説明

廃油燃焼装置

【課題】
本発明は、発火点の高い廃油の不完全燃焼を抑え、効率良く燃焼させて無害化を図ることが可能な廃油燃焼装置を提供する。
【解決手段】
燃焼炉10の底面10bに火皿51を配置し、火皿51にはガラス繊維、或いは多孔質のセラミックスからなる燈芯52を載置して、廃油供給装置20から供給される廃油を火皿51上に滴下して燈芯52に浸透させ、この廃油の浸透した燈芯52に、送風機30により空気を吹き付けて完全燃焼させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品の製造時などに用いられた動植物製などの廃油を燃焼処理する廃油燃焼装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、食品産業等から生ずる廃油は、この廃油を精製した後に発電所等のエネルギー源として広く利用されている。このような廃油を再利用のために精製する際には、その精製工程の段階で、不純物をろ過した再生油と不純物の多く残留した廃油に分別することにより、廃油を精製した再生油は発電所等にて再利用することが可能ではあるものの、他方の不純物の多く残留した廃油は不純物が多く含まれており、現状では再利用を図ることが困難であることから、一般的に焼却処分する方法が採られている。こうした廃油の焼却処理方法として、例えば、特許文献1には、変質や不純物の混入により発火点が高くなった動植物油を完全燃焼するために、燃焼ガマに動植物油を取り込んだ空気流を油供給管のノズルから高速の旋回流として送り込み、燃焼ガマ内に比較的長く滞留させ、触媒体に通過させることにより完全燃焼を図る動植物油燃焼方法及び動植物油燃焼装置が開示されている。また、特許文献2には、廃棄物最終処分場における浸出水処理設備において、浸出水貯槽に貯留した浸出水をポンプにより汲み上げ、バーナの炎に噴霧ノズルから霧状に散布して浸出水に含まれた有害物質等を焼却するものが開示されている。また、特許文献3には、自動車のエンジンオイル等の廃油に空気を吹き付けて燃焼を促進する装置が提案されている。
【0003】
【特許文献1】特開平11−94229号公報
【特許文献2】特開平5−26427号公報
【特許文献3】特開平10−185142号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前記特許文献1においては、不純物の混入した動植物廃油を高圧空気と混合した状態でノズルから霧状に噴射するので、動植物廃油への不純物の混入によりノズルが目詰まりを起こす懸念があり、特許文献2においても浸出水を噴霧ノズルから噴霧するので、同様に噴霧ノズルが詰まる虞があることから、何れにおいても故障の原因を有し好ましいと言えるものではない。また、特許文献3においては、燃焼溝に溜まった廃油に対し、単に火炎を噴射して着火する方法を採っているので、引火点が比較的高い廃油を着火するには、時間がかかってしまい着火性が好くない。しかも、エンジンオイルなどの潤滑剤として用いられた廃油を燃焼処理するので、例えば、エンジン内部の金属部品の摺動磨耗により廃油の混合物として金属粉が混入した廃油を燃焼焼却するとなると、廃油と共に金属粉も燃焼されてしまい、金属粉の燃焼により有害物質が発生してしまう懸念がある。
【0005】
本発明は、前述した課題を鑑みてなされたものであり、発火点の高い廃油の不完全燃焼を抑え、効率良く燃焼させて無害化を図ることが可能な廃油燃焼装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1の廃油燃焼装置は、燃焼炉内に供給された廃油を燃焼させる廃油燃焼装置であって、前記燃焼炉内に備えた火皿と、この火皿に前記廃油を供給する廃油供給装置と、前記火皿に滴下された廃油が浸透される繊維状の燈芯と、前記廃油の浸透された燈芯に空気を供給する送風機とを備え、前記廃油が浸透した燈芯の燃焼時に、前記廃油を前記火皿に滴下しながら供給すると共に、前記送風機により前記燈芯に空気を吹き付けて燃焼させることを特徴とする。
【0007】
請求項1の構成により、廃油が廃油供給装置により燃焼炉内の火皿に滴下されると、毛細管現象により空間層を有する繊維状の燈芯に浸透すると共に、廃油の浸透した燈芯に送風機により空気を吹き付けて供給するので、比較的発火点の高い廃油であっても効率良く燃焼することができる。さらに、廃油を火皿に滴下して供給するから、従来のように、不純物を含む廃油をノズルから噴霧することで、ノズルが目詰まりしてしまい故障することを回避できる。
【0008】
本発明の請求項2の廃油燃焼装置は、請求項1記載の廃油燃焼装置において、前記繊維状の燈芯の材質をガラス繊維としたことを特徴とする。
【0009】
請求項2の構成により、ガラス繊維は耐熱性を有すると共に火皿の廃油が浸透されるので燈芯として用いることができる。
【0010】
本発明の請求項3の廃油燃焼装置は、請求項1記載の廃油燃焼装置において、前記燈芯を繊維状に代えて多孔質状としたことを特徴とする。
【0011】
請求項3の構成により、廃油が廃油供給装置により燃焼炉内の火皿に滴下されると、毛細管現象により多孔質状の燈芯に浸透し、廃油の浸透した多孔質状の燈芯に送風機により空気を吹き付けて供給するので、比較的発火点の高い廃油であっても、効率良く燃焼することがでる。さらに、廃油を火皿に滴下して供給するから、従来のように、不純物を含む廃油をノズルから噴霧することで、ノズルが目詰まりしてしまい故障することを回避できる。
【0012】
本発明の請求項4の廃油燃焼装置は、請求項3記載の廃油燃焼装置において、前記多孔質状の燈芯の材質は、セラミックスであることを特徴とする。
【0013】
請求項4の構成により、セラミックスは耐熱性を有し、多孔質状のセラミックスを燈芯として用いることで、毛細管現象により燈芯に火皿の廃油が浸透され燃焼される。
【0014】
本発明の請求項5の廃油燃焼装置は、請求項1〜4の何れか1項に記載の廃油燃焼装置において、焼玉などの金属体を前記燃焼炉内に設けたことを特徴とする。
【0015】
請求項5の構成により、金属体は、廃油の浸透した燈芯の燃焼熱により高温になるから、金属体の輻射熱により燃焼炉内の温度を高温に保つことができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の請求項1の廃油燃焼装置によれば、燃焼炉内に供給された廃油を燃焼させる廃油燃焼装置であって、前記燃焼炉内に備えた火皿と、この火皿に前記廃油を供給する廃油供給装置と、前記火皿に滴下された廃油が浸透される繊維状の燈芯と、前記廃油の浸透された燈芯に空気を供給する送風機とを備え、前記廃油が浸透した燈芯の燃焼時に、前記廃油を前記火皿に滴下しながら供給すると共に、前記送風機により前記燈芯に空気を吹き付けて燃焼させるものであり、不純物を含む廃油であっても、不完全燃焼などを起こすことなく燈芯により効果的に燃焼させ、廃油の燃焼に伴う有害物質の排出を抑えることが可能となる。さらに、ノズルにより廃油を噴霧して供給する複雑な構造ではないので、故障を軽減した廃油燃焼装置を提供することができる。
【0017】
本発明の請求項2の廃油燃焼装置によれば、請求項1の記載において、前記繊維状の燈芯の材質をガラス繊維としたので、従来のように人体への悪影響の大きい石綿を用いることなく、廃油を燈芯に浸透させ燃焼することができる。
【0018】
本発明の請求項3の廃油燃焼装置によれば、請求項1の記載において、前記燈芯を繊維状に代えて多孔質状としたので、不純物を含む廃油であっても、不完全燃焼などを起こすことなく燈芯により効果的に燃焼させ、廃油の燃焼に伴う有害物質の排出を抑えることが可能となる。さらに、ノズルにより廃油を噴霧して供給する複雑な構造ではないので、故障を軽減した廃油燃焼装置を提供することができる。
【0019】
本発明の請求項4の廃油燃焼装置によれば、請求項3の記載において、前記多孔質状の燈芯の材質は、セラミックスなので、火皿の廃油を燈芯に浸透させ燃焼することができ、さらに、セラミックスは、ガラス繊維より耐火性及び耐熱性に優れているので、長時間に亘り燈芯を交換することなく廃油燃焼装置を稼動することができる。
【0020】
本発明の請求項5の廃油燃焼装置によれば、請求項1〜4の何れか1項の記載において、焼玉などの金属体を前記燃焼炉内に設けたので、金属体の輻射熱により燃焼炉内の高温状態を安定的に保ち、廃油の燃焼を促進することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図1〜図6に基づき以下に説明する。もちろん、本発明は、その発明の趣旨に反しない範囲で、実施例において説明した以外の構成のものに対しても容易に適用可能なことは説明を要するまでもない。
【実施例1】
【0022】
図1は本発明の一例を示す廃油燃焼装置の燃焼炉を示す正面図、図2は廃油燃焼装置を側面から視た状態を示す断面図、図3は一部を切り欠いた廃油燃焼装置を示す平面図である。
【0023】
図1〜図3に示すように、廃油燃焼装置1は、燃焼炉10内に供給した動植物油などの廃油を燃焼させ無害化を図るもので、燃焼炉10の全体形状は略箱型となっており、燃焼炉10の内壁面10aには耐火煉瓦がほぼ全体に亘り設けられている。また、燃焼炉10の正面には、下方に開口部11aを有する一対の開閉扉11が開閉自在に設けられており、開閉扉11と反対側に位置する燃焼炉10の上面には、燃焼炉10内で廃油を燃焼した燃焼ガスを排出する排気口12が突設されている。
【0024】
燃焼炉10の底面10bには燃焼炉10内の高温化に伴い加熱されるいわゆる焼玉と称する金属体53と、鋳鉄製の受け皿としての火皿51が設けられており、この火皿51の上部に後述する燈芯52が載置される。
【0025】
また、燃焼炉10の開閉扉11側には、燈芯52の載置された火皿51に廃油を供給する2系統の供給管21を有する廃油供給装置20が並列配置されており、比重の違いなど性質の異なる廃油を同時に供給することが可能となっており、つまり、図示はしないが廃油供給装置20に備えたポンプの駆動により、内径が概ね5ミリの前記供給管21から火皿51に廃油を滴下して供給するようになっている。なお、廃油供給装置20の供給管21には、前記ポンプから供給される廃油の流路を開閉する電磁弁22と流量調節弁23が取り付けられており、前記2系統の廃油供給装置20から供給される廃油の供給量を自在に調整可能としている。
【0026】
30は燈芯52に空気を強制的に送風する送風機であり、この送付機30には、モータ31の回転駆動により送風する送風ファンが備えられており、送付機30の本体の一端に接続された筒状の送風ダクト33から燈芯52に向かって空気を吹き出し、火皿51上の廃油の浸透した燈芯52の燃焼時に酸素を強制的に供給するようになっている。なお、廃油には、不純物が含まれていることからその発火点が比較的高温となっているが、廃油が燈芯52に浸透され、且つ内部に空気層を有する繊維状のガラス繊維、或いは多孔質状のセラミックスなどからなる燈芯52に、点火装置60で高電圧の火花により点火し、バーナ装置62から吹き出す火炎を、火炎が安定するまでの間、直接吹き付けることで着火することができる。なお、バーナ装置62はガス量調節弁61及び電磁弁63により火炎の大きさを自在に調整可能としている。
【0027】
次に上記構成に係るその作用について以下に説明する。前記廃油供給装置20の供給管21から火皿51に廃油を滴下すると、毛細管現象により廃油は内部に空気層を有するガラス繊維、或いは多孔質状のセラミックスなどからなる燈芯52に毛細管現象により吸い上げられることにより、廃油が燈芯52に浸透される。そして、バーナ装置60により着火源となる火炎を燈芯52に直接吹き付けることで廃油の浸透した燈芯52を着火した後、ガス量調節弁61によりバーナ装置60の火炎を消火する。なお、廃油の浸透した燈芯52は、バーナ装置60から吹き付けられる高温の火炎により急速に加熱され、燈芯52に浸透した廃油の気化が促進され、火皿51も昇温して燈芯に浸透した廃油の粘度の低下により、廃油が燈芯52に効率良く浸透される。そして、この状態で送風機30から、廃油の浸透した燈芯52及びその火炎に向かって送風すると共に、火皿51に廃油を連続して滴下する。ここで、燈芯52から生ずる火炎は大量の空気を送風機30により吹き付けて供給することにより、完全燃焼状態となる。
【0028】
また、燃焼炉10内には、いわゆる焼玉と称される金属体53が配置されており、燈芯の燃焼に伴う燃焼炉10の高温化により金属体53は加熱され、蓄熱されることで燃焼炉10内の温度を高温に保つことができる。すなわち、金属体53に蓄熱された高温により、例えば、燈芯52の燃焼が不安定になったとしても、燈芯52から燃焼炉10内に気化した廃油は、金属体53によって廃油の発火点を超える温度に昇温されることにより、廃油の燃焼が不安定な事態に至ることを減らし、安定した燃焼を維持することが出来る。そして、廃油が燃焼した燃焼ガスは、最終的には、燃焼炉10の排出口12から装置外に排出される。
【0029】
以上のように、上記廃油燃焼装置1は、燃焼炉10内に鋳鉄製の火皿51を備え、この火皿51に廃油供給装置20から廃油を供給し、火皿51に滴下された廃油が毛細管現象により燈芯に浸透されると、この燈芯52に送風機30から空気を供給し、廃油が浸透した燈芯52の燃焼時に、廃油を火皿51に滴下しながら供給すると共に送風機30により燈芯52に空気を大量に吹き付けて燃焼させるものであり、不完全燃焼などを起こすことなく燈芯52により廃油を効果的に燃焼処理し、廃油の燃焼に伴う有害物質の排出を抑えることが可能となる。さらに、供給管21は、内径が5ミリ〜10ミリ以下、実際には、5ミリといった比較的内径の大きい供給管21から滴下する構成であり、微細径のノズルにより廃油を加圧してから噴霧して供給する複雑な構造ではないので、コストを安価に抑えることができ、且つノズルの詰まりなどの故障を回避でき、安定的に廃油を供給することができる。
【0030】
また、燈芯52の材質は耐熱性を有するガラス繊維としたので、従来のように人体への悪影響の大きい石綿を用いることなく、廃油を燈芯52に浸透させながら燃焼できる。また、燈芯52を多孔質状のセラミックスとしたので、火皿51の廃油を燈芯52に浸透させ燃焼することができ、さらに、セラミックスは、ガラス繊維より、蓄熱性、耐火性、及び耐熱性に優れ、蓄熱性により燃焼炉10内における燃焼の安定性が向上し、長時間に亘りメインテナンス作業をすることなく廃油燃焼装置1を稼動することができる。
【0031】
さらに、火皿51に滴下された廃油が、毛細管現象によりガラス繊維製の燈芯52や、多孔質状のセラミックスの燈芯52に吸い上がる際に、廃油中に含まれる固形物など比重の重い不純物は、燈芯への廃油の浸透の際に、微細なガラス繊維の絡まりやセラミックスの多孔質状の微細孔によって分別されて火皿51の底に留まるので、廃油の燃焼時にそうした不純物が燃えてしまうことによって有害物質が発生することを抑止することが可能となる。従って、本実施例における廃油燃焼装置1は、廃油に含まれた不純物を、濾過装置などを用いずに簡単に分別する手段を有し、4ミリ以下程度の不純物としての固形物などを分別後に燃焼させることが出来る。
【0032】
さらに、燃焼炉10内に焼玉などの金属体53を設けたので、廃油の発火点を超える高温に蓄熱された金属体53により安定した燃焼を維持すると共に、金属体53の輻射熱により燃焼炉10内の高温状態を安定的に保つことができる。
【実施例2】
【0033】
次に、実施例2における廃油燃焼装置について以下に説明する。本実施例において、図4は燃焼炉の断面を示す正面図、図5は廃油燃焼装置を側面から視た状態を示す断面図、図6は一部を切り欠いた廃油燃焼装置を示す平面図であり、前記実施例1と同一部分には同一符号を付しその詳細な説明を省略する。
【0034】
廃油燃焼装置1は、前述の実施例1における廃油燃焼装置1と基本的な構成は近似しているが、火皿51に載置された燈芯52を、断面半球状であって、複数の孔部54aを形成した覆設体54で覆う構成としている。また、燃焼ガスを排出する排出口12には排気用送風機70が接続されており、この排気用送風機70により、燃焼炉10内の燃焼ガスを強制的に排出する構成となっている。
【0035】
実施例2における廃油燃焼装置1は、燈芯に浸透した廃油を送風機30によって空気を吹き付けて燃焼させることは実施例1と同様ではあるが、覆設体54は無数の孔部54aが形成されたステンレス鋼板を断面半球状に形成し、燈芯を覆う覆設体54の内部に有する空間部が、燈芯52に浸透した廃油が気化して燃焼する一次燃焼室S1となる。この一次燃焼室S1を設けることにより、廃油と送風機30によって吹き付けられた空気が、覆設体54の一次燃焼室S1で適度に混合されながら燃焼された後に孔部54aから、覆設体54の外側の燃焼炉10内の空間部としての二次燃焼室S2に誘導することで二次燃焼させ、燃焼ガスの無害化を改善することが出来る。
【0036】
また、排出口12に設けた排気用送風機70の吹き出し口73から排出方向である燃焼炉10の上方に空気を強制排気しながら、送風機30により内に空気が供給されるので、燃焼炉10内に吸入される空気の流入量も増すことが出来るので、燃え難いとされる廃油の燃焼効率を一層向上することが出来る。
【0037】
さらに、排気口12に排気用送風機70から空気を送り込むことにより、排気口12から排出される燃焼ガスの排気温度は空気と混合されて低くなり、排出される燃焼ガスの熱エネルギーを再利用する際には、所望する温度に適宜下げて使用することが出来るので、排出される熱エネルギーの用途を広げることが出来る。
【0038】
以上、本発明の実施例を詳述したが、前記実施例に限定されるものではなく、例えば、燈芯52の材質はガラス繊維や多孔質のセラミックスに限らず、耐熱性などを有するもので、滴下された廃油が浸透可能な材質であればよく、金属材や無機質材を用いるなど本発明の要旨の範囲内で、種々の変形実施することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】実施例1における廃油燃焼装置の燃焼炉を示す正面図である。
【図2】同上、廃油燃焼装置を側面から視た状態を示す断面図である。
【図3】同上、一部を切り欠いた廃油燃焼装置を示す平面図である。
【図4】実施例2における燃焼炉の断面を示す正面図である。
【図5】同上、廃油燃焼装置を側面から視た状態を示す断面図である。
【図6】同上、一部を切り欠いた廃油燃焼装置を示す平面図である。
【符号の説明】
【0040】
1 廃油燃焼装置
10 燃焼炉
20 廃油供給装置
30 送風機
51 火皿
52 燈芯
53 金属体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃焼炉内に供給された廃油を燃焼させる廃油燃焼装置であって、前記燃焼炉内に備えた火皿と、この火皿に前記廃油を供給する廃油供給装置と、前記火皿に滴下された廃油が浸透される繊維状の燈芯と、前記廃油の浸透された燈芯に空気を供給する送風機とを備え、前記廃油が浸透した燈芯の燃焼時に、前記廃油を前記火皿に滴下しながら供給すると共に、前記送風機により前記燈芯に空気を吹き付けて燃焼させることを特徴とする廃油燃焼装置。
【請求項2】
前記繊維状の燈芯の材質をガラス繊維としたことを特徴とする請求項1記載の廃油燃焼装置。
【請求項3】
前記燈芯を繊維状に代えて多孔質状としたことを特徴とする請求項1記載の廃油燃焼装置。
【請求項4】
前記多孔質状の燈芯の材質は、セラミックスであることを特徴とする請求項3記載の廃油燃焼装置。
【請求項5】
焼玉などの金属体を前記燃焼炉内に設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の廃油燃焼装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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