説明

広告配信制御装置及び方法及びプログラム

【課題】 広告も独立したコンテンツの位置付けとして管理し、視聴者情報を自動で認識し、認識した情報に基づいて、配信するコンテンツを制御する。
【解決手段】 本発明は受信したパケットを、リスト要求情報とコンテンツ選択情報に分類し、リスト要求情報を取得した際に、視聴者情報とコンテンツ情報を読み込み、読み込んだ該視聴者情報と該コンテンツ情報と、予め設定されるリスト配信条件に基づいて広告のみ、または、動画と広告の両方を選出し、選出した動画と広告の配信リストを生成し、配信リストを視聴者に配信する。コンテンツ選択情報を取得した場合は、コンテンツ選択情報を基に視聴者情報を更新し格納する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信網を用いて動画コンテンツを配信する技術に係り、特に、コンテンツ(広告)を配信するためのコンテンツ配信制御装置及び方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
VOD(Video On Demand)サービスと呼ばれる、サーバ側に蓄積されたコンテンツをネットワークを通じて配信する際に、視聴者の個々の要求に応じて配信する技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。VODサービスを利用することで、視聴者は「好みのタイミング」で「好みのコンテンツ」を視聴できる。
【0003】
また、VODサービスはコンテンツの早送りや巻き戻し等が可能な為、動画視聴時に有益なばかりか、逆に広告では早送り等を禁止することによって、広告効果を担保することもできる。
【0004】
放送を含めた従来のコンテンツ配信システムでは、サービス提供者は動画の配信前後と配信中に広告を挿入することで広告主から収益を得ている。また、視聴者も広告によって有益な情報を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−23806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、前記のようなコンテンツ配信システムでは、視聴者の好みや動画の内容を考慮せずに広告が配信されることも多く、視聴者は必ずしも広告によって有益な情報を得られるとは限らない。さらに、視聴者は広告が挿入されることで動画の視聴を妨げられたと感じ、サービスに対する満足度を低下させる場合もある。また、動画が視聴者に支持されたとしても、広告の視聴率が低い場合には十分な広告効果が得られない。視聴者の満足度を向上させ、広告主とサービス提供者が収益を得るには、視聴者が広告を積極的に視聴し、より高い広告効果を生むコンテンツ配信システムが必要である。
【0007】
放送を含めた従来のコンテンツ配信システムでは、動画の視聴中に広告を挿入することが一般的であり、視聴者のサービスに対する満足度を低下させる場合があった。また、広告の内容も視聴者の好みや動画の内容と必ずしも合致しておらず、十分な広告効果を得られない場合もあった。
【0008】
また、特開2001−24997号公報で指摘されているように、双方向性を持つコンテンツ配信サービスでは、動画と同時にリンクバナーを配信し、視聴者にリンクバナーをクリックさせることで収益を得る等の広告モデルも存在するが、この方法では視聴者にとって、広告を参照することによる直接的なメリットが見えない。この点、特開2001−24997公報の手法は、広告の参照回数に応じてサービス利用料を割引するというメリットを提案しているが、このモデルでは視聴者毎・料金決定期間毎(月極料金の場合、一ヶ月毎)に料金が変動し、視聴者やサービス提供者に煩雑さを感じさせる恐れがある。
【0009】
そのため、広告を動画の配信前後または配信中に挿入するのでも、広告を動画と同時に配信するのでもなく、VODを用いて広告を動画と独立したコンテンツとして配信し、視聴者が自身の好みと都合に合わせて広告を選択・視聴できるコンテンツ配信システムを実現する。また、広告を一切視聴しない事を許容すると広告主は広告効果が得られないため、広告主と視聴者の双方にとって、広告視聴のメリットが得られるコンテンツ配信システムを実現する必要がある。
【0010】
つまり、従来のコンテンツ配信システムでは、視聴者の好みを考慮せずに広告が配信される場合があり、広告によって有益な情報を得られるとは限らず、さらに、視聴者は広告がコンテンツに挿入されることで動画の視聴を妨げられたと感じ、サービスに対する満足度を低下させるという問題があった。
【0011】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、広告も独立したコンテンツの位置付けとして管理し、視聴者情報を自動で認識し、認識した情報に基づいて、配信するコンテンツを制御することが可能な広告配信制御装置及び方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するため、通信網を用いて視聴者にコンテンツを配信するシステムにおいて、視聴者情報(具体的には、視聴者を特定するID、コンテンツの視聴履歴等)を自動で認識し、認識した情報に基づいて配信するコンテンツを制御する装置及び方法を実現する。
【0013】
本発明は、通信網を用いて視聴者にコンテンツを配信するシステムにおいて、視聴者情報とコンテンツ情報、及び予め設定されるリスト配信条件に基づいて、視聴者に配信する動画(例えば、ニュース、映画)と広告(例えば、新商品の紹介)のリストを生成し、前記リストと動画及び広告を配信する広告配信制御装置であって、
視聴者のコンテンツ受信端末から送信される、リスト要求情報(具体的には、視聴者によるコンテンツの一覧表(リスト)の配信要求)とコンテンツ選択情報(具体的には、視聴者が前記リスト要求情報に基づいて配信されたリストから選択したコンテンツの情報)を受信するパケット受信手段と、
前記パケット受信手段で受信したパケットを、リスト要求情報とコンテンツ選択情報に分類する取得情報分類手段と、
視聴者情報を保持する視聴者情報データベースと、
コンテンツ情報を保持するコンテンツ情報データベースと、
前記取得情報分類手段でリスト要求情報を取得した際に、前記視聴者情報データベースに記録されている視聴者情報と、前記コンテンツ情報データベースに記録されているコンテンツ情報とを読み込み、読み込んだ該視聴者情報と該コンテンツ情報と、予め設定されるリスト配信条件に基づいて配信する動画と広告を選出し、選出した動画と広告の配信リストを生成するリスト生成手段と、
前記リスト生成手段で生成された前記配信リストを視聴者に配信するリスト配信手段と、
前記取得情報分類手段でコンテンツ選択情報を取得した際に、前記コンテンツ選択情報を基に視聴者情報を更新し、更新した視聴者情報を前記視聴者情報データベースに保存することで該視聴者情報データベース更新する視聴者情報データベース更新手段と、
を有する。
【0014】
また、前記視聴者情報データベース更新手段は、
取得した前記コンテンツ選択情報を基に、該視聴者の視聴者情報に、視聴日、視聴時間、コンテンツ、状態、識別情報を追記する視聴者情報更新手段と、
前記更新した視聴者情報を前記視聴者情報データベースに保存する視聴者情報データベース更新手段と、を含む。
【0015】
また、前記リスト配信条件は、
所定時間内に広告を視聴している場合には広告と動画を、広告を視聴していない場合には、広告のみを配信リストとして配信することを規定し、
前記リスト生成手段は、
前記視聴者情報に含まれる視聴時間、状態、コンテンツ識別情報と、前記コンテンツ情報に含まれるコンテンツ識別情報に基づいて、広告のみ、または、動画と広告の両方の配信リストを生成する手段を含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、視聴者、広告主、サービス提供者の三者が利益を得る。
【0017】
第一に、視聴者は、リストに表示されるメタデータ(具体的には、コンテンツのタイトルや説明文・作成者等)やサムネイル等から自身の好みに合った広告を選び、好きなときに視聴できる。また、サービス提供者が収益源を広告掲載料のみとする場合等には、視聴者はサービス加入手続きやサービス利用料を支払う必要がない。これにより、視聴者は広告を視聴する直接的なメリットを体感できる。
【0018】
第二に、広告主は、自社の広告に興味を持った視聴者に広告を視聴されることで、より高い広告効果を得られる。また、広告の内容や配信時間帯を、出資するコンテンツに制限されない。さらに、サービス提供者と連携することで、広告や出資したコンテンツに関して、視聴率や視聴者の意見等の情報を収集しやすくなる。
第三に、サービス提供者は、収益源を広告掲載料のみとすることで、視聴者にサービス加入手続きやサービス利用料を課さないこともできる。また、視聴者毎や料金決定期間毎に料金が変動することのないコンテンツ配信システムを実現できる。さらに、視聴履歴を管理・分析することで、視聴者の好みに合ったコンテンツを勧めることができる。あるいは、特開2001−24997号公報等の既存技術を用いて、視聴履歴の分析結果を広告主やコンテンツ制作者に提供することで、より視聴者の満足度が高いコンテンツ制作の実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施の形態におけるシステム構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態におけるコンテンツ配信制御装置の処理フローチャートである。
【図3】本発明の一実施の形態における視聴者情報データベース部の視聴者情報の例である。
【図4】本発明の一実施の形態におけるコンテンツ情報データベース部のコンテンツ情報の例である。
【図5】本発明の一実施の形態におけるリスト配信条件の例である。
【図6】本発明の一実施の形態におけるリスト割り当ての例である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下図面と共に、本発明の実施の形態を説明する。
【0021】
図1に、本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成を示す。また、図2に本発明の実施フローを示す。図1に示すように、コンテンツ受信端末3は、IP網(通信網)2を介してコンテンツ配信装置1に接続し、コンテンツを受信する。視聴者は、コンテンツ受信端末3が受信したコンテンツを、コンテンツ表示端末4を通して視聴できる。ただし、本発明を適用する条件として、視聴者は、コンテンツ配信サービス利用時に、コンテンツ配信装置1のユーザ認証を受けなければならないものとする(例えば、サービスを利用するために、視聴者はログインする必要がある)。
【0022】
本発明は、コンテンツ配信装置の内部装置、もしくは、コンテンツ配信装置に接続する外部装置として実現する。本実施の形態では、コンテンツ配信装置に接続する外部装置(コンテンツ配信制御装置)として説明する。
【0023】
コンテンツ配信制御装置100は、パケット受信部110、取得情報分類部120、リスト生成部130、視聴者情報データベース更新部140、リスト配信制御部150、視聴者情報データベース部160、コンテンツ情報データベース部170から構成される。
【0024】
視聴者情報データベース部160には、視聴者情報(具体的には、視聴者を特定するID、コンテンツの視聴履歴等)が保存される。コンテンツの視聴履歴としては、視聴日、視聴時間、コンテンツ名、状態(開始、終了)、識別情報(広告・動画)等がある。
【0025】
コンテンツデータベース部170は、コンテンツの識別情報(ID)毎に、タイトル、権利者、公開日、識別情報(動画・広告)を保持する。
【0026】
取得情報分類部120は、コンテンツ選択情報取得部121、リスト要求情報取得部122を含み、パケット受信部110で受信した情報が"リスト要求情報"または"コンテンツ選択情報"のいずれであるかを判定し分類する。"リスト要求情報"とは、具体的には、視聴者によるコンテンツの一覧表(以下、リスト)の配信要求を指す。また、"コンテンツ選択情報"とは、具体的には、視聴者がリスト要求情報に基づいて配信されたリストから選択したコンテンツの情報を指す。
【0027】
リスト生成部130は、視聴者情報読込部131、コンテンツ情報読込部132、リスト生成部133を含み、受信した情報が"リスト要求情報"である場合に、視聴者情報データベース部160とコンテンツ情報データベース部170から情報を読み込み、予め設定されている条件に基づいて広告、動画を抜き出してリストを生成する。ここで、条件とは、例えば、48時間以内に広告を視聴している場合は全コンテンツのリストを、それ以外の場合は広告のみのリストを配信する等、システムが、視聴者の広告視聴頻度に応じて配信されるリストを自動で制御するために設定される条件である。これにより、広告の視聴頻度が設定値を下回った場合は、広告以外のコンテンツを視聴できなくする等の対応を取ることを可能とする。
【0028】
視聴者情報データベース更新部140は、視聴者情報更新部141、視聴者情報データベース更新部142を含み、受信した情報が"コンテンツ選択情報"である場合に、取得した視聴者情報を視聴者情報データベース部160に書き込む。
【0029】
図2は、本発明の一実施の形態におけるコンテンツ配信制御装置の処理フローチャートである。
【0030】
以下、図2に従って本発明の実施フローを説明する。視聴者情報データベース部160に保存される視聴者情報の一例を図3に、「コンテンツ情報データベース部170に保存されるコンテンツ情報の一例を図4に、リスト配信条件の一例を図5に、リスト割り当ての一例を図6に示す。
【0031】
まず、パケット受信部110にて、コンテンツ受信端末3より送信される"リスト要求情報"を含んだパケットを受信する(ステップ100)。パケットの転送経路は、図1のようにコンテンツ配信装置1を介してもよいし、本発明のコンテンツ配信制御装置100に直接転送してもよい。"リスト要求情報"の取得方法は、IETF RFC 2616で規定されるHTTP等の既存プロトコルを利用する。また、コンテンツ受信端末3より送信されるパケットには、 "リスト要求情報"の他に、視聴者によってどのコンテンツが選択されたかを示す"コンテンツ選択情報"が含まれたパケットが存在する。
【0032】
次に、取得情報分類部120にて受信したパケットを"リスト要求情報"と"コンテンツ選択情報"に分類する(ステップ105)。
【0033】
取得情報分類部120にて"リスト要求情報"を受信した際は(ステップ105、T)、リスト配信プロセスに移行する。リスト生成部130にて、取得情報分類部120で"リスト要求情報"を取得した際に、リスト生成部130の視聴者情報読込部131が視聴者情報データベース部160より視聴者情報を読み込み(ステップ115)、コンテンツ情報読込部132が、コンテンツ情報データベース部170よりコンテンツ情報を読み込む(ステップ120)。
【0034】
そして、リスト生成部133は、読み込んだ視聴者情報とコンテンツ情報を、事前に設定されたリスト配信条件と照合し、リスト配信条件に適合するコンテンツをリストに割り当て、リストを生成する(図2は、リストAに全ての動画を、リストBに全ての広告を割り当てると設定した場合)。前記リスト配信条件は、サービス提供者が事前に設定する(図5の例では、48時間以内に広告を視聴している場合はリストA(動画)、 B(広告)を、視聴していない場合はリストB(広告)を配信する、という条件が設定されている場合の例)。リストの生成は、Moving Picture Experts Groupが規定するMPEG-7等の、コンテンツにメタデータを付与する既存技術を用い、各コンテンツが動画であるか広告であるか等を自動で判定する。リスト生成部130では、これらメタデータに記述される識別情報(例えば、広告はA、動画はBと設定しておく)に基づいて全コンテンツをリストに割り当て、リスト配信条件に適合するリストを生成する(ステップ125〜ステップ135)。
【0035】
次に、リスト配信制御部150にて、コンテンツ配信装置1を制御して、リスト生成部130で生成した配信リストを視聴者に配信する(ステップ140、ステップ155)。
【0036】
視聴者は、受信した配信リストから視聴したいコンテンツを選択し、"コンテンツ選択情報"をコンテンツ配信装置1に送信する。当該"コンテンツ選択情報"には、視聴者ID,コンテンツ名、視聴日、視聴開始時刻、視聴終了時刻、識別情報(A=動画、B=広告)を含む。なお、ここではコンテンツを広告と動画の2種類に分けてリストを生成・配信しているが、例えば、メタデータにジャンルを記載しておき、視聴者がよく視聴するジャンルのリストを生成して配信してもよい。
【0037】
取得情報分類部120にて"コンテンツ選択情報"を受信したと判定された場合は(ステップ105、F)、視聴者情報データベース部160の更新プロセスに移行する。聴者情報データベース更新部140の視聴者情報更新部141にて、"コンテンツ選択情報"から配信したコンテンツやその配信時間等の視聴者情報を抽出して(ステップ170)、視聴者情報データベース更新部142にて当該視聴者情報に対応する視聴者IDに対応する視聴者情報データベース部160に記録する(ステップ175)。
【0038】
リスト要求情報を送信した視聴者は、受信した配信リストに表示されるメタデータ(具体的には、コンテンツのタイトルや説明文・作成者等)やサムネイル等から自身の好みに合った広告を選び、好きなときに視聴できる。
【0039】
また、視聴者は、コンテンツ配信サービス利用時に、ユーザ認証を受けていることが前提であるため、データベースに保存された全ての情報は、視聴者毎に管理される。
【0040】
なお、上記のコンテンツ配信制御装置の構成要素の動作をプログラムとして構築し、コンテンツ配信制御装置として利用されるコンピュータにインストールして実行させる、または、ネットワークを介して流通させることが可能である。
【0041】
本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
【符号の説明】
【0042】
1 コンテンツ配信装置
2 IP網
3 コンテンツ受信端末
4 コンテンツ表示端末
100 コンテンツ配信制御装置
110 パケット受信部
120 取得情報分類部
121 コンテンツ選択情報取得部
122 リスト要求情報取得部
130 リスト生成部
131 視聴者情報読込部
132 コンテンツ情報読込部
133 リスト生成部
140 視聴者情報データベース更新部
141 視聴者情報更新部
142 視聴者情報データベース更新部
150 リスト配信制御部
151 リスト配信部
160 視聴者情報データベース部
170 コンテンツ情報データベース部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信網を用いて視聴者にコンテンツを配信するシステムにおいて、視聴者情報とコンテンツ情報、及び予め設定されるリスト配信条件に基づいて、視聴者に配信する動画と広告のリストを生成し、前記リストと動画及び広告を配信する広告配信制御装置であって、
視聴者のコンテンツ受信端末から送信される、リスト要求情報とコンテンツ選択情報を受信するパケット受信手段と、
前記パケット受信手段で受信したパケットを、リスト要求情報とコンテンツ選択情報に分類する取得情報分類手段と、
視聴者情報を保持する視聴者情報データベースと、
コンテンツ情報を保持するコンテンツ情報データベースと、
前記取得情報分類手段でリスト要求情報を取得した際に、前記視聴者情報データベースに記録されている視聴者情報と、前記コンテンツ情報データベースに記録されているコンテンツ情報とを読み込み、読み込んだ該視聴者情報と該コンテンツ情報と、予め設定されるリスト配信条件に基づいて配信する広告、または、広告と動画を選出し、選出した動画と広告の配信リストを生成するリスト生成手段と、
前記リスト生成手段で生成された前記配信リストを視聴者に配信するリスト配信手段と、
前記取得情報分類手段でコンテンツ選択情報を取得した際に、前記コンテンツ選択情報を基に視聴者情報を更新し、更新した視聴者情報を前記視聴者情報データベースに保存することで該視聴者情報データベース更新する視聴者情報データベース更新手段と、
を有することを特徴とする広告配信制御装置。
【請求項2】
前記視聴者情報データベース更新手段は、
取得した前記コンテンツ選択情報を基に、該視聴者の視聴者情報に、視聴日、視聴時間、コンテンツ、状態、識別情報を追記する視聴者情報更新手段と、
前記更新した視聴者情報を前記視聴者情報データベースに保存する視聴者情報データベース更新手段と、
を含む請求項1記載の広告配信制御装置。
【請求項3】
前記リスト配信条件は、
所定時間内に広告を視聴している場合には広告と動画を、広告を視聴していない場合には、広告のみを配信リストとして配信することを規定し、
前記リスト生成手段は、
前記視聴者情報に含まれる視聴時間、状態、コンテンツ識別情報と、前記コンテンツ情報に含まれるコンテンツ識別情報に基づいて、広告のみ、または、動画と広告の両方の配信リストを生成する手段を含む
請求項1記載の広告配信制御装置。
【請求項4】
通信網を用いて視聴者にコンテンツを配信するシステムにおいて、視聴者情報とコンテンツ情報、及び予め設定されるリスト配信条件に基づいて、視聴者に配信する動画(例えば、ニュース、映画)と広告(例えば、新商品の紹介)のリストを生成し、前記リストと動画及び広告を配信する広告配信制御方法であって、
パケット受信手段が、視聴者のコンテンツ受信端末から送信される、リスト要求情報とコンテンツ選択情報を受信するパケット受信ステップと、
取得情報分類手段が、前記パケット受信ステップで受信したパケットを、リスト要求情報とコンテンツ選択情報に分類する取得情報分類ステップと、
リスト生成手段が、前記取得情報分類ステップでリスト要求情報を取得した際に、視聴者情報を保持する視聴者情報データベースに記録されている視聴者情報と、コンテンツ情報を保持するコンテンツ情報データベースに記録されているコンテンツ情報とを読み込み、読み込んだ該視聴者情報と該コンテンツ情報と、予め設定されるリスト配信条件に基づいて配信する動画と広告を選出し、選出した動画と広告の配信リストを生成するリスト生成ステップと、
リスト配信手段が、前記リスト生成ステップで生成された前記配信リストを視聴者に配信するリスト配信ステップと、
視聴者情報データベース更新手段が、前記取得情報分類ステップでコンテンツ選択情報を取得した際に、前記コンテンツ選択情報を基に視聴者情報を更新し、更新した視聴者情報を前記視聴者情報データベースに保存することで該視聴者情報データベース更新する視聴者情報データベース更新ステップと、
を行うことを特徴とする広告配信制御方法。
【請求項5】
前記視聴者情報データベース更新ステップにおいて、
取得した前記コンテンツ選択情報を基に、該視聴者の視聴者情報に、視聴日、視聴時間、コンテンツ、状態、識別情報を追記し、更新した視聴者情報を前記視聴者情報データベースに保存する
請求項4記載の広告配信制御方法。
【請求項6】
前記リスト配信条件は、
所定時間内に広告を視聴している場合には広告と動画を、広告を視聴していない場合には、広告のみを配信リストとして配信することを規定し、
前記リスト生成ステップにおいて、
前記視聴者情報に含まれる視聴時間、状態、コンテンツ識別情報と、前記コンテンツ情報に含まれるコンテンツ識別情報に基づいて、前記リスト配信条件に合致するコンテンツを選出し、広告のみ、または、動画と広告の両方の配信リストを生成する手段を含む
請求項4記載の広告配信制御方法。
【請求項7】
コンピュータを、
請求項1乃至3記載の広告配信制御装置の各手段として機能させるための広告配信制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−253604(P2012−253604A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−125306(P2011−125306)
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】