説明

建設機械への接続アタッチメントのためのモジュラーシステム

建設機械10の延出アーム15,20に対する連結アタッチメント360,512,530,540であって、各モジュールが、標準化されたカップリングアレンジメント55,115を有する。その結果として、各モジュール55,115は、機械10を構成することにおける多大な多用途性を提供するために、他のモジュール55,115と互換性がある。加えて、システムは、様々な異なるモジュールおよびモジュール55,115間のカップリングを遠隔操作するためのメカニズムを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、頑丈な金属切断シャー、プレートシャー、爪、ハンマ、バケット、グラップル、又はコンクリートクラッシャのようなマルチプルツールを取り付けるためのバックホーに取り付けられるように適合された建設又は破壊装置のためのモジュラーシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
以下の議論は、建設装置に言及し、そのような装置はまた、破壊装置、スクラップ処理装置などのものとして言及される。建設機械の記述は、言及されている装置を制限する意図ではない。頑丈な金属切断シャー、プレートシャー、爪、ハンマ、バケット、グラップル、およびコンクリートクラッシャのような破壊装置は、解体現場における様々な仕事のために油圧シリンダによって駆動されるバックホーに取り付けられている。この装置は、スクラップの効率的な切断および処理を提供する。例えば、工業用建築物の解体において、様々な直径のパイプの形態の金属スクラップ、建築用のI梁、チャネル、アングル、シートメタルプレート等は、頑丈な金属シャーによって効率的に切断され、そして処理されなければならない。そのような金属シャーはまた、自動車、台車枠、貨車を減らすことに利用され得る。シャーは、個々の金属スクラップ片の大きさや形状に関係なく、そして、シャーへの大きな損傷もなく、金属スクラップ片を移動させたり切断したりできなければならない。工業用建築物の解体において、コンクリート粉砕機、コンクリートクラッカのようなコンクリート破砕装置はまた、構造物を、容易に処理されその場から取り除かれ得るような処理し易い要素に変えるために用いられる。グラップルは、破片やワークピースの処理が装置の主な機能であるようなところでしばしば利用される。歴史的に、これらの全ての装置は、多大な独立の資本コストを有する独特のツールを表す。その結果として、解体産業は、最もすばらしい機能性と用途を有しうる1つのタイプのツールを発展させる傾向にあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般に、バックホーのような建設装置は、油圧的で操作されるブームが取り付けられるトラクタによって作り上げられ、そして、ブームには油圧で操作されるスティックが取り付けられている。建設装置の各製造業者は、それらの装置のための様々なアタッチメントを提供するが、しかし、これらのアタッチメントは、その製造業者の装置のみに適合する。その結果として、そのようなアタッチメントを購入することは、建設装置の単一の製造業者への献身的な約束を要求するだけでなく、さらに、もし、特定の製造業者が、装置の所有者によって必要とされ得る特定のアタッチメントを提供しない場合に、装置の所有者に多大な不利を与えることになる。あるアタッチメントがある製造業者によって創られ、他のアタッチメントが別の製造業者によって作られるため、2つの別な建設機械を所有し、維持することは装置の所有者によって非効率的で、コストがかかることになる。
【0004】
加えて、異なる建設作業は、異なる建設機械の構成と装置の製造業者への依存を求め、特定の建設機械にとって可能な、限定された数の構成のみが存在し得る。結局、機械の所有者は、異なる構成を望み、そして装置の製造業者に近づき、特注の部分に関する特別なサービスを頼むことになる。これは、ひどく高価なものになり得る。
【0005】
異なる製造業者からの様々な建設機械の使用に適合し得る単一のセットのアタッチメントの柔軟性を機械の所有者に提供することが設計に必要とされる。さらに、建設機械の効率を最大にすることによって、望ましい手順でアタッチメントを構成するための柔軟性を機械の所有者が有し得る設計が必要とされる。最後に、建設機械に取り付けられる複数の異なるアタッチメントを利用することによって建設機械の多用途性を最大にすることが機械の所有者にとって可能になるような設計が必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
複数のモジュールのいずれか1つを建設機械の延出アームに連結するモジュラーシステムは、a)延出アームの端部に固定されるウィングであって、標準化された近接取付アレンジメントを有するウィング、b)複数のモジュールであって、各モジュールがウィングに交換可能に固定されるように、各モジュールが、標準化された近接カップリングアレンジメントに連結されるように適合された標準化された遠心カップリングアレンジメントを伴う第1端部を有するモジュール、を含む。
【0007】
複数のモジュールのいずれか1つと共に、建設機械の延出アームに結合するためのモジュラーシステムにおける使用のために、本発明はまた、モジュールを固定するための、自動的に作動されるカップリングシステムに導かれる。
【0008】
本発明のもう1つの実施形態は、建設機械の延出アームに対する連結のためのモジュールに導かれる。モジュールは、第1端部に関係する近接カップリングアレンジメントおよび第2端部に関係する遠心カップリングアレンジメントを伴う第1端部および第2端部を伴う本体を有する。遠心カップリングアレンジメントは、ホールパターンを伴うプレートを有し、近接カップリングアレンジメントは、位置合わせされた調整ホールパターンを伴う一致プレートを有する。取付アレンジメントは、同一な、固定される遠心取付アレンジメントまたは近接取付アレンジメントのうちの1つを有する第2モジュールが固定されるように、好適なものとなっている。
【0009】
本発明のもう1つの実施形態は、建設ツールの延出アーム上に構造モジュールを遠隔的にロックするための方法に導かれる。アームおよびモジュールは、それぞれ、油圧シリンダによって駆動される共通のリテンションピンを受けるように適合される、調整ホールパターンを有する。その方法は、a)アームおよびモジュールのホールパターンを位置合わせするステップ、b)構造モジュールを延出アームに固定することにより、リテンションピンを、各パターンの孔に係合するように動かす油圧シリンダを作動するステップを含む。
【0010】
本発明のもう1つの実施形態は、第1モジュールを延出アームの標準化されたカップリングアレンジメントに取り付けるステップ、延出アームからの第1モジュールを取り除くステップ、そして、延出アームに対して標準化された同一のカップリングアレンジメントを有する第2モジュールを取り付けるステップを含む、建設機械の延出アームに構造モジュールを相互交換可能に固定する方法に導かれる。
【0011】
本発明のこれらの、および他の利点は、同様な参照符号が、同様な要素を表す、参照された実施形態の記載において明確とされるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は、油圧シリンダ(図示せず)とともにトラクタ12に取り付けられ、トラクタ12上で旋回される延出アームまたはブーム15を有するトラクタ12を含む建設機械10を例示する。ブーム15に取り付けられているのは、ブーム15とスティック20の間に取り付けられる油圧シリンダ25によって操作される延出アームまたはスティック20である。スティックピボットアタッチメントポイント30は、スティックリンケージアタッチメントポイント35とともに、他のツール及びアクセサリがスティック20に取り付けられ得るアタッチメントのポイントを提供する。油圧シリンダ40は、接続リンケージ45とともに、そこに取り付けられたアクセサリを操作するために、スティックリンケージアタッチメントポイント35を動かすように作動する。スティックピボットアタッチメントポイント30およびスティックリンケージアタッチメントポイント35は、特定の製造業者からのアクセサリ又はツールを、他の製造業者のスティックに取り付けるための互換性を有しないように、ある製造業者と他の製造業者とで大きく異なり得るということに注意することが重要である。
【0013】
図2に注目すると、本発明は、スティックウィング50の使用を通じてスティック20に取り付けられ得る異なる機能的なモジュールで構成されるモジュラーシステムを提供することによって、この欠点を克服することを目的としている。スティックウィング50の近接端部51は、スティックピボットアタッチメントポイント30およびスティックリンケージアタッチメントポイント35で、スティック20に取り付けられる。スティックウィング50の遠心端部52は、多数のモジュラーアクセサリ又はツールを取り付けるための基礎として使用され得る標準化された近接カップリングアレンジメント55を含む。
【0014】
加えて、そこから延出されているただ1つのブーム15を伴うトラクタ12を有する建設機械10を示す図3および図4に注目すると、油圧シリンダ25によって駆動される、ブームピボットアタッチメントポイント60およびブームリンケージアタッチメントポイント65は、ブームウィング70(図4)の近接端部71を受けるアタッチメントポイントとして使用され得る。再び、ブームウィング70の遠心端部72は、様々な異なるモジュラーアクセサリおよびツールを受けるように適合された、標準化された近接カップリングアレンジメント75を備える。
【0015】
スティックウィング50およびブームウィング70の使用を通じて、製造業者がそのようなアタッチメントおよび/またはツールの全装備を提供しない場合、或いは、機械の所有者が機械の能力を最大にしたいと望む場合、建設機械10についての最大の多用途性を提供することにより、複数の標準化されたアタッチメントおよびツールを受けるように、広範な種々の異なる建設機械を適合させることが可能になる。
【0016】
特に、スティックウィング50の近接端部51またはブームウィング70の近接端部71は、様々な異なる設計のスティックアタッチメントポイントまたはブームアタッチメントポイントに適合するようにカスタマイズされ得る。
【0017】
図5Aおよび5Bは、スティックウィング50の正面図および側面図を例示する。特に、スティックウィング50は、少なくとも2つのプレート80,81を含み、これらは、それぞれこれらに沿って延出され、そしてホールパターン85を決めるために間隔を置いて配置される少なくとも2つの孔82,84を有している。少なくとも2つの対向するプレート80,81は、その上に、取付面86,88を有する。プレート80,81および関係する孔82,84の位置は、スティックウィング50に関する近接カップリングアレンジメントを決めるものである。対向するプレート80,81は、連結要素90の使用を通じて互いに連結されている。
【0018】
加えて、それぞれ対向するプレート80,81は、これらを通じて各プレート上で互いに間隔をおいて配置された連結孔92,94を有する。これらの連結孔92,94のそれぞれの位置および設計は、ある製造業者と他の製造業者のスティックウィング50の連結を提供するものである。スティックウィング50は、連結孔92,94の大きさおよび位置が異なる建設機械についてのスティックのアタッチメントに適合するように設計され得る。機械の所有者にとって、異なる建設機械に適応できるようにそれぞれ設計される、様々な異なるスティックウィング50を持つことが必要とされ得るので、本発明に従うモジュラーシステムは、異なる製造業者からの機械への単一のツールのセットの使用を許容する理由からわかるように、機械の所有者にとって、各建設機械のための特注のツールを購入する必要がなくなるであろう。
【0019】
図6Aおよび6Bは、図3に例示されるブームピボットアタッチメントポイント60およびブームリンケージアタッチメントポイント65に連結されるように設計されたプレート104,106を通じて延出している標準化された近接カップリングアレンジメント75および連結孔100,102を有するブームウィング70の側面図および平面図を例示する。標準化された近接カップリングアレンジメント75は、スティックウィング50について前述した標準化された近接カップリングアレンジメント55と同一のものである。加えて、連結孔100,102は、異なる建設機械の製造業者からのブームについてのアタッチメントポイントに適合するように適切な形状にされ、適切に配置され得る。スティックウィング50と同様に、ブームウィング70は、少なくとも2つの対向するプレート104,106を含み、そして、これらの対向するプレート104,106のそれぞれは、取付面108,110を備え得る。
【0020】
ここで議論される近接カップリングアレンジメントおよび遠心カップリングアレンジメントの典型的な構成が図7Aおよび7Bに例示される。図7Aに注目すると、標準化された近接カップリングアレンジメント55を有するアダプタ210は、もう1つのアダプタ211の標準化された遠心カップリングアレンジメント115に対して、分解等角図で例示される。特に、そして、スティックウィング50およびブームウィング70について使用された参照符号を用いることにより、遠心カップリングアレンジメント55は、両方のプレート80,81を通じて延出される孔82,84によって定められるホールパターン85を伴うプレート80,81を含む。各プレート80,81は、取付面86,88を有する。
【0021】
標準化された遠心カップリングアレンジメント115はまた、離れて配置された孔126,128によって決められたホールパターン124を伴う少なくとも2つの対向するプレート120,122を含む。対向するプレート120,122のそれぞれは、遠心カップリングアレンジメント55の取付面86,88に通常位置合わせされる取付面86,88を有する。近接カップリングアレンジメント55の対向するプレート80,81は、プレート80,81および120,122が結合されたときに、取付面86,130および88,132が互いに近接するように、遠心カップリングアレンジメント115の対向するプレート120,122との好ましい関係において配置される。加えて、孔82,84によって特定される近接カップリングアレンジメント55のホールパターン85は、孔126,128によって決められる遠心カップリングアレンジメント115のホールパターン124に一致する。その結果として、図7Bで例示される遠心カップリングアレンジメント115内で近接カップリングアレンジメント55を固定することにより、近接カップリングアレンジメント55は、リテンションピン140,142,144,146が孔内に挿入され得るように、遠心カップリングアレンジメント115およびホールパターン85,124に結合される。各リテンションピン140,142,144,146は、直径方向に広がる孔140a,142a,144a,146a、およびアダプタを通じて延s延出される調整孔140b,142b,144b,146bを通じて係合されたロッキングピン(図示せず)を受けるために、孔140a,142a,144a,146aを備える。
【0022】
図7Aに例示されるように、遠心カップリングアレンジメント115は、さらに、互いに対向するプレート120,122とともに、それらの間でスロット152,154を決めるように、対向するプレート120,122に隣接して配置される補強プレート148,150をさらに含むことが可能になる。各補強プレート148,150は、スロット152内で対向しているプレートと関係するホールパターン124と同一のホールパターン156を有する。
【0023】
図7Aの検討から、各アダプタモジュール210,211は、標準化された近接カップリングアレンジメント55および標準化された遠心カップリングアレンジメント115を各端部に有する。結果として、複数のアダプタモジュール210,211は、一続きのモジュールとして互いに連結され得る。以下に議論される異なるタイプの各モジュールは、近接カップリングアレンジメント55および遠心カップリングアレンジメント115の一方または両方を有するであろう。結果として、これらのモジュールは、異なるモジュールの制限のほとんどない連結を提供するように、互いに選択され、一致させられ得る。
【0024】
この出願を通じて、特定の構成が、各遠心カップリングアレンジメントおよび各近接カップリングアレンジメントとともに記述されたのであるが、しかし、それは、1つのカップリングアレンジメントに関係する構成を他の構成に関係させることが、完全に可能になる。特に、図7Aに関し、遠心カップリングアレンジメントを参照符号115に関係付けるようにし、近接カップリングアレンジメントを参照符号55に関係付けるようにすることが完全に可能になる。
【0025】
近接カップリングアレンジメント、および、今まで開示された一致する遠心カップリングアレンジメントは、この出願を通じて議論された典型的なアレンジメントであるが、しかし、本発明に使用され得るマルチプルな他のカップリングアレンジメントがあることが望ましい。特に、図8に例示されるように、アレンジメント155が、孔162を伴う掛止プレート160および離れて配置されるフック164を含むことにより、標準化された遠心カップリングアレンジメント155は、標準化された近接カップリングアレンジメント215に一致可能である。遠心カップリングアレンジメント155および近接カップリングアレンジメント215の間の固定カップリングを提供することにより、掛止プレート160のフック164が、ピボットピン170と、延出しているサポートピン172を受けるように位置合わせされた、離れて配置される孔162,168とに係合し得るように、近接カップリングアレンジメント215には、間隔をおいて配置された孔168を伴う被掛止プレート166とピボットピン170と、が含まれる。
【0026】
図9は、遠心カップリングアレンジメント175が近接カップリングアレンジメント180に連結される、もう1つのカップリングアレンジメントをさらに例示している。特に、遠心カップリングアレンジメント175は、孔187を有するプレート185および幅広の突出端部188を含む。突起189は、端部188に対して横に延出する。近接カップリングアレンジメント180には、孔197および一致用幅広受け端部198とを有するプレート195が含まれる。突起189について好適な溝199が、突起189に対応する方向において、端部198内で、横方向に延出する。遠心カップリングアレンジメント175の幅広の突出端部188は、近接カップリングアレンジメント215の、一致用幅広受け端部199とともに近接部に運ばれ、孔187,197は位置合わせされ、そして、突起189は、溝199に係合される。リテンションボルト201は、それから、2つのカップリングアレンジメント175,180の間の固定カップリングを提供するために、孔187,197内に配置される。
【0027】
今までのところで記述されたのは、近接取付アレンジメントと遠心取付アレンジメントとの間でホールパターンに一致する範囲で固定されるピンの使用を通じて、近接取付アレンジメントに固定された遠心取付アレンジメントである。ホールパターンに一致する孔の中でこれらのピンを手動で固定することが完全に可能であるが、近接取付アレンジメントと遠心取付アレンジメントの一致している孔から係合するようにまたは係合しないようにピンが油圧的に作動されるように、この機能を自動化することもまた可能である。
【0028】
特に、そして図10から図13Cに注目すると、自動的に作動されるカップリングシステム300が議論されるであろう。議論のため、図10に示されるように、スティックウィング305は、アダプタ310に取り付けられる。それに沿って延出し、ホールパターン319を決める少なくとも2つの孔316,318を伴う少なくとも1つのプレート314を有するベース312がスティックウィング305に含まれる。
【0029】
図10および図12Aに注目すると、カップリングアレンジメント305,310の片方に焦点を合わせると、少なくとも2つのロッキングポスト320,322が孔316,318に位置合わせされ、タイバー324に固定されている。スティックウィング305がアダプタ310に位置合わせされるとき、ポスト320,322は、ベースプレート314の孔316,318内でスライド可能となる。アダプタ310がスティックウィング305に隣接して配置されたとき、アダプタ310は、ベースプレート314のホールパターン319に一致し、延出しているホールパターン330を伴うプレート328を有するモジュールである。マニピュレータロッド335(図11)は、アクチュエータ340によって前後に動かされる。図11は、位置合わせされた位置におけるマニピュレータロッド335を例示する。アクチュエータ340は、特に、図11に例示された、位置合わせされた位置から、図13Aで例示された延出された位置に、マニピュレータロッド335を動かすことができる、油圧シリンダまたは電気ソレノイドであり得る。マニピュレータロッド335は、図10および図13Aに例示されるタイバー324内でスロット342に係合するように、スティックウィング305から延出する。図13Bに例示されるように、マニピュレータロッド335がタイバー324内でスロット342に係合すると、マニピュレータロッド335は、位置合わせされ、同時に、ウィング305内でアダプタ310を固定するために、ロッキングポスト320,322をウィング305の孔316,318(図10)内に動かすことにより、タイバー324をアダプタプレート328の方に引く。タイバー324が位置合わせされる方式において配置されたとき、図13Cは、アダプタ310に固定されたスティックウィング305を例示する一方、図12A、13Aは、延出された位置でのタイバー324を伴うアダプタ310およびピン320,322を例示する。安全な予防措置として、図13Cに注目すると、ロッキングピン344,346は、アダプタ310に対し、その奥側の位置内でマニピュレータロッド335を固定するように使用され得る。そのようなアレンジメントを利用することにより、リテンションピンを互いに関係するモジュールに係合し、または係合させないようにするように、自動的に作動することが可能になる。
【0030】
望ましい実施形態において、スティックウィング305およびアダプタ310は、単一のベースプレート314および単一のアダプタプレート328とともに議論されたことに注意されるべきである。しかしながら、図10から図13Cに例示されるように、各スティックウィング305およびアダプタ310が、スティックウィング305およびアダプタ310の中心について対称であるアレンジメントを提供するための少なくとも1対の対向するプレートを有することが理解されるべきである。図10から図13Cとともに、アレンジメントの一方側のみが議論され、図12Aで例示されるピン320,322について対称なアレンジメントにおける典型的なアダプタカップリングの4つのリテンションピンが存在することもまた、注意されるべきである。
【0031】
図10から図13Cは、ロッキングポストがアダプタ310に取り付けられた、自動的に作動されるカップリングシステム300のタイプが、スティックウィング305の孔316,318に係合するように、内部で動かされることを例示する。
【0032】
図44から図47に注目すると、ロッキングポストを外見上動かすこともまた可能である。特に、自動的に作動されるカップリングシステム1300が議論されるであろう。図44に示されるように、議論の目的のため、スティックウィング1305が、アダプタ1310に取り付けられる。スティックウィング1305は、それに沿って延出し、ホールパターン1319を決める少なくとも2つの孔1316,1318を伴う少なくとも1つのプレート1314を有するベース1312を含む。少なくとも2つのロッキングポスト1320,1322が、孔1316,1318とともに位置合わせされ、スティックウィングベースに取り付けられたガイド1324内でスライド可能に取り付けられる。スティックウィング1305がアダプタ1310とともに位置合わせされたとき、ポスト1320、1322は、ベースプレート1314の孔1316,1318内でスライド可能となる。アダプタ1310がスティックウィング1305に隣接して配置されたとき、アダプタ1310は、そこを通じて延出し、ベースプレート1314のホールパターン1319に一致しているホールパターン1319に類似のホールパターンを伴うプレート1328を有するモジュールである。スティックウィング1305が、アダプタ1310の近くに適切に配置されたとき、ロッキングピン1320,1322は、孔1316,1318に係合するように、図46に例示された位置合わせされた位置から、ロッキングポスト1320,1322がアダプタ1310に係合する図47に例示される延出された位置へと、外見上伸張する。ロッキングポスト1320,1322は、ガイド1324内で油圧的に作動させられる。ガイド1324内のロッキングポスト1320,1322が、スティックウィング1305に関係しているので、ガイド1324内のロッキングポスト1320,1322をアダプタ1310のかわりに関係づけることが完全に可能になることに注意されるべきである。
【0033】
手短に図7Aおよび7Bに戻ると、ここで記載されるのは、遠心カップリングアレンジメント115に一致可能な近接カップリングアレンジメント55であった。図14Aから14Cは、建設機械に連結するための単一のアダプタモジュール350を例示し、このモジュール350は、第1端部354および第2端部356を伴う本体352を有する。図7Aに例示されるものと類似の近接カップリングアレンジメント55は、第1端部354に関係付けられ、そして、図7Aに例示されたものと類似の遠心カップリングアレンジメント115は、第2端部356に関係付けられる。図7Aに適用される参照符号はまた、図14Aから図14Cの要素にも適用され得る。その第1端部上の近接カップリングアレンジメント55および、その第2端部上の遠心カップリングアレンジメント115を有する他のモジュールが、互いにアレンジされ、そして、望ましい方法で互いにインタロックされることが望ましい。それぞれが、他のモジュールに交換可能で、近接カップリングアレンジメントおよび遠心カップリングアレンジメントを有し、またはその両方を有しているいくつもの様々な異なるモジュールを組み合わせ、一致させることにおいて、最大の多用途性と最大の効率を機械の所有者に提供するのが、この互換性である。
【0034】
図14Aから14Cに例示されるモジュール350は、議論されるように、マルチツールに取り付けることが意図されたアダプタモジュールである。その第1端部354でのアダプタモジュール350は、長手方向の軸403を伴うスリーブ401および長手方向の軸403に沿って広がる通路405を含む。スリーブ401は、マルチツール360の端部上の油圧シリンダ部362(図15)を取り囲むように適合され、マルチツール360を操作するために使用される。
【0035】
図15は、スティックウィング50が、それ自体マルチツール360に固定されるアダプタモジュール350に固定され得る、アレンジメントの分解側面図である。マルチツール360は、図14Aから図14Cのアダプタモジュール350において例示されたものと類似の遠心カップリングアレンジメント115を含む。
【0036】
手短に図14Aから図14Cに戻ると、本体352は、窓358を含む。アダプタモジュール350がマルチツール360に固定されたとき、窓358は、マルチツール360を操作する油圧パイプへのアクセスを提供する。
【0037】
図16は、アダプタモジュール350を伴うスティックウィング50およびそれに近いマルチツール360を例示する。スティックウィング50とアダプタモジュール350との間は、アダプタモジュール350に類似するが、スティックウィング50ともう1つのモジュールの延出を提供するために単に存在する延出モジュール365である。延出モジュール365は、第1端部369に関係する近接カップリングアレンジメント55と第2端部371に関係する遠心カップリングアレンジメント115とを伴う支持構造物367を含む。
【0038】
アダプタモジュール350および延出モジュール365が、これらの各モジュールの近接カップリングアレンジメントと遠心カップリングアレンジメントとの間で、剛構造を提供するが、図17は、近接カップリングアレンジメント55および遠心カップリングアレンジメント115が異なる角度で互いに関係づくように方向づけされ得るように、旋回運動可能なフォールディングモジュール375を例示する。図17に例示されるフォールディングモジュール375は、第1端部377でアダプタモジュール350に取り付けられ、第2端部379でスティックウィング50に取り付けられる。既述のように、アダプタモジュール350は、マルチツール360に連結される。
【0039】
図18に例示される構成は、スティックウィング50が前述のようにブームウィング70によって置き換えられることを除き、図17に例示される構成と同一である。この互換性とともに、図2に例示されるスティックウィング50に取り付けられ得るどんなモジュールもまた、図4に例示されるブームウィング70に取り付けられ得ることが望ましい。それにも関わらず、図18に戻ると、図17を関して記述されるフォールディングモジュール375は、近接カップリングアレンジメント55を、異なる角度で、遠心カップリングアレンジメント115に向けさせる能力がある。
【0040】
図18および図19に注目すると、フォールディングモジュール375は、第1端部377と第2端部379の間で、2つの部分の構造物を含む。図18は、ストレートパターンにおけるフォールディングモジュール375を例示し、さらに、図19は、フォールドされた構成のフォールディングモジュール375を例示する。第1の部分380および第2の部分382は、ピボット386によって、1つのポイント384で連結され、シリンダロッド392の動きが第2の部分382に関係する第1の部分380の角度の方向性を変え、その結果として、第1の部分380が取り付けられ得る他のモジュールまたはブームウィング70に関係するアダプタ350の角度の方向性を変えるように、シリンダロッド392を伴う駆動シリンダ390によって、異なるポイント388で連結される。
【0041】
図18および図19に例示されるアレンジメントは、それ自体がアダプタモジュール350に取り付けられるフォールディングモジュール375に取り付けられるブームウィング70である。スペースを節約し、部品の数を最小にするために、図20Aおよび図20Bに例示されるアダプタモジュール395のフォールディングをつくり出すように、図18および図19に例示されるブームウィング70およびフォールディングモジュール375を強固にすることが完全に可能になる。フォールディングアダプタモジュール395は、第1の部分が、前述のアダプタモジュール350に類似するアダプタ部分397である2つの部分の構造物を含むが、しかし、今見られるのは、フォールディングモジュール375の全体部分である。アダプタ部分397は、第1端部409でのモジュールである。
【0042】
フォールディングアダプタモジュール395は、モジュール第1端部409を有する第1の部分407を含み、図14Aから図14Cを参照して記述されるアダプタモジュール350と類似の特徴を含み、第1端部409での第1の部分407は、長手方向の軸403を伴うスリーブ401と、長手方向の軸403に沿って広がる通路405を含む。スリーブ401は、ツール360の端部上で油圧シリンダ部362(図15)にオーバラップするように適合される。
【0043】
第2の部分は、フォールディング要素411である。第1の部分407および第2の部分411は、ピボット486によって、1つのポイント484で互いに連結され、シリンダロッド492の動きが、第2の部分411に関する第1の部分407の角度の方向性を変え、そして、結果として、ブームウィング70と第1端部409の角度の方向性を変えるように、シリンダロッド492を伴う駆動シリンダ490によって、異なるポイント488で互いに連結される。
【0044】
図21Aから図21Dは、記述されたフォールディングアダプタモジュール395を経由して、ブームウィング70に取り付けられたマルチツール360の多用途性を例示する。トラクタ(図示せず)について旋回されるように、ブーム15の動きによってマルチツール360が回転され得るだけでなく、加えて、フォールディングアダプタモジュール395の使用を通じて、図20Aから図20Cに連続して例示されるように、マルチツール360が約135°の角度範囲を通じて回転され得るようにすべく、マルチツール360は付加的な回転のジョイントを有し得る。そのような回転が、標準化されたブーム/スティックの組み合わせを利用することに有用であり得ることから、マルチツール360に結合されたこのアレンジメントについて求められるスペースは大きくなり、その結果、フォールディングアダプタモジュール395は、従来の設計において有用とされていなかった解決策を提供する。
【0045】
これまで議論されたモジュラー設計は、一端部のみでの標準化されたカップリングアレンジメントを伴うターミナルモジュール、または一端部上の標準化された近接カップリングアレンジメントを含む中間モジュールと、他端部上の遠心カップリングアレンジメントとの両方に従うものである。
【0046】
注意を図16に戻すと、延出モジュール365は、延出モジュール365が、同一の遠心カップリングアレンジメントまたは近接カップリングアレンジメントを有する2つの他のモジュール間に固定され得るように、第1端部369上で、標準化された近接カップリング55を含み、そして、第2端部371上で、標準化された遠心カップリング115を含む、中間モジュールの一例である。図16に例示されるように、スティックウィング50は、延出モジュール365の一端部371で、遠心カップリングアレンジメント115に固定される近接カップリングアレンジメント55を含み、さらに、延出モジュール365の他端部369での近接カップリングアレンジメント55が、アダプタモジュール350の遠心カップリングアレンジメント115に固定される。アダプタモジュール350はまた、マルチツール360に適合するように使用される中間モジュールである。
【0047】
アダプタモジュール350の近接カップリングアレンジメント55に適合するために、マルチツール360は、そこから伸びている油圧シリンダ部362を伴う標準化された近接カップリングアレンジメント115を伴う前端部500(図15)を有する。すでに述べたように、ツールアダプタ350は、長手方向の軸403を伴うスリーブ401(図14B)、および長手方向の軸403に沿って広がる通路405を含む。スリーブ401は、油圧シリンダ部362(図15)にオーバラップし、そして、マルチツール360の標準化された遠心カップリングアレンジメント115に固定された近接カップリングアレンジメント55を有する。このアレンジメント内で、標準化された1つの遠心カップリング115のみを有することから、マルチツール360は、ターミナルモジュールであると考えられる。一方、ツールアダプタ350は、標準化された近接カップリングアレンジメント115と標準化された遠心カップリングアレンジメント55の両方を有することから、中間モジュールであると考えられる。
【0048】
中間モジュールはまた、図16で前に議論された延出モジュール365であり得る。中間モジュールは、さらに、図17および図18で議論されたフォールディングモジュール375であり得る。加えて、中間モジュールは、図19から図20Bで議論されたフォールディングアダプタモジュール395であり得る。
【0049】
図22および図23に注目すると、中間モジュールはまた、例えば、スティックウィング50と、遠心カップリングアレンジメント115を有するバケット512との間に固定され得る回転子モジュール510であり得る。図23は、この組み立てられたアレンジメントを例示する。
【0050】
図24から図26に注目すると、回転子モジュール510は、第1端部516と第2端部518との間の回転子514を含む。回転子514は、第2の部分522に回転可能に連結された第1の部分520を含み、さらに、モジュール第1端部516とモジュール第2端部518との間の回転を提供することにより、第2の部分522に対して第1の部分520を機械的に回転させるためのドライバ524を含む。ドライバ524は、第1の部分520と第2の部分522との間の相対的な回転を提供するために、係合しているギアまたは第2の部分522に一致する駆動ギアを回転させる。ドライバ524は、油圧的に駆動されるモータ、または、その代わりとして、電気モータであり得る。回転子モジュールは、第1端部516での標準化された遠心カップリングアレンジメント115、および第2端部518での標準化された近接カップリングアレンジメント55を有する。
【0051】
図22および図23は、回転子モジュール510を通じてスティックウィング50に固定されたバケット512を例示したのであるが、しかし、図27および図28に例示されるように、スティックウィング50に直接的にバケット512を取り付けることが完全に可能である。
【0052】
図29および図30は、回転子モジュール510を通じてスティックウィング50に固定された爪530の分解図および組み立て図を例示する。爪530には、爪の本体536に回転可能に固定される歯532,534が含まれ、油圧シリンダ(図示せず)によって操作され得る。
【0053】
図31および図32は、この出願内で議論される典型的な方法において、スティックウィング50に固定されるハンマ540を例示する。ハンマ540の製造業者に依存することにより、ここで議論されるものに類似の遠心カップリングアレンジメント115を含むフィッティングプレート542を導入する必要がある。そのようなアレンジメントとともに、ハンマ540は、スティックウィング50を介して、建設機械のスティック20に取り付けられ得る。油圧シリンダ40(図2)が、図32において取り除かれていることに注意すべきである。
【0054】
すでに述べたように、一端部上の近接カップリングアレンジメントおよび対向する端部上の遠心カップリングアレンジメントを有するモジュールが、中間モジュールとして参照されたことから、一端部で1つの標準化された遠心カップリングアレンジメントのみを有するモジュールは、ターミナルモジュールとして参照され得る。特に、マルチツール360(図15)は、バケット512(図27)、爪530(図29)、およびハンマ540(図31)と同様に、ターミナルモジュールと考えられ得る。
【0055】
今まで議論されたのは、近接カップリングアレンジメントおよび遠心カップリングアレンジメントが全て互いに互換性があるということである。そのようなアレンジメントは、典型的に、明確な設計の能力を有する建設機械に関係し得る。しかしながら、建設機械の意図された負荷に依存して、ある大きさのカップリングアレンジメントを異なる大きさのカップリングアレンジメントに一致させることが完全に可能になる。特に、そして、図33および図34に注目して、レジューサモジュール550には、遠心カップリングアレンジメント115を有する第1端部552、および近接カップリングアレンジメントを有する第2端部554が含まれ、但し、レジューサモジュールは、近接カップリングアレンジメントに適合するために比例的に小さく、また、近接するモジュールについて比例的に小さい。特に、遠心カップリングアレンジメント115内のスロット間の距離はL1であり、スロット555,556内を普通に伸びる近接カップリングアレンジメント55に関する突起557,558の中心線間の距離は、図34に例示されるように、L1よりも短いL2である。
【0056】
別の方法において、引き伸ばしモジュール560は、突起568,569間の距離L4を有する第2端部564を伴うL3のスロット566,567間の距離を有する遠心カップリングアレンジメントを伴う第1端部を有し、L4は、L3よりも長く、そして、標準化された近接カップリングアレンジメント55は、標準化された遠心カップリングアレンジメント115よりも比例的に小さい。
【0057】
各アダプタについての取付孔の大きさと間隔もまた、カップリングアレンジメントの大きさに依存して変化することに注意されるべきである。
【0058】
図37は、ブーム15を伴う建設機械12と、スティックウィング50が取り付けられたスティック20と、ウィング50に取り付けられた追加の延出アーム570を例示する。電磁石575は、追加の延出アーム570からのケーブル577によって吊り下げられている。電磁石は、トラクタ12から磁石575までの全ての範囲に伸びる電気ケーブル578によって駆動されなければならず、その結果、電気ケーブル578は、ブーム15およびスティック20の動きに対してだけでなく、さらに、電気ケーブル578に接触したりまたはこれを切断したりする解体廃材を含み得る環境に対して露出される。その結果、図38は、電気ケーブルを保護するために、改良された延出アーム579の内部フレームへのアクセスを除いて前述されたスティック20と同一な、改良された延出アーム579を例示する。特に、改良された延出アーム579は、改良された延出アーム579の内部フレームへのアクセスを提供する第1の窓581、および電気ケーブル578に対する入口ポイントおよび出口ポイントを共に提供する第2の窓583を含む。
【0059】
追加の延出アーム570は、図39および図40に例示され、そして、改良された延出アーム579と同様に、追加の延出アーム570の長さに沿って電気ケーブル578を保護することによる、内部フレームへの入口を提供する第1の窓585、および、内部フレームからの出口を提供する第2の窓587を含む。そのようにすることによって、磁石575に電力を供給する電気ケーブル578は、ケーブル578が、通常最も弱くなるような、建設機械の部分に沿って保護される。追加の延出アーム570は、フォークリフトの爪を受けやすく、また、持ち上げのためのケーブルスリングを受けやすい、延出しているリフティングスロット572,573を有する。そのようなリフティングスロットはまた、図38に例示される改良された延出アーム579に含まれる。
【0060】
図41Aから図41Eは、油圧で作動されるブーム15、油圧で作動されるスティック20、および油圧で作動される延出アーム570を有する建設機械10の多用途性を例示する。図41Aから図41Eに連続して表されるように、追加の延出アーム570の端部589は、360°回転する能力がある。そのような動きの範囲は、機械のオペレータに多大な柔軟性と多用途性を与える。
【0061】
図42は、ブーム15および取り付けられたブームウィング70を伴う建設機械12を例示する。追加の延出アーム570は、ブームウィング70に連結されている。サポートケーブル577を通じて追加の延出アーム570に取り付けられるのは、電気ケーブル578によって電力が供給される電磁石575である。それ故、取り付けられた電磁石575を有する追加の延出アーム570は、図37に例示されるスティックウィング50と、図42に例示されるブームウィング70のいずれかに固定され得ることが明らかとなる。
【0062】
図43Aから図43Cは、建設機械12のブームウィング70に固定される伸縮自在なアダプタモジュール600を例示する。伸縮自在なアダプタモジュール600はまた、スティックウィング(図示せず)または、前に議論された中間アダプタの1つに取り付けられ得ることが望ましい。
【0063】
伸縮自在なアダプタモジュール600は、ベース605から延出する、軸方向に可動な、入れ子にされた部分610を伴うベース605を含む。図43Aから図43Bにおいてわかるように、入れ子にする多重の部分が考えられる。特に、図43Cは、第1の入れ子にされた部分610から伸びる第2の入れ子にされた部分615を例示する。入れ子にされた部分615の最も遠い端部は、特定の大きさの標準化された近接カップリングアレンジメント55である。中心のシリンダ620は、部分610,615をベース605から伸ばすために作動され得る。本発明のある実施形態において、入れ子にされた部分615は、標準化された近接カップリングアレンジメント55を含む唯一の部分である。しかしながら、もう1つの実施形態において、ベース605は、ある大きさの標準化された近接カップリングアレンジメント55を含み、第1の入れ子にされた部分610は、もう1つの大きさの標準化された近接カップリングアレンジメント55を含み、述べたように、第2の入れ子にされた部分615は、さらにもう1つの大きさの、さらにもう1つの標準化された近接カップリングアレンジメント55を含む。結果として、伸縮自在なアダプタモジュール600は、伸縮自在なユニットとして機能するだけでなく、さらに、伸縮自在なアダプタモジュールに対して異なる大きさとされた標準化されたいくつかの遠心カップリングアレンジメントを連結するための多用途性を提供する。図43Cにみられるように、標準化された近接カップリングアレンジメント55は、ベース605から伸びている各部分610,615において、飛躍的に小さくなる。図43Aから図43Cに例示される実施形態は、ベース605から伸びている2つの入れ子にされれた部分610,615を含み、各部分610,615の最も離れた端部は、標準化された近接カップリングアレンジメント55を有する。
【0064】
本発明はまた、建設機械に対して多用途性を提供するように、あるモジュールともう1つのモジュールとの交換の方法に導かれる。特に、そして図22、図23に注目すると、回転子モジュール510は、互いに一致する標準化された遠心カップリングアレンジメントを伴うバケット512とスティックウィング50との間に固定され得る。加えて、図27、図28に注目すると、バケット512は、スティックウィング50に直接的に取り付けられ得る。その結果、この出願を通じて記述されたモジュールは、機械の所有者によって望まれる構成を提供するために、いくつかの組み合わせにおいて取り付けられる。標準化された遠心カップリングアレンジメントと標準化された近接カップリングアレンジメントとの間で、ホールパターンを調整すること、そして、リテンションピンをここで記述される一致する孔を通じて取り付けることによって、遠隔でこれらのモジュールを互いにロックし、ロックを解除することもまた可能である。
【0065】
標準化されたカップリングアレンジメントを通じて、中間モジュールとターミナルモジュールが交換可能であることから、今、本発明にしたがって、建設機械のスティックまたはブームから組み立てるターミナルモジュールおよび中間モジュール、および、機械のオペレータの要望に適合するための、ほとんど制限のない多数の異なる組み合わせを使用することについて、システムは、多大な多用途性を提供する。
【0066】
発明の特定の実施形態が詳細に記述されたことから、これらの詳細についての様々な改良および代替が、すべての教示の観点から開発され得ることが当業者に理解されるであろう。現在、ここで記述された実施形態は、例示のみで、添付の特許請求の範囲および全ての等価物の十分な範囲が与えられる発明の範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】図1は、アタッチメントを受けるために配置されたスティックを伴う建設機械の概略図である。
【図2】図2は、スティックに取り付けられたスティックウィングを伴う図1の建設機械の概略図である。
【図3】図3は、アタッチメントを受けるように配置されたブームを伴う建設機械の概略図である。
【図4】図4は、ブームに取り付けられたブームウィングを伴う図3の建設機械の概略図である。
【図5A】図5Aは、スティックウィングの正面図である。
【図5B】図5Bは、スティックウィングの側面図である。
【図6A】図6Aは、ブームウィングの側面図である。
【図6B】図6Bは、ブームウィングの平面図である。
【図7A】図7Aは、本発明に係るカップリングアレンジメントの一実施形態における組立分解等角図である。
【図7B】図7Bは、図7Aで例示されるカップリングアレンジメントの組立等角図である。
【図8】図8は、本発明に係るカップリングアレンジメントのもう1つの実施形態の側面図である。
【図9】図9は、本発明に係るもう1つのカップリングアレンジメントの側面図である。
【図10】図10は、スティックウィングおよびアダプタの部分の分解図である。
【図11】図11は、図10の「XI−XI」線に沿った図10のスティックの図である。
【図12A】図12Aは、タイバーを伴う「XII−XII」線に沿った図10に例示されるアダプタの図である。
【図12B】図12Bは、退避されたタイバーを伴う図12Aにおけるアダプタの図である。
【図13A】図13Aは、スティックウィングをアダプタに固定するための連続したステップを例示する。
【図13B】図13Bは、スティックウィングをアダプタに固定するための連続したステップを例示する。
【図13C】図13Cは、スティックウィングをアダプタに固定するための連続したステップを例示する。
【図14A】図14Aは、アダプタの左端面図である。
【図14B】図14Bは、アダプタの平面図である。
【図14C】図14Cは、アダプタの正面図である。
【図15】図15は、本発明に係る設計に利用可能なモジュールの異なる構成の分解側面図である。
【図16】図16は、本発明に係る設計に利用可能なモジュールの異なる構成の分解側面図である。
【図17】図17は、本発明に係る設計に利用可能なモジュールの異なる構成の分解側面図である。
【図18】図18は、本発明に係る設計に利用可能なモジュールの異なる構成の分解側面図である。
【図19】図19は、マルチツールを除く図18の分解された要素の組立図である。
【図20A】図20Aは、折れ曲がり要素とアダプタ要素とが互いに一体となった、本発明に係る折れ曲がったアダプタの側面図である。
【図20B】図20Bは、折れ曲がり要素とアダプタ要素とが互いに一体となった、本発明に係る折れ曲がったアダプタの側面図である。
【図21A】図21Aは、図18に係るアレンジメントを利用することが可能な動きの連続的な側面図である。
【図21B】図21Bは、図18に係るアレンジメントを利用することが可能な動きの連続的な側面図である。
【図21C】図21Cは、図18に係るアレンジメントを利用することが可能な動きの連続的な側面図である。
【図21D】図21Dは、図18に係るアレンジメントを利用することが可能な動きの連続的な側面図である。
【図22】図22は、スティックウィングおよびロータモジュールの間に係るバケットの分解側面図である。
【図23】図23は、組み立てられた構成の図22に例示されるアレンジメントの側面図である。
【図24】図24は、本発明に係る回転子モジュールの側面図である。
【図25】図25は、本発明に係る回転子モジュールの左端面図である。
【図26】図26は、本発明に係る回転子モジュールの右端面図である。
【図27】図27は、スティックウィングとバケットの間で回転子モジュールのない、図22に類似の分解側面図である。
【図28】図28は、図27における要素の組み立てられた構成の側面図である。
【図29】図29は、スティックウィングに係る爪の分解側面図である。
【図30】図30は、組み立てられた構成の図29のアレンジメントの側面図である。
【図31】図31は、スティックウィングに係るハンマの分解側面図である。
【図32】図32は、建設機械のスティックに取り付けられ、組み立てられた、図31に例示されるハンマである。
【図33】図33は、レジューサモジュールの側面図である。
【図34】図34は、レジューサモジュールの平面図である。
【図35】図35は、引き伸ばしモジュールの側面図である。
【図36】図36は、引き伸ばしモジュールの平面図である。
【図37】図37は、追加の延出要素が、回収スクラップのための電磁石に利用されるように設計されたシステムについてのスティックに加えられた建設機械の概略図である。
【図38】図38は、図37に例示される建設機械の磁石を制御するために必要とされる電気ワイヤを保護するために広がるポータルを有する改良された延出アームである。
【図39】図39は、追加の延出要素の平面図である。
【図40】図40は、追加の延出要素の側面図である。
【図41A】図41Aは、図37における建設機械に例示される要素を利用することが可能な連続の動きを例示する。
【図41B】図41Bは、図37における建設機械に例示される要素を利用することが可能な連続の動きを例示する。
【図41C】図41Cは、図37における建設機械に例示される要素を利用することが可能な連続の動きを例示する。
【図41D】図41Dは、図37における建設機械に例示される要素を利用することが可能な連続の動きを例示する。
【図41E】図41Eは、図37における建設機械に例示される要素を利用することが可能な連続の動きを例示する。
【図42】追加の延出要素が、回収スクラップのための電磁石に利用されるように設計されたシステムのブームに加えられた、建設機械の概略図である。
【図43A】図43Aは、建設機械のブームに取り付けられた伸縮自在のアダプタモジュールを異なる位置において例示する。
【図43B】図43Bは、建設機械のブームに取り付けられた伸縮自在のアダプタモジュールを異なる位置において例示する。
【図43C】図43Cは、建設機械のブームに取り付けられた伸縮自在のアダプタモジュールを異なる位置において例示する。
【図44】図44は、スティックウィングおよびアダプタの部分の分解平面図である。
【図45】図45は、図44で例示されたスティックウィングの側面図である。
【図46】図46は、退避されたロッキングピンを伴う図44に例示されたアレンジメントの組み立てられた平面図である。
【図47】図47は、アダプタに関係するように延出されたロッキングピンを伴う図46に例示されたアレンジメントに類似の組み立てられた平面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のモジュールのうちの1つを建設機械の延出アームに連結するためのモジュラーシステムであって、
a)延出アームの端部に固定されるウィングであって、標準化された近接取付アレンジメントを有するウィングと、
b)第1の複数のモジュールであって、各モジュールが、ウィングに固定されるように適合された第1端部を有し、そして、各モジュールが相互交換可能にウィングに固定されるべく、標準化された近接カップリングアレンジメントに結合されるように適合された、標準化された遠心カップリングアレンジメントを含む第1の複数のモジュールと、を含むモジュラーシステム。
【請求項2】
延出アームが建設機械上のブームである請求項1に記載のモジュラーシステム。
【請求項3】
延出アームが建設機械上のスティックである請求項1に記載のモジュラーシステム。
【請求項4】
遠心カップリングアレンジメントには、ホールパターンを伴うプレートが含まれ、そして、近接カップリングアレンジメントには、位置合わせされた一致するホールパターンを伴う一致するプレートが含まれ、前記プレートは、一致する孔に沿って延出するリテンションピンと共に固定される請求項1に記載のモジュラーシステム。
【請求項5】
各ホールパターン内に、間隔をおいて配置された少なくとも2つの孔がある請求項4に記載のモジュラーシステム。
【請求項6】
各カップリングアレンジメントには、取付面を有する、少なくとも2つの対向するプレートが含まれ、そして、互いに近接する該プレートが合わせられたとき、取付面が互いに近接し、ホールパターンが位置合わせされ、ボルトがプレートを共に固定するように、孔を通じて設けられるようにすべく、各アレンジメントの対向するプレートが、好適な関係で互いに配置される請求項5に記載のモジュラーシステム。
【請求項7】
カップリングアレンジメントの1つは、それぞれ対向するプレートとともに、スロットを決めるための対向するプレートに隣接して配置される補強プレートを含み、補強プレートは、他方のカップリングアレンジメントのプレートがスロット内にフィットし、改良されたサポートに対して固定されるべく、同一のホールパターンを有する請求項6に記載のモジュラーシステム。
【請求項8】
遠心カップリングアレンジメント、近接カップリングアレンジメントのいずれか一方には、孔を伴う掛止プレートおよび離れて配置されたフックが含まれ、被掛止プレートのピボットピンおよびサポートピンを受けるために位置合わせされ、かつ離れて配置される孔に掛止プレートのフックが係合し得るようにすべく、他方のカップリングアレンジメントには、離れて配置される孔を伴う被掛止プレートおよびピボットピンが含まれ、2つのカップリングアレンジメントの間に固定カップリングを提供する請求項1に記載のモジュラーシステム。
【請求項9】
遠心カップリングアレンジメントまたは近接カップリングアレンジメントのいずれか一方に、延出している孔を有するプレート、および、横方向に延出する突起を伴う幅広の突出端部が含まれ、他方のアレンジメントに、延出している孔を有するプレート、および、横方向に延出する溝を伴う一致する幅広の受け端部を含み、幅広の端部が互いに隣接するようにされたときに、突起が溝に係合し、孔が位置合わせされ、2つのカップリングアレンジメントの間に固定カップリングを提供するための孔内にリテンションボルトが配置されるべく、溝は、突起に対して好適な形状を有する請求項1に記載のモジュラーシステム。
【請求項10】
モジュールは、標準化された遠心カップリングアレンジメントを伴うターミナルモジュールである請求項1に記載のモジュラーシステム。
【請求項11】
ターミナルモジュールは、マルチツールである請求項10に記載のモジュラーシステム。
【請求項12】
ターミナルモジュールは、バケットである請求項10に記載のモジュラーシステム。
【請求項13】
ターミナルモジュールは、爪である請求項10に記載のモジュラーシステム。
【請求項14】
ターミナルモジュールは、ハンマである請求項10に記載のモジュラーシステム。
【請求項15】
ターミナルモジュールは、追加の延出アームである請求項14に記載のモジュラーシステム。
【請求項16】
追加の延出アームから吊り下げられた電磁石をさらに含む請求項15に記載のモジュラーシステム。
【請求項17】
追加の延出アームは、その長さに沿って広がる内部開口を有し、開口内に広がり、かつ、磁石に電力を供給するために磁石に連結される電気ワイヤをさらに含む請求項16に記載のモジュラーシステム。
【請求項18】
追加の延出アームは、延出するリフティングスロットを有する請求項17に記載のモジュラーシステム。
【請求項19】
第1端部で標準化された近接カップリングを有し、第2端部で標準化された近接カップリングアレンジメントを有すべく、モジュールが、標準化された遠心カップリングアレンジメントを含む第2端部をさらに含む中間モジュールであり、中間モジュールは、同一の遠心カップリングアレンジメントまたは近接カップリングアレンジメントを有する他の2つのモジュールの間に固定され得る請求項1に記載のモジュラーシステム。
【請求項20】
中間モジュールは、マルチツールに適合するためのツールアダプタである請求項19に記載のモジュラーシステム。
【請求項21】
マルチツールは、標準化された近接カップリングアレンジメントを伴う前端部、および延出する油圧シリンダを備え、ツールアダプタには、長手方向の軸を伴うスリーブおよび長手方向の軸に沿って広がる通路が含まれ、スリーブは、油圧シリンダにオーバラップするとともに、標準化された近接カップリングアレンジメントを有し、標準化された近接カップリングアレンジメントは、マルチツールの標準化された遠心カップリングアレンジメントに固定される請求項20に記載のモジュラーシステム。
【請求項22】
中間モジュールは、第1端部と第2端部の間に支持構造物を伴う延出モジュールである請求項19に記載のモジュラーシステム。
【請求項23】
中間モジュールは、シリンダの動きが第2の部分に対する第1の部分の角度の方向性を変えるように、ピボットによって1つポイントで連結され、しかも、駆動シリンダによって異なるポイントで連結される第1の部分および第2の部分を伴う第1端部と第2端部の間に2つの部分構造物が含まれるフォールディングモジュールである請求項19に記載のモジュラーシステム。
【請求項24】
中間モジュールは、マルチツールに固定するためのフォールディングアダプタモジュールであり、マルチツールは、標準化された近接カップリングアレンジメントを伴う前端部および延出する油圧シリンダを有し、フォールディングアダプタモジュールは、
a)長手方向の軸を伴うスリーブおよび長手方向の軸に沿って広がる通路を有するアダプタであって、スリーブが、油圧シリンダにオーバラップするとともに、標準化された遠心カップリングアレンジメントを有し、標準化された遠心カップリングアレンジメントがマルチツール上の標準化された近接カップリングアレンジメントに固定されるアダプタと、
b)アダプタに取り付けられるフォールディング要素であって、第1端部と第2端部との間に、アダプタに連結されるとともに第2の部分に連結される第1の部分を伴う2つの部分構造物を含み、シリンダの動きが第2の部分に対する第1の部分の角度の方向性を変え、その結果として、アダプタおよび第2の部分の角度の方向性を変えるべく、第1の部分と第2の部分が、ピボットにより1つのポイントで、そして、駆動シリンダにより異なるポイントで、互いに連結されるフォールディング要素と、を備える請求項19に記載のモジュラーシステム。
【請求項25】
中間モジュールは、第1端部と第2端部との間に回転子を含む回転子モジュールであり、回転子は、第2の部分に回転自在に連結される第1の部分を含むとともに、第2の部分に対して第1の部分を機械的に回転させるドライバをさらに含み、モジュール第1端部とモジュール第2端部との間に回転を提供する請求項19に記載のモジュラーシステム。
【請求項26】
中間モジュールは、レジューサモジュールであり、標準化された近接カップリングアレンジメントは、標準化された遠心カップリングアレンジメントよりも比例的に大きい請求項19に記載のモジュラーシステム。
【請求項27】
中間モジュールは、引き伸ばしモジュールであり、標準化された近接カップリングアレンジメントは、標準化された遠心カップリングアレンジメントよりも比例的に小さい請求項19に記載のモジュラーシステム。
【請求項28】
中間モジュールは、ベースから伸びる軸方向に動く入れ子にされた少なくとも1つの部分を伴う伸縮自在なアダプタモジュールであり、最も離れて延出する部分が標準化された近接カップリングアレンジメントである請求項19に記載のモジュラーシステム。
【請求項29】
入れ子にされた部分のそれぞれは、その最も離れた端部で、標準化された近接カップリングを有し、ベースから離れるように延出する各部分において、標準化された近接カップリングアレンジメントは、飛躍的に小さくなる請求項28に記載のモジュラーシステム。
【請求項30】
伸縮自在なアダプタモジュールは、ベースから延出する、入れ子にされた少なくとも2つの部分を有し、各部分の最も離れた端部は、標準化された近接カップリングアレンジメントを有する請求項29に記載のモジュラーシステム。
【請求項31】
第1の複数のモジュールは、マルチツール、バケット、爪、ハンマ、追加の延出アームからなるグループからのターミナルモジュールであり、延出モジュール、フォールディングモジュール、フォールディングアダプタモジュール、回転子モジュール、レジューサモジュール、引き伸ばしモジュール、および伸縮自在なアダプタモジュールからなるグループからの中間モジュールである第2の複数のモジュールを含み、ターミナルモジュールの1つが中間モジュールに取り付けられる間、中間モジュールの1つは、建設機械の延出アームに取り付けられる請求項19に記載のモジュラーシステム。
【請求項32】
建設機械の延出アームに対する複数のモジュールのうちのいずれか1つを共に連結するためのモジュラーシステムにおける使用のために、モジュールを固定するための自動的に作動されるカップリングシステム。
【請求項33】
a)延出する少なくとも2つの孔を伴う少なくとも1つのプレートを有するベースと、
b)孔に位置合わせされる少なくとも2つのロッキングポストであって、ベースプレートの孔内でスライド可能なロッキングポストと、
c)モジュールがベースプレートに隣接して配置されたとき、ベースプレートに一致するホールパターンを伴うプレートを有するモジュールと、
d)モジュールをベースに固定するために、孔の内外で、ロッキングポストを前後に動かすためのドライバと、を含む請求項32に記載のカップリングシステム。
【請求項34】
少なくとも2つのロッキングポストは、タイロッドに固定され、ドライバは、ロッキングポストを動かすためにタイロッドに係合するように、ベースから延出するマニピュレータロッドである請求項33に記載のカップリングシステム。
【請求項35】
少なくとも2つのロッキングポストは、油圧シリンダを介して延出され、退避させられる請求項33に記載のカップリングシステム。
【請求項36】
建設機械の延出アームに連結するためのモジュールであって、第1端部に係る近接カップリングアレンジメントおよび第2端部に係る遠心カップリングアレンジメントを伴う第1端部および第2端部を伴う本体を有し、遠心カップリングアレンジメントに、ホールパターンを伴うプレートが含まれ、近接カップリングアレンジメントに、位置合わせされた一致するホールパターンを伴う一致するプレートが含まれ、取付アレンジメントは、遠心カップリングアレンジメントまたは近接カップリングアレンジメントのうちの1つと同一なものを有する第2のモジュールが固定され得るように好適にされ、第1端部と第2端部の間に支持構造物を伴う延出モジュールであるモジュール。
【請求項37】
シリンダの動きが第2の部分に対する第1の部分の角度の方向性を変えるように、ピボットによって1つのポイントで連結され、駆動シリンダによって異なるポイントで連結される第1の部分および第2の部分を伴って、第1端部および第2端部の間に、2つの部分構造物を含むフォールディングモジュールである請求項36に記載のモジュール。
【請求項38】
2つの部分構造物を含むフォールディングアダプタモジュールであるモジュールであって、
a)第1の部分は、長手方向の軸を伴うスリーブおよび長手方向の軸に沿って広がる通路を有するモジュール第1端部でのアダプタであり、スリーブは、ツールの一端部上で油圧シリンダにオーバラップするように適合され、
b)第2の部分は、フォールディング要素であり、
c)シリンダロッドの動きが、第2の部分に対する第1の部分の角度の方向性を変え、その結果、第2の部分に対する第1の部分の角度の方向性を変えるべく、ピボットにより1つのポイントで、そして、駆動シリンダにより異なるポイントで、第1の部分と第2の部分が互いに連結される、請求項36に記載のモジュール。
【請求項39】
モジュール第1端部とモジュール第2端部との間の回転子を含む回転子モジュールであって、回転子が第2の部分に回転可能に連結される第1の部分を有し、第2の部分に対して第1の部分を機械的に回転させるためのドライバをさらに含み、モジュール第1端部とモジュール第2端部の間に回転を提供する請求項36に記載のモジュール。
【請求項40】
モジュールがレジューサモジュールであり、標準化された近接カップリングアレンジメントは、標準化された遠心カップリングアレンジメントよりも比例的に大きい請求項36に記載のモジュール。
【請求項41】
モジュールが引き伸ばしモジュールであり、標準化された近接カップリングアレンジメントは、標準化された遠心カップリングアレンジメントよりも比例的に小さい請求項36に記載のモジュール。
【請求項42】
ベースから延出する軸方向に動く入れ子にされる少なくとも1つの部分を伴うモジュールが伸縮自在なアダプタモジュールであり、最も離れて延出する部分が標準化された近接カップリングアレンジメントである請求項36に記載のモジュール。
【請求項43】
入れ子にされる部分のそれぞれが、その最も離れた端部で、標準化された近接カップリングを有し、標準化された近接カップリングアレンジメントは、ベースから離れて延出する各部分において飛躍的に小さくなる請求項42に記載のシステム。
【請求項44】
伸縮自在なアダプタモジュールは、ベースから延出する少なくとも2つの入れ子にされた部分を有し、各部分の最も離れた端部は、標準化された遠心カップリングアレンジメントを有する請求項43に記載のシステム。
【請求項45】
建設ツールについて、第2構造モジュールに第1構造モジュールを遠隔的にロックする
ための方法であって、第1モジュールおよび第2モジュールのそれぞれが、油圧シリンダによって駆動される共通のリテンションボルトを受けるように適合する、一致するホールパターンを有し、
a)第1モジュールと第2モジュールのホールパターンを位置合わせするステップと、
b)リテンションボルトを各パターンの孔に係合させるように動かす油圧シリンダを作動させ、第1モジュールを第2モジュールに固定するステップと、を含む方法。
【請求項46】
構造モジュールを建設機械の延出アームに相互交換可能に固定する方法であって、各モジュールは、第1モジュールを延出アームの標準化されたカップリングアレンジメントに取り付けるステップ、第1モジュールを延出アームから取り除くステップ、および、標準化されたカップリングアレンジメントを有する第2モジュールを延出アームに取り付けるステップを含む標準化されたカップリングアレンジメントを有する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21A】
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【図21B】
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【図21C】
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【図21D】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41A】
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【図41B】
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【図41C】
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【図41D】
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【図41E】
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【図42】
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【図43A】
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【図43B】
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【図43C】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【公表番号】特表2009−523927(P2009−523927A)
【公表日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−550431(P2008−550431)
【出願日】平成19年1月12日(2007.1.12)
【国際出願番号】PCT/US2007/000857
【国際公開番号】WO2007/084384
【国際公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【出願人】(502132623)
【Fターム(参考)】