説明

広告選択サーバ及び広告選択方法及びプログラム

【課題】インターネット上のコンテンツ内容と広告関連情報のマッチングを行うことにより、最適な広告コンテンツを提供する。
【解決手段】コンテンツ分析部111は、コンテンツ41のコンテンツ内容からコンテンツキーワードを抽出する。ネガティブ・ポジティブ識別部112は、ネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部123に記憶されたネガティブキーワードとポジティブキーワードとを用いて、コンテンツ内容がネガティブな内容か、ポジティブな内容かを識別する。広告抽出部113は、広告関連情報記憶部121に記憶された広告種別と広告肯定キーワードとから広告表示可能な広告IDを抽出する。広告除外部114は、広告否定キーワード記憶部121に記憶された広告否定キーワードがコンテンツ内容に含まれる場合、広告表示不可を判定して表示から除外する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットで広告コンテンツを選択する広告選択サーバ及び広告選択方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット広告は、その広告が表示されるコンテンツ内容に関係なく選定されることが多く、例えば未成年者のコンテンツフィルタリングに関する記事が書かれたコンテンツに出会い系サイトの広告が表示されるなど、コンテンツ内容と広告が相反する内容となることがある。また、google(登録商標)などの検索エンジンでは検索キーワードにマッチする広告を表示するものがあるが、コンテンツにあわせた広告を表示することはできない。このような状況では、コンテンツ内容(の情報発信者)、及び、広告対象(の情報発信者)に対してネガティブイメージを与えることになり、コンテンツ品質、及び広告効果が低下する場合がある。さらに、特許文献1、2には、ウェブサイトの内容に適した広告を選別する技術についての記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−192115号公報
【特許文献2】特開2004−138692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、かかる広告効果の低下を解消するために、広告可能なコンテンツか否かを分析・識別して、適切な広告コンテンツを選択するシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明にかかる広告選択サーバは、
広告のタイプを示す広告種別を広告識別子に対応させて記憶装置に登録する広告関連情報記憶部と、
ネガティブキーワードとポジティブキーワードとを記憶装置に登録するネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部と、
コンテンツを入力するコンテンツ分析部と、
ネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部が登録したネガティブキーワードとポジティブキーワードとを用いて、コンテンツがネガティブな内容とポジティブな内容とのいずれの内容を有しているかというコンテンツ種別であって広告種別に対応するコンテンツ種別を処理装置により識別するネガティブ・ポジティブ識別部と、
ネガティブ・ポジティブ識別部が識別したコンテンツ種別と、広告関連情報記憶部が登録した広告種別を処理装置により比較して、コンテンツ種別に対応する広告種別を有する広告識別子を処理装置により抽出する広告抽出部と、
広告抽出部が抽出した広告識別子を通信装置により送信する情報送信部と
を備えたことを特徴とする。
【0006】
広告関連情報記憶部は、広告を肯定するキーワードを広告肯定キーワードとして広告識別子に対応させて登録し、
コンテンツ分析部が、コンテンツの内容を処理装置により解析して、コンテンツキーワードを処理装置により抽出し、
広告抽出部は、広告関連情報記憶部が登録した広告肯定キーワードとコンテンツ分析部が抽出したコンテンツキーワードとを処理装置により比較して、コンテンツキーワードの中に広告肯定キーワードが含まれている広告識別子を抽出することを特徴とする。
【0007】
広告関連情報記憶部は、広告を肯定するキーワードを広告肯定キーワードとして広告識別子に対応させて登録し、
広告抽出部は、広告関連情報記憶部が登録した広告肯定キーワードとコンテンツとを処理装置により比較して、コンテンツの中に広告肯定キーワードが含まれている広告識別子を抽出することを特徴とする。
【0008】
上記広告選択サーバは、さらに、
広告を否定するキーワードを広告否定キーワードとして広告識別子に対応させて登録する広告否定キーワード記憶部と、
広告抽出部が抽出した広告識別子の中から、コンテンツキーワードの中に広告否定キーワードが含まれている広告識別子を除外する広告除外部と
を備えたことを特徴とする。
【0009】
この発明にかかる広告選択方法は、
広告のタイプを示す広告種別を広告識別子に対応させて記憶装置に登録する広告関連情報記憶部と、
ネガティブキーワードとポジティブキーワードとを記憶装置に登録するネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部と
を備えた広告選択サーバの広告選択方法において、
コンテンツを入力するコンテンツ分析ステップと、
ネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部が登録したネガティブキーワードとポジティブキーワードとを用いて、コンテンツがネガティブな内容とポジティブな内容とのいずれの内容を有しているかというコンテンツ種別であって広告種別に対応するコンテンツ種別を処理装置により識別するネガティブ・ポジティブ識別ステップと、
ネガティブ・ポジティブ識別ステップで識別したコンテンツ種別と、広告関連情報記憶部が登録した広告種別を処理装置により比較して、コンテンツ種別に対応する広告種別を有する広告識別子を処理装置により抽出する広告抽出ステップと、
広告抽出ステップで抽出した広告識別子を通信装置により送信する情報送信ステップと
を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、この発明にかかるプログラムは、コンピュータを、上記広告選択サーバの各部として機能させることを特徴とする。
【0011】
この発明にかかる広告選択サーバは、広告のタイプを示す広告種別を広告識別子に対応させて記憶装置に登録する広告関連情報記憶部と、
広告種別に対応した種別キーワードを記憶装置に登録する種別キーワード記憶部と、
コンテンツを入力するコンテンツ分析部と、
種別キーワード記憶部が登録した種別キーワードとを用いて、コンテンツがいずれの種別を有しているかというコンテンツ種別であって広告種別に対応するコンテンツ種別を処理装置により識別する種別識別部と、
種別識別部が識別したコンテンツ種別と、広告関連情報記憶部が登録した広告種別を処理装置により比較して、コンテンツ種別に対応する広告種別を有する広告識別子を処理装置により抽出する広告抽出部と、
広告抽出部が抽出した広告識別子を通信装置により送信する情報送信部と
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、インターネット上のコンテンツ内容と広告関連情報とのマッチングを行うことにより、適切な広告コンテンツを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施の形態にかかる広告選択システムの機能ブロック図である。
【図2】実施の形態にかかる広告選択システムの処理の動作を表すフローチャートである。
【図3】実施の形態にかかる広告関連情報記憶部121のデータフォーマット図である。
【図4】実施の形態にかかる広告否定キーワード記憶部122のデータフォーマット図である。
【図5】実施の形態にかかるネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部123のデータフォーマット図である。
【図6】実施の形態にかかる広告選択サーバ100のシステム構成の例である。
【図7】実施の形態にかかる広告選択サーバ100のハードウェア構成の例である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
【0015】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態にかかる広告選択システムの機能ブロック図である。
【0016】
図1において、ユーザ端末200は、情報送受信部214、入力部213、情報表示処理部211、表示部212を備える。
コンテンツ提供サーバ40はコンテンツ41を記憶している。コンテンツ提供サーバ40は、インターネットプロトコルアドレス、あるいは、URL(Uniform・Resource・Locator)で一意に識別され、ネットワーク300を介してアクセスされる。
広告提供サーバ50は広告51を記憶している。広告51とは、インターネットでの広告コンテンツのことであり、会社の宣伝、商品の宣伝などのネット検索可能な電子広告情報をいう。広告提供サーバ50は複数の広告51を記憶している。また、複数の広告提供サーバ50が存在していてもよい。広告51は、それぞれインターネットプロトコルアドレス、あるいは、URLなどの広告ID(広告識別子)で一意に識別され、ネットワーク300を介してアクセスされる。
以下に述べる表示広告IDも除外広告IDも、広告IDと同一形式のIDである。
【0017】
広告選択サーバ100は、情報送受信部116、広告関連情報記憶部121、広告否定キーワード記憶部122、ネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部123、辞書記憶部124、コンテンツ一時記憶部125、コンテンツ分析部111、ネガティブ・ポジティブ識別部112、広告抽出部113、広告除外部114、解析結果記録部115を備える。
【0018】
辞書記憶部124は、形態素解析をするために用いる辞書を記憶装置に登録する。
【0019】
コンテンツ一時記憶部125は、受信したコンテンツ41を一時的に記憶装置に格納する。
【0020】
図3に示すように、広告関連情報記憶部121は、広告のタイプを示す広告種別62を表示広告ID61に対応させて記憶装置に登録する。
広告のタイプ、即ち、広告種別62とは、その広告がどのようなコンテンツとともに表示されるべきか、あるいは、その広告がどのようなコンテンツとともに表示されることが望ましいかという区別である。
ここでは、広告種別62として、以下の区別があるものとする。
ポジティブ広告:ポジティブコンテンツとともに表示したい広告。
ネガティブ広告:ネガティブコンテンツとともに表示したい広告。
ここで、「ポジティブコンテンツ」とは、会社が提供する通常のコンテンツのことであり、たとえば、「自動車」、「ドライブ」、「勉強」などを内容とするコンテンツである。
一方、「ネガティブコンテンツ」とは、そのコンテンツに接した場合に人間の感情に悲しみや怒りや興奮を与えるものであり、「悲報」、「誹謗中傷」、「病気」、「死亡」などを内容とするコンテンツである。
なお、ポジティブコンテンツとネガティブコンテンツとは、明確に区別できるものではない。また、そのコンテンツに接した人間によってもポジティブコンテンツと受け取るか、または、ネガティブコンテンツと受け取るか、個人差がある。しかし、ネガティブコンテンツ以外をポジティブコンテンツと割り切れば、コンテンツをポジティブコンテンツとネガティブコンテンツのいずれかに区別することが可能である。あるいは、ポジティブコンテンツとネガティブコンテンツとに分類できない場合は、ニュートラルなコンテンツとしてもよい。
【0021】
また、図3に示すように、広告関連情報記憶部121は、広告を肯定するキーワードを広告肯定キーワード63として表示広告ID61に対応させて登録する。
「広告肯定キーワード63」は、コンテンツに広告肯定キーワード63と同じキーワードが含まれる場合に当該広告を表示したいという判断に使用するキーワードである。
たとえば、AAA会社が自社のBBB製品の広告を表示したい場合がある、その場合、そのBBB製品の広告の表示広告ID61に対して、広告肯定キーワード63として「AAA会社」というキーワードを登録することにより、コンテンツに広告肯定キーワード63と同じ「AAA会社」というキーワードが含まれる場合に、当該BBB製品の広告をぜひ表示したいという判断ができる。
【0022】
図4に示すように、広告否定キーワード記憶部122は、広告表示を否定するキーワードを広告否定キーワード72として除外広告ID71に対応させて登録する。
「広告否定キーワード72」は、コンテンツに広告否定キーワード72と同じキーワードが含まれる場合に当該広告を表示してはならないという判断に使用するキーワードである。
たとえば、AAA会社が自社のBBB製品の広告をXXX会社に関連するコンテンツに表示したくない場合がある。その場合、そのBBB製品の広告の表示広告ID61に対して、広告否定キーワード72として「XXX会社」というキーワードを登録することにより、コンテンツに広告否定キーワード72と同じ「XXX会社」というキーワードが含まれる場合に、当該BBB製品の広告を表示してはならないという判断ができる。
【0023】
図5に示すように、ネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部123は、ネガティブキーワード81とポジティブキーワード82とを記憶装置に登録する。
「ポジティブキーワード82」とは、「コンテンツ41にポジティブキーワード82と同じキーワードが含まれる場合に当該コンテンツ41がポジティブコンテンツである」という判断に使用するキーワードである。たとえば、「高性能な」、「使いやすい」、「気に入った」、「健康」などが、ポジティブキーワード82の具体例である。
「ネガティブキーワード81」とは、「コンテンツ41にネガティブキーワード81と同じキーワードが含まれる場合に当該コンテンツ41がネガティブコンテンツである」という判断に使用するキーワードである。たとえば、「壊れた」、「故障した」、「買い換えたい」、「病気」、「悪化」などが、ネガティブキーワード81の具体例である。裏サイトで使用される「殺す」、「刺す」、「撃滅する」などのサ変動詞(サ行変格活用動詞)なども、ネガティブキーワード81である。
【0024】
コンテンツ分析部111は、コンテンツ41を入力して、辞書記憶部124の辞書を用いてコンテンツ41の内容を処理装置により形態素解析して、コンテンツ41に含まれるコンテンツキーワードを処理装置により抽出する。
【0025】
ネガティブ・ポジティブ識別部112は、ネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部123が登録したネガティブキーワード81とポジティブキーワード82を用いてコンテンツ41を検索し、コンテンツ41がネガティブな内容とポジティブな内容とのいずれの内容を有しているかというコンテンツ種別を処理装置により識別する。コンテンツ種別とは、ポジティブコンテンツとネガティブコンテンツのいずれかの区別である。
【0026】
広告抽出部113は、ネガティブ・ポジティブ識別部112が識別したコンテンツ種別と、広告関連情報記憶部121が登録した広告種別62を処理装置により比較して、コンテンツ種別に対応する広告種別62を有する表示広告ID61を処理装置により抽出する。
次に、広告抽出部113は、広告関連情報記憶部121が登録した広告肯定キーワード63とコンテンツ分析部111が抽出したコンテンツキーワードとを処理装置により比較して、コンテンツキーワードの中に広告肯定キーワード63が含まれている表示広告ID61を抽出する。
また、広告抽出部113は、コンテンツキーワードを使用せずに、広告関連情報記憶部121が登録した広告肯定キーワード63を用いてコンテンツ41を検索し、コンテンツ41の中に広告肯定キーワード63が含まれている表示広告ID61を抽出するようにしてもよい。
広告抽出部113は、コンテンツキーワードから広告肯定キーワード63を検索してもよいし、コンテンツ41から広告肯定キーワード63を検索してもよいし、両方から検索してもよい。
【0027】
広告除外部114は、広告抽出部113が抽出した表示広告ID61の中から、コンテンツ41の中に広告否定キーワード72が含まれている除外広告ID71と同じ広告IDを有する表示広告ID61を除外する。
【0028】
解析結果記録部115は、コンテンツ分析したコンテンツ内容、形態素解析結果を記憶装置のファイルに記録し、ネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部123に記憶されたネガティブキーワード・ポジティブキーワードのメンテナンスと、辞書記憶部124に記憶され形態素解析ための辞書のメンテナンスとを行う。
【0029】
図2は、実施の形態1にかかる広告選択サーバの広告選択方法の処理の動作を表すフローチャートである。
【0030】
図2のステップS101(前処理ステップ)において、広告選択サーバ100は、広告選択サーバ100の処理装置や入力装置や表示装置を用いて、広告関連情報記憶部121に、表示広告ID61別にネガティブコンテンツの場合に表示する広告か、ポジティブコンテンツの場合に表示する広告かという広告種別62を登録する。また、広告表示条件となる広告肯定キーワード63を登録する。
【0031】
また、広告選択サーバ100は、広告選択サーバ100の処理装置や入力装置や表示装置を用いて、広告否定キーワード記憶部122に、除外広告ID71別に広告非表示条件となる広告否定キーワード72を登録する。
【0032】
広告関連情報記憶部121と広告否定キーワード記憶部122とのデータは、サーバ管理者が登録してもよいが、サーバ管理者である必要はなく、コンテンツ提供者や広告提供者が登録してもよい。広告関連情報記憶部121と広告否定キーワード記憶部122とのデータは、広告毎に分かれるデータなので、広告提供者が登録することが望ましい。この場合、広告提供者は、広告選択サーバ100にウェブアクセスし、ウェブベースで情報登録を行う。
【0033】
さらに、サーバ管理者は、広告選択サーバ100の処理装置や入力装置や表示装置を用いて、ネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部123に、一般的なネガティブキーワード81とポジティブキーワード82とを登録する。
例えば、ネガティブキーワード81は「壊れた」、「故障した」、「買い換えたい」などであり、ポジティブキーワード82は「高性能な」、「使いやすい」、「気に入った」などである。
【0034】
ユーザ端末200がコンテンツ提供サーバ40のコンテンツ41にアクセスした場合、コンテンツ提供サーバ40は、コンテンツ41に対して表示する広告を選択してもらうために、広告選択サーバ100にコンテンツ41を送信する。
【0035】
ステップS102(コンテンツ分析ステップ)において、情報送受信部116は、ネットワーク300を介してコンテンツ41をコンテンツ一時記憶部125に受信する。コンテンツ分析部111は、辞書記憶部124を用いて、コンテンツ一時記憶部125に受信したコンテンツ41のコンテンツ内容を形態素解析し、コンテンツキーワードを抽出する。ここで、形態素解析は、既に技術として確立された形態素解析のアルゴリズムでも、今後確立される形態素解析のアルゴリズムのいずれでもよく、本システムはそのアルゴリズムには影響されない。
コンテンツキーワードとして抽出する品詞は、たとえば、名詞、サ変動詞、未知語とする。
名詞を抽出する理由は、名詞がコンテンツ内容を最もよくあらわしているからである。サ変動詞を抽出する理由は、「殺す」、「刺す」などのサ変動詞が裏サイトで使われることが多くネガティブなコンテンツであると判断しやすいからである。未知語を抽出する理由は、新製品名や造語などを拾って、解析結果記録部115により、ネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部123と辞書記憶部124の更新を行うためである。
コンテンツ分析部111は、複数のコンテンツキーワードを出力する。
【0036】
ステップS103(ネガティブ・ポジティブ識別ステップ)において、ネガティブ・ポジティブ識別部112は、汎用の検索エンジンを用いて、コンテンツ41のコンテンツ内容を、ネガティブキーワード81とポジティブキーワード82でフィルタリングし、コンテンツ41のコンテンツ内容がネガティブな内容か、ポジティブな内容かを識別する。ここで、検索エンジンの検索方式は、「ストリーム型検索」を用いることが望ましい。
検索エンジンによる検索は「蓄積型検索」と「ストリーム型検索」に分けられる。「蓄積型検索」は、あらかじめ蓄積されたデータの全てをインデックスを利用したり直接参照で検索するものであり、一般的にはGoogle(登録商標)などの検索の仕組みと同じである。これに対して「ストリーム型検索」は、データを蓄積せずに、検索対象として発生した一時的なデータに対して検索(フィルタリング)するものである。
ネガティブ・ポジティブ識別部112は、コンテンツ41がポジティブコンテンツとネガティブコンテンツのいずれのコンテンツであるかを示すコンテンツ種別を出力する。
【0037】
ステップS104(広告抽出ステップ)において、広告抽出部113は、上記コンテンツ分析部111で得たコンテンツキーワードとネガティブ・ポジティブ識別部112で得たネガティブかポジティブかのコンテンツ種別を入力する。広告抽出部113は、コンテンツキーワードとコンテンツ種別とを用いて、広告関連情報記憶部121から広告表示可能な表示広告ID61を抽出する。
【0038】
具体的に述べると、広告抽出部113は、ネガティブ・ポジティブ識別部112が識別したコンテンツ種別と、広告関連情報記憶部121が登録した広告種別62を処理装置により比較して、ポジティブコンテンツに対してポジティブ広告を選択し、ネガティブコンテンツに対してネガティブ広告を選択する。
【0039】
ポジティブコンテンツに対するポジティブ広告の例は以下のとおりである。
「自動車」のコンテンツ:自家用車の広告。
「ドライブ」のコンテンツ:自家用車の広告。
「食事」のコンテンツ:ビールの広告。
「旅行」のコンテンツ:ホテルの広告。
【0040】
ネガティブコンテンツに対するネガティブ広告の例は以下のとおりである。
「死亡」のコンテンツ:葬儀社の広告。
「病気」のコンテンツ:薬品の広告。
「リストラ」のコンテンツ:就職情報の広告。
なお、ネガティブ広告とは、広告内容がネガティブなものという意味ではない。ネガティブ広告とは、ネガティブコンテンツとともに表示されることにより効果がある広告のことである。
【0041】
次に、広告抽出部113は、広告関連情報記憶部121が登録した広告肯定キーワード63とコンテンツ分析部111が抽出したコンテンツキーワードとを処理装置により比較して、コンテンツ41の中又はコンテンツキーワードの中に広告肯定キーワード63が含まれている表示広告ID61を抽出する。
たとえば、ポジティブコンテンツに対するポジティブ広告の場合であって、自動車会社が自社の自家用車の広告を表示したい場合、その自家用車の広告の表示広告ID61に対して、広告肯定キーワード63として「家族」というキーワードを登録することにより、ポジティブコンテンツに広告肯定キーワード63と同じ「家族」というキーワードが含まれていれば、当該自家用車の表示広告ID61が選択される。
あるいは、ネガティブコンテンツに対するネガティブ広告の場合であって、薬品会社が自社の痛み止め新薬製品の広告を表示したい場合、その痛み止め新薬製品の広告の表示広告ID61に対して、広告肯定キーワード63として「関節痛」というキーワードを登録することにより、ネガティブコンテンツに広告肯定キーワード63と同じ「関節痛」というキーワードが含まれていれば、当該痛み止め新薬製品の表示広告ID61が選択される。
広告抽出部113は、一つ以上複数の表示広告ID61を選択して広告候補として出力する。複数の表示広告ID61がある場合は、コンテンツ41の中又はコンテンツキーワードの中に含まれている広告肯定キーワード63のヒット数が多い表示広告ID61ほど、優先度を高くして出力する。
広告抽出部113は、コンテンツ41の中から広告肯定キーワード63のヒット数を数えてもよいし、又は、コンテンツキーワードの中に含まれている広告肯定キーワード63のヒット数を数えてもよいし、両方に対してヒット数を数えてもかまわない。
【0042】
ステップS105(広告除外ステップ)において、広告除外部114は、広告候補となった表示広告ID61を入力し、優先度の高い表示広告ID61と同じ広告IDを有する除外広告ID71を検索する。広告除外部114は、検索した除外広告ID71の広告否定キーワード72を参照して、コンテンツ41の中又はコンテンツキーワードの中に広告否定キーワード72が含まれているか否かチェックする。そして、コンテンツ41の中又はコンテンツキーワードの中に広告否定キーワード72が含まれている場合、その除外広告ID71と同じ広告IDを有する表示広告ID61を表示してはならない広告として広告候補から除外する。
広告除外部114は、コンテンツ41の中から広告否定キーワード72を検索してもよいし、又は、コンテンツキーワードの中から広告否定キーワード72を検索してもよいし、両方から広告否定キーワード72を検索してもよい。
広告除外部114は、コンテンツ41の中又はコンテンツキーワードの中に広告否定キーワード72が含まれている場合、次に優先度が高い広告候補に対し広告表示可否を判定する。広告除外部114は、コンテンツ41の中又はコンテンツキーワードの中に広告否定キーワード72が含まれていない場合、当該表示広告ID61を有する広告を最適広告として選択して、当該表示広告ID61を、情報送受信部116を介して、コンテンツ提供サーバ40に出力する。情報送受信部116は、コンテンツ一時記憶部125に記憶されたコンテンツ41を削除する。
【0043】
ステップS106(フィードバックステップ)において、解析結果記録部115は、ネガティブキーワード・ポジティブキーワードの品質向上、形態素解析辞書のメンテナンス(辞書拡張)のために、コンテンツ分析したコンテンツ内容、形態素解析結果を記録する。
上記解析結果や収集した情報から、ネガティブキーワード・ポジティブキーワード、形態素解析辞書のメンテナンスを行う。
【0044】
コンテンツ提供サーバ40は、コンテンツ41に対する最適広告として表示広告ID61を広告選択サーバ100から受信する。コンテンツ提供サーバ40は、表示広告ID61を用いて、広告提供サーバ50にアクセスして広告51を取得する。
コンテンツ提供サーバ40は、広告51をコンテンツ41に合成して、ユーザ端末200に送信する。
ユーザ端末200の情報送受信部214は、広告51が合成されたコンテンツ41を受信し、情報表示処理部211が、表示部212に表示する。
【0045】
以上のように、この実施の態様に係る広告選択サーバ100は、
その広告を表示すべきかあるいは表示することが望ましいかという広告表示条件となる広告肯定キーワードを広告ごとに登録する広告関連情報記憶部121と、
その広告を表示すべきではないという広告非表示条件となる広告否定キーワードを広告ごとに登録する広告否定キーワード記憶部122と、
一般的なネガティブキーワード・ポジティブキーワードを登録するネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部123と、
コンテンツ内容を形態素解析してコンテンツキーワードを抽出するコンテンツ分析部111と、
コンテンツ内容をストリーム検索エンジンを用いてネガティブキーワード・ポジティブキーワードでフィルタリングし、コンテンツ内容がネガティブな内容か、ポジティブな内容かを識別するネガティブ・ポジティブ識別部112と、
コンテンツキーワードとネガティブかポジティブかというコンテンツ種別とを用いて、広告関連情報記憶部から広告表示可能な広告コンテンツを抽出する広告抽出部113と、
広告否定キーワードを用いて広告コンテンツの表示不可を判定し、表示不可以外の広告コンテンツを選択する広告除外部114と、
コンテンツ分析したコンテンツ内容と形態素解析結果とを記録する解析結果記録部115とを備えることを特徴とする。
【0046】
上記説明では、コンテンツ分析部111が、コンテンツ内容を形態素解析してコンテンツキーワードを抽出する場合を説明したが、コンテンツ分析部111が、コンテンツキーワードを抽出しない場合でもよく、その場合は、広告抽出部113と広告除外部114とは、コンテンツキーワードに対して検索をするのではなく、コンテンツ41に対して広告肯定キーワードと広告否定キーワードの検索する。
コンテンツ分析部111が、コンテンツキーワードを抽出しない場合は、形態素解析に要する処理装置の負荷や辞書に要する記憶容量が削減される。
【0047】
また、上記説明では、広告提供サーバ50と広告選択サーバ100とが個別に存在する場合を説明したが、広告提供サーバ50が広告選択サーバ100に含まれていてもかまわない。広告提供サーバ50が広告選択サーバ100に含まれている場合は、広告51を図3の広告関連情報記憶部121の余白64の部分に登録すればよい。広告除外部114は、コンテンツ41の中又はコンテンツキーワードの中に広告否定キーワード72が含まれていない場合、当該表示広告ID61を有する広告51を最適広告として選択して、当該表示広告ID61ではなく広告51そのものを、情報送受信部116を介して、コンテンツ提供サーバ40に出力する。
コンテンツ提供サーバ40は、コンテンツ41に対する最適広告として広告51を広告選択サーバ100から受信する。コンテンツ提供サーバ40は、広告51をコンテンツ41に合成して、ユーザ端末200に送信する。
広告提供サーバ50が広告選択サーバ100に含まれている場合は、コンテンツ提供サーバ40が広告提供サーバ50にアクセスする必要がなく、効率がよい。
【0048】
また、上記説明では、コンテンツ提供サーバ40と広告選択サーバ100とが個別に存在する場合を説明したが、コンテンツ提供サーバ40が広告選択サーバ100に含まれていてもかまわない。ユーザ端末200が広告選択サーバ100のコンテンツ41にアクセスした場合、広告選択サーバ100は、コンテンツ41に対して表示する広告を選択する。コンテンツ提供サーバ40が広告選択サーバ100に含まれている場合は、コンテンツ41をダウンロードする必要がない。
なお、コンテンツ提供サーバ40と広告提供サーバ50と広告選択サーバ100とが同一サーバで実現されていてもかまわない。
【0049】
上記説明では、広告選択サーバ100はコンテンツ提供サーバ40からの依頼により広告IDを選択したが、広告選択サーバ100は広告提供サーバ50の依頼により広告IDを選択してもよい。その場合には、広告提供サーバ50は、コンテンツ41のURLを広告選択サーバ100に知らせ、広告選択サーバ100は、コンテンツ提供サーバ40からコンテンツ41をダウンロードすればよい。広告提供サーバ50は、コンテンツ41に対する最適広告として表示広告ID61を広告選択サーバ100から受信する。広告提供サーバ50は、広告51をコンテンツ提供サーバ40に送信し、コンテンツ提供サーバ40は、広告51をコンテンツ41に合成して、ユーザ端末200に送信する。
【0050】
上記説明では、広告関連情報記憶部121と広告否定キーワード記憶部122が個別にある場合を示したが、両者、一緒の記憶部でも構わない。
【0051】
上記説明では、ポジティブ広告をポジティブコンテンツとともに表示し、ネガティブ広告をネガティブコンテンツとともに表示する場合の2区分の場合を示したが、以下にような種別に区分分けしてもよい。
1.ポジティブ、ニュートラル、ネガティブという種別。
2.超ポジティブ、ポジティブ、ネガティブ、超ネガティブという種別。
3.男女別の種別。
4.年齢別の種別。
5.政治・経済・社会・家庭・教育などの分野別の種別。
6.上記1から5を組み合わせた種別
【0052】
広告関連情報記憶部121、広告否定キーワード記憶部122、ネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部123は、あらかじめ上記種別に対応して、広告種別やキーワードを記憶すればよい。また、コンテンツ分析部111、ネガティブ・ポジティブ識別部112、広告抽出部113、広告除外部114、解析結果記録部115も、上記種別に対応して、動作すればよい。
【0053】
このように、ネガティブ・ポジティブではなく、その他の種別を用いる場合には、広告選択サーバは、
広告のタイプを示す広告種別を広告識別子に対応させて記憶装置に登録する広告関連情報記憶部121と、
広告種別に対応した種別キーワードを記憶装置に登録する種別キーワード記憶部(ネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部123に相当する部)と、
コンテンツを入力するコンテンツ分析部111と、
種別キーワード記憶部が登録した種別キーワードとを用いて、コンテンツがいずれの種別を有しているかというコンテンツ種別であって広告種別に対応するコンテンツ種別を処理装置により識別する種別識別部(ネガティブ・ポジティブ識別部112に相当する部)と、
種別識別部が識別したコンテンツ種別と、広告関連情報記憶部が登録した広告種別を処理装置により比較して、コンテンツ種別に対応する広告種別を有する広告識別子を処理装置により抽出する広告抽出部113と、
広告抽出部が抽出した広告識別子を通信装置により送信する情報送受信部116と備えたことを特徴とする。
【0054】
図6は、実施の形態における広告選択サーバ100の外観の一例を示す図である。
図6において、広告選択サーバ100は、システムユニット910、CRT(Cathode・Ray・Tube)やLCD(液晶)の表示画面を有する表示装置901、キーボード902(Key・Board:K/B)、マウス903、FDD904(Flexible・Disk・Drive)、コンパクトディスク装置905(CDD)、プリンタ装置906、スキャナ装置907などのハードウェア資源を備え、これらはケーブルや信号線で接続されている。
システムユニット910は、コンピュータであり、ファクシミリ機932、電話器931とケーブルで接続され、また、ローカルエリアネットワーク942(LAN)、ゲートウェイ941を介してインターネット940に接続されている。
【0055】
図7は、実施の形態1における広告選択サーバ100のハードウェア資源の一例を示す図である。
図7において、広告選択サーバ100は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信ボード915、表示装置901、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905、プリンタ装置906、スキャナ装置907、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは記憶部の一例である。
通信ボード915、キーボード902、スキャナ装置907、FDD904などは、入力部、入力装置の一例である。
また、通信ボード915、表示装置901、プリンタ装置906などは、出力部、出力装置の一例である。
【0056】
通信ボード915は、ファクシミリ機932、電話器931、LAN942等に接続されている。通信ボード915は、LAN942に限らず、インターネット940、ISDN等のWAN(ワイドエリアネットワーク)などに接続されていても構わない。インターネット940或いはISDN等のWANに接続されている場合、ゲートウェイ941は不用となる。
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924、が記憶されている。
また、磁気ディスク装置920には、広告関連情報記憶部121、広告否定キーワード記憶部122、ネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部123、辞書記憶部124、コンテンツ一時記憶部125などが存在する。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。
【0057】
上記プログラム群923には、実施の形態の説明において「〜部」として説明した機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
ファイル群924には、実施の形態の説明において、「〜の判定結果」、「〜の計算結果」、「〜の処理結果」として説明する情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリになどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示・抽出のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、実施の形態の説明において説明したフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD(Digital・Versatile・Disk)等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
【0058】
また、実施の形態の説明において「〜部」として説明したものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「〜手段」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明したものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
【符号の説明】
【0059】
40 コンテンツ提供サーバ、41 コンテンツ、50 広告提供サーバ、51 広告、61 表示広告ID、62 広告種別、63 広告肯定キーワード、71 除外広告ID、72 広告否定キーワード、81 ネガティブキーワード、82 ポジティブキーワード、100 広告選択サーバ、111 コンテンツ分析部、112 ネガティブ・ポジティブ識別部、113 広告抽出部、114 広告除外部、115 解析結果記録部、116 情報送受信部、121 広告関連情報記憶部、122 広告否定キーワード記憶部、123 ネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部、124 辞書記憶部、200 ユーザ端末、211 情報表示処理部、212 表示部、213 入力部、214 情報送受信部、901 表示装置、902 キーボード、903 マウス、904 FDD、905 CDD、906 プリンタ装置、907 スキャナ装置、910 システムユニット、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、920 磁気ディスク装置、921 OS、922 ウィンドウシステム、923 プログラム群、924 ファイル群、931 電話器、932 ファクシミリ機、940 インターネット、941 ゲートウェイ、942 LAN。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告のタイプを示す広告種別を広告識別子に対応させて記憶装置に登録する広告関連情報記憶部と、
ネガティブキーワードとポジティブキーワードとを記憶装置に登録するネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部と、
コンテンツを入力するコンテンツ分析部と、
ネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部が登録したネガティブキーワードとポジティブキーワードとを用いて、コンテンツがネガティブな内容とポジティブな内容とのいずれの内容を有しているかというコンテンツ種別であって広告種別に対応するコンテンツ種別を処理装置により識別するネガティブ・ポジティブ識別部と、
ネガティブ・ポジティブ識別部が識別したコンテンツ種別と、広告関連情報記憶部が登録した広告種別を処理装置により比較して、コンテンツ種別に対応する広告種別を有する広告識別子を処理装置により抽出する広告抽出部と、
広告抽出部が抽出した広告識別子を通信装置により送信する情報送信部と
を備えたことを特徴とする広告選択サーバ。
【請求項2】
広告関連情報記憶部は、広告を肯定するキーワードを広告肯定キーワードとして広告識別子に対応させて登録し、
コンテンツ分析部が、コンテンツの内容を処理装置により解析して、コンテンツキーワードを処理装置により抽出し、
広告抽出部は、広告関連情報記憶部が登録した広告肯定キーワードとコンテンツ分析部が抽出したコンテンツキーワードとを処理装置により比較して、コンテンツキーワードの中に広告肯定キーワードが含まれている広告識別子を抽出することを特徴とする請求項1記載の広告選択サーバ。
【請求項3】
広告関連情報記憶部は、広告を肯定するキーワードを広告肯定キーワードとして広告識別子に対応させて登録し、
広告抽出部は、広告関連情報記憶部が登録した広告肯定キーワードとコンテンツとを処理装置により比較して、コンテンツの中に広告肯定キーワードが含まれている広告識別子を抽出することを特徴とする請求項1又は2記載の広告選択サーバ。
【請求項4】
上記広告選択サーバは、さらに、
広告を否定するキーワードを広告否定キーワードとして広告識別子に対応させて登録する広告否定キーワード記憶部と、
広告抽出部が抽出した広告識別子の中から、コンテンツキーワードの中又はコンテンツの中に広告否定キーワードが含まれている広告識別子を除外する広告除外部と
を備えたことを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の広告選択サーバ。
【請求項5】
広告のタイプを示す広告種別を広告識別子に対応させて記憶装置に登録する広告関連情報記憶部と、
ネガティブキーワードとポジティブキーワードとを記憶装置に登録するネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部と
を備えた広告選択サーバの広告選択方法において、
コンテンツを入力するコンテンツ分析ステップと、
ネガティブキーワード・ポジティブキーワード記憶部が登録したネガティブキーワードとポジティブキーワードとを用いて、コンテンツがネガティブな内容とポジティブな内容とのいずれの内容を有しているかというコンテンツ種別であって広告種別に対応するコンテンツ種別を処理装置により識別するネガティブ・ポジティブ識別ステップと、
ネガティブ・ポジティブ識別ステップで識別したコンテンツ種別と、広告関連情報記憶部が登録した広告種別を処理装置により比較して、コンテンツ種別に対応する広告種別を有する広告識別子を処理装置により抽出する広告抽出ステップと、
広告抽出ステップで抽出した広告識別子を通信装置により送信する情報送信ステップと
を備えたことを特徴とする広告選択方法。
【請求項6】
コンピュータを、上記請求項1から4いずれかに記載の広告選択サーバの各部として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項7】
広告のタイプを示す広告種別を広告識別子に対応させて記憶装置に登録する広告関連情報記憶部と、
広告種別に対応した種別キーワードを記憶装置に登録する種別キーワード記憶部と、
コンテンツを入力するコンテンツ分析部と、
種別キーワード記憶部が登録した種別キーワードとを用いて、コンテンツがいずれの種別を有しているかというコンテンツ種別であって広告種別に対応するコンテンツ種別を処理装置により識別する種別識別部と、
種別識別部が識別したコンテンツ種別と、広告関連情報記憶部が登録した広告種別を処理装置により比較して、コンテンツ種別に対応する広告種別を有する広告識別子を処理装置により抽出する広告抽出部と、
広告抽出部が抽出した広告識別子を通信装置により送信する情報送信部と
を備えたことを特徴とする広告選択サーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−237779(P2010−237779A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−82419(P2009−82419)
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(591102095)三菱スペース・ソフトウエア株式会社 (148)
【Fターム(参考)】