情報処理システム、情報処理装置、サーバ装置、及び情報処理方法
【課題】ユーザが外部の端末装置から特段の設定や制御の指示を行うことなく、情報処理装置に対して所定の設定や制御を行うことができる情報処理システムを提供する。
【解決手段】
情報処理装置1は、情報処理装置1のニックネームを示すニックネーム情報を受信するニックネーム情報受信部11と、ニックネーム情報と、情報処理装置1の制御に関する情報である制御情報を取得するための情報であるアクセス情報とを対応付ける情報である対応情報を記憶している対応情報サーバ装置5にアクセスし、ニックネーム情報に対応するアクセス情報を取得するアクセス情報取得部12と、取得されたアクセス情報を用いて、制御情報サーバ装置6から制御情報を取得する制御情報取得部13と、制御情報取得部13が取得した制御情報に基づいて、情報処理装置1における制御を行う制御部14と、を備える。
【解決手段】
情報処理装置1は、情報処理装置1のニックネームを示すニックネーム情報を受信するニックネーム情報受信部11と、ニックネーム情報と、情報処理装置1の制御に関する情報である制御情報を取得するための情報であるアクセス情報とを対応付ける情報である対応情報を記憶している対応情報サーバ装置5にアクセスし、ニックネーム情報に対応するアクセス情報を取得するアクセス情報取得部12と、取得されたアクセス情報を用いて、制御情報サーバ装置6から制御情報を取得する制御情報取得部13と、制御情報取得部13が取得した制御情報に基づいて、情報処理装置1における制御を行う制御部14と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置とサーバ装置とが通信を行う情報処理システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報処理装置とサーバ装置とが通信を行う情報処理システムにおいて、例えば、家庭内のコンピュータやエアコン、調理機器などの情報処理装置に、携帯電話等の外部の端末装置からアクセスする技術に関連した開発がなされている(例えば、特許文献1、2参照)。
ユーザは、携帯電話等から家庭内の情報処理装置にアクセスし、その家庭内の情報処理装置を遠隔操作することができる。
【特許文献1】国際公開第2003/012402号パンフレット(第1頁、第1図等)
【特許文献2】国際公開第2004/030292号パンフレット(第1頁、第1図等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ユーザが携帯電話等から家庭内の情報処理装置を遠隔操作して、ユーザの好みに合うように情報処理装置の設定や制御を行う場合には、ユーザ自身が携帯電話等から情報処理装置に対して、設定や制御の情報を送信する必要があった。例えば、家庭内の冷蔵庫にどのような食品等が入っているのかを、外部の携帯電話から冷蔵庫にアクセスして参照できる場合に、アクセスするユーザごとに食品等への興味が異なる場合がある。夕食のための買い物をしているユーザであれば、夕食のための食材が冷蔵庫に入っているかどうかに興味があるかもしれない。一方、仕事帰りのユーザであれば、帰宅してから飲むためのビールが冷えているかどうかに興味があるかもしれない。そのような場合に、ユーザ自身が携帯電話から冷蔵庫に指示を出すことにより、例えば、ビールが冷えているかどうかだけを携帯電話に送信させるようにすることは、煩雑な作業をユーザに強いることとなる。一方、どのような場合にも、冷蔵庫の中に入っているすべての食品等のリストを携帯電話に表示することは、ユーザフレンドリーでない。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、ユーザが外部の端末装置から特段の設定や制御の指示を行うことなく、家庭内等の情報処理装置に対して設定や制御を行うことができる情報処理システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明による情報処理システムは、サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムであって、前記サーバ装置は、前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を含む情報であり、当該ニックネーム情報の前記情報処理装置への送信を要求する情報である要求情報を受信する要求情報受信部と、前記要求情報受信部が要求情報を受信した場合に、前記ニックネーム情報を前記情報処理装置に送信するニックネーム情報送信部と、を備え、前記情報処理装置は、前記ニックネーム情報を受信するニックネーム情報受信部と、前記ニックネーム情報と、当該ニックネーム情報に対応する、前記情報処理装置の制御に関する情報である制御情報を取得するための情報であるアクセス情報とを対応付ける情報である対応情報にアクセスし、前記ニックネーム情報受信部が受信したニックネーム情報に対応するアクセス情報を取得するアクセス情報取得部と、前記アクセス情報取得部が取得したアクセス情報を用いて、前記制御情報を取得する制御情報取得部と、前記制御情報取得部が取得した制御情報に基づいて、
前記情報処理装置における制御を行う制御部と、を備えた、ものである。
【0006】
このような構成により、情報処理装置において、サーバ装置から送信されたニックネーム情報に対応する制御が行われることになる。したがって、例えば、ユーザが、所定のニックネーム情報を情報処理装置に送信することをサーバ装置に指示することのみによって、情報処理装置において、ユーザ所望の制御が行われうるようにすることができうる。
【発明の効果】
【0007】
本発明による情報処理システムによれば、ユーザが外部の端末装置からアクセスする情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を用いることにより、そのニックネーム情報に対応した制御が情報処理装置において行われる。したがって、ユーザ自らが特段の設定や制御を行うことなく、情報処理装置に対して何らかの設定や制御を容易に行うことができうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1による情報処理システムについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態による情報処理システムの構成を示す図である。図1において、本実施の形態による情報処理システムは、情報処理装置1と、通信処理装置2と、端末装置3と、サーバ装置4と、対応情報サーバ装置5と、制御情報サーバ装置6とを備える。なお、通信処理装置2と、端末装置3と、サーバ装置4と、対応情報サーバ装置5と、制御情報サーバ装置6とは、有線または無線の通信回線100で接続されている。通信回線100は、例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話網などである。この通信回線100は、複数の回線から構成されてもよい。例えば、端末装置3とサーバ装置4とは、公衆電話網で接続されており、通信処理装置2と、サーバ装置4と、対応情報サーバ装置5と、制御情報サーバ装置6とは、インターネットで接続されていてもよい。また、図1において、説明の便宜上、通信処理装置2に1個の情報処理装置1のみが接続されている場合について説明するが、通信処理装置2に2個以上の情報処理装置が接続されていてもよい。
【0009】
情報処理装置1は、ニックネーム情報受信部11と、アクセス情報取得部12と、制御情報取得部13と、制御部14とを備える。情報処理装置1は、例えば、コンピュータ、電子レンジ、電話機、プリンタ、ファクシミリ装置、冷蔵庫、洗濯機、空調装置、テレビ、映像録画装置、セットトップボックス等である。
【0010】
ニックネーム情報受信部11は、サーバ装置4から通信処理装置2を介して送信されたニックネーム情報を受信する。ここで、ニックネーム情報とは、情報処理装置1のニックネームを示す情報であり、情報処理装置1と、その情報処理装置1の実行する制御処理とを示す情報となっている。ニックネーム情報は、例えば、「パパの冷蔵庫」や、「ママの洗濯機」などである。情報処理装置1には、1以上のニックネーム情報が対応している。ユーザは、ニックネーム情報を用いて端末装置3から情報処理装置1にアクセスすることにより、そのニックネーム情報によって示されるニックネームに対応した制御等が情報処理装置1においてなされることになる。詳細については後述する。なお、ニックネーム情報受信部11は、受信を行うための受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい(この場合には、ニックネーム情報受信部11と通信処理装置2との間に図示しない受信デバイスが存在することとなる)。また、ニックネーム情報受信部11は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0011】
アクセス情報取得部12は、対応情報にアクセスし、その対応情報を用いて、ニックネーム情報受信部11が受信したニックネーム情報に対応するアクセス情報を取得する。ここで、対応情報とは、ニックネーム情報と、アクセス情報とを対応付ける情報である。この対応情報は、本実施の形態で説明するように、情報処理装置1の外部で保持されていてもよく、あるいは、他の実施の形態で説明するように情報処理装置1で保持されていてもよい。アクセス情報とは、ニックネーム情報に対応する制御情報を取得するために用いられる情報である。アクセス情報は、例えば、制御情報の保持されている装置のアドレスを示す情報や、制御情報の保持されているアドレス(例えば、URLなど)を示す情報、制御情報の名称を示す情報などである。制御情報とは、情報処理装置1の制御に関する情報である。例えば、情報処理装置1が空調装置である場合には、制御情報によって、温度設定や運転時間、風量などの制御が行われる。「ニックネーム情報と、アクセス情報とを対応付ける」とは、ニックネーム情報からアクセス情報を取得できればよいという意味である。したがって、対応情報は、ニックネーム情報とアクセス情報とを含むレコードを有してもよく、ニックネーム情報とアクセス情報とをリンク付ける情報であってもよい。後者の例としては、対応情報が、ニックネーム情報と、アクセス情報の格納されているアドレスを示す情報とを含むレコードを有するものである場合がある。その場合には、ニックネーム情報に対応するアクセス情報を、そのアドレスを示す情報を用いて取得できる。本実施の形態では、前者の場合、すなわち対応情報がニックネーム情報とアクセス情報とを含むレコードを有する場合について説明する。なお、アクセス情報取得部12は、対応情報サーバ装置5にアクセスするための通信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、アクセス情報取得部12は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは通信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0012】
制御情報取得部13は、アクセス情報取得部12が取得したアクセス情報を用いて、ニックネーム情報受信部11が受信したニックネーム情報に対応する制御情報を取得する。制御情報取得部13が取得する制御情報は、本実施の形態で説明するように情報処理装置1の外部で保持されていてもよく、あるいは、他の実施の形態で説明するように情報処理装置1で保持されていてもよい。なお、制御情報取得部13は、制御情報サーバ装置6にアクセスするための通信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、制御情報取得部13は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは通信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0013】
制御部14は、制御情報取得部13が取得した制御情報に基づいて、情報処理装置1における制御を行う。この制御が行われることによって、情報処理装置1において、ニックネーム情報に対応した処理や設定が行われることになる。すなわち、異なる制御情報によって、情報処理装置1において異なる制御が行われることになる。例えば、上述のように情報処理装置1が空調装置である場合には、制御情報によって、温度設定や風量などの制御が行われる。ここで、制御情報取得部13が取得した制御情報は、制御部14が情報処理装置1の制御において用いる情報の全部であってもよく、一部であってもよい。後者の場合としては、制御情報取得部13が取得した制御情報によって、例えば、空調装置の温度や風量などのパラメータが示される場合などがある。すなわち、制御部14は、別途記憶されている制御プログラムを用いて情報処理装置1の制御を行い、その制御において、制御情報の示すパラメータを用いてもよい。
【0014】
なお、ニックネーム情報受信部11や、アクセス情報取得部12、制御情報取得部13は、物理的に同一の通信手段(通信デバイス)を用いてもよく、あるいは、それぞれが別々の通信手段を用いてもよい。
【0015】
通信処理装置2は、情報処理装置1と、サーバ装置4や対応情報サーバ装置5、制御情報サーバ装置6との間の通信に関する処理を行う。通信処理装置2は、プライベートアドレスとグローバルアドレスとの間で相互にアドレス変換を行うNAT(Network Address Translation)機能を有する装置であってもよく、パケットフィルタリングのファイアウォール(Firewall)の機能を有する装置であってもよく、あるいは、その両者を有する装置であってもよい。本実施の形態では、通信処理装置2がNAT機能を有する装置である場合について説明する。ここで、パケットフィルタリングとは、例えば、受信フィルタルールに基づいた受信パケットの選択を行うものである。受信フィルタルールには、例えば、そのポートからパケットを送信したアドレスからのみしかパケットを受信しないAddress Sensitiveフィルタ、そのポートからパケットを送信したポートからのみしかパケットを受信しないPort Sensitiveフィルタ、フィルタが存在しないNoフィルタがある。
【0016】
端末装置3は、要求情報をサーバ装置4に送信する。ここで、要求情報とは、ニックネーム情報を情報処理装置1に送信することを要求する情報である。要求情報は、その送信を要求するニックネーム情報を含む。なお、要求情報には要求(指示や命令)が含まれておらず、例えば、ニックネーム情報が要求情報に含まれることによって、サーバ装置4において要求情報であると判断されてもよい。端末装置3は、要求情報に含まれるニックネーム情報をユーザ等の入力によって受け付けるものとする。このニックネーム情報の受け付けには、ユーザがあらかじめ端末装置3において保持されている1以上のニックネーム情報から1つのニックネーム情報を選択することを含むものとする。端末装置3は、例えば、携帯電話や、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)などである。
【0017】
サーバ装置4は、要求情報受信部41と、ニックネーム情報送信部42とを備える。
要求情報受信部41は、端末装置3から送信された要求情報を受信する。なお、要求情報受信部41は、受信を行うための受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい(この場合には、要求情報受信部41と通信回線100との間に図示しない受信デバイスが存在することとなる)。また、要求情報受信部41は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0018】
ニックネーム情報送信部42は、要求情報受信部41が要求情報を受信した場合に、ニックネーム情報を情報処理装置1に送信する。ニックネーム情報送信部42が送信するニックネーム情報は、要求情報に含まれていたものである。ここで、「ニックネーム情報を情報処理装置1に送信する」ことには、ニックネーム情報の送信先を通信処理装置2のWAN側のアドレスにする場合を含むものとする。通信処理装置2がNAT機能を有する場合には、ニックネーム情報の送信先として情報処理装置1のアドレスを指定することはできないが、通信処理装置2のアドレスを指定することによって、通信処理装置2においてアドレス変換が行われ、情報処理装置1に送信されることになるからである。なお、ニックネーム情報送信部42は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい(この場合には、ニックネーム情報送信部42と通信回線100との間に図示しない送信デバイスが存在することとなる)。また、ニックネーム情報送信部42は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。なお、要求情報受信部41と、ニックネーム情報送信部42とは、物理的に同一の通信手段を用いてもよく、あるいは、それぞれが別々の通信手段を用いてもよい。
【0019】
ここで、サーバ装置4が、ニックネーム情報の送信先をどのようにして知るのかについて説明する。(1)要求情報にニックネーム情報の送信先のアドレスやポート番号等を示
すアドレス情報が含まれており、サーバ装置4は、そのアドレス情報を用いてニックネーム情報を情報処理装置1に送信してもよい。(2)要求情報にニックネーム情報と、情報処理装置1を識別する装置識別情報とが含まれている。サーバ装置4は、装置識別情報とアドレス情報とを対応付ける情報を有しており、その情報を用いてアドレス情報を取得し、その取得したアドレス情報を用いてニックネーム情報を情報処理装置1に送信してもよい。(3)要求情報にニックネーム情報と、端末装置3を識別する情報とが含まれている。サーバ装置4は、端末装置3を識別する情報とアドレス情報とを対応付ける情報を有しており、その情報を用いてアドレス情報を取得し、その取得したアドレス情報を用いてニックネーム情報を情報処理装置1に送信してもよい。(4)要求情報にはニックネーム情報が含まれている。サーバ装置4は、ニックネーム情報とアドレス情報とを対応付ける情報を有しており、その情報を用いてアドレス情報を取得し、その取得したアドレス情報を用いてニックネーム情報を情報処理装置1に送信してもよい。なお、上記(1)〜(4)以外であっても、サーバ装置4がニックネーム情報の送信先を知ることができるのであれば、その方法を用いてもよい。
【0020】
また、端末装置3が、ニックネーム情報を情報処理装置1に直接送信するのではなく、サーバ装置4を経由して送信する理由について説明する。端末装置3が情報処理装置1に直接アクセスできるようにすると、悪意のある第三者も情報処理装置1にアクセスする可能性があり、セキュリティー上よくない。したがって、信頼できるサーバ装置4を設け、情報処理装置1は、サーバ装置4を経由して送信された情報のみを受信することで、安全性を向上させている。
【0021】
また、情報処理装置1が通信処理装置2を介して通信回線100に接続されている場合には、一般に、情報処理装置1から通信回線100側に反復してパケットを送信しなければならない。通信処理装置2にアドレス変換を行う時間(「ポート維持時間」と呼ぶことにする)が設定されており、通信処理装置2において、あるアドレス変換が最後に行われてからポート維持時間だけ経過すると、通信処理装置2のWAN側から送信されたパケットに対して、そのアドレス変換が行われなくなるからである。したがって、情報処理装置1は、ニックネーム情報をいつでも受信できるように、ポート維持時間よりも短い間隔で、定期的に、あるいは不定期に反復してパケットをサーバ装置4に送信している(なお、UPnPを用いたポート割り当てや、手動設定によるポート割り当てを行うことにより、または、ポート維持時間が無限大、もしくは十分大きな時間であることにより、パケットを反復して送信しなくてもよい場合もありうる)。そのため、情報処理装置1が通信処理装置2を介して通信を行う場合には、通信処理装置2の受信フィルタ等の種類によっては、サーバ装置4を経由しなければ、情報処理装置1にパケットを送信することができないことになる。したがって、ニックネーム情報を、サーバ装置4を経由して情報処理装置1に送信するのである。
【0022】
対応情報サーバ装置5は、対応情報を記憶しているサーバ装置である。対応情報サーバ装置5は、情報処理装置1からのアクセスを受け付け、アクセス情報を情報処理装置1に送信する。対応情報サーバ装置5は、アクセスを受け付ける受付部や、アクセス情報を送信する送信部等を備えているが、それらについては、ファイルサーバなどの通常のサーバ装置が有するものと同様のものであり、その詳細な説明を省略する。なお、対応情報サーバ装置5は、サーバ装置4と同一の装置であってもよい。
【0023】
制御情報サーバ装置6は、制御情報を記憶しているサーバ装置である。制御情報サーバ装置6は、情報処理装置1からのアクセスを受け付け、制御情報を情報処理装置1に送信する。制御情報サーバ装置6は、アクセスを受け付ける受付部や、制御情報を送信する送信部等を備えているが、それらについては、ファイルサーバなどの通常のサーバ装置が有するものと同様のものであり、その詳細な説明を省略する。なお、制御情報サーバ装置6
は、サーバ装置4及び/または対応情報サーバ装置5と同一の装置であってもよい。
【0024】
なお、対応情報サーバ装置5が記憶している対応情報、制御情報サーバ装置6が記憶している制御情報は、複数の情報処理装置からアクセスされる情報(すなわち、汎用の情報)であってもよく、あるいは、特定の情報処理装置からのみアクセスされる情報(すなわち、専用の情報)であってもよい。前者の場合には、例えば、情報処理装置にアクセスするユーザが、あらかじめ業者等から提供されている対応情報や制御情報を活用することができ、ユーザ自らが、それらの情報の作成を行わなくてよいというメリットがある。後者の場合には、例えば、情報処理装置にアクセスするユーザが、ユーザ自身の好みや必要に応じて対応情報や制御情報をカスタマイズすることができ、ユーザにとって使い心地のよい環境を提供することができるというメリットがある。
【0025】
次に、本実施の形態による情報処理システムの動作について、図2、図3のフローチャートを用いて説明する。図2は、サーバ装置4の動作を示すフローチャートであり、図3は、情報処理装置1の動作を示すフローチャートである。まず、図2のフローチャートについて説明する。
【0026】
(ステップS101)要求情報受信部41は、要求情報を受信したかどうか判断する。そして、要求情報を受信した場合には、その要求情報をニックネーム情報送信部42に渡してステップS102に進み、そうでない場合には、要求情報を受け付けるまで、ステップS101の処理を繰り返す。
【0027】
(ステップS102)ニックネーム情報送信部42は、要求情報受信部41から受け取った要求情報に含まれるニックネーム情報の送信先のアドレス等を取得する。この取得は、例えば、アドレス等の情報が要求情報に含まれる場合には、その要求情報から取得し、アドレス等の情報が、サーバ装置4の有するメモリ等において記憶されている場合には、そのメモリ等から取得する。
【0028】
(ステップS103)ニックネーム情報送信部42は、ステップS102で取得したアドレス等の情報を用いて、ニックネーム情報を情報処理装置1に送信する。そして、ステップS101に戻る。
【0029】
次に、図3のフローチャートについて説明する。
(ステップS201)ニックネーム情報受信部11は、ニックネーム情報を受信したかどうか判断する。そして、ニックネーム情報を受信した場合には、そのニックネーム情報をアクセス情報取得部12に渡してステップS202に進み、そうでない場合には、ニックネーム情報を受信するまでステップS201の処理を繰り返す。
【0030】
(ステップS202)アクセス情報取得部12は、ニックネーム情報受信部11から受け取ったニックネーム情報に対応するアクセス情報を、対応情報サーバ装置5にアクセスすることによって取得する。そして、その取得したアクセス情報を制御情報取得部13に渡す。
【0031】
(ステップS203)制御情報取得部13は、アクセス情報取得部12から受け取ったアクセス情報を用いて制御情報サーバ装置6にアクセスし、制御情報サーバ装置6から制御情報を取得する。そして、その取得した制御情報を制御部14に渡す。
【0032】
(ステップS204)制御部14は、制御情報取得部13から受け取った制御情報に基づいて、情報処理装置1の制御を行う。そして、ステップS201に戻る。
なお、図2、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処
理は終了する。
【0033】
次に、本実施の形態による情報処理システムの動作について、具体例を用いて説明する。この具体例において、情報処理装置1は冷蔵庫であり、端末装置3は携帯電話であるとする。ユーザは、携帯電話としての端末装置3(以下、「携帯電話3」とすることもある)から、冷蔵庫としての情報処理装置1(以下、「冷蔵庫1」とすることもある)にアクセスすることにより、冷蔵庫1に入っている食品を知ることができるものとする。冷蔵庫1は、各食品に付けられているICタグを読み取ることにより、どのような食品が冷蔵庫1に入っているのかを知ることができるものとする。
【0034】
ユーザは、会社からの帰宅途中に携帯電話3を操作し、図4で示されるようにディスプレイ32に携帯電話3からアクセス可能な情報処理装置の一覧を表示させたとする。この表示において、図4で示されるように「ビールの冷蔵庫」を選択し、OKボタン31を押したとする。すると、携帯電話3においてニックネーム情報「ビールの冷蔵庫」を選択する旨が受け付けられる。携帯電話3は、ニックネーム情報と、装置識別子との対応を示す情報である図5で示される識別子情報を参照し、選択された「ビールの冷蔵庫」に対応する装置識別子「AAA001」を取得する。そして、図6で示されるように、ニックネーム情報「ビールの冷蔵庫」と、装置識別子「AAA001」とをペイロードに有する要求情報を構成し、その要求情報をあらかじめ記憶しているサーバ装置4のアドレスに送信する。
【0035】
携帯電話3から送信された要求情報は、要求情報受信部41において受信される(ステップS101)。サーバ装置4では、情報処理装置の装置識別子に対応付けられて、その情報処理装置のアドレス等を示すアドレス情報があらかじめ保持されている。図7は、装置識別子と、アドレス情報との対応を示す情報である送信先情報の一例を示す図である。この送信先情報は、通信処理装置2のWAN側のIPアドレスやポート番号が変更された場合には、その変更に応じて更新されるものとする。この更新は、例えば、情報処理装置1から反復して送信されるパケットに基づいてなされるものとする。また、図7において、装置識別子「AAA001」、「BBB111」、「CCC321」は、同一のIPアドレスに対応している。したがって、これらの装置識別子で識別される3個の情報処理装置は、同一の通信処理装置2に接続されている。
【0036】
ニックネーム情報送信部42は、要求情報受信部41が受信した要求情報のペイロードに含まれる装置識別子「AAA001」に対応するアドレス情報を図7の送信先情報から取得する(ステップS102)。ニックネーム情報送信部42は、その取得したアドレス情報を用いて、ニックネーム情報「ビールの冷蔵庫」をIPアドレス「202.224.135.10」、ポート番号「23456」に送信する(ステップS103)。このIPアドレスや、ポート番号は、通信処理装置2のアドレス等であり、通信処理装置2においてアドレス変換されて情報処理装置1に渡される。
【0037】
情報処理装置1のニックネーム情報受信部11は、サーバ装置4から送信されたニックネーム情報を、通信処理装置2を介して受信する(ステップS201)。ここで、対応情報サーバ装置5は、図8で示される対応情報を記憶しているものとする。アクセス情報取得部12は、あらかじめ対応情報サーバ装置5のアドレスを知っており、対応情報サーバ装置5で記憶されている対応情報にアクセスし、ニックネーム情報受信部11で受信されたニックネーム情報「ビールの冷蔵庫」に対応するアクセス情報「http://www.pana....co.jp/control/beerfridge」を取得する(ステップS202)。
【0038】
制御情報取得部13は、アクセス情報取得部12によって取得されたアクセス情報を用
いて、制御情報サーバ装置6における、アクセス情報の示すURLにアクセスし、そこからニックネーム情報「ビールの冷蔵庫」に対応する制御情報を取得する(ステップS203)。ここで、制御情報サーバ装置6では、図8のアクセス情報で示されるURLに各制御情報が保持されているものとする。
【0039】
このニックネーム情報「ビールの冷蔵庫」に対応する制御情報は、冷蔵庫1に入っている食品等のうち、アルコールについてのみ、端末装置3に送信するものである。冷蔵庫1は、上記のように食品等に付けられたICタグを読み取ることにより、図9で示される食品情報を取得したとする。この図9の食品情報において、食品の商品名と、そのジャンルと、数量とが対応付けられている。したがって、制御部14は、この食品情報からジャンルが「アルコール」である商品名「ABCビール」、「XYZビール」と、それぞれの数量「2個」、「1個」とを取得し、それらを含む情報である検索結果情報をサーバ装置4に送信するように制御を行う(ステップS204)。その検索結果情報は、情報処理装置1の図示しない送信部からサーバ装置4に送信される。
【0040】
サーバ装置4の図示しない通信部は、その検索結果情報を受信し、その検索結果情報を要求情報の送信元である携帯電話3に送信する。このようにして、携帯電話3で検索結果情報が受信され、携帯電話3のディスプレイ32に、図10で示される表示がなされる。このようにして、ユーザは、冷蔵庫1で「ABCビール」が2個、「XYZビール」が1個冷えていることを知ることができる。したがって、ユーザは、帰宅途中にビールを買って帰らなくても、家に帰れば、冷たいビールを飲むことができることをすぐに知ることができる。
【0041】
次に、ユーザが夕食の材料を買い物に行っているときに、冷蔵庫1にどのような食材が入っているのかをチェックする場合について説明する。この場合には、図4の表示において、「食材の冷蔵庫」を選択し、OKボタン31を押す。すると、上記説明と同様にして、ニックネーム情報「食材の冷蔵庫」がサーバ装置4から情報処理装置1に送信される。すると、ニックネーム情報「ビールの冷蔵庫」の場合と同様にして、ニックネーム情報「食材の冷蔵庫」に対応する制御情報が取得される。そして、そのニックネーム情報「食材の冷蔵庫」に対応する制御情報によって、図9の食品情報から、ジャンルが「魚」、「肉」、「野菜」である商品名と、対応する数量とが取得され、それらを含む情報である検索結果情報がサーバ装置4を介して端末装置3に送信される。その結果、携帯電話3のディスプレイ32に、図11で示される表示がなされる。このようにして、ユーザは、「サバの切身」や、「トリ肉」、「レタス」などの食材が冷蔵庫1に入っていることを知ることができる。したがって、ユーザは、トリ肉やレタスなどを買わなくてもよいことを知ることができる。
【0042】
なお、この具体例では、情報処理装置1が冷蔵庫である場合について説明したが、情報処理装置1は、前述のように、その他の装置であってもよい。例えば、情報処理装置1がエアコン(空調装置)であり、ニックネーム情報「パパのエアコン」を情報処理装置1が受信した場合には、そのニックネーム情報「パパのエアコン」に対応する制御情報に基づいて、設定温度が26℃となるように制御され、ニックネーム情報「ママのエアコン」を情報処理装置1が受信した場合には、そのニックネーム情報「ママのエアコン」に対応する制御情報に基づいて、設定温度が28℃となるように制御されてもよい。
【0043】
以上のように、本実施の形態による情報処理システムによれば、ユーザが情報処理装置1にアクセスするときに用いるニックネーム情報に対応する制御情報によって情報処理装置1の制御が行われることにより、ユーザ自らが細かい設定などを行うことなく、ユーザ所望の制御を情報処理装置1において行うことができる。また、ニックネーム情報と、制御情報とが対応付けられていることにより、ユーザは、ニックネーム情報を端末装置3に
入力したり、端末装置3においてニックネーム情報を選択したりするときに、直感的にどのような操作がなされるのかを容易に知ることができる。例えば、ニックネーム情報「ビールの冷蔵庫」であれば、ユーザは、そのニックネーム情報から、ビールに関する情報を取得して送信する制御が行われる旨を直感的に知ることができる。したがって、同様の制御情報を、例えば、制御情報の識別情報「XYZ001」などによって示す場合に比べて、ユーザの操作性が向上するというメリットがある。
【0044】
なお、本実施の形態の具体例では、情報処理装置1に2以上のニックネーム情報が対応している場合について説明したが、情報処理装置1には、1個のニックネーム情報が対応していてもよい。すなわち、ニックネーム情報を用いて情報処理装置1にアクセスした場合には、そのニックネーム情報に対応した制御がなされ、ニックネーム情報を用いることなく情報処理装置1にアクセスした場合(例えば、装置識別子を用いてアクセスしたような場合)には、端末装置3から送信された指示に基づいて、情報処理装置1における設定や制御がなされるようにしてもよい。
【0045】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2による情報処理システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による情報処理システムは、情報処理装置が対応情報と、制御情報を保持しているものである。
【0046】
図12は、本実施の形態による情報処理システムの構成を示す図である。図12において、通信処理装置2、端末装置3、サーバ装置4は、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
【0047】
情報処理装置7は、ニックネーム情報受信部11と、アクセス情報取得部12と、制御情報取得部13と、制御部14と、対応情報記憶部15と、制御情報記憶部16とを備える。なお、対応情報記憶部15、制御情報記憶部16以外の構成及び動作は、アクセス情報取得部12が対応情報サーバ装置5からではなく、対応情報記憶部15からアクセス情報を取得し、制御情報取得部13が制御情報サーバ装置6からではなく制御情報記憶部16から制御情報を取得する以外、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。なお、アクセス情報取得部12と、制御情報取得部13は、同一の装置内の記憶部から情報を取得するため、通信デバイスを持たなくてよい。
【0048】
対応情報記憶部15は、対応情報を記憶している。対応情報記憶部15は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現され得る。なお、この対応情報は、実施の形態1における対応情報サーバ装置5のように、サーバ装置において保持されているものが取得され、蓄積されたものであってもよく、独自に作成された対応情報が蓄積されたものであってもよい。
【0049】
制御情報記憶部16は、制御情報を記憶している。制御情報記憶部16は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現され得る。なお、この制御情報は、実施の形態1における制御情報サーバ装置6のように、サーバ装置において保持されているものが取得され、蓄積されたものであってもよく、独自に作成された制御情報が蓄積されたものであってもよい。
【0050】
なお、対応情報記憶部15と、制御情報記憶部16とは、同一の記録媒体によって実現されてもよく、別の記録媒体によって実現されてもよい。前者の場合には、対応情報を記憶している領域が対応情報記憶部15となり、制御情報を記憶している領域が制御情報記憶部16となる。
【0051】
次に、本実施の形態による情報処理システムの動作について説明する。サーバ装置4の動作は、実施の形態1で説明した図2のフローチャートで示される動作と同様であり、その説明を省略する。図13は、本実施の形態による情報処理装置7の動作を示すフローチャートである。図13のフローチャートにおいて、ステップS201、S204は、実施の形態1で説明した図3のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。
【0052】
(ステップS301)アクセス情報取得部12は、ニックネーム情報受信部11から受け取ったニックネーム情報に対応するアクセス情報を、対応情報記憶部15にアクセスすることによって取得する。そして、その取得したアクセス情報を制御情報取得部13に渡す。
【0053】
(ステップS302)制御情報取得部13は、アクセス情報取得部12から受け取ったアクセス情報を用いて制御情報記憶部16にアクセスし、制御情報記憶部16から制御情報を取得する。そして、その取得した制御情報を制御部14に渡す。
【0054】
なお、本実施の形態による情報処理システムの動作の具体例については、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。ただし、対応情報記憶部15が記憶している対応情報は、例えば、図14で示されるように、制御情報記憶部16における制御情報のパスを示す情報となる。
【0055】
以上のように、本実施の形態による情報処理システムによれば、対応情報、制御情報を情報処理装置7において保持している場合であっても、実施の形態1と同様に、ニックネーム情報に対応する制御が情報処理装置7においてなされることになり、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0056】
(実施の形態3)
図15で示されるように、対応情報は、対応情報サーバ装置5で記憶されており、制御情報は、情報処理装置8の制御情報記憶部16で記憶されていてもよい。図15で示される情報処理システムの各装置の構成や動作は、上記各実施の形態の説明と同様であり、その説明を省略する。
【0057】
(実施の形態4)
図16で示されるように、対応情報は、情報処理装置9の対応情報記憶部15で記憶されており、制御情報は、制御情報サーバ装置6で記憶されていてもよい。図16で示される情報処理システムの各装置の構成や動作は、上記各実施の形態の説明と同様であり、その説明を省略する。
【0058】
なお、上記各実施の形態において、情報処理装置が通信処理装置2を介して通信を行う場合について説明したが、情報処理装置が通信処理装置2を介さないで、通信を行ってもよい。
【0059】
また、上記各実施の形態では、サーバ装置4からニックネーム情報が情報処理装置に送信され、ニックネーム情報に基づいたアクセス情報の取得が情報処理装置において行われる場合について説明したが、アクセス情報を取得する処理は、端末装置3において、ニックネーム情報が受け付けられてから、情報処理装置において制御情報が取得されるまでの間で実行されればよい。例えば、端末装置3において、ニックネーム情報に基づいたアクセス情報の取得が行われ、そのアクセス情報がサーバ装置4を介して情報処理装置に送信され、情報処理装置において、そのアクセス情報に基づいた制御情報の取得が行われてもよい。また、サーバ装置4において、ニックネーム情報に基づいたアクセス情報の取得が行われ、そのアクセス情報が情報処理装置に送信され、情報処理装置において、そのアク
セス情報に基づいた制御情報の取得が行われてもよい。
【0060】
このように、情報処理システムは、以下のようなものであってもよい。すなわち、情報処理システムは、端末装置と、サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムであって、前記端末装置において前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報が受け付けられ、当該ニックネーム情報に関する情報が前記サーバ装置を経由して前記端末装置から前記情報処理装置に送信され、前記情報処理装置において、前記サーバ装置から送信された情報に基づいて、前記端末装置で受け付けられたニックネーム情報に対応する情報であり、前記情報処理装置の制御に関する情報である制御情報が取得され、前記情報処理装置で当該制御情報を用いた制御が行われるものである。ここで、端末装置でのニックネーム情報の受け付けは、キーボードなどの入力デバイスや、通信デバイスを介したニックネーム情報の受け付けであってもよく、あらかじめ端末装置3が保持している複数のニックネーム情報からの選択であってもよく、ニックネーム情報が特定されるのであれば、その受け付けの方法を問わない。「ニックネーム情報に関する情報」とは、ニックネーム情報そのものであってもよく、ニックネーム情報に対応するアクセス情報であってもよい。「サーバ装置から送信された情報」とは、ニックネーム情報であってもよく、ニックネーム情報に対応するアクセス情報であってもよい。なお、この情報処理システムにおいても、情報処理装置は、通信処理装置を介して通信を行ってもよい。
【0061】
また、上記各実施の形態では、サーバ装置をIPアドレスによって特定してもよく、あるいは、サーバ装置をドメイン名(例えば、server.pana.netなど)によって特定してもよい。後者の場合には、そのドメイン名がDNSサーバを用いて、IPアドレスに変換されることにより、サーバ装置を特定することができる。
【0062】
また、上記各実施の形態における通信プロトコルは、例えば、IPv4(Internet Protocol version 4)であってもよく、あるいは、IPv6(Internet Protocol version 6)であってもよい。
【0063】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0064】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記各実施の形態におけるサーバ装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムを構成する前記サーバ装置における処理を実行させるためのプログラムであって、前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を含む情報であり、当該ニックネーム情報の前記情報処理装置への送信を要求する情報である要求情報を受信する要求情報受信ステップと、前記要求情報に応じて、前記ニックネーム情報を前記情報処理装置に送信するニックネーム情報送信ステップと、を実行させるためのものである。
【0065】
また、上記各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムにおける前記情報処理装置における処理を実行させるためのプログラムであって、前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を受信するニックネーム情報受信ステップと、前記ニックネーム情報と、当該
ニックネーム情報に対応する、前記情報処理装置の制御に関する情報である制御情報を取得するための情報であるアクセス情報とを対応付ける情報である対応情報にアクセスし、前記ニックネーム情報受信ステップで受信したニックネーム情報に対応するアクセス情報を取得するアクセス情報取得ステップと、前記アクセス情報取得ステップで取得したアクセス情報を用いて、前記制御情報を取得する制御情報取得ステップと、前記制御情報取得ステップで取得した制御情報に基づいて、前記情報処理装置における制御を行う制御ステップと、を実行させるためのものである。
【0066】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0067】
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。
【0068】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0069】
以上より、本発明による情報処理システム等は、ユーザが外部の端末装置からアクセスする情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を用いることにより、そのニックネーム情報に対応した制御が情報処理装置において行われるものであり、情報処理装置と、サーバ装置とを備える情報処理システム等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の実施の形態1による情報処理システムの構成を示す図
【図2】同実施の形態によるサーバ装置の動作を示すフローチャート
【図3】同実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート
【図4】同実施の形態による携帯電話の表示の一例を示す図
【図5】同実施の形態における識別子情報の一例を示す図
【図6】同実施の形態における要求情報の構成の一例を示す図
【図7】同実施の形態における送信先情報の一例を示す図
【図8】同実施の形態における対応情報の一例を示す図
【図9】同実施の形態における食品情報の一例を示す図
【図10】同実施の形態による携帯電話の表示の一例を示す図
【図11】同実施の形態による携帯電話の表示の一例を示す図
【図12】本発明の実施の形態2による情報処理システムの構成を示す図
【図13】同実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート
【図14】同実施の形態における対応情報の一例を示す図
【図15】本発明の実施の形態3による情報処理システムの構成を示す図
【図16】本発明の実施の形態4による情報処理システムの構成を示す図
【符号の説明】
【0071】
1,7,8,9 情報処理装置
2 通信処理装置
3 端末装置
4 サーバ装置
5 対応情報サーバ装置
6 制御情報サーバ装置
11 ニックネーム情報受信部
12 アクセス情報取得部
13 制御情報取得部
14 制御部
15 対応情報記憶部
16 制御情報記憶部
41 要求情報受信部
42 ニックネーム情報送信部
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置とサーバ装置とが通信を行う情報処理システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報処理装置とサーバ装置とが通信を行う情報処理システムにおいて、例えば、家庭内のコンピュータやエアコン、調理機器などの情報処理装置に、携帯電話等の外部の端末装置からアクセスする技術に関連した開発がなされている(例えば、特許文献1、2参照)。
ユーザは、携帯電話等から家庭内の情報処理装置にアクセスし、その家庭内の情報処理装置を遠隔操作することができる。
【特許文献1】国際公開第2003/012402号パンフレット(第1頁、第1図等)
【特許文献2】国際公開第2004/030292号パンフレット(第1頁、第1図等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ユーザが携帯電話等から家庭内の情報処理装置を遠隔操作して、ユーザの好みに合うように情報処理装置の設定や制御を行う場合には、ユーザ自身が携帯電話等から情報処理装置に対して、設定や制御の情報を送信する必要があった。例えば、家庭内の冷蔵庫にどのような食品等が入っているのかを、外部の携帯電話から冷蔵庫にアクセスして参照できる場合に、アクセスするユーザごとに食品等への興味が異なる場合がある。夕食のための買い物をしているユーザであれば、夕食のための食材が冷蔵庫に入っているかどうかに興味があるかもしれない。一方、仕事帰りのユーザであれば、帰宅してから飲むためのビールが冷えているかどうかに興味があるかもしれない。そのような場合に、ユーザ自身が携帯電話から冷蔵庫に指示を出すことにより、例えば、ビールが冷えているかどうかだけを携帯電話に送信させるようにすることは、煩雑な作業をユーザに強いることとなる。一方、どのような場合にも、冷蔵庫の中に入っているすべての食品等のリストを携帯電話に表示することは、ユーザフレンドリーでない。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、ユーザが外部の端末装置から特段の設定や制御の指示を行うことなく、家庭内等の情報処理装置に対して設定や制御を行うことができる情報処理システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明による情報処理システムは、サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムであって、前記サーバ装置は、前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を含む情報であり、当該ニックネーム情報の前記情報処理装置への送信を要求する情報である要求情報を受信する要求情報受信部と、前記要求情報受信部が要求情報を受信した場合に、前記ニックネーム情報を前記情報処理装置に送信するニックネーム情報送信部と、を備え、前記情報処理装置は、前記ニックネーム情報を受信するニックネーム情報受信部と、前記ニックネーム情報と、当該ニックネーム情報に対応する、前記情報処理装置の制御に関する情報である制御情報を取得するための情報であるアクセス情報とを対応付ける情報である対応情報にアクセスし、前記ニックネーム情報受信部が受信したニックネーム情報に対応するアクセス情報を取得するアクセス情報取得部と、前記アクセス情報取得部が取得したアクセス情報を用いて、前記制御情報を取得する制御情報取得部と、前記制御情報取得部が取得した制御情報に基づいて、
前記情報処理装置における制御を行う制御部と、を備えた、ものである。
【0006】
このような構成により、情報処理装置において、サーバ装置から送信されたニックネーム情報に対応する制御が行われることになる。したがって、例えば、ユーザが、所定のニックネーム情報を情報処理装置に送信することをサーバ装置に指示することのみによって、情報処理装置において、ユーザ所望の制御が行われうるようにすることができうる。
【発明の効果】
【0007】
本発明による情報処理システムによれば、ユーザが外部の端末装置からアクセスする情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を用いることにより、そのニックネーム情報に対応した制御が情報処理装置において行われる。したがって、ユーザ自らが特段の設定や制御を行うことなく、情報処理装置に対して何らかの設定や制御を容易に行うことができうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1による情報処理システムについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態による情報処理システムの構成を示す図である。図1において、本実施の形態による情報処理システムは、情報処理装置1と、通信処理装置2と、端末装置3と、サーバ装置4と、対応情報サーバ装置5と、制御情報サーバ装置6とを備える。なお、通信処理装置2と、端末装置3と、サーバ装置4と、対応情報サーバ装置5と、制御情報サーバ装置6とは、有線または無線の通信回線100で接続されている。通信回線100は、例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話網などである。この通信回線100は、複数の回線から構成されてもよい。例えば、端末装置3とサーバ装置4とは、公衆電話網で接続されており、通信処理装置2と、サーバ装置4と、対応情報サーバ装置5と、制御情報サーバ装置6とは、インターネットで接続されていてもよい。また、図1において、説明の便宜上、通信処理装置2に1個の情報処理装置1のみが接続されている場合について説明するが、通信処理装置2に2個以上の情報処理装置が接続されていてもよい。
【0009】
情報処理装置1は、ニックネーム情報受信部11と、アクセス情報取得部12と、制御情報取得部13と、制御部14とを備える。情報処理装置1は、例えば、コンピュータ、電子レンジ、電話機、プリンタ、ファクシミリ装置、冷蔵庫、洗濯機、空調装置、テレビ、映像録画装置、セットトップボックス等である。
【0010】
ニックネーム情報受信部11は、サーバ装置4から通信処理装置2を介して送信されたニックネーム情報を受信する。ここで、ニックネーム情報とは、情報処理装置1のニックネームを示す情報であり、情報処理装置1と、その情報処理装置1の実行する制御処理とを示す情報となっている。ニックネーム情報は、例えば、「パパの冷蔵庫」や、「ママの洗濯機」などである。情報処理装置1には、1以上のニックネーム情報が対応している。ユーザは、ニックネーム情報を用いて端末装置3から情報処理装置1にアクセスすることにより、そのニックネーム情報によって示されるニックネームに対応した制御等が情報処理装置1においてなされることになる。詳細については後述する。なお、ニックネーム情報受信部11は、受信を行うための受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい(この場合には、ニックネーム情報受信部11と通信処理装置2との間に図示しない受信デバイスが存在することとなる)。また、ニックネーム情報受信部11は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0011】
アクセス情報取得部12は、対応情報にアクセスし、その対応情報を用いて、ニックネーム情報受信部11が受信したニックネーム情報に対応するアクセス情報を取得する。ここで、対応情報とは、ニックネーム情報と、アクセス情報とを対応付ける情報である。この対応情報は、本実施の形態で説明するように、情報処理装置1の外部で保持されていてもよく、あるいは、他の実施の形態で説明するように情報処理装置1で保持されていてもよい。アクセス情報とは、ニックネーム情報に対応する制御情報を取得するために用いられる情報である。アクセス情報は、例えば、制御情報の保持されている装置のアドレスを示す情報や、制御情報の保持されているアドレス(例えば、URLなど)を示す情報、制御情報の名称を示す情報などである。制御情報とは、情報処理装置1の制御に関する情報である。例えば、情報処理装置1が空調装置である場合には、制御情報によって、温度設定や運転時間、風量などの制御が行われる。「ニックネーム情報と、アクセス情報とを対応付ける」とは、ニックネーム情報からアクセス情報を取得できればよいという意味である。したがって、対応情報は、ニックネーム情報とアクセス情報とを含むレコードを有してもよく、ニックネーム情報とアクセス情報とをリンク付ける情報であってもよい。後者の例としては、対応情報が、ニックネーム情報と、アクセス情報の格納されているアドレスを示す情報とを含むレコードを有するものである場合がある。その場合には、ニックネーム情報に対応するアクセス情報を、そのアドレスを示す情報を用いて取得できる。本実施の形態では、前者の場合、すなわち対応情報がニックネーム情報とアクセス情報とを含むレコードを有する場合について説明する。なお、アクセス情報取得部12は、対応情報サーバ装置5にアクセスするための通信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、アクセス情報取得部12は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは通信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0012】
制御情報取得部13は、アクセス情報取得部12が取得したアクセス情報を用いて、ニックネーム情報受信部11が受信したニックネーム情報に対応する制御情報を取得する。制御情報取得部13が取得する制御情報は、本実施の形態で説明するように情報処理装置1の外部で保持されていてもよく、あるいは、他の実施の形態で説明するように情報処理装置1で保持されていてもよい。なお、制御情報取得部13は、制御情報サーバ装置6にアクセスするための通信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、制御情報取得部13は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは通信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0013】
制御部14は、制御情報取得部13が取得した制御情報に基づいて、情報処理装置1における制御を行う。この制御が行われることによって、情報処理装置1において、ニックネーム情報に対応した処理や設定が行われることになる。すなわち、異なる制御情報によって、情報処理装置1において異なる制御が行われることになる。例えば、上述のように情報処理装置1が空調装置である場合には、制御情報によって、温度設定や風量などの制御が行われる。ここで、制御情報取得部13が取得した制御情報は、制御部14が情報処理装置1の制御において用いる情報の全部であってもよく、一部であってもよい。後者の場合としては、制御情報取得部13が取得した制御情報によって、例えば、空調装置の温度や風量などのパラメータが示される場合などがある。すなわち、制御部14は、別途記憶されている制御プログラムを用いて情報処理装置1の制御を行い、その制御において、制御情報の示すパラメータを用いてもよい。
【0014】
なお、ニックネーム情報受信部11や、アクセス情報取得部12、制御情報取得部13は、物理的に同一の通信手段(通信デバイス)を用いてもよく、あるいは、それぞれが別々の通信手段を用いてもよい。
【0015】
通信処理装置2は、情報処理装置1と、サーバ装置4や対応情報サーバ装置5、制御情報サーバ装置6との間の通信に関する処理を行う。通信処理装置2は、プライベートアドレスとグローバルアドレスとの間で相互にアドレス変換を行うNAT(Network Address Translation)機能を有する装置であってもよく、パケットフィルタリングのファイアウォール(Firewall)の機能を有する装置であってもよく、あるいは、その両者を有する装置であってもよい。本実施の形態では、通信処理装置2がNAT機能を有する装置である場合について説明する。ここで、パケットフィルタリングとは、例えば、受信フィルタルールに基づいた受信パケットの選択を行うものである。受信フィルタルールには、例えば、そのポートからパケットを送信したアドレスからのみしかパケットを受信しないAddress Sensitiveフィルタ、そのポートからパケットを送信したポートからのみしかパケットを受信しないPort Sensitiveフィルタ、フィルタが存在しないNoフィルタがある。
【0016】
端末装置3は、要求情報をサーバ装置4に送信する。ここで、要求情報とは、ニックネーム情報を情報処理装置1に送信することを要求する情報である。要求情報は、その送信を要求するニックネーム情報を含む。なお、要求情報には要求(指示や命令)が含まれておらず、例えば、ニックネーム情報が要求情報に含まれることによって、サーバ装置4において要求情報であると判断されてもよい。端末装置3は、要求情報に含まれるニックネーム情報をユーザ等の入力によって受け付けるものとする。このニックネーム情報の受け付けには、ユーザがあらかじめ端末装置3において保持されている1以上のニックネーム情報から1つのニックネーム情報を選択することを含むものとする。端末装置3は、例えば、携帯電話や、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)などである。
【0017】
サーバ装置4は、要求情報受信部41と、ニックネーム情報送信部42とを備える。
要求情報受信部41は、端末装置3から送信された要求情報を受信する。なお、要求情報受信部41は、受信を行うための受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい(この場合には、要求情報受信部41と通信回線100との間に図示しない受信デバイスが存在することとなる)。また、要求情報受信部41は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0018】
ニックネーム情報送信部42は、要求情報受信部41が要求情報を受信した場合に、ニックネーム情報を情報処理装置1に送信する。ニックネーム情報送信部42が送信するニックネーム情報は、要求情報に含まれていたものである。ここで、「ニックネーム情報を情報処理装置1に送信する」ことには、ニックネーム情報の送信先を通信処理装置2のWAN側のアドレスにする場合を含むものとする。通信処理装置2がNAT機能を有する場合には、ニックネーム情報の送信先として情報処理装置1のアドレスを指定することはできないが、通信処理装置2のアドレスを指定することによって、通信処理装置2においてアドレス変換が行われ、情報処理装置1に送信されることになるからである。なお、ニックネーム情報送信部42は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい(この場合には、ニックネーム情報送信部42と通信回線100との間に図示しない送信デバイスが存在することとなる)。また、ニックネーム情報送信部42は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。なお、要求情報受信部41と、ニックネーム情報送信部42とは、物理的に同一の通信手段を用いてもよく、あるいは、それぞれが別々の通信手段を用いてもよい。
【0019】
ここで、サーバ装置4が、ニックネーム情報の送信先をどのようにして知るのかについて説明する。(1)要求情報にニックネーム情報の送信先のアドレスやポート番号等を示
すアドレス情報が含まれており、サーバ装置4は、そのアドレス情報を用いてニックネーム情報を情報処理装置1に送信してもよい。(2)要求情報にニックネーム情報と、情報処理装置1を識別する装置識別情報とが含まれている。サーバ装置4は、装置識別情報とアドレス情報とを対応付ける情報を有しており、その情報を用いてアドレス情報を取得し、その取得したアドレス情報を用いてニックネーム情報を情報処理装置1に送信してもよい。(3)要求情報にニックネーム情報と、端末装置3を識別する情報とが含まれている。サーバ装置4は、端末装置3を識別する情報とアドレス情報とを対応付ける情報を有しており、その情報を用いてアドレス情報を取得し、その取得したアドレス情報を用いてニックネーム情報を情報処理装置1に送信してもよい。(4)要求情報にはニックネーム情報が含まれている。サーバ装置4は、ニックネーム情報とアドレス情報とを対応付ける情報を有しており、その情報を用いてアドレス情報を取得し、その取得したアドレス情報を用いてニックネーム情報を情報処理装置1に送信してもよい。なお、上記(1)〜(4)以外であっても、サーバ装置4がニックネーム情報の送信先を知ることができるのであれば、その方法を用いてもよい。
【0020】
また、端末装置3が、ニックネーム情報を情報処理装置1に直接送信するのではなく、サーバ装置4を経由して送信する理由について説明する。端末装置3が情報処理装置1に直接アクセスできるようにすると、悪意のある第三者も情報処理装置1にアクセスする可能性があり、セキュリティー上よくない。したがって、信頼できるサーバ装置4を設け、情報処理装置1は、サーバ装置4を経由して送信された情報のみを受信することで、安全性を向上させている。
【0021】
また、情報処理装置1が通信処理装置2を介して通信回線100に接続されている場合には、一般に、情報処理装置1から通信回線100側に反復してパケットを送信しなければならない。通信処理装置2にアドレス変換を行う時間(「ポート維持時間」と呼ぶことにする)が設定されており、通信処理装置2において、あるアドレス変換が最後に行われてからポート維持時間だけ経過すると、通信処理装置2のWAN側から送信されたパケットに対して、そのアドレス変換が行われなくなるからである。したがって、情報処理装置1は、ニックネーム情報をいつでも受信できるように、ポート維持時間よりも短い間隔で、定期的に、あるいは不定期に反復してパケットをサーバ装置4に送信している(なお、UPnPを用いたポート割り当てや、手動設定によるポート割り当てを行うことにより、または、ポート維持時間が無限大、もしくは十分大きな時間であることにより、パケットを反復して送信しなくてもよい場合もありうる)。そのため、情報処理装置1が通信処理装置2を介して通信を行う場合には、通信処理装置2の受信フィルタ等の種類によっては、サーバ装置4を経由しなければ、情報処理装置1にパケットを送信することができないことになる。したがって、ニックネーム情報を、サーバ装置4を経由して情報処理装置1に送信するのである。
【0022】
対応情報サーバ装置5は、対応情報を記憶しているサーバ装置である。対応情報サーバ装置5は、情報処理装置1からのアクセスを受け付け、アクセス情報を情報処理装置1に送信する。対応情報サーバ装置5は、アクセスを受け付ける受付部や、アクセス情報を送信する送信部等を備えているが、それらについては、ファイルサーバなどの通常のサーバ装置が有するものと同様のものであり、その詳細な説明を省略する。なお、対応情報サーバ装置5は、サーバ装置4と同一の装置であってもよい。
【0023】
制御情報サーバ装置6は、制御情報を記憶しているサーバ装置である。制御情報サーバ装置6は、情報処理装置1からのアクセスを受け付け、制御情報を情報処理装置1に送信する。制御情報サーバ装置6は、アクセスを受け付ける受付部や、制御情報を送信する送信部等を備えているが、それらについては、ファイルサーバなどの通常のサーバ装置が有するものと同様のものであり、その詳細な説明を省略する。なお、制御情報サーバ装置6
は、サーバ装置4及び/または対応情報サーバ装置5と同一の装置であってもよい。
【0024】
なお、対応情報サーバ装置5が記憶している対応情報、制御情報サーバ装置6が記憶している制御情報は、複数の情報処理装置からアクセスされる情報(すなわち、汎用の情報)であってもよく、あるいは、特定の情報処理装置からのみアクセスされる情報(すなわち、専用の情報)であってもよい。前者の場合には、例えば、情報処理装置にアクセスするユーザが、あらかじめ業者等から提供されている対応情報や制御情報を活用することができ、ユーザ自らが、それらの情報の作成を行わなくてよいというメリットがある。後者の場合には、例えば、情報処理装置にアクセスするユーザが、ユーザ自身の好みや必要に応じて対応情報や制御情報をカスタマイズすることができ、ユーザにとって使い心地のよい環境を提供することができるというメリットがある。
【0025】
次に、本実施の形態による情報処理システムの動作について、図2、図3のフローチャートを用いて説明する。図2は、サーバ装置4の動作を示すフローチャートであり、図3は、情報処理装置1の動作を示すフローチャートである。まず、図2のフローチャートについて説明する。
【0026】
(ステップS101)要求情報受信部41は、要求情報を受信したかどうか判断する。そして、要求情報を受信した場合には、その要求情報をニックネーム情報送信部42に渡してステップS102に進み、そうでない場合には、要求情報を受け付けるまで、ステップS101の処理を繰り返す。
【0027】
(ステップS102)ニックネーム情報送信部42は、要求情報受信部41から受け取った要求情報に含まれるニックネーム情報の送信先のアドレス等を取得する。この取得は、例えば、アドレス等の情報が要求情報に含まれる場合には、その要求情報から取得し、アドレス等の情報が、サーバ装置4の有するメモリ等において記憶されている場合には、そのメモリ等から取得する。
【0028】
(ステップS103)ニックネーム情報送信部42は、ステップS102で取得したアドレス等の情報を用いて、ニックネーム情報を情報処理装置1に送信する。そして、ステップS101に戻る。
【0029】
次に、図3のフローチャートについて説明する。
(ステップS201)ニックネーム情報受信部11は、ニックネーム情報を受信したかどうか判断する。そして、ニックネーム情報を受信した場合には、そのニックネーム情報をアクセス情報取得部12に渡してステップS202に進み、そうでない場合には、ニックネーム情報を受信するまでステップS201の処理を繰り返す。
【0030】
(ステップS202)アクセス情報取得部12は、ニックネーム情報受信部11から受け取ったニックネーム情報に対応するアクセス情報を、対応情報サーバ装置5にアクセスすることによって取得する。そして、その取得したアクセス情報を制御情報取得部13に渡す。
【0031】
(ステップS203)制御情報取得部13は、アクセス情報取得部12から受け取ったアクセス情報を用いて制御情報サーバ装置6にアクセスし、制御情報サーバ装置6から制御情報を取得する。そして、その取得した制御情報を制御部14に渡す。
【0032】
(ステップS204)制御部14は、制御情報取得部13から受け取った制御情報に基づいて、情報処理装置1の制御を行う。そして、ステップS201に戻る。
なお、図2、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処
理は終了する。
【0033】
次に、本実施の形態による情報処理システムの動作について、具体例を用いて説明する。この具体例において、情報処理装置1は冷蔵庫であり、端末装置3は携帯電話であるとする。ユーザは、携帯電話としての端末装置3(以下、「携帯電話3」とすることもある)から、冷蔵庫としての情報処理装置1(以下、「冷蔵庫1」とすることもある)にアクセスすることにより、冷蔵庫1に入っている食品を知ることができるものとする。冷蔵庫1は、各食品に付けられているICタグを読み取ることにより、どのような食品が冷蔵庫1に入っているのかを知ることができるものとする。
【0034】
ユーザは、会社からの帰宅途中に携帯電話3を操作し、図4で示されるようにディスプレイ32に携帯電話3からアクセス可能な情報処理装置の一覧を表示させたとする。この表示において、図4で示されるように「ビールの冷蔵庫」を選択し、OKボタン31を押したとする。すると、携帯電話3においてニックネーム情報「ビールの冷蔵庫」を選択する旨が受け付けられる。携帯電話3は、ニックネーム情報と、装置識別子との対応を示す情報である図5で示される識別子情報を参照し、選択された「ビールの冷蔵庫」に対応する装置識別子「AAA001」を取得する。そして、図6で示されるように、ニックネーム情報「ビールの冷蔵庫」と、装置識別子「AAA001」とをペイロードに有する要求情報を構成し、その要求情報をあらかじめ記憶しているサーバ装置4のアドレスに送信する。
【0035】
携帯電話3から送信された要求情報は、要求情報受信部41において受信される(ステップS101)。サーバ装置4では、情報処理装置の装置識別子に対応付けられて、その情報処理装置のアドレス等を示すアドレス情報があらかじめ保持されている。図7は、装置識別子と、アドレス情報との対応を示す情報である送信先情報の一例を示す図である。この送信先情報は、通信処理装置2のWAN側のIPアドレスやポート番号が変更された場合には、その変更に応じて更新されるものとする。この更新は、例えば、情報処理装置1から反復して送信されるパケットに基づいてなされるものとする。また、図7において、装置識別子「AAA001」、「BBB111」、「CCC321」は、同一のIPアドレスに対応している。したがって、これらの装置識別子で識別される3個の情報処理装置は、同一の通信処理装置2に接続されている。
【0036】
ニックネーム情報送信部42は、要求情報受信部41が受信した要求情報のペイロードに含まれる装置識別子「AAA001」に対応するアドレス情報を図7の送信先情報から取得する(ステップS102)。ニックネーム情報送信部42は、その取得したアドレス情報を用いて、ニックネーム情報「ビールの冷蔵庫」をIPアドレス「202.224.135.10」、ポート番号「23456」に送信する(ステップS103)。このIPアドレスや、ポート番号は、通信処理装置2のアドレス等であり、通信処理装置2においてアドレス変換されて情報処理装置1に渡される。
【0037】
情報処理装置1のニックネーム情報受信部11は、サーバ装置4から送信されたニックネーム情報を、通信処理装置2を介して受信する(ステップS201)。ここで、対応情報サーバ装置5は、図8で示される対応情報を記憶しているものとする。アクセス情報取得部12は、あらかじめ対応情報サーバ装置5のアドレスを知っており、対応情報サーバ装置5で記憶されている対応情報にアクセスし、ニックネーム情報受信部11で受信されたニックネーム情報「ビールの冷蔵庫」に対応するアクセス情報「http://www.pana....co.jp/control/beerfridge」を取得する(ステップS202)。
【0038】
制御情報取得部13は、アクセス情報取得部12によって取得されたアクセス情報を用
いて、制御情報サーバ装置6における、アクセス情報の示すURLにアクセスし、そこからニックネーム情報「ビールの冷蔵庫」に対応する制御情報を取得する(ステップS203)。ここで、制御情報サーバ装置6では、図8のアクセス情報で示されるURLに各制御情報が保持されているものとする。
【0039】
このニックネーム情報「ビールの冷蔵庫」に対応する制御情報は、冷蔵庫1に入っている食品等のうち、アルコールについてのみ、端末装置3に送信するものである。冷蔵庫1は、上記のように食品等に付けられたICタグを読み取ることにより、図9で示される食品情報を取得したとする。この図9の食品情報において、食品の商品名と、そのジャンルと、数量とが対応付けられている。したがって、制御部14は、この食品情報からジャンルが「アルコール」である商品名「ABCビール」、「XYZビール」と、それぞれの数量「2個」、「1個」とを取得し、それらを含む情報である検索結果情報をサーバ装置4に送信するように制御を行う(ステップS204)。その検索結果情報は、情報処理装置1の図示しない送信部からサーバ装置4に送信される。
【0040】
サーバ装置4の図示しない通信部は、その検索結果情報を受信し、その検索結果情報を要求情報の送信元である携帯電話3に送信する。このようにして、携帯電話3で検索結果情報が受信され、携帯電話3のディスプレイ32に、図10で示される表示がなされる。このようにして、ユーザは、冷蔵庫1で「ABCビール」が2個、「XYZビール」が1個冷えていることを知ることができる。したがって、ユーザは、帰宅途中にビールを買って帰らなくても、家に帰れば、冷たいビールを飲むことができることをすぐに知ることができる。
【0041】
次に、ユーザが夕食の材料を買い物に行っているときに、冷蔵庫1にどのような食材が入っているのかをチェックする場合について説明する。この場合には、図4の表示において、「食材の冷蔵庫」を選択し、OKボタン31を押す。すると、上記説明と同様にして、ニックネーム情報「食材の冷蔵庫」がサーバ装置4から情報処理装置1に送信される。すると、ニックネーム情報「ビールの冷蔵庫」の場合と同様にして、ニックネーム情報「食材の冷蔵庫」に対応する制御情報が取得される。そして、そのニックネーム情報「食材の冷蔵庫」に対応する制御情報によって、図9の食品情報から、ジャンルが「魚」、「肉」、「野菜」である商品名と、対応する数量とが取得され、それらを含む情報である検索結果情報がサーバ装置4を介して端末装置3に送信される。その結果、携帯電話3のディスプレイ32に、図11で示される表示がなされる。このようにして、ユーザは、「サバの切身」や、「トリ肉」、「レタス」などの食材が冷蔵庫1に入っていることを知ることができる。したがって、ユーザは、トリ肉やレタスなどを買わなくてもよいことを知ることができる。
【0042】
なお、この具体例では、情報処理装置1が冷蔵庫である場合について説明したが、情報処理装置1は、前述のように、その他の装置であってもよい。例えば、情報処理装置1がエアコン(空調装置)であり、ニックネーム情報「パパのエアコン」を情報処理装置1が受信した場合には、そのニックネーム情報「パパのエアコン」に対応する制御情報に基づいて、設定温度が26℃となるように制御され、ニックネーム情報「ママのエアコン」を情報処理装置1が受信した場合には、そのニックネーム情報「ママのエアコン」に対応する制御情報に基づいて、設定温度が28℃となるように制御されてもよい。
【0043】
以上のように、本実施の形態による情報処理システムによれば、ユーザが情報処理装置1にアクセスするときに用いるニックネーム情報に対応する制御情報によって情報処理装置1の制御が行われることにより、ユーザ自らが細かい設定などを行うことなく、ユーザ所望の制御を情報処理装置1において行うことができる。また、ニックネーム情報と、制御情報とが対応付けられていることにより、ユーザは、ニックネーム情報を端末装置3に
入力したり、端末装置3においてニックネーム情報を選択したりするときに、直感的にどのような操作がなされるのかを容易に知ることができる。例えば、ニックネーム情報「ビールの冷蔵庫」であれば、ユーザは、そのニックネーム情報から、ビールに関する情報を取得して送信する制御が行われる旨を直感的に知ることができる。したがって、同様の制御情報を、例えば、制御情報の識別情報「XYZ001」などによって示す場合に比べて、ユーザの操作性が向上するというメリットがある。
【0044】
なお、本実施の形態の具体例では、情報処理装置1に2以上のニックネーム情報が対応している場合について説明したが、情報処理装置1には、1個のニックネーム情報が対応していてもよい。すなわち、ニックネーム情報を用いて情報処理装置1にアクセスした場合には、そのニックネーム情報に対応した制御がなされ、ニックネーム情報を用いることなく情報処理装置1にアクセスした場合(例えば、装置識別子を用いてアクセスしたような場合)には、端末装置3から送信された指示に基づいて、情報処理装置1における設定や制御がなされるようにしてもよい。
【0045】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2による情報処理システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による情報処理システムは、情報処理装置が対応情報と、制御情報を保持しているものである。
【0046】
図12は、本実施の形態による情報処理システムの構成を示す図である。図12において、通信処理装置2、端末装置3、サーバ装置4は、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
【0047】
情報処理装置7は、ニックネーム情報受信部11と、アクセス情報取得部12と、制御情報取得部13と、制御部14と、対応情報記憶部15と、制御情報記憶部16とを備える。なお、対応情報記憶部15、制御情報記憶部16以外の構成及び動作は、アクセス情報取得部12が対応情報サーバ装置5からではなく、対応情報記憶部15からアクセス情報を取得し、制御情報取得部13が制御情報サーバ装置6からではなく制御情報記憶部16から制御情報を取得する以外、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。なお、アクセス情報取得部12と、制御情報取得部13は、同一の装置内の記憶部から情報を取得するため、通信デバイスを持たなくてよい。
【0048】
対応情報記憶部15は、対応情報を記憶している。対応情報記憶部15は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現され得る。なお、この対応情報は、実施の形態1における対応情報サーバ装置5のように、サーバ装置において保持されているものが取得され、蓄積されたものであってもよく、独自に作成された対応情報が蓄積されたものであってもよい。
【0049】
制御情報記憶部16は、制御情報を記憶している。制御情報記憶部16は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現され得る。なお、この制御情報は、実施の形態1における制御情報サーバ装置6のように、サーバ装置において保持されているものが取得され、蓄積されたものであってもよく、独自に作成された制御情報が蓄積されたものであってもよい。
【0050】
なお、対応情報記憶部15と、制御情報記憶部16とは、同一の記録媒体によって実現されてもよく、別の記録媒体によって実現されてもよい。前者の場合には、対応情報を記憶している領域が対応情報記憶部15となり、制御情報を記憶している領域が制御情報記憶部16となる。
【0051】
次に、本実施の形態による情報処理システムの動作について説明する。サーバ装置4の動作は、実施の形態1で説明した図2のフローチャートで示される動作と同様であり、その説明を省略する。図13は、本実施の形態による情報処理装置7の動作を示すフローチャートである。図13のフローチャートにおいて、ステップS201、S204は、実施の形態1で説明した図3のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。
【0052】
(ステップS301)アクセス情報取得部12は、ニックネーム情報受信部11から受け取ったニックネーム情報に対応するアクセス情報を、対応情報記憶部15にアクセスすることによって取得する。そして、その取得したアクセス情報を制御情報取得部13に渡す。
【0053】
(ステップS302)制御情報取得部13は、アクセス情報取得部12から受け取ったアクセス情報を用いて制御情報記憶部16にアクセスし、制御情報記憶部16から制御情報を取得する。そして、その取得した制御情報を制御部14に渡す。
【0054】
なお、本実施の形態による情報処理システムの動作の具体例については、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。ただし、対応情報記憶部15が記憶している対応情報は、例えば、図14で示されるように、制御情報記憶部16における制御情報のパスを示す情報となる。
【0055】
以上のように、本実施の形態による情報処理システムによれば、対応情報、制御情報を情報処理装置7において保持している場合であっても、実施の形態1と同様に、ニックネーム情報に対応する制御が情報処理装置7においてなされることになり、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0056】
(実施の形態3)
図15で示されるように、対応情報は、対応情報サーバ装置5で記憶されており、制御情報は、情報処理装置8の制御情報記憶部16で記憶されていてもよい。図15で示される情報処理システムの各装置の構成や動作は、上記各実施の形態の説明と同様であり、その説明を省略する。
【0057】
(実施の形態4)
図16で示されるように、対応情報は、情報処理装置9の対応情報記憶部15で記憶されており、制御情報は、制御情報サーバ装置6で記憶されていてもよい。図16で示される情報処理システムの各装置の構成や動作は、上記各実施の形態の説明と同様であり、その説明を省略する。
【0058】
なお、上記各実施の形態において、情報処理装置が通信処理装置2を介して通信を行う場合について説明したが、情報処理装置が通信処理装置2を介さないで、通信を行ってもよい。
【0059】
また、上記各実施の形態では、サーバ装置4からニックネーム情報が情報処理装置に送信され、ニックネーム情報に基づいたアクセス情報の取得が情報処理装置において行われる場合について説明したが、アクセス情報を取得する処理は、端末装置3において、ニックネーム情報が受け付けられてから、情報処理装置において制御情報が取得されるまでの間で実行されればよい。例えば、端末装置3において、ニックネーム情報に基づいたアクセス情報の取得が行われ、そのアクセス情報がサーバ装置4を介して情報処理装置に送信され、情報処理装置において、そのアクセス情報に基づいた制御情報の取得が行われてもよい。また、サーバ装置4において、ニックネーム情報に基づいたアクセス情報の取得が行われ、そのアクセス情報が情報処理装置に送信され、情報処理装置において、そのアク
セス情報に基づいた制御情報の取得が行われてもよい。
【0060】
このように、情報処理システムは、以下のようなものであってもよい。すなわち、情報処理システムは、端末装置と、サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムであって、前記端末装置において前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報が受け付けられ、当該ニックネーム情報に関する情報が前記サーバ装置を経由して前記端末装置から前記情報処理装置に送信され、前記情報処理装置において、前記サーバ装置から送信された情報に基づいて、前記端末装置で受け付けられたニックネーム情報に対応する情報であり、前記情報処理装置の制御に関する情報である制御情報が取得され、前記情報処理装置で当該制御情報を用いた制御が行われるものである。ここで、端末装置でのニックネーム情報の受け付けは、キーボードなどの入力デバイスや、通信デバイスを介したニックネーム情報の受け付けであってもよく、あらかじめ端末装置3が保持している複数のニックネーム情報からの選択であってもよく、ニックネーム情報が特定されるのであれば、その受け付けの方法を問わない。「ニックネーム情報に関する情報」とは、ニックネーム情報そのものであってもよく、ニックネーム情報に対応するアクセス情報であってもよい。「サーバ装置から送信された情報」とは、ニックネーム情報であってもよく、ニックネーム情報に対応するアクセス情報であってもよい。なお、この情報処理システムにおいても、情報処理装置は、通信処理装置を介して通信を行ってもよい。
【0061】
また、上記各実施の形態では、サーバ装置をIPアドレスによって特定してもよく、あるいは、サーバ装置をドメイン名(例えば、server.pana.netなど)によって特定してもよい。後者の場合には、そのドメイン名がDNSサーバを用いて、IPアドレスに変換されることにより、サーバ装置を特定することができる。
【0062】
また、上記各実施の形態における通信プロトコルは、例えば、IPv4(Internet Protocol version 4)であってもよく、あるいは、IPv6(Internet Protocol version 6)であってもよい。
【0063】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0064】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記各実施の形態におけるサーバ装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムを構成する前記サーバ装置における処理を実行させるためのプログラムであって、前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を含む情報であり、当該ニックネーム情報の前記情報処理装置への送信を要求する情報である要求情報を受信する要求情報受信ステップと、前記要求情報に応じて、前記ニックネーム情報を前記情報処理装置に送信するニックネーム情報送信ステップと、を実行させるためのものである。
【0065】
また、上記各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムにおける前記情報処理装置における処理を実行させるためのプログラムであって、前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を受信するニックネーム情報受信ステップと、前記ニックネーム情報と、当該
ニックネーム情報に対応する、前記情報処理装置の制御に関する情報である制御情報を取得するための情報であるアクセス情報とを対応付ける情報である対応情報にアクセスし、前記ニックネーム情報受信ステップで受信したニックネーム情報に対応するアクセス情報を取得するアクセス情報取得ステップと、前記アクセス情報取得ステップで取得したアクセス情報を用いて、前記制御情報を取得する制御情報取得ステップと、前記制御情報取得ステップで取得した制御情報に基づいて、前記情報処理装置における制御を行う制御ステップと、を実行させるためのものである。
【0066】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0067】
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。
【0068】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0069】
以上より、本発明による情報処理システム等は、ユーザが外部の端末装置からアクセスする情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を用いることにより、そのニックネーム情報に対応した制御が情報処理装置において行われるものであり、情報処理装置と、サーバ装置とを備える情報処理システム等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の実施の形態1による情報処理システムの構成を示す図
【図2】同実施の形態によるサーバ装置の動作を示すフローチャート
【図3】同実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート
【図4】同実施の形態による携帯電話の表示の一例を示す図
【図5】同実施の形態における識別子情報の一例を示す図
【図6】同実施の形態における要求情報の構成の一例を示す図
【図7】同実施の形態における送信先情報の一例を示す図
【図8】同実施の形態における対応情報の一例を示す図
【図9】同実施の形態における食品情報の一例を示す図
【図10】同実施の形態による携帯電話の表示の一例を示す図
【図11】同実施の形態による携帯電話の表示の一例を示す図
【図12】本発明の実施の形態2による情報処理システムの構成を示す図
【図13】同実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート
【図14】同実施の形態における対応情報の一例を示す図
【図15】本発明の実施の形態3による情報処理システムの構成を示す図
【図16】本発明の実施の形態4による情報処理システムの構成を示す図
【符号の説明】
【0071】
1,7,8,9 情報処理装置
2 通信処理装置
3 端末装置
4 サーバ装置
5 対応情報サーバ装置
6 制御情報サーバ装置
11 ニックネーム情報受信部
12 アクセス情報取得部
13 制御情報取得部
14 制御部
15 対応情報記憶部
16 制御情報記憶部
41 要求情報受信部
42 ニックネーム情報送信部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置と、サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムであって、
前記端末装置において前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報が受け付けられ、当該ニックネーム情報に関する情報が前記サーバ装置を経由して前記端末装置から前記情報処理装置に送信され、前記情報処理装置において、前記サーバ装置から送信された情報に基づいて、前記端末装置で受け付けられたニックネーム情報に対応する情報であり、前記情報処理装置の制御に関する情報である制御情報が取得され、前記情報処理装置で当該制御情報を用いた制御が行われる、情報処理システム。
【請求項2】
サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムであって、
前記サーバ装置は、
前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を含む情報であり、当該ニックネーム情報の前記情報処理装置への送信を要求する情報である要求情報を受信する要求情報受信部と、
前記要求情報受信部が要求情報を受信した場合に、前記ニックネーム情報を前記情報処理装置に送信するニックネーム情報送信部と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記ニックネーム情報を受信するニックネーム情報受信部と、
前記ニックネーム情報と、当該ニックネーム情報に対応する、前記情報処理装置の制御に関する情報である制御情報を取得するための情報であるアクセス情報とを対応付ける情報である対応情報にアクセスし、前記ニックネーム情報受信部が受信したニックネーム情報に対応するアクセス情報を取得するアクセス情報取得部と、
前記アクセス情報取得部が取得したアクセス情報を用いて、前記制御情報を取得する制御情報取得部と、
前記制御情報取得部が取得した制御情報に基づいて、前記情報処理装置における制御を行う制御部と、を備えた、情報処理システム。
【請求項3】
前記対応情報を記憶している対応情報サーバ装置をさらに備え、
前記アクセス情報取得部は、前記対応情報サーバ装置から前記アクセス情報を取得する、請求項2記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記情報処理装置は、
前記対応情報を記憶している対応情報記憶部をさらに備え、
前記アクセス情報取得部は、前記対応情報記憶部から前記アクセス情報を取得する、請求項2記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記制御情報を記憶している制御情報サーバ装置をさらに備え、
前記制御情報取得部は、前記制御情報サーバ装置から前記制御情報を取得する、請求項2から4のいずれか記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記情報処理装置は、
前記制御情報を記憶している制御情報記憶部をさらに備え、
前記制御情報取得部は、前記制御情報記憶部から前記制御情報を取得する、請求項2から4のいずれか記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記要求情報を前記サーバ装置に送信する端末装置をさらに備えた、請求項2から6のいずれか記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記情報処理装置と前記サーバ装置との間の通信に関する処理を行う通信処理装置をさら
に備えた、請求項2から7のいずれか記載の情報処理システム。
【請求項9】
請求項2から8のいずれか記載の情報処理システムを構成する情報処理装置。
【請求項10】
請求項2から8のいずれか記載の情報処理システムを構成するサーバ装置。
【請求項11】
端末装置と、サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムにおいて用いられる情報処理方法であって、
前記端末装置において前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報が受け付けられ、当該ニックネーム情報に関する情報が前記サーバ装置を経由して前記端末装置から前記情報処理装置に送信され、前記情報処理装置において、前記サーバ装置から送信された情報に基づいて、前記端末装置で受け付けられたニックネーム情報に対応する情報であり、前記情報処理装置の制御に関する情報である制御情報が取得され、当該制御情報を用いた制御が行われる、情報処理方法。
【請求項12】
サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムにおける前記サーバ装置において用いられる情報処理方法であって、
前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を含む情報であり、当該ニックネーム情報の前記情報処理装置への送信を要求する情報である要求情報を受信する要求情報受信ステップと、
前記要求情報に応じて、前記ニックネーム情報を前記情報処理装置に送信するニックネーム情報送信ステップと、を備えた情報処理方法。
【請求項13】
サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムにおける前記情報処理装置において用いられる情報処理方法であって、
前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を受信するニックネーム情報受信ステップと、
前記ニックネーム情報と、当該ニックネーム情報に対応する、前記情報処理装置の制御に関する情報である制御情報を取得するための情報であるアクセス情報とを対応付ける情報である対応情報にアクセスし、前記ニックネーム情報受信ステップで受信したニックネーム情報に対応するアクセス情報を取得するアクセス情報取得ステップと、
前記アクセス情報取得ステップで取得したアクセス情報を用いて、前記制御情報を取得する制御情報取得ステップと、
前記制御情報取得ステップで取得した制御情報に基づいて、前記情報処理装置における制御を行う制御ステップと、を備えた情報処理方法。
【請求項14】
コンピュータに、
サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムを構成する前記サーバ装置における処理を実行させるためのプログラムであって、
前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を含む情報であり、当該ニックネーム情報の前記情報処理装置への送信を要求する情報である要求情報を受信する要求情報受信ステップと、
前記要求情報に応じて、前記ニックネーム情報を前記情報処理装置に送信するニックネーム情報送信ステップと、を実行させるためのプログラム。
【請求項15】
コンピュータに、
サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムにおける前記情報処理装置における処理を実行させるためのプログラムであって、
前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を受信するニックネーム情報受信ステップと、
前記ニックネーム情報と、当該ニックネーム情報に対応する、前記情報処理装置の制御に関する情報である制御情報を取得するための情報であるアクセス情報とを対応付ける情報である対応情報にアクセスし、前記ニックネーム情報受信ステップで受信したニックネーム情報に対応するアクセス情報を取得するアクセス情報取得ステップと、
前記アクセス情報取得ステップで取得したアクセス情報を用いて、前記制御情報を取得する制御情報取得ステップと、
前記制御情報取得ステップで取得した制御情報に基づいて、前記情報処理装置における制御を行う制御ステップと、を実行させるためのプログラム。
【請求項1】
端末装置と、サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムであって、
前記端末装置において前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報が受け付けられ、当該ニックネーム情報に関する情報が前記サーバ装置を経由して前記端末装置から前記情報処理装置に送信され、前記情報処理装置において、前記サーバ装置から送信された情報に基づいて、前記端末装置で受け付けられたニックネーム情報に対応する情報であり、前記情報処理装置の制御に関する情報である制御情報が取得され、前記情報処理装置で当該制御情報を用いた制御が行われる、情報処理システム。
【請求項2】
サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムであって、
前記サーバ装置は、
前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を含む情報であり、当該ニックネーム情報の前記情報処理装置への送信を要求する情報である要求情報を受信する要求情報受信部と、
前記要求情報受信部が要求情報を受信した場合に、前記ニックネーム情報を前記情報処理装置に送信するニックネーム情報送信部と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記ニックネーム情報を受信するニックネーム情報受信部と、
前記ニックネーム情報と、当該ニックネーム情報に対応する、前記情報処理装置の制御に関する情報である制御情報を取得するための情報であるアクセス情報とを対応付ける情報である対応情報にアクセスし、前記ニックネーム情報受信部が受信したニックネーム情報に対応するアクセス情報を取得するアクセス情報取得部と、
前記アクセス情報取得部が取得したアクセス情報を用いて、前記制御情報を取得する制御情報取得部と、
前記制御情報取得部が取得した制御情報に基づいて、前記情報処理装置における制御を行う制御部と、を備えた、情報処理システム。
【請求項3】
前記対応情報を記憶している対応情報サーバ装置をさらに備え、
前記アクセス情報取得部は、前記対応情報サーバ装置から前記アクセス情報を取得する、請求項2記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記情報処理装置は、
前記対応情報を記憶している対応情報記憶部をさらに備え、
前記アクセス情報取得部は、前記対応情報記憶部から前記アクセス情報を取得する、請求項2記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記制御情報を記憶している制御情報サーバ装置をさらに備え、
前記制御情報取得部は、前記制御情報サーバ装置から前記制御情報を取得する、請求項2から4のいずれか記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記情報処理装置は、
前記制御情報を記憶している制御情報記憶部をさらに備え、
前記制御情報取得部は、前記制御情報記憶部から前記制御情報を取得する、請求項2から4のいずれか記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記要求情報を前記サーバ装置に送信する端末装置をさらに備えた、請求項2から6のいずれか記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記情報処理装置と前記サーバ装置との間の通信に関する処理を行う通信処理装置をさら
に備えた、請求項2から7のいずれか記載の情報処理システム。
【請求項9】
請求項2から8のいずれか記載の情報処理システムを構成する情報処理装置。
【請求項10】
請求項2から8のいずれか記載の情報処理システムを構成するサーバ装置。
【請求項11】
端末装置と、サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムにおいて用いられる情報処理方法であって、
前記端末装置において前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報が受け付けられ、当該ニックネーム情報に関する情報が前記サーバ装置を経由して前記端末装置から前記情報処理装置に送信され、前記情報処理装置において、前記サーバ装置から送信された情報に基づいて、前記端末装置で受け付けられたニックネーム情報に対応する情報であり、前記情報処理装置の制御に関する情報である制御情報が取得され、当該制御情報を用いた制御が行われる、情報処理方法。
【請求項12】
サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムにおける前記サーバ装置において用いられる情報処理方法であって、
前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を含む情報であり、当該ニックネーム情報の前記情報処理装置への送信を要求する情報である要求情報を受信する要求情報受信ステップと、
前記要求情報に応じて、前記ニックネーム情報を前記情報処理装置に送信するニックネーム情報送信ステップと、を備えた情報処理方法。
【請求項13】
サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムにおける前記情報処理装置において用いられる情報処理方法であって、
前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を受信するニックネーム情報受信ステップと、
前記ニックネーム情報と、当該ニックネーム情報に対応する、前記情報処理装置の制御に関する情報である制御情報を取得するための情報であるアクセス情報とを対応付ける情報である対応情報にアクセスし、前記ニックネーム情報受信ステップで受信したニックネーム情報に対応するアクセス情報を取得するアクセス情報取得ステップと、
前記アクセス情報取得ステップで取得したアクセス情報を用いて、前記制御情報を取得する制御情報取得ステップと、
前記制御情報取得ステップで取得した制御情報に基づいて、前記情報処理装置における制御を行う制御ステップと、を備えた情報処理方法。
【請求項14】
コンピュータに、
サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムを構成する前記サーバ装置における処理を実行させるためのプログラムであって、
前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を含む情報であり、当該ニックネーム情報の前記情報処理装置への送信を要求する情報である要求情報を受信する要求情報受信ステップと、
前記要求情報に応じて、前記ニックネーム情報を前記情報処理装置に送信するニックネーム情報送信ステップと、を実行させるためのプログラム。
【請求項15】
コンピュータに、
サーバ装置と、情報処理装置とを備えた情報処理システムにおける前記情報処理装置における処理を実行させるためのプログラムであって、
前記情報処理装置のニックネームを示す情報であるニックネーム情報を受信するニックネーム情報受信ステップと、
前記ニックネーム情報と、当該ニックネーム情報に対応する、前記情報処理装置の制御に関する情報である制御情報を取得するための情報であるアクセス情報とを対応付ける情報である対応情報にアクセスし、前記ニックネーム情報受信ステップで受信したニックネーム情報に対応するアクセス情報を取得するアクセス情報取得ステップと、
前記アクセス情報取得ステップで取得したアクセス情報を用いて、前記制御情報を取得する制御情報取得ステップと、
前記制御情報取得ステップで取得した制御情報に基づいて、前記情報処理装置における制御を行う制御ステップと、を実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2006−146405(P2006−146405A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−332977(P2004−332977)
【出願日】平成16年11月17日(2004.11.17)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月17日(2004.11.17)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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