説明

平行平板磁気コンデンサ

【課題】コンデンサの総体積を同じに維持しながら、容量値を増大させることが可能な平行平板磁気コンデンサを提供する。
【解決手段】平行平板磁気コンデンサ200は、第1の導電磁性金属構造202、第2の導電磁性金属構造204および誘電体層206を備える。第1の導電磁性金属構造202は、上面部に配置された第1の上部フィンガ208と、下面部に配置された第1の下部フィンガ210とを有し、第1の上部フィンガ208と、第1の下部フィンガ210とが電気的に接続されている。第2の導電磁性金属構造204は、第2の上部フィンガ218および第2の下部フィンガ220を有し、第2の上部フィンガ218が上面部で第1の上部フィンガ208に隣接した箇所に形成されている。誘電体層206は、第1の界面部226、第2の界面部232、第3の界面部234および第4の界面部236中に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電気エネルギの貯蔵装置に関する。特に、本発明は平行平板磁気コンデンサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、平行平板コンデンサの構造は、2つの導電板と、これら2つの導電板の間に配置された誘電体材料から構成されている。この平行平板コンデンサの容量値は、数式(1)から得られ、容量値に対応するエネルギは、数式(2)から得られる。
【0003】
【数1】

【0004】
ここで、Cは、平行平板コンデンサの容量値を示し、eは、自由空間の誘電率(8.85×10−12)を示し、eは、平行平板間の材料の誘電率を示し、Aは、平行平板の界面部領域を示し、rは、平行平板間の距離を示し、Eは、エネルギを示し、Vは、印加される電圧を示す。数式(1)は、平行平板コンデンサの容量値が平行平板の界面部領域に対して比例関係であることを表す。図1は、従来の平行平板コンデンサを示す模式図である。従来の平行平板コンデンサ100は、上部導電板102と、下部導電板104と、上部導電板102と下部導電板104との間に配置された誘電体層106とを含む。上部導電板102は、幅が18単位(unit)であり、奥行きが2単位である。従って、Aは、18×2=36平方単位(unit)であり、容量値108とAとは正比例の関係である。
【0005】
上述した平行平板コンデンサ100の構造は、eおよびrが同じ状況下において、平行コンデンサの総容量値を増大させるために、平行平板の領域を増大させなければならなかった。つまり、コンデンサの容量値とサイズとが互いにトレードオフの関係にあるため、平行平板コンデンサのサイズを同じに維持した場合、容量値を増大させることはできなかった。上述の理由から、コンデンサの総体積を同じに維持しながら、容量値を増大させることが可能な平行平板コンデンサが求められていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、コンデンサの総体積を同じに維持しながら、容量値を増大させることが可能な平行平板磁気コンデンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 第1の導電磁性金属構造、第2の導電磁性金属構造および誘電体層を備える複数の平行平板磁気コンデンサであって、前記第1の導電磁性金属構造は、上面部に配置された第1の上部フィンガと、下面部に配置された第1の下部フィンガとを有し、前記第1の上部フィンガと、前記第1の下部フィンガとが電気的に接続され、前記第2の導電磁性金属構造は、第2の上部フィンガおよび第2の下部フィンガを有し、前記第2の上部フィンガが前記上面部で前記第1の上部フィンガに隣接した箇所に形成され、前記第1の上部フィンガと、前記第2の上部フィンガとの間には第1の界面部が形成され、前記第1の下部フィンガの上方に第2の界面部が形成され、前記第2の下部フィンガは、前記下面部で前記第1の下部フィンガに隣接した箇所に形成され、前記第2の下部フィンガと、前記第1の下部フィンガとの間には第4の界面部が形成され、前記第1の上部フィンガの下方には第3の界面部が形成され、前記第2の上部フィンガと、前記第2の下部フィンガとが電気的に接続され、前記誘電体層は、前記第1の界面部、前記第2の界面部、前記第3の界面部および前記第4の界面部の中に配置されていることを特徴とする複数の平行平板磁気コンデンサを提供する。
【0008】
(2) 前記第1の上部フィンガ、前記第2の上部フィンガ、前記第1の下部フィンガおよび前記第2の下部フィンガは金属線であることを特徴とする(1)に記載の平行平板磁気コンデンサを提供する。
【0009】
(3) 前記第1の導電磁性金属構造および前記第2の導電磁性金属構造が電気的にバイアスされると、磁性極化され、前記第1の界面部が第1の容量値を生成し、前記第2の界面部が第2の容量値を生成し、前記第3の界面部が第3の容量値を生成し、前記第4の界面部が第4の容量値を生成することを特徴とする(1)に記載の平行平板磁気コンデンサを提供する。
【0010】
(4) 前記第1の容量値、前記第2の容量値、前記第3の容量値および前記第4の容量値の合計は、前記平行平板磁気コンデンサの総容量値に等しいことを特徴とする(3)に記載の平行平板磁気コンデンサを提供する。
【0011】
(5) 前記第1の導電磁性金属構造は、前記上面部に配置され、前記第2の上部フィンガを挟んだ前記第1の上部フィンガの反対側に配置されて第5の界面部を形成し、前記第1の下部フィンガと電気的に接続された第3の上部フィンガをさらに有することを特徴とする(1)に記載の平行平板磁気コンデンサを提供する。
【0012】
(6) 前記第5の界面部は、前記平行平板磁気コンデンサの第5の容量値を生成することを特徴とする(5)に記載の平行平板磁気コンデンサを提供する。
【0013】
(7) 前記第2の導電磁性金属構造は、前記下面部で前記第3の上部フィンガの下方に配置されて第6の界面部を形成し、前記第2の上部フィンガと電気的に接続された第3の下部フィンガをさらに有することを特徴とする(5)に記載の平行平板磁気コンデンサを提供する。
【0014】
(8) 前記第6の界面部は、前記平行平板磁気コンデンサの第6の容量値を生成することを特徴とする(7)に記載の平行平板磁気コンデンサを提供する。
【0015】
(9) 2つの第1の柱状電極、2つの第2の柱状電極および誘電体層を備える平行平板磁気コンデンサであって、前記2つの第1の柱状電極は、互いに電気的に接続され、第1の平面の右コーナ部と、第2の平面の左コーナ部とにそれぞれ配置され、前記2つの第2の柱状電極は、互いに電気的に接続され、前記第1の平面の左コーナ部と、前記第2の平面の右コーナ部とにそれぞれ配置され、前記誘電体層は、前記第1の柱状電極と、前記第2の柱状電極との間に配置され、前記第1の柱状電極と、前記第2の柱状電極との間に容量値が生成されることを特徴とする平行平板磁気コンデンサを提供する。
【0016】
(10) 前記第1の柱状電極は、第1の電位を有し、前記第2の柱状電極は、前記第1の電位と異なる第2の電位を有することを特徴とする(9)に記載の平行平板磁気コンデンサを提供する。
【0017】
(11) 前記第1の平面は、前記第2の平面の頂面上に配置されていることを特徴とする(9)に記載の平行平板磁気コンデンサを提供する。
【0018】
(12) 前記第2の平面の下方にある第3の平面の右コーナ部に配置された第3の柱状電極と、前記第3の平面の左コーナ部に配置された第4の柱状電極と、をさらに備えることを特徴とする(9)に記載の平行平板磁気コンデンサを提供する。
【0019】
(13) 前記第3の柱状電極は、第1の電位を有し、前記第4の柱状電極は、第2の電位を有することを特徴とする(12)に記載の平行平板磁気コンデンサを提供する。
【0020】
(14) 前記誘電体層は、前記第3の柱状電極と前記第4の柱状電極との間の箇所と、前記第2の柱状電極と前記第3の柱状電極との間の箇所と、前記第1の柱状電極と前記第4の柱状電極との間の箇所と、に配置されていることを特徴とする(12)に記載の平行平板磁気コンデンサを提供する。
【発明の効果】
【0021】
本発明の平行平板磁気コンデンサは、コンデンサの総体積を同じに維持しながら、容量値を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】従来の平行平板コンデンサを示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態による平行平板磁気コンデンサを示す模式図である。
【図3】本発明の一実施形態による並行平板磁気コンデンサを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。尚、これによって本発明が限定されるものではない。
【0024】
図2は、本発明の一実施形態による平行平板磁気コンデンサを示す模式図である。図2に示すように、平行平板磁気コンデンサ200は、第1の導電磁性金属構造202、第2の導電磁性金属構造204および誘電体層206を備える。第1の導電磁性金属構造202は、上面部212に配置された第1の上部フィンガ208と、下面部214に配置された第1の下部フィンガ210とを有する。第1の上部フィンガ208は、第1の下部フィンガ210と電気的に接続されている。後述するように、この電気的接続は、導電帯片260を介して行われる。
【0025】
第2の導電磁性金属構造204は、互いに電気的に接続された第2の上部フィンガ218と、第2の下部フィンガ220とを有する。第2の上部フィンガ218は、上面部212で第1の上部フィンガ208に隣接した箇所に配置されている。第1の上部フィンガ208の側面部222と、第2の上部フィンガ218の側面部224とにより第1の界面部226が形成されている。その上、第2の上部フィンガ218が第1の下部フィンガ210の上方に配置され、第2の上部フィンガ218の下面部228と、第1の下部フィンガ210の頂面230とにより第2の界面部232が形成されている。
【0026】
同様に、第2の下部フィンガ220の位置は、下面部214で第1の下部フィンガ210に隣接するとともに、第1の上部フィンガ208の下方の箇所である。これにより、第2の下部フィンガ220は、第1の上部フィンガ208を有する第3の界面部234と、第1の下部フィンガ210を有する第4の界面部236とを形成する。
【0027】
誘電体層206は、全ての界面部の間に配置されている。第1の界面部226は、第1の容量値238を生成し、第2の界面部232は、第2の容量値240を生成し、第3の界面部234は、第3の容量値242を生成し、第4の界面部236は、第4の容量値244を生成する。これにより、界面部226,232,234,236を有するコンデンサにより生成される総容量値は、容量値238,240,242,244の合計と等しくなる。例えば、各界面部が生成する容量値が4単位の場合、第1の導電磁性金属構造202と、第2の導電磁性金属構造204との間に電圧差が印加されると、4つの界面部226,232,234,236により生成される総容量値は16単位となる。
また、第1の導電磁性金属構造202および第2の導電磁性金属構造204が電気的にバイアスされると、磁性極化され、図2に示す矢印は、磁性極化である。ここで、磁性極化とは、電気力学における波(例えば、光や電磁放射)の重要な特性であり、縦波(例えば、周知の音波)と異なり、電磁波は三次元の横波であって、ベクトルの特性により、磁性極化が発生する。
【0028】
平行平板磁気コンデンサ構造は、図2に示すようにさらに延伸させることができる。第3の上部フィンガ246は、第1の導電磁性金属構造202中に形成され、第3の下部フィンガ248は、第2の導電磁性金属構造204中に形成され、付加的な容量値250,252,254を生成してもよい。第3の上部フィンガ246は、第2の上部フィンガ218を挟んだ第1の上部フィンガ208の反対側に配置されている。第3の下部フィンガ248は、第3の上部フィンガ246の下方に配置されている。同様に、平行平板磁気コンデンサ200は、第1の導電磁性金属構造202の全てのフィンガ電極部が互いに電気的に接続され、第2の導電磁性金属構造204の全てのフィンガ電極部が互いに電気的に接続され、同じパターンによりさらに延伸されている。
【0029】
同一寸法の2つのコンデンサを説明するために、2つのコンデンサの各々をそれぞれ従来の平行平板コンデンサ100および平行平板磁気コンデンサ200と呼ぶ。平行平板磁気コンデンサ200は、従来の平行平板コンデンサ100よりも容量値が大きい。第1の上部フィンガ208が、2×2(幅=2単位、奥行き=2単位)の寸法を有し、平行平板磁気コンデンサ200中の各フィンガが同じ寸法であると仮定すると、第1の容量値238は4平方単位であり、残りの容量値(240,242,244等)は4平方単位である。従って、図2において、各フィンガ電極部の間隔が2単位である場合、13個の4平方単位のコンデンサにより、幅が18単位で、奥行きが2単位の平行平板磁気コンデンサ200を形成することができる。13個の容量値の合計は、総容量値である52平方単位に等しい。この結果から分かるように、平行平板磁気コンデンサ200の容量値は、図1に示す従来のコンデンサ100中の36平方単位の容量値の略1.5倍(つまり、約50%の増大)である。また、上記導電磁性金属構造を用いることにより、より多い種類の誘電材料を使用することができ、エネルギを貯蔵するときに、磁性効果によって、誘電率が増加する。これによって、平行平板磁気コンデンサは、容量が磁性効果またはコロッサルマグネトキャパシタンス現象(Colossal magnetic capacitance effect)によって増加する。平行平板磁気コンデンサの容量は、数式(a)から得られる。
【0030】
【数2】

CMCは、コロッサルマグネトキャパシタンス現象による係数を示す。また、第1の導電磁性金属構造202、第2の導電磁性金属構造204は、Co、Ni、Feなどの磁性合金材料を用いて製造されてよい。
【0031】
図3は、本発明の一実施形態による平行平板磁気コンデンサを示す平面図である。図3に示すように、第1の上部フィンガ208、第3の上部フィンガ246および類似に構成された上部フィンガ256は、上面部212上に配置されている。第1の下部フィンガ210および類似に構成された下部フィンガ258は、下面部214上に配置されている。上面部212の第1の導電磁性金属構造202のフィンガ電極部は、上述したように導電帯片260を介して電気的に接続されている。下面部214の第1の導電磁性金属構造202のフィンガ電極部は、導電帯片260を介して電気的に接続されている。図3に示すように、上面部212のフィンガ電極部は、第1の導電構造202の任意の一端にある短い相互接続部262を介し、下面部214のフィンガ電極部と電気的に接続されてもよい。
【0032】
上述したことから分かるように、本発明の実施形態による平行平板磁気コンデンサは、同じ体積の材料中に、従来の平行平板コンデンサよりも多くの容量値を生成させることができる。従来の平行平板コンデンサが2つの平行平板だけを利用して容量を生成させるのと異なり、本発明は、異なる平行板上にある隣接したフィンガ電極部により容量値を生成させるため、容量値を増大させることができる上、必要となる導体材料を少なくすることもできる。
【0033】
一方、必要な容量値を増やす必要がない場合に、本発明の平行平板磁気コンデンサを利用すると、より小さなコンデンサで従来のコンデンサと同じ容量を得ることができる。また、本発明のコンデンサは、同様の幾何構造を利用することにより、複数の平面に拡充させることができる。この構造パターンは、上述の実施形態から分かるように、異なる平面で対向したコーナ部に配置された2つの第1の柱状電極と、異なる平面で残りのコーナ部に配置された2つの第2の柱状電極とを含む。例えば、第1の電極が第1の平面の右コーナ部および第2の平面の左コーナ部に配置されると、第2の電極は、第1の平面の左コーナ部および第2の平面の右コーナ部に配置される。また、誘電体層は、容量を生成する電極間に配置されている。
【0034】
また、上述の構造パターンは、第2の平面の下方に第3の平面を加えることにより容量値を増大させることができる。さらに、第3の平面上に第3の柱状電極および第4の柱状電極を配置し、第2の平面中の電極とともに、付加的に容量値を生成させることもできる。
上記のように、導電磁性金属構造が誘電材料に囲まれるので、コロッサルマグネトキャパシタンス効果が得られる。これによって、誘電材料の誘電率は10にもなる。また、従来の平行平板コンデンサよりも、平行平板磁気コンデンサは、重量、体積、コスト共に抑えられ、付加価値の高いコンデンサになる。
【0035】
本発明では好適な実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本発明を限定するものではなく、当該技術を熟知するものなら誰でも、本発明の主旨と領域を脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って本発明の保護の範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。
【符号の説明】
【0036】
100 従来の平行平板コンデンサ
102 上部導電板
104 下部導電板
106 誘電体層
108 容量値
200 平行平板磁気コンデンサ
202 第1の導電磁性金属構造
204 第2の導電磁性金属構造
206 誘電体層
208 第1の上部フィンガ
210 第1の下部フィンガ
212 上面部
214 下面部
218 第2の上部フィンガ
220 第2の下部フィンガ
222 側面部
224 側面部
226 第1の界面部
228 下面部
230 頂面
232 第2の界面部
234 第3の界面部
236 第4の界面部
238 第1の容量値
240 第2の容量値
242 第3の容量値
244 第4の容量値
246 第3の上部フィンガ
248 第3の下部フィンガ
250 容量値
252 容量値
254 容量値
256 類似に構成された上部フィンガ
258 類似に構成された下部フィンガ
260 導電帯片
262 短い相互接続部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の導電磁性金属構造、第2の導電磁性金属構造および誘電体層を備える平行平板磁気コンデンサであって、
前記第1の導電磁性金属構造は、上面部に配置された第1の上部フィンガと、下面部に配置された第1の下部フィンガとを有し、前記第1の上部フィンガと、前記第1の下部フィンガとが電気的に接続され、
前記第2の導電磁性金属構造は、第2の上部フィンガおよび第2の下部フィンガを有し、前記第2の上部フィンガが前記上面部で前記第1の上部フィンガに隣接した箇所に形成され、前記第1の上部フィンガと、前記第2の上部フィンガとの間には第1の界面部が形成され、前記第1の下部フィンガの上方に第2の界面部が形成され、前記第2の下部フィンガは、前記下面部で前記第1の下部フィンガに隣接した箇所に形成され、前記第2の下部フィンガと、前記第1の下部フィンガとの間には第4の界面部が形成され、前記第1の上部フィンガの下方には第3の界面部が形成され、前記第2の上部フィンガと、前記第2の下部フィンガとが電気的に接続され、
前記誘電体層は、前記第1の界面部、前記第2の界面部、前記第3の界面部および前記第4の界面部の中に配置されていることを特徴とする平行平板磁気コンデンサ。
【請求項2】
前記第1の上部フィンガ、前記第2の上部フィンガ、前記第1の下部フィンガおよび前記第2の下部フィンガは磁性金属線であることを特徴とする請求項1に記載の平行平板磁気コンデンサ。
【請求項3】
前記第1の導電磁性金属構造および前記第2の導電磁性金属構造が電気的にバイアスされると、磁性極化され、前記第1の界面部が第1の容量値を生成し、前記第2の界面部が第2の容量値を生成し、前記第3の界面部が第3の容量値を生成し、前記第4の界面部が第4の容量値を生成することを特徴とする請求項1に記載の平行平板磁気コンデンサ。
【請求項4】
前記第1の容量値、前記第2の容量値、前記第3の容量値および前記第4の容量値の合計は、前記平行平板磁気コンデンサの総容量値に等しいことを特徴とする請求項3に記載の平行平板磁気コンデンサ。
【請求項5】
前記第1の導電磁性金属構造は、
前記上面部に配置され、前記第2の上部フィンガを挟んだ前記第1の上部フィンガの反対側に配置されて第5の界面部を形成し、前記第1の下部フィンガと電気的に接続された第3の上部フィンガをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の平行平板磁気コンデンサ。
【請求項6】
前記第5の界面部は、前記平行平板磁気コンデンサの第5の容量値を生成することを特徴とする請求項5に記載の平行平板磁気コンデンサ。
【請求項7】
前記第2の導電磁性金属構造は、
前記下面部で前記第3の上部フィンガの下方に配置されて第6の界面部を形成し、前記第2の上部フィンガと電気的に接続された第3の下部フィンガをさらに有することを特徴とする請求項5に記載の平行平板磁気コンデンサ。
【請求項8】
前記第6の界面部は、前記平行平板磁気コンデンサの第6の容量値を生成することを特徴とする請求項7に記載の平行平板磁気コンデンサ。
【請求項9】
2つの第1の柱状電極、2つの第2の柱状電極および誘電体層を備える平行平板磁気コンデンサであって、
前記2つの第1の柱状電極は、互いに電気的に接続され、第1の平面の右コーナ部と、第2の平面の左コーナ部とにそれぞれ配置され、
前記2つの第2の柱状電極は、互いに電気的に接続され、前記第1の平面の左コーナ部と、前記第2の平面の右コーナ部とにそれぞれ配置され、
前記誘電体層は、前記第1の柱状電極と、前記第2の柱状電極との間に配置され、前記第1の柱状電極と、前記第2の柱状電極との間に容量値が生成されることを特徴とする平行平板磁気コンデンサ。
【請求項10】
前記第1の柱状電極は、第1の電位を有し、
前記第2の柱状電極は、前記第1の電位と異なる第2の電位を有することを特徴とする請求項9に記載の平行平板磁気コンデンサ。
【請求項11】
前記第1の平面は、前記第2の平面の頂面上に配置されていることを特徴とする請求項9に記載の平行平板磁気コンデンサ。
【請求項12】
前記第2の平面の下方にある第3の平面の右コーナ部に配置された第3の柱状電極と、
前記第3の平面の左コーナ部に配置された第4の柱状電極と、をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の平行平板磁気コンデンサ。
【請求項13】
前記第3の柱状電極は、第1の電位を有し、
前記第4の柱状電極は、第2の電位を有することを特徴とする請求項12に記載の平行平板磁気コンデンサ。
【請求項14】
前記誘電体層は、前記第3の柱状電極と前記第4の柱状電極との間の箇所と、前記第2の柱状電極と前記第3の柱状電極との間の箇所と、前記第1の柱状電極と前記第4の柱状電極との間の箇所と、に配置されていることを特徴とする請求項12に記載の平行平板磁気コンデンサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−161369(P2010−161369A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−2595(P2010−2595)
【出願日】平成22年1月8日(2010.1.8)
【出願人】(507291707)ノーザン ライツ セミコンダクター コーポレイション (21)
【Fターム(参考)】