説明

床暖房パネル

【課題】床板材を固定するための釘を小根太と小根太の間の部分に打ち込んで熱媒用配管を傷付けたり、床板材を床暖房パネルに固定できないといった不具合を生じ難くする。
【解決手段】パネル本体6の前後両端面の間に、前後方向と平行な二本の小根太7が前後に並べて且つ前後に間隔を空けて埋め込まれる。パネル本体6の上に前後方向に並べて設けられる各床板材2の前後幅をb、パネル本体6の前後長さをLとし、L=N×b(Nは2以上の整数)の関係を有する。パネル本体6の前端面から前側に配置される第一小根太11の前端面までの距離をl、パネル本体6の後端面から後側に配置される第二小根太12の後端面までの距離をlとし、l+l<bの関係を有する。第一小根太11の後端面から第二小根太12の後端面までの距離をlとし、l=bの関係を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱媒用配管が埋め込まれた床暖房パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、パネル本体に熱媒を通すパイプを設けた床暖房パネルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭62−223531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
床暖房パネルには、パネル本体に小根太を埋め込んだものがある。この床暖房パネルは、例えば床下地上に並べて設けられ、これら複数の床暖房パネル上には小根太と直交する床板材が多数並べて設けられる。各床板材は、釘を床板材の幅方向の端部に貫通させて前記床暖房パネルが備えた小根太に打ち込むことにより固定される。
【0005】
ところで、前記小根太を備えた床暖房パネルにおいて、連続した熱媒用配管をパネル本体における小根太の両側方に跨って設けるには、二本の小根太をその長手方向に間隔を空けて設け、両小根太の間に熱媒用配管を通すようにすればパネル本体の厚みを小さくできて有効である。
【0006】
しかし、このように両小根太を離間して設けると、前記床板材の幅方向の端部がパネル本体における両小根太の間の部分の上方に配置される可能性がある。この場合、前記床板材を固定するための釘をパネル本体における両小根太の間の部分に打ち込んで熱媒用配管を傷付けたり、また、床板材を床暖房パネルに固定できないといった不具合が生じることが懸念される。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、床板材を固定するための釘を小根太と小根太の間の部分に打ち込んで熱媒用配管を傷付けたり、床板材を床暖房パネルに固定できないといった不具合を生じ難くすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明の床暖房パネルは、略矩形状のパネル本体の対向する二辺をなす前後両端面の間に、前後方向と平行な二本の小根太が前後に並べて且つ前後に間隔を空けて埋め込まれ、前記パネル本体に熱媒用配管が埋め込まれ、この熱媒用配管が前記両小根太の間に通される床暖房パネルであって、前記パネル本体の上に前後方向に並べて設けられる各床板材の前後幅をb、前記パネル本体の前後長さをLとしたとき、L=N×b(Nは2以上の整数)の関係を有し、前記両小根太のうち、前側に配置される小根太を第一小根太とすると共に後側に配置される小根太を第二小根太とし、前記パネル本体の前端面から前記第一小根太の前端面までの距離をl、前記パネル本体の後端面から前記第二小根太の後端面までの距離をlとしたとき、l+l<bの関係を有し、前記第一小根太の後端面から前記第二小根太の後端面までの距離をlとしたとき、l=bの関係を有することを特徴とする。
【0009】
また、前記第一小根太及び前記第二小根太の組が左右に複数設けられ、各組の前記第一小根太の前後長さを同じ寸法にすると共に、各組の前記第二小根太の前後長さを同じ寸法とし、前記複数組の前記第一小根太同士及び前記第二小根太同士が前後方向において同じ位置に設けられることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明にあっては、床板材を固定するための釘を小根太と小根太の間の部分に打ち込んで熱媒用配管を傷付けたり、床板材を床暖房パネルに固定できないといった不具合を生じ難くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施形態の施工状態における床暖房パネルと床板材の位置関係を示す平面図である。
【図2】均熱シート、熱媒用配管、及び保持部材の図示を省略した第一床暖房パネルの平面図である。
【図3】均熱シート、熱媒用配管、及び保持部材の図示を省略した第二床暖房パネルの平面図である。
【図4】均熱シート、熱媒用配管、及び保持部材の図示を省略した第三床暖房パネルの平面図である。
【図5】(a)は図2のA−A断面図であり、(b)は図2のB−B断面図である。
【図6】床暖房パネル上に配置した床板材を釘で固着する様子を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を添付図面に基づいて説明する。本実施形態の床暖房パネル1は、床下地又は既設の床の上に複数並べて設けられ、これら複数の床暖房パネル1と、これら複数の床暖房パネル1に熱媒を循環させる図示しない熱源機とで床暖房装置が構成される。前記複数並べて設けられた床暖房パネル1上には、床板材2が多数並べて設けられ、これにより床暖房機能を備えた床が形成される。
【0013】
床暖房パネル1としては、例えば図2に示す第一床暖房パネル3、図3に示す第二床暖房パネル4、図4に示す第三床暖房パネル5等の複数種類の床暖房パネル1があり、床暖房装置には、床暖房部分の大きさや形状を考慮して選択された任意の床暖房パネル1が任意の枚数用いられる。
【0014】
第一床暖房パネル3、第二床暖房パネル4、及び第三床暖房パネル5は基本的な構成要素が同じである。このため、以下では、共通する構成については、第一床暖房パネル3、第二床暖房パネル4、及び第三床暖房パネル5の夫々を床暖房パネル1と記載して説明する。
【0015】
各床暖房パネル1は、図2乃至図4に示すように、パネル本体6と、パネル本体6に埋め込まれた状態で設けられる小根太7と、同じくパネル本体6に埋め込まれた状態で設けられる熱媒用配管8(図5参照)を備えている。
【0016】
パネル本体6の断面図を図5に示す。パネル本体6は、略矩形板状の基材9と、基材9の上面に貼り付けられた均熱シート17で構成されている。なお、図2乃至図4では、均熱シート17の図示を省略している。以下、基材9の長手方向となる図1乃至図4における紙面前後方向を前後方向と定義して説明する。
【0017】
基材9は断熱性を有する発泡合成樹脂で形成されている。図3に示す第二床暖房パネル4の基材9は、図2に示す第一床暖房パネル3の基材9と同じ幅で且つ同じ長さとなるように形成されている。対して、図4に示す第三床暖房パネル5の基材9は、第一床暖房パネル3の基材9と同じ長さではあるが、第一床暖房パネル3の基材9よりも幅が狭くなるように形成されている。
【0018】
図2及び図4に示すように、第一床暖房パネル3及び第三床暖房パネル5の夫々の基材9の角部には、図示しないヘッダーを配置するための切欠15が形成されている。このヘッダーは、温水である熱媒を熱源機から熱媒用配管8に供給すると共に熱媒用配管8の熱媒を熱源機に戻すものであり、熱媒用配管8の流入口及び流出口に接続される。なお、図3に示す第二床暖房パネル4に設けられる熱媒用配管8は、隣接する他の床暖房パネル1に設けられた熱媒用配管8と接続されることで、熱媒が循環される。
【0019】
均熱シート17は熱伝導性に優れたアルミ製であって、パネル本体6の上面の全体に亘って設けられ、熱媒用配管8の熱を床板材2に均等に伝える均熱層として機能する。
【0020】
図2乃至図4に示すように、各床暖房パネル1のパネル本体6には、角柱状の小根太7を収納するための下方に開口する小根太収納溝10が複数形成されており、各小根太収納溝10は収納される小根太7と平面視略同形状同寸法である。各小根太収納溝10は基材9を上下方向に貫通し、その底部は均熱シート17で構成されている。すなわち、各小根太7の上方は均熱シート17によって覆われる。なお、小根太収納溝10は基材9を上下に貫通させず、基材9の上部を残して小根太収納溝10を形成してもよい。また、各小根太7は対応する小根太収納溝10に嵌め込まれ、パネル本体6に接着等されて固定される。
【0021】
本実施形態では、略矩形状のパネル本体6の対向する二辺をなす前後両端面の間に、前後方向と平行な二本の小根太7が前後に並べて且つ前後に間隔を空けて設けられ、これら小根太7に対応する箇所に小根太収納溝10が形成されている。
【0022】
以下、特に区別する場合には、パネル本体6に設けられた小根太7のうち、前側に配置された小根太7を第一小根太11と記載し、後側に配置された小根太7を第二小根太12と記載する。
【0023】
図2に示す第一床暖房パネル3及び図3に示す第二床暖房パネル4には、第一小根太11とこの後側に配置される第二小根太12の組が左右に2組設けられている。また、図4に示す第三床暖房パネル5には、前記第一小根太11と第二小根太12の組が幅方向の中心に1組だけ設けられている。
【0024】
図2乃至図4に示す各床暖房パネル1において、第一小根太11の長さは対応する第二小根太12の長さよりも長くなっている。なお、各床暖房パネル1の第一小根太11と第二小根太12は長さが異なるだけで、その断面の形状及び寸法は同じである。
【0025】
各床暖房パネル1の基材9の上面には、可撓性を有するパイプからなる熱媒用配管8(図5参照)を収納するための上方に開口する配管収納溝16が形成されている。図5(a)に示すように、配管収納溝16にはアルミ箔等で構成される保持部材19が設けられている。保持部材19は配管収納溝16内に位置して上方に開口する溝部20を有し、この溝部20に熱媒用配管8が収納されて保持される。なお、図2乃至図4では、保持部材19及び熱媒用配管8の図示を省略している。また、本実施形態では保持部材19で熱媒用配管8を保持したが、保持部材19を省略して収納溝16で熱媒用配管8を保持しても構わない。
【0026】
図2乃至図4に示すように、配管収納溝16はパネル本体6の全体に行き渡るように小根太7が設けられた箇所を避けながら適当な箇所で屈曲・蛇行しており、熱媒用配管8は、この配管収納溝16の略全長に亘って設けられる。
【0027】
基材9において前後方向と平行な同一直線上に位置する第一小根太11及び第二小根太12を挟んだ両側には、配管収納溝16の主部21が形成されている。また、配管収納溝16は、第一小根太11とこの後側に位置する第二小根太12の間や、第二小根太12の後端面と基材9の後端面の間を横切る接続部22を有しており、この接続部22を介して隣り合う主部21同士は接続されている。すなわち、熱媒用配管8は、接続部22において、第一小根太11とこの後側に位置する第二小根太12の間や、第二小根太12の後端面と基材9の後端面の間に通され、これによりパネル本体6の全体に亘って張り巡らされる。
【0028】
床暖房パネル1は、前後の端面同士を突き合わせた状態で、前述した床下地又は既設の床の上に前後方向に複数並べて設けられる。そして、このように複数設けられた床暖房パネル1の上には、例えば図1に示すように床表面材を構成する同形状同寸法の床板材2が多数並べて設けられる。
【0029】
各床板材2は平面視矩形状で長尺のフローリング床材であり、図1ではその長手方向を左右方向と平行にして前後方向に複数設けられている。図6に示すように、床板材2には、本実加工が施されており、一方の側端面には外側方に突出する凸部23が形成されると共に、他方の側端面には凸部23に嵌合する凹部24が形成されている。
【0030】
床板材2は凸部23を凹部24に嵌め込むことで隣接する床板材2に連結され、互いの側端面同士を突き合わせた状態で複数の床暖房パネル1の均熱シート17上に多数並べて載置される。このように載置された各床板材2は、図6に示す釘25を床板材2の幅方向の一端部に設けられた凸部23に上方から貫通させ、この釘25を下方の床暖房パネル1の小根太7に打ち込むことにより、床暖房パネル1に固着される。
【0031】
前記複数の床暖房パネル1の熱媒用配管8は温水である熱媒が循環することで加熱され、この熱が均熱シート17を介して床板材2に伝わることで床暖房がなされる。
【0032】
ここで、各床暖房パネル1は、図1に示すように前後方向に複数並べて設けられたときに、前記床板材2を固定するための釘25をパネル本体6における第一小根太11と第二小根太12の間に打ち込むことを防止するため、以下の設計がなされている。
【0033】
第一に、図1に示すように、パネル本体6の上に前後方向に並べて設けられる各床板材2の前後幅をb、パネル本体6の前後長さをLとしたとき、
L=N×b(Nは2以上の整数)
の関係を有するようにパネル本体6の長さが設定されている。
【0034】
第二に、パネル本体6の前端面から第一小根太11の前端面までの距離をl、パネル本体6の後端面から第二小根太12の後端面までの距離をlとしたとき、
+l<b
の関係を有するように、第一小根太11及び第二小根太12の位置が決定されている。なお、本実施形態の各床暖房パネル1は、第一小根太11の前端面をパネル本体6の前端面と面一に揃えており、すなわち、l=0であるが、l>0であってもよい。また、l=0であってもよい。
【0035】
第三に、第一小根太11の後端面から第二小根太12の後端面までの距離をlとしたとき、
=b
の関係を有するように、第一小根太11及び第二小根太12の位置が決定されている。
【0036】
具体的に図1の例では、b=303mm、L=1515mm、l=0、l<303mm、l=303mmに設定されている。
【0037】
また、第一小根太11及び第二小根太12の組が左右に複数組設けられた、図2に示す第一床暖房パネル3及び第二床暖房パネル4は、各組の第一小根太11の前後長さを同じ寸法にすると共に、各組の第二小根太12の前後長さを同じ寸法にしている。さらに、各組の第一小根太11同士及び第二小根太12同士が前後方向において同じ位置に設けられている。
【0038】
また、種類の異なる床暖房パネル1を前後に並べて設ける場合を考慮して、全ての床暖房パネル1の前後長さLを同じ寸法としている。また、全ての床暖房パネル1の第一小根太11の前後長さを同じ寸法にすると共に、全ての床暖房パネル1の第二小根太12の前後長さを同じ寸法にしている。さらに、全ての床暖房パネル1の第一小根太11及び第二小根太12を前後方向において同じ位置に配置している。
【0039】
上記のように本実施形態の床暖房パネル1は、L=N×b(Nは2以上の整数)、l+l<b、及びl=bの関係を満たす。このため、床暖房パネル1を前後方向に並べて設け、これら複数の床暖房パネル1上に例えば以下のようにして床板材2を施工すると、釘25をパネル本体6における第一小根太11と第二小根太12の間に打ち込むことを防止できる。
【0040】
すなわち、図1における多数の床板材2を後側に位置する床板材2から順に設ける場合、まず最初に最も後方に位置する床板材2を床暖房パネル1上に載置し、この床板材2の前端部を前述したように釘25を用いて第二小根太12に固着する。なお、この際は釘25を打ち込む箇所に第二小根太12が存在することを確認する必要がある。次に2番目の床板材2をその後端面が床板材2の前端面に隣接するように床暖房パネル1上に載置し、この床板材2の前端部を前述したように釘25を用いて第一小根太11に固着する。以後、同様にして、3番目以降の床板材2を床暖房パネル1に設けていく。
【0041】
このように床板材2を設けると、最初の床板材2を固着するための釘25が第二小根太12に打ち込まれた場合、以後に設けられる床板材2を固着するための釘25は、先に打ち込まれた釘25と左右方向の位置を揃えるだけで小根太7に打ち込むことができる。殊に最初の床板材2を固着した床暖房パネル1だけでなく、この前側に隣接して配置された床暖房パネル1においても、確実に釘25を小根太7に打ち込むことができる。このため、床板材2を固定するための釘25をパネル本体6における第一小根太11と第二小根太12の間の部分や、第一小根太11と前側に隣接する床暖房パネル1の第二小根太12の間の部分に打ち込んで熱媒用配管8を傷付けることを防止できる。また、床板材2を床暖房パネル1に固定できないといった不具合を生じ難くすることができる。
【0042】
また、図2に示す第一床暖房パネル3及び図3に示す第二床暖房パネル4は、第一小根太11及び第二小根太12の組が左右に複数設けられている。このため、複数組の第一小根太11及び第二小根太12に釘25を打ち込んで、床板材2をしっかりと床暖房パネル1に固定することができる。また、第一床暖房パネル3及び第二床暖房パネル4は、各組の第一小根太11の前後長さを同じ寸法にすると共に、各組の第二小根太12の前後長さを同じ寸法にしている。さらに、複数組の第一小根太11同士及び第二小根太12同士が前後方向において同じ位置に設けられている。このため、上記のように複数組の第一小根太11及び第二小根太12に釘25を打ち込む場合にも、床板材2を固定するための釘25がパネル本体6における第一小根太11と第二小根太12の間の部分に打ち込まれることを防止できる。
【0043】
なお、本実施形態では、第一床暖房パネル3、第二床暖房パネル4、及び第三床暖房パネル5の3種類の床暖房パネル1を例示したが、床暖房パネル1にはこの他にも幅や、収納溝の形状、小根太7の本数や位置を適宜変更したものがある。一例を挙げると、第二床暖房パネル4と同様に熱媒用配管8が隣接する他の床暖房パネル1に設けられた熱媒用配管8と接続されることで熱媒が循環され、且つ第三床暖房パネル5と同様に第二床暖房パネル4の2/3の幅を有する床暖房パネルがある。この床暖房パネルは例えば図4に示す第三床暖房パネル5に隣接して設けられ、その熱媒用配管8を第三床暖房パネル5に設けられた熱媒用配管8に接続することで熱媒が循環される。なお、上記例示した床暖房パネル1以外の床暖房パネルも第一小根太11及び第二小根太12を有しており、これら床暖房パネルが小根太7以外の部分に釘25が打ち込まれないよう前記床暖房パネル1と同様の設計がなされていることは言うまでもない。また、上記例示した床暖房パネル1には、第一小根太11と第二小根太12の組を1組又は2組設けたが、3組以上設けてもよい。また、熱媒は水に限定されるものではなく、その他の熱媒であってもよい。
【符号の説明】
【0044】
b 床板材の前後幅
パネル本体の前端面から第一小根太の前端面までの距離
パネル本体の後端面から第二小根太の後端面までの距離
第一小根太の後端面から前記第二小根太の後端面までの距離
L パネル本体の前後長さ
6 パネル本体
7 小根太
8 熱媒用配管
11 第一小根太
12 第二小根太

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略矩形状のパネル本体の対向する二辺をなす前後両端面の間に、前後方向と平行な二本の小根太が前後に並べて且つ前後に間隔を空けて埋め込まれ、前記パネル本体に熱媒用配管が埋め込まれ、この熱媒用配管が前記両小根太の間に通される床暖房パネルであって、
前記パネル本体の上に前後方向に並べて設けられる各床板材の前後幅をb、前記パネル本体の前後長さをLとしたとき、
L=N×b
(Nは2以上の整数)
の関係を有し、
前記両小根太のうち、前側に配置される小根太を第一小根太とすると共に後側に配置される小根太を第二小根太とし、前記パネル本体の前端面から前記第一小根太の前端面までの距離をl、前記パネル本体の後端面から前記第二小根太の後端面までの距離をlとしたとき、
+l<b
の関係を有し、
前記第一小根太の後端面から前記第二小根太の後端面までの距離をlとしたとき、
=b
の関係を有することを特徴とする床暖房パネル。
【請求項2】
前記第一小根太及び前記第二小根太の組が左右に複数設けられ、各組の前記第一小根太の前後長さを同じ寸法にすると共に、各組の前記第二小根太の前後長さを同じ寸法とし、前記複数組の前記第一小根太同士及び前記第二小根太同士が前後方向において同じ位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載の床暖房パネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−88100(P2013−88100A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−231918(P2011−231918)
【出願日】平成23年10月21日(2011.10.21)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】