説明

店舗情報管理システム

【課題】複数の店舗でのポイント会員になるための登録が極めて簡単で、複数の店舗の各顧客の来店情報及びポイント情報がコンピュータ上で管理され、各店舗毎への顧客の来店意欲を刺激する店舗情報管理システムを提供する。
【解決手段】店舗が提供するチラシ・パンフレット等の印刷物を使用し、この印刷物に印刷されている会員登録用の二次元コード(店舗IDを含む)を携帯通信装置3(非接触型ICカード搭載)の写真メール機能により撮影する。これにより、この二次元コードに記載されているメール機能プログラムが起動し、店舗情報管理サーバ2に対して会員登録のメールが送信される。このメールを受信した店舗管理サーバ2では、このメールにより携帯通信装置3の機番・機種コード等を特定し、この携帯通信装置3を使用した顧客に対して顧客IDを付与して顧客会員識別情報DB36に登録すると共に携帯通信装置3にはバーコードで通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客の来店をコンピュータで管理する店舗情報管理システムに関し、特に、顧客の来店日をカード情報として把握すると共に、店舗にとって特に顧客の来店を促したい日に来店した顧客に特典を与えるようにしたカード情報を、顧客情報と共にコンピュータ上で管理する店舗情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のポイントカードには、買い物等で獲得したポイント数が単に表示されるだけのものが多い。しかし、このようなポイントカードでは、面白味やインパクト性に欠け、よって、顧客の購買意欲を喚起することや、来店意欲を刺激することにまでは結び付かない場合が多い。
【0003】
そこで、ポイントの獲得と併行してゲームを行い、このゲームに当選した顧客には例えばボーナスポイントが与えられるように構成されたポイントカードが開発されている。しかしながら、このようなカードによるポイントサービスも、近年は多くの店舗において行われているため、次第に競業者との差別化が困難になり、顧客の購買意欲や来店意欲の刺激という効果が得難くなりつつある。
【0004】
また、従来のポイントカードでは、顧客の購入代金を増大させることや、来店日数を増大させることには寄与できても、店舗側が営業戦略として希望する特定日(例えば、イベント開催日、特定商品の特売日、商品の大量入荷日、事前に把握可能な閑散日、等)への顧客の来店誘導が図れていなかった。
【0005】
なお、店舗側が希望する日により多くの顧客が来店して貰えるように考案されたビンゴゲームを、紙片のカード上で行うようにした来店促進用顧客カードが知られている(例えば、特許文献1)。
【0006】
ところで、本発明の技術的拝啓として、近年、非接触型ICチップの用途が様々な分野において利用されるに至っている。この非接触型ICチップは、デジタル信号処理機能を備えてリーダ・ライタとは接点を介したデータ送受信を行うタイプのICチップ(即ち、外部端子付ICカードに搭載されるICチップ)に、電磁誘導による通信機能を持たせたものである。
【0007】
図13は、非接触型ICカードの全体構造を示す外観図である。図13において、カード91は、ICカードの基板部であり、アンテナ線92は、カード91の内周部に張られた信号送受信用のアンテナであり、別途に設置されているカードリーダ/ライタとの間で電磁波の信号を送受信する。アンテナ線92には、カード91に搭載されたICチップ93が接続されている。
【0008】
この非接触型ICチップは、リーダ/ライタとの距離が数mmである密着型のものばかりではなく、もっと離れていても読み書きが可能なリモート式のものも開発されている。通常、非接触型ICチップ(図7に示すICチップ93)のデジタル信号処理機能としては、CPU機能、メモリ機能、割り込み処理機能、入出力機能、等が備えられている。また、前記非接触型ICチップの通信機能としては、コイル式のアンテナ機能の他、非接触電力伝送機能、非接触信号伝送機能、クロック生成機能、リセット信号生成機能、等が備えられている。
【0009】
さらに、本発明の他の技術的背景として、近年は、携帯電話装置に写真撮影及びメール伝送機能が搭載されたものが開発されており、また、この時、バーコードや2次元コードを撮影して、これらのコードが含むURLを識別し、このURLで示されるホームページを自動的に表示することができる機能を備えた携帯電話装置も開発されている。
【0010】
図14は、バーコードの1例と2次元コードの1例を示す説明図であり、図14(a)はバーコードの1例、図14(b)は2次元コードの1例を、それぞれ示すものである。図14に示すバーコードや2次元コードがチラシやパンフレット等の印刷媒体に印刷されている場合、前述の写メール機能付き携帯電話装置では、その形状を撮影し、これらのコードが示すデータを識別して、例えばURLとして使用することができるものが開発されている。
【特許文献1】実用新案登録第3112673号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところで、従来のポイントカードだけを管理する従来の店舗情報管理システムにおいては、例えば、買い物等で獲得したポイント数を単に表示するだけのものの場合は、前述のとおり、面白味やインパクト性に欠けることになり、顧客の購買意欲を喚起することや、来店意欲を刺激することにまでは結び付けられないという問題点があった。
【0012】
また、ポイントの獲得と併行してゲームが行われ、このゲームに当選した顧客には例えばボーナスポイントが与えられるように構成された従来のポイントカードの場合は、前述のとおり、近年はこのような形態の来店促進が多くの店舗において行われているため、次第に競業者との差別化が困難になり、やはり顧客の購買意欲や来店意欲を刺激することができないという問題点があった。
【0013】
また、前述のとおり、従来のポイントカードでは、顧客の購入代金を増大させることや、来店日数を増大させることには寄与できても、店舗側が営業戦略として希望する特定日(例えば、イベント開催日、特定商品の特売日、商品の大量入荷日、事前に把握可能な閑散日、等)への顧客の来店誘導までは図れないという問題点があった。
【0014】
さらに、上記の特許文献1に開示されたような顧客カードを使用するシステムでは、顧客が常にカードを携帯する必要があり、顧客は、一般に、他用途の多数のカードも既に管理・携帯していることから、新たに管理・携帯すべきカードを増やすことは、カードの管理や携帯に負担であった。また、折角蓄積したポイントが、カードの紛失によって失われるとなっていた。さらに、このようなポイント会員に登録するための手続も煩雑であった。
【0015】
このため、本発明は、複数の店舗でのポイント会員になるための登録が極めて簡単で、複数の店舗の各顧客の来店情報及びポイント情報がコンピュータ上で管理され、各店舗毎への顧客の来店意欲を刺激すると共に店舗側が希望する特定日への顧客の来店を誘導するカードゲームへの会員登録と参加とを容易にした店舗情報管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、上記した従来のゲーム用のカード情報等を管理する店舗情報管理システムの課題に鑑みてなされたものであり、商品又はサービスを提供する複数の店舗における店舗システム及び顧客が所持する携帯通信装置と通信ネットワークを介して接続され、各顧客による各店舗への来店記録を管理する店舗情報管理システムにおいて、前記店舗システムは、前記携帯通信装置に内蔵されている非接触型ICチップ内に格納されているデータを読み取る非接触型IC読取手段を有し、前記店舗毎の店舗IDと当該店舗の属性データに対応付けて予め格納する店舗会員格納手段と、顧客を少なくとも当該顧客が所持する携帯通信装置の電子メールアドレスを含む属性データと関連付けて登録する顧客会員登録手段と、顧客会員毎の各店舗会員への来店を記録する顧客来店記録手段と、を有し、前記顧客会員登録手段は、顧客の携帯通信装置から前記複数の店舗会員の一つへの顧客登録申し込みのための電子メールを受信した場合に、当該顧客を識別するための顧客IDを付与して当該店舗会員への顧客登録をすると共に、当該顧客の携帯通信装置に対して当該顧客IDを返信し、前記顧客の携帯通信装置は、前記顧客IDを前記非接触型ICチップ内に記憶し、前記顧客来店記録手段は、前記顧客が来店した店舗の店舗システムに接続された前記非接触型IC読取手段が当該顧客の顧客IDを読み取ることにより当該顧客の当該店舗会員への来店記録を更新する、ことを特徴とする店舗情報管理システムを提供するものである。
【0017】
ここで、前記店舗情報管理システムにおいて、顧客の携帯通信装置から前記複数の店舗会員の一つへの顧客登録申し込みのための前記電子メールの送信は、前記携帯通信装置が、各店舗会員毎に予め用意された所定の2次元コードを読み取ることにより自動的に実行されることを特徴とする。
【0018】
また、前記店舗情報管理システムにおいて、前記2次元コードには、前記店舗会員を特定する店舗IDが含まれていることを特徴とする。
【0019】
また、前記店舗情報管理システムにおいて、年を構成する1月乃至12月の各月について、各月に属する日をN行及びN列に行列表示したカレンダ情報を、前記店舗会員毎に作成するカレンダ情報生成手段と、を有し、前記顧客来店記録手段は、前記店舗システムから前記顧客会員の当該店舗への来店通知を受信したことにより、当該店舗会員の前記カレンダ情報内に、前記顧客会員の当該店舗への来店があったことを示すマークを記録することを特徴とする。
【0020】
また、前記店舗情報管理システムにおいて、前記顧客会員による前記店舗への来店を示す前記マークを記録した前記カレンダ情報は、当該顧客会員の携帯通信装置に送信され、当該携帯通信装置の表示画面上に表示されることを特徴とする。
【0021】
また、前記店舗情報管理システムにおいて、前記顧客会員による前記店舗への来店を示す前記マークを記録した前記カレンダ情報は、当該顧客の前記携帯通信装置内の前記非接触型ICチップ内に記憶されることを特徴とする。
【0022】
また、前記店舗情報管理システムにおいて、前記カレンダ情報は、当該月の前記行及び列の表示に係るビンゴカードを構成し、前記マークが、当該ビンゴカードにおける縦列、横列、斜め列の少なくとも何れかの列に揃った時に、ビンゴの完成を知らせる電子メールを前記顧客会員の携帯通信メールに送信するカード情報送信手段を備えたことを特徴とする。
【0023】
また、前記店舗システム又は前記店舗情報管理システムは、前記ビンゴが完成した前記顧客会員に対して当該月の揃った列の数に応じて予め定められた特典を付与するための処理を行う。
【0024】
また、前記店舗システム又は前記店舗情報管理システムにおいて、前記特典は、当該顧客会員が所有するポイントの加算若しくは商品の贈呈又は商品購入価格の割引のためのクーポン券の発行である。
【0025】
また、前記店舗情報管理システムにおいて、前記特典を付与するための処理は、当該顧客会員が所有するポイントの加算若しくは商品の贈呈又は商品購入価格の割引のためのクーポン情報を当該顧客会員の携帯通信装置に送信する処理を含むことを特徴とする。
【0026】
また、前記店舗情報管理システムにおいて、前記クーポン情報は、前記顧客会員の携帯通信装置内の非接触型ICチップ内に格納されると共に、当該携帯通信装置の画面上に表示されることを特徴とする。
【0027】
また、前記店舗情報管理システムにおいて、前記店舗システムは、これに接続された前記非接触型ICチップ読取装置により、前記顧客の携帯通信装置の前記非接触型ICチップ内に格納された前記クーポン情報を読み取ることにより、前記特典付与のための処理を実行することを特徴とする。
【0028】
また、前記店舗情報管理システムにおいて、前記店舗システムは、前記通信ネットワークを介して前記カレンダ情報生成手段と接続され、当該店舗会員毎の各月毎の前記カレンダ情報における前記行列表示される日の構成を示すデータを送信し、前記カレンダ情報生成手段は、前記店舗システムから送信されてくる前記行列表示される日の構成を示すデータに基づいて、当該店舗システム独自の前記カレンダ情報を生成することを特徴とする。
【0029】
また、前記店舗情報管理システムにおいて、前記顧客会員登録手段は、前記顧客の携帯通信装置から前記複数の店舗会員の一つへの顧客登録申し込みのための電子メールを受信した場合に、当該顧客の属性データを記載するのためのフォームを返信し、当該フォームに前記顧客の属性データが記載されて返信されてきた場合に当該顧客を前記顧客会員登録手段に会員登録することを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
本発明の店舗情報管理システムによれば、店舗側が設計するカードに基づいたカードゲームの進行及び管理をコンピュータ上で行うための店舗情報管理サーバを設け、顧客が、このカードゲームに参加するための登録申請を行う際の当該サーバへのアクセス手段として、チラシやパンフレット等の印刷物に記載された二次元バーコード(店舗IDを含む)を写真機能付きの携帯通信装置で撮影すると共に、この二次元バーコードに含まれるメールプログラムを前記携帯通信装置上で起動して前記店舗IDを前記サーバに送信する手段を備えたので、カードゲームに参加する顧客の会員登録処理が容易となる効果がある。
【0031】
また、前記携帯通信装置が搭載する非接触型ICチップ内(例えば、非接触型ICカードのメモリ)に前記登録申請の応答として前記サーバから受信した前記顧客の顧客IDを含むバーコードを格納し、これを店舗側の端末装置に付属する非接触型ICカード読取装置にかざして店舗側の端末装置に入力し、前記サーバに送信する手段を設けたので、カードゲームに参加した顧客会員の来店実績の把握が容易となる。
【0032】
また、例えば携帯端末装置に搭載された非接触型ICカードによって、従来の携帯型のカードの機能が代行されるので、追加的なカードの管理や、カード使用時の面倒なカード選別処理なども不要となる効果がある、
【0033】
さらに、顧客会員と店舗とに対応したゲームカードがオンラインで発行され、このカードに、会員が来店した日に対応するマークが記入され、このマークが所定のパターンに揃った時に前記会員に対して前記パターンに対応した特典が与えられるので、顧客の購買意欲や来店意欲を刺激すると共に、店舗側が希望する特定日への顧客の来店を誘導することができる。よって、例えば、スーパーマーケット、薬局店等の店舗や、店舗を有する任意の小売業、サービス業等における販売促進手段として適用することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る店舗情報管理システムの全体構成を示すものである。図1に示すように、本実施形態に係る店舗情報管理システムは、それぞれの特典を提供する複数の店舗会員1(a〜n)と、前記複数の店舗会員を統括する店舗情報管理サーバ2と、通信回線100と、顧客会員が携帯する携帯電話端末3と、を備えて構成されている。携帯電話端末3は写真撮影機能を有し、かつ非接触型ICカードを搭載しているものとする。
【0035】
複数の店舗会員1(a〜n)と、店舗情報管理サーバ2は、通信回線100を介して互いに通信可能に接続されている。そして、携帯電話端末3は、図示しない携帯電話回線を介して、店舗情報管理サーバ2と通信可能に接続され得る。
複数の店舗会員1(a〜n)の各々は、複数の店舗120と、店舗会員サーバ110(a〜n)と、を有する。
【0036】
携帯電話端末3に搭載された非接触型ICカードに格納されたバーコードは、複数の店舗120の各々が設置する端末装置の非接触型ICカード読取装置によって読み取りが可能である(図4参照)。
【0037】
店舗情報管理サーバ2は、主たる構成要素として、ゲームデータの管理とゲームの進行とを担う処理部20と、店舗会員サーバ11(a〜n)に属する前記各店舗を認証するための情報を格納する店舗会員識別情報DB(データベース)35と、顧客会員(後述する方法で会員登録の申請を行った顧客)を認証するための情報を格納する顧客会員識別情報DB(データベース)36と、を備える。
【0038】
通信回線100は、インターネット網、LAN、公衆電話回線等で構成することができる。店舗会員1(a〜n)の各々は、顧客の会員登録を済ませ、これにより、店舗会員サーバ110(a〜n)の各々が、当該会員に対応するポイント口座等の開設を済ませているものとする。
【0039】
前記顧客会員は、店舗会員1(a〜n)のいずれかの店舗を利用し、これにより、既に当該店舗会員が提供する何等かのポイントの口座を開設し、ポイント数を積み立てているものとする(但し、ポイント数が零であってもよい)。
【0040】
以下、図1に示す店舗情報管理システムの機能を説明する。
カードゲームに参加することを希望する顧客は、まず、この顧客が所持し携帯する携帯電話装置3を介して店舗情報管理サーバ2にアクセスし、カードゲームに参加するための会員登録を行う。
【0041】
図2は、顧客が会員登録するまでの手続きを示す説明図である。図2に示すように、会員登録を行う顧客は、まず、店舗120(a〜n)−i(iは店番号)等において、店舗120(a〜n)−iが提供するチラシ・パンフレット等の印刷物を使用し、この印刷物に印刷されている会員登録用の二次元コードを携帯通信装置3の写真メール機能により撮影する。
【0042】
これにより、前記二次元コードに記載されているメール機能プログラムが起動し、店舗情報管理サーバ2に対して会員登録のメールが送信される。このメールは、店舗を特定しないサービスを提供する場合は空メールであってもよいし、前記二次元コードに含まれる店舗ID等をメール文に含むメールであってもよい。
【0043】
また、前記二次元コードに含まれるメール機能プログラムは、1つの完成されたメール機能プログラムであってもよいし、若しくは携帯通信装置3のメール機能を起動するだけの機能を備えていてもよい。
【0044】
一方、このメールを受信した店舗管理サーバ2では、このメールにより携帯通信装置3の機番・機種コード等を特定し、この携帯通信装置3を使用した顧客に対して顧客IDを付与し、顧客会員識別情報DB36に登録する。この時、このメール文に前記店舗IDが含まれている場合は、この登録を前記店舗ID毎に行うことができる。なお、前記店舗IDは、店舗120(a〜n)−iによって提供されるゲーム等の種類や、特典の種類等を割り出すことにも使用できる。
【0045】
より具体的には、このメールを受信した店舗情報管理サーバ2は、顧客に対して顧客IDを付与すると共に、前記顧客IDを情報として含むバーコードを作成する。また、店舗会員毎・会員毎に、ゲームカードを発行し、ゲームカードとして必要な初期情報(例えばビンゴゲームの時はカレンダ情報等)を記入する。なお、このゲームカードの発行処理には、店舗情報管理サーバ2の記憶部にカード情報を記憶する領域が確保されて、前記の必要な初期情報が記憶される処理が含まれる。
【0046】
図3は、会員登録のメールに対する店舗情報管理サーバからの応答を示す説明図である。図3に示すように、会員登録のメール(図2参照)を受信した店舗情報管理サーバ2は、前述の会員登録処理を行った後、当該会員登録のメールを送信した携帯通信装置3に対して、前記作成した前記顧客IDを情報として含むバーコードをメール文に含むメールを応答する。
【0047】
これを受けて、携帯通信装置3は、このバーコードを含むメール文を自己の内部メモリ(図示は省略)及び搭載する非接触型ICカードのメモリに記憶すると共に、その表示画面に、前記バーコードを含むメール文を表示する。この表示画面には、随時、前記前記バーコードを含むメール文を前記内部メモリから読み出して表示させることができる。
【0048】
図4は、会員登録後の当該会員の来店を、店舗に設置された端末装置を介して店舗情報管理サーバに通知する方法を示す説明図である。図4に示すように、まず、携帯通信装置3を所持し、店舗会員1(a〜n)のいずれかの店舗に来店した顧客は、前記バーコードを含むメール文を表示画面に表示させ、この表示画面を備えた携帯通信装置3を店舗側に提示する。より具体的には、携帯通信装置3に搭載された非接触型ICカードのメモリに格納されている前記バーコード情報を、店舗に設置された端末装置(ここでは店舗端末装置121a−1)に付属する非接触型ICカード読取装置(ここでは非接触型ICカード読取装置122a−1)によって読み取らせる。
【0049】
これにより、前記バーコード(即ち、前記顧客のID情報)が前記の店舗端末装置に入力され、通信回線100を介して店舗情報サーバ2に送信される。
【0050】
これを受けた店舗情報サーバ2は、店舗会員識別情報DB(データベース)35に格納されている前記各店舗を認証するための情報を検索して、前記店舗端末装置を備えた店舗を認証し、かつ前記バーコード(即ち、前記顧客のID情報)をキー情報として顧客会員識別情報DB(データベース)36に格納されている会員を認証するための情報を検索して会員認証を行った後、この顧客会員が前記店舗に来店した事実を、この顧客会員のゲーム上の実績として処理する(即ち、店舗情報管理サーバ2の来店履歴情報を更新する)と共に、店舗毎の所定のカードゲームを進行させ、その結果を、携帯通信装置3に応答する。
【0051】
図5は、会員登録後の当該会員の来店を店舗情報管理サーバに通知した場合の店舗情報管理サーバの応答内容を示す説明図である。図5に示すように、店舗情報管理サーバ3からは、携帯通信装置3に対して、顧客IDと共にゲーム情報等が応答され、携帯通信装置3の表示画面に表示されるが、この応答には店舗毎のクーポン(カードゲームの種類であってもよい)を特定するためのバーコード情報が含められ、同じく携帯通信装置3の表示画面に表示される。前記ゲーム情報には、例えばビンゴゲームの場合は、店舗側が設計したカレンダ情報(図8,9参照)等を含めることができる。
【0052】
図6は、カードゲームが完了した場合に店舗情報管理サーバから携帯通信装置へ報告される報告文の内容を示す説明図である。図6に示すように、カードゲーム(ここではビンゴゲーム)が完了した場合、店舗情報管理サーバ3からは、携帯通信装置3に対して、顧客IDと共にカードゲームの完了を通知する報告内容が送信され、携帯通信装置3の表示画面に表示されるが、この報告内容には店舗毎のクーポン(カードゲームの種類であってもよい)を特定するためのバーコード情報が含められ、同じく携帯通信装置3の表示画面に表示される。カードゲームの完了を通知する前記報告内容には、例えばビンゴゲームの場合は、完成された前記カレンダ情報(図10参照)が含められる。
【0053】
以下、店舗情報管理サーバ2におけるカードゲーム実行時の処理の1例について説明する。
図7は、店舗情報管理サーバ2においてカードゲームを実行するための各機能ブロックの構成を示すブロック図である。図7に示す店舗情報管理サーバ2は、入力部10と、処理部20と、記憶部30と、表示部40と、を備える。
【0054】
入力部10は、月指定入力部11と、升目入力部12(日指定入力手段)と、数字入力部13と、発注者入力部14と、を備える。また、処理部20は、カードゲームの進行を担う。そして、カード情報生成部21は、当選条件設定部22と、升目数設定部23と、数字設定部24と、月別データ割当部25とを備える。
【0055】
記憶部30は、実行プログラムを格納するプログラム記憶部31と、ビンゴゲームの当選パターンを記憶する当選条件記憶部32と、月別の履歴データを記憶する月別データ記憶部33と、カードに記載される全データを記憶するカード情報記憶部34と、店舗会員サーバ11(a〜n)に属する前記各店舗を認証するための情報を格納する店舗会員識別情報DB(データベース)35と、会員(事前に会員登録の申請を行った顧客)を認証するための情報を格納する顧客会員識別情報DB(データベース)36と、を備える。
【0056】
図7に示す構成は、機能単位による機能本位の構成であり、ハードウェア構成を示すものではない(ハードウェア構成としては、CPUによって実現される制御・演算装置、記憶装置、入出力装置、表示装置等を備えることができる)。尚、入力部10は、例えば、キーボード、ポインティング・デバイス等を含んで構成することができる。
【0057】
以下、図7に示す店舗情報管理サーバ2のカードゲーム実行機能を説明する。店舗情報管理サーバ2は、会員と店舗とに対応したカードを発行する際に、カード情報生成部21が、記憶部30に記憶されている情報と、入力部10に入力された情報とを用いてカード情報を生成する。より具体的には以下の処理を行う。
【0058】
まず、月指定入力部11は、1月〜12月のいずれかの月を指定入力する。月別データ記憶部33は、1月〜12月の各月のデータを記憶している。月別データ割当部25は、月指定入力部11への指定入力に従って、月別データ記憶部33に記憶されているいずれかの月のデータをカードに割当てる。
【0059】
升目入力部12は、ビンゴカードの升目数を入力する。入力された升目数は、升目数設定部23により前記ビンゴカードに割当てられる。数字入力部13は、各升目に、前記ビンゴカードが対応する月のいずれかの日に対応する数字を入力する。入力された数字は、数字設定部24により前記ビンゴカードに割当てられる。
【0060】
当選条件記憶部32には、ビンゴゲームの当選種に対応させてそれぞれの当選条件が記憶されている。この記憶されている当選条件は、当選条件設定部22により前記ビンゴカードに設定される。前記当選条件により決定される当選種は、例えば、マークが揃った列の配置や、列数によって割当てられることが好ましい。前記当選種は、特に限定されないが、例えば、ビンゴ1列(マークが揃った列の数が1)で50ポイント、2列で100ポイント、3列で300ポイント等のポイント数を該当会員に進呈するように設定してもよい。また、例えば、ビンゴ1列で500円、2列で1,000円、3列で5,000円の商品券プレゼント等の特典企画を設定してもよい。
【0061】
さらに、発注者入力部14は、カードの発注者が事前に入力できるように構成されている。入力された発注者の情報は、カード情報記憶処理部26が、ゲームカードとして必要な初期情報としてのカード情報を、発注者に関連付けてカード情報記憶部34に記憶させる際に用いられる。
【0062】
このカード情報は、会員が前記店舗に来店する実績を残した時に、カード情報送信部50を介して、この会員の携帯電話装置3に送信されるが、この会員の会員登録時に携帯電話装置3に送信するように構成することもできる。
【0063】
カード情報記憶部34は、カード情報生成部21により発行されたカードのカード情報を記憶する他、カードの発注者に関連する情報と、ゲームの進行状況に関する情報を記憶する。
【0064】
以下、本発明に係るカードゲーム実行の1例を顧客来店促進の場合で説明する。本発明に係るカードゲーム実行は、例えば、スーパーマーケット、薬局店等の店舗において、顧客の来店促進手段として用いることができるが、本発明は、このような使用例に限定されず、例えば、店舗を有する任意の小売業、サービス業等に適用することもできる。
【0065】
図8は、本発明に係る店舗情報管理システムで発行されるビンゴカードの1例を示すものである。以下、図8を参照して、ビンゴカードの1例及びビンゴカードを用いたビンゴゲームについて説明する。
【0066】
図8(A)は、7月分として発行される升目数3×3=9のビンゴゲームカレンダー61を、図8(B)は、同じく7月分として発行される升目数4×4=16のビンゴゲームカレンダー62を、図8(C)は、同じく7月分として発行される升目数5×5==25のビンゴゲームカレンダー63を、図8(D)は、同じく7月分として発行される升目数6×6=36のビンゴゲームカレンダー64を、それぞれ示す。
【0067】
同図に示すとおり、ビンゴゲームカレンダー61〜64は、それぞれ、各升目に、7月の月内のいずれかの日を示す数値(日付)が記入されている。なお、図8(D)に示す通り、ビンゴゲームカレンダー64の一部の升目には、ゲーム開始前から「ラッキー」マークが記入されている。これにより、ビンゴゲームカレンダー64において、例えば、12日と27日の升目に「ラッキー」マークが記入されれば、斜めの1列に「ラッキー」マークが揃い、当選条件記憶部32(図2)に記憶されている当選パターンと照合して、当選したことになる。また、例えば、4日、5日、20日、及び25日の各升目に「ラッキー」マークが記入されれば、縦の1列にマークが揃い、前記の当選とは一般に当選種は異なるが、やはり当選条件記憶部32に記憶されている当選パターンと照合して、当選したことになる。
【0068】
図9は、本発明に係る店舗情報管理システムで発行されるビンゴカードの他の1例を示すものである。図9に示すとおり、このビンゴカード80には、升目数5×5=25のビンゴゲームカレンダーが記入されていると共に、カード発注者(即ち、会員登録する前の顧客)の情報としての「会員コード」、およびゲーム進行状況(ビンゴ獲得列数)が記入されており、さらに、ビンゴ獲得列数に応じて進呈されるポイント数(当選種に対応)及び特典を説明する文章が記入されている。
【0069】
図10は、本発明に係る店舗情報管理システムで発行されるビンゴカードの記載内容がゲームの進行と共に遷移する様子と、その終了図とを1例として示したものである。図10(A)は、会員登録直後の状態、即ち、マーク(即ち、会員の来店実績を示す丸印)が未だ何も記入されていない状態を示し、図10(B)はビンゴ1列獲得、図10(C)はビンゴ2列獲得、図10(D)はビンゴ3列獲得が成立した状態(終了図)をそれぞれ示すものである。
【0070】
このビンゴ獲得列数(マークがそろった列の数)に応じて、会員には特典(当選種)が進呈される。この特典は特に限定されず、例えば前述の通り、ビンゴ1列(マークがそろった列の数が1)で50ポイント、2列で100ポイント、3列で300ポイント等のポイント数を進呈するように設定してもよいし、ビンゴ1列で500円、2列で1,000円、3列で5,000円の商品券プレゼント等の特典企画を設定してもよい。なお、ビンゴカード発注者に対しては、会員コードを発番し、これを会員を識別するためのIDとして使用することができる。
【0071】
図11は、本実施形態に係る店舗情報管理システムにおける処理部20の動作を示すフローチャートである。
最初に、会員コードを発番し、入力部10の発注者入力部14を介して、この会員コードに対応させた会員の氏名、住所、電話番号等の情報(マスターデータ)を入力処理する(ステップSl0)。
【0072】
次に、前記入力処理したマスターデータを会員コードに連動させて処理する(ステップS20)。
次に、カード情報記憶処理部26は、前記会員コードと前記入力マスターデータとが対応したデータをカード情報記憶部34に記憶させる(ステップS30)。
そして、カード情報記憶処理部26において、前記会員コードに来店日時・ビンゴ進行データ及び獲得データ(実績データ)を対応させて処理する(ステップS40)。
【0073】
さらに、カード情報記憶処理部26は、前記会員コードに来店日時・ビンゴ進行データ及び獲得データを連動させたものをカード情報記憶部34に記憶させ(ステップS50)、最後に、会員コードに来店日時・ビンゴ進行データとビンゴカレンダーデータを連動させて何日に来店すればビンゴ獲得となるかを算出処理する(ステップS60)。
【0074】
次に、会員コードに来店日時・ビンゴ進行状態データとビンゴカレンダーデータとを連動させて、何日に来店すればビンゴ獲得となるかを算出した結果をカード情報記憶部34にデータで記憶する(ステップS70)。
【0075】
この後、ゲーム進行状況を示す情報を含むカード情報を、カード発注者やカード使用者に通知することができる。具体的には、まず、カード情報記憶部34に記憶されたビンゴ進行状況データ、ビンゴカレンダーデータ等から、顧客毎に、次回何日に来店するとビンゴが獲得となるか、またはリーチ(ビンゴ獲得の一段階前の状態)となるか等のデータをメールで通知する。
【0076】
また、例えば、「次回29日にご来店頂くと、ビンゴ獲得となり、特典がございます」等のメッセージを掲載したメールを配信する。このメールには、例えば、ご来店御礼のメッセージ、広告、ビンゴゲーム進行状況を示す画像データ等を同時に掲載することができる。これにより、顧客はビンゴ獲得の楽しみと期待とを持って来店することになり、店舗にとっては来店促進効果が得られることになる。
【0077】
図12は、本実施形態に係る店舗情報管理システムの店舗情報管理サーバのハードウェア構成を示すものである。図12において、店舗情報管理サーバ2は、主要な構成要素として、全体を制御する制御部210と、入出力データ及び送受信されたデータやコマンドを表示するための表示装置220と、アナログデータはデジタルデータに変換して手入力データや操作情報を入力するための入力装置230と、店舗会員を認証するためのデータを格納した店舗会員識別情報DB35と、顧客会員を認証するためのデータを格納した顧客会員識別情報DB36と、カードゲームに必要な情報(ここではカレンダ情報)を格納するカレンダ情報DB37と、カードゲーム(ここではビンゴゲーム)の進行に必要なデータを記憶するビンゴゲーム進行用DB38と、カードゲームの賞種情報等(例えば賞種と顧客会員に与えるクーポンとの対応情報)を格納したクーポン情報格納用DB39と、コモンバス240及び入出力バス250と、を備える。
【0078】
制御部210は、他の構成要素の処理を分担すると共に他の構成要素を制御するCPU211と、更新処理に必要なプログラムやデータを備えるRAM212と、回線接続を制御する回線制御部213と、通信回線100及び携帯通信網を使用する通信に必要なプロトコルを備えて他の端末装置や携帯通信装置3との通信を行う通信制御部214と、データベース(35〜39)を制御するDB管理部215と、処理部20(図7参照)と、を備える。
【0079】
制御部210は、この他に、ウェブページの管理とアクセス制御とを行うウェブサーバを備えることができる。また、CPU211は、本装置全体を制御すると共に、他の主要な構成要素の処理を分担する。そして、RAM212は、更新処理に必要なプログラムやデータを記憶する記憶領域と共に、バッファ制御用の記憶領域を備える。
【0080】
回線制御部213は、通信回線100及び携帯通信網と接続するためのものであり、デジタル終端接続装置(DSU)や侵入防止用のファイアウォールアプリケーションを実装したルータなどを備えて構成することができる。
【0081】
通信制御部314は、複数の端末装置との回線接続を選択的に行う制御を実行する。なお、この通信制御部214は、例えば、インターネット網上での時刻同期用NTP(Network Time Protocol)サーバ、分散ファイルシステム用のNFS(Network File System)サーバなどを備えることができる。
【0082】
通信制御部214は、さらに、個人情報などの秘密保持のための暗号化データ転送用の暗号化通信プロトコルを保持し、SSL(Secure Sockets Layer)サーバの制御を実行することができる。
【0083】
DB管理部215は、入出力バス250を介して、データベース(35〜39)を管理する。この管理内容には、前記データベースに対するデータの排他制御(占有制御)や、一般的なバッファリング技法等が含まれる。ところで、処理部20の機能については前述のとおりである(図7参照)。
【0084】
本発明は、特定日での顧客の来店促進効果に優れ、例えば、バーゲンセールス期間中に特に多くなる顧客数を、それ以外の通常販売日にも来店してくれるように誘導することが可能となる。また、地域性(例えば、都会の繁華街か、それとも都会の周辺の住宅地域かといった地域性)に起因する来客数の少ない曜日に来店を誘導することができる。さらに、顧客に経済的なゆとりが生まれると推定される日、例えば、ボーナスシーズン中における特定の日、月末等の給料日、年金支払日等の前後に、顧客の来店を促進するように動機付けすることができる。
【0085】
なお、本発明に係る店舗情報管理システムの各構成要素の処理の少なくとも一部をコンピュータ制御により実行するものとし、かつ、上記処理を、図11のフローチャートで示した手順によりコンピュータに実行せしめるプログラムは、半導体メモリを始め、CD−ROMや磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配付してもよい。そして、少なくともマイクロコンピュータ,パーソナルコンピュータ,汎用コンピュータを範疇に含むコンピュータが、上記の記録媒体から上記プログラムを読み出して、実行するものとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本発明は、顧客の来店をコンピュータで管理する店舗情報管理システムに関し、特に、顧客の来店日をカード情報として把握すると共に、店舗にとって特に顧客の来店を促したい日に来店した顧客に特典を与えるようにしたカード情報を、顧客情報と共にコンピュータ上で管理する店舗情報管理システムに関するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の実施形態に係る店舗情報管理システムの全体構成を示すものである。
【図2】顧客が会員登録するまでの手続きを示す説明図である。
【図3】会員登録のメールに対する店舗情報管理サーバからの応答を示す説明図である。
【図4】会員登録後の当該会員の来店を、店舗に設置された端末装置を介して店舗情報管理サーバに通知する方法を示す説明図である。
【図5】会員登録後の当該会員の来店を店舗情報管理サーバに通知した場合の店舗情報管理サーバの応答内容を示す説明図である。
【図6】カードゲームが完了した場合に店舗情報管理サーバから携帯通信装置へ報告される報告文の内容を示す説明図である。
【図7】店舗情報管理サーバ2においてカードゲームを実行するための各機能ブロックの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明に係る店舗情報管理システムで発行されるビンゴカードの1例を示すものである。
【図9】本発明に係る店舗情報管理システムで発行されるビンゴカードの他の1例を示すものである。
【図10】本発明に係る店舗情報管理システムで発行されるビンゴカードの記載内容がゲームの進行と共に遷移する様子と、その終了図とを1例として示したものである。
【図11】本実施形態に係る店舗情報管理システムにおける処理部20の動作を示すフローチャートである。
【図12】本実施形態に係る店舗情報管理システムの店舗情報管理サーバのハードウェア構成を示すものである。
【図13】非接触型ICカードの全体構造を示す外観図である。
【図14】バーコードの1例と2次元コードの例を示す。
【符号の説明】
【0088】
1a〜1n 店舗会員
2 店舗情報管理サーバ
3 携帯通信装置(写真メール機能付き&非接触型ICカード搭載)
10 入力部
11 月指定入力部
12 升目入力部
13 数字入力部
14 発注者入力部
20 処理部
21 カード情報生成部
22 当選条件設定部
23 升目数設定部
24 数字設定部
25 月別データ割当部
26 カード情報記憶処理部
27 表示制御部
28 カード発行制御部
30 記憶部
31 プログラム記憶部
32 当選条件記憶部
33 月別データ記憶部
34 カード情報記憶部
35 店舗会員識別情報DB(データベース)
36 顧客会員識別情報DB(データベース)
40 表示部
50 カード情報送信部
210 制御部
61〜64 ビンゴカレンダー
121a−1 店舗端末装置
122a−1 非接触型ICカード読取装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品又はサービスを提供する複数の店舗における店舗システム及び顧客が所持する携帯通信装置と通信ネットワークを介して接続され、各顧客による各店舗への来店記録を管理する店舗情報管理システムにおいて、
前記店舗システムは、前記携帯通信装置に内蔵されている非接触型ICチップ内に格納されているデータを読み取る非接触型IC読取手段を有し、
前記店舗毎の店舗IDと当該店舗の属性データに対応付けて予め格納する店舗会員格納手段と、
顧客を少なくとも当該顧客が所持する携帯通信装置の電子メールアドレスを含む属性データと関連付けて登録する顧客会員登録手段と、
顧客会員毎の各店舗会員への来店を記録する顧客来店記録手段と、を有し、
前記顧客会員登録手段は、顧客の携帯通信装置から前記複数の店舗会員の一つへの顧客登録申し込みのための電子メールを受信した場合に、当該顧客を識別するための顧客IDを付与して当該店舗会員への顧客登録をすると共に、当該顧客の携帯通信装置に対して当該顧客IDを返信し、
前記顧客の携帯通信装置は、前記顧客IDを前記非接触型ICチップ内に記憶し、
前記顧客来店記録手段は、前記顧客が来店した店舗の店舗システムに接続された前記非接触型IC読取手段が当該顧客の顧客IDを読み取ることにより当該顧客の当該店舗会員への来店記録を更新する、ことを特徴とする店舗情報管理システム。
【請求項2】
顧客の携帯通信装置から前記複数の店舗会員の一つへの顧客登録申し込みのための前記電子メールの送信は、前記携帯通信装置が、各店舗会員毎に予め用意された所定の2次元コードを読み取ることにより自動的に実行されることを特徴とする請求項1に記載の店舗情報管理システム。
【請求項3】
前記2次元コードには、前記店舗会員を特定する店舗IDが含まれていることを特徴とする請求項2に記載の店舗情報管理システム。
【請求項4】
年を構成する1月乃至12月の各月について、各月に属する日をN行及びN列に行列表示したカレンダ情報を、前記店舗会員毎に作成するカレンダ情報生成手段と、を有し、
前記顧客来店記録手段は、
前記店舗システムから前記顧客会員の当該店舗への来店通知を受信したことにより、当該店舗会員の前記カレンダ情報内に、前記顧客会員の当該店舗への来店があったことを示すマークを記録することを特徴とする請求項1に記載の店舗情報管理システム。
【請求項5】
前記顧客会員による前記店舗への来店を示す前記マークを記録した前記カレンダ情報は、当該顧客会員の携帯通信装置に送信され、当該携帯通信装置の表示画面上に表示されることを特徴とする請求項4に記載の店舗情報管理システム。
【請求項6】
前記顧客会員による前記店舗への来店を示す前記マークを記録した前記カレンダ情報は、当該顧客の前記携帯通信装置内の前記非接触型ICチップ内に記憶されることを特徴とする請求項5に記載の店舗情報管理システム。
【請求項7】
前記カレンダ情報は、当該月の前記行及び列の表示に係るビンゴカードを構成し、前記マークが、当該ビンゴカードにおける縦列、横列、斜め列の少なくとも何れかの列に揃った時に、ビンゴの完成を知らせる電子メールを前記顧客会員の携帯通信メールに送信するカード情報送信手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の店舗情報管理システム。
【請求項8】
前記店舗システム又は前記店舗情報管理システムは、前記ビンゴが完成した前記顧客会員に対して当該月の揃った列の数に応じて予め定められた特典を付与するための処理を行う請求項7に記載の店舗情報管理システム。
【請求項9】
前記特典は、当該顧客会員が所有するポイントの加算若しくは商品の贈呈又は商品購入価格の割引のためのクーポン券の発行である請求項8に記載の店舗情報管理システム。
【請求項10】
前記特典を付与するための処理は、当該顧客会員が所有するポイントの加算若しくは商品の贈呈又は商品購入価格の割引のためのクーポン情報を当該顧客会員の携帯通信装置に送信する処理を含むことを特徴とする請求項9に記載の店舗情報管理システム。
【請求項11】
前記クーポン情報は、前記顧客会員の携帯通信装置内の非接触型ICチップ内に格納されると共に、当該携帯通信装置の画面上に表示されることを特徴とする請求項10に記載の店舗情報管理システム。
【請求項12】
前記店舗システムは、これに接続された前記非接触型ICチップ読取装置により、前記顧客の携帯通信装置の前記非接触型ICチップ内に格納された前記クーポン情報を読み取ることにより、前記特典付与のための処理を実行することを特徴とする請求項11に記載の店舗情報処理システム。
【請求項13】
前記店舗システムは、前記通信ネットワークを介して前記カレンダ情報生成手段と接続され、当該店舗会員毎の各月毎の前記カレンダ情報における前記行列表示される日の構成を示すデータを送信し、
前記カレンダ情報生成手段は、前記店舗システムから送信されてくる前記行列表示される日の構成を示すデータに基づいて、当該店舗システム独自の前記カレンダ情報を生成することを特徴とする請求項6に記載の店舗情報管理システム。
【請求項14】
前記顧客会員登録手段は、前記顧客の携帯通信装置から前記複数の店舗会員の一つへの顧客登録申し込みのための電子メールを受信した場合に、当該顧客の属性データを記載するためのフォームを返信し、当該フォームに前記顧客の属性データが記載されて返信されてきた場合に当該顧客を前記顧客会員登録手段に会員登録することを特徴とする請求項1に記載の店舗情報管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−15732(P2008−15732A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−185285(P2006−185285)
【出願日】平成18年7月5日(2006.7.5)
【出願人】(300075142)テクノウイング株式会社 (3)
【出願人】(391004584)日本NCR株式会社 (4)
【Fターム(参考)】