説明

弱毒化マイコプラズマ・ボビス株を含むワクチン及び弱毒化の方法

本発明は、少なくとも110回継代した新規な弱毒化マイコプラズマ・ボビス細菌株に関する。さらにまた、本発明は、これら弱毒化M.ボビス細菌株のいずれかの生菌を含む免疫原性組成物、それらの製造、並びにM.ボビス感染の治療および予防のための使用、並びに他の動物用ワクチンおよび医薬との組合せも提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
弱毒化、非病原性M.ボビス細菌株であって、前記細菌が110回を超えて継代されてある前記M.ボビス細菌株。
【請求項2】
受託番号PTA-9666でATCCに寄託された弱毒化M.ボビス細菌株、任意のその子孫弱毒化M.ボビス細菌株、および受託番号PTA-9666でATCCに寄託されたM.ボビス細菌株と同じ特徴を有する任意の弱毒化、非病原性M.ボビス細菌株から成る群から選択される、請求項1に記載の弱毒化、非病原性M.ボビス細菌株。
【請求項3】
受託番号PTA-9667でATCCに寄託された弱毒化M.ボビス細菌株、任意のその子孫弱毒化M.ボビス細菌株、および受託番号PTA-9667でATCCに寄託されたM.ボビス細菌株と同じ特徴を有する任意の弱毒化、非病原性M.ボビス細菌株から成る群から選択される、請求項1に記載の弱毒化、非病原性M.ボビス細菌株。
【請求項4】
生ワクチンとして用いられたときの前記弱毒化、非病原性M.ボビス細菌株が、ワクチン非接種コントロール群の動物と比較して、死亡率および安楽死率を動物の群で少なくとも83%低下させる、請求項1から3のいずれか1項に記載の弱毒化、非病原性M.ボビス細菌株。
【請求項5】
生ワクチンとして用いられたときの前記弱毒化、非病原性M.ボビス細菌株が、前記ワクチンの1回の用量投与後にワクチン非接種コントロール群の動物と比較して、死亡率および安楽死率を動物の群で少なくとも56%低下させる、請求項1から4のいずれか1項に記載の弱毒化、非病原性M.ボビス細菌株。
【請求項6】
生ワクチンとして用いられたときの前記弱毒化、非病原性M.ボビス細菌株が、本明細書に記載の方法を用いたとき同じ遺伝的フィンガープリントによって特徴付けられる、受託番号PTA-9667でATCCに寄託されたM.ボビス細菌株と同じ特徴を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の弱毒化、非病原性M.ボビス細菌株。
【請求項7】
以下の工程を含むM.ボビスを弱毒化する方法:
a. M.ボビス細菌を110回より多く継代して培養M.ボビス細菌を製造する工程;
b. 培養M.ボビス細菌を得る工程;
c. 工程b)で得たM.ボビス細菌をそれらの病原性および免疫原性について試験する工程;および
d. 非病原性であるが、免疫原性であるM.ボビス細菌を増殖させて、弱毒化M.ボビス細菌を得る工程。
【請求項8】
M.ボビス細菌がin vitroで継代される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
病原性試験が以下の工程を含む、請求項7または8に記載の方法:
a. ウシを継代M.ボビス細菌に感染させる工程;および
b. 前記感染させたウシをM.ボビス感染の臨床症状の発生についてモニターする工程。
【請求項10】
免疫原性試験が以下の工程を含む、請求項7から9のいずれか1項に記載の方法:
a. ウシを継代M.ボビス細菌に感染させる工程;および
b. 前記感染させたウシでM.ボビスに対する液性抗体応答の発生をモニターする工程。
【請求項11】
請求項1から6のいずれか1項に記載の弱毒化、非病原性M.ボビス細菌株のいずれかの生菌を含む免疫原性組成物。
【請求項12】
1用量当たり1.0E7 CFUの弱毒化、非病原性M.ボビス細菌の生菌を含むことを特徴とする、請求項11に記載の免疫原性組成物。
【請求項13】
免疫原性組成物の1用量が1または2mLで処方される、請求項11または12に記載の免疫原性組成物。
【請求項14】
1回の用量投与のために処方される、請求項11または13のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項15】
1回の用量投与後14日以内の免疫開始の刺激に有効である、請求項11から14のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項16】
前記免疫原性組成物の1回の用量投与後少なくとも42日間の免疫刺激期間において有効である、請求項11から15のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項17】
さらに、M.ボビス以外のウシの病原体によって引き起こされるウシの微生物学的感染の治療および/または予防に有効な、1つまたは2つ以上のさらに別の免疫学的に活性を有する成分を含む、請求項11から16のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項18】
M.ボビス以外のウシの病原体によって引き起こされるウシの前記微生物学的感染が、ウシウイルス性下痢(BVDV)、パラインフルエンザ-3ウイルス(PI-3)、伝染性鼻気管炎ウイルス(IBR)、ウシ呼吸器合胞体ウイルス(BRSV)、ウシヘルペスウイルス(BHV-1)、ウシロタウイルス、ウシエンテロウイルス(BEV)、ウシコロノウイルス(BCV)、ウシ狂犬病(BR)、ウシパルボウイルス(BPV)、アデノウイルス、アストロウイルス、マンヘイミア・ヘモリチカ(以前はパスツレラ・ヘモリチカ)、パスツレレラ・ムルトシダ、ヘモフィルス・ソムヌス(ヒストフィルス・オビスおよびヘモフィルス・アグニ)、アクチノミセス(コリネバクテリウム)、アクチノミセス・ピオゲネス、クラミジア・プシッタシ、カンピロバクター・フィータス・ベネレアリスおよびカンピロバクター・フィータス・フィータス(以前にはC.フィータス・インテスチナリス)、レプトスピラ・インターロガンス、レプトスピラ・ハルジョー、レプトスピラ・ポモナ、およびレプトスピラ・グリッポチフォサ、レプトスピラ・カニコラ、レプトスピラ・グリッポチフォサ、レプトスピラ・ハルジョー(レプトスピラ・ハルジョープラジトノおよびレプトスピラ・ハルジョー-ボビス)、ブルセラ・アボルタス、ブルセラ・スイスおよびブルセラ・メリテンシス、リステリア・モノサイトゲネス、クラミジア・プシッタシ、クロストリジウム・ショーベイ、クロストリジウム・セプチクム、クロストリジウム・ヘモリチクム、クロストリジウム・ノヴィ、クロストリジウム・ソルデリー、クロストリジウム・パーフリンゲンス、クロストリジウム・テタニ、モラキセラ・ボビス、クレブシーラspp、クレブシーラ・ピニューモニアエ、サルモネラ・チフィムリウム、サルモネラ・ニューポート、マイコバクテリウム・アビウム・パラツベルクローシス、クリプトスポリジウム・パルブム、クリプトスポリジウム・ホミニス、スタフィロコッカス・アウレウス、ストレプトコッカス・ジスガラクチアエ、ストレプトコッカス・ウベリス、ストレプトコッカス・アガラクチアエ、大腸菌、マイコプラズマspp、マイコプラズマ・ジスパー、およびウレアプラズマspp、トリトリコモナス・フィータス、トリコフィトン・ヴェルコスム、トリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・サルキソヴィー、ネオスポラ・カニナム(以前はトキソプラズマ・ゴンディー)、バベシア・ビゲミナおよびバベシア・ボビス(肺虫症)、並びに前記の組合せから成る群から選択される1つまたは2つ以上の免疫原性成分によって引き起こされる、請求項17に記載の免疫原性組成物。
【請求項19】
ワクチンである、請求項11から18のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
【請求項20】
前記弱毒化、非病原性M.ボビス株の細菌を医薬的に許容できる担体と混合する工程を含む、請求項11から19のいずれか1項に記載の免疫原性組成物を製造する方法。
【請求項21】
請求項11から19のいずれか1項に記載の免疫原性組成物の有効量を動物に投与する工程を含む、M.ボビスによって引き起こされる感染を治療または予防する方法であって、前記治療または予防が、M.ボビス感染の徴候の緩和、M.ボビス感染の臨床徴候の重症度または発生率の減少、M.ボビス感染に起因する動物の死亡率の減少、および前記の組合せから成る群から選択される、前記治療または予防方法。
【請求項22】
請求項11から19のいずれか1項に記載の免疫原性組成物を投与する工程を含む、M.ボビス感染から生じる動物の死亡率および/または安楽死の発生率を減少させる方法。
【請求項23】
前記死亡率が少なくとも56%低下する、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
2用量が前記動物に投与される、請求項21から23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
第二の用量が最初の投与の少なくとも10日後に投与される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
1回の用量のみが前記動物に投与される、請求項21から23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
免疫原性組成が1日齢の動物に投与される、請求項21から26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
2つまたは3つ以上の抗原をウシに同時投与する方法であって、前記方法が、請求項1から6のいずれか1項に記載のM.ボビス抗原、およびM.ボビス以外のさらに別のウシに関連する病原体によって引き起こされる感染の治療および/または予防に有効な1つまたは2つ以上のさらに別の免疫学的に活性な成分を前記ウシに投与する工程を含む、前記方法。
【請求項29】
前記M.ボビス抗原および前記免疫学的に活性な成分が別々に投与される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
M.ボビス抗原およびM.ボビス以外のさらに別のウシに関連する病原体によって引き起こされる感染の治療および/または予防に有効な1つまたは2つ以上のさらに別の免疫学的に活性な成分を含む、2つまたは3つ以上の抗原が、1回の用量のみで前記ウシに投与される、請求項28に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7−1】
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【図7−2】
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【図7−3】
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【図7−4】
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【図7−5】
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【図7−6】
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【図7−7】
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【図8−1】
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【図8−2】
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【図8−3】
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【図8−4】
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【図8−5】
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【図8−6】
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【図8−7】
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【図8−8】
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【図8−9】
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【図8−10】
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【図8−11】
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【図8−12】
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【図8−13】
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【図8−14】
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【図8−15】
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【図8−16】
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【図8−17】
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【図8−18】
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【図8−19】
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【図8−20】
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【図8−21】
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【図8−22】
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【図8−23】
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【図8−24】
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【図8−25】
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【図8−26】
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【図8−27】
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【図8−28】
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【図8−29】
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【図8−30】
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【図8−31】
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【図8−32】
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【図8−33】
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【図8−34】
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【図8−35】
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【図8−36】
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【図8−37】
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【図8−38】
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【図8−39】
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【公表番号】特表2012−524548(P2012−524548A)
【公表日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−507405(P2012−507405)
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【国際出願番号】PCT/US2010/032149
【国際公開番号】WO2010/124154
【国際公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(503345374)ベーリンガー インゲルハイム フェトメディカ インコーポレイテッド (26)
【Fターム(参考)】