説明

平坦な第一及び第二のロックシステム

ネック部によってキャリアの外側フラップ(12)の縁部に取り付けられた、2つの肩部を有する少なくとも1つの第二の雄型ロック部(70A〜70C)から成り、第一のロックシステムとともに使用される、商品キャリア用の新しいタイプの第二のロックシステム。内側フラップ(26)が、各第二の雄型ロック部に対応する第二の雌型開口(74A〜74C)を有する。第二の雌型開口は、第二の切れ目線(76A〜76C)と折り目線(84A〜84C)とによって形成され、折り目線の中央部はフラップの縁部に向かって突出する一方、第二の切れ目線の中央部はフラップの縁部から離れる方向に突出し、それにより、第二の雄型ロック部を内側フラップの内側に当たる平坦位置に案内することができる。第二の雄型ロック部の肩部は、第二の切れ目線の延長部分に沿ったロックレッジに係合する。内向きに突出する1対のスリット(86A〜86F)を折り目線の端部に形成し、それにより、第二の雄型ロック部を平坦位置に滑らせることができるようにしてもよい。このロックシステムは、従来型ロックシステムでは邪魔になる平坦な底部を有する容器の包装に特に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[発明の背景]
[発明の分野]
本発明は、包括的には容器又は他のタイプの複数の商品を持ち運ぶためのキャリアに関する。このカートンは、底部フラップをかみ合わせるために平坦な第一及び第二のロックシステムを有する。第一及び第二のロックは、平坦面上でかみ合い、容器が平坦な底部を有していても、ロック状態に留まる。このキャリアは、缶及びボトル又はさまざまな形状及び寸法の容器の持ち運びに使用される。
【背景技術】
【0002】
[発明の背景]
ボトル又は缶を持ち運ぶためのラップアラウンド式キャリアをロックで固定することができる。これらのキャリアは通常、2つの底部フラップを互いにかみ合わせる第一及び第二のロックシステムを有する。第二のロックは特に、一般的にカートン内に突出する必要があり、平坦面上に位置しないので、平坦な底部を有する容器はこれらのロックシステムと干渉することが多い。ロックが平坦面上に位置して、キャリアを固定的にまとめて保持する第二のロックシステムを有することが望ましいであろう。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
[発明の概要]
簡単に説明すると、本発明は、第一及び第二のロックシステムによってしっかり保持されるラップアラウンド式キャリアに関する。このキャリアは、内側フラップと、上に重なる外側フラップとをかみ合わせて形成された底部板を有する。各第一のロックは、外側フラップ内のスリット切れ目によって形成された第一の雄型ロック部と、内側フラップ内の第一の雌型開口内に形成された第一のロックレッジとを有する。第一の雄型ロック部は、第一のロックレッジに係合し、第一のロックシステムは、キャリアの底部板に当たって平坦に位置する。
【0004】
第二のロックシステムは、外側フラップの縁部にネック部で連結された、2つの肩部を有する少なくとも1つの第二の雄型ロック部を有する。内側フラップ内に、各第二の雄型ロック部に対応して第二の雌型開口が形成されている。この第二の雌型開口は、内側フラップの縁部から第一の雌型開口より遠い位置に形成されている。各第二の雌型開口は、切れ目線と、内側フラップの縁部に切れ目線より近い位置にある折り目線とによって形成される。折り目線は、内側フラップの縁部に折り目線の端部より近い中央部を有する。折り目線は形状が弓形であることが好ましい。この第二の雌型開口を形成するための切れ目線は、内側フラップの縁部から切れ目線の端部より遠い中央部を有する。この第二の切れ目線はV字形であることが好ましい。この第二の切れ目線は、折り目線の各端部を越えて延出し、それにより、延長切れ目の、内側フラップの縁部から遠い側に沿って第二のロックレッジを形成し、第二の雄型ロック部の肩部がロックレッジに当たってロックされる。第二の切れ目線は、折り目線とその端部の各々で合流、又はほぼ合流する。雌型フラップが、この第二の雌型開口内に形成される。折り目線及び切れ目線を、その間の距離が中央部でより広くなるように配置することにより、第二の雄型ロック部の雌型開口内への挿入時の雌型フラップの折れ曲りを妨げる抵抗が与えられ、それにより、第二の雄型ロック部を内側フラップの内側に当たる平坦な位置に案内することが助けられる。切れ目線の中央部が内側フラップの縁部からさらに遠く離れていることも、第二の雄型ロック部を内側フラップの内側に当たる平坦な位置に案内することを助ける。1対のスリットを、折り目線の各端部が第二の切れ目線と合流する位置の近くに、内側フラップの縁部から離れる方向に延ばして設けてもよい。これらのスリットは、第二の雄型ロック部が内側フラップに当たって平坦に滑ることを助ける。各第二の雌型開口用のこれらのスリット間の距離が、第二の雄型ロック部のネック部の縁部間の距離より長く、それにより、ネック部がスリット間にはまることができるようにすることが好ましい。これは、ロックレッジが内側フラップの平面から押し出され、それにより、肩部が延長切れ目を通り抜けて、第二の雄型ロック部が解除されることがあり得ないように保証することを助ける。切れ目線の、延長部分を形成する端部でわずかに向きを変え、それにより、ロックされた第二のロックの応力を受けてこの切れ目線が引き裂けることを防止することができる。
【0005】
本発明のキャリアは、単一列又は多重列の容器の持ち運びに使用されることができる。このキャリアは、ボトル及び缶の両方に、またプラスチックカップにも使用することができる。
【0006】
第二のロックシステムが内側底部フラップの内側に当たって平坦に位置することにより、このロックシステムを、平坦な底部を有する、プラスチックカップ等の容器に使用することができる。第一のロックシステムも同様に、底部内側フラップに当たって平坦に位置する。
【0007】
本発明のキャリアは、開放端部を有してもよい。保持フラップをこのキャリアの端部の上部及び底部に配置し、それにより、ボトル又は缶の落下を防止することができる。本発明のロックシステムは、缶又はボトルがキャリアの端部から落下することを防止する他の手段を有するキャリアに、又は完全密封されたキャリアに使用することができる。
【0008】
添付の図面を参照すれば、本発明の多くの態様をよりうまく理解できるであろう。図中の構成要素は必ずしも同一縮尺ではなく、本発明の原理を明確に説明することに重点を置いている。さらに、図中では、同様の参照符号が幾つかの図面を通して対応部品を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
[好適な実施形態の詳細な説明]
本発明は、主として食品又は飲料の収容に用いられる缶、ボトル又はカップに使用される。本発明は、平坦な底部を有する容器の包装に特に有用である。
【0010】
図1に示されているように、本発明の一実施形態を形成するためのブランク10は、板紙等の折り曲げ可能なシート材料から形成される。本発明のキャリアを形成するためのブランク10は、外側フラップ12を有し、この外側フラップは折り目線16で側部板14に取り付けられ、この側部板は折り目線20で上部板18に取り付けられている。上部板18は、折り目線24で対向する側部板22に取り付けられており、この側部板は折り目線28で内側フラップ26に取り付けられている。
【0011】
指フラップ30A、30Bを切れ目線36A、36B及び折り目線32A、32Bによって設けてもよく、これらのフラップは、開放時に、キャリアを持ち運ぶための指開口部36A、36Bを形成する。ディスペンサフラップ40が、上部板18内に切り取り線38A、38Bによって形成されている。折り目線44でディスペンサフラップ40に取り付けられた開始タブ42を設けてもよく、それにより、ディスペンサフラップ40の除去を開始して、缶をキャリアから取り出すためのディスペンサ開口を設けることができる。
【0012】
キャリアを1群の缶の周りに締め付けるために、包装機のフィンガを挿入することができるヒール開口部46A〜46Fを設けてもよい。これらのヒール開口部46A〜46Fは、缶を適正位置に保持することも助ける。折り目線50A〜50Dでそれぞれ対応の側部板14又は22に取り付けられたタックインフラップ48A〜48Dと隅部ガセット板52A〜52Hとを設けることにより、缶の上部をキャリア内に保持するようにしてもよい。これらのタックインフラップ48A〜48D及び隅部ガセット板52A〜52Hは、折り目線54A〜54H、56A〜56H及び58A〜58Hを設けることによって構成される。缶をキャリア内に保持するためにタックインフラップ48A〜48D及び隅部ガセット板52A〜52Hを所定位置に折り曲げるのを助けるように、開口部60A〜60Hを設けてもよい。
【0013】
このキャリアは、第一のロックシステム及び第二のバックアップロックシステムの組み合わせによってしっかり保持される。第一の雄型ロック部64A〜64Cが、折り目線62に沿って形成されて、第一の雌型開口部66A〜66C内に形成されたそれぞれの第一のロックレッジ68A〜68Cに係合してロックするようになっている。
【0014】
第二の雄型ロック部70A〜70Eが、それらをネック部75A〜75Cによって取り付けた外側フラップ12の延長部分として形成されている。第二の雌型開口74A〜74Cが、第二の切れ目線76A〜76Cと、内側フラップ26の終端縁88にほぼ平行である折り目線84A〜84Cとによって内側フラップ26内に形成されている。第二の雄型ロック部70A〜70cの肩部72A〜72Fが、ロック動作の際に内側フラップ26を通り抜けて、図5Aに符号87E、87Fで示されているロックレッジに当接するロック位置に進むことができるようにするために、第二の切れ目線76A〜76Cの延長切れ目部80A〜80Fが設けられている。これらのロックレッジ87A〜87Fは、切れ目部の、内側フラップ26の終端縁88から遠い側で延長切れ目部80A〜80Fに隣接している。ロック中に第二の雄型ロック部70A〜70Cの肩部72A〜72Fを延長切れ目部80A〜80Fに挿通させたとき、それらによって加えられる応力を受けて切れ目部80A〜80Fが内側フラップ26内へ裂けることを防止するために、各延長切れ目部80A〜80Fの端部に終端切れ目82A〜82Fを設けてもよい。
【0015】
ブランク10を2列に並んだ6本の缶群に巻き付けて、第一及び第二のロックを一緒にロックすることによって固定する。タックインフラップ48A〜48Dを内側に折り曲げて、カートンの端部と側部板14及び22とに隣接した缶によって所定位置に保持する。これらのタックインフラップ48A〜48Dは、隅部ガセット板52A〜52Hを図2に示されたような缶の隅部に隣接した位置に保持し、図2はキャリアを倒置位置で示している。外側フラップ12を内側フラップ26の上に重ねて、図2〜図4に示されているように、第一の雄型ロック部64A〜64Cを第一の雌型開口部66A〜66Cに挿入し、第一のロックレッジ68A〜68Cに当ててロックする。
【0016】
図3に示されているように、第二の雄型ロック部70A〜70Cを第二の雌型開口74A〜74Cに挿入するが、図3も、キャリアのロックを説明するために、キャリアを倒置位置で示している。包装機は、図4に示されているように、第二の雄型ロック部70A〜70Cを第二の雌型開口74A〜74C内へ完全に押し込むことにより、ロック動作を継続する。第二の雄型ロック部70A〜70Cは、第二の切れ目線76A〜76Cの形状によって内側フラップ26の内側に当たって平坦位置に案内され、第二の切れ目線は、その中央部が内側フラップ26の終端縁88から第二の切れ目線76A〜76Cの端部より遠い位置にある。この第二の切れ目線76A〜76Cは、第二の雄型ロック部70A〜70Cを平坦位置に案内するのを助ける頂部を有するV字形であることが好ましい。折り目線84A〜84Cの中央部は、内側フラップ26の終端縁88に折り目線の端部より近い位置にある。第二の切れ目線76A〜76C及び折り目線84A〜84Cの形状により、結果的に中央部が端部より広い第二の雌型フラップ77A〜77Cが形成される。これは、第二の雌型フラップが内側に押されることに対する抵抗力を与え、このことは、第二の雄型ロック部70A〜70Cが平坦面上に位置することを保証するのを助ける。第二の雌型フラップ77A〜77Cも、内側へ押し込まれることにそれらが抵抗するため、 平坦面上に留まる。各折り目線84A〜84Cは各端部で、第二の切れ目線76A〜76Cと合流するか、ほぼ合流するまで向きが変わる。第二の雌型開口74A〜74Cの好適な構成は、折り目線84A〜84Cの形状が弓形であり、第二の切れ目線76A〜76CがV字形であって頂部78A〜78Cを有することである。
【0017】
第二の雄型ロック部70Cが第二の雌型開口74Cに入る様子が、図5Aに示されている。第一の雄型ロック部64Cが第一のロックレッジ68Cに当たる内側ロックの完了状態が、図5に示されている。
【0018】
図5Aに示されているように、第二の雄型ロック部70Cは、第二の雌型開口74Cに挿入されるように並んでおり、肩部72E、72Fが延長切れ目80E、80Fを通って挿入されるように並んでいる。可能な限り平坦であり、そのため、容器の平坦な底部によって妨げられない第二のロックシステムを設けるために、内側フラップ26及び外側フラップ12のすべての部分が、同一平面上にあるか、その平面からわずかに変位するだけであることが必要である。
【0019】
この離れ業は、2つの追加的な特徴の導入によって本発明の第二のロックシステムで助けられ、その追加的な特徴は、第二のロックがしっかりロックされたままであることを保証するのも助ける。スリット86A〜86Fを設け、それにより、内側フラップ26の、図5及び図5Aに第二の切れ目線76Cに隣接したスリット86E及び86Fで示されているようなスリットの間の部分をわずかに外向きに変位させることができるようにしてもよい。これらのスリット86A〜86Fは、第二の切れ目線76A〜76Eから、終端縁88から離れる方向に延びる。各スリットは、折り目線84A〜84Eの端部の近くに位置している。スリット86E及び86F間でのこのわずかな変位は、第二の雄型ロック部70Cのネック部75Cを第二の雌型開口74Cにはめ込むことができるようにするために必要である。これらのスリット86A〜86Fにより、肩部72E、72Fが延長切れ目80E、80Fを通り抜けた後、ロックレッジ87E、87Fは内側フラップ26の平面に戻ることができ、第二の雄型ロック部は図5Aに示されているようなロック位置にある。図5A及び図5に示されているように、もしロックレッジ87E、87Fが内側フラップ26の平面から変位し、したがって延長切れ目80E、80Fの他方側のロックランド部85E、85Fと異なる平面上にあるとすると、肩部72E、72Fが延長切れ目80E、80Fを通り抜けて戻る可能性があり、第二の雄型ロック部70Cが解除されるであろう。ロックレッジ87E、87Fをロックランド部85E、85Fと同一平面に戻すために、図5Aに示されているように、ネック部75Cの縁部73E、73F間の距離Bが、スリット86E、86F間の距離Aより短くなければならない。
【0020】
図6には、第一の雄型ロック部64C及び第二の雄型ロック部70Cの両方がほぼ平坦な位置に示されている。キャリア内の容器が平坦な底部を有することは、本発明の第一及び第二のロック構成とは干渉しない。
【0021】
缶を装入したこのキャリアは、指フラップ30A、30Bを内側に押し込んだときに持ち運ぶことができる。このキャリアは、開始タブ42を掴んで切り取り線38A、38Bを引き裂き、ディスペンサフラップ40を引き開くことによって開くことができる。
【0022】
多くの他のタイプの缶パックが本発明の第一及び第二のロック構成を利用することができることを理解する必要がある。本発明の第一及び第二のロックシステムはまた、さまざまなタイプの商品や、カップ及びボトル等の他のタイプの容器を包装するために使用できる。このロックシステムは、1列、2列又は3列以上に並んだ容器を持ち運ぶラップアラウンド式キャリアのロックに使用できる。
【0023】
2列に並べた6本のボトルを持ち運ぶためのラップアラウンド式キャリアである本発明の別の実施形態を形成するためのブランク110が、図7に示されている。このブランク110から形成されるキャリアは、図1に示したブランク10から形成されたキャリアと同じ第一及び第二のロックシステムを使用する。図7に示されたブランク110のロックシステムを説明するために、図1に使用したものと同じ符号列62〜82を使用する。
【0024】
図7に示されているブランク110は、外側フラップ112を有し、これは折り目線116で下側部板114に連結され、下側部板は折り目線120で上側部板118に連結され、上側部板は折り目線124で上部板122に連結され、上部板は折り目線128で上側部板126に連結されている。上側部板126は折り目線132で下側部板130に連結され、下側部板は折り線136で内側フラップ134に連結されている。
【0025】
ブランク110から形成されたキャリアは、装入済みキャリアを持ち運ぶための指開口部138A〜138Bを有する。開放端部を有するキャリア内にボトルを保持するのを助けるとともに、ボトルの周りにより緊密に巻き付くために、ボトルキャップ開口部140A〜140Fが設けられている。ボトルキャップ開口部140A〜140Fの引き裂けを防止するとともに、ボトルキャップ及びネック部がボトルキャップ開口部140A〜140F内にはまり込むようにするために、拡張スリット142A〜142Fが設けられている。それぞれ折り目線146及び150で上部板122に連結された端部フラップ144及び148が設けられている。ガセット板152A〜152Dにより、端部フラップ144及び148を下向きに折り曲げ、それにより、ボトルをキャリア内に保持するのを助ける。ガセット板152A〜152Dは、折り目線154A〜154Dで上側部板118又は上側部板126に取り付けられている。
【0026】
ボトルのヒールがはまり込み、それにより、ボトルをキャリア内に保持し、且つキャリアがボトル群に緊密に巻き付くのを助けるために、ヒール開口部156A〜156Fを設けてもよい。一例としてヒール開口部156Aを使用して、切れ目162で分離された対の扉158A、158Bが設けられている。ボトルのヒールがキャリアを引き裂くことなくヒール開口部156Aに緊密にはまり込むことができるように、拡張スリット164が設けられている。
【0027】
ブランク10を一群の缶に巻き付けたやり方とほぼ同じやり方で、ブランク110を一群のボトルに巻き付ける。ブランク110を2列に並んだ6本のボトル群の上にたれ掛けて、上側部板118及び126と下側部板114及び130とを下方に折り曲げる。ボトルキャップ及びボトルのネック部の一部分が、各ボトルキャップ開口部140A〜140Fを通って突出するであろう。端部フラップ144及び148を下方に折り曲げて、それらがガセット板152A〜152Fによって保持されるロック位置に置く。ヒール開口部156Aの扉部158A、158B及び他のヒール開口部156B〜156Fの扉部を内側に押し込み、ボトルのヒールを扉部の間で各ヒール開口部156A〜156F内に挿入する。158A、158Bによって示されるような扉部は、ボトルをヒール開口部内に保持するのを助ける。内側フラップ134をボトルの底部に当てて折り曲げ、外側フラップ112を折り曲げて内側フラップ134の上に重ねる。第一の雄型ロック部64A〜64Cを第一の雌型開口部66A〜66Cに挿入して、第一のロックレッジ68A〜68Cに係合させる。第二の雄型ロック部70A〜70Cを第二の雌型開口74A〜74Cに通して挿入し、それにより、第二の雄型ロック部70A〜70Cの肩部72A〜72Fを、延長切れ目80A〜80Fによって形成された第二のロックレッジ(図5Aの87E、87Fを参照)に係合させる。第一の雄型ロック部64A〜64C及び第二の雄型ロック部70A〜70Cの両方が、内側フラップ134の内側に当たってほぼ平坦に位置する。
【0028】
本発明の第一のロックシステム及び第二のロックシステムは、缶、ボトル及びカップ用のラップアラウンド式キャリアに使用できる。それはまた、キャリアの端部をロックするために、12本缶パックキャリア等の完全密封型キャリアにも使用できる。この場合、キャリアの端部が、本発明の第一及び第二のロックシステムでかみ合わされる。
【0029】
添付の図面及び詳細な説明を考察すれば、本発明の他のシステム、方法、特徴及び利点が当業者に明らかである、又は明らかになるであろう。そのようなすべての追加システム、方法、特徴及び利点は、本説明に含まれ、本発明の範囲に入り、添付の特許請求の範囲によって保護されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1A】本発明の一実施形態の、6本の缶を収容するためのキャリアを形成するためのキャリアブランクの平面図である。
【図1B】本発明の一実施形態の、6本の缶を収容するためのキャリアを形成するためのキャリアブランクの平面図である。
【図2】図1のブランクから形成されて、6本の缶に巻き付けられているキャリアであって、倒置位置に示されて、ロックの準備をして並んでいる第二の雄型ロック部を示す、キャリアの斜視図である。
【図3】図2のキャリアの、第二の雄型ロック部が第二の雌型開口に途中まで挿入されている状態での斜視図である。
【図4】図3のキャリアの、第二の雄型ロック部が第二の雌型開口に挿入されてロックされている状態での斜視図である。
【図5A】ロックの課程にある第一及び第二のロックの破断図である。
【図5】係合した第一及び第二のロックの破断図である。
【図6】第一及び第二のロックが基本的に平坦になっている様子を示す、図5の底部板の6−6線に沿った断面斜視図である。
【図7A】本発明の一実施形態の、6本のボトルを収容するためのキャリアを形成するためのキャリアブランクの平面図である。
【図7B】本発明の一実施形態の、6本のボトルを収容するためのキャリアを形成するためのキャリアブランクの平面図である。
【図8】図7のブランクから形成されて、6本のボトルに巻き付けられているキャリアであって、倒置位置に示されて、第一及び第二のロックのすべてがロックされているところを示す、キャリアの斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の商品を持ち運ぶためのラップアラウンド式商品キャリアであって、
(a)該ラップアラウンド式キャリアは、上部板、対向する側部板、及び底部板を備え、該底部板は終端縁を有する内側フラップと終端縁を有する外側フラップとから成り、該外側フラップの一部分が該内側フラップの一部分と重り、
(b)該内側フラップは、該内側フラップ内の第一の雌型開口によって形成された少なくとも1つの第一のロックレッジを有し、該外側フラップは、該外側フラップ内のスリット切れ目によって形成された、各ロックレッジに対応する第一の雄型ロック部を有し、
(c)該外側フラップは、該フラップの該終端縁にネック部で取り付けられた、2つの肩部を有する少なくとも1つの第二の雄型ロック部を有し、該内側フラップは、各第二の雄型ロック部に対応する第二の雌型開口を有し、該第二の雌型開口は、該内側フラップの該終端縁から該第一の雌型開口より遠い位置にあり、各第二の雌型開口は、第二の切れ目線と、該内側フラップの該終端縁に該切れ目線より近い位置にある折り目線とによって形成され、該折り目線は、中央部及び2つの端部を有し、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部で該折り目線と少なくともほぼ合流し、該第二の切れ目線はその中央部が該内側フラップの該終端縁から該切れ目線の残り部分より相当に遠い位置にあり、前記第二の切れ目線及び該折り目線は、該第二の雌型開口内に雌型フラップを形成し、該折り目線は、該折り目線の該端部から該中央部まで該内側フラップの該終端縁に向かって突出し、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部を越えて延出し、それにより、該延長切れ目の、該内側フラップの該終端縁から遠い側に沿って第二のロックレッジを形成するようにした、ラップアラウンド式商品キャリア。
【請求項2】
前記延長切れ目は、前記折り目線の各端部から遠い点で向きが変わって、前記内側フラップの前記終端縁に向かって突出する、請求項1に記載のラップアラウンド式キャリア。
【請求項3】
各第二の雌型開口は、前記折り目線の各端部の近くで前記第二の切れ目線から、前記内側フラップの前記終端縁から離れる方向に短距離にわたって延びるスリットを有する、請求項1に記載のラップアラウンド式キャリア。
【請求項4】
各第二の雄型ロック部の前記ネック部は、2つの縁部を有し、該ネック部の該縁部間の距離は、前記スリット間の距離より短く、前記第二の雄型ロック部の前記ネック部は、前記スリット間の前記第二の雌型開口にはまるように構成されている、請求項3に記載のラップアラウンド式キャリア。
【請求項5】
複数の商品が装入されており、各第一の雄型ロック部は、第一の雌型開口によって形成されたロックレッジに係合し、各第二の雄型ロック部の前記肩部は、第二のロックレッジに係合し、それにより、前記複数の商品を前記キャリア内に固定する、請求項1に記載のラップアラウンド式キャリア。
【請求項6】
複数の商品を持ち運ぶためのラップアラウンド式商品キャリアであって、
(a)該ラップアラウンド式キャリアは、上部板、対向する側部板、及び底部板を備え、該底部板は終端縁を有する内側フラップと、終端縁を有する外側フラップとから成り、該外側フラップの一部分が該内側フラップの一部分と重なり、
(b)該内側フラップは、該内側フラップ内の第一の雌型開口によって形成された少なくとも1つの第一のロックレッジを有し、該外側フラップは、該外側フラップ内のスリット切れ目によって形成された、各ロックレッジに対応する第一の雄型ロック部を有し、
(c)該外側フラップは、該フラップの該終端縁にネック部で取り付けられた、2つの肩部を有する少なくとも1つの第二の雄型ロック部を有し、該内側フラップは、各第二の雄型ロック部に対応する第二の雌型開口を有し、該第二の雌型開口は、該内側フラップの該終端縁から該第一の雌型開口より遠い位置にあり、各第二の雌型開口は、第二の切れ目線と、該内側フラップの該終端縁に該切れ目線より近い位置にある折り目線とによって形成され、該折り目線は、形状が弓形であり、中央部及び2つの端部を有し、該中央部は、該内側フラップの該終端縁に該折り目線の該端部より近い位置にあり、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部で該折り目線と合流し、該第二の切れ目線は、V字形であり、該V字の頂部は、該内側フラップの該終端縁から該切れ目線の残り部分より遠い位置にあり、該第二の切れ目線及び該折り目線は、該第二の雌型開口内に雌型フラップを形成し、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部を越えて延出し、それにより、該延長切れ目の、該内側フラップの該終端縁から遠い側に沿って第二のロックレッジを形成するようにした、ラップアラウンド式商品キャリア。
【請求項7】
複数の商品が装入されており、各第一の雄型ロック部は、第一の雌型開口によって形成されたロックレッジに係合し、各第二の雄型ロック部の前記肩部は、第二のロックレッジに係合し、それにより、前記複数の商品を前記キャリア内に固定する、請求項6に記載のラップアラウンド式キャリア。
【請求項8】
前記延長切れ目は、前記折り目線の各端部から遠い点で向きが変わって、前記内側フラップの前記終端縁に向かって突出する、請求項6に記載のラップアラウンド式キャリア。
【請求項9】
各第二の雌型開口は、前記折り目線の各端部の近くで前記第二の切れ目線から、前記内側フラップの前記終端縁から離れる方向に短距離にわたって延びるスリットを有する、請求項7に記載の複数の商品が装入されたラップアラウンド式キャリア。
【請求項10】
各第二の雄型ロック部の前記ネック部は、2つの縁部を有し、該ネック部の該縁部間の距離は、前記スリット間の距離より短く、前記第二の雄型ロック部の前記ネック部は、前記スリット間の前記第二の雌型開口にはまるように構成されている、請求項9に記載の複数の商品が装入されたラップアラウンド式キャリア。
【請求項11】
複数の容器を持ち運ぶためのラップアラウンド式キャリアを形成するブランクであって、
(a)該ラップアラウンド式キャリアは、上部板、対向する側部板、及び底部板を備え、該底部板は終端縁を有する内側フラップと、終端縁を有する外側フラップとから成り、
(b)該内側フラップは、該内側フラップ内の第一の雌型開口によって形成された少なくとも1つの第一のロックレッジを有し、該外側フラップは、該外側フラップ内のスリット切れ目によって形成された、各ロックレッジに対応する第一の雄型ロック部を有し、
(c)該外側フラップは、該フラップの該終端縁にネック部で取り付けられた、2つの肩部を有する少なくとも1つの第二の雄型ロック部を有し、該内側フラップは、各第二の雄型ロック部に対応する第二の雌型開口を有し、該第二の雌型開口は、該内側フラップの該終端縁から該第一の雌型開口より遠い位置にあり、各第二の雌型開口は、第二の切れ目線と、該内側フラップの該終端縁に該切れ目線より近い位置にある折り目線とによって形成され、該折り目線は、中央部及び2つの端部を有し、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部で該折り目線と少なくともほぼ合流し、該第二の切れ目線は、その中央部が該内側フラップの該終端縁から該切れ目線の残り部分より相当に遠い位置にあり、該第二の切れ目線及び該折り目線は、該第二の雌型開口内に雌型フラップを形成し、該折り目線は、該折り目線の該端部から該中央部まで該内側フラップの該終端縁に向かって突出し、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部を越えて延出し、それにより、該延長切れ目の、該内側フラップの該終端縁から遠い側に沿って第二のロックレッジを形成するようにした、ラップアラウンド式キャリアを形成するブランク。
【請求項12】
2列に並んだ複数の容器を持ち運ぶためのラップアラウンド式キャリアであって、
(a)第一の雄型ロック部及び対応の第一のロックレッジと、
(b)第二の雄型ロック部及び2つの第二のロックレッジと、
を少なくとも2組有する、請求項1に記載のラップアラウンド式キャリア。
【請求項13】
2列に並んだ複数の容器を持ち運ぶためのラップアラウンド式キャリアであって、
(a)第一の雄型ロック部及び対応の第一のロックレッジと、
(b)第二の雄型ロック部及び2つの第二のロックレッジと、
を少なくとも2組有する、請求項6に記載のラップアラウンド式キャリア。
【請求項14】
1列に並んだ複数の容器を持ち運ぶための、請求項1に記載のラップアラウンド式キャリア。
【請求項15】
1列に並んだ複数の容器を持ち運ぶための、請求項6に記載のラップアラウンド式キャリア。
【請求項16】
2列に並んだ複数の容器を装入したラップアラウンド式キャリアであって、
(a)該ラップアラウンド式キャリアは、上部板、対向する側部板、及び底部板を備え、該底部板は終端縁を有する内側フラップと終端縁を有する外側フラップとから成り、該外側フラップの一部分が該内側フラップの一部分と重なり、
(b)該内側フラップは、少なくとも2つの第一のロックレッジを有し、各レッジは、該内側フラップ内の第一の雌型開口によって形成され、該外側フラップは、該外側フラップ内のスリット切れ目によって形成された、各ロックレッジに対応する第一の雄型ロック部を有し、各第一の雄型ロック部は、第一のロックレッジに係合し、各第一の雄型ロック部は、該内側フラップに当たって少なくともほぼ平坦であり、
(c)該外側フラップは、少なくとも2つの第二の雄型ロック部を有し、各第二の雄型ロック部は、該フラップの該終端縁にネック部で取り付けられ、該内側フラップは、各第二の雄型ロック部に対応する第二の雌型開口を有し、該第二の雌型開口は該内側フラップの該終端縁から該第一の雌型開口より遠い位置にあり、各第二の雌型開口は、第二の切れ目線と、該内側フラップの該終端縁に該切れ目線より近い位置にある折り目線とによって形成され、該折り目線は、中央部及び2つの端部を有し、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部で該折り目線と少なくともほぼ合流し、該第二の切れ目線は、その中央部が該内側フラップの該終端縁から該切れ目線の残り部分よりかなり遠い位置にあり、該第二の切れ目線及び該折り目線は該第二の雌型開口内に雌型フラップを形成し、該折り目線は、該折り目線の該端部から該中央部まで該内側フラップの該終端縁に向かって突出し、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部を越えて延出し、それにより、該延長切れ目の、該内側フラップの該終端縁から遠い側に沿って第二のロックレッジを形成し、各第二の雄型ロック部は、第二の雌型開口を通って延出し、各第二の雄型ロック部の各肩部が、第二のロックレッジに係合し、各第二の雄型ロック部は、該キャリアの該内側フラップに当たって少なくともほぼ平坦である、2列に並んだ複数の容器を装入したラップアラウンド式キャリア。
【請求項17】
前記延長切れ目は、前記折り目線の各端部から遠い点で向きが変わって、前記内側フラップの前記終端縁に向かって突出する、請求項16に記載の2列に並んだ複数の容器を装入したラップアラウンド式キャリア。
【請求項18】
各第二の雌型開口は、前記折り目線の各端部の近くで前記第二の切れ目線から、前記内側フラップの前記終端縁から離れる方向に短距離にわたって延びるスリットを有する、請求項16に記載の2列に並んだ複数の容器を装入したラップアラウンド式キャリア。
【請求項19】
各第二の雄型ロック部の前記ネック部は、2つの縁部を有し、該ネック部の該縁部間の距離は、前記スリット間の距離より短く、前記第二の雄型ロック部の前記ネック部は、前記スリット間の前記第二の雌型開口にはまるように構成されている、請求項18に記載の2列に並んだ複数の容器を装入したラップアラウンド式キャリア。
【請求項20】
前記容器は、缶である、請求項16に記載のラップアラウンド式キャリア。
【請求項21】
前記容器は、ボトルである、請求項16に記載のラップアラウンド式キャリア。
【請求項22】
1列に並んだ複数の容器を装入したラップアラウンド式キャリアであって、
(a)該ラップアラウンド式キャリアは、上部板、対向する側部板、及び底部板を備え、該底部板は終端縁を有する内側フラップと、終端縁を有する外側フラップとから成り、該外側フラップの一部分が該内側フラップの一部分と重なり、
(b)該内側フラップは、少なくとも2つの第一のロックレッジを有し、各レッジは、該内側フラップ内の第一の雌型開口によって形成され、該外側フラップは、該外側フラップ内のスリット切れ目によって形成された、各ロックレッジに対応する第一の雄型ロック部を有し、各第一の雄型ロック部は、第一のロックレッジに係合し、各第一の雄型ロック部は、該内側フラップに当たって少なくともほぼ平坦であり、
(c)該外側フラップは、少なくとも2つの第二の雄型ロック部を有し、各第二の雄型ロック部は、該フラップの該終端縁にネック部で取り付けられ、該内側フラップは、各第二の雄型ロック部に対応する第二の雌型開口を有し、該第二の雌型開口は、該内側フラップの該終端縁から該第一の雌型開口より遠い位置にあり、各第二の雌型開口は、第二の切れ目線と、該内側フラップの該終端縁に該切れ目線より近い位置にある折り目線とによって形成され、該折り目線は、中央部及び2つの端部を有し、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部で該折り目線と少なくともほぼ合流し、該第二の切れ目線は、その中央部が該内側フラップの該終端縁から該切れ目線の残り部分より相当に遠い位置にあり、該第二の切れ目線及び該折り目線は、該第二の雌型開口内に雌型フラップを形成し、該折り目線は、該折り目線の該端部から該中央部まで該内側フラップの該終端縁に向かって突出し、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部を越えて延出し、それにより、該延長切れ目の、該内側フラップの該終端縁から遠い側に沿って第二のロックレッジを形成し、各第二の雄型ロック部は第二の雌型開口を通って延出し、各第二の雄型ロック部の各肩部が、第二のロックレッジに係合し、各第二の雄型ロック部は、該キャリアの該内側フラップに当たって少なくともほぼ平坦である、1列に並んだ複数の容器を装入したラップアラウンド式キャリア。
【請求項23】
前記延長切れ目は、前記折り目線の各端部から遠い点で向きが変わって、前記内側フラップの前記終端縁に向かって突出する、請求項22に記載の1列に並んだ複数の容器を装入したラップアラウンド式キャリア。
【請求項24】
スリットが、前記折り目線の各端部の近くで前記第二の切れ目線から、前記内側フラップの前記終端縁から離れる方向に短距離にわたって延びる、請求項22に記載の1列に並んだ複数の容器を装入したラップアラウンド式キャリア。
【請求項25】
2列に並んだ少なくとも4つの缶を装入したラップアラウンド式キャリアであって、
(a)該ラップアラウンド式キャリアは、上部板、対向する側部板、及び底部板を備え、該底部板は終端縁を有する内側フラップと終端縁を有する外側フラップとから成り、該外側フラップの一部分が該内側フラップの一部分と重なり、
(b)該内側フラップは、少なくとも2つの第一のロックレッジを有し、各レッジは、該内側フラップ内の第一の雌型開口によって形成され、該外側フラップは、該外側フラップ内のスリット切れ目によって形成された、各ロックレッジに対応する第一の雄型ロック部を有し、各第一のロック部は、第一のロックレッジに係合し、各第一の雄型ロック部は、該内側フラップに当たって少なくともほぼ平坦であり、
(c)該外側フラップは、少なくとも2つの第二の雄型ロック部を有し、各第二の雄型ロック部は、該フラップの該終端縁にネック部で取り付けられ、該内側フラップは、各第二の雄型ロック部に対応する第二の雌型開口を有し、該第二の雌型開口は、該内側フラップの該終端縁から該第一の雌型開口より遠い位置にあり、各第二の雌型開口は、第二の切れ目線と、該内側フラップの該終端縁に該切れ目線より近い位置にある折り目線とによって形成され、該折り目線は、中央部及び2つの端部を有し、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部で該折り目線と少なくともほぼ合流し、該第二の切れ目線は、その中央部が該内側フラップの該終端縁から該切れ目線の残り部分よりかなり遠い位置にあり、該第二の切れ目線及び該折り目線は、該第二の雌型開口内に雌型フラップを形成し、該折り目線は、該折り目線の該端部から該中央部まで該内側フラップの該終端縁に向かって突出し、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部を越えて延出し、それにより、該延長切れ目の、該内側フラップの該終端縁から遠い側に沿って第二のロックレッジを形成し、各第二の雄型ロック部は、第二の雌型開口を通って延出し、各第二の雄型ロック部の各肩部が、第二のロックレッジに係合し、各第二の雄型ロック部は、該キャリアの該内側フラップに当たって少なくともほぼ平坦である、2列に並んだ少なくとも4つの缶を装入したラップアラウンド式キャリア。
【請求項26】
前記延長切れ目は、前記折り目線の各端部から遠い点で向きが変わって、前記内側フラップの前記終端縁に向かって突出する、請求項25に記載の2列に並んだ少なくとも4つの缶を装入したラップアラウンド式キャリア。
【請求項27】
スリットが、前記折り目線の各端部の近くで前記第二の切れ目線から、前記内側フラップの前記終端縁から離れる方向に短距離にわたって延びる、請求項25に記載の2列に並んだ少なくとも4つの缶を装入したラップアラウンド式キャリア。
【請求項28】
2列に並んだ少なくとも4本のボトルを装入したラップアラウンド式キャリアであって、
(a)該ラップアラウンド式キャリアは、上部板、対向する側部板、及び底部板を備え、該底部板は終端縁を有する内側フラップと終端縁を有する外側フラップとから成り、該外側フラップの一部分が該内側フラップの一部分と重なり、
(b)該内側フラップは、少なくとも2つの第一のロックレッジを有し、各レッジは、該内側フラップ内の第一の雌型開口によって形成され、該外側フラップは、該外側フラップ内のスリット切れ目によって形成された、各ロックレッジに対応する第一の雄型ロック部を有し、各第一のロック部は、第一のロックレッジに係合し、各第一の雄型ロック部は、該内側フラップに当たって少なくともほぼ平坦であり、
(c)該外側フラップは、少なくとも2つの第二の雄型ロック部を有し、各第二の雄型ロック部は、該フラップの該終端縁にネック部で取り付けられ、該内側フラップは、各第二の雄型ロック部に対応する第二の雌型開口を有し、該第二の雌型開口は、該内側フラップの該終端縁から該第一の雌型開口より遠い位置にあり、各第二の雌型開口は、第二の切れ目線と、該内側フラップの該終端縁に該切れ目線より近い位置にある折り目線とによって形成され、該折り目線は、中央部及び2つの端部を有し、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部で該折り目線と少なくともほぼ合流し、該第二の切れ目線は、その中央部が該内側フラップの該終端縁から該切れ目線の残り部分よりかなり遠い位置にあり、該第二の切れ目線及び該折り目線は、該第二の雌型開口内に雌型フラップを形成し、該折り目線は、該折り目線の該端部から該中央部まで該内側フラップの該終端縁に向かって突出し、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部を越えて延出し、それにより、該延長切れ目の、該内側フラップの該終端縁から遠い側に沿って第二のロックレッジを形成し、各第二の雄型ロック部は、第二の雌型開口を通って延出し、各第二の雄型ロック部の各肩部が、第二のロックレッジに係合し、各第二の雄型ロック部は、該キャリアの該内側フラップに当たって少なくともほぼ平坦である、2列に並んだ少なくとも4本のボトルを装入したラップアラウンド式キャリア。
【請求項29】
前記延長切れ目は、前記折り目線の各端部から遠い点で向きが変わって、前記内側フラップの前記終端縁に向かって突出する、請求項28に記載の2列に並んだ少なくとも4本のボトルを装入したラップアラウンド式キャリア。
【請求項30】
スリットが、前記折り目線の各端部の近くで前記第二の切れ目線から、前記内側フラップの前記終端縁から離れる方向に短距離にわたって延びる、請求項28に記載の2列に並んだ少なくとも4本のボトルを装入したラップアラウンド式キャリア。
【請求項31】
商品キャリア内において、該キャリアの対向する側部板に連結されたかみ合い板であって、
(a)該かみ合い板は、該キャリアの該側部板に連結された内側フラップ及び外側フラップを備え、該内側フラップ及び該外側フラップの各々は終端縁を有し、該外側フラップの一部分が該内側フラップの一部分と重なり、
(b)該内側フラップは、該内側フラップ内の第一の雌型開口によって形成された少なくとも1つの第一のロックレッジを有し、該外側フラップは、該外側フラップ内のスリット切れ目によって形成された各ロックレッジに対応する第一の雄型ロック部を有し、
(c)該外側フラップは、該フラップの該終端縁にネック部で取り付けられた2つの肩部を有する少なくとも1つの第二の雄型ロック部を有し、該内側フラップは、各第二の雄型ロック部に対応する第二の雌型開口を有し、該第二の雌型開口は、該内側フラップの該終端縁から該第一の雌型開口より遠い位置にあり、各第二の雌型開口は、第二の切れ目線と、該内側フラップの該終端縁に該切れ目線より近い位置にある折り目線とによって形成され、該折り目線は、中央部及び2つの端部を有し、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部で該折り目線と少なくともほぼ合流し、該第二の切れ目線は、その中央部が該内側フラップの該終端縁から該切れ目線の残り部分よりかなり遠い位置にあり、該第二の切れ目線及び該折り目線は、該第二の雌型開口内に雌型フラップを形成し、該折り目線は、該折り目線の該端部から該中央部まで該内側フラップの該終端縁に向かって突出し、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部を越えて延出し、それにより、該延長切れ目の、該内側フラップの該終端縁から遠い側に沿って第二のロックレッジを形成するようにした、かみ合い板。
【請求項32】
前記延長切れ目は、前記折り目線の各端部から遠い点で向きが変わって、前記内側フラップの前記終端縁に向かって突出する、請求項28に記載のかみ合い板。
【請求項33】
スリットが、前記折り目線の各端部の近くで前記第二の切れ目線から、前記内側フラップの前記終端縁から離れる方向に短距離にわたって延びる、請求項31に記載のかみ合い板。
【請求項34】
前記キャリアに複数の商品が装入されており、各第一の雄型ロック部は、第一の雌型開口によって形成されたロックレッジに係合し、各第二の雄型ロック部の前記肩部は、第二のロックレッジに係合し、それにより、前記内側フラップ及び前記外側フラップをかみ合い板として互いに固定する、請求項31に記載のかみ合い板。
【請求項35】
商品キャリア内において、該キャリアの対向する側部板に連結されたかみ合い板であって、
(a)該かみ合い板は、該キャリアの該側部板に連結された内側フラップ及び外側フラップを備え、該内側フラップ及び該外側フラップの各々は終端縁を有し、該外側フラップの一部分が該内側フラップの一部分と重なり、
(b)該内側フラップは、該内側フラップ内の第一の雌型開口によって形成された少なくとも1つの第一のロックレッジを有し、該外側フラップは、該外側フラップ内のスリット切れ目によって形成された、各ロックレッジに対応する第一の雄型ロック部を有し、
(c)該外側フラップは、該フラップの該終端縁にネック部で取り付けられた2つの肩部を有する少なくとも1つの第二の雄型ロック部を有し、該内側フラップは、各第二の雄型ロック部に対応する第二の雌型開口を有し、該第二の雌型開口は、該内側フラップの該終端縁から該第一の雌型開口より遠い位置にあり、各第二の雌型開口は、第二の切れ目線と、該内側フラップの該終端縁に該切れ目線より近い位置にある折り目線とによって形成され、該折り目線は、形状が弓形であり、中央部及び2つの端部を有し、該中央部は、該内側フラップの該終端縁に該折り目線の該端部より近い位置にあり、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部で該折り目線と合流し、該第二の切れ目線は、V字形であり、該V字の頂部は、該内側フラップの該終端縁から該切れ目線の残り部分より遠い位置にあり、該第二の切れ目線及び該折り目線は、該第二の雌型開口内に雌型フラップを形成し、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部を越えて延出し、それにより、該延長切れ目の、該内側フラップの該終端縁から遠い側に沿って第二のロックレッジを形成するようにした、かみ合い板。
【請求項36】
前記延長切れ目は、前記折り目線の各端部から遠い点で向きが変わって、前記内側フラップの前記終端縁に向かって突出する、請求項35に記載のかみ合い板。
【請求項37】
スリットが、前記折り目線の各端部の近くで前記第二の切れ目線から、前記内側フラップの前記終端縁から離れる方向に短距離にわたって延びる、請求項35に記載のかみ合い板。
【請求項38】
商品キャリア内において、該キャリアの対向する側部板に連結されたかみ合い板であって、
(a)該かみ合い板は、該キャリアの該側部板に連結された内側フラップ及び外側フラップを備え、該内側フラップ及び該外側フラップの各々は終端縁を有し、
(b)該内側フラップは、少なくとも2つの第一のロックレッジを有し、各レッジは、該内側フラップ内の第一の雌型開口によって形成され、該外側フラップは、該外側フラップ内のスリット切れ目によって形成された、各ロックレッジに対応する第一の雄型ロック部を有し、各第一の雄型ロック部は、第一のロックレッジに係合し、各第一の雄型ロック部は、該内側フラップに当たって少なくともほぼ平坦であり、
(c)該外側フラップは、少なくとも2つの第二の雄型ロック部を有し、各第二の雄型ロック部は、該フラップの該終端縁にネック部で取り付けられ、該内側フラップは、各第二の雄型ロック部に対応する第二の雌型開口を有し、該第二の雌型開口は、該内側フラップの該終端縁から該第一の雌型開口より遠い位置にあり、各第二の雌型開口は、第二の切れ目線と、該内側フラップの該終端縁に該切れ目線より近い位置にある折り目線とによって形成され、該折り目線は、中央部及び2つの端部を有し、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部で該折り目線と少なくともほぼ合流し、該第二の切れ目線は、その中央部が該内側フラップの該終端縁から該切れ目線の残り部分よりかなり遠い位置にあり、該第二の切れ目線及び該折り目線は、該第二の雌型開口内に雌型フラップを形成し、該折り目線は、該折り目線の該端部から該中央部まで該内側フラップの該終端縁に向かって突出し、該第二の切れ目線は、該折り目線の各端部を越えて延出し、それにより、該延長切れ目の、該内側フラップの該終端縁から遠い側に沿って第二のロックレッジを形成し、各第二の雄型ロック部は、第二の雌型開口を通って延出し、各第二の雄型ロック部の各肩部が、第二のロックレッジに係合し、各第二の雄型ロック部は、該キャリアの該内側フラップに当たって少なくともほぼ平坦である、かみ合い板。
【請求項39】
前記延長切れ目は、前記折り目線の各端部から遠い点で向きが変わって、前記内側フラップの前記終端縁に向かって突出する、請求項38に記載のかみ合い板。
【請求項40】
スリットが、前記折り目線の各端部の近くで前記第二の切れ目線から、前記内側フラップの前記終端縁から離れる方向に短距離にわたって延びる、請求項38に記載のかみ合い板。
【請求項41】
複数の商品を持ち運ぶためのラップアラウンド式商品キャリアであって、
上部板と、
対向する側部板と、及び
底部板であって、終端縁を有する内側フラップと、終端縁を有する外側フラップとを有し、該外側フラップの一部分が該内側フラップの一部分と重なる、底部板と、
を備え、
該外側フラップは、該外側フラップ内のスリット切れ目によって形成された、各ロックレッジに対応する第一の雄型ロック部を有し、
該外側フラップは、該フラップの該終端縁にネック部で取り付けられた、2つの肩部を有する少なくとも1つの第二の雄型ロック部を有する、ラップアラウンド式商品キャリア。
【請求項42】
複数の容器を持ち運ぶためのラップアラウンド式キャリアを形成するためのブランクであって、
上部板と、
対向する側部板と、及び
底部板であって、終端縁を有する内側フラップと、終端縁を有する外側フラップとを有する底部板と、
を備え、
該内側フラップは、該内側フラップ内の第一の雌型開口によって形成された少なくとも1つの第一のロックレッジを有し、該外側フラップは、該外側フラップ内のスリット切れ目によって形成された、各ロックレッジに対応する第一の雄型ロック部を有し、
該外側フラップは、該フラップの該終端縁にネック部で取り付けられた、2つの肩部を有する少なくとも1つの第二の雄型ロック部を有し、
該内側フラップは、各第二の雄型ロック部に対応する第二の雌型開口を有し、該第二の雌型開口は、該内側フラップの該終端縁から該第一の雌型開口より遠い位置にある、ブランク。
【請求項43】
2列に並んだ少なくとも4本のボトルを装入したラップアラウンド式キャリアであって、
上部板と、
対向する側部板と、及び
底部板であって、終端縁を有する内側フラップと、終端縁を有する外側フラップとを有し、該外側フラップの一部分が該内側フラップの一部分に重なる、底部板と、
を備え、
該内側フラップは、少なくとも2つの第一のロックレッジを有し、各レッジは、該内側フラップ内の第一の雌型開口によって形成され、該外側フラップは、該外側フラップ内のスリット切れ目によって形成された、各ロックレッジに対応する第一の雄型ロック部を有し、各第一のロック部は、第一のロックレッジに係合し、各第一の雄型ロック部は、該内側フラップに当たって少なくともほぼ平坦であり、
該外側フラップは、少なくとも2つの第二の雄型ロック部を有する、ラップアラウンド式キャリア。
【請求項44】
商品キャリア内において、該キャリアの対向する側部板に連結されたかみ合い板であって、
該かみ合い板は、該キャリアの該側部板に連結された、各々が終端縁を有する内側フラップ及び外側フラップを備え、
該内側フラップは、該内側フラップ内の第一の雌型開口によって形成された少なくとも1つの第一のロックレッジを有し、該外側フラップは、該外側フラップ内のスリット切れ目によって形成された、各ロックレッジに対応する第一の雄型ロック部を有し、
該外側フラップは、該フラップの該終端縁にネック部で取り付けられた、2つの肩部を有する少なくとも1つの第二の雄型ロック部を有し、該内側フラップは、各第二の雄型ロック部に対応する第二の雌型開口を有する、かみ合い板。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【公表番号】特表2007−529378(P2007−529378A)
【公表日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−503917(P2007−503917)
【出願日】平成17年2月25日(2005.2.25)
【国際出願番号】PCT/US2005/006337
【国際公開番号】WO2005/092736
【国際公開日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願人】(504075588)グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド (137)
【Fターム(参考)】