説明

床材剥離装置

【課題】本発明は、駆動装置によって自走する際に、先端に設けられた床材剥離用カッターで床に貼り付けられた床材を剥離する床材剥離装置に関するものである。
【解決手段】本発明の床材剥離装置は、駆動装置によって建物の内外で、床を剥がしながら自走できるようになっている。前記床材剥離装置は、先端下部に設けられた平型の切削部で床に貼り付けられた床材を剥離するものである。前記床材剥離装置は、床材剥離用カッター取付部、床材剥離用カッター、駆動部、駆動制御部とから少なくとも構成されている。前記床材剥離用カッター取付部は、前記床材剥離装置の先端部下方において、床に接近し、床材を剥離し易い角度で取り付けられている。床材剥離用カッターは、前記床材剥離用カッター取付部に取り付けられ、床材に沿って剥がすように、先端部に切削部が設けられている。また、前記複数個の床材剥離用カッターは、それぞれの間にスペーサが設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンまたはモータ等の駆動手段によって自走する際に、先端に設けられた複数の床材剥離用カッターで床に貼り付けられた床材を剥離する床材剥離装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特開2007−23705号公報における床材剥離装置は、油圧ショベルのアームへ左右方向の軸回りに揺動自在に取付けられるブラケットと、ブラケットへ垂直軸回りに回転可能に取付けられたフレームと、弾性部材を介してフレームへ取付けられた垂直板状剥離カッターと、前記垂直板状剥離カッターを振動させる起振器とを備えている。また、前記床材剥離装置は、前記フレームが前記垂直板状剥離カッターの前後への動きを規制する上側規制部材および下側規制部材性を有している。前記床材剥離装置は、前記規制部材、油圧ショベル、および起振器とが必要であった。
【0003】
図8は従来例の床材剥離装置を説明するための図である。図8において、床材剥離装置81は、基台811と、駆動部812と、ウエイト813と、ウエイトおよび/または制御機器813′と、車輪814と、剥離用カッター取付部815と、剥離用カッター816と、操作主杆817と、操縦杆818と、制御ボタン819とから少なくとも構成されている。前記床材剥離装置81は、基台811の先端部に剥離用カッター取付部815が設けられており、さらに、その先端部に床材を剥離する剥離用カッター816が着脱自在に取り付けられている。前記剥離用カッター816は、床材の種類に従い最適のカッターを選択するとともに、必要に応じて、剥離用カッター816を取り替え、あるいは磨くことができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−23705号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来の床材剥離装置は、上下側規制部材、油圧ショベル、あるいは起振器が必要であるため、小回りがきかないだけでなく、狭い面積の床に適用できない場合があった。また、前記床材剥離装置は、形が大型となるため、小型のエレベーターに乗せることができないという問題があった。図8に示した従来例の床材剥離装置は、小型に作製することができるが、力で床材を切断する必要があり、床材剥離装置に馬力を持たせる必要があった。また、前記床材剥離装置は、床材を剥がした後、これらを裁断して処分する必要があった。
【0006】
以上のような課題を解決するために、本発明は、限られた狭い床であっても、床材剥離装置を持ち込むことが可能な床材剥離装置を提供することを目的とする。また、本発明は、床材剥離装置にカッターのある部分と、カッターのない部分を設けることにより、少ない力で床材を効率的に剥がすことができるとともに、床の廃材をわざわざ裁断する必要のない床材剥離装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(第1発明)
第1発明の床材剥離装置は、自走する駆動部の先端に設けられたカッターで床に貼り付けられた床材を剥離するものであり、床に接近して取り付けられている床材剥離用カッター取付部と、前記床材剥離用カッター取付部に取り付けられ、床材に沿った切削部を有する複数個の床材剥離用カッターと、前記床材剥離用カッターの間に形成されたスペーサとから少なくとも構成されていることを特徴とする。
【0008】
(第2発明)
第2発明の床材剥離装置における床材剥離用カッターは、床材に沿った第1切削部を有する第1カッターと、前記第1カッターの両側に配置し、互いに外方を向き、徐々に高さが高くなる垂直の第2切削部を有する第2カッターとから構成されていることを特徴とする。
【0009】
(第3発明)
第3発明の床材剥離装置における第2カッターは、前記第1カッターの側部に着脱自在に取り付けが可能であることを特徴とする。
【0010】
(第4発明)
第4発明の床材剥離装置は、自走する駆動部の先端に設けられたカッターで床に貼り付けられた床材を剥離するものであり、床に接近して取り付けられている床材剥離用カッター取付部と、前記床材剥離用カッター取付部に所定の角度によって取り付けられ、床材に沿った切削部と前記切削部の間に形成されたスペーサとが交互に配置されている床材剥離用カッターとから少なくとも構成されていることを特徴とする。
【0011】
(第5発明)
第5発明の床材剥離装置において、床材剥離用カッターの幅を1とした場合、スペーサの幅は、前記床材剥離用カッターの幅の1.5倍から2倍の間であることを特徴とする。
【0012】
(第6発明)
第6発明の床材剥離装置において、前記床材剥離用カッターと床材との角度は、18度から45度であることを特徴とする。
【0013】
(第7発明)
第7発明の床材剥離装置において、前記床材剥離用カッターと床材との角度は、前記床材剥離用カッター取付部と床材剥離用カッターと間に所望の角度を予め形成したアタッチメントを設けておくことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、床材を剥離する複数個の床材剥離用カッターと、床材剥離用カッターのない領域とが交互に形成されているため、床材を少ない力で、容易に、かつ、効率的に剥離すると同時に、前記床材を裁断することができた。
【0015】
本発明によれば、床材剥離用カッターの幅が狭い領域とカッターのない領域とが交互に形成されているため、床材に接着剤が付着している部分と、付着して無い部分とが弱い力であっても、剥がれ易いだけでなく、前記床材を裁断して廃材とすることができる。
【0016】
本発明によれば、水平な床材剥離用カッターに対して、断面がU字型の床材剥離用カッターに交換することが容易にできるため、床材の硬さあるいは材質に応じた剥離工事が迅速にできる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1実施例であり、床材剥離用カッター取付部に床材剥離用カッターを取り付けた状態を説明するための図である。(実施例1)
【図2】本発明の第2実施例であり、断面ほぼU字型剥離用カッターを床材剥離用カッター取付部に取り付けた状態を説明するための図である。(実施例2)
【図3】本発明の第2実施例であり、断面ほぼU字型剥離用カッターを説明するための斜視図である。
【図4】第2実施例の断面ほぼU字型剥離用カッターの分解図である。
【図5】本発明の実施例で、床材剥離用カッターとスペーサとが一体に形成されている状態を説明するための図である。
【図6】本発明の実施例による床材剥離カッターを使用して床材を剥離する状態を説明するための図であり、(イ)から(ハ)は、工程順の一例を説明するための模式図である。
【図7】本発明の他の実施例で、床材剥離用カッターにおける切削刃の角度を変える例を説明するための図である。
【図8】従来例の床材剥離装置を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(第1発明)
第1発明の床材剥離装置は、エンジンあるいはモータ等の駆動装置によって建物の内外で、床を剥がしながら自走できるようになっている。前記床材剥離装置は、先端下部に設けられた平型の切削部で床に貼り付けられた塩化ビニルタイル、ウレタンシート、合成樹脂製長尺シート等のタイル部材またはシート部材からなる床材(以下、本明細書において、床に貼り付けられたタイルおよび/またはシートを単に、床材と記載する)を剥離するものである。前記床材剥離装置は、床材剥離用カッター取付部、床材剥離用カッター、駆動部、駆動制御部とから少なくとも構成されている。
【0019】
床材剥離用カッター取付部は、前記床材剥離装置の先端部下方において、床に接近し、床材を剥離し易い角度で取り付けられている。床材剥離用カッターは、前記床材剥離用カッター取付部に取り付けられ、床材に沿って剥がすように、先端部に切削部が設けられている。また、前記複数個の床材剥離用カッターは、それぞれの間にスペーサが設けられている。前記スペーサは、スペーサ部材を設けるか、あるいは単なる空間を形成しても良い。前記床材剥離装置は、駆動制御部の制御の基に、床材を剥がすための部屋内外で駆動される。
【0020】
本出願人は、床材と、たとえば、コンクリートの間に付けられる接着剤の付け方に注目することにより、前記床材を巧みに剥離することを見出した。すなわち、床材を接着している接着剤は、全面に付けられているのではなく、接着剤の付着されている領域と接着剤の付着されていない領域とが交互で、しかも、ほぼ規則的な曲線で形成されている。本出願人は、幅の狭い複数個の床材剥離用カッターとスペーサからなる床材剥離装置がほぼ直線的に移動することにより、交互に形成されている前記接着剤の付着された領域と接着剤の付着されていない領域とを簡単に剥離できることに気付いた。
【0021】
(第2発明)
第2発明の床材剥離用カッターは、床材に沿った先端部の第1切削部を有する第1カッターと、前記第1カッターの両側に配置し、互いに外方を向き、徐々に高さが高くなる垂直の第2切削部を有する第2カッターとから構成されている。床材に沿った先端部の第1切削部を有する第1カッターは、主に床材を剥がすのに使用される。また、互いに外方を向き、徐々に高さが高くなる垂直の第2切削部を有する第2カッターは、床材を剥がすと同時に、剥がされた床材を細かく切断するのに使用される。すなわち、水平な第1カッターと、垂直で対からなる第2カッターは、互いに協働して床材を剥がすのに使用される。
【0022】
(第3発明)
第3発明の床材剥離用カッターは、垂直な対からなる第2カッターの部分を着脱できるようにしてある。前記床材剥離用カッターは、床材の種類、あるいは接着剤の種類等によって、床材に沿った第1カッターのみで良い場合もあるため、垂直な第2カッターを着脱できるようにしておくと便利である。前記第2カッターは、外側に刃が向いているため、前記使用した状態で、切削刃を研磨することができる。
【0023】
(第4発明)
第4発明の床材剥離装置は、床に接近して取り付けられている床材剥離用カッター取付部に取り付けられた床材剥離用カッターに複数の切削部と複数のスペーサとが交互に、一体に形成されている。前記スペーサは、前記切削部の間に、たとえば、平面U字状に形成されている。床材に沿った切削部と前記切削部の間に形成されたスペーサは、交互に配置されているため、接着剤と接着剤の間にカッターが入り易く、少ない力で、簡単に剥離することができる。
【0024】
第1発明から第4発明の床材剥離装置は、床材の種類によって、一度で剥離することができる。前記第1発明から第4発明の床材剥離装置は、硬い床材および強い接着剤が使用されている場合、最初、一方向に溝を入れた後、前記と直角方向に溝を入れ、さらに、平らな(切削部とスペーサとが交互になっていない)カッターで剥離を行うことにより、簡単に作業ができる。前記床材剥離装置は、3回の工程であるが、いずれか2回の工程とすることもできる。
【0025】
(第5発明)
第5発明の床材剥離用カッターの幅を1とした場合、スペーサの幅は、カッターの幅の1.5倍から2倍の間の時、床材が一番剥離し易く、剥離後のくずも細かく切断され、後かたずけが容易であった。
【0026】
(第6発明)
第6発明の床材剥離装置は、前記床材剥離用カッターと床材との角度を床材と床表面の状況に合わせて、18度から45度とした。床材は、平らな床、凸凹した床、一度床材を剥離した後の状態に貼られた床等、工事現場によってそれぞれ異なっている。第6発明の床材剥離装置は、前記工事現場の床表面に合うように、床材剥離用カッターと床材との角度を18度から45度としている。
【0027】
(第7発明)
第7発明の床材剥離装置において、前記床材剥離用カッター取付部と床材剥離用カッターと間に所望の角度が得られるようにアタッチメントが設けられている。前記アタッチメントは、所望の角度を予め形成するために複数種類を用意しておくことが望ましい。
【実施例1】
【0028】
図1は本発明の第1実施例であり、床材剥離用カッター取付部に床材剥離用カッターを取り付けた状態を説明するための図である。図1において、図示されていない床材剥離装置は、エンジンあるいはモータ等の駆動装置によって建物の内外で、床を剥がしながら自走できるようになっている。前記床材剥離装置は、先端に取り付けられた床材剥離用カッター111の先端部に取り付けられた切削部112によって、床に貼り付けられた塩化ビニルタイル、ウレタンシート、合成樹脂製長尺シート等のタイルまたはシート部材からなる床材21を剥離するものである。
【0029】
前記床材21は、本明細書において、床に貼り付けられたタイルおよび/またはシートであり、以下、単に、床材と記載する。床材剥離用カッター取付部11は、複数個の床材剥離用カッター111が等間隔で、たとえば、溶接121等により取り付けられている。前記床材剥離用カッター取付部11は、図示されていない床材剥離装置の下部近傍に取付孔131によって取り付けられている。前記床材剥離用カッター111は、前記床材21を剥がし易い角度(たとえば、α=18゜から45゜)で床材剥離用カッター取付部11に取り付けられている。
【0030】
前記床材剥離用カッター111は、(たとえば、幅が1.5cmで)先端部が所定間隔のスペース(たとえば、間隔が3.0cm)を保ちながら前記床材剥離カッター取付部11に取り付けられ、床材21に沿って剥がすように動く。床材21は、床と床材の間に接着剤(図示されていない)が弧を描くように塗られている。すなわち、前記床材21は、接着剤が塗られた領域と塗られていない領域とが弧状に等間隔になっている。前記床材剥離装置は、前記状態の床材21に対して、前記狭い床材剥離用カッター111とスペースとの複数組が直進するように駆動される。前記床材21は、少ない力で、剥がれ易く、細かく裁断された状態となる。
【0031】
図2は本発明の第2実施例であり、断面ほぼU字型剥離用カッターを床材剥離用カッター取付部に取り付けた状態を説明するための図である。図3は本発明の第2実施例であり、断面ほぼU字型剥離用カッターを説明するための図である。図4は第2実施例の断面ほぼU字型剥離用カッターの分解図である。図2から図4において、断面ほぼU字型剥離用カッター300は、先端に床材剥離用切削部312を有する平面状剥離カッター311と、前記平面状剥離用カッター311の両端に垂直に取り付けられた垂直剥離用カッター321、331とによって断面ほぼU字型に構成されている。
【0032】
前記垂直剥離用カッター321、331は、刃の部分が外向きになっており、図示の状態で研磨することが容易にできる。また、前記垂直剥離用カッター321、331は、前記高さが先端部から漸次高くなる垂直のカッター321′、331′とから構成されている。垂直剥離用カッター321、331は、平面状剥離用カッター311の側部に、たとえば、六角ネジ322等によって取り付けられる。前記平面状剥離用カッター311の側部、および垂直剥離用カッター321、331の側部には、ネジ孔326および開口324が設けられている。
【0033】
第2実施例の断面ほぼU字型剥離用カッターの垂直剥離用カッター321、331は、高さが漸次高くなる垂直のカッター321′、331′と、平面状剥離用カッター311により、少ない駆動力で床材を効率的に剥がすことができると同時に、床材を細かく切断すことができる。また、前記垂直剥離用カッター321、331は、床材によって、使用したり、あるいは使用しなかったり任意に選択することができる。
【0034】
前記床材剥離用カッターの間隔とスペースとの関係は、試行錯誤の結果、カッターの幅が1.5cmの時、スペースの幅が3cmとした場合、剥離および切断が都合良く行われた。また、前記関係を実験した結果、スペースの間隔は、カッターの幅の1.5倍から2倍の間の時が一番剥離が容易であり、剥離後のくずも細かく切断され、後かたずけが容易であった。
【0035】
図5は本発明の実施例で、床材剥離用カッターとスペーサとが一体に形成されている状態を説明するための図である。図5において、床材剥離装置は、床に接近して取り付けられている床材剥離用カッター取付部51に取り付けられた床材剥離用カッターに複数の切削部52と複数のスペーサ部53とが交互に、一体に形成されている。前記スペーサ部53は、前記切削部52の間に、たとえば、平面U字状に形成されている。前記切削部52は、必ずしも図5と同じ形状である必要がない。
【0036】
床材に沿った切削部52と前記切削部52の間に形成されたスペーサ部53は、交互に配置されているため、接着剤と接着剤の間にカッターが入り易く、少ない力で、簡単に床材を剥離することができる。また、前記床材剥離用カッターは、床材剥離用カッター取付部51、切削部52、スペーサ部53、取付孔54が一体に成形されている。
【0037】
図6は本発明の実施例による床材剥離カッターを使用して床材を剥離する状態を説明するための模式図であり、(イ)から(ハ)は、工程順の一例を説明するための図である。図6(イ)において、床材剥離装置61は、最初、一方向に溝62が入れられている。その後、図6(ロ)に示すように、前記溝62と直角方向に溝63が入っている。さらに、図6(ハ)に示すように、床材剥離装置61は、従来の平面からなる切削刃により、残された床材を剥離する。
【0038】
前記剥離工程は、必ずしも3工程である必要がなく、2工程にすることも可能である。前記工程の選択は、床材、接着剤、および施工方法によって多少異なるが、現場の状況により、任意に選択することが可能である。
【0039】
図7は本発明の他の実施例で、床材剥離用カッターにおける切削刃の角度を変える例を説明するための図である。図7において、床材剥離装置は、第1取付部71と第2取付部74の間にアタッチメント72が設けられている。前記アタッチメント72は、予め、所望の角度からなるものを複数種類用意しておき、第1取付手段73により第1取付部71に、第2取付部74を第2取付手段76により切削刃75と接続できるようになっている。前記アタッチメント72は、所望の角度を有するものを選択することにより、床材を効率良く剥離することができる。なお、本発明の図1から図7は、模式図になっているため、寸法関係が正確ではない。
【0040】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。本発明の床材剥離用カッターの細部の形状、材質等は、公知あるいは周知のものが使用できる。また、本発明の床材剥離装置は、従来公知のものを使用することができる。
【符号の説明】
【0041】
11・・・床材剥離用カッター取付部
111・・・床材剥離用カッター
112・・・切削部
121・・・溶接部
131・・・取付孔
21・・・床材
300・・・断面ほぼU字型剥離用カッター
311・・・平面状剥離カッター
312・・・床材剥離用切削部
321、331・・・垂直剥離用カッター
321′、331′・・・垂直のカッター
322、323・・・六角ネジ
324、325・・・開口
326、327・・・ネジ孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自走する駆動部の先端に設けられたカッターで床に貼り付けられた床材を剥離する床材剥離装置において、
床に接近して取り付けられている床材剥離用カッター取付部と、
前記床材剥離用カッター取付部に取り付けられ、床材に沿った切削部を有する複数個の床材剥離用カッターと、
前記床材剥離用カッターの間に形成されたスペーサと、
から少なくとも構成されていることを特徴とする床材剥離装置。
【請求項2】
前記床材剥離用カッターは、床材に沿った第1切削部を有する第1カッターと、前記第1カッターの両側に配置し、互いに外方を向き、徐々に高さが高くなる垂直の第2切削部を有する第2カッターとから構成されていることを特徴とする請求項1に記載された床材剥離装置。
【請求項3】
前記第2カッターは、前記第1カッターの側部に着脱自在に取り付けが可能であることを特徴とする請求項2に記載された床材剥離装置。
【請求項4】
自走する駆動部の先端に設けられたカッターで床に貼り付けられた床材を剥離する床材剥離装置において、
床に接近して取り付けられている床材剥離用カッター取付部と、
前記床材剥離用カッター取付部に所定の角度によって取り付けられ、床材に沿った切削部と前記切削部の間に形成されたスペーサとが交互に配置されている床材剥離用カッターと、
から少なくとも構成されていることを特徴とする床材剥離装置。
【請求項5】
前記床材剥離用カッターの幅を1とした場合、スペーサの幅は、前記床材剥離用カッターの幅の1.5倍から2倍の間であることを特徴とする請求項1または第4項に記載された床材剥離装置。
【請求項6】
前記床材剥離用カッターと床材との角度は、18度から45度であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載された床材剥離装置。
【請求項7】
請求項6に記載された角度にするため、前記床材剥離用カッター取付部と床材剥離用カッターと間に所望の角度を予め形成したアタッチメントを設けておくことを特徴とする請求項6に記載された床材剥離装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−226168(P2011−226168A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−97518(P2010−97518)
【出願日】平成22年4月21日(2010.4.21)
【出願人】(510111571)株式会社クボタ (1)
【Fターム(参考)】