説明

微細ウィック構造を有するCPL冷却装置の蒸発器

【課題】 微細ウィック構造を有するCPL冷却装置の蒸発器を提供する。
【解決手段】 CPL冷却装置の蒸発器は、凝縮器から流し入れられる冷媒を貯蔵うる冷媒貯蔵部42と、冷媒の気化を通じて発熱体Hの冷却が行われる冷却部46と、冷媒貯蔵部42から冷却部46に毛細管力による冷媒の移送が行われるチャンネル領域44を形成するように結合された上部構造物50及び下部構造物38とを有している平板型であることを特徴とする。この時、下部構造物38は、基板として使われる第1下部構造物40及びその縁部上に形成された第2下部構造物51から構成されている。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却装置の蒸発器に係り、より詳細には、微細ウィック構造を有するCPL冷却装置の蒸発器に関する。
【0002】
【従来の技術】チップを構成する半導体素子を駆動するのに必要な電力は微少であるにもかかわらず、単位チップを構成する半導体素子の数、すなわち、チップの集積度が高くいために、チップの単位面積当りの発熱量が増加しチップの表面温度が高くなる。このようにチップの表面温度が高くなれば、チップの信頼性が低下して寿命も短くなって、結局半導体装置の信頼性及び寿命が低下する。これにより、チップ冷却のための多様な方法が提示されているが、そのうちの一つが、微細構造で冷媒を循環させるための駆動力の一部として冷媒の表面張力を利用するCPL(Capillary Pumped Loop)を用いた方法である。CPLは、発熱体と接触して発熱体から熱を吸収する蒸発器と蒸発された気体を凝縮するための凝縮器と前記二つの要素の間に連結される液体管及び気体管とから構成されている。蒸発器で発生した気体は、凝縮器の気体より温度及び圧力が高い。したがって、自然的に蒸発器で発生した気体は、凝縮器に流れる。前記気体は、凝縮器で凝縮されて液体となる。前記液体は、微細ウィック構造を有する液体管及び蒸発器で引き起こされる毛細管力により再び蒸発器に流し入れられて発熱体を冷却する冷媒として使われる。CPLの冷却性能を左右する要因は、サイクルをなす各部分の構造と関係があるが、そのうちでも発熱体から熱を吸収し、凝縮器から凝縮された液体をポンピングする役割をする蒸発器の構造がより重要な役割を担うといえる。蒸発器を設計する際に考慮せねばならない点は、発熱体の熱を吸収する過程で蒸発された気体を蒸発器から凝縮器に移送するための適切な吐出構造と、ドライアウト(蒸発器の表面で液体の流れが切れて表面がかわく現象)なしに凝縮器で凝縮された液体を蒸発器に流入させるための微細構造とである。蒸発器で蒸発された気体の吐出と凝縮器から蒸発器への液体流入とが均衡を有して行われる場合、安定的に高度の性能を発揮できるCPL冷却装置の蒸発器が得られるが、現在のCPL冷却装置の蒸発器はこの条件を満たしていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、前記問題点を改善するためのものであって、蒸発された気体の吐出と冷媒の供給との間に均衡を保ち、安定的でしかも冷却効率を高めうるCPL冷却装置の蒸発器を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題を達成するために、本発明は、凝縮器と、冷媒の相変化を通じて発熱体を冷却させる蒸発器とを備えているCPL冷却装置において、前記蒸発器は、前記凝縮器から流し入れられる冷媒を貯蔵しつつ上部空間に前記流し入れられる冷媒に含まれた非凝縮ガスを集める冷媒貯蔵部と、前記冷媒の気化を通じて前記発熱体の冷却が行われる冷却部と、前記冷媒貯蔵部から前記冷却部に毛細管力による前記冷媒の移送が行われるチャンネル領域を形成するように結合された上部及び下部構造物とを有している平板型とされていることを特徴とするCPL冷却装置の蒸発器を提供する。
【0005】前記下部構造物は、基板として使われる第1下部構造物と、前記第1下部構造物の縁部上に形成されて前記上部構造物との間に前記凝縮器の冷媒流出口と連結される冷媒流入口及び前記凝縮器の蒸気流入口と連結される蒸気排出口を形成する第2下部構造物とから構成されている。
【0006】前記チャンネル領域は、前記冷媒貯蔵部及び前記冷却部の間に形成されるとともに、一部領域が前記冷却部と前記第2下部構造物との間に延在形成されている。
【0007】前記冷媒貯蔵部、前記チャンネル領域、及び前記冷却部は、少なくとも一つ以上のパターン領域から構成されている。
【0008】前記冷却部は、二つのパターン領域を具備している。すなわち、発熱部位に対応する領域に所定のパターン(以下、発熱部位パターン領域という)を具備し、前記チャンネル領域と前記発熱部位パターン領域との間に前記発熱部位パターン領域を完全に取り囲む他のパターン領域を具備している。前記他のパターン領域は、少なくとも二つの相異なるパターンが形成された領域を有していることが望ましい。
【0009】前記冷媒貯蔵部、前記チャンネル領域または前記冷却部の底部の少なくともいずれか一領域には、凝縮器または隣の領域から流し入れられる冷媒を前記冷却部またはその中央に向かって異方的または等方的に流させる複数のパターンが形成されている。この時、前記冷媒を異方的に流させる複数のパターンの各々は、所定の高さを有し、その平面の形状が前記冷媒の流れ方向に所定の長さを有する所定の幾何学的形状を有している。前記複数のパターンの各々の高さは、隣のパターン領域に形成されたパターンより高いかまたは低くなっている。
【0010】前記冷却部を構成するパターン領域のうちいずれか一パターン領域には、隣のパターン領域から流し入れられる冷媒を前記冷却部の中心に流させると同時に自体のパターン領域全体に等方的に流させる複数のパターンが配設されている。
【0011】前記冷却部の中央には、隣のパターン領域から流し入れられる冷媒を自体の全領域に均一かつ速く流させると同時に発熱体からの高熱を垂直方向に伝達するための複数のパターンが配設されている。この時、前記複数のパターンは、各々所定の高さを有する多様な幾何学的形態であり、端部から前記冷却部の中心にいくほどその直径は小さくなり、高さは高くなるように配設されていることが望ましい。
【0012】本発明の他の実施形態によれば、前記下部構造物は、前記上部構造物と共に前記冷媒貯蔵部をなす一方、前記凝縮器の冷媒流出口と連結される冷媒流入口を形成する第1セグメントと、前記上部構造物の前記チャンネル領域を形成する面と向かい合う一方、前記冷媒が漏れないように一の側を前記第1セグメントに密着させた第2セグメントと、前記上部構造物と共に前記冷却部をなす一方、前記凝縮器の蒸気流入口と連結される蒸気排出口を形成して前記冷媒が漏れないように前記第2セグメントの他の側と接着された第3セグメントとから構成されている。
【0013】この時、前記第1セグメントと第2セグメントとの間及び/または第2セグメントと第3セグメントとの間に段差が存在している。
【0014】前記第2セグメントと前記上部構造物の前記チャンネル領域を形成する面との間には、前記冷却部に向けて前記冷媒貯蔵部に流し入れられる冷媒をポンピングするためのポンピング手段が、前記チャンネル領域に充填されるようにして設けられている。前記ポンピング手段は、多孔性部材であることが望ましいが、多孔性部材と前記第2セグメントの一部領域上に形成されたパターンから構成されていることもある。この時、前記パターンは、前記冷媒貯蔵部に流し入れられる冷媒または前記多孔性部材を通じて流し入れられる冷媒に対して毛細管力が作用し得るように形成されていることが望ましい。
【0015】前記チャンネル領域の一部領域が前記冷却部と前記第3セグメントの垂直な部分との間に延在形成されている。また、前記チャンネル領域の他の一部領域が前記冷媒貯蔵部と前記第1セグメントの垂直な部分との間に延在形成されている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態によるCPL冷却装置の蒸発器を、添付した図面を参照して詳細に説明する。ここで、図面に示された層や領域の厚さは、明確に示す目的で誇張されて示されている。図1は、蒸発器の下部構造物に関する平面図である。図2は、図1を2−2´線に沿って切断した断面図であって、上部構造物と共に示す断面図である。
【0017】図1を参照すれば、蒸発器の下部構造物38は、第1及び第2下部構造物40、51から構成されている。第1下部構造物40は、その表面に沿って冷媒が流れ、裏面に発熱体が接触させられる基板を示す。以下、第1下部構造物40を基板40という。第2下部構造物51は、基板40の縁部に沿って形成されている。第2下部構造物51により基板40の内側領域Aが、境界が定められて形成されている。基板40の内側領域Aは、第2下部構造物51の一方側に形成された冷媒流入口A1を通じて凝縮器(図示せず)から流し入れられる冷媒に接触させられる。以下、基板40の内側領域Aを冷媒接触部Aという。冷媒接触部Aは、冷媒貯蔵部42、チャンネル領域44及び冷却部46から構成されている。これら各部及び領域の底部に冷媒の流れのために所定のパターンが形成されている。冷媒貯蔵部42は、冷媒流入口A1を通じて凝縮器から流し入れられる冷媒が貯蔵される領域であり、チャンネル領域44は、毛細管力により冷媒貯蔵部42から冷却部46に冷媒のポンピングが行われる領域であって、冷媒の流れがある領域であり、冷却部46は、チャンネル領域44を通じて供給された冷媒が発熱体Hの熱を吸収して相変化する領域、例えば、冷媒が水の場合には、水が発熱体の熱を吸収して気化される領域であって、発熱体を冷却する領域である。
【0018】一方、冷却部46で発熱体から伝えられる熱により冷媒が気化(蒸発)されることを考慮すれば、冷却部46を蒸発部ということもできる。
【0019】冷却部46で相変化した(気化した)冷媒は、蒸気排出口A2を通じて凝縮器(図示せず)に排出される。冷媒流入口A1及び蒸気排出口A2は、冷媒の流れに追って直列に設けられていて冷却部46で発生する蒸気と凝縮された冷媒との逆流を防止するだけでなく、高温の蒸気排出口A2と冷媒流入口との熱伝逹を最大限防止できる。
【0020】冷媒貯蔵部42、チャンネル領域44及び冷却部46は、一列かつ連続的に形成されており、冷媒接触部Aは、一つの基板40に形成された一領域であるため、冷媒貯蔵部42、チャンネル領域44及び冷却部46は、一体化した一つのユニットと見なすことができる。
【0021】冷媒貯蔵部42と冷却部46及びチャンネル領域44は、各部または領域の役割によって区分したものであるが、図2で分かるように冷媒が冷媒貯蔵部42からチャンネル領域44を経て冷却部46に連続して流れるように基板40を通じて一つに連結されている。
【0022】図2及び図3を参照すれば、蒸発器の冷媒貯蔵部42、チャンネル領域44及び冷却部46などの3次元的な領域は、上部構造物50と下部構造物38とにより境界が定められていることが分かる。そして上部構造物50と下部構造物38とを有している蒸発器は、平板型とされていることが分かる。
【0023】冷媒接触部Aは、チャンネル領域44を中心に冷媒貯蔵部42と冷却部46とに分けられている。チャンネル領域44は、冷却部46の上側及び下側と第2下部構造物51との間に延在形成されている。したがって、チャンネル領域44は、コ字形になり、冷却部46は、コ字形のチャンネル領域44と第2下部構造物51とにより取り囲まれた形になる。このような形のチャンネル領域44は、冷媒を冷媒貯蔵部42から冷却部46の全領域に均一かつ連続的に流させるためのものである。すなわち、一方向から冷却部46に冷媒を供給することではなく、四方から冷却部46に冷媒を供給するためのものである。このようにして、冷却部46全体または一部領域が瞬時にドライアウトされることを防止できる。このような目的を達成できるならば、チャンネル領域44は、コ字形以外の他の形であってもよい。例えば、図4に示すように、チャンネル領域44は、冷媒接触部Aの上辺と下辺とを連結して冷媒接触部Aを冷媒貯蔵部と冷却部とに両分する直線形態とすることもできる。また、図5に示すように冷却部46の全体を取り囲むロ字形のチャンネル領域44を備えることもできる。この時、冷媒貯蔵部42、チャンネル領域44及び冷却部46の各領域は、必要に応じて調節できる。かくして、この場合には、冷却部46に、より多くの冷媒が供給されるよう冷媒貯蔵部42と発熱体Hに対応する第1冷却部46aとの間のチャンネル領域44の幅を狭くするか、またはチャンネル領域44で冷媒抵抗を減少させて第1冷却部46aに流し入れられる冷媒の量を増大させることができる。図1で符号46bは、第1冷却部46a以外の冷却部46の残りの領域、すなわち、第2冷却部を示す。
【0024】冷媒を冷媒貯蔵部42から冷却部46に円滑に連続的にかつ均一に流すために、冷媒接触部Aの冷媒貯蔵部42、チャンネル領域44及び冷却部46に対応する底部に多様な形のパターンが形成されている。
【0025】一方、図3を参照すれば、基板40、第2下部構造物51、上部構造物50のより具体的な形態が分かるが、符号43は、上部構造物50の底面に突設されて冷媒接触部Aでチャンネル領域44の境界を定める部材である。第2下部構造物51は、基板40の冷媒接触部Aの周囲に封着され、上部構造物50の底面の縁部は、第2下部構造物51の上部の縁部と封着される。そしてチャンネル領域の境界を定める部材43の厚さは、上部構造物50の厚さと同一であることが望ましい。このようにして冷媒が冷媒流入口A1以外の他の領域を通じて冷媒貯蔵部42に流し入れられることが防止され、冷媒貯蔵部42に流し入れられた冷媒は、チャンネル領域44を通じてのみ冷却部46に流し入れられ、冷却部46で発生した蒸気は、蒸気排出口A2を通じてのみ排出される。
【0026】引続き、図6を参照すれば、冷媒接触部Aの底部に形成されたパターンによって、冷媒接触部Aは、複数の第1パターンが形成された第1パターン領域R1、複数の第2パターンが形成された第2パターン領域R2、複数の第3パターンが形成された第3パターン領域R3、複数の第4パターンが形成された第4パターン領域R4及び複数の第5パターンが形成された第5パターン領域R5に分けられる。一パターン領域のパターン密度は、均一であることが望ましいが、各パターン領域別パターン密度は、各パターン領域が属する領域によって異なることがさらに望ましい。また、各パターン領域が属する領域によって各パターン領域に形成されたパターンの形態は異なる。例えば、冷媒は、冷媒貯蔵部42から冷却部46へ均一かつ連続的に流れねばならないために、冷媒貯蔵部42及びチャンネル領域44に形成されたパターンは、冷媒が冷却部46に向かって円滑で均一かつ連続的に流れうる形態であることが望ましい一方、発熱体の上部を有する冷却部46に形成されたパターンは、発熱体の上部に冷媒が四方から均一かつ連続的に流し入れることのできる形態であることが望ましい。
【0027】図1及び図6を共に比較すれば、冷媒貯蔵部42以外のチャンネル領域44及び冷却部46は、いずれも複数のパターン領域から構成されていることが分かる。
【0028】具体的に、冷媒貯蔵部42は、第1パターン領域R1から構成されるとともに、チャンネル領域44は、第1ないし第3パターン領域R1、R2、R3から構成されており、冷却部46は、第2ないし第5パターン領域R2、R3、R4、R5から構成されている。チャンネル領域44を構成するパターン領域のうち第2パターン領域R2は、冷媒貯蔵部42から冷却部の中央への冷媒のポンピングを最大にするために設けられたものであって、第2冷却部46bの左側と接触するチャンネル領域44の一部領域と、チャンネル領域44の図中において垂直な部分および第1冷却部46aの間を通過する第2冷却部46aの一部領域とを有している。第3パターン領域R3は、図14と図15に示されたように図において左右方向に延びるチャンネル領域44の冷媒の流れを冷却部の中央に向かって上下方向に自然かつ連続的に生じさせるために設けられたものであって、チャンネル領域44の二つの水平部分の第1冷却部46aに接した一部領域から第2冷却部46bの一部領域に延在形成されており、冷媒接触部Aの右側辺に沿っては前記二つの水平部分の前記一部領域から始まった部分が互いに接触させられている。すなわち、第2冷却部46bの枠領域のうち左側の一部領域以外の全領域が第3パターン領域R3に属している。図14で符号56は、第3パターン領域R3での冷媒の流れを示す。
【0029】冷却部46を構成するパターン領域のうち第4及び第5パターン領域R4、R5は、図2で分かるように発熱体Hの上に該当する領域であって、冷却部46に流し入れられた冷媒の最終到達領域でもあり、冷媒の相変化が最も活発に起きる領域であって、左側は、第2パターン領域R2により、残りの部分は、第3パターン領域R3により取り囲まれている。第4パターン領域R4の上、下及び右側は、第3パターン領域R3と、左側は、第2パターン領域R2と境界をなす。すなわち、第4パターン領域R4は、第2及び第3パターン領域R2、R3により取り囲まれた形態である。冷却部46の第4パターン領域R4を取り囲んでいる第2及び第3パターン領域R2、R3は、各々チャンネル領域44の一部を構成じている第2及び第3パターン領域R2、R3が延長されたものである。
【0030】冷媒貯蔵部42から冷却部46へ冷媒が円滑で連続的かつ均一に供給される場合、冷媒貯蔵部42、チャンネル領域44及び冷却部46のパターン領域構成は、図6のものと異なり、発熱体の発熱表面積または発熱体の発熱量によって異なるものにすることができる。
【0031】例えば、図15に示すように、チャンネル領域44の一部を構成するパターン領域のうち第3パターン領域R3が冷媒貯蔵部42と同じような第1パターン領域R1に取り替えられ、冷却部46の右側部分を構成する第3パターン領域R3が冷却部の中央への冷媒ポンピングを増加させることのできる形のパターンで構成された第2パターン領域R2に取り替えられる。
【0032】また、図16に示すようにチャンネル領域44の全体を冷媒ポンピングを最大化できる形態のパターンから構成された第2パターン領域R2だけで構成でき、冷却部中央の周囲に冷却部の中央へ冷媒が円滑に流し入れられることのできる形態のパターンから構成した第3パターン領域R3だけを設けることもできる。
【0033】このように、冷媒貯蔵部42、チャンネル領域44及び冷却部46のパターン領域の構成は、相異なるものとしてよい。
【0034】一方、図17及び図18に示すように、チャンネル領域の形態が異なる場合に冷媒貯蔵部42、チャンネル領域44及び冷却部46を構成するパターン領域も変わる。
【0035】具体的には、図17を参照すれば、チャンネル領域44aは、冷媒接触部Aの上下辺を図において垂直に連結して冷媒接触部Aを両断する図4に示すような直線形態のチャンネル領域である。チャンネル領域44aは、第1及び第2パターン領域R1、R2から構成されているが、この時、第1パターン領域R1は、左右反転したコ字形であり、第2パターン領域R2は、第1パターン領域R1により左側及び上下側が取り囲まれている。冷却部46は、中央に第5パターン領域R5が、その周囲に第4パターン領域R4が設けられており、第4パターン領域R4の左側とチャンネル領域44aとの間にチャンネル領域44aの第2パターン領域R2が延在形成されて第4パターン領域R4の左側に接触させられている。第2及び第4パターン領域R2、R4と第2下部構造物51との間に第3パターン領域R3が設けられている。すなわち、第3パターン領域R3は、コ字形に設けられており、第3パターン領域R3と共に冷却部46を構成する第2及び第4パターン領域R2、R4は、このような第3パターン領域R3により右側及び上下側が取り囲まれた形態である。
【0036】図18を参照すれば、チャンネル領域44bは、ロ字形であり、第1ないし第3パターン領域R1、R2、R3から構成されている。そしてこのようなチャンネル領域44bに取り囲まれた冷却部46は、第2ないし第5パターン領域R2、R3、R4、R5から構成されている。冷却部46の中央に第5パターン領域R5が設けられている。第5パターン領域R5の周囲に第4パターン領域R4が設けられている。第4パターン領域R4の右側とチャンネル領域44bとの間に第2パターン領域R2が設けられており、この第2パターン領域R2は、チャンネル領域44bの右辺を通じて第2下部構造物51まで延在形成されている。第4パターン領域R4の左辺中央寄りの右側とチャンネル領域44bの左辺との間にも第2パターン領域R2が設けられており、この第2パターン領域R2は、チャンネル領域44bの上辺と下辺まで図において垂直に延在形成されており、この状態で左側にチャンネル領域44bの左側一部領域まで延在形成されている。
【0037】一方、第2及び第4パターン領域R2、R4とチャンネル領域44bとの間に第3パターン領域R3が設けられており、第3パターン領域R3は、チャンネル領域44bの上側と下側の一部領域まで延在形成されており、この状態で右側に第2下部構造物51まで延在形成されている。
【0038】結局、第4パターン領域R4は、左右の第2パターン領域R2及び上下の第3パターン領域R3により取り囲まれている。
【0039】引続き、図7は、冷却接触部Aを構成するいろいろなパターン領域のうち、第1パターン領域R1に形成されたパターンの構成を平面的に示すものであって、これを参照すれば、第1パターン領域R1に形成された複数のパターンP1は、いずれも同じ形態である。そして、各パターンP1は、冷媒が流れる方向A3に所定の長さL1と左右間隔D1を有し、これに図において垂直の方向に長さに比べてはるかに短い所定の幅W1と上下間隔H1を有する直線型パターンである。この時、図中上下に隣接する二つの横方向の配列である行を構成するパターンは、図において垂直方向に関してパターンP1が横方向にずらされるようにして交互に整列されている。
【0040】一方、図示されていないが、第1パターン領域R1に形成されたこのようなパターンP1は、所定の高さを有している。この時、第1パターン領域R1に形成されたパターンP1の高さは、いずれも同一であることが望ましいが、チャンネル領域44以外の他の領域に形成されたパターンの高さが、チャンネル領域44に形成されたものより高くても低くてもよい。
【0041】このように、第1パターン領域R1に設けられたパターンP1は、立体的に形成されている。図7には、パターンP1の一部の斜視図が示されているが、これを参照することによってパターンP1が立体的な形態であるということが分かる。第1パターン領域R1を構成するパターンP1が前記のように立体的な形態であるために、冷媒貯蔵部42に貯蔵された冷媒は、底部を通じて方向性を有してチャンネル領域44に流し入れられる。
【0042】図8は、第2パターン領域R2を構成するパターンP2の配列形態を示し、図中の一部拡大図(原案)は、パターンP2の一部の斜視図であって、この図から、パターンP2の立体的な形態であるということが分かる。図8を参照すれば、第2パターン領域R2を構成する複数のパターンP2は、第1パターン領域Rを構成するパターンP1と同じ形態であることが分かる。しかし、第2パターン領域R2に形成されたパターンP2の長さL2、左右間隔D2、上下間隔H2及び幅W2は、第1パターン領域R1に形成されたパターンP1の長さL1、上下間隔H1及び幅W1より短くて狭く、かつ冷媒の流れ方向への左右間隔D2も狭い。結局、第2パターン領域R2のパターン密度が第1パターン領域R1のパターン密度より高いということが分かる。したがって、第1パターン領域R1に沿ってチャンネル領域44に流し入れられた冷媒は、第2パターン領域R2に接触した後より大きい毛細管力で均一に流される。
【0043】第2パターン領域R2に形成されたパターンP2も第1パターン領域R1に形成されたパターンP1と同じ形状であるため、第1及び第2パターン領域R1、R2から構成されたチャンネル領域44に流し入れられた冷媒は、方向性を有して冷却部46に流し入れられる。
【0044】チャンネル領域44は、コ字形に冷却部46の上下領域まで延在形成されており、延在形成された領域のうち第2下部構造物51に近い領域は、第1パターン領域R1であり、冷却部46に近い領域は、第3パターン領域R3である。第3パターン領域R3には、隣のパターン領域、すなわち、第1パターン領域R1から流し入れられる冷媒が冷却部の周囲または縁部に沿って流れると同時に冷却部の中央に向かうように前記冷媒の流れに方向性を与える複数のパターンが配設されている。前記複数のパターンの各々の高さは、隣のパターン領域に形成されたパターンと同一であることが望ましいが、より高いかまたは低いこともある。
【0045】図9を参照すれば、第3パターン領域R3に複数のパターンP3が形成されているが、各パターンP3の長さL3、幅W3、左右間隔D3及び上下間隔H3が第2パターン領域R2を構成するパターンP2のそれとほぼ類似しているか、またはやや小さく、パターンP3が図において上下に揃えられた行列形態に整列されている点においてだけ異なり、その形状は、同一であることが分かる。したがって、チャンネル領域44に流し入れられた冷媒は、第1パターン領域R1に沿って迅速に流れ、第2及び第3パターン領域R2、R3に合ってより均一に四方から冷却部46に向かって流れる。この時、第3パターン領域R3に流し入れられる冷媒は、図9R>9のパターンP3の整列形態から分かるように垂直及び水平方向への方向性を有している。したがって、冷却部46の上下に形成されたチャンネル領域44の第3パターン領域R3に流し入れられた冷媒は、チャンネル領域44の第2パターン領域R2に流し入れられた冷媒と同じく冷却部46に向かって均一に流れることができるだけでなく、冷却部の右側に設けられた第3パターン領域R3を通じて冷却部の周囲または縁部に沿って流れる。こうして、冷却部46全体への冷媒の供給が連続的に円滑に引き起こされる。
【0046】一方、図2を参照すれば、発熱体Hは、基板40の冷却部のうち第4及び第5パターン領域R4、R5に該当する基板の底面と接触することが分かる。
【0047】したがって、第5パターン領域R5を取り囲み、第2ないし第3パターン領域R2、R3に取り囲まれた第4パターン領域R4に第5パターン領域R5の次に多くの熱が発熱体Hから伝えられる。したがって、第4パターン領域R4に形成された複数のパターンは、流し入れられる冷媒を第5パターン領域R5の周囲に迅速でかつ均一に供給すると同時に冷媒との接触面積が大きくなければならず、発熱体Hから第4パターン領域R4に伝達される熱を吸収して上下方向に伝達できる形状であることが望ましい。また、第5パターン領域R5には、第4パターン領域R4に比べてより多くの熱が発熱体Hから集中的に伝えられるので、第5パターン領域R5に形成されたパターンは、第4パターン領域R4から均一に供給される冷媒をより効果的に利用できる、より大きな接触面積を有する高密度の複数パターンでなければならない。
【0048】例えば、図10及び図11に示すように、第4及び第5パターン領域R4、R5に設けられたパターンP4、P5は、所定の左右間隔D4、D5、上下間隔H4、H5及び高さ、所定の直径d4、d5を有する立体的な形態である。望ましくは、一部拡大図(原案)に示すように所定の高さを有する円柱であることが望ましい。このようなパターンP4、P5は、その密度が各々のパターン領域全体にわたって均一に設けられていることが望ましい。すなわち、第4及び第5パターン領域R4、R5のパターンP4、P5は、第1パターン領域R1または第2パターン領域R2に形成されたパターンP1、P2のように冷媒の流れに方向性を与えられる形態に配設されていることではなく、冷媒が全方向に、すなわち、等方的に流れうる形態に配設可能なように形成されていることが望ましい。
【0049】図12は、第5パターン領域R5を取り囲む第4パターン領域R4に形成された密度と大きさが変化する複数のパターンを示すものである。
【0050】第5パターン領域R5は、冷却部46を構成する他のパターン領域に比べて発熱体Hから最も多くの熱が伝えられる領域である。したがって、第5パターン領域R5への冷媒流入は、第5パターン領域R5の四方で同時に実行させることが望ましく、これは、周囲に第4パターン領域R4が設けられているので自然に行なわれる。
【0051】一方、第5パターン領域R5の四方から流し入れられた冷媒は、ほぼ同じ時間に第5パターン領域R5の全体に分散させることが望ましく、これにより、第5パターン領域R5の全体で均一な熱吸収が可能となり、局所的にドライアウト現象が発生することも防止できて、発熱体Hの冷却効率が高められる。
【0052】このようなことを考慮する際、第5パターン領域R5に形成されたパターンP5の形状や単位面積に形成されたパターンの数、すなわち、パターンの構成密度またはパターン集積度及びパターン分布の形態などは、第4パターン領域R4に形成されたパターンP4´の延長線で考慮することが望ましい。しかし、発熱体Hから伝えられる熱をより迅速でかつ全領域でより均一に除去するために、流し入れられる冷媒を全領域へ迅速でかつ均一に分散でき、冷媒に接触させられる第4及び第5パターン領域R4、R5の表面積は、できるだけ広いことが望ましい。
【0053】このため、第4及び第5パターン領域R4、R5を構成するパターンは、図10及び図11に示す通り、流し入れられる冷媒が全方向に均一かつ迅速に分散されるように等方的に配設された幾何学的な形態、例えば円柱であることが望ましい。
【0054】また、第5パターン領域R5に設けられたパターンP5の直径d5は、第4パターン領域R4に形成されたパターンP4に比べて狭く、パターンP5の構成密度または集積度は、第4パターン領域R4のパターンP4の構成密度または集積度より高くしていることが望ましい。
【0055】図13は、前述した冷媒接触部Aを構成する複数のパターン領域、すなわち、第1ないし第5パターン領域R1、R2、R3、R4、R5に形成された複数のパターンの一例とチャンネル領域44とを共に示す斜視図であって、各パターン領域に形成されたパターンの立体的形状(原案)、パターンの分布形態、パターンの構成密度または集積度などを相互比較できる。図13に示す各パターン領域のパターン形状や分布形態、構成密度は、冷媒が冷媒貯蔵部42から冷却部46の全領域、特に第5パターン領域R5の全領域に迅速で均一かつ連続的に供給されるという前提の下で異るものにすることができる。特に、冷媒貯蔵部42やチャンネル領域44は、冷却部46に比べて発熱体Hから相対的に遠く離隔されている。そのため、冷媒貯蔵部42やチャンネル領域44のパターン領域構成と各パターン領域に形成されたパターンに対する変形マージンは、冷却部46のそれに比べて大きいといえる。これにより、冷却部46に比べて冷媒貯蔵部42及びチャンネル領域44のパターン構成や構成された各パターン領域に形成されたパターンの形状、構成密度または集積度、分布形態は、より多様に変形可能となる。
【0056】冷媒貯蔵部42に流し入れられた冷媒は、チャンネル領域44の毛細管力により冷却部46にポンピングされる。したがって、冷媒貯蔵部42に流し入れられる冷媒の量に比べてチャンネル領域44を通じて冷却部46に到達する冷媒の量が少なくなって、図2に示すように余分の冷媒54が冷媒貯蔵部42に貯蔵される。冷媒貯蔵部42の冷媒受容能力は、冷媒貯蔵部42の横縦幅や高さを調節することによって調節できる。冷媒貯蔵部42の冷媒受容能力は、凝縮器から冷媒が供給されなくても冷却部46に冷媒を安定的にかつ均一に供給できる程度が望ましい。冷媒貯蔵部42内の上部空間42aは、凝縮器から冷媒が流し入れられつつ一緒に流し入れられる非凝縮ガスGを集める領域として使用できる。また、冷媒貯蔵部42に所定の冷媒を貯蔵しておくことによって、冷却部46に冷媒を安定的に供給できて発熱体の冷却効率を高められる。すなわち、冷却部46で発熱体の発熱量が瞬時に増加する場合、冷却部46の所定領域、特に第4及び第5パターン領域R4、R5で冷媒が瞬時に蒸発して表面がかわくドライアウト現象が起こる可能性があるが、冷媒貯蔵部42に冷媒を所定のレベルで常に維持する場合、瞬間過熱された冷却部46に冷媒を持続的に供給できるので、瞬時に起きるドライアウト現象がチャンネル領域44に広がって蒸発器全体に広がることを防止できる。
【0057】図2及び図3を参照すれば、上部構造物50は、冷媒接触部Aの周囲の第2下部構造物51と接触して冷媒接触部Aの全領域を覆っている形態であるが、冷媒貯蔵部42及び冷却部46には、冷媒貯蔵及び相変化された冷媒を受容できる空間が設けられている。しかしながら、上部構造物50は、チャンネル領域44とは接触している。そのため、上部構造物50とチャンネル領域44に形成されたパターンとが接触している。このようにして、チャンネル領域44には、冷媒が流れうる微細な水路が形成され、それにより毛細管現象が起きる。つまり、毛細管力が発生して、このような冷媒の表面張力による毛細管力により冷媒貯蔵部42に貯蔵された冷媒は、外部の力によらず冷却部46に自然にポンピングされる。冷媒貯蔵部42及び冷却部46の各上部には、冷媒の流入及び相変化結果の蒸気の排出のための冷媒流入口A1及び蒸気排出口A2が設けられている。便宜のため、冷媒接触部Aの底部に形成されたパターンは、図示していない。
【0058】図19ないし図22は、本発明の他の実施形態によるCPL冷却装置の蒸発器を示す断面図であって、まず図19を参照すれば、上部構造物50と対応するように設けられた第3下部構造物40a、40b、40cは、第1ないし第3セグメントを冷媒が漏れないように密着させて構成したものである。第1セグメント40aは、上部構造物50と共に冷媒貯蔵部42を形成するものであるが、これは、図1ないし図18に示す実施形態による蒸発器で基板(図2の40)の冷媒貯蔵部42に対応する部分と第2下部構造物51で冷媒貯蔵部42を取り囲む部分とが一つの単一体に結合されて得られるものと同じものである。第1セグメント40aと第3セグメント40cとの間に設けられた第2セグメント40bは、上部構造物50のチャンネル領域44を、境界を定めて形成する面50aと向かい合う基板40の一部に該当するものであって、前記面50aと向かい合って冷媒貯蔵部42から冷却部46へ冷媒が移送されるチャンネルを形成している。第3セグメント40cは、第2セグメント40bと密着されて底面が発熱体Hと接触する水平部分と、水平部分から垂直に延在形成されていて、冷却部46で発生した蒸気の排出のために上部構造物50と所定間隔だけ離隔される垂直部分とから構成されている。このような第3セグメント40cは、前記一実施形態において、基板40の冷却部46に対応する部分と、第2下部構造物51で冷却部46を取り囲む部分とが一つの単一体に結合されて得られるものと同じものである。したがって、第1及び第3セグメント40a、40cの上部構造物50に向かって垂直に延在形成された部分は、第2下部構造物(図2及び図3の51)と同じものとなる。
【0059】第1ないし第3セグメント40a、40b、40cの冷媒貯蔵部42、チャンネル領域44及び冷却部46に対応する各部分の底部には、図7ないし図1414に例示したようにに冷媒の流れのための多様なパターンが形成されているが、前記実施形態を説明する過程及びかかる図面を通じて詳細に説明したので、それに関する詳細な図示は、省略する。同じようなことが、図20R>0ないし図22にも当てはまる。
【0060】図20は、図19に示す実施形態でチャンネル領域44に冷媒ポンピングのための第1ポンピング手段60が設けられた場合を示すものである。この場合には、第2セグメント40b上に別のパターンが設けられていない。
【0061】具体的に、図20を参照すれば、第2セグメント40bと上部構造物50のチャンネル領域44を、境界を定めて形成する面50aとの間に毛細管力を利用して冷媒貯蔵部42から冷却部46に冷媒をポンピングするための第1ポンピング手段60が設けられている。第1ポンピング手段60の冷媒貯蔵部42に向かう面(以下、第1面)は、冷媒貯蔵部42に流し入れられる冷媒と接触し、冷却部46に向かう面(以下、第2面)は、冷却部46に形成されたパターンに近接するか、または接触している。このようにして第1ポンピング手段60によりポンピングされた冷媒が第1ポンピング手段60を経て前記第2面に到達すると同時に冷却部46に直ちに流し入れられる。第1ポンピング手段60は、冷媒貯蔵部42に流し入れられた冷媒に対して毛細管力を作用させることができ、毛細管力により第1ポンピング手段60内に流し入れられた冷媒を前記第2面までポンピングできるものであれば、いかなる構成を有する部材でも構わないが、多孔性部材であることが望ましい。この時、前記多孔性部材に内在するホールは、少なくとも冷媒貯蔵部42に流し入れられた冷媒に対して前記第2面まで前記冷媒を十分にポンピングできる毛細管力を加えられるサイズを有することが望ましい。
【0062】一方、第1ポンピング手段60の冷媒貯蔵部42に向かう第1面は、図示されているものより冷媒貯蔵部42にさらに延在形成されうる。すなわち、第1ポンピング手段60の第1面は、冷媒貯蔵部42に所定長さだけ突設されることもある。
【0063】図21は、図19に示す実施形態の他の変形例を示すものである。これを参照すれば、第2セグメント40b及び第3セグメント40cは、図19に示すものと同じ形態に設けられている。しかし、第1セグメント40a及び第2セグメント40bは、境界で段差を有するように設けられている。すなわち、第1セグメント40aの第2セグメント40bと接触する水平部分の表面が第2セグメント40bの表面より低く位置している。これにより、第1セグメント40aの全体が第2セグメント40bの第1セグメント40aと密着する面に沿って下に所定距離だけ移動したことと同じくなる。この時、移動距離は、第2セグメント40bの厚さより短いことが望ましい。このようにして、第2セグメント40bの第1セグメント40aと接触する面の一部は、冷媒貯蔵部42に流し入れられる冷媒と接触する。第2セグメント40bの前記露出された面は、冷媒貯蔵部42から冷却部46に移動する冷媒に対して突起として作用する。
【0064】第1ないし第3セグメント40a、40b、40cの水平部分の厚さは、同一であるために、第1セグメント40a及び第2セグメント40bの上面の間に段差が発生する場合、両者の下面の間にも段差が発生する。このような段差により第2及び第3セグメント40b、40cの下方に前記段差に該当する厚さを有する空間40c−1が存在する。この空間40c−1は、そのままにしておいても構わないが、他の部材で充填することができる。後者の場合、発熱体Hがその下面に付着されねばならないために、空間40c−1を満たす部材は、少なくとも第3セグメント40cと同じ部材であるか、または第3セグメント40cより熱伝導率に優れた部材であることが望ましい。
【0065】一方、図21の下方に図21において第1円C1で限定された部分を示す図が示されているが、これを参照すれば、第2セグメント40bの厚さは、第1及び第3セグメント40a、40cの厚さより厚く、第2セグメント40bの表面が第1及び第3セグメント40a、40cの水平部分の表面より高く位置している。したがって、第2セグメント40bと上部構造物50のチャンネル領域44を、境界を定めて形成する面50aとの間のチャンネルが第1及び第3セグメント40a、40cの水平部分の表面より高い所に位置して3次元的な冷媒供給が可能になる。
【0066】図22は、図21に示す実施形態においてチャンネル領域44にパターンの代わりに冷媒ポンピングのための第2ポンピング手段60aが設けられた場合を示すものである。
【0067】具体的に、第2セグメント40bと上部構造物50のチャンネル領域44を、境界を定めて形成する面50a、すなわち、第2セグメント40bと向かい合う面との間に第2ポンピング手段60aが設けられているが、これは、前記第1ポンピング手段(図20の60)と同一であることが望ましいが、他のものでも構わない。
【0068】例えば、第2ポンピング手段60aは、多孔性部材とパターンとを組合わせて構成したものである。すなわち、第2ポンピング手段60aの冷媒貯蔵部42に近い部分は、第1多孔性部材で構成し、冷却部46に近い部分は、第2多孔性部材で構成し、中央部分は、前記第1及び第2多孔性部材を連結して前記第1多孔性部材を通じて流し入れられる冷媒に毛細管力が作用可能となるように形成されたパターンから構成することができる。または第2ポンピング手段60aの冷媒貯蔵部42に近い部分は、冷媒貯蔵部42に流し入れられる冷媒に毛細管力を作用できるように形成されたパターンで構成し、残りの部分を多孔性部材で構成できる。または第2ポンピング手段60aの冷媒貯蔵部42に近い部分及び中央部分は、多孔性部材で構成し、冷却部46に近い部分は、中央部分を構成する前記多孔性部材を通じて流し入れられる冷媒に毛細管力を作用できるように形成されたパターンで構成できる。
【0069】一方、図22の下方に図22において第2円C2で限定された部分を示す図が示されているが、これを参照すれば、第2ポンピング手段60aは、第2セグメント40bが第1及び第3セグメント40a、40cより上に突出した状態に設けられた場合にも、第2セグメント40bとそれと向かい合う面50aとの間に設けられる。この場合にも第2ポンピング手段60aは、前記のように多孔性部材とパターンとを組合わせて構成できる。
【0070】以上の説明で多くの事項が具体的に記載されているが、それらは、発明の範囲を限定するものではなく、望ましい実施形態の例示として解釈されねばならない。例えば、当業者であれば冷媒貯蔵部42を構成する第1パターン領域R1に他のパターン領域をさらに設けることができるだろう。また、冷媒貯蔵部42の一部を冷却部46方向に延在形成させても、第1パターン領域R1を冷却部46を構成するパターン領域の一つにしてもよい。そして、チャンネル領域44をコ字以外の形態に設けてもよい。
【0071】また、前述した内容を組合わせることによって、言及しなかったものの、多分に類推可能な形態に冷却部、チャンネル領域及び冷媒貯蔵部を変形することができ、これらを構成するパターン領域のパターン密度の変形や各パターン領域に形成されたパターン形態の変形も可能である。また、冷却部46だけでなく冷媒貯蔵部42にも一部領域が延在形成された形態のチャンネル領域44を設けることができる。また、冷媒貯蔵部42、冷却部46及びチャンネル領域44の底部を構成するパターン領域のうち少なくともいずれか一パターン領域は、パターン領域の一位置から他の位置にパターンの構成密度、すなわち、集積度が順次に高くなるか、または低くなるようにパターンが配設されたパターン領域とされていてもよい。また、冷媒貯蔵部42または冷却部46の底部にチャンネル領域44の底部に形成されたパターンより高いか、または低いパターンが設けられてもよい。また、冷媒貯蔵部42の底部には、特別なパターンを設けなくてもよい。そのため、本発明の範囲は、説明された実施形態によってではなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想により定められねばならない。
【0072】
【発明の効果】前述したように、本発明は、凝縮器から流し入れられる冷媒と非凝縮器内で非凝縮されたガスとを貯蔵できる冷媒貯蔵部を具備しているので、冷媒を安定的に供給できるだけでなく、凝縮器内の非凝縮ガスの蓄積を最小化し、冷却部で蒸発によって除去される冷媒量だけ前記冷媒貯蔵部から冷却部に均一かつ連続的に冷媒を供給できるので、ドライアウトのような望ましくない現象を防止できて蒸発器の冷却効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態による微細ウィック構造を具備するCPL冷却装置の蒸発器の底部構成を示す平面図である。
【図2】 図1を2−2´線で切断して示す断面図であって、底部を覆う上板を共に示す断面図である。
【図3】 本発明の実施形態によるCPL冷却装置の分解斜視図である。
【図4】 図1に示す蒸発器に用いられる変形されたチャンネル領域の平面図である。
【図5】 図1に示す蒸発器に用いられる変形された他のチャンネル領域の平面図である。
【図6】 図1に示す蒸発器の冷媒接触部の底部を構成するパターン領域を示す平面図である。
【図7】 図6の冷媒接触部を構成するパターン領域のうち第1パターン領域のパターン分布を示す平面図である。
【図8】 図6の冷媒接触部を構成するパターン領域のうち第2パターン領域のパターン分布を示す平面図である。
【図9】 図6の冷媒接触部を構成するパターン領域のうち第3パターン領域のパターン分布を示す平面図である。
【図10】 図6の冷媒接触部を構成するパターン領域のうち第4パターン領域のパターン分布を示す平面図である。
【図11】 図6の冷媒接触部を構成するパターン領域のうち第5パターン領域のパターン分布を示す平面図である。
【図12】 図6の冷媒接触部を構成するパターン領域のうち第4パターン領域の他のパターン分布を示す平面図である。
【図13】 図6の冷媒接触部を構成する第1ないし第5パターン領域とチャンネル領域と各パターン領域に形成されたパターンとの分布を共に示す平面図である。
【図14】 図6の冷媒接触部を構成するパターン領域のうち第5パターン領域周囲のパターン分布の他の例による冷媒の流れの方向を示す平面図である。
【図15】 冷媒接触部の底部を構成するパターン領域の分布が異なる本発明の他の実施形態によるCPL冷却装置の蒸発器の平面図である。
【図16】 冷媒接触部の底部を構成するパターン領域の分布が異なる本発明のさらに他の実施形態によるCPL冷却装置の蒸発器の平面図である。
【図17】 冷媒接触部の底部を構成するパターン領域の分布が異なる本発明のさらに他の実施形態によるCPL冷却装置の蒸発器の平面図である。
【図18】 冷媒接触部の底部を構成するパターン領域の分布が異なる本発明のさらに他の実施形態によるCPL冷却装置の蒸発器の平面図である。
【図19】 本発明のさらに他の実施形態による微細ウィック構造を具備するCPL冷却装置の蒸発器を示す断面図である。
【図20】 本発明のさらに他の実施形態による微細ウィック構造を具備するCPL冷却装置の蒸発器を示す断面図である。
【図21】 本発明のさらに他の実施形態による微細ウィック構造を具備するCPL冷却装置の蒸発器を示す断面図である。
【図22】 本発明のさらに他の実施形態による微細ウィック構造を具備するCPL冷却装置の蒸発器を示す断面図である。
【符号の説明】
38・・・蒸発器の下部構造物
40・・・第1下部構造物(基板)
42・・・冷媒貯蔵部
44・・・チャンネル領域
46・・・冷却部
46a・・・第1冷却部
46b・・・第2冷却部
51・・・第2下部構造物
A1・・・冷媒流入口
A2・・・蒸気排出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】 凝縮器と、前記凝縮器から冷媒が供給されてこの冷媒の相変化を通じて発熱体を冷却する蒸発器と、前記蒸発器と前記凝縮器とを連結する液体管及び気体管を具備しているCPL冷却装置において、前記蒸発器は、前記凝縮器から流し入れられる冷媒を貯蔵しつつ上部空間に前記流し入れられる冷媒に含まれた非凝縮ガスを集める冷媒貯蔵部と、前記冷媒の気化を通じて前記発熱体の冷却が行われる冷却部と、前記冷媒貯蔵部から前記冷却部に毛細管力による前記冷媒の移送が行われるチャンネル領域を形成するように結合された上部及び下部構造物と、を有する平板型とされていることを特徴とするCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項2】 前記下部構造物は、基板として使われる第1下部構造物と、前記第1下部構造物の縁部上に形成されて前記上部構造物との間に前記凝縮器の冷媒流出口と連結される冷媒流入口、及び前記凝縮器の蒸気流入口と連結される蒸気排出口を形成する第2下部構造物と、から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項3】 前記チャンネル領域は、前記冷媒貯蔵部及び前記冷却部の間に形成されているとともに、一部領域が前記冷却部と前記第2下部構造物との間に延在形成されていることを特徴とする請求項2に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項4】 前記チャンネル領域の他の一部領域が前記冷媒貯蔵部と前記第2下部構造物との間に延在形成されていることを特徴とする請求項3に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項5】 前記チャンネル領域は、コ字形、直線形またはロ字形とされていることを特徴とする請求項2に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項6】 前記冷媒貯蔵部の底部は、少なくとも一つ以上のパターン領域から構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちいずれか一項に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項7】 前記冷却部の底部は、少なくとも一つ以上のパターン領域から構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項8】 前記チャンネル領域の底部は、少なくとも一つ以上のパターン領域から構成されていることを特徴とする請求項2ないし請求項5のうちいずれか一項に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項9】 前記冷媒貯蔵部の底部は、第1パターン領域から構成されていることを特徴とする請求項6に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項10】 前記第1パターン領域に少なくとも一つ以上の他のパターン領域が設けられていることを特徴とする請求項9に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項11】 前記冷却部の底部は、第1パターン領域から構成されていることを特徴とする請求項7に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項12】 前記第1パターン領域に少なくとも一つ以上の他のパターン領域がさらに設けられていることを特徴とする請求項11に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項13】 前記冷却部の底部は、周囲に第2及び第3パターン領域を具備し、内側にこれらに取り囲まれた第4パターン領域及び前記第4パターン領域に取り囲まれた第5パターン領域から構成されていることを特徴とする請求項7に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項14】 前記冷却部の底部は、周囲に第4パターン領域を具備し、内側に前記第4パターン領域に取り囲まれた第5パターン領域を備えていることを特徴とする請求項7に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項15】 前記第4パターン領域の周囲に第3パターン領域が設けられており、前記第3パターン領域は、前記チャンネル領域と接触させられていることを特徴とする請求項14に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項16】 前記チャンネル領域の底部は、第1パターン領域から構成されていることを特徴とする請求項8に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項17】 前記第1パターン領域に少なくとも一つ以上の他のパターン領域がさらに設けられていることを特徴とする請求項16に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項18】 前記チャンネル領域の底部は、前記第1パターン領域と共に第2及び第3パターン領域をさらに備えるとともに、前記第1パターン領域は、前記冷媒貯蔵部の底部を構成するパターン領域と連結されており、前記第2及び第3パターン領域は、各々前記冷却部の底部を構成するパターン領域と連結されていることを特徴とする請求項16に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項19】 前記第1及び第3パターン領域は、前記チャンネル領域の前記冷却部及び前記基板の間に延在形成された領域を構成していることを特徴とする請求項18に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項20】 前記第3パターン領域と連結されている前記冷却部の底部を構成するパターン領域は、前記第3パターン領域と同じパターンから形成された領域とされていることを特徴とする請求項19に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項21】 前記第2パターン領域は、前記冷却部に延在形成されていることを特徴とする請求項18に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項22】 前記第1パターン領域に前記凝縮器から流し入れられる冷媒が前記冷却部に向かうように前記冷媒の流れに方向性を与える複数のパターンが形成されていることを特徴とする請求項9ないし請求項12のうちいずれか一項または請求項16ないし請求項19のうちいずれか一項に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項23】 前記第1パターン領域に形成された複数のパターンの各々は、所定の高さを有し、前記冷媒の流れ方向に所定の長さを有する所定の幾何学的平面形状とされていることを特徴とする請求項22に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項24】 前記パターンは、前記冷媒の流れ方向に一列に配設されているとともに、各々所定間隔離隔されており、前記列の方向に交わる方向に交互に配設されていることを特徴とする請求項23に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項25】 前記第1パターン領域に形成されたパターンのうち前記冷媒貯蔵部に形成されたパターンは、前記チャンネル領域に形成されたパターンより高いかまたは低いことを特徴とする請求項23に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項26】 前記第2パターン領域には、隣のパターン領域から流し入れられる冷媒が前記冷却部またはその中央に向かうように前記冷媒の流れに方向性を与える複数のパターンが配設されていることを特徴とする請求項13、請求項18または請求項21に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項27】 前記複数のパターンの各々は、所定の高さを有し、前記冷媒の流れ方向に所定の長さを有する所定の幾何学的平面形状とされていることを特徴とする請求項26に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項28】 前記パターンは、前記冷媒の流れ方向に一列に配設されるとともに、各々所定間隔離隔されており、前記列の方向に交わる方向に交互に配設されていることを特徴とする請求項26に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項29】 前記第2パターン領域に形成されたパターンのうち前記チャンネル領域以外の領域に形成されたパターンは、前記チャンネル領域に形成されたパターンより高いかまたは低いことを特徴とする請求項26に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項30】 前記第3パターン領域には、隣のパターン領域から流し入れられる冷媒が前記冷却部の周囲または端部に沿って流れると同時に前記冷却部の中央に向かうように前記冷媒の流れに方向性を与える複数のパターンが配設されていることを特徴とする請求項13または請求項16ないし請求項20のうちいずれか一項に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項31】 前記複数のパターンの各々は、所定の高さを有し、隣の行と並んでいるパターンが交互しないように配設されていることを特徴とする請求項30に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項32】 前記複数のパターンは、隣のパターン領域に形成されたパターンより高いかまたは低いことを特徴とする請求項30に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項33】 前記第4パターン領域の隣のパターン領域から流し入れられる冷媒を前記冷却部の中央に流させると同時に前記第4パターン領域全体に等方的に流させる複数のパターンが配設されていることを特徴とする請求項13ないし請求項15のうちいずれか一項に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項34】 前記複数のパターンの各々は、所定の高さを有する円柱とされていることを特徴とする請求項33に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項35】 前記複数のパターンは、隣のパターン領域に形成されたパターンより高いかまたは低いことを特徴とする請求項33に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項36】 前記複数のパターンは、前記第4パターン領域から第5パターン領域にいくほどその直径が小さくなるように配設されていることを特徴とする請求項33に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項37】 前記第5パターン領域の隣のパターン領域から流し入れられる冷媒を第5パターン領域の全領域に均一かつ速く流させる複数のパターンが配設されていることを特徴とする請求項13または請求項14に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項38】 前記複数のパターンの各々の直径は、隣のパターン領域に形成されたパターンと同一かまたは小さいことを特徴とする請求項37に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項39】 前記複数のパターンの各々は、所定の高さを有する円柱とされていることを特徴とする請求項38に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項40】 前記下部構造物は、前記上部構造物と共に前記冷媒貯蔵部をなす一方、前記凝縮器の冷媒流出口と連結される冷媒流入口を形成する第1セグメントと、前記上部構造物の前記チャンネル領域を形成する面と向かい合う一方、前記冷媒が漏れないように一の側を前記第1セグメントに密着させた第2セグメントと、前記上部構造物と共に前記冷却部をなす一方、前記凝縮器の蒸気流入口と連結される蒸気排出口を形成して前記冷媒が漏れないように前記第2セグメントの他の側と接着された第3セグメントとから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項41】 前記第1セグメントと第2セグメントとの間及び/または第2セグメントと第3セグメントとの間に段差が存在することを特徴とする請求項40に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項42】 前記第2セグメントと前記上部構造物の前記チャンネル領域を形成する面との間には、前記チャンネル領域を充填するようにして、前記冷媒貯蔵部に流し入れられる冷媒を前記冷却部にポンピングするためのポンピング手段が設けられていることを特徴とする請求項40または請求項41に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項43】 前記ポンピング手段は、多孔性部材とされていることを特徴とする請求項42に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項44】 前記ポンピング手段は、多孔性部材と前記第2セグメントの一部領域上に形成されたパターンから構成されているとともに、前記パターンは、前記冷媒貯蔵部に流し入れられる冷媒または前記多孔性部材を通じて流し入れられる冷媒に対して毛細管力が作用可能となるように形成されていることを特徴とする請求項42に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項45】 前記多孔性部材は、前記冷媒貯蔵部に所定長さだけ延在形成されていることを特徴とする請求項43に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項46】 前記チャンネル領域の一部領域が前記冷却部と前記第3セグメントの垂直な部分との間に延在形成されていることを特徴とする請求項42に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項47】 前記チャンネル領域の他の一部領域が前記冷媒貯蔵部と前記第1セグメントの垂直な部分との間に延在形成されていることを特徴とする請求項46に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項48】 前記冷却部の底部に少なくとも一種以上のパターンが形成されているとともに、これらパターンは、前記冷却部に流し入れられる冷媒に毛細管力を作用させるように設けられていることを特徴とする請求項42に記載のCPL冷却装置の蒸発器。
【請求項49】 前記冷媒貯蔵部底に所定のパターンが形成されていることを特徴とする請求項42に記載のCPL冷却装置の蒸発器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図19】
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【図20】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図21】
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【図22】
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