説明

広帯域無線接続システムでの領域変更を通したハンドオーバー遂行方法

【課題】本発明は、広帯域無線接続システムに関し、より詳細には、領域変更を通したハンドオーバー遂行方法に関する。
【解決手段】本発明に係る広帯域無線接続システムでレガシーサービング基地局から改善端末(AMS)が領域変更を通したハンドオーバーを行う方法は、ターゲット改善基地局(ABS)のレガシー領域(LZone)から領域変更時点情報を含むレンジング応答メッセージ(RNG−RSP)を受信すること;及び前記領域変更時点情報が指示する時点で改善端末サポート領域(MZone)への前記領域変更を開始すること;を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広帯域無線接続システムに関し、より詳細には、領域変更を通したハンドオーバー遂行方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ハンドオーバー(Handover、HO)は、端末が一つの基地局の無線インターフェースから他の基地局の無線インターフェースに移動することを意味する。以下では、一般的なIEEE802.16システムでのハンドオーバー手順を説明する。
【0003】
IEEE802.16網で、サービング基地局(SBS:Serving Base Station)は、移動端末(MS:Mobile Station、以下、「端末」と称する。)に基本的なネットワーク構成に対する情報(トポロジー)を知らせるために隣接基地局情報を隣接公示(MOB_NBR−ADV)メッセージを介してブロードキャストすることができる。
【0004】
MOB_NBR−ADVメッセージには、サービング基地局と各隣接基地局に対するシステム情報、例えば、プリアンブルインデックス、周波数、ハンドオーバー最適化(HO optimization)可能程度、及びDCD(Downlink Channel Descriptor)/UCD(Uplink Channel Descriptor)情報などを含んでいる。
【0005】
DCD/UCD情報は、端末でダウンリンクとアップリンクを介した情報交信を行うために端末が知るべき情報を含んでいる。例えば、ハンドオーバートリガー(HO trigger)情報、基地局のMACバージョン(Medium Access Control version)及びMIH能力(Media Independent Handover capability)などの情報がある。
【0006】
一般的なMOB_NBR−ADVメッセージでは、IEEE802.16e類型の各隣接基地局に対する情報のみを含んでいる。それによって、IEEE802.16e以外の類型を有する各隣接基地局情報は、SII−ADV(Service Identity Information ADVertisement)メッセージを介して各端末にブロードキャストすることができる。したがって、端末は、サービング基地局にSII−ADVメッセージを伝送することを要請することによって異機種網基地局に対する各情報を獲得することができる。
【0007】
上述した方法を通して隣接基地局の情報を獲得した端末がIEEE802.16網でハンドオーバーを行う手順を、図1を参照してより詳細に説明する。
【0008】
図1は、一般的なIEEE802.16システムで行えるハンドオーバー手順の一例を示す。
【0009】
図1を参照すると、まず、端末(MS)は、サービング基地局(SBS)に接続されてデータ交換を行うことができる(S101)。
【0010】
サービング基地局は、周期的に自分に位置する隣接基地局に対する情報をMOB_NBR−ADVメッセージを介して端末にブロードキャストすることができる(S102)。
【0011】
端末は、サービング基地局と交信をする途中で、ハンドオーバートリガー(HO trigger)条件を用いて各候補基地局(candidate HO BS)に対するスキャンを開始することができる。端末は、ハンドオーバー条件、例えば、所定の履歴マージン(Hysterisis margin)値を超えた場合、ハンドオーバー要請(MOB_MSHO−REQ)メッセージを伝送し、サービング基地局にハンドオーバー手順遂行を要請することができる(S103)。
【0012】
サービング基地局は、MOB_MSHO−REQメッセージに含まれている各候補基地局(candidate HO BS)にHO−REQメッセージを介して端末のハンドオーバー要請を知らせることができる(S104)。
【0013】
各候補基地局(Candidate HO BS)は、ハンドオーバーを要請した端末のための事前措置を取り、ハンドオーバーと関連した各情報をHO−RSPメッセージを介してサービング基地局に伝達することができる(S105)。
【0014】
サービング基地局は、各候補基地局からHO−RSPメッセージを介して獲得したハンドオーバーと関連した各情報をハンドオーバー応答(MOB_BSHO−RSP)メッセージを介して端末に伝達することができる。ここで、MOB_BSHO−RSPメッセージには、ハンドオーバーのための動作時間、ハンドオーバー識別子(HO−ID)及び専用ハンドオーバーCDMAレンジングコード(Dedicated HO CDMA ranging code)などのハンドオーバーを行うための情報を含ませることができる(S106)。
【0015】
端末は、サービング基地局から受信したMOB_BSHO−RSPメッセージに含まれた情報に基づいて、各候補基地局のうち一つのターゲット基地局を決定することができる。それによって、端末は、決定されたターゲット基地局にCDMAコードを伝送し、レンジングを試みることができる(S107)。
【0016】
CDMAコードを受信したターゲット基地局は、端末にレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを介してレンジングの成功可否及び各物理補正値を伝送することができる(S108)。
【0017】
次に、端末は、ターゲット基地局に認証のためのレンジング要請(RNG−REQ)メッセージを伝送することができる(S109)。
【0018】
端末のレンジング要請メッセージを受信したターゲット基地局は、端末にCID(Connection IDentifier)のような該当の基地局で使用可能なシステム情報などをレンジング応答メッセージを介して提供することができる(S110)。
【0019】
ターゲット基地局が端末の認証を成功的に終了し、アップデート情報を全て伝送した場合、端末のサービング基地局にハンドオーバー完了メッセージ(HO−CMPT)を介してハンドオーバーの成功可否を知らせることができる(S111)。
【0020】
その後、端末は、ハンドオーバーを行ったターゲット基地局と情報交換を行うことができる(S112)。
【0021】
上述したハンドオーバー過程は、IEEE802.16e規格(WirelessMAN−OFDMA R1 Reference System)に従う端末と基地局との間で行われることを仮定している。以下、本明細書では、便宜上、IEEE802.16e規格を含む一般的な技術が適用されるシステムを「レガシーシステム(legacy system)」と称する。また、レガシー技術が適用される端末を「YMS(Yardstick MS)」、又は「レガシー端末」、レガシー技術が適用される基地局を「レガシー基地局」、「R1 BS」又は「YBS(Yardstick BS)」とそれぞれ称する。
【0022】
また、IEEE802.16m規格(WirelessMAN−OFDMA Advanced system)を含む、一般的な技術より進歩した技術が適用される端末を「AMS(Advanced MS)」又は「改善端末」と称し、進歩した技術が適用される基地局を「ABS(Advanced BS)」又は「改善基地局」と称する。
【0023】
AMSがYBSに接続されてサービスを受けており、YBSの隣りにはAMSとYMSをいずれもサポートするABS(WirelessMAN−OFDMA R1 Reference System/WirelessMAN−OFDMA Advanced co−existing System)が存在する場合を仮定する。
【0024】
YBSは、レガシーシステムに適用される物理チャンネルフレーム構造を有するレガシー領域(LZone:Legacy Zone)のみを有しており、ABSは、AMSのみをサポートする場合、改善システムに適用される物理チャンネルフレーム構造を有する改善端末サポート領域(MZone:16M Zone)のみを有すると仮定する。また、AMS及びYMSをいずれもサポートするABS(WirelessMAN−OFDMA Reference System/WirelessMAN−OFDMA Advanced co−existing System:legacy supportive)は、レガシー領域と改善端末サポート領域を全て有し、アップリンク及びダウンリンクのそれぞれで時間単位、例えば、フレーム又はサブフレーム単位で区分(TDD:Time Division Duplex)されていると仮定する。
【0025】
併せて、AMSは、ABS及びYBSの両方からサービスを受けられると仮定する。すなわち、AMSは、改善端末サポート領域及びレガシー領域のうちいずれか一つを通してサービスを受けることができ、レガシーシステムで定義されたハンドオーバー遂行過程と改善システムで定義されたハンドオーバー遂行過程を全て行えると仮定する。
【0026】
通常、AMSは、サービングYBSからAMS及びYMSを全てサポートするABSにハンドオーバーを行うために、まず、ABSのレガシー領域に進入した後、レガシー領域で継続してサービスを受けたり、改善端末サポート領域への領域変更(Zone switching)を行うことができる。また、AMSは、ABSのレガシー領域進入なしに直ぐ改善端末サポート領域への領域変更を行う方法でハンドオーバーを行うこともできる。
【0027】
ここで、領域変更(zone switch)をより詳細に説明すると、一つのキャリア内に時分割二重化(TDD)で区分されるLZoneとMZoneが存在することによって、LZoneで動作していたAMSをMZoneの資源領域で動作させる手順である。すなわち、IEEE802.16e MAC動作でIEEE802.16m MAC動作を行うことを意味する。これは、逆にAMSがMZoneからLZoneに移動することも含む。
【0028】
このような領域変更のためには、AMSがYBSからYMS及びAMSを全てサポートするABSにハンドオーバーを行うとき、AMSは、ABSから改善システム規格のサービスを受けるために自分がAMSであることをABSに知らせる必要がある。また、ABSは、AMSのハンドオーバーを認識すると、改善システムのためのABSのシステム情報、すなわち、改善端末サポート領域のシステム情報をAMSに伝送しなければならない。併せて、AMSは、ABSの改善システム規格のサービスを受けるために改善端末サポート領域にレンジングを試みなければならなく、このために帯域幅を要請する(Bandwidth Request)必要がある。
【0029】
したがって、改善されたシステム規格に従う端末がハンドオーバーを行うためには、下位互換性(backward compatibility)を有しながらも効率的なハンドオーバー方法が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0030】
本発明は、前記のような一般的な技術の問題を解決するためになされたもので、その目的は、より効率的な領域変更を通したハンドオーバー遂行方法及びそれを行うための装置を提供することにある。
【0031】
本発明の他の目的は、領域変更を通したハンドオーバー過程で改善端末がターゲット基地局の改善端末サポート領域への領域変更を行う時点を定義し、無線資源を効率的に使用できるハンドオーバー遂行方法及びそれを行うための装置を提供することにある。
【0032】
本発明で達成しようとする技術的課題は、以上言及した各技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、下記の記載から本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0033】
前記のような一般的な技術の問題を解決するために、本発明の一実施例に係る広帯域無線接続システムでレガシーサービング基地局から改善端末(AMS)が領域変更を通したハンドオーバーを行う方法は、ターゲット改善基地局(ABS)のレガシー領域(LZone)から領域変更時点情報を含むレンジング応答メッセージ(RNG−RSP)を受信すること;及び前記領域変更時点情報が指示する時点で改善端末サポート領域(MZone)への前記領域変更を開始すること;を含む。
【0034】
このとき、前記領域変更時点情報は、前記領域変更を行うのに要求される領域変更情報(Zone Switch TLV)の形態で前記レンジング応答メッセージに含ませることができる。
【0035】
また、前記領域変更を開始することは、前記領域変更情報を用いて前記改善端末サポート領域のシステム情報を受信することであり得る。
【0036】
また、前記領域変更を開始することは、前記領域変更情報を用いて前記改善端末サポート領域にレンジング要請メッセージ(AAI_RNG−REQ)を伝送するための帯域幅を要請することであり得る。
【0037】
併せて、前記領域変更情報は、前記改善端末サポート領域で使用されるプリアンブルインデックス(MZone A−Preamble index)情報、前記レガシー領域と前記改善端末サポート領域の区分境界を示すタイムオフセット情報、前記領域変更の過程で前記改善端末が前記レガシー領域との連結を維持するかどうかを指示する領域変更モード(Zone Switch Mode)情報、前記改善端末サポート領域で臨時的に前記改善端末を識別するための臨時ステーション識別子(Temporary STID)情報及び臨時ステーション識別子の有効時間を示すレンジング開始限界点(Ranging initiation deadline)情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0038】
前記のような一般的な技術の問題を解決するために、本発明の一実施例に係る広帯域無線接続システムで改善端末(AMS)の領域変更を通したハンドオーバーをターゲット改善基地局がサポートする方法は、レガシー領域(LZone)を通して前記改善端末に領域変更時点情報を含むレンジング応答メッセージ(RNG−RSP)を伝送すること;及び前記領域変更時点情報が指示する時点で改善端末サポート領域(MZone)を通して前記改善端末サポート領域のシステム情報を放送すること;を含むことができる。
【0039】
このとき、前記領域変更時点情報は、前記領域変更を行うのに要求される領域変更情報(Zone Switch TLV)の形態で前記レンジング応答メッセージに含ませることができる。
【0040】
また、前記領域変更情報は、前記改善端末サポート領域で使用されるプリアンブルインデックス(MZone A−Preamble index)情報、前記レガシー領域と前記改善端末サポート領域の区分境界を示すタイムオフセット情報、前記領域変更の過程で前記改善端末が前記レガシー領域との連結を維持するかどうかを指示する領域変更モード(Zone Switch Mode)情報、前記改善端末サポート領域で臨時的に前記改善端末を識別するための臨時ステーション識別子(Temporary STID)情報及び臨時ステーション識別子の有効時間を示すレンジング開始限界点(Ranging initiation deadline)情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0041】
また、前記領域変更モード情報が、前記領域変更の過程で前記改善端末が前記レガシー領域との連結を維持しないことを指示する場合、前記基地局は、前記領域変更時点情報が指示する時点から前記改善端末に前記レガシー領域を通した資源割り当てを行わないこともある。
【0042】
併せて、前記レンジング応答メッセージを伝送することは、前記改善端末が前記レガシー領域への網再進入を終了した後、非要請で行うことができる。
【0043】
前記のような一般的な技術の問題を解決するために、本発明の他の実施例に係る広帯域無線接続システムでレガシーサービング基地局から領域変更を通したハンドオーバーを行う改善端末(AMS)装置は、プロセッサ;及び前記プロセッサの制御によって外部との間で無線信号を送受信するための無線通信(RF)モジュール;を含み、前記プロセッサは、ターゲット改善基地局(ABS)のレガシー領域(LZone)から領域変更時点情報を含むレンジング応答メッセージ(RNG−RSP)を受信し、前記領域変更時点情報が指示する時点で改善端末サポート領域(MZone)への前記領域変更を開始するように制御することができる。
【0044】
このとき、前記領域変更時点情報は、前記領域変更を行うのに要求される領域変更情報(Zone Switch TLV)の形態で前記レンジング応答メッセージに含ませることができる。
【0045】
また、前記プロセッサは、前記領域変更情報を用いて前記改善端末サポート領域のシステム情報を受信する方法で前記領域変更を開始するように制御することができる。
【0046】
また、前記プロセッサは、前記領域変更情報を用いて前記改善端末サポート領域にレンジング要請メッセージ(AAI_RNG−REQ)を伝送するための帯域幅を要請する方法で前記領域変更を開始するように制御することができる。
【0047】
併せて、前記領域変更情報は、前記改善端末サポート領域で使用されるプリアンブルインデックス(MZone A−Preamble index)情報、前記レガシー領域と前記改善端末サポート領域の区分境界を示すタイムオフセット情報、前記領域変更の過程で前記改善端末装置が前記レガシー領域との連結を維持するかどうかを指示する領域変更モード(Zone Switch Mode)情報、前記改善端末サポート領域で臨時的に前記改善端末装置を識別するための臨時ステーション識別子(Temporary STID)情報及び臨時ステーション識別子の有効時間を示すレンジング開始限界点(Ranging initiation deadline)情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
【発明の効果】
【0048】
本発明の各実施例によると、次のような効果がある。
【0049】
第一に、本発明の各実施例を用いることによって、領域変更を通したハンドオーバー手順をより効率的に行うことができる。
【0050】
第二に、本発明の各実施例を用いることによって、端末がターゲット基地局の改善端末サポート領域への領域変更を行う時点を定義し、無線資源を効率的に使用することができる。
【0051】
本発明で得られる効果は、以上言及した各効果に制限されず、言及していない他の効果は、下記の記載から本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】IEEE802.16eシステムで行えるハンドオーバー手順の一例を示す図である。
【図2】領域変更を用いたハンドオーバー過程の一例を示す図である。
【図3】領域変更を用いたハンドオーバー過程の他の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例に係る領域変更を用いたハンドオーバー過程の一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係る領域変更を用いたハンドオーバー過程の他の一例を示す図である。
【図6】本発明の他の実施例として、送信端及び受信端の構造の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
前記技術的課題を解決するために、本発明は、改善端末(AMS)が領域変更を行う時点を定義することによって、領域変更を通したハンドオーバーを効率的に行う各方法を開示する。
【0054】
以下の各実施例は、本発明の各構成要素と各特徴を所定形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、別途の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮することができる。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合されていない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の各実施例で説明する各動作の順序は変更可能である。一つの実施例の一部の構成や特徴は他の実施例に含ませたり、又は他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えることができる。
【0055】
本明細書で、本発明の各実施例は、基地局と端末との間のデータ送受信関係を中心に説明した。ここで、基地局は、端末と直接的に通信を行うネットワークの終端ノード(terminal node)としての意味を有する。本文書で、基地局によって行われると説明した特定動作は、場合に応じては基地局の上位ノードによって行うこともできる。
【0056】
すなわち、基地局を含む多数のネットワークノードからなるネットワークで端末との通信のために行われる多様な動作が基地局又は基地局以外の他のネットワークノードによって行われ得ることは自明である。「基地局(BS:Base Station)」は、固定局、Node B、eNode B(eNB)、アクセスポイント(AP:Access Point)などの用語に取り替えることができる。また、「端末(Terminal)」は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、MSS(Mobile Subscriber Station)又はSS(Subscriber Station)などの用語に取り替えることができる。
【0057】
本発明の各実施例は、多様な手段を通して具現することができる。例えば、本発明の各実施例は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現することができる。
【0058】
ハードウェアによる具現の場合、本発明の各実施例に係る方法は、一つ又はそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
【0059】
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の各実施例に係る方法は、以上説明した機能又は各動作を行うモジュール、手順又は関数などの形態で具現することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに格納してプロセッサによって駆動することができる。前記メモリユニットは、前記プロセッサの内部又は外部に位置し、既に公知となった多様な手段によって前記プロセッサとデータを取り交わすことができる。
【0060】
本発明の各実施例は、無線接続システムであるIEEE802システム、3GPPシステム、3GPP LTEシステム及び3GPP2システムのうち少なくとも一つに開示された各標準文書によって裏付けることができる。すなわち、本発明の各実施例のうち本発明の技術的思想を明確に示すために説明していない各段階又は各部分は、前記各文書によって裏付けることができる。また、本文書で開示している全ての用語は、前記標準文書によって説明することができる。特に、本発明の各実施例は、IEEE802.16システムの標準文書であるP802.16−2005、P802.16e−2009、P802.16Rev2及びP802.16m文書のうちいずれか一つ以上によって裏付けることができる。
【0061】
以下の説明で使用する特定用語は、本発明の理解を促進するために提供されたもので、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で他の形態に変更することができる。
【0062】
以下、本発明に係る領域変更を通したハンドオーバー過程を説明する。
【0063】
図2は、領域変更を用いたハンドオーバー過程の一例を示す。
【0064】
図2を参照すると、端末(AMS)は、レガシーサービング基地局と通信する途中で、ハンドオーバートリガー(HO trigger)条件を用いて各候補基地局(candidate HO BS)に対するスキャンを開始することができる。端末は、ハンドオーバー条件、例えば、所定の履歴マージン(Hysterisis margin)値を超えた場合、ハンドオーバー要請(MOB_MSHO−REQ)メッセージを伝送し、サービング基地局にハンドオーバー手順遂行を要請することができる(S201)。
【0065】
サービング基地局は、各候補基地局から獲得したハンドオーバーと関連した各情報をハンドオーバー応答(MOB_BSHO−RSP)メッセージを介して端末に伝達することができる。ここで、MOB_BSHO−RSPメッセージには、ハンドオーバーのための動作時間、ハンドオーバー識別子(HO−ID)及び専用ハンドオーバーCDMAレンジングコード(Dedicated HO CDMA ranging code)などのハンドオーバーを行うための情報を含ませることができる(S202)。
【0066】
端末は、サービング基地局から受信したMOB_BSHO−RSPメッセージに含まれた情報に基づいて、各候補基地局のうちレガシーサポートABSをターゲット基地局と決定することができる。それによって、端末は、サービングレガシー基地局にハンドオーバー指示メッセージを伝送することができる(S203)。
【0067】
その後、端末は、ターゲット基地局のLZoneにレンジング要請(RNG−REQ)メッセージを伝送する(S204)。
【0068】
このとき、レンジング要請メッセージには端末の媒体接続制御バージョン(MAC version)情報を含ませることができ、その値はAMSに該当する値に設定される。
【0069】
基地局は、レンジング要請メッセージに含まれたMACバージョン情報や以前のサービングレガシー基地局から獲得した情報を通してレンジングメッセージを伝送した端末が改善端末(AMS)であることを知った後、MZoneへの領域変更を行わせることができる。
【0070】
そのために、ターゲット基地局は、領域変更のために端末に要求される情報(Zone switch TLV、以下、「ZS TLV」と称する。)を含むレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを端末に伝送する。
【0071】
このとき、ZS TLVには、下記の表1のような情報を含ませることができる。
【0072】
表1は、本発明に係るRNG−RSPメッセージに含まれるZS TLV情報の一例を示す。
【0073】
【表1】

表1を参照すると、ZS TLVには、MZoneで使用されるプリアンブルインデックス(MZone A−Preamble index)情報、TDDフレーム構造でLZoneとMZoneの区分境界(又は比率)を示すタイムオフセット情報、領域変更過程で端末がLZoneとの連結を維持するかどうかを指示する領域変更モード情報、MZoneで臨時的に端末を識別するための臨時ステーション識別子(Temporary STID)情報及び臨時ステーション識別子の有効時間を示すレンジング開始限界点(Ranging initiation deadline)情報などを含ませることができる。その他にも、表1に示していないが、保安キー(PMK)生成のためのナンス_基地局(NONCE_ABS)値を含ませることもできる。
【0074】
その後、端末は、ZS TLVに含まれた情報を用いてターゲットABSのMZoneとの同期化を行い(S206)、領域変更を行うためにレンジング要請(AAI_RNG−REQ)メッセージを伝送するためのアップリンク資源を要請(BR request for AAI_RNG−REQ)する(図示せず)。
【0075】
MZoneから要請したアップリンク資源が割り当てられると、端末は、MZoneにレンジング要請(AAI_RNG−REQ)メッセージを伝送する(S207)。このとき、レンジング要請メッセージのレンジング目的指示(Ranging Purpose Indication)フィールドの値は、LZoneからMZoneへの領域変更を指示する値(例えば、0b1010)に設定される。
【0076】
ターゲットABSは、端末が伝送したレンジング要請メッセージに対する応答としてレンジング応答(AAI_RNG−RSP)メッセージを端末に伝送する(S208)。
【0077】
その後、端末は、MZoneへの領域変更を終了し、MZoneを通してターゲットABSと正常な通信を行うことができる(S209)。
【0078】
図2を参照して説明した方法は、端末がターゲット基地局のLZoneへの網再進入を終了していない状態でMZoneへの領域変更を行うが、端末がLZoneへの網再進入を終了した後、MZoneへの領域変更を行うこともできる。これを図3を参照して説明する。
【0079】
図3は、領域変更を用いたハンドオーバー過程の他の一例を示す。
【0080】
図3のS301段階〜S304過程は、図2のS201段階〜S204段階と類似するので、明細書の簡明さのために重複する説明は省略する。
【0081】
端末からRNG−REQメッセージを受信したターゲット基地局は、レンジング要請メッセージに含まれたMACバージョン情報や以前のサービングレガシー基地局から獲得した情報を通してレンジングメッセージを伝送した端末が改善端末(AMS)であることを知った後、MZoneへの領域変更を行わせることができる。ただし、ターゲット基地局は、LZoneとMZoneとの間の負荷バランシングなどの理由で端末の領域変更を留保することができる。
【0082】
それによって、ターゲット基地局は、ZS TLVが含まれていないレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを端末に伝送し(S305)、端末は、ターゲット基地局のLZoneへの網再進入を終了し、正常な通信を行うことができる(S306)。
【0083】
その後、ターゲット基地局が該当の端末にMZoneへの領域変更を指示することに決定した場合、ZS TLVを含むレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを非要請で(unsolicited)端末に伝送することができる(S307)。
【0084】
それによって、端末は、ZS TLVに含まれた情報を用いてターゲットABSのMZoneとの同期化を行い(S308)、領域変更を行うためにレンジング要請(AAI_RNG−REQ)メッセージを伝送するためのアップリンク資源を要請(BR request for AAI_RNG−REQ)する(図示せず)。
【0085】
MZoneから要請したアップリンク資源が割り当てられると、端末は、MZoneにレンジング要請(AAI_RNG−REQ)メッセージを伝送する(S309)。このとき、レンジング要請メッセージのレンジング目的指示(Ranging Purpose Indication)フィールドの値は、LZoneからMZoneへの領域変更を指示する値(例えば、0b1010)に設定される。
【0086】
ターゲットABSは、端末が伝送したレンジング要請メッセージに対する応答としてレンジング応答(AAI_RNG−RSP)メッセージを端末に伝送する(S310)。
【0087】
その後、端末は、MZoneへの領域変更を終了し、MZoneを通してターゲットABSと正常な通信を行うことができる(S311)。
【0088】
領域変更と関連した時点の定義
端末が領域変更を行うことは、端末がハンドオーバーを行うことと類似する。これは、端末と基地局との間のデータ経路がLZoneからMZoneに変更されるためである。データ経路が変更されることは、特定時点で現在のデータ経路を終了し、領域変更を行った対象領域で新しくデータ経路を設定し、データ交換を継続して行うことを意味する。
【0089】
ところが、端末がLZoneからMZoneへの領域変更を行うとき、基地局の立場では、基準になる時点、タイマー又は限界時点(deadline)に基づいて該当の手順を行うとより効率的である。これは、このような時点やタイマーがない場合、領域変更途中の端末の動作に対する定義が不明確になるためである。
【0090】
また、端末がLZoneからMZoneへの領域変更を行うとき、MZoneで網再進入を終了する時点、又はLZoneでデータ交換を終了する時点に対する明確な定義が必要である。そうでない場合、基地局が端末といつまでデータ交換を行うかに対する基準がないため、データ損失が発生し得る。特に、領域変更モードが0である場合(すなわち、Zone Switch Mode=0)、端末は、MZoneへの領域変更を行う前にLZoneとのデータ通信を切る。したがって、端末がMZoneへの領域変更を試みる時点を基地局が知っていない場合、すなわち、時点が定義されていない場合、端末は、LZoneとのデータ通信を切ったにもかかわらず、継続して資源割り当てやデータ伝送を試みることもでき、データ損失や無線資源の浪費が発生し得る。
【0091】
このようなデータ経路の変更とデータ経路の構築を設定するために、大きく二つの基準を設定することができる。
【0092】
第一に、端末が領域変更をいつから行うかに対する基準が必要である。すなわち、データ経路構築(data path establish又はnetwork re−entry)をいつから開始するかに対する基準になる。この場合、基準情報は、特定時点を示す形態になり得る。
【0093】
第二に、端末が領域変更をいつまで行うべきであるかに対する基準になり得る。すなわち、データ経路構築をいつまで開始(許容)できるかに対する基準になる。この場合、基準情報は、タイマーや限界時点の形態になり得る。
【0094】
本明細書では、上述した本発明に係る基準時点を便宜上「ZS time」と称する。もし、ZS time情報がRNG−RSPメッセージに含まれるZS TLVに含まれる場合、「ZS time」は「動作時間(Action Time)」と称することもできる。
【0095】
以下、ZS timeの定義基準によって区分して本発明の実施例を説明する。
【0096】
ZS timeを領域変更開始時点と定義する場合
AMSが領域変更を開始する時点とZS timeを定義する場合の領域変更を通したハンドオーバー遂行方法の一例を図4を参照して説明する。
【0097】
図4は、本発明の一実施例に係る領域変更を用いたハンドオーバー過程の一例を示す。
【0098】
図4を参照すると、端末(AMS)は、サービングレガシー基地局への網初期進入又は網再進入を行い、データ経路を構築し、正常な通信を行う途中で(S401)、ハンドオーバートリガー(HO trigger)条件を用いて各候補基地局(candidate HO BS)に対するスキャンを開始することができる。
【0099】
端末は、ハンドオーバー条件、例えば、所定の履歴マージン(Hysterisis margin)値を超えた場合、ハンドオーバー要請(MOB_MSHO−REQ)メッセージを伝送し、サービング基地局にハンドオーバー手順遂行を要請することができる(S402)。
【0100】
もし、基地局がハンドオーバーを端末に指示する場合(BS−initiated HO)、S402手順は省略可能である。
【0101】
サービングレガシー基地局は、各候補基地局から獲得したハンドオーバーと関連した各情報をハンドオーバー応答(MOB_BSHO−RSP)メッセージを介して端末に伝達することができる。ここで、MOB_BSHO−RSPメッセージには、ハンドオーバーのための動作時間、ハンドオーバー識別子(HO−ID)及び専用ハンドオーバーCDMAレンジングコード(Dedicated HO CDMA ranging code)などのハンドオーバーを行うための各情報を含ませることができる(S403)。
【0102】
端末は、サービング基地局から受信したMOB_BSHO−RSPメッセージに含まれた情報に基づいて、各候補基地局のうちレガシーサポート(mixed mode)ABSをターゲット基地局と決定することができる。それによって、端末は、サービングレガシー基地局にハンドオーバー指示(HO_IND)メッセージを伝送することができる(S404)。
【0103】
その後、端末は、ターゲット基地局のLZoneにレンジング要請(RNG−REQ)メッセージを伝送する(S405)。
【0104】
このとき、レンジング要請メッセージには、端末の媒体接続制御バージョン(MAC version)情報を含ませることができ、その値はAMSに該当する値に設定される。
【0105】
基地局は、レンジング要請メッセージに含まれたMACバージョン情報や以前のサービングレガシー基地局から獲得した情報を通してレンジングメッセージを伝送した端末が改善端末(AMS)であることを知った後、MZoneへの領域変更を行わせることができる。
【0106】
そのために、ターゲット基地局は、領域変更のために端末に要求される情報であるZS TLVを含むレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを端末に伝送する。このとき、ZS time情報も、下記の表2のようにZS TLVに含ませることができる。
【0107】
表2は、本発明の一実施例に係るレンジング応答メッセージに含まれるZS TLV構成の一例を示す。
【0108】
【表2】

表2を参照すると、表1に比べてZS time情報を示す動作時間(Action Time)フィールドが追加され、端末がMZoneへの領域変更を行う時点を指示することができる。このとき、領域変更モードが「0」である場合、ターゲット基地局がZS timeからLZoneを通したAMSへの資源割り当てが中断されることを明示することによって、無線資源の浪費を防止することができる。
【0109】
端末は、ZS time情報が指示する時点で領域変更を開始するために、ターゲット基地局のMZoneにレンジング要請(AAI_RNG−REQ)メッセージを伝送するためのアップリンク資源を要請することができる(S407)。ここで、領域変更モード=「0」である場合、表2の定義によって本時点からLZoneを通した資源割り当ては中断される。
【0110】
それによって、ターゲット基地局は、端末が要請したアップリンク資源を割り当て(S408)、端末は、割り当てられたアップリンク資源を通してレンジング要請メッセージをMZoneに伝送する(S409)。
【0111】
このとき、レンジング要請メッセージのレンジング目的指示(Ranging Purpose Indication)フィールドの値は、LZoneからMZoneへの領域変更を指示する値(例えば、0b1010)に設定される。
【0112】
ターゲットABSは、端末が伝送したレンジング要請メッセージに対する応答としてレンジング応答(AAI_RNG−RSP)メッセージを端末に伝送する(S410)。
【0113】
その後、端末は、MZoneへの領域変更を終了し、MZoneを通してターゲットABSと正常な通信を行うことができる(S411)。
【0114】
図4を参照して説明した手順で、AAI_RNG−REQメッセージを伝送するためのアップリンク資源の要請(BR for AAI_RNG−REQ)を行うとき、AMSが領域変更を開始すると説明したが、アップリンク資源を要請するためには、端末がMZoneのシステム情報を知る必要がある。したがって、端末の領域変更開始時点をMZoneのシステム情報を受信する時点、すなわち、MZoneのスーパーフレームヘッダーを受信する時点と見なすこともできる。この場合、ZS time(Action Time)情報は、MZoneのSFH(特に、帯域要請/網再進入を行うためのS−SFH IE)が伝送される時点を指示することができる。ZS time情報がMZoneのSFHが伝送される時点を指示する場合、端末は、MZoneのシステム情報を獲得するために不要なデコーディングを行ったり、SFH伝送を待機しなくてもよいので効率的である。
【0115】
一方、本実施例に係るZS timeの定義は、まず、LZoneへの網再進入を完了した後、MZoneへの領域変更を行う場合にも適用することができる。これを図5を参照して説明する。
【0116】
図5は、本発明の一実施例に係る領域変更を用いたハンドオーバー過程の他の一例を示す。
【0117】
図5のS501段階〜S506段階は、図4のS401段階〜S406段階とそれぞれ類似するので、明細書の簡明さのために重複する説明は省略する。
【0118】
端末は、ZS time情報が指示する時点が来るまでにLZoneへの網再進入を完了したが(S507)、MZoneのSFHを成功的に受信できなかったため、MZoneへの領域変更をZS time情報が指示する時点に行えないこともある。この場合、端末は、正式的に領域変更を再び行うべきである。
【0119】
このために、端末がLZoneに再びZS TLVを要請するためにレンジング要請メッセージを伝送し(S508)、基地局が非要請でZS TLVを含むレンジング応答メッセージを端末に伝送する(S509)。
【0120】
それによって、端末は、ZS TLVに含まれたZS time情報が指示する時点で再び領域変更を試みることができる。
【0121】
以後に行うS509段階〜S514段階は、図4のS407段階〜S411段階とそれぞれ類似するので、重複する説明は省略する。
【0122】
図5を参照して説明した手順で、基地局の判断にしたがってS506手順で端末に伝送されるレンジング応答メッセージにZS TLVを含ませないこともある。この場合、端末がLZoneに一般的な網再進入を行うようになり、以後のS507段階からの上述した手順をそのまま従うことができる。また、図5でも、端末の領域変更開始をMZoneのSFH受信と定義する場合、ZS time(Action Time)情報は、MZoneのSFH(特に、帯域要請/網再進入を行うためのS−SFH IE)が伝送される時点を指示することができる。
【0123】
ZS timeを領域変更遂行限界時点と定義する場合
端末がMZoneへの領域変更を行う最終決定は一般的に基地局が行う。しかし、実際に端末がMZoneへの領域変更を行える時点は、端末がMZoneに対するシステム情報を全て受信した後からである。システム情報は、MZoneのスーパーフレームヘッダー(SFH)情報になる。ここでは、サブパケット1(S−SFH IE SP1)〜サブパケット3(S−SFH IE SP3)の情報が含まれ、これは、端末がMZoneを通してターゲットABSと正常なデータ通信を行うための各設定情報である。しかし、従来のシステムでLZoneで動作している端末は、MZoneのSFHを成功的に受信完了したかに対する指示を基地局に行えない。
【0124】
したがって、基地局では、端末が領域の変更を行う正確な時点よりは、端末に領域変更の遂行を許容する限界時点(deadline)を定め、端末が該当の限界時点以内にMZoneのSFHを全て受信した後、領域変更を行わせることもできる。すなわち、ターゲットABSは、限界時点(deadline)を端末にZS TLVを通して知らせるようになり、端末は該当の時間内に領域変更を開始する。
【0125】
このとき、表2の動作時間(Action Time)情報の説明は下記のように修正することができる。
【0126】
− Action Time(ZS time):The time during which the AMS shall perform zone switch to MZone
ZS timeを限界時点と見なす場合にも、どの手順まで完了したときに該当の限界時点を満足したと見なすかに対して定義される必要がある。第一に、上述した定義にしたがって、端末は、ZS TLVに含まれたZS time情報が指示する時点までMZoneのSFH受信を終了すると見なすことができる。第二に、ZS time情報が指示する時点までMZoneにAAI_RNG−REQメッセージを伝送するためのアップリンク資源割り当てを要請する過程を行うと見なすこともできる。
【0127】
上述したようにZS timeを領域変更遂行を許容する限界時点と見なす場合にも、領域変更を通したハンドオーバー手順は図4及び図5にそのまま適用することができる。ただし、ZS timeが指示する時点で領域変更が開始されるのではなく、該当の時点まで領域変更が開始されなければならないという点で異なる。
【0128】
端末及び基地局の構造
以下、本発明の他の実施例として、上述した本発明の各実施例を行える端末及び基地局(FBS、MBS)を説明する。
【0129】
端末は、アップリンクでは送信機として動作し、ダウンリンクでは受信機として動作することができる。また、基地局は、アップリンクでは受信機として動作し、ダウンリンクでは送信機として動作することができる。すなわち、端末及び基地局は、情報又はデータの伝送のために送信機及び受信機を含むことができる。
【0130】
送信機及び受信機は、本発明の各実施例を行うためのプロセッサ、モジュール、部分及び/又は手段などを含むことができる。特に、送信機及び受信機は、メッセージを暗号化するためのモジュール(手段)、暗号化されたメッセージを解釈するためのモジュール、メッセージを送受信するためのアンテナなどを含むことができる。このような送信端と受信端の一例を図6を参照して説明する。
【0131】
図6は、本発明の他の実施例として、送信端及び受信端の構造の一例を示すブロック図である。
【0132】
図6を参照すると、左側は送信端の構造を示し、右側は受信端の構造を示す。送信端と受信端のそれぞれは、アンテナ5、10、プロセッサ20、30、伝送モジュール(Tx module)40、50、受信モジュール(Rx module)60、70及びメモリ80、90を含むことができる。各構成要素は、互いに対応する機能を行うことができる。以下、各構成要素をより詳細に説明する。
【0133】
アンテナ5、10は、伝送モジュール40、50で生成された信号を外部に伝送したり、外部から無線信号を受信して受信モジュール60、70に伝達する機能を行う。多重アンテナ(MIMO)機能がサポートされる場合は2個以上備えることができる。
【0134】
アンテナ、伝送モジュール及び受信モジュールは、いずれも無線通信(RF)モジュールを構成することができる。
【0135】
プロセッサ20、30は、通常、移動端末機全体の全般的な動作を制御する。例えば、上述した本発明の各実施例を行うためのコントローラ機能、サービス特性及び電波環境によるMAC(Medium Access Control)フレーム可変制御機能、ハンドオーバー(Hand Over)機能、認証及び暗号化機能などを行うことができる。より具体的に、プロセッサ20、30は、図2〜図5に示した領域変更を通したハンドオーバーを行うための全般的な制御を行うことができる。
【0136】
特に、移動端末機(AMS)のプロセッサは、レガシーをサポートするABSにハンドオーバーを行うとき、ターゲットABSのLZoneからZS TLVを含むレンジング応答メッセージを受信するように受信モジュールを制御する。このとき、ZS TLVには、領域変更の遂行と関連した時点を指示するZS time(Action time)情報が含まれる。プロセッサは、ZS timeの定義にしたがって該当の時点まで領域変更を開始したり、該当の時点に領域変更を開始するように制御することができる。
【0137】
その他にも、端末のプロセッサは、上述した各実施例に開示された動作過程の全般的な制御動作を行うことができる。
【0138】
伝送モジュール40、50は、プロセッサ20、30からスケジューリングされて外部に伝送されるデータに対して所定の符号化及び変調を行った後、これをアンテナ10に伝達することができる。
【0139】
受信モジュール60、70は、外部からアンテナ5、10を介して受信された無線信号に対する復号及び復調を行い、これを原本データの形態に復元してプロセッサ20、30に伝達することができる。
【0140】
メモリ80、90は、プロセッサ20、30の処理及び制御のためのプログラムを格納することもでき、入/出力される各データの臨時格納のための機能を行うこともできる。また、メモリ80、90は、フラッシュメモリタイプ、ハードディスクタイプ、マルチメディアカードマイクロタイプ、カードタイプのメモリ(例えば、SD又はXDメモリなど)、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read−Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、PROM(Programmable Read−Only Memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうち少なくとも一つのタイプの格納媒体を含むことができる。
【0141】
一方、基地局は、上述した本発明の各実施例を行うためのコントローラ機能、直交周波数分割多重接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)パケットスケジューリング、時分割デュプレックス(TDD:Time Division Duplex)パケットスケジューリング及びチャンネル多重化機能、サービス特性及び電波環境によるMACフレーム可変制御機能、高速トラフィック実時間制御機能、ハンドオーバー機能、認証及び暗号化機能、データ伝送のためのパケット変復調機能、高速パッケージチャンネルコーディング機能及び実時間モデム制御機能などを上述したモジュールのうち少なくとも一つを通して行ったり、このような機能を行うための別途の手段、モジュール又は部分などをさらに含むことができる。
【0142】
本発明は、本発明の精神及び必須的特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化することができる。したがって、前記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈してはならなく、例示的なものと考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的解釈によっ決定しなければならなく、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。また、特許請求の範囲で明示的な引用関係のない各請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正によって新しい請求項として含ませることができる。
(項目1)
広帯域無線接続システムでレガシーサービング基地局から改善端末(AMS)が領域変更を通したハンドオーバーを行う方法において、
ターゲット改善基地局(ABS)のレガシー領域(LZone)から領域変更時点情報を含むレンジング応答メッセージ(RNG−RSP)を受信すること;及び
上記領域変更時点情報が指示する時点で改善端末サポート領域(MZone)への上記領域変更を開始すること;を含む、領域変更を通したハンドオーバー遂行方法。
(項目2)
上記領域変更時点情報は、
上記領域変更を行うのに要求される領域変更情報(Zone Switch TLV)の形態で上記レンジング応答メッセージに含まれることを特徴とする、項目1に記載の領域変更を通したハンドオーバー遂行方法。
(項目3)
上記領域変更を開始することは、
上記領域変更情報を用いて上記改善端末サポート領域のシステム情報を受信することであることを特徴とする、項目2に記載の領域変更を通したハンドオーバー遂行方法。
(項目4)
上記領域変更を開始することは、
上記領域変更情報を用いて上記改善端末サポート領域にレンジング要請メッセージ(AAI_RNG−REQ)を伝送するための帯域幅を要請することであることを特徴とする、項目2に記載の領域変更を通したハンドオーバー遂行方法。
(項目5)
上記領域変更情報は、
上記改善端末サポート領域で使用されるプリアンブルインデックス(MZone A−Preamble index)情報、上記レガシー領域と上記改善端末サポート領域の区分境界を示すタイムオフセット情報、上記領域変更の過程で上記改善端末が上記レガシー領域との連結を維持するかどうかを指示する領域変更モード情報、上記改善端末サポート領域で臨時的に上記改善端末を識別するための臨時ステーション識別子(Temporary STID)情報及び臨時ステーション識別子の有効時間を示すレンジング開始限界点(Ranging initiation deadline)情報のうち少なくとも一つを含む、項目2に記載の領域変更を通したハンドオーバー遂行方法。
(項目6)
広帯域無線接続システムで改善端末(AMS)の領域変更を通したハンドオーバーをターゲット改善基地局がサポートする方法において、
レガシー領域(LZone)を通して上記改善端末に領域変更時点情報を含むレンジング応答メッセージ(RNG−RSP)を伝送すること;及び
上記領域変更時点情報が指示する時点で改善端末サポート領域(MZone)を通して上記改善端末サポート領域のシステム情報を放送すること;を含む、領域変更を通したハンドオーバーサポート方法。
(項目7)
上記領域変更時点情報は、
上記領域変更を行うのに要求される領域変更情報(Zone Switch TLV)の形態で上記レンジング応答メッセージに含まれることを特徴とする、項目6に記載の領域変更を通したハンドオーバーサポート方法。
(項目8)
上記領域変更情報は、
上記改善端末サポート領域で使用されるプリアンブルインデックス(MZone A−Preamble index)情報、上記レガシー領域と上記改善端末サポート領域の区分境界を示すタイムオフセット情報、上記領域変更の過程で上記改善端末が上記レガシー領域との連結を維持するかどうかを指示する領域変更モード情報、上記改善端末サポート領域で臨時的に上記改善端末を識別するための臨時ステーション識別子(Temporary STID)情報及び臨時ステーション識別子の有効時間を示すレンジング開始限界点(Ranging initiation deadline)情報のうち少なくとも一つを含む、項目7に記載の領域変更を通したハンドオーバーサポート方法。
(項目9)
上記領域変更モード情報が、上記領域変更の過程で上記改善端末が上記レガシー領域との連結を維持しないことを指示する場合、
上記基地局は、上記領域変更時点情報が指示する時点から上記改善端末に上記レガシー領域を通した資源割り当てを行わないことを特徴とする、項目8に記載の領域変更を通したハンドオーバーサポート方法。
(項目10)
上記レンジング応答メッセージを伝送することは、
上記改善端末が上記レガシー領域への網再進入を終了した後、非要請で行われることを特徴とする、項目6に記載の領域変更を通したハンドオーバーサポート方法。
(項目11)
広帯域無線接続システムでレガシーサービング基地局から領域変更を通したハンドオーバーを行う改善端末(AMS)装置において、
プロセッサ;及び
上記プロセッサの制御によって外部との間で無線信号を送受信するための無線通信(RF)モジュール;を含み、
上記プロセッサは、
ターゲット改善基地局(ABS)のレガシー領域(LZone)から領域変更時点情報を含むレンジング応答メッセージ(RNG−RSP)を受信し、上記領域変更時点情報が指示する時点で改善端末サポート領域(MZone)への上記領域変更を開始するように制御することを特徴とする改善端末装置。
(項目12)
上記領域変更時点情報は、
上記領域変更を行うのに要求される領域変更情報(Zone Switch TLV)の形態で上記レンジング応答メッセージに含まれることを特徴とする、項目11に記載の改善端末装置。
(項目13)
上記プロセッサは、
上記領域変更情報を用いて上記改善端末サポート領域のシステム情報を受信する方法で上記領域変更を開始するように制御することを特徴とする、項目12に記載の改善端末装置。
(項目14)
上記プロセッサは、
上記領域変更情報を用いて上記改善端末サポート領域にレンジング要請メッセージ(AAI_RNG−REQ)を伝送するための帯域幅を要請する方法で上記領域変更を開始するように制御することを特徴とする、項目12に記載の改善端末装置。
(項目15)
上記領域変更情報は、
上記改善端末サポート領域で使用されるプリアンブルインデックス(MZone A−Preamble index)情報、上記レガシー領域と上記改善端末サポート領域の区分境界を示すタイムオフセット情報、上記領域変更の過程で上記改善端末装置が上記レガシー領域との連結を維持するかどうかを指示する領域変更モード情報、上記改善端末サポート領域で臨時的に上記改善端末装置を識別するための臨時ステーション識別子(Temporary STID)情報及び臨時ステーション識別子の有効時間を示すレンジング開始限界点(Ranging initiation deadline)情報のうち少なくとも一つを含む、項目12に記載の改善端末装置。
【産業上の利用可能性】
【0143】
上述した広帯域無線接続システムでより効率的な領域変更を通したハンドオーバー遂行手順及びこのための端末構造は、IEEE802.16mシステムに適用される例を中心に説明したが、IEEE802.xxシステムの他にも、3GPP/3GPP2などの他の多様な移動通信システムに適用可能である。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(削除)
【請求項2】
(訂正)
広帯域無線接続システムでレガシーサービング基地局から改善端末(AMS)が領域変更を通したハンドオーバーを行う方法において、
ターゲット改善基地局(ABS)のレガシー領域(LZone)から領域変更時点情報を含むレンジング応答メッセージ(RNG−RSP)を受信すること;及び
前記領域変更時点情報が指示する時点で改善端末サポート領域(MZone)への前記領域変更を開始すること;を含み、
前記領域変更時点情報は、
前記領域変更を行うのに要求される領域変更情報(Zone Switch TLV)の形態で前記レンジング応答メッセージに含まれることを特徴とする領域変更を通したハンドオーバー遂行方法。
【請求項3】
(変更なし)
前記領域変更を開始することは、
前記領域変更情報を用いて前記改善端末サポート領域のシステム情報を受信することであることを特徴とする、請求項2に記載の領域変更を通したハンドオーバー遂行方法。
【請求項4】
(変更なし)
前記領域変更を開始することは、
前記領域変更情報を用いて前記改善端末サポート領域にレンジング要請メッセージ(AAI_RNG−REQ)を伝送するための帯域幅を要請することであることを特徴とする、請求項2に記載の領域変更を通したハンドオーバー遂行方法。
【請求項5】
(変更なし)
前記領域変更情報は、
前記改善端末サポート領域で使用されるプリアンブルインデックス(MZone A−Preamble index)情報、前記レガシー領域と前記改善端末サポート領域の区分境界を示すタイムオフセット情報、前記領域変更の過程で前記改善端末が前記レガシー領域との連結を維持するかどうかを指示する領域変更モード情報、前記改善端末サポート領域で臨時的に前記改善端末を識別するための臨時ステーション識別子(Temporary STID)情報及び臨時ステーション識別子の有効時間を示すレンジング開始限界点(Ranging initiation deadline)情報のうち少なくとも一つを含む、請求項2に記載の領域変更を通したハンドオーバー遂行方法。
【請求項6】
(削除)
【請求項7】
(訂正)
広帯域無線接続システムで改善端末(AMS)の領域変更を通したハンドオーバーをターゲット改善基地局がサポートする方法において、
レガシー領域(LZone)を通して前記改善端末に領域変更時点情報を含むレンジング応答メッセージ(RNG−RSP)を伝送すること;及び
前記領域変更時点情報が指示する時点で改善端末サポート領域(MZone)を通して前記改善端末サポート領域のシステム情報を放送すること;を含み、
前記領域変更時点情報は、
前記領域変更を行うのに要求される領域変更情報(Zone Switch TLV)の形態で前記レンジング応答メッセージに含まれることを特徴とする領域変更を通したハンドオーバーサポート方法。
【請求項8】
(変更なし)
前記領域変更情報は、
前記改善端末サポート領域で使用されるプリアンブルインデックス(MZone A−Preamble index)情報、前記レガシー領域と前記改善端末サポート領域の区分境界を示すタイムオフセット情報、前記領域変更の過程で前記改善端末が前記レガシー領域との連結を維持するかどうかを指示する領域変更モード情報、前記改善端末サポート領域で臨時的に前記改善端末を識別するための臨時ステーション識別子(Temporary STID)情報及び臨時ステーション識別子の有効時間を示すレンジング開始限界点(Ranging initiation deadline)情報のうち少なくとも一つを含む、請求項7に記載の領域変更を通したハンドオーバーサポート方法。
【請求項9】
(変更なし)
前記領域変更モード情報が、前記領域変更の過程で前記改善端末が前記レガシー領域との連結を維持しないことを指示する場合、
前記基地局は、前記領域変更時点情報が指示する時点から前記改善端末に前記レガシー領域を通した資源割り当てを行わないことを特徴とする、請求項8に記載の領域変更を通したハンドオーバーサポート方法。
【請求項10】
(訂正)
前記レンジング応答メッセージを伝送することは、
前記改善端末が前記レガシー領域への網再進入を終了した後、非要請で行われることを特徴とする、請求項7に記載の領域変更を通したハンドオーバーサポート方法。
【請求項11】
(削除)
【請求項12】
(訂正)
広帯域無線接続システムでレガシーサービング基地局から領域変更を通したハンドオーバーを行う改善端末(AMS)装置において、
プロセッサ;及び
前記プロセッサの制御によって外部との間で無線信号を送受信するための無線通信(RF)モジュール;を含み、
前記プロセッサは、ターゲット改善基地局(ABS)のレガシー領域(LZone)から領域変更時点情報を含むレンジング応答メッセージ(RNG−RSP)を受信し、前記領域変更時点情報が指示する時点で改善端末サポート領域(MZone)への前記領域変更を開始するように制御し、
前記領域変更時点情報は、
前記領域変更を行うのに要求される領域変更情報(Zone Switch TLV)の形態で前記レンジング応答メッセージに含まれることを特徴とする改善端末装置。
【請求項13】
(変更なし)
前記プロセッサは、
前記領域変更情報を用いて前記改善端末サポート領域のシステム情報を受信する方法で前記領域変更を開始するように制御することを特徴とする、請求項12に記載の改善端末装置。
【請求項14】
(変更なし)
前記プロセッサは、
前記領域変更情報を用いて前記改善端末サポート領域にレンジング要請メッセージ(AAI_RNG−REQ)を伝送するための帯域幅を要請する方法で前記領域変更を開始するように制御することを特徴とする、請求項12に記載の改善端末装置。
【請求項15】
(変更なし)
前記領域変更情報は、
前記改善端末サポート領域で使用されるプリアンブルインデックス(MZone A−Preamble index)情報、前記レガシー領域と前記改善端末サポート領域の区分境界を示すタイムオフセット情報、前記領域変更の過程で前記改善端末装置が前記レガシー領域との連結を維持するかどうかを指示する領域変更モード情報、前記改善端末サポート領域で臨時的に前記改善端末装置を識別するための臨時ステーション識別子(Temporary STID)情報及び臨時ステーション識別子の有効時間を示すレンジング開始限界点(Ranging initiation deadline)情報のうち少なくとも一つを含む、請求項12に記載の改善端末装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2013−515426(P2013−515426A)
【公表日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−545848(P2012−545848)
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【国際出願番号】PCT/KR2010/009144
【国際公開番号】WO2011/078545
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】