説明

情報処理システム、サーバ、情報処理方法、プログラム

【課題】利用者の目的に応じた期間におけるカートリッジ回収によるCO2排出量の削減効果を示す値を簡易に算出し、結果を表示する。
【解決手段】任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数を入力させるための入力領域を含む第一の画面を表示し、カートリッジの回収期間の選択および任意の回収期間の入力が可能な選択入力領域を含む第二の画面を表示し、第一の画面を介して入力されたカートリッジの本数を受け付け、さらに第二の画面を介してユーザにより予め定められた回収期間が選択された場合には、当該予め定められた回収期間を、一方、ユーザにより任意の回収期間が入力された場合には、当該入力された回収期間を受け付け、受け付けた任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数と、前記回収期間と、当該カートリッジに対応する前記サーバから取得した係数情報とを用いて、温室効果ガスの削減効果を示す結果を算出して第三の画面を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
カートリッジ回収により削減される温室効果ガス排出量の算出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、世界的に環境への関心が高まりつつある。
【0003】
その中で、地球温暖化の原因とされるCO2(二酸化炭素)等の温室効果ガスを削減する「排出取引」というメカニズムが注目されている。この「排出取引」とは、国や企業ごとに温室効果ガスの排出枠を定め、排出枠が余った国等と、排出枠を超えて排出してしまった国等との間で取引する制度のことをいう。これにより、国等は、温室効果ガスの排出量について無関心ではいられなくなった。
【0004】
さらに、CO2を削減することはCSR活動の一環として考えられているため、特に企業においては、如何にしてCO2を削減するかが重要な課題となっている。
【0005】
企業において、CO2を削減する一つの方法として、トナーカートリッジやインクカートリッジ等の消耗品をリサイクルすることによりCO2排出量を削減する方法がある。
【0006】
ただし、そのリサイクルによりどれくらいのCO2排出量の削減効果を期待できるか或いはできたかを知ることは容易ではない。
【0007】
特許文献1には、消耗品の回収におけるデータ集計を容易に、かつ、正確に行うことを目的とする技術が開示されている。
【0008】
特許文献2には、新たな商品の提供の前提がなくても、再利用可能品の回収を促進することができる回収促進方法を提供する技術が開示されている。
【0009】
また、特許文献3には、温室効果ガスの排出指標の換算を、定められた換算式を用いて入力情報に基づいて行なう温室効果ガス排出指標換算方法を提供する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2002−056126号公報
【特許文献2】特開2004−171124号公報
【特許文献3】特開2003−091618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、特許文献1および2は、いずれも消耗品の回収率を高める技術であって、回収することによりCO2排出量の削減効果を算出する技術ではない。
【0012】
また、特許文献3に記載の技術は、最新の換算式、換算係数を用いた温室効果ガス排出指標換算により正確な温室効果ガスの排出指標を換算するものであるが、カートリッジ(消耗品)を回収することによるCO2排出量の削減効果を示す値を簡易に算出するものではない。
【0013】
従って、いずれの特許文献にも消耗品を回収することによりCO2排出量の削減効果を算出する技術は開示されていない。
【0014】
ところで、企業がCO2排出量の削減効果を算出する場面として二つの場面が考えられる。一つは、過去に回収した消耗品によりCO2排出量の削減にどのくらい貢献したかを知りたい場面である。もう一つは、これから回収される消耗品によりCO2排出量の削減効果がどのくらい期待されるかを知りたい場面である。
【0015】
いずれも削減された(される)CO2排出量を算出する点で同じであるが、両者は、回収期間の考え方が異なる。
【0016】
すなわち、過去の実績値を知りたい場合は、実際に消耗品を回収した期間における削減効果が算出されることが望まれるし、将来の予測値を知りたい場合は、予め定められた期間(例えば今年1年間の予測値を知りたい場合など)における削減効果が算出されることが望まれる。
【0017】
つまり、企業がCO2排出量の削減効果を算出する際は、その目的により消耗品の回収期間が重要な役割を果たすことになる。
【0018】
従って、本発明は上記課題を解決するものであり、利用者の目的に応じた期間におけるカートリッジ回収によるCO2排出量の削減効果を示す値を簡易に算出可能とし、さらに算出結果を確認可能に表示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の情報処理システムは、情報処理装置とサーバとが通信可能な情報処理システムであって、前記サーバは、前記情報処理装置から、カートリッジ回収による温室効果ガスの削減効果を示す結果を算出可能なプログラムを含む画像制御情報の要求を受け付ける第一の受付手段と、前記第一の受付手段により受け付けた要求に応じて、前記画像制御情報を前記情報処理装置に送信する第一の送信手段とを備え、前記情報処理装置は、前記サーバに対して前記画像制御情報を要求する第一の要求手段と、前記第一の送信手段により送信された前記画像制御情報を受信する第一の受信手段と、前記第一の受信手段により受信された前記画像制御情報を用いて、任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数をユーザに入力させるための入力領域を含む第一の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第一の表示手段と、前記第一の受信手段により受信された前記画像制御情報を用いて、前記カートリッジの回収期間として予め定められた回収期間の選択および任意の回収期間の入力のいずれかを、ユーザが選択または入力が可能な選択入力領域を含む第二の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第二の表示手段と、前記第一の表示手段により表示された第一の画面を介して入力された任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数を受け付け、さらに前記第二の表示手段により表示された第二の画面を介してユーザにより予め定められた回収期間が選択された場合には、当該予め定められた回収期間を、一方、ユーザにより任意の回収期間が入力された場合には、当該入力された回収期間を受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けた任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数と、前記回収期間と、当該カートリッジに対応する前記サーバから取得した係数情報とを用いて、前記プログラムを実行することで、温室効果ガスの削減効果を示す結果を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された結果を含む第三の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第三の表示手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、利用者の目的に応じた期間におけるカートリッジ回収によるCO2排出量の削減効果を示す値を簡易に算出可能となり、さらに算出結果を確認可能に表示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】カートリッジ回収シミュレータを実現するウェブシステムの構成を示す図である。
【図2】ウェブサーバおよびクライアント端末に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】カートリッジ回収シミュレータのトップ画面である。
【図4】カートリッジ回収シミュレータのカートリッジ本数を入力する画面である。
【図5】カートリッジ回収シミュレータのカートリッジの回収する期間を入力する画面である。
【図6】カートリッジ回収シミュレータのカートリッジの回収する期間を入力する画面である。
【図7】カートリッジ回収シミュレータの診断結果を表示する画面である。
【図8】カートリッジ回収シミュレータの処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】CO2の削減効果の算出を行う処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】CO2削減効果を算出するために必要な係数情報を示す表である。
【図11】第二の実施形態のカートリッジ回収シミュレータのトナーカートリッジ本数を入力する画面である。
【図12】第二の実施形態のカートリッジ回収シミュレータのインクカートリッジ本数を入力する画面である。
【図13】第二の実施形態のカートリッジ回収シミュレータの診断結果を表示する画面である。
【図14】第二の実施形態のCO2の削減効果の算出を行う処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】第二の実施形態のCO2削減効果を算出するために必要な係数情報を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】
図1は、カートリッジ回収シミュレータを実現するウェブシステム(情報処理システム)の構成を示す図である。
【0024】
カートリッジ回収シミュレータとは、使い終わった複合機やレーザープリンタの「トナーカートリッジ」や、使い終わったインクジェットプリンタの「インクカートリッジ」を、メーカーやリサイクル業者に回収してもらった場合、どのくらいの温室効果ガス(例としてCO2)の削減効果があるかを算出するシミュレータである。カートリッジの種類は複数あり、これらをまとめて消耗品ともいう。
【0025】
図1に示すように、ウェブサーバ101は、クライアント端末102(情報処理装置)とネットワーク103(通信媒体)を介して通信可能に接続されている。
【0026】
ウェブサーバ101は、クライアント端末におけるウェブブラウザにおいてカートリッジ回収シミュレータを実現可能にする画像制御情報を保存・管理するサーバである。
【0027】
クライアント端末102は、カートリッジ回収シミュレータを実行するユーザが操作するパーソナルコンピュータである。また、ウェブサーバ101が提供するウェブコンテンツへアクセスするためのウェブブラウザ(例えば、「Internet Explorer」や「Firefox」など)、及び専用モジュールがインストールされプラグインとして動作する環境にある。専用モジュールは、アドビシステムズ社により開発された「Flash Player」などがある。ただし、本実施の形態に係るカートリッジ回収シミュレータを実現することができるものであればどのような技術を用いてもよく、例えば、「JavaScript」、「Javaアプレット」などの技術を用いてもよい。
【0028】
次に、図2を用いて、図1に示したウェブサーバ101およびクライアント端末102のハードウェア構成について説明する。
【0029】
図2は、ウェブサーバ101およびクライアント端末102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0030】
図2に示すように、ウェブサーバ101およびクライアント端末102は、システムバス204を介してCPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)203、ROM(Read Only Memory)202、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/Fコントローラ208等が接続された構成を採る。
【0031】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0032】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、各サーバあるいは各PCが実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。また、本発明を実施するために必要な情報が記憶されている。なお外部メモリはデータベースであってもよい。
【0033】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードし、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
【0034】
また、入力コントローラ205は、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。
【0035】
ビデオコントローラ206は、ディスプレイ210等の表示器への表示を制御する。尚、表示器は液晶ディスプレイ等の表示器でもよい。これらは、必要に応じて管理者が使用する。
【0036】
メモリコントローラ207は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、あるいは、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)カードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0037】
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク(例えば、図1に示したLAN400)を介して外部機器と接続・通信し、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いた通信等が可能である。
【0038】
尚、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上に表示することが可能である。また、CPU201は、ディスプレイ210上のマウスカーソル(図示しない)等によるユーザ指示を可能とする。
【0039】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイルおよび各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明についても後述する。
【0040】
図3〜7は、クライアント端末102のウェブブラウザにおけるカートリッジ回収シミュレータの画面の遷移を示す図である。
【0041】
図3〜7を用いて、カートリッジ回収シミュレータの画面の流れを説明する。
【0042】
図3は、カートリッジ回収シミュレータのトップ画面である。
【0043】
クライアント端末のブラウザ画面30にスタートボタン301が配置されている。
【0044】
ユーザは、マウス等を操作して、スタートボタン301を押下し、次の画面へ遷移させる。
【0045】
図4は、カートリッジ回収シミュレータのカートリッジ本数を入力する画面である。
【0046】
ブラウザ画面30には、トナーカートリッジの回収本数を入力する領域410とインクカートリッジの回収本数を入力する領域420とが表示される(入力領域)。
【0047】
ユーザは、マウス操作等により、任意の月あたりの回収本数を入力する。この回収本数は、ユーザが今後回収される見込みの数を予想して入力したり、年末にその年のCO2削減効果を知るためにその年の実績値を入力したり、その用途は様々である。
【0048】
トナーカートリッジの場合は、411に任意の月を、412に回収本数を入力する。また、インクカートリッジの場合は、421に任意の月を、422に回収本数を入力する。
【0049】
例として、トナーカートリッジは、1か月あたり20本、インクカートリッジは、2か月あたり5本と入力したものとして以下説明をする。
【0050】
入力後、ユーザは、「次へ」ボタン430を押下し、次の画面へ遷移させる。
【0051】
図5および6は、カートリッジ回収シミュレータのカートリッジの回収する期間を入力する画面である。
【0052】
最初に図5のブラウザ画面30に示す通り、「1年間で計算する」を選択する領域501と「期間を入力する」を選択する領域502とが表示される(選択入力領域)。また、「シミュレーション結果を見る」ボタン503も表示されるが、期間が入力されるまでグレイアウト状態で選択できない状態になっている。これは、期間の選択が行われないとシミュレーションを行えないからである。なお、前の画面に戻る場合のために「戻る」ボタン504が用意されている。
【0053】
ユーザは、マウス操作等により、「1年間で計算する」か「期間を入力する」を選択する。このように「1年間で計算する」または「期間を入力する」を選択可能に表示するのは、利用者の目的に応じた期間の選択を容易にするためである。つまり、利用者が企業の場合、その企業がCO2排出量の削減効果を算出する目的は、過去に回収した消耗品によりCO2排出量の削減にどのくらい貢献したかを知りたいか、もしくは、これから回収される消耗品によりCO2排出量の削減効果がどのくらい期待されるかを知りたいかのどちらかであることから、回収期間の選択を容易にするためである。
【0054】
「1年間で計算する」を選択した場合は、「シミュレーション結果を見る」ボタン503が選択可能になるため、ユーザは、「シミュレーション結果を見る」ボタン503を押下し、次の画面へ遷移させる。
【0055】
一方、「期間を入力する」を選択した場合は、図6に示すように任意の期間を入力する領域601が表示される。ユーザは、任意を入力した後、「シミュレーション結果を見る」ボタン503を押下し、次の画面へ遷移させる。
【0056】
例として、期間は6か月と入力したものとして以下説明する。
【0057】
図7は、カートリッジ回収シミュレータの診断結果を表示する画面である。
【0058】
ブラウザ画面30には、3つの診断結果が表示される。
【0059】
一つ目が、CO2の削減効果701である。ここには、任意の月あたりのトナーカートリッジおよびインクカートリッジの回収本数と回収期間とから算出されるCO2の削減効果の値がkg単位で表示される。この例では、6か月で374kgの削減効果があることを示している。
【0060】
なお、701には、「10年12月か月のCO2削減効果」と表示されているが、意味は、2010年の12か月での削減効果の値を示している。これは、ユーザの利用方法が年単位で削減効果の値を知ることを目的とすることが多いことを考慮したものであって、これに限られるものではない。
【0061】
二つ目が、CO2の容積をペットボトルに換算した値702である。この値は、得られたCO2の削減効果を用いて算出されるものである。この例では、374、000本分に相当することを示している。
【0062】
三つ目が、A4用紙の製造時に発生するCO2に換算した値703である。この値は、得られたCO2の削減効果を用いて算出されるものである。この例では、85、178枚分に相当することを示している。
【0063】
また、ユーザは、この画面において、シミュレーションの条件を変更することができる。
【0064】
本数入力704において、トナーカートリッジおよびインクカートリッジの任意の月あたりの回収本数を再入力することができる。
【0065】
また、期間入力705において、任意の期間を再入力することができる。この画面で回収期間の再入力ができることで、例えば、ユーザが、最初に過去の実績を算出するために、図6に示す画面で任意の回収期間を入力して結果を把握した後、この画面で、今年1年の予測値を知るために「1年」と入力して再計算すれば、簡単に予測結果を知ることができる。
【0066】
シミュレーションの条件を再入力した後、ユーザは、「条件を変更する」ボタン706を押下することで、再計算結果が、701〜703に表示される。
【0067】
以上、カートリッジ回収シミュレータの画面の流れを説明した。
【0068】
次に、カートリッジ回収シミュレータの処理の流れを説明する。
【0069】
図8および9は、カートリッジ回収シミュレータの処理の流れを示すフローチャートである。
【0070】
ここでは、ユーザがクライアント端末を操作してウェブサーバへアクセスして図3に示す画面がウェブブラウザに表示されているものとする。
【0071】
ステップS801において、クライアント端末は、ウェブサーバに対してアクセス要求を行う。具体的には、ユーザにより図3に示すスタートボタン301が押下されることで、クライアント端末は、ウェブサーバに対して、カートリッジ回収シミュレータのウェブサイトへのアクセス要求を行う。
【0072】
ステップS802において、ウェブサーバは、要求を受け付ける。
【0073】
ステップS803において、ウェブサーバは、カートリッジ回収シミュレータのウェブサイトの画面制御情報を、クライアント端末へ送信する。
【0074】
なお、画面制御情報には、HTML等の画面情報、クライアント端末のウェブブラウザ上でカートリッジ回収シミュレータを実行するためのFLASHにより生成されたコンテンツ、CO2削減効果を算出するために必要な計算式や係数情報が含まれるものとする。この画像制御情報は、ウェブサーバの管理者により予め準備されるものであり、ウェブサーバにおいて記憶・管理されている。
【0075】
計算式は次のとおりであり、係数情報は図10に示すとおりである。
・計算式
{トナーカートリッジ1本あたりのCO2削減量(kg)×1日あたりの回収本数×回収日数}+{インクカートリッジ1本あたりのCO2削減量(kg)×1日あたりの回収本数×回収日数}
・係数情報(図10は、CO2削減効果を算出するために必要な係数情報を示す表である。)
この例では、『1月の日数(日)』1001は、「30」、『トナーカートリッジ1本回収時のCO2削減効果(kg)』1002は、「2.867」、『インクカートリッジ1本回収時のCO2削減効果(kg)』1003は、「2.000」、『ペットボトル1本当たりのCO2容量(g)』1004は、「1.000」、『用紙1枚製造時のCO2排出量(g)』は、「4.3908」と係数が定義されている。
【0076】
ステップS804において、クライアント端末は、画像制御情報を受信する。
【0077】
ステップS805において、クライアント端末は、画面制御情報を用いて、ウェブブラウザに最初の入力画面を表示する。ここで、図4に示す回数本数を入力する画面が表示される。本実施の形態では、プラグインとして動作する「Flash Player」により実行される。
【0078】
ユーザは、トナーカートリッジとインクカートリッジのそれぞれに任意の月あたりの回収本数の入力を行い、「次へ」ボタン403を押下する。
【0079】
ステップS806において、クライアント端末は、次へボタンが押下されたかを判断する。Yesの場合、ステップS807へ進み、Noの場合、S806へ戻る。
【0080】
ステップS807において、クライアント端末は、回収する期間を入力する画面を表示する。ここで、図5および6に示す画面が表示される。
【0081】
ユーザは、所定の期間の入力を行い、「シミュレーション結果を見る」ボタン503(実行ボタン)を押下する。
【0082】
ステップS808において、クライアント端末は、実行ボタンが押下されたかを判断する。Yesの場合、ステップS809へ進み、Noの場合、S808へ戻る。
【0083】
ステップS809において、クライアント端末は、CO2削減効果の算出を行う。この算出方法については、図9を用いて詳細に説明する。
【0084】
図9は、CO2の削減効果の算出を行う処理の流れを示すフローチャートである。
【0085】
ステップS901において、クライアント端末は、既に取得している係数情報を参照する。この係数情報は、ステップS804において受信した画像制御情報に含まれるものであり、図10に示すものである。
【0086】
ステップS902において、クライアント端末は、「入力された所定期間あたりのトナーカートリッジ・インクカートリッジのそれぞれの回収本数」と「入力された回収日数」と「トナーカートリッジ・インクカートリッジそれぞれのCO2排出量算出係数」とを用いてCO2削減効果(kg)を算出する。
【0087】
ここでは、トナーカートリッジが、1か月あたり20本、インクカートリッジが、2か月あたり5本と入力され、回収日数が6か月と入力された場合の例を示す。また、トナーカートリッジのCO2排出量算出係数は、2.867(kg)であり、インクカートリッジのCO2排出量算出係数は、2.000(kg)である。
【0088】
計算式を示す。
{2.867(kg)×[20(本)/30(日)]×180(日)}+{2.000(kg)×[5(本)/60(日)]×180(日)}=344(kg)+30(kg)=374(kg)
したがって、ここでは、CO2削減効果(kg)は、374(kg)と算出されることとなる。
【0089】
次に、ステップS903において、クライアント端末は、CO2削減効果(kg)を用いてCO2の容積をペットボトルの本数に換算する。ここで、ペットボトル1本当たりのCO2容量係数は、1.0000(g/本)である。
【0090】
計算式を示す。
374(kg)/1(g/本)=374、000(本)
したがって、ここでは、CO2の容積をペットボトルの本数に換算した結果は、374、000(本)と算出されることとなる。
【0091】
次に、ステップS904において、クライアント端末は、CO2削減効果(kg)を用いてA4用紙の製造時に発生するCO2排出量に換算する。ここで、用紙1枚製造時のCO2排出量係数は、4.3908(g/枚)である。
【0092】
計算式を示す。
374(kg)/4.3908(g/枚)=85、178(枚)
したがって、ここでは、A4用紙の製造時に発生するCO2排出量に換算した結果は、85、178(枚)と算出されることとなる。
【0093】
以上、図9を用いて、CO2の削減効果の算出を行う処理の流れを説明した。
【0094】
図8に戻り説明を続ける。
【0095】
ステップ810において、クライアント端末は、算出結果を示す画面を表示する。ここでは、図7に示すような画面で算出結果が表示される。
【0096】
ユーザは、シミュレーションの条件を変更する場合、本数入力704か期間入力705に変更値を入力して「条件を変更する」ボタン706を押下する。
【0097】
ステップS811において、クライアント端末は、条件再入力がされたかを判断する。Yesの場合、ステップS809へ戻り、Noの場合、処理を終了する。
【0098】
以上説明したとおり、本実施の形態によれば、利用者の目的に応じた期間におけるカートリッジ回収によるCO2排出量の削減効果を示す値を簡易に算出可能となり、さらに算出結果を確認可能に表示することが可能となる。
【0099】
つまり、ユーザは、任意の月あたりに回収するトナーカートリッジと任意の月あたりに回収するインクカートリッジとの本数と、回収期間を入力するだけで、削減効果を知ることができるようになる。
【0100】
次に、第二の実施形態について説明を行う。
【0101】
第二の実施形態は、トナーカートリッジとインクカートリッジそれぞれについて、型番毎に任意の月あたりの回収本数の入力を可能とするものである。
【0102】
図11〜13を用いて、第二の実施形態のカートリッジ回収シミュレータの画面の流れを説明する。
【0103】
図11は、第二の実施形態のカートリッジ回収シミュレータのトナーカートリッジ本数を入力する画面である。
【0104】
ブラウザ画面30には、トナーカートリッジの回収本数を入力する領域1101が表示される。
【0105】
第二の実施形態では、型番の入力が可能となる(1102)。また、別の型番を入力したい場合、ユーザは、「他のトナーカートリッジへ」ボタン1103を押下することで、複数のトナーカートリッジの入力が可能となる。すべてのトナーカートリッジの入力が完了後に、ユーザは、「インクカートリッジへ」ボタン1104を押下することで、次のインクカートリッジ本数を入力する画面へ遷移させる。
【0106】
図12は、第二の実施形態のカートリッジ回収シミュレータのインクカートリッジ本数を入力する画面である。
【0107】
ブラウザ画面30には、インクカートリッジの回収本数を入力する領域1201が表示される。
【0108】
第二の実施形態では、型番の入力が可能となる(1202)。また、別の型番を入力したい場合、ユーザは、「他のインクカートリッジへ」ボタン1203を押下することで、複数のインクカートリッジの入力が可能となる。すべてのインクカートリッジの入力が完了後に、ユーザは、「次へ」ボタン1204を押下することで、次の診断結果を表示する画面へ遷移させる。
【0109】
図13は、第二の実施形態のカートリッジ回収シミュレータの診断結果を表示する画面である。
【0110】
ブラウザ画面30には、3つの診断結果が表示される。
【0111】
一つ目が、CO2の削減効果701である。ここには、任意の月あたりのトナーカートリッジおよびインクカートリッジの回収本数と回収期間とから算出されるCO2の削減効果の値がkg単位で表示される。この例では、6か月で547kgの削減効果があることを示している。
【0112】
二つ目が、CO2の容積をペットボトルに換算した値702である。この値は、得られたCO2の削減効果を用いて算出されるものである。この例では、547、000本分に相当することを示している。
【0113】
三つ目が、A4用紙の製造時に発生するCO2に換算した値703である。この値は、得られたCO2の削減効果を用いて算出されるものである。この例では、124、579枚分に相当することを示している。
【0114】
また、ユーザは、この画面において、シミュレーションの条件を変更することができる。
【0115】
本数入力704において、トナーカートリッジおよびインクカートリッジの任意の月あたりの回収本数を再入力することができる。
【0116】
図13に示す例では、トナーカートリッジは、2つの型番が入力されており(131、132)、それぞれの数値を再入力することができる。また、追加のトナーカートリッジを選択したい場合は、「トナーカートリッジ追加」ボタン133を押下することで、不図示の選択画面が表示され追加入力することができる。
【0117】
また、期間入力705において、任意の期間を再入力することができる。
【0118】
図13に示す例では、インクカートリッジは、1つの型番が入力されており(134)、数値の再入力をすることができる。また、追加のインクカートリッジを選択したい場合は、「インクカートリッジ追加」ボタン135を押下することで、不図示の選択画面が表示され追加入力することができる。
【0119】
シミュレーションの条件を再入力した後、ユーザは、「条件を変更する」ボタン706を押下することで、再計算結果が、701〜703に表示される。
【0120】
以上、第二の実施形態のカートリッジ回収シミュレータの画面の流れを説明した。
【0121】
次に、第二の実施形態のカートリッジ回収シミュレータの処理の流れを説明する。
【0122】
全体の流れは、図8に示すフローチャートと同じであるため説明を省略する。ただし、第二の実施形態におけるCO2削減効果を算出するために必要な係数情報は、図15に示すとおりであるが、ステップS804において、受信する画像制御情報に含まれるCO2削減効果を算出するために必要な係数情報には、カートリッジ1本回収時のCO2削減効果(kg)係数(1501〜1506)は、含まれないものとする。これは、どの型番の係数を用いるのか、この時点では不明であることから不要なデータ送信を防止するためである。ウェブサーバは、クライアント端末から、必要な係数情報の要求がされた際、に図15に示す係数情報から必要な係数情報を送信することとなる。
【0123】
次に、図14を用いて、図8に示すステップ809における第二の実施形態のCO2の削減効果の算出を行う処理の流れを説明する。
【0124】
図14は、CO2の削減効果の算出を行う処理の流れを示すフローチャートである。
【0125】
ステップS1401において、クライアント端末は、既に取得している係数情報を参照する。第二の実施形態において、この係数情報は、ステップS804において受信した画像制御情報には含まれないものであるため、最初は何も持っていないこととなる。一方、再計算をする場合に、後述するステップS1406において、既に一度取得している係数情報をクライアント端末で記憶している場合は、その係数情報を参照することとなる。
【0126】
ステップS1402において、クライアント端末は、今回対象となるカートリッジの係数情報を持っているか判断する。Yesの場合、ステップS1407へ進み、Noの場合、ステップS1403へ進む。
【0127】
ステップS1403において、クライアント端末は、未取得の対象となるカートリッジの係数情報を要求する。例えば、「CRG−001」、「CRG−003」、「Cyan−01」と型番を特定する情報により係数情報の要求を行う。
【0128】
ステップS1404において、ウェブサーバは、要求を受け付ける。
【0129】
ステップS1405において、ウェブサーバは、要求されたカートリッジの係数情報を送信する。ウェブサーバが管理している図15に示す係数情報から要求がなされたカートリッジの係数情報を抽出して送信する。例えば、「CRG−001」、「CRG−003」、「Cyan−01」の係数情報が要求された場合、それぞれに対応して係数情報「2.867」、「2.121」、「1.900」を送信する。
【0130】
ステップS1406において、クライアント端末は、係数情報を受信する。
【0131】
ステップS1407において、クライアント端末は、「入力された所定期間あたりのトナーカートリッジ・インクカートリッジのそれぞれの回収本数」と「入力された回収日数」と「トナーカートリッジ・インクカートリッジそれぞれのCO2排出量算出係数」とを用いてCO2削減効果(kg)を算出する。
【0132】
ここでは、トナーカートリッジ「CRG−001」が、1か月あたり20本、トナーカートリッジ「CRG−003」が、1か月あたり10本、インクカートリッジ「Cyan−01」が、3か月あたり20本と入力され、回収日数が6か月と入力された場合の例を示す。
【0133】
計算式を示す。
{2.867(kg)×[20(本)/30(日)]×180(日)}+{2.121(kg)×[10(本)/30(日)]×180(日)}+{1.900(kg)×[20(本)/90(日)]×180(日)}=344(kg)+127(kg)+76(kg)=547(kg)
したがって、ここでは、CO2削減効果(kg)は、547(kg)と算出されることとなる。
【0134】
次に、ステップS1408において、クライアント端末は、CO2削減効果(kg)を用いてCO2の容積をペットボトルの本数に換算する。ここで、ペットボトル1本当たりのCO2容量係数は、1.0000(g/本)である。
【0135】
計算式を示す。
547(kg)/1(g/本)=547、000(本)
したがって、ここでは、CO2の容積をペットボトルの本数に換算した結果は、547、000(本)と算出されることとなる。
【0136】
次に、ステップS1409において、クライアント端末は、CO2削減効果(kg)を用いてA4用紙の製造時に発生するCO2排出量に換算する。ここで、用紙1枚製造時のCO2排出量係数は、4.3908(g/枚)である。
【0137】
計算式を示す。
547(kg)/4.3908(g/枚)=124、579(枚)
したがって、ここでは、A4用紙の製造時に発生するCO2排出量に換算した結果は、124、579(枚)と算出されることとなる。
【0138】
以上、図14を用いて、第二の実施形態のCO2の削減効果の算出を行う処理の流れを説明した。
【0139】
以上説明したとおり、第二の実施形態によれば、複数型番のカートリッジ回収によるCO2排出量の削減効果を示す値を簡易に算出可能となる。
【0140】
つまり、ユーザは、型番毎の任意の月あたりに回収するトナーカートリッジと型番毎の任意の月あたりに回収するインクカートリッジとの本数と、回収期間を入力するだけで、削減効果を知ることができるようになる。
【0141】
また、カートリッジの型番毎の係数情報はウェブサーバで一括して管理しておき、ウェブサーバは、クライアント端末から係数情報を要求された場合に、必要な係数情報だけ送るので、ネットワーク負担の軽減につながると共に、クライアント端末の保存領域の軽減にもつながる。
【0142】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0143】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0144】
また、本発明におけるプログラムは、図3〜15の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図3〜15の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図3〜15の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0145】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0146】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0147】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0148】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0149】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0150】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0151】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【符号の説明】
【0152】
101 ウェブサーバ
102 クライアント端末
103 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置とサーバとが通信可能な情報処理システムであって、
前記サーバは、
前記情報処理装置から、カートリッジ回収による温室効果ガスの削減効果を示す結果を算出可能なプログラムを含む画像制御情報の要求を受け付ける第一の受付手段と、
前記第一の受付手段により受け付けた要求に応じて、前記画像制御情報を前記情報処理装置に送信する第一の送信手段と
を備え、
前記情報処理装置は、
前記サーバに対して前記画像制御情報を要求する第一の要求手段と、
前記第一の送信手段により送信された前記画像制御情報を受信する第一の受信手段と、
前記第一の受信手段により受信された前記画像制御情報を用いて、任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数をユーザに入力させるための入力領域を含む第一の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第一の表示手段と、
前記第一の受信手段により受信された前記画像制御情報を用いて、前記カートリッジの回収期間として予め定められた回収期間の選択および任意の回収期間の入力のいずれかを、ユーザが選択または入力が可能な選択入力領域を含む第二の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第二の表示手段と、
前記第一の表示手段により表示された第一の画面を介して入力された任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数を受け付け、さらに前記第二の表示手段により表示された第二の画面を介してユーザにより予め定められた回収期間が選択された場合には、当該予め定められた回収期間を、一方、ユーザにより任意の回収期間が入力された場合には、当該入力された回収期間を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けた任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数と、前記回収期間と、当該カートリッジに対応する前記サーバから取得した係数情報とを用いて、前記プログラムを実行することで、温室効果ガスの削減効果を示す結果を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された結果を含む第三の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第三の表示手段と
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記第二の表示手段は、ユーザにより任意の回収期間が入力される際に、当該任意の回収期間をユーザに入力させるための入力領域をさらに含む第二の画面をウェブブラウザに表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第三の表示手段は、前記第三の画面に、任意の回収期間をユーザに入力させるための入力領域を含めてウェブブラウザに表示することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記サーバは、
前記情報処理装置から、特定のカートリッジの種類に対応する前記係数情報の要求を受け付ける第二の受付手段と、
前記第二の受付手段により受け付けた要求に応じて、前記特定のカートリッジの種類に対応する前記係数情報を前記情報処理装置に送信する第二の送信手段と
を備え、
前記情報処理装置は、
前記サーバから受信した前記特定のカートリッジの種類に対応する前記係数情報を記憶する記憶手段と、
ユーザにより入力された前記特定のカートリッジの種類に対応する前記係数情報が、前記記憶手段により記憶されているかを判断する判断手段と、
前記判断手段による判断の結果、前記係数情報が記憶されていないと判断された場合、前記サーバに対して前記特定のカートリッジの種類に対応する前記係数情報を要求する第二の要求手段と、
前記第二の送信手段により送信された前記特定のカートリッジの種類に対応する前記係数情報を受信する第二の受信手段と
を備え、
前記算出手段は、前記受付手段により受け付けた任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数と、前記回収期間と、前記第二の受信手段により受信した前記特定のカートリッジの種類に対応する前記係数情報とを用いて、前記プログラムを実行することで、温室効果ガスの削減効果を示す結果を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
情報処理装置とサーバとが通信可能な情報処理システムにおける情報処理方法であって、
前記サーバは、
前記情報処理装置から、カートリッジ回収による温室効果ガスの削減効果を示す結果を算出可能なプログラムを含む画像制御情報の要求を受け付ける第一の受付ステップと、
前記第一の受付ステップにより受け付けた要求に応じて、前記画像制御情報を前記情報処理装置に送信する第一の送信ステップと
を含み、
前記情報処理装置は、
前記サーバに対して前記画像制御情報を要求する第一の要求ステップと、
前記第一の送信ステップにより送信された前記画像制御情報を受信する第一の受信ステップと、
前記第一の受信ステップにより受信された前記画像制御情報を用いて、任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数をユーザに入力させるための入力領域を含む第一の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第一の表示ステップと、
前記第一の受信ステップにより受信された前記画像制御情報を用いて、前記カートリッジの回収期間として予め定められた回収期間の選択および任意の回収期間の入力のいずれかを、ユーザが選択または入力が可能な選択入力領域を含む第二の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第二の表示ステップと、
前記第一の表示ステップにより表示された第一の画面を介して入力された任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数を受け付け、さらに前記第二の表示ステップにより表示された第二の画面を介してユーザにより予め定められた回収期間が選択された場合には、当該予め定められた回収期間を、一方、ユーザにより任意の回収期間が入力された場合には、当該入力された回収期間を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにより受け付けた任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数と、前記回収期間と、当該カートリッジに対応する前記サーバから取得した係数情報とを用いて、前記プログラムを実行することで、温室効果ガスの削減効果を示す結果を算出する算出ステップと、
前記算出ステップにより算出された結果を含む第三の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第三の表示ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
情報処理装置とサーバとが通信可能な情報処理システムにおいて実行可能なプログラムであって、
前記サーバを、
前記情報処理装置から、カートリッジ回収による温室効果ガスの削減効果を示す結果を算出可能なプログラムを含む画像制御情報の要求を受け付ける第一の受付手段、
前記第一の受付手段により受け付けた要求に応じて、前記画像制御情報を前記情報処理装置に送信する第一の送信手段
として機能させ、
前記情報処理装置を、
前記サーバに対して前記画像制御情報を要求する第一の要求手段、
前記第一の送信手段により送信された前記画像制御情報を受信する第一の受信手段、
前記第一の受信手段により受信された前記画像制御情報を用いて、任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数をユーザに入力させるための入力領域を含む第一の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第一の表示手段と、
前記第一の受信手段により受信された前記画像制御情報を用いて、前記カートリッジの回収期間として予め定められた回収期間の選択および任意の回収期間の入力のいずれかを、ユーザが選択または入力が可能な選択入力領域を含む第二の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第二の表示手段、
前記第一の表示手段により表示された第一の画面を介して入力された任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数を受け付け、さらに前記第二の表示手段により表示された第二の画面を介してユーザにより予め定められた回収期間が選択された場合には、当該予め定められた回収期間を、一方、ユーザにより任意の回収期間が入力された場合には、当該入力された回収期間を受け付ける受付手段、
前記受付手段により受け付けた任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数と、前記回収期間と、当該カートリッジに対応する前記サーバから取得した係数情報とを用いて、前記プログラムを実行することで、温室効果ガスの削減効果を示す結果を算出する算出手段、
前記算出手段により算出された結果を含む第三の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第三の表示手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶した記録媒体。
【請求項8】
サーバと通信可能な情報処理装置であって、
前記サーバに対してカートリッジ回収による温室効果ガスの削減効果を示す結果を算出可能なプログラムを含む画像制御情報を要求する第一の要求手段と、
前記第一の要求手段に応じて前記サーバから送信された前記画像制御情報を受信する第一の受信手段と、
前記第一の受信手段により受信された前記画像制御情報を用いて、任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数をユーザに入力させるための入力領域を含む第一の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第一の表示手段と、
前記第一の受信手段により受信された前記画像制御情報を用いて、前記カートリッジの回収期間として予め定められた回収期間の選択および任意の回収期間の入力のいずれかを、ユーザが選択または入力が可能な選択入力領域を含む第二の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第二の表示手段と、
前記第一の表示手段により表示された第一の画面を介して入力された任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数を受け付け、さらに前記第二の表示手段により表示された第二の画面を介してユーザにより予め定められた回収期間が選択された場合には、当該予め定められた回収期間を、一方、ユーザにより任意の回収期間が入力された場合には、当該入力された回収期間を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けた任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数と、前記回収期間と、当該カートリッジに対応する前記サーバから取得した係数情報とを用いて、前記プログラムを実行することで、温室効果ガスの削減効果を示す結果を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された結果を含む第三の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第三の表示手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
サーバと通信可能な情報処理装置における情報処理方法であって、
前記サーバに対してカートリッジ回収による温室効果ガスの削減効果を示す結果を算出可能なプログラムを含む画像制御情報を要求する第一の要求ステップと、
前記第一の要求ステップに応じて前記サーバから送信された前記画像制御情報を受信する第一の受信ステップと、
前記第一の受信ステップにより受信された前記画像制御情報を用いて、任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数をユーザに入力させるための入力領域を含む第一の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第一の表示ステップと、
前記第一の受信ステップにより受信された前記画像制御情報を用いて、前記カートリッジの回収期間として予め定められた回収期間の選択および任意の回収期間の入力のいずれかを、ユーザが選択または入力が可能な選択入力領域を含む第二の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第二の表示ステップと、
前記第一の表示ステップにより表示された第一の画面を介して入力された任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数を受け付け、さらに前記第二の表示ステップにより表示された第二の画面を介してユーザにより予め定められた回収期間が選択された場合には、当該予め定められた回収期間を、一方、ユーザにより任意の回収期間が入力された場合には、当該入力された回収期間を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにより受け付けた任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数と、前記回収期間と、当該カートリッジに対応する前記サーバから取得した係数情報とを用いて、前記プログラムを実行することで、温室効果ガスの削減効果を示す結果を算出する算出ステップと、
前記算出ステップにより算出された結果を含む第三の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第三の表示ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
サーバと通信可能な情報処理装置において実行可能なプログラムであって、
前記サーバに対してカートリッジ回収による温室効果ガスの削減効果を示す結果を算出可能なプログラムを含む画像制御情報を要求する第一の要求手段、
前記第一の要求手段に応じて前記サーバから送信された前記画像制御情報を受信する第一の受信手段、
前記第一の受信手段により受信された前記画像制御情報を用いて、任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数をユーザに入力させるための入力領域を含む第一の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第一の表示手段、
前記第一の受信手段により受信された前記画像制御情報を用いて、前記カートリッジの回収期間として予め定められた回収期間の選択および任意の回収期間の入力のいずれかを、ユーザが選択または入力が可能な選択入力領域を含む第二の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第二の表示手段、
前記第一の表示手段により表示された第一の画面を介して入力された任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数を受け付け、さらに前記第二の表示手段により表示された第二の画面を介してユーザにより予め定められた回収期間が選択された場合には、当該予め定められた回収期間を、一方、ユーザにより任意の回収期間が入力された場合には、当該入力された回収期間を受け付ける受付手段、
前記受付手段により受け付けた任意の月あたりに回収されるカートリッジの本数と、前記回収期間と、当該カートリッジに対応する前記サーバから取得した係数情報とを用いて、前記プログラムを実行することで、温室効果ガスの削減効果を示す結果を算出する算出手段、
前記算出手段により算出された結果を含む第三の画面をウェブブラウザに表示する制御を行う第三の表示手段
として前記情報処理装置を機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶した記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2011−198345(P2011−198345A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−223427(P2010−223427)
【出願日】平成22年10月1日(2010.10.1)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JavaScript
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】