説明

患者に医療装置を自動的に関連付けると共に患者記録を同時に作成する方法

無線患者ポイントオブケアネットワーク20は、各々が無線通信インターフェース46を備える複数の医療装置22、24、26を含んでいる。各医療装置は患者に対して少なくとも1つの医療サービスを提供するように構成されている。患者識別装置28が当該患者に関連付けられる。該患者識別装置は上記医療装置の無線通信インターフェース46と通信する無線通信インターフェース46'、70を含んでいる。患者識別装置28は、医療装置22、24、26を患者に無線で関連付けるような患者識別サービスを実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の発明は、医療監視技術に関する。本発明は、患者のベッド傍に設置される無線患者ポイントオブケア(施療点)ネットワークに特別な用途を有するもので、特に斯かる用途を参照して説明される。本発明は、医療患者に対して病院、家庭等の実質的に全ての施設において無線監視及び治療を提供する場合に、より広い用途を有する。
【背景技術】
【0002】
病院に収容された患者は、典型的には、心電計(ECG)、血圧監視計、血液酸素飽和(SaO)センサ及び流体供給用の注入ポンプ等の種々のタイプの電子監視及び治療装置に接続される。これらの医療装置は、患者を診断及び処置するために使用される。
【0003】
伝統的に、ベッド傍の監視及び治療に使用される医療装置は、装置に給電するための電源コード、及び装置をナースステーションのモニタ、病院のネットワーク又は他の電子ネットワークに接続するための通信ケーブルを含む有線装置であった。伝統的に、センサも同様に配線により監視装置に接続されている。このような有線構成では、どの装置が特定の患者に属しているかを識別するのは比較的容易である。
【0004】
医療社会は、無線式患者ポイントオブケア(施療点)ネットワークに移行しつつある。電子機器のたゆまぬ小型化、改善された電池技術、並びにブルートゥース及びジグビー等の規格化された低電力無線通信プロトコルの出現は、内蔵電源を有すると共に他の装置、表示モニタ又は無線病院ネットワークと無線で通信するような部分的又は完全に自立した医療装置を可能にした。患者ポイントオブケアネットワークにおける配線の減少は、患者ポイントオブケアネットワークを設置する際の"配線"問題の解消、患者への医療員による一層容易な接近、及び患者の移動性の改善等の利点を有している。
【0005】
しかしながら、無線患者ポイントオブケアネットワークは新たな困難さを招来する。無線構成においては、どの装置がどの患者に属するかの識別が、最早、素直にはいかない。確かに、そもそもネットワークの確立さえも、見えない無線接続が適切に設定されているかを確かめることの困難さにより複雑となる。このような困難さは、無線患者ポイントオブケアネットワークが緊張した雰囲気で急いで構築されるような救急室等の厳しい治療状況においては増加される。更に、患者ポイントオブケアネットワークは、後の装置の追加又は削除により変更可能でなければならず、且つ、患者が入院中に一時的又は永久的に移動されるのを可能にするために可搬型でなければならない。
【0006】
既存の無線装置は、典型的には、バーコード若しくはRFID読取器を使用する、患者及び対応する装置をマーカにより印すことによる、又はどの装置がどの患者に割り当てられたかの集中リストを保持する(例えば、救急室の壁に取り付けられた黒板上に)等の、マニュアル手順を用いて患者に関連付けられ(又は割り当てられ)ている。マニュアル技術は人によるエラーを受け易く、無線患者ポイントオブケアネットワークの設置及び変更が遅れる結果となる。
【0007】
無線患者ポイントオブケアネットワークにおいては、どの医療装置及びサービスが利用可能であるか、及び特定の患者に現在使用されているかの全体像を得るのも一層困難である。どの装置及びサービスが特定の患者に何時使用されたかを知ることができることが重要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
以下の発明は、上述した限界その他を克服するような改善された装置及び方法を目論むものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一態様によれば、無線患者ポイントオブケアネットワークが開示される。各々が無線通信インターフェースを含むような複数の医療装置が、各々、患者に対して少なくとも1つの医療サービスを提供するように構成される。該患者には患者識別装置が関連付けられる。該患者識別装置は、上記医療装置の無線通信インターフェースと通信する無線通信インターフェースを含む。該患者識別装置は上記医療装置を当該患者に無線で関連付けるような患者識別サービスを実行する。
【0010】
他の態様によれば、患者ポイントオブケア方法が提供される。関連する患者に対して、複数の医療装置を用いて医療サービスが提供される。各医療装置は無線通信インターフェースを含むと共に、少なくとも1つの医療サービスを提供する。患者ポイントオブケア方法は、患者識別装置を用いて1人の患者に関連付けられた装置により提供される全ての医療サービスを管理するように実行される。この方法は、どの医療装置及びサービスが当該患者ポイントオブケアネットワークにおいて利用可能であるか、及び当該患者に対して現在使用されているかを決定するのを可能にする。
【0011】
一つの利点は、医療装置により生成されたデータと患者との間の強く安全なリンクを提供する点にある。
【0012】
他の利点は、オプションとして患者の記録の自動化された構築を含み、患者ポイントオブケアネットワークの構築を自動化し、患者の安全又はプライバシを危うくするような手動によるエラーの蓋然性を低減する点にある。
【0013】
更に他の利点は、医療患者に対して医療サービスを提供するための容易に拡張可能及び変更可能な無線患者ポイントオブケアネットワークを提供する点にある。
【0014】
数々の更なる利点及び利益は、当業者にとり下記の詳細な説明を精読すれば明らかとなるであろう。
【0015】
本発明は、種々の構成要素及び構成要素の構成並びに種々の処理動作及び処理動作の構成の形態をとることができる。図面は、好ましい実施例を図示する目的のみのものであり、本発明を限定するものと見なしてはならない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1を参照すると、医療患者10はベッド12上に横たわっている。無線患者ポイントオブケアネットワーク20は、患者10に対する生命徴候監視及び静脈輸液治療等の医療サービスを提供する。図示の例において、無線患者ポイントオブケアネットワーク20は、(i)図示の実施例では患者10の胸部上に配置されて、心電計(ECG)データ、心拍数、呼吸速度、呼吸サイクル、血圧等の生命徴候を監視する3つのセンサノードを含む自律型無線センサネットワーク22と;(ii)SaO指先プローブ25に接続された血液酸素飽和(SaO)モニタ24と;(iii)液体袋27からの液体の静脈内供給を制御する注入ポンプ26とを含んでいる。該無線ポイントオブケアネットワーク20は一例であり、当業者であれば該ネットワークに追加の又は他の医療装置を容易に含めることができる。更に、該無線ポイントオブケアネットワーク20は、医療装置を追加又は削除することにより、その場限り的に変更することができる。
【0017】
配線及びケーブルは当該無線患者ポイントオブケアネットワーク20から必ずしも完全に省略する必要はなく、例えばSaO指先プローブ25はSaOモニタ24とケーブルにより接続され、液体伝送チューブが液体袋27を注入ポンプ26に接続すると共に該注入ポンプ26を患者10の右腕の静脈内液体供給点に接続するようにしてもよいことが理解される。同様に、図示されてはいないが、当該患者ポイントオブケアネットワークの装置の幾つかが屋内電源に接続された電源コードを含み得ることが考えられる。例えば、図示されたSaOモニタ24は電池駆動されているが、該モニタは代わりに又は付加的に通常の電源コンセントにプラグ接続された電源コードを含むことができる。
【0018】
患者ポイントオブケアネットワーク20は、更に、患者識別装置28を含む。図示の実施例においては、該患者識別装置28は医療患者10により装着された手首バンド上に配設されているが、より広義には、該患者識別装置は患者に対し実質的に何処にでも装着され又は取り付けられ得る。前記医療装置22、24及び26は該患者識別装置28と無線で通信し、オプションとして無線で互いに及び/又は病院ネットワークとも通信する。該患者識別装置28は、オプションとして、ECG、SaO又は他のセンサ等の患者監視又は治療機能も含む。
【0019】
図1を続けて参照すると共に、例示的なSaOモニタ24を概略示す図2を参照して、当該無線患者ポイントオブケアネットワークの医療装置の典型的な構成要素を説明する。各医療装置は、指先センサ25との関連でSaOモニタ24により提供されるSaO監視サービス等の1以上の医療サービスを提供するように構成されている。例示的SaOモニタ24はセンサ入力部40を有し、該センサ入力部は指先センサ25からデータを入力する。該モニタ24は、更に、電源44及び無線通信インターフェース46を含んでいる。電源44は、可充電電池、貯蔵コンデンサ若しくは他の可充電電力源とすることができるか、又は使い捨て電池とすることができる。幾つかの可充電電源実施例においては、電源44は例えば赤外線又は無線周波数放射に対する暴露により無線的に再充電される。他の可充電電源実施例では、電源44は電池充電器に接続することにより再充電される。無線通信インターフェース46は、典型的には、電力を節約するためにブルートゥース又はジグビー等の低電力短距離通信プロトコルを使用する。しかしながら、幾つかの実施例では、該無線通信インターフェースは無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)能力を含むことができる。幾つかの医療装置は、ブルートゥースインターフェース及びWLANインターフェースのように、2以上の通信インターフェースを含むこともできる。
【0020】
モニタ24はデジタルプロセッサ50及びメモリ52を更に含んでいる。メモリ52の一部は、デジタルプロセッサ50により実行することが可能なソフトウェア54を記憶するために割り当てられている。幾つかの実施例では、ソフトウェア54を記憶するメモリの部分は読取専用である。他の実施例では、ソフトウェアは読取/書込メモリに記憶されるものとし、例えば無線通信インターフェース46を介してソフトウェア更新を無線で受信することによって、新たなプログラムコードをメモリ52にアップロードすることにより更新することができる。ソフトウェア54は、プロセッサ50により実行されると、SaO監視サービスを実行する。メモリ52の他の部分56は、センサ入力部40を介して取得されたセンサデータを記憶するために割り当てられている。メモリ52は、装置識別子60、及び当該モニタ24を患者10に関連付けるために使用される患者識別子62も記憶する。各医療装置22、24及び26の記憶された装置識別子60は、少なくとも病院の部門又はフロア内では固有でなければならない。更に好ましくは、固有識別子60は、同一の識別子を持つ他の医療装置を含むような他の近隣の患者ポイントオブケアネットワークとの不注意な無線クロストークの可能性を回避するために、当該病院及び他の医療施設を通して固有でなければならない。
【0021】
ここではSaOモニタ24しか詳細に図示されていないが、当該無線患者ポイントオブケアネットワーク20の他の医療装置22及び26も、1以上の医療サービスを実行するように同様に構成されることが理解されるであろう。SaOモニタ24は単一の医療サービス(SaO監視)しか提供しないが、幾つかの医療装置は2以上の医療サービスを提供することができる。例えば、自律センサノードネットワーク22は、各々が異なる生命徴候を監視するような幾つかの異なる医療サービスを提供することができる。図示した無線医療装置22、24及び26は、各々、内蔵電源を含むが、当該無線患者ポイントオブケアネットワークの幾つかの医療装置は、電源コンセントに接続された電源コードを介して給電することができる。無線医療装置22、24及び26の各々は、これら装置22、24及び26を患者10と関連付けるためにメモリに患者識別子62を記憶する。
【0022】
図3は、患者識別装置28の構成要素を概略図示している。無線医療装置22、24及び26と同様に、患者識別装置28は電源44'と、ブルートゥース、ジグビー又は他の低電力短距離通信プロトコルを使用する無線通信インターフェース46'と、デジタルプロセッサ50'と、メモリ52'とを含んでいる。メモリ52'は、ソフトウェア54'を記憶するために割り当てられた部分と、患者ポイントオブケアネットワーク20の医療装置22、24及び26から収集されたデータをバッファリングするために割り当てられた部分56'とを含んでいる。該メモリは、更に、固有な装置識別子60'を記憶するために割り当てられた部分と、患者識別子62を記憶するために割り当てられた部分とを含んでいる。
【0023】
図示の実施例において、患者識別装置28は監視装置22及び24からセンサデータを収集すると共に、該収集されたデータをバッファ56'に記憶する。オプションとして、注入ポンプ26からのデータ(流速等)もバッファ56'に収集される。これらのデータは無線通信インターフェース46、46'を介して収集される。幾つかの実施例では、該患者識別装置28は、該患者識別装置28の例示的心拍センサ64により実行される心拍監視サービス、又はECG、SaO若しくは他のサービス等の1以上の医療サービスを実行するようにも構成される。センサ64により収集される心拍データ、又はオプションとして該患者識別装置28により提供される他の医療サービスにより発生されるデータも、収集され、バッファメモリ部分56'に記憶される。他の実施例では、患者識別装置28は自身の医療サービスは実施しない。
【0024】
患者識別装置28は無線患者ポイントオブケアネットワーク20を調整する。患者ネットワークプロファイル66が、メモリ52'の割当部分に記憶される。該患者ネットワークプロファイル66は、当該無線患者ポイントオブケアネットワーク20内の各医療装置22、24、26に関する情報を含んでいる。該情報は、例えば、各医療装置の装置識別子60及び該医療装置により提供されるサービスに関する情報を含むことができる。患者識別装置28は、更に、前記無線通信インターフェース46、46'により採用された低電力短距離通信プロトコルとは異なるWLANプロファイルを使用した無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)インターフェース70を含んでいる。従って、WLANインターフェース70は無線医療装置22、24、26と通信するためには使用されない。むしろ、無線通信インターフェース46'が医療装置22、24、26と通信するために使用される。幾つかの実施例では、WLANプロトコルはIEEE 802.11WLANプロトコルである。
【0025】
図1への参照に戻ると、患者識別装置28のWLANインターフェース70は、病院又は他の医療施設のローカルエリアネットワーク82の無線アクセスポイント80と通信して、メモリ部分56'にバッファリングされたデータを、患者記録を記憶する患者記録格納部84に伝送する。幾つかの実施例では、データは、バッファリングされるというよりは患者記録格納部84に連続的に送信される。この無線データ通信は図1にはギザギザの接続86により概念的に示されている。上記の収集されたデータは、患者記録格納部84に記憶され、生命徴候監視ステーション又は監視センタ88上に表示され、以前のセンサの読みと比較され、又は患者の監視及び治療評価のために使用される。確かに、収集されたデータが患者記録格納部84に伝送され記憶されたなら、該データは該格納部にアクセスするための適切な許可を有するネットワーク82上の如何なる装置によっても使用され得る。このような状況は、重要な患者のポイントオブケアデータに対する効率的な分散型アクセスを可能にする限り有利であるが、このデータは個人的医療記録を構成するものであるから、該データは患者で以って適切に識別され、許可されていないアクセスに対して保護されるのを保証することが重要である。
【0026】
図示の実施例において、患者識別装置28は無線医療装置22、24、26から患者記録格納部84へデータを通信するための中継局として使用される。しかしながら、幾つかの他の実施例では、無線医療装置22,24、26は患者記録格納部84と、図示の無線通信インターフェース46を介して、又は当該無線医療装置に含まれるWLANインターフェース(図示略)を介して直接的に通信する。幾つかの医療装置が患者記録格納部84へのデータを患者識別装置28を介して中継する一方、他の医療装置がWLANインターフェースを含み、これにより患者記録格納部84と直接的に通信するような組み合わせも使用することができる。
【0027】
患者識別子62は、患者識別装置28に及び医療装置22、24、26の各々に記憶されて、これら装置を患者10に関連させる。オプションとして、患者識別装置28に記憶された患者ネットワークプロファイル66が追加の患者情報を含む。このような追加患者情報は、例えば、患者名、患者番号若しくは他の固有の患者識別子、並びに患者の薬品アレルギに関する情報及び患者の処方薬品のリスト等の当該患者に関する他の情報を含むことができる。このような重要な情報を患者識別装置28に記憶することにより、該情報は、当該患者が新たな部屋又は他の新たな場所に移動された際にアクセスすることができると共に、該患者が新たな場所で薬物治療され又は処置される前にチェックすることができる。例えば、医療員はパーソナルデータアシスタント(PDA)、ラップトップコンピュータ又は他のユーザインターフェースを使用して患者識別装置28に無線通信インターフェース46'又はWLANインターフェース70を介して無線的にアクセスし、患者ネットワークプロファイル66に含まれる患者情報を読み取ることができる。このようなアクセスは、当該患者が意識不明又は対話不可能であり、該患者の素性に関して疑問が生じた場合等に、該患者が新たな部屋に移動された後に実行することができる。このようなアクセスは、新たな薬品の最初の投与の直前に、該新たな薬品が患者のアレルギ、医療履歴、該患者に現在処方されている他の薬品との可能性のある悪い反応により禁忌を指示されているかを判断するために実行することもできる。
【0028】
患者ネットワークプロファイル66に記憶される斯様な追加患者情報は、種々の方法で収集し、患者識別装置28に伝送することができる。図1に示された一つの方法においては、当該患者に属する医療カード92が、磁気細条、光学細条又は他の電子的に読み取り可能なデータ記憶部上に電気的に符号化された関連する患者情報を含んでいる。該符号化された情報は、カード読取器94により読み取られ、該カード読取器94から患者識別装置28に無線通信インターフェース46'を介して又はWLANインターフェース70を介して無線的に送信される。この患者情報の伝送は、図1にギザギザの接続96により概念的に示されている。或る好適な手順においては、病院の入場許可者が入場許可処理の間に患者カード92を読み取らせ、情報を無線で患者識別装置28に転送する。次いで、該患者識別装置28が患者10に手首バンドとして取り付けられる。他の例として、患者識別装置28が先ず取り付けられ、次いで患者情報がロードされるようにすることもできる。
【0029】
医療カードが利用可能であるなら、固有の患者識別子は該医療カードから適切に導出することができる。しかしながら、幾つかの場合においては、患者がカード読取器94により読み取り可能な医療カードを持っていない可能性もある。このような場合、一時的な来客カードに必要な患者情報をロードし、上記医療カード92と同様に処理して、固有の患者識別子を発生させるか、又は固有の患者識別子及びオプションとして他の情報を収集し、他の態様で患者識別装置28に転送することもできる。幾つかの実施例においては、上記来客カードが、新たに入場を許可された患者に割り当てられ得る適切な固有の患者識別子を既に含んでいる。
【0030】
医療装置22、24、26のソフトウェア54は、通常は、これら医療装置により提供される医療サービスを実施すること、及び患者識別装置28と無線的に接続すると共に該患者識別装置にデータを伝送することに制限される。オプションとして、ソフトウェア54は、電池の低下を検出すると共に無線による電池低下警告メッセージを送出するような更なる動作を実行することもできる。
【0031】
患者識別装置28のソフトウェア54'は通常は一層複雑であり、患者ネットワークプロファイル66を初期化及び更新し、医療装置22、24、26からデータを受信してバッファ56'に記憶し、WLANインターフェース70を介してローカルエリアネットワーク82と接続し、バッファリングされたデータを患者記録格納部84に転送し、患者ネットワークプロファイル66に含まれる情報を、この患者情報に対する適切に許可された要求を受信した場合にWLANインターフェース70を介して伝送する能力を含む。幾つかの実施例では、この機能は患者識別装置28により実行されるサービスとして編成される。かくして、患者識別装置28は、医療装置を患者10に関連付ける患者識別サービス、及びバッファリングされたデータを患者記録格納部84に転送するバッファ転送サービス等のサービスを提供する。患者ネットワークプロファイル66は、典型的には、患者ポイントオブケアネットワーク20の全ての医療装置に関する情報、及び各医療装置により提供されるサービスに関する情報を含む。
【0032】
無線患者ポイントオブケアネットワーク20は以下のようにして確立される。患者識別装置62は前述したように少なくとも患者識別子62でもって初期化され、患者10上に置かれ又は患者10に取り付けられる。患者10に対応する新たな患者記録100が、患者記録格納部84上に作成される。幾つかの実施例では、新たな患者記録100は手動で作成される。幾つかの他の実施例では、患者識別装置28が患者記録格納部84における新たな患者記録100を上記患者ポイントオブケアネットワークの初期化の一部として自動的に作成する。これらの実施例では、例えば、患者情報が患者識別装置28にロードされた後、患者識別装置28はWLANインターフェース70を介してローカルエリアネットワーク82につながり、患者記録格納部84にアクセスし、該患者記録格納部84に新たな患者記録100を作成するよう命令し、該新たな患者記録100を、患者識別子62を含む患者情報、患者識別装置28に関する情報及び患者ネットワークプロファイル66に記憶された他の情報を新たな患者記録100に転送することにより初期化する。その後、患者識別子62が付されたデータが患者記録格納部84に伝送されると、該データは上記の新たな患者記録100に導かれると共に記録され、かくして、収集されたデータが患者10でもって識別されるのを可能にする。
【0033】
初期化された患者識別装置28が患者10に取り付けられた後、種々の無線医療装置22、24、26は、無線患者ポイントオブケアネットワーク20を構築するようにその場限り的態様で追加することができる。新たな医療装置が患者ポイントオブケアネットワーク20に各々追加される際に、該医療装置は患者10でもって識別され、患者識別装置28により実行される患者識別サービスを用いて該患者識別装置28に登録される。該登録処理は、少なくとも、該新たな医療装置に患者識別子62を送信すること、並びに患者識別装置28における患者ネットワークプロファイル66を例えば装置識別子を含む該新たな医療装置に関する情報及び該新たな医療装置により提供される医療サービスに関する情報で更新することを含む。これらの登録処理は種々の方法で実行することができる。
【0034】
幾つかの実施例では、患者識別装置28は無線通信インターフェース46'を用いて新たな医療装置を周期的に無線でポーリングし、新たな医療装置が検出された場合に、患者識別サービスを実行して、患者識別子62を該新たな医療装置に転送すると共に患者ネットワークプロファイル66を更新する。そして、患者識別装置28が次に患者記録格納部84につながる時に、該患者識別装置は該新たな医療装置に関して患者記録100を更新する。
【0035】
新たな医療装置が正しい患者ポイントオブケアネットワークに関連することを確かなものとするために、患者識別サービスは医療員による操作に応答して該新たな医療装置により開始することができる。例えば、医療装置に、装置がポイントオブケアに設定される場合に医療員が押下するような"接続"釦を設けることができる。該接続釦が押下された場合、新たな医療装置は、患者識別装置28に無線的につながり、該患者識別装置28が患者識別サービスを実行して該新たな医療装置を患者識別子62で初期化すると共に該新たな医療装置に関する情報を患者ネットワークプロファイル66に伝送することを要求する。他の例として、医療員はパーソナルデータアシスタント(PDA)を使用して、患者識別装置28と接続すると共に該患者識別装置が該新たな医療装置を初期化すべく患者識別サービスを実行することを要求する。
【0036】
他の変形例では、患者識別子62は、医師又は他の医療員によりパーソナルデータアシスタント(PDA)、ラップトップコンピュータ又は当該新たな医療装置と無線で通信することができるような他の電子的ユーザインターフェースを用いて該新たな医療装置に最初にロードすることができる。次いで、患者識別装置28がポーリングにより該新たな医療装置を検出すると、該患者識別装置は、先ず、該新たな医療装置が患者識別装置28に記憶された患者識別子62と一致するような患者識別子を有しているかを確認すべくチェックする。これら患者識別子が一致したなら、患者識別装置28は患者識別サービスを実行して該新たな医療装置を患者ネットワークプロファイル66に追加する。
【0037】
更に他の変形例では、新たな医療装置は患者識別装置28に対して接続要求を直接行い、次いで該患者識別装置は当該患者識別子が正しいかをチェックする。
【0038】
更に他の実施例では、患者識別装置28は新たな医療装置を患者ネットワークプロファイル66に自動的には追加しない。むしろ、これらの実施例では、患者ネットワークプロファイル66は医師又は他の医療員により患者識別装置28と無線的につながるようなPDA等を用いて手動で更新される。
【0039】
同様の態様で、医療装置が患者ポイントオブケアネットワーク20から削除されるか、又は該医療装置の故障により不能化された場合、患者識別装置28は装置削除サービスを実行することにより患者ネットワークプロファイル66を適切に更新する。幾つかの実施例では、患者識別装置28は患者ポイントオブケアネットワーク20の医療装置を定期的にポーリングし、これら医療装置のうちの1つとの通信が停止した場合、該医療装置に関する情報を患者ネットワークプロファイル66から削除する。他の例として、医療装置は"切断"釦を含むことができ、該釦は押下された場合に当該医療装置に患者識別装置28へリクエストを送信させ、該医療装置が患者ネットワークプロファイル66から削除されることを求める。更に他の方法では、医療装置は患者ネットワークプロファイル66から医師又は他の医療員により患者識別装置28と無線で通信することが可能なPDA又は他の電子的ユーザインターフェースを用いて手動で削除することができる。
【0040】
幾つかの実施例においては、無線患者ポイントオブケアネットワーク20は殆どの期間自律的に動作する。時折、患者識別装置28はローカルエリアネットワーク82の利用可能な無線アクセスポイント80を見付けるためにポーリングを行い、利用可能な無線アクセスポイント80を識別すると、ネットワーク接続を形成すると共に収集されたデータを患者記録格納部84の患者記録100に転送する。一方、ポーリングにより無線アクセスポイントが利用可能でないと分かると(例えば、当該患者が歩行可能であり、何れの無線アクセスポイントの範囲からも外れている場合)、無線患者ポイントオブケアネットワーク20は自律的な動作を継続して、データを収集及び記憶すると共に静脈内薬液等の投薬治療を行う。ネットワーク接続が再確立された場合、斯かる収集されたデータは患者記録格納部84の患者記録100にアップロードされる。他の実施例では、生命徴候データは、患者識別装置28においてデータをバッファリングし又は記憶することなしに、ネットワーク接続を介して患者記録格納部84に継続的に送信される。これらの実施例では、ネットワーク接続の中断の間に収集されたデータは失われるか、又は斯様なデータの喪失を防止するためにネットワーク接続の中断の際にのみ患者識別装置28でのデータのバッファリングが採用される。
【0041】
患者10に取り付けられた患者識別装置28上に患者ネットワークプロファイル66を設けることの他の利点は、該プロファイルが患者ポイントオブケアネットワーク20により提供される利用可能な医療サービスの即座の評価を可能にする点にある。例えば、自律型センサノードネットワーク22を考察すると、この医療装置における生命徴候センサの全てが最初から活動状態であるとは限らない。しかしながら、全ての利用可能な医療サービス及び斯かるサービスの活動状態又は非活動状態としての状態は患者ネットワークプロファイル66に掲載されている。従って、医師又は他の医療員はPDA又は他の装置を用いて患者ネットワークプロファイル66を調べ、関心のある生命徴候センサが既に利用可能であるかを判定し、もし利用可能なら該センサの状態が活動状態であるか又は非活動状態であるかを判定することができる。これは、どの医療装置及びサービスが現在利用可能であり、或る患者に関して該患者に関連する患者ポイントオブケアネットワークにおいて使用されているかについての概要を提供することになる。
【0042】
更に、幾つかの実施例では、利用可能な医療サービス及び各医療サービスの活動状態か又は非活動状態かの状態の常に更新されているリストを含み、患者ネットワークプロファイル66に記憶された全てのデータは、患者記録格納部84の患者記録100に記録(ログ)される。活動状態及び非活動状態の医療サービスの常に更新されるリストを含むデータの斯かるログは、当該患者に対して該患者の病院又は他の医療施設における滞在の間を通して提供された医療ケアについての詳細な文書(患者10に対してどの医療装置及び対応するサービスが何時使用されたかについてのログを含む)を提供する。患者記録格納部84における患者記録100は、1人の患者及び該患者の患者ポイントオブケアネットワークに関する全ての情報(即ち、患者識別子62、患者データ、医療装置22、24、26、提供されたサービス、使用されたサービス等)を記憶する。
【0043】
患者記録100は、患者10が退院した後も患者記録格納部84に保持することができ、該患者に付与されたサービスの永久的記録を提供し、斯かる記録は請求の食い違いを解決し、該患者の医療履歴を保持し、法的手続きにおける証拠を提供する、又はその他の目的に有効である。一方、患者識別装置28は再初期化され、他の新たに入院した患者のために使用することができる。
【0044】
以上、本発明を好ましい実施例に関して説明した。しかしながら、上に詳述した説明を精読及び理解すれば他の者にとり変更及び代替に想到することであろうことは明らかである。従って、本発明は添付請求項又はそれらの均等物の範囲に入る限りにおいて全ての斯様な変更及び代替を含むものと見なされることを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】図1は、患者により装着された患者識別装置を含む例示的無線患者ポイントオブケアネットワークを示す。
【図2】図2は、図1の患者ポイントオブケアネットワークのSaOモニタを概略示す。
【図3】図3は、図1の患者ポイントオブケアネットワークの患者識別装置を概略示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が無線通信インターフェースを含むと共に患者に対して少なくとも1つの医療サービスを提供するように構成された複数の医療装置と、
前記患者に関連付けられ、前記医療装置の無線通信インターフェースと通信する無線通信インターフェースを含み、且つ、前記医療装置を前記患者と無線で関連付けるような患者識別サービスを実行する患者識別装置と、
を有する無線患者ポイントオブケアネットワーク。
【請求項2】
請求項1に記載の無線患者ポイントオブケアネットワークにおいて、前記患者識別装置は少なくとも患者識別子を含む患者情報を記憶し、前記患者識別サービスの実行が前記医療装置に対する前記患者識別子の無線での通知を含むような無線患者ポイントオブケアネットワーク。
【請求項3】
請求項2に記載の無線患者ポイントオブケアネットワークにおいて、前記患者識別サービスの実行が、前記患者識別装置に記憶された患者ネットワークプロファイルの、当該無線患者ポイントオブケアネットワークにおける前記医療装置の各々に関する情報及び各医療装置により提供される医療サービスに関する情報による更新を更に含むような無線患者ポイントオブケアネットワーク。
【請求項4】
請求項1に記載の無線患者ポイントオブケアネットワークにおいて、前記患者識別装置の無線通信インターフェースが、
前記複数の医療装置の無線通信インターフェースと通信するように構成された第1無線通信インターフェースと、
前記第1無線通信インターフェースとは異なる無線ネットワークインターフェースと、
を含み、前記患者識別装置は前記第1無線通信インターフェースを使用して前記医療装置からデータを受信すると共に、該受信されたデータを前記無線ネットワークインターフェースを介して患者記録格納部に中継するような無線患者ポイントオブケアネットワーク。
【請求項5】
請求項4に記載の無線患者ポイントオブケアネットワークにおいて、
前記無線通信インターフェースはブルートゥース無線通信プロトコル及びジグビー無線通信プロトコルのうちの一方を使用し、
前記無線ネットワークインターフェースは無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)プロトコルを使用する、
無線患者ポイントオブケアネットワーク。
【請求項6】
請求項1に記載の無線患者ポイントオブケアネットワークにおいて、前記患者識別装置が前記複数の医療装置の各々に関する情報を含む患者ネットワークプロファイルを記憶するような無線患者ポイントオブケアネットワーク。
【請求項7】
請求項6に記載の無線患者ポイントオブケアネットワークにおいて、前記患者識別装置が、
記憶されたソフトウェアと、
前記記憶されたソフトウェアのうちの少なくとも選択された部分を選択的に実行して、少なくとも(i)前記無線患者ポイントオブケアネットワークに医療装置を追加するための前記患者ネットワークプロファイルの更新、及び(ii)前記患者ポイントオブケアネットワークから前記医療装置のうちの1つを削除するための前記患者ネットワークプロファイルの更新を含むような選択された患者ネットワークサービスを実施するプロセッサと、
を含むような無線患者ポイントオブケアネットワーク。
【請求項8】
請求項7に記載の無線患者ポイントオブケアネットワークにおいて、前記プロセッサにより実施される前記更新が、(i)最近の新たな医療装置の無線での検出、及び(ii)前記無線患者ポイントオブケアネットワークにおける前記医療装置のうちの1つの削除又は該1つとの通信の停止の無線での検出を含むような無線患者ポイントオブケアネットワーク。
【請求項9】
請求項6に記載の無線患者ポイントオブケアネットワークにおいて、前記患者識別装置が、
記憶されたソフトウェアと、
前記記憶されたソフトウェアのうちの少なくとも選択された部分を選択的に実行して、前記患者ネットワークプロファイルに医療装置を選択的に追加するか又は該患者ネットワークプロファイルから医療装置を削除するための前記無線通信インターフェースを介しての関連するユーザとの通信を少なくとも含むような選択された患者ネットワークサービスを実施するプロセッサと、
を含むような無線患者ポイントオブケアネットワーク。
【請求項10】
請求項6に記載の無線患者ポイントオブケアネットワークにおいて、前記患者識別装置が、
記憶されたソフトウェアと、
前記記憶されたソフトウェアのうちの少なくとも選択された部分を選択的に実行して、(i)前記無線通信インターフェースを介して患者情報を受信すると共に(ii)該受信された患者情報を前記無線通信インターフェースを介して関連する患者記録格納部に伝送し、これにより該関連する患者記録格納部に新たな患者記録を作成するプロセッサと、
を含むような無線患者ポイントオブケアネットワーク。
【請求項11】
請求項1に記載の無線患者ポイントオブケアネットワークにおいて、前記患者識別装置が、少なくとも1つの医療サービスを実行する手段を更に含んでいるような無線患者ポイントオブケアネットワーク。
【請求項12】
請求項1に記載の無線患者ポイントオブケアネットワークにおいて、前記患者識別装置が前記患者により装着されるような無線患者ポイントオブケアネットワーク。
【請求項13】
請求項1に記載の無線患者ポイントオブケアネットワークと、
前記患者に関連付けられた患者記録を格納する患者記録格納部であって、前記患者記録が前記無線通信インターフェースの1以上を介して前記無線患者ポイントオブケアネットワークから受信されたデータを少なくとも記憶するような患者記録格納部と、
を有する患者ポイントオブケアシステム。
【請求項14】
請求項13に記載の患者ポイントオブケアシステムにおいて、前記患者識別装置に患者情報を伝送する手段を更に含み、該患者情報は次いで前記患者識別装置から前記患者記録格納部へ前記患者識別装置の無線通信インターフェースを介して伝送され、これにより前記患者記録を作成するような患者ポイントオブケアシステム。
【請求項15】
請求項14に記載の患者ポイントオブケアシステムにおいて、前記患者情報を伝送する手段が、(i)患者医療カード及び来客カードのうちの一方から前記患者情報を読み取ると共に(ii)該読み取られた患者情報を前記患者識別装置へ伝送するカード読取器を含むような患者ポイントオブケアシステム。
【請求項16】
請求項13に記載の患者ポイントオブケアシステムにおいて、(i)前記患者識別装置及び(ii)前記患者記録格納部の患者記録のうちの少なくとも一方に記憶される患者ネットワークプロファイルを更に含み、該患者ネットワークプロファイルは前記無線患者ポイントオブケアネットワークにおける前記医療装置の各々に関する情報を含むと共に、医療装置が前記無線患者ポイントオブケアネットワークに追加され又は該無線患者ポイントオブケアネットワークから削除された場合に更新されるような患者ポイントオブケアシステム。
【請求項17】
各々が無線通信インターフェースを含むと共に少なくとも1つの医療サービスを提供するような複数の医療装置を用いて関連する患者に医療サービスを提供するステップと、
前記医療装置の各々を前記患者に無線で関連付けるために、前記医療装置と無線で通信する患者識別装置を用いて患者識別サービスを実行するステップと、
を有する患者ポイントオブケア方法。
【請求項18】
請求項17に記載の患者ポイントオブケア方法において、
前記患者識別装置を前記患者に取り付けるステップと、
前記患者識別装置に、少なくとも各医療装置に関する識別情報と各医療装置が提供する1以上の医療サービスに関する情報とを含む更新可能な患者ネットワークプロファイルを保持するステップと、
を更に含むような患者ポイントオブケア方法。
【請求項19】
請求項18に記載の患者ポイントオブケア方法において、前記患者ネットワークプロファイルが前記患者に関する情報を更に含み、当該方法が、
前記患者に関する情報を前記患者識別装置から関連する患者記録格納部に無線で伝送して、該患者記録格納部に前記患者に対応する新たな患者記録を作成するステップと、
前記医療装置により発生されたデータを前記新たな患者記録に無線で伝送するステップと、
を更に含むような患者ポイントオブケア方法。
【請求項20】
請求項19に記載の患者ポイントオブケア方法において、前記患者に関する情報を格納した患者医療カード及び来客カードのうちの一方を読み取るステップを更に有し、該読み取られた情報が前記患者識別装置に伝送されるような患者ポイントオブケア方法。
【請求項21】
請求項18に記載の患者ポイントオブケア方法において、
前記患者ネットワークプロファイルに追加されるべき新たな医療装置を検出するステップと、
該新たな医療装置と無線で通信する前記患者識別装置を用いて前記患者識別サービスを繰り返して、該新たな医療装置を前記患者に無線で関連付けるステップと、
を更に含むような患者ポイントオブケア方法。
【請求項22】
請求項18に記載の患者ポイントオブケア方法において、
前記複数の医療装置のうちの削除された又は不能化された医療装置との通信の喪失を検出するステップと、
前記削除され又は不能化された医療装置に関する識別情報を削除するように前記患者識別装置における前記患者ネットワークプロファイルを更新するステップと、
を更に含むような患者ポイントオブケア方法。
【請求項23】
請求項18に記載の患者ポイントオブケア方法において、前記患者ネットワークプロファイルから対応する患者記録格納部への情報を記録して、関連する患者に提供された医療サービスの連続した記録を発生させるステップを更に含むような患者ポイントオブケア方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公表番号】特表2008−520026(P2008−520026A)
【公表日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−540771(P2007−540771)
【出願日】平成17年11月4日(2005.11.4)
【国際出願番号】PCT/IB2005/053617
【国際公開番号】WO2006/051464
【国際公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】