心理的統合度増大装置
【課題】本発明におけるような心理的統合度増大装置は従来にない。
【解決手段】被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な課題をランダムに選択決定して出力装置に表示する課題表示手段と、前記課題に対し前記被験者がなす応答の入力を待つ入力待機手段と、入力受付手段と、入力完了判定手段と、該入力完了判定手段により前記被験者による前記課題に対する入力が完了したと判定された時、前記課題の表示を消去する課題消去手段と、該課題消去手段により前記課題の表示を消去した後には、前記課題表示手段から前記課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する連続手段と、を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【解決手段】被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な課題をランダムに選択決定して出力装置に表示する課題表示手段と、前記課題に対し前記被験者がなす応答の入力を待つ入力待機手段と、入力受付手段と、入力完了判定手段と、該入力完了判定手段により前記被験者による前記課題に対する入力が完了したと判定された時、前記課題の表示を消去する課題消去手段と、該課題消去手段により前記課題の表示を消去した後には、前記課題表示手段から前記課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する連続手段と、を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、心理的統合度増大装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明におけるような心理的統合度増大装置は従来にない。
特許文献1(心理的統合状態グラフ表示装置)においても本発明におけるような心理的統合度増大装置の記載はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−255194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、被験者の心理的統合度の増大を実現する心理的統合度増大装置の提供を目的とする。
また本発明は、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度(心理的統合度の増大の程度)を可視化して観察可能にすることができる心理的統合度増大装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第一の発明は、
被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な課題をランダムに選択決定し、被験者により前記課題に対して応答が行われ得るように出力装置に表示する課題表示手段と、
該課題表示手段により前記出力装置に前記課題を表示した後、該課題に対し前記被験者により入力装置を経て前記応答の入力がなされるのを待つ入力待機手段と、
前記入力装置を経て前記課題に対して前記被験者よりなされる前記応答の入力を受け付ける入力受付手段と、
前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了したとみなすかどうかを判定する入力完了判定手段と、
該入力完了判定手段により、前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記課題の前記出力装置における表示を消去する課題消去手段と、
該課題消去手段により前記課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記課題表示手段から前記課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する連続手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【0006】
本発明の第二の発明は、
本発明使用に際して予め心理的統合状態グラフ表示装置の手段により被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第一状態として記憶装置に記憶する心理的統合第一状態記録手段と、
被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な課題をランダムに選択決定し、前記被験者により前記課題に対して応答が行われ得るように出力装置に表示する課題表示手段と、
該課題表示手段により前記出力装置に前記課題を表示した後、該課題に対し前記被験者により入力装置を経て前記応答の入力がなされるのを待つ入力待機手段と、
前記入力装置を経て前記課題に対して前記被験者よりなされる前記応答の入力を受け付ける入力受付手段と、
前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了したとみなすかどうかを判定する入力完了判定手段と、
該入力完了判定手段により、前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記課題の前記出力装置における表示を消去する課題消去手段と、
該課題消去手段により前記課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記課題表示手段から前記課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する連続手段と、
該連続手段による前記課題表示手段から前記課題消去手段までの前記所定の回数繰り返しの後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により前記被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第二状態として記憶装置に記憶する心理的統合第二状態記録手段と、
前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態と前記心理的統合第二状態とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度を可視化して観察可能にする心理的統合度増大状況可視化手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【0007】
本発明の第三の発明は、
被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な暗算課題をランダムに選択決定し、被験者により前記暗算課題に対して暗算が行われ得るように出力装置に表示する暗算課題表示手段と、
該暗算課題表示手段により前記出力装置に前記暗算課題を表示した後、該暗算課題に対し前記被験者により入力装置を経て暗算結果の入力がなされるのを待つ暗算結果入力待機手段と、
前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力を受け付ける暗算結果入力受付手段と、
前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすかどうかを前記暗算課題に照らして判定する暗算結果入力完了判定手段と、
該暗算結果入力完了判定手段により、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記暗算課題の前記出力装置における表示を消去する暗算課題消去手段と、
該暗算課題消去手段により前記暗算課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記暗算課題表示手段から前記暗算課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する暗算連続手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【0008】
本発明の第四の発明は、
本発明使用に際して予め心理的統合状態グラフ表示装置の手段により被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第一状態として記憶装置に記憶する心理的統合第一状態記録手段と、
被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な暗算課題をランダムに選択決定し、被験者により前記暗算課題に対して暗算が行われ得るように出力装置に表示する暗算課題表示手段と、
該暗算課題表示手段により前記出力装置に前記暗算課題を表示した後、該暗算課題に対し前記被験者により入力装置を経て暗算結果の入力がなされるのを待つ暗算結果入力待機手段と、
前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力を受け付ける暗算結果入力受付手段と、
前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすかどうかを前記暗算課題に照らして判定する暗算結果入力完了判定手段と、
該暗算結果入力完了判定手段により、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記暗算課題の前記出力装置における表示を消去する暗算課題消去手段と、
該暗算課題消去手段により前記暗算課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記暗算課題表示手段から前記暗算課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する暗算連続手段と、
該暗算連続手段による前記暗算課題表示手段から前記暗算課題消去手段までの前記所定の回数繰り返しの後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により前記被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第二状態として記憶装置に記憶する心理的統合第二状態記録手段と、
前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態と前記心理的統合第二状態とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度を可視化して観察可能にする心理的統合度増大状況可視化手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【0009】
本発明の第五の発明は、
アルファベットから一文字をランダムに選択決定し、該一文字に対応する入力が被験者より入力装置を経て行われるために、該一文字を出力装置に表示する一文字表示手段と、
該一文字表示手段により前記出力装置に前記一文字を表示した後、前記被験者より前記一文字の表示に対応した入力が入力装置を経てなされるのを待つ入力待機手段と、
前記被験者よりなされる前記一文字の表示に対応した入力を前記入力装置を経て受け付ける入力受付手段と、
前記一文字の表示に対する前記被験者による入力が完了したとみなすかどうかを判定する入力完了判定手段と、
該入力完了判定手段により、前記一文字の表示に対する前記被験者による入力が完了したものとみなすと判定された時、前記一文字の前記出力装置における表示を消去する一文字消去手段と、
該一文字消去手段により前記一文字の前記出力装置における表示を消去した後には、前記一文字表示手段から前記一文字消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する連続手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【0010】
本発明の第六の発明は、
本発明使用に際して予め心理的統合状態グラフ表示装置の手段により被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第一状態として記憶装置に記憶する心理的統合第一状態記録手段と、
アルファベットから一文字をランダムに選択決定し、該一文字に対応する入力が被験者より入力装置を経て行われるために、該一文字を出力装置に表示する一文字表示手段と、
該一文字表示手段により前記出力装置に前記一文字を表示した後、前記被験者より前記一文字の表示に対応した入力が入力装置を経てなされるのを待つ入力待機手段と、
前記被験者よりなされる前記一文字の表示に対応した入力を前記入力装置を経て受け付ける入力受付手段と、
前記一文字の表示に対する前記被験者による入力が完了したとみなすかどうかを判定する入力完了判定手段と、
該入力完了判定手段により、前記一文字の表示に対する前記被験者による入力が完了したものとみなすと判定された時、前記一文字の前記出力装置における表示を消去する一文字消去手段と、
該一文字消去手段により前記一文字の前記出力装置における表示を消去した後には、前記一文字表示手段から前記一文字消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する連続手段と、
該連続手段による前記一文字表示手段から前記一文字消去手段までの前記所定の回数繰り返しの後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により前記被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第二状態として記憶装置に記憶する心理的統合第二状態記録手段と、
前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態と前記心理的統合第二状態とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度を可視化して観察可能にする心理的統合度増大状況可視化手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【0011】
本発明の第七の発明は、請求項3〜4のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算課題表示手段は、被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な前記暗算課題を、一桁掛ける一桁からなる乗算とし、該乗算の被乗数を1〜9の数字からランダムに選び設定し、乗数を1〜9の数字からランダムに選び設定することを特徴とする。
【0012】
本発明の第八の発明は、請求項7に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算連続手段における前記所定の回数の最大値が210であることを特徴とする。
【0013】
本発明の第九の発明は、請求項7に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算連続手段における前記所定の回数の最大値が160であることを特徴とする。
【0014】
本発明の第十の発明は、請求項3〜4、請求項7〜請求項9のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算結果入力完了判定手段は、前記暗算結果入力受付手段が受け付けた前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力の文字数が、前記暗算課題の正答を構成する文字数に至った時、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすことを特徴とする。
【0015】
本発明の第十一の発明は、請求項3〜4、請求項7〜請求項9のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算結果入力完了判定手段は、前記暗算結果入力受付手段が受け付けた前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力の文字数が前記暗算課題の正答を構成する文字数に至った時、あるいは、前記暗算課題表示手段が前記暗算課題を前記出力装置に表示してから所定の時間が経過した時に、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすことを特徴とする。
【0016】
本発明の第十二の発明は、
請求項5〜6のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記連続手段における前記所定の回数の最大値が320であることを特徴とする。
【0017】
本発明の第十三の発明は、
請求項5〜6のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記連続手段における前記所定の回数の最大値が200であることを特徴とする。
【0018】
本発明の第十四の発明は、
請求項1〜13のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置における手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【0019】
本発明の第十五の発明は、
請求項14に記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0020】
本発明の第十六の発明は、
請求項1〜13のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置における手段によるステップを有する心理的統合度増大装置の作動方法。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、被験者の心理的統合度の増大を実現することが可能となる。
(図4、図6参照。)
また本発明によれば、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度(心理的統合度の増大の程度)を可視化して観察可能にすることができる。(図4、図6参照。)
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の最良の実施形態の構成の一例を表す概略構成図である。
【図2】本発明の最良の実施形態のCPUのハードウェア構成の一例を表す図である。
【図3】本発明の実施形態を説明する図である。
【図4】本発明の実施形態を説明する図である。
【図5】本発明の実施形態を説明する図である。
【図6】本発明の実施形態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明を実現させるプログラム、及びコンピュータに読み取り可能な記録媒体について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
図1は、コンピュータシステム301の概略構成を示している。
本発明は、コンピュータシステム301により、本発明を実現させるプログラムを実行することで実現される。
本発明の本実施形態を実現するコンピュータシステム301は、後述するCPU(Central Processing Unit)501等を備える本体302と、キーボード303、(必要であればマウス306)、ディスプレイ304、(必要であればプリンタ305)、(必要であればスピーカ307)から構成されている。
【0025】
次に、本発明におけるCPU501のハードウェア構成の一例を、図2を参照しつつ説明する。
本発明におけるCPU501は、具体的には、CPU501等のマイクロプロセッサ、RAM(Random Access Memory)502、ROM(Read Only Memory)503、HDD(Hard Disc Drive)504、キーボード303、(必要であればマウス306、) ディスプレイ304、(必要であればプリンタ305、) (必要であればスピーカ307) (及び必要であれば通信インターフェース)を含んで構成される。以上の各部分は、バス505により接続されている。
【0026】
CPU501は、HDD(Hard Disc Drive)504に格納された本発明を実現させるプログラムを、RAM502上に展開することにより、本実施形態に特徴的な動作を実行する。
【0027】
CPU501は、本発明を実現させるプログラムに従って、本発明の制御や、各種の演算処理などを実行する。CPU501は、ディスプレイ304(出力装置の一例)による表示処理の制御を行う。CPU501は、キーボード303(入力装置の一例)からの入力に応じて、本発明の制御を行う。CPU501は、本発明から得られたデータに基づいて生成した画像等の出力を、必要であればプリンタ305等から出力させるよう制御することができる。
【0028】
キーボード303、(必要であればマウス306、)及びディスプレイ304は、本発明のユーザインターフェースとして利用される。キーボード303は、例えば入力を行うためのデバイス(入力装置)として利用される。
ディスプレイ304は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light−Emitting Diode)、CRT(Cathode Ray Tube)等からなる表示デバイス(出力装置)であり、本発明に関する表示を行ったりする。
【0029】
また、CPU501がインターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークに接続され得る場合には、通信インターフェースにLANカード等のネットワークアダプタやモデム等の通信機器を具備させて、ネットワークによりデータ通信を行えるように構成することができる。その場合、本発明を実現させるプログラムを格納するサーバを、ネットワークに設置し、CPU501をサーバのクライアント端末として構成することにより、本発明における動作を実行させることができる。
【0030】
また、本発明を実現させるプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)に記憶させることができる。このような記録媒体(記憶媒体)として、例えば、光ディスク、光磁気ディスク(CDROM/DVD−RAM/DVD−ROM/MO等)、磁気記憶媒体(ハードディスク/フロッピー(登録商標)ディスク/ZIP等)、半導体メモリ等がある。
【0031】
次に、本発明、本発明の作動方法、及び本発明を実現させるプログラムによる本発明の制御について、詳細に説明する。
【0032】
本発明の第一の発明では、
CPU501は、被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な課題をランダムに選択決定し、被験者により前記課題に対して応答が行われ得るように出力装置(例えばディスプレイ304)に表示する(課題表示手段)。
【0033】
CPU501は、該課題表示手段により前記出力装置に前記課題を表示した後、該課題に対し前記被験者により入力装置(例えばキーボード303等)を経て前記応答の入力がなされるのを待つ。(入力待機手段)。
【0034】
CPU501は、前記入力装置(例えばキーボード303等)を経て前記課題に対して前記被験者よりなされる前記応答の入力を受け付ける(入力受付手段)。
【0035】
CPU501は、前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了した(とみなす)かどうかを判定する(入力完了判定手段)。
【0036】
CPU501は、該入力完了判定手段により、前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了した(ものとみなす)と判定された時、前記課題の前記出力装置における表示を消去する(課題消去手段)。
【0037】
CPU501は、該課題消去手段により前記課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記課題表示手段から前記課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する(連続手段)。
【0038】
本発明の第二の発明では、
CPU501は、本発明使用に際して予め心理的統合状態グラフ表示装置(特開2011−255194号公報)の手段により被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第一状態として記憶装置(例えば、RAM502やHDD504等)に記憶する(心理的統合第一状態記録手段)。
【0039】
CPU501は、被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な課題をランダムに選択決定し、前記被験者により前記課題に対して応答が行われ得るように出力装置(例えばディスプレイ304)に表示する(課題表示手段)。
【0040】
CPU501は、該課題表示手段により前記出力装置に前記課題を表示した後、該課題に対し前記被験者により入力装置(例えばキーボード303等)を経て前記応答の入力がなされるのを待つ。(入力待機手段)。
【0041】
CPU501は、前記入力装置(例えばキーボード303等)を経て前記課題に対して前記被験者よりなされる前記応答の入力を受け付ける(入力受付手段)。
【0042】
CPU501は、前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了した(とみなす)かどうかを判定する(入力完了判定手段)。
【0043】
CPU501は、該入力完了判定手段により、前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了した(ものとみなす)と判定された時、前記課題の前記出力装置における表示を消去する(課題消去手段)。
【0044】
CPU501は、該課題消去手段により前記課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記課題表示手段から前記課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する(連続手段)。
【0045】
CPU501は、該連続手段による前記課題表示手段から前記課題消去手段までの前記所定の回数繰り返しの後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により前記被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第二状態として記憶装置に記憶する(心理的統合第二状態記録手段)。
【0046】
CPU501は、前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態と前記心理的統合第二状態とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度を可視化して観察可能にする(心理的統合度増大状況可視化手段)。
【0047】
本発明の第三の発明(本発明の第一の発明の一例)では、
CPU501は、被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な暗算課題1をランダムに選択決定し、被験者により前記暗算課題に対して暗算が行われ得るように出力装置(例えばディスプレイ304)に表示する(暗算課題表示手段)(課題表示手段の一例)。(図3を参照。)
【0048】
CPU501は、該暗算課題表示手段により前記出力装置に前記暗算課題1を表示した後、該暗算課題1に対し前記被験者により入力装置(例えばキーボード303等)を経て暗算結果の入力がなされるのを待つ。(暗算結果入力待機手段)(入力待機手段の一例)。
【0049】
CPU501は、前記入力装置(例えばキーボード303等)を経て前記暗算課題1に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力を受け付ける(暗算結果入力受付手段)(入力受付手段の一例)。
【0050】
CPU501は、前記暗算課題1に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすかどうかを前記暗算課題1(の正答等)に照らして判定する(暗算結果入力完了判定手段)(入力完了判定手段の一例)。
【0051】
CPU501は、該暗算結果入力完了判定手段により、前記暗算課題1に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記暗算課題1の前記出力装置における表示を消去する(暗算課題消去手段)(課題消去手段の一例)。
【0052】
CPU501は、該暗算課題消去手段により前記暗算課題1の前記出力装置における表示を消去した後には、前記暗算課題表示手段から前記暗算課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する(暗算連続手段)(連続手段の一例)。
【0053】
本発明の第四の発明(本発明の第二の発明の一例)では、CPU501は、
本発明使用に際して予め心理的統合状態グラフ表示装置(特開2011−255194号公報)の手段により被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第一状態2として記憶装置(例えば、RAM502やHDD504等)に記憶する(心理的統合第一状態記録手段)。
(例えば、図4を参照。(図4のグラフにおいて、y座標軸方向は、繰り返し運動(例えばキーボードの連続的スペースキー押し)における一運動(要素)に要する時間に基づいており(目盛りは、10ms単位)、心理的統合度減少方向を表しており、x座標軸方向は、(特開2011−255194号公報における意味での)(例えばキーボードのスペースキー押し)入力試行数に基づいている。))
【0054】
CPU501は、被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な暗算課題1をランダムに選択決定し、前記被験者により前記暗算課題に対して暗算が行われ得るように出力装置(例えばディスプレイ304)に表示する(暗算課題表示手段)(課題表示手段の一例)。(図3を参照。)
【0055】
CPU501は、該暗算課題表示手段により前記出力装置に前記暗算課題1を表示した後、該暗算課題1に対し前記被験者により入力装置(例えばキーボード303等)を経て暗算結果の入力がなされるのを待つ。(暗算結果入力待機手段)(入力待機手段の一例)。
【0056】
CPU501は、前記入力装置(例えばキーボード303等)を経て前記暗算課題1に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力を受け付ける(暗算結果入力受付手段)(入力受付手段の一例)。
【0057】
CPU501は、前記暗算課題1に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすかどうかを前記暗算課題1(の正答等)に照らして判定する(暗算結果入力完了判定手段)(入力完了判定手段の一例)。
【0058】
CPU501は、該暗算結果入力完了判定手段により、前記暗算課題1に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記暗算課題1の前記出力装置における表示を消去する(暗算課題消去手段)(課題消去手段の一例)。
【0059】
CPU501は、該暗算課題消去手段により前記暗算課題1の前記出力装置における表示を消去した後には、前記暗算課題表示手段から前記暗算課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する(暗算連続手段)(連続手段の一例)。
【0060】
CPU501は、該暗算連続手段による前記暗算課題表示手段から前記暗算課題消去手段までの前記所定の回数繰り返しの後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により前記被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第二状態3として記憶装置(例えば、RAM502やHDD504等)に記憶する(心理的統合第二状態記録手段の一例)。
(例えば、図4を参照。)
【0061】
CPU501は、前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態2を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態3を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態2と前記心理的統合第二状態3とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度を可視化して観察可能にする(心理的統合度増大状況可視化手段の一例)。
【0062】
本発明の第五の発明(本発明の第一の発明の一例)では、
CPU501は、アルファベットから一文字4をランダムに選択決定し、該一文字4に対応する入力が被験者より入力装置(例えばキーボード303等)を経て行われるために、該一文字4を出力装置(例えばディスプレイ304)に表示する(一文字表示手段)(課題表示手段の一例)。(図5を参照。)
【0063】
CPU501は、該一文字表示手段により前記出力装置に前記一文字4を表示した後、
前記被験者より前記一文字4の表示に対応した入力が入力装置(例えばキーボード303等)を経てなされるのを待つ(入力待機手段の一例)。
【0064】
CPU501は、前記被験者よりなされる前記一文字4の表示に対応した入力を前記入力装置(例えばキーボード303等)を経て受け付ける(入力受付手段の一例)。
【0065】
CPU501は、前記一文字4の表示に対する前記被験者による入力が完了したとみなすかどうかを判定する(入力完了判定手段の一例)。
【0066】
CPU501は、該入力完了判定手段により、前記一文字4の表示に対する前記被験者による入力が完了したものとみなすと判定された時、前記一文字4の前記出力装置における表示を消去する(一文字消去手段)(課題消去手段の一例)。
【0067】
CPU501は、該一文字消去手段により前記一文字4の前記出力装置における表示を消去した後には、前記一文字表示手段から前記一文字消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する(連続手段の一例)。
【0068】
本発明の第六の発明(本発明の第二の発明の一例)では、
CPU501は、本発明使用に際して予め心理的統合状態グラフ表示装置(特開2011−255194号公報)の手段により被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第一状態5として記憶装置(例えば、RAM502やHDD504等)に記憶する(心理的統合第一状態記録手段)。
(例えば、図6を参照。(図6のグラフにおいて、y座標軸方向は、繰り返し運動(例えばキーボードの連続的スペースキー押し)における一運動(要素)に要する時間に基づいており(目盛りは、10ms単位)、心理的統合度減少方向を表し、x座標軸方向は、(特開2011−255194号公報における意味での)(例えばキーボードのスペースキー押し)入力試行数に基づいている。))
【0069】
CPU501は、アルファベットから一文字4をランダムに選択決定し、該一文字4に対応する入力が前記被験者より入力装置(例えばキーボード303等)を経て行われるために、該一文字4を出力装置(例えばディスプレイ304)に表示する(一文字表示手段)(課題表示手段の一例)。(図5を参照。)
【0070】
CPU501は、該一文字表示手段により前記出力装置に前記一文字4を表示した後、前記被験者より前記一文字4の表示に対応した入力が入力装置(例えばキーボード303等)を経てなされるのを待つ(入力待機手段の一例)。
【0071】
CPU501は、前記被験者よりなされる前記一文字4の表示に対応した入力を前記入力装置(例えばキーボード303等)を経て受け付ける(入力受付手段の一例)。
【0072】
CPU501は、前記一文字4の表示に対する前記被験者による入力が完了したとみなすかどうかを判定する(入力完了判定手段の一例)。
【0073】
CPU501は、該入力完了判定手段により、
前記一文字4の表示に対する前記被験者による入力が完了したものとみなすと判定された時、前記一文字4の前記出力装置における表示を消去する(一文字消去手段)(課題消去手段の一例)。
【0074】
CPU501は、該一文字消去手段により前記一文字4の前記出力装置における表示を消去した後には、前記一文字表示手段から前記一文字消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する(連続手段の一例)。
【0075】
CPU501は、該連続手段による前記一文字表示手段から前記一文字消去手段までの前記所定の回数繰り返しの後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により前記被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第二状態6として記憶装置(例えば、RAM502やHDD504等)に記憶する(心理的統合第二状態記録手段の一例)。
(例えば、図6を参照。)
【0076】
CPU501は、前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態5を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態6を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態5と前記心理的統合第二状態6とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度を可視化して観察可能にする(心理的統合度増大状況可視化手段の一例)。
【0077】
本発明の第七の発明は、第三〜第四の発明のいずれか一項に記載の発明であって、
CPU501は、被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な前記暗算課題1を、一桁掛ける一桁からなる乗算とし、該乗算の被乗数を1〜9の数字からランダムに選び設定し、乗数を1〜9の数字からランダムに選び設定することを特徴とする。
(前記暗算課題表示手段の一例)(課題表示手段の一例)。
【0078】
本発明の第八の発明は、請求項7に記載の心理的統合度増大装置であって、
CPU501は、前記暗算連続手段における前記所定の回数を最大値が210として設定することを特徴とする(暗算連続手段の一例)(連続手段の一例)。
(これにより、(前記所定の回数を例えば多めに設定すると、)本発明開始時における前記被験者の心理的統合度が相当低レベル(慣性)にある場合等であっても、(繰り返しの回数により本発明の効果を累積させることで)前記被験者の心理的統合度の増大可能性を増大させることができる場合がある。)
【0079】
本発明の第九の発明は、請求項7に記載の心理的統合度増大装置であって、
CPU501は、前記暗算連続手段における前記所定の回数を最大値が160として設定することを特徴とする(暗算連続手段の一例)(連続手段の一例)。
(一般に、前記所定の回数を160程度まで(160程度近傍)に設定することにより前記被験者の心理的統合度の顕著な増大が実現される場合が多い。)
より詳しくはおよそ85回程度の繰り返し(前記所定の回数を85程度に設定)のみで前記被験者の心理的統合度の顕著な増大が実現される場合が多い。その際、本発明が前記被験者にそのような心理的統合度の顕著な増大を実現させるために要する時間は例えばわずか100秒程度(以下)である。前記被験者は本発明により(低次元的に)増大した心理的統合状態(の慣性)を活用して、本発明使用前の心理的統合度では達せられ難かったような難度の高い(より高次元の)作業を(より高品質に)行うことが可能となる場合が多い。
【0080】
本発明の第十の発明は、請求項3〜4、請求項7〜請求項9のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
CPU501は、前記暗算結果入力受付手段が受け付けた前記入力装置を経て前記暗算課題1に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力の文字数が、前記暗算課題1の正答を構成する文字数に至った時、前記暗算課題1に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすことを特徴とする。
(前記暗算結果入力完了判定手段の一例)。
【0081】
本発明の第十一の発明は、請求項3〜4、請求項7〜請求項9のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
CPU501は、前記暗算結果入力受付手段が受け付けた前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力の文字数が前記暗算課題の正答を構成する文字数に至った時、あるいは、前記暗算課題表示手段が前記暗算課題を前記出力装置に表示してから所定の時間が経過した時に、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすことを特徴とする(暗算結果入力完了判定手段の一例)(入力完了判定手段の一例)。
(前記所定の時間は、前記被験者が前記暗算課題に対する暗算において誤りを生じる等したため、前記暗算課題の正答を構成する文字数に達するまでの入力を行わない状態でとどまってしまっているような場合を時間的に打ち切り、(前記暗算結果の入力が完了したものとみなして)前記暗算課題消去手段に移行するために設定される時間であってもよい。)
【0082】
本発明の第十二の発明は、請求項5〜6のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
CPU501は、前記連続手段における前記所定の回数を最大値が320として設定することを特徴とする(連続手段の一例)。
(これにより、(前記所定の回数を例えば多めに設定すると、)本発明開始時における前記被験者の心理的統合度が相当低レベル(慣性)にある場合等であっても、(繰り返しの回数により本発明の効果を累積させることで)前記被験者の心理的統合度の増大可能性を増大させることができる場合がある。)
【0083】
本発明の第十三の発明は、請求項5〜6のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
CPU501は、前記連続手段における前記所定の回数を最大値が200として設定することを特徴とする(連続手段の一例)。
(一般に、前記所定の回数を200程度まで(200程度近傍)に設定することにより前記被験者の心理的統合度の著しい増大が実現される場合が多い。)
より詳しくはおよそ95回程度の繰り返し(前記所定の回数を95程度に設定)のみで前記被験者の心理的統合度の著しい増大が実現される場合が多い。その際、本発明が前記被験者にそのような心理的統合度の著しい増大を実現させるために要する時間は例えばわずか60秒程度(以下)である。前記被験者は本発明により(低次元的に)増大した心理的統合状態(の慣性)を活用して、本発明使用前の心理的統合度では達せられ難かったような難度の高い(より高次元の)作業を(より高品質に)行うことが可能となる場合が多い。
【0084】
本発明の第八、第九の発明に関して、請求項7に記載の心理的統合度増大装置であって、
CPU501は、前記暗算連続手段における前記所定の回数を最大値が320として設定することを特徴とする場合があってもよい(暗算連続手段の一例)(連続手段の一例)。
【0085】
本発明の第十二、第十三の発明に関して、請求項5〜6のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
CPU501は、前記連続手段における前記所定の回数を最大値が160として設定することを特徴とする場合があってもよい(連続手段の一例)。
【0086】
本発明の第三、第四、第七、第八、第九の発明に関して、
CPU501は、前記暗算結果入力受付手段が受け付ける前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力の文字(数字)毎に前記暗算課題の正答における前記入力の文字(数字)の総数に対応する桁の文字(数字)と逐一照合していき、双方(の文字(数字))が異なった時、あるいは、双方(の文字(数字))が前記正答の全桁で一致した時に、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすことを特徴とするとしてもよい(暗算結果入力完了判定手段の一例)(入力完了判定手段の一例)。
【0087】
本発明の第三〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
本発明開始直前における前記被験者の心理的統合度が相当低レベルにある等のために、本発明の第三〜第十三の発明のいずれか一発明のみによっては前記被験者の心理的統合度の増大が難しい場合には、本発明の第三〜第十三の発明の中からさらに(複数)発明を選んで(組み合わせて)順次実行することをCPU501により可能にするとしてもよい。これにより、(本発明の効果が累積され)前記被験者の心理的統合度を増大させることが可能となる場合がある。
【0088】
本発明の第五、第六、第十二、第十三の発明に関して、
前記一文字表示手段において、前記アルファベット(を構成する文字集合)の代わりに他の文字集合、記号集合などが用いられてもよい。
【0089】
本発明の第三〜第四の発明のいずれか一発明に関して、
前記暗算課題は、和算、減算、乗算、除算等であってもよい。
【0090】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明(の使用方法)に関して、
前記被験者の前記入力装置(例えばキーボード303等)への前記入力は、(ある程度反射的に実行可能となっている)(ある程度長期記憶化されている)ブラインドタッチ(タッチタイピング)的に行われるようにするとしてもよい。
【0091】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
本発明使用直前において前記被験者に(相当)疲労感覚(疲労認識)がある場合に、前記被験者が本発明を使用すると、その疲労感覚(疲労認識)を相当減少できる場合(リフレッシュできる場合)(現象)がある。
【0092】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
前記ランダムは、(演算装置による)乱数発生を利用するようなランダム性であってもよい。
【0093】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
前記ランダムは、完全なランダム性を有さない場合があるとしてもよい。
【0094】
本発明の第二、第四、第六の発明のいずれか一発明に関して、
前記心理的統合第二状態記録手段の後前記被験者がしばらく何か他の作業(例えば高次元的作業、難しい作業等)を行いその後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により再度前記被験者の心理的統合状態の記録を行い前記被験者の心理的統合第三状態として記憶装置に記憶する心理的統合第三状態記録手段をさらに備えてもよい。また、前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第三状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第三状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態と前記心理的統合第二状態と前記心理的統合第三状態とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の前記他の作業を経ての変化の程度を可視化して観察可能にする心理的統合度増大状況可視化手段と、をさらに備えてもよい。
これにより、前記心理的統合第三状態を前記心理的統合第二状態や前記心理的統合第一状態と比較することが可能となる。
例えば前記心理的統合第三状態を前記心理的統合第二状態と比較することにより、前記心理的統合第二状態の前記他の作業を経ての保存度(慣性)を観察することができる。また前記心理的統合第三状態を前記心理的統合第一状態と比較して観察することも可能である。
【0095】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
本発明使用中に著しく活動を増す前記被験者の脳の部位をfMRI(functional Magnetic Resonance Imaging)、MEG(Magnetoencephalography)等により検出する手段をさらに備えるとしてもよい。
本発明の使用は前記被験者の心理的統合度を著しく増大させる場合が多いことから、該手段により検出される前記部位は前記被験者の心理的統合度増大に関係する部位である可能性がある。
そのため、前記被験者の心理的統合度が低レベル(慣性)にあるような時に、前記被験者の前記部位を電磁的方法等により活性化(励起)させる手段をさらに備えるとしてもよい。
前記部位を活性化させることにより前記被験者の心理的統合度を(例えば電磁的に)機械的に増大させることが可能な場合がある可能性があると考えられる。
(また、本発明の使用は前記被験者の疲労認識(や煩わしさの認識)を相当程度減少させる場合があることから、該手段により検出される前記部位は前記被験者の疲労認識低下に関係する部位である可能性がある。
そのため、前記被験者の疲労認識が高レベルにあるような時に、前記被験者の前記部位を電磁的方法等により活性化(励起)させる手段をさらに備えるとしてもよい。
前記部位を活性化させることにより前記被験者の疲労認識(や煩わしさの認識)を(例えば電磁的に)機械的に減少させることが可能な場合があると考えられる。)
【0096】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
前記課題提示から対応する前記応答までの時間を測定する時間測定手段をさらに備えてもよい。
該時間測定手段により測定された前記時間に関する情報を(例えば該情報が得られた前記課題との対応が明示的になるように)出力装置に表示する時間表示手段をさらに備えてもよい。
前記課題に照らして前記応答の正誤を判定する正誤判定手段をさらに備えてもよい。
該正誤判定手段により判定された前記正誤に関する情報を(該情報が得られた前記課題との対応が明示的になるように)出力装置の表示に反映させる正誤反映手段をさらに備えてもよい。
現在の試行数(繰り返し回数)を前記被験者に視覚的に認識可能とするような表示手段を備えてもよい。
【0097】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
前記課題が課題集団の中からランダムに選ばれている場合、課題集団の各要素毎に前記時間測定手段により測定される前記時間に関する情報を、試行順に並べる手段をさらに備えてもよい。
これにより各要素における試行順での前記時間に関する情報の(経過時間的)変動や傾向を知ることができる。また、その(経過時間的)変動や傾向の各要素間での比較などが可能となる。
【0098】
本発明の第三、第四、第七、第八、第九、第十、第十一の発明に関して、
前記暗算課題表示手段は、前記暗算課題を出力装置に表示するとともに、該暗算課題の正答を該暗算課題を見る被験者の網膜において正答として解像できないような出力装置における視野位置に表示する手段であってもよい。
本発明は前記被験者の心理的統合度増大を目的とするが、これにより、前記被験者は必要に応じ視点を移動させることで簡易、迅速かつ合理的に正答を参照することができるようになり、学習性を簡易に生じることができる。
【0099】
本発明の第三、第四、第七、第八、第九、第十、第十一の発明に関して、
例えば、前記出力装置の画面の解像度が例えば1024*768ピクセルである場合、前記暗算課題表示手段は、前記課題を表示するための画面を例えば660*200(ドット単位)の大きさで前記出力装置の画面に生成する。前記課題を表示するための画面は、前記出力装置の画面の左上隅を原点として(x軸方向、逆y軸方向)が例えば(160,200)の位置から生成される。
その前記課題を表示するための画面の左上隅を原点として(x軸方向、逆y軸方向)が例えば(20,90)の位置をカレントポジションとして前記暗算課題表示手段は、前記課題および正答を、前記課題が左側、前記正答が右側となるように表示するが、前記被験者と前記出力装置の画面との距離が例えばおよそ31cm程度である場合、前記暗算課題表示手段は前記課題と前記正答を一文字が例えば4*7ドット程度の大きさの文字により構成して表示し、また前記課題と前記正答との間を240ドット程度離して表示する。
その前記課題と前記正答の間には例えば4*7ドット程度の大きさの<記号を連続して表
の画面において前記課題と前記正答とを同時に表示し、前記課題と前記正答との位置的関係を示唆しながらも前記課題への前記被験者の関心を増大させようとしており、また前記240ドット程度の距離により前記課題を見て暗算を行う前記被験者の網膜には前記正答の詳細は解像されないようにすることができる。
【0100】
本発明の第三、第四、第七、第八、第九、第十、第十一の発明に関して、
また前記課題消去手段は、前記課題を表示するための画面の背景に前記課題に対する履歴を表示するための画面を、前記出力装置の画面の左上隅から例えば1000*700(ドット単位)の大きさで生成するとしてもよい。
前記履歴を表示するための画面の左上隅を原点として(x軸方向、逆y軸方向)の位置が例えば(counx,counyd)(ドット単位)の位置(counxの初期値は例えば0)をカレントポジションとして、前記課題提示から対応する前記応答までの時間、前記課題、前記正答、(前記入力)等を、一文字が例えば4*7ドット程度の大きさの文字により構成して表示する。
前記課題消去手段の試行毎に変数counydを例えば25インクリメントさせ、演算装置による判定により例えばcounyd>660となった時には、変数counxを100インクリメントさせ変数counyd=0と設定するとしてもよい。
これにより前記被験者に繰り返し(試行)回数をおよそ認識させることができる。
前記被験者が適度の試行数を視覚認識することによりなす繰り返し中断の指示を受け付ける手段をさらに備えてもよい。
さらに前記課題提示から対応する前記応答までの時間、前記課題、前記正答、(前記入力)等の表示に、前記応答の正誤に応じた彩色を付す場合には、前記被験者におよその正誤状態を認識させることができる。
(前記課題提示から対応する前記応答までの時間については、さらに、該時間を前記課題の正答の桁数で除算した桁単位での応答時間が演算装置により計算されるとしてもよい。)
【0101】
本発明の第七、第八、第九の発明に関して、
一桁掛ける一桁からなる乗算の前記暗算課題において、aを1〜9のいずれかの数とし、bを1〜9のいずれかの数として、a*bからなる暗算課題と、該暗算課題の被乗数と乗数を逆にしたb*aの暗算課題とが、前記暗算課題表示手段により表示され前記被験者により応答が行われている場合には、前記a*bの暗算課題に対する応答時間(の平均値)と、被乗数と乗数を逆にした前記b*aの暗算課題に対する応答時間(の平均値)とを比較可能にする手段をさらに備えるとしてもよい。
【0102】
本発明の第五、第六、第十二、第十三の発明に関して、
例えば、前記出力装置の画面の解像度が例えば1024*768ピクセルである場合、前記一文字表示手段は、前記一文字を表示するための画面を例えば200*200(ドット単位)の大きさで前記出力装置の画面に生成する。
前記一文字を表示するための画面は、前記出力装置の画面の左上隅を原点として(x軸方向、逆y軸方向)が例えば(160,200)の位置から生成される。
その前記一文字を表示するための画面の左上隅を原点として(x軸方向、逆y軸方向)が例えば(100,90)の位置をカレントポジションとして前記一文字表示手段は前記一文字を表示する。
また前記一文字消去手段は、前記一文字を表示するための画面の背景に前記一文字に対する履歴を表示するための画面を前記出力装置の画面の左上隅から例えば1000*700(ドット単位)の大きさで生成するとしてもよい。前記履歴を表示するための画面の左上隅を原点として(x軸方向、逆y軸方向)の位置が例えば(counx,counyd)(ドット単位)の位置(counxの初期値は例えば0)をカレントポジションとして、前記一文字提示から対応する前記入力までの時間、前記一文字、(前記入力)等を、一文字が例えば6*13ドット程度の大きさの文字により構成して表示する。
前記課題消去手段の試行毎に変数counydを例えば40インクリメントさせ、演算装置による判定により例えばcounyd>660となった時には、変数counxを66インクリメントさせ、変数counyd=0と設定する。
これにより前記被験者に繰り返し(試行)回数をおよそ認識させることができる。前記被験者が適度の試行数を視覚認識することによりなす繰り返し中断の指示を受け付ける手段をさらに備えてもよい。
さらに前記一文字提示から対応する前記入力までの時間、前記課題、前記正答、(前記入力)等の表示に、前記入力の正誤に応じた彩色を付す場合には、前記被験者におよその正誤状態を認識させることができる。
【0103】
本発明の第五、第六、第十二、第十三の発明に関して、
前記一文字消去手段は、前記出力装置における前記一文字の表示を消去する際、前記入力の正誤に応じた表示を出力装置において瞬間的に行う場合があってもよい。これにより前記被験者に前記入力の正誤状態を瞬間的に認識させることができる。
【0104】
本発明の第四、第六の発明に関して、
前記心理的統合第二状態記録手段も、記録の長さが適度である場合((特開2011−255194号公報における意味での)(例えばキーボードのスペースキー押し)入力試行数において、例えば100〜700試行(およそ460試行程度))、前記被験者の心理的統合度を増大的に固定する場合がある。
【0105】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
(例えば(長期)記憶を利用するような)(反射的に行われ得るような)簡単な課題(さらにある程度ランダム性のある課題)への応答のために被験者が要する時間は、(特に、課題に対する応答後間断なく次の課題が提示され応答が要求されることが連続する場合には)その時間は被験者の主観(や、ある程度心理状況)により制御し難い客観的なもの(機械的応答、短絡的応答)((低次元部門的)最大限界的反応速度)となる可能性がある。
(本発明では、被験者の情報処理基本的周波数、心理的統合度の増大を客観的に(非主観的に)(機械的に)牽引する可能性がある。)
【0106】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
ランダム性の強い(低次元的)課題を提示することは、課題から応答への直接的(実質的)(記憶)経路以外の(周辺的)(非本質的)記憶を援用して記憶容量節約的に簡略応答(予測的応答)を被験者が行うことをほぼ不可能にし、((低次元的課題を(低次元的に)解釈し得る)(被験者の記憶空間の)(情報処理)低次元部門が低次元的高速度で機械的に受容する(受け付ける))課題毎に被験者(の記憶空間における低次元部門)が逐一実質的(直接的)(非予測的)な(記憶容量実質消耗的な)応答(低次元的理解共鳴)を行う必要が生じ、記憶容量に対する課題の情報量(や応答に要する情報量)を増大させ、瞬時記憶容量exclusion(容量限界)やそれによる直前の応答済み課題(共鳴済み誘導源)(や理解共鳴状態)の瞬時的(情報的)崩壊をより一層発生させる可能性があると考えられる。
ランダムな(低次元的)課題の提示を連続させる場合、このような効果が累積される可能性があると考えられる。
日常的情報処理における応答では、課題から応答への直接的(実質的)(非予測的)経路が逐一課題毎に利用されることはほとんどなく、課題から応答への直接的(実質的)経路以外の周辺的(長期)記憶を頻繁に(補間的に)援用(参照)することにより(予測的経路経由で)記憶容量節約的に課題に対して(瞬時記憶容量exclusion(容量限界)発生を緩和して)(低実質的に)簡略に応答が行われているものと考えられる。
【0107】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
ここに、理解共鳴における誘導源とは、被験者(の記憶空間)に(高次元あるいは低次元の)理解や共鳴(理解による共鳴)を生じる(誘導する)(記憶空間外部的あるいは記憶空間内部的に生成される)源(となる情報)を意味する。
被験者の心理的非統合状態が、何らかの誘導源(の受容(共鳴))に由来する非統合状態(の慣性)なのであれば、((瞬時記憶容量にとり)情報量のある)新規な誘導源を被験者に投入する(新規な理解共鳴を誘導する)ことにより、被験者の瞬時記憶容量にexclusion(瞬時記憶容量の容量限界)を生じさせ、(瞬時記憶容量の特性から)(直)前の(共鳴済み)誘導源(や理解共鳴状態)を瞬時的に(記憶空間において)(情報的に)崩壊させることができる可能性があると考えられる。
(そのような目的ための新規(投入される)誘導源としては、被験者の(長期)記憶に(内容的あるいは形式的)根拠(関連性)を持ち、かつ、被験者のその時の(心理的)状況に照らして多次元的観点から好まれるようなものが(記憶空間)高次元(部門)的(主観的)に受容され易い可能性があると考えられるが、)
誘導源から理解共鳴に至る反応がより(非主観的)反射的に行われるような、すなわち低次元的理解共鳴(低次元(記憶空間情報処理部門による)認識共鳴)を生じさせ得るような(非常に簡単なしかし低次元(記憶空間)部門レベル(準位)において(低次元部門が)低次元部門的に納得できる(理解)共鳴を生じさせ得る)特質を有する新規誘導源(あるいは多次元性に乏しく反射的に応答可能な新規誘導源)であれば、機械的に(低次元的に)(高速度で)低次元部門により忠実に(多次元的選好の高次元(記憶空間部門)の(新規誘導源を(主観的に)選好するか否かの)検討の開始を待たずに)受容され得る(高次元部門としては、非主観的に受容され得る)可能性があると考えられ、その場合、瞬時的に(低次元)新規誘導源(による(低次元)新規理解共鳴)に基づく(瞬時記憶容量exclusion(容量限界)により)(旧誘導源(や旧理解共鳴状態)が駆逐、崩壊され)新たな心理的統合状態の(低次元的)(非主観的)(瞬時的)生成が可能となる可能性があると考えられる。
【0108】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
また、本発明における新規誘導源(課題)の投入は、
前の誘導源に対する被験者の応答入力完了とみなし次第コンピュータが間断なく(ランダムに新規生成して)投入することを連続するため、被験者としては受動的に、高速度で新規誘導源(課題)が(被験者の記憶空間(内部参照)では能動生成できないような高周波数(高速度)で)機械的に(コンピュータ的速度で)投入され、
それを(被験者記憶空間における)低次元部門が(低次元部門における納得度(低次元部門においてのみの低次元部門的納得度)成立(閾値)を根拠として)忠実に(高次元部門としては非主観的な)高速度で(高次元部門での課題に対する納得(高次理解共鳴)成立をほぼ全く待つことなく)機械的に受容しようとする(低次元的忠実さでコンピュータ的速度に、非主観的に(低次元部門として最大限度で)追従しようとする)((記憶空間(情報処理))低次元部門(反応経路)は、(反応を)能動的に待つことが難しい可能性がある)ことにより、(またそれらの繰り返しにより)((低次元的)情報処理(速度)圧を生じ)、本発明は、被験者の基本的情報処理周波数の増大、心理的統合度の増大を牽引している可能性があると考えられる。
【0109】
ブラインドタッチ(タッチタイピング)も、(課題に対する(記憶空間)高次元部門での高次的納得(高次理解共鳴)(閾値)の成立をほぼ全く待つことのない)(高次元部門としては非主観的に行われる)低次元部門による(低次元的納得成立による)(ある程度機械的)(反射的)出力である可能性がある。
【0110】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
高次元(記憶空間)(部門)的には、誘導源から理解共鳴を生じた後、記憶空間との相互作用等により、(長期)記憶空間における検索高速度も利用して、瞬時的に新規誘導源を(記憶空間内部的に)(連想的に)生じることができるとき、そしてその誘導源に対して新たな理解共鳴を誘導するというような過程を連続させることができるとき、高次的に心理的統合度が増大する場合が多いが、これは誘導源から(例えば高次元準位での最適程度の)理解(度における)共鳴を生じた後に、その理解共鳴から次の誘導源が生成されるまでの(記憶空間内部的な)時間の短さが、((成立した)理解の減衰を防ぐ等して)心理的統合度の増大に関係する現象である可能性があると考えられる。これに類似的に、
本発明に関しては、
低次元的誘導源から低次元的理解共鳴(記憶空間情報処理低次元部門での低次元的納得(閾値))を低次元的瞬間さ(低次元部門の検索経路は、現在の記憶空間構成でとりうる経路としては最短検索経路的)で生じた後に、ほとんど間断なく(連続的に)低次元的新規誘導源が(コンピュータにより機械的に)投入されるということが、被験者に((低次元準位的(最適さでの))理解達成の連続という形で)(低次元的理解中途半端感覚を累積させることなく)(低次元的)(低次元レベルでの(低次元部門での納得(の連続)による))情報処理推進力を生じ、心理的統合度の増大に関係する可能性があると考えられる。
【0111】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
心理的統合状態、基本的情報処理周波数には、慣性的特性がある場合がある。
すなわち被験者が心理的高度統合状態にある場合、擾乱がなければ、心理的高度統合状態がかなり((誘導源理解共鳴)連鎖的に(増強的に))保存される(維持される)場合がある。心理的高度統合状態が保存される場合、情報処理量の増大や情報処理品質への良い影響が継続性を有することになると考えられる。
心理的統合度の増大は、(記憶)検索(参照)可能範囲、記憶項目間相互作用可能範囲を広める可能性があるため、より深い思考や、創造を可能にする場合があると考えられる。
被験者が心理的非統合にある場合、擾乱がなければ、心理的非統合状態が保存される(維持される)場合がある。
心理的非統合状態が保存されると、情報処理可能量の低下や情報処理品質への悪影響が継続性、累積性を有してしまうと考えられる。
本発明を使用すると、被験者の心理的非統合状態を心理的高度統合状態に例えば100秒程度で励起させることができる場合が多い。
例えば心理的非統合の慣性状態にあり情報処理効率が著しく低下している被験者は、本発明をわずか100秒程度使用するだけで、実際に、その心理的非統合状態(の慣性)を時間的に打ち切り、(その心理的非統合状態時に比較して)段違いな心理的高度統合状態を(ポテンシャルを越えるような)慣性を持たせて発生させることができ、結果、被験者の本発明使用以降の情報処理効率を著しく増大できる場合が多い。(例えば、図4、図6参照。)
【0112】
本発明の第二、第四、第六の発明のいずれか一発明に関して、
本発明使用直後に、心理的統合状態グラフ表示装置により被験者の基本的情報処理周波数、心理的統合状態を出力してみると、被験者の主観にとって(非常に)無理がある出力(高周波数)(情報処理圧のかかった出力)となっており(出力機構にとりエネルギー均衡外であり)出力の持続が不可能である場合が多い。内部的処理速度(高周波数)(低次元部門の低次元的課題に対する非主観的((高次元反応を待たない)低次元的)高速度反応と、コンピュータ的(課題提示)速度への非主観的((高次元反応を待たない)低次元的)(低次元的に忠実な)追従の繰り返しによる低次元部門の高周波数(応答)学習状態)の外部的出力となっている可能性が考えられる。その出力は(被験者の)(運動的)出力機構にとりエネルギー(生産消耗)均衡的に持続不可能なものであるが、被験者の低次元部門は本発明への連続的応答により非主観的に(回帰のための)帰還(情報更新)頻度を増大させている(回帰、追従能力を低次元的に増大させている)可能性があり、心理的統合状態グラフ表示装置における出力により運動(頻度)的に認識((低記憶負荷の直近記憶的に)記憶)(学習)された(出力機構エネルギー均衡外の)無理な周波数をその増大している帰還頻度(追従能力)により(内部情報処理記憶空間的エネルギー均衡的周波数を)保存して出力し続けようとする(短時間的に保存できる)場合が多く、被験者の心理的統合度をより増強的に固定する場合がある。
【0113】
(記憶空間情報処理)部門には、反応速度において、被験者の心理的統合状態の影響をより受け難い(記憶空間情報処理)部門(低次元部門)(高次元部門を待たず応答する部門)がある可能性があると考えられる。
【符号の説明】
【0114】
1 暗算課題
2 心理的統合第一状態
3 心理的統合第二状態
4 一文字
5 心理的統合第一状態
6 心理的統合第二状態
301 コンピュータシステム
302 本体
303 キーボード
304 ディスプレイ
305 プリンタ
306 マウス
307 スピーカ
501 CPU
502 RAM
503 ROM
504 HDD
505 バス
【技術分野】
【0001】
本発明は、心理的統合度増大装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明におけるような心理的統合度増大装置は従来にない。
特許文献1(心理的統合状態グラフ表示装置)においても本発明におけるような心理的統合度増大装置の記載はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−255194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、被験者の心理的統合度の増大を実現する心理的統合度増大装置の提供を目的とする。
また本発明は、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度(心理的統合度の増大の程度)を可視化して観察可能にすることができる心理的統合度増大装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第一の発明は、
被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な課題をランダムに選択決定し、被験者により前記課題に対して応答が行われ得るように出力装置に表示する課題表示手段と、
該課題表示手段により前記出力装置に前記課題を表示した後、該課題に対し前記被験者により入力装置を経て前記応答の入力がなされるのを待つ入力待機手段と、
前記入力装置を経て前記課題に対して前記被験者よりなされる前記応答の入力を受け付ける入力受付手段と、
前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了したとみなすかどうかを判定する入力完了判定手段と、
該入力完了判定手段により、前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記課題の前記出力装置における表示を消去する課題消去手段と、
該課題消去手段により前記課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記課題表示手段から前記課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する連続手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【0006】
本発明の第二の発明は、
本発明使用に際して予め心理的統合状態グラフ表示装置の手段により被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第一状態として記憶装置に記憶する心理的統合第一状態記録手段と、
被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な課題をランダムに選択決定し、前記被験者により前記課題に対して応答が行われ得るように出力装置に表示する課題表示手段と、
該課題表示手段により前記出力装置に前記課題を表示した後、該課題に対し前記被験者により入力装置を経て前記応答の入力がなされるのを待つ入力待機手段と、
前記入力装置を経て前記課題に対して前記被験者よりなされる前記応答の入力を受け付ける入力受付手段と、
前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了したとみなすかどうかを判定する入力完了判定手段と、
該入力完了判定手段により、前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記課題の前記出力装置における表示を消去する課題消去手段と、
該課題消去手段により前記課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記課題表示手段から前記課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する連続手段と、
該連続手段による前記課題表示手段から前記課題消去手段までの前記所定の回数繰り返しの後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により前記被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第二状態として記憶装置に記憶する心理的統合第二状態記録手段と、
前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態と前記心理的統合第二状態とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度を可視化して観察可能にする心理的統合度増大状況可視化手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【0007】
本発明の第三の発明は、
被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な暗算課題をランダムに選択決定し、被験者により前記暗算課題に対して暗算が行われ得るように出力装置に表示する暗算課題表示手段と、
該暗算課題表示手段により前記出力装置に前記暗算課題を表示した後、該暗算課題に対し前記被験者により入力装置を経て暗算結果の入力がなされるのを待つ暗算結果入力待機手段と、
前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力を受け付ける暗算結果入力受付手段と、
前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすかどうかを前記暗算課題に照らして判定する暗算結果入力完了判定手段と、
該暗算結果入力完了判定手段により、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記暗算課題の前記出力装置における表示を消去する暗算課題消去手段と、
該暗算課題消去手段により前記暗算課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記暗算課題表示手段から前記暗算課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する暗算連続手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【0008】
本発明の第四の発明は、
本発明使用に際して予め心理的統合状態グラフ表示装置の手段により被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第一状態として記憶装置に記憶する心理的統合第一状態記録手段と、
被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な暗算課題をランダムに選択決定し、被験者により前記暗算課題に対して暗算が行われ得るように出力装置に表示する暗算課題表示手段と、
該暗算課題表示手段により前記出力装置に前記暗算課題を表示した後、該暗算課題に対し前記被験者により入力装置を経て暗算結果の入力がなされるのを待つ暗算結果入力待機手段と、
前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力を受け付ける暗算結果入力受付手段と、
前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすかどうかを前記暗算課題に照らして判定する暗算結果入力完了判定手段と、
該暗算結果入力完了判定手段により、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記暗算課題の前記出力装置における表示を消去する暗算課題消去手段と、
該暗算課題消去手段により前記暗算課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記暗算課題表示手段から前記暗算課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する暗算連続手段と、
該暗算連続手段による前記暗算課題表示手段から前記暗算課題消去手段までの前記所定の回数繰り返しの後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により前記被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第二状態として記憶装置に記憶する心理的統合第二状態記録手段と、
前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態と前記心理的統合第二状態とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度を可視化して観察可能にする心理的統合度増大状況可視化手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【0009】
本発明の第五の発明は、
アルファベットから一文字をランダムに選択決定し、該一文字に対応する入力が被験者より入力装置を経て行われるために、該一文字を出力装置に表示する一文字表示手段と、
該一文字表示手段により前記出力装置に前記一文字を表示した後、前記被験者より前記一文字の表示に対応した入力が入力装置を経てなされるのを待つ入力待機手段と、
前記被験者よりなされる前記一文字の表示に対応した入力を前記入力装置を経て受け付ける入力受付手段と、
前記一文字の表示に対する前記被験者による入力が完了したとみなすかどうかを判定する入力完了判定手段と、
該入力完了判定手段により、前記一文字の表示に対する前記被験者による入力が完了したものとみなすと判定された時、前記一文字の前記出力装置における表示を消去する一文字消去手段と、
該一文字消去手段により前記一文字の前記出力装置における表示を消去した後には、前記一文字表示手段から前記一文字消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する連続手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【0010】
本発明の第六の発明は、
本発明使用に際して予め心理的統合状態グラフ表示装置の手段により被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第一状態として記憶装置に記憶する心理的統合第一状態記録手段と、
アルファベットから一文字をランダムに選択決定し、該一文字に対応する入力が被験者より入力装置を経て行われるために、該一文字を出力装置に表示する一文字表示手段と、
該一文字表示手段により前記出力装置に前記一文字を表示した後、前記被験者より前記一文字の表示に対応した入力が入力装置を経てなされるのを待つ入力待機手段と、
前記被験者よりなされる前記一文字の表示に対応した入力を前記入力装置を経て受け付ける入力受付手段と、
前記一文字の表示に対する前記被験者による入力が完了したとみなすかどうかを判定する入力完了判定手段と、
該入力完了判定手段により、前記一文字の表示に対する前記被験者による入力が完了したものとみなすと判定された時、前記一文字の前記出力装置における表示を消去する一文字消去手段と、
該一文字消去手段により前記一文字の前記出力装置における表示を消去した後には、前記一文字表示手段から前記一文字消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する連続手段と、
該連続手段による前記一文字表示手段から前記一文字消去手段までの前記所定の回数繰り返しの後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により前記被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第二状態として記憶装置に記憶する心理的統合第二状態記録手段と、
前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態と前記心理的統合第二状態とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度を可視化して観察可能にする心理的統合度増大状況可視化手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【0011】
本発明の第七の発明は、請求項3〜4のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算課題表示手段は、被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な前記暗算課題を、一桁掛ける一桁からなる乗算とし、該乗算の被乗数を1〜9の数字からランダムに選び設定し、乗数を1〜9の数字からランダムに選び設定することを特徴とする。
【0012】
本発明の第八の発明は、請求項7に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算連続手段における前記所定の回数の最大値が210であることを特徴とする。
【0013】
本発明の第九の発明は、請求項7に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算連続手段における前記所定の回数の最大値が160であることを特徴とする。
【0014】
本発明の第十の発明は、請求項3〜4、請求項7〜請求項9のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算結果入力完了判定手段は、前記暗算結果入力受付手段が受け付けた前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力の文字数が、前記暗算課題の正答を構成する文字数に至った時、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすことを特徴とする。
【0015】
本発明の第十一の発明は、請求項3〜4、請求項7〜請求項9のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算結果入力完了判定手段は、前記暗算結果入力受付手段が受け付けた前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力の文字数が前記暗算課題の正答を構成する文字数に至った時、あるいは、前記暗算課題表示手段が前記暗算課題を前記出力装置に表示してから所定の時間が経過した時に、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすことを特徴とする。
【0016】
本発明の第十二の発明は、
請求項5〜6のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記連続手段における前記所定の回数の最大値が320であることを特徴とする。
【0017】
本発明の第十三の発明は、
請求項5〜6のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記連続手段における前記所定の回数の最大値が200であることを特徴とする。
【0018】
本発明の第十四の発明は、
請求項1〜13のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置における手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【0019】
本発明の第十五の発明は、
請求項14に記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0020】
本発明の第十六の発明は、
請求項1〜13のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置における手段によるステップを有する心理的統合度増大装置の作動方法。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、被験者の心理的統合度の増大を実現することが可能となる。
(図4、図6参照。)
また本発明によれば、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度(心理的統合度の増大の程度)を可視化して観察可能にすることができる。(図4、図6参照。)
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の最良の実施形態の構成の一例を表す概略構成図である。
【図2】本発明の最良の実施形態のCPUのハードウェア構成の一例を表す図である。
【図3】本発明の実施形態を説明する図である。
【図4】本発明の実施形態を説明する図である。
【図5】本発明の実施形態を説明する図である。
【図6】本発明の実施形態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明を実現させるプログラム、及びコンピュータに読み取り可能な記録媒体について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
図1は、コンピュータシステム301の概略構成を示している。
本発明は、コンピュータシステム301により、本発明を実現させるプログラムを実行することで実現される。
本発明の本実施形態を実現するコンピュータシステム301は、後述するCPU(Central Processing Unit)501等を備える本体302と、キーボード303、(必要であればマウス306)、ディスプレイ304、(必要であればプリンタ305)、(必要であればスピーカ307)から構成されている。
【0025】
次に、本発明におけるCPU501のハードウェア構成の一例を、図2を参照しつつ説明する。
本発明におけるCPU501は、具体的には、CPU501等のマイクロプロセッサ、RAM(Random Access Memory)502、ROM(Read Only Memory)503、HDD(Hard Disc Drive)504、キーボード303、(必要であればマウス306、) ディスプレイ304、(必要であればプリンタ305、) (必要であればスピーカ307) (及び必要であれば通信インターフェース)を含んで構成される。以上の各部分は、バス505により接続されている。
【0026】
CPU501は、HDD(Hard Disc Drive)504に格納された本発明を実現させるプログラムを、RAM502上に展開することにより、本実施形態に特徴的な動作を実行する。
【0027】
CPU501は、本発明を実現させるプログラムに従って、本発明の制御や、各種の演算処理などを実行する。CPU501は、ディスプレイ304(出力装置の一例)による表示処理の制御を行う。CPU501は、キーボード303(入力装置の一例)からの入力に応じて、本発明の制御を行う。CPU501は、本発明から得られたデータに基づいて生成した画像等の出力を、必要であればプリンタ305等から出力させるよう制御することができる。
【0028】
キーボード303、(必要であればマウス306、)及びディスプレイ304は、本発明のユーザインターフェースとして利用される。キーボード303は、例えば入力を行うためのデバイス(入力装置)として利用される。
ディスプレイ304は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light−Emitting Diode)、CRT(Cathode Ray Tube)等からなる表示デバイス(出力装置)であり、本発明に関する表示を行ったりする。
【0029】
また、CPU501がインターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークに接続され得る場合には、通信インターフェースにLANカード等のネットワークアダプタやモデム等の通信機器を具備させて、ネットワークによりデータ通信を行えるように構成することができる。その場合、本発明を実現させるプログラムを格納するサーバを、ネットワークに設置し、CPU501をサーバのクライアント端末として構成することにより、本発明における動作を実行させることができる。
【0030】
また、本発明を実現させるプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)に記憶させることができる。このような記録媒体(記憶媒体)として、例えば、光ディスク、光磁気ディスク(CDROM/DVD−RAM/DVD−ROM/MO等)、磁気記憶媒体(ハードディスク/フロッピー(登録商標)ディスク/ZIP等)、半導体メモリ等がある。
【0031】
次に、本発明、本発明の作動方法、及び本発明を実現させるプログラムによる本発明の制御について、詳細に説明する。
【0032】
本発明の第一の発明では、
CPU501は、被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な課題をランダムに選択決定し、被験者により前記課題に対して応答が行われ得るように出力装置(例えばディスプレイ304)に表示する(課題表示手段)。
【0033】
CPU501は、該課題表示手段により前記出力装置に前記課題を表示した後、該課題に対し前記被験者により入力装置(例えばキーボード303等)を経て前記応答の入力がなされるのを待つ。(入力待機手段)。
【0034】
CPU501は、前記入力装置(例えばキーボード303等)を経て前記課題に対して前記被験者よりなされる前記応答の入力を受け付ける(入力受付手段)。
【0035】
CPU501は、前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了した(とみなす)かどうかを判定する(入力完了判定手段)。
【0036】
CPU501は、該入力完了判定手段により、前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了した(ものとみなす)と判定された時、前記課題の前記出力装置における表示を消去する(課題消去手段)。
【0037】
CPU501は、該課題消去手段により前記課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記課題表示手段から前記課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する(連続手段)。
【0038】
本発明の第二の発明では、
CPU501は、本発明使用に際して予め心理的統合状態グラフ表示装置(特開2011−255194号公報)の手段により被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第一状態として記憶装置(例えば、RAM502やHDD504等)に記憶する(心理的統合第一状態記録手段)。
【0039】
CPU501は、被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な課題をランダムに選択決定し、前記被験者により前記課題に対して応答が行われ得るように出力装置(例えばディスプレイ304)に表示する(課題表示手段)。
【0040】
CPU501は、該課題表示手段により前記出力装置に前記課題を表示した後、該課題に対し前記被験者により入力装置(例えばキーボード303等)を経て前記応答の入力がなされるのを待つ。(入力待機手段)。
【0041】
CPU501は、前記入力装置(例えばキーボード303等)を経て前記課題に対して前記被験者よりなされる前記応答の入力を受け付ける(入力受付手段)。
【0042】
CPU501は、前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了した(とみなす)かどうかを判定する(入力完了判定手段)。
【0043】
CPU501は、該入力完了判定手段により、前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了した(ものとみなす)と判定された時、前記課題の前記出力装置における表示を消去する(課題消去手段)。
【0044】
CPU501は、該課題消去手段により前記課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記課題表示手段から前記課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する(連続手段)。
【0045】
CPU501は、該連続手段による前記課題表示手段から前記課題消去手段までの前記所定の回数繰り返しの後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により前記被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第二状態として記憶装置に記憶する(心理的統合第二状態記録手段)。
【0046】
CPU501は、前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態と前記心理的統合第二状態とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度を可視化して観察可能にする(心理的統合度増大状況可視化手段)。
【0047】
本発明の第三の発明(本発明の第一の発明の一例)では、
CPU501は、被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な暗算課題1をランダムに選択決定し、被験者により前記暗算課題に対して暗算が行われ得るように出力装置(例えばディスプレイ304)に表示する(暗算課題表示手段)(課題表示手段の一例)。(図3を参照。)
【0048】
CPU501は、該暗算課題表示手段により前記出力装置に前記暗算課題1を表示した後、該暗算課題1に対し前記被験者により入力装置(例えばキーボード303等)を経て暗算結果の入力がなされるのを待つ。(暗算結果入力待機手段)(入力待機手段の一例)。
【0049】
CPU501は、前記入力装置(例えばキーボード303等)を経て前記暗算課題1に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力を受け付ける(暗算結果入力受付手段)(入力受付手段の一例)。
【0050】
CPU501は、前記暗算課題1に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすかどうかを前記暗算課題1(の正答等)に照らして判定する(暗算結果入力完了判定手段)(入力完了判定手段の一例)。
【0051】
CPU501は、該暗算結果入力完了判定手段により、前記暗算課題1に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記暗算課題1の前記出力装置における表示を消去する(暗算課題消去手段)(課題消去手段の一例)。
【0052】
CPU501は、該暗算課題消去手段により前記暗算課題1の前記出力装置における表示を消去した後には、前記暗算課題表示手段から前記暗算課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する(暗算連続手段)(連続手段の一例)。
【0053】
本発明の第四の発明(本発明の第二の発明の一例)では、CPU501は、
本発明使用に際して予め心理的統合状態グラフ表示装置(特開2011−255194号公報)の手段により被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第一状態2として記憶装置(例えば、RAM502やHDD504等)に記憶する(心理的統合第一状態記録手段)。
(例えば、図4を参照。(図4のグラフにおいて、y座標軸方向は、繰り返し運動(例えばキーボードの連続的スペースキー押し)における一運動(要素)に要する時間に基づいており(目盛りは、10ms単位)、心理的統合度減少方向を表しており、x座標軸方向は、(特開2011−255194号公報における意味での)(例えばキーボードのスペースキー押し)入力試行数に基づいている。))
【0054】
CPU501は、被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な暗算課題1をランダムに選択決定し、前記被験者により前記暗算課題に対して暗算が行われ得るように出力装置(例えばディスプレイ304)に表示する(暗算課題表示手段)(課題表示手段の一例)。(図3を参照。)
【0055】
CPU501は、該暗算課題表示手段により前記出力装置に前記暗算課題1を表示した後、該暗算課題1に対し前記被験者により入力装置(例えばキーボード303等)を経て暗算結果の入力がなされるのを待つ。(暗算結果入力待機手段)(入力待機手段の一例)。
【0056】
CPU501は、前記入力装置(例えばキーボード303等)を経て前記暗算課題1に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力を受け付ける(暗算結果入力受付手段)(入力受付手段の一例)。
【0057】
CPU501は、前記暗算課題1に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすかどうかを前記暗算課題1(の正答等)に照らして判定する(暗算結果入力完了判定手段)(入力完了判定手段の一例)。
【0058】
CPU501は、該暗算結果入力完了判定手段により、前記暗算課題1に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記暗算課題1の前記出力装置における表示を消去する(暗算課題消去手段)(課題消去手段の一例)。
【0059】
CPU501は、該暗算課題消去手段により前記暗算課題1の前記出力装置における表示を消去した後には、前記暗算課題表示手段から前記暗算課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する(暗算連続手段)(連続手段の一例)。
【0060】
CPU501は、該暗算連続手段による前記暗算課題表示手段から前記暗算課題消去手段までの前記所定の回数繰り返しの後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により前記被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第二状態3として記憶装置(例えば、RAM502やHDD504等)に記憶する(心理的統合第二状態記録手段の一例)。
(例えば、図4を参照。)
【0061】
CPU501は、前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態2を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態3を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態2と前記心理的統合第二状態3とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度を可視化して観察可能にする(心理的統合度増大状況可視化手段の一例)。
【0062】
本発明の第五の発明(本発明の第一の発明の一例)では、
CPU501は、アルファベットから一文字4をランダムに選択決定し、該一文字4に対応する入力が被験者より入力装置(例えばキーボード303等)を経て行われるために、該一文字4を出力装置(例えばディスプレイ304)に表示する(一文字表示手段)(課題表示手段の一例)。(図5を参照。)
【0063】
CPU501は、該一文字表示手段により前記出力装置に前記一文字4を表示した後、
前記被験者より前記一文字4の表示に対応した入力が入力装置(例えばキーボード303等)を経てなされるのを待つ(入力待機手段の一例)。
【0064】
CPU501は、前記被験者よりなされる前記一文字4の表示に対応した入力を前記入力装置(例えばキーボード303等)を経て受け付ける(入力受付手段の一例)。
【0065】
CPU501は、前記一文字4の表示に対する前記被験者による入力が完了したとみなすかどうかを判定する(入力完了判定手段の一例)。
【0066】
CPU501は、該入力完了判定手段により、前記一文字4の表示に対する前記被験者による入力が完了したものとみなすと判定された時、前記一文字4の前記出力装置における表示を消去する(一文字消去手段)(課題消去手段の一例)。
【0067】
CPU501は、該一文字消去手段により前記一文字4の前記出力装置における表示を消去した後には、前記一文字表示手段から前記一文字消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する(連続手段の一例)。
【0068】
本発明の第六の発明(本発明の第二の発明の一例)では、
CPU501は、本発明使用に際して予め心理的統合状態グラフ表示装置(特開2011−255194号公報)の手段により被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第一状態5として記憶装置(例えば、RAM502やHDD504等)に記憶する(心理的統合第一状態記録手段)。
(例えば、図6を参照。(図6のグラフにおいて、y座標軸方向は、繰り返し運動(例えばキーボードの連続的スペースキー押し)における一運動(要素)に要する時間に基づいており(目盛りは、10ms単位)、心理的統合度減少方向を表し、x座標軸方向は、(特開2011−255194号公報における意味での)(例えばキーボードのスペースキー押し)入力試行数に基づいている。))
【0069】
CPU501は、アルファベットから一文字4をランダムに選択決定し、該一文字4に対応する入力が前記被験者より入力装置(例えばキーボード303等)を経て行われるために、該一文字4を出力装置(例えばディスプレイ304)に表示する(一文字表示手段)(課題表示手段の一例)。(図5を参照。)
【0070】
CPU501は、該一文字表示手段により前記出力装置に前記一文字4を表示した後、前記被験者より前記一文字4の表示に対応した入力が入力装置(例えばキーボード303等)を経てなされるのを待つ(入力待機手段の一例)。
【0071】
CPU501は、前記被験者よりなされる前記一文字4の表示に対応した入力を前記入力装置(例えばキーボード303等)を経て受け付ける(入力受付手段の一例)。
【0072】
CPU501は、前記一文字4の表示に対する前記被験者による入力が完了したとみなすかどうかを判定する(入力完了判定手段の一例)。
【0073】
CPU501は、該入力完了判定手段により、
前記一文字4の表示に対する前記被験者による入力が完了したものとみなすと判定された時、前記一文字4の前記出力装置における表示を消去する(一文字消去手段)(課題消去手段の一例)。
【0074】
CPU501は、該一文字消去手段により前記一文字4の前記出力装置における表示を消去した後には、前記一文字表示手段から前記一文字消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する(連続手段の一例)。
【0075】
CPU501は、該連続手段による前記一文字表示手段から前記一文字消去手段までの前記所定の回数繰り返しの後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により前記被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第二状態6として記憶装置(例えば、RAM502やHDD504等)に記憶する(心理的統合第二状態記録手段の一例)。
(例えば、図6を参照。)
【0076】
CPU501は、前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態5を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態6を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態5と前記心理的統合第二状態6とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度を可視化して観察可能にする(心理的統合度増大状況可視化手段の一例)。
【0077】
本発明の第七の発明は、第三〜第四の発明のいずれか一項に記載の発明であって、
CPU501は、被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な前記暗算課題1を、一桁掛ける一桁からなる乗算とし、該乗算の被乗数を1〜9の数字からランダムに選び設定し、乗数を1〜9の数字からランダムに選び設定することを特徴とする。
(前記暗算課題表示手段の一例)(課題表示手段の一例)。
【0078】
本発明の第八の発明は、請求項7に記載の心理的統合度増大装置であって、
CPU501は、前記暗算連続手段における前記所定の回数を最大値が210として設定することを特徴とする(暗算連続手段の一例)(連続手段の一例)。
(これにより、(前記所定の回数を例えば多めに設定すると、)本発明開始時における前記被験者の心理的統合度が相当低レベル(慣性)にある場合等であっても、(繰り返しの回数により本発明の効果を累積させることで)前記被験者の心理的統合度の増大可能性を増大させることができる場合がある。)
【0079】
本発明の第九の発明は、請求項7に記載の心理的統合度増大装置であって、
CPU501は、前記暗算連続手段における前記所定の回数を最大値が160として設定することを特徴とする(暗算連続手段の一例)(連続手段の一例)。
(一般に、前記所定の回数を160程度まで(160程度近傍)に設定することにより前記被験者の心理的統合度の顕著な増大が実現される場合が多い。)
より詳しくはおよそ85回程度の繰り返し(前記所定の回数を85程度に設定)のみで前記被験者の心理的統合度の顕著な増大が実現される場合が多い。その際、本発明が前記被験者にそのような心理的統合度の顕著な増大を実現させるために要する時間は例えばわずか100秒程度(以下)である。前記被験者は本発明により(低次元的に)増大した心理的統合状態(の慣性)を活用して、本発明使用前の心理的統合度では達せられ難かったような難度の高い(より高次元の)作業を(より高品質に)行うことが可能となる場合が多い。
【0080】
本発明の第十の発明は、請求項3〜4、請求項7〜請求項9のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
CPU501は、前記暗算結果入力受付手段が受け付けた前記入力装置を経て前記暗算課題1に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力の文字数が、前記暗算課題1の正答を構成する文字数に至った時、前記暗算課題1に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすことを特徴とする。
(前記暗算結果入力完了判定手段の一例)。
【0081】
本発明の第十一の発明は、請求項3〜4、請求項7〜請求項9のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
CPU501は、前記暗算結果入力受付手段が受け付けた前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力の文字数が前記暗算課題の正答を構成する文字数に至った時、あるいは、前記暗算課題表示手段が前記暗算課題を前記出力装置に表示してから所定の時間が経過した時に、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすことを特徴とする(暗算結果入力完了判定手段の一例)(入力完了判定手段の一例)。
(前記所定の時間は、前記被験者が前記暗算課題に対する暗算において誤りを生じる等したため、前記暗算課題の正答を構成する文字数に達するまでの入力を行わない状態でとどまってしまっているような場合を時間的に打ち切り、(前記暗算結果の入力が完了したものとみなして)前記暗算課題消去手段に移行するために設定される時間であってもよい。)
【0082】
本発明の第十二の発明は、請求項5〜6のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
CPU501は、前記連続手段における前記所定の回数を最大値が320として設定することを特徴とする(連続手段の一例)。
(これにより、(前記所定の回数を例えば多めに設定すると、)本発明開始時における前記被験者の心理的統合度が相当低レベル(慣性)にある場合等であっても、(繰り返しの回数により本発明の効果を累積させることで)前記被験者の心理的統合度の増大可能性を増大させることができる場合がある。)
【0083】
本発明の第十三の発明は、請求項5〜6のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
CPU501は、前記連続手段における前記所定の回数を最大値が200として設定することを特徴とする(連続手段の一例)。
(一般に、前記所定の回数を200程度まで(200程度近傍)に設定することにより前記被験者の心理的統合度の著しい増大が実現される場合が多い。)
より詳しくはおよそ95回程度の繰り返し(前記所定の回数を95程度に設定)のみで前記被験者の心理的統合度の著しい増大が実現される場合が多い。その際、本発明が前記被験者にそのような心理的統合度の著しい増大を実現させるために要する時間は例えばわずか60秒程度(以下)である。前記被験者は本発明により(低次元的に)増大した心理的統合状態(の慣性)を活用して、本発明使用前の心理的統合度では達せられ難かったような難度の高い(より高次元の)作業を(より高品質に)行うことが可能となる場合が多い。
【0084】
本発明の第八、第九の発明に関して、請求項7に記載の心理的統合度増大装置であって、
CPU501は、前記暗算連続手段における前記所定の回数を最大値が320として設定することを特徴とする場合があってもよい(暗算連続手段の一例)(連続手段の一例)。
【0085】
本発明の第十二、第十三の発明に関して、請求項5〜6のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
CPU501は、前記連続手段における前記所定の回数を最大値が160として設定することを特徴とする場合があってもよい(連続手段の一例)。
【0086】
本発明の第三、第四、第七、第八、第九の発明に関して、
CPU501は、前記暗算結果入力受付手段が受け付ける前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力の文字(数字)毎に前記暗算課題の正答における前記入力の文字(数字)の総数に対応する桁の文字(数字)と逐一照合していき、双方(の文字(数字))が異なった時、あるいは、双方(の文字(数字))が前記正答の全桁で一致した時に、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすことを特徴とするとしてもよい(暗算結果入力完了判定手段の一例)(入力完了判定手段の一例)。
【0087】
本発明の第三〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
本発明開始直前における前記被験者の心理的統合度が相当低レベルにある等のために、本発明の第三〜第十三の発明のいずれか一発明のみによっては前記被験者の心理的統合度の増大が難しい場合には、本発明の第三〜第十三の発明の中からさらに(複数)発明を選んで(組み合わせて)順次実行することをCPU501により可能にするとしてもよい。これにより、(本発明の効果が累積され)前記被験者の心理的統合度を増大させることが可能となる場合がある。
【0088】
本発明の第五、第六、第十二、第十三の発明に関して、
前記一文字表示手段において、前記アルファベット(を構成する文字集合)の代わりに他の文字集合、記号集合などが用いられてもよい。
【0089】
本発明の第三〜第四の発明のいずれか一発明に関して、
前記暗算課題は、和算、減算、乗算、除算等であってもよい。
【0090】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明(の使用方法)に関して、
前記被験者の前記入力装置(例えばキーボード303等)への前記入力は、(ある程度反射的に実行可能となっている)(ある程度長期記憶化されている)ブラインドタッチ(タッチタイピング)的に行われるようにするとしてもよい。
【0091】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
本発明使用直前において前記被験者に(相当)疲労感覚(疲労認識)がある場合に、前記被験者が本発明を使用すると、その疲労感覚(疲労認識)を相当減少できる場合(リフレッシュできる場合)(現象)がある。
【0092】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
前記ランダムは、(演算装置による)乱数発生を利用するようなランダム性であってもよい。
【0093】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
前記ランダムは、完全なランダム性を有さない場合があるとしてもよい。
【0094】
本発明の第二、第四、第六の発明のいずれか一発明に関して、
前記心理的統合第二状態記録手段の後前記被験者がしばらく何か他の作業(例えば高次元的作業、難しい作業等)を行いその後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により再度前記被験者の心理的統合状態の記録を行い前記被験者の心理的統合第三状態として記憶装置に記憶する心理的統合第三状態記録手段をさらに備えてもよい。また、前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第三状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第三状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態と前記心理的統合第二状態と前記心理的統合第三状態とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の前記他の作業を経ての変化の程度を可視化して観察可能にする心理的統合度増大状況可視化手段と、をさらに備えてもよい。
これにより、前記心理的統合第三状態を前記心理的統合第二状態や前記心理的統合第一状態と比較することが可能となる。
例えば前記心理的統合第三状態を前記心理的統合第二状態と比較することにより、前記心理的統合第二状態の前記他の作業を経ての保存度(慣性)を観察することができる。また前記心理的統合第三状態を前記心理的統合第一状態と比較して観察することも可能である。
【0095】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
本発明使用中に著しく活動を増す前記被験者の脳の部位をfMRI(functional Magnetic Resonance Imaging)、MEG(Magnetoencephalography)等により検出する手段をさらに備えるとしてもよい。
本発明の使用は前記被験者の心理的統合度を著しく増大させる場合が多いことから、該手段により検出される前記部位は前記被験者の心理的統合度増大に関係する部位である可能性がある。
そのため、前記被験者の心理的統合度が低レベル(慣性)にあるような時に、前記被験者の前記部位を電磁的方法等により活性化(励起)させる手段をさらに備えるとしてもよい。
前記部位を活性化させることにより前記被験者の心理的統合度を(例えば電磁的に)機械的に増大させることが可能な場合がある可能性があると考えられる。
(また、本発明の使用は前記被験者の疲労認識(や煩わしさの認識)を相当程度減少させる場合があることから、該手段により検出される前記部位は前記被験者の疲労認識低下に関係する部位である可能性がある。
そのため、前記被験者の疲労認識が高レベルにあるような時に、前記被験者の前記部位を電磁的方法等により活性化(励起)させる手段をさらに備えるとしてもよい。
前記部位を活性化させることにより前記被験者の疲労認識(や煩わしさの認識)を(例えば電磁的に)機械的に減少させることが可能な場合があると考えられる。)
【0096】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
前記課題提示から対応する前記応答までの時間を測定する時間測定手段をさらに備えてもよい。
該時間測定手段により測定された前記時間に関する情報を(例えば該情報が得られた前記課題との対応が明示的になるように)出力装置に表示する時間表示手段をさらに備えてもよい。
前記課題に照らして前記応答の正誤を判定する正誤判定手段をさらに備えてもよい。
該正誤判定手段により判定された前記正誤に関する情報を(該情報が得られた前記課題との対応が明示的になるように)出力装置の表示に反映させる正誤反映手段をさらに備えてもよい。
現在の試行数(繰り返し回数)を前記被験者に視覚的に認識可能とするような表示手段を備えてもよい。
【0097】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
前記課題が課題集団の中からランダムに選ばれている場合、課題集団の各要素毎に前記時間測定手段により測定される前記時間に関する情報を、試行順に並べる手段をさらに備えてもよい。
これにより各要素における試行順での前記時間に関する情報の(経過時間的)変動や傾向を知ることができる。また、その(経過時間的)変動や傾向の各要素間での比較などが可能となる。
【0098】
本発明の第三、第四、第七、第八、第九、第十、第十一の発明に関して、
前記暗算課題表示手段は、前記暗算課題を出力装置に表示するとともに、該暗算課題の正答を該暗算課題を見る被験者の網膜において正答として解像できないような出力装置における視野位置に表示する手段であってもよい。
本発明は前記被験者の心理的統合度増大を目的とするが、これにより、前記被験者は必要に応じ視点を移動させることで簡易、迅速かつ合理的に正答を参照することができるようになり、学習性を簡易に生じることができる。
【0099】
本発明の第三、第四、第七、第八、第九、第十、第十一の発明に関して、
例えば、前記出力装置の画面の解像度が例えば1024*768ピクセルである場合、前記暗算課題表示手段は、前記課題を表示するための画面を例えば660*200(ドット単位)の大きさで前記出力装置の画面に生成する。前記課題を表示するための画面は、前記出力装置の画面の左上隅を原点として(x軸方向、逆y軸方向)が例えば(160,200)の位置から生成される。
その前記課題を表示するための画面の左上隅を原点として(x軸方向、逆y軸方向)が例えば(20,90)の位置をカレントポジションとして前記暗算課題表示手段は、前記課題および正答を、前記課題が左側、前記正答が右側となるように表示するが、前記被験者と前記出力装置の画面との距離が例えばおよそ31cm程度である場合、前記暗算課題表示手段は前記課題と前記正答を一文字が例えば4*7ドット程度の大きさの文字により構成して表示し、また前記課題と前記正答との間を240ドット程度離して表示する。
その前記課題と前記正答の間には例えば4*7ドット程度の大きさの<記号を連続して表
の画面において前記課題と前記正答とを同時に表示し、前記課題と前記正答との位置的関係を示唆しながらも前記課題への前記被験者の関心を増大させようとしており、また前記240ドット程度の距離により前記課題を見て暗算を行う前記被験者の網膜には前記正答の詳細は解像されないようにすることができる。
【0100】
本発明の第三、第四、第七、第八、第九、第十、第十一の発明に関して、
また前記課題消去手段は、前記課題を表示するための画面の背景に前記課題に対する履歴を表示するための画面を、前記出力装置の画面の左上隅から例えば1000*700(ドット単位)の大きさで生成するとしてもよい。
前記履歴を表示するための画面の左上隅を原点として(x軸方向、逆y軸方向)の位置が例えば(counx,counyd)(ドット単位)の位置(counxの初期値は例えば0)をカレントポジションとして、前記課題提示から対応する前記応答までの時間、前記課題、前記正答、(前記入力)等を、一文字が例えば4*7ドット程度の大きさの文字により構成して表示する。
前記課題消去手段の試行毎に変数counydを例えば25インクリメントさせ、演算装置による判定により例えばcounyd>660となった時には、変数counxを100インクリメントさせ変数counyd=0と設定するとしてもよい。
これにより前記被験者に繰り返し(試行)回数をおよそ認識させることができる。
前記被験者が適度の試行数を視覚認識することによりなす繰り返し中断の指示を受け付ける手段をさらに備えてもよい。
さらに前記課題提示から対応する前記応答までの時間、前記課題、前記正答、(前記入力)等の表示に、前記応答の正誤に応じた彩色を付す場合には、前記被験者におよその正誤状態を認識させることができる。
(前記課題提示から対応する前記応答までの時間については、さらに、該時間を前記課題の正答の桁数で除算した桁単位での応答時間が演算装置により計算されるとしてもよい。)
【0101】
本発明の第七、第八、第九の発明に関して、
一桁掛ける一桁からなる乗算の前記暗算課題において、aを1〜9のいずれかの数とし、bを1〜9のいずれかの数として、a*bからなる暗算課題と、該暗算課題の被乗数と乗数を逆にしたb*aの暗算課題とが、前記暗算課題表示手段により表示され前記被験者により応答が行われている場合には、前記a*bの暗算課題に対する応答時間(の平均値)と、被乗数と乗数を逆にした前記b*aの暗算課題に対する応答時間(の平均値)とを比較可能にする手段をさらに備えるとしてもよい。
【0102】
本発明の第五、第六、第十二、第十三の発明に関して、
例えば、前記出力装置の画面の解像度が例えば1024*768ピクセルである場合、前記一文字表示手段は、前記一文字を表示するための画面を例えば200*200(ドット単位)の大きさで前記出力装置の画面に生成する。
前記一文字を表示するための画面は、前記出力装置の画面の左上隅を原点として(x軸方向、逆y軸方向)が例えば(160,200)の位置から生成される。
その前記一文字を表示するための画面の左上隅を原点として(x軸方向、逆y軸方向)が例えば(100,90)の位置をカレントポジションとして前記一文字表示手段は前記一文字を表示する。
また前記一文字消去手段は、前記一文字を表示するための画面の背景に前記一文字に対する履歴を表示するための画面を前記出力装置の画面の左上隅から例えば1000*700(ドット単位)の大きさで生成するとしてもよい。前記履歴を表示するための画面の左上隅を原点として(x軸方向、逆y軸方向)の位置が例えば(counx,counyd)(ドット単位)の位置(counxの初期値は例えば0)をカレントポジションとして、前記一文字提示から対応する前記入力までの時間、前記一文字、(前記入力)等を、一文字が例えば6*13ドット程度の大きさの文字により構成して表示する。
前記課題消去手段の試行毎に変数counydを例えば40インクリメントさせ、演算装置による判定により例えばcounyd>660となった時には、変数counxを66インクリメントさせ、変数counyd=0と設定する。
これにより前記被験者に繰り返し(試行)回数をおよそ認識させることができる。前記被験者が適度の試行数を視覚認識することによりなす繰り返し中断の指示を受け付ける手段をさらに備えてもよい。
さらに前記一文字提示から対応する前記入力までの時間、前記課題、前記正答、(前記入力)等の表示に、前記入力の正誤に応じた彩色を付す場合には、前記被験者におよその正誤状態を認識させることができる。
【0103】
本発明の第五、第六、第十二、第十三の発明に関して、
前記一文字消去手段は、前記出力装置における前記一文字の表示を消去する際、前記入力の正誤に応じた表示を出力装置において瞬間的に行う場合があってもよい。これにより前記被験者に前記入力の正誤状態を瞬間的に認識させることができる。
【0104】
本発明の第四、第六の発明に関して、
前記心理的統合第二状態記録手段も、記録の長さが適度である場合((特開2011−255194号公報における意味での)(例えばキーボードのスペースキー押し)入力試行数において、例えば100〜700試行(およそ460試行程度))、前記被験者の心理的統合度を増大的に固定する場合がある。
【0105】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
(例えば(長期)記憶を利用するような)(反射的に行われ得るような)簡単な課題(さらにある程度ランダム性のある課題)への応答のために被験者が要する時間は、(特に、課題に対する応答後間断なく次の課題が提示され応答が要求されることが連続する場合には)その時間は被験者の主観(や、ある程度心理状況)により制御し難い客観的なもの(機械的応答、短絡的応答)((低次元部門的)最大限界的反応速度)となる可能性がある。
(本発明では、被験者の情報処理基本的周波数、心理的統合度の増大を客観的に(非主観的に)(機械的に)牽引する可能性がある。)
【0106】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
ランダム性の強い(低次元的)課題を提示することは、課題から応答への直接的(実質的)(記憶)経路以外の(周辺的)(非本質的)記憶を援用して記憶容量節約的に簡略応答(予測的応答)を被験者が行うことをほぼ不可能にし、((低次元的課題を(低次元的に)解釈し得る)(被験者の記憶空間の)(情報処理)低次元部門が低次元的高速度で機械的に受容する(受け付ける))課題毎に被験者(の記憶空間における低次元部門)が逐一実質的(直接的)(非予測的)な(記憶容量実質消耗的な)応答(低次元的理解共鳴)を行う必要が生じ、記憶容量に対する課題の情報量(や応答に要する情報量)を増大させ、瞬時記憶容量exclusion(容量限界)やそれによる直前の応答済み課題(共鳴済み誘導源)(や理解共鳴状態)の瞬時的(情報的)崩壊をより一層発生させる可能性があると考えられる。
ランダムな(低次元的)課題の提示を連続させる場合、このような効果が累積される可能性があると考えられる。
日常的情報処理における応答では、課題から応答への直接的(実質的)(非予測的)経路が逐一課題毎に利用されることはほとんどなく、課題から応答への直接的(実質的)経路以外の周辺的(長期)記憶を頻繁に(補間的に)援用(参照)することにより(予測的経路経由で)記憶容量節約的に課題に対して(瞬時記憶容量exclusion(容量限界)発生を緩和して)(低実質的に)簡略に応答が行われているものと考えられる。
【0107】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
ここに、理解共鳴における誘導源とは、被験者(の記憶空間)に(高次元あるいは低次元の)理解や共鳴(理解による共鳴)を生じる(誘導する)(記憶空間外部的あるいは記憶空間内部的に生成される)源(となる情報)を意味する。
被験者の心理的非統合状態が、何らかの誘導源(の受容(共鳴))に由来する非統合状態(の慣性)なのであれば、((瞬時記憶容量にとり)情報量のある)新規な誘導源を被験者に投入する(新規な理解共鳴を誘導する)ことにより、被験者の瞬時記憶容量にexclusion(瞬時記憶容量の容量限界)を生じさせ、(瞬時記憶容量の特性から)(直)前の(共鳴済み)誘導源(や理解共鳴状態)を瞬時的に(記憶空間において)(情報的に)崩壊させることができる可能性があると考えられる。
(そのような目的ための新規(投入される)誘導源としては、被験者の(長期)記憶に(内容的あるいは形式的)根拠(関連性)を持ち、かつ、被験者のその時の(心理的)状況に照らして多次元的観点から好まれるようなものが(記憶空間)高次元(部門)的(主観的)に受容され易い可能性があると考えられるが、)
誘導源から理解共鳴に至る反応がより(非主観的)反射的に行われるような、すなわち低次元的理解共鳴(低次元(記憶空間情報処理部門による)認識共鳴)を生じさせ得るような(非常に簡単なしかし低次元(記憶空間)部門レベル(準位)において(低次元部門が)低次元部門的に納得できる(理解)共鳴を生じさせ得る)特質を有する新規誘導源(あるいは多次元性に乏しく反射的に応答可能な新規誘導源)であれば、機械的に(低次元的に)(高速度で)低次元部門により忠実に(多次元的選好の高次元(記憶空間部門)の(新規誘導源を(主観的に)選好するか否かの)検討の開始を待たずに)受容され得る(高次元部門としては、非主観的に受容され得る)可能性があると考えられ、その場合、瞬時的に(低次元)新規誘導源(による(低次元)新規理解共鳴)に基づく(瞬時記憶容量exclusion(容量限界)により)(旧誘導源(や旧理解共鳴状態)が駆逐、崩壊され)新たな心理的統合状態の(低次元的)(非主観的)(瞬時的)生成が可能となる可能性があると考えられる。
【0108】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
また、本発明における新規誘導源(課題)の投入は、
前の誘導源に対する被験者の応答入力完了とみなし次第コンピュータが間断なく(ランダムに新規生成して)投入することを連続するため、被験者としては受動的に、高速度で新規誘導源(課題)が(被験者の記憶空間(内部参照)では能動生成できないような高周波数(高速度)で)機械的に(コンピュータ的速度で)投入され、
それを(被験者記憶空間における)低次元部門が(低次元部門における納得度(低次元部門においてのみの低次元部門的納得度)成立(閾値)を根拠として)忠実に(高次元部門としては非主観的な)高速度で(高次元部門での課題に対する納得(高次理解共鳴)成立をほぼ全く待つことなく)機械的に受容しようとする(低次元的忠実さでコンピュータ的速度に、非主観的に(低次元部門として最大限度で)追従しようとする)((記憶空間(情報処理))低次元部門(反応経路)は、(反応を)能動的に待つことが難しい可能性がある)ことにより、(またそれらの繰り返しにより)((低次元的)情報処理(速度)圧を生じ)、本発明は、被験者の基本的情報処理周波数の増大、心理的統合度の増大を牽引している可能性があると考えられる。
【0109】
ブラインドタッチ(タッチタイピング)も、(課題に対する(記憶空間)高次元部門での高次的納得(高次理解共鳴)(閾値)の成立をほぼ全く待つことのない)(高次元部門としては非主観的に行われる)低次元部門による(低次元的納得成立による)(ある程度機械的)(反射的)出力である可能性がある。
【0110】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
高次元(記憶空間)(部門)的には、誘導源から理解共鳴を生じた後、記憶空間との相互作用等により、(長期)記憶空間における検索高速度も利用して、瞬時的に新規誘導源を(記憶空間内部的に)(連想的に)生じることができるとき、そしてその誘導源に対して新たな理解共鳴を誘導するというような過程を連続させることができるとき、高次的に心理的統合度が増大する場合が多いが、これは誘導源から(例えば高次元準位での最適程度の)理解(度における)共鳴を生じた後に、その理解共鳴から次の誘導源が生成されるまでの(記憶空間内部的な)時間の短さが、((成立した)理解の減衰を防ぐ等して)心理的統合度の増大に関係する現象である可能性があると考えられる。これに類似的に、
本発明に関しては、
低次元的誘導源から低次元的理解共鳴(記憶空間情報処理低次元部門での低次元的納得(閾値))を低次元的瞬間さ(低次元部門の検索経路は、現在の記憶空間構成でとりうる経路としては最短検索経路的)で生じた後に、ほとんど間断なく(連続的に)低次元的新規誘導源が(コンピュータにより機械的に)投入されるということが、被験者に((低次元準位的(最適さでの))理解達成の連続という形で)(低次元的理解中途半端感覚を累積させることなく)(低次元的)(低次元レベルでの(低次元部門での納得(の連続)による))情報処理推進力を生じ、心理的統合度の増大に関係する可能性があると考えられる。
【0111】
本発明の第一〜第十三の発明のいずれか一発明に関して、
心理的統合状態、基本的情報処理周波数には、慣性的特性がある場合がある。
すなわち被験者が心理的高度統合状態にある場合、擾乱がなければ、心理的高度統合状態がかなり((誘導源理解共鳴)連鎖的に(増強的に))保存される(維持される)場合がある。心理的高度統合状態が保存される場合、情報処理量の増大や情報処理品質への良い影響が継続性を有することになると考えられる。
心理的統合度の増大は、(記憶)検索(参照)可能範囲、記憶項目間相互作用可能範囲を広める可能性があるため、より深い思考や、創造を可能にする場合があると考えられる。
被験者が心理的非統合にある場合、擾乱がなければ、心理的非統合状態が保存される(維持される)場合がある。
心理的非統合状態が保存されると、情報処理可能量の低下や情報処理品質への悪影響が継続性、累積性を有してしまうと考えられる。
本発明を使用すると、被験者の心理的非統合状態を心理的高度統合状態に例えば100秒程度で励起させることができる場合が多い。
例えば心理的非統合の慣性状態にあり情報処理効率が著しく低下している被験者は、本発明をわずか100秒程度使用するだけで、実際に、その心理的非統合状態(の慣性)を時間的に打ち切り、(その心理的非統合状態時に比較して)段違いな心理的高度統合状態を(ポテンシャルを越えるような)慣性を持たせて発生させることができ、結果、被験者の本発明使用以降の情報処理効率を著しく増大できる場合が多い。(例えば、図4、図6参照。)
【0112】
本発明の第二、第四、第六の発明のいずれか一発明に関して、
本発明使用直後に、心理的統合状態グラフ表示装置により被験者の基本的情報処理周波数、心理的統合状態を出力してみると、被験者の主観にとって(非常に)無理がある出力(高周波数)(情報処理圧のかかった出力)となっており(出力機構にとりエネルギー均衡外であり)出力の持続が不可能である場合が多い。内部的処理速度(高周波数)(低次元部門の低次元的課題に対する非主観的((高次元反応を待たない)低次元的)高速度反応と、コンピュータ的(課題提示)速度への非主観的((高次元反応を待たない)低次元的)(低次元的に忠実な)追従の繰り返しによる低次元部門の高周波数(応答)学習状態)の外部的出力となっている可能性が考えられる。その出力は(被験者の)(運動的)出力機構にとりエネルギー(生産消耗)均衡的に持続不可能なものであるが、被験者の低次元部門は本発明への連続的応答により非主観的に(回帰のための)帰還(情報更新)頻度を増大させている(回帰、追従能力を低次元的に増大させている)可能性があり、心理的統合状態グラフ表示装置における出力により運動(頻度)的に認識((低記憶負荷の直近記憶的に)記憶)(学習)された(出力機構エネルギー均衡外の)無理な周波数をその増大している帰還頻度(追従能力)により(内部情報処理記憶空間的エネルギー均衡的周波数を)保存して出力し続けようとする(短時間的に保存できる)場合が多く、被験者の心理的統合度をより増強的に固定する場合がある。
【0113】
(記憶空間情報処理)部門には、反応速度において、被験者の心理的統合状態の影響をより受け難い(記憶空間情報処理)部門(低次元部門)(高次元部門を待たず応答する部門)がある可能性があると考えられる。
【符号の説明】
【0114】
1 暗算課題
2 心理的統合第一状態
3 心理的統合第二状態
4 一文字
5 心理的統合第一状態
6 心理的統合第二状態
301 コンピュータシステム
302 本体
303 キーボード
304 ディスプレイ
305 プリンタ
306 マウス
307 スピーカ
501 CPU
502 RAM
503 ROM
504 HDD
505 バス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な課題をランダムに選択決定し、被験者により前記課題に対して応答が行われ得るように出力装置に表示する課題表示手段と、
該課題表示手段により前記出力装置に前記課題を表示した後、該課題に対し前記被験者により入力装置を経て前記応答の入力がなされるのを待つ入力待機手段と、
前記入力装置を経て前記課題に対して前記被験者よりなされる前記応答の入力を受け付ける入力受付手段と、
前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了したとみなすかどうかを判定する入力完了判定手段と、
該入力完了判定手段により、前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記課題の前記出力装置における表示を消去する課題消去手段と、
該課題消去手段により前記課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記課題表示手段から前記課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する連続手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【請求項2】
本発明使用に際して予め心理的統合状態グラフ表示装置の手段により被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第一状態として記憶装置に記憶する心理的統合第一状態記録手段と、
被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な課題をランダムに選択決定し、前記被験者により前記課題に対して応答が行われ得るように出力装置に表示する課題表示手段と、
該課題表示手段により前記出力装置に前記課題を表示した後、該課題に対し前記被験者により入力装置を経て前記応答の入力がなされるのを待つ入力待機手段と、
前記入力装置を経て前記課題に対して前記被験者よりなされる前記応答の入力を受け付ける入力受付手段と、
前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了したとみなすかどうかを判定する入力完了判定手段と、
該入力完了判定手段により、前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記課題の前記出力装置における表示を消去する課題消去手段と、
該課題消去手段により前記課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記課題表示手段から前記課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する連続手段と、
該連続手段による前記課題表示手段から前記課題消去手段までの前記所定の回数繰り返しの後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により前記被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第二状態として記憶装置に記憶する心理的統合第二状態記録手段と、
前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態と前記心理的統合第二状態とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度を可視化して観察可能にする心理的統合度増大状況可視化手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【請求項3】
被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な暗算課題をランダムに選択決定し、被験者により前記暗算課題に対して暗算が行われ得るように出力装置に表示する暗算課題表示手段と、
該暗算課題表示手段により前記出力装置に前記暗算課題を表示した後、該暗算課題に対し前記被験者により入力装置を経て暗算結果の入力がなされるのを待つ暗算結果入力待機手段と、
前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力を受け付ける暗算結果入力受付手段と、
前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすかどうかを前記暗算課題に照らして判定する暗算結果入力完了判定手段と、
該暗算結果入力完了判定手段により、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記暗算課題の前記出力装置における表示を消去する暗算課題消去手段と、
該暗算課題消去手段により前記暗算課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記暗算課題表示手段から前記暗算課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する暗算連続手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【請求項4】
本発明使用に際して予め心理的統合状態グラフ表示装置の手段により被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第一状態として記憶装置に記憶する心理的統合第一状態記録手段と、
被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な暗算課題をランダムに選択決定し、前記被験者により前記暗算課題に対して暗算が行われ得るように出力装置に表示する暗算課題表示手段と、
該暗算課題表示手段により前記出力装置に前記暗算課題を表示した後、該暗算課題に対し前記被験者により入力装置を経て暗算結果の入力がなされるのを待つ暗算結果入力待機手段と、
前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力を受け付ける暗算結果入力受付手段と、
前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすかどうかを前記暗算課題に照らして判定する暗算結果入力完了判定手段と、
該暗算結果入力完了判定手段により、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記暗算課題の前記出力装置における表示を消去する暗算課題消去手段と、
該暗算課題消去手段により前記暗算課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記暗算課題表示手段から前記暗算課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する暗算連続手段と、
該暗算連続手段による前記暗算課題表示手段から前記暗算課題消去手段までの前記所定の回数繰り返しの後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により前記被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第二状態として記憶装置に記憶する心理的統合第二状態記録手段と、
前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態と前記心理的統合第二状態とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度を可視化して観察可能にする心理的統合度増大状況可視化手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【請求項5】
アルファベットから一文字をランダムに選択決定し、該一文字に対応する入力が被験者より入力装置を経て行われるために、該一文字を出力装置に表示する一文字表示手段と、
該一文字表示手段により前記出力装置に前記一文字を表示した後、前記被験者より前記一文字の表示に対応した入力が入力装置を経てなされるのを待つ入力待機手段と、
前記被験者よりなされる前記一文字の表示に対応した入力を前記入力装置を経て受け付ける入力受付手段と、
前記一文字の表示に対する前記被験者による入力が完了したとみなすかどうかを判定する入力完了判定手段と、
該入力完了判定手段により、前記一文字の表示に対する前記被験者による入力が完了したものとみなすと判定された時、前記一文字の前記出力装置における表示を消去する一文字消去手段と、
該一文字消去手段により前記一文字の前記出力装置における表示を消去した後には、前記一文字表示手段から前記一文字消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する連続手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【請求項6】
本発明使用に際して予め心理的統合状態グラフ表示装置の手段により被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第一状態として記憶装置に記憶する心理的統合第一状態記録手段と、
アルファベットから一文字をランダムに選択決定し、該一文字に対応する入力が前記被験者より入力装置を経て行われるために、該一文字を出力装置に表示する一文字表示手段と、
該一文字表示手段により前記出力装置に前記一文字を表示した後、前記被験者より前記一文字の表示に対応した入力が入力装置を経てなされるのを待つ入力待機手段と、
前記被験者よりなされる前記一文字の表示に対応した入力を前記入力装置を経て受け付ける入力受付手段と、
前記一文字の表示に対する前記被験者による入力が完了したとみなすかどうかを判定する入力完了判定手段と、
該入力完了判定手段により、前記一文字の表示に対する前記被験者による入力が完了したものとみなすと判定された時、前記一文字の前記出力装置における表示を消去する一文字消去手段と、
該一文字消去手段により前記一文字の前記出力装置における表示を消去した後には、前記一文字表示手段から前記一文字消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する連続手段と、
該連続手段による前記一文字表示手段から前記一文字消去手段までの前記所定の回数繰り返しの後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により前記被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第二状態として記憶装置に記憶する心理的統合第二状態記録手段と、
前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態と前記心理的統合第二状態とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度を可視化して観察可能にする心理的統合度増大状況可視化手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【請求項7】
請求項3〜4のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算課題表示手段は、被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な前記暗算課題を、一桁掛ける一桁からなる乗算とし、該乗算の被乗数を1〜9の数字からランダムに選び設定し、乗数を1〜9の数字からランダムに選び設定することを特徴とする。
【請求項8】
請求項7に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算連続手段における前記所定の回数の最大値が210であることを特徴とする。
【請求項9】
請求項7に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算連続手段における前記所定の回数の最大値が160であることを特徴とする。
【請求項10】
請求項3〜4、請求項7〜請求項9のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算結果入力完了判定手段は、前記暗算結果入力受付手段が受け付けた前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力の文字数が、前記暗算課題の正答を構成する文字数に至った時、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすことを特徴とする。
【請求項11】
請求項3〜4、請求項7〜請求項9のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算結果入力完了判定手段は、前記暗算結果入力受付手段が受け付けた前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力の文字数が前記暗算課題の正答を構成する文字数に至った時、あるいは、前記暗算課題表示手段が前記暗算課題を前記出力装置に表示してから所定の時間が経過した時に、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすことを特徴とする。
【請求項12】
請求項5〜6のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記連続手段における前記所定の回数の最大値が320であることを特徴とする。
【請求項13】
請求項5〜6のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記連続手段における前記所定の回数の最大値が200であることを特徴とする。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置における手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項15】
請求項14に記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項16】
請求項1〜13のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置における手段によるステップを有する心理的統合度増大装置の作動方法。
【請求項1】
被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な課題をランダムに選択決定し、被験者により前記課題に対して応答が行われ得るように出力装置に表示する課題表示手段と、
該課題表示手段により前記出力装置に前記課題を表示した後、該課題に対し前記被験者により入力装置を経て前記応答の入力がなされるのを待つ入力待機手段と、
前記入力装置を経て前記課題に対して前記被験者よりなされる前記応答の入力を受け付ける入力受付手段と、
前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了したとみなすかどうかを判定する入力完了判定手段と、
該入力完了判定手段により、前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記課題の前記出力装置における表示を消去する課題消去手段と、
該課題消去手段により前記課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記課題表示手段から前記課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する連続手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【請求項2】
本発明使用に際して予め心理的統合状態グラフ表示装置の手段により被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第一状態として記憶装置に記憶する心理的統合第一状態記録手段と、
被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な課題をランダムに選択決定し、前記被験者により前記課題に対して応答が行われ得るように出力装置に表示する課題表示手段と、
該課題表示手段により前記出力装置に前記課題を表示した後、該課題に対し前記被験者により入力装置を経て前記応答の入力がなされるのを待つ入力待機手段と、
前記入力装置を経て前記課題に対して前記被験者よりなされる前記応答の入力を受け付ける入力受付手段と、
前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了したとみなすかどうかを判定する入力完了判定手段と、
該入力完了判定手段により、前記課題に対する前記被験者による前記応答の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記課題の前記出力装置における表示を消去する課題消去手段と、
該課題消去手段により前記課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記課題表示手段から前記課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する連続手段と、
該連続手段による前記課題表示手段から前記課題消去手段までの前記所定の回数繰り返しの後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により前記被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第二状態として記憶装置に記憶する心理的統合第二状態記録手段と、
前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態と前記心理的統合第二状態とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度を可視化して観察可能にする心理的統合度増大状況可視化手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【請求項3】
被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な暗算課題をランダムに選択決定し、被験者により前記暗算課題に対して暗算が行われ得るように出力装置に表示する暗算課題表示手段と、
該暗算課題表示手段により前記出力装置に前記暗算課題を表示した後、該暗算課題に対し前記被験者により入力装置を経て暗算結果の入力がなされるのを待つ暗算結果入力待機手段と、
前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力を受け付ける暗算結果入力受付手段と、
前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすかどうかを前記暗算課題に照らして判定する暗算結果入力完了判定手段と、
該暗算結果入力完了判定手段により、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記暗算課題の前記出力装置における表示を消去する暗算課題消去手段と、
該暗算課題消去手段により前記暗算課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記暗算課題表示手段から前記暗算課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する暗算連続手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【請求項4】
本発明使用に際して予め心理的統合状態グラフ表示装置の手段により被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第一状態として記憶装置に記憶する心理的統合第一状態記録手段と、
被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な暗算課題をランダムに選択決定し、前記被験者により前記暗算課題に対して暗算が行われ得るように出力装置に表示する暗算課題表示手段と、
該暗算課題表示手段により前記出力装置に前記暗算課題を表示した後、該暗算課題に対し前記被験者により入力装置を経て暗算結果の入力がなされるのを待つ暗算結果入力待機手段と、
前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力を受け付ける暗算結果入力受付手段と、
前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすかどうかを前記暗算課題に照らして判定する暗算結果入力完了判定手段と、
該暗算結果入力完了判定手段により、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したものとみなすと判定された時、前記暗算課題の前記出力装置における表示を消去する暗算課題消去手段と、
該暗算課題消去手段により前記暗算課題の前記出力装置における表示を消去した後には、前記暗算課題表示手段から前記暗算課題消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する暗算連続手段と、
該暗算連続手段による前記暗算課題表示手段から前記暗算課題消去手段までの前記所定の回数繰り返しの後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により前記被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第二状態として記憶装置に記憶する心理的統合第二状態記録手段と、
前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態と前記心理的統合第二状態とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度を可視化して観察可能にする心理的統合度増大状況可視化手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【請求項5】
アルファベットから一文字をランダムに選択決定し、該一文字に対応する入力が被験者より入力装置を経て行われるために、該一文字を出力装置に表示する一文字表示手段と、
該一文字表示手段により前記出力装置に前記一文字を表示した後、前記被験者より前記一文字の表示に対応した入力が入力装置を経てなされるのを待つ入力待機手段と、
前記被験者よりなされる前記一文字の表示に対応した入力を前記入力装置を経て受け付ける入力受付手段と、
前記一文字の表示に対する前記被験者による入力が完了したとみなすかどうかを判定する入力完了判定手段と、
該入力完了判定手段により、前記一文字の表示に対する前記被験者による入力が完了したものとみなすと判定された時、前記一文字の前記出力装置における表示を消去する一文字消去手段と、
該一文字消去手段により前記一文字の前記出力装置における表示を消去した後には、前記一文字表示手段から前記一文字消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する連続手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【請求項6】
本発明使用に際して予め心理的統合状態グラフ表示装置の手段により被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第一状態として記憶装置に記憶する心理的統合第一状態記録手段と、
アルファベットから一文字をランダムに選択決定し、該一文字に対応する入力が前記被験者より入力装置を経て行われるために、該一文字を出力装置に表示する一文字表示手段と、
該一文字表示手段により前記出力装置に前記一文字を表示した後、前記被験者より前記一文字の表示に対応した入力が入力装置を経てなされるのを待つ入力待機手段と、
前記被験者よりなされる前記一文字の表示に対応した入力を前記入力装置を経て受け付ける入力受付手段と、
前記一文字の表示に対する前記被験者による入力が完了したとみなすかどうかを判定する入力完了判定手段と、
該入力完了判定手段により、前記一文字の表示に対する前記被験者による入力が完了したものとみなすと判定された時、前記一文字の前記出力装置における表示を消去する一文字消去手段と、
該一文字消去手段により前記一文字の前記出力装置における表示を消去した後には、前記一文字表示手段から前記一文字消去手段までの手段を所定の回数繰り返すことにより前記被験者の心理的統合度の増大を実現する連続手段と、
該連続手段による前記一文字表示手段から前記一文字消去手段までの前記所定の回数繰り返しの後、前記心理的統合状態グラフ表示装置の手段により前記被験者の心理的統合状態の記録を行い心理的統合第二状態として記憶装置に記憶する心理的統合第二状態記録手段と、
前記心理的統合第一状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第一状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第二状態記録手段により記憶装置に記憶された前記心理的統合第二状態を記憶装置から読み出し、前記心理的統合第一状態と前記心理的統合第二状態とを並置して出力装置に出力し、本発明使用による前記被験者の心理的統合度の変化の程度を可視化して観察可能にする心理的統合度増大状況可視化手段と、
を備えることを特徴とする心理的統合度増大装置。
【請求項7】
請求項3〜4のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算課題表示手段は、被験者にとり反射的に応答可能な程度に簡単な前記暗算課題を、一桁掛ける一桁からなる乗算とし、該乗算の被乗数を1〜9の数字からランダムに選び設定し、乗数を1〜9の数字からランダムに選び設定することを特徴とする。
【請求項8】
請求項7に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算連続手段における前記所定の回数の最大値が210であることを特徴とする。
【請求項9】
請求項7に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算連続手段における前記所定の回数の最大値が160であることを特徴とする。
【請求項10】
請求項3〜4、請求項7〜請求項9のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算結果入力完了判定手段は、前記暗算結果入力受付手段が受け付けた前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力の文字数が、前記暗算課題の正答を構成する文字数に至った時、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすことを特徴とする。
【請求項11】
請求項3〜4、請求項7〜請求項9のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記暗算結果入力完了判定手段は、前記暗算結果入力受付手段が受け付けた前記入力装置を経て前記暗算課題に対して前記被験者よりなされる暗算結果の入力の文字数が前記暗算課題の正答を構成する文字数に至った時、あるいは、前記暗算課題表示手段が前記暗算課題を前記出力装置に表示してから所定の時間が経過した時に、前記暗算課題に対する前記被験者による前記暗算結果の入力が完了したとみなすことを特徴とする。
【請求項12】
請求項5〜6のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記連続手段における前記所定の回数の最大値が320であることを特徴とする。
【請求項13】
請求項5〜6のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置であって、
前記連続手段における前記所定の回数の最大値が200であることを特徴とする。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置における手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項15】
請求項14に記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項16】
請求項1〜13のいずれか一項に記載の心理的統合度増大装置における手段によるステップを有する心理的統合度増大装置の作動方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【公開番号】特開2013−37340(P2013−37340A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2012−121327(P2012−121327)
【出願日】平成24年5月9日(2012.5.9)
【出願人】(507239938)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−121327(P2012−121327)
【出願日】平成24年5月9日(2012.5.9)
【出願人】(507239938)
【Fターム(参考)】
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