説明

情報処理システム、情報処理装置、サーバ装置、情報処理方法、およびプログラム

【課題】従来、正確な学力判定ができなかった。
【解決手段】2以上の問題情報を順次、出力する問題情報出力部と、各問題に対する解答情報を、電子ペンから受信する解答情報受信部と、解答時刻情報を取得する解答時刻情報取得部と、2以上の正解情報を順次、出力する正解情報出力部と、正解出力時刻情報を取得する正解出力時刻情報取得部と、問題ごとに、解答時刻情報と正解出力時刻情報を比較し、解答時刻と正解出力時刻の前後を判断する時刻判断部と、解答時刻が正解出力時刻より前であると判断され、かつ解答情報と正解情報が合致する場合のみ正解であると判断する正誤判断部と、正誤判断部における、問題ごとの正誤の判断結果を出力する正誤判断結果出力部を具備する情報処理装置により、正確な学力判定ができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、解答後、順次、正解が表示される学習システムにおける採点、または評価方法等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、学習問題集又は学力テストにおける学習者個々のつまずきや弱点又は学力状況に応じた個別学習指導を提供する情報処理システムがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
本システムは、コンピュータ技術を用いて、学力テスト又は学習問題集をWEBページのフォーマットに編集し、ペーパーレス化された学習問題のデータベースを構成する。続いて、インターネット上で、このような学力テスト問題を学習者に提供し、制限時間内に、学習者の学力をテストする。更に、オンラインで、学習者の解答を採点することで、正解、誤答の分布と分類などを統計し、学習者毎に学力診断カルテを構築できる。こうすると、学習者の学習状況を一貫して把握できるだけではなく、学習者個々のつまずきや弱点又は学力状況に応じた補強用復習問題、復習テストなども提供できる。
【特許文献1】特開2002−149047公報(第1頁、第1図等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の情報処理システムにおいては、解答後、すぐに正解をチェックしながら学習を進めていく、という効果的な学習ができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の情報処理システムは、情報処理装置と電子ペンを具備する情報処理システムであって、前記情報処理装置は、問題を示す情報である問題情報と、当該問題に対応する正解を示す情報である正解情報を有するテスト情報を2以上格納しているテスト情報格納部と、前記2以上の問題情報を順次、出力する問題情報出力部と、各問題に対する解答を示す情報である解答情報を、前記電子ペンから受信する解答情報受信部と、前記解答情報に対応する解答が、解答用紙に記載された時刻に関する情報である解答時刻情報を取得する解答時刻情報取得部と、前記2以上の正解情報を順次、出力する正解情報出力部と、前記各正解情報を出力した時刻に関する情報である正解出力時刻情報を取得する正解出力時刻情報取得部と、1以上のまとまりのある問題ごとに、前記解答時刻情報取得部が取得した解答時刻情報と、前記正解出力時刻情報取得部が取得した正解出力時刻情報を用いて、解答時刻と正解出力時刻の前後を判断する時刻判断部と、解答時刻が正解出力時刻より前であると前記時刻判断部が判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると判断し、解答時刻が正解出力時刻より後であると前記時刻判断部が判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断し、前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断する正誤判断部と、前記正誤判断部における、問題ごとの正誤の判断結果を出力する正誤判断結果出力部を具備し、前記電子ペンは、解答用紙である媒体に記載された解答情報を取得する解答情報取得部と、前記解答報取得部が取得した解答情報を前記情報処理装置に送信する解答情報送信部を具備する情報処理システムである。
【0006】
かかる構成により、正解が出力された後に解答を記載した場合に、誤答であると自動的に判断でき、不正を無くし、また、正確な学力判定ができる。
【0007】
また、本第二の発明の情報処理システムは、サーバ装置と情報処理装置と電子ペンを具備する情報処理システムであって、前記サーバ装置は、問題を示す情報である問題情報と、当該問題に対応する正解を示す情報である正解情報を有するテスト情報を2以上格納しているテスト情報格納部と、前記2以上の問題情報を前記情報処理装置に送信する問題情報送信部と、各問題に対する解答を示す情報である解答情報を、前記情報処理装置から受信する解答情報受信部と、前記解答情報に対応する解答が、解答用紙に記載された時刻に関する情報である解答時刻情報を取得する解答時刻情報取得部と、前記2以上の正解情報を前記情報処理装置に送信する正解情報送信部と、前記各正解情報を前記情報処理装置に出力した時刻に関する情報である正解出力時刻情報を取得する正解出力時刻情報取得部と、1以上のまとまりのある問題ごとに、前記解答時刻情報取得部が取得した解答時刻情報と、前記正解出力時刻情報取得部が取得した正解出力時刻情報を用いて、解答時刻と正解出力時刻の前後を判断する時刻判断部と、解答時刻が正解出力時刻より前であると前記時刻判断部が判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると判断し、解答時刻が正解出力時刻より後であると前記時刻判断部が判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断し、前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断する正誤判断部と、前記正誤判断部における、問題ごとの正誤の判断結果を出力する正誤判断結果出力部を具備し、前記情報処理装置は、前記2以上の問題情報を前記サーバ装置から受信し、順次、出力する問題情報出力部と、各問題に対する解答情報を、前記電子ペンから受信し、前記情報処理装置に送信する解答情報転送部と、前記2以上の正解情報を前記サーバ装置から受信し、順次、出力する正解情報出力部を具備し、前記電子ペンは、前記媒体に記載された解答情報を取得する解答情報取得部と、前記解答報取得部が取得した解答情報を前記情報処理装置に送信する解答情報送信部を具備する情報処理システムである。
【0008】
かかる構成により、正解が出力された後に解答を記載した場合に、誤答であると自動的に判断でき、不正を無くし、また、正確な学力判定ができる。
【0009】
また、本第三の発明の情報処理システムは、情報処理装置と電子ペンを具備する情報処理システムであって、前記情報処理装置は、問題を示す情報である問題情報と、当該問題に対応する正解を示す情報である正解情報を有するテスト情報を2以上格納しているテスト情報格納部と、前記2以上の問題情報を順次、出力する問題情報出力部と、各問題に対する解答を示す情報である解答情報を、前記電子ペンから受信する解答情報受信部と、前記解答情報に対応する解答が、解答用紙に記載された時刻に関する情報である解答時刻情報を取得する解答時刻情報取得部と、前記解答時刻情報取得部が取得した解答時刻情報と、1以上のまとまりのある問題ごとの解答制限時間情報を用いて、前記1以上の問題の解答が制限時間内の解答であるか否かを判断する時刻判断部と、解答が制限時間内の解答であると前記時刻判断部が判断し、かつ当該解答に対応する解答情報と正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると判断し、解答が制限時間外の解答であると前記時刻判断部が判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断し、前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断する正誤判断部と、前記正誤判断部における、問題ごと、または1以上のまとまりのある問題ごとの正誤の判断結果を出力する正誤判断結果出力部を具備し、前記電子ペンは、解答用紙である媒体に記載された解答情報を取得する解答情報取得部と、前記解答報取得部が取得した解答情報を前記情報処理装置に送信する解答情報送信部を具備する情報処理システムである。
【0010】
かかる構成により、1以上のまとまりのある問題ごとの解答制限時間内に解答できない場合に、誤答であると自動的に判断でき、不正を無くし、また、正確な学力判定ができる。
【0011】
また、本第四の発明の情報処理システムは、サーバ装置と情報処理装置と電子ペンを具備する情報処理システムであって、前記サーバ装置は、問題を示す情報である問題情報と、当該問題に対応する正解を示す情報である正解情報を有するテスト情報を2以上格納しているテスト情報格納部と、前記2以上の問題情報を前記情報処理装置に送信する問題情報送信部と、各問題に対する解答を示す情報である解答情報を、前記情報処理装置から受信する解答情報受信部と、前記解答情報に対応する解答が、解答用紙に記載された時刻に関する情報である解答時刻情報を取得する解答時刻情報取得部と、前記解答時刻情報取得部が取得した解答時刻情報と、1以上のまとまりのある問題ごとの解答制限時間情報を用いて、前記1以上の問題の解答が制限時間内の解答であるか否かを判断する時刻判断部と、解答が制限時間内の解答であると前記時刻判断部が判断し、かつ当該解答に対応する解答情報と正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると判断し、解答が制限時間外の解答であると前記時刻判断部が判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断し、前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断する正誤判断部と、前記正誤判断部における、問題ごとの正誤の判断結果を出力する正誤判断結果出力部を具備し、前記情報処理装置は、前記2以上の問題情報を前記サーバ装置から受信し、順次、出力する問題情報出力部と、各問題に対する解答情報を、前記電子ペンから受信し、前記情報処理装置に送信する解答情報転送部を具備し、前記電子ペンは、前記媒体に記載された解答情報を取得する解答情報取得部と、前記解答報取得部が取得した解答情報を前記情報処理装置に送信する解答情報送信部を具備する情報処理システムである。
【0012】
かかる構成により、1以上のまとまりのある問題ごとの解答制限時間内に解答できない場合に、誤答であると自動的に判断でき、不正を無くし、また、正確な学力判定ができる。
【0013】
また、本第五の発明の情報処理システムは、第一、第二いずれかの発明に対して、前記正解情報出力部は、ユーザに指示の受け付けに対応して、正解情報を出力する情報処理システムである。
【0014】
かかる構成により、マイペースで学習でき、かつ、不正を無くし、また、正確な学力判定ができる。
【0015】
また、本第六の発明の情報処理システムは、第一から第四いずれかの発明に対して、前記問題情報出力部は、2問目以降の問題情報の少なくとも1以上の問題情報を、ユーザの指示を受け付けずに自動的に出力する情報処理システムである。
【0016】
かかる構成により、次々に問題が出力されるので、学習効果が上がり、脳の活性化に役立つ学習ができる。また、不正を無くし、また、正確な学力判定ができる。
【0017】
また、本第七の発明の情報処理システムは、第一、第二から第五いずれかの発明に対して、前記正解情報出力部は、2問目以降の問題に対応する正解情報の少なくとも1以上の正解情報を、ユーザの指示を受け付けずに自動的に出力する情報処理システムである。
【0018】
かかる構成により、解答後、ただちに正解を見ることができるので、学習効果が上がる。また、不正を無くし、また、正確な学力判定ができる。
【0019】
また、本第八の発明の情報処理システムは、第一、第二から第七いずれかの発明に対して、前記正誤判断部は、解答時刻が正解出力時刻より前であると前記時刻判断部が判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると前記時刻判断部が判断し、解答時刻が正解出力時刻より前であると判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断し、前記解答情報受信部が解答情報を受信しなかった問題に対しては、当該解答が無答であると判断し、解答時刻が正解出力時刻より後であると前記時刻判断部が判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致する場合に、当該解答が時間外解答であると判断する情報処理システムである。
【0020】
かかる構成により、正誤判断がきめ細かくでき、その結果、学習者の学力レベルが正確に把握できる。その結果、学習者に対して適切な指導が可能となる。
【0021】
また、本第九の発明の情報処理システムは、第三、第四から第七いずれかの発明に対して、前記正誤判断部は、解答時刻が正解出力時刻より前であると前記時刻判断部が判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると前記時刻判断部が判断し、解答時刻が正解出力時刻より前であると判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断し、前記解答情報受信部が解答情報を受信しなかった問題に対しては、当該解答が無答であると判断し、解答時刻が正解出力時刻より後であると前記時刻判断部が判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致する場合に、当該解答が時間外解答であると判断する情報処理システムである。
【0022】
かかる構成により、正誤判断がきめ細かくでき、その結果、学習者の学力レベルが正確に把握できる。その結果、学習者に対して適切な指導が可能となる。
【発明の効果】
【0023】
本発明による情報処理システムによれば、正確な学力判定または、正確な採点等が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、情報処理システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
【0025】
本実施の形態において、電子ペンを用いて、問題に対する解答を記載して、自動採点を行う学習システム(情報処理システム)において、ユーザの解答時刻と正解の表示時刻とを用いて、またはユーザの解答時刻と解答制限時間等とを用いて、正解の表示後に、ユーザが解答を入力した場合などは、正解にしない、情報処理システムについて説明する。
【0026】
また、本実施の形態における情報処理システムは、採点の結果は、正解、誤答、無答、時間外解答などに区分でき、正確な学力の判定、学習者の課題の認定が可能となる情報処理システムである。
【0027】
図1は、本実施の形態における情報処理システムの概念図である。情報処理システム1は、情報処理装置11と電子ペン12を具備する。図2は、本実施の形態における情報処理システムのブロック図である。
【0028】
情報処理装置11は、指示受付部1100、テスト情報格納部1101、問題情報出力部1102、解答情報受信部1103、解答時刻情報取得部1104、正解情報出力部1105、正解出力時刻情報取得部1106、時刻判断部1107、正誤判断部1108、正誤判断結果出力部1109を具備する。
【0029】
電子ペン12は、解答情報取得部1201、解答情報送信部1202を具備する。
【0030】
指示受付部1100は、開始指示などの各種指示、データ等を受け付ける。開始指示とは、テストの開始の指示である。テストとは、いわゆる試験の他、添削や、普段の学習や、いわゆる小テストなども含む広い概念である。テストとは、問題に対して解答する行為すべてを言う。指示等の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。指示受付部1100は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。また、指示受付部1100は、電子ペン12から指示等を受信しても良い。
【0031】
テスト情報格納部1101は、テスト情報を2以上格納している。テスト情報は、問題を示す情報である問題情報と、当該問題に対応する正解を示す情報である正解情報を有する。テスト情報格納部1101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。問題情報、正解情報、およびテスト情報のデータ構造等は問わない。
【0032】
問題情報出力部1102は、テスト情報格納部1101に格納されている2以上の問題情報を順次、出力する。問題情報出力部1102は、2問目以降の問題情報の少なくとも1以上の問題情報を、ユーザの指示を受け付けずに自動的に出力することは好適である。また、問題情報出力部1102は、2問目以降の問題情報をすべて、ユーザの指示を受け付けずに、順次、自動的に出力することは好適である。自動的に問題情報を出力する場合、問題情報出力部1102は、一定の時間間隔で問題情報を順次、出力することは好適であるが、一定の時間間隔でなくても良い。ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示や外部の装置(デイスプレイ装置)への送信であるが、音声出力等をも含む概念である。問題情報出力部1102は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。問題情報出力部1102は、テスト情報格納部1101に格納されている2以上の問題情報を一括して読み込み、順次、出力しても良いことは言うまでもない。問題情報出力部1102は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0033】
解答情報受信部1103は、解答情報を電子ペン12から受信する。解答情報とは、各問題に対する解答を示す情報である。解答情報受信部1103は、直接、解答情報を電子ペン12から受信しても良いし、他の装置を介して、解答情報を電子ペン12から受信しても良い。また、解答情報は、例えば、座標情報の集合である。座標情報は、電子ペン12の軌跡の情報である。解答情報受信部1103は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0034】
解答時刻情報取得部1104は、解答情報に対応する解答が、解答用紙に記載された時刻に関する情報である解答時刻情報を取得する。解答用紙は、たとえば、いわゆるアノトペーパーと言われるものであり、特殊なドットマトリクスが印刷された媒体である。解答用紙は、通常、紙媒体であるが、紙であるとは限らない。解答時刻情報は、電子ペン12が取得する時刻情報でも、情報処理装置11が取得する時刻情報でも良い。解答時刻情報取得部1104は、電子ペン12から解答時刻情報を受信しても良い。また、解答時刻情報取得部1104は、解答情報受信部1103が解答情報を受信した時刻を取得し、当該時刻を示す情報を解答時刻情報としても良い。つまり、解答時刻情報は、解答用紙に、ユーザが解答を記載した時刻に近似する時刻であれば良い。解答時刻情報取得部1104は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。解答時刻情報取得部1104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0035】
正解情報出力部1105は、2以上の正解情報を順次、出力する。正解情報出力部1105は、ユーザの指示の受け付けに対応して、正解情報を出力しても良い。また、正解情報出力部1105は、2問目以降の問題に対応する正解情報の少なくとも1以上の正解情報を、ユーザの指示を受け付けずに自動的に出力することは好適である。自動的に正解情報を出力する場合、正解情報出力部1105は、一定の時間間隔で正解情報を順次、出力することは好適であるが、一定の時間間隔でなくても良い。ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示や外部の装置(デイスプレイ装置)への送信であるが、音声出力等をも含む概念である。正解情報出力部1105は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。正解情報出力部1105は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0036】
正解出力時刻情報取得部1106は、正解出力時刻情報を取得する。正解出力時刻情報は、各正解情報を出力した時刻に関する情報である。正解出力時刻情報取得部1106は、ユーザから、正解情報の出力指示を受け付けた時刻を示す情報を正解出力時刻情報としても良いし、正解情報出力部1105が正解情報を出力した時刻を示す情報を正解出力時刻情報としても良い。その他、正解出力時刻情報は、正解情報を出力した時刻に近似する情報であれば良い。正解出力時刻情報取得部1106は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。正解出力時刻情報取得部1106の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0037】
時刻判断部1107は、1以上のまとまりのある問題ごとに、解答時刻情報取得部1104が取得した解答時刻情報と、正解出力時刻情報取得部1106が取得した正解出力時刻情報を用いて、解答時刻と正解出力時刻の前後を判断する。つまり、時刻判断部1107は、1以上のまとまりのある問題ごとに、正解情報が出力された後に、ユーザが解答を記載していないか否かを判断する。
【0038】
また、時刻判断部1107は、解答時刻情報取得部1104が取得した解答時刻情報と、1以上のまとまりのある問題ごとの解答制限時刻(解答制限時間でも同意義である)を用いて、1以上の問題の解答が制限時間内の解答であるか否かを判断しても良い。かかる場合、正解情報は、必ずしも表示されなくても良い。また、かかる場合、時刻判断部1107は、問題ごとに解答制限時刻を持っていても良いし、各問題の統一した制限解答時間(例えば、1分)を持っていても良い。時刻判断部1107は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。時刻判断部1107の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0039】
正誤判断部1108は、解答が、「正解」か「誤答」かを判断する。かかる場合、正誤判断部1108は、解答時刻が正解出力時刻より後であると時刻判断部1107が判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断する。なお、解答が2つのカテゴリーに分けられる場合の「誤答」とは、正解ではない、という意味である。
【0040】
また、正誤判断部1108は、解答が、「正解」か、「誤答」か、「無答」か、「時間外解答」かの少なくとも4つのカテゴリーで、解答を分類する。
【0041】
さらに具体的には、正誤判断部1108は、解答時刻が正解出力時刻より前であると時刻判断部1107が判断し、かつ解答情報と正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると判断し、解答時刻が正解出力時刻より後であると時刻判断部1107が判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断し、解答情報と正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断する。
【0042】
また、正誤判断部1108は、解答時刻が正解出力時刻より前であると時刻判断部1107が判断し、かつ解答情報と正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると時刻判断部1107が判断し、解答時刻が正解出力時刻より前であると判断し、かつ解答情報と正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断し、解答情報受信部1103が解答情報を受信しなかった(テスト時間中に受信しなかった場合、解答情報を受信せずに、制限時刻を一定時間以上経過した場合など)問題に対しては、当該解答が無答であると判断し、解答時刻が正解出力時刻より後であると時刻判断部1107が判断し、かつ解答情報と正解情報が合致する場合に、当該解答が時間外解答であると判断する、ことは好適である。
【0043】
また、正誤判断部1108は、解答が制限時間内の解答であると時刻判断部1107が判断し、かつ当該解答に対応する解答情報と正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると判断し、解答が制限時間外の解答であると時刻判断部1107が判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断し、解答情報と正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断しても良い。
【0044】
正誤判断部1108は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。正誤判断部1108の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0045】
正誤判断結果出力部1109は、正誤判断部1108における、問題ごとの正誤の判断結果を出力する。正誤の判断とは、「正解」「誤答」の2通りのいずれかでも良いし、「正解」「誤答」「無答」「時間外解答」の4種類でも良いし、「正解」「誤答」「無答」「時間外解答,かつ正解」「時間外解答,かつ誤答」の5種類でも良いし、6種類以上でも良い。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記憶媒体への蓄積等を含む概念である。正誤判断結果出力部1109は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。正誤判断結果出力部1109は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0046】
解答情報取得部1201は、解答用紙である媒体に記載された解答情報を取得する。解答情報は、例えば、電子ペン12の軌跡を示す座標情報(X,Y)の集合である。解答情報取得部1201が解答情報を取得する方法として、例えば、以下の方法がある。媒体に図3に示す特殊ドットパターンが印刷されている場合に、解答情報取得部1201は、特殊ドットパターンによる座標検出技術で実現され得る。具体的には、例えば、図3のような構成になる。図3の構成は、CCDカメラ301、パターン認識と解析を行うプロセッサ302で構成される。特殊ドットパターンは、0.3mmピッチのグリッドに沿ってドットを示し、そのドットの配置をRight/Left/Up/Downの4パターンで振り分けることでコード化を図る。そして、CCDカメラより、特殊ドットパターンを60フレーム/秒で撮影し、入力する。そして、撮影した画像情報を解析することにより、入力装置であるCCDカメラの移動(すなわち撮影されるドットパターンの変化)を検出することができる。CCDカメラの移動を検出することにより、静的物体中の相対的な座標情報を取得できる。なお、解答情報取得部1201の別の手段として、以下のものが考えられる。媒体の表面に、座標情報を示すバーコードが印刷されており、解答情報取得部1201は、当該バーコードを読み込み、座標情報を得るバーコードリーダーで実現される。解答情報取得部1201は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。解答情報取得部1201の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0047】
解答情報送信部1202は、解答情報取得部1201が取得した解答情報を情報処理装置11に送信する。解答情報送信部1202は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。なお、上記の電子ペン12は、いわゆるアノトペンであり、媒体は、いわゆるアノトペーパーである。
【0048】
次に、情報処理システムの動作について説明する。まず、情報処理装置11の動作について図4のフローチャートを用いて説明する。
【0049】
(ステップS401)指示受付部1100は、開始指示を受け付けたか否かを判断する。開始指示を受け付ければステップS402に行き、開始指示を受け付けなければステップS401に戻る。
【0050】
(ステップS402)問題情報出力部1102は、カウンタiに1を代入する。
【0051】
(ステップS403)問題情報出力部1102は、i番目の問題情報が、テスト情報格納部1101に格納されているか否かを判断する。i番目の問題情報が格納されていればステップS404に行き、格納されていなければステップS414に行く。
【0052】
(ステップS404)問題情報出力部1102は、i番目の問題情報をテスト情報格納部1101から読み出し、メモリ上に配置する。
【0053】
(ステップS405)問題情報出力部1102は、ステップS404で取得した問題情報を出力する。なお、問題情報出力部1102は、i番目の問題情報を用いて、出力する問題を構成した後、問題を出力しても良い。かかる場合も、問題情報を出力する、ということとする。
【0054】
(ステップS406)正解情報出力部1105は、i番目の正解情報を出力する時刻であるか否かを判断する。i番目の正解情報を出力する時刻であればステップS407に行き、i番目の正解情報を出力する時刻でなければステップS411に行く。なお、i番目の正解情報を出力する時刻であるか否かは、例えば、問題情報の出力から所定時間経過したか否かにより、正解情報出力部1105は判断する。また、i番目の正解情報を出力する時刻であるか否かは、例えば、i番目の問題の解答時間(予め保持している)が、問題情報の出力から経過したか否かにより、正解情報出力部1105は判断する。また、正解情報出力部1105は、ユーザからの指示(正解情報の出力指示)を受け付けた場合に、i番目の正解情報を出力する時刻に達した(i番目の正解情報を出力する)、と判断しても良い。
【0055】
(ステップS407)正解情報出力部1105は、i番目の正解情報を、テスト情報格納部1101から読み出し、出力する。
【0056】
(ステップS408)正解情報出力部1105は、i番目の正解出力時刻情報を取得する。正解情報出力部1105は、例えば、図示しない時計から、現在時刻を取得し、正解出力時刻情報とする。
【0057】
(ステップS409)正解情報出力部1105は、ステップS408で取得した正解出力時刻情報を、カウンタi(または、i番目の問題情報や、正解情報や、解答情報など)と対応付けて、記憶媒体に少なくとも一時的に蓄積する。
【0058】
(ステップS410)問題情報出力部1102は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS403に戻る。
【0059】
(ステップS411)解答情報受信部1103は、解答情報を電子ペン12から受信したか否かを判断する。解答情報を受信すればステップS412に行き、受信しなければステップS406に戻る。
【0060】
(ステップS412)解答時刻情報取得部1104は、i番目の解答に対する解答時刻情報を取得する。解答時刻情報取得部1104は、例えば、図示しない時計から現在時刻を取得する。また、解答時刻情報取得部1104は、例えば、電子ペン12から受信した解答時刻情報を取得する。かかる場合、電子ペン12は、解答情報と対に時刻情報を送付する。その時刻情報は、例えば、電子ペンが軌跡の情報を取得した時刻を示す情報や、解答情報を送信する時刻を示す情報などである。
【0061】
(ステップS413)正誤判断部1108は、ステップS411で受信されたi番目の解答情報と、ステップS412で取得されたi番目の解答時刻情報を対応付けて、少なくとも一時的に記憶媒体に蓄積する。ステップS406に戻る。
【0062】
(ステップS414)正誤判断部1108は、正誤判断処理を行う。正誤判断処理について、図5のフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0063】
(ステップS415)正誤判断結果出力部1109は、ステップS414における、問題ごとの正誤の判断結果を出力する。処理を終了する。
【0064】
なお、図4のフローチャートにおいて、正解情報を出力することは必須ではない。
【0065】
また、図4のフローチャートにおいて、正解情報の出力後、直ちに、問題ごとに正誤判断を行っても良い。
【0066】
また、図4のフローチャートにおいて、2以上の問題群に対する解答制限時間の情報が保持されており、かかる解答制限時間の情報を用いて、2以上の問題群(テストの一部の問題群)が、制限時間内に解答されたか否かを判断しても良い。
【0067】
また、図4のフローチャートにおいて、正誤判断結果出力部1109は、正誤の判断結果を蓄積するだけでも良い。
【0068】
また、図4のフローチャートにおいて、解答情報の受信などの処理(ステップS411からステップS413の処理)は、割り込みにより行われることは好適である。
【0069】
さらに、図4のフローチャートにおいて、正誤判断結果出力部1109は、正誤の判断結果から統計処理し、点数を算出したり、正解、または各種の間違え方などの割合を出力するなどしても良い。かかる場合、テストの利用者が複数、存在しても良い。
【0070】
次に、正誤判断処理について、図5のフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0071】
(ステップS501)正誤判断部1108は、カウンタiに1を代入する。
【0072】
(ステップS502)正誤判断部1108は、i番目の問題情報が、テスト情報格納部1101に格納されているか否かを判断する。i番目の問題情報が格納されていればステップS503に行き、上位処理にリターンする。
【0073】
(ステップS503)正誤判断部1108は、i番目の問題に対応する解答情報が格納されているか否か(i番目の問題に対する解答が記載されたか否か)を判断する。格納されていればステップS504に行き、格納されていなければステップS512に行く。
【0074】
(ステップS504)正誤判断部1108は、i番目の問題(解答でも同じこと)に対する解答時刻と正解出力時刻を比較し、解答時刻が正解出力時刻より前(同じも含んでも良い)か否かを判断する。解答時刻が正解出力時刻より前であればステップS505に行き、解答時刻が正解出力時刻より後であればステップS509に行く。
【0075】
(ステップS505)正誤判断部1108は、i番目の問題(解答でも同じこと)に対する解答情報と正解情報を比較し、両者が合致(一致とは限らない。正解の範囲であれば合致、とする)するか否かを判断する。両者が合致すればステップS506に行き、両者が合致しなければステップS508に行く。
【0076】
(ステップS506)正誤判断部1108は、i番目の問題の正誤判定結果を「正解」とする。つまり、例えば、正誤判定結果を格納する変数に、「正解」を示す値(例えば、「0」)が代入される。
【0077】
(ステップS507)正誤判断部1108は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS502に行く。
【0078】
(ステップS508)正誤判断部1108は、正誤判断部1108は、i番目の問題の正誤判定結果を「誤答(「不正解」も同じ)」とする。ステップS502に行く。
【0079】
(ステップS509)正誤判断部1108は、i番目の問題(解答でも同じこと)に対する解答情報と正解情報を比較し、両者が合致(一致とは限らない。正解の範囲であれば合致、とする)するか否かを判断する。両者が合致すればステップS510に行き、両者が合致しなければステップS511に行く。
【0080】
(ステップS510)正誤判断部1108は、正誤判断部1108は、i番目の問題の正誤判定結果を「時間外解答,正解」とする。なお、ここでは、正誤判定結果が2つの意味を有しているが、最終的な出力において、両方出力しても良いし、一方を出力しても良い。なお、「時間外解答」については、出力されることは好適である。ステップS502に行く。
【0081】
(ステップS511)正誤判断部1108は、正誤判断部1108は、i番目の問題の正誤判定結果を「時間外解答,誤答」とする。なお、ここでも、正誤判定結果が2つの意味を有しているが、最終的な出力において、両方出力しても良いし、一方を出力しても良い。なお、「時間外解答」については、出力されることは好適である。ステップS502に行く。
【0082】
(ステップS512)正誤判断部1108は、正誤判断部1108は、i番目の問題の正誤判定結果を「無答」とする。ステップS502に行く。
【0083】
以下、本実施の形態における情報処理システムの具体的な動作について説明する。情報処理システムの概念図は図1である。
【0084】
今、テスト情報格納部1101に、図6に示すテスト情報管理表が格納されている。テスト情報管理表は、「ID」「問題情報」「正解情報」を有する。「ID」は、レコードを識別する情報であり、表におけるレコード管理のために存在する。ここでのテスト情報は、漢字の読み方のテストである。
【0085】
また、正誤判断部1108は、解答制限時間「10秒」を保持している。解答制限時間とは、各問題情報が表示されてから10秒以内に解答を記載しなければ、正解にならないことを示す。
【0086】
さらに、学習者は、図7に示す媒体に、電子ペン12で解答を記載していく。その際、ここでは、情報処理装置11に、10秒ごとに、問題情報が出力される、とする。
【0087】
かかる状況において、学習者は、情報処理装置11に対して、開始指示を入力したとする。次に、指示受付部1100は、開始指示を受け付ける。なお、開始指示の入力は、図7に示す「解答開始」の領域を、電子ペン12でチェックすることにより、行われても良い。
【0088】
次に、問題情報出力部1102は、1番目の問題情報「[肩]にのる」を読み出す。そして、問題情報出力部1102は、予め格納している問題の雛形「<問題情報>の[ ]内の読みを書きなさい。」を読み出し、問題情報「肩」を雛形の<問題情報>内に代入する。そして、問題情報出力部1102は、「[肩]にのるの[ ]内の読みを書きなさい。」を構成し、出力する。出力例は、図8である。なお、図8において、情報処理装置11は、時計を保持しており、図示しない出力部が残り時間「2秒」を表示している。
【0089】
次に、ユーザは、電子ペン12を使用して、媒体の問題1の解答欄に「かた」と記載する。そして、電子ペン12の解答情報取得部1201は、解答用紙である媒体に記載された解答情報「かた」を取得する。ここで、通常、解答情報は、座標情報の集合である。
【0090】
次に、解答情報送信部1202は、解答情報取得部1201が取得した解答情報「かた」を情報処理装置11に送信する。なお、解答情報を送信するトリガーは、例えば、媒体上の「次の問題へ」欄を、ユーザが電子ペン12でチェックする、などである。かかる「次の問題へ」欄のチェックにより、解答が「かた」で決定される。また、「次の問題へ」欄は、一の解答欄ごとに付与されても良いし、媒体上に一つだけ存在しても良い。なお、「次の問題へ」欄は、他の名称でも良いことは言うまでもない。
【0091】
次に、解答情報受信部1103は、解答情報「かた」を電子ペン12から受信する。そして、正誤判断部1108は、解答情報「かた」を問題情報等に対応付けて蓄積する。かかる蓄積された解答情報の例を、図9に示す。図9は、テスト情報管理表に解答情報が付加された、解答情報管理表である。ここでは、図9の「ID=1」の解答情報が記録される。なお、本具体例の場合、通常、解答情報である座標情報の集合は、情報処理装置11または電子ペン12が文字コードに変換する。かかる変換技術は、公知技術であるので、詳細な説明を省略する。
【0092】
そして、解答時刻情報取得部1104は、1番目の解答「かた」に対する解答時刻情報(例えば、2007/6/12 13:55:08)を、図示しない情報処理装置11の内部の時計から取得する。
【0093】
次に、正誤判断部1108は、受信された1番目の解答情報「かた」と、取得された1番目の解答時刻情報(例えば、2007/6/12 13:55:08)を対応付けて、少なくとも一時的に記憶媒体に蓄積する。かかる解答時刻情報の蓄積先は、図10の時刻情報管理表である。時刻情報管理表は、「ID」「正解出力時刻情報」「解答時刻情報」を属性値に有するレコードを1以上格納している。1番目の解答時刻情報は、「ID=1」のレコードの「解答時刻情報」の属性値となる。
【0094】
次に、正解情報出力部1105は、1番目の正解情報を出力する時刻であるか否かを判断する。ここでは、正解情報出力部1105は、予め格納されている「10秒」が、問題情報の出力から経過したか否かを判断する。そして、正解情報出力部1105は、問題情報の出力から「10秒」経過した後、1番目の正解情報を出力する。なお、ここでの正解情報の出力は必須ではない。
【0095】
次に、正解情報出力部1105は、1番目の正解出力時刻情報(例えば、2007/6/12 13:55:10)を取得する。
【0096】
次に、問題情報出力部1102は、取得した正解出力時刻情報(例えば、2007/6/12 13:55:10)を、カウンタ「i=1」と対応付けて、記憶媒体に少なくとも一時的に蓄積する。かかる正解出力時刻情報の蓄積先も、図10の時刻情報管理表である。
【0097】
以上の処理を繰り返して、20問の問題情報の出力、正解情報の出力が完了し、学習者も、次々と、問題に対する解答情報を、電子ペン12で媒体に記載していった、とする(図11参照)。そして、図9の解答情報管理表、図10の時刻情報管理表の各属性値が蓄積される。
【0098】
次に、正誤判断部1108は、以下のような正誤判断処理を行う。まず、正誤判断部1108は、1番目の問題に対する解答時刻情報(2007/6/12 13:55:08)と正解出力時刻情報(2007/6/12 13:55:10)を読み出し、比較する。そして、「解答時刻情報<正解出力時刻情報」であるので、解答時刻が正解出力時刻より前である、と判断する。
【0099】
次に、正誤判断部1108は、1番目の問題に対する解答情報「かた」と正解情報「かた」を読み出し、比較し、両者が合致する、と判断する。その結果、正誤判断部1108は、1番目の問題の正誤判定結果を「正解」とし、記録する。正誤判断部1108は、かかる正誤判定結果を、図12に示す正誤判定結果管理表に記録する。
【0100】
そして、図5のフローチャートに従って、正誤判断部1108は、2問目以降の解答情報を処理し、図12に示す正誤判定結果管理表を得る。
【0101】
そして、正誤判断結果出力部1109は、問題ごとの正誤の判断結果を集計した情報を、図13に示すように出力する。なお、図13は、出力例であり、他の出力態様でも構わないことは言うまでもない。例えば、問題ごとに、学習者が記載した解答と、正解と、正誤の判断結果を対応付けて出力しても良い。
【0102】
以上、本実施の形態によれば、正確な学力判定または、正確な採点等が可能となる。また、学習者の弱点を把握できる。
【0103】
具体的には、解答が、「正解」か、「誤答」か、「無答」か、「時間外解答」かの少なくとも4つのカテゴリーで、自動的に解答を分類することにより、学習者のタイプ、学習者の理解度、学習状況、または課題などを、容易に取得できる。その結果、学習者に対して、タイプや理解度等に応じた適切な学習指導が可能となる。
【0104】
さらに具体的には、「無答」が多い学習者は、例えば、問題が学習者に合っていない、またはねばりが十分でないと考えられ、学習者に合致した問題や学習プログラムを用意するなどの対応が可能となる。また、「時間外解答」が多い学習者は、例えば、じっくり考えて問題を解くタイプであると考えられ、国語であれば速読の練習を行わせ、算数であればスピードを向上させるための簡単な問題(計算問題など)を大量に解かせるプログラムを用意する、などの対応を採ることができる。かかることは、他の実施の形態においても同様である。
【0105】
また、本実施の形態において、問題情報の出力、正解情報の出力が自動的に、次々と行われる学習形式により、学習者の学習効果を高めつつ、学習者の解答に対する精緻な採点、評価が可能となる。
【0106】
なお、本実施の形態によれば、時刻判断部1107は、問題ごとに、解答時刻情報取得部1104が取得した解答時刻情報と、正解出力時刻情報取得部1106が取得した正解出力時刻情報を比較し、解答時刻と正解出力時刻の前後を判断した。しかし、時刻判断部1107は、解答時刻情報取得部1104が取得した解答時刻情報と、各問題の解答制限時間情報を用いて、各問題の解答が制限時間内の解答であるか否かを判断しても良い。かかる場合の情報処理装置11の構成は、問題を示す情報である問題情報と、当該問題に対応する正解を示す情報である正解情報を有するテスト情報を2以上格納しているテスト情報格納部1101と、前記2以上の問題情報を順次、出力する問題情報出力部1102と、各問題に対する解答を示す情報である解答情報を、前記電子ペンから受信する解答情報受信部1103と、前記解答情報に対応する解答が、解答用紙に記載された時刻に関する情報である解答時刻情報を取得する解答時刻情報取得部1104と、前記2以上の正解情報を出力する正解情報出力部1105と、前記解答時刻情報取得部が取得した解答時刻情報と、各問題の解答制限時間情報を用いて、各問題の解答が制限時間内の解答であるか否かを判断する時刻判断部1107と、解答が制限時間内の解答であると前記時刻判断部1107が判断し、かつ当該解答に対応する解答情報と正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると判断し、解答が制限時間外の解答であると前記時刻判断部1107が判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断し、前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断する正誤判断部1108と、前記正誤判断部1108における、問題ごとの正誤の判断結果を出力する正誤判断結果出力部1109を具備する情報処理装置、である。
【0107】
また、本実施の形態によれば、正解情報の出力は、必須ではない。かかることは、他の実施の形態においても同様である。
【0108】
また、本実施の形態によれば、1問ずつの制限時間が存在した。しかし、2問以上の問題群に対して、制限時間が存在していても良い。つまり、例えば、時刻判断部1107は、図14に示す解答制限時間情報管理表を保持している。解答制限時間情報管理表は、「ID」「問題情報」「正解情報」「解答制限時間情報」の属性値を有するレコードを1以上、格納している。「解答制限時間情報」は、1以上の問題に対する制限時間の情報である。また、図14の1問目から5問目は英単語の問題、6問目から8問目はイディオムの問題、9問目と10問目は英文訳の問題である。そして、時刻判断部1107は、この解答制限時間情報を用いて、解答時刻情報取得部1104が取得した解答時刻情報と、1以上のまとまりのある問題ごとの解答制限時刻(ここでは、解答制限時間情報)を用いて、1以上の問題の解答が制限時間内の解答であるか否かを判断する。したがって、学習者は、問題のカテゴリーごとの強い/弱い、解答スピードの速い/遅いが分かり、学習効果を高めることができる。かかることも、他の実施の形態においても同様である。
【0109】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、2以上の問題情報を順次、出力する問題情報出力部と、各問題に対する解答を示す情報である解答情報を、電子ペンから受信する解答情報受信部と、解答情報に対応する解答が、解答用紙に記載された時刻に関する情報である解答時刻情報を取得する解答時刻情報取得部と、2以上の正解情報を順次、出力する正解情報出力部と、前記各正解情報を出力した時刻に関する情報である正解出力時刻情報を取得する正解出力時刻情報取得部と、1以上のまとまりのある問題ごとに、前記解答時刻情報取得部が取得した解答時刻情報と、前記正解出力時刻情報取得部が取得した正解出力時刻情報を用いて、解答時刻と正解出力時刻の前後を判断する時刻判断部と、解答時刻が正解出力時刻より前であると前記時刻判断部が判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると判断し、解答時刻が正解出力時刻より後であると前記時刻判断部が判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断し、前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断する正誤判断部と、前記正誤判断部における、問題ごとの正誤の判断結果を出力する正誤判断結果出力部として機能させるためのプログラム、である。
【0110】
また、コンピュータを、2以上の問題情報を順次、出力する問題情報出力部と、各問題に対する解答を示す情報である解答情報を、電子ペンから受信する解答情報受信部と、前記解答情報に対応する解答が、解答用紙に記載された時刻に関する情報である解答時刻情報を取得する解答時刻情報取得部と、解答時刻情報取得部が取得した解答時刻情報と、1以上のまとまりのある問題ごとの解答制限時間情報を用いて、前記1以上の問題の解答が制限時間内の解答であるか否かを判断する時刻判断部と、解答が制限時間内の解答であると前記時刻判断部が判断し、かつ当該解答に対応する解答情報と正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると判断し、解答が制限時間外の解答であると前記時刻判断部が判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断し、前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断する正誤判断部と、前記正誤判断部における、問題ごと、または1以上のまとまりのある問題ごとの正誤の判断結果を出力する正誤判断結果出力部として機能させるためのプログラム、である。
(実施の形態2)
【0111】
本実施の形態において、実施の形態1と比較して、情報処理システムがサーバ装置を具備する点が異なる。つまり、実施の形態1における情報処理装置11の処理を、本実施の形態におけるサーバ装置と情報処理装置が行う。
【0112】
図15は、本実施の形態における情報処理システムの概念図である。図16は、本実施の形態における情報処理システムのブロック図である。情報処理システム2は、サーバ装置21、情報処理装置22、および電子ペン12を具備する。
【0113】
サーバ装置21は、指示受信部2100、テスト情報格納部1101、問題情報送信部2101、解答情報受信部2102、解答時刻情報取得部1104、正解情報送信部2103、正解出力時刻情報取得部1106、時刻判断部1107、正誤判断部1108、正誤判断結果出力部2104を具備する。
【0114】
情報処理装置22は、指示受付部1100、指示送信部2200、問題情報出力部2201、解答情報転送部2202、正解情報出力部2203を具備する。
【0115】
電子ペン12は、解答情報取得部1201、解答情報送信部1202を具備する。
【0116】
指示受信部2100は、情報処理装置22から各種指示を受信する。指示とは、例えば、開始指示である。指示受信部2100は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0117】
問題情報送信部2101は、2以上の問題情報を情報処理装置22に送信する。問題情報を送信するタイミングは問わない。例えば、問題情報送信部2101は、指示受信部2100が開始指示を受信した場合、問題情報を順次、定期的(例えば、1分ごと)に送信する。なお、問題情報を順次、送信する場合に、定期的に送信する必要はない。問題情報送信部2101は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0118】
解答情報受信部2102は、各問題に対する解答を示す情報である解答情報を、情報処理装置22から受信する。解答情報受信部2102は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0119】
正解情報送信部2103は、2以上の正解情報を情報処理装置22に送信する。正解情報を送信するタイミングは問わない。例えば、正解情報送信部2103は、問題情報の送信後、所定時間後に、順次、定期的(例えば、1分ごと)に、正解情報を送信する。なお、正解情報を順次、送信する場合に、定期的に送信する必要はない。また、正解情報を送信することは必須ではない。正解情報送信部2103は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0120】
正誤判断結果送信部2104は、正誤判断部1108における、問題ごとの正誤の判断結果を、情報処理装置22に送信する。なお、正誤の判断結果の送信処理も必須ではない。正誤判断結果送信部2104は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0121】
指示送信部2200は、指示受付部1100が受け付けた開始指示等を、サーバ装置21に送信する。指示送信部2200は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0122】
問題情報出力部2201は、2以上の問題情報をサーバ装置21から受信し、順次、出力する。問題情報出力部2201は、2以上の問題情報を一括して受信した後、順次、1問ずつ、問題情報を出力しても良い。問題情報出力部2201は、2問目以降の問題情報の少なくとも1以上の問題情報を、ユーザの指示を受け付けずに自動的に出力することは好適である。また、問題情報出力部2201は、ユーザの指示(問題情報の出力指示)を受け付けた後、対応する問題情報を出力しても良い。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信等を含む概念である。問題情報出力部2201は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。問題情報出力部2201は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0123】
解答情報転送部2202は、各問題に対する解答情報を、電子ペン12から受信し、情報処理装置22に送信する。解答情報転送部2202は、通常、無線または有線の通信手段等で実現され得る。
【0124】
正解情報出力部2203は、2以上の正解情報をサーバ装置21から受信し、順次、出力する。正解情報出力部2203は、2以上の正解情報を、一括して受信した後、順次、1つずつ、正解情報を出力しても良い。つまり、正解情報出力部2203は、各問題情報の出力の後、所定時間(一定とは限らない)経過後、問題に対応する正解情報を出力しても良い。また、正解情報出力部2203は、ユーザに指示の受け付けに対応して、正解情報を出力しても良い。さらに、正解情報出力部2203は、2問目以降の問題に対応する正解情報の少なくとも1以上の正解情報を、ユーザの指示を受け付けずに自動的に出力することは好適である。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信等を含む概念である。正解情報出力部2203は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。正解情報出力部2203は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0125】
次に、情報処理システムの動作について説明する。まず、サーバ装置21の動作について図17のフローチャートを用いて説明する。
【0126】
(ステップS1701)指示受信部2100は、開始指示を受信したか否かを判断する。開始指示を受信すればステップS1702に行き、開始指示を受信しなければステップS1701に戻る。
【0127】
(ステップS1702)問題情報送信部2101は、カウンタiに1を代入する。
【0128】
(ステップS1703)問題情報送信部2101は、i番目の問題情報が、テスト情報格納部1101に格納されているか否かを判断する。i番目の問題情報が格納されていればステップS1704に行き、格納されていなければステップS1714に行く。
【0129】
(ステップS1704)問題情報送信部2101は、i番目の問題情報をテスト情報格納部1101から読み出し、メモリ上に配置する。
【0130】
(ステップS1705)問題情報送信部2101は、ステップS1704で取得した問題情報を、情報処理装置22に送信する。なお、問題情報送信部2101は、i番目の問題情報を用いて、出力する問題を構成した後、問題を出力しても良い。かかる場合も、問題情報を出力する、ということとする。
【0131】
(ステップS1706)正解情報送信部2103は、i番目の正解情報を送信する時刻であるか否かを判断する。i番目の正解情報を送信する時刻であればステップS1707に行き、i番目の正解情報を送信する時刻でなければステップS1711に行く。なお、i番目の正解情報を送信する時刻であるか否かは、例えば、問題情報の送信から所定時間経過したか否かにより、正解情報送信部2103は判断する。また、i番目の正解情報を送信する時刻であるか否かは、例えば、i番目の問題の解答時間(予め保持している)が、問題情報の送信から経過したか否かにより、正解情報送信部2103は判断する。また、正解情報送信部2103は、ユーザからの指示(正解情報の出力指示)が受信された場合に、i番目の正解情報を送信する時刻に達した(i番目の正解情報を送信する)、と判断しても良い。なお、正解情報の出力指示の受信は、図示しない受信手段により行われる。
【0132】
(ステップS1707)正解情報送信部2103は、i番目の正解情報を、テスト情報格納部1101から読み出し、送信する。
【0133】
(ステップS1708)正解情報送信部2103は、i番目の正解出力時刻情報を取得する。正解情報送信部2103は、例えば、図示しない時計から、現在時刻を取得し、正解出力時刻情報とする。
【0134】
(ステップS1709)正解情報送信部2103は、ステップS1708で取得した正解出力時刻情報を、カウンタi(または、i番目の問題情報や、正解情報や、解答情報など)と対応付けて、記憶媒体に少なくとも一時的に蓄積する。
【0135】
(ステップS1710)問題情報送信部2101は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1703に戻る。
【0136】
(ステップS1711)解答情報受信部2102は、解答情報を情報処理装置22から受信したか否かを判断する。解答情報を受信すればステップS1712に行き、受信しなければステップS1706に戻る。
【0137】
(ステップS1712)解答時刻情報取得部1104は、i番目の解答に対する解答時刻情報を取得する。解答時刻情報取得部1104は、例えば、図示しない時計から現在時刻を取得する。また、解答時刻情報取得部1104は、例えば、情報処理装置22から受信した解答時刻情報を取得する。かかる場合、情報処理装置22は、解答情報と対に時刻情報を送付する。その時刻情報は、例えば、情報処理装置22が電子ペン12から解答情報を受信した時刻を示す情報であったり、電子ペン12が軌跡の情報を取得した時刻を示す情報であったり、電子ペン12が解答情報を送信する時刻を示す情報であったりする。
【0138】
(ステップS1713)正誤判断部1108は、ステップS1711で受信されたi番目の解答情報と、ステップS1712で取得されたi番目の解答時刻情報を対応付けて、少なくとも一時的に記憶媒体に蓄積する。ステップS1706に戻る。
【0139】
(ステップS1714)正誤判断部1108は、正誤判断処理を行う。正誤判断処理について、図5のフローチャートを用いて説明した。
【0140】
(ステップS1715)正誤判断結果出力部1109は、ステップS1714における、問題ごとの正誤の判断結果を出力(送信、蓄積などの概念も含む)する。処理を終了する。
【0141】
なお、図17のフローチャートにおいて、正解情報を送信することは必須ではない。
【0142】
また、図17のフローチャートにおいて、正解情報の送信後、直ちに、各問題ごとに正誤判断を行っても良い。
【0143】
また、図17のフローチャートにおいて、正誤判断結果出力部1109は、正誤の判断結果を蓄積するだけでも良い。
【0144】
また、図17のフローチャートにおいて、正誤判断結果出力部1109は、正誤の判断結果から統計処理し、点数を算出したり、正解、または各種の間違え方などの割合を送信、または蓄積等するなどしても良い。かかる場合、テストの利用者が複数、存在しても良い。
【0145】
また、図17のフローチャートにおいて、解答情報の受信などの処理(ステップS1711からステップS1713の処理)は、割り込みにより行われることは好適である。
【0146】
さらに、図17のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0147】
次に、情報処理装置11の動作について図18のフローチャートを用いて説明する。
【0148】
(ステップS1801)指示受付部1100は、開始指示を受け付けたか否かを判断する。開始指示を受け付ければステップS1802に行き、開始指示を受け付けなければステップS1801に戻る。
【0149】
(ステップS1802)指示送信部2200は、ステップS1801で受け付けた開始指示を、サーバ装置22に送信する。ステップS1801に戻る。
【0150】
(ステップS1803)問題情報出力部2201は、サーバ装置22から問題情報を受信したか否かを判断する。問題情報を受信すればステップS1804に行き、問題情報を受信しなければステップS1805に行く。
【0151】
(ステップS1804)問題情報出力部2201は、ステップS1803で受信した問題情報を出力する。ステップS1801に戻る。
【0152】
(ステップS1805)解答情報転送部2202は、電子ペン12から解答情報を受信したか否かを判断する。解答情報を受信すればステップS1806に行き、解答情報を受信しなければステップS1807に行く。
【0153】
(ステップS1806)解答情報転送部2202は、ステップS1805で受信した解答情報を、サーバ装置22に送信する。ステップS1801に戻る。
【0154】
(ステップS1807)正解情報出力部2203は、サーバ装置22から正解情報を受信したか否かを判断する。正解情報を受信すればステップS1808に行き、正解情報を受信しなければステップS1801に戻る。
【0155】
(ステップS1808)正解情報出力部2203は、ステップS1807で受信した正解情報を出力する。ステップS1801に戻る。
【0156】
なお、図18のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0157】
以下、本実施の形態における情報処理システムの具体的な動作について説明する。情報処理システムの概念図は図15である。
【0158】
今、テスト情報格納部1101に、図6に示すテスト情報管理表が格納されている。
【0159】
また、正誤判断部1108は、解答制限時間「10秒」を保持している。解答制限時間とは、各問題情報が表示されてから10秒以内に解答を記載しなければ、正解にならないことを示す。
【0160】
さらに、学習者は、図7に示す媒体に、電子ペン12で解答を記載していく。その際、ここでは、情報処理装置22に、10秒ごとに、問題情報が出力される、とする。
【0161】
かかる状況において、学習者は、情報処理装置11に対して、開始指示を入力したとする。次に、指示受付部1100は、開始指示を受け付ける。そして、指示送信部2200は、開始指示をサーバ装置21に送信する。
【0162】
そして、サーバ装置21の指示受信部2100は、開始指示を受信する。次に、問題情報送信部2101は、1番目の問題情報「[肩]にのる」を、テスト情報格納部1101から読み出す。そして、問題情報送信部2101は、予め格納している問題の雛形「<問題情報>の[ ]内の読みを書きなさい。」を読み出し、問題情報「肩」を雛形の<問題情報>内に代入する。そして、問題情報送信部2101は、「[肩]にのるの[ ]内の読みを書きなさい。」を構成し、情報処理装置11に送信する。なお、図面において「[肩]」の「[]」は、墨付き括弧になっている。
【0163】
次に、情報処理装置11の問題情報出力部2201は、「[肩]にのるの[ ]内の読みを書きなさい。」を受信し、ディスプレイに出力する。
【0164】
次に、ユーザは、電子ペン12を使用して、媒体の問題1の解答欄に「かた」と記載する。そして、電子ペン12の解答情報取得部1201は、解答用紙である媒体に記載された解答情報「かた」を取得する。
【0165】
次に、解答情報送信部1202は、解答情報取得部1201が取得した解答情報「かた」を情報処理装置22に送信する。なお、解答情報を送信するトリガーは、例えば、媒体上の図示しない「次の問題へ」欄を、ユーザが電子ペン12でチェックする、などである。
【0166】
次に、情報処理装置22の解答情報転送部2202は、解答情報「かた」を電子ペン12から受信し、サーバ装置21に送信する。
【0167】
次に、サーバ装置21の解答情報受信部2102は、情報処理装置22から解答情報「かた」を受信する。そして、正誤判断部1108は、解答情報「かた」を問題情報等に対応付けて蓄積する。かかる蓄積された解答情報の例は、図9である。
【0168】
そして、解答時刻情報取得部1104は、1番目の解答「かた」に対する解答時刻情報(例えば、2007/6/12 13:55:08)を、図示しないサーバ装置21の内部の時計から取得する。この解答時刻情報は、ここでは、正確には、解答情報が受信された時刻となるが、解答が記載された時刻と近似する。
【0169】
次に、正誤判断部1108は、受信された1番目の解答情報「かた」と、取得された1番目の解答時刻情報(例えば、2007/6/12 13:55:08)を対応付けて、少なくとも一時的に記憶媒体に蓄積する。かかる解答時刻情報の蓄積先は、図10の時刻情報管理表である。
【0170】
次に、正解情報送信部2103は、1番目の正解情報を送信する時刻であるか否かを判断する。ここでは、正解情報送信部2103は、予め格納されている「10秒」が、問題情報の送信から経過したか否かを判断する。そして、正解情報送信部2103は、問題情報の送信から「10秒」経過した後、1番目の正解情報を送信する。なお、ここでの正解情報の送信は必須ではない。
【0171】
次に、情報処理装置22の正解情報出力部2203は、正解情報を受信し、出力する。
【0172】
次に、正解情報送信部2103は、1番目の正解出力時刻情報(例えば、2007/6/12 13:55:10)を取得する。
【0173】
次に、正解情報送信部2103は、取得した正解出力時刻情報(例えば、2007/6/12 13:55:10)を、カウンタ「i=1」と対応付けて、記憶媒体に少なくとも一時的に蓄積する。かかる正解出力時刻情報の蓄積先も、図10の時刻情報管理表である。
【0174】
以上の処理を繰り返して、20問の問題情報の出力、正解情報の出力が完了し、学習者も、次々と、問題に対する解答情報を、電子ペン12で媒体に記載していった、とする(図11参照)。そして、図9の解答情報管理表、図10の時刻情報管理表の各属性値が蓄積される。
【0175】
次に、正誤判断部1108は、以下のような正誤判断処理を行う。まず、正誤判断部1108は、1番目の問題に対する解答時刻情報(2007/6/12 13:55:08)と正解出力時刻情報(2007/6/12 13:55:10)を読み出し、比較する。そして、「解答時刻情報<正解出力時刻情報」であるので、解答時刻が正解出力時刻より前である、と判断する。
【0176】
次に、正誤判断部1108は、1番目の問題に対する解答情報「かた」と正解情報「かた」を読み出し、比較し、両者が合致する、と判断する。その結果、正誤判断部1108は、1番目の問題の正誤判定結果を「正解」とし、記録する。正誤判断部1108は、かかる正誤判定結果を、図12に示す正誤判定結果管理表に記録する。
【0177】
そして、図5のフローチャートに従って、正誤判断部1108は、2問目以降の解答情報を処理し、図12に示す正誤判定結果管理表を得る。
【0178】
そして、正誤判断結果出力部2104は、問題ごとの正誤の判断結果を集計した情報を、図13に示すように出力する。なお、ここでは、出力は、記憶媒体への蓄積である、とする。ただし、正誤判断結果出力部2104は、図13に示す正誤の判断結果を、情報処理装置22に送信しても良い。かかる場合、情報処理装置22の図示しない手段(例えば、正誤判断結果受信部)が正誤の判断結果を受信する。そして、情報処理装置22の図示しない手段(例えば、出力部)が出力する。また、図13は、出力例であり、他の出力態様でも構わないことは言うまでもない。例えば、問題ごとに、学習者が記載した解答と、正解と、正誤の判断結果を対応付けて出力しても良い。
【0179】
以上、本実施の形態によれば、正解が出力された後に解答を記載した場合に、正解でない、と自動的に判断でき、不正を無くし、また、正確な学力判定ができる。また、学習者の弱点を把握できる。
【0180】
具体的には、解答が、「正解」か、「誤答」か、「無答」か、「時間外解答」かの少なくとも4つのカテゴリーで、自動的に解答を分類することにより、学習者の理解度、学習状況、または課題などを、容易に取得できる。その結果、学習者に対して、学力向上のための適切な指導が可能となる。
【0181】
また、本実施の形態において、問題情報の出力、正解情報の出力が自動的に、次々と行われる学習形式により、学習者の学習効果を高めつつ、学習者の解答に対する精緻な採点、評価が可能となる。
【0182】
なお、本実施の形態によれば、時刻判断部1107は、問題ごとに、解答時刻情報取得部1104が取得した解答時刻情報と、正解出力時刻情報取得部1106が取得した正解出力時刻情報を比較し、解答時刻と正解出力時刻の前後を判断した。しかし、時刻判断部1107は、解答時刻情報取得部1104が取得した解答時刻情報と、各問題の解答制限時刻を用いて、各問題の解答が制限時間内の解答であるか否かを判断しても良い。かかる場合のサーバ装置21の構成は、問題を示す情報である問題情報と、当該問題に対応する正解を示す情報である正解情報を有するテスト情報を2以上格納しているテスト情報格納部1101と、前記2以上の問題情報を前記情報処理装置に送信する問題情報送信部2101と、各問題に対する解答を示す情報である解答情報を、前記情報処理装置22から受信する解答情報受信部2102と、前記解答情報に対応する解答が、解答用紙に記載された時刻に関する情報である解答時刻情報を取得する解答時刻情報取得部1104と、前記2以上の正解情報を前記情報処理装置に送信する正解情報送信部2103と、前記各正解情報を前記情報処理装置に出力した時刻に関する情報である正解出力時刻情報を取得する正解出力時刻情報取得部1106と、前記解答時刻情報取得部が取得した解答時刻情報と、1以上のまとまりのある問題ごとの解答制限時刻を用いて、前記1以上の問題の解答が制限時間内の解答であるか否かを判断する時刻判断部1107と、解答が制限時間内の解答であると前記時刻判断部が判断し、かつ当該解答に対応する解答情報と正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると判断し、解答が制限時間外の解答であると前記時刻判断部が判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断し、前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断する正誤判断部1108と、前記正誤判断部における、問題ごとの正誤の判断結果を送信する正誤判断結果送信部2104を具備する。
【0183】
さらに、本実施の形態におけるサーバ装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、2以上の問題情報を情報処理装置に送信する問題情報送信部と、各問題に対する解答を示す情報である解答情報を、前記情報処理装置から受信する解答情報受信部と、前記解答情報に対応する解答が、解答用紙に記載された時刻に関する情報である解答時刻情報を取得する解答時刻情報取得部と、前記2以上の正解情報を前記情報処理装置に送信する正解情報送信部と、前記各正解情報を前記情報処理装置に出力した時刻に関する情報である正解出力時刻情報を取得する正解出力時刻情報取得部と、1以上のまとまりのある問題ごとに、前記解答時刻情報取得部が取得した解答時刻情報と、前記正解出力時刻情報取得部が取得した正解出力時刻情報を用いて、解答時刻と正解出力時刻の前後を判断する時刻判断部と、解答時刻が正解出力時刻より前であると前記時刻判断部が判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると判断し、解答時刻が正解出力時刻より後であると前記時刻判断部が判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断し、前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断する正誤判断部と、前記正誤判断部における、問題ごとの正誤の判断結果を出力する正誤判断結果出力部として機能させるためのプログラム、である。
【0184】
また、このプログラムは、コンピュータを、2以上の問題情報を情報処理装置に送信する問題情報送信部と、各問題に対する解答を示す情報である解答情報を、前記情報処理装置から受信する解答情報受信部と、前記解答情報に対応する解答が、解答用紙に記載された時刻に関する情報である解答時刻情報を取得する解答時刻情報取得部と、前記解答時刻情報取得部が取得した解答時刻情報と、1以上のまとまりのある問題ごとの解答制限時間情報を用いて、前記1以上の問題の解答が制限時間内の解答であるか否かを判断する時刻判断部と、解答が制限時間内の解答であると前記時刻判断部が判断し、かつ当該解答に対応する解答情報と正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると判断し、解答が制限時間外の解答であると前記時刻判断部が判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断し、前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断する正誤判断部と、前記正誤判断部における、問題ごとの正誤の判断結果を出力する正誤判断結果出力部として機能させるためのプログラム、である。
【0185】
また、図19は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態のサーバ装置や情報処理装置を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図19は、このコンピュータシステム340の概観図であり、図20は、コンピュータシステム340のブロック図である。
【0186】
図19において、コンピュータシステム340は、FD(Flexible Disk)ドライブ、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブを含むコンピュータ341と、キーボード342と、マウス343と、モニタ344とを含む。
【0187】
図20において、コンピュータ341は、FDドライブ3411、CD−ROMドライブ3412に加えて、CPU(Central Processing Unit)3413と、CPU3413、CD−ROMドライブ3412及びFDドライブ3411に接続されたバス3414と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read−Only Memory)3415と、CPU3413に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM(Random Access Memory)3416と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3417とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ341は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0188】
コンピュータシステム340に、上述した実施の形態の広告情報サーバ装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3501、またはFD3502に記憶されて、CD−ROMドライブ3412またはFDドライブ3411に挿入され、さらにハードディスク3417に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ341に送信され、ハードディスク3417に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3416にロードされる。プログラムは、CD−ROM3501、FD3502またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0189】
プログラムは、コンピュータ341に、上述した実施の形態の広告情報サーバ装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム340がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0190】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0191】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0192】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0193】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0194】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0195】
以上のように、本発明にかかる情報処理システムは、正確な学力判定または、正確な採点等が可能である、という効果を有し、学習システム等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0196】
【図1】実施の形態1における情報処理システムの概念図
【図2】同情報処理システムのブロック図
【図3】同解答情報取得部の構成図
【図4】同情報処理装置の動作について説明するフローチャート
【図5】同正誤判断処理の動作について説明するフローチャート
【図6】同テスト情報管理表を示す図
【図7】同媒体を示す図
【図8】同出力例を示す図
【図9】同解答情報の例を示す図
【図10】同時刻情報管理表を示す図
【図11】同解答情報の例を示す図
【図12】同正誤判定結果管理表を示す図
【図13】同問題ごとの正誤の判断結果を集計した情報を示す図
【図14】同解答制限時間情報管理表を示す図
【図15】実施の形態2における情報処理システムの概念図
【図16】同情報処理システムのブロック図
【図17】同サーバ装置の動作について説明するフローチャート
【図18】同情報処理装置の動作について説明するフローチャート
【図19】同サーバ装置等を実現するコンピュータの外観図
【図20】同サーバ装置等を実現するコンピュータシステムのブロック図
【符号の説明】
【0197】
1、2 情報処理システム
11、22 情報処理装置
12 電子ペン
21、22 サーバ装置
1100 指示受付部
1101 テスト情報格納部
1102、2201 問題情報出力部
1103、2102 解答情報受信部
1104 解答時刻情報取得部
1105、2203 正解情報出力部
1106 正解出力時刻情報取得部
1107 時刻判断部
1108 正誤判断部
1109、2104 正誤判断結果出力部
1201 解答情報取得部
1202 解答情報送信部
2100 指示受信部
2101 問題情報送信部
2103 正解情報送信部
2104 正誤判断結果送信部
2200 指示送信部
2202 解答情報転送部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置と電子ペンを具備する情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
問題を示す情報である問題情報と、当該問題に対応する正解を示す情報である正解情報を有するテスト情報を2以上格納しているテスト情報格納部と、
前記2以上の問題情報を順次、出力する問題情報出力部と、
各問題に対する解答を示す情報である解答情報を、前記電子ペンから受信する解答情報受信部と、
前記解答情報に対応する解答が、解答用紙に記載された時刻に関する情報である解答時刻情報を取得する解答時刻情報取得部と、
前記2以上の正解情報を順次、出力する正解情報出力部と、
前記各正解情報を出力した時刻に関する情報である正解出力時刻情報を取得する正解出力時刻情報取得部と、
1以上のまとまりのある問題ごとに、前記解答時刻情報取得部が取得した解答時刻情報と、前記正解出力時刻情報取得部が取得した正解出力時刻情報を用いて、解答時刻と正解出力時刻の前後を判断する時刻判断部と、
解答時刻が正解出力時刻より前であると前記時刻判断部が判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると判断し、解答時刻が正解出力時刻より後であると前記時刻判断部が判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断し、前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断する正誤判断部と、
前記正誤判断部における、問題ごとの正誤の判断結果を出力する正誤判断結果出力部を具備し、
前記電子ペンは、
解答用紙である媒体に記載された解答情報を取得する解答情報取得部と、
前記解答報取得部が取得した解答情報を前記情報処理装置に送信する解答情報送信部を具備する情報処理システム。
【請求項2】
サーバ装置と情報処理装置と電子ペンを具備する情報処理システムであって、
前記サーバ装置は、
問題を示す情報である問題情報と、当該問題に対応する正解を示す情報である正解情報を有するテスト情報を2以上格納しているテスト情報格納部と、
前記2以上の問題情報を前記情報処理装置に送信する問題情報送信部と、
各問題に対する解答を示す情報である解答情報を、前記情報処理装置から受信する解答情報受信部と、
前記解答情報に対応する解答が、解答用紙に記載された時刻に関する情報である解答時刻情報を取得する解答時刻情報取得部と、
前記2以上の正解情報を前記情報処理装置に送信する正解情報送信部と、
前記各正解情報を前記情報処理装置に出力した時刻に関する情報である正解出力時刻情報を取得する正解出力時刻情報取得部と、
1以上のまとまりのある問題ごとに、前記解答時刻情報取得部が取得した解答時刻情報と、前記正解出力時刻情報取得部が取得した正解出力時刻情報を用いて、解答時刻と正解出力時刻の前後を判断する時刻判断部と、
解答時刻が正解出力時刻より前であると前記時刻判断部が判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると判断し、解答時刻が正解出力時刻より後であると前記時刻判断部が判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断し、前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断する正誤判断部と、
前記正誤判断部における、問題ごとの正誤の判断結果を出力する正誤判断結果出力部を具備し、
前記情報処理装置は、
前記2以上の問題情報を前記サーバ装置から受信し、順次、出力する問題情報出力部と、
各問題に対する解答情報を、前記電子ペンから受信し、前記情報処理装置に送信する解答情報転送部と、
前記2以上の正解情報を前記サーバ装置から受信し、順次、出力する正解情報出力部を具備し、
前記電子ペンは、
前記媒体に記載された解答情報を取得する解答情報取得部と、
前記解答報取得部が取得した解答情報を前記情報処理装置に送信する解答情報送信部を具備する情報処理システム。
【請求項3】
情報処理装置と電子ペンを具備する情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
問題を示す情報である問題情報と、当該問題に対応する正解を示す情報である正解情報を有するテスト情報を2以上格納しているテスト情報格納部と、
前記2以上の問題情報を順次、出力する問題情報出力部と、
各問題に対する解答を示す情報である解答情報を、前記電子ペンから受信する解答情報受信部と、
前記解答情報に対応する解答が、解答用紙に記載された時刻に関する情報である解答時刻情報を取得する解答時刻情報取得部と、
前記解答時刻情報取得部が取得した解答時刻情報と、1以上のまとまりのある問題ごとの解答制限時間情報を用いて、前記1以上の問題の解答が制限時間内の解答であるか否かを判断する時刻判断部と、
解答が制限時間内の解答であると前記時刻判断部が判断し、かつ当該解答に対応する解答情報と正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると判断し、解答が制限時間外の解答であると前記時刻判断部が判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断し、前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断する正誤判断部と、
前記正誤判断部における、問題ごと、または1以上のまとまりのある問題ごとの正誤の判断結果を出力する正誤判断結果出力部を具備し、
前記電子ペンは、
解答用紙である媒体に記載された解答情報を取得する解答情報取得部と、
前記解答報取得部が取得した解答情報を前記情報処理装置に送信する解答情報送信部を具備する情報処理システム。
【請求項4】
サーバ装置と情報処理装置と電子ペンを具備する情報処理システムであって、
前記サーバ装置は、
問題を示す情報である問題情報と、当該問題に対応する正解を示す情報である正解情報を有するテスト情報を2以上格納しているテスト情報格納部と、
前記2以上の問題情報を前記情報処理装置に送信する問題情報送信部と、
各問題に対する解答を示す情報である解答情報を、前記情報処理装置から受信する解答情報受信部と、
前記解答情報に対応する解答が、解答用紙に記載された時刻に関する情報である解答時刻情報を取得する解答時刻情報取得部と、
前記解答時刻情報取得部が取得した解答時刻情報と、1以上のまとまりのある問題ごとの解答制限時間情報を用いて、前記1以上の問題の解答が制限時間内の解答であるか否かを判断する時刻判断部と、
解答が制限時間内の解答であると前記時刻判断部が判断し、かつ当該解答に対応する解答情報と正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると判断し、解答が制限時間外の解答であると前記時刻判断部が判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断し、前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断する正誤判断部と、
前記正誤判断部における、問題ごとの正誤の判断結果を出力する正誤判断結果出力部を具備し、
前記情報処理装置は、
前記2以上の問題情報を前記サーバ装置から受信し、順次、出力する問題情報出力部と、
各問題に対する解答情報を、前記電子ペンから受信し、前記情報処理装置に送信する解答情報転送部を具備し、
前記電子ペンは、
前記媒体に記載された解答情報を取得する解答情報取得部と、
前記解答報取得部が取得した解答情報を前記情報処理装置に送信する解答情報送信部を具備する情報処理システム。
【請求項5】
前記正解情報出力部は、
ユーザに指示の受け付けに対応して、正解情報を出力する請求項1または請求項2記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記問題情報出力部は、
2問目以降の問題情報の少なくとも1以上の問題情報を、ユーザの指示を受け付けずに自動的に出力する請求項1から請求項4いずれか記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記正解情報出力部は、
2問目以降の問題に対応する正解情報の少なくとも1以上の正解情報を、ユーザの指示を受け付けずに自動的に出力する請求項1、請求項2、または請求項5いずれか記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記正誤判断部は、
解答時刻が正解出力時刻より前であると前記時刻判断部が判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると前記時刻判断部が判断し、
解答時刻が正解出力時刻より前であると判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断し、
前記解答情報受信部が解答情報を受信しなかった問題に対しては、当該解答が無答であると判断し、
解答時刻が正解出力時刻より後であると前記時刻判断部が判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致する場合に、当該解答が時間外解答であると判断する請求項1、請求項2、または、請求項5から請求項7いずれか記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記正誤判断部は、
解答時刻が正解出力時刻より前であると前記時刻判断部が判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると前記時刻判断部が判断し、
解答時刻が正解出力時刻より前であると判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断し、
前記解答情報受信部が解答情報を受信しなかった問題に対しては、当該解答が無答であると判断し、
解答時刻が正解出力時刻より後であると前記時刻判断部が判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致する場合に、当該解答が時間外解答であると判断する請求項3、請求項4、請求項6、または請求項7いずれか記載の情報処理システム。
【請求項10】
請求項1から請求項9いずれか記載の情報処理システムを構成する情報処理装置。
【請求項11】
請求項2、または請求項4から請求項9いずれか記載の情報処理システムを構成するサーバ装置。
【請求項12】
コンピュータを、
2以上の問題情報を順次、出力する問題情報出力部と、
各問題に対する解答を示す情報である解答情報を、電子ペンから受信する解答情報受信部と、
解答情報に対応する解答が、解答用紙に記載された時刻に関する情報である解答時刻情報を取得する解答時刻情報取得部と、
2以上の正解情報を順次、出力する正解情報出力部と、
前記各正解情報を出力した時刻に関する情報である正解出力時刻情報を取得する正解出力時刻情報取得部と、
1以上のまとまりのある問題ごとに、前記解答時刻情報取得部が取得した解答時刻情報と、前記正解出力時刻情報取得部が取得した正解出力時刻情報を用いて、解答時刻と正解出力時刻の前後を判断する時刻判断部と、
解答時刻が正解出力時刻より前であると前記時刻判断部が判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると判断し、解答時刻が正解出力時刻より後であると前記時刻判断部が判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断し、前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断する正誤判断部と、
前記正誤判断部における、問題ごとの正誤の判断結果を出力する正誤判断結果出力部として機能させるためのプログラム。
【請求項13】
コンピュータを、
2以上の問題情報を情報処理装置に送信する問題情報送信部と、
各問題に対する解答を示す情報である解答情報を、前記情報処理装置から受信する解答情報受信部と、
前記解答情報に対応する解答が、解答用紙に記載された時刻に関する情報である解答時刻情報を取得する解答時刻情報取得部と、
前記2以上の正解情報を前記情報処理装置に送信する正解情報送信部と、
前記各正解情報を前記情報処理装置に出力した時刻に関する情報である正解出力時刻情報を取得する正解出力時刻情報取得部と、
1以上のまとまりのある問題ごとに、前記解答時刻情報取得部が取得した解答時刻情報と、前記正解出力時刻情報取得部が取得した正解出力時刻情報を用いて、解答時刻と正解出力時刻の前後を判断する時刻判断部と、
解答時刻が正解出力時刻より前であると前記時刻判断部が判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると判断し、解答時刻が正解出力時刻より後であると前記時刻判断部が判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断し、前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断する正誤判断部と、
前記正誤判断部における、問題ごとの正誤の判断結果を出力する正誤判断結果出力部として機能させるためのプログラム。
【請求項14】
問題情報出力部、解答情報受信部、解答時刻情報取得部、正解情報出力部、正解出力時刻情報取得部、時刻判断部、正誤判断部、および正誤判断結果出力部により実現される情報処理方法であって、
前記問題情報出力部により、2以上の問題情報を順次、出力する問題情報出力ステップと、
前記解答情報受信部により、各問題に対する解答を示す情報である解答情報を、電子ペンから受信する解答情報受信ステップと、
前記解答時刻情報取得部により、前記解答情報に対応する解答が、解答用紙に記載された時刻に関する情報である解答時刻情報を取得する解答時刻情報取得ステップと、
前記正解情報出力部により、2以上の正解情報を順次、出力する正解情報出力ステップと、
前記正解出力時刻情報取得部により、前記各正解情報を出力した時刻に関する情報である正解出力時刻情報を取得する正解出力時刻情報取得ステップと、
前記時刻判断部により、1以上のまとまりのある問題ごとに、前記解答時刻情報取得ステップで取得した解答時刻情報と、前記正解出力時刻情報取得ステップで取得した正解出力時刻情報を用いて、解答時刻と正解出力時刻の前後を判断する時刻判断ステップと、
前記正誤判断部により、解答時刻が正解出力時刻より前であると前記時刻判断ステップで判断し、かつ前記解答情報と前記正解情報が合致する場合に、当該解答が正解であると判断し、解答時刻が正解出力時刻より後であると前記時刻判断ステップで判断した場合に、常に、当該解答が誤答であると判断し、前記解答情報と前記正解情報が合致しない場合に、当該解答が誤答であると判断する正誤判断ステップと、
前記正誤判断結果出力部により、前記正誤判断ステップにおける、問題ごとの正誤の判断結果を出力する正誤判断結果出力ステップを具備する情報処理方法。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【図14】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図1】
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【図7】
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【図8】
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【図11】
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【図13】
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【図15】
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