説明

建設機械の燃料タンク

【課題】燃料タンクから吹きこぼれた燃料を確実に車体外方へ誘導するようにして、車体中央側へ流れ出ることによる不測の事態の発生を回避する。
【解決手段】燃料タンク本体6の上面に上方へ向けて突設されるエア抜き管7を設けたものにおいて、エア抜き管7の周囲にそのエア抜き管7から溢れ出た燃料を集める堰13を設け、この堰13の車体外方側の側部に開口部14を設けて、エア抜き孔から燃料が溢れ出た場合にその溢れ出た燃料を車体外側方へ誘導する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧ショベルなどの建設機械の燃料タンクに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、油圧ショベルなどの建設機械においては、上部旋回体の後部にエンジンが搭載されるとともに、側部に燃料を貯溜するための燃料タンクが搭載され、この燃料タンクからエンジンに燃料を供給できるようにされている。
【0003】
上記燃料タンクには、通常ガソリンスタンド等において直接燃料を給油できるように、燃料タンク本体の上部に給油口が設置されている。また、現場で作業することの多い建設機械においては、作業中に燃料切れを起こすことがあることから、作業現場に保管されたドラム缶等から燃料を給油することも行われる。このため、この種の建設機械では、燃料タンクに隣接して小型の給油ポンプと給油ホースとが搭載されていて、この給油ポンプを用いてドラム缶等から給油ポンプに燃料の補給が行えるようになっている。
【0004】
ところで、上述のように給油ポンプを用いて燃料タンクに給油を行うようにしたものでは、給油時に燃料が溢れ出るのを防止するために、燃料タンク内の燃料が満タン状態に達したことを検知する液面検知器を設け、この液面検知器からの信号によって自動的に給油ポンプの作動スイッチをOFF作動させて燃料の供給を停止させるようにすることが望ましい。
【0005】
しかしながら、このように燃料タンクの満タン状態で給油ポンプを自動停止させる制御装置を付設した場合でも、その制御装置や液面検知器の破損、故障等によって自動給油停止機能が作動しないことがあり、燃料タンクの上部に設けられたエア抜き孔から燃料が吹きこぼれたり、溢れた燃料が燃料タンクの周辺に流れ出たりすることがあり、センサ、コントローラ類に付着した場合に故障を引き起こす恐れがあるという問題点がある。また、燃料タンクの給油口から手動で給油を行う場合であっても、携帯タンクで燃料の補給を行う場合などに、給油口から燃料の一部がこぼれたり、溢れた燃料が燃料タンクの周辺に流れ出ることがあり、やはり自動給油の場合と同様の問題点がある。
【0006】
なお、本願発明に関連する先行技術として、燃料タンク本体の給油口近傍に、その給油口よりこぼれた燃料を集める凸部を形成するとともに、燃料タンク本体の外周面に、上記凸部で集められた燃料を燃料タンク本体の下方へ流化させる凹溝を形成し、燃料がこぼれたり、溢れても、燃料タンク本体周辺の広い範囲で付着するのを防止するようにした技術が特許文献1において提案されている。
【0007】
しかしながら、この特許文献1に記載の技術では、給油口からこぼれた燃料が確実に凹溝に導かれる構造とはなっておらず、やはり燃料タンク周辺に付着するという問題点を完全に解消することができない。また、燃料タンクの全体形状そのものを変更する必要があって、部分的な変更に留まらないという欠点がある。
【0008】
【特許文献1】実開平6−18044号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、前述のような問題点に鑑みてなされたもので、燃料タンクから吹きこぼれた燃料を確実に車体外方へ誘導するようにして、車体中央側へ流れ出ることによる不測の事態の発生を回避することのできる建設機械の燃料タンクを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を達成するために、第1発明による建設機械の燃料タンクは、
上面に上方へ向けて突設されるエア抜き管を有する建設機械の燃料タンクにおいて、
前記エア抜き管の周囲にそのエア抜き管から溢れ出た燃料を集める堰を設け、この堰の車体外方側の側部に開口部を設けることを特徴とするものである。
【0011】
また、第2発明による建設機械の燃料タンクは、
上面に上方へ向けて突設されるエア抜き管を有する建設機械の燃料タンクにおいて、
前記エア抜き管の周囲にそのエア抜き管から溢れ出た燃料を集める堰を設け、この堰の一側部に、その堰内に集められた燃料を車体外方へ導出する導出管を接続することを特徴とするものである。
【0012】
また、第3発明による建設機械の燃料タンクは、
上面に上方へ向けて突設されるエア抜き管を有する建設機械の燃料タンクにおいて、
前記エア抜き管の上部を車体外方へ向けて屈曲形成することを特徴とするものである。
【0013】
さらに、第4発明による建設機械の燃料タンクは、
上面に上方へ向けて突設されるエア抜き管を有する建設機械の燃料タンクにおいて、
前記エア抜き管に、そのエア抜き管内の燃料を車体外方へ導出する導出管を接続することを特徴とするものである。
【0014】
また、第5発明による建設機械の燃料タンクは、
上面に上方へ向けて突設されるエア抜き管を有する建設機械の燃料タンクにおいて、
前記燃料タンクの上面に、その燃料タンクから溢れ出ようとする燃料を車体外方へ導出する導出管を接続することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
第1発明および第2発明によれば、例えば自動給油装置の何らかの不具合により燃料タンクのエア抜き管から燃料が溢れ出たとしても、その溢れ出た燃料がエア抜き管の周囲に配された堰によって集められ、その堰内に集められた燃料が堰の側部に設けられた開口部(第1発明)もしくは導出管(第2発明)により車体外方へ導出されるので、溢れ出た燃料がセンサやコントローラ類に付着して故障を引き起こすのを回避することができる。
【0016】
第3発明〜第5発明によれば、例えば自動給油装置の何らかの不具合により燃料タンクのエア抜き管から燃料が溢れ出ようとしても、エア抜き管から溢れ出る前に、エア抜き管内の燃料(第3,第4発明)もしくは燃料タンク最上部の燃料(第5発明)が車体外方へ導出されるので、溢れ出た燃料がセンサやコントローラ類に付着して故障を引き起こすのを回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明による建設機械の燃料タンクの具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0018】
〔第1の実施形態〕
図1には、本発明の第1の実施形態に係る燃料タンクが搭載された油圧ショベルの部分斜視図が示され、図2には、同燃料タンクの斜視図が示され、図3には、同燃料タンクの上部拡大斜視図が示されている。
【0019】
本実施形態の油圧ショベルにおいては、履帯により走行される下部走行体が設けられるとともに、この下部走行体の上方に旋回機構部を介して上部旋回体が旋回自在に支持されている。そして、上部旋回体は、図1に示されるように、中央部に配されるセンターフレーム1と、このセンターフレーム1の左右に取り付けられるサイドフレーム2,3とを有する旋回フレーム4を備えている。センターフレーム1は、左右一対のブームブラケット1a,1bを備え、これらブームブラケット1a,1bに図示されないブームの基端部ボスがブームフートピンによって枢支されている。このような構成の旋回フレーム4において、右側のサイドフレーム3上の車体外側部に燃料タンク5が搭載されている。なお、図1、図2で矢印Fにて示す方向が車体前方となる。
【0020】
図2に示されるように、前記燃料タンク5は、車体の外側方に配される外側板6aと、車体の内側方に配される内側板6bと、車体の前方に配される前側板6cと、車体の後方に配される後側板6dと、上面を形成する上面板6eと、底面を形成する底面板6fとにより構成されるとともに、上面板6eと外側板6aおよび内側板6bとのコーナー部が湾曲形成され、全体として略直方体状の箱形状に形成された燃料タンク本体6を備えている。この燃料タンク本体6の上面板6eには、上面板6eと外側板6aとのコーナー部寄りの位置で、前後方向の中央部に、円筒状のエア抜き管7が上方へ向けて突設されている。
【0021】
前記エア抜き管7には、上端開口部に捻じ込み式のキャップ8が着脱自在に取り付けられている。このキャップ8には、そのキャップ8をエア抜き管7に締付け固定した状態で、燃料タンク本体6の内部空間と外気との間で空気の流通がなされるように、その上部に図示されないエア抜き孔が設けられている。
【0022】
燃料タンク本体6の前側板6cの上部にはポンプ連結口9が外方へ向けて突設されている。また、燃料タンク本体6の前方には上面が開閉自在なカバー10aにて覆われたユーティリティボックス10が設けられ、このユーティリティボックス10内に小型の給油ポンプと、この給油ポンプの吸引口に接続される給油ホース(いずれも図示せず)とが収納されている。給油ポンプの吐出口は燃料配管11を介して前記ポンプ連結口9に接続される。給油時には、ユーティリティボックス10内から給油ホースを取り出して、その給油ホースの吸い込み口を燃料の貯留されたドラム缶内に挿入し、給油ポンプを駆動することで、ドラム缶内の燃料は給油ホース、燃料配管11およびポンプ連結口9を介して燃料タンク本体6内に流入される。
【0023】
給油時に燃料が溢れ出るのを防止するために、燃料タンク本体6上部には、その燃料タンク本体6内の燃料が満タン状態に達したことを検知する液面検知器12(図1参照)が設けられており、また、この液面検知器12からの信号によって自動的に給油ポンプの作動スイッチをOFF作動させて燃料の供給を停止させる制御を行う制御装置(自動給油装置)が別途設けられている。こうして、給油ポンプを用いて燃料タンク5内に給油を行う際に、燃料タンク本体6内の燃料が満タン状態に達したことが液面検知器12によって検知されると、給油ポンプが自動的にOFF作動されて燃料がエア抜き管7の上部のエア抜き孔から溢れ出るのが防止される。
【0024】
ところが、自動給油装置の何らかの不具合、例えば液面検知器12の故障や制御装置の誤作動等が生じた場合に、前記エア抜き管7から燃料が溢れ出るという不測の事態が考えられる。このような場合に、万一、溢れ出た燃料が、センサ、コントローラ類に付着すると故障を引き起こす恐れがある。このような事態の発生を未然に防ぐために、本実施形態では、燃料タンク本体6の上面板6e上で、エア抜き管7の周囲に堰13が配されている。この堰13は、図3に拡大して示されるように、エア抜き管7の前側方、後側方および内側方を覆うとともに、外側方に開口部14が形成されるように上面板6e上に溶着により立設され、その高さがキャップ8の上面高さよりも高くなるように形成されている。
【0025】
この堰13の内周面下端部には、スポンジ状のシール部材15が上面板6eの内表面に沿うように配され、そのシール部材15が内側から押え板16にて押さえ込まれて、この押え板16がボルトにて堰13に固着されるように構成されている。こうして、堰13の下端と上面板6eとの隙間から燃料が漏れ出すのを防ぐようにされている。また、堰13の上端にはゴム製のカバー部材17が被せられ、これによってキャップ8の開閉操作時に作業者が手に怪我をしないようにされている。なお、図3で、符号18にて示されるのは、堰13の外周面を取り囲むように配される液面検知器12のためのハーネスである。
【0026】
以上のように構成されているので、自動給油装置の何らかの不具合により燃料タンク5のエア抜き管7を通してその上端部のエア抜き孔から燃料が溢れ出たとしても、その溢れ出た燃料がエア抜き管7の周囲に配された堰13によって集められ、その堰13内に集められた燃料が堰13の外側方に設けられた開口部14を通して車体外方へ導出されるので、溢れ出た燃料が高温状態にある車体中央部のセンサやコントローラ類に付着することがなく、故障が発生するのを未然に防ぐことができる。
【0027】
上述の説明では、給油ポンプを用いた自動給油の場合について説明したが、本実施形態の燃料タンク5においては、キャップ8を取り外して、エア抜き管7の上端部を開口し、このエア抜き管7を給油管として用いて手動により給油することができる。この手動給油の場合にも、誤って給油口(エア抜き管7の開口)から燃料の一部がこぼれたり、溢れた燃料が燃料タンクの周辺に流れ出ることがある。このような場合であっても、給油口からこぼれた燃料を堰13にて集めて、堰13の外側方に設けられた開口部14から車体外方へ導出させることができる。
【0028】
〔第2の実施形態〕
図4には、本発明の第2の実施形態に係る燃料タンクの斜視図(a)およびそのA方向矢視図(b)が示されている。
【0029】
本実施形態の燃料タンク5Aでは、燃料タンク本体6に対して上方へ向けて突設されたエア抜き管7の周囲に、全周を覆うように、エア抜き管7よりやや高さの低い堰13Aを設け、この堰13Aの一側部に、その堰13A内に集められた燃料を車体外方へ導出する導出管19を接続するように構成したものである。この導出管19の先端部は燃料受けに開口するようにするのが良い。
【0030】
このような構成によれば、第1の実施形態と同様、エア抜き管7から溢れ出た燃料を確実に車体外方へ導出することができる。なお、この実施形態の場合も、手動給油に対して適用することができる。
【0031】
〔第3の実施形態〕
図5には、本発明の第3の実施形態に係る燃料タンクの斜視図(a)、図(a)のB方向矢視図(b)および図(a)のC方向矢視図(c)が示されている。
【0032】
本実施形態の燃料タンク5Bでは、燃料タンク本体6に上方へ向けて突設されたエア抜き管7Aを、鉛直管部分7aと傾斜管部分7bとに分割形成するとともに、両管部分7a,7bを溶接接合し、傾斜管部分7bの先端部を車体外方側へ向けるように配置したものである。また、このエア抜き管7Aに隣接して、燃料タンク本体6上に鉛直上向きに手動給油用の給油管20が突設され、この給油管20の上端部にキャップ21が設けられている。ここで、給油管20には、エア抜き孔は設けられていない。
【0033】
このような構成において、自動給油の場合には、手動給油用の給油管20のキャップ21を閉じた状態にして給油を行い、万一、自動給油装置の不具合により燃料が溢れ出る場合には、給油管20からは燃料は漏れることがなく、エア抜き管7Aを通してその上端部のエア抜き孔から燃料が溢れ出ることになる。この場合、エア抜き管7Aの先端(傾斜管部分7bの先端)が車体外方側へ向けられているので、溢れ出た燃料が車体の高温部位に流れ出ることがなく、前記実施形態と同様、故障の発生を未然に防ぐことができる。
【0034】
なお、本実施形態において、給油管20の上端をエア抜き管7Aの上端よりも上方に位置するようにすれば、給油管20を用いての手動給油に際しても、燃料が溢れ出る場合に、その溢れ出た燃料をエア抜き管7Aを通して車体外方へ導くことができる。
【0035】
〔第4の実施形態〕
図6には、本発明の第4の実施形態に係る燃料タンクの斜視図(a)およびそのD方向矢視図(b)が示されている。
【0036】
本実施形態の燃料タンク5Cは、第3の実施形態において、手動給油用の給油管21が設けられておらず、鉛直管部分7aと傾斜管部分7bとに分割形成されたエア抜き管7Aのみが設けられた例である。それ以外の構成については第3の実施形態と同様である。本実施形態において、自動給油に際して燃料が溢れ出る場合には、第3の実施形態と同様、エア抜き管7Aを通してその上端部のエア抜き孔から燃料が溢れ出ることによりその溢れ出た燃料を車体外方へ導くことができる。一方、手動給油を行う場合には、エア抜き管7Aのキャップ8を取り外して、このエア抜き管7Aを給油管として給油することができる。この手動給油の場合にも、誤って給油口(エア抜き管7Aの開口)から燃料の一部が溢れたとしても、その溢れ出た燃料を車体外方へ導くことができる。
【0037】
〔第5の実施形態〕
図7には、本発明の第5の実施形態に係る燃料タンクの斜視図(a)およびそのE方向矢視図(b)が示されている。
【0038】
本実施形態の燃料タンク5Dは、第4の実施形態とその基本構成は同じであるが、エア抜き管7Bが2つの分割管部分の溶接構造ではなく、屈曲構造に形成された点が異なっている。その他の構成および作用・効果については第4の実施形態と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
【0039】
〔第6の実施形態〕
図8には、本発明の第6の実施形態に係る燃料タンクの斜視図(a)およびそのG方向矢視図(b)が示されている。
【0040】
本実施形態の燃料タンク5Eでは、燃料タンク本体6に上方へ向けて突設されたエア抜き管7Cの一側部に、そのエア抜き管7C内の所定の液面まで達した燃料を車体外方へ導出する導出管19Aを接続するように構成したものである。この導出管19Aの先端部にはコック22が設けられている。なお、導出管19Aの先端部は燃料受けに開口される。
【0041】
このような構成によれば、エア抜き管7から溢れ出ようとする燃料を溢れ出る前に導出管19Aを通して車体外方へ導出することができる。また、キャップ8を取り外して、エア抜き管7Cの上端部から手動給油する場合にも、溢れ出ようとする燃料を導出管19Aを通して車体外方へ導出することができる。
【0042】
〔第7の実施形態〕
図9には、本発明の第7の実施形態に係る燃料タンクの斜視図(a)およびそのH方向矢視図(b)が示されている。
【0043】
本実施形態の燃料タンク5Fでは、第6の実施形態において、導出管19Bの基端部を燃料タンク本体6の上面に接続するようにしたものである。なお、導出管19Bの先端部にはコック22が設けられている。
【0044】
このような構成によれば、燃料タンク本体6内の燃料の液面がエア抜き管7内に達する前に導出管19Bを通して車体外方へ導出することができる。また、キャップ8を取り外して、エア抜き管7の上端部から手動給油する場合にも、燃料が溢れ出る前に導出管19Bを通して車体外方へ導出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る燃料タンクが搭載された油圧ショベルの部分斜視図
【図2】第1の実施形態における燃料タンクの斜視図
【図3】第1の実施形態における燃料タンクの上部拡大斜視図
【図4】本発明の第2の実施形態に係る燃料タンクの斜視図(a)およびそのA方向矢視図(b)
【図5】本発明の第3の実施形態に係る燃料タンクの斜視図(a)、図(a)のB方向矢視図(b)および図(a)のC方向矢視図(c)
【図6】本発明の第4の実施形態に係る燃料タンクの斜視図(a)およびそのD方向矢視図(b)
【図7】本発明の第5の実施形態に係る燃料タンクの斜視図(a)およびそのE方向矢視図(b)
【図8】図8には、本発明の第6の実施形態に係る燃料タンクの斜視図(a)およびそのG方向矢視図(b)
【図9】本発明の第7の実施形態に係る燃料タンクの斜視図(a)およびそのH方向矢視図(b)
【符号の説明】
【0046】
1 センターフレーム
2,3 サイドフレーム
5,5A,5B,5C,5D,5E,5F 燃料タンク
6 燃料タンク本体
7,7A,7B,7C エア抜き管
8 キャップ
9 ポンプ連結口
11 燃料配管
12 液面検知器
13,13A 堰
14 開口部
15 シール部材
17 カバー部材
19,19A,19B 導出管
20 給油管
21 キャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面に上方へ向けて突設されるエア抜き管を有する建設機械の燃料タンクにおいて、
前記エア抜き管の周囲にそのエア抜き管から溢れ出た燃料を集める堰を設け、この堰の車体外方側の側部に開口部を設けることを特徴とする建設機械の燃料タンク。
【請求項2】
上面に上方へ向けて突設されるエア抜き管を有する建設機械の燃料タンクにおいて、
前記エア抜き管の周囲にそのエア抜き管から溢れ出た燃料を集める堰を設け、この堰の一側部に、その堰内に集められた燃料を車体外方へ導出する導出管を接続することを特徴とする建設機械の燃料タンク。
【請求項3】
上面に上方へ向けて突設されるエア抜き管を有する建設機械の燃料タンクにおいて、
前記エア抜き管の上部を車体外方へ向けて屈曲形成することを特徴とする建設機械の燃料タンク。
【請求項4】
上面に上方へ向けて突設されるエア抜き管を有する建設機械の燃料タンクにおいて、
前記エア抜き管に、そのエア抜き管内の燃料を車体外方へ導出する導出管を接続することを特徴とする建設機械の燃料タンク。
【請求項5】
上面に上方へ向けて突設されるエア抜き管を有する建設機械の燃料タンクにおいて、
前記燃料タンクの上面に、その燃料タンクから溢れ出ようとする燃料を車体外方へ導出する導出管を接続することを特徴とする建設機械の燃料タンク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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