説明

彩食感豆腐とその製造方法

【課題】
手軽に食することができ、かつ栄養に富み、香りを持ち、風味豊かで、色彩が美しく、かつサラダ、デザート、おやつ、美容食として野菜類、ハーブ類、果物類を寒天で色彩的に固定された豆腐を提供することにある。
【解決手段】
豆腐の上層部に野菜類、ハーブ類、果物類を寒天で色彩的に固定されている薄層部を持つ彩食感豆腐であり、野菜類は、よもぎ、三ツ葉、野沢菜、レタス、赤じそ、八重桜の花、菜の花、であって、それを塩漬けされているものであって、ハーブ類は、クレソン、サフラン、マリーゴールド、ミント、ラベンダー、果実類はブルーベリー、イチゴ、サクランボ、である。豆腐の面積1平方センチメートルから10平方センチメートの範囲当たり1個の野菜、果物類を、寒天の厚さを1mm〜10mmにして色彩的に豆腐の上部に固定している彩食感豆腐である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
誰もがどこでも手軽に食することができ、かつ栄養に富み、香りを持ち、風味豊かで、色彩が美しく、かつサラダ、デザート、おやつ、美容食として色彩的に固定した、植物入りの豆腐に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の豆腐は、味や香りがなく、好みに応じて色彩、薬味や調味料を加える必要があり、焼く等の手間がかかった。その性格ゆえに調理法が限定され、とりわけ子供や若年層から敬遠されがちであった。葛とチーズとを混合した葛豆腐に野菜、果実を入れた豆腐(特許文献1参照)。ゴマと野菜を入れた豆腐(特許文献2参照)。青じそと梅干しを入れた豆腐(特許文献3参照)、イチゴ、ほうれん草を入れた豆腐(特許文献4参照)などが提案されている。しかしこれら野菜、果実、ハーブを表面に固定している豆腐はなく、香りを持って、色彩的に食感をもたらすように豆腐は存在していない。
【0003】
【特許文献1】特開2005−287323号公報
【特許文献2】特開2003−289820号公報
【特許文献3】特開2002−262811号公報
【特許文献4】特開平6−343411号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特定の消費者年齢層、日常消費地、調理方法に限定されることなく、誰もがどこでも手軽に食することができ、かつ栄養に富み、香りを持って、風味豊かで、色彩が美しく、かつサラダ、デザート、おやつ、美容食として、色彩豊かな食品として野菜類、ハーブ類、果物類を寒天で色彩的に固定した彩食感豆腐を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
豆腐の上層部に野菜類、ハーブ類、果物類を寒天によって色彩的に固定されている薄層部を持つ彩食感豆腐であり、豆腐はしろ醤油で味付けされて、豆腐内に破砕された野菜ペースト状にして混入させている彩食感豆腐である。野菜の混入量1〜10重量%程度が好ましい。また豆腐は味付けして、野菜を混入させることが好ましいが、味付けしなくても、あるいは野菜が混入しなくても若干に塩分など調味料を含めばよい。
【0006】
本発明の野菜類は、よもぎ、三ツ葉、ホウレン草、野沢菜、小松菜、レタス、ショウガ、ハワサビ、パセリ、赤じそ、青じそ、ブロッコリーで、八重桜の花、菜の花、食用菊の花弁であって、それを塩漬けされているものである。ハーブ類はアロエ、カモミール、クレソン、サフラン、ジャスミンバジル、ハイビスカス、マリーゴールド、ミント、ラベンダー、レモングラス、ローズマリーであるさらに果実はブルーベリー、イチゴ、サクランボ、グミ、ザクロである。
【0007】
この彩食感豆腐の面積1平方センチメートルから10平方センチメートの範囲に1個または1葉の野菜、花弁、果物類を位置して、寒天の厚さを1mm〜10mmにして、前記の野菜、花弁、果物類を色彩的に固定されている彩食感豆腐である。好ましくは豆腐の面積3m平方センチメートルから7平方センチメートの範囲に1個または1葉の野菜、花弁、果物類を位置し、寒天の厚さを1mm〜5mmにしたものである。
【0008】
本発明は、製造容器内に寒天の溶液に厚さ1mm〜10mm程度注入して、前記の野菜、花弁、果物類を一定の間隔に配列し、この寒天の溶液を冷却して固化させて、固化した寒天上に野菜を破砕した豆乳を加え、その豆乳に凝固剤を添加して、凝固させて形成させ、下部に野菜、花弁、果物類入りの寒天層と上部に豆腐の層を一体化して色彩的にする彩食感豆腐の製造方法であり、豆腐部が、よもぎ、三ツ葉、ホウレン草、野沢菜、小松菜、レタス、ショウガ、ハワサビ、パセリ、赤じそ、青じそ、ブロッコリー等から1種又は2種以上を選び適宜組み合せたペーストである彩食感豆腐の製造方法である。
【0009】
野菜類、ハーブ類、果物類入り豆腐を、大きさを横30mm〜100mm、縦30mm〜100mm、高さ50mm100mmの長方形、正方形、円筒形、円錐形、台形、三角形の形状に裁断することによって彩食感豆腐を製造する。または野菜類、ハーブ類、果物類入り豆腐を、大きさを横30mm〜100mm、縦30mm〜100mm、高さ50mm〜100mmの長方形、正方形、三角形、円筒形、円錐形、台形の形状している透明性樹脂容器に充填されて製造される。
【0010】
元来植物の持つ栄養素と味と色彩と香りを組み合せることにより、高い栄養価、豊かな風味、色彩の美しさを提供し、色彩の豆腐を1表面内に1〜3種類(色)収容すれば彩りを楽しむことができる。食する際に余分な調味料を加えたり調理したりする必要がないので、好きな時に冷蔵庫から取り出して適量を食することができる。以上のような性格ゆえに食欲を促進し、手軽なサラダ、デザート、おやつ、美容食として最適な彩食感豆腐を製造することである。

【発明の効果】
【0011】
本発明により、栄養に富み、香りを持ち、風味豊かで、色彩が美しく、複数の色の製品を組み合せれば彩りを楽しむことができ、かつサラダ、デザート、おやつ、美容食として最適な野菜、果実、ハーブなどの植物入りの豆腐を、手軽に食することができるようになる。食し易い形状で若者や家族連れに提供すれば、その効果は増大してくる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明は、製造容器内に寒天の溶液に厚さ1mm〜10mm程度注入して、前記の野菜類、ハーブ類、果物類を一定の間隔に配列し、この寒天の溶液を冷却して固化させて、固化した寒天上に野菜を破砕したものを豆乳に混合した当該豆乳を加え、その豆乳に凝固剤を添加して豆乳を凝固させて形成させ、下部に野菜類、ハーブ類、果物類入りの寒天層と上部に豆腐の層に一体化して色彩的にする彩食感豆腐の製造方法であり、豆腐部が、よもぎ、三ツ葉、ホウレン草、野沢菜、小松菜、レタス、ショウガ、ハワサビ、パセリ、赤じそ。青じそ等から1種又は2種以上を選び適宜組み合せたペーストである彩食感豆腐の製造方法である。
【0013】
野菜類、ハーブ類、果物類入り豆腐を、大きさを横30mm〜100mm、縦30mm〜100mm、高さ50mm100mmの長方形、正方形、円筒形、円錐形、台形、三角形の形状に裁断することによって、あるいは野菜類、ハーブ類、果物類入り豆腐を、大きさを横30mm〜100mm、縦30mm〜100mm、高さ50mm〜100mmの長方形、正方形、三角形、円筒形、円錐形、台形の形状している透明性樹脂容器に充填されることによって彩食感豆腐を製造することができる。
【実施例1】
【0014】
以下、桜の花びら入り豆腐1丁分の製造方法について説明する。豆乳100g、桜の花びらを1〜5枚程度を準備する。
寒天粉末5gを水1Lに溶解して十分に攪拌した。さらに60℃の付近で20分間加熱溶解をさせた。この溶液を50mm、の正方形の容器に2mm程度に注入して、この寒天部に八重桜の花を1個入れて自然保冷して、固化させる。この固化して寒天に冷豆乳100mlと塩漬けした八重桜の花の粉砕したものを5gと凝固剤0.4gを加えたものを注入して、容器内でボイル凝固させて、製品とした。
【0015】
豆乳を加熱し、豆乳がまだ熱いうちに少量とり、ミキサー等で撹拌混合し混合液を製する。豆乳が40℃になったところで、さきの混合液を入れ、よく撹拌混合する。次に適量のにがり、凝固剤を入れ、すばやく撹拌混合する。混じり合ったら撹拌渦を止め、型箱に入れて20〜30分間常温で静置する。
【実施例2】
【0016】
実施例1と同様にしてみつば入り彩食感豆腐を製造して、八重桜の花の代わりに、みつばを使用した。製品の姿図を図2に示す。
【実施例3】
【0017】
実施例1と同様にしてクレソン入り彩食感豆腐を製造して、八重桜の花の代わりに、クレソンを使用した。
【実施例4】
【0018】
実施例1と同様にしていちご入り彩食感豆腐を製造して、八重桜の花の代わりに、いちごを使用した。
【実施例5】
【0019】
実施例1と同様にして赤じそ入り彩食感豆腐を製造して、八重桜の花の代わりに、赤じそを使用した。
実施例1〜5で製造された彩食感豆腐は、誰もがどこでも手軽に食することができ、かつ栄養に富み、香りを持って、風味豊かで、色彩が美しく、かつサラダ、デザート、おやつ、美容食として、色彩豊かな食品として色彩的に固定した彩食感豆腐を提供することができた。
これらの製品は多くに消費者に喜ばれ、色彩、香りを満喫しながら栄養食品として食された。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】八重桜の花弁を寒天で色彩的に固定されている彩食感豆腐の図
【図2】みつばを寒天で色彩的に固定されている彩食感豆腐の図
【図3】製造工程のフロー図
【符号の説明】
【0021】
1.豆腐部
2.寒天部
3.八重桜の花弁
4.みつば


【特許請求の範囲】
【請求項1】
豆腐の上層部に野菜類、ハーブ類、果実類を寒天によって色彩的に固定されている薄層部を持つことを特徴とする彩食感豆腐
【請求項2】
請求項1において、豆腐はしろ醤油で味付けされて、豆腐内に破砕された野菜類のペーストを混入させていることを特徴とする彩食感豆腐
【請求項3】
請求項1において、野菜類はよもぎ、三ツ葉、ホウレン草、野沢菜、小松菜、レタス、ショウガ、ハワサビ、パセリ、赤じそ、青じそ、ブロッコリー、八重桜の花、菜の花、食用菊の花弁であって、それを塩漬けしていることを特徴とする彩食感豆腐
【請求項4】
請求項1において、ハーブ類はアロエ、カモミール、クレソン、サフラン、ジャスミンバジル、ハイビスカス、マリーゴールド、ミント、ラベンダー、レモングラス、ローズマリーであることを特徴とする彩食感豆腐
【請求項5】
請求項1において、果実類はブルーベリー、イチゴ、サクランボ、グミ、ザクロであることを特徴とする彩食感豆腐
【請求項6】
請求項1において、豆腐の面積1平方センチメートルから10平方センチメートの範囲当たり1個〜3個または1葉〜3葉の野菜類、ハーブ類、果物類を配置して、寒天の厚さを1mm〜10mmにして、前記の野菜、ハーブ、果物を色彩的に固定されていることを
特徴とする彩食感豆腐
【請求項7】
製造容器内に寒天の溶液を厚さ1mm〜10mm程度注入して、前記の野菜、花弁、果物類を一定の間隔に配列し、この寒天の溶液を冷却して固化させて、当該固化寒天上に
野菜を破砕して豆乳に加えた混合豆乳液に、凝固剤を添加して凝固させて豆腐層を形成させ、下部に野菜類、ハーブ類、果物類入りの寒天層の上部に下部の豆腐層に一体化した色彩的状態にしていることを特徴とする彩食感豆腐の製造方法。
【請求項8】
請求項6記載の豆腐部に混入させる野菜類が、よもぎ、三ツ葉、ホウレン草、野沢菜、小松菜、レタス、ショウガ、ハワサビ、パセリ、赤じそ、青じそ、ブロコリー等から1種又は2種以上を選び適宜組み合せたペーストであることを特徴とする彩食感豆腐の製造方法。
【請求項9】
請求項6の記載に基づいて形成された野菜類、ハーブ類、果物類入り豆腐を、大きさを横30mm〜100mm、縦30mm〜100mm、高さ50mm〜100mmの長方形、正方形、円筒形、円錐形、台形、ハート型の形状に裁断することを特徴とする彩食感豆腐の製造方法。
【請求項10】
請求項6の記載に基づいて形成された野菜類、ハーブ類、果物類入り豆腐を、大きさを横30mm〜100mm、縦30mm〜100mm、高さ50mm〜100mmの長方形、正方形、三角形、円筒形、円錐形、台形の形状している透明性樹脂容器に充填されていることを特徴とする彩食感豆腐の製造方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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