説明

広告配信システム、広告配信方法、及び画像形成装置

【課題】印刷物を閲覧する全ての人を対象にして、それぞれに適切な広告を配信し、また同広告付き印刷物を印刷する広告配信システム等を提供する。
【解決手段】本発明における広告配信システムにおいては、画像形成装置は、入力された複数のユーザ情報毎の属性情報を取得する属性取得手段と、ユーザ情報毎の属性情報に基づいて、該ユーザをユーザグループに分類する分類手段と、広告サーバに対し、分類したユーザグループ毎の属性情報を含む広告配信要求を送信し、ユーザグループ毎に応じた広告情報を取得する広告取得手段と、ユーザグループ毎の合成画像データを生成する広告画像合成手段とを有し、広告配信サーバは、ユーザグループ毎の属性情報を含む広告配信要求を受信すると、ユーザグループ毎に該属性情報と対応付けられている広告情報を取得し、ユーザグループ毎に応じた広告情報を配信する広告配信手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告配信システム、広告配信方法、及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、画像形成装置において印刷を行う際、利用者の属性(例えば、年齢や性別など)に応じて利用者に適した広告を取得し、選択された広告と元の画像データを合成し、広告付きの印刷物を印刷する技術や、さらにまた印刷物に広告を付して印刷する場合には、その分の印刷費用をディスカウントする技術が知られている。
【0003】
これに関する技術として、特許文献1には、画像形成装置において、利用者に対して利用価値の高い広告を印刷する目的で、利用者情報データベースから利用者情報を取得し、利用者に適した広告を合成して出力する発明が記載されている。
【0004】
また特許文献2には、画像形成装置において、設置場所に応じて利用価値の高い広告を表示する目的で、利用者の業種情報及び画像形成装置の設置場所を取得し、利用者に適した広告を表示する発明が記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の画像形成装置にて利用者の属性に応じた広告を取得し印刷物に印刷する発明においては、広告付きの印刷物を複数部数印刷する場合、印刷を行った利用者にとっては適した内容の広告となっていても、利用者以外で、その広告付きの印刷物が配布される人にとっては、必ずしも適した広告とはなっていないという問題があった。
【0006】
例えば、利用者Aが会議資料を会議の参加者分を含めて複数部数印刷した場合、上述の画像形成装置によれば、利用者Aにとって適した内容の広告がこの会議資料に付されて印刷される。しかしながら、この広告はあくまで利用者Aにとっての広告であり、会議の他の参加者にとっては、全く関係のない広告がこの会議資料に付されている可能性がある。
【0007】
本発明では上記のような問題に鑑みて、印刷物を閲覧する全ての人を対象にして、それぞれに適切な広告を配信し、また同広告付き印刷物を印刷する広告配信システム、広告配信方法、及び画像形成装置を提供することを目的とする。より具体的に例えば、会議資料を複数部数印刷した場合、会議の参加者に適した広告付きの会議資料を印刷する仕組みを本発明により提案する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明に係る広告配信システムは、広告情報を配信する広告サーバと、出力すべき画像データに対し前記広告情報を合成して合成画像データを生成し、該合成画像データを出力する画像形成装置とからなる広告配信システムであって、前記画像形成装置は、ユーザの属性情報を含むユーザ情報を記憶した第1記憶手段と、複数のユーザ情報を入力するユーザ情報入力手段と、前記第1記憶手段から、入力された前記複数のユーザ情報毎の属性情報を取得する属性取得手段と、取得した前記複数のユーザ情報毎の属性情報に基づいて、該ユーザをユーザグループに分類する分類手段と、前記広告サーバに対し、分類したユーザグループ毎の属性情報を含む広告配信要求を送信し、ユーザグループ毎に応じた広告情報を取得する広告取得手段と、ユーザグループ毎に応じて取得した広告情報と前記画像データとを合成し、ユーザグループ毎の合成画像データを生成する広告画像合成手段とを有し、前記広告配信サーバは、ユーザの属性情報と対応付けられた広告情報を記憶した第2記憶手段と、前記画像形成装置からユーザグループ毎の属性情報を含む前記広告配信要求を受信すると、前記第2記憶手段からユーザグループ毎に該属性情報と対応付けられている広告情報を取得し、前記画像形成装置に対しユーザグループ毎に応じた広告情報を配信する広告配信手段と、を有する。
【0009】
また、上記の目的を達成するために、上記広告配信システムにおいて、前記画像形成装置の、前記第1記憶手段は、ユーザの過去に印刷を行った印刷履歴として、前記合成画像データを印刷した印刷回数を含む印刷履歴情報を記憶し、前記分類手段は、前記印刷履歴情報を参照し、入力された前記複数のユーザ情報のうち、前記印刷回数が、所定閾値を越えるユーザが存在した場合には、該ユーザを属性非依存ユーザグループに分類し、
前記広告取得手段は、前記属性非依存ユーザグループについてはユーザグループ毎の属性情報を含まない広告配信要求を送信し、前記広告配信サーバの、前記広告配信手段は、前記属性非依存ユーザグループについてはユーザグループ毎の属性情報を含まない広告配信要求を受信すると、前記属性非依存ユーザグループについては、前記第2記憶手段から属性情報と対応付けられていない広告情報を取得し、前記画像形成装置に対し、該属性非依存ユーザグループに応じた広告情報を配信すること、を特徴とする。
【0010】
また、上記の目的を達成するために、上記広告配信システムにおいて、前記画像形成装置の、前記第1記憶手段は、ユーザの過去に印刷を行った印刷履歴として、前記合成画像データを印刷した印刷回数、合成した広告情報、及び該広告情報毎の合成した回数を含む印刷履歴情報を記憶し、前記分類手段は、前記印刷履歴情報を参照し、入力された前記複数のユーザ情報のうち、前記広告情報毎の合成した回数が、所定閾値を越えるユーザが存在した場合には、該ユーザを、合成した回数が前記所定閾値を超えた広告情報を除外する広告除外条件を付けた広告除外条件付ユーザグループに分類し、前記広告取得手段は、前記広告除外条件付ユーザグループについてはユーザグループ毎の属性情報とともに前記広告除外条件を含む広告配信要求を送信し、前記広告配信サーバの、前記広告配信手段は、前記広告除外条件を含む広告配信要求を受信すると、前記広告除外条件付ユーザグループについては、前記第2記憶手段から属性情報と対応付けられ、且つ前記所定閾値を超えた広告情報を除外した広告情報を取得し、前記画像形成装置に対し、該広告除外条件付ユーザグループに応じた広告情報を配信すること、を特徴とする。
【0011】
また、上記の目的を達成するために、上記広告配信システムにおいて、前記画像形成装置の、前記第1記憶手段は、ユーザの過去に印刷を行った印刷履歴として、前記合成画像データを印刷した印刷回数を含む印刷履歴情報を記憶し、前記分類手段は、前記印刷履歴情報を参照し、入力された前記複数のユーザ情報のうち、前記印刷回数が、所定閾値を越えるユーザが存在した場合には、該ユーザを広告差換条件付ユーザグループに分類し、前記広告取得手段は、前記広告差換条件付ユーザグループについてはユーザグループ毎の属性情報とともに前記広告差換条件を含む広告配信要求を送信し、前記広告配信サーバの、前記第2記憶手段は、ユーザの属性情報と対応付けられた広告情報に対し、さらに該広告情報のデータ量又はデータ形式を変更した差換用の広告情報とを対応付けて記憶し、前記広告配信手段は、前記広告差換条件を含む広告配信要求を受信すると、前記広告差換条件付ユーザグループについては、前記第2記憶手段から属性情報と対応付けられている広告情報を取得してから、該広告情報を前記差換用の広告情報へ差換えて、前記画像形成装置に対し、該広告差換条件付ユーザグループに応じた該差換用の広告情報を配信すること、を特徴とする。
【0012】
また、上記の目的を達成するために、上記広告配信システムにおいて、前記画像形成装置の、前記第1記憶手段は、ユーザの属性情報としてメールアドレスを含むユーザ情報を記憶し、前記画像形成装置は、出力すべき画像データに対し、前記広告配信手段により配信されたユーザグループ毎に応じた広告情報を合成して合成画像データを生成し、ユーザグループ毎に応じた前記合成画像データをユーザグループのユーザのメールアドレスに対して出力すること、を特徴とする。
【0013】
なお、本発明の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、などに適用したものも本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、印刷物を閲覧する全ての人を対象にして、それぞれに適切な広告を配信し、また同広告付き印刷物を印刷する広告配信システム、広告配信方法、及び画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態に係る広告配信システム100のシステム構成図である。
【図2】MFP1のハードウェア構成図である。
【図3】広告サーバ2のハードウェア構成図である。
【図4】本実施形態に係るMFP1、広告サーバ2及び会議サーバ3の機能ブロック図の一例を示す。
【図5】ユーザ情報DBのユーザ情報例を示す。
【図6】広告情報DBの広告情報例を示す。
【図7】会議情報DBの会議情報例を示す。
【図8】MFP1の広告付き印刷物の印刷処理を説明するシーケンス図である。
【図9】操作パネル18の操作画面例(直接入力方式)を示す。
【図10】操作パネル18の操作画面例(取得入力方式)を示す。
【図11】ユーザグループ分類例を示す。
【図12】印刷データと広告情報の合成雛形例(表紙ページ用)である。
【図13】合成画像データ例を示す。
【図14】印刷された合成画像データ例を示す。
【図15】本実施形態2に係るMFP1、広告サーバ2及び会議サーバ3の機能ブロック図の一例を示す。
【図16】印刷履歴情報DBの印刷履歴情報例を示す。
【図17】MFP1の広告付き印刷物の印刷処理を説明するシーケンス図である。
【図18】広告サーバ2の有する広告画像の代替データ例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
【0017】
[概要]
本実施形態に係る広告配信システムにおいては、画像形成装置を操作した利用者だけではなく、印刷物の配布対象者それぞれの属性情報を取得する。そしてその属性情報に基づいて、それぞれの配布対象者にとって適した広告(広告コンテンツ)を選択してから、その広告を印刷物に付して印刷するものである。即ち、印刷物の配布対象者を特定し、それぞれの配布対象者の属性情報や利用履歴に基づく広告を選択することで、それぞれの配布対象者に適した広告を印刷物に印刷することができるようになっている。以下詳しく説明する。
【0018】
[実施形態1]
<システム構成>
(ネットワーク構成)
図1は、本実施形態に係る広告配信システム100のシステム構成図である。広告配信システム100は、MFP1、広告サーバ2、会議サーバ3、PC4がネットワーク5を介して接続され構成される。
【0019】
MFP(MFP:Multi-Function Peripheral)1は、コピー、スキャナ、プリンタ、ファックスなどの複数の機能を一つの筐体内に収納した画像形成装置である。印刷物の配布対象者に関する属性情報を保持しており、会議サーバ3から印刷物の配布対象となる会議参加者の情報を取得し、それぞれの配布対象者の属性情報に基づいて、広告サーバ2から広告画像データを取得し、広告画像データと印刷データと合成して印刷することにより、広告付き印刷物を印刷する。印刷された広告付き印刷物は、会議において会議参加者に配布され閲覧される。
【0020】
広告サーバ2は、広告(広告コンテンツ)を保持し、MFP1に対し広告を配信・提供するするサーバである。広告は、MFP1への配信に先立って予め登録される。
【0021】
会議サーバ3は、各種の会議に関する情報を保持・管理するサーバである。例えば、会議が開催される予定の場合、主催者等は会議サーバ3にアクセスし、議題、開催日、参加者などを登録する。MFP1から会議参加者の問合せを受けると、その会議の参加者を応答する。
【0022】
PC(Personal Computer)4は、ネットワーク5を介し、予めMFP1に対してユーザ登録を行ったり、予め広告サーバ2に対して広告の登録を行ったり、会議サーバ3に対して会議参加者の登録を行うユーザ端末である。但し、各装置上で直接、登録作業を行える場合には、PC4は必ずしも必須ではない。
【0023】
ネットワーク5は、有線、無線を含むネットワークである。各装置が相互に通信可能な限り、いかなるネットワークをも適用できる。
【0024】
(ハードウェア)
図2は、MFP1のハードウェア構成図である。MFP1は、それぞれバスBで相互に接続されているスキャン装置11、プロッタ装置12、ドライブ装置13、補助記憶装置14、メモリ装置15、演算処理装置16、インターフェース装置17及び操作パネル18で構成される。
【0025】
スキャン装置11はスキャナエンジンとエンジン制御部などで構成され、紙原稿をスキャンして画像データとする。プロッタ装置12はプロッタエンジンとエンジン制御部などで構成され、画像データを印刷出力する。インターフェース装置17は、モデム、LANカードなどで構成されており、ネットワーク5に接続する為に用いられる。操作パネル18は、MFP1の処理に関する操作を行うために用いられる。操作パネル18は、例えばタッチパネルなどの表示機能を有するものである。
【0026】
本実施形態の画像形成プログラムは、MFP1を制御する各種プログラムの一つである。画像形成プログラムは、例えば記録媒体19の配布やネットワーク5からのダウンロードなどによって提供される。画像形成プログラムを記録した記録媒体19は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的、電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
【0027】
また、画像形成プログラムを記録した記録媒体19がドライブ装置13にセットされると、画像形成プログラムは記録媒体19からドライブ装置13を介して補助記憶装置14にインストールされる。ネットワーク5からダウンロードされた画像形成プログラムは、インターフェース装置17を介して補助記憶装置14にインストールされる。
【0028】
MFP1は、インストールされた画像形成プログラムを格納すると共に、必要なファイル、データ等を格納する。メモリ装置15は、コンピュータの起動時に補助記憶装置14から画像形成プログラムを読み出して格納する。そして、演算処理装置16はメモリ装置15に格納された画像形成プログラムに従って、後述するような各種処理を実現している。
【0029】
図3は、広告サーバ2のハードウェア構成図である。広告サーバ2は、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置21、出力装置22、ドライブ装置23、補助記憶装置24、メモリ装置25、演算処理装置26およびインターフェース装置27で構成される。
【0030】
入力装置21はキーボードやマウスなどで構成され、各種信号を入力するために用いられる。出力装置22はディスプレイ装置などで構成され、各種ウインドウやデータ等を表示するために用いられる。インターフェース装置27は、モデム、LANカードなどで構成されており、ネットワーク5に接続する為に用いられる。
【0031】
広告配信プログラムは、広告サーバ2を制御する各種プログラムの1つである。広告配信プログラムは例えば記録媒体28の配布やネットワーク5からのダウンロードなどによって提供される。広告配信プログラムを記録した記録媒体28は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的、電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
【0032】
また、広告配信プログラムを記録した記録媒体28がドライブ装置23にセットされると、広告配信プログラムは記録媒体28からドライブ装置23を介して補助記憶装置24にインストールされる。ネットワーク500からダウンロードされた広告配信プログラムは、インターフェース装置27を介して補助記憶装置24にインストールされる。
【0033】
広告サーバ2は、インストールされた広告配信プログラムを格納すると共に、必要なファイル、データ等を格納する。メモリ装置25は、コンピュータの起動時に補助記憶装置24から広告配信プログラムを読み出して格納する。そして、演算処理装置26はメモリ装置25に格納された広告配信プログラムに従って、後述するような各種処理を実現している。
【0034】
なお、会議サーバ3も、広告サーバ2と同様のハードウェア構成を有するため、説明は省略する。会議サーバ3は、演算処理装置と記憶装置とを有するコンピュータであり、記憶装置に記憶された会議管理プログラムを演算処理装置が実行することにより会議サーバ3としての機能が実現される。
【0035】
(機能)
次に、本実施形態に係るMFP1、広告サーバ2及び会議サーバ3の主要機能構成について説明する(PC4は省略)。
【0036】
図4は、本実施形態に係るMFP1、広告サーバ2及び会議サーバ3の機能ブロック図の一例を示す。図に示すようにMFP1は、主要な機能として、ユーザ登録部101、記憶部102、配布対象者情報入力部103、画像入力部104、配布対象者属性情報取得部105、配布対象者分類部106、広告取得部107、広告画像合成部108、印刷(出力)部109を有している。
【0037】
ユーザ登録部101は、ユーザ情報(属性情報含む)の登録をユーザ情報DBに対して行う。例えば管理者が予めMFP1を利用するユーザの登録作業を行っておく。
【0038】
記憶部102は、ユーザ情報を記憶したユーザ情報DBを記憶する。ユーザ情報DBでは、ユーザ登録部101から登録されたユーザ情報を蓄積する。ユーザ情報DBの具体例は後述する。
【0039】
配布対象者情報入力部103は、広告付き印刷物を配布する対象者の情報を入力する(ユーザ情報入力手段)。例えば印刷物が会議資料ならば、主催者は参加人数分の複数の印刷物を会議開催前に印刷しておく必要がある。MFP1で会議資料の印刷操作を行う際に、主催者は資料データを入力するとともに、会議資料の配布対象者の情報を入力する。入力は本実施例においては、2通り挙げられる。1つは直接入力方式があり、MFP1の操作パネル18(例えばタッチパネル)を操作して、ユーザ情報一覧から選択的に配布対象者(会議参加者)を決定できる。また1つ取得入力方式があり、操作パネル18にて対象の会議を選択し、会議サーバ3から参加予定として登録されている配布対象者(会議参加者)を取得できる。
【0040】
画像入力部104は、印刷データを入力する。なお必ずしも入力される印刷データは画像に限られず、テキストや文書ファイル等でもよい。MFP1にて出力印刷時、画像に加工されるという意味である。上述の如く、MFP1で会議資料の印刷操作を行う際に、主催者は資料データを入力するが、印刷データはこの資料データに相当する。また印刷データの入力方法は、スキャナからのスキャン入力、蓄積文書からの入力、ネットワーク経由の入力等、いずれでもよい。
【0041】
配布対象者属性情報取得部105は、配布対象者情報入力部103より入力された前記複数のユーザ情報毎の属性情報をユーザ情報DBから取得する。例えばA氏、B氏、C氏、D氏・・が配布対象者(会議参加者)であるならば、A氏、B氏、C氏、D氏それぞれの属性情報を取得する。属性情報は、ユーザの年齢、性別、職種等があるが、具体例は後述する。
【0042】
配布対象者分類部106は、ユーザ情報毎の属性情報に基づいて、該ユーザをユーザグループに分類する。例えばA氏、B氏、C氏、D氏を年齢層、性別、職種等で分類する。
【0043】
広告取得部107は、広告サーバ2から広告情報(広告データ)を取得する。取得にあたって、分類したユーザグループ毎の属性情報を含む広告配信要求を送信し、ユーザグループ毎に応じた広告情報を取得する。例えば属性情報のうち年齢層(30歳)で2グループに分類した場合、第1グループは「30歳未満」、第2グループは「30歳以上」という属性情報を付して広告を要求する。広告サーバ2は、属性情報に基づく広告を選択し、グループ毎に適した広告を配信する。この場合でいえば、第1グループ用広告は「30歳未満」向けの広告、第2グループ用広告は「30歳以上」向け広告を配信する。この点、詳細また後述する。
【0044】
広告画像合成部108は、ユーザグループ毎に応じて取得した広告情報(広告データ)と、画像入力部104より入力された印刷データとを合成し、ユーザグループ毎の合成画像データを生成する。合成画像データはグループ数分を生成する。広告情報はグループにより異なっているからである。
【0045】
印刷(出力)部109は、合成画像データを印刷する。合成画像データはグループ数分あるので、各合成画像データにつき、そのグループ内のユーザ人数分を印刷枚数として印刷する。なお印刷用紙への印刷に代え、グループ数分の合成画像データを電子データのままいずれかに出力することも可能である。
【0046】
次に、広告サーバ2は、主要な機能として、広告登録部201、記憶部202、広告配信部203を有している。
【0047】
広告登録部201は、広告情報(広告データ、付帯情報)の登録を広告情報DBに対して行う。なお広告情報には、広告コンテンツそのもののみならず、広告配信対象者を特定するための付帯情報(ユーザの属性情報に対応するもの)を登録時に付しておく。
【0048】
記憶部202は、広告情報(広告データ、付帯情報)を記憶した広告情報DBを記憶する。広告情報DBでは、広告登録部201から登録された広告情報(広告データ、付帯情報)を蓄積する。広告情報DBの具体例は後述する。
【0049】
広告配信部203は、MFP1から、ユーザグループ毎の属性情報を含む広告配信要求を受信すると、広告情報DBから、ユーザグループ毎に該属性情報と対応付けられている広告情報を取得し、ユーザグループ毎に応じた広告情報を配信する。例えば属性情報のうち年齢層(30歳)で2グループに分類した場合、第1グループは「30歳未満」、第2グループは「30歳以上」という属性情報を付して広告を要求する。広告サーバ2は、属性情報と一致する付帯情報を持つ広告情報(広告データ)を選択し、グループ毎に適した広告を配信する。
【0050】
次に、会議サーバ3は、主要な機能として、会議登録部301、記憶部302、参加者応答部303を有している。
【0051】
会議登録部301は、会議予定の会議情報(議題、開催日、参加者等)の登録を会議情報DBに対して行う。例えば会議の主催者が予め会議情報の登録作業を行っておく。
【0052】
記憶部302は、会議情報(議題、開催日、参加者等)を記憶した会議情報DBを記憶する。会議情報DBでは、会議登録部301から登録された会議広告を蓄積する。会議情報DBの具体例は後述する。
【0053】
参加者応答部303は、MFP1から、会議を指定して会議の参加者情報の問合せがあったとき、その会議の参加者情報を応答する。例えば会議IDを指定して問合せがあると、会議情報DBを参照し、その会議IDの参加者として登録されているユーザ情報を応答する。要するに会議サーバ3は、1の入力手段として利用され、上述の取得入力方式が行われたときに利用されるものである。
【0054】
以上これらの機能は、実際にはMFP1、広告サーバ2、会議サーバ3の各CPUが実行するプログラムによりコンピュータに実現させるものである。なお、上述したように、PC4は、ネットワーク5を介し、予めMFP1のユーザ登録部に対してユーザ登録を行ったり、予め広告サーバ2の広告登録部に対して広告の登録を行ったり、会議サーバ3の会議登録部に対して会議参加者の登録を行うユーザ端末である。但し、各装置上で直接、各登録作業を行える場合には、PC4は必ずしも必須ではない。
【0055】
なおまた、MFP1の機能の一部は広告サーバ2においても実装しうる。例えば配布対象者分類部106を広告サーバ2にて実現する。この場合、広告サーバ2が配布対象者分類部106を有するように構成すると、広告サーバ2側でユーザグループの分類を行え、また配信すべき広告を決定できるようになる。MFP1側としては、分類に必要な情報(例えばユーザの属性情報等)を広告サーバ2に渡しさえすればよい。またユーザ情報DBは、MFP個々自体にユーザ情報DBを保持する必要はなく、外部のサーバにユーザ情報DBを一元的に構築し、各MFPからはサーバにユーザ情報を問合せる形を取ることも可能である。この場合、広告サーバ2は、分類に必要な情報(例えばユーザの属性情報等)もまたこのサーバから取得することも可能である。
【0056】
(ユーザ情報DB)
図5は、ユーザ情報DBのユーザ情報例を示す。ユーザ情報DBのユーザ情報には、図の通り「UserID」、「ユーザ名」、「年齢」、「性別」、「職種」などが登録される。このユーザ情報をMFP1へのログイン時のログイン認証にも用いる場合には、さらに「パスワード」も保持できる(非図示)。
【0057】
管理者は予めMFP1に対しこのユーザ情報の登録作業を行っておくが、「UserID」、「ユーザ名」のみならず、いわゆるユーザの属性情報である「年齢」、「性別」、「職種」も併せて登録しておくことになる。なおいうまでもなく、MFP個々自体にユーザ情報DBを保持する必要はなく、例えば大企業などの場合は、一のサーバにユーザ情報DBを一元的に構築し、各MFPからはサーバにユーザ情報を問合せる形を取ることも可能である。
【0058】
なおユーザの属性情報は、他にも例えば「居住住所」、「趣味(嗜好)」等、様々ありうるが、ここでは「年齢」、「性別」、「職種」の3つを一例として挙げたに過ぎない。
【0059】
(広告情報DB)
図6は、広告情報DBの広告情報例を示す。広告情報DBの広告情報には、図の通り「広告ID」、「広告画像(ファイル名)」、「対象年齢」、「対象性別」、「対象職種」などが登録される。「広告ID」は広告画像(広告データ)毎に付与され、広告を一意に識別する識別子である。広告画像は、広告データを示す。データ実体(例えば1.jpeg)は別途記憶部202の保存領域に保持されている。「対象年齢」、「対象性別」、「対象職種」は、その広告に付帯する付帯情報であるが、意味するところは、その広告の対象(ターゲット)とするユーザの属性情報である。例えば、「広告ID」101の「広告画像」1.jpegは、広告内容からして、「30歳未満」の「男性」、職種は「エンジニア」向けの広告であることを意味している。
【0060】
なお広告の付帯情報は、広告内容に応じて対象(ターゲット)をさらに細分化することもできる。例えば広告内容に応じてその広告対象を「居住住所」、「趣味(嗜好)」等、様々で細分化しうるが、上述のユーザ情報DBのユーザの属性情報に対応させるべく、ここでは「年齢」、「性別」、「職種」の3つを一例として挙げている。かりに例えば、ユーザの属性情報に「居住住所」を登録するようにし、併せて広告情報DBの広告の付帯情報にも「居住住所」の観点から広告対象を細分化して分けておけば、ユーザの居住住所に応じて、例えば地元密着型の広告を配信・印刷できる。
【0061】
(会議情報DB)
図7は、会議情報DBの会議情報例を示す。会議情報には、これから開催予定(又は開催済み)の会議の情報が予め登録されている。会議情報は、図の通り例えば「会議ID」、「会議名」、「議題」、「場所」、「スケジュール」、「主催者」、「参加者」などが登録されている。
【0062】
「主催者」、「参加者」は、U001などというように、ユーザ情報DBの「UserID」と同形式で保持されており、この「UserID」は、上述のユーザ情報の「UserID」と対応しているものとする。
【0063】
<情報処理>
本実施形態1に係る広告配信システム100の情報処理について以下説明する。
【0064】
図8は、MFP1の広告付き印刷物の印刷処理を説明するシーケンス図である。本シーケンスにおいては、会議の主催者がMFP1を操作し、会議の参加者に配布するための広告付き印刷物(広告付き会議資料)を印刷する場面を想定し説明する。よってまた、ユーザ情報DBへのユーザ情報の登録、広告情報DBへの広告情報の登録、会議情報DBへの会議情報の登録は、既に済んでいる前提とする。
【0065】
S1:会議の主催者はMFP1の操作パネル18を操作し、MFP11に対し印刷データ(例えば会議資料データ)を入力する。印刷データの入力方法は、スキャナからのスキャン入力、蓄積文書からの入力、ネットワーク経由の入力等、画像入力部104の備える入力手段から入力されればよい。
【0066】
S2:また会議の主催者はMFP1の操作パネル18を操作し、広告付き印刷物(広告付き会議資料)を配布する対象者の情報を入力する。配布対象者情報入力部103は、上述の如く直接入力方式や取得入力方式による入力方法を提供する。
【0067】
図9は、操作パネル18の操作画面例(直接入力方式)を示す。直接入力方式の場合、図に示されるように、ユーザ情報一覧901には、ユーザ情報DBに登録されているユーザ情報が表示される。主催者はMFP1の操作パネル18を操作して、ユーザ情報一覧901から選択的に配布対象者(会議参加者)を決定する。また、ユーザ情報DBに未登録のユーザはユーザ情報一覧901には表示されない。よってユーザ情報一覧901に表示されていない配布対象者(会議参加者)がいる場合には、その人数(例えば2人)を入力欄902に入力しておく。ここでは、ユーザ名:userA、userB、userC、userD、userE、userF、及び未登録のユーザ2人の計8人を配布対象者(会議参加者)として決定するものとし、その後主催者は「印刷実行」903を押下する。
【0068】
図10は、操作パネル18の操作画面例(取得入力方式)を示す。取得入力方式の場合、図に示されるように、会議ID入力欄1001が表示される。主催者はMFP1の操作パネル18を操作して、会議ID入力欄1001に会議IDを入力してから、「印刷実行」1002を押下する。このとき、配布対象者情報入力部103は会議サーバ3に対し、会議IDを指定して会議参加者の問合せを受けると、その会議IDで特定される会議の参加者を応答する。ここでは、会議IDが「2011035」が入力されたものとすると、会議サーバ3からは会議の参加者のUserIDとして、U001、U002、U003、U004、U005、U006が応答される(図7)。またユーザ情報DBを参照すれば、その応答されたUserIDから参加者のユーザ名は、userA、userB、userC、userD、userE、userFであることが分かる。
【0069】
S3:次に配布対象者属性情報取得部105は、配布対象者情報入力部103より入力された配布対象者のユーザ情報毎の属性情報をユーザ情報DBから取得する。ここでは、userA、userB、userC、userD、userE、userFが配布対象者(会議参加者)であるので、userA、userB、userC、userD、userE、userFそれぞれの属性情報を取得する。属性情報は、ユーザ情報DB(図5)に登録されているユーザの年齢、性別、職種を取得する。userAは年齢「25歳」、性別「男(Male)」、職種「エンジニア(Engineer)」、userBは年齢「38歳」、性別「女(Feale)」、職種「営業(Sales)」・・といった具合である。なお未登録ユーザ(例えば上述の2人)については、その属性情報は取得できないので何も行わない。
【0070】
S4:配布対象者分類部106は、ユーザ情報毎の属性情報に基づいて、配布対象者(会議参加者)をユーザグループに分類する。ここではユーザの属性情報は、年齢、性別、職種の3つであるので、この3つの属性情報を用いて配布対象者のグルーピングを行う。ここでは、配布対象者のuserA、userB、userC、userD、userE、userFに対し、それぞれの属性情報に基づきグルーピングを行う。なお、未登録ユーザ(例えば上述の2人)については、その属性情報は取得できず属性情報に基づく分類もできないので、属性非依存のグループであるとしておく。
【0071】
図11は、ユーザグループ分類例を示す。表1101は、配布対象者のuserA、userB、userC、userD、userE、userFのユーザ情報(属性情報含む)を纏めたものである。まずユーザの属性情報のうち年齢でユーザを分類する。ここでは年齢分類基準を30歳とするものとし、30歳未満と30歳以上とでユーザを分類する。その結果、表1102と表1103へ分類できる。同様の要領で、性別でもってユーザを分類すると、表1103から、表1104と表1105へ分類できる。また職種でもってユーザを分類いくと、表1104から、表1106と表1107へ分類できる。
【0072】
以上、最終的にuserA、userB、userC、userD、userE、userFは、それぞれの属性情報に基づき、グループ1〜4(表1102、1105、1106、1107)に分類された。以下の通り「分類結果」を示す。なお配布対象者の中に、未登録ユーザ(例えば上述の2人)が指定されている場合には、グループX:2人:属性非依存として、「分類結果」に含めておく。
・グループ1:userA、userE:年齢「30歳未満」、性別「男(Male)」、職種「エンジニア(Engineer)」
・グループ2:userC:年齢「30歳以上」、性別「男(Male)」、職種「マーケティング(Marketing)」
・グループ3:userB、userD:年齢「30歳以上」、性別「女(Feale)」、職種「営業(Sales)」
・グループ4:userF:年齢「30歳以上」、性別「女(Feale)」、職種「マーケティング(Marketing)」
・グループX:2人
S5:広告取得部107は、広告サーバ2から広告情報(広告データ)を取得する。取得にあたって、分類したユーザグループ毎の属性情報を含む広告配信要求を送信し、ユーザグループ毎に応じた広告情報を取得する。ここでは、上述の「分類結果」(S4)を付して広告配信要求を送信することになる。
【0073】
さて一方広告サーバ2において、広告配信部203は、MFP1から、ユーザグループ毎の属性情報を含む広告配信要求を受信すると、広告情報DBから、ユーザグループ毎に該属性情報と対応付けられている広告情報を取得し、ユーザグループ毎に応じた広告情報を配信する。広告配信部203は、広告情報DBから、ユーザグループ毎に該属性情報と付帯情報との一致でもって、その付帯情報に対応付けられている広告情報を取得する。
【0074】
なお本実施形態の広告情報DBは説明の便宜上、登録された広告量を少なくしているが、実際には多くの広告が登録されるため、複数の広告情報が該当する場合がある(つまり属性情報だけでは例えば1の広告に絞り切れない)。よって配信候補となる広告情報が複数該当する場合には、その中から広告サーバ2側で所定のアルゴリズム等によって配信する広告情報を決定する。また後述の実施形態1のように、MFP1から広告サーバ2に対し広告条件が指定されている場合には、候補となっている複数の広告情報の中から広告条件でさらに絞ってゆくことになる。
【0075】
また、配信する広告情報の数は広告合成時の広告掲載スペース等を考慮したうえ予め決定しておく。ここでは広告は印刷データの表紙ページのみに付加するものとするため、掲載する広告情報の数は1とする。
【0076】
さて上述の「分類結果」と図6の広告情報DBを踏まえ、ここでは以下の通り広告情報を配信する。なお、グループ3では、2.jpeg及び3.jpegのいずれも候補となるが、掲載する広告情報の数は1であるので、ここでは広告サーバ2側で3.jpegに決定したものとする。またグループ4では、該当する広告画像ないので、配信する広告データには汎用の6.jpeg(付帯情報なし)に決定したものとする。グループXについても同様に汎用の6.jpeg(付帯情報なし)に決定したものとする。
・グループ1:1.jpeg
・グループ2:5.jpeg
・グループ3:3.jpeg
・グループ4:6.jpeg
・グループX:6.jpeg
S6:広告画像合成部108は、ユーザグループ毎に応じて取得した広告情報(広告データ)と、画像入力部104より入力された印刷データとを合成し、ユーザグループ毎の合成画像データを生成する。合成画像データはグループ数分を生成する。
【0077】
図12は、印刷データと広告情報の合成雛形例(表紙ページ用)である。画像印刷領域1201は、ユーザから入力された印刷データを埋め込む領域である。広告印刷領域1202は、配信された広告データを埋め込む領域である。「UserName」1203は、配布対象者であるユーザ名を印刷時に付すための領域である。
【0078】
図13は、合成画像データ例を示す。図に示されるように、グループ1〜4用、及びグループX用の合成画像データが生成される。画像印刷領域1201には、ユーザから入力された印刷データを埋め込むので、全合成画像データでは同一の画像が埋め込まれることになる。広告印刷領域1202には、グループ毎に配信された広告データを埋め込む領域であるので、グループ毎にそれぞれ埋め込まれる画像は異なることになる。なお本図では、埋め込まれた広告データを、1.jpeg、5.jpeg・・を表記しているが、実際には、そのjpegの画像内容そのもの、つまり広告コンテンツが埋め込まれる。
【0079】
S7:印刷(出力)部109は、合成画像データを印刷する。合成画像データはグループ数分あるので、各合成画像データにつき、そのグループ内のユーザ人数分を印刷枚数として印刷する。またグループX用の合成画像データは、指定人数分(例えば上述の2人)を印刷する。また印刷時、「UserName」1203に、それぞれのユーザ名(userA・・)を印刷しておく。会議の場で配布時、誰にどの広告付き会議資料を配布すればよいか特定するためである。なおグループX用の合成画像データについては、空欄で印刷しておけばよい。
【0080】
図14は、印刷された合成画像データ例を示す。ここでは広告付き会議資料の表紙ページに相当する(2ページ以降は省略)。図に示されるように、グループ毎の枚数分が印刷され、また「UserName」1203に、それぞれのユーザ名が印刷されていることが分かる。主催者はこの計8部の広告付き会議資料を会議室へ持参し、参加者にそれぞれ配布する。
【0081】
以上、本実施形態に係る広告配信システム100においては、MFP1は印刷物の配布対象者それぞれの属性情報を取得し、その属性情報に基づいて、それぞれの配布対象者にとって適した広告(広告コンテンツ)を取得してから、その広告を印刷物に付して印刷するので、それぞれの配布対象者に適した広告を印刷物に印刷することができる。例えば図14を参照すると、userA及びuserEへ配布される会議資料には、1.jpegの広告データが印刷されている。この1.jpegは、年齢「30歳未満」、性別「男(Male)」、職種「エンジニア(Engineer)」向けの広告コンテンツになっているので、広告がターゲットと想定する人に対して適切に広告を配布することができる。
【0082】
なお、近年会議の場においては、会議資料を紙媒体で配布する形式ではなく、ユーザが個々の端末(PC)で会議資料(電子データ)を見ながら会議を進めしていくことも多い。よってこの場合、合成画像データを印刷せず、電子データのままの形式でその合成画像データをユーザの端末で送信するようにしてもよい。具体的には、ユーザ情報DBにはユーザのメールアドレスも登録しておき、ユーザグループ毎の合成画像データ(図13)を生成してから(S6)、各ユーザに対しそれぞれの合成画像データをメール送信する。このようにすると、ユーザは紙媒体の会議資料と同じものを電子データとして端末で受信、閲覧できるため、紙媒体のときと同様、それぞれの配布対象者に適した広告を印刷物に印刷することができる。例えば図13を参照すると、userA及びuserEに対しては、「UserName」1203にそれぞれのユーザ名が付されたうえで、グループ1用のへ合成画像データがメール送信されることになる。
【0083】
[実施形態2]
本実施形態2においては、MFP1の印刷履歴情報を利用する。MFP1は、印刷履歴情報に基づく広告条件を決定し、広告サーバ2に対し広告配信要求を行う際、上述の属性情報に加え、この広告条件を付して広告配信要求を行う。広告サーバ2はこの広告条件を加味してより適切な広告をMFP1に配信するので、MFP1でもより適切な広告付き印刷物を印刷することができるようになる。以下詳細に説明する。
【0084】
(機能)
本実施形態に係るMFP1、広告サーバ2及び会議サーバ3の主要機能構成について説明する(PC4は省略)。
【0085】
図15は、本実施形態2に係るMFP1、広告サーバ2及び会議サーバ3の機能ブロック図の一例を示す。実施形態1の図4と比較し、図に示すようにMFP1は、記憶部102に印刷履歴情報DBを有する。以下異なる点を中心に説明し、説明済みの重複する点についてはその説明は省略するものとする。
【0086】
(印刷履歴情報DB)
図16は、印刷履歴情報DBの印刷履歴情報例を示す。印刷履歴情報は、MFP1の印刷部109によって印刷されるたびに印刷内容がログとして蓄積した印刷履歴の情報である。具体的には図に示されるように、「UserID」、「累計印刷カウント」、「最近1ヶ月の広告カウント」、「印刷済広告ID」などの情報が蓄積される。
【0087】
「UserID」は、印刷したユーザを特定するためのIDで、ユーザ情報DBの「UserID」に対応するものである。「累計印刷カウント」は、カウントリセット以降のユーザが印刷した累計枚数を示す。「最近1ヶ月の広告カウント」は、ユーザに対し最近1ヶ月に、ユーザの属性情報に基づく広告付き印刷物を印刷した印刷枚数を示す。「印刷済広告ID」は、そのユーザに対し印刷された広告付き印刷物に付された広告IDを示す。広告IDは複数あってもよい。その場合、それぞれの広告IDが最後に印刷された日時の情報と、印刷された回数の情報を保持する。また一定期間(例えば1ヶ月)以上経過したものは削除できる。
【0088】
なおここでいう印刷履歴情報は、MFP1を直接して操作した1人のユーザの印刷履歴というよりは、配布対象者情報入力部103から、直接入力方式や取得入力方式によって入力された広告付き印刷物を配布する対象者全員の印刷履歴を意味する。つまり、実施形態1においては、会議の主催者(U001)がMFP1の操作パネル18を操作して、配布対象者(会議参加者)の広告付き会議資料を印刷したが、この配布対象者(会議参加者)全員に対し、印刷履歴が記録・蓄積される。この場合、「UserID」がU001〜U006のユーザに対し、「累計印刷カウント」、「最近1ヶ月の広告カウント」がそれぞれ+1カウントアップされる。また、それぞれのユーザ毎に配信され印刷物に印刷された広告の広告IDが、ユーザ毎の「印刷済広告ID」に記録・更新される。
【0089】
<情報処理>
本実施形態2に係る広告配信システム100の情報処理について以下説明する。
【0090】
図17は、MFP1の広告付き印刷物の印刷処理を説明するシーケンス図である。上述の如く、会議の主催者がMFP1を操作し、会議の参加者に配布するための広告付き印刷物(広告付き会議資料)を印刷する場面を想定し説明する。よってまた、ユーザ情報DBへのユーザ情報の登録、広告情報DBへの広告情報の登録、会議情報DBへの会議情報の登録は、既に済んでいる前提とする。
【0091】
また、本シーケンス図は、実施形態1の図8と比較し、図の通りS3−2、S4−2、S5−2において特に詳細に説明するものとし、それ以外のステップについては説明済みであるので、その説明は省略又は簡単な説明に留めるものとする。
【0092】
S1〜3:上述の如く、MFP11に対し印刷データの入力、広告付き印刷物(広告付き会議資料)を配布する対象者情報の入力、ユーザ情報DBから対象者情報毎の属性情報の取得を行う。ここでは上述と概ね同様に、userA、userB、userC、userD、userE、userFの6人が配布対象者(会議参加者)であり、userA、userB、userC、userD、userE、userFそれぞれの属性情報を取得する。属性情報は、ユーザ情報DB(図5)に登録されているユーザの年齢、性別、職種を取得する。なお本実施形態2においては、未登録ユーザ(例えば上述の2人)は考慮しない。つまり未登録ユーザは不在とする。
【0093】
S3−2:次に配布対象者属性情報取得部105は、配布対象者情報入力部103より入力された配布対象者毎の印刷履歴情報を印刷履歴情報DBから取得する。ここでは、userA、userB、userC、userD、userE、userFが配布対象者(会議参加者)であるので、userA、userB、userC、userD、userE、userFそれぞれの印刷履歴情報を取得する。印刷履歴情報は、配布対象者の「UserID」をキーとして、印刷履歴情報DBから「累計印刷カウント」、「最近1ヶ月の広告カウント」、「印刷済広告ID」の各値を取得する。
【0094】
S4−2:まずは上述と同様に、配布対象者分類部106は、ユーザ情報毎の属性情報に基づいて、配布対象者(会議参加者)をユーザグループに分類する。ユーザの属性情報は、年齢、性別、職種の3つであったので、この3つの属性情報を用いて配布対象者のグルーピングを行う(図11)。
【0095】
その結果、userA、userB、userC、userD、userE、userFは、それぞれの属性情報に基づき、グループ1〜4に分類された。以下の通り「分類結果」を再び示す。
・グループ1:userA、userE:年齢「30歳未満」、性別「男(Male)」、職種「エンジニア(Engineer)」
・グループ2:userC:年齢「30歳以上」、性別「男(Male)」、職種「マーケティング(Marketing)」
・グループ3:userB、userD:年齢「30歳以上」、性別「女(Feale)」、職種「営業(Sales)」
・グループ4:userF:年齢「30歳以上」、性別「女(Feale)」、職種「マーケティング(Marketing)」
次いで、配布対象者分類部106は、静的な属性情報(年齢、性別、職種)で既にグループ分類済の6人(U001〜U006)に対して、最近1ヶ月の広告カウントと印刷情報広告IDを元にグループ分類を修正する。修正方法は例えば以下の例がある。
【0096】
(修正例1)
「最近1ヶ月の広告カウント」が一定数以上の配布対象者は、最近ここ1ヶ月で非常に多くの広告を取得していて、ユーザの属性情報に基づく広告は既に何度も取得しているといえる。よって、属性非依存で広告を取得するようにする。属性非依存の場合、グループXに分類する。再び図16を参照し、具体的に例えば、「最近1ヶ月の広告カウント」が50以上の配布対象者は、U001(userA)及びU004(userD)であるが、このユーザの属性情報はなし、つまり属性非依存として、グループXに分類修正する。以下の通り「修正後の分類結果」を示す。
・グループ1:userE:年齢「30歳未満」、性別「男(Male)」、職種「エンジニア(Engineer)」
・グループ2:userC:年齢「30歳以上」、性別「男(Male)」、職種「マーケティング(Marketing)」
・グループ3:userB:年齢「30歳以上」、性別「女(Feale)」、職種「営業(Sales)」
・グループ4:userF:年齢「30歳以上」、性別「女(Feale)」、職種「マーケティング(Marketing)」
・ グループX:userA、userD
広告サーバ2は、グループXに対して、例えば付帯情報のない「6.jpeg」(図6)を配信するようになる。これにより、属性情報に基づき、繰り返しての同様の広告配信・印刷を回避できる。
【0097】
(修正例2)
「印刷済広告ID」は、そのユーザに対し印刷された広告付き印刷物に付された広告IDを示すため、一定数以上(例えば5回)、既に同じ広告IDの広告が配信済みである場合、何度も同じような広告を配信・印刷物に印刷しないようにする。具体的には再び図16を参照し、配布対象者U001(userA)に対しては、広告IDが101の広告を10回既に配信・印刷されており、この配布対象者に対しこれ以上同じ101の広告を配信・印刷することは避けるべきである。また配布対象者U004(userD)に対しては、広告IDが103の広告を5回既に配信・印刷されており、この配布対象者に対しこれ以上同じ103の広告を配信・印刷することは避けるべきである。
【0098】
よって、これら配布対象者には、広告IDを指定してその広告IDの配信を回避させるようにする。具体的に例えば、これら配布対象者は、そのユーザの属性情報は維持しつつも、新たに広告ID101、広告ID103を除外する条件を付したグループYへ分類する。その結果、例えば配布対象者U001(userA)には、広告ID101を除きつつ、属性情報に基づく広告が配信される。また配布対象者U004(userD)には、広告ID103を除きつつ、属性情報に基づく広告が配信される。以下の通り「修正後の分類結果」を示す。
・グループ1:userE:年齢「30歳未満」、性別「男(Male)」、職種「エンジニア(Engineer)」
・グループ2:userC:年齢「30歳以上」、性別「男(Male)」、職種「マーケティング(Marketing)」
・グループ3:userB:年齢「30歳以上」、性別「女(Feale)」、職種「営業(Sales)」
・グループ4:userF:年齢「30歳以上」、性別「女(Feale)」、職種「マーケティング(Marketing)」
・グループ5:userA:年齢「30歳未満」、性別「男(Male)」、職種「エンジニア(Engineer)」:広告ID001除く
・グループY:userD:年齢「30歳以上」、性別「女(Feale)」、職種「営業(Sales)」:広告ID003除く
その結果、例えば配布対象者U001(userA)には、広告ID101を除きつつ、属性情報に基づく広告が配信され、配布対象者U004(userD)には、広告ID103を除きつつ、属性情報に基づく広告が配信される。これにより、属性情報に基づものであっても、繰り返しての同一の広告配信・印刷を回避できる。
【0099】
(修正例3)
「最近1ヶ月の広告カウント」(「累計印刷カウント」でもよい)が一定数以上の配布対象者は、最近ここ1ヶ月で非常に多くの広告を取得していて、ユーザの属性情報に基づく広告は既に何度も取得しているといえる。これまでの広告画像(1.jpeg、2.jpeg・・)がカラー画像であったとすると、このような利用頻度の高い配布対象者には、MFP1のコスト(カラープリント代、トナー消費量等)を抑えるべく、白黒画像やテキストなど広告データ量やデータ形式を変えた広告へ差し替えるようにする。
【0100】
図18、広告サーバ2の有する広告画像の代替データ例を示す。広告サーバ2は図6の通り「広告画像」(カラー画像)を有するが、その「広告画像」(カラー画像)に対応した白黒画像やテキストを併せて保持しておくようにする。勿論、広告内容の同一性は保たれている。
【0101】
再び図16を参照し、具体的に例えば、「最近1ヶ月の広告カウント」が50以上の配布対象者は、U001(userA)及びU004(userD)であるが、これら配布対象者は、そのユーザの属性情報は維持しつつも、広告データはコストレベルの低い白黒画像やテキストでもって配信する条件を付したグループZへ分類する。以下の通り「修正後の分類結果」を示す。
・グループ1:userE:年齢「30歳未満」、性別「男(Male)」、職種「エンジニア(Engineer)」
・グループ2:userC:年齢「30歳以上」、性別「男(Male)」、職種「マーケティング(Marketing)」
・グループ3:userB:年齢「30歳以上」、性別「女(Feale)」、職種「営業(Sales)」
・グループ4:userF:年齢「30歳以上」、性別「女(Feale)」、職種「マーケティング(Marketing)」
・グループZ−1:userA:年齢「30歳未満」、性別「男(Male)」、職種「エンジニア(Engineer)」:テキスト
・グループZ−2:userD:年齢「30歳以上」、性別「女(Feale)」、職種「営業(Sales)」:白黒画像
広告サーバ2は、グループZ−1:userAに対して、例えば「1.jpeg」を配信する場合、「1−2.jpeg」に差し替えて配信する。またグループZ−2:userDに対して、例えば「3.jpeg」を配信する場合、「1−3.txt」に差し替えて配信する。これにより、利用履歴に応じて既に多くの広告画像を印刷しているユーザについてのコストを節減できる。
【0102】
S6:広告画像合成部108は、上述の如く、ユーザグループ毎に応じて取得した広告情報(広告データ)と、画像入力部104より入力された印刷データとを合成し、ユーザグループ毎の合成画像データを生成する。合成画像データはグループ数分を生成する。
【0103】
S7:印刷(出力)部109は、上述の如く、合成画像データを印刷する。合成画像データはグループ数分あるので、各合成画像データにつき、そのグループ内のユーザ人数分を印刷枚数として印刷する。なおここで、合成画像データを印刷せず、電子データのままの形式でその合成画像データをユーザの端末で送信することもまた可能である。
【0104】
以上、本実施形態に係る広告配信システム100においては、MFP1は印刷物の配布対象者それぞれの属性情報を取得し、その属性情報に加え、印刷履歴に基づいて、配信される広告を決定する。例えば印刷履歴に基づき利用頻度の高い配布対象者には、あえてユーザの属性情報に基づく広告自体を除外したり、何度も配信済みの広告のみを除外したり、また同じ内容の広告であってもデータ量やデータ形式の差換えを行ったうえで、その広告を印刷物に付して印刷するので、それぞれの配布対象者により適した広告を印刷物に印刷することができる。
【0105】
[総括]
以上、本実施形態1に係る広告配信システム100においては、MFP1は印刷物の配布対象者それぞれの属性情報を取得し、その属性情報に基づいて、それぞれの配布対象者にとって適した広告(広告コンテンツ)を取得してから、その広告を印刷物に付して印刷するので、それぞれの配布対象者に適した広告を印刷物に印刷することができる。
【0106】
また、本実施形態2に係る広告配信システム100においては、MFP1は印刷物の配布対象者それぞれの属性情報を取得し、その属性情報に加え、印刷履歴に基づいて、配信される広告を決定する。例えば印刷履歴に基づき利用頻度の高い配布対象者には、あえてユーザの属性情報に基づく広告自体を除外したり、何度も配信済みの広告のみを除外したり、また同じ内容の広告であってもデータ量やデータ形式の差換えを行ったうえで、その広告を印刷物に付して印刷するので、それぞれの配布対象者により適した広告を印刷物に印刷することができる。
【0107】
即ち本実施形態によれば、印刷物を閲覧する全ての人を対象にして、それぞれに適切な広告を配信し、また同広告付き印刷物を印刷する広告配信システム等を提供することが可能となる。
【0108】
各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記各実施形態にあげたその他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。また、本発明の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、などに適用したものも本発明の態様として有効である。
【符号の説明】
【0109】
100 広告配信システム
1 MFP
2 広告サーバ
3 会議サーバ
4 PC
5 ネットワーク5
101 ユーザ登録部
102 記憶部
103 配布対象者情報入力部
104 画像入力部
105 配布対象者属性情報取得部
106 配布対象者分類部
107 広告取得部
108 広告画像合成部
109 印刷(出力)部
2011 広告登録部
202 記憶部
203 広告配信部
301 会議登録部
302 記憶部
303 参加者応答部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0110】
【特許文献1】特開2008−275993号公報
【特許文献2】特開2009−020560号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告情報を配信する広告サーバと、出力すべき画像データに対し前記広告情報を合成して合成画像データを生成し、該合成画像データを出力する画像形成装置とからなる広告配信システムであって、
前記画像形成装置は、
ユーザの属性情報を含むユーザ情報を記憶した第1記憶手段と、
複数のユーザ情報を入力するユーザ情報入力手段と、
前記第1記憶手段から、入力された前記複数のユーザ情報毎の属性情報を取得する属性取得手段と、
取得した前記複数のユーザ情報毎の属性情報に基づいて、該ユーザをユーザグループに分類する分類手段と、
前記広告サーバに対し、分類したユーザグループ毎の属性情報を含む広告配信要求を送信し、ユーザグループ毎に応じた広告情報を取得する広告取得手段と、
ユーザグループ毎に応じて取得した広告情報と前記画像データとを合成し、ユーザグループ毎の合成画像データを生成する広告画像合成手段と
を有し、
前記広告配信サーバは、
ユーザの属性情報と対応付けられた広告情報を記憶した第2記憶手段と、
前記画像形成装置からユーザグループ毎の属性情報を含む前記広告配信要求を受信すると、前記第2記憶手段からユーザグループ毎に該属性情報と対応付けられている広告情報を取得し、前記画像形成装置に対しユーザグループ毎に応じた広告情報を配信する広告配信手段と、
を有することを特徴とする広告配信システム。
【請求項2】
前記画像形成装置の、
前記第1記憶手段は、ユーザの過去に印刷を行った印刷履歴として、前記合成画像データを印刷した印刷回数を含む印刷履歴情報を記憶し、
前記分類手段は、前記印刷履歴情報を参照し、入力された前記複数のユーザ情報のうち、前記印刷回数が、所定閾値を越えるユーザが存在した場合には、該ユーザを属性非依存ユーザグループに分類し、
前記広告取得手段は、前記属性非依存ユーザグループについてはユーザグループ毎の属性情報を含まない広告配信要求を送信し、
前記広告配信サーバの、
前記広告配信手段は、前記属性非依存ユーザグループについてはユーザグループ毎の属性情報を含まない広告配信要求を受信すると、前記属性非依存ユーザグループについては、前記第2記憶手段から属性情報と対応付けられていない広告情報を取得し、前記画像形成装置に対し、該属性非依存ユーザグループに応じた広告情報を配信すること、
を特徴とする請求項1記載の広告配信システム。
【請求項3】
前記画像形成装置の、
前記第1記憶手段は、ユーザの過去に印刷を行った印刷履歴として、前記合成画像データを印刷した印刷回数、合成した広告情報、及び該広告情報毎の合成した回数を含む印刷履歴情報を記憶し、
前記分類手段は、前記印刷履歴情報を参照し、入力された前記複数のユーザ情報のうち、前記広告情報毎の合成した回数が、所定閾値を越えるユーザが存在した場合には、該ユーザを、合成した回数が前記所定閾値を超えた広告情報を除外する広告除外条件を付けた広告除外条件付ユーザグループに分類し、
前記広告取得手段は、前記広告除外条件付ユーザグループについてはユーザグループ毎の属性情報とともに前記広告除外条件を含む広告配信要求を送信し、
前記広告配信サーバの、
前記広告配信手段は、前記広告除外条件を含む広告配信要求を受信すると、前記広告除外条件付ユーザグループについては、前記第2記憶手段から属性情報と対応付けられ、且つ前記所定閾値を超えた広告情報を除外した広告情報を取得し、前記画像形成装置に対し、該広告除外条件付ユーザグループに応じた広告情報を配信すること、
を特徴とする請求項1記載の広告配信システム。
【請求項4】
前記画像形成装置の、
前記第1記憶手段は、ユーザの過去に印刷を行った印刷履歴として、前記合成画像データを印刷した印刷回数を含む印刷履歴情報を記憶し、
前記分類手段は、前記印刷履歴情報を参照し、入力された前記複数のユーザ情報のうち、前記印刷回数が、所定閾値を越えるユーザが存在した場合には、該ユーザを広告差換条件付ユーザグループに分類し、
前記広告取得手段は、前記広告差換条件付ユーザグループについてはユーザグループ毎の属性情報とともに前記広告差換条件を含む広告配信要求を送信し、
前記広告配信サーバの、
前記第2記憶手段は、ユーザの属性情報と対応付けられた広告情報に対し、さらに該広告情報のデータ量又はデータ形式を変更した差換用の広告情報とを対応付けて記憶し、
前記広告配信手段は、前記広告差換条件を含む広告配信要求を受信すると、前記広告差換条件付ユーザグループについては、前記第2記憶手段から属性情報と対応付けられている広告情報を取得してから、該広告情報を前記差換用の広告情報へ差換えて、前記画像形成装置に対し、該広告差換条件付ユーザグループに応じた該差換用の広告情報を配信すること、
を特徴とする請求項1記載の広告配信システム。
【請求項5】
前記画像形成装置の、
前記第1記憶手段は、ユーザの属性情報としてメールアドレスを含むユーザ情報を記憶し、
前記画像形成装置は、出力すべき画像データに対し、前記広告配信手段により配信されたユーザグループ毎に応じた広告情報を合成して合成画像データを生成し、ユーザグループ毎に応じた前記合成画像データをユーザグループのユーザのメールアドレスに対して出力すること、
を特徴とする請求項1ないし4何れか一項記載の広告配信システム。
【請求項6】
広告情報を配信する広告サーバと、出力すべき画像データに対し前記広告情報を合成して合成画像データを生成し、該合成画像データを出力する画像形成装置とからなる広告配信システムにおける広告配信方法であって、
前記画像形成装置は、
第1記憶手段からユーザの属性情報を含むユーザ情報を読み出す第1読出手順と、
複数のユーザ情報を入力するユーザ情報入力手順と、
入力された前記複数のユーザ情報毎の属性情報を取得する属性取得手順と、
取得した前記複数のユーザ情報毎の属性情報に基づいて、該ユーザをユーザグループに分類する分類手順と、
前記広告サーバに対し、分類したユーザグループ毎の属性情報を含む広告配信要求を送信し、ユーザグループ毎に応じた広告情報を取得する広告取得手順と、
ユーザグループ毎に応じて取得した広告情報と前記画像データとを合成し、ユーザグループ毎の合成画像データを生成する広告画像合成手順と
を有し、
前記広告配信サーバは、
第2記憶手段から、ユーザの属性情報と対応付けられた広告情報を読み出す第2読出手順と、
前記画像形成装置からユーザグループ毎の属性情報を含む前記広告配信要求を受信すると、ユーザグループ毎に該属性情報と対応付けられている広告情報を取得し、前記画像形成装置に対しユーザグループ毎に応じた広告情報を配信する広告配信手順と、
を有することを特徴とする広告配信方法。
【請求項7】
広告情報を配信する広告サーバとネットワークを介し接続され、出力すべき画像データに対し前記広告情報を合成して合成画像データを生成し、該合成画像データを出力する画像形成装置であって、
ユーザの属性情報を含むユーザ情報を記憶した第1記憶手段と、
複数のユーザ情報を入力するユーザ情報入力手段と、
前記第1記憶手段から、入力された前記複数のユーザ情報毎の属性情報を取得する属性取得手段と、
取得した前記複数のユーザ情報毎の属性情報に基づいて、該ユーザをユーザグループに分類する分類手段と、
前記広告サーバに対し、分類したユーザグループ毎の属性情報を含む広告配信要求を送信し、ユーザグループ毎に応じた広告情報を取得する広告取得手段と、
ユーザグループ毎に応じて取得した広告情報と前記画像データとを合成し、ユーザグループ毎の合成画像データを生成する広告画像合成手段と
を有することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−185417(P2012−185417A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−49861(P2011−49861)
【出願日】平成23年3月8日(2011.3.8)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】