説明

心肺蘇生センサー

【課題】薄く、実質的に平坦で柔軟な基盤を備えるシーピーアール(CPR)センサー。
【解決手段】該基盤は全てが該実質的に平坦で柔軟な基盤上に配置される1つ以上のセンサー配列、電源、出力インターフエース及びプロセサー又はアナログ回路を有する。該基盤はどんな形状(例えば、長方形、円形、多角形、装飾的な不規則形)であってもよく、ポリマー、金属フィルム又は他の適当な材料で作られる。該基盤は、柔軟な代わりに、堅いか、又は半ば柔軟であってよい。保護層が該センサー配列、該電源及び該プロセサー又はアナログ回路をカバーしてもよい。代わりに、該デバイスを内部に閉じ込むために保護カバリング(protective covering)が使われてもよい。該1つ以上のセンサー配列は下記圧迫特性、すなわち、圧迫深さ、圧迫力、圧迫周波数及び圧迫加速度、の1つ以上を測定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的にセンサーの分野に関し、特に心肺蘇生センサー(cardiopulmonary resuscitation sensor)に関する。
【背景技術】
【0002】
心肺蘇生術(cardiopulmonary resuscitation){シーピーアール(CPR)}は外部心臓マッサージ(external cardiac massage)及び人口呼吸(artificial respiration)から成る救急法(emergency procedure)であり、それは卒倒(collapsed)した、脈拍(pulse)のない及び呼吸(breathing)を停止した人への最初の治療(first treatment)を構成する。シーピーアール治療は血液の循環(circulation of the blood)を回復(restore)し、酸素欠乏(lack of oxygen)による死(death)又は脳損傷(brain damage)を防止する。卒倒の4分内の心臓停止(cardiac arrest)からの生還(survival)は主として急いだ除細動(defibrillation)に依存するが、その後ベースラインの少なくとも25%の冠状動脈(coronary)及び大脳(cerebral)の灌流(perfusion)は生還に必須である。病院の外でこれを行う唯一の実際的方法は毎分約100回の割合で少なくとも4cmの外部的胸部圧迫(external chest compressions)を与えることによる。現在進んでいる広い研究は経験を積んだ救急医療サービス(experienced emergency medical service){イーエムエス(EMS)}対応者(responder)の手により与えられた胸部圧迫は40%の時間しか適切でなく、胸部圧迫の与えられない長い時間がある、ことを示した{高い”ハンドオフ比(Hand−off Ratio)”}。素人の対応者(lay responder)の手による胸部圧迫投与(chest compressions
delivery)が遙かにもっと不適切であると予期されることになる。
【0003】
シーピーアールで最も大きい心配の1つは素人の対応者又は職業的蘇生術士(professional resuscitator)へのフィードバックの欠如(lack)である。シーピーアールの質、実時間フィードバック(real time feedback)の救急者(rescuers)への影響(impact)、胸部への印加力と最終圧迫深さの間の関係、及び改良されたシーピーアールの臨床結果(clinical outcomes)、に関する研究者から流れる豊富なデータがある。特に、患者に投与された胸部圧迫の印加圧力、周波数及び深さの量はシ−ピーアールが成功するために適切な必要がある。有効な訓練とシミュレーションのマネキン(manikins)が存在するが、蘇生術士への実時間フィードバックを提供する小型で非侵襲性デバイス(non−intrusive device)は存在しない。シーピーアール時のこの実時間フィードバックの欠如は、該シーピーアールの有効性を改良するために刺激(stimuli)(すなわち、胸部圧迫の印加圧力と周波数の量)を調整する能力を空しくする。
【0004】
従って、シーピーアール時に実の患者に投与される圧力を測定しアセスするために非侵襲性で、実時間で動作し(real−time)、低廉で、容易に利用可能なフィードバックデバイスのニーヅがある。
【非特許文献1】A.Yaradanakul;D.P.Butler;Z.Celik−Butler、Uncooled Infrared Microbolometers on a Flexible Substrate、IEEE Transactions on Electron Devices、vol.49、pp.930−933,2002
【非特許文献2】A.Yildiz;Z.Celik−Butler;D.P.Butler,Microbolometers on a Flexible Substrate for Infrared Detction、IEEE Sensors Journal、vol.4、pp.112−117(2004)
【非特許文献3】A.Mahmood;D.P.Butler;Z.Celik−Butler、Flexible Microbolometers Promise Smart Fabrics with Imbedded Sensors、Laser Focus World、pp.99−103(April 2004)
【非特許文献4】S.A.Dayeh;D.P.Butler;Z.Celik−Butler、Micromachined Infrared Bolometers on Flexible Polyimide Substrates、 Sensors and Actuators vol.A118、pp.49−56(2005)
【非特許文献5】V.Shamanna;S.Das;Z.Celik−Butler;D.P.Butler;K.L.Lawrence、Micromachined Integrated Pressure−Thermal Sensors on Flexible Substrates、Journal of Micromechanics and Microengineering vol.16,1984−1992(2006)
【非特許文献6】A.Mahmood;Z.Celik−Butler;D.Butler、 Micromachied Bolometers on Polyimide、Sensors and Actuators A,vol.132,pp.452−459(2006)
【非特許文献7】Z.Celik−Butler;D.P.Butler、Flexible Sensors:a Review、J.Nanoelectronics and Optoelectronics、Vol.1,pp.194−202(2006)
【非特許文献8】Smart Skin、Mid−Cities Technical Club Meeting、Arlington,TX(March 3、2004)
【非特許文献9】Smart Skin:Multifunctional Sensory Arrays on Flexible Substrates、Strategic Partnership for Research in Nanotechnology(SPRING)Workshop 11,University of Texas at Dallas(November 12 2004)
【非特許文献10】Smart Skin:Multisensory Array on Flexible Substrates、Freescale Semiconductor Co.、Tempe、AZ(January 12,2006)
【非特許文献11】Self Packaged Flexible Electronics、IEEE−EDIS Distinguished Lecture、Tempe AZ(January 12,2006)
【非特許文献12】Nano−Bio Interface、BIODFW Regional Alliance、Southwestern Medical Center、Dallas、TX(April 20,2006)
【非特許文献13】Self−Packaged Flexible Electronics、NanoTX、Dallas Convention Center、Dallas TX(September 28、2006)
【発明の開示】
【0005】
本発明は、容易に利用可能で容易に携帯可能であり、自己充足的(self−contained)で無線式で、自己給電式(self−powered)で、半ば柔軟で、簡便でそして最小の教示で使い易いようコンパクトで薄型であり、シーピーアール蘇生術士又は与え手(CPR resuscitator or provider)に実時間フィードバックをもたらす、シーピーアールセンサーを提供する。更に、本発明は、生存の鎖(Chain of Survival)内の第2のリンク−速くて有効なシーピーアール−を強化する、素人(laypersons)及び専門家(professionals)により投与されるシーピーアールの有効性に直接影響し、かくして緊急状態の死の危険(fatality risk)を可能性の面で減じる。緊急時に速く配置され得るよう、財布又は他の個人的持ち物(personal belonging)又は衣服内で容易に持ち運べる本シーピーアールセンサーはシーピーアール与え手(CPR provider)に胸部圧迫が行われる時その特性を知らせる。加えて、該シーピーアールセンサーはシーピーアール中にヘルパーの手の速く、正しい位置付けを可能にし、はっきりした、簡潔なフィードバックを提供する。
【0006】
例えば、本発明のシーピーアールセンサーの第1実施例は薄く、実質的に平坦で柔軟な基盤(substrate)(例えば、ポリマー、金属フイルム、他)を備え、該基盤は1つ以上のセンサー配列(sensor arrays)、電源(power source)、出力インターフエース(output interface)及びプロセサー又はアナログ回路を有するが、それらの全部は該実質的に平坦で柔軟な基盤上に配置される。該基盤はどんな形状{例えば、長方形、円形、多角形、装飾的な不規則形状(irregular shape thet is decorative)}を有してもよく、ポリマー、金属フイルム又は他の適当な材料で作られてもよい。該基盤が柔軟な代わりに堅い(rigid)か又は半ば柔軟(semi−flexible)でもよい。保護層(protective layer)が該センサー配列及び電源をカバーしてもよい。代わりに、保護のカバー作用は該デバイスを内部閉じ込め(encapsulate)のため使われてもよい。該1つ以上のセンサー配列は1つ以上の圧迫特性(例えば、深さ、力、周波数、加速度、他)を測定する。
【0007】
同様に、本発明のシーピーアールセンサーの第2実施例は薄く、実質的に平坦で柔軟な基盤(例えば、ポリマー、金属フイルム、他)を備え、該基盤は1つ以上のセンサー配列、プロセサー又はアナログ回路、電源、通信インターフエース、地理的ロケーター(geographic locator){例えば、ジーピーエス(GPS)受信器、無線通信デバイス又は他の無線ロケーションデバイス(wireless location device)}、出力インターフエース及びデータ記憶装置(data storage)を有するが、それらの全部は該実質的に平坦で柔軟な基盤上に配置される。保護層が該センサー配列、プロセサー又はアナログ回路、電源、通信インターフエース、地理的ロケーター、出力インターフエース及びデータ記憶装置をカバーする。代わりに、保護的カバー作用が該デバイスを内部に閉じ込めるため使われてもよい。該1つ以上のセンサーは、1つ以上の圧迫特性(例えば、深さ、力、周波数、加速度、他)及び1つ以上の動作パラメーター(operational parameters){例えば、シーピーアール受け手との物理的接触、シーピーアール与え手との物理的接触、該シーピーアール受け手の温度、該シーピーアール受け手の心拍(heartbeat)、該シーピーアール受け手の脈拍(pulse)、該シーピーアール受け手の心電的活性(cardiac electrical activity)、他}を測定する。該プロセサー又はアナログ回路は、該センサー配列、電源、通信インターフエース、地理的ロケーター、出力インターフエース及びデータ記憶装置に接続される。
【0008】
本発明のシーピーアールセンサーの第3実施例は上部保護層(upper protective layer)、下部保護層(lower protective layer)及び該上部保護層と該下部保護層の間に配置された薄く、実質的に平坦で柔軟な基盤(例えば、ポリマー、金属フイルム、他)を有する。加えて、1つ以上のセンサー配列、プロセサー又はアナログ回路、電源及び出力インターフエースが該柔軟な基盤上に配置される。該1つ以上のセンサー配列は1つ以上の圧迫特性(例えば、深さ、力、周波数、加速度、他)を測定する。該プロセサー又はアナログ回路は該センサー配列、出力インターフエース及び電源に接続される。
【0009】
本発明のシーピーアールセンサーの第4実施例はクレディットカード(credit card)、デビットカード(bebit card)、認識カード(identification card)又は運転者免許証(driver’s license)の中に、閉じ込められるか、一体化される前に説明された実施例の何れかを有する。
【0010】
本発明のシーピーアールセンサーの第5実施例はセルラーホン(cellular phone)、パーソナルデータアシスタント(personal data assistant)、オーディオ及び/又はビデオ再生(playback)デバイス又は同様に人により運ばれる他のデバイス、の中に一体化されるか、又はそれらに取り付けられる。
【0011】
加えて、本発明はシーピーアールセンサーを製造する方法を提供するが、それは下記過程、すなわち、シリコンウエーハ(silicon wafer)をパッシベート(passivating)する過程、該ウエーハにポリイミド層(polyimide layer)を付加する過程、エムイーエムエスプロセス(MEMS process)を使って1つ以上のセンサー配列を創るが該センサー配列(複数を含む)は1つ以上の圧迫特性(例えば、深さ、力、周波数、加速度、他)を測定するよう、該創る過程、個別ダイ(dies)/センサーを抽出(extract)するよう該ウエーハをダイス(dicing)する過程、柔軟な基盤上に回路をプリントする過程、個別のダイ/センサーを受け、取り付ける(secure)よう該柔軟な基盤にペースト(paste)又はエポキシ(epoxi)を付ける過程、該個別のダイ/センサーを該柔軟な基盤上に置く過程、電気的相互接続部(electrical interconnects)と出力インターフエース、プロセサー又はアナログ回路及び電源を有する下部保護層上に該柔軟な基盤を置く過程、該柔軟な基盤を該下部保護層に取り付ける過程、該シーピーアールセンサーの組立を完了するために該柔軟な基盤及び該下部保護層に上部保護層を置き、取り付ける過程、を行うことに依る。
【0012】
本発明は附属する図面を参照して下記で詳細に説明される。
【実施例1】
【0013】
下記で本発明の種々の実施例の製法及び使用法が論じられるが、本発明が、幅広い種類の特定の文脈で具体化され得る多数の応用可能な発明概念を提供することは評価されるべきである。ここで論じられる特定の実施例は、本発明品を作り、使う特定の方法を単に図解するのみであり、本発明の範囲を定める(delimit)ものではない。ここでの論議は主としてシーピーアールセンサーに関するが、本発明の概念は何等かの薄い形式の圧力、力、周波数及び/又は加速度のセンサーにも適用可能であることは理解されるだろう。
【0014】
米国赤十字(American Red Cross)及びアメリカンハートアソシエーション(American heart association)により協同開発された応急手当(First Aid)の新ガイドラインのみならずアメリカンハートアソシエーションのシーピーアールガイドライン(CPR Guidelines)も2005年11月28日にリリースされた。これらのガイドラインに依れば、胸部は毎分100回の速度で連続30回、両乳間を少なくとも4cm押し下げ、開放され、それに2回の呼吸(breaths)が続く必要がある。この手順は繰り返される。本発明は、それにより該シーピーアールが該胸部に投与され、それから胸部押し下げ(depressions)が計算される、印加圧力と加速度を測定する。加えて、押し下げと開放(releases)の動作の回数が数えられるべきである。もし該手順が仕様に従うなら、対応者に視覚的及び/又はオーディオのフィードバックが提供される。該手順と有効性もストリップ上に記録され、後日ダウンロードされ、解析される。
【0015】
該シーピーアールセンサーは、個別の力及び/又は圧力、加速度のセンサー、給電源(powering source){調整及び貯蔵電子機器付きのバッテリー又はエネルギーハーベスティング(battery or eneregy harvesting
with conditioning and storage electronics)}、偏倚回路(biasing circuitry)、読み出し回路(read−out circuitry)及び必要な電気的接続部の、低コストで、非常にコンパクトな組立体である。個別センサーは従来の柔軟でない基盤(シリコン)上に作られる。これらの個別センサーは次いでフレキシブルプリント回路(flexible printed circuit)又は堅いカード(rigid card)上に置かれる。該シーピーアールセンサーは携帯用緊急除細動器(portable emergency defibrillator equipment)内に組み込まれるか又はスタンドアロンで使われてもよい。該シーピーアールセンサーの市場は全ての家庭であり、或いは”スマートカード(Smart Card)”、クレディットカード又は他の形式の部品として種々の形式で緊急用に彼/彼女のポケット内にストリップを担う全ての成人(adult person)さえも有している。その革命的小型寸法と低コストのために、それは財布、ポケットの部品又は何等かの衣服の部品として製造され得る。学校、空港、職場(work−places)の様な公共の場所用に、使い捨て版が緊急機器と共に貯蔵さ
れ得る。柔軟な、使い捨て版は必要時、除去可能なストリップとして公共電話、セルホン、地上線家庭電話に組み込まれる。シーピーアールセンサーは、マネキンが使われるシーピーアール訓練クラス内に組み込まれる。加えて、それは健康専門家用の教育及び訓練クラスで使われ得る。
【0016】
本発明は、容易に利用可能で容易に携帯可能であり、自己充足的で無線式で、自己給電式で、半ば柔軟で、最小の教示で使い易いようコンパクトで薄型であり、そしてシーピーアール蘇生術士又は与え手に実時間フィードバックをもたらすシーピーアールセンサーを提供する。更に、本発明は、生存の鎖内の第2リンク−速く有効なシーピーアール−を強化する、素人及び専門家により投与されるシーピーアールの有効性に直接影響し、かくして緊急状況の死の危険を可能性の面で減じる。緊急時に速く配置され得るよう、財布又は個人的持ち物又は衣服内で容易に持ち運べる本シーピーアールセンサーは該シーピーアール与え手に胸部圧迫が行われる時その特性を知らせる。加えて、該シーピーアールセンサーはシーピーアール中にヘルパーの手の速く、正しい位置付けを可能にし、はっきりした、簡潔なフィードバックを提供する。
【0017】
今図1を参照すると、本発明の第1実施例のシーピーアールセンサー100のブロック線図が示されている。該シーピーアールセンサー100は薄く、実質的に平坦で柔軟な基盤102を備えるが、該基盤はその全部が該実質的に平坦で柔軟な基盤102上に配置された1つ以上のセンサー配列(sensor arrays)104,電源106及び出力インターフエース108を有する。該基盤102はどんな形状でもよく(例えば、長方形、円形、多角形、装飾的な不規則形状)、ポリマー、金属フイルム又は他の適当な材料で作られる。該基盤102は柔軟な代わりに堅いか又は半ば柔軟(semi−flexible)であってもよい。もし該基盤102が柔軟か又は半ば柔軟なら、それは、センサー104の劣化(degradation)無しに、延ばされ(stretched)、リンクル(wrinkled)され、或いは曲げられ(flexed)得るべきである。該1つ以上のセンサー配列104は1つ以上の圧迫特性(例えば、深さ、力、周波数、加速度、他)を測定する。該センサー配列104と出力インターフエース108は電源106に接続される。
【0018】
該センサー配列104及び/又は出力インターフエース108内部の、又はその外部のプロセサー又はアナログ回路又は論理回路(logic circuit)は、1つ以上の動作パラメーター(operational parameters)が1つ以上のガイドライン内にあるかどうかを決定するが、それは該動作パラメーターが該ガイドライン内にあるかどうかを示すフィードバックを該出力インターフエース108を経由して該シーピーアール与え手に提供するためである。該1つ以上の動作パラメーターは、印加圧力、加速度、胸部押し下げ量(chest depression)、押し下げ回数、開放動作回数(number of release actions)、心電的活性(cardiac electrical activity)又はそれらの組み合わせを含む。該1つ以上のセンサー104は又、シーピーアール受け手の心拍、脈拍又は心電的活性、シーピーアール受け手との物理的接触、シーピーアール与え手との物理的接触又はシーピーアール受け手の温度を検出する。該シーピーアール受け手は人間、動物(animal)又はマネキンであってもよい。該シーピーアール与え手は人間又は機械であってもよい。該出力インターフエース108は視覚的デイスプレー(例えば、発光ダイオード、液晶デイスプレー又は他の当業者の公知の視覚的デイスプレー)、スピーカー、マルチトーン発生器(multi−tone generator)、通信インターフエース又はそれらの組み合わせであってもよい。該視覚的デイスプレーはシーピーアール与え手へのフィードバック、該シーピーアールセンサーのステイタス、該シーピーアール受け手のステイタス又はそれらの組み合わせを提供する1セットの発光ダイオードとすることが出来る。
【0019】
電源106は、バッテリー、ソーラーパネル(solar panel)、圧迫時の電圧発生用のピエゾ電気フイルムの層又は何等かの種類のエネルギーハーベスティング技術(energy harvesting technology)、心電的電圧発生器(cardiac electrical voltage generator)又はそれらの組み合わせでもよい。バッテリー106がそれが取り替え可能又は再充電可能なように、該柔軟な基盤102上に配置され得ることに注目されたい。該電源106は又バッテリーと、該バッテリー及び圧迫時の電圧発生用のピエゾ電気フイルムの層又は他のエネルギーハーベスティング方法に於ける電力消費と貯蔵を管理する電力制御器と、に接続された電圧発生器の1つと一緒の、組み合わせでもよい。
【0020】
保護層(示されてない)がセンサー配列104と電源108をカバーする。窓すなわち透明保護層(clear protective layer)が出力インターフエース108を保護するよう使われ得るが、それでもなお該出力インターフエース108がデータ、信号、指示(indication)及び視覚的及び/又はオーディオの信号を提供することを可能にする。代わりに、保護カバー作用は該デバイス100を内部に閉じ込める(encapsulate)ために使われてもよい。
【0021】
シーピーアールセンサー100はマネキン、デバイス、ビジネスカード、クレディットカード、デビットカード、会員カード(membership card)、運転免許証、認識カード、財布、衣服、又は他の薄いユーザーデバイス、内に一体化されるか又はそれに取り付けられてもよい。該デバイスは除細動器、セルラーホン、自動車通信デバイス、パーソナルデータアシスタント、オーディオ及び/又はビデオ再生デバイス又は他の人間により担われそうなデバイスであってもよい。該シーピーアールセンサー100は又、この様なデバイスの再使用(reuse)を許されない場合での医療サービス提供者による使用では、使い捨て可能とすることが出来る。該シーピーアールセンサー100は、該シーピーアールセンサー100が患者又はマネキン上の位置に1時的に留まるよう、該シーピーアールセンサー100の後部外面上に配置された接着剤層と該接着剤層をカバーする除去可能な保護材料のシートと、を有してもよい。
【0022】
今、図2を参照すると、本発明の1実施例の圧迫深さ、圧迫力、圧迫周波数及び/又は圧迫加速度を測定するセンサー配列104のブロック線図が示される。該センサー配列104は1つ以上の加速度計200と、該加速度計200の周りに位置付けられた1つ以上の圧力センサー202と、を有する。個別センサーの他の配置法と個数が使われてもよい。
【0023】
今、図3を参照すると、本発明の第2実施例のシーピーアールセンサー300のブロック線図が示されている。該シーピーアールセンサー300は薄く、実質的に平坦で柔軟な基盤102を備え、該基盤はその全てが該実質的に平坦で柔軟な基盤102上に配置された、1つ以上のセンサー配列302、プロセサー又はアナログ回路304、電源106、通信インターフエース306、地理的ロケーター308、出力インターフエース108及びデータ記憶装置310を有する。該基盤102はどんな形状(例えば、長方形、円形、多角形、装飾的な不規則形)であってもよく、ポリマー、金属フイルム又は他の適当な材料で作られる。該基盤102が柔軟な代わりに、堅いか、又は半ば柔軟であってもよい。もし該基盤102が柔軟であるか、又は半ば柔軟であるなら、それは該センサー302の劣化無しに、延ばされたり、リンクルされたり、又は曲げられたりすることが出来るべきである。地理的ロケーターはジーピーエス受信器、無線通信デバイス、又は他の無線ロケーションデバイス(other wireless location device)であってもよい。保護層(示されてない)が該センサー配列302,プロセサー又はアナログ回路304,電源106,通信インターフエース306,地理的ロケーター308,出力インターフエース108及びデータ記憶装置310をカバーする。窓又は透明な保護層が(必要ならば)該出力インターフエース108と通信インターフエース306を保護するために使われ得るが、なおそれでも該出力インターフエース108及び/又は通信インターフエース306が適切で、意図された様に動作することを可能にする。代わりに、保護カバー作用が該デバイス300を内部に閉じ込むために使われてもよい。該1つ以上のセンサー配列302は、1つ以上の圧迫特性(例えば、深さ、力、周波数、加速度、他)と1つ以上の動作パラメーター(例えば、シーピーアール受け手との物理的接触、シーピーアール与え手との物理的接触、該シーピーアール受け手の温度、該シーピーアール受け手の心拍、該シーピーアール受け手の脈拍、該シーピーアール受け手の心電的活性、他)を測定する。該プロセサー又はアナログ回路304は、該センサー配列302,電源106,通信インターフエース306,地理的ロケーター308、出力インターフエース108及びデータ記憶装置310に接続される。該センサー配列302,通信インターフエース306,地理的ロケーター308,出力インターフエース108及びデータ記憶装置310は又電源106へ接続される。
【0024】
該プロセサー又はアナログ回路304は、1つ以上の動作パラメーターが1つ以上のガイドライン内にあるかどうかを決定するが、それは該動作パラメーターが該ガイドライン内にあるかどうか示すフィードバックを該出力インターフエース108経由で該シーピーアール与え手に提供するためである。該1つ以上の動作パラメーターは、印加された圧力、加速度、胸部押し下げ量、押し下げ回数、開放動作回数、心電的活性又はそれらの組合わせを有してもよい。該シーピーアール受け手(CPR recipient)は人間、動物又はマネキンでもよい。該シーピーアール与え手(CPR provider)は人間又は機械であってもよい。該出力インターフエース108は、視覚的デイスプレー(例えば、発光ダイオード、液晶デイスプレー又は当業者に公知の他の視覚的デイスプレー)、スピーカー、マルチトーン発生器、通信インターフエース又はそれらの組み合わせとすることが出来る。該視覚的デイスプレーは該シーピーアール与え手へのフィードバック、シーピーアールセンサーのステイタス、該シーピーアール受け手のステイタス又はそれらの組み合わせを提供する発光ダイオードのセットとすることが出来る。該視覚的デイスプレーは又、該与え手と他のサポート員(suppoert personnel)との間の相互無線通信を提供する液晶/ブラウン管の様なデイスプレー(LCD/CRT−like display)とすることが出来る。
【0025】
該通信インターフエース306は光学的通信インターフエース、赤外線通信インターフエース、無線通信トランシーバー、物理的通信ポート又はそれらの組み合わせであってもよい。該無線トランシーバーはセルラーホン、インターネット通信、パーソナルデータアシスタント{ピーデーエイ(PDA)}、能動的無線周波数認識タグ(active radio frequency identification tag)、受動的無線周波数認識タグ(passive radio frequency identification tag)、他であってもよい。地理的ロケーター308(例えば、ジーピーエス受信器、無線通信デバイス、他)が該シーピーアールセンサー300の位置を決定するため使われる。該プロセサー又はアナログ回路304は該シーピーアールセンサー300のステイタス、該シーピーアールセンサー300の位置、診断情報、該シーピーアール受け手のステイタス又はそれらの組み合わせを該通信インターフエース306を経由して医療サービス提供者(medical service provider)へ周期的に送信出来る。該プロセサー又はアナログ回路304は医療サービス提供者から該通信インターフエース306を経由して教示(instructions)を受けることが出来る。該データ記憶装置310は該1つ以上のパラメーター、該フィードバック、該シーピーアールセンサーのステイタス、診断情報又はそれらの組み合わせを記憶するため使われる。該データ記憶装置310はアールエフアイデータグ(RFID tag)、磁気ストリップ(magnetic strip)、メモリー又はそれらの組み合わせとすることが出来る。
【0026】
該電源106はバッテリー、ソーラーパネル、圧迫時電圧発生用ピエゾ電気フイルム層、電磁的電圧発生器又はそれらの組み合わせである。該バッテリー106が、置き換え可能又は再充電可能なように、該柔軟な基盤102上に配置され得ることを注意すべきである。該電源106は又、バッテリーと、該バッテリー及び圧迫時電圧発生用の該ピエゾ電気フイルム層又は他のエネルギーハーベスティング方法内の電力消費と貯蔵を管理する電力制御器に接続された電圧発生器の1つとの一緒の組み合わせであってもよい。
【0027】
該シーピーアールセンサー300は、マネキン、デバイス、ビジネスカード、クレディットカード、デビットカード、会員カード、運転免許証、認識カード、財布、衣服又は他の薄い携帯可能なユーザーデバイス、の中に一体化されるか、又はそれに取り付けられてもよい。該デバイスは除細動器、電話、モバイル通信デバイス又はパーソナルデータアシスタントであってもよい。該シーピーアールセンサー300は又、この様なデバイスの再使用を許されない場合の医療サービス提供者による使用では使い捨て可能(disposable)であってもよい。該シーピーアールセンサー300は又、該シーピーアールセンサー300が患者又はマネキン上の位置に1時的に留まるよう、該シーピーアールセンサー300の後部外面上に配置された接着剤層と該接着剤層をカバーする除去可能な保護材料のシートと、を有してもよい。
【0028】
今、図4を参照すると、本発明の第3実施例のシーピーアールセンサー400の組立分解図が示されている。該シーピーアールセンサー400は上部保護層402、下部保護層404,薄く、実質的に平坦で柔軟な基盤406及びエネルギー発生層408(例えば、ピエゾ電気フイルム層又は圧縮時エネルギーハーベスティング用の他の手段)を有する。該基盤406はどんな形状(例えば、長方形、円形、多角形、装飾的な不規則形)であってもよく、ポリマー、金属フイルム又は他の適当な材料で作られる。該薄く、実質的に平坦で柔軟な基盤406とエネルギー発生層408は共に、該上部保護層402と下部保護層404の間に配置される。該上部保護層402と下部保護層404は半ば堅いプラスチックフイルムであるが、他の材料も又使われ得る。上部保護層は又、透明又は半透明材料で作られてもよい。もし該上部保護層402が透明でないなら、上部保護層402は該出力インターフエース418上に配向された開口部又は窓424を有するだろう。該エネルギー発生層408は印加された機械的応力に応答して電圧を発生するピエゾ電気フイルム又は他の手段でもよい。使用時、層408は圧縮され、電圧を発生し始め、該電圧は層406内の収集手段416に印加される。該最初の圧縮は可視信号を発生するのに充分な程高い電圧へ導かぬが,短時間後、該電圧は充分なレベルに達し、フィードバックが提供される。
【0029】
加えて、1つ以上のセンサー配列(6つの力センサー410と1つの圧迫深さセンサー412)、シグナルプロセサー(signal processor)414,電源416(エネルギー収集器と発生手段)及び出力インターフエース418(例えば、発光ダイオード、液晶デイスプレー又は当業者に公知の他の視覚的デイスプレー)が該柔軟な基盤406上に配置されるか、又はそれに取り付けられる。該1つ以上のセンサー配列410と412は圧迫深さ、圧迫力、圧迫周波数及び/又は圧迫加速度を測定し、典型的にはエムイーエムエス(MEMS){マイクロ−エレクトロ−メカニカルシステム(Micro−Electro−Mechanical Systems)}センサーとして実現される。該シグナルプロセサー414は該センサー配列410と412、出力インターフエース418及び電源416に接続される。該シグナルプロセサー414は、該測定された信号をしきい値(threshold values)と比較し、該比較の結果によるフィードバック信号を該出力インターフエース418へ提供する。この信号は種々の圧迫深さ及び/又は圧迫力に対応する光のシリーズの形式であってもよい。該柔軟な基盤406は又、他の層及び部品への接続用の種々のリード420と、エネルギー発生層408への接続部422を有する。該出力インターフエース418は圧迫深さ、力、速度、他の様なシーピーアールの動作に関する種々の変数を表示する。
【0030】
今、図5を参照すると、本発明の第3実施例のシーピーアールセンサー400の断面図が示されている。該シーピーアールセンサー400の実質的に平坦なボデイは4つの層をを備えるが、該層は上部保護層(upper protective layer)402と下部保護層(lower protective layer)404の間に配置された、薄く、実質的に平坦で柔軟な基盤406及びエネルギー発生層408を有する。該基盤406はどんな形状{例えば、長方形、円形、多角形、装飾的な不規則形(irregular shape that is decorative)}であってもよく、ポリマー、金属フイルム又は他の適当な材料で作られる。この実施例の該平坦なボデイ400は約1.25mmの厚さを有する。層数を3つに減じるために該中層406及び408を組み合わせることは可能であることを注意すべきである。
【0031】
今、図6A及び6Bを参照すると、本発明の第4実施例のシーピーアールセンサー600のそれぞれ平面図及び底面図が示されている。この実施例では、該フィードバックデバイス600は、クレディットカード(credit card)、デビットカード(debit card)、会員カード(membership card)、運転免許証(driving license)の様なカードの普通の機能を保持しながら、面積と厚さの双方で、この様なカードとして形作られる。図6Aは出力インターフエース用の開口部又は窓408と書かれた情報を有するカード(card with written information)602を提供する可能性とを図解する。補足的特徴として、該フィードバックデバイス600は磁気ストリップ(magnetic strip)604を装備することが出来るが、該ストリップは情報の記憶、そして適当なデバイス、及び従来のクレディットカードに共通な他の情報保持デバイス(information bearing devices)との情報の交換、を可能にするので、それは従来のクレディットカードとしても機能することが出来る。シグナルプロセサー414が従来のスマートカードの処理ユニットとすることが出来ることを注意しておく。
【0032】
今、図7を参照すると、本発明の第4実施例のシーピーアールセンサー600に対する手702の最適位置が示される。手702はその中央線が該デバイス600の縁704を横切るよう位置付けられる。該デバイス上での手の正しい配置の情報は該デバイス600上のテキスト(text)及び/又は図として利用可能である。
【0033】
今、図8を参照すると、本発明の第4実施例の、患者の身体800に対する手702及びシーピーアールセンサー600の最適位置が示される。使用時、該デバイス600は{患者の身体800上の手702の正しい位置付けをマークするために、その縁を線A(乳首の線)上に置くよう}患者の胸部上に置かれ、胸部圧迫は該胸部上で該フィードバックデバイス600を通して行われる。該患者の胸部上の該デバイス600の正しい配置の情報は又、該デバイス600上のテキスト及び/又は図面として入手可能であってもよい。本発明はシーピーアール実行時、手702の正しい位置付けを保証する簡単な方法を提供する。同時に、デイスプレーデバイス600はシーピーアールに関係する他のパラメーターについてフィードバックを与える。
【0034】
今、図9を参照すると、本発明の1実施例のシーピーアールセンサー300と通信するシステム900のブロック線図が示される。シーピーアールセンサー300は、該シーピーアールセンサー300の位置が決定されるよう、ジーピーエス衛星902からの信号を内部ジーピーエス受信器(internal GPS receiver)(地理的ロケーター)経由で受信する。この情報は、シーピーアールセンサー300及び該シーピーアール患者(受け手)のステイタスに関する他の望ましい情報と一緒に、内部通信インターフエースを使って、通信ネットワークを経由して遠隔の医療サービス提供者904へ(連続的又は周期的に)送信される。該医療サービス提供者904は医者、911オペレーター(doctor, 911 operator)、緊急医療技士(emergency
medical technician)、救急車、病院、クリニック、他であってもよい。該通信ネットワーク906はどんな種類の無線通信ネットワーク又は無線及び地上通信線(landline)ネットワークの組み合わせでもよい。
【0035】
今、図10を参照すると、本発明のシーピーアールセンサーを作る製造プロセス1000のフローチャートが示されている。シーピーアールセンサーを製造する方法1000は下記の過程、すなわち、シリコンウエーハ(silicon wafer)をパッシベート(passivate)する過程1002、該ウエーハにポリイミド層(plyimide layer)を付加する過程1004,エムイーエムエス(MEMS)プロセスを使って1つ以上のセンサー配列を創る過程であるが、該センサー配列(複数を含む)が圧迫深さ、圧迫力、圧迫周波数及び/又は圧迫加速度を測定するよう、該配列を創る過程1006,個別ダイ(individual dies)/センサー(sensor)を抽出(extract)するため該ウエーハをダイス(dice)する過程1008,柔軟な基盤上に回路をプリントする過程1010,該個別ダイ/センサーを受け、取り付けるために該柔軟な基盤にペースト(paste)又はエポキシ(epoxy)を付ける過程1012,該個別ダイ/センサーを該柔軟な基盤上に置く過程1014,電気的相互接続部(electrical interconnects)と出力インターフエース、プロセサー又はアナログ回路及び電源とを有する下部保護層上に該柔軟な基盤を置く過程1016、該柔軟な基盤を該下部保護層に取り付ける過程1018,該シーピーアールセンサーの組立を完了するために該柔軟な基盤及び該下部保護層に上部保護層を置き、取り付ける過程1020,そして該シーピーアールセンサーをテストする過程1022、を有する。
【0036】
情報及び信号は種々の異なる技術とテクニック(technologies and techniques){例えば、データ、インストラクション(instructions)、コマンド(commands)、情報、信号、ビット(bits)、象徴(symbols)及びチップ(chip)は電圧、電流、電磁波、磁気的な場又は粒子、光学的な場又は粒子、又はそれらの何等かの組み合わせにより表されてもよい}のいずれかを使って表されることは当業者には理解されるであろう。同様に、ここで説明される種々の図解される論理的ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムの過程は、応用と機能に依って、電子的ハードウエア、コンピュータソフトウエア、又は両者の組み合わせとして実現されてもよい。更に、ここで説明される種々の論理的ブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセサー(general purpose processor){例えば、マイクロプロセサー、従来のプロセサー、制御器、マイクロコントローラー、状態機械(state machine)又は計算デバイスの組み合わせ}、デジタルシグナルプロセサー(degital signal processor){”デーエスピー(DSP)”}、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit){”エイシック(ASIC)”}、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array){”エフピージーエイ(FPGA)”}、又は他のプログラマブルロジックデバイス(programmable logic device)、個別ゲート又はトランジスターロジック(discrete gate or trangister logic)、個別ハードウエア部品、又はここで説明した機能を行うよう設計されたそれらの何等かの組み合わせ、で実現又は実行されてもよい。同様に、ここで説明される方法又はプロセスの過程は、純粋にアナログの回路を含むハードウエアで、又はプロセサーで実行されるソフトウエアモジュールで、又は該2つの組み合わせで、直接具体化されてもよい。ソフトウエアモジュールはRAMメモリー、フラッシュメモリー、ROMメモリー、EPROMメモリー、EEPROMメモリー、レジスター(registers)、ハードディスク、交換可能ディスク(removable disk)、CD−ROM、又は当該技術で公知の他の何等かの形の記憶媒体内に定在してもよい。本発明の好ましい実施例が詳細に説明されたが、種々の変型が、附属する請求項で表明される本発明の精神と範囲から離れることなく行われ得ることは当業者には理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0037】
本発明の上記及び更に進んだ利点は、附属する図面と連携した付記説明を参照することにより更に良く理解される。
【図1】本発明の第1実施例のシーピーアールセンサーのブロック線図である。
【図2】本発明の1実施例の1つ以上の圧迫特性を測定するセンサー配列のブロック線図である。
【図3】本発明の第2実施例のシーピーアールセンサーのブロック線図である。
【図4】本発明の第3実施例のシーピーアールセンサーの組立分解図である。
【図5】本発明の第3実施例のシーピーアールセンサーの断面図である。
【図6A】〜
【図6B】本発明の第4実施例のシーピーアールセンサーのそれぞれ平面図及び底面図である。
【図7】本発明の第4実施例のシーピーアールセンサーに対する手の最適位置を図解する。
【図8】本発明の第4実施例の患者の身体に対する手及びシーピーアールセンサーの最適位置を図解する。
【図9】本発明の1実施例のシーピーアールセンサーと通信するシステムのブロック線図である。
【図10】本発明のシーピーアールセンサーを作る製造過程のフローチャートである。
【符号の説明】
【0038】
100 シーピーアールセンサー
102 基盤
104 センサー配列
106 電源
108 出力インターフエース
200 加速度計
202 圧力センサー
300 シーピーアールセンサー
302 センサー配列
304 プロセサー又はアナログ回路
306 通信インターフエース
308 地理的ロケーター
310 データ記憶装置
400 シーピーアールセンサー
402 上部保護層
404 下部保護層
406 基盤
408 エネルギー発生層
410 力センサー
412 圧迫深さセンサー
414 シグナルプロセサー
416 収集手段又は電源
418 出力インターフエース
420 リード
422 接続部
424 開口部又は窓
600 シーピーアールセンサー
602 カード
702 手
704 縁
800 身体
900 システム
902 ジーピーエス衛星
904 医療サービス提供者
906 通信ネットワーク
911 医者
1000 シーピーアールの製造過程
A 乳首の線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
心肺蘇生(シーピーアール)センサーに於いて、該センサーが
薄く、実質的に平坦で柔軟な基盤と、
該柔軟な基盤上に配置され、1つ以上の圧迫特性を測定する1つ以上のセンサー配列と、
該柔軟な基盤上に配置された出力インターフエースと、
該柔軟な基盤上に配置され、該1つ以上のセンサー配列及び該出力インターフエースに接続されたプロセサー又はアナログ回路と、そして
該柔軟な基盤上に配置され、該1つ以上のセンサー配列、該出力インターフエース及び該プロセサー又は該アナログ回路に接続された電源と、を具備することを特徴とする該シーピーアールセンサー。
【請求項2】
該柔軟な基盤がポリマー又は金属フィルムを備え、そして
該1つ以上の圧迫特性が深さ、力、周波数又は加速度を有することを特徴とする請求項1の該シーピーアールセンサー。
【請求項3】
更に、該センサー配列(複数を含む)、該プロセサー又は該アナログ回路、そして該電源をカバーする保護層を具備することを特徴とする請求項1の該シーピーアールセンサー。
【請求項4】
該センサー配列(複数を含む)が
1つ以上の加速度計と、そして
該加速度計(複数を含む)の周りに位置付けられた1つ以上の圧力センサーを備えることを特徴とする請求項1の該シーピーアールセンサー。
【請求項5】
該プロセサー又は該アナログ回路は、1つ以上の動作パラメーターが1つ以上のガイドライン内にあるかどうかを決定し、該動作パラメーターが該ガイドライン内にあるかどうかに関するフィードバックを該出力インターフエースを経由して提供し、そして
該1つ以上の動作パラメーターは印加圧力、加速度、胸部押し下げ量、押し下げ回数、開放動作回数、そして心電的活性又はそれらの組み合わせを有することを特徴とする請求項1の該シーピーアールセンサー。
【請求項6】
更に、該プロセサー又は該アナログ回路に接続され、該1つ以上のパラメーター、該フィードバック、該シーピーアールセンサーのステイタス、診断情報又はそれらの組み合わせを記憶するデータ記憶装置を具備することを特徴とする請求項5の該シーピーアールセンサー。
【請求項7】
該データ記憶装置がアールエフアイデータグ、磁気ストリップ、メモリー又はそれらの組み合わせを備えることを特徴とする請求項6の該シーピーアールサンサー。
【請求項8】
該基盤が柔軟な代わりに、堅いか、又は半ば柔軟であることを特徴とする請求項1の該シーピーアールセンサー。
【請求項9】
該センサー配列(複数を含む)が更に1つ以上の動作パラメーターを測定することを特徴とする請求項1の該シーピーアールセンサー。
【請求項10】
該1つ以上の動作パラメーターがシーピーアール受け手との物理的接触、シーピーアール与え手との物理的接触、該シーピーアール受け手の温度、該シーピーアール受けての心拍、該シーピーアール受け手の脈拍又は該シーピーアール受け手の心電的活性を含むことを特徴とする請求項9の該シーピーアールセンサー。
【請求項11】
該シーピーアール受け手が人間、動物又はマネキンであり、そして
該シーピーアール与え手が人間又は機械であることを特徴とする請求項10の該シーピーアールセンサー。
【請求項12】
該出力インターフエースが視覚的デイスプレー、スピーカー、マルチトーン発生器、通信インターフエース又はそれらの組み合わせであることを特徴とする請求項1の該シーピーアールセンサー。
【請求項13】
該視覚的デイスプレーが、該シーピーアール与え手へのフィードバック、シーピーアールセンサーのステイタス、該シーピーアール受け手のステイタス又はそれらの組み合わせを提供する発光ダイオードのセット、液晶デイスプレー又はそれらの組み合わせを有することを特徴とする請求項12の該シーピーアールセンサー。
【請求項14】
該通信インターフエースが光学的通信インターフエース、赤外線通信インターフエース、無線通信トランシーバー、物理的通信ポート又はそれらの組み合わせを有することを特徴とする請求項12の該シーピーアールセンサー。
【請求項15】
該無線トランシーバーが能動的無線周波数認識タグ、受動的無線周波数認識タグ、セルラーホン、インターネット接続又はパーソナルデータアシスタントを有することを特徴とする請求項14の該シーピーアールセンサー。
【請求項16】
更に、
該柔軟な基盤上に配置され、該プロセサー又は該アナログ回路に接続された地理的ロケーターと、そして
該柔軟な基盤上に配置され、該プロセサー又は該アナログ回路に接続された通信インターフエースと、を具備しており、該プロセサー又は該アナログ回路は該シーピーアールセンサーのステイタス、該地理的ロケーターにより決定された該シーピーアールセンサーの位置、診断情報、該シーピーアール受け手のステイタス又はそれらの組み合わせを該通信インターフエースを経由して医療サービス提供者へ周期的に送信することを特徴とする請求項1の該シーピーアールセンサー。
【請求項17】
該柔軟な基盤は該センサーの劣化無しに延ばされ、リンクルされ又は曲げられ得ることを特徴とする請求項1の該シーピーアールセンサー。
【請求項18】
該シーピーアールセンサーが、マネキン、シーピーアール受け手、デバイス、ビジネスカード、クレディットカード、デビットカード、会員カード、運転免許証、認識カード、財布、衣服又は他の薄い携帯用ユーザーデバイスの中に一体化されるか、又はそれに取り付けられることを特徴とする請求項1の該シーピーアールセンサー。
【請求項19】
該デバイスが、除細動器、電話、モバイル通信デバイス、セルラーホン、オーディオ及び/又はビデオデバイス又はパーソナルデータアシスタントを含むことを特徴とする請求項18の該シーピーアールセンサー。
【請求項20】
該シーピーアールセンサーが、面積及び厚さに於いて、クレディットカードに似て形作られることを特徴とする請求項1の該シーピーアールセンサー。
【請求項21】
該電源がバッテリー、ソーラーパネル、圧迫時電圧発生用のピエゾ電気フイルム層、電磁的電圧発生器、エネルギーハーベスティングデバイス又はそれらの組み合わせを有することを特徴とする請求項1の該シーピーアールセンサー。
【請求項22】
該バッテリーが取り換え可能又は再充電可能であることを特徴とする請求項21の該シーピーアールセンサー。
【請求項23】
該電源が
バッテリー、
圧迫時電圧発生用のピエゾ電気フイルム層又は他のエネルギーハーベスティング方法、及び
該バッテリーと、該圧迫時電圧発生用のピエゾ電気フイルム層と、での電力の消費と貯蔵とを管理する電力制御器、を備えることを特徴とする請求項1の該シーピーアールセンサー。
【請求項24】
該シーピーアールセンサーが使い捨て可能であることを特徴とする請求項1の該シーピーアールセンサー。
【請求項25】
更に、
該シーピーアールセンサーの後外面上に配置された接着剤層、及び
該接着剤層をカバーする除去可能な保護材料のシート、を具備することを特徴とする請求項1の該シーピーアールセンサー。
【請求項26】
更に、該シーピーアールセンサーの外部又は内部に配置された磁気ストリップ、アールエフアイデータグ、無線通信デバイス又は他の情報保持デバイスを具備することを特徴とする請求項1の該シーピーアールセンサー。
【請求項27】
心肺蘇生(シーピーアール)センサーに於いて、該センサーが
上部保護層と、
下部保護層と、そして
該上部保護層と該下部保護層の間に配置された薄く、実質的に平坦で柔軟なポリマーの又は薄い金属の、基盤と、
該基盤上に配置され、圧迫深さ、圧迫力、圧迫周波数及び圧迫加速度から成るグループから選択された1つ以上の圧迫特性を測定する、1つ以上のセンサー配列と、
該基盤上に配置された出力インターフエースと、
該基盤上に配置され、該センサー配列(複数を含む)及び該出力インターフエースに接続された、プロセサー又はアナログ回路と、そして
該基盤上に配置され、該プロセサー又は該アナログ回路に接続された電源と、を具備することを特徴とする該シーピーアールセンサー。
【請求項28】
該上部保護層と該下部保護層が該基盤を内部に閉じ込めることを特徴とする請求項27の該シーピーアールセンサー。
【請求項29】
更に、該下部保護層と該基盤の間に配置されたエネルギー発生層を具備することを特徴とする請求項27の該シーピーアールセンサー。
【請求項30】
該センサー配列(複数を含む)が、
1つ以上の加速度計と、そして
該加速度計(複数を含む)の周りに位置付けられた1つ以上の圧力センサーと、を備えることを特徴とする請求項27の該シーピーアールセンサー。
【請求項31】
該プロセサー又は該アナログ回路が、1つ以上の動作パラメーターが1つ以上のガイドライン内にあるかどうかを決定し、該動作パラメーターが該ガイドライン内にあるかどうかに関するフィードバックを該出力インターフエースを経由し提供しており、そして
該1つ以上の動作パラメーターが印加された圧力、加速度、胸部押し下げ量、押し下げ数、開放動作回数、心電的活性又はそれらの組み合わせを含む、ことを特徴とする請求項27の該シーピーアールセンサー。
【請求項32】
更に、該プロセサー又は該アナログ回路に接続され、該1つ以上のパラメーター、該フィードバック、該シーピーアールセンサーのステイタス、診断情報又はそれらの組み合わせを記憶するデータ記憶装置を具備することを特徴とする請求項31の該シーピーアールセンサー。
【請求項33】
該データ記憶装置がアールエフアイデータグ、磁気ストリップ、メモリー又はそれらの組み合わせを備えることを特徴とする請求項32の該シーピーアールセンサー。
【請求項34】
該基盤が柔軟である代わりに堅い、又は半ば柔軟であることを特徴とする請求項27の該シーピーアールセンサー。
【請求項35】
該センサー配列(複数を含む)が更に、シーピーアール受け手との物理的接触、シーピーアール与え手との物理的接触、該シーピーアール受け手の温度、該シーピーアール受け手の心拍、該シーピーアール受け手の脈拍又は該シーピーアール受け手の心電的活性から成るグループから選択された1つ以上の動作パラメーターを測定することを特徴とする請求項27の該シーピーアールセンサー。
【請求項36】
該出力インターフエースが視覚的デイスプレー、スピーカー、マルチトーン発生器、通信インターフエース又はそれらの組み合わせを備えることを特徴とするシーピーアール27の該シーピーアールセンサー。
【請求項37】
該視覚的デイスプレーが、該シーピーアール与え手へのフィードバック、該シーピーアールセンサーのステイタス、該シーピーアール受け手のステイタス又はそれらの組み合わせを提供する発光ダイオードのセット、液晶デイスプレー又はそれらの組み合わせを有することを特徴とする請求項36の該シーピーアールセンサー。
【請求項38】
該通信インターフエースが光学的通信インターフエース、赤外線通信インターフエース、無線通信トランシーバー、物理的通信ポート又はそれらの組み合わせを有することを特徴とする請求項36の該シーピーアールセンサー。
【請求項39】
該無線トランシーバーが能動的無線周波数認識タグ、受動的無線周波数認識タグ、セルラーホン、インターネット接続又はパーソナルデータアシスタントを有することを特徴とする請求項38の該シーピーアールセンサー。
【請求項40】
更に、
該柔軟な基盤上に配置され、該プロセサー又は該アナログ回路に接続された地理的ロケーター、及び
該柔軟な基盤上に配置され、該プロセサー又は該アナログ回路に接続された通信インターフエースを具備しており、該プロセサー又は該アナログ回路は、該シーピーアールセンサーのステイタス、該地理的ロケーターにより決定される該シーピーアールセンサーの位置、診断情報、該シーピーアール受け手のステイタス又はそれらの組み合わせを、該通信インターフエースを経由して医療サービス提供者へ周期的に送信することを特徴とする請求項27の該シーピーアールセンサー。
【請求項41】
該柔軟な基盤は、該センサーの劣化無しに、延ばされ、リンクルされ又は曲げられ得ることを特徴とする請求項27の該シーピーアールセンサー。
【請求項42】
該シーピーアールセンサーがマネキン、シーピーアール受け手、デバイス、ビジネスカード、クレディットカード、デビットカード、会員カード、運転免許証、認識カード、財布、衣服又は他の薄い携帯可能なユーザーデバイスの中に一体化されるか又はそれに取り付けられることを特徴とする請求項27の該シーピーアールセンサー。
【請求項43】
該デバイスが、除細動器、電話、モバイル通信デバイス、セルラーホン、オーディオ及び/又はビデオデバイス又はパーソナルデータアシスタントを有することを特徴とする請求項42の該シーピーアールセンサー。
【請求項44】
該シーピーアールセンサーが、面積及び厚さで、クレディットカードに似て形作られることを特徴とする請求項27の該シーピーアールセンサー。
【請求項45】
該電源が、バッテリー、ソーラーパネル、圧迫時電圧発生用のピエゾ電気フィルム層、電磁的電圧発生器、エネルギーハーベスティングデバイス、又はそれらの組み合わせを有することを特徴とする請求項27の該シーピーアールセンサー。
【請求項46】
該バッテリーが取り替え可能又は再充電可能であることを特徴とする請求項45の該シーピーアールセンサー。
【請求項47】
該電源が、
バッテリー、
圧迫時電圧発生用のピエゾ電気フィルム層又は他のエネルギーハーベスティング方法、及び
該バッテリーと、該圧迫時電圧発生用のピエゾ電気フィルム層と、の電力の消費及び貯蔵を管理する電力制御器、を備えることを特徴とする請求項27の該シーピーアールセンサー。
【請求項48】
更に、
該シーピーアールセンサーの後外面上に配置された接着剤層、及び
該接着剤層をカバーする除去可能な保護材料のシート、を具備することを特徴とする請求項27の該シーピーアールセンサー。
【請求項49】
更に、該シーピーアールセンサーの外部又は内部に配置された磁気ストリップ、アールエフアイデータグ、無線通信デバイス又は他の情報保持デバイスを具備することを特徴とする請求項27の該シーピーアールセンサー。
【請求項50】
シーピーアールセンサーを製造する方法に於いて、該方法が、
シリコンウエーハをパシベートする過程と、
該ウエーハにポリイミド層を付加する過程と、
エムイーエムエスプロセスを用いて1つ以上のセンサー配列を創る過程と、を具備しており、該センサー配列(複数を含む)は圧迫深さ及び圧迫力を測定するのであり、該方法は又、
該個別ダイ/センサーを抽出するために該ウエーハをダイスする過程と、
柔軟な基盤上に回路をプリントする過程と、
該個別ダイ/センサーを受け、取り付けるために該柔軟な基盤にペースト又はエポキシを付ける過程と、
該柔軟な基盤上に該個別ダイ/センサーを置く過程と、
電気的相互接続部と、出力インターフエース、プロセサー又はアナログ回路及び電源と、を有する下部保護層上に該柔軟な基盤を置く過程と、
下部保護層に該柔軟な基盤を取り付ける過程と、
該シーピーアールセンサーの組み立てを完成するために該柔軟な基盤及び該下部保護層に対し上部保護層を置き、取り付ける過程、を具備することを特徴とする該方法。
【請求項51】
更に、該シーピーアールセンサーをテストする過程を具備することを特徴とする請求項50の該方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図9】
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【図10】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−307362(P2008−307362A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−287136(P2007−287136)
【出願日】平成19年11月5日(2007.11.5)
【出願人】(301070450)ボード・オブ・リージエンツ,ザ・ユニバーシテイ・オブ・テキサス・システム (4)
【出願人】(507366234)
【Fターム(参考)】