説明

後処理装置および画像形成装置

【課題】装置自体の大型化やコストアップを招くことなく、用紙(シート)が後処理装置内で丸まってしまうという問題を解消できる後処理装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】スティプルトレイ219のシート積載面219a上に、搬送中の用紙Pの裏面に接触して用紙(シート)搬送の補助を行う、シート幅方向に移動可能な搬送補助部材212を設置した。搬送補助部材212は、シート搬送方向Xの下流側に進むにしたがいシート積載面219aに近付く向きに傾斜した、搬送中のシートの裏面に接触する接触端面としての上端面212aを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、後処理装置および画像形成装置に関し、詳しくは、複写機、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ等またはそれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置から排出される用紙などのシートを受入れて必要な後処理を施す後処理装置およびこれが装着される画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ等またはそれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置から排出されたシート(以下、シートの一例としての「用紙」を代表して説明する)を受入れて必要な後処理を施し、積載手段に積載する後処理装置においては、用紙(シート)搬送中を含め後処理が不都合なく行われ、積載手段に積載されることが望まれる。
しかしながら、画像形成装置から排出される用紙の状態によっては、画像形成時あるいは画像形成直後の定着時等における用紙への加温や加圧などにより、用紙がカールしていることがあり、用紙の搬送や後処理、積載に支障をきたしていた。
【0003】
特に、後述する図3や図4に例示するように、用紙の先端部がカールを生じた際は、用紙が後処理装置内で丸まってしまう可能性があり、以降の処理を行うのに不都合が生じていた。このような不都合・不具合を解消するため、従来より幾つかの技術が提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。
【0004】
特許文献1では、排紙トレイの傾斜部の角度を調整する補助トレイを傾斜部に着脱可能に取り付け、排出された用紙Pの先端部が補助トレイと当たる角度を小さくする画像形成装置に係る技術が提案されている。
【0005】
また、特許文献2では、シート材受入排出手段から排紙積載手段への主搬送路に進退可能なように伸縮動作する補助的搬送手段と、補助的搬送手段の伸縮動作を制御する制御手段とを備えたシート材後処理装置および画像形成装置に係る技術が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前述の技術の何れも、専用の機構を必要としており、装置自体の大型化やコストアップを招いてしまうという問題点がある。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、装置自体の大型化やコストアップを招くことなく、用紙(シート)が後処理装置内で丸まってしまうという問題を解消できる後処理装置およびこれを装着する画像形成装置を実現し提供することを主な目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するとともに上述した目的を達成するために、請求項ごとの発明では、以下のような特徴ある手段・発明特定事項(以下、「構成」という)を採っている。
請求項1記載の発明は、画像形成装置から搬送されてくるシートを搬送する経路である排出搬送路と、前記排出搬送路を経由して搬送されてくるシートを搬送する搬送手段と、前記排出搬送路を搬送中のシートの位置を検知するシート位置検知手段と、前記排出搬送路を搬送中のシートをシート搬送方向と直交するシート幅方向に移動し、シートの仕分けを行うシフト処理手段と、シート束の綴じを行うスティプルモードを実行すべく搬送されてきたシートを一時積載するシート積載面を備えた一時積載手段と、前記シート積載面上に積載されたシート束の綴じを行うスティプル処理手段と、後処理され搬送されてきたシートまたはシート束を積載する積載手段とを具備する後処理装置において、前記シート積載面上に、搬送中のシートの裏面に接触してシート搬送の補助を行う、前記シート幅方向に移動可能な搬送補助部材を有することを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の後処理装置において、前記搬送補助部材は、前記搬送中のシートの裏面に接触する接触端面を備えており、前記接触端面と前記シート積載面とが形成する角度は、前記搬送手段のシート搬送挟持部中心から送り出されるシートの延長線と前記シート積載面とが形成する角度よりも鋭角に設定されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の後処理装置において、前記搬送補助部材は、前記一時積載面上に積載されたシート束を前記シート幅方向に整合する整合手段を兼ねていることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1、2または3記載の後処理装置において、前記搬送補助部材の初期位置は、搬送されてくるシートの前記シート幅方向のほぼ中心に設定されていることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、シートに画像形成を行う画像形成手段を備えた画像形成装置において、請求項1ないし4の何れか一つに記載の後処理装置が、前記画像形成装置に装着されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、上記課題を解決して新規な後処理装置および画像形成装置を実現し提供することができる。請求項ごとの発明の効果を挙げれば、以下のとおりである。
請求項1記載の発明によれば、前記構成により、搬送中のシートの裏面を搬送補助部材の上端面に接触させつつ沿わせて一時積載手段のシート積載面に搬送することで、シートの先端とシート積載面との接触角度が緩やかになるので、簡単な構成でシートの先端部の丸まりが防止されるとともにシートの先端部が丸まることによる不具合、すなわちシート整合不良やジャムを回避することができる。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、前記構成により、搬送手段を通過したシートの先端が直接一時積載手段のシート積載面に接触するよりも、搬送中のシートの裏面を搬送補助部材の上端面に接触させつつ沿わせて一時積載手段のシート積載面に接触させる方が接触角が緩やかになり、さらに、搬送補助部材を配置することで搬送手段から一時積載手段までの落差が小さくなるので、シートの先端部の丸まりに対して余裕度が上がり、シートの先端部が丸まることによる不具合、すなわちシート整合不良やジャムを回避することができる。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、前記構成により、不要な機構や部品を追加することによる装置の大型化やコストアップを招くことなく請求項1または2記載の発明の効果を奏する。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、前記構成により、請求項1、2または3記載の発明の効果に加えて、搬送補助部材が不要な動作を行うことがなくなるので、さらに装置の大型化やコストアップを招くことがなくなる。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、前記構成により、請求項1ないし4の何れか一つに記載の後処理装置による効果を、画像形成装置で奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明を適用した画像形成装置システム全体の概略的な正断面図である。
【図2】本発明を適用する従来の後処理装置の概略的な正断面図である。
【図3】図2の後処理装置における用紙搬送時の問題点を説明する正断面図である。
【図4】図2の後処理装置における用紙搬送時の問題点を説明する正断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す後処理装置およびその搬送補助部材を利用して用紙搬送を行った際の用紙の挙動を示す概略的な正断面図である。
【図6】図5に続く用紙の挙動推移状態を示す概略的な正断面図である。
【図7】図6に続く用紙の挙動推移状態を示す概略的な正断面図である。
【図8】図7に続く用紙の挙動推移状態を示す概略的な正断面図である。
【図9】第1の実施形態の後処理装置の用紙受け入れ時において、搬送補助部材の移動動作を説明する平面図である。
【図10】変形例1の後処理装置において、シフト排紙ローラ対とスティプルトレイのシート積載面とに対する搬送補助部材の配置関係を説明する概略的な拡大正断面図である。
【図11】変形例2の後処理装置において、スティプルモードに係る構成および動作を説明する平面図である。
【図12】変形例2の後処理装置において、スティプルモードに係る構成および動作を説明する平面図である。
【図13】変形例2の後処理装置において、スティプルモードに係る構成および動作を説明する平面図である。
【図14】変形例3の後処理装置において、シフトモードに係る構成および動作を説明する平面図である。
【図15】変形例3の後処理装置において、スティプルモードに係る構成および動作を説明する平面図である。
【図16】変形例3の後処理装置において、スティプルモードに係る構成および動作を説明する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を詳細に説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。公開特許公報等の構成要素を引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、各実施形態等のそれと区別するものとする。
【0019】
(画像形成システムの全体構成)
まず、図1を参照して、本発明を適用した画像形成システムの全体構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態を示す後処理装置を装着した画像形成装置に係る画像形成システムの全体構成の概略を示す図である。同図において、本実施形態に係る画像形成システムは、画像形成装置100と、後処理装置200と、画像読取装置300とから主に構成されている。
なお、図1において、後処理装置200と共に括弧を付して示す符号1200は、本発明を適用する従来の後処理装置の一例を表している。
【0020】
画像形成装置100は、中間(間接)転写方式のタンデム型カラー画像形成装置であり、図においてほぼ中央部に4色の作像ステーションが配置された画像形成手段としての作像部110と、この作像部110の下方に隣接して設けられた光書込部111と、作像部110の下方に設けられた給紙部120と、給紙部120でピックアップされたシートの一例としての用紙を2次転写部140ないし定着部150に搬送する給紙搬送路としての縦搬送路130と、画像が定着された用紙を後処理装置200側に搬送する排紙経路160と、一方の面に画像が形成された用紙を反転し、残りの他方の面に画像形成させるための両面搬送路170とを備えている。
【0021】
作像部110は、前記作像ステーション111のYMCK(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラック)各色用の周知の感光体ドラムと、この感光体ドラムの外周に沿って配置されたそれぞれ周知の帯電ユニット、現像ユニット、1次転写ユニット、クリーニングユニット、および除電ユニットと、感光体ドラムに形成された画像を1次転写ユニットによって中間転写する無端状の中間転写ベルト112と、前記各感光体ドラムに各色毎に画像を書き込む光書込部111に配設された光書込ユニットとを備えている。この光書込ユニットは、作像部110の下側に配置され、中間転写ベルト112は作像部110の上側に配置されている。
【0022】
中間転写ベルト112は、複数の支持ローラによって回転可能に支持され、そのうちの1つの支持ローラ114が2次転写部140で中間転写ベルト112を介して2次転写ローラ115と対向し、中間転写ベルト112上の画像を用紙に2次転写できるようになっている。符号116は、交換可能に配置されたトナー収容容器である。
なお、中間転写方式のタンデム型カラー画像形成装置の画像形成プロセスは公知であり、本発明の要旨とは直接関係しないので、その詳細な説明は省略する。
【0023】
給紙部120は、給紙トレイ121、ピックアップローラ122、給紙搬送ローラ123を備え、給紙トレイ121からピックアップした用紙を縦搬送路130に沿って上方に送り出す。送り出された用紙は2次転写部140で画像が転写され、定着部150に送られる。
定着部150は、定着ローラと加圧ローラとを備え、用紙が両者間のニップを通過する過程で、加熱および加圧が行われ、用紙に転写されたトナーが用紙に定着される。
【0024】
定着部150のシート搬送方向下流には、排紙搬送路160と両面搬送路170とが設けられ、両者は分岐爪161によって2方向に分岐され、後処理装置200側に搬送される場合と、両面搬送路170側に搬送される場合とで搬送路が選択される。なお、分岐爪161のシート搬送方向上流側の直近には、分岐搬送ローラ162が設けられ、用紙へ搬送力を付与している。
【0025】
後処理装置200は、画像形成装置100の内部、詳しくは本実施形態では画像形成装置100における胴内排紙空間部に配置され、画像形成装置100から搬送された画像形成済みの用紙に所定の処理を施し、最下流に位置する排紙トレイ203に積載するもので、詳細については後述する。
【0026】
画像読取装置300は、コンタクトガラス上にセットされた原稿を光走査して原稿面の画像を読み取る公知のものである。画像読取装置300自体の構成および機能は公知であり、本発明の要旨とは直接関係しないので、その詳細な説明は省略する。
【0027】
大略前記のように構成された画像形成装置100では、画像読取装置300から読み取られた原稿データあるいは画像形成装置100に通信可能に接続された外部のPC(パソコン)などのコンピュータから転送された印刷データに基づいて書き込みに使用する画像データを生成し、その画像データに基づいて光書込ユニットから各感光体ドラムに対して光書き込みが行われ、各作像ステーションで各色毎に形成された画像が順次中間転写ベルト112に転写され、中間転写ベルト112上に4色の画像が重畳されたカラー画像が形成される。一方、給紙トレイ121からは前記画像形成に応じて用紙が給送される。
【0028】
用紙は、中間転写部140の直前の図示しないレジストローラ位置で一旦停止され、中間転写ベルト112上の画像先端とタイミングを合わせて送り出され、中間転写部140で2次転写され、定着部150へと送り込まれる。
定着部150で画像が定着された用紙は、片面印刷の場合および両面印刷の両面印刷後の場合には、分岐爪161の切り替え動作により排紙経路160側へ搬送され、両面印刷の場合には、両面搬送路170側へ搬送される。
【0029】
両面搬送路170に搬送された用紙は、反転後、最後中間転写部140に送り込まれて、他側の面に画像が形成された後、排紙経路160側に搬送される。排紙経路160側に搬送された用紙は、後処理装置200に搬送され、後処理装置200で所定の用紙処理を施し、あるいは、処理なしで排紙トレイ203に排紙される。
【0030】
(本発明を適用する後処理装置の全体構成)
図2を参照して、本発明を適用する後処理装置1200の概略構成を説明する。同図において、後処理装置1200は、シート搬送方向上流側からほぼこの順に配置された、入口ローラ対201、排紙搬送路202、シフト排紙ローラ対204、スティプルトレイ219、叩きコロ211、戻しコロ214、後端基準フェンス220、排紙ローラ206、および排紙トレイ203から主に構成されている。
【0031】
後処理装置1200の用紙受入れ部には、画像形成装置100の排紙経路160(以下、「排紙搬送路160」ともいう)から用紙を受け入れる入口ローラ対201、受け入れた用紙をシフト排紙ローラ対204側に搬送する排出搬送路としての排紙搬送路202、および排紙トレイ203に用紙をシフトして排紙する機能を有するシフト処理手段としてのシフト排紙ローラ対204が設けられている。入口ローラ対201およびシフト排紙ローラ対204の各下側の駆動ローラは、無端ベルトを介してステッピングモータからなる入口モータ216に連結されており、入口モータ216の回転駆動により入口ローラ対201およびシフト排紙ローラ対204を回転させることによって排紙搬送路202に沿って用紙を搬送する。
【0032】
また、排紙搬送路202には、排紙搬送路202を搬送中の用紙の先端と後端の検知をすることにより、用紙の位置を検知するシート位置検知手段としての入口センサ207が配置されている。入口センサ207は、排紙搬送路202を搬送中の用紙の先端と後端の検知、および検知した用紙の先端と後端の検知タイミングとステッピングモータである入口モータ216と後述の排紙モータ217の駆動ステップ数により、各用紙処理を行う際のタイミングをとっている。
なお、排紙搬送路202に沿って設けられた入口ローラ対201およびシフト排紙ローラ対204が本発明の搬送手段として機能する。
後処理および排紙の動作は、後処理の種類、すなわち用紙をシフトして排紙するシフトモードと、複数の用紙を綴じて排紙するスティプルモードとで異なるので、モード毎に各部構成を加えて説明する。
【0033】
(シフトモード動作)
シフトモードとは、用紙を排紙する際に所定枚数毎にシート搬送方向と直交する方向(以下、「シート幅方向」という)に用紙の排紙位置をずらし、このずれにより用紙を仕分けする公知のモードである。
シフト排紙ローラ対204は、排紙搬送路202における最下流の端部に設けられ、シート幅方向に移動可能に構成されており、図示しないシフトコロ駆動モータによりシート幅方向に往復移動される。すなわち、シフトモードで用紙の仕分けを行う際、所定枚数毎にシート幅方向に移動し、シート幅方向に移動した分だけ用紙をずらして排紙トレイ203に排紙・積載する。これにより、排紙トレイ203に積載されたとき、前記所定枚数毎に排紙位置が交互にずれ、用紙の仕分けが行われる。
【0034】
シフト排紙ローラ対204のシート搬送方向下流には、排紙ガイド板205と排紙ローラ206が配置されている。排紙ローラ206は、図示しないタイミングベルトやギア等の駆動力伝達手段を介して連結された排紙モータ217により駆動される。排紙ガイド板205は、図示しない排紙ガイド板駆動モータにより上下動可能であり、排紙ローラ206と排紙ガイド板205に取り付けられた従動コロにより用紙を挟持して搬送し、用紙を排紙トレイ203へと排紙し、排紙トレイ203上に積載する。排紙トレイ203は、後処理され搬送されてきた用紙または用紙束を積載する本発明の積載手段として機能する。
【0035】
排紙トレイ203の取り付け部には、排紙トレイ203上に積載された用紙または用紙束を押えるための用紙押え209が配置されている。用紙押え209は、用紙押え209の下端部近傍に配置されたプッシュ型のソレノイド218のオンにより用紙押え解除動作が、ソレノイド218のオフにより用紙押え動作が、それぞれ行われる。すなわち、用紙の搬送に合わせてソレノイド218をオンして用紙押え209の押圧動作を解除し、用紙が排紙ローラ206を通過したならばソレノイド218をオフして用紙押えを行うものである。
【0036】
排紙トレイ203は、シート搬送方向下流側の固定トレイ部208aと上流側の可動トレイ部208bとを備えている。可動トレイ部208bは、支軸221cを介して固定トレイ部208aに揺動可能に軸支され、シート搬送方向上流側の端部が自由端(揺動端)となっている。可動トレイ部208bの支軸221寄り近傍に配置されたカム・リンク機構221bの作動端が、可動トレイ208bに連結されている。可動トレイ部208bは、」カム・リンク機構221bを介して連結されたトレイDCモータ221aの回転駆動により、支軸221cを揺動中心として上下に揺動する。
前記構成のとおり、トレイDCモータ221aが回転駆動すると、この回転駆動に応じて可動トレイ部208bの自由端が支軸221cを中心に揺動する。この可動トレイ208bは、排紙された用紙枚数が一定枚数に達すると、後述の制御部からの指令によりトレイDCモータ221aが回転駆動され、可動トレイ部208bの自由端を下降させるようになっている。
【0037】
また、用紙押え209には図示しないトレイ紙面センサが配置されており、用紙押え209が用紙押えを行っている状態で前記トレイ紙面センサがオフであれば、可動トレイ部208bの自由端を前記トレイ紙面センサがオンするまで上昇させ、前記トレイ紙面センサがオンしていれば、一旦、前記トレイ紙面センサがオフするまで可動トレイ部208bの自由端を下降し、再度オンするまで上昇させることによって、用紙または用紙束が積載された排紙トレイ203における可動トレイ部208bの自由端の高さを一定に保つようになっている。
このように、排紙トレイ203の用紙積載状態に応じて可動トレイ部208bの自由端を上下させ、排紙ローラ206のニップ部から可動トレイ部208bの用紙積載部までの距離を一定に保つことにより、排紙ローラ206から排紙される用紙と可動トレイ部208bの接触角度を一定にし、排紙トレイ203に積載される用紙の揃え品質を安定させることができ、また多数枚の積載が可能となる。以上の動作を繰り返すことにより、排紙トレイ203上に仕分けされた用紙が積載されることとなる。
【0038】
(スティプルモード動作)
スティプルモードは、用紙を排紙する際に用紙を所定枚数毎にスティプル処理手段としてのスティプラによって綴じて用紙(シート)束を作製した後、排紙する公知のモードである。
図2に示すように、スティプルモードでは、束排紙センサ210、叩きコロ211、排紙モータ217、紙有無センサ213、戻しコロ214、スティプル処理手段としてのスティプラ215、スティプルトレイ219、後端基準フェンス220等が用いられる。
【0039】
図2において、排紙搬送路202の最下流の端部に設けられたシフト排紙ローラ対204と排紙トレイ203に排紙する直前に設けられた排紙ガイド板205との間には、図示しないステッピングモータにより上下方向に駆動される叩きコロ211が配置されている。叩きコロ211は、上下動を行うレバー部分とコロ部分から成り、コロ部分は排紙モータ217により、シート搬送方向と逆方向に回転駆動される。
【0040】
スティプルモードでは、前記図示しない制御部からの指令により、用紙の後端がシフト排紙ローラ対204を通過したタイミングで、図示しないステッピングモータをして叩きコロ211を下降させ、コロ部分で用紙を一時積載手段としてのスティプルトレイ219のシート積載面219aに押し付け、さらに排紙モータ217をして、コロ部分を回転させて用紙の後端が後端基準フェンス220に突き当たるまでスイッチバックさせる。前記したとおり、叩きコロ211のコロ部分の回転駆動は、排紙モータ217によって行われ、排紙ローラ206を回転駆動する駆動源と同一の駆動源である。
【0041】
次いで、後端基準フェンス220の上方近傍に配置された戻しコロ214により、前記した用紙のスイッチバックの補助を行い、用紙の後端を後端基準フェンス220に突き当てることにより、シート搬送方向の整合を行う。次いで、シート幅方向に往復移動可能な整合手段・整合部材としてのジョガーフェンス(図示せず)によってシート搬送方向の整合を行う。前記図示しないジョガーフェンスは、用紙のスイッチバックが完了するまでの搬送中およびスイッチバック中の用紙と接触しない位置で待機しており、用紙のスイッチバックが完了すると、シート幅方向の用紙一側端側に移動し、用紙の他側端を規制している図12のみに示す固定部材223(図2に図示せず)とで用紙または用紙束を挟み込み、用紙の一側端に当接して用紙を基準位置に揃え、整合する。
【0042】
用紙の整合が完了すると、前記図示しないジョガーフェンスは次用紙の受入れに備えて用紙と接触しない位置まで退避することとなる。以降、前記した整合動作、退避動作を繰り返す。
用紙の後端部の一側端縁部は、スティプル処理手段としてのスティプラ215の綴じ針の打ち込み位置まで挿入され、指定枚数の用紙の搬送動作、スイッチバック動作、および整合動作が完了した後、綴じ処理される。
【0043】
綴じ処理後、図2に破線で示すように排紙ガイド板205を下降させ、排紙ローラ206と排紙ガイド板205に取り付けられた従動コロにより用紙束を挟持し、排紙モータ217を駆動することによって綴じ処理された用紙束を排紙トレイ203に排紙する。
用紙束の排紙を開始してから排紙モータ217を一定ステップ数駆動した後、ソレノイド218をオンして用紙押え209による用紙の押圧を解除し、さらに排紙トレイ203の可動トレイ部208bを一定量下降させる。
【0044】
次いで、用紙束後端が束排紙センサ210を通過したタイミングで排紙ガイド板205を上昇させ、排紙モータ217の駆動を停止して次用紙の受入れに備える。また、同じタイミングでソレノイド218をオフして用紙押えを行う。なお、符号213は、スティプルトレイ219上の用紙の有無を検知する用紙(シート)有無センサであり、画像形成装置100および後処理装置1200の電源オン時やジャム発生時の機内残紙検知に使用される。
【0045】
次に、図3および図4を参照して、後処理装置1200における用紙搬送時の問題点を説明する。
図3および図4に示すように、用紙が画像形成装置100から搬送され、後処理装置1200にて用紙受入れ動作が開始されるとき、画像形成直後の定着時における用紙Pへの加温や加圧などによって、用紙Pの先端部がカール癖を持っている場合がある。このようなカール癖を持つ用紙Pの先端部は、上述したシフトモード動作時やスティプルモード動作において、用紙Pの先端が入口ローラ対201、排紙搬送路202およびシフト排紙ローラ対204を通過して、さらにスティプルトレイ219のシート積載面に着地する際に、用紙Pの先端部に対する拘束条件が解除され開放状態になるために、用紙Pの先端部が丸まってしまい、用紙処理に支障をきたす状態になってしまう。
【0046】
(第1の実施形態)
図5〜図9を参照して、本発明の第1の実施形態を示す後処理装置200について、図2〜図4に示した従来の後処理装置1200と相違する点を中心に説明する。図5は、本実施形態における搬送補助部材212がスティプルトレイ219のシート積載面上に設置された図であり、図5〜図8は、搬送補助部材212を利用して用紙搬送を行った際の用紙Pの挙動を示す図を示している。図9は、スティプルトレイ219のシート積載面を上から見た平面図である。
【0047】
図5〜図9に示す後処理装置200は、図2〜図4に示した後処理装置1200と比較して、前記した図示しないジョガーフェンスを除去しこれに代えて、スティプルトレイ219のシート積載面219a上に、搬送中の用紙Pの裏面に接触して用紙(シート)搬送の補助を行う、シート幅方向に移動可能な搬送補助部材212を用いる点が主に相違する。
【0048】
搬送補助部材212は、図5および図9に示すように、スティプルトレイ219のシート積載面219a上に設置されており、図示しないタイミングベルトやギア等の駆動力伝達手段を介して、またシート搬送方向Xと直交するシート幅方向Y(図9参照)に移動可能となるように支持する図示しない案内部材を介して、搬送補助部材駆動手段としての図5に示す移動モータ222に連結されている。前記のとおり、搬送補助部材212は、移動モータ222の駆動により、シート幅方向Y(図9参照)に移動可能となっている。
搬送補助部材212は、所定の高さを備え、シート搬送方向Xに延びて形成されており、シート搬送方向Xの下流側に進むにしたがいシート積載面219aに近付く向きに傾斜した、搬送中のシートの裏面に接触する接触端面としての上端面212aを備えている。
【0049】
後処理装置200の動作を説明する。図5および図9に示すように、用紙Pが画像形成装置100から搬送され、後処理装置200にて用紙受入れ動作が開始されると、搬送補助部材212は待機位置から用紙受入れ位置に移動する。ここで、搬送補助部材212の「待機位置」とは、この後処理装置200で用いられるシート幅方向Yに最大サイズであって搬送中の用紙Pに接触しない図9の破線で示す位置を指し、「用紙受入れ位置」とは、同図の実線で示されるように、シート搬送方向Xに搬送中の用紙Pのシート幅方向Yのほぼ中央の位置を指す。
【0050】
図5および図9に示すように、用紙Pの先端が入口ローラ対201およびシフト排紙ローラ対204を通過し、さらに用紙Pが搬送されると、図6に示すように、用紙Pの先端部の裏面は用紙受入れ位置に移動済みの搬送補助部材212の上端面212aに接触する。この状態からさらに用紙Pが搬送されると、図6〜図7に示すように、用紙Pの先端部は搬送補助部材212の上端面212aの傾斜面に沿ってスティプルトレイ219および排紙トレイ203へと進み、排紙ローラ206に用紙Pの先端が到達すると、破線で示す排紙ガイド板205が排紙ローラ206に当接する方向に揺動することにより、用紙Pの先端は排紙ローラ206と実線で示す排紙ガイド板205に取り付けられた従動コロ205aとにより挟持され(図7参照)、排紙トレイ203へと排紙される(図8参照)。
【0051】
本実施形態の後処理装置200によれば、上述したように、簡単な構成の搬送補助部材212を用いることで、用紙Pの裏面を搬送補助部材212の上端面212aに沿わせてスティプルトレイ219へ搬送することで、用紙Pの先端とスティプルトレイ219との接触角度が緩やかになり、図3および図4に示した従来の後処理装置1200のように、用紙Pの先端部が丸まってしまい、用紙処理に支障をきたすような状態、すなわち用紙整合不良やジャム等を未然に回避することができる。
【0052】
(第1の実施形態の変形例1)
図10を参照して、第1の実施形態の変形例1について説明する。この変形例1は、第1の実施形態と比較して、シフト排紙ローラ対204とスティプルトレイ219のシート積載面219aとに対する搬送補助部材212の配置・形状関係を特定した点のみ相違する。図10は、後処理装置200の排紙搬送路202、シフト排紙ローラ対204、スティプルトレイ219、排紙ローラ206、搬送補助部材212の配置構成部分を拡大した図である。
【0053】
変形例1では、搬送補助部材212の上端面212aの延長線(太い破線で示す)とスティプルトレイ219のシート積載面219aの延長線(細い破線で示す)とのなす角度αは、シフト排紙ローラ対204のシート搬送挟持部(ニップ部)中心から送り出される用紙(シート)の延長線(太い破線で示す)とスティプルトレイ219のシート積載面219aの延長線とのなす角度βよりも鋭角に設定されている(α<β)配置関係を特定している。
【0054】
変形例1によれば、上記構成により、シフト排紙ローラ対204を通過した用紙Pの先端が直接スティプルトレイ219のシート積載面219aに接触するよりも、用紙Pの裏面を搬送補助部材212の上端面212aに沿わせてスティプルトレイ219のシート積載面219aに接触させる方が接触角を緩やかにすることができる。さらに、シフト排紙ローラ対204を通過した用紙Pの先端は、シート搬送方向へと移動するのと同時に、用紙Pの自重で鉛直下方(重力方向)へも移動するため、鉛直下方(重力方向)へ移動する時間が長ければ長いほど、用紙Pの先端部丸まりに対して不利となるが、傾斜した上端面212aを備えた搬送補助部材212を配置することで、シフト排紙ローラ対204からスティプルトレイ219までの落差が小さくなり、用紙Pの先端部丸まりに対して余裕度が上がることとなるので、用紙Pの先端部の丸まりを防止することができるとともに、用紙Pの先端部丸まりにより生じる不具合、すなわち用紙整合不良やジャム等を回避することができる。
【0055】
(第1の実施形態の変形例2)
図11〜図13を参照して、第1の実施形態の変形例2について説明する。この変形例2は、第1の実施形態と比較して、スティプルモード実行時において、搬送補助部材212は、スティプルトレイ219のシート積載面219a上に積載された用紙束をシート幅方向に整合する整合手段を兼ねるように構成した点のみ相違する。
【0056】
図11〜図13を参照して、変形例2のスティプルモードに係る構成および動作について、第1の実施形態のそれと相違する点を中心に説明する。図11に示すように、図2〜図4に示した従来の後処理装置1200で説明したスティプルモード動作と同様に、戻しコロ214によりシート搬送方向Xと逆方向の反シート搬送方向X’に用紙Pを引き戻すスイッチバックの補助を行い、用紙Pの後端を後端基準フェンス220に突き当てることによりシート搬送方向Xの整合を行う。
【0057】
用紙Pのスイッチバックが完了すると、スティプルトレイ219に配置されている搬送補助部材212によってシート幅方向Yの用紙束の整合を行う。搬送補助部材212は、図11に示すように、用紙Pのスイッチバックが完了するまで搬送中およびスイッチバック中の用紙Pと接触しない待機位置(図11中実線で示す位置)で待機している。用紙Pのスイッチバックが完了すると、図12に示すように、搬送補助部材212は、同図中破線で示す待機位置から同図中左側のシート幅方向Y1に移動し、用紙Pの一側端に当接しながら用紙Pをシート幅方向Y1に移動させ、用紙Pの他側端を固定部材223とで挟み込み、用紙Pを基準位置に揃え、整合する。
【0058】
用紙Pの整合が完了すると、図13に示すように、搬送補助部材212は、同図中破線で示す待機位置から同図中右側のシート幅方向Y2に移動し、次用紙P’の受入れに備えて次用紙P’と接触しない待機位置まで退避する。以降、前記した整合動作、退避動作を繰り返すこととなる。
用紙Pの後端部の一側端縁部は、第1の実施形態と同様にスティプラ215の綴じ針の打ち込み位置まで挿入され、指定枚数の用紙の搬送動作、スイッチバック動作、および整合動作が完了した後、綴じ処理される。綴じ処理後、上述した従来の後処理装置1200と同様の動作が実行される。
【0059】
したがって、本変形例2では、搬送補助部材212がスティプルトレイ219のシート積載面219a上に積載された用紙Pまたは用紙束をシート幅方向Y1方向に整合する整合手段として機能する。本変形例2によれば、不要な機構や部品を追加することによる装置の大型化やコストアップを招くことなく実施形態1の利点・効果を得られる。
【0060】
(第1の実施形態の変形例3)
図14〜図16を参照して、第1の実施形態の変形例3について説明する。図14〜図16は、搬送補助部材212の待機位置(初期位置)が、搬送されてくる用紙Pのシート幅方向Yのほぼ中央・中心に設定されている構成を説明する図であり、図の簡明化のため排紙ローラ206等の図示を省略している。
この変形例3は、第1の実施形態と比較して、シフトモードおよびスティプルモード実行時において、搬送補助部材212の初期位置(ホームポジション)が、搬送されてくる用紙Pのシート幅方向のほぼ中心に設定されている点を明定した点のみ相違する。
【0061】
変形例3におけるシフトモード実行時では、図14に示すように、用紙の受入れから排紙トレイ203への積載まで、搬送補助部材212は待機位置から移動せず、常に、搬送されてくる用紙Pのシート幅方向のほぼ中央・中心にて用紙Pの裏面をガイドし搬送する。
【0062】
一方、スティプルモード実行時では、図15に示すように、用紙Pの受入れが開始されると、搬送補助部材212は搬送されてくる用紙Pのシート幅方向のほぼ中央・中心に当たる図中実線で示す用紙受入れ位置(初期位置あるいはホームポジションでもある)から搬送中およびスイッチバック中の用紙Pと接触しない図中破線で示す待機位置に移動する。
用紙Pのスイッチバックが完了すると、図16に示すように、搬送補助部材212は、破線で示す待機位置から同図中左側のシート幅方向Y1に移動し、用紙Pの一側端に当接しながら用紙Pをシート幅方向Y1に移動させつつ用紙Pの他側端を固定部材223とで挟み込み、用紙Pを基準位置に揃え、整合する。用紙Pの整合が完了すると、次用紙(図示せず)の受入れに備えて図16中破線で示す用紙Pと接触しない待機位置まで退避する。以降の処理動作は、従来の後処理装置1200のスティプルモードと同様である。
【0063】
以上説明したとおり、本発明を特定の実施形態や変形例等について説明したが、本発明が開示する技術的範囲は、上述した実施形態や変形例あるいは実施例等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
なお、シートには、PPCなどの用紙や転写紙あるいはOHPフィルムシートなど画像形成可能な全てのシート状の記録媒体が含まれることは無論である。
【符号の説明】
【0064】
100 画像形成装置
110 作像部(画像形成手段)
111 光書込部
112 中間転写ベルト
120 給紙部
130 縦搬送路
140 2次転写部
150 定着部
160 排紙搬送路
200 後処理装置
201 入口ローラ対(搬送手段)
202 排紙搬送路(排出搬送路)
203 排紙トレイ(積載手段)
204 シフト排紙ローラ対(シフト処理手段、搬送手段)
205 排紙ガイド板
206 排紙ローラ
207 入口センサ
208a 固定トレイ部
208b 可動トレイ部
211 叩きコロ
212 搬送補助部材
212a 上端面(接触端面)
214 戻しコロ
215 スティプラ(スティプル処理手段)
216 入口モータ
217 排紙モータ
218 ソレノイド
219 スティプルトレイ(一時積載手段)
219a シート積載面
220 後端基準フェンス
221a トレイDCモータ
222 移動モータ
223 固定部材
300 画像読取装置
P 用紙(シート)
α、β 角度
X シート搬送方向
Y、Y1、Y2 シート幅方向
【先行技術文献】
【特許文献】
【0065】
【特許文献1】特開2007−308211号公報
【特許文献2】特開2008−037533号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置から搬送されてくるシートを搬送する経路である排出搬送路と、
前記排出搬送路を経由して搬送されてくるシートを搬送する搬送手段と、
前記排出搬送路を搬送中のシートの位置を検知するシート位置検知手段と、
前記排出搬送路を搬送中のシートをシート搬送方向と直交するシート幅方向に移動し、シートの仕分けを行うシフト処理手段と、
シート束の綴じを行うスティプルモードを実行すべく搬送されてきたシートを一時積載するシート積載面を備えた一時積載手段と、
前記シート積載面上に積載されたシート束の綴じを行うスティプル処理手段と、
後処理され搬送されてきたシートまたはシート束を積載する積載手段と、
を具備する後処理装置において、
前記シート積載面上に、搬送中のシートの裏面に接触してシート搬送の補助を行う、前記シート幅方向に移動可能な搬送補助部材を有することを特徴とする後処理装置。
【請求項2】
前記搬送補助部材は、前記搬送中のシートの裏面に接触する接触端面を備えており、
前記接触端面と前記シート積載面とが形成する角度は、前記搬送手段のシート搬送挟持部中心から送り出されるシートの延長線と前記シート積載面とが形成する角度よりも鋭角に設定されていることを特徴とする請求項1記載の後処理装置。
【請求項3】
前記搬送補助部材は、前記一時積載面上に積載されたシート束を前記シート幅方向に整合する整合手段を兼ねていることを特徴とする請求項1または2記載の後処理装置。
【請求項4】
前記搬送補助部材の初期位置は、搬送されてくるシートの前記シート幅方向のほぼ中心に設定されていることを特徴とする請求項1、2または3記載の後処理装置。
【請求項5】
シートに画像形成を行う画像形成手段を備えた画像形成装置において、
請求項1ないし4の何れか一つに記載の後処理装置が、前記画像形成装置に装着されることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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