説明

建物の通気システム

【課題】建物の通気システムにおいてシャッタケースの内部を通じての通気を好適に行う。
【解決手段】窓部15に設けられているシャッタ装置31は、シャッタカーテン32とシャッタケース33とを有している。シャッタケース33は外壁12に対して取り付けられており、シャッタカーテン32を収納する収納スペース37を有している。シャッタケース33にはカーテン出入口39とケース側開口部51とが形成され、外壁12には外壁側開口部52が形成されており、シャッタカーテン32の収納スペース37は屋外と居室11とを連通する通気路となっている。外壁側開口部52には、コントローラ61と電気的に接続された開閉装置55が設けられており、コントローラ61は、シャッタカーテン32の開閉状態に合わせて開閉装置55に外壁側開口部52の開閉を行わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の通気システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
窓部にシャッタ装置が設けられている住宅等の建物について、シャッタカーテンを収納するシャッタケースの内部を通じて建物内空間の換気が行われる技術が提案されている。例えば特許文献1には、建物内空間の空気を屋外に排出する電動ファンが設けられており、その電動ファンの駆動に伴って外気がシャッタケースを通じて建物内空間に取り込まれる構成が記載されている。この構成によれば、窓部を開放させなくてもシャッタケースを通じて建物内空間の換気を行うことが可能となっており、例えば窓部を開放させて建物内空間の換気を行う構成に比べて防犯性能が高められていることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−205847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載された構成では、電動ファンが駆動された場合、シャッタ装置の状態に関係なくシャッタケースを通じた通気が行われることになる。ここで、シャッタケースによる通気を行う場合、通気に適したシャッタ装置の状態があると考えられる。例えば、シャッタカーテンがシャッタケースに収納されている場合、シャッタカーテンがシャッタケースに収納されていない場合に比べてシャッタケース内部における通気スペースが小さくなり、通気量が低下することが想定される。したがって、シャッタケースを通じた通気が行われる構成に関して改善の余地がある。
【0005】
本発明は、建物の通気システムにおいてシャッタケースの内部を通じての通気を好適に行うことを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、第1の発明は、外壁に形成された窓部の開閉を行うシャッタカーテンと、該シャッタカーテンを収納するシャッタケースとを有するシャッタ装置が設けられている建物に適用され、前記シャッタケースの内部には、建物内空間及び屋外空間を連通する通気路が形成され、前記通気路を通じて通気を行わせる通気状態及び該通気を停止させる非通気状態のいずれかとなる通気調整装置と、前記シャッタカーテンの開閉状態に基づいて前記通気調整装置の動作制御を行う制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0007】
第1の発明によれば、シャッタカーテンの開閉状態に合わせて通気調整装置を通気状態及び非通気状態のいずれかに適宜移行させることができる。ここで、シャッタ装置においてシャッタカーテンは、シャッタケースの内部に収納されることで開放状態となり、シャッタケースの内部から繰り出されることで閉鎖状態となるため、通気路の状態、すなわちシャッタカーテンに付着するなどしたゴミの有無等がシャッタカーテンの開閉状態によって変化することになる。したがって、通気路の状態に合わせて通気調整装置の状態を適宜移行させることにより、建物の通気システムにおいてシャッタケースの内部を通じての通気を好適に行うことができる。
【0008】
なお、シャッタカーテンの開閉状態には、シャッタカーテンが開放された状態及び閉鎖された状態に加えて、開閉動作中の状態が含まれる。
【0009】
第2の発明では、前記制御手段は、前記シャッタカーテンの開閉動作が行われている場合に前記通気調整装置を前記非通気状態とする。
【0010】
シャッタカーテンの開閉動作が行われている場合(開閉動作中)においては、シャッタケースの内部に存在しているゴミ等や、シャッタカーテンに付着していたゴミ等が前記開閉動作の勢いや振動によって通気路で浮遊することが想定される。この点、第2の発明によれば、シャッタカーテンの開閉動作が行われている場合に通気路を通じた通気が停止されるため、通気路でゴミ等が浮遊していてもそのゴミ等が建物内空間に流れ込むことを回避できる。
【0011】
第3の発明では、前記制御手段は、前記シャッタカーテンが開放状態にある場合に前記通気調整装置を前記非通気状態とする。
【0012】
シャッタカーテンがシャッタケースの内部に収納されて開放状態にある場合、シャッタカーテンに付着したゴミ等がシャッタケースの内部に存在していると想定される。この点、第3の発明によれば、シャッタカーテンが開放状態にある場合、シャッタケースの内部を通じての通気が停止されるため、シャッタカーテンに付着したゴミ等が建物内空間に流れ込むことを回避できる。
【0013】
なお、シャッタカーテンの開放状態には、シャッタカーテンが窓部全体を開放している状態に加えて、窓部の少なくとも一部を開放している状態が含まれている。
【0014】
第4の発明では、前記制御手段は、前記シャッタカーテンが閉鎖状態にある場合に前記通気調整装置を前記通気状態とする。
【0015】
第4の発明によれば、シャッタカーテンがシャッタケースから繰り出されて閉鎖状態にある場合にシャッタケースの内部を通じての通気が行われる。この場合、シャッタカーテンにゴミ等が付着していてもそのゴミ等はシャッタケースの内部に存在しないことになる。したがって、シャッタカーテンの内部を通じての通気が行われる際に、シャッタカーテンに付着しているゴミ等が建物内空間に流れ込むことを回避できる。
【0016】
なお、シャッタカーテンの閉鎖状態には、シャッタカーテンが窓部全体を閉鎖している状態が該当する。
【0017】
第5の発明では、前記通気路における空気の流れの向きを判定する判定手段を備え、前記制御手段は、前記判定手段により前記通気路における空気の流れの向きが屋外向きであると判定された場合に、前記通気調整装置を前記通気状態とする。
【0018】
第5の発明によれば、通気路における空気の流れの向きが屋外向きである場合にシャッタケースの内部を通じて通気が行われるため、例えばシャッタカーテンに付着するなどしたゴミ等がシャッタケースの内部に存在していても、そのゴミ等は空気とともに屋外へ排出される。したがって、シャッタカーテンが開放状態及び閉鎖状態のいずれであっても、シャッタケースの内部に存在するゴミ等が建物内空間に流れ込むことを回避できる。
【0019】
第6の発明では、前記判定手段は、前記屋外空間の気圧に対して前記建物内空間が正圧である場合に前記通気路における空気の流れの向きが屋外向きであると判定する。
【0020】
建物内空間が正圧であり且つ通気調整装置が通気状態にある場合、建物内空間の空気がシャッタケースの内部を通じて屋外へ排出される。つまり、通気路における空気の流れの向きが屋外向きとなる。したがって、第6の発明のように、建物内空間が正圧である場合に通気路における空気の流れの向きが屋外向きであると判定されることにより、シャッタケースの内部に存在するゴミ等を空気と一緒に屋外へ排出することができる。
【0021】
第7の発明では、前記通気路とは別の通気路を通じて前記建物内空間に外気を取り込む給気ファンを備え、前記判定手段は、前記給気ファンが駆動している場合に前記建物内空間が正圧であるとして前記通気路における空気の流れの向きが屋外向きであると判定する。
【0022】
シャッタカーテンの内部の通気路とは別の通気路を通じて給気ファンにより外気の取込が行われている場合、建物内空間は正圧になる。したがって、第7の発明のように、給気ファンが駆動している場合にシャッタケースの内部の通気路における空気の流れの向きが屋外向きであると判定されることにより、シャッタケースの内部に存在するゴミ等を空気と一緒に屋外へ排出することができる。
【0023】
第8の発明では、外気の取り込み又は内気の排出を行うことで前記建物内空間の換気を行う換気装置が設けられている建物に適用され、前記制御手段は、前記シャッタカーテンが開放状態にある場合に、前記換気装置により外気の取り込みが行われていれば前記通気調整装置を前記通気状態とし、前記換気装置により内気の排出が行われていれば前記通気調整装置を前記非通気状態とする。
【0024】
換気装置により外気の取り込みが行われている場合、シャッタケースの内部を通じて建物内空間の空気を屋外へ排出することが可能となり、換気装置により内気の排出が行われている場合、シャッタケースの内部を通じて外気を建物内空間へ取り込むことが可能となる。したがって、第8の発明のように、シャッタカーテンが開放状態にある場合にシャッタケースの内部を通じて内気の排出が行われることにより、シャッタケースの内部に存在しているゴミ等やシャッタカーテンに付着しているゴミ等を屋外へ排出することができる。また、シャッタカーテンが開放状態にある場合にシャッタケースの内部を通じての外気の導入が停止されることにより、シャッタカーテンに付着しているゴミ等が建物内空間へ流れ込むことを回避できる。
【0025】
第9の発明では、前記通気調整装置は、前記通気路を前記建物内空間側から閉鎖する閉鎖体を有しており、該閉鎖体にて前記通気路を閉鎖することにより前記非通気状態となる。
【0026】
第9の発明によれば、通気路は建物内空間側から閉鎖体により閉鎖されるため、人が建物内空間側から通気路に手や棒などを差し込むことを抑止できる。そのため、シャッタカーテンの開閉動作が行われている場合にあっても、シャッタケースの内部を通じて通気が行われる構成において安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本実施形態における居室の窓部周辺の構成を示す図。
【図2】通気制御処理の処理手順を示すフローチャート。
【図3】シャッタケースの内部における空気の流れについて説明するための図。
【図4】別の窓部周辺の構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、建物内空間の通気を行う通気システムが構築された建物において本発明を具体化している。図1は居室11の窓部15周辺の構成を示す図である。なお、図1には通気システムに関する電気的な構成を示すブロック図が含まれている。
【0029】
図1に示すように、住宅等の建物10には建物内空間としての居室11が設けられており、居室11は例えば寝室になっている。居室11と屋外空間とを仕切る外壁12には、開口部としての窓部15が形成されており、窓部15には引き違い式のサッシ戸21と、サッシ戸21を支持する上下一対のレール部22設けられている。サッシ戸21はレール部22に沿って水平方向に移動することにより窓部15の開閉を行う。
【0030】
窓部15には、サッシ戸21の屋外側にシャッタ装置31が設けられている。シャッタ装置31は、サッシ戸21に沿うようにして昇降するシャッタカーテン32と、シャッタカーテン32を巻回した状態で収納するシャッタケース33とを有している。シャッタカーテン32は、横長形状のスラット34を複数有するスラット式シャッタカーテンとなっており、それらスラット34は上下に並んでいる。シャッタカーテン32は、各スラット34が一体的に上下に移動することにより昇降し、その昇降によって窓部15を開閉する。また、シャッタ装置31には、シャッタカーテン32を上下方向に案内するガイドレール(図示略)が設けられている。
【0031】
シャッタケース33は、横長箱状に形成されており、窓部15の上方において外壁12の屋外面に対して取り付けられている。シャッタケース33の内部には、シャッタカーテン32を巻回した状態で収納する収納スペース37が形成されており、収納スペース37には回転することでシャッタカーテン32の巻き取り及び繰り出しを行う巻取ドラム38が設けられている。この場合、シャッタカーテン32はシャッタケース33に収納されることにより開放状態となり、シャッタケース33から繰り出されることにより閉鎖状態となる。
【0032】
シャッタケース33には、収納スペース37からシャッタカーテン32を出入りさせるカーテン出入口39が形成されており、カーテン出入口39はシャッタケース33の下面において下方を向いて開放されている。この場合、シャッタケース33に雨が降りかかってもカーテン出入口39からは雨滴がシャッタケース33の内部に入り込みにくくなっている。
【0033】
シャッタ装置31には、巻取ドラム38を回転させる巻取駆動部41と、スラット34を開閉させるスラット駆動部42とが設けられている。巻取駆動部41及びスラット駆動部42はそれぞれ電気モータを含んで構成されており、巻取駆動部41は駆動されることでシャッタカーテン32を昇降させ、スラット駆動部42は駆動されることで各スラット34を個別に開閉させることが可能となっている。
【0034】
居室11には、換気を行う換気ファン45が設けられている。換気ファン45は、居室11と屋外とを連通する換気ダクト46に対して設けられている。換気ファン45は電気モータを含んで構成されており、回転方向の切り替えが可能な構成となっている。換気ダクト46を介して屋外から居室11へ外気を取り込む給気運転と、換気ダクト46を介して居室11から屋外へ内気を排出する排気運転とを切り替えることが可能となっている。
【0035】
なお、居室11においてサッシ戸21により窓部15が開放されていると、その窓部15を通じた通気が行われる。ただし、サッシ戸21が開放状態にあってもシャッタ装置31においてシャッタカーテン32が閉鎖状態にあり且つスラット34が閉鎖状態にあると窓部15を通じた通気は行われない。つまり、サッシ戸21と、シャッタカーテン32及びスラット34のうち一方とが開放状態にあれば窓部15を通じた通気が行われる。
【0036】
本実施形態では、シャッタケース33の内部を通じて通気を行う通気システムが構築されており、サッシ戸21及びシャッタ装置31の少なくとも一方により窓部15が非通気状態とされていてもシャッタケース33の内部を通じて居室11の換気を行うことができるようになっている。
【0037】
まず、シャッタケース33の内部を通じて通気が行われる構成について説明する。シャッタケース33には、外壁12と対向する部分にケース側開口部51が形成され、外壁12には、シャッタケース33と対向する部分に外壁側開口部52が形成されており、それら開口部51,52により収納スペース37と居室11とが連通されている。この場合、シャッタケース33において、収納スペース37はカーテン出入口39を介して屋外に通じているとともに、ケース側開口部51及び外壁側開口部52を通じて居室11に通じているため、屋外と居室11との通気を行う通気路となっている。収納スペース37においては、シャッタケース33の内周面と、巻取ドラム38の外周面又は巻取ドラム38に巻回されたシャッタカーテン32の外周面との間が通気スペースとなっている。
【0038】
居室11には、外壁側開口部52を開閉する開閉装置55が設けられている。開閉装置55は、板状に形成された開閉体56と、開閉体56を開閉駆動する開閉駆動部57とを有している。開閉体56は外壁12に対して軸支されており、回動することで外壁側開口部52を開閉する。
【0039】
次に、通気システムに関する電気的な構成について説明する。
【0040】
通気システムには、制御手段としてのコントローラ61が設けられている。コントローラ61は、CPUや各種メモリからなるマイクロコンピュータを含んで構成されており、通気システムに関する情報を記憶する記憶部62を有している。コントローラ61には、人により入力操作が行われる操作装置64と、サッシ戸21の開閉状態を検出するサッシ戸センサ65と、シャッタカーテン32の開閉状態を検出するシャッタセンサ66とが接続されており、操作装置64、サッシ戸センサ65及びシャッタセンサ66は検出信号をコントローラ61に対して出力する。
【0041】
操作装置64は、シャッタケース33を通じての通気実施に関しての入力操作や、シャッタカーテン32の開閉実施に関する入力操作、スラット34の開閉実施に関する入力操作、換気ファン45の運転実施に関する入力操作が行われるようになっており、例えば居室11の壁面に対して取り付けられている。入力操作により入力された情報は記憶部62に記憶される。
【0042】
サッシ戸センサ65は、サッシ戸21の施錠装置に設けられており、例えば施錠装置の施錠状態を検出するセンサとなっている。この場合、コントローラ61は、サッシ戸21が施錠されている旨の信号をサッシ戸21が閉鎖されている旨の信号であると判定し、サッシ戸21が解錠されている旨の信号をサッシ戸21が開放されている旨の信号であると判定する。
【0043】
シャッタセンサ66は、シャッタ装置31に設けられており、例えば巻取ドラム38の回転を検出するセンサとなっている。この場合、コントローラ61は、シャッタセンサ66の検出信号に基づいて、シャッタカーテン32の閉鎖状態を基準とした巻取ドラム38の回転数を算出するとともに、メモリ等にあらかじめ記憶されている回転数とシャッタカーテン32の開放量との相対関係を示すデータに基づいて、シャッタカーテン32の開放量を算出する。
【0044】
コントローラ61には、シャッタ装置31の巻取駆動部41、スラット駆動部42、開閉装置55の開閉駆動部57、換気ファン45が接続されている。コントローラ61は、操作装置64への入力操作に基づいて指令信号を出力し、巻取駆動部41、スラット駆動部42及び換気ファン45の動作制御を行う。つまり、人が操作装置64を操作した内容に従って、シャッタカーテン32の開閉やスラット34の開閉、換気ファン45の給気運転、排気運転を行わせる。また、コントローラ61は、シャッタ装置31や換気ファン45の動作内容に基づいて指令信号を出力し、開閉駆動部57の動作制御を行う。なお、シャッタ装置31や換気ファン45の動作内容に関する情報は通気システムに関する情報として記憶部62に記憶される。
【0045】
ここで、コントローラ61により実行される通気制御処理について、図2のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、コントローラ61は、この制御処理を所定の時間周期で繰り返し行う。
【0046】
図2において、ステップS11では、サッシ戸センサ65及びシャッタセンサ66の各検出信号を取得する。また、記憶部62から通気システムに関する情報を読み込む。さらに、シャッタセンサ66の検出信号に基づいてシャッタカーテン32の開放状態を判定する。ステップS12では、シャッタカーテン32が開閉動作中であるか否かを判定する。ここでは、巻取駆動部41を駆動させているか否かを判定し、巻取駆動部41を駆動させているのであればシャッタカーテン32が開閉動作中であるとして、ステップS15に進み、開閉装置55を閉鎖状態として外壁側開口部52を閉鎖させる。この場合、人が居室11側から外壁側開口部52に手や棒などを差し込むことができない状態となる。
【0047】
ステップS13では、サッシ戸センサ65の検出信号に基づいて、サッシ戸21が開放されているか否かを判定する。サッシ戸21が開放されている場合、窓部15を通じて通気が行われているため、シャッタケース33を通じて通気を行う必要がないとして、ステップS15に進み、開閉装置55を閉鎖状態とする。
【0048】
シャッタカーテン32が開閉動作中でなく且つサッシ戸21が閉鎖されている場合、ステップS14に進み、換気ファン45が運転中であるか否かを判定する。換気ファン45が運転中でない場合、居室11内の換気が行われにくいため、シャッタケース33を通じて通気を行う必要がないとして、ステップS15に進み、開閉装置55を閉鎖状態とする。
【0049】
換気ファン45が運転中である場合、ステップS16に進み、シャッタカーテン32が開放状態にあるか否かを判定する。ここでは、シャッタセンサ66の検出信号に基づいてシャッタカーテン32の開放量を算出するとともに、その開放量に基づいてシャッタカーテン32が開放状態にあるか否かを判定する。なお、シャッタカーテン32は、窓部15全体を閉鎖する状態である場合に閉鎖状態にあるとし、閉鎖状態に比べて少しでも開放されていれば(開放量がゼロでなければ)開放状態にあるとする。ステップS17では、換気ファン45の運転は給気運転であるか否かを判定する。
【0050】
シャッタカーテン32が開放状態にあり、且つ換気ファン45の運転が給気運転でない場合(換気ファン45の運転が排気運転である場合)、ステップS15に進み、開閉装置55を閉鎖状態とする。つまり、シャッタカーテン32がシャッタケース33に収納されている場合、収納スペース37を通じての居室11への外気の取り込みを行わせない。
【0051】
シャッタカーテン32が開放状態にあり且つ換気ファン45の運転が給気運転である場合、ステップS18に進み、開閉装置55を開放状態として外壁側開口部52を開放させる。つまり、シャッタカーテン32がシャッタケース33に収納されている場合、収納スペース37を通じて居室11内の空気を屋外へ排出する。
【0052】
シャッタカーテン32が開放されていない場合(ステップS16がNO判定の場合)、ステップS18に進み、開閉装置55を閉鎖状態とする。つまり、シャッタカーテン32がシャッタケース33に収納されていない場合、収納スペース37を通じての内気の排出及び外気の取り込みの両方を行うことが可能となっている。
【0053】
次に、通気制御処理の実行に伴うシャッタケース33の収納スペース37による通気について、図3を参照しつつ説明する。図3はシャッタケース33の内部における空気の流れについて説明するための図である。なお、図3においては、サッシ戸21により窓部15が閉鎖されている場合を図示している。
【0054】
図3(a)に示すように、シャッタカーテン32が閉鎖状態にあり、且つ換気ファン45の排気運転により居室11が屋外の大気圧に対して負圧となっている場合、開閉装置55が開放状態とされると、シャッタケース33の収納スペース37を通じて外気が居室11に導入される。この場合、収納スペース37において空気の流れは屋内向きとなるが、屋外に露出しているシャッタカーテン32に雨滴や砂、ゴミ、埃などの付着物Zが付着していても、その付着物Zが収納スペース37に存在するわけではないため、その付着物Zが外気とともに収納スペース37を通じて居室11に入り込むということは生じにくくなっている。
【0055】
また、シャッタカーテン32が閉鎖状態にあり、換気ファン45の給気運転により居室11が正圧となっている場合、開閉装置55が開放状態とされると、シャッタケース33の収納スペース37を通じて居室11の空気が屋外へ排出される。この場合、収納スペース37において空気の流れは屋外向き(図3(a)とは逆向き)となり、付着物Zが居室11に入り込むということはより一層生じにくくなっている。なお、この場合、シャッタケース33の収納スペース37にゴミ等が存在していれば、そのゴミ等は内気と一緒に屋外へ排出されることになる。
【0056】
図3(b)に示すように、シャッタカーテン32が開放状態にあり且つ居室11が負圧となっている場合、開閉装置55が閉鎖状態とされると、シャッタケース33の収納スペース37を通じての通気は行われない。この場合、シャッタカーテン32に付着した付着物Zが収納スペース37に存在していても、その付着物Zが居室11内に導入されることを回避できる。
【0057】
また、シャッタカーテン32が開閉動作中である場合、図3(b)と同様に開閉装置55が閉鎖状態とされる。例えば、開閉装置55が開放状態にある場合に、シャッタカーテン32の開閉を行う旨の入力操作が操作装置64に対して行われると、開閉装置55が閉鎖状態に移行してからシャッタカーテン32の開閉動作が行われる。ここで、巻取ドラム38の回転の勢いやシャッタカーテン32の振動により付着物Zがシャッタカーテン32から離間して収納スペース37で浮遊しやすいと考えられるため、開閉装置55が開放状態とされると付着物Zが居室11に放出されることになる。これに対して、シャッタカーテン32の開閉動作中には開閉装置55を閉鎖状態とすることにより、収納スペース37から居室11に付着物Zが放出されることを回避できる。
【0058】
なお、シャッタケース33の内周面に付着するなどして収納スペース37に存在しているゴミ等についても、シャッタカーテン32の開閉動作中には収納スペース37にて浮遊することが想定されるが、収納スペース37の通気を停止させることによりそのゴミ等が居室11に放出されることを回避できる。
【0059】
図3(c)に示すように、シャッタカーテン32が開放状態にあり且つ居室11が正圧となっている場合、開閉装置55が開放状態とされると、シャッタケース33の収納スペース37を通じて居室11の空気が屋外へ排出される。この場合、収納スペース37において空気の流れは屋外向きとなり、収納スペース37に存在している付着物Zや付着物Zとは別のゴミ等が空気と一緒に屋外へ排出される。これにより、収納スペース37の空気を清浄に保つことができる。
【0060】
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
【0061】
シャッタカーテン32の開閉状態に合わせて開閉装置55により外壁側開口部52が適宜開放されるため、居室11の換気が好適に行われる。具体的には、シャッタカーテン32の開閉動作が行われている場合に外壁側開口部52が閉鎖されるため、シャッタカーテン32に付着しているゴミや埃などの付着物が居室11に取り込まれることを回避できる。ここで、シャッタカーテン32の開閉動作はシャッタカーテン32が巻取ドラム38に巻き取られることで行われるため、シャッタカーテン32の開閉動作が行われていない場合に比べて、シャッタカーテン32に付着しているゴミや埃などがシャッタカーテン32から離脱して収納スペース37にて浮遊する可能性が高い。したがって、シャッタカーテン32の開閉動作が行われている場合に収納スペース37を通じての通気が停止されることは、ゴミや埃が居室11に入ることを抑止する上で効果的である。
【0062】
また、開閉装置55は開閉体56により外壁側開口部52を居室11側から閉鎖するため、巻取ドラム38の回転中に人が手や棒などをシャッタケース33の内部(収納スペース37)に差し込むことを抑止できる。これにより、シャッタケース33の内部を通じての換気が行われる際の安全性を高めることができる。
【0063】
シャッタカーテン32が開放状態にあってシャッタケース33に収納されている場合、換気ファン45が給気運転中であることを条件としてシャッタケース33の収納スペース37を通じての通気が行われる。この場合、収納スペース37を介して内気の排出が行われるため、シャッタカーテン32に付着しているゴミや埃などを内気と一緒に屋外へ放出することができる。
【0064】
また、シャッタカーテン32がシャッタケース33に収納されている場合、換気ファン45が排気運転中であると収納スペース37を通じての通気が停止される。これにより、シャッタカーテン32に付着しているゴミや埃などが、収納スペース37を介して居室11に取り込まれる外気と一緒に居室11に流れ込むことを回避できる。
【0065】
シャッタカーテン32が閉鎖状態にあってシャッタケース33に収納されていない場合、換気ファン45が給気運転中であるか否かに関係なく収納スペース37を通じての通気が行われる。この場合、シャッタカーテン32に付着しているゴミや埃が収納スペース37に存在していないため、それらゴミや埃が居室11に流れ込まない。したがって、居室11の換気を好適に行うことができる。
【0066】
シャッタケース33の収納スペース37を通じて居室11の換気が行われるため、換気に際してシャッタカーテン32やサッシ戸21により窓部15を開放させる必要がなく、さらにはスラット34を開放させる必要もない。また、例えば不審者がシャッタケース33の収納スペース37から居室11に侵入できるわけもなく、通気を行っている状態で不審者の侵入を抑止できる。したがって、シャッタカーテン32やサッシ戸21、スラット34を開放させて換気が行われる構成に比べて、窓部15における防犯性能を高めることができる。
【0067】
シャッタケース33が窓部15の上方に取り付けられているため、シャッタケース33の収納スペース37と居室11とを連通する外壁側開口部52も窓部15の上方に設けられている。この場合、人が手を伸ばしても外壁側開口部52に届きにくくなっており、シャッタケース33の収納スペース37を通じての換気に際しての安全性が高められている。また、外壁側開口部52はシャッタケース33の居室11側に形成されているため、外壁側開口部52を極力大きくすることができる。これは、外壁12においてシャッタケース33が取り付けられている部分という通常はデッドスペースになってしまう位置に外壁側開口部52が配置されているためである。したがって、例えば、外壁12において屋外側及び屋内側の両方に障害物がない位置に通気口が形成されている場合に比べて、シャッタケース33の収納スペース37を通じて通気を行う構成は通気量を大きくすることができる。
【0068】
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
【0069】
(1)通気調整装置としての開閉装置55は、シャッタケース33の収納スペース37を通じての通気を実行及び停止することが可能であればよい。つまり、通気を可能とする通気状態及び通気を停止する非通気状態のいずれかとなる構成であればよい。例えば、開閉装置55の開閉体56がシャッタケース33のケース側開口部51を開閉する構成や、開閉体56がシャッタケース33のカーテン出入口39を開閉する構成とする。これらの構成であっても、収納スペース37を通じての通気を実行及び停止することが可能となる。
【0070】
また、開閉装置55は、開閉体56の開放角度を調整可能な構成であってもよい。この場合、開閉体56の開放角度が調整されることによりシャッタケース33の収納スペース37による通気量を調整することが可能となる。つまり、居室11の換気量を調整することが可能となる。
【0071】
(2)シャッタケース33には、収納スペース37を屋外側に開放する開口部がカーテン出入口39とは別に形成されていてもよい。
【0072】
(3)収納スペース37を居室11側に開放するためにシャッタケース33に形成されたケース側開口部51は、通気ダクトを通じて居室11に通じていてもよく、外壁側開口部52を介することなく直接的に居室11に通じていてもよい。ケース側開口部51が直接的に居室11に通じている構成としては、外壁12に形成された開口部にシャッタケース33が嵌め込まれており、シャッタケース33における屋内側の側面が居室11に露出している構成が挙げられる。この場合、開閉装置55は、開閉体56がケース側開口部51を開閉するようにシャッタケース33に対して設けられていることが好ましい。
【0073】
(4)ゴミや埃、虫、花粉、砂などを除去するフィルタがシャッタケース33の収納スペース37に対して設けられていてもよい。例えば、図4(a)に示すように、開閉装置55の屋外側に防塵フィルタ71が設けられている構成とする。なお、図4(a)は窓部15周辺を居室11側から見た斜視図である。
【0074】
居室11において、防塵フィルタ71を居室11側から覆うカバー部材72が外壁12の屋内面に対して取り付けられており、防塵フィルタ71及びカバー部材72は外壁側開口部52の屋内側に配置されている。この場合、カバー部材72には外壁側開口部52に連通する連通口(図示略)が形成されており、その連通口に対して開閉装置55が設けられている。
【0075】
図4(b)に示すように、防塵フィルタ71はカバー部材72の内部において支持部材73により支持されている。支持部材73には居室11側へ突出したガイド部75が設けられており、防塵フィルタ71にはガイド部75が挿入される挿入口76が形成されている。この構成によれば、挿入口76にガイド部75を挿入させるだけで防塵フィルタ71をガイド部75に対して容易に固定できる。これは、窓部15の上方という固定作業が困難になる場所において効果的である。また、開閉装置55及びカバー部材72を外壁12から取り外した状態において、防塵フィルタ71を別の防塵フィルタ71と取り替える作業を容易に行うことができる。したがって、季節や天気に合わせて複数の種類の防塵フィルタ71を使い分けることや、汚れた防塵フィルタ71を新規の防塵フィルタ71に取り替えることが容易となる。
【0076】
なお、防塵フィルタ71は洗浄することが可能となっており、網目に付着したゴミなどを洗い流すことで防塵フィルタ71における通気量の低下を抑制できる。
【0077】
(5)通気調整装置としての開閉装置55の動作制御は、シャッタカーテン32のスラット34の開閉状態に基づいて行われてもよい。この場合、コントローラ61は、例えばスラット34が開放状態にある場合に、窓部15におけるスラット34の間の隙間を通じて通気が行われるためシャッタケース33の内部を通じての通気を行う必要がないとして、開閉装置55を閉鎖状態とする。また、スラット34が閉鎖状態にある場合に、シャッタケース33の内部を通じての通気を行う必要があるとして、開閉装置55を開放状態とする。
【0078】
(6)居室11には、外気を居室11に取り込む給気ファンや内気を屋外に排出する排気ファンが設けられていてもよい。
【0079】
(7)通気調整装置としての開閉装置55の動作制御が建物内の環境や屋外の環境に基づいて行われてもよい。例えば、居室11の温度を検出する建物内温度センサと、外気温度を検出する外気温度センサと、屋外における風速を検出する風速センサと、日時を計測するタイマとが設けられており、コントローラ61が各センサやタイマの検出信号に基づいて開閉装置55やシャッタ装置31、換気ファン45の動作制御を行う構成とする。なお、タイマは暦カウンタとしてシャッタ装置31に内蔵されていてもよい。
【0080】
コントローラ61は、例えば、タイマにより計測した現在時刻が夜間時間帯にあり、あらかじめ設定された目標温度に対する温度差が居室11の温度より外気温度の方が小さい場合に、シャッタカーテン32を閉鎖、且つスラット34を閉鎖の状態とし、換気ファン45に排気運転を行わせるとともに開閉装置55を開放状態とする。この場合、夜間において窓部15における防犯性能が低下することを回避しつつ、シャッタカーテン32の内部を通じて外気を取り込むことにより居室11の温度調整を行うことができる。
【0081】
また、コントローラ61は、風速センサにより検出された風速が所定値より大きい場合、シャッタカーテン32を閉鎖、且つスラット34を閉鎖の状態とし、開閉装置55を開放状態とする。この場合、窓部15から強風が居室11内に吹き込むことを回避しつつ、シャッタカーテン32の内部を通じて外気を居室11に取り込むことができる。また、この場合、換気ファン45の運転を行わなくても、風圧によりシャッタカーテン32の内部を通じて居室11の自然換気が行われる。
【0082】
コントローラ61は、建物10内に人がいるか否かの判定を行い、人がいない場合に、シャッタカーテン32を閉鎖させてスラット34を閉鎖状態とし、開閉装置55を開放状態とする。これにより、人が不在である場合に建物10の防犯性能を低下させることなく居室11の換気を行うことができる。
【0083】
コントローラ61は、冬季などの寒い時期において、外気温度が所定温度(例えば23℃)より低い場合に開閉装置55を閉鎖状態とする。この場合、シャッタカーテン32の内部を通じた居室11の換気が停止し、冷たい外気が居室11に導入されることや暖かい内気が屋外に排出されることを回避できる。この場合、意図しない換気が行われることを回避でき、ひいては居室11を快適に利用することができる。
【0084】
コントローラ61は、夏季などの暑い時期において、外気温度が所定温度(例えば23℃)より高い場合に開閉装置55を閉鎖状態とする。この場合、温かい外気が居室11に導入されることや涼しい内気が屋外へ排出されることを回避できる。なお、コントローラ61は居室11の温度が所定時間(例えば1分)で所定温度(例えば2℃)以上低下した場合に、居室11に設置されたエアコンの冷房運転が行われていると判定し、開閉装置55を閉鎖状態とする。
【0085】
(8)シャッタケース33は、窓部15の周辺における窓部15の下方や側方に設けられていてもよい。
【符号の説明】
【0086】
10…建物、11…建物内空間としての居室、12…外壁、15…窓部、31…シャッタ装置、32…シャッタカーテン、33…シャッタケース、45…給気ファン及び換気装置としての換気ファン、46…別の通気路としての換気ダクト、55…通気調整装置としての開閉装置、61…制御手段及び判定手段としてのコントローラ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外壁に形成された窓部の開閉を行うシャッタカーテンと、該シャッタカーテンを収納するシャッタケースとを有するシャッタ装置が設けられている建物に適用され、
前記シャッタケースの内部には、建物内空間及び屋外空間を連通する通気路が形成され、
前記通気路を通じて通気を行わせる通気状態及び該通気を停止させる非通気状態のいずれかとなる通気調整装置と、
前記シャッタカーテンの開閉状態に基づいて前記通気調整装置の動作制御を行う制御手段と
を備えていることを特徴とする建物の通気システム。
【請求項2】
前記制御手段は、前記シャッタカーテンの開閉動作が行われている場合に前記通気調整装置を前記非通気状態とすることを特徴とする請求項1に記載の建物の通気システム。
【請求項3】
前記制御手段は、前記シャッタカーテンが開放状態にある場合に前記通気調整装置を前記非通気状態とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物の通気システム。
【請求項4】
前記制御手段は、前記シャッタカーテンが閉鎖状態にある場合に前記通気調整装置を前記通気状態とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の建物の通気システム。
【請求項5】
前記通気路における空気の流れの向きを判定する判定手段を備え、
前記制御手段は、前記判定手段により前記通気路における空気の流れの向きが屋外向きであると判定された場合に、前記通気調整装置を前記通気状態とすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の建物の通気システム。
【請求項6】
前記判定手段は、前記屋外空間の気圧に対して前記建物内空間が正圧である場合に前記通気路における空気の流れの向きが屋外向きであると判定することを特徴とする請求項5に記載の建物の通気システム。
【請求項7】
前記通気路とは別の通気路を通じて前記建物内空間に外気を取り込む給気ファンを備え、
前記判定手段は、前記給気ファンが駆動している場合に前記建物内空間が正圧であるとして前記通気路における空気の流れの向きが屋外向きであると判定することを特徴とする請求項6に記載の建物の通気システム。
【請求項8】
外気の取り込み又は内気の排出を行うことで前記建物内空間の換気を行う換気装置が設けられている建物に適用され、
前記制御手段は、前記シャッタカーテンが開放状態にある場合に、前記換気装置により外気の取り込みが行われていれば前記通気調整装置を前記通気状態とし、前記換気装置により内気の排出が行われていれば前記通気調整装置を前記非通気状態とすることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の建物の通気システム。
【請求項9】
前記通気調整装置は、前記通気路を前記建物内空間側から閉鎖する閉鎖体を有しており、該閉鎖体にて前記通気路を閉鎖することにより前記非通気状態となることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の建物の通気システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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