廃券処理方法及び発券装置
【課題】廃券となる券片には特定の場所に1箇所だけ孔があけられているが、その券片を目視で確認しただけでは複数ある廃券処理の内容まで区別することができず、後処理の券片整理等が大変であり、券片の廃券方法の判断間違いをする恐れがあった。
【解決手段】複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた孔23の個数により定められた標識を券片20に形成し、その標識により券片20の廃券レベルを判定するようにして券片20の廃券方法の判断間違いを防止した。
【解決手段】複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた孔23の個数により定められた標識を券片20に形成し、その標識により券片20の廃券レベルを判定するようにして券片20の廃券方法の判断間違いを防止した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道などの交通機関等で使用される乗車券及び定期券などの券片を発行する発券装置において、発行券片に対して、廃券レベルの標識を形成する廃券処理方法及び発券装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、廃券処理機機能を備えた発券装置として、廃券として回収スタッカに取り込むことを開示したものがある(特許文献1参照)。
しかし、その廃券処理の内容(廃券レベル)については何ら記載されていない。
一般に、乗車券、定期券等の券片は、表面に所定事項を印刷し、表面の磁気ストライプにその磁気情報を書き込んで発行される。
【特許文献1】特開平9−153153号公報
【0003】
発行した券片の中に何らかの理由により無効となる場合がある。
この無効となった券片を処理する業務を廃券処理というが、
(1)発行処理中に障害が発生し、顧客に券片を渡せなくなった場合
(2)発行後に顧客要求により購入情報に変更が発生した場合
(3)有効期限を持つ券片(定期券等)を更新する場合
等があり、その際は、対象券片に対して特定の場所にパンチ穴(孔)をあけて廃券処理してから発券装置の内部に実装された回収スタッカへ収納、もしくは排出スタッカに排出していた。
【0004】
図12は従来の廃券処理した券片の状態を示す図である。廃券処理には上記したようにいくつかのケースがあるのに対して、廃券となる券片101には図12のように特定の場所に1箇所だけ孔102があけられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、発券装置では乗車券や定期券など取り扱う券種は複数であり、しかも廃券処理の内容が上記のように異なる場合でも、従来は券片に対して特定の1箇所に孔をあけるだけであり、また廃券処理した券片はすべて回収スタッカへ収納していた。
そのため、廃券処理後の券片の廃券方法(廃棄、保存等)が異なる場合でも、券片を目視で確認しただけでは廃券処理の内容まで区別することができず、後処理の券片整理等が大変であり、券片の廃券方法の判断間違いをする恐れがあった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題を解決するため、本発明は、複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた孔により定められた標識を券片に形成し、その標識によって券片の廃券レベルを判定するようにしたものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた孔による標識を券片に形成するので、その標識により廃券レベルを目視にて容易に確認することができ、券片の廃券方法の仕分けにおいて判断の間違いを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明は、複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた孔の個数により定められた標識を券片に形成し、その標識によって券片の廃券レベルを判定することにより、廃券レベルの目視による確認を容易にし、券片の廃券方法の判断間違いを防止することを実現した。
【実施例1】
【0009】
図1は本発明が適用される発券装置の構造図である。
発券装置1は搬送路2の一端部にロール紙3とカード券ホッパ4を設け、他端部に券取出口5と券挿入口6とを有する。また、搬送路2に沿って一端部側から他端部に向かってカッター部7、第1印字部8、パンチ部9、回収スタッカ10、第2印字部11、磁気書込へッド12、磁気読取へッド13、排出スタッカ14を設けている。なお、退避部15は券片を一時停止させる場所である。
乗車券、定期券等を発行する場合、発券装置1は、顧客の購入情報を券片の表面に第1印字部8にて印刷し、裏面の磁気ストライプに磁気書込へッド12にて磁気情報を書き込んで排出スタッカ14に排出する。
【0010】
図2は図1に示した発券装置の制御ブロック図である。
制御部16はCPUで構成され、各種の制御プログラムを格納したメモリ17との間で情報の送受信をして、各部を制御する。
制御部16には、図1のロール紙3を切断するカッター部7、第1印字部8、発行した券片を廃券にするために券片にパンチ孔をあけるパンチ部9、追加印字するための第2印字部11、磁気書込へッド12、磁気読取へッド13、オペレータが操作する操作部18及びロール紙駆動部19が接続されている。
【0011】
図3は本発明の廃券処理方法を示すフローチャートで、ここでは廃券レベルを3まで設定した場合を例にあげる。
廃券処理方法を図1〜3を参照して説明する。
廃券処理を開始する場合、まずステップS1においてオペレータは図2の操作部18から必要情報を入力して廃券処理を指示し、ステップS2で廃棄対象の券片を図1の券挿入口6から挿入する。
ステップS3において券片は搬送路2を通って搬送され、磁気読取へッド13を通過し、その際、ステップS4で券片の裏面の磁気ストライプから磁気情報を読み取る。
【0012】
磁気情報を読み取り後、券片はステップS5で退避部15まで搬送され、ステップS6で搬送を停止し、券片はそこで一時停止する。
券片の一時停止後、発券装置1は制御部16、図示してない送受信部を経由して、ホストコンピュータへ券片から読み取った磁気情報をステップS7で送信する。
【0013】
ステップS8において、ホストコンピュータは券片から読み取った磁気情報とオペレータによって入力された情報とから廃券処理の内容である廃券レベルを判定し、OKの場合は廃券レベル1〜3のいずれかを決定し、その情報を発券装置1に通知する。
廃券レベルの情報を受け取った発券装置1は、メモリ17に格納されている廃券処理制御プログラムに従って制御部16は各部を制御し、一時停止していた退避部15から指示された処理を行うべく券片の搬送を再開し、パンチ部9へ券片を搬送する。
【0014】
パンチ部9は廃券レベル1〜3と孔により定められた標識との対応関係を含む廃券処理制御プログラムに従って制御部16により制御され、ステップS9において券片は廃券レベル1〜3のいずれかに対応する孔がパンチ部9によりあけられる。
パンチ処理されて廃券レベルに対応した孔があけられた券片はステップS10で廃棄券片(廃券)として回収スタッカ10へ回収され、廃券処理は終了する。
回収された廃券は整理された後、孔による標識の目視確認により廃券レベルが判定され、廃券レベルに従った廃棄、一時保存等の廃券方法によって処理される。
なお、孔による標識の確認は目視のみならず機械等の手段によって実行しても構わない。
【0015】
ステップS8において廃券レベルの判定ができない場合や必要でない場合でNGになったときは、ステップS11で廃棄対象券片は排出スタッカ14に搬送されて返却され、廃券処理は中止される。
【0016】
以下に説明する実施例1〜6は、特にステップS8,S9に関連して複数の廃券レベルにそれぞれ対応する孔により定められた標識を券片に形成する例を示すもので、これらは廃券処理制御プログラムの設定時に予め定められる。
【0017】
図4は実施例1におけるパンチ部の構成と券片を示す図で、券片がパンチ部を通過して孔があいた状態を示している。
券片20は図1の搬送路2の搬送基準面21に沿って矢印Aの搬送方向に搬送され、パンチ部9に達すると、パンチ部9の1本のピン22によって、廃券レベルに従い所定の数の孔23が所定の位置にあけられ、図1の回収スタッカ10に収納される。
その後、廃券処理された券片20は、孔23の数による標識が目視にて確認され、廃券レベルが判定されて整理され、所定の廃券方法が実行される。
図5は実施例1における券片の状態を示す図で、(a)は廃券レベル1の場合、(b)は廃券レベル2の場合、(c)は廃券レベル3の場合を示している。
廃券レベルの例として以下の3つをあげることができる。
廃券レベル1:発行処理中に障害が発生し、顧客に券片を渡せなくなった場合
廃券レベル2:発行後に顧客要求により購入情報に変更が発生した場合
廃券レベル3:有効期限を持つ券片(定期券等)を更新する場合
【0018】
実施例1では、廃券レベル1の場合は1個の孔23、廃券レベル2の場合は2個の孔23、廃券レベル3の場合は3個の孔23をあけるように定めている。
このように、複数の廃券レベルのそれぞれに対応させた孔23の個数による標識を形成しているが、廃券レベルと孔23の個数の対応の組み合わせについては、廃券処理制御プログラムの設定段階において任意に決めることができる。
【0019】
以上のように実施例1によれば、複数の廃券レベルのそれぞれに対応させた孔の数により定められた標識を券片に形成するので、廃券レベルを目視にて容易に確認することができ、券片の廃券方法の仕分けにおいて判断の間違いを防止することができる。
また、廃券レベルの標識を孔の個数によって規定しているので、券片の表裏及び上下方向を意識することなくその目視確認をすることができる。
【実施例2】
【0020】
図6は本発明の実施例2における券片の状態を示す図で、(a)は廃券レベル1の場合、(b)は廃券レベル2の場合、(c)は廃券レベル3の場合を示している。
実施例2は、廃券レベルを孔23があけられる位置で示したもので、廃券レベル1では位置24に、廃券レベル2では位置25に、廃券レベル3では位置26に固定している。
【0021】
従って、例えば位置24に孔23があけられていれば廃券レベル1であることが目視で容易に確認することができる。
なお、廃券レベルと位置24〜26の対応の組み合わせについては実施例1と同様に廃券処理プログラムの設定時に任意に定めることができ、また孔23をあけるパンチ部も実施例1と同様のものが使用される。
【0022】
以上のように実施例2によれば、複数の廃券レベルのそれぞれに対応させた孔の位置により定められた標識を券片に形成するので、廃券レベルを目視にて容易に確認することができ、券片の廃券方法の仕分けにおいて判断の間違いを防止することができる。
また、実施例2では廃券レベルごとに予め決められた場所に孔を1箇所あけるのみであるため、孔をあける数が少ない分、廃券処理に掛かる時間を短縮することができ、パンチ部の信頼性向上、装置寿命向上といった効果も期待できる。
さらに、後処理において廃券した券片を重ねた場合、同じ廃券レベルのものであれば孔の位置が揃うので、仮に券片の束の中に異なる廃券レベルのものが紛れ込んでいてもその券片を容易に見つけることができるという利点もある。
【実施例3】
【0023】
図7は本発明の実施例3における券片の状態を示す図で、(a)は廃券レベル1の場合、(b)は廃券レベル2の場合、(c)は廃券レベル3の場合を示している。
実施例3は実施例1と実施例2の孔のあけ方を組み合わせたもので、孔23があけられる位置は実施例2と同様に実線又は点線で示した丸印の場所に固定され、孔23の数は1〜3個を組み合わせて使用される。
【0024】
図7では、廃券レベル1の場合、孔23は左の位置に1個、廃券レベル2の場合、孔23は左及び中央の位置に計2個、廃券レベル3の場合、孔23は左及び右の位置に計2個、実施例1と同様のパンチ部でそれぞれあけられている。
このような孔23の配列パターンによって、目視により券片の廃券レベルを区別することができる。
【0025】
以上のように実施例3によれば、複数の廃券レベルのそれぞれに対応させた孔の個数及び位置に定められた標識を券片に形成するので、廃券レベルを目視にて容易に確認することができ、券片の廃券方法の仕分けにおいて判断の間違いを防止することができる。
また、孔の個数と位置を組み合わせて標識を形成するので実施例1及び実施例2に比べて廃券レベルをより多く設定することができる。
【実施例4】
【0026】
図8は本発明の実施例4におけるパンチ部の構成と券片を示す図で、券片がパンチ部を通過して孔があいた状態を示している。
実施例1〜3においては、1本のピンを備えたパンチ部が使用されたが、実施例4では券片20の搬送方向Aに対して垂直方向に配列された複数のピン22を備えたパンチ部27が使用される。
【0027】
券片20が矢印A方向に搬送され、パンチ部27の所定位置に達すると、複数のピン22のうち所定のピン22が駆動して券片20に孔23をあけ、券片20を搬送し、所定位置になると所定のピン22が券片20に孔23をあけ、また搬送し、所定の孔23をあけの動作を繰り返して、図8の場合は例えばAの文字28となるように配列した孔23をあける。
【0028】
図9は実施例4における券片の状態を示す図で(a)は廃券レベル1の場合、(b)は廃券レベル2の場合、(c)は廃券レベル3の場合を示している。
(a)は図8で示したパンチ部27を使用して上記した方法でL1、(b)は同様にL2、(c)はL3の文字28を、孔23をあけることにより表示させたものである。
このような文字や記号は廃券レベルに応じて任意に設定することができる。
【0029】
以上のように実施例4によれば、複数の廃券レベルのそれぞれに対応させた複数の孔で形成された文字又は記号により定められた標識を券片に形成するので、廃券レベルを目視にて容易に確認することができ、券片の廃券方法の仕分けにおいて判断の間違いを防止することができる。
また、標識が孔による文字や記号であるため、廃券レベルを直感的に確認することができる。
さらに、孔の配列パターンの組み合わせは飛躍的に増えるため、実施例3よりも廃券処理方法を細分化できる利点もある。
【実施例5】
【0030】
図10は本発明の実施例5におけるパンチ部の構成と券片を示す図で、券片がパンチ部を通過して孔があいた状態を示している。
実施例4では文字又は記号の形状に孔をあけるためパンチ部27に複数本のピン22を設けていたが、実施例5ではパンチ部29には2本のピン22−1,22−2を設けている。2本のピン22−1,22−2は券片20の中心点を対称の中心とする点対称の位置に孔23があけられるように、搬送方向Aと垂直な方向に上下に配置される。
【0031】
パンチ部29で券片20に孔23をあける際には、上側のピン22−1で所定位置に所定数の上側の孔23−1をあけ、次いで下側のピン22−2で孔23−1と点対称の位置に所定数の下側の孔23−2をあける。
このように上側の孔23−1と下側の孔23−2をあけると、孔23−1と孔23−2は、券片20を180°回転した時に同じ位置になり、表裏を引っくり返さなければ上下反転しても同じ位置になる。
【0032】
廃券レベルと孔23−1,孔23−2の対応は、例えば廃券レベル1の場合、点対称の位置にある孔23−1,孔23−2を1個ずつで対応させ、廃券レベル3を図10のように同様に3個ずつで対応させれば良い。
孔の位置で対応させる場合は、上側の孔23−1と点対称の位置にある孔23−2を1個ずつ又は2個ずつペアにして廃券レベル1〜3に対応させることもできる。また、孔の個数と位置を組み合わせることもできる。
【0033】
以上のように実施例5によれば、複数の廃券レベルのそれぞれに対応させた、券片の中心点を対称の中心とする点対称の位置にあけた孔の個数及び又は位置により定められた標識を形成するので、廃券レベルを目視にて容易に確認することができ、券片の廃券方法の仕分けにおいて判断の間違いを防止することができる。
また、実施例2,3は廃券レベルを確認する際に券片の上下方向を意識する必要があったが、実施例4では券片の同一面で見た場合には、券片の上下方向を意識して確認しなくても同じ廃券レベルの券片は上下方向には全く同じ位置に孔があいているため、後処理において上下方向に関しては券片の向きを揃える必要がないという利点がある。
【実施例6】
【0034】
図11は本発明の実施例6における券片の状態を示す図で、(a)は廃券レベルを示す標識に加えて、さらに文字印字を付加した例、(b)は廃券レベルを示す標識に加えて、さらに線印字を付加した例を表示している。
廃券レベルを示す標識は実施例1〜5に示したものが適用できるが、(a),(b)では実施例3で説明した券片20にあけられた孔23の個数及び位置により定められた標識を表している。
【0035】
文字印字30はVOID LEVEL1を表示しているが、英数に限定されることなく、漢字、仮名文字など印刷できる文字なら何でも良い。
線印字31は実線の直線を示しているが、曲線、破線などでも良く、特に制限はない。廃券レベルを表示するためには、廃券レベルに対応して色、長さ、本数、角度などの異なる線を使用すれば良い。
【0036】
文字印字30や線印字31を印刷する場合は、図1の発券装置において、一時停止していた退避部15から券片20を搬送し、第1印字部8及び第2印字部11で券片20に文字印字30や線印字31の追加印字を行い、パンチ部9に搬送して廃券レベルに従って孔23をあける。
【0037】
以上のように実施例6によれば、複数の廃券レベルのそれぞれに対応させた孔の個数、位置により定められた標識を券片に形成するので、廃券レベルを目視にて容易に確認することができ、券片の廃券方法の仕分けにおいて判断の間違いを防止することができる。
また、廃券レベルの標識に加えて、さらに文字や線を印字することにより廃券レベル、廃券となった券片の日付や駅名、廃券後の取扱方法などの詳細情報を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明が適用される発券装置の構造図である。
【図2】発券装置の制御ブロック図である。
【図3】本発明の廃券処理方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施例1におけるパンチ部の構成と券片を示す図である。
【図5】本発明の実施例1における券片の状態を示す図である。
【図6】本発明の実施例2における券片の状態を示す図である。
【図7】本発明の実施例3における券片の状態を示す図である。
【図8】本発明の実施例4におけるパンチ部の構成と券片を示す図である。
【図9】実施例4における券片の状態を示す図である。
【図10】本発明の実施例5におけるパンチ部の構成と券片を示す図である。
【図11】本発明の実施例6における券片の状態を示す図である。
【図12】従来の廃券処理した券片の状態を示す図である。
【符号の説明】
【0039】
1 発券装置
8 第1印字部
9,27,29 パンチ部
11 第2印字部
16 制御部
17 メモリ
20 券片
22 ピン
23 孔
24,25,26 位置
28 文字
30 文字印字
31 線印字
S1〜S11 ステップ
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道などの交通機関等で使用される乗車券及び定期券などの券片を発行する発券装置において、発行券片に対して、廃券レベルの標識を形成する廃券処理方法及び発券装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、廃券処理機機能を備えた発券装置として、廃券として回収スタッカに取り込むことを開示したものがある(特許文献1参照)。
しかし、その廃券処理の内容(廃券レベル)については何ら記載されていない。
一般に、乗車券、定期券等の券片は、表面に所定事項を印刷し、表面の磁気ストライプにその磁気情報を書き込んで発行される。
【特許文献1】特開平9−153153号公報
【0003】
発行した券片の中に何らかの理由により無効となる場合がある。
この無効となった券片を処理する業務を廃券処理というが、
(1)発行処理中に障害が発生し、顧客に券片を渡せなくなった場合
(2)発行後に顧客要求により購入情報に変更が発生した場合
(3)有効期限を持つ券片(定期券等)を更新する場合
等があり、その際は、対象券片に対して特定の場所にパンチ穴(孔)をあけて廃券処理してから発券装置の内部に実装された回収スタッカへ収納、もしくは排出スタッカに排出していた。
【0004】
図12は従来の廃券処理した券片の状態を示す図である。廃券処理には上記したようにいくつかのケースがあるのに対して、廃券となる券片101には図12のように特定の場所に1箇所だけ孔102があけられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、発券装置では乗車券や定期券など取り扱う券種は複数であり、しかも廃券処理の内容が上記のように異なる場合でも、従来は券片に対して特定の1箇所に孔をあけるだけであり、また廃券処理した券片はすべて回収スタッカへ収納していた。
そのため、廃券処理後の券片の廃券方法(廃棄、保存等)が異なる場合でも、券片を目視で確認しただけでは廃券処理の内容まで区別することができず、後処理の券片整理等が大変であり、券片の廃券方法の判断間違いをする恐れがあった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題を解決するため、本発明は、複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた孔により定められた標識を券片に形成し、その標識によって券片の廃券レベルを判定するようにしたものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた孔による標識を券片に形成するので、その標識により廃券レベルを目視にて容易に確認することができ、券片の廃券方法の仕分けにおいて判断の間違いを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明は、複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた孔の個数により定められた標識を券片に形成し、その標識によって券片の廃券レベルを判定することにより、廃券レベルの目視による確認を容易にし、券片の廃券方法の判断間違いを防止することを実現した。
【実施例1】
【0009】
図1は本発明が適用される発券装置の構造図である。
発券装置1は搬送路2の一端部にロール紙3とカード券ホッパ4を設け、他端部に券取出口5と券挿入口6とを有する。また、搬送路2に沿って一端部側から他端部に向かってカッター部7、第1印字部8、パンチ部9、回収スタッカ10、第2印字部11、磁気書込へッド12、磁気読取へッド13、排出スタッカ14を設けている。なお、退避部15は券片を一時停止させる場所である。
乗車券、定期券等を発行する場合、発券装置1は、顧客の購入情報を券片の表面に第1印字部8にて印刷し、裏面の磁気ストライプに磁気書込へッド12にて磁気情報を書き込んで排出スタッカ14に排出する。
【0010】
図2は図1に示した発券装置の制御ブロック図である。
制御部16はCPUで構成され、各種の制御プログラムを格納したメモリ17との間で情報の送受信をして、各部を制御する。
制御部16には、図1のロール紙3を切断するカッター部7、第1印字部8、発行した券片を廃券にするために券片にパンチ孔をあけるパンチ部9、追加印字するための第2印字部11、磁気書込へッド12、磁気読取へッド13、オペレータが操作する操作部18及びロール紙駆動部19が接続されている。
【0011】
図3は本発明の廃券処理方法を示すフローチャートで、ここでは廃券レベルを3まで設定した場合を例にあげる。
廃券処理方法を図1〜3を参照して説明する。
廃券処理を開始する場合、まずステップS1においてオペレータは図2の操作部18から必要情報を入力して廃券処理を指示し、ステップS2で廃棄対象の券片を図1の券挿入口6から挿入する。
ステップS3において券片は搬送路2を通って搬送され、磁気読取へッド13を通過し、その際、ステップS4で券片の裏面の磁気ストライプから磁気情報を読み取る。
【0012】
磁気情報を読み取り後、券片はステップS5で退避部15まで搬送され、ステップS6で搬送を停止し、券片はそこで一時停止する。
券片の一時停止後、発券装置1は制御部16、図示してない送受信部を経由して、ホストコンピュータへ券片から読み取った磁気情報をステップS7で送信する。
【0013】
ステップS8において、ホストコンピュータは券片から読み取った磁気情報とオペレータによって入力された情報とから廃券処理の内容である廃券レベルを判定し、OKの場合は廃券レベル1〜3のいずれかを決定し、その情報を発券装置1に通知する。
廃券レベルの情報を受け取った発券装置1は、メモリ17に格納されている廃券処理制御プログラムに従って制御部16は各部を制御し、一時停止していた退避部15から指示された処理を行うべく券片の搬送を再開し、パンチ部9へ券片を搬送する。
【0014】
パンチ部9は廃券レベル1〜3と孔により定められた標識との対応関係を含む廃券処理制御プログラムに従って制御部16により制御され、ステップS9において券片は廃券レベル1〜3のいずれかに対応する孔がパンチ部9によりあけられる。
パンチ処理されて廃券レベルに対応した孔があけられた券片はステップS10で廃棄券片(廃券)として回収スタッカ10へ回収され、廃券処理は終了する。
回収された廃券は整理された後、孔による標識の目視確認により廃券レベルが判定され、廃券レベルに従った廃棄、一時保存等の廃券方法によって処理される。
なお、孔による標識の確認は目視のみならず機械等の手段によって実行しても構わない。
【0015】
ステップS8において廃券レベルの判定ができない場合や必要でない場合でNGになったときは、ステップS11で廃棄対象券片は排出スタッカ14に搬送されて返却され、廃券処理は中止される。
【0016】
以下に説明する実施例1〜6は、特にステップS8,S9に関連して複数の廃券レベルにそれぞれ対応する孔により定められた標識を券片に形成する例を示すもので、これらは廃券処理制御プログラムの設定時に予め定められる。
【0017】
図4は実施例1におけるパンチ部の構成と券片を示す図で、券片がパンチ部を通過して孔があいた状態を示している。
券片20は図1の搬送路2の搬送基準面21に沿って矢印Aの搬送方向に搬送され、パンチ部9に達すると、パンチ部9の1本のピン22によって、廃券レベルに従い所定の数の孔23が所定の位置にあけられ、図1の回収スタッカ10に収納される。
その後、廃券処理された券片20は、孔23の数による標識が目視にて確認され、廃券レベルが判定されて整理され、所定の廃券方法が実行される。
図5は実施例1における券片の状態を示す図で、(a)は廃券レベル1の場合、(b)は廃券レベル2の場合、(c)は廃券レベル3の場合を示している。
廃券レベルの例として以下の3つをあげることができる。
廃券レベル1:発行処理中に障害が発生し、顧客に券片を渡せなくなった場合
廃券レベル2:発行後に顧客要求により購入情報に変更が発生した場合
廃券レベル3:有効期限を持つ券片(定期券等)を更新する場合
【0018】
実施例1では、廃券レベル1の場合は1個の孔23、廃券レベル2の場合は2個の孔23、廃券レベル3の場合は3個の孔23をあけるように定めている。
このように、複数の廃券レベルのそれぞれに対応させた孔23の個数による標識を形成しているが、廃券レベルと孔23の個数の対応の組み合わせについては、廃券処理制御プログラムの設定段階において任意に決めることができる。
【0019】
以上のように実施例1によれば、複数の廃券レベルのそれぞれに対応させた孔の数により定められた標識を券片に形成するので、廃券レベルを目視にて容易に確認することができ、券片の廃券方法の仕分けにおいて判断の間違いを防止することができる。
また、廃券レベルの標識を孔の個数によって規定しているので、券片の表裏及び上下方向を意識することなくその目視確認をすることができる。
【実施例2】
【0020】
図6は本発明の実施例2における券片の状態を示す図で、(a)は廃券レベル1の場合、(b)は廃券レベル2の場合、(c)は廃券レベル3の場合を示している。
実施例2は、廃券レベルを孔23があけられる位置で示したもので、廃券レベル1では位置24に、廃券レベル2では位置25に、廃券レベル3では位置26に固定している。
【0021】
従って、例えば位置24に孔23があけられていれば廃券レベル1であることが目視で容易に確認することができる。
なお、廃券レベルと位置24〜26の対応の組み合わせについては実施例1と同様に廃券処理プログラムの設定時に任意に定めることができ、また孔23をあけるパンチ部も実施例1と同様のものが使用される。
【0022】
以上のように実施例2によれば、複数の廃券レベルのそれぞれに対応させた孔の位置により定められた標識を券片に形成するので、廃券レベルを目視にて容易に確認することができ、券片の廃券方法の仕分けにおいて判断の間違いを防止することができる。
また、実施例2では廃券レベルごとに予め決められた場所に孔を1箇所あけるのみであるため、孔をあける数が少ない分、廃券処理に掛かる時間を短縮することができ、パンチ部の信頼性向上、装置寿命向上といった効果も期待できる。
さらに、後処理において廃券した券片を重ねた場合、同じ廃券レベルのものであれば孔の位置が揃うので、仮に券片の束の中に異なる廃券レベルのものが紛れ込んでいてもその券片を容易に見つけることができるという利点もある。
【実施例3】
【0023】
図7は本発明の実施例3における券片の状態を示す図で、(a)は廃券レベル1の場合、(b)は廃券レベル2の場合、(c)は廃券レベル3の場合を示している。
実施例3は実施例1と実施例2の孔のあけ方を組み合わせたもので、孔23があけられる位置は実施例2と同様に実線又は点線で示した丸印の場所に固定され、孔23の数は1〜3個を組み合わせて使用される。
【0024】
図7では、廃券レベル1の場合、孔23は左の位置に1個、廃券レベル2の場合、孔23は左及び中央の位置に計2個、廃券レベル3の場合、孔23は左及び右の位置に計2個、実施例1と同様のパンチ部でそれぞれあけられている。
このような孔23の配列パターンによって、目視により券片の廃券レベルを区別することができる。
【0025】
以上のように実施例3によれば、複数の廃券レベルのそれぞれに対応させた孔の個数及び位置に定められた標識を券片に形成するので、廃券レベルを目視にて容易に確認することができ、券片の廃券方法の仕分けにおいて判断の間違いを防止することができる。
また、孔の個数と位置を組み合わせて標識を形成するので実施例1及び実施例2に比べて廃券レベルをより多く設定することができる。
【実施例4】
【0026】
図8は本発明の実施例4におけるパンチ部の構成と券片を示す図で、券片がパンチ部を通過して孔があいた状態を示している。
実施例1〜3においては、1本のピンを備えたパンチ部が使用されたが、実施例4では券片20の搬送方向Aに対して垂直方向に配列された複数のピン22を備えたパンチ部27が使用される。
【0027】
券片20が矢印A方向に搬送され、パンチ部27の所定位置に達すると、複数のピン22のうち所定のピン22が駆動して券片20に孔23をあけ、券片20を搬送し、所定位置になると所定のピン22が券片20に孔23をあけ、また搬送し、所定の孔23をあけの動作を繰り返して、図8の場合は例えばAの文字28となるように配列した孔23をあける。
【0028】
図9は実施例4における券片の状態を示す図で(a)は廃券レベル1の場合、(b)は廃券レベル2の場合、(c)は廃券レベル3の場合を示している。
(a)は図8で示したパンチ部27を使用して上記した方法でL1、(b)は同様にL2、(c)はL3の文字28を、孔23をあけることにより表示させたものである。
このような文字や記号は廃券レベルに応じて任意に設定することができる。
【0029】
以上のように実施例4によれば、複数の廃券レベルのそれぞれに対応させた複数の孔で形成された文字又は記号により定められた標識を券片に形成するので、廃券レベルを目視にて容易に確認することができ、券片の廃券方法の仕分けにおいて判断の間違いを防止することができる。
また、標識が孔による文字や記号であるため、廃券レベルを直感的に確認することができる。
さらに、孔の配列パターンの組み合わせは飛躍的に増えるため、実施例3よりも廃券処理方法を細分化できる利点もある。
【実施例5】
【0030】
図10は本発明の実施例5におけるパンチ部の構成と券片を示す図で、券片がパンチ部を通過して孔があいた状態を示している。
実施例4では文字又は記号の形状に孔をあけるためパンチ部27に複数本のピン22を設けていたが、実施例5ではパンチ部29には2本のピン22−1,22−2を設けている。2本のピン22−1,22−2は券片20の中心点を対称の中心とする点対称の位置に孔23があけられるように、搬送方向Aと垂直な方向に上下に配置される。
【0031】
パンチ部29で券片20に孔23をあける際には、上側のピン22−1で所定位置に所定数の上側の孔23−1をあけ、次いで下側のピン22−2で孔23−1と点対称の位置に所定数の下側の孔23−2をあける。
このように上側の孔23−1と下側の孔23−2をあけると、孔23−1と孔23−2は、券片20を180°回転した時に同じ位置になり、表裏を引っくり返さなければ上下反転しても同じ位置になる。
【0032】
廃券レベルと孔23−1,孔23−2の対応は、例えば廃券レベル1の場合、点対称の位置にある孔23−1,孔23−2を1個ずつで対応させ、廃券レベル3を図10のように同様に3個ずつで対応させれば良い。
孔の位置で対応させる場合は、上側の孔23−1と点対称の位置にある孔23−2を1個ずつ又は2個ずつペアにして廃券レベル1〜3に対応させることもできる。また、孔の個数と位置を組み合わせることもできる。
【0033】
以上のように実施例5によれば、複数の廃券レベルのそれぞれに対応させた、券片の中心点を対称の中心とする点対称の位置にあけた孔の個数及び又は位置により定められた標識を形成するので、廃券レベルを目視にて容易に確認することができ、券片の廃券方法の仕分けにおいて判断の間違いを防止することができる。
また、実施例2,3は廃券レベルを確認する際に券片の上下方向を意識する必要があったが、実施例4では券片の同一面で見た場合には、券片の上下方向を意識して確認しなくても同じ廃券レベルの券片は上下方向には全く同じ位置に孔があいているため、後処理において上下方向に関しては券片の向きを揃える必要がないという利点がある。
【実施例6】
【0034】
図11は本発明の実施例6における券片の状態を示す図で、(a)は廃券レベルを示す標識に加えて、さらに文字印字を付加した例、(b)は廃券レベルを示す標識に加えて、さらに線印字を付加した例を表示している。
廃券レベルを示す標識は実施例1〜5に示したものが適用できるが、(a),(b)では実施例3で説明した券片20にあけられた孔23の個数及び位置により定められた標識を表している。
【0035】
文字印字30はVOID LEVEL1を表示しているが、英数に限定されることなく、漢字、仮名文字など印刷できる文字なら何でも良い。
線印字31は実線の直線を示しているが、曲線、破線などでも良く、特に制限はない。廃券レベルを表示するためには、廃券レベルに対応して色、長さ、本数、角度などの異なる線を使用すれば良い。
【0036】
文字印字30や線印字31を印刷する場合は、図1の発券装置において、一時停止していた退避部15から券片20を搬送し、第1印字部8及び第2印字部11で券片20に文字印字30や線印字31の追加印字を行い、パンチ部9に搬送して廃券レベルに従って孔23をあける。
【0037】
以上のように実施例6によれば、複数の廃券レベルのそれぞれに対応させた孔の個数、位置により定められた標識を券片に形成するので、廃券レベルを目視にて容易に確認することができ、券片の廃券方法の仕分けにおいて判断の間違いを防止することができる。
また、廃券レベルの標識に加えて、さらに文字や線を印字することにより廃券レベル、廃券となった券片の日付や駅名、廃券後の取扱方法などの詳細情報を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明が適用される発券装置の構造図である。
【図2】発券装置の制御ブロック図である。
【図3】本発明の廃券処理方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施例1におけるパンチ部の構成と券片を示す図である。
【図5】本発明の実施例1における券片の状態を示す図である。
【図6】本発明の実施例2における券片の状態を示す図である。
【図7】本発明の実施例3における券片の状態を示す図である。
【図8】本発明の実施例4におけるパンチ部の構成と券片を示す図である。
【図9】実施例4における券片の状態を示す図である。
【図10】本発明の実施例5におけるパンチ部の構成と券片を示す図である。
【図11】本発明の実施例6における券片の状態を示す図である。
【図12】従来の廃券処理した券片の状態を示す図である。
【符号の説明】
【0039】
1 発券装置
8 第1印字部
9,27,29 パンチ部
11 第2印字部
16 制御部
17 メモリ
20 券片
22 ピン
23 孔
24,25,26 位置
28 文字
30 文字印字
31 線印字
S1〜S11 ステップ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた孔の個数により定められた標識を券片に形成することを特徴とする廃券処理方法。
【請求項2】
複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた孔の位置により定められた標識を券片に形成することを特徴とする廃券処理方法。
【請求項3】
複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた孔の個数及び位置により定められた標識を券片に形成することを特徴とする廃券処理方法。
【請求項4】
複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた、複数の孔で形成された文字又は記号により定められた標識を券片に形成することを特徴とする廃券処理方法。
【請求項5】
複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた、券片の中心点を対称の中心とする点対称の位置にあけた孔の個数及び又は位置により定められた標識を前記券片に形成することを特徴とする廃券処理方法。
【請求項6】
前記標識に加えて、文字、記号、線の少なくとも一種類を印字して前記券片の情報を記録することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の廃券処理方法。
【請求項7】
券情報を印刷して券片を発行する発券装置において、複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた孔により定められた標識を前記券片に形成するように構成された廃券処理制御プログラムを格納したメモリと、前記券片に前記孔をあけるパンチ部と、前記廃券処理制御プログラムに従って前記パンチ部を制御する制御部とを備え、前記券片に前記標識を形成する廃券処理機能を有することを特徴とする発券装置。
【請求項8】
前記パンチ部に、前記券片の搬送方向に対して垂直方向に配列した複数のピンを設けたことを特徴とする請求項7記載の発券装置。
【請求項1】
複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた孔の個数により定められた標識を券片に形成することを特徴とする廃券処理方法。
【請求項2】
複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた孔の位置により定められた標識を券片に形成することを特徴とする廃券処理方法。
【請求項3】
複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた孔の個数及び位置により定められた標識を券片に形成することを特徴とする廃券処理方法。
【請求項4】
複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた、複数の孔で形成された文字又は記号により定められた標識を券片に形成することを特徴とする廃券処理方法。
【請求項5】
複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた、券片の中心点を対称の中心とする点対称の位置にあけた孔の個数及び又は位置により定められた標識を前記券片に形成することを特徴とする廃券処理方法。
【請求項6】
前記標識に加えて、文字、記号、線の少なくとも一種類を印字して前記券片の情報を記録することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の廃券処理方法。
【請求項7】
券情報を印刷して券片を発行する発券装置において、複数の廃券レベルにそれぞれ対応させた孔により定められた標識を前記券片に形成するように構成された廃券処理制御プログラムを格納したメモリと、前記券片に前記孔をあけるパンチ部と、前記廃券処理制御プログラムに従って前記パンチ部を制御する制御部とを備え、前記券片に前記標識を形成する廃券処理機能を有することを特徴とする発券装置。
【請求項8】
前記パンチ部に、前記券片の搬送方向に対して垂直方向に配列した複数のピンを設けたことを特徴とする請求項7記載の発券装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−33464(P2008−33464A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−204093(P2006−204093)
【出願日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【出願人】(591089556)株式会社 沖情報システムズ (276)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【出願人】(591089556)株式会社 沖情報システムズ (276)
【Fターム(参考)】
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