説明

弱アルカリ性の化学銀めっき溶液

本発明は、0.01〜20g/Lの銀イオンまたは銀錯体イオン、0.1〜150g/Lのアミン錯化剤、0.1〜150g/Lのアミノ酸錯化剤、および0.1〜150g/Lのポリヒドロキシ酸錯化剤を含む弱アルカリ性の化学銀めっき溶液に関する。本発明において提供する弱アルカリ性の化学銀めっき溶液は、国内および国外の両方で現在一般的に用いられている酸性の化学銀めっきプロセスに存在する欠点を克服することが出来る。これらの欠点としては、銅ワイヤの消耗および腐食、側面の腐食、ブラインドホール内に銀めっきをすることの困難性、はんだボールの孔隙および溶接の低い強度が挙げられる。前記銀めっき溶液によってめっきされた銀層は、高い腐食耐性、低い接触抵抗、エレクトロマイグレーションが無いこと、高い溶接強度などの特性を有し、めっき片が溶接された場合に、はんだ中に気泡が発生しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化学銀めっき溶液に関し、より特定的には、弱アルカリ性の化学銀めっき溶液に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、化学めっき産業において銀めっきプロセスには酸性の化学銀めっき溶液が一般的に用いられており、酸性の処方およびその対応するプロセスを用いることによって生じた主な問題は、以下の3点である。
【0003】
1.銅ワイヤの消耗および腐食
現在、硝酸系は浸漬銀めっきに用いられる世界で最も一般的な系である。硝酸は、強い酸化剤であり、強い腐食剤である。硝酸はまずワイヤに高い応力を与えるとともにワイヤを部分的に腐食し、そのため、応力腐食を引き起こし、結果としてワイヤは局所的に細くなるか、または消耗する。それ故に、硝酸ベースの化学銀めっきプロセスにおいて、浸漬めっきの時間は1分以内に厳密に制限されなければならない。さもなければ、ワイヤが細くなったり、または消耗したりする現象が現れることになる。しかし、浸漬めっきの時間がたった1分では、試薬がブラインドホールの底部にたどり着くには十分な時間ではなく、結果としてブラインドホールの底部にわたり銀によってめっきがなされていないために銅が剥き出しになる。
【0004】
2.銀めっき層における非常に高い炭素含量
硝酸による銅の腐食を遅らせ、試薬がブラインドホール内にたどり着くことを促進するために、銅の上に容易に保護膜を形成する腐食防止剤および良好な浸透性を有する浸透剤を、多くの硝酸ベースの化学銀めっき溶液中に添加しなければならない。腐食防止剤および浸透剤は銀とともに共沈でき、従って「有機銀」と呼ばれる銀層が形成し得る。すなわち、この銀層は多量の有機物を含有しているか、または銀層は高い含量の炭素を含有する。これら「有機銀」層全体における銀の含量または純度はたった70%であり、すなわち、炭素の含量は最大約30%までである。高い炭素含量は、銀層の伝導性に影響を与えるだけでなく、銀層の溶接性、および腐食耐性にも影響を与え、高周波数損失を増加させる。
【0005】
3.溶接の間にはんだ中に形成される孔隙と、溶接強度への影響
酸性の化学銀層は多量の有機物または炭素を含有し、これらは高温での溶接の間に大気中の酸素と反応して、溶融したはんだ中に入り込む可能性のある一酸化炭素または二酸化炭素を生成し得る。溶融したはんだの非常に高い比重のために、ガスははんだ中に入り込んでしまうと抜け出すことが難しく、最終的にはんだ中で液化し、孔隙を形成する。銀めっき層が厚ければ厚いほど、総炭素含量は高くなり、形成される孔隙は多くまたは大きくなり、そして孔隙のほとんどは溶接パッドに近い上方に集中する。
【発明の概要】
【0006】
この発明の第一の目的は、前記の先行技術の問題を克服し、プリント回路基板(PCB)の表面の仕上げ工程において広範囲に用いることができる新規な弱アルカリ性の化学銀めっき溶液を提供することである。
【0007】
本発明において提供する弱アルカリ性の化学銀めっき溶液は、各成分を以下の量
(1)銀イオンまたは銀錯体イオン 0.01〜20g/L
(2)アミン錯化剤 0.1〜150g/L
(3)アミノ酸錯化剤 0.1〜150g/L
(4)ポリヒドロキシ酸錯化剤 0.1〜150g/L
で含む。
【0008】
好ましくは、前記銀錯体イオンは、銀アンモニア錯体イオン、銀アミン錯体イオン、銀アミノ酸錯体イオン、銀ハロゲン化物錯体イオン、銀亜硫酸錯体イオン、および銀チオ硫酸錯体イオンから選択される少なくとも1種である。
【0009】
好ましくは、前記アミン錯化剤は、アンモニア、クエン酸三アンモニウム、リン酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、メチルアミン、エチルアミン、エチレンジアミン、1,2−プロピレンジアミン、1,3−プロピレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、トリアミントリエチルアミン、イミダゾール、アミノピリジン、アニリン、またはフェニレンジアミンから選択される少なくとも1種である。
【0010】
好ましくは、前記アミノ酸錯化剤は、グリシン、α−アラニン、β−アラニン、シスチン、アントラニル酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、アミドスルホン酸、イミド二スルホン酸(imido disulfonic acid)、アミノ二酢酸、ニトリロ三酢酸(NTA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)または芳香族アミノ酸(例えばピリジンジカルボン酸)から選択される少なくとも1種である。
【0011】
好ましくは、前記ポリヒドロキシ酸錯化剤は、クエン酸、酒石酸、グルコン酸、リンゴ酸、乳酸、1−ヒドロキシ−エチリデン−1,1−ジホスホン酸、スルホサリチル酸、フタル酸、あるいはこれらのアルカリ金属塩またはアンモニウム塩から選択される少なくとも1種である。
【0012】
好ましくは、前記銀イオンまたは銀錯体イオンの量は1〜80g/Lである。
【0013】
好ましくは、前記アミン錯化剤の量は1〜80g/Lである。
【0014】
好ましくは、前記アミノ酸錯化剤の量は1〜80g/Lである。
【0015】
好ましくは、前記ポリヒドロキシ酸錯化剤の量は1〜80g/Lである。
【0016】
好ましくは、前記化学銀めっき溶液のpH値は8〜10であり、めっき温度は40〜70℃である。
【0017】
本発明において提供する弱アルカリ性の化学銀めっき溶液を用いることによって、以下の利点が得られる。
【0018】
a)硝酸を含まないめっき溶液は、銅ワイヤの消耗および腐食、ならびに側面の腐食という問題を誘発しない。
【0019】
b)該めっき溶液は腐食防止剤および浸透剤を含有しない完全な錯化剤系である。得られた銀層は純粋な銀層であり、優れた伝導性、耐研磨性および非常に低い高周波数損失を有する。更に、該層は洗浄が容易であり、低い接触抵抗および高いワイヤ結合強度を有する。
【0020】
c)純粋な銀層であるために溶接の間にはんだボール(Solder ball)中に孔隙が存在せず、溶接強度が高い。
【0021】
d)該めっき溶液はpH値8〜10の弱アルカリ性であり、従ってソルダーマスク(solder mask)を腐食しない。めっき時間を1〜5分に設定して、銅ワイヤの消耗および腐食ならびに側面の腐食なしに、ブラインドホールの内部の全てを銀で確実にめっきすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1aは、硝酸ベースの銀めっき溶液に浸漬して3分間経過後の、消耗し切れた銅ワイヤを示す概略図である。図1bは、硝酸ベースの銀めっき溶液に浸漬して3分間経過後の、側面が腐食された銅ワイヤを示す概略図である。
【図2】図2は、酸性の化学銀めっき層をXPSの深さ方向に削剥した結果を示すパターンである。
【図3】図3は、溶接した際に酸性の化学銀めっき層によって形成された孔隙のSEM顕微鏡写真である。
【図4】図4は、本発明によって提供される弱アルカリ性の化学銀めっき溶液により得られた化学銀めっき層の、溶接後のスライス画像である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
実施例1
弱アルカリ性の化学銀めっき溶液1は以下の成分および量である。
【0024】
硝酸銀 0.6g/L
トリエチレンテトラミン 20g/L
グリシン 10g/L
クエン酸 5g/L
脱イオン水 残余分
化学めっきプロセスにおいて、pH値をアンモニア水によって7.8〜8.2に調整する。この銀めっき溶液を用いることによって、約70℃の温度でワークピースをめっきするためには約5分しか必要としない。
【0025】
実施例2
弱アルカリ性の化学銀めっき溶液2は以下の成分および量である。
【0026】
Ag([Ag(NH) 2g/L
EDTA 30g/L
硝酸アンモニウム 40g/L
乳酸 2g/L
脱イオン水 残余分
化学めっきプロセスにおいて、pH値をアンモニア水によって8.2〜8.8に調整する。この銀めっき溶液を用いることによって、約50℃の温度でワークピースをめっきするためには約1分しか必要としない。
【0027】
実施例3
弱アルカリ性の化学銀めっき溶液3は以下の成分および量である。
【0028】
硝酸銀 6g/L
DTPA 40g/L
クエン酸三アンモニウム 30g/L
脱イオン水 残余分
化学めっきプロセスにおいて、pH値をアンモニア水によって8.8〜9.2に調整する。この銀めっき溶液を用いることによって、約45℃の温度でワークピースをめっきするためには約0.5分しか必要としない。
【0029】
実施例4
弱アルカリ性の化学銀めっき溶液4は以下の成分および量である。
【0030】
硝酸銀 10g/L
炭酸アンモニウム 40g/L
スルホサリチル酸 40g/L
ラクタミン(lactamine) 40g/L
脱イオン水 残余分
化学めっきプロセスにおいて、pH値をアンモニア水によって7.8〜8.2に調整する。この銀めっき溶液を用いることによって、約40℃の温度でワークピースをめっきするためには約3分しか必要としない。
【0031】
実施例5
弱アルカリ性の化学銀めっき溶液5は以下の成分および量である。
【0032】
硫酸銀 3g/L
硫酸アンモニウム 20g/L
イミド二スルホン酸 30g/L
クエン酸アンモニウム 2g/L
脱イオン水 残余分
化学めっきプロセスにおいて、pH値をアンモニア水によって8.8〜9.2に調整する。この銀めっき溶液を用いることによって、約55℃の温度でワークピースをめっきするためには約2分しか必要としない。
【0033】
実施例6
弱アルカリ性の化学銀めっき溶液6は以下の成分および量である。
【0034】
硝酸銀 1g/L
リン酸アンモニウム 20g/L
ラクタミン 60g/L
無水フタル酸(Phthalandione) 10g/L
脱イオン水 残余分
化学めっきプロセスにおいて、pH値をアンモニア水によって9.8〜10.2に調整する。この銀めっき溶液を用いることによって、約50℃の温度でワークピースをめっきするためには約3分しか必要としない。
【0035】
実施例7
弱アルカリ性の化学銀めっき溶液7は以下の成分および量である。
【0036】
アミドスルホン酸銀 8g/L
アミドスルホン酸 30g/L
硫酸アンモニウム 50g/L
酒石酸 20g/L
脱イオン水 残余分
化学めっきプロセスにおいて、pH値をアンモニア水によって9.2〜9.8に調整する。この銀めっき溶液を用いることによって、約60℃の温度でワークピースをめっきするためには約0.5分しか必要としない。
【0037】
実施例8
弱アルカリ性の化学銀めっき溶液8は以下の成分および量である。
【0038】
硝酸銀 0.8g/L
ピコリン酸 20g/L
スルホン酸アンモニウム 80g/L
グルコン酸 2g/L
脱イオン水 残余分
化学めっきプロセスにおいて、pH値をアンモニア水によって9.2〜9.8に調整する。この銀めっき溶液を用いることによって、約60℃の温度でワークピースをめっきするためには約5分しか必要としない。
【0039】
実施例9
弱アルカリ性の化学銀めっき溶液9は以下の成分および量である。
【0040】
硝酸銀 3g/L
エチレンジアミン 10g/L
スルホサリチル酸 40g/L
アミド二酢酸 5g/L
脱イオン水 残余分
化学めっきプロセスにおいて、pH値をアンモニア水によって8.2〜8.8に調整する。この銀めっき溶液を用いることによって、約50℃の温度でワークピースをめっきするためには約3分しか必要としない。
【0041】
実施例10
弱アルカリ性の化学銀めっき溶液10は以下の成分および量である。
【0042】
アミドスルホン酸銀 4g/L
硝酸アンモニウム 35g/L
エタノールアミン 20g/L
リンゴ酸 10g/L
脱イオン水 残余分
化学めっきプロセスにおいて、pH値をアンモニア水によって9.8〜10.2に調整する。この銀めっき溶液を用いることによって、約60℃の温度でワークピースをめっきするためには約1.5分しか必要としない。
【0043】
この発明によって提供される弱アルカリ性の化学銀めっき溶液は、国内および国外の両方で現在一般的に用いられている酸性の化学銀めっきプロセスに存在する欠点を克服することが出来る。これらの欠点としては、銅ワイヤの消耗および腐食、側面の腐食、ブラインドホール内に銀めっきをすることの困難性、はんだボールの孔隙および溶接の低い強度が挙げられる。
【0044】
比較例
1)マクダーミッド社(MacDermid Inc.)製品、米国特許第6,200,451号(2001年)
スターリング(Sterling)(商標) シルバーA(Silver A)(75097) 5%
スターリング(商標) シルバーB(Silver B)(75098) 10%
硝酸 3%
純水 83%
温度 43〜54℃
マクダーミッド社製品、米国特許第6,200,451号(2001年)
ヒドロキシエチレンジアミン四酢酸(HEDTA) 10g/L
硝酸銀 2.4g/L
Igepal Co730(界面活性剤) 5.0g/L
イミダゾール 10g/L
硝酸 32ml/L
2)エントン社(Enthone Inc.) 国際公開第2006/022835号
硝酸銀 1g/L
HEDTA 10g/L
ベンズイミダゾール 1g/L
EO/PO コポリマー(界面活性剤) 1g/L
硝酸 0.98g/L
pH 2
上記の比較例において容易に見られる主な問題は以下の3点である。
【0045】
1.銅ワイヤの消耗および腐食
ワイヤは通常部分的に細くなり、または消耗することになる。それ故に、高濃度の硝酸ベースの浸漬銀めっきプロセスを使用する際には、浸漬の時間は1分以内に厳密に制限されなければならない。さもなければ、ワイヤが細くなったり、または消耗したりする状況が現れることになる。図1aおよび図1bはそれぞれ硝酸ベースの銀めっき溶液に浸漬して3分間経過後の、消耗した銅ワイヤおよび側面が腐食した銅ワイヤの状況を示す。しかし、浸漬の時間がたった1分では、試薬がブラインドホールの底部にたどり着くには十分な時間ではなく、結果としてブラインドホールの底部にわたり銀によってめっきがなされていないために銅が剥き出しになる。
【0046】
2.銀めっき層における非常に高い炭素含量
比較例において得られた銀層は通常「有機銀」とよばれ、すなわち、銀層は多量の有機物を含有するか、または銀層は多量(10〜30%)の炭素を含有する。高い炭素含量は銀層の伝導性に影響を与えるだけでなく、銀層の溶接性、および腐食耐性にも影響を与え、高周波数損失を増加させる。図2は、酸性の化学銀めっき層をXPSの深さ方向に削剥した結果を示すパターンである。
【0047】
3.溶接の間にはんだ中に形成される孔隙と、溶接強度への影響
銀層における多量の有機物または炭素は、高温での溶接の間に大気中の酸素と反応して、溶融したはんだ中に入り込み、はんだ中で凝縮して孔隙を形成する可能性のある一酸化炭素または二酸化炭素を生成し得る。銀めっき層が厚ければ厚いほど、総炭素含量は高くなり、形成される孔隙は多くまたは大きくなり、そして孔隙のほとんどは溶接パッドに近い上方に集中する。図3は、溶接した際に酸性の化学銀めっき層によって形成された孔隙を示すSEM顕微鏡写真である。
【0048】
上記の比較例と比較して、この発明によって提供される弱アルカリ性の銀めっき溶液を用いることにより、国内および国外の両方で現在一般的に用いられている酸性の化学銀めっきプロセスに存在する欠点を克服することが出来る。これらの欠点としては、銅ワイヤの消耗および腐食、側面の腐食、ブラインドホール内に銀めっきをすることの困難性、はんだボールの孔隙および溶接の低い強度が挙げられる。本発明によって提供される弱アルカリ性の化学銀めっき溶液により得られた化学銀めっき層の溶接後のスライス画像を、図4に示す。
【図1a】

【図1b】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の各成分を以下の量
(1)銀イオンまたは銀錯体イオン 0.01〜20g/L
(2)アミン錯化剤 0.1〜150g/L
(3)アミノ酸錯化剤 0.1〜150g/L
(4)ポリヒドロキシ酸錯化剤 0.1〜150g/L
で含む、弱アルカリ性の化学銀めっき溶液。
【請求項2】
前記銀錯体イオンが、銀アンモニア錯体イオン、銀アミン錯体イオン、銀アミノ酸錯体イオン、銀ハロゲン化物錯体イオン、銀亜硫酸錯体イオン、および銀チオ硫酸錯体イオンから選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の弱アルカリ性の化学銀めっき溶液。
【請求項3】
前記アミン錯化剤が、アンモニア、クエン酸三アンモニウム、リン酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、メチルアミン、エチルアミン、エチレンジアミン、1,2−プロピレンジアミン、1,3−プロピレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、トリアミントリエチルアミン、イミダゾール、アミノピリジン、アニリン、またはフェニレンジアミンから選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の弱アルカリ性の化学銀めっき溶液。
【請求項4】
前記アミノ酸錯化剤が、グリシン、α−アラニン、β−アラニン、シスチン、アントラニル酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、アミドスルホン酸、イミド二スルホン酸、アミノ二酢酸、ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸または芳香族アミノ酸から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の弱アルカリ性の化学銀めっき溶液。
【請求項5】
前記ポリヒドロキシ酸錯化剤が、クエン酸、酒石酸、グルコン酸、リンゴ酸、乳酸、1−ヒドロキシ−エチリデン−1,1−ジホスホン酸、スルホサリチル酸、フタル酸、あるいはこれらのアルカリ金属塩またはアンモニウム塩から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の弱アルカリ性の化学銀めっき溶液。
【請求項6】
前記銀イオンまたは銀錯体イオンの量が0.1〜50g/Lである、請求項1または2に記載の弱アルカリ性の化学銀めっき溶液。
【請求項7】
前記アミン錯化剤の量が1〜80g/Lである、請求項1または3に記載の弱アルカリ性の化学銀めっき溶液。
【請求項8】
前記アミノ酸錯化剤の量が1〜80g/Lである、請求項1または4に記載の弱アルカリ性の化学銀めっき溶液。
【請求項9】
前記ポリヒドロキシ酸錯化剤の量が1〜80g/Lである、請求項1または5に記載の弱アルカリ性の化学銀めっき溶液。
【請求項10】
該化学銀めっき溶液のpH値が8〜10であり、めっき温度が40〜70℃である、請求項1に記載の弱アルカリ性の化学銀めっき溶液。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−510384(P2010−510384A)
【公表日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−536579(P2009−536579)
【出願日】平成18年12月8日(2006.12.8)
【国際出願番号】PCT/CN2006/003333
【国際公開番号】WO2008/058430
【国際公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願人】(509136541)
【出願人】(509136552)
【Fターム(参考)】