためにあらゆる断面を反復して用いることができ、矩形、楕円、不規則形状、修正円形(おそらく、グラウンド)を含む。
i.断面は、特別な適合要求に対する特別の仕様であるように定められる可能性もある。例えば、顎または骨のCTスキャン(または同等のもの)後に、人工的部分は、この顎または骨の有機的形状に螺旋形に嵌め込む(ないしはフィットする)ことができるように設計された特別の仕様にすることもあり得る。これは、元来作られるものに比べて、位置が全く異なっている螺旋形インサートの形状をもたらすこともあり得る。
【0015】
2.「螺旋形(helical)」は、次のいずれかを意味する可能性がある。
a.弾性壁を有するチューブ。
b.波形(おそらく螺旋形)壁チューブ。
c.1以上の螺旋形スロットを有するチューブ、あるいは1以上の螺旋形スロットを有するチューブ形状。
d.1以上の略線形スロットを有するチューブ。
e.単一の簡単な螺旋状の細部。
f.実際に互いに接触して巻き付いている標準引張バネの特性である螺旋。あるいは、この螺旋は、半拡張(semi extended)することもできる。この半拡張は、図に示されており、巻きついている螺旋形状の間に僅かな隙間を見ることができる。
g.複数の螺旋状細部。単一の螺旋状細部が、何かの事情により、横向きの加力でワイヤがねじ切られることに、より抵抗するという明確な利点を有する。
h.引張バネまたは圧縮バネ。
i.マルチスタート螺旋形設計。
j.第1エリアにおいてシングルスタート螺旋であり、少なくとも第2エリアにおいてマルチスタート螺旋である複合スタート螺旋設計。
k.互いに隣接した1以上の螺旋形細部(他の螺旋形ではない細部または軸の細部を覆う一の螺旋形状が存在する場所を含んでいる)。
l.編み上げ引き綱、またはチャイニーズフィンガートラップ(プル)トイの一般的特徴における織物双方向性螺旋形設計。
m.一般的特徴が、時計回りである螺旋形細部と反時計回りである螺旋形細部とを重ね合わせることである双方向螺旋形設計。
n.材料を覆う層の考慮すべき重なりが存在する螺旋形状。
o.標準バネと同じように、ねじれ角が、浅いまたは「鈍い(slow)」(約1−10°)、あるいは、その他急なまたは「速い(fast)」曲がり(例えば80°)を伴う螺旋形状。後者は、軸周りに緩やかに巻かれる複数の同軸ケーブル(中心共通軸を有するロッド)を有するシンプルな形状で視覚化することができる。
i.一方の領域では遅く、他方の領域では速い、変更可能なピッチを有する螺旋形状。
【0016】
3.「接続(connection)」、「メカニズム(mechanism)」および「ファスナ(fastener)」という言葉は、互いに代替できるものとし、一時的な、恒久的な、調節可能な、固定された接続を含むものとする。そして、これらの言葉は、大きな全体部分を結び付ける機能を果たすあらゆる部分または下位部分を含むものとし、その結果、あらゆる装置、アセンブリまたは単一のアイテムを含むものとする。
【0017】
4.「バネ(spring)」という言葉は、次のようなシンプルワンスタート螺旋の使用を含む、最大限広範な意味で解釈されるものとする。
a.シンプルバネ。
b.圧縮バネ。
c.拡張バネ。
d.螺旋形メカニズム。
e.複合マルチバネアセンブリ。
f.前後に曲がる金属/プラスチック/ポリマーのシングルピースから作られた2以上の隣接した巻きを有する2スタートバネ。
g.マルチスタート螺旋。
h.重複螺旋要素。
i.ねじ込み可能に共動する螺旋要素(一方の部分が、他方の部分内に、少なくとも部分的にねじ込み可能に挿入され、あるいは、巻かれる)。
j.弾性型材料により空間が満たされている剛性材料から構成される複合マルチ材料バネ。
k.編み上げまたは織り合わされた部分(撚りロープまたはチャイニーズフィンガートラップのソフトまたはバネ形状を含む)。
l.設計および/または材料(おそらく伸縮素材)のために、使用時にバネとしての機能を果たすことができる他の部分。
注記:
どの隣接部分または材料も、別々の部分として、または、バネの一体部分として考慮される場合がある。
【0018】
5.「自動ロック式装置(self locking device)」は、それ自身でロック力を実質的に定める部分である。したがって、人間の行動(アクション)が、この部分を作ることになっている。しかし、初期のロック力は、人間の技術、意思または力の依存度が少ないが、少なくとも一部の機械的特徴および設計特徴によって、より大きな程度で決定されると考えられ得る。
【0019】
6.「干渉継手(interference fit)」は、接触している隣接部分間の摩擦接触であり、隣接する表面は、滑らかな/ざらつきのあるという特徴、柔軟性のない/弾力性のあるという特徴、平行/テーパーになっているという特徴、円形/非円形断面である特徴、均一な/一様でない断面である特徴、リブ付き/平面/スプラインである特徴、整合/非整合のテーパー角を伴う特徴、あるいは、その他のアレンジ/組み合わせである特徴を有している。
【0020】
7.「ワイヤ、ロッド、チューブ、ホース、ケーブル、または、少なくとも1つの一般的な線形作用を有する他の要素」という言葉は、相互に代替可能である。
【0021】
8.一般的に、本発明におけるネジは、表面に沿って伸びる螺旋状の隆起(リッジ)であり、そのネジ自身は、形状において螺旋形である。好ましい実施形態において、これらのネジは、鋭いエッジまたはテーパードエッジを有する極めて従来型の形状であり、従来のボルトおよびナットと同じ手段の優遇ネジと協同することができる。この相互作用は、必要不可欠な力、グリップ、細かい公差、および、2つの対象物間で必要な相互作用を与える。
【0022】
9.「記憶物質」という言葉は、部分がそこに加えられる力を通じて変形する場合、材料の若干の弾性特性が、この部分をその元の形に戻らせるように付勢する自然な傾向が存在することを意味する。例えば、一般的なガーデンホースおよびペーパークリップは、この特性を示す。
a.超弾性材料は、寸法を少なくとも1.5倍に増加可能な方法で変形することができるが、その後、実質的に、弾性的に原寸に戻ることができるものとして定義される。
【0023】
10.本発明上の有益な実施形態には、複数の形状に存在可能な坑引張型の蟻継ぎの特徴を組み込んでいる。
a.「仮想蟻継ぎ(virtual dovetail)」は、固定時に、引張りに抵抗する仮想蟻継ぎを作り出すメカニズムである。仮想(virtual)という言葉は、ホースの組立以前に、表面が、性質で逆テーパーまたは蟻継ぎにすることができないという事実、あるいは、かろうじて逆テーパーまたは蟻継ぎにすることができるという事実を参照する。テーパー部または抗引張部の細部を形成する表面は、組立前の状態と比較したときに、ロック状態(すなわち、最初の軸に対する勾配が増加する)において機能的に強化される。
b.「バネ蟻継ぎ(spring dovetail)」は、バネ要素が螺旋形または線形に変形され、その後反動力によって、面(おそらく蟻継ぎ面または逆テーパー面)上に強く固定されるメカニズムである。
c.「移動蟻継ぎ(translation dovetail)」は、面(おそらく蟻継ぎ面または逆テーパー面)上で強く固定するために、移動可能要素が、略軸方向に動くことができるメカニズムである。
注記:
この発明の別の実施形態では、形状がネジ形の抗引張特性を組み込んでおり、外側部分がテーパードホースの上に螺合し、下層の螺合された内側部分の上に係合されることによって弾性的に変形することができる。
この発明の更なる別の実施形態では、形状がネジ形の抗引張特性を組み込んでおり、外側部分がテーパードホースの上に螺合し、下層の螺合された内側部分の上に係合されることによって弾性的に変形することができる。
【0024】
本発明のメカニズムの裏にある原理は、様々な状況で用いることができると考えられる。しかし、参照し易くするために、このメカニズムは、ガーデンホース継手に関して説明されるものとする。一方で、当然のことながら、これは、限定することを意図していない。また、当然のことながら、本発明は、(例えば留めネジ(ナット)における)従来のネジを含んでいる先行技術、または、材料に直接含まれている先行技術と協働することもでき、家具(ファーニチャー)、工具(ツール)、構造物、スポーツ用品、機械、足場/パイプ等の分野に含まれる多くの要素を接続するのに用いることもできる。
【0025】
弾性的に変形可能なチューブという言葉は、力が加えられると(僅かであっても)元の形から形状が変化し、力が取り除かれると、元の形に戻るよう付勢される全てのチューブを含むことが想定される。これは、ガーデンホース、高圧水圧ホース、およびPE(ポリエチレン)パイプ等の品目(アイテム)を含む。
【0026】
好ましい実施形態において、内側部分は、略剛性である。略剛性であることによって、内側部分は、変形可能なチューブの内壁に対する支持を提供することができ、その結果、このチューブの穴を確実に開いたままにする。これは、本発明の特別有益な特徴であり、ホース、パイプ、および他のチューブ類等の導管を接続するために、本発明を使えるようにする。
【0027】
この実施形態において、入口通路の制限エリアを通過して上記チューブに入ることを可能にするために、内側部分は実質的に固定されたままであるが、外側部分は動くだろうということが想定される。
【0028】
上記構造の実施形態において、外側部分は、形状が螺旋形のその構造の少なくとも一部を有する。
【0029】
別の実施形態において、上記コネクタの外側部分は、略剛性であり、上記内側部分は、変形可能なチューブに入ることを可能にするよう動く部分であるかもしれない。しかし、好ましくは、主要部分が、変形可能なチューブの穴を開放状態で保持するためのサポートを提供するために、未だ十分な剛性を有する。
【0030】
一実施形態において、上述の構造体は、形状が螺旋形のその構造の少なくとも一部を有する内側部分を備えることもできる。
【0031】
本発明の他の実施形態において、外側部分および内側部分の両方は、チューブに入ることを可能にするために、互いに動くかもしれない。
【0032】
螺旋形状を含む構造において、内側部分と外側部分との互いに関する動きは、円周寸法の変化である可能性がある。例えば、変形可能なチューブが、その通路の抑圧部分を押す場合、これによって、螺旋形の内側部分が僅かに直径を減少させ、あるいは、螺旋形の外側部分が僅かに直径を増加させて、その結果、チューブの挿入を可能にするために抑圧エリアを広げる。
【0033】
螺旋構造の使用は、物質記憶を上手く利用し、その結果、チューブが入口通路に十分に入った時点で、チューブに対してこの螺旋形部分のバイアスを容易に提供する。
【0034】
本発明の他の実施形態において、内側部分および外側部分の互いに対する動きは、チューブの長手方向のアクセス方向における部分の少なくとも1つの並進運動であってもよい。
【0035】
当然のことながら、標準的なホースコネクタは、このホースがコネクタ内に挿入された時点で、固定耐力(ベアリングフォース)を有する。つまり、水圧がホース内に発生したとき、ホースコネクタとホース自身との間に半動力は存在しない。これは、結果として、コネクタからホースを分離する原因となる可能性がある。
【0036】
この問題を克服するために、更なるねじ込み式スリーブがホースコネクタに導入されたが、何ら良い結果はでていない。
【0037】
本発明の重要な部分は、並進力が(例えば、蛇口が開けられる、または、人がホースを引っ張る等)接続ヘッドから離れてチューブに加えられた時点で、内側部分も外側部分も、結果として、変形可能なチューブに対する更なる力を持つために動いて、より堅くコネクタ内にチューブを保持する。
【0038】
例えば、内側部分または外側部分が螺旋構造を有した場合、接続ヘッドから遠いチューブを引っ張ることは(すなわち、並進力をチューブに加える)、螺旋形部分との摩擦接触の原因となる。この摩擦接触は、結果として螺旋形の円周変化を引き起こし、内側部分と外側部分との間の距離を減少させ、および/または、その最初の状態に向かって制限部分を減少させて、変形可能なチューブに対する更なる力を生じる。
【0039】
螺旋形部分を持たない実施形態において、内側部分または外側部分により定められる入口通路内のスロープに対して生じる、チューブからもたらされた摩擦接触が存在する場合がある。さらに、コネクタの構造は、内側部分および外側部分が、変形可能なチューブを更に圧迫し、このチューブをコネクタ内でより堅く保持するものである。
【0040】
従来技術が有する問題の1つは、コネクタが構造において非常に複雑である傾向があり、しばしば多くの運転部分/可動部分を含んでいることである。これは、工具費および組立費において、かなりのコスト高となり、耐久性の観点から後に予測される複雑化の要因となる可能性がある。
【0041】
本発明の好ましい実施形態では、全て部分が、単一の物(ピース)に一体的に形成されている。これは、接続ヘッドに従属する内側部分および外側部分を設けることにより達成される。このバージョンは、先行技術を超えるかなりの利点を有すると思われる。
【0042】
本発明の好ましい使用は、ホースコネクタとしての使用である。したがって、本発明が流体源にホースを接続できるようにするために、接続ヘッドおよび内側部分は、接続された時点でホースまたはチューブの内部穴と位置合わせされた穴を有するのが好ましい。
【0043】
さらに、この接続ヘッドは、好ましくは流体源からタップまたは標準継手に容易に接続することができるように螺合されるのが好ましい。
【0044】
本発明が、コネクタがフィットするよう設計されたハウジングまたは変形可能なチューブを含むキットセットの一部を形成することができるということも想定される。
【0045】
本発明のさらに一般的な説明は以下の通りである。
【0046】
バネ蟻継ぎメカニズムで構成されるこの発明の一般的形状において、内側支持部分を有する本体と、外側ロック部分が存在する。一般的に、ホースは、この内側部分と外側部分との間に挟まれている。特に好ましい実施形態において、このホースは、逆テーパーロックエリアを作り出す、少なくとも1つの隆起エリア上に広げられる。その結果、内側部分と外側部分との間に挟まれた弾性ホースの変形可能エリアを有する。
【0047】
シンプルな摩擦が、外側部分をホースで保持し、ホースを内側部分で保持することもできるが、この力を強化する保有細部(retaining detail)を有することもできる。
1.上記保持細部は、本体から離れている移動可能な外側部分である。これは、移動蟻継ぎメカニズムの一例である。
2.上記外側部分は、本体に取り付けられ(分離可能であるが)、ホースが挿入されるため螺旋に広がることができる。その結果、ホースに螺旋形ロック(ヘリカルロック)をもたらす。これは、バネ蟻継ぎメカニズムの一例である。
○ホースを挿入するための行動は、単純に押す、または、押して回す場合がある。
○保有細部を引き離し(または離れた所で保持して)、その後ホースが所定の位置にあるときに開放することができる保持細部(holding detail)を有することができる。例えば、ホースの継手は、「保有部分を開放する準備ができている(ready-to-release-the-retaining-part)」状態で販売される可能性があり、そのため、全てのユーザは、ホースを内側部分と外側部分との間のスペースに押し込む必要がある。そして、保有細部は、ホースを押す作用により開放されるか、あるいは、保有細部がホースを圧迫することができるように、ユーザが保持細部を手動で開放する。
○シンプルな摩擦ロックは、通常表面に存在するが、例えば、ネジ、かかり(barb)、クリンプ(crimp)またはピン等の他の先行技術の細部により増強される(外側部分はまた、ユーザの動作によりホース上を強制的に移動させられ得る)。
【0048】
上記内側部分は、図に示されているように複数の形状をとる場合がある。
a.シンプルな平面形状または平行形状。
b.テーパー形状。
c.逆テーパー形状。
d.有刺(バーブド)形状(または2つのかかり)。
e.従来型ネジ形状。
f.湾曲ネジ形状。
g.谷(バレー)形状。
h.スプライン形状。
あるいは、上記形状のあらゆる組み合わせ。
【0049】
上記外側部分は、シンプルな逆テーパーである場合があるが、内側部分に対する本質がより複雑である場合もあり、おそらく、より複雑な内側部分と協働するよう設計されている。
【0050】
上記形状の幾つかは、(引っ張り力または水圧が原因で)、外側部分がホースに圧力をかけたとき、強固な抜き止め(anti pull out)細部を作り出すことができる。説明された多くの形状は、ホースの引き抜きに耐えるために、仮想蟻継ぎの「斜面(ランプ)」に等しいものを作り出すことができる。
【0051】
本発明の螺旋形状については、螺旋形保有細部に対するホースの最も簡単な除去に関する回転方向は、挿入のための回転方向と同じであることが知られている。つまり、通常のネジは、「右回転は締める/中に入れる」そして「左回転は緩める/外に出す」であるのに対して、螺旋形ロックは、「右回転は締める/中に入れる」だけでなく「右回転は緩める/外に出す」であり、左回転も同様である。この多少驚くべき観測結果は、回転についてのバネの特性に起因する。
【0052】
本発明の利点は、簡単さ、および、特有の構造安定性(ロバスト性)である。先行技術のホースコネクタは、少なくとも3つの部分(本体、バネ付かかり、ネジ付ナット)を有しているが、本発明は、単一の物品(アイテム)とすることができ、同時に面倒なネジを回避し、かつ、より使用し易い。
【0053】
一実施形態において、内側部分の開口は、(例えばガーデンホースを通る水のような)物質が通過するための通路としての機能を果たす場合があるが、当然のことながら、この内側部分は、形式または目的におけるソリッド(solid)または構造であってもよい。
【0054】
本発明の大部分の実施形態は、自動ロックメカニズム、特に、自動ロック式ガーデンホース継手の形をとるように形成され得るが、このロック力は、他の部分または熱等のエネルギーの利用によって単に存在する、あるいは、増大することができる。
【0055】
本発明およびその実施形態の全てが、先行技術を超える著しい利点を提供するということを理解することができる。
【0056】
当然のことながら、本発明の設計の簡単さは、公知の技術を用いて、比較的簡単にホース固定メカニズムを製造することができるということを意味する。
【0057】
ペアとして働くよう設計された雄形状および雌形状を含むキットセットの形式で、本発明を設けることができるということを理解することができる。
【0058】
本発明は、ガーデンホース継手を用いてこの明細書に記載されているが、同様に、この明細書の発明の原理は、接続されたあらゆる品目(例えば、ファスナ、機械類、スポーツ用品、足場、チューブ接続、家具、おもちゃ、および、パーツが一時的あるいは恒久的に共に固定される必要がある、あらゆる応用等)に直接適用することができる。
【0059】
本発明の一態様によれば、少なくとも2つの部分を含む干渉固定メカニズムを利用する調節可能なコネクタを提供する。この態様では、第1部分の本体の外面は、この第1部分が、接続を形成するために第2部分の穴に少なくとも部分的に挿入されたとき、この第2部分の穴の内面を圧迫するよう構成される。
【0060】
本発明の一態様によれば、少なくとも2つの部分を含むプッシュ干渉固定メカニズム(すなわちプッシュメカニズム)を利用する調節可能なコネクタを提供する。この態様では、第1部分の本体の外面は、この第1部分が、接続を形成するために第2部分の穴に少なくとも部分的に挿入されたとき、この第2部分の穴の内面を圧迫するよう構成される。
【0061】
本発明のもう1つの態様によれば、少なくとも2つの部分を含むプッシュメカニズムを利用する調節可能なコネクタを提供する。この態様では、第1部分の本体の内面は、この第1部分が、接続を形成するために第2部分について少なくとも部分的に挿入されたとき、この第2部分の穴の外面を圧迫するよう構成される。
【0062】
チューブまたはシャフトの接続を可能にする2つの部分間で移動することに関する一般的な原理は、全く異なる状況に適用可能である。以下の説明の大部分は、一般的原理の代替適用、主に、ゴルフクラブ等の接続シャフトを対象にしているが、これは、限定するように理解されるべきではない。
【0063】
プッシュメカニズムは、次のメカニズムとして、この明細書に定義されている。第1部分が、第2部分の開口に少なくとも部分的に挿入され、および/または、何らかの方法で上記第2部分に接触する。そして、上記第1部分および第2部分(および場合により(複数の)第3部分)間のロック力は、これらの部分の1つの押力を用いて、第1部分と第2部分の相対的運動により主として得られる。これらは、これが発生する可能性がある幾つかの方法である。
1.加えられた押力によって、摩擦ロックを達成するまで、最初に上記部分が相対的に離れる場合がある。この場合、力を加えることは、これらの部分を分離する可能性があるが、構造(ジオメトリ)がこれを起こさせず、干渉継手が得られる。
2.加えられた押力によって、摩擦ロックを達成するまで、最初に上記部分が相対的に共に動き、その後相対的に離れる場合がある。この場合、この力を加えることは、最初にこれらの部分を共に動かすが、継続的な力がそれらを離れて動かす。その後、上述のように、この力は、これらの部分を完全に分離する可能性があるように作用するが、構造(ジオメトリ)がこれを起こさせず、干渉継手が得られる。
3.加えられた押力によって、摩擦ロックを達成するまで、最初に上記部分が相対的に共に動く。
【0064】
本発明は、上述のRawlTMボルトのようなプルメカニズムと対照をなしており、ねじ込み行動により得られる引張力によって、要素が摩擦で係止される。
【0065】
上述のプッシュメカニズム(釘、ネジ釘または壁コンセント)の場合において、止まり穴(ブラインドホール)が存在すると共に、内側部分の押力によって、上記部分を摩擦接触させる。しかし、止まり穴内の一部分に押力を加えることがスペースの考察に起因して非現実的である状況、あるいは、必要な力が押された部分にダメージを与える状況が存在する。例えば、ゴルフクラブの組み立ての場合、ヘッドのグリップ側からのシャフトの押力を加え、かつ、保有することは、問題になり、チタンカラーを使用すれば高価になる。しかし、一部の状況と違って、ゴルフクラブの他方の側はアクセス可能であり、その結果、他方の側から押す押力を設計することが可能である。
【0066】
上述のプッシュメカニズムにとって、押力は、例えば、ファスナ、ウェッジ、レバー、カムの衝突、回転を含む、あらゆる手段で加えることができる。事実上、接続は一時的または恒久的にすることもでき、1つの接続位置または複数の代替位置を有することもできる。
【0067】
プッシュメカニズムは、プッシュアクションがテーパーロックを引き起こすことができるように、第1部分と第2部分との間にテーパー面を組み込むことができる。この場合、少なくとも1つの部分の一般的線形移動(これらの部分が主軸を有する場合)が、テーパーロック係合の原因となる。この移動される部分は、外側部分および/または内側部分である。
【0068】
上記テーパー角は、どのような角度でもよい。要素をロックするために産業上用いられるテーパーピンは、約2°の狭さであるのに対して、モールステーパーは、約16°よりも大きいが、鍛冶屋の動力ハンマーで見られるような円錐クラッチは、45°以上のテーパー角を有する場合があるということが知られている。記載されている本発明は、一般に、説明のためにより狭い角度を用いているが、0°から90°の間で、他の角度を用いてもよい。5°から20°の間のテーパー面は、添付の図面に示されている。
【0069】
本発明は、テーパー角の実施形態を説明しており、この実施形態は、次のようにシンプルな円錐配置をより複雑に整合(マッチ)する。
1.表面は、この表面の少なくとも1つが非直線(曲線、多重角、階段状)であるテーパー角を有する。
2.係止面は、整合しないテーパー角を有する。従って、例えば、雄形状テーパー角は10°であり、テーパー角は雌形状8°である。これは、上記部分が押力を確保して共に動くように、これらの部分に異なる力を加えるために用いることができる。
3.上記部分は、異なる方法で仕上げられ、例えば、鏡面仕上げ、スプライン、螺旋変形、変形楕円断面、あるいは、シンプルなテーパー面からの他の意図的なバリエーションを伴う。
【0070】
テーパー係合が発生したとき、内側部分に対して直接的または間接的に押力を加えることによって、外側スリーブ要素が略放射状に広がり、結果として、用いられる第2内側部分ピンが略線形に動く。しかし、説明される本発明は、一般に、内側部分の押力を用いるが、これは、説明目的のためだけであり、押力は、どちらか一方の部分または両方の部分に加えることもできる。
【0071】
第2外側スリーブ要素の略線形運動は、ねじ込み押力または引張力を直接的または間接的に加えることによって得ることができる。
【0072】
引張力は、ハイブリッドメカニズムにおいて、押力と共同して、押力と引張力とを混合した状態で用いることができ、第1例において、押力がスリーブに作用する一方で、引張力がピンに作用することができるようにする。
【0073】
いずれの場合にも、1以上の表面が、有利にねじ込まれ、テーパーにされ、あるいは回転防止細部(例えば、隆起(リッジ)および溝(グルーブ)、あるいは多角形および楕円を含む非円形断面)を有することができる。これらの細部は、負荷状態における回転防止抵抗をアシストすること、あるいは、互いに対して、または他の隣接する細部に対して、上記部分の相対位置の設定を支援することのどちらか一方または両方の働きをすることができる。
【0074】
他の実施形態では、係合部分に対して材料を意図的に使用することになっていて、この材料の密度(あるいは材料の圧縮率)が異なり、ロック力が摩擦テーパーロックを引き起こすので、おそらく隣接する凹所にぶつかるが、何らかの方法で新たな断面にぶつかって、一方の部分が弾性的または塑性的に変形する。
【0075】
例えば、楕円断面ピンが、隣接するスリーブの円形部開口(同じテーパー角)に押し込まれた場合、次のうちの一つを発生させる。
1.上記ピンが、より強い(robust)材料で作られる場合、このピンは、上記スリーブを塑性的に変形させる、あるいは、その断面を変化させる。(この塑性変形は、新たな変形形状によって部分を恒久的に固定するのに十分であり、あるいは、非永続の接続に対して、より低い負荷が用いられる場合に元に戻すこともできる。)
2.上記ピンが、弱い(less robust)材料で作られる場合、このピンは、塑性的に変形する、あるいは、その断面を変化させる。
【0076】
この明細書に記載されているようなテーパーロック状態の塑性変形または断面変形は、より強い回転防止抵抗を得るために用いることができる。本発明は、プッシュメカニズムに関する塑性変形または断面変形の使用を説明しているが、これは、プッシュメカニズムへの限定ではない。したがって、本発明は、隣接する部分に整合しない少なくとも1つの断面を包含するテーパーロック細部の使用を説明している。
【0077】
プッシュメカニズムの一般的な利点は、引っ張り状態の負荷よりも高い圧縮状態の負荷を持ち堪える材料が存在することである。そのため、この明細書に記載されているゴルフクラブの例において、機械加工金属とは対照的に、プラスチック射出成形を用いて、より便利に、速く、正確に、そして安価に、上記部分を作ることができる可能性が高い。
【0078】
プッシュという言葉は、一方の部分の他方の部分に対する一般的移動に言及し、単なる直線移動(軸に沿った)または螺旋回転等の他の形態、あるいは合成物だけを含むように解釈することができる。
【0079】
プッシュメカニズムは、ロック要素にシンプルな「干渉継手」(摩擦接続)を用いることができ、あるいは、他の固定細部と併せて用いられ得る。
【0080】
一般的に、力を加えることは固定をもたらすが、その代わりに、ピンまたはスリーブの移動によって開放される自動ロックバリエーションを用いることができる。後者の場合、上記部分がそれらの初期状態で固定されると共に、道具の作用によってこれらの部分が解放され、調節を可能にする。
【0081】
プッシュプルバリエーションの(複数の)部分にロック力または解放力を加えることは、次のものを含むあらゆる手段によって行うことができる。
1.固定された細部または部分の方向に引き戻す、ねじ込みファスナ。(例えば、おそらくゴルフクラブホーゼルの底の穴を通過するため、下方からアクセスすることができる。)
2.上記ピンを押す、ねじ込みファスナ。例えば、このファスナは、隣接する固定細部または部分内に螺合される。(例えば、おそらくゴルフクラブホーゼルの底の穴を通過する。)
3.上記ピンを押すと共に、このピンの端部内に実際にねじ込み可能に嵌め込む、ねじ込みファスナ。例えば、このファスナは、隣接する固定細部または部分内に螺合される。(例えば、おそらくゴルフクラブホーゼルの底の穴を通過する。)
4.ウェッジの細部。おそらく不可欠である。
5.レバーの細部。おそらく不可欠である。
6.バネまたはバネの細部。おそらく不可欠である。
7.カムの細部。おそらく不可欠である。
8.例えばハンマーを用いて放たれた衝撃のような他の力。
【0082】
本発明の一態様によれば、
一端に拡張円周領域を有するシャフトと、
スリーブとを備え、このスリーブが、一端に設けられた入口領域と、このスリーブ内に設けられた制限エリアと、上記入口領域とは反対の端に設けられた拡張領域と
を有する接続システムであって、
上記シャフトと上記スリーブとの間の関係は、上記制限エリアを通過して上記拡張円周領域を押すために上記シャフトに対して力を加えることによって、上記制限エリアを開放し、かつ、上記拡張領域へ上記拡張円周領域が入ることを可能にするために、上記拡張領域は安静位から広くなり、
上記拡張円周領域が上記制限エリアを通過した時点で、上記拡張領域は、その最初の安静位に向かって付勢することを特徴とする。
【0083】
参照し易くするために、上記拡張円周領域は、これからノブ(knob)と呼ぶものとする。
【0084】
当然のことながら、上記スリーブは、上記シャフトに対して構成され、このスリーブがその安静位にあるときに、上記シャフト(ノブから離れている)は、上記制限エリアよりも円周が小さい。ノブが拡張領域内を通過できるようにするためにスリーブが外側に広がるのは、制限エリアを通ってノブを押そうとするときだけである。一旦これが達成されると、スリーブに追加の力は存在せず、その後、スリーブの最初の安静位に緩めながら戻すことができる。
【0085】
上記スリーブは、様々な手段で拡張することができる。一実施形態において、スリーブは、その端部から制限エリアに向かって伸びる一連のスロットを含むことができる。このスロットは、このスロットにより定められるフィレット(fillet)の外へ向かう動きを可能にして、拡張領域を効果的に広げると共に、その場所にノブが入ることを可能にする。
【0086】
好ましい実施形態は、「樋状」形状を作り出すために、一方から他方に伸びる単一のスロットを含み、このスロットは、ノブを挿入することができるよう広げることができる。
【0087】
本発明の好ましい実施形態において、上記スリーブを支えるよう構成された外側部がまた設けられている。一実施形態において、この外側部は、最終的に、上記シャフトが例えばソケットに接続するように作られている物であってもよい。例えば、上記シャフトは、ゴルフクラブのシャフトであってもいいし、上記外側部は、ゴルフクラブヘッドのホーゼルであってもよい。
【0088】
本発明の位置実施形態において、上記スリーブと上記外側部との間に、複数の相互作用突起部を設けることができる。これらは、さらに、外側部に対してスリーブが後退するのを防ぎ、したがって、外側部に対してスリーブ内に含まれるシャフトが後退するのも防ぐよう作用することができる。
【0089】
好ましい実施形態は、上記シャフトが上記スリーブ内に予め組み立てられており、上記ノブおよびこれらの部分の制限エリアが(例えば1以上のテーパーを用いて)構成される。そのため、シャフトをスリーブから取り除くためのあらゆる試みは、必然的に、少なくとも制限エリアにおけるスリーブの内側(その結果外側)寸法を多少広げる必要があり、ノブが制限エリアを通過できるようにする。以下の一般的なシーケンスは、このアセンブリを用いるときに発生する可能性がある。
1.挿入シーケンス
a.上記シャフトスリーブアセンブリは、上記外側部の穴の中に挿入される。
b.挿入に続いて、上記スリーブの外面上の突起細部を、外側部の穴(すなわち穴全体を通る)の内面における凹所細部内にカチッと嵌め込む(click-fit)ことができる。
2.除去オプション
a.シャフトを掴むことによって上記シャフトスリーブアセンブリを取り除くという試みは、上記凹所細部に押し込むように上記突起細部を外側に動かす。そして、この試みは失敗に終わる。実際には、より多くの力が事態を悪化させる(事態を悪化させるということは、勿論、接続が負荷でしっかり固定されるということを意味する)が、より巧妙なやり方で行われる。
b.ユーザが上記スリーブのみを掴む場合、上記アセンブリは、このスリーブ部分のみを引っ張ることによって取り除くことができる。(このスリーブにおいて、スリーブ内のシャフトが少し緩いかどうかをユーザが確かめれば、これは容易になる。その結果、外側突起を伴うスリーブが上記穴をつぶして、この穴の凹所を塞がせないようにする。)
【0090】
本発明の他の態様によれば、力を加えることを容易にするための部分または細部(例えばファスナ)と共に、プッシュメカニズムを設けている。
【0091】
力を加える部分(例えばファスナ)を介して、少なくとも1つのプッシュピンに作用する加えられた押力は、ロックまたはアンロック部分としての機能を果たすことができる。あるいは、力を加える部分(例えばファスナ)を介して、少なくとも1つのプルピンに作用する加えられた引張力は、ロックまたはアンロック部分としての機能を果たすことができる。
【0092】
この発明は、(必要ならば)上記部分へのタップに引き続いて起こるロック押力を取り除くことによって摩擦干渉ロックを解放する、アンロックシーケンスを説明している。
【0093】
本発明の他の態様によれば、実質的に上述のような調節可能なコネクタが設けられ、使用中に、このコネクタは、2以上の対象物を接続し、このコネクタの他方の部分に対する一方の部分の回転が、互いに対象物の方向を変化させる。
【0094】
一実施形態において、穴(または本体)は、スプライン、キー細部、および/または、隆起/溝を含むことができ、それと接触して、対象物(例えば、他の部分の本体または接続された対象物)に対する上記穴の回転を制限する。
【0095】
好ましい実施形態において、少なくとも1つの部分は、この部分の方向を表示するよう構成されたマーキングを含む。
【0096】
好ましい実施形態において、少なくとも1つの部分は、自動ロックメカニズムとして構成される。
【0097】
この明細書全体にわたって、オートロックメカニズムへの言及は、設計により、そして初期設定により、互いに(嵌め込むことができる)要素を固定するメカニズムを参照すると理解されるものとする。一般に、オートロックメカニズムは、変形可能材料から作られる本体を含む。この本体は、接続された対象物を受け入れるために本体の形状を変更するようツールが要求され、このツールが取り除かれたときに本体が対象物をロックするよう設計される。
【0098】
この明細書全体にわたって、変形可能材料という言葉は、その原形から変形することができ、その原形に戻るための復元力または付勢(バイアス)を有する材料を意味するものとして理解されるものとする。すなわち、上記変形可能材料は、材料記憶を有する。
【0099】
変形可能な自動ロックメカニズムには、一般的に、ツールのための開口と、上記本体を変形させるよう設計されたツールとを設けることができる。このツールは、以下の要素を有することができる。
1.レバー。
2.ウェッジ。
3.カム(楕円形または他の形状)。
4.ねじ込み要素(テーパーまたは他の形状)。
5.円錐要素(ソリッド、ネジ式、拡張可能等)。
6.駆動可能な接続(エッグ、ピン、またはテーパー)。
7.修正プライヤ等の外付ツール。
8.開口を熱的に広げるため、あるいは、機械的接続を弱めるための加熱。
【0100】
好ましい実施形態において、少なくとも1つの部分は変形可能である。
【0101】
好ましい実施形態において、少なくとも1つの部分は内部穴を有する。この部分は上記ピンであってもよく、このピンの穴は、その中に接着または接続されたゴルフシャフトを有するよう構成することができる。このピンは、任意の角度のテーパー外面を少なくとも1つ有することができる。このテーパー外面は、ゴルフクラブのグリップエンドに向かって断面が狭くなる、あるいは、グリップエンドに向かって広くなる。また、各々の方向に2つのテーパーを設けてもよい。
【0102】
この発明は、異なるインデックス細部および/または他の特徴を有する代替のクリックオン/クリックオフスリーブの使用を説明している。例えば、ちょうど1セットだけ有するシンプルなインデックス付スリーブは、より複雑な9セットのスリーブに置き換えることができる。
【0103】
好ましい実施形態において、少なくとも1つの部分は変形可能材料から作られている。
【0104】
好ましい実施形態において、少なくとも1つの部分はスロットを含む。
【0105】
スロットへの言及は、上記部分の外面を通って上記穴の中に広がると共に、少なくとも部分的にこの穴の長さに沿って広がる間隙(ギャップ)を参照すると理解されるものとする。
【0106】
一実施形態において、上記スロットは、少なくとも部分的に上記部分に沿って、そして、上記部分の周りに広がることができる。
【0107】
他の実施形態において、少なくとも1つの部分は変形可能なインサートを含む。
【0108】
好ましくは、調節可能なコネクタの第2部分は、オートロック装置である。この実施形態において、この第2部分の本体は、スロットを含む、変形可能材料から作られている。このスロットは、螺旋形または直線形等であってもよく、この部分の本体に沿って部分的または全体的に広がることができる。
【0109】
調節可能なコネクタの使用は、ゴルフクラブへの応用によって説明することができる。しかし、当業者は、使用可能で、かつ、ゴルフクラブへの言及だけに限定するように理解されるべきではない多くの他の例が存在することを十分理解するだろう。
【0110】
好ましい実施形態において、接続された対象物は、ゴルフクラブのシャフトである。
【0111】
好ましい実施形態において、接続された対象物、ゴルフクラブのクラブヘッドである。
【0112】
好ましくは、ゴルフクラブのシャフトは、コネクタの第1部分の穴に接続され、クラブヘッドは、第2部分の本体に接続されている。この配置は、第1部分の穴が、シャフトと接触するよう間単に構成することができる一方、クラブヘッドのホーゼルが、第2部分の本体と接触するよう簡単に構成することができると理解される。しかし、他の実施形態において、上記シャフトは、第2部分の本体と、第1部分に接続されたクラブヘッドとに接続することができる(例えば、第1部分の穴と接触するよう構成されたクラブヘッド上に拡張部(エクステンション)を形成することによる)。
【0113】
好ましい実施形態において、少なくとも1つの部分は、接続された対象物に解放可能に接続されている。
【0114】
解放可能な接続の利点は、後の再調節が要求された場合、対象物を解放することができるということである。これは、調節し、対象物または調節可能なコネクタに対する損害の可能性を減らすことの時間および労力を節約することができ、いずれの場合にもコストを節約する。
【0115】
好ましい実施形態において、解放可能に接続された部分は、オートロックメカニズムにより接続される。
【0116】
例えば、ゴルフクラブのホーゼルは、オートロックメカニズムを含むよう構成することができる。
【0117】
ホーゼルおよび/またはクラブヘッド(例えばホーゼルを持たない)には、1以上のスロット(螺旋形、線形あるいはその他のスロット、部分または完全なスロット)を設けることができ、単一の品目として、あるいは、複数要素の設計および/または連携によって、十分な強度を得ることができる。適したツールは、このホーゼルを広げるために用いることができ、このツールが取り除かれたときに、ホーゼルは、調節可能なコネクタの一部を受け入れることができて、この部分がホーゼルでロックされるようになる。
【0118】
同様に、ゴルフクラブのシャフトは、オートロックメカニズムを含むように構成することができる。このシャフトは、変形可能材料から作ることができ、適したツールの操作が、調節可能なコネクタの一部を受け入れるためにシャフトを開けることができるようなスロットを含むことができる。このシャフトは、内面部または外面部上の部分でオートロックすることができる。
【0119】
ホーゼルが変形可能体である場合またはシャフトが変形可能体である場合は、オートロックまたはその他が、調節可能なコネクタの一部と摩擦で係合するようそれぞれ設計されてもよい。
【0120】
この明細書全体にわたって、ホーゼルは、それ自身と接触するあらゆる要素を含むよう理解され得る。同様に、シャフトは、それ自身と接触するあらゆる要素を含むことができる。シャフトを備えるクラブヘッドおよび/またはホーゼルを接続する中間要素(例えば調節可能なコネクタ)は、ある場合にはシャフトであると理解され、他の場合にはホーゼルと理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0121】
(原文に記載なし)
【発明を実施するための形態】
【0122】
本発明の更なる態様は、この発明の開示の一体部分である添付の図面の例から明らかになる。
【0123】
図1−図15は、多数のホースコネクタを介して、各々2つの図で、本発明の多用途性を示しており、一般的内部ソリッド部分と一般的外側部分とを有し、ロッキングアクションが以下の少なくとも1つである。
a.外側部分の螺旋形拡張と、その後の、挿入されたホースの結果として得られるロック。
b.ホースの挿入または計画されたホース挿入の結果としての外側部分の移動または螺旋形変形(ホースの更なる挿入が発生することができるようにする)と、その後の、ホースと表面その他との間の摩擦接触。
c.ホースの挿入または計画されたホース挿入の結果としての内側部分の移動または螺旋形変形(ホースの更なる挿入が発生することができるようにする)と、その後の、ホースと表面その他との間の摩擦接触。
d.内側部分の少なくとも1つのエリアに亘るホースの拡張。この内部部分の少なくとも一部は、外径を有し、この外径は、このホースの少なくとも一部の内径と同じか、この内径よりも大きい(ホースはここでは示されていないが、後の図に示されている)。
e.ホースが(機械的に、あるいは恐らく水によって)引っ張られ、押されたときに、部分の少なくとも一部でこのホースの少なくとも一部分の摩擦接触が増加する、サーボ補助ロック。
f.係合されるように変形する、もしくは僅かに切れる、ねじ込み面。
g.さらに制限された一の方法で上記テーパー面にホースを摩擦係合するテーパー面係合。
h.ねじ込み係合により補完される螺旋形ロック部分が存在する配置であって、ねじ込みパターン/形状が、シングルスタートであってもマルチスタートであってもよく、また、シャープまたはオーガニックであってもよい。
i.少なくとも第2螺旋形ロック部分(または他のロック/係合細部)により補完される第1螺旋形ロック部分が存在する配置であって、この第1螺旋形部分が、反対方向または他方向の回転に抵抗するよう構成されている。
j.ねじ込み自在に移動可能であると共に、内側部分の隆起部(例えばバルブやリッジ)で変形させられた挿入されるホースにテーパーロックをもたらすねじ込み式外側部分。
【0124】
図16は、先行技術の形態11を示しており、この先行技術の形態11は、本発明のホースコネクタの実施形態10を取り付ける、または、このコネクタと連続することができる。このコネクタは、外側部分12と、(軽量部分、標準部分または重量部分の)ホース14を取り付けることができる内側部分13とを備えている。軽量部分のホースは、深いエリア15に挿入され、重なり部16に対して螺旋的にロックされ得るが、重量部分は、今までのところ挿入され得ないが、サーボアシスト外端からより大きなロック力を得る。
【0125】
図17は、中間ロック部17を有するホースコネクタを示している。この中間ロック部17は、メインコネクタ部18上またはメインコネクタ部18内に(ここで示されている)取り付けている。ホース(図示せず)が挿入され、このホースが狭制限エリア20を通過するのに十分な余地を作り出すため、このロック部分は、左に移動することができる。このホースが挿入されたとき、21,22,23,24のエリアにおいて、この順番でホースが弾性的に変形し、そのようにしたとき、最終的に図の左側に中間ロック部17が移動し、凹部25はサイズ26が減少する。この最終的な結果は、スロープ21,22,23により逆テーパー形状に形成され、重なったロック部分17の拘束によってその位置でロックされるホースである。右28からの(または水ガス圧力内の)あらゆる後の引張力を加えることは、実際にロックを増加させる。
【0126】
図18は、十分に挿入されたホースを伴う螺旋形ホースコネクタを示している。
【0127】
図19は、AからBまで漸次挿入された(そして進むにつれて変形された)ホースを伴う図18のアセンブリを示している。
【0128】
図19Dは、図18に示されている図と全く同じものである。
【0129】
図20は、十分に挿入されたホースを伴う螺旋形ホースコネクタを示しており、螺旋がより長く、ホースが斜面上で変形している。
【0130】
図21は、AからDまで漸次挿入された(そして進むにつれて変形された)ホースを伴う図20のアセンブリを示している。
【0131】
図21Dは、図20に示されている図と全く同じものである。
【0132】
図22は、本体の螺旋形スロット内にエラストマー型インサート29を有するコネクタを示しており、力を加え、かつ、コネクタに入ってくるデブリから保護する。
【0133】
図23は、AからDまで漸次挿入された(そして進むにつれて変形された)ホースを伴う図22のアセンブリを示している。
【0134】
図23Dは、図22に示されている図と全く同じものである。
【0135】
図23Eは、最初の開口30が、ホース壁の厚さ31よりも小さい制限エリアの例であることを示している。外側部分の螺旋形変形および/または外側部分の移動によって、ホースの前進を容易にすることができる。
【0136】
図24は、内側部分がシャフトである、または、シャフトを支持する場合があると共に、部分が係合されているプッシュメカニズムと、ピンに加えられる力の方向の説明(大きい矢印)とを示しており、この力が加えられたとき、スリーブ内の左へのピンの変遷を引き起こし、その結果、小さい矢印の方向に、このスリーブが放射状に拡張する原因となる。
【0137】
図25は、内側部分がシャフトである、または、シャフトを支持する場合があると共に、部分が係合されているプルメカニズムと、ピンに加えられる力の方向の説明(大きい矢印)とを示しており、この力が加えられたとき、スリーブ内の右へのピンの変遷を引き起こし、その結果、小さい矢印の方向に、このスリーブが放射状に拡張する原因となる。
【0138】
図26は、プッシュメカニズムのスリーブとピンのペアとを示しており、代表的なゴルフクラブホーゼル内で、ピンのテーパー角は10°であり、スリーブのテーパー角は9°である。これらのテーパーの表面は離れており、未だ摩擦で係合されていない。そして、小さな矢印は、係合が外側部分(図示せず)上で発生することができるであろう力の方向を指し示している。
【0139】
図27は、摩擦でテーパー力を係合するために力がさらに加えられた図19の部分を示している。このポイントからの追加の力は、外側部分の放射状拡張および/またはピンおよびスリーブの一方または両方の変形の原因となるだろう。
【0140】
図28は、2つの断面を含む3つの図面の代表的なスリーブ部分を示している。
【0141】
図29は、断面図における代表的な外側部分を示している。穴は、94の場所よりも93の場所のほうが大きく、この明細書で定義されている「仮想蟻継ぎ」を作り出すために用いることができる。
【0142】
図30は、図29の拡大図を示している。
【0143】
図31は、仮想蟻継ぎアセンブリを示している。拡張円周領域(またはノブ)を有するルーズフィッティングシャフトまたは内側ピン(110)の移動は、スリーブ部(111)の拡張部分を径方向に拡張させて、外側部分(112)の窪んだ大口径穴エリア(114)(またはソケット)、すなわち「ロック凹部」へ入り込ませ(外側部分は、小径穴エリア(115)も有する)、その結果、ピンまたはスリーブからの引張に抵抗する蟻継ぎ部を作り出す。
【0144】
図32は、押力(123)および/または引張力を加えることができる仮想蟻継ぎを示している。
【0145】
図33は、ピン(121)に回転防止細部を有し、外側部分に協働細部(122)を有する仮想蟻継ぎアセンブリを示している。
【0146】
図34は、代表的な先行技術(壁コンセントの性質を持つ)を示していて、損傷し易いエリア130を強調している。
【0147】
図35は、上記アセンブリ内にトラップバネ140を有する仮想蟻継ぎアセンブリを示している。
【0148】
図36は、押力を加えることができるように、外側本体にねじ込み式開口141を設け、スリーブおよびピンを外側本体から解放するためスリーブを引くことができるように、このスリーブに簡易グリップ142を設けている仮想蟻継ぎアセンブリを示している。
【0149】
図37は、スリーブ部分を掴むことができない仮想蟻継ぎアセンブリを示している。スリーブ部分が完全に外側本体内にある(150)ので、強化されたセキュリティ態様を提供している。
【0150】
図38は、開口151のファスナ(図示せず)を介して、スリーブが外側本体に固定されている仮想蟻継ぎアセンブリを示している。
【0151】
図39は、ピンが、このピンと外側本体との間に配置された螺旋形スリーブ部分160を有する干渉アセンブリを示している。この螺旋形スリーブは、ピンと外側本体の両方に干渉継手が可能である。
【0152】
図40は、外側本体が逆テーパーエリア170と平行エリア171とを有する実際の蟻継ぎアセンブリを示しており、スリーブがアセンブリに対して収縮可能である。ここでのスリーブの柔軟特性は、少なくとも1つのスロット(この場合、173,174で示されている2つの端部からのスロット)の存在に起因する。
【0153】
図41は、部分がケーブルまたは電気コネクタとして構成されている仮想蟻継ぎアセンブリを示している。したがって、ケーブルを、開口181,183内ではんだ付けし、圧着し、あるいはその他の方法で接続することができる。湾曲ピン端内に、湾曲ピン端の端部に、保持バネ(図示せず)を閉じ込めることができる。
【0154】
図42は、部分がホースコネクタとして構成されている仮想蟻継ぎアセンブリを示しており、スリーブ192はスロット細部194によって拡大する。
【0155】
図43は、部分がホースコネクタとして構成されている実際の蟻継ぎアセンブリを示している。スリーブは、スロットを備えておらず、特性が弾性または剛性であり、移動動作およびテーパー係合によってロックされる。流体またはガスは、連続開口(204)を通過することができ、部分のロッキングおよび漏出に対するシーリングは、開口(204)のガスまたは流体の圧力、および/または、保持バネ細部(図示せず)により行うことができる。
【0156】
図44および図45は、複数の螺旋形ホースコネクタ、すなわち、外側螺旋形部およびテーパー内側部の一般的形状を有するHHC(螺旋形ホースコネクタ(helical hose connector))を示している。
a.A,BおよびCの図は、変形の様々な形状で同じ部分を示している。Aは、不変の「静止状態」部分であり、Bは、外側バネの回転によって変化しており(その結果、外側バネを短くし、広げる)、Cは、外側バネを後ろに引っ張ることによって変化している(その結果、外側バネを短くし、広げるが、Bのときよりももっと短く広がっている)。
b.D,EおよびFの図は、それぞれ、平丸でダイヤモンド断面のワイヤを有するHHC構造を示している。
c.Gの図は、強化プラスチックで作ることができる単一形式のHHCであり、おそらく、共にモールドされたシーリング細部とブランディング細部とを有する。
【0157】
図46は、図44Dと図44Gの部分を拡大したものであり、ここでは、46Dと46Gで示されている。
【0158】
図46Dは、外側エリア/部分120と内側エリア/部分121を有し、いずれもスパイラルワイヤ122によって連続している矩形断面ワイヤのシングル巻きである。また、外側エリア120のワイヤと連続している保持スパイラルまたは「グリップ」124を設けている。
【0159】
図46Gは、グリップおよび外側部分が断面においてより重く(おそらく内部金属バネ(図示せず)を有するプラスチック)、この外側部分は、形式が2つの開始点を持つ螺旋であるHHCである。図44Gは、タップまたは他の継手(図示せず)に接続された、ねじ込み可能であるシンプルコネクタとして示されている。代替形式は、ホースからホースへの接続であろう。内側部分は、ここでは、形式が螺旋ではなくソリッドで説明されており、射出成形、ダイキャスティング、あるいは他の方法で作ることができる。
【0160】
使用時に以下のシーケンスを用いることができる。
1.グリップ124は、引き戻される、および/または、回転する(その結果、その内部穴を増加させ、長さ129を短くする)。
2.ホースまたはチューブを、その後アパチャー123に挿入することができる。
3.グリップが解放されたとき、バネが戻り、ホースの外側表面に外側エリアグリップを作り出す。
(注記)
d.この発明の先行技術を超える利点は、螺旋形に変形し、ホースでさらにしっかりと保持する外側エリアにホースが引っ張られるように、使用時に必然的に丈夫であることである。
e.内側部分121は、外側部分120によって加圧されるため、ホースを支持する機能を果たす。
f.矢印123により示されている開口は、ホース挿入前はどんな断面であってもよいが、このホースの少なくとも一部は、ホースを「過度に小さく」するために必要である。この方法では、干渉継手が得られる。
g.内側部分または外側部分は、ソリッドまたは螺旋形にすることができ、組み込まれたかかり(バーブ)、ネジ、またはシーリング細部/ゴム/エラストマーであってもよい。
h.あらゆる部分または螺旋形の巻きの間で、あるいは、あらゆる部分または螺旋形の巻きに隣接するシーリング細部を設けてもよい。したがって、射出成形技術を用いて共同モールドすることによって、これらの部分を作ることができる。
i.複数の部分が、アセンブリを形成することができるが、本発明は、シングル単一アイテムであってもよいということを示すため、シングル部分が図35Gに示されている。
j.グリップが引き戻されたとき、このグリップを保持する細部を有することができ、ホースを挿入することができて、その後グリップが解放されるようにする。この方法において、HHCは、自動ロックメカニズムの性質を有する。先行技術は、シール力およびロック力を決めることを人に要求する。本発明は、自動的にそのタスクを行う(そして、ホースが力強く引っ張られた場合、本発明はより強い)。
k.HHCのワイヤ形式は、内側部分の巻きに対して、反対方向の同じ物が螺旋状に上る外側部分を有することができる。各々は以下の応用を有している。
○内側部分に対する反対巻き方向は、図44aから図44fに示されているように、組み立てたときに、内側部分と外側部分とが反対回転で抵抗するので、ホースを回転して外すことができないということを意味する。
○しかし一方で、巻きが同じ方向であるならば、開口内でホースを螺旋で巻くことができるが、内側部分を減らすと同時に外側部分を増やすホースを巻く方向になるであろう。
○したがって、反対巻きは、よりしっかり固定するが、同方向巻きは、おそらく、より迅速かつ簡単/ユーザフレンドリーである。
【0161】
本発明の態様を、例だけを用いて説明した。そして、当然のことながら、添付の特許請求の範囲で定められるような、それに関する範囲から離れることなく、変更および追加をそこに成すことができる。
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【図18】

【図19】

【図20】

【図21】

【図22】

【図23】

【図24】

【図25】

【図26】

【図27】

【図28】

【図29−30】

【図31A】

【図31B】

【図31C】

【図31D】

【図32】

【図33A】

【図33B】

【図34A】

【図34B】

【図35】

【図36】

【図37】

【図38】

【図39A】

【図39B】

【図39C】

【図40A】

【図40B】

【図40C】

【図41A】

【図41B】

【図41C】

【図42A】

【図42B】

【図42C】

【図42D】

【図43A】

【図43B】

【図43C】

【図43D】

【図44】

【図45】

【図46】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性的に変形可能なチューブを保持するためのコネクタであって、
接続ヘッドと、
上記接続ヘッドから伸びる内側部分と、
上記接続部から伸びると共に、少なくとも部分的に上記内側部分を取り囲み、上記弾性的に変形可能なチューブのための入口通路を画定する外側部分とを備え、
上記入口通路は、通路の幅が上記チューブの壁の幅よりも小さい制限エリアを少なくとも1つ有し、
上記外側部分および上記内側部分は、互いに対して動くよう構成され、上記チューブが上記制限エリアを通過して、さらに上記入口通路内に入ることを可能にし、
上記チューブを挿入して上記制限エリアを通過した後に、
上記チューブに対して、上記接続ヘッドから離れる方向に並進力が加えられたとき、
上記外側部分および上記内側部分は、これらの部分の間で、上記弾性的に変形可能なチューブをさらに圧迫するよう構成され、このチューブが、上記内側部分と上記外側部分との間で保持されるようにする
ことを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
請求項1に記載のコネクタにおいて、
上記内側部分は、略剛性であることを特徴とするコネクタ。
【請求項3】
請求項1に記載のコネクタにおいて、
上記外側部分は、略剛性であることを特徴とするコネクタ。
【請求項4】
請求項1または2に記載のコネクタにおいて、
上記外側部分は、構造において、少なくとも部分的に螺旋形であることを特徴とするコネクタ。
【請求項5】
請求項1または3に記載のコネクタにおいて、
上記内側部分は、構造において、少なくとも部分的に螺旋形であることを特徴とするコネクタ。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1つに記載のコネクタにおいて、
上記内側部分および上記外側部分の互いに対する動きは、上記内側部分および上記外側部分の円周寸法の互いに対する変化の結果であることを特徴とするコネクタ。
【請求項7】
請求項1から5のいずれか1つに記載のコネクタにおいて、
上記内側部分および上記外側部分の互いに対する動きは、上記チューブの長手方向のアクセスの方向への上記内側部分および上記外側部分のうちの少なくとも1つの動きの結果であることを特徴とするコネクタ。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1つに記載のコネクタにおいて、
全ての構成要素およびコネクタを、互いに一体に形成されていることを特徴とするコネクタ。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1つに記載のコネクタにおいて、
上記接続ヘッドおよび内側部分は、上記変形可能なチューブの内側の穴と位置合わせされた穴を有することを特徴とするコネクタ。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1つに記載のコネクタにおいて、
上記接続ヘッドには、ネジ山が付けられていることを特徴とするコネクタ。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか1つに記載のコネクタにおいて、
上記チューブが上記制限エリアを通って挿入された後、上記内側部分および上記外側部分のうちの少なくとも1つが、その最初の位置に向かって付勢されることを特徴とするコネクタ。
【請求項12】
請求項1から10のいずれか1つに記載のコネクタにおいて、
上記チューブが上記制限エリアを通って挿入された後、上記内側部分および上記外側部分のうちの少なくとも1つが、その最初の形状に戻るよう付勢されることを特徴とするコネクタ。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか1つに記載のコネクタおよびこのコネクタの上記入口通路内に嵌まり込む寸法を有する弾性的に変形可能なチューブを含むキットセット。
【請求項14】
実質的に、本明細書のベストモードに記載され、添付の図面に関して説明されたコネクタ。
【請求項15】
実質的に、本明細書のベストモードに記載され、添付の図面に関して説明されたキットセット。

【公表番号】特表2013−511682(P2013−511682A)
【公表日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−539842(P2012−539842)
【出願日】平成22年11月17日(2010.11.17)
【国際出願番号】PCT/NZ2010/000230
【国際公開番号】WO2011/062511
【国際公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(512131955)プク・リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】Puku Limited
【Fターム(参考)】