説明

店舗端末、レシート作成システム、データ処理方法、および、プログラム

【課題】本部で作成したデータを利用して、各店舗に設けられたPOS端末がレシートに付加情報を印刷するサービスにおいて、このサービスを行うために本部から各店舗に送信されるデータ量を低減する。
【解決手段】センター端末から送信されてきた、レシートにイメージを印刷するための印刷イメージデータを作成するための部品データと、前記部品データを組み合わせて前記印刷イメージデータを作成するための組立情報と、を受信する店舗側受信手段と、前記部品データと前記組立情報を利用して前記印刷イメージデータを作成する店舗側作成手段と、前記店舗側作成手段が作成した前記印刷イメージデータを保持する店舗側保持手段と、前記店舗側保持手段が保持する前記印刷イメージデータをPOS端末に送信する店舗側送信手段と、を有する店舗端末20を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗端末、レシート作成システム、データ処理方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
POS端末におけるレシート発行の際、顧客が購入した商品および金額などの情報の他に、商品の割引券(クーポン券)、お薦め商品の広告、特典サービスの通知などの付加情報をレシートに印刷する技術がある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−134253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
POS端末による処理は、迅速性が要求される。上記のようなレシートへの付加情報の印刷を行う場合であっても、迅速に、この印刷処理を実行しなければならない。そこで、POS端末は、印刷するすべての付加情報それぞれのビットマップ形式のイメージデータをあらかじめ保持しておき、レシートに付加情報の印刷を行う際には、保持している複数のイメージデータの中から所定のイメージデータを取り出し、そのイメージデータを利用して、レシートに付加情報を印刷する構成が考えられる。この構成によれば、付加情報の印刷時にPOS端末がイメージデータを加工等する必要がないため、POS端末による付加情報印刷処理を迅速に行うことが可能となる。
【0005】
ところで、レシートへの付加情報の印刷サービスは、本部と複数の加盟店舗とからなる業務体系においても行われる。このような業務体系において上記のような迅速な付加情報の印刷処理を実現する構成をとる場合、作業効率の向上、および、各店舗間のサービスの共通化等を実現するため、以下のような構成をとることが考えられる。まず、本部がレシートに印刷する付加情報およびそのイメージデータを作成する。そして、各店舗は本部からこのイメージデータを受取り、このイメージデータをPOS端末がアクセス可能なメモリに格納する。そして、POS端末は、レシート発行の際、このメモリに格納されている所定のイメージデータを取り出し、そのイメージデータを利用して、レシートに付加情報を印刷する。
【0006】
上記構成によれば、本部が付加情報およびイメージデータを作成し、各店舗はそのイメージデータを受取り、それをそのまま利用してレシートに付加情報を示すイメージを印刷するので、各店舗間で印刷される付加情報の共通化が実現される。また、複数の各店舗は付加情報およびイメージデータを作成する必要がないため、本部と複数の加盟店舗とからなる業務体系全体として見た際の作業効率は向上する。
【0007】
しかし、上記構成の場合、本部から各店舗に送信するデータ量が大きくなってしまい、データ通信の負担が大きくなってしまう。
【0008】
そこで、本発明は、本部で作成したデータを利用して、各店舗に設けられたPOS端末がレシートに付加情報を印刷するサービスを行うレシート作成システムにおいて、本部と各店舗間のデータ通信の負担を軽減することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、センター端末から送信されてきた、レシートにイメージを印刷するための印刷イメージデータを作成するための部品データと、前記部品データを組み合わせて前記印刷イメージデータを作成するための組立情報と、を受信する店舗側受信手段と、前記部品データと前記組立情報を利用して前記印刷イメージデータを作成する店舗側作成手段と、前記店舗側作成手段が作成した前記印刷イメージデータを保持する店舗側保持手段と、前記店舗側保持手段が保持する前記印刷イメージデータをPOS端末に送信する店舗側送信手段と、を有する店舗端末が提供される。
【0010】
また、本発明によれば、センター端末と、店舗端末と、POS端末と、からなるレシート作成システムであって、前記センター端末は、レシートにイメージを印刷するための印刷イメージデータを作成するための部品データと、前記部品データを組み合わせて前記印刷イメージデータを作成するための組立情報と、を前記店舗端末に送信するセンター側送信手段を有し、前記店舗端末は、前記センター側送信手段から送信された前記部品データと前記組立情報を受信する店舗側受信手段と、前記部品データと前記組立情報を利用して前記印刷イメージデータを作成する店舗側作成手段と、前記店舗側作成手段が作成した前記印刷イメージデータを保持する店舗側保持手段と、前記店舗側保持手段が保持する前記印刷イメージデータを前記POS端末に送信する店舗側送信手段と、を有し、前記POS端末は、前記店舗側送信手段から送信された前記印刷イメージデータを受信するPOS側受信手段と、前記POS側受信手段が受信した前記印刷イメージデータを保持するPOS側保持手段と、前記印刷イメージデータを利用して印刷されるイメージである印刷イメージを、前記POS側保持手段が保持する前記印刷イメージデータを利用してレシートに印刷するPOS側印刷手段と、を有するレシート作成システムが提供される。
【0011】
また、本発明によれば、センター端末から送信されてきた、レシートにイメージを印刷するための印刷イメージデータを作成するための部品データと、前記部品データを組み合わせて前記印刷イメージデータを作成するための組立情報と、を受信する工程と、前記部品データと前記組立情報を利用して前記印刷イメージデータを作成する工程と、前記作成した前記印刷イメージデータを格納する工程と、格納されている前記印刷イメージデータをPOS端末に送信する工程と、を有する店舗端末によるデータ処理方法が提供される。
【0012】
また、本発明によれば、センター端末から送信されてきた、レシートにイメージを印刷するための印刷イメージデータを作成するための部品データと、前記部品データを組み合わせて前記印刷イメージデータを作成するための組立情報と、を受信する処理と、前記部品データと前記組立情報を利用して前記印刷イメージデータを作成する処理と、前記作成した前記印刷イメージデータを格納する処理と、格納されている前記印刷イメージデータをPOS端末に送信する処理と、を店舗端末のコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、本部で作成したデータを利用して、各店舗に設けられたPOS端末がレシートに付加情報を印刷するサービスにおいて、このサービスを行うために本部から各店舗に送信されるデータ量を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施形態のレシート作成システムの構成の一例を示す概念図である。
【図2】本実施形態の印刷イメージおよび部品データを説明するための模式図である。
【図3】実施形態1のセンター端末の機能ブロック図の一例である。
【図4】本実施形態の印刷イメージおよび部品データを説明するための模式図である。
【図5】本実施形態の印刷イメージを説明するための模式図である。
【図6】実施形態1の店舗端末の機能ブロック図の一例である。
【図7】実施形態1のPOS端末の機能ブロック図の一例である。
【図8】実施形態2のPOS端末の機能ブロック図の一例である。
【図9】実施形態3の店舗端末の機能ブロック図の一例である。
【図10】実施形態4の印刷イメージの一例を示す図である。
【図11】実施形態4のPOS端末の機能ブロック図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0016】
なお、各実施形態のセンター端末、店舗端末、POS端末を構成する各部は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラム(あらかじめ装置を出荷する段階からメモリ内に格納されているプログラムのほか、CDなどの記憶媒体やインターネット上のサーバなどからダウンロードされたプログラムも含む)、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インターフェイスを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
【0017】
また、各実施形態の説明において利用する図3、図6、図7、図8、図9、図11の機能ブロック図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。これらの図においては、各実施形態のセンター端末、店舗端末、および、POS端末のそれぞれは1つの物理的に分離した装置により実現されるよう記載されているが、その実現手段はこれに限定されない。すなわち、2つ以上の物理的に分離した装置を有線または無線で接続し、これら複数の装置により、各実施形態のセンター端末、店舗端末、および、POS端末のそれぞれを実現してもよい。
<<実施形態1>>
【0018】
まず、図1を用いて、本実施形態の概要を説明する。本実施形態のレシート作成システムは、センターに設けられるセンター端末10と、各店舗に設けられる店舗端末20およびPOS端末30と、を有する。店舗の数や、各店舗に設けられる店舗端末20およびPOS端末30の数は図示するものに制限されない。
【0019】
センターでは、各店舗のPOS端末30にて発行されるレシートに印刷する付加情報およびそのイメージ(以下、「印刷イメージ」という)を決定し、この印刷イメージのイメージデータ(以下、「印刷イメージデータ」という。)を作成するための複数の部品データを作成する。印刷イメージとしては、例えば、図2(a)に示すような割引対象商品の写真、商品名、割引金額、有効期限などの情報が記載されたクーポン券などが考えられる。この印刷イメージの印刷イメージデータを作成するための複数の部品データとしては、例えば、クーポン券の背景(図2(b))のデータと、割引対象商品の写真(図2(c))のデータと、文字・数字情報(図2(d))のデータとすることができる。センターは、センター端末10を介して、部品データを各店舗の店舗端末20に送信する。
【0020】
店舗端末20は、部品データを取得すると、この部品データを利用し、印刷イメージデータを作成する。そして、作成した印刷イメージデータを、POS端末30に送信する。POS端末30は、受信した印刷イメージデータをメモリに格納する。そして、レシート発行の際、この印刷イメージデータを取り出し、取り出した印刷イメージデータを利用して、レシートに付加情報を示す印刷イメージを印刷する。
【0021】
ここで、センターは部品データでなく印刷イメージデータを作成し、センター端末10は印刷イメージデータを店舗端末20に送信する構成とした場合、複数の印刷イメージデータに共通するデータ、例えば背景データなどを何度も送信してしまうこととなり、データ通信における無駄が多い。しかし、本実施形態のように、センターは部品データを作成し、センター端末10は部品データを店舗端末20に送信する構成とした場合、複数の印刷イメージデータに共通するデータを何度も送信しなくてすむ。これは、複数の印刷イメージデータに共通するデータは、一度店舗側に送信すれば、その後の店舗側での印刷イメージデータ作成の際、それを複数の印刷イメージデータの作成のために併用することができるためである。結果、本実施形態の構成によれば、センター端末10から店舗端末20に送信するデータ量を低減することが実現される。
【0022】
このような本実施形態のレシート作成システムは、各店舗にデータを送信するためのセンター端末を備えるセンターと、センター端末から送信されてきたデータを受信するための店舗端末およびレシートを発行するためのPOS端末を備える複数の店舗と、からなる構成であれば、あらゆる業種、例えば、コンビニエンスストア、飲食店、スーパーマーケット、本屋、ドラッグストアなど、において利用することができる。
【0023】
以下、本実施形態のレシート作成システムの構成について詳細に説明する。
<センター端末10>
【0024】
図3に、本実施形態のセンター端末10の機能ブロック図の一例を示す。図に示すように、本実施形態のセンター端末10は、センター側送信部11を有する。
【0025】
センター側送信部11は、レシートに印刷イメージを印刷するための印刷イメージデータを作成するための部品データと、部品データを組み合わせて印刷イメージデータを作成するための組立情報と、を各店舗に設けられる店舗端末20(図1参照)に送信する。
【0026】
レシートに印刷される印刷イメージとは、レシートに印刷される付加情報を示すイメージであり、イラスト、写真、文字、数字などの情報から構成される。レシートに印刷される付加情報としては特段制限されず、例えば、商品の割引や特典サービスなどのクーポン券、特定のカードを用いて商品などの支払いをした際に蓄積されるポイント数、特定のカードを用いて特定の商品を購入した際に蓄積されるポイント数、販売している商品・提供している特典サービスに関する広告、現在実施中または将来実施予定の特典サービスの通知などの販促情報が考えられる。なお、この例示列挙はあくまで一例であり、付加情報はその他の情報であってもよい。レシートにこのような印刷イメージを印刷するための印刷イメージデータは、ビットマップ形式のデータとすることができる。
【0027】
部品データは、印刷イメージデータを作成するためのデータである。具体的には、部品データは、印刷イメージ内に存在する複数の情報の中の一部に関するデータである。部品データは、ビットマップ形式のデータとすることができる。なお、文字、数字情報からなる部品データについては、テキスト形式のデータとすることも可能である。以下、部品データの具体例を示す。
【0028】
例えば、図2(a)に示すような、イラスト、写真、文字・数字などの複数の情報が存在している印刷イメージの印刷イメージデータを作成するための部品データとしては、背景(図2(b))のデータ、および、写真(図2(c))のデータ、および、文字・数字情報(図2(d))のデータ、であってもよい。また、図4(a)に示すようなイラスト、文字などの複数の情報が存在している印刷イメージの印刷イメージデータを作成するための部品データとしては、枠および文字(図4(b))のデータ、および、スタンプとなるイラスト(図4(c))のデータ、であってもよい。本実施形態の場合、図4(b)、(c)の部品データを利用すれば、図4(a)に示す印刷イメージの印刷イメージデータのほか、図5に示すような、押印されたスタンプ数が異なる複数の印刷イメージの印刷イメージデータを作成することができる。
【0029】
なお、図2、4を用いて説明した部品データはあくまで一例であり、どのような単位の情報を1つの部品データとするかはこの例に限定されない。しかし、この例のように、複数の印刷イメージに共通の情報のみからなる情報、例えば図2(b)に示す背景のデータ、図4(b)に示す枠のデータ、図4(c)に示すスタンプのデータそれぞれを1つの部品データとするのが望ましい。また、1つの印刷イメージに複数回表示される情報のみからなる情報、例えば図4(c)に示すスタンプ(図5参照)のデータを1つの部品データとするのが望ましい。このようにすれば、センター端末10から店舗端末20に同じデータを複数回送信するのを回避することができ、結果、送信するデータ量を効率的に低減することが実現される。
【0030】
次に、組立情報は、部品データを組み合わせて印刷イメージデータを作成するための情報である。組立情報は、部品特定情報と位置特定情報とを関連付けた情報を含んでもよい。
【0031】
部品特定情報とは、レシートに印刷される印刷イメージごとに、その印刷イメージデータを作成するため使用する部品データを特定する情報であり、位置特定情報とは、当該印刷イメージデータ内における特定した部品データの位置を特定する情報である。
【0032】
部品特定情報は、印刷イメージごとに付与された識別情報と、部品データごとに付与された識別情報と、を利用した情報とすることができる。すなわち、部品特定情報は、例えば図2(a)、図4(a)、図5のそれぞれの印刷イメージごとに付与された識別情報と、例えば図2(b)、(c)、(d)、図4(b)、(c)それぞれのイメージの部品データごとに付与された識別情報と、を利用した情報とすることができる。具体的には、図2(a)の印刷イメージに付与された識別情報に、図2(b)のイメージの部品データに付与された識別情報および図2(c)のイメージの部品データに付与された識別情報および図2(d)のイメージの部品データに付与された識別情報を関連付けた情報であってもよい。
【0033】
位置特定情報は、レシートに印刷する印刷イメージの印刷イメージデータとしてあらかじめ定められた所定の形状、大きさの領域内における、部品データの位置を特定する情報とすることができる。具体的には、位置特定情報は、当該領域に任意に定められた座標軸を利用して、各部品データの位置を特定する情報であってもよい。この座標軸を利用した各部品データの位置を特定する位置特定情報は、すべての部品データの位置を、この座標軸を利用した絶対座標で特定した情報であってもよい。または、位置特定情報は、1つの印刷イメージデータを作成するために使用する複数の部品データの中の任意の1つを親部品データとし、他の部品データを子部品データと定め、印刷イメージデータ内の親部品データの位置を絶対座標で特定する情報と、子部品データの位置を親部品データの位置からの相対座標で特定する情報と、からなってもよい。
【0034】
センター側送信部11は、センターにて作成された上記のような部品データと、組立情報とを店舗端末に送信する。例えば、WAN(Wide Area Network)、インターネット等を介して送信する。
<店舗端末20>
【0035】
図6に、本実施形態の店舗端末20の機能ブロック図の一例を示す。図に示すように、本実施形態の店舗端末20は、店舗側受信部21と、店舗側作成部22と、店舗側保持部23と、店舗側送信部24と、を有する。
【0036】
店舗側受信部21は、センター側送信部11(図3参照)から、WAN、インターネット等を介して送信されてきた部品データと組立情報とを受信する。
【0037】
店舗側作成部22は、店舗側受信部21が受信した部品データと組立情報とを利用して、印刷イメージデータを作成する。ここで作成される印刷イメージデータは、ビットマップ形式のデータとすることができる。例えば、店舗側作成部22は以下のような処理を行う。
【0038】
まず、店舗側作成部22は、任意の1つの組立情報を抽出すると、その組立情報の中に含まれる部品特定情報を利用して、1つの印刷イメージデータを作成するために利用する部品データを特定する。例えば、店舗側作成部22は、任意の1つの部品特定情報を利用して、図4(b)、(c)の部品データを特定する。
【0039】
その後、店舗側作成部22は、組立情報を利用し、図4(b)、(c)の部品データを組み合わせることで、図4(a)に示す印刷イメージの印刷イメージデータを作成する。例えば、抽出した組立情報の中に含まれる位置特定情報を利用して、レシートに印刷する印刷イメージの印刷イメージデータとしてあらかじめ定められた所定の形状、大きさの領域内における、特定した部品データ、例えば図4(b)、(c)それぞれの部品データの位置を特定する。その後、各部品データを特定した位置に配置し、これらを重ね合わせることで、図4(a)に示す印刷イメージの印刷イメージデータを作成する。組立情報の中には、各部品データを重ね合わせる際の前後関係、すなわち、いずれの部品データが前面に配置され、いずれの部品データが背面に配置されるかを定めた情報を有していてもよい。そして、店舗側作成部22はこの情報に従って、各部品データの重ね合わせの前後関係を決定してもよい。店舗側作成部22は、すべての組立情報を利用して、上述のような処理により、複数の印刷イメージデータを作成する。そして、作成した印刷イメージデータは、店舗側保持部23に渡される。
【0040】
ここで、店舗側受信部21が受信した部品データの中のいくつかは、複数の印刷イメージデータを作成するために利用される。例えば、図4(b)、(c)の部品データは、図4(a)に示す印刷イメージのほか、図5に示す複数の印刷イメージそれぞれの印刷イメージデータを作成するために利用される。このように、本実施形態の店舗端末20は、受信した部品データの中のいくつかを、複数の印刷イメージデータを作成するために併用する点で特徴を有する。このため、複数の印刷イメージデータに共通の部品データは、店舗端末20とセンター端末10間での通信において何度も送受信されることがなくなり、結果、店舗端末20とセンター端末10間におけるデータの通信量を減らすことが実現される。
【0041】
店舗側保持部23は、店舗側作成部22が作成した印刷イメージデータを保持する。店舗側保持部23は、HDDなどの不揮発性メモリで構成される。
【0042】
店舗側送信部24は、店舗側保持部23が保持する印刷イメージデータをPOS端末30(図1参照)に送信する。送信する手段としては特段制限されず、例えば、LAN(Local Area Network)、インターネット等を介して送信してもよい。または、店舗側送信部24は、可搬型の装置を介して、印刷イメージデータをPOS端末30に送信してもよい。すなわち、店舗側送信部24は有線または無線での通信により可搬型の装置に印刷イメージデータを送信し、POS端末30は有線または無線での通信により可搬型の装置から印刷イメージデータを受信してもよい。
<POS端末30>
【0043】
図7に、本実施形態のPOS端末30の機能ブロック図の一例を示す。図に示すように、本実施形態のPOS端末30は、POS側受信部31と、POS側保持部32と、POS側印刷部33と、を有する。
【0044】
POS側受信部31は、店舗側送信部24(図6参照)から送信されてきた印刷イメージデータを受信する。例えば、POS側受信部31は、LAN(Local Area Network)、インターネット、可搬型の装置等を介して、店舗側送信部24(図6参照)から印刷イメージデータを受信する。
【0045】
POS側保持部32は、POS側受信部31が受信した印刷イメージデータを保持する。POS側保持部32は、HDDなどの不揮発性メモリで構成される。
【0046】
POS側印刷部33は、POS側保持部32が保持する印刷イメージデータを利用して、レシートに印刷イメージを印刷する。すなわち、POS側印刷部33は、顧客が購入した商品および金額などの情報を印刷したレシートを発行する際、POS側保持部32から所定の印刷イメージデータを取り出す。そして、あらかじめ定められたレシート上の位置、例えばレシートの底部やレシートの裏面などに、取り出した印刷イメージデータを利用して、印刷イメージを印刷する。印刷方式としては特段制限されないが、例えばサーマル印刷方式であってもよい。
【0047】
上記のようなセンター端末10、店舗端末20、POS端末30、およびこれらの端末により構成されるレシート作成システムによれば、店舗端末20とセンター端末10間でのデータの通信量を減らすことが実現される。
【0048】
なお、上記説明によれば、以下の発明の説明もなされている。
【0049】
センター端末から送信されてきた、レシートにイメージを印刷するための印刷イメージデータを作成するための部品データと、前記部品データを組み合わせて前記印刷イメージデータを作成するための組立情報と、を受信する工程と、前記部品データと前記組立情報を利用して前記印刷イメージデータを作成する工程と、前記作成した前記印刷イメージデータを格納する工程と、格納されている前記印刷イメージデータをPOS端末に送信する工程と、を有する店舗端末によるデータ処理方法。
【0050】
前記データ処理方法において、前記組立情報は、レシートに印刷されるイメージごとに、その印刷イメージデータを作成するため使用する前記部品データを特定する部品特定情報と、前記印刷イメージデータ内の前記特定した前記部品データの位置を特定する位置特定情報と、を関連付けた情報を含むデータ処理方法。
【0051】
前記データ処理方法において、1つの印刷イメージデータを作成するために使用する複数の部品データの中の任意の1つを親部品データとし、他の部品データを子部品データとした際に、前記位置特定情報は、前記印刷イメージデータ内の前記親部品データの位置を絶対座標で特定する情報と、前記子部品データの位置を前記親部品データの位置からの相対座標で特定する情報と、からなるデータ処理方法。
【0052】
前記いずれかのデータ処理方法において、前記印刷イメージデータはビットマップ形式のデータであるデータ処理方法。
【0053】
センター端末から送信されてきた、レシートにイメージを印刷するための印刷イメージデータを作成するための部品データと、前記部品データを組み合わせて前記印刷イメージデータを作成するための組立情報と、を受信する処理と、前記部品データと前記組立情報を利用して前記印刷イメージデータを作成する処理と、前記作成した前記印刷イメージデータを格納する処理と、格納されている前記印刷イメージデータをPOS端末に送信する処理と、を店舗端末のコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0054】
前記プログラムにおいて、前記組立情報は、レシートに印刷されるイメージごとに、その印刷イメージデータを作成するため使用する前記部品データを特定する部品特定情報と、前記印刷イメージデータ内の前記特定した前記部品データの位置を特定する位置特定情報と、を関連付けた情報を含むプログラム。
【0055】
前記プログラムにおいて、1つの印刷イメージデータを作成するために使用する複数の部品データの中の任意の1つを親部品データとし、他の部品データを子部品データとした際に、前記位置特定情報は、前記印刷イメージデータ内の前記親部品データの位置を絶対座標で特定するデータと、前記子部品データの位置を前記親部品データの位置からの相対座標で特定するデータと、からなるプログラム。
【0056】
前記いずれかのプログラムにおいて、前記印刷イメージデータはビットマップ形式のデータであるプログラム。
<<実施形態2>>
【0057】
本実施形態のレシート作成システムは、実施形態1を基本とし、さらに、顧客の性別や年齢等に応じて、適切な印刷イメージをレシートに印刷する機能を有する。このような本実施形態のレシート作成システムによれば、販促効果を十分に期待できる適切な付加情報を適切な顧客に提供することができるので、レシートへの付加情報の印刷による販促効果をさらに高めることが期待できる。
【0058】
以下、本実施形態のレシート作成システムの構成について詳細に説明する。
<センター端末10>
【0059】
本実施形態のセンター端末10の機能ブロック図は、実施形態1のセンター端末10(図1参照)と同様である。
【0060】
センター側送信部11は、部品データと組立情報に加えて、印刷イメージをレシートに印刷するか否かを判断するための条件を印刷イメージごとに定めた印刷条件情報を店舗端末に送信する。なお、印刷イメージごとに定められた印刷条件情報は、各印刷イメージに関連付けられる。例えば、印刷イメージごとに識別情報が付与され、この識別情報が印刷条件情報に関連付けられていてもよい。かかる場合、印刷イメージごとに付与された識別情報は、各印刷イメージの印刷イメージデータを作成するための組立情報に関連付けられてもよい。
【0061】
印刷イメージをレシートに印刷するか否かを判断するための条件は任意に定めることができる。例えば、顧客の性別、および/または、年齢層、に応じて、各印刷イメージをレシートに印刷するか否かを定めた条件であってもよい。または、顧客の住所に応じて、各印刷イメージをレシートに印刷するか否かを定めた条件であってもよい。または、顧客が購入した商品、顧客が購入した商品の組み合わせ、顧客が購入した合計金額、の中のいずれか一以上に応じて、各印刷イメージをレシートに印刷するか否かを定めた条件であってもよい。または、顧客が過去に購入した商品、顧客が過去に購入した商品の組み合わせ、顧客が過去に購入した合計金額、の中のいずれか一以上に応じて、各印刷イメージをレシートに印刷するか否かを定めた条件であってもよい。または、その日の天気、曜日、レシート発行の際の時間帯の中のいずれか一以上に応じて、各印刷イメージをレシートに印刷するか否かを定めた条件であってもよい。または、所定の特典サービス(例:所定の商品を6個購入すれば商品プレゼント)を受けるよう登録している顧客か否かに応じて、各印刷イメージをレシートに印刷するか否かを定めた条件であってもよい。上記はあくまで一例であり、印刷イメージをレシートに印刷するか否かを判断するための条件は、その他の条件であってもよい。なお、印刷条件情報は、上述のような条件を複数利用した論理式として定められてもよい。
【0062】
本実施形態では、上記のような条件を定めた印刷条件情報を、センターで作成する。そして、センター側送信部11は、部品データと組立情報とともに、印刷条件情報を店舗端末20に送信する。
<店舗端末20>
【0063】
本実施形態の店舗端末20の機能ブロック図は、実施形態1の店舗端末20(図7参照)と同様である。
【0064】
店舗側受信部21は、センター側送信部11から、部品データと組立情報とともに送信されてきた印刷条件情報を受信する。そして、店舗側保持部23は、店舗側受信部21が受信した印刷条件情報を、部品データおよび組立情報とともに保持する。そして、店舗側送信部24は、店舗側保持部23が保持する印刷条件情報を、印刷イメージデータとともにPOS端末30に送信する。
<POS端末30>
【0065】
図8に、本実施形態のPOS端末30の機能ブロック図の一例を示す。図に示すように、本実施形態のPOS端末30は、POS側受信部31と、POS側保持部32と、POS側印刷部33と、を有する。そして、POS側印刷部33は、取得部34と、抽出部35と、第1印刷部36と、を有する。
【0066】
POS側受信部31は、店舗側送信部24から、印刷イメージデータとともに送信されてきた印刷条件情報を受信する。そして、POS側保持部32は、POS側受信部31が受信した印刷条件情報を、印刷イメージデータとともに保持する。以下、POS側印刷部33の構成について詳細に説明する。
【0067】
取得部34は、印刷条件情報に基づいて印刷イメージを印刷するか否か判断するための判断材料データを取得する。判断材料は、印刷条件情報の内容に応じて定まる概念である。例えば、印刷条件情報が、顧客の性別、および/または、年齢層、に応じて、各印刷イメージをレシートに印刷するか否かを定めた条件である場合には、レシート発行対象の顧客の性別および年齢層が判断材料となる。その他、印刷条件情報の内容に応じて、例えば、顧客の住所、顧客が購入した商品の種類、顧客が購入した商品の組み合わせ、顧客が購入した合計金額、顧客が過去に購入した商品の種類、顧客が過去に購入した商品の組み合わせ、顧客が過去に購入した合計金額、その日の天気、曜日、レシート発行の際の時間帯、所定の特典サービス(例:所定の商品を6個購入すれば商品プレゼント)を受けるよう登録している顧客か否かを示す情報、などが判断材料となる。
【0068】
このような判断材料のデータを取得する手段としては、例えば、POS端末30にこれらの情報を入力するための入力装置(図示せず)を設けておき、取得部34は、レシート発行処理を行っている操作者がこの入力装置を介して入力した情報を判断材料データとして取得してもよい。その他、POS端末30に備えられたバーコード読取装置(図示せず)を介し、商品に付されたバーコードを読み取ることでPOS端末30が取得した商品の種類および金額などの情報を、取得部34は判断材料データとして取得してもよい。または、POS端末に備えられたバーコード読取装置が読み取った商品の種類および金額などの情報を利用し、POS端末30に設けられた演算部(図示せず)が演算処理した結果、例えば合計金額などを、取得部34は判断材料データとして取得してもよい。
【0069】
その他、POS端末30は、顧客情報を記録している顧客所有の記録媒体、例えば会員専用ICカードから情報を読み取るための読取装置(図示せず)を備えておき、会計の際顧客から提示された顧客所有の記録媒体から、この読取装置を利用して顧客情報を読み取ることで、取得部34は判断材料データの取得を実現してもよい。記録媒体に記録される顧客情報としては、所定の特典サービスを受けるよう登録しているか否かを示す情報、所定の特典サービスの蓄積ポイント、顧客の過去の購入履歴(購入商品、購入商品の組み合わせ、金額、購入合計金額、購入日など)、性別、生年月日、住所の中のいずれか一以上であってもよいし、その他の情報であってもよい。所定の特典サービスの蓄積ポイントとは、例えば、「A商品を10個購入すれば、1個プレゼント」などの販促サービスを受けるよう顧客が登録している場合に、この顧客の所有する記録媒体に蓄積されているA商品購入個数であってもよい。または、系列店舗にて買い物した合計金額に応じた蓄積ポイントであってもよい。前記は一例であり、販促に利用されるその他の蓄積ポイントであってもよい。顧客所有の記録媒体から読み取った蓄積ポイントは、レシートに現在の蓄積ポイント数を印刷するためなどに利用することができる。
【0070】
抽出部35は、取得部34が取得した判断材料データと、POS側保持部32が保持する印刷条件情報とを利用して、印刷イメージをレシートに印刷するか否か判断する。そして、レシートに印刷するよう判断した印刷イメージを抽出する。印刷イメージの抽出は、印刷イメージの識別情報の抽出とすることができる。例えば、判断材料データと印刷条件情報とを利用した判断の結果、印刷イメージを印刷するよう判断した印刷条件情報に関連付けられている印刷イメージの識別情報を抽出してもよい。
【0071】
第1印刷部36は、抽出部35が抽出した1つ以上の印刷イメージの中から、レシートに印刷する印刷イメージを決定する。そして、レシートに印刷するよう決定した印刷イメージの印刷イメージデータを、POS側保持部32から取得し、この印刷イメージデータを利用して、レシートに印刷イメージを印刷する。
【0072】
抽出部35が抽出した1つ以上の印刷イメージの中から、レシートに印刷する印刷イメージを決定する手段としては、例えば、あらかじめ、すべての印刷イメージに優先順位を定めておき、この優先順位に従って、レシートに印刷する印刷イメージを決定してもよい。この処理は、例えば、第1印刷部36は、すべての印刷イメージの優先順位を記載したデータをあらかじめPOS側受信部31を介して取得し、保持しておき、このデータを利用することで、実現してもよい。その他の決定手段としては、第1印刷部36は、複数の印刷イメージの中から無作為に所定数の印刷イメージを決定してもよい。なお、印刷するよう決定する印刷イメージの数は、1つでもよいし、2つ以上でもよい。
【0073】
ここで、上記例では、抽出部35は判断材料データおよび印刷条件情報を利用して、レシートに印刷するよう判断したすべての印刷イメージを抽出し、第1印刷部36は、抽出部35が抽出した印刷イメージの中から、印刷する所定数の印刷イメージを決定する構成を示した。しかし、POS端末による迅速な処理を実現するため、例えば、以下のような構成とすることもできる。
【0074】
すなわち、あらかじめ複数の印刷条件情報に優先順位を定めておき、抽出部35は優先順位の高い印刷条件情報から順に利用して、上記判断および抽出を行う。または、優先順位の高い印刷イメージに関連付けられている印刷条件情報から順に利用して、上記判断および抽出を行う。そして、所定数の印刷イメージの抽出がなされると、抽出部35はその時点で抽出処理を終了し、抽出した印刷イメージを第1印刷部36に通知する。そして、第1印刷部36は通知されたすべての印刷イメージを印刷するよう決定し、この印刷イメージの印刷イメージデータをPOS側保持部32から取得するとともに、レシートにこの印刷イメージを印刷する。このような構成によれば、抽出部35の処理および第1印刷部の処理いずれも、処理効率を向上させることができる。
<<実施形態3>>
【0075】
本実施形態のレシート作成システムは、実施形態2を基本とし、印刷条件情報を作成する主体が異なる点で相違する。具体的には、実施形態2のレシート作成システムでは、センターにて印刷条件情報が作成される。しかし、本実施形態のレシート作成システムでは、各店舗にて印刷条件情報が作成される。
【0076】
適切な顧客に適切な販促情報を提供することで、販促効果はより高まる。よって、いずれの顧客にどの印刷イメージを印刷するか判断するための条件を定めた印刷条件情報は、レシートへの付加情報の印刷による販促効果を高める上で重要な要素である。
【0077】
いずれの顧客にどの印刷イメージを印刷するのが良いかの判断は、店舗の位置、店舗の周囲の環境などにより変わりうる概念である。例えば、学生街に存在する店舗と、ビジネス街に存在する店舗とでは、十分な販促効果を得るためにレシートに付与すべき販促情報は異なる。
【0078】
本実施形態のレシート作成システムによれば、各店舗にて、店舗ごとの印刷条件情報が作成されるので、レシートへの付加情報の印刷による販促効果をさらに高めることが期待できる。
【0079】
以下、本実施形態のレシート作成システムの構成について詳細に説明する。なお、センター端末10およびPOS端末30の構成については、実施形態2と同様であるので、ここでの説明は省略する。
<店舗端末20>
【0080】
図9に、本実施形態の店舗端末20の機能ブロック図の一例を示す。図に示すように、本実施形態の店舗端末20は、店舗側受信部21と、店舗側作成部22と、店舗側保持部23と、店舗側送信部24と、店舗側条件作成部25と、を有する。店舗側受信部21および店舗側作成部22および店舗側保持部23および店舗側送信部24の構成については、実施形態2と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0081】
店舗側条件作成部25は、ユーザの入力に従い、印刷イメージをレシートに印刷するか否かを判断するための条件を印刷イメージごとに定めた印刷条件情報を作成する。印刷条件情報の概念については、実施形態2における説明通りである。
【0082】
店舗側条件作成部25が印刷条件情報を作成する具体的手段としては、例えば、以下のような手段であってもよい。まず、店舗側条件作成部25は、店舗側保持部23に印刷イメージデータを保持されている複数の印刷イメージの中から1つの印刷イメージを選択するためのインターフェイスを、店舗端末20に備えられたディスプレイに表示する。このインターフェイスには、店舗側保持部23に保持されている複数の印刷イメージデータを利用して、これらの印刷イメージを一覧表示(例:サムネイル表示など)などしてもよい。そして、店舗側条件作成部25は、1つの印刷イメージの選択入力を受付けると、その印刷イメージの印刷条件情報作成のための入力インターフェイスとして、レシートに印刷するための条件、例えば年齢層、性別、などを入力可能なインターフェイスをディスプレイに表示する。そして、店舗側条件作成部25は、このインターフェイスから受付けた入力内容を利用して、印刷条件情報を作成し、作成した印刷条件情報を、選択された印刷イメージに関連付けて、店舗側保持部23に保持する。
【0083】
このようなインターフェイスを用いれば、店舗にて、容易に、印刷条件情報を作成することができる。
<<実施形態4>>
【0084】
本実施形態のレシート作成システムは、実施形態1乃至3のいずれかを基本とし、さらに、レシートに印刷される印刷イメージ内に、レシート発行対象の顧客に応じてPOS端末が決定した情報を追記するよう構成されている。例えば、本実施形態のレシート作成システムは、印刷イメージ内の所定位置に、所定の特典サービスにおけるその顧客の蓄積ポイントを文字や数字などで記載する。
【0085】
実施形態1乃至3においても、蓄積ポイントをレシートに印刷することはできる。しかし、例えば、蓄積ポイント数が0ポイントから1000ポイントまで1ポイントずつ蓄積されていくようなものだった場合、実施形態1乃至3の構成によれば、0から1000までの各ポイント数を示した印刷イメージデータをあらかじめ保持しておくこととなる。このような構成では、無駄に多くの印刷イメージデータを保持することとなり、その結果、レシートに印刷するために利用する印刷イメージデータを抽出する際の検索処理に時間を要したり、内部メモリを無駄に必要とするなどの不都合が生じうる。
【0086】
本実施形態によれば、上述の問題を解消することが実現される。また、レシートに付加情報を示す印刷イメージを印刷するためのPOS端末による処理は、可能な限り少なく構成しているので、POS端末の処理の迅速性も十分確保できる。
【0087】
以下、本実施形態のレシート作成システムの構成について詳細に説明する。なお、センター端末10の構成については、実施形態1乃至3のいずれかと同様であるので、ここでの説明は省略する。
<店舗端末20>
【0088】
本実施形態の店舗端末20の機能ブロック図は、実施形態1の店舗端末20(図6参照)または実施形態3の店舗端末20(図9参照)と同様である。以下、店舗側作成部22、店舗側保持部23、店舗側送信部24について説明する。
【0089】
店舗側作成部22は、組立情報の中に付与スペース情報が含まれている場合には、その組立情報を利用して作成した印刷イメージデータに当該付与スペース情報を関連付ける。
【0090】
ここで、付与スペース情報について説明する。本実施形態の印刷イメージの中には、POS端末30が顧客ごとに取得した顧客データを利用して決定される追加情報を付与するための付与スペースが設けられているものが存在する。このような印刷イメージとしては、例えば、図10に示すような、蓄積ポイント数を数字にて示す印刷イメージであってもよい。この例の場合、POS端末30が決定する追加情報は蓄積ポイント数であり、付与スペースは、図中、Aで示される領域である。
【0091】
そして、付与スペースが設けられている印刷イメージの組立情報の中には、当該印刷イメージの印刷イメージデータ内における付与スペースの位置を特定するための付与スペース情報が含まれている。
【0092】
すなわち、付与スペース情報とは、印刷イメージの印刷イメージデータ内における、POS端末30が決定した追加情報を付与するための付与スペースAの位置を特定するための情報である。付与スペース情報は、座標を利用した情報とすることができる。例えば、付与スペース情報は、印刷イメージデータ内の任意の位置(例:左上)を原点とした座標軸を利用して、複数の座標(例:矩形に構成された付与スペースの4つの頂点)で示される情報であってもよい。なお、付与スペース情報のぞれぞれには、その付与スペースに記載すべき情報の内容を示した付与スペース記載情報が含まれていてもよい。
【0093】
店舗側作成部22は、組立情報の中に付与スペース情報が含まれている場合には、その組立情報を利用して作成した印刷イメージデータに、その組立情報の中に含まれている付与スペース情報を関連付ける。そして、店舗側保持部23は、印刷イメージデータとともに、印刷イメージデータに関連付けられた付与スペース情報を保持する。そして、店舗側送信部24は、店舗側保持部23が保持する付与スペース情報を、印刷イメージデータとともに、POS端末30に送信する。
<POS端末30>
【0094】
図11に、本実施形態のPOS端末3の機能ブロック図の一例を示す。図に示すように、本実施形態のPOS端末30は、POS側受信部31と、POS側保持部32と、POS側印刷部33と、を有する。そして、POS側印刷部33は、決定部37と、第2印刷部38と、を有する。
【0095】
POS側受信部31は、店舗側送信部24から、印刷イメージデータとともに送信されてきた付与スペース情報を受信する。そして、POS側保持部32は、POS側受信部31が受信した付与スペース情報を、印刷イメージデータとともに保持する。以下、POS側印刷部33の構成について詳細に説明する。
【0096】
決定部37は、POS端末30が顧客ごとに取得した顧客データを利用して追加情報を決定する。
【0097】
顧客データは、例えば、所定の特典サービス(例:所定の商品を6個購入すれば商品プレゼント)における顧客の蓄積ポイント、過去の購入履歴、性別、生年月日、住所の中のいずれか一以上のデータを記録している顧客所有の記録媒体(例:会員専用ICカード)からPOS端末30が読み取った情報であってもよい。または、顧客データは、上記に加えて/上記に変えて、顧客のレシート発行の際の買い物における購入商品、購入金額のいずれか一以上の情報であってもよい。このような顧客データの取得手段としては、上述の判断材料のデータの取得手段と同様にして実現することができる。
【0098】
上述のような顧客データを利用して決定される追加情報は、例えば、顧客データである蓄積ポイントと、レシート発行の際の買い物における購入商品および/または購入金額と、を利用して決定される、最新の蓄積ポイントであってもよい。または、例えば、会員専用ICカードを利用して買い物を行った所定の性別および/または所定の年齢および/または所定の住所の顧客であって、当該顧客の中の100番目にレシートが発行される顧客に商品券プレゼントという販促サービスを行っているとする。かかる場合の追加情報としては、顧客データである性別、生年月日、住所の中のいずれか一以上を利用してレシート発行対象の顧客が販促サービスの対象者か否かを判断し、対象者であると判断した際に、それまでのカウント数を利用して決定される、その顧客のレシート発行の順番であってもよい。なお、上記はあくまで一例であり、顧客データを利用して決定される追加情報はその他の情報であってもよい。
【0099】
決定部37が追加情報を決定する処理の流れは、例えば以下のようなものであってもよい。まず、レシートに印刷するために利用する印刷イメージデータが決まると、決定部37はその印刷イメージデータで示される印刷イメージに追加情報を付与するための付与スペースが設けられているか判断する。この判断は、例えば、当該印刷イメージデータに付与スペース情報が関連付けられているか否かを確認することで実現してもよい。そして、付与スペースが設けられていると判断した場合には、決定部37は、例えば、その付与スペース情報に含まれている付与スペース記載情報の内容を利用して、その付与スペースに記載すべき情報を認識する。その後、あらかじめPOS端末30が取得していた複数のデータの中から所定のデータを顧客データとして取得し、この顧客データを利用して、追加情報を決定してもよい。なお上記処理の流れはあくまで一例であり、これに限定されない。
【0100】
第2印刷部38は、レシートに印刷するため利用する印刷イメージデータ内のその印刷イメージデータに関連付けられている付与スペース情報で特定される位置に、決定部37が決定した追加情報を付与したイメージを、レシートに印刷する。
【0101】
すなわち、第2印刷部38は、決定した追加情報を決定部37から受け取ると、その追加情報を、印刷に利用する印刷イメージデータ内の付与スペース情報で特定される所定の位置に配置し、このイメージをレシートの所定の位置に印刷する。
<<実施形態5>>
【0102】
本実施形態のレシート作成システムは、実施形態1乃至4のいずれかを基本とし、さらに、以下のような構成を有する。本実施形態のレシートに印刷される印刷イメージの中には、レシートに印刷される期間を日にちで定められたものが存在する(例:2009年1月1日から2009年3月31日まで)。このため、本実施形態のセンターは、1日分ごとの部品データおよび組立情報を作成する。例えば、本実施形態のセンターは、2009年1月1日分の部品データおよび組立情報、2009年1月2日分の部品データおよび組立情報などのように、部品データおよび組立情報を作成する。
【0103】
そして、本実施形態のセンター端末は、少なくとも当日分と翌日分の部品データおよび組立情報を店舗端末に送信し、本実施形態の店舗端末は、当日分と翌日分の印刷イメージデータを作成するとともにPOS端末に送信する。すなわち、本実施形態のPOS端末は、当日分と翌日分の印刷イメージデータを保持する。
【0104】
このような構成によれば、例えばコンビニエンスストアなどの24時間営業を行っている店舗において、日にちの変更に伴うレシートに印刷するために利用する印刷イメージデータ群の変更処理を、空白時間が発生することなく、スムーズに実施することができる。その結果、レシートに印刷される期間を過ぎ去ってしまった印刷イメージをレシートに印刷してしまったり、レシートに印刷される期間になっていない印刷イメージをレシートに印刷してしまったり、という不都合が生じるのを回避することができる。すなわち、レシートに販促情報などの付加情報を示す印刷イメージを印刷するサービスを、円滑に進めることが実現される。
【0105】
以下、本実施形態のレシート作成システムの構成について詳細に説明する。
<センター端末10>
【0106】
本実施形態のセンター端末10の機能ブロック図は、実施形態1のセンター端末10(図1参照)と同様である。
【0107】
センター側送信部11は、1日ごとにその日の利用分として定められた部品データおよび組立情報の中の、少なくとも当日分と翌日分の部品データおよび組立情報を店舗端末に送信する。
【0108】
本実施形態の印刷イメージの中には、レシートに印刷する期間を日にち(年月日)で定められているものが含まれる。このため、センターは、この印刷する期間の条件を満たすよう、1日分ごとの部品データおよび組立情報を作成する。例えば、2009年1月1日分の部品データおよび組立情報として、2009年1月1日に利用される印刷イメージデータを作成するための部品データおよび組立情報を作成する。また、2009年1月2日分の部品データおよび組立情報として、2009年1月2日に利用される印刷イメージデータを作成するための部品データおよび組立情報を作成する。そして、センター側送信部11は、少なくとも当日分と翌日分の部品データおよび組立情報を店舗端末に送信する。
【0109】
センター側送信部11が少なくとも当日分と翌日分の部品データおよび組立情報を送信する時間としては特段制限されない。しかし、送信される「当日分」の部品データおよび組立情報は、前日のデータ送信時に「翌日分」として送信された部品データおよび組立情報を基本とし、部品データおよび/または組立情報の内容の変更・追加・削除などの微調整を加えたものとすることができる。よって、センター側送信部11からのデータ送信時間は、この微調整を有効に利用できる時間帯であってもよい。すなわち、日にちの変わる直前(例:23時59分)および直後(例:0時01分)の時間は避けた、他の適当な時間、例えば、9時以降17時以前の時間帯の中の任意の時間であってもよい。
<店舗端末20>
【0110】
本実施形態の店舗端末20の機能ブロック図は、実施形態1の店舗端末20(図6参照)または実施形態3の店舗端末20(図9参照)と同様である。以下、店舗側受信部21、店舗側作成部22、店舗側保持部23、店舗側送信部24について説明する。
【0111】
店舗側受信部21は、センター側送信部11から送信されてきた少なくとも当日分と翌日分の部品データおよび組立情報を受信する。
【0112】
店舗側作成部22は、店舗側受信部21が受信した部品データおよび組立情報を利用し、任意の時間に当日分と翌日分の印刷イメージデータを作成する。なお、店舗側作成部22が当日分と翌日分の印刷イメージデータを作成する時間は任意の設計事項であるが、上述の通り、「当日分」の部品データおよび組立情報の中には、前日のデータ送信時に「翌日分」として送信された部品データおよび組立情報を基本とし、部品データおよび/または組立情報の内容の変更・追加・削除などの微調整を加えたものとすることができる。かかる場合、この微調整を反映させた当日分の印刷イメージデータを早急に作成し、この印刷イメージデータを利用してのレシートへの印刷処理に早急に切り替えるのが望ましい。よって、店舗側作成部22は、店舗側受信部21が当日分と翌日分の部品データおよび組立情報を受信すると、それをトリガに、店舗側受信部21が受信した当日分と翌日分の部品データおよび組立情報を利用して、当日分と翌日分の印刷イメージデータを作成してもよい。
【0113】
なお、当日分の印刷イメージデータの作成と、翌日分の印刷イメージデータの作成は、必ずしも同じタイミングで行う必要はなく、異なるタイミングで行ってもよい。当日分の印刷イメージデータは、上述の通り、できるだけ早急に作成するのが望ましい。一方、翌日分の印刷イメージデータは、遅くとも日にちの変わるタイミング(0時)までに、POS側保持部32に保持され、POS側印刷部33がレシートへの印刷のために利用可能な状態となっていればよい。
【0114】
店舗側保持部23は、店舗側作成部22が作成した少なくとも当日分と翌日分の印刷イメージデータを保持する。そして、店舗側送信部24は、店舗側保持部23が保持している、少なくとも当日分と翌日分の印刷イメージデータを、POS端末30に送信する。店舗側送信部24による送信のタイミングは任意の設計事項であるが、店舗側送信部24は、店舗側保持部23が当日分と翌日分の印刷イメージデータを保持すると、それをトリガに、店舗側保持部23から当日分と翌日分の印刷イメージデータを取得し、POS端末30に送信してもよい。このような構成にすれば、上記微調整を反映した印刷イメージの印刷を早急に開始することが可能となる。
【0115】
なお、当日分の印刷イメージデータの送信と、翌日分の印刷イメージデータの送信は、必ずしも同じタイミングで行う必要はなく、異なるタイミングで行ってもよい。当日分の印刷イメージデータは、上述の通り、できるだけ早急に送信するのが望ましい。一方、翌日分の印刷イメージデータは、遅くとも日にちの変わるタイミング(0時)までに、POS側保持部32に保持され、POS側印刷部33がレシートへの印刷のために利用可能な状態となっていればよい。
<POS端末30>
【0116】
本実施形態のPOS端末30の機能ブロック図は、実施形態1のPOS端末30(図7参照)または実施形態2のPOS端末30(図8参照)または実施形態4のPOS端末30(図11参照)と同様である。
【0117】
POS側受信部31は、店舗側送信部24から送信されてきた少なくとも当日分と翌日分の印刷イメージデータを受信する。そして、POS側保持部32はPOS側受信部31が受信した少なくとも当日分と翌日分の印刷イメージデータを保持する。
【0118】
POS側印刷部33は、POS側保持部32がその日の「当日分」の印刷イメージデータを保持するまでは、前日にPOS側保持部32が「翌日分」の印刷イメージデータとして保持した印刷イメージデータを利用して、レシートへの印刷イメージの印刷処理を行う。そして、POS側印刷部33は、POS側保持部32がその日の「当日分」の印刷イメージデータを保持した後は、当日分の印刷イメージデータを利用して、レシートへの印刷イメージの印刷処理を行う。
【0119】
その後、日にちが変わると、POS側印刷部33は、前日にPOS側保持部32が「翌日分」として保持した印刷イメージデータを利用して、レシートへの印刷イメージの印刷処理を行う。
【0120】
なお、POS側印刷部33が日にちの変更を判断する手段としては、任意の手段を利用することができる。例えば、発行するレシートに日時情報を印刷するため、POS端末30がPOS端末30に内蔵された時計から日時情報を取得するよう構成されている場合には、POS側印刷部33は、この日時情報を利用して、日にちの変更を判断してもよい。
【符号の説明】
【0121】
10 センター端末
11 センター側送信部
20 店舗端末
21 店舗側受信部
22 店舗側作成部
23 店舗側保持部
24 店舗側送信部
25 店舗側条件作成部
30 POS端末
31 POS側受信部
32 POS側保持部
33 POS側印刷部
34 取得部
35 抽出部
36 第1印刷部
37 決定部
38 第2印刷部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
センター端末から送信されてきた、レシートにイメージを印刷するための印刷イメージデータを作成するための部品データと、前記部品データを組み合わせて前記印刷イメージデータを作成するための組立情報と、を受信する店舗側受信手段と、
前記部品データと前記組立情報を利用して前記印刷イメージデータを作成する店舗側作成手段と、
前記店舗側作成手段が作成した前記印刷イメージデータを保持する店舗側保持手段と、
前記店舗側保持手段が保持する前記印刷イメージデータをPOS端末に送信する店舗側送信手段と、を有する店舗端末。
【請求項2】
請求項1に記載の店舗端末において、
前記組立情報は、レシートに印刷されるイメージごとに、その印刷イメージデータを作成するため使用する前記部品データを特定する部品特定情報と、前記印刷イメージデータ内の前記特定した前記部品データの位置を特定する位置特定情報と、を関連付けた情報を含む店舗端末。
【請求項3】
請求項2に記載の店舗端末において、
1つの印刷イメージデータを作成するために使用する複数の前記部品データの中の任意の1つを親部品データとし、他の部品データを子部品データとした際に、前記位置特定情報は、前記印刷イメージデータ内の前記親部品データの位置を絶対座標で特定する情報と、前記子部品データの位置を前記親部品データの位置からの相対座標で特定する情報と、からなる店舗端末。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一に記載の店舗端末において、
前記印刷イメージデータはビットマップ形式のデータである店舗端末。
【請求項5】
センター端末と、店舗端末と、POS端末と、からなるレシート作成システムであって、
前記センター端末は、
レシートにイメージを印刷するための印刷イメージデータを作成するための部品データと、前記部品データを組み合わせて前記印刷イメージデータを作成するための組立情報と、を前記店舗端末に送信するセンター側送信手段を有し、
前記店舗端末は、
前記センター側送信手段から送信された前記部品データと前記組立情報を受信する店舗側受信手段と、
前記部品データと前記組立情報を利用して前記印刷イメージデータを作成する店舗側作成手段と、
前記店舗側作成手段が作成した前記印刷イメージデータを保持する店舗側保持手段と、
前記店舗側保持手段が保持する前記印刷イメージデータを前記POS端末に送信する店舗側送信手段と、を有し、
前記POS端末は、
前記店舗側送信手段から送信された前記印刷イメージデータを受信するPOS側受信手段と、
前記POS側受信手段が受信した前記印刷イメージデータを保持するPOS側保持手段と、
前記印刷イメージデータを利用して印刷されるイメージである印刷イメージを、前記POS側保持手段が保持する前記印刷イメージデータを利用してレシートに印刷するPOS側印刷手段と、
を有するレシート作成システム。
【請求項6】
請求項5に記載のレシート作成システムにおいて、
前記センター端末の前記センター側送信手段は、前記部品データと前記組立情報に加えて、前記印刷イメージをレシートに印刷するか否かを判断するための条件を前記印刷イメージごとに定めた印刷条件情報を前記店舗端末に送信し、
前記店舗端末の前記店舗側受信手段は、前記印刷条件情報を受信し、
前記店舗端末の前記店舗側保持手段は、前記印刷条件情報を保持し、
前記店舗端末の前記店舗側送信手段は、前記店舗側保持手段が保持する前記印刷条件情報を前記POS端末に送信し、
前記POS端末の前記POS側受信手段は、前記印刷条件情報を受信し、
前記POS端末の前記POS側保持手段は、前記印刷条件情報を保持し、
前記POS端末の前記POS側印刷手段は、
前記印刷条件情報に基づいて前記印刷イメージを印刷するか否か判断するための判断材料データを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記判断材料データと、前記POS側保持手段が保持する前記印刷条件情報とを利用して、前記印刷イメージをレシートに印刷するか否か判断し、レシートに印刷するよう判断した前記印刷イメージを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出した1つ以上の前記印刷イメージの中から、レシートに印刷する前記印刷イメージを決定し、決定した前記印刷イメージの前記印刷イメージデータを利用してレシートに前記印刷イメージを印刷する第1印刷手段と、
を有するレシート作成システム。
【請求項7】
請求項5に記載のレシート作成システムにおいて、
前記店舗端末は、
ユーザの入力に従い、前記印刷イメージをレシートに印刷するか否かを判断するための条件を前記印刷イメージごとに定めた印刷条件情報を作成する店舗側条件作成手段をさらに有し、
前記店舗端末の前記店舗側保持手段は、前記印刷条件情報を保持し、
前記店舗端末の前記店舗側送信手段は、前記店舗側保持手段が保持する前記印刷条件情報を前記POS端末に送信し、
前記POS端末の前記POS側受信手段は、前記印刷条件情報を受信し、
前記POS端末の前記POS側保持手段は、前記印刷条件情報を保持し、
前記POS端末の前記POS側印刷手段は、
前記印刷条件情報に基づいて前記印刷イメージを印刷するか否か判断するための判断材料データを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記判断材料データと、前記POS側保持手段が保持する前記印刷条件情報とを利用して、前記印刷イメージをレシートに印刷するか否か判断し、レシートに印刷するよう判断した前記印刷イメージを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出した1つ以上の前記印刷イメージの中から、レシートに印刷する前記印刷イメージを決定し、決定した前記印刷イメージの前記印刷イメージデータを利用してレシートに前記印刷イメージを印刷する第1印刷手段と、
を有するレシート作成システム。
【請求項8】
請求項6または7に記載のレシート作成システムにおいて、
前記POS側印刷手段の前記取得手段は、
所定のサービスの蓄積ポイント、購入履歴、性別、生年月日、住所の中のいずれか一以上のデータを記録している顧客所有の記録媒体から前記POS端末が読み取った情報を、前記判断材料データとして取得するレシート作成システム。
【請求項9】
請求項5から8のいずれか一に記載のレシート作成システムにおいて、
前記組立情報は、レシートに印刷されるイメージごとに、その印刷イメージデータを作成するため使用する前記部品データを特定する部品特定情報と、前記印刷イメージデータ内の前記特定した前記部品データの位置を特定する位置特定情報と、を関連付けた情報を含むレシート作成システム。
【請求項10】
請求項9に記載のレシート作成システムにおいて、
1つの印刷イメージデータを作成するために使用する複数の部品データの中の任意の1つを親部品データとし、他の部品データを子部品データとした際に、前記位置特定情報は、前記印刷イメージデータ内の前記親部品データの位置を絶対座標で特定する情報と、前記子部品データの位置を前記親部品データの位置からの相対座標で特定する情報と、からなるレシート作成システム。
【請求項11】
請求項5から10のいずれか一に記載のレシート作成システムにおいて、
前記印刷イメージデータはビットマップ形式のデータであるレシート作成システム。
【請求項12】
請求項5から11のいずれか一に記載のレシート作成システムにおいて、
前記印刷イメージの中には、前記POS端末が顧客ごとに取得した顧客データを利用して決定される追加情報を付与するための付与スペースが設けられているものが存在し、当該印刷イメージの前記組立情報の中には、当該印刷イメージの前記印刷イメージデータ内の前記付与スペースの位置を特定するための付与スペース情報が含まれており、
前記店舗端末の前記店舗側作成手段は、前記組立情報の中に前記付与スペース情報が含まれている場合には、その組立情報を利用して作成した前記印刷イメージデータに前記付与スペース情報を関連付け、
前記店舗端末の前記店舗側保持手段は、前記印刷イメージデータに関連付けられた前記付与スペース情報を保持し、
前記店舗端末の前記店舗側送信手段は、前記店舗側保持手段が保持する前記付与スペース情報を前記POS端末に送信し、
前記POS端末の前記POS側受信手段は、前記付与スペース情報を受信し、
前記POS端末の前記POS側保持手段は、前記付与スペース情報を保持し、
前記POS端末の前記POS側印刷手段は、
前記POS端末が顧客ごとに取得した前記顧客データを利用して前記追加情報を決定する決定手段と、
レシートに印刷するため利用する前記印刷イメージデータ内のその印刷イメージデータに関連付けられている前記付与スペース情報で特定される位置に、前記決定手段が決定した前記追加情報を付与したイメージを、レシートに印刷する第2印刷手段と、
を有するレシート作成システム。
【請求項13】
請求項12に記載のレシート作成システムにおいて、
前記顧客データは、所定のサービスの蓄積ポイント、購入履歴、性別、生年月日、住所の中のいずれか一以上のデータを記録している顧客所有の記録媒体から前記POS端末が読み取った情報、および/または、その顧客の当該買い物における購入商品、購入金額のいずれか一以上の情報、であるレシート作成システム。
【請求項14】
請求項5から13のいずれか一に記載のレシート作成システムにおいて、
前記印刷イメージの中には、レシートに印刷する期間を年月日で定められたものが含まれており、
前記センター端末の前記センター側送信手段は、1日ごとにその日の利用分として定められた前記部品データおよび前記組立情報の中の、少なくとも当日分と翌日分の前記部品データおよび前記組立情報を前記店舗端末に送信し、
前記店舗端末の前記店舗側作成手段は、任意の時間に当日分と翌日分の前記印刷イメージデータを作成し、
前記店舗端末の前記店舗側送信手段は、少なくとも当日分と翌日分の前記印刷イメージデータを前記POS端末に送信するレシート作成システム。
【請求項15】
センター端末から送信されてきた、レシートにイメージを印刷するための印刷イメージデータを作成するための部品データと、前記部品データを組み合わせて前記印刷イメージデータを作成するための組立情報と、を受信する工程と、
前記部品データと前記組立情報を利用して前記印刷イメージデータを作成する工程と、
前記作成した前記印刷イメージデータを格納する工程と、
格納されている前記印刷イメージデータをPOS端末に送信する工程と、を有する店舗端末によるデータ処理方法。
【請求項16】
請求項15に記載のデータ処理方法において、
前記組立情報は、レシートに印刷されるイメージごとに、その印刷イメージデータを作成するため使用する前記部品データを特定する部品特定情報と、前記印刷イメージデータ内の前記特定した前記部品データの位置を特定する位置特定情報と、を関連付けた情報を含むデータ処理方法。
【請求項17】
請求項16に記載のデータ処理方法において、
1つの印刷イメージデータを作成するために使用する複数の部品データの中の任意の1つを親部品データとし、他の部品データを子部品データとした際に、前記位置特定情報は、前記印刷イメージデータ内の前記親部品データの位置を絶対座標で特定する情報と、前記子部品データの位置を前記親部品データの位置からの相対座標で特定する情報と、からなるデータ処理方法。
【請求項18】
請求項15から17のいずれか一に記載のデータ処理方法において、
前記印刷イメージデータはビットマップ形式のデータであるデータ処理方法。
【請求項19】
センター端末から送信されてきた、レシートにイメージを印刷するための印刷イメージデータを作成するための部品データと、前記部品データを組み合わせて前記印刷イメージデータを作成するための組立情報と、を受信する処理と、
前記部品データと前記組立情報を利用して前記印刷イメージデータを作成する処理と、
前記作成した前記印刷イメージデータを格納する処理と、
格納されている前記印刷イメージデータをPOS端末に送信する処理と、を店舗端末のコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項20】
請求項19に記載のプログラムにおいて、
前記組立情報は、レシートに印刷されるイメージごとに、その印刷イメージデータを作成するため使用する前記部品データを特定する部品特定情報と、前記印刷イメージデータ内の前記特定した前記部品データの位置を特定する位置特定情報と、を関連付けた情報を含むプログラム。
【請求項21】
請求項20に記載のプログラムにおいて、
1つの印刷イメージデータを作成するために使用する複数の部品データの中の任意の1つを親部品データとし、他の部品データを子部品データとした際に、前記位置特定情報は、前記印刷イメージデータ内の前記親部品データの位置を絶対座標で特定するデータと、前記子部品データの位置を前記親部品データの位置からの相対座標で特定するデータと、からなるプログラム。
【請求項22】
請求項19から21のいずれか一に記載のプログラムにおいて、
前記印刷イメージデータはビットマップ形式のデータであるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−107830(P2011−107830A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−260166(P2009−260166)
【出願日】平成21年11月13日(2009.11.13)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【出願人】(000232092)NECソフト株式会社 (173)
【Fターム(参考)】