情報処理方法、情報処理装置、プログラム及び記憶媒体
【課題】 デバイスの機種、アプリケーションの機能に応じて、ライセンスキーまたはライセンスファイルの発行を統合して行うこと。
【解決手段】 デバイスの動作及びデバイスにインストールされるアプリケーションの機能を制御するライセンスの発行を管理する情報処理方法は、複数のデバイスに対してアプリケーションの動作を可能にする各ライセンスを統合した統合ライセンスの発行が要求されているか判定する。この判定により、統合ライセンスの発行が要求されていると判定される場合、デバイスシリアル情報により特定されるデバイスと、ライセンスアクセス情報により特定されるアプリケーションとの組み合わせに基づき統合ライセンスを発行する。
【解決手段】 デバイスの動作及びデバイスにインストールされるアプリケーションの機能を制御するライセンスの発行を管理する情報処理方法は、複数のデバイスに対してアプリケーションの動作を可能にする各ライセンスを統合した統合ライセンスの発行が要求されているか判定する。この判定により、統合ライセンスの発行が要求されていると判定される場合、デバイスシリアル情報により特定されるデバイスと、ライセンスアクセス情報により特定されるアプリケーションとの組み合わせに基づき統合ライセンスを発行する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションプログラムを動作可能にするためのライセンスを統合的に管理するための情報処理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アプリケーションプログラムの不正利用を避けるために、正規の購入者に、アプリケーションプログラムを動作可能にするためのライセンスを付与するという考え方が取り入れられている。
【0003】
ライセンスの付与は、通常、1つのアプリケーションプログラム(以下、単に「アプリケーション」という。)に対して1つのライセンス情報(ライセンスキー)が発行される。アプリケーションをプリンタ等のデバイスにインストールする際、ユーザにより入力された番号とラインセンスキーの番号とが一致したときにのみ、アプリケーションのインストールが可能になる。
【0004】
ライセンスキーの発行とアプリケーションのインストールの形態として、例えば、アプリケーションの開発元への申請に基づいて発行されるキー番号をライセンスキーとしてインストール時に入力する方法もある。
サイトライセンスまたはコーポレートライセンスと呼ばれるライセンス形態もある。これは、企業などがアプリケーションを購入する場合に、1つのアプリケーションを予め決められた台数の機器にインストールすることを可能にするものである。
また、複数のプログラム情報と1つの装置識別情報から複数のライセンスキーを生成し、生成された複数のライセンスキーからパッケージ化されたライセンスキーを生成する方法も提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0005】
更に、複数のデバイスに対して1つのライセンスファイルを生成する方法も提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
【特許文献1】特開2002-215253号
【特許文献2】特開2005-327196号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の従来技術では、決められたライセンスキーを発行することはできるが、自由にライセンスキーの構成を変えることはできないという問題がある。
【0007】
また、大口ユーザにおいてアプリケーションをインストールする際には、人手の管理に起因した問題も生じる。例えば、人手の管理によるライセンスキーの入力作業には相応の作業時間を要する上、入力すべきライセンスキーが誤って入力されるという人為的なミスが発生するという問題も生じる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、デバイスの機種、アプリケーションの機能に応じて、ライセンスキーまたはライセンスファイルの発行を統合して行うことを可能にする情報処理技術の提供を目的とする。
あるいは、統合されたライセンスキーまたはライセンスファイルを各デバイスにダウンロードすることにより、人手の管理に起因した入力作業に要する作業時間、入力ミスの発生を解消する情報処理技術の提供を目的とする。
【0009】
上記目的を達成するべく、本発明に係る情報処理方法は、デバイスの動作及び当該デバイスにインストールされるアプリケーションの機能を制御するライセンスの発行を管理する情報処理方法であって、
前記ライセンスを発行するために前記アプリケーションを特定するためのライセンスアクセス情報を入力するアプリケーション情報入力工程と、
複数のデバイスに対して前記アプリケーションの動作を可能にする各ライセンスを統合した統合ライセンスの発行が要求されているか判定する判定工程と、
前記複数のデバイスを特定するためのデバイスシリアル情報を入力するデバイス情報入力工程と、
前記判定工程の判定により、前記統合ライセンスの発行が要求されていると判定される場合、前記デバイスシリアル情報により特定される前記デバイスと、前記ライセンスアクセス情報により特定される前記アプリケーションとの組み合わせに基づき前記統合ライセンスを発行するライセンス発行工程と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するべく、本発明に係る情報処理装置は、デバイスの動作及び当該デバイスにインストールされるアプリケーションの機能を制御するライセンスの発行を管理する情報処理装置であって、
前記ライセンスを発行するために前記アプリケーションを特定するためのライセンスアクセス情報を入力するアプリケーション情報入力手段と、
複数のデバイスに対して前記アプリケーションの動作を可能にする各ライセンスを統合した統合ライセンスの発行が要求されているか判定する判定手段と、
前記複数のデバイスを特定するためのデバイスシリアル情報を入力するデバイス情報入力手段と、
前記判定手段の判定により、前記統合ライセンスの発行が要求されていると判定される場合、前記デバイスシリアル情報により特定される前記デバイスと、前記ライセンスアクセス情報により特定される前記アプリケーションとの組み合わせに基づき前記統合ライセンスを発行するライセンス発行手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に拠れば、デバイスの機種、アプリケーションの機能に応じて、ライセンスキーまたはライセンスファイルの発行を統合して行うことが可能になる。
【0012】
あるいは、本発明に拠れば、統合されたライセンスキーまたはライセンスファイルを各デバイスにダウンロードすることにより、人手の管理に起因した入力作業に要する作業時間、入力ミスの発生を解消することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0014】
(情報処理システムの構成)
図1は本発明の好適な実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。情報処理装置として機能するライセンス発行サーバ101、ユーザシステム102、製造情報管理システム103及び販売情報管理システム104は、ネットワーク105を介して相互にデータの送受信が可能な状態で接続している。
【0015】
情報処理システムは、アプリケーションの不正使用を防止するために、アプリケーションの機能を動作可能にするライセンスを統合的に管理することが可能である。
【0016】
ライセンス発行サーバ101は、ライセンスの発行、付与に関する情報処理を全般的に司る情報処理装置として機能する。
ユーザシステム102はユーザが使用するネットワークデバイス、例えば、印刷装置に対するライセンスの要求や発行されたライセンスの設定に関する情報処理を司る情報処理システムとして機能する。パーソナルコンピュータや携帯端末など、ネットワーク105に接続可能な情報処理装置はユーザシステム102を構成する。ユーザシステム102を構成する情報処理装置は、ネットワーク105を介して、ライセンス発行サーバ101で発行されたライセンスをネットワークデバイス、例えば、印刷装置123、124、125に対して設定することが可能である。
【0017】
ライセンス発行サーバ101の印刷装置123、124、125に対するライセンスの供給形態としては、例えば、複数のアプリケーションに対する複数のライセンスを1つのライセンスファイルとして供給することが可能である。また、各アプリケーションに対するライセンス番号をライセンスとして印時装置に供給することが可能である。
【0018】
ライセンス発行サーバ101は印時装置123、124及び125に対して発行したライセンスを管理することが可能である。ライセンスの管理としては、例えば、印刷装置123、124及び125を動作させるためのアプリケーションのライセンス管理、追加するアプリケーションに関するライセンスが含まれる。
【0019】
尚、上述のライセンスの管理は、例示的なものであり、本発明の趣旨は、この管理形態に限定されないことはいうまでもない。
【0020】
ライセンス発行サーバ101は、印刷装置ごとにライセンスを管理することが可能であり、印時装置ごとに固有の機能をライセンスの供給により制御することができる。また、ライセンス発行サーバ101は、1つのライセンスにより印時装置群(特定のデバイス数分)を動作可能にし、動作を制御するためのライセンスを発行し、供給することができる。
【0021】
ライセンス発行サーバ101には、各アプリケーションに対するライセンスキーの供給を管理する商品カテゴリ管理部110が含まれる。また、ライセンス発行サーバ101には、ライセンスファイルの供給を管理する商品カテゴリ管理部150が含まれる。また、ライセンス発行サーバ101には、1つのライセンスにより印時装置群(特定のデバイス数分)を動作可能し、動作を制御するためのライセンスを管理するための統合商品管理部160が含まれる。
【0022】
製造情報管理システム103は、印刷装置123、124、125を製造した製造会社が商品として印刷装置123、124、125を管理するための製造情報を管理するシステムである。
【0023】
販売情報管理システム104は、製造会社が製造した商品として印刷装置123、124及び125を販売した販売者や、販売に関する種々の情報を管理するシステムである。
【0024】
ライセンス管理データベース106は、ライセンス発行サーバ101に接続されているデータベースである。ライセンス管理データベース106には、オプション情報、ライセンスキー(Lkey#)を含むアプリケーション情報、ライセンスアクセス番号(LA♯)情報及びデバイスシリアル番号(DS#)情報、ライセンスファイル等が格納されている。ライセンス管理データベース106の詳細な内容については、図3乃至図5を参照して後に詳細に説明する。
【0025】
ネットワーク105は、インターネットを含む双方向の通信が可能な通信回線である。
【0026】
本発明の実施形態にかかる情報処理システムにおいて、ライセンス発行サーバ101は、印刷装置123、124及び125に関する製造情報及び販売情報をそれぞれ製造情報管理システム103、販売情報管理システム104から受信することが可能である。
【0027】
製造情報及び販売情報を受信すると、各管理部(110、150、160)は、各印刷装置に関する情報、顧客情報、追加購入されたアプリケーションに関する情報をライセンス管理データベース106に登録する。
【0028】
ライセンス発行部113はライセンス管理データベース106に登録された情報からライセンスが付与されたアプリケーションに対するアクセスを可能にするライセンスアクセス番号を販売情報管理システム104を介して発行する。
【0029】
販売情報管理システム104は、取得したライセンスアクセス番号を含んだ証書を作成する。販売情報管理システム104の管理の下、販売者はユーザに印刷装置とライセンスの取得のために用いられるライセンスアクセス番号が印刷された証書とを販売する。
【0030】
印刷装置を購入したユーザが、アプリケーションの機能を印刷装置で利用できるようにするためには、ライセンス発行サーバ101から発行されたライセンスを取得する必要がある。ライセンス発行サーバ101は、ネットワーク105を介した適正なユーザシステム102からのアクセスに対し、ライセンスキーやライセンスファイルを発行する。
【0031】
ライセンス発行サーバ101が発行するライセンスキーやライセンスファイルには、インストール先、例えば、印刷装置123とそのアプリケーションの機能の識別情報とが埋め込まれている。ライセンスキーやライセンスファイルに埋め込まれた識別情報を有する装置のみがそのオプション機能やアプリケーションを起動することができる。
【0032】
すなわち、他の装置に対して同じアプリケーションを起動する際には、異なるライセンスが必要となる。これにより、アプリケーションの無断利用を防止することが可能になる。
【0033】
インストール先として、例えば、印刷装置123を動作させるために、ユーザは、ライセンス発行サーバ101にユーザシステム102を使って直接アクセスすることが可能である。そして、ライセンスアクセス番号と引き替えにライセンスキーもしくはライセンスファイルを取得することができる。
【0034】
ユーザは取得したライセンスをインストール先の印時装置の操作パネルから直接に入力することができる。あるいは、ユーザは、ユーザシステム102を介して、インストール先となる印刷装置に取得したライセンスをダウンロードすることが可能である。
【0035】
ライセンスの入力(ダウンロード)により、アプリケーションをインストール先の印刷装置で利用することが可能になる。ここで、ライセンスの発行形態は、インストール先として、印刷装置123を例として説明したが、本発明の趣旨は、この例に限定されないことはいうまでもない。例えば、ライセンス発行サーバ101のライセンス発行部113が発行する統合的なライセンスにより、印刷装置群123〜125を統合して動作可能にすることも可能である。ライセンスの発行、統合的なライセンスの発行に関する具体的な処理については、後に詳細に説明する。
【0036】
(ライセンス発行サーバ101の概略構成)
図2はライセンス発行サーバ101の概略構成を示すブロック図である。
【0037】
図2において、表示装置201は、その表示画面に、例えばウインドウ、アイコン、メッセージ、メニューその他のユーザインターフェース情報を表示する。VRAM(ビデオランダムアクセスメモリ)202は、表示装置201に表示するための画像データが格納される。VRAM202に格納された画像データは、所定の規定に従って表示装置201に転送され、表示装置201に画像が表示される。CDD(コンパクトディスクドライブ)203は、CD−ROMや、CD−Rなどの記録メディアとの間で各種制御プログラムやデータの読み書きを行う装置である。CDD203はDVDドライブであってもよい。
【0038】
キーボード204は、文字入力を行うための各種キーを有する。PD(ポインティングデバイス)205は、例えば、表示装置201の表示画面上に表示されたアイコン、メニューその他のオブジェクトを指示するために使用される。
【0039】
CPU(セントラルプロセッシングユニット)206は、ライセンス発行サーバ101の全体的な動作を司る。
【0040】
更に、CDD203に格納された制御プログラムはCPU206、CPUバス212を介して接続する各デバイスを制御する。ROM(リードオンリメモリ)207は、各種の制御プログラムやデータを保持する。RAM(ランダムアクセスメモリ)208はCPU206のワーク領域、エラー処理時のデータの退避領域、制御プログラムのロード領域等を有する。
【0041】
FDD(フレキシブルディスクドライブ)210、HDD(ハードディスクドライブ)209は、記憶装置として機能し、各種制御プログラムや各種データを保存する。
【0042】
ネットワーク・インターフェース(NET−I/F)211は、印刷装置123や他の情報処理装置等とネットワーク105を介して通信を行うことができる。CPUバス212は、アドレスバス、データバス及びコントロールバスを含む。CPU206に対する制御プログラムの提供は、ROM207、HDD209、FDD210、CDD203から行うこともできるし、ネットワーク105を介して他の情報処理装置等から行うこともできる。
【0043】
尚、ライセンス発行サーバ101のハードウェア構成は、ユーザシステム102、製造情報管理システム103、販売情報管理システム104を構成する各情報処理装置に対しても図2と同様の構成を採ることが可能である。
【0044】
(ライセンス管理データベース106)
図3はライセンス管理データベース106に格納される情報を簡易的に説明する図である。ライセンス管理データベース106は、商品カテゴリ管理部110に対応した商品カテゴリデータベース(DB)390を有する。また、ライセンス管理データベース106は、商品カテゴリ管理部150に対応した商品カテゴリデータベース(DB)391を有する。また、ライセンス管理データベース106は、統合商品管理部160に対応した統合商品データベース(DB)392を有する。
【0045】
LA#シーケンス番号テーブル393は、商品カテゴリ管理部110、150、統合商品管理部160で管理される各商品カテゴリに共通して発行されるシーケンス番号とライセンスアクセス番号とを管理するデータベースである。ライセンスアクセス番号発行毎に対応するシーケンス番号がLA#シーケンス番号テーブル393で管理される。LA#シーケンス番号テーブル393には、更に、発行した最後の最終シーケンス番号394、最終シーケンス番号の発行日(最終発行日)395が格納される。
【0046】
(商品カテゴリデータベース(DB)390)
次に、商品カテゴリデータベース(DB)390について説明する。商品カテゴリDB390は、アプリケーション商品情報テーブル310、デバイス商品情報テーブル320を有する。また、商品カテゴリDB390は、2つの情報テーブル(310、320)を関連付けるテーブル330を有する。
【0047】
2つの情報テーブル(310、320)を関連付けるテーブル330には、 アプリケーション商品コード331とデバイス商品コード332とが格納される。このテーブルの参照により、アプリケーションのインストール先となるデバイス商品と、ユーザが購入したアプリケーション商品とを対応付けることが可能になる。
【0048】
商品カテゴリDB390は、更に、機能情報テーブル340、顧客情報テーブル350、ライセンスアクセス番号テーブル360、ライセンスキー情報テーブル370及び機番情報テーブル380を有する。
【0049】
機能情報テーブル340にはアプリケーション商品のインストール先となる印刷装置の機能を分類識別するための機能ID341と機能名342が格納される。
【0050】
アプリケーション商品情報テーブル310には、アプリケーション商品を特定するためのアプリケーション商品コード311、機能分類を示す機能ID312、商品名313、商品概要314、商品登録日315が格納される。
【0051】
ライセンスアクセス番号テーブル360には、ライセンスアクセス番号(LA#)361、ライセンスアクセス番号の発行シーケンス番号362、商品/アプリケーション商品コード363、登録済みデバイス数364が格納される。また、ライセンスアクセス番号テーブル360には、デバイスシリアル番号(DS#)365、ユーザシリアル番号366、ライセンスの有効・無効状態を示すステータス367が格納される。更に、ライセンスアクセス番号テーブル360には、統合ライセンス管理番号368、ライセンスのカテゴリ情報369が格納される。
【0052】
ライセンスのカテゴリ情報369は統合ライセンスキーを発行する際の基礎情報となる。具体的には、カテゴリ情報369はインストール先の印刷装置と連動して予め決められたコードが設定されている。そして、この設定されているコードに従って、統合ライセンスキーが供給されたときにインストール先の印刷装置に対して許可する機能が制御される。また、統合ライセンス管理番号368は、ライセンスを一括管理する際に利用される。
【0053】
顧客情報テーブル350には、ユーザシリアル番号351、会社名352、メールアドレス353、電話番号354、氏名355が格納される。
【0054】
ライセンスキー(Lkey)情報テーブル370には、ライセンスキー(Lkey)371、ライセンスアクセス番号(LA#)372、LA#発行日時373が格納される。顧客情報テーブル350に格納される情報は、販売情報管理システム104を介して格納される。
【0055】
デバイス商品情報テーブル320は、デバイスを一意に特定するためのデバイス商品コード321、対象機種商品名称322、LA#の発行状態により内容の変更を禁止することを示す編集ロックフラグ323等が格納される。デバイス商品情報テーブル320に格納される情報は、製造情報管理システム103を介して格納される。
【0056】
機番情報テーブル380はデバイス商品コード381、シーケンス番号382、データバンドプレフィックス383、データバンド開始番号384、データバンド終了番号385、編集ロックフラグ386などを格納する。
【0057】
(商品カテゴリDB391)
図4は、商品カテゴリDB391の構成を示す図である。なお、先に図3にて説明したテーブルと重複する内容については、説明を省略する。
【0058】
商品カテゴリDB391は、アプリケーション情報テーブル420、ライセンスアクセス番号テーブル360を有する。商品カテゴリDB391は、2つの情報テーブル(360、420)を関連付ける商品情報テーブル410を有する。
【0059】
商品情報テーブル410には、商品コード411、アプリケーション番号421、商品としてのアプリケーション名(商品名)413、ライセンスを付与する台数414、ライセンス期限等に関する情報が格納される。
【0060】
商品カテゴリDB391は、更に、顧客情報テーブル350、ライセンスファイル情報テーブル430及び機番情報テーブル380を有する。
【0061】
ライセンファイル情報テーブル430にはライセンスアクセス番号(LA#)431、ライセンファイル(Lfile)432、ライセンファイル発行日時433、ライセンスファイルの更新回数を示すシーケンス番号434が格納される。
【0062】
このシーケンス番号434は、異なるデバイスに対してライセンスを付与する際に用いられる。
【0063】
アプリケーション情報テーブル420には、商品を示すシステム管理用のアプリケーション番号421、印時装置側でアプリケーションを指定するための管理番号であるアプリケーションID422が格納される。また、アプリケーション情報テーブル420には、アプリケーションのバージョンを示すアプリケーションバージョン423、アプリケーション名424が格納される。
【0064】
ライセンスアクセス番号テーブル360、機番情報テーブル380は、先の図3の説明と同様である。
【0065】
上述したデータベースは、サーバに準備されたUIを利用し、販売者管理システム104、製造情報管理システム103等から商品登録、変更、ライセンスアクセス番号発行等の処理を実施することにより生成される。
【0066】
(統合商品DB392)
図5は統合商品DB392の構成を示す図である。統合商品DB392は、ライセンスキー統合管理番号テーブル520、ライセンスファイル統合管理番号テーブル530、これら2つの情報テーブルを関連図ける統合ライセンス管理情報テーブル510を有する。
【0067】
統合ライセンス管理情報テーブル510には、ライセンスキー統合管理番号511、ライセンスファイル統合管理番号512、統合ライセンスアクセス番号LA#513、ユーザシリアル番号514が格納される。更に、統合ライセンス管理情報テーブル510には、統合処理されたライセンスであるLfile515とライセンスキーLkey516、ステータス517、Lkey統合カテゴリ518が格納される。
【0068】
ライセンスキー統合管理番号テーブル520およびライセンスファイル統合管理番号テーブル530は統合ライセンス管理情報テーブル510で管理される。ライセンスキー統合管理番号テーブル520とライセンスファイル統合管理番号テーブル530は排他的な関係となり、統合ライセンス管理情報テーブル510はいずれか一方のテーブルしかもてないように制御される。
【0069】
つまりライセンスキー統合管理番号511とライセンスファイル統合管理番号512、Lfile515とLkey516は、どちらかが空白となる。こうすることによって統合状態を堅牢にしている。
【0070】
Lkey統合カテゴリ518は、カテゴリ情報369の情報に基づいて、統合ライセンスキー発行の際に許可するライセンスを全て含むカテゴリを設定する。
【0071】
本実施形態において、カテゴリは、販売価格、販売戦略といった観点で設定している。なお、他の観点で設定することはカのであることは言うまでもない。
【0072】
例えば、ライセンスキーにて統合するデバイス数を4までとする場合、ライセンスキー統合管理番号テーブル520は最大4つ作成される。
【0073】
統合ライセンスアクセス番号LA#513はライセンスを統合する際に生成される1つのライセンスアクセス番号LA#である。ユーザは、 統合ライセンスアクセス番号LA#513の参照により統合されたライセンスを一元管理することが可能になる。
【0074】
ライセンスキー統合管理番号テーブル520には、ライセンスキー統合管理番号521、ライセンスキーLkey522、ライセンスアクセス番号LA#523、略称デバイス番号524、ステータス525が格納される。ライセンスキー統合管理番号テーブル520は、複数のデバイスに対して1つのライセンスキーを提供する場合に生成される。
【0075】
Lkey522及びLA#523は図3にて説明したライセンスキー(Lkey)情報テーブル370のLkey371及びライセンスアクセス番号(LA#)372に格納されている情報がそれぞれ格納される。
【0076】
略称デバイス番号524は統合処理した際のデバイスを指定する際の簡略化した番号を格納する。ステータス525はこのテーブルの更新時期を示すものである。
【0077】
ライセンスファイル統合管理番号テーブル530には、ライセンス統合管理番号531、ライセンスファイルLfile532、ライセンスアクセス番号LA#533、ステータス534が格納される。
【0078】
ライセンスファイル統合管理番号テーブル530は、複数のデバイスに対して、異なる機能を1つのライセンスファイルにより提供する場合に生成される。
【0079】
Lfile532及びLA#533には、図4のライセンファイル情報テーブル430、ライセンファイル(Lfile)432、ライセンスアクセス番号(LA#)431に格納されている情報が格納される。ステータス534はライセンスファイル統合管理番号テーブル530の更新時期を示すものである。
【0080】
次に、ライセンス発行サーバ101のライセンス発行部113におけるライセンス発行処理を説明する。
【0081】
(ライセンスキー発行)
図6はライセンス発行部113における処理の流れを説明するフローチャートである。また、図7はライセンス発行用の画面を示す図である。ライセンス発行部113は、デバイスの動作及びデバイスにインストールされるアプリケーションの機能を制御するライセンスの発行を管理することが可能である。
【0082】
ユーザはライセンスの発行を要求する際に、購入したアプリケーション商品のパッケージに記載されたURLにユーザシステム102のブラウザからアクセスする。ここで、「ブラウザ」とは、インターネットなどのネットワーク上に存在するコンテンツを閲覧するためのプログラムをいう。
【0083】
ライセンス発行サーバ101は、ユーザシステム102からインターネット105を介したアクセスを受けて、ライセンス発行用の画面(図7)を表示するための表示用データをユーザシステム102に送信する。
【0084】
ライセンス発行用画面700は、ライセンスを発行するために前アプリケーションを特定するためのライセンスアクセス情報(ライセンスアクセス番号)を入力する入力画面(入力手段)として機能する。
【0085】
ライセンス発行用画面700は、ライセンスアクセス番号LA#の入力フィールド701、ライセンス発行指示を示すライセンス発行指示ボタン702を有する。更に、ライセンス発行用画面700は、統合処理の要求用として、ライセンスアクセス番号を何個統合するか(統合数)を決める統合数入力フィールド703および統合依頼指示を示す統合依頼指示ボタン704を有する。
【0086】
ライセンス発行部113は、複数のデバイスに対してアプリケーションの動作を可能にする各ライセンスを統合した統合ライセンスの発行が要求されているかを判定することが可能である。ライセンス発行部113は、統合数入力フィールド703及び統合依頼指示ボタン704の入力に基づき、統合ライセンスの発行が要求されているかを判定する判定手段として機能する。
【0087】
ステップS601において、ライセンス発行サーバ101は、単機能用のライセンスか、ライセンスの統合が要求されるか、ライセンス発行用画面700からの入力を待つ。
【0088】
ここで、統合依頼指示ボタン704が押された場合、ライセンス発行サーバ101は、LA#の入力フィールドを、統合が依頼された統合数分だけLA#の入力フィールド701を追加して図7を再表示する。
【0089】
ライセンス発行指示ボタン702の指示を受けた場合、ステップS602において、ライセンス発行サーバ101のライセンス発行部113は、ライセンスアクセス番号LA#の内容に基づき実行すべき処理を決定する。
【0090】
ライセンス発行部113は、入力されたライセンスアクセス番号LA#が1つの場合、商品カテゴリDB390、391のライセンスアクセス番号テーブル360から該当するデータの検索を行う。
【0091】
ライセンスアクセス番号LA#に対応する情報が、ライセンスキー情報テーブル370(図3)に格納されている場合、処理はステップS610に進められる。また、ライセンスアクセス番号LA#に対応する情報が、ライセンスファイル情報テーブル430(図4)に格納されている場合、処理はステップS630に進められる。
【0092】
ステップS602に判定において、複数のライセンスアクセス番号LA#が入力されている場合、ライセンス発行部113は、ライセンスの統合と判定して、処理をステップS640に進める。
【0093】
次に、ライセンスキーの発行処理(S610)を具体的に説明する。
【0094】
ステップS612において、ライセンス発行部113は、デバイスシリアル番号の入力を要求する登録画面を生成し、表示用データをユーザシステム102に送信する。
【0095】
ユーザがデバイスシリアル番号を入力すると、ステップS613において、ライセンス発行部113は、入力されたデバイスシリアル番号を確認し、既に発行済みのデバイスであるか判定する。ライセンス発行部113はライセンスキー情報370に格納されているライセンスキー情報(LKey)370、LA#発行日時373の情報の参照により、ライセンスキーが発行されているか否かを判定することが可能である。
【0096】
ライセンスが未発行である場合(S613−No)、処理はステップS615に進められる。
【0097】
ステップS615において、ライセンス発行部113は、ユーザにライセンスの発行を確認するための確認画面のデータを生成し、ユーザシステム102に送信し、確認画面を表示させる。確認画面からユーザがライセンスキーの発行を要求した場合、処理はステップS616に進められる。
【0098】
ステップS616において、ライセンス発行部113は、入力されたデバイスシリアル番号を使って暗号化したライセンスキー番号(Lkey#)を生成し、ライセンスキー情報テーブル370に登録し、処理を終了する。
【0099】
ライセンス発行部113は、発行したライセンスキー番号(Lkey#)を表示するための画面データを生成し、ユーザシステム102に送信し、発行したライセンスキー番号(Lkey#)をユーザシステム102側に表示させる。
【0100】
一方、ステップS613の判定で、既に、ライセンスキーが発行済みの場合(S613−Yes)、処理はステップS614に進められる。
【0101】
ステップS614において、ライセンス発行部113は、入力されたデバイスシリアル番号の情報を使って既に暗号化された状態で登録されているライセンスキー番号(Lkey#)をデータベースから取得する。
【0102】
更に、ライセンス発行部113は、取得したライセンスキー番号(Lkey#)を表示するための画面データを生成し、ユーザシステム102に送信し、ライセンスキー番号(Lkey#)をユーザシステム102側に表示させる。
【0103】
ユーザシステム102側に表示されたライセンスキー番号(LA#)は、ユーザの操作によりインストール先、例えば、印刷装置123に入力されると、ライセンスが発行されたアプリケーションの機能が使用可能な状態になる。尚、ユーザシステム102側に表示されたライセンスキー番号(LA#)は、ユーザの操作により、指定されたインストール先にダウンロードすることも可能である。
【0104】
ライセンスキー番号(LA#)が入力された印刷装置123は、自機に設定されているデバイスシリアル番号及びアプリケーション番号と、ライセンスキー番号(Lkey#)が一致するか判定する。そして、両者が一致する場合、印刷装置123においてアプリケーションの起動が可能になる。
【0105】
これにより、製造販売した印刷装置123とアプリケーションをライセンス発行サーバ101の管理下に置くことが可能になる。
【0106】
ステップS602に判定において、入力されたライセンスアクセス番号LA#がライセンスファイル情報テーブル430(図4)に格納されていると、ライセンス発行部113が判定した場合、処理はステップS630に進められる。
【0107】
ステップS630において、ライセンス発行部113は、ライセンスファイル(Lfile)の発行処理を実行する。本処理は、基本的には、ステップS610のライセンスキーの発行処理と同様の処理となる。
【0108】
ステップS602の判定において、複数のライセンスアクセス番号LA#が入力されている場合、ライセンス発行部113は、ライセンスの統合と判定して、処理をステップS640のライセンス統合処理に進める。
【0109】
(ライセンスの統合処理)
ライセンス発行部113が実行する統合ライセンスキーの発行処理(図6のステップS640)の具体的な処理の流れを説明する。
【0110】
図8は、ライセンス発行部113が実行するライセンスの統合処理(S640)の具体的な処理の流れを説明するフローチャートである。
【0111】
ステップS801において、ライセンス発行部113は、図9の入力画面から入力されたデバイスシリアル番号に対応する、統合すべきライセンスアクセス番号(LA#)が全て新規の番号か判断する。既に発行済みのライセンスアクセス番号や統合ライセンスアクセス番号がある場合(S801−Yes)、ライセンス発行部113は、処理をステップS802に進める。
【0112】
ステップS802において、ライセンス発行部113は、発行済みのライセンスアクセス番号(LA#)を入力されたデバイスシリアル番号に基づいて取得する。
ステップS801の判定で、発行済みのライセンスアクセス番号や統合ライセンスアクセス番号がない場合(S801−No)、ライセンス発行部113は、処理をステップS803に進める。
【0113】
ステップS803において、ライセンス発行部113は、商品カテゴリ、アプリケーション名称、アプリケーション商品コードの組み合わせデータを準備する。
【0114】
更に、ステップS804において、ライセンス発行部113は、統合の対象となるライセンスアクセス番号を取得するためのデバイスシリアル番号を入力するための画面データを生成し、ユーザシステム102に送信する。ユーザシステム102は、画面データを受信すると、デバイスシリアル番号を入力するための画面を表示装置に表示する。
【0115】
図9は複数のデバイスシリアル番号を入力する画面を例示する図である。この画面表示には、ステップS803で作成された表品リストの情報(表品カテゴリ、アプリケーション商品名称、アプリケーション商品コード)が表示される。この画面表示は、複数のデバイスを特定するためのデバイスシリアル情報(デバイスシリアル番号)を入力する入力手段として機能する。
【0116】
ライセンス発行部113は、この画面で入力された複数のデバイスシリアル番号に基づいて、統合すべきライセンスアクセス番号(LA#)を取得する。ライセンスアクセス番号が既に発行済みの場合は、ステップS802の処理により対応するライセンスアクセス番号は取得済みである。図9の例では、2つの入力ブロック901、902が設けられている。各入力ブロックには、デバイスシリアル番号入力欄911、914が表示されており、ここで入力された2つのデバイスシリアル番号に対応するライセンスアクセス番号が統合の対象となる。デバイスシリアル番号入力欄911、914に対応して、確認のための確認入力欄912、915が表示される。
【0117】
同一アプリケーションを複数のデバイスで起動して、動作可能にする統合ライセンスを発行する場合、ユーザは、複数のデバイスを特定するためのデバイスシリアル番号を入力欄911、914に入力する。そして、統合ライセンス発行ボタン913をユーザが押下すると、ライセンス発行部113は、ステップS805以降のライセンスの統合処理を実行する。
【0118】
ステップS805において、ライセンス発行部113は、統合の対象となるデバイスが同一の機種であり、アプリケーションが同一機能(同一機種/同一機能)であるかを判定する。
【0119】
ステップS805の判定で、ライセンス発行部113が、同一機種/同一機能と判定する場合(S805−Yes)、処理はステップS808に進められる。
一方、ステップS805の判定で、同一機種/同一機能でない場合(S805−No)、処理はステップS806に進められる。
【0120】
ステップS806において、ライセンス発行部113は、統合の対象となるデバイスが同一の機種であり、アプリケーションが異なる機能(同一機種/異機能)であるかを判定する。
【0121】
ステップS806の判定で、ライセンス発行部113が、同一機種/異機能と判定する場合(S806−Yes)、処理はステップS809に進められる。一方、ステップS806の判定で、同一機種/異機能でない場合(S806−No)、処理はステップS807に進められる。
【0122】
ステップS807において、ライセンス発行部113は、統合の対象となるデバイスが複数の機種であり、アプリケーションが同一機能(複数機種/同一機能)であるかを判定する。
【0123】
ステップS807の判定で、ライセンス発行部113が、複数機種/同一機能と判定する場合(S807−Yes)、処理はステップS810に進められる。一方、ステップS806の判定で、複数機種/同一機能でない場合(S807−No)、処理はステップS811に進められる。
【0124】
ライセンス発行部113は、ステップS808〜S811において、各判定結果(S805〜S807)を統合商品DBの統合ライセンス管理情報テーブル510のステータス517に設定し、判定結果を格納する。ライセンス発行部113は、判定結果に基づきデバイスシリアル情報(番号)により特定されるデバイスと、ライセンスアクセス情報(番号)により特定されるアプリケーションとの組み合わせに基づき統合ライセンスを発行する。例えば、デバイスシリアル情報(番号)により特定されるデバイスが同一機種であるか複数の機種であるかにより、ライセンス発行部113は、発行する統合ライセンスの形式(ライセンスキーまたはライセンスファイル)を切り替えることが可能である。
【0125】
ステップS808、S809の判定結果がステータス517に設定された場合、処理はステップS821に進められる。ここで、ライセンス発行部113は、ステータス517に設定された判定結果に基づいて、統合したライセンスキー(LKey)、統合したライセンスアクセス番号(LA#)を発行する。
【0126】
ステップS810、S811の判定結果がステータス517に設定された場合、処理はステップS822に進められる。ここで、ライセンス発行部113は、ステータス517に設定された判定結果に基づいて、統合したライセンスファイル(LF)、統合したライセンスアクセス番号(LA#)を発行する。
【0127】
ステップS823において、ライセンス発行部113は、先のステップS821、S822で発行したライセンスキー(LKey)等、またはライセンスフィル(LF)等をユーザシステム102に送信する。
【0128】
また、ライセンス発行部113は、統合したライセンスキー(LKey)等、またはライセンスファイル(LF)等をユーザシステム102側に表示させるための画面データを生成し、ユーザシステム102に送信する。
【0129】
ユーザシステム102は、ライセンス発行部113から送信された画面データを受信する。そして、ステップS823において送信された統合ライセンスキー(Lkey)及び統合したライセンスアクセス番号(LA#)、またはライセンスファイル(LF)及び統合したライセンスアクセス番号(LA#)を表示する。
【0130】
図10は統合したライセンスキー(Lkey)1001、統合したライセンスアクセス番号(LA#)1002の表示画面を例示する図である。統合したライセンスがライセンスファイル(LF)の場合も同様の画面が表示される。この表示には、既に発行済みのライセンスキー等が存在する場合、発行済みのライセンスキー等が表示される。
【0131】
(ライセンスのLkeyの発行処理)
次に、統合ライセンスの発行処理における、ライセンスキーの発行処理(図8のS821)を具体的に説明する。図11は、ステップS821におけるライセンスキーLkeyの発行処理の流れを説明するフローチャートである。
【0132】
S1101において、ライセンス発行部113は、発行済みの統合ライセンスアクセス番号(LA#)が存在するか判定するために、統合ライセンス管理情報テーブル510の統合ライセンスアクセス番号513欄を検索する。
【0133】
ステップS1101の判定で、ライセンス発行部113が、発行済みの統合ライセンスアクセス番号(LA#)が有ると判定する場合(S1101−YEs)、ライセンス発行部113は、処理をステップS1102に進める。
【0134】
S1102において、ライセンス発行部113は、統合されたライセンスアクセス番号に対応するデバイスシリアル番号が存在するか、ライセンスキー統合管理番号テーブル520の有無を検索する。ライセンスキー統合管理番号テーブル520が存在し、略称デバイス番号524にデータが設定されている場合、ライセンス発行部113は新規なデバイスシリアル番号でないと判定して(S1102−No)、処理をステップS1103に進める。
【0135】
ステップS1103において、ライセンス発行部113は、すでに発行済みライセンスキーLkey516を統合ライセンス管理情報テーブル510より取得し、処理を終了する。
【0136】
ステップS1101の判定で、ライセンス発行部113が発行済みのライセンスアクセス番号(LA#)が無いと判定した場合(S1101−No)、処理はステップS1104に進められる。また、ステップS1102の判定で、ライセンス発行部113は略称デバイス番号が存在せず、新規なデバイスシリアル番号と判定した場合(S1102―Yes)、処理はステップS1104に進められる。
【0137】
ステップS1104において、ライセンス発行部113は、入力されたデバイスシリアル番号に対する略称デバイス番号を決定する。この略称デバイス番号は、統合されたライセンスアクセス番号(LA#)を共有するデバイスとして処理されることになる。
【0138】
ステップS1105において、ライセンス発行部113は、決定された略称デバイス番号に対するライセンスアクセス番号(LA#)を発行し、ライセンスキー統合管理番号テーブル520を作成する。そして、ライセンス発行部113は、決定した略称デバイス番号、新たに発行したライセンスアクセス番号(LA#)等(ライセンスキー統合管理情報)をライセンスキー統合管理番号テーブル520に設定する。
【0139】
ステップS1106において、ライセンス発行部113は、新たに統合ライセンスが発行された場合、統合ライセンスに関する情報に基づき統合ライセンス管理情報テーブル510を作成若しくは更新する。すなわち、ライセンス発行部113は、ライセンスキー統合管理番号テーブル520の設定に従い、統合ライセンス管理情報テーブル510を作成若しくは更新する。統合されたライセンスアクセス番号は発行済みでない場合(S1101−No)、ライセンス発行部113は、新規に統合されたライセンスアクセス番号(LA#)を発行する。
【0140】
ステップS1107において、ライセンス発行部113は、統合されたライセンスキーLkey(統合ライセンスキー)を生成する。
【0141】
尚、図11では、ステップS821における統合ライセンスキーの発行処理の流れを説明したが、統合ライセンスファイルの発行ステップS822においても同様の処理の流れとなる。この場合、ステップS1105に対応する処理として、ライセンス発行部113は、決定された略称デバイス番号に対するライセンスアクセス番号(LA#)を発行し、ライセンスファイル統合管理番号テーブル530を作成する。そして、ライセンス発行部113は、決定した略称デバイス番号、新たに発行したライセンスアクセス番号(LA#)等(ライセンスファイル統合管理情報)をライセンスファイル統合管理番号テーブル530に設定する。
【0142】
ステップS1106に対応する処理として、ライセンス発行部113は、ライセンスファイル統合管理番号テーブル530の設定に従い、統合ライセンス管理情報テーブル510を作成若しくは更新する。統合されたライセンスアクセス番号は発行済みでない場合(S1101−No)、ライセンス発行部113は、新規に統合されたライセンスアクセス番号(LA#)を発行する。
【0143】
そして、ステップS1107に対応する処理として、ライセンス発行部113は、統合されたライセンスファイルLFile(統合ライセンスファイル)を生成する。
【0144】
(統合ライセンスキーの構成例)
図12(a)は、統合ライセンスキーの一例を示すビット情報を示す図である。ライセンス発行部113は、図12(a)に示すようなビット情報の組み合わせにより、統合ライセンスキーを生成することが可能である。
【0145】
ライセンス発行部113が発行するライセンスキーには、ライセンスキーの属性を示す識別情報(D7、D6)と、デバイスの動作及びアプリケーションの機能を制御するための制御情報(D5〜D0)が含まれる。
【0146】
図12(a)において、ビットD7、D6の2ビットは、ライセンスキーの属性を示す識別情報として機能し、これらの情報は、従来のライセンスキー型(従来型)であるか統合ライセンスキー(共通動作)であるかを示す。D5からD0は、デバイスの動作及びアプリケーションの機能を制御するための制御情報として機能し、これらの情報は、デバイス及びアプリケーションが動作可能な機能の範囲を設定する。
【0147】
図12(b)は、制御情報の具体例として、デバイス及びアプリケーションが動作可能な機能の範囲を例示的に示す図である。D5からD0における設定が「0」(1201)の場合、デバイスの全動作(ALL(カテゴリ1〜3))と、許可されるアプリケーション機能としてHDDユーティリティ、PDF、暗号化、地紋認証機能の実行が許可される。
【0148】
D5からD0における設定が「1」(1202)の場合、デバイスの動作としてカテゴリ1のみが許可され、アプリケーション機能としてHDDユーティリティ機能のみが許可される。D5からD0における設定が「2」(1203)の場合、デバイスの動作としてカテゴリ2のみが許可され、アプリケーション機能としてHDDユーティリティ、PDF機能のみが許可される。D5からD0における設定が「3」(1204)の場合、デバイスの動作としてカテゴリ3のみが許可され、アプリケーション機能としてHDDユーティリティ、PDF、暗号化機能が許可される。
【0149】
ライセンス発行部113は、略称デバイス番号(1から4)をデバイスシリアル番号から決定する。この番号は、予め、ユーザシステム102側及びライセンス発行サーバ101側双方にて同じ処理を行うことにより決定される。双方で同じ略称デバイス番号を共有することにより一定のユニーク性が保たれるようになっている。例えば、双方にて実行する処理としては、デバイスシリアル番号8桁の合計値の下4bitをとるといった処理があげられる。
【0150】
図12(a)に示す情報をライセンス発行サーバ101のライセンス発行部113が暗号化処理を施す。
【0151】
暗号化されたライセンスキーは、ライセンス発行サーバ101(ライセンス発行部113)からユーザシステム102に送信される。ユーザシステム102は、暗号化されたライセンスキーを復号化するための復号化キーを有しており、ユーザシステム102がライセンスキーを受信すると、ライセンスキーの復号化を実行する。そして、ユーザシステム102は、復号化したライセンスキーの内容を判別する。
【0152】
ユーザシステム102は、D7、D6に設定されている情報に基づいて、共通動作が指示されている場合、略称デバイス番号(1〜4)に対して、図12(a)のD5〜D0で記述される内容をダウンロードすることが可能である。ライセンスキーのダウンロードを受けた各デバイスは、デバイスの動作、アプリケーション機能に関する記述(D5〜D0)を認識することが可能である。係る認識結果に基づいて、各デバイスの動作、インストールされたアプリケーションの機能が制御される。
【0153】
図14(a)、(b)は、図12(a)で示した統合ライセンスキーの構成の変形例を示す図である。図14(a)は、図12(a)の略称デバイス番号の記述欄(Byte2、3)のビット制限を緩和して、デバイスシリアル番号(DS#)を詳細に記述した例を示す。
【0154】
ユーザシステム102側及びライセンス発行サーバ101側双方にて同じデバイスシリアル番号(DS#)を共有することにより一定のユニーク性が保たれるようになっている。例えば、ユーザシステム102側で入力されたデバイスシリアル番号をライセンス発行サーバ101でそのまま保持することで、略称化することなく、デバイスシリアル番号を正確に特定することが可能になる。
【0155】
図14(b)は、図12(a)に示すようにByte1のD5〜D0において制御情報を設定せず、Byte2〜5で各略称デバイス番号に対応させて、制御情報の設定を行う構成例を示す。図14(b)により統合ライセンスキーを構成した場合、略称デバイスごとに、異なる制御情報によるライセンスキーの設定が可能になる。
【0156】
ライセンス発行部113は、図12(a)、図14(a)、(b)に示すように、統合ライセンスキーの構成を変更することにより、デバイスの動作、アプリケーションの機能を制御することができる。
【0157】
(統合ライセンスファイルの構成例)
図13は、図8のステップS822の処理による統合ライセンスファイル(LFile)の構成を例示する図である。統合ライセンスファイル(LFile)は、アプリケーションのIDと、デバイスシリアル番号(DS#)との組み合わせにより構成される。統合ライセンスファイルには、複数の機種に対して、同一または異なる機能のアプリケーションの組み合わせが含まれる。
【0158】
ライセンス発行サーバ101のライセンス発行部113は、統合ライセンスファイルを発行すると、暗号化キーにより暗号化してユーザシステム102に送信する。ユーザシステム102は、暗号化された統合ライセンスファイルを受信すると、復号化するための復号化キーにより統合ライセンスファイルを復号化する。
【0159】
ユーザシステム102は、復号化した統合ライセンスファイルをデバイス(図1の場合、印刷装置123、124及び125)にダウンロードすることが可能である。統合ライセンスファイルを受けた各デバイスは、統合ライセンスファイル内のデバイスシリアル番号(DS#)を検索し、自機に設定されているデバイスシリアル番号と一致する番号が検索された場合、対応するアプリケーションIDの起動が許可される。
【0160】
以上説明したように、本実施形態に拠れば、デバイスの機種、アプリケーションの機能に応じて、ライセンスキーまたはライセンスファイルの発行を統合して行うことが可能になる。
【0161】
あるいは、本実施形態によれば、統合されたライセンスキーまたはライセンスファイルを各デバイスにダウンロードすることにより、人手の管理に起因した入力作業に要する作業時間、入力ミスの発生を解消することが可能になる。
【0162】
あるいは、本実施形態によれば、統合ライセンスキーの構成を変更することにより、デバイスの動作、アプリケーションの機能を制御することが可能になる。
【0163】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図15のフローチャートを参照して説明する。図15は、第2の実施形態に係る統合ライセンスキーの発行処理の流れを説明するフローチャートである。第1実施形態で説明した図11の処理と同一の処理に関しては、同一のステップ番号を付し、説明の重複を避けるため説明を省略する。
【0164】
ステップS1102の判定で、ライセンス発行部113は、統合されたライセンスアクセス番号に対応するデバイスシリアル番号が存在するか、ライセンスキー統合管理番号テーブル520の有無を検索する。ライセンスキー統合管理番号テーブル520が存在せず、略称デバイス番号524にデータが設定されていない場合、ライセンス発行部113は、新規なデバイスシリアル番号と判定し、処理をステップS1501に進める。
ステップS1501において、ライセンス発行部113は、発行したライセンスキーがユーザシステム102から返却されたか判定する。ライセンスキーが返却されていない場合(S1501−No)、処理はステップS1502に進められる。
ステップS1502において、ライセンス発行部113はエラー処理を実行する。ライセンス発行部113は、ライセンスキーを返却するための入力画面データを作成し、ユーザシステム102に送信し、ユーザシステム102の表示装置にライセンスの返却入力画面(不図示)を表示させる。
【0165】
ライセンスの返却入力画面からライセンスキーが正しく入力され、ライセンス発行サーバ101に送信されると、デバイス側でのライセンスの効力が消滅する。
【0166】
ライセンス発行サーバ101が、ライセンスキーの返却を受信すると(S1501−Yes)、処理はステップS1503に進められる。
【0167】
ステップS1503において、ライセンス発行部113は、返却された統合ライセンスに関する情報を統合ライセンス管理情報テーブル510、ライセンスキー統合管理番号テーブル520から削除する。そして、ライセンス発行部113は、各テーブル510、520を更新することが可能である。ライセンス発行部113は、返却されたライセンスキーに関する統合ライセンス管理情報テーブル510内の情報及びライセンスキー統合管理番号テーブル520内の情報を削除する。そして、新たに追加となった新規のデバイスシリアル番号に対応したライセンスキー統合管理番号テーブル520を作成し、この内容に基づいて統合ライセンス管理情報テーブル510を更新することが可能である。
【0168】
本実施形態に拠れば、発行済みライセンスキーを再構成して、統一的なライセンスを発行することができるようになる。そのため、大量のデバイスを購入した際、あるいは、設置済みデバイスをリプレースする際にも、ライセンスキーの統合を容易に行うことが可能になる。
【0169】
(他の実施形態)
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給することによっても、達成されることは言うまでもない。また、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0170】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0171】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0172】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される。また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0173】
【図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るライセンス発行サーバ101の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係るライセンス管理データベース106に格納される情報を簡易的に説明する図である。
【図4】本発明の実施形態に係る商品カテゴリDB391の構成を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る統合商品DB392の構成を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係るライセンス発行部113における処理の流れを説明するフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に係るライセンス発行用の画面を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係るライセンス発行部113が実行するライセンスの統合処理(S640)の具体的な処理の流れを説明するフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態に係る複数のデバイスシリアル番号を入力する画面を例示する図である。
【図10】本発明の実施形態に係る統合したライセンスキー、統合したライセンスアクセス番号の表示画面を例示する図である。
【図11】図8のステップS821におけるライセンスキーの発行処理の流れを説明するフローチャートである。
【図12】(a)は、統合ライセンスキーの一例を示すビット情報を示す図であり、(b)は、制御情報の具体例として、デバイス及びアプリケーションが動作可能な機能の範囲を例示的に示す図である。
【図13】図8のステップS822の処理による統合ライセンスファイルの構成を例示する図である。
【図14】図12(a)で示した統合ライセンスキーの構成の変形例を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施形態に係る統合ライセンスキーの発行処理の流れを説明するフローチャートである。
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションプログラムを動作可能にするためのライセンスを統合的に管理するための情報処理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アプリケーションプログラムの不正利用を避けるために、正規の購入者に、アプリケーションプログラムを動作可能にするためのライセンスを付与するという考え方が取り入れられている。
【0003】
ライセンスの付与は、通常、1つのアプリケーションプログラム(以下、単に「アプリケーション」という。)に対して1つのライセンス情報(ライセンスキー)が発行される。アプリケーションをプリンタ等のデバイスにインストールする際、ユーザにより入力された番号とラインセンスキーの番号とが一致したときにのみ、アプリケーションのインストールが可能になる。
【0004】
ライセンスキーの発行とアプリケーションのインストールの形態として、例えば、アプリケーションの開発元への申請に基づいて発行されるキー番号をライセンスキーとしてインストール時に入力する方法もある。
サイトライセンスまたはコーポレートライセンスと呼ばれるライセンス形態もある。これは、企業などがアプリケーションを購入する場合に、1つのアプリケーションを予め決められた台数の機器にインストールすることを可能にするものである。
また、複数のプログラム情報と1つの装置識別情報から複数のライセンスキーを生成し、生成された複数のライセンスキーからパッケージ化されたライセンスキーを生成する方法も提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0005】
更に、複数のデバイスに対して1つのライセンスファイルを生成する方法も提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
【特許文献1】特開2002-215253号
【特許文献2】特開2005-327196号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の従来技術では、決められたライセンスキーを発行することはできるが、自由にライセンスキーの構成を変えることはできないという問題がある。
【0007】
また、大口ユーザにおいてアプリケーションをインストールする際には、人手の管理に起因した問題も生じる。例えば、人手の管理によるライセンスキーの入力作業には相応の作業時間を要する上、入力すべきライセンスキーが誤って入力されるという人為的なミスが発生するという問題も生じる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、デバイスの機種、アプリケーションの機能に応じて、ライセンスキーまたはライセンスファイルの発行を統合して行うことを可能にする情報処理技術の提供を目的とする。
あるいは、統合されたライセンスキーまたはライセンスファイルを各デバイスにダウンロードすることにより、人手の管理に起因した入力作業に要する作業時間、入力ミスの発生を解消する情報処理技術の提供を目的とする。
【0009】
上記目的を達成するべく、本発明に係る情報処理方法は、デバイスの動作及び当該デバイスにインストールされるアプリケーションの機能を制御するライセンスの発行を管理する情報処理方法であって、
前記ライセンスを発行するために前記アプリケーションを特定するためのライセンスアクセス情報を入力するアプリケーション情報入力工程と、
複数のデバイスに対して前記アプリケーションの動作を可能にする各ライセンスを統合した統合ライセンスの発行が要求されているか判定する判定工程と、
前記複数のデバイスを特定するためのデバイスシリアル情報を入力するデバイス情報入力工程と、
前記判定工程の判定により、前記統合ライセンスの発行が要求されていると判定される場合、前記デバイスシリアル情報により特定される前記デバイスと、前記ライセンスアクセス情報により特定される前記アプリケーションとの組み合わせに基づき前記統合ライセンスを発行するライセンス発行工程と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するべく、本発明に係る情報処理装置は、デバイスの動作及び当該デバイスにインストールされるアプリケーションの機能を制御するライセンスの発行を管理する情報処理装置であって、
前記ライセンスを発行するために前記アプリケーションを特定するためのライセンスアクセス情報を入力するアプリケーション情報入力手段と、
複数のデバイスに対して前記アプリケーションの動作を可能にする各ライセンスを統合した統合ライセンスの発行が要求されているか判定する判定手段と、
前記複数のデバイスを特定するためのデバイスシリアル情報を入力するデバイス情報入力手段と、
前記判定手段の判定により、前記統合ライセンスの発行が要求されていると判定される場合、前記デバイスシリアル情報により特定される前記デバイスと、前記ライセンスアクセス情報により特定される前記アプリケーションとの組み合わせに基づき前記統合ライセンスを発行するライセンス発行手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に拠れば、デバイスの機種、アプリケーションの機能に応じて、ライセンスキーまたはライセンスファイルの発行を統合して行うことが可能になる。
【0012】
あるいは、本発明に拠れば、統合されたライセンスキーまたはライセンスファイルを各デバイスにダウンロードすることにより、人手の管理に起因した入力作業に要する作業時間、入力ミスの発生を解消することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0014】
(情報処理システムの構成)
図1は本発明の好適な実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。情報処理装置として機能するライセンス発行サーバ101、ユーザシステム102、製造情報管理システム103及び販売情報管理システム104は、ネットワーク105を介して相互にデータの送受信が可能な状態で接続している。
【0015】
情報処理システムは、アプリケーションの不正使用を防止するために、アプリケーションの機能を動作可能にするライセンスを統合的に管理することが可能である。
【0016】
ライセンス発行サーバ101は、ライセンスの発行、付与に関する情報処理を全般的に司る情報処理装置として機能する。
ユーザシステム102はユーザが使用するネットワークデバイス、例えば、印刷装置に対するライセンスの要求や発行されたライセンスの設定に関する情報処理を司る情報処理システムとして機能する。パーソナルコンピュータや携帯端末など、ネットワーク105に接続可能な情報処理装置はユーザシステム102を構成する。ユーザシステム102を構成する情報処理装置は、ネットワーク105を介して、ライセンス発行サーバ101で発行されたライセンスをネットワークデバイス、例えば、印刷装置123、124、125に対して設定することが可能である。
【0017】
ライセンス発行サーバ101の印刷装置123、124、125に対するライセンスの供給形態としては、例えば、複数のアプリケーションに対する複数のライセンスを1つのライセンスファイルとして供給することが可能である。また、各アプリケーションに対するライセンス番号をライセンスとして印時装置に供給することが可能である。
【0018】
ライセンス発行サーバ101は印時装置123、124及び125に対して発行したライセンスを管理することが可能である。ライセンスの管理としては、例えば、印刷装置123、124及び125を動作させるためのアプリケーションのライセンス管理、追加するアプリケーションに関するライセンスが含まれる。
【0019】
尚、上述のライセンスの管理は、例示的なものであり、本発明の趣旨は、この管理形態に限定されないことはいうまでもない。
【0020】
ライセンス発行サーバ101は、印刷装置ごとにライセンスを管理することが可能であり、印時装置ごとに固有の機能をライセンスの供給により制御することができる。また、ライセンス発行サーバ101は、1つのライセンスにより印時装置群(特定のデバイス数分)を動作可能にし、動作を制御するためのライセンスを発行し、供給することができる。
【0021】
ライセンス発行サーバ101には、各アプリケーションに対するライセンスキーの供給を管理する商品カテゴリ管理部110が含まれる。また、ライセンス発行サーバ101には、ライセンスファイルの供給を管理する商品カテゴリ管理部150が含まれる。また、ライセンス発行サーバ101には、1つのライセンスにより印時装置群(特定のデバイス数分)を動作可能し、動作を制御するためのライセンスを管理するための統合商品管理部160が含まれる。
【0022】
製造情報管理システム103は、印刷装置123、124、125を製造した製造会社が商品として印刷装置123、124、125を管理するための製造情報を管理するシステムである。
【0023】
販売情報管理システム104は、製造会社が製造した商品として印刷装置123、124及び125を販売した販売者や、販売に関する種々の情報を管理するシステムである。
【0024】
ライセンス管理データベース106は、ライセンス発行サーバ101に接続されているデータベースである。ライセンス管理データベース106には、オプション情報、ライセンスキー(Lkey#)を含むアプリケーション情報、ライセンスアクセス番号(LA♯)情報及びデバイスシリアル番号(DS#)情報、ライセンスファイル等が格納されている。ライセンス管理データベース106の詳細な内容については、図3乃至図5を参照して後に詳細に説明する。
【0025】
ネットワーク105は、インターネットを含む双方向の通信が可能な通信回線である。
【0026】
本発明の実施形態にかかる情報処理システムにおいて、ライセンス発行サーバ101は、印刷装置123、124及び125に関する製造情報及び販売情報をそれぞれ製造情報管理システム103、販売情報管理システム104から受信することが可能である。
【0027】
製造情報及び販売情報を受信すると、各管理部(110、150、160)は、各印刷装置に関する情報、顧客情報、追加購入されたアプリケーションに関する情報をライセンス管理データベース106に登録する。
【0028】
ライセンス発行部113はライセンス管理データベース106に登録された情報からライセンスが付与されたアプリケーションに対するアクセスを可能にするライセンスアクセス番号を販売情報管理システム104を介して発行する。
【0029】
販売情報管理システム104は、取得したライセンスアクセス番号を含んだ証書を作成する。販売情報管理システム104の管理の下、販売者はユーザに印刷装置とライセンスの取得のために用いられるライセンスアクセス番号が印刷された証書とを販売する。
【0030】
印刷装置を購入したユーザが、アプリケーションの機能を印刷装置で利用できるようにするためには、ライセンス発行サーバ101から発行されたライセンスを取得する必要がある。ライセンス発行サーバ101は、ネットワーク105を介した適正なユーザシステム102からのアクセスに対し、ライセンスキーやライセンスファイルを発行する。
【0031】
ライセンス発行サーバ101が発行するライセンスキーやライセンスファイルには、インストール先、例えば、印刷装置123とそのアプリケーションの機能の識別情報とが埋め込まれている。ライセンスキーやライセンスファイルに埋め込まれた識別情報を有する装置のみがそのオプション機能やアプリケーションを起動することができる。
【0032】
すなわち、他の装置に対して同じアプリケーションを起動する際には、異なるライセンスが必要となる。これにより、アプリケーションの無断利用を防止することが可能になる。
【0033】
インストール先として、例えば、印刷装置123を動作させるために、ユーザは、ライセンス発行サーバ101にユーザシステム102を使って直接アクセスすることが可能である。そして、ライセンスアクセス番号と引き替えにライセンスキーもしくはライセンスファイルを取得することができる。
【0034】
ユーザは取得したライセンスをインストール先の印時装置の操作パネルから直接に入力することができる。あるいは、ユーザは、ユーザシステム102を介して、インストール先となる印刷装置に取得したライセンスをダウンロードすることが可能である。
【0035】
ライセンスの入力(ダウンロード)により、アプリケーションをインストール先の印刷装置で利用することが可能になる。ここで、ライセンスの発行形態は、インストール先として、印刷装置123を例として説明したが、本発明の趣旨は、この例に限定されないことはいうまでもない。例えば、ライセンス発行サーバ101のライセンス発行部113が発行する統合的なライセンスにより、印刷装置群123〜125を統合して動作可能にすることも可能である。ライセンスの発行、統合的なライセンスの発行に関する具体的な処理については、後に詳細に説明する。
【0036】
(ライセンス発行サーバ101の概略構成)
図2はライセンス発行サーバ101の概略構成を示すブロック図である。
【0037】
図2において、表示装置201は、その表示画面に、例えばウインドウ、アイコン、メッセージ、メニューその他のユーザインターフェース情報を表示する。VRAM(ビデオランダムアクセスメモリ)202は、表示装置201に表示するための画像データが格納される。VRAM202に格納された画像データは、所定の規定に従って表示装置201に転送され、表示装置201に画像が表示される。CDD(コンパクトディスクドライブ)203は、CD−ROMや、CD−Rなどの記録メディアとの間で各種制御プログラムやデータの読み書きを行う装置である。CDD203はDVDドライブであってもよい。
【0038】
キーボード204は、文字入力を行うための各種キーを有する。PD(ポインティングデバイス)205は、例えば、表示装置201の表示画面上に表示されたアイコン、メニューその他のオブジェクトを指示するために使用される。
【0039】
CPU(セントラルプロセッシングユニット)206は、ライセンス発行サーバ101の全体的な動作を司る。
【0040】
更に、CDD203に格納された制御プログラムはCPU206、CPUバス212を介して接続する各デバイスを制御する。ROM(リードオンリメモリ)207は、各種の制御プログラムやデータを保持する。RAM(ランダムアクセスメモリ)208はCPU206のワーク領域、エラー処理時のデータの退避領域、制御プログラムのロード領域等を有する。
【0041】
FDD(フレキシブルディスクドライブ)210、HDD(ハードディスクドライブ)209は、記憶装置として機能し、各種制御プログラムや各種データを保存する。
【0042】
ネットワーク・インターフェース(NET−I/F)211は、印刷装置123や他の情報処理装置等とネットワーク105を介して通信を行うことができる。CPUバス212は、アドレスバス、データバス及びコントロールバスを含む。CPU206に対する制御プログラムの提供は、ROM207、HDD209、FDD210、CDD203から行うこともできるし、ネットワーク105を介して他の情報処理装置等から行うこともできる。
【0043】
尚、ライセンス発行サーバ101のハードウェア構成は、ユーザシステム102、製造情報管理システム103、販売情報管理システム104を構成する各情報処理装置に対しても図2と同様の構成を採ることが可能である。
【0044】
(ライセンス管理データベース106)
図3はライセンス管理データベース106に格納される情報を簡易的に説明する図である。ライセンス管理データベース106は、商品カテゴリ管理部110に対応した商品カテゴリデータベース(DB)390を有する。また、ライセンス管理データベース106は、商品カテゴリ管理部150に対応した商品カテゴリデータベース(DB)391を有する。また、ライセンス管理データベース106は、統合商品管理部160に対応した統合商品データベース(DB)392を有する。
【0045】
LA#シーケンス番号テーブル393は、商品カテゴリ管理部110、150、統合商品管理部160で管理される各商品カテゴリに共通して発行されるシーケンス番号とライセンスアクセス番号とを管理するデータベースである。ライセンスアクセス番号発行毎に対応するシーケンス番号がLA#シーケンス番号テーブル393で管理される。LA#シーケンス番号テーブル393には、更に、発行した最後の最終シーケンス番号394、最終シーケンス番号の発行日(最終発行日)395が格納される。
【0046】
(商品カテゴリデータベース(DB)390)
次に、商品カテゴリデータベース(DB)390について説明する。商品カテゴリDB390は、アプリケーション商品情報テーブル310、デバイス商品情報テーブル320を有する。また、商品カテゴリDB390は、2つの情報テーブル(310、320)を関連付けるテーブル330を有する。
【0047】
2つの情報テーブル(310、320)を関連付けるテーブル330には、 アプリケーション商品コード331とデバイス商品コード332とが格納される。このテーブルの参照により、アプリケーションのインストール先となるデバイス商品と、ユーザが購入したアプリケーション商品とを対応付けることが可能になる。
【0048】
商品カテゴリDB390は、更に、機能情報テーブル340、顧客情報テーブル350、ライセンスアクセス番号テーブル360、ライセンスキー情報テーブル370及び機番情報テーブル380を有する。
【0049】
機能情報テーブル340にはアプリケーション商品のインストール先となる印刷装置の機能を分類識別するための機能ID341と機能名342が格納される。
【0050】
アプリケーション商品情報テーブル310には、アプリケーション商品を特定するためのアプリケーション商品コード311、機能分類を示す機能ID312、商品名313、商品概要314、商品登録日315が格納される。
【0051】
ライセンスアクセス番号テーブル360には、ライセンスアクセス番号(LA#)361、ライセンスアクセス番号の発行シーケンス番号362、商品/アプリケーション商品コード363、登録済みデバイス数364が格納される。また、ライセンスアクセス番号テーブル360には、デバイスシリアル番号(DS#)365、ユーザシリアル番号366、ライセンスの有効・無効状態を示すステータス367が格納される。更に、ライセンスアクセス番号テーブル360には、統合ライセンス管理番号368、ライセンスのカテゴリ情報369が格納される。
【0052】
ライセンスのカテゴリ情報369は統合ライセンスキーを発行する際の基礎情報となる。具体的には、カテゴリ情報369はインストール先の印刷装置と連動して予め決められたコードが設定されている。そして、この設定されているコードに従って、統合ライセンスキーが供給されたときにインストール先の印刷装置に対して許可する機能が制御される。また、統合ライセンス管理番号368は、ライセンスを一括管理する際に利用される。
【0053】
顧客情報テーブル350には、ユーザシリアル番号351、会社名352、メールアドレス353、電話番号354、氏名355が格納される。
【0054】
ライセンスキー(Lkey)情報テーブル370には、ライセンスキー(Lkey)371、ライセンスアクセス番号(LA#)372、LA#発行日時373が格納される。顧客情報テーブル350に格納される情報は、販売情報管理システム104を介して格納される。
【0055】
デバイス商品情報テーブル320は、デバイスを一意に特定するためのデバイス商品コード321、対象機種商品名称322、LA#の発行状態により内容の変更を禁止することを示す編集ロックフラグ323等が格納される。デバイス商品情報テーブル320に格納される情報は、製造情報管理システム103を介して格納される。
【0056】
機番情報テーブル380はデバイス商品コード381、シーケンス番号382、データバンドプレフィックス383、データバンド開始番号384、データバンド終了番号385、編集ロックフラグ386などを格納する。
【0057】
(商品カテゴリDB391)
図4は、商品カテゴリDB391の構成を示す図である。なお、先に図3にて説明したテーブルと重複する内容については、説明を省略する。
【0058】
商品カテゴリDB391は、アプリケーション情報テーブル420、ライセンスアクセス番号テーブル360を有する。商品カテゴリDB391は、2つの情報テーブル(360、420)を関連付ける商品情報テーブル410を有する。
【0059】
商品情報テーブル410には、商品コード411、アプリケーション番号421、商品としてのアプリケーション名(商品名)413、ライセンスを付与する台数414、ライセンス期限等に関する情報が格納される。
【0060】
商品カテゴリDB391は、更に、顧客情報テーブル350、ライセンスファイル情報テーブル430及び機番情報テーブル380を有する。
【0061】
ライセンファイル情報テーブル430にはライセンスアクセス番号(LA#)431、ライセンファイル(Lfile)432、ライセンファイル発行日時433、ライセンスファイルの更新回数を示すシーケンス番号434が格納される。
【0062】
このシーケンス番号434は、異なるデバイスに対してライセンスを付与する際に用いられる。
【0063】
アプリケーション情報テーブル420には、商品を示すシステム管理用のアプリケーション番号421、印時装置側でアプリケーションを指定するための管理番号であるアプリケーションID422が格納される。また、アプリケーション情報テーブル420には、アプリケーションのバージョンを示すアプリケーションバージョン423、アプリケーション名424が格納される。
【0064】
ライセンスアクセス番号テーブル360、機番情報テーブル380は、先の図3の説明と同様である。
【0065】
上述したデータベースは、サーバに準備されたUIを利用し、販売者管理システム104、製造情報管理システム103等から商品登録、変更、ライセンスアクセス番号発行等の処理を実施することにより生成される。
【0066】
(統合商品DB392)
図5は統合商品DB392の構成を示す図である。統合商品DB392は、ライセンスキー統合管理番号テーブル520、ライセンスファイル統合管理番号テーブル530、これら2つの情報テーブルを関連図ける統合ライセンス管理情報テーブル510を有する。
【0067】
統合ライセンス管理情報テーブル510には、ライセンスキー統合管理番号511、ライセンスファイル統合管理番号512、統合ライセンスアクセス番号LA#513、ユーザシリアル番号514が格納される。更に、統合ライセンス管理情報テーブル510には、統合処理されたライセンスであるLfile515とライセンスキーLkey516、ステータス517、Lkey統合カテゴリ518が格納される。
【0068】
ライセンスキー統合管理番号テーブル520およびライセンスファイル統合管理番号テーブル530は統合ライセンス管理情報テーブル510で管理される。ライセンスキー統合管理番号テーブル520とライセンスファイル統合管理番号テーブル530は排他的な関係となり、統合ライセンス管理情報テーブル510はいずれか一方のテーブルしかもてないように制御される。
【0069】
つまりライセンスキー統合管理番号511とライセンスファイル統合管理番号512、Lfile515とLkey516は、どちらかが空白となる。こうすることによって統合状態を堅牢にしている。
【0070】
Lkey統合カテゴリ518は、カテゴリ情報369の情報に基づいて、統合ライセンスキー発行の際に許可するライセンスを全て含むカテゴリを設定する。
【0071】
本実施形態において、カテゴリは、販売価格、販売戦略といった観点で設定している。なお、他の観点で設定することはカのであることは言うまでもない。
【0072】
例えば、ライセンスキーにて統合するデバイス数を4までとする場合、ライセンスキー統合管理番号テーブル520は最大4つ作成される。
【0073】
統合ライセンスアクセス番号LA#513はライセンスを統合する際に生成される1つのライセンスアクセス番号LA#である。ユーザは、 統合ライセンスアクセス番号LA#513の参照により統合されたライセンスを一元管理することが可能になる。
【0074】
ライセンスキー統合管理番号テーブル520には、ライセンスキー統合管理番号521、ライセンスキーLkey522、ライセンスアクセス番号LA#523、略称デバイス番号524、ステータス525が格納される。ライセンスキー統合管理番号テーブル520は、複数のデバイスに対して1つのライセンスキーを提供する場合に生成される。
【0075】
Lkey522及びLA#523は図3にて説明したライセンスキー(Lkey)情報テーブル370のLkey371及びライセンスアクセス番号(LA#)372に格納されている情報がそれぞれ格納される。
【0076】
略称デバイス番号524は統合処理した際のデバイスを指定する際の簡略化した番号を格納する。ステータス525はこのテーブルの更新時期を示すものである。
【0077】
ライセンスファイル統合管理番号テーブル530には、ライセンス統合管理番号531、ライセンスファイルLfile532、ライセンスアクセス番号LA#533、ステータス534が格納される。
【0078】
ライセンスファイル統合管理番号テーブル530は、複数のデバイスに対して、異なる機能を1つのライセンスファイルにより提供する場合に生成される。
【0079】
Lfile532及びLA#533には、図4のライセンファイル情報テーブル430、ライセンファイル(Lfile)432、ライセンスアクセス番号(LA#)431に格納されている情報が格納される。ステータス534はライセンスファイル統合管理番号テーブル530の更新時期を示すものである。
【0080】
次に、ライセンス発行サーバ101のライセンス発行部113におけるライセンス発行処理を説明する。
【0081】
(ライセンスキー発行)
図6はライセンス発行部113における処理の流れを説明するフローチャートである。また、図7はライセンス発行用の画面を示す図である。ライセンス発行部113は、デバイスの動作及びデバイスにインストールされるアプリケーションの機能を制御するライセンスの発行を管理することが可能である。
【0082】
ユーザはライセンスの発行を要求する際に、購入したアプリケーション商品のパッケージに記載されたURLにユーザシステム102のブラウザからアクセスする。ここで、「ブラウザ」とは、インターネットなどのネットワーク上に存在するコンテンツを閲覧するためのプログラムをいう。
【0083】
ライセンス発行サーバ101は、ユーザシステム102からインターネット105を介したアクセスを受けて、ライセンス発行用の画面(図7)を表示するための表示用データをユーザシステム102に送信する。
【0084】
ライセンス発行用画面700は、ライセンスを発行するために前アプリケーションを特定するためのライセンスアクセス情報(ライセンスアクセス番号)を入力する入力画面(入力手段)として機能する。
【0085】
ライセンス発行用画面700は、ライセンスアクセス番号LA#の入力フィールド701、ライセンス発行指示を示すライセンス発行指示ボタン702を有する。更に、ライセンス発行用画面700は、統合処理の要求用として、ライセンスアクセス番号を何個統合するか(統合数)を決める統合数入力フィールド703および統合依頼指示を示す統合依頼指示ボタン704を有する。
【0086】
ライセンス発行部113は、複数のデバイスに対してアプリケーションの動作を可能にする各ライセンスを統合した統合ライセンスの発行が要求されているかを判定することが可能である。ライセンス発行部113は、統合数入力フィールド703及び統合依頼指示ボタン704の入力に基づき、統合ライセンスの発行が要求されているかを判定する判定手段として機能する。
【0087】
ステップS601において、ライセンス発行サーバ101は、単機能用のライセンスか、ライセンスの統合が要求されるか、ライセンス発行用画面700からの入力を待つ。
【0088】
ここで、統合依頼指示ボタン704が押された場合、ライセンス発行サーバ101は、LA#の入力フィールドを、統合が依頼された統合数分だけLA#の入力フィールド701を追加して図7を再表示する。
【0089】
ライセンス発行指示ボタン702の指示を受けた場合、ステップS602において、ライセンス発行サーバ101のライセンス発行部113は、ライセンスアクセス番号LA#の内容に基づき実行すべき処理を決定する。
【0090】
ライセンス発行部113は、入力されたライセンスアクセス番号LA#が1つの場合、商品カテゴリDB390、391のライセンスアクセス番号テーブル360から該当するデータの検索を行う。
【0091】
ライセンスアクセス番号LA#に対応する情報が、ライセンスキー情報テーブル370(図3)に格納されている場合、処理はステップS610に進められる。また、ライセンスアクセス番号LA#に対応する情報が、ライセンスファイル情報テーブル430(図4)に格納されている場合、処理はステップS630に進められる。
【0092】
ステップS602に判定において、複数のライセンスアクセス番号LA#が入力されている場合、ライセンス発行部113は、ライセンスの統合と判定して、処理をステップS640に進める。
【0093】
次に、ライセンスキーの発行処理(S610)を具体的に説明する。
【0094】
ステップS612において、ライセンス発行部113は、デバイスシリアル番号の入力を要求する登録画面を生成し、表示用データをユーザシステム102に送信する。
【0095】
ユーザがデバイスシリアル番号を入力すると、ステップS613において、ライセンス発行部113は、入力されたデバイスシリアル番号を確認し、既に発行済みのデバイスであるか判定する。ライセンス発行部113はライセンスキー情報370に格納されているライセンスキー情報(LKey)370、LA#発行日時373の情報の参照により、ライセンスキーが発行されているか否かを判定することが可能である。
【0096】
ライセンスが未発行である場合(S613−No)、処理はステップS615に進められる。
【0097】
ステップS615において、ライセンス発行部113は、ユーザにライセンスの発行を確認するための確認画面のデータを生成し、ユーザシステム102に送信し、確認画面を表示させる。確認画面からユーザがライセンスキーの発行を要求した場合、処理はステップS616に進められる。
【0098】
ステップS616において、ライセンス発行部113は、入力されたデバイスシリアル番号を使って暗号化したライセンスキー番号(Lkey#)を生成し、ライセンスキー情報テーブル370に登録し、処理を終了する。
【0099】
ライセンス発行部113は、発行したライセンスキー番号(Lkey#)を表示するための画面データを生成し、ユーザシステム102に送信し、発行したライセンスキー番号(Lkey#)をユーザシステム102側に表示させる。
【0100】
一方、ステップS613の判定で、既に、ライセンスキーが発行済みの場合(S613−Yes)、処理はステップS614に進められる。
【0101】
ステップS614において、ライセンス発行部113は、入力されたデバイスシリアル番号の情報を使って既に暗号化された状態で登録されているライセンスキー番号(Lkey#)をデータベースから取得する。
【0102】
更に、ライセンス発行部113は、取得したライセンスキー番号(Lkey#)を表示するための画面データを生成し、ユーザシステム102に送信し、ライセンスキー番号(Lkey#)をユーザシステム102側に表示させる。
【0103】
ユーザシステム102側に表示されたライセンスキー番号(LA#)は、ユーザの操作によりインストール先、例えば、印刷装置123に入力されると、ライセンスが発行されたアプリケーションの機能が使用可能な状態になる。尚、ユーザシステム102側に表示されたライセンスキー番号(LA#)は、ユーザの操作により、指定されたインストール先にダウンロードすることも可能である。
【0104】
ライセンスキー番号(LA#)が入力された印刷装置123は、自機に設定されているデバイスシリアル番号及びアプリケーション番号と、ライセンスキー番号(Lkey#)が一致するか判定する。そして、両者が一致する場合、印刷装置123においてアプリケーションの起動が可能になる。
【0105】
これにより、製造販売した印刷装置123とアプリケーションをライセンス発行サーバ101の管理下に置くことが可能になる。
【0106】
ステップS602に判定において、入力されたライセンスアクセス番号LA#がライセンスファイル情報テーブル430(図4)に格納されていると、ライセンス発行部113が判定した場合、処理はステップS630に進められる。
【0107】
ステップS630において、ライセンス発行部113は、ライセンスファイル(Lfile)の発行処理を実行する。本処理は、基本的には、ステップS610のライセンスキーの発行処理と同様の処理となる。
【0108】
ステップS602の判定において、複数のライセンスアクセス番号LA#が入力されている場合、ライセンス発行部113は、ライセンスの統合と判定して、処理をステップS640のライセンス統合処理に進める。
【0109】
(ライセンスの統合処理)
ライセンス発行部113が実行する統合ライセンスキーの発行処理(図6のステップS640)の具体的な処理の流れを説明する。
【0110】
図8は、ライセンス発行部113が実行するライセンスの統合処理(S640)の具体的な処理の流れを説明するフローチャートである。
【0111】
ステップS801において、ライセンス発行部113は、図9の入力画面から入力されたデバイスシリアル番号に対応する、統合すべきライセンスアクセス番号(LA#)が全て新規の番号か判断する。既に発行済みのライセンスアクセス番号や統合ライセンスアクセス番号がある場合(S801−Yes)、ライセンス発行部113は、処理をステップS802に進める。
【0112】
ステップS802において、ライセンス発行部113は、発行済みのライセンスアクセス番号(LA#)を入力されたデバイスシリアル番号に基づいて取得する。
ステップS801の判定で、発行済みのライセンスアクセス番号や統合ライセンスアクセス番号がない場合(S801−No)、ライセンス発行部113は、処理をステップS803に進める。
【0113】
ステップS803において、ライセンス発行部113は、商品カテゴリ、アプリケーション名称、アプリケーション商品コードの組み合わせデータを準備する。
【0114】
更に、ステップS804において、ライセンス発行部113は、統合の対象となるライセンスアクセス番号を取得するためのデバイスシリアル番号を入力するための画面データを生成し、ユーザシステム102に送信する。ユーザシステム102は、画面データを受信すると、デバイスシリアル番号を入力するための画面を表示装置に表示する。
【0115】
図9は複数のデバイスシリアル番号を入力する画面を例示する図である。この画面表示には、ステップS803で作成された表品リストの情報(表品カテゴリ、アプリケーション商品名称、アプリケーション商品コード)が表示される。この画面表示は、複数のデバイスを特定するためのデバイスシリアル情報(デバイスシリアル番号)を入力する入力手段として機能する。
【0116】
ライセンス発行部113は、この画面で入力された複数のデバイスシリアル番号に基づいて、統合すべきライセンスアクセス番号(LA#)を取得する。ライセンスアクセス番号が既に発行済みの場合は、ステップS802の処理により対応するライセンスアクセス番号は取得済みである。図9の例では、2つの入力ブロック901、902が設けられている。各入力ブロックには、デバイスシリアル番号入力欄911、914が表示されており、ここで入力された2つのデバイスシリアル番号に対応するライセンスアクセス番号が統合の対象となる。デバイスシリアル番号入力欄911、914に対応して、確認のための確認入力欄912、915が表示される。
【0117】
同一アプリケーションを複数のデバイスで起動して、動作可能にする統合ライセンスを発行する場合、ユーザは、複数のデバイスを特定するためのデバイスシリアル番号を入力欄911、914に入力する。そして、統合ライセンス発行ボタン913をユーザが押下すると、ライセンス発行部113は、ステップS805以降のライセンスの統合処理を実行する。
【0118】
ステップS805において、ライセンス発行部113は、統合の対象となるデバイスが同一の機種であり、アプリケーションが同一機能(同一機種/同一機能)であるかを判定する。
【0119】
ステップS805の判定で、ライセンス発行部113が、同一機種/同一機能と判定する場合(S805−Yes)、処理はステップS808に進められる。
一方、ステップS805の判定で、同一機種/同一機能でない場合(S805−No)、処理はステップS806に進められる。
【0120】
ステップS806において、ライセンス発行部113は、統合の対象となるデバイスが同一の機種であり、アプリケーションが異なる機能(同一機種/異機能)であるかを判定する。
【0121】
ステップS806の判定で、ライセンス発行部113が、同一機種/異機能と判定する場合(S806−Yes)、処理はステップS809に進められる。一方、ステップS806の判定で、同一機種/異機能でない場合(S806−No)、処理はステップS807に進められる。
【0122】
ステップS807において、ライセンス発行部113は、統合の対象となるデバイスが複数の機種であり、アプリケーションが同一機能(複数機種/同一機能)であるかを判定する。
【0123】
ステップS807の判定で、ライセンス発行部113が、複数機種/同一機能と判定する場合(S807−Yes)、処理はステップS810に進められる。一方、ステップS806の判定で、複数機種/同一機能でない場合(S807−No)、処理はステップS811に進められる。
【0124】
ライセンス発行部113は、ステップS808〜S811において、各判定結果(S805〜S807)を統合商品DBの統合ライセンス管理情報テーブル510のステータス517に設定し、判定結果を格納する。ライセンス発行部113は、判定結果に基づきデバイスシリアル情報(番号)により特定されるデバイスと、ライセンスアクセス情報(番号)により特定されるアプリケーションとの組み合わせに基づき統合ライセンスを発行する。例えば、デバイスシリアル情報(番号)により特定されるデバイスが同一機種であるか複数の機種であるかにより、ライセンス発行部113は、発行する統合ライセンスの形式(ライセンスキーまたはライセンスファイル)を切り替えることが可能である。
【0125】
ステップS808、S809の判定結果がステータス517に設定された場合、処理はステップS821に進められる。ここで、ライセンス発行部113は、ステータス517に設定された判定結果に基づいて、統合したライセンスキー(LKey)、統合したライセンスアクセス番号(LA#)を発行する。
【0126】
ステップS810、S811の判定結果がステータス517に設定された場合、処理はステップS822に進められる。ここで、ライセンス発行部113は、ステータス517に設定された判定結果に基づいて、統合したライセンスファイル(LF)、統合したライセンスアクセス番号(LA#)を発行する。
【0127】
ステップS823において、ライセンス発行部113は、先のステップS821、S822で発行したライセンスキー(LKey)等、またはライセンスフィル(LF)等をユーザシステム102に送信する。
【0128】
また、ライセンス発行部113は、統合したライセンスキー(LKey)等、またはライセンスファイル(LF)等をユーザシステム102側に表示させるための画面データを生成し、ユーザシステム102に送信する。
【0129】
ユーザシステム102は、ライセンス発行部113から送信された画面データを受信する。そして、ステップS823において送信された統合ライセンスキー(Lkey)及び統合したライセンスアクセス番号(LA#)、またはライセンスファイル(LF)及び統合したライセンスアクセス番号(LA#)を表示する。
【0130】
図10は統合したライセンスキー(Lkey)1001、統合したライセンスアクセス番号(LA#)1002の表示画面を例示する図である。統合したライセンスがライセンスファイル(LF)の場合も同様の画面が表示される。この表示には、既に発行済みのライセンスキー等が存在する場合、発行済みのライセンスキー等が表示される。
【0131】
(ライセンスのLkeyの発行処理)
次に、統合ライセンスの発行処理における、ライセンスキーの発行処理(図8のS821)を具体的に説明する。図11は、ステップS821におけるライセンスキーLkeyの発行処理の流れを説明するフローチャートである。
【0132】
S1101において、ライセンス発行部113は、発行済みの統合ライセンスアクセス番号(LA#)が存在するか判定するために、統合ライセンス管理情報テーブル510の統合ライセンスアクセス番号513欄を検索する。
【0133】
ステップS1101の判定で、ライセンス発行部113が、発行済みの統合ライセンスアクセス番号(LA#)が有ると判定する場合(S1101−YEs)、ライセンス発行部113は、処理をステップS1102に進める。
【0134】
S1102において、ライセンス発行部113は、統合されたライセンスアクセス番号に対応するデバイスシリアル番号が存在するか、ライセンスキー統合管理番号テーブル520の有無を検索する。ライセンスキー統合管理番号テーブル520が存在し、略称デバイス番号524にデータが設定されている場合、ライセンス発行部113は新規なデバイスシリアル番号でないと判定して(S1102−No)、処理をステップS1103に進める。
【0135】
ステップS1103において、ライセンス発行部113は、すでに発行済みライセンスキーLkey516を統合ライセンス管理情報テーブル510より取得し、処理を終了する。
【0136】
ステップS1101の判定で、ライセンス発行部113が発行済みのライセンスアクセス番号(LA#)が無いと判定した場合(S1101−No)、処理はステップS1104に進められる。また、ステップS1102の判定で、ライセンス発行部113は略称デバイス番号が存在せず、新規なデバイスシリアル番号と判定した場合(S1102―Yes)、処理はステップS1104に進められる。
【0137】
ステップS1104において、ライセンス発行部113は、入力されたデバイスシリアル番号に対する略称デバイス番号を決定する。この略称デバイス番号は、統合されたライセンスアクセス番号(LA#)を共有するデバイスとして処理されることになる。
【0138】
ステップS1105において、ライセンス発行部113は、決定された略称デバイス番号に対するライセンスアクセス番号(LA#)を発行し、ライセンスキー統合管理番号テーブル520を作成する。そして、ライセンス発行部113は、決定した略称デバイス番号、新たに発行したライセンスアクセス番号(LA#)等(ライセンスキー統合管理情報)をライセンスキー統合管理番号テーブル520に設定する。
【0139】
ステップS1106において、ライセンス発行部113は、新たに統合ライセンスが発行された場合、統合ライセンスに関する情報に基づき統合ライセンス管理情報テーブル510を作成若しくは更新する。すなわち、ライセンス発行部113は、ライセンスキー統合管理番号テーブル520の設定に従い、統合ライセンス管理情報テーブル510を作成若しくは更新する。統合されたライセンスアクセス番号は発行済みでない場合(S1101−No)、ライセンス発行部113は、新規に統合されたライセンスアクセス番号(LA#)を発行する。
【0140】
ステップS1107において、ライセンス発行部113は、統合されたライセンスキーLkey(統合ライセンスキー)を生成する。
【0141】
尚、図11では、ステップS821における統合ライセンスキーの発行処理の流れを説明したが、統合ライセンスファイルの発行ステップS822においても同様の処理の流れとなる。この場合、ステップS1105に対応する処理として、ライセンス発行部113は、決定された略称デバイス番号に対するライセンスアクセス番号(LA#)を発行し、ライセンスファイル統合管理番号テーブル530を作成する。そして、ライセンス発行部113は、決定した略称デバイス番号、新たに発行したライセンスアクセス番号(LA#)等(ライセンスファイル統合管理情報)をライセンスファイル統合管理番号テーブル530に設定する。
【0142】
ステップS1106に対応する処理として、ライセンス発行部113は、ライセンスファイル統合管理番号テーブル530の設定に従い、統合ライセンス管理情報テーブル510を作成若しくは更新する。統合されたライセンスアクセス番号は発行済みでない場合(S1101−No)、ライセンス発行部113は、新規に統合されたライセンスアクセス番号(LA#)を発行する。
【0143】
そして、ステップS1107に対応する処理として、ライセンス発行部113は、統合されたライセンスファイルLFile(統合ライセンスファイル)を生成する。
【0144】
(統合ライセンスキーの構成例)
図12(a)は、統合ライセンスキーの一例を示すビット情報を示す図である。ライセンス発行部113は、図12(a)に示すようなビット情報の組み合わせにより、統合ライセンスキーを生成することが可能である。
【0145】
ライセンス発行部113が発行するライセンスキーには、ライセンスキーの属性を示す識別情報(D7、D6)と、デバイスの動作及びアプリケーションの機能を制御するための制御情報(D5〜D0)が含まれる。
【0146】
図12(a)において、ビットD7、D6の2ビットは、ライセンスキーの属性を示す識別情報として機能し、これらの情報は、従来のライセンスキー型(従来型)であるか統合ライセンスキー(共通動作)であるかを示す。D5からD0は、デバイスの動作及びアプリケーションの機能を制御するための制御情報として機能し、これらの情報は、デバイス及びアプリケーションが動作可能な機能の範囲を設定する。
【0147】
図12(b)は、制御情報の具体例として、デバイス及びアプリケーションが動作可能な機能の範囲を例示的に示す図である。D5からD0における設定が「0」(1201)の場合、デバイスの全動作(ALL(カテゴリ1〜3))と、許可されるアプリケーション機能としてHDDユーティリティ、PDF、暗号化、地紋認証機能の実行が許可される。
【0148】
D5からD0における設定が「1」(1202)の場合、デバイスの動作としてカテゴリ1のみが許可され、アプリケーション機能としてHDDユーティリティ機能のみが許可される。D5からD0における設定が「2」(1203)の場合、デバイスの動作としてカテゴリ2のみが許可され、アプリケーション機能としてHDDユーティリティ、PDF機能のみが許可される。D5からD0における設定が「3」(1204)の場合、デバイスの動作としてカテゴリ3のみが許可され、アプリケーション機能としてHDDユーティリティ、PDF、暗号化機能が許可される。
【0149】
ライセンス発行部113は、略称デバイス番号(1から4)をデバイスシリアル番号から決定する。この番号は、予め、ユーザシステム102側及びライセンス発行サーバ101側双方にて同じ処理を行うことにより決定される。双方で同じ略称デバイス番号を共有することにより一定のユニーク性が保たれるようになっている。例えば、双方にて実行する処理としては、デバイスシリアル番号8桁の合計値の下4bitをとるといった処理があげられる。
【0150】
図12(a)に示す情報をライセンス発行サーバ101のライセンス発行部113が暗号化処理を施す。
【0151】
暗号化されたライセンスキーは、ライセンス発行サーバ101(ライセンス発行部113)からユーザシステム102に送信される。ユーザシステム102は、暗号化されたライセンスキーを復号化するための復号化キーを有しており、ユーザシステム102がライセンスキーを受信すると、ライセンスキーの復号化を実行する。そして、ユーザシステム102は、復号化したライセンスキーの内容を判別する。
【0152】
ユーザシステム102は、D7、D6に設定されている情報に基づいて、共通動作が指示されている場合、略称デバイス番号(1〜4)に対して、図12(a)のD5〜D0で記述される内容をダウンロードすることが可能である。ライセンスキーのダウンロードを受けた各デバイスは、デバイスの動作、アプリケーション機能に関する記述(D5〜D0)を認識することが可能である。係る認識結果に基づいて、各デバイスの動作、インストールされたアプリケーションの機能が制御される。
【0153】
図14(a)、(b)は、図12(a)で示した統合ライセンスキーの構成の変形例を示す図である。図14(a)は、図12(a)の略称デバイス番号の記述欄(Byte2、3)のビット制限を緩和して、デバイスシリアル番号(DS#)を詳細に記述した例を示す。
【0154】
ユーザシステム102側及びライセンス発行サーバ101側双方にて同じデバイスシリアル番号(DS#)を共有することにより一定のユニーク性が保たれるようになっている。例えば、ユーザシステム102側で入力されたデバイスシリアル番号をライセンス発行サーバ101でそのまま保持することで、略称化することなく、デバイスシリアル番号を正確に特定することが可能になる。
【0155】
図14(b)は、図12(a)に示すようにByte1のD5〜D0において制御情報を設定せず、Byte2〜5で各略称デバイス番号に対応させて、制御情報の設定を行う構成例を示す。図14(b)により統合ライセンスキーを構成した場合、略称デバイスごとに、異なる制御情報によるライセンスキーの設定が可能になる。
【0156】
ライセンス発行部113は、図12(a)、図14(a)、(b)に示すように、統合ライセンスキーの構成を変更することにより、デバイスの動作、アプリケーションの機能を制御することができる。
【0157】
(統合ライセンスファイルの構成例)
図13は、図8のステップS822の処理による統合ライセンスファイル(LFile)の構成を例示する図である。統合ライセンスファイル(LFile)は、アプリケーションのIDと、デバイスシリアル番号(DS#)との組み合わせにより構成される。統合ライセンスファイルには、複数の機種に対して、同一または異なる機能のアプリケーションの組み合わせが含まれる。
【0158】
ライセンス発行サーバ101のライセンス発行部113は、統合ライセンスファイルを発行すると、暗号化キーにより暗号化してユーザシステム102に送信する。ユーザシステム102は、暗号化された統合ライセンスファイルを受信すると、復号化するための復号化キーにより統合ライセンスファイルを復号化する。
【0159】
ユーザシステム102は、復号化した統合ライセンスファイルをデバイス(図1の場合、印刷装置123、124及び125)にダウンロードすることが可能である。統合ライセンスファイルを受けた各デバイスは、統合ライセンスファイル内のデバイスシリアル番号(DS#)を検索し、自機に設定されているデバイスシリアル番号と一致する番号が検索された場合、対応するアプリケーションIDの起動が許可される。
【0160】
以上説明したように、本実施形態に拠れば、デバイスの機種、アプリケーションの機能に応じて、ライセンスキーまたはライセンスファイルの発行を統合して行うことが可能になる。
【0161】
あるいは、本実施形態によれば、統合されたライセンスキーまたはライセンスファイルを各デバイスにダウンロードすることにより、人手の管理に起因した入力作業に要する作業時間、入力ミスの発生を解消することが可能になる。
【0162】
あるいは、本実施形態によれば、統合ライセンスキーの構成を変更することにより、デバイスの動作、アプリケーションの機能を制御することが可能になる。
【0163】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図15のフローチャートを参照して説明する。図15は、第2の実施形態に係る統合ライセンスキーの発行処理の流れを説明するフローチャートである。第1実施形態で説明した図11の処理と同一の処理に関しては、同一のステップ番号を付し、説明の重複を避けるため説明を省略する。
【0164】
ステップS1102の判定で、ライセンス発行部113は、統合されたライセンスアクセス番号に対応するデバイスシリアル番号が存在するか、ライセンスキー統合管理番号テーブル520の有無を検索する。ライセンスキー統合管理番号テーブル520が存在せず、略称デバイス番号524にデータが設定されていない場合、ライセンス発行部113は、新規なデバイスシリアル番号と判定し、処理をステップS1501に進める。
ステップS1501において、ライセンス発行部113は、発行したライセンスキーがユーザシステム102から返却されたか判定する。ライセンスキーが返却されていない場合(S1501−No)、処理はステップS1502に進められる。
ステップS1502において、ライセンス発行部113はエラー処理を実行する。ライセンス発行部113は、ライセンスキーを返却するための入力画面データを作成し、ユーザシステム102に送信し、ユーザシステム102の表示装置にライセンスの返却入力画面(不図示)を表示させる。
【0165】
ライセンスの返却入力画面からライセンスキーが正しく入力され、ライセンス発行サーバ101に送信されると、デバイス側でのライセンスの効力が消滅する。
【0166】
ライセンス発行サーバ101が、ライセンスキーの返却を受信すると(S1501−Yes)、処理はステップS1503に進められる。
【0167】
ステップS1503において、ライセンス発行部113は、返却された統合ライセンスに関する情報を統合ライセンス管理情報テーブル510、ライセンスキー統合管理番号テーブル520から削除する。そして、ライセンス発行部113は、各テーブル510、520を更新することが可能である。ライセンス発行部113は、返却されたライセンスキーに関する統合ライセンス管理情報テーブル510内の情報及びライセンスキー統合管理番号テーブル520内の情報を削除する。そして、新たに追加となった新規のデバイスシリアル番号に対応したライセンスキー統合管理番号テーブル520を作成し、この内容に基づいて統合ライセンス管理情報テーブル510を更新することが可能である。
【0168】
本実施形態に拠れば、発行済みライセンスキーを再構成して、統一的なライセンスを発行することができるようになる。そのため、大量のデバイスを購入した際、あるいは、設置済みデバイスをリプレースする際にも、ライセンスキーの統合を容易に行うことが可能になる。
【0169】
(他の実施形態)
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給することによっても、達成されることは言うまでもない。また、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0170】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0171】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0172】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される。また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0173】
【図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るライセンス発行サーバ101の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係るライセンス管理データベース106に格納される情報を簡易的に説明する図である。
【図4】本発明の実施形態に係る商品カテゴリDB391の構成を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る統合商品DB392の構成を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係るライセンス発行部113における処理の流れを説明するフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に係るライセンス発行用の画面を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係るライセンス発行部113が実行するライセンスの統合処理(S640)の具体的な処理の流れを説明するフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態に係る複数のデバイスシリアル番号を入力する画面を例示する図である。
【図10】本発明の実施形態に係る統合したライセンスキー、統合したライセンスアクセス番号の表示画面を例示する図である。
【図11】図8のステップS821におけるライセンスキーの発行処理の流れを説明するフローチャートである。
【図12】(a)は、統合ライセンスキーの一例を示すビット情報を示す図であり、(b)は、制御情報の具体例として、デバイス及びアプリケーションが動作可能な機能の範囲を例示的に示す図である。
【図13】図8のステップS822の処理による統合ライセンスファイルの構成を例示する図である。
【図14】図12(a)で示した統合ライセンスキーの構成の変形例を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施形態に係る統合ライセンスキーの発行処理の流れを説明するフローチャートである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスの動作及び当該デバイスにインストールされるアプリケーションの機能を制御するライセンスの発行を管理する情報処理方法であって、
前記ライセンスを発行するために前記アプリケーションを特定するためのライセンスアクセス情報を入力するアプリケーション情報入力工程と、
複数のデバイスに対して前記アプリケーションの動作を可能にする各ライセンスを統合した統合ライセンスの発行が要求されているか判定する判定工程と、
前記複数のデバイスを特定するためのデバイスシリアル情報を入力するデバイス情報入力工程と、
前記判定工程の判定により、前記統合ライセンスの発行が要求されていると判定される場合、前記デバイスシリアル情報により特定される前記デバイスと、前記ライセンスアクセス情報により特定される前記アプリケーションとの組み合わせに基づき前記統合ライセンスを発行するライセンス発行工程と、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項2】
前記デバイスシリアル情報により特定されるデバイスが同一機種であるか複数の機種であるかにより、前記ライセンス発行工程は、発行する統合ライセンスの形式を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記統合ライセンスを管理するための管理情報テーブルを生成する生成工程を更に備え、
前記生成工程は、前記ライセンス発行工程により新たに前記統合ライセンスが発行された場合、前記統合ライセンスに関する情報に基づき前記管理情報テーブルを更新することを特徴とする請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記統合ライセンスの返却を受け付ける返却受付工程を更に備え、
前記返却受付工程により前記統合ライセンスの返却が受け付けられた場合、前記生成工程は、前記返却された前記統合ライセンスに関する情報を前記管理情報テーブルから削除して、前記管理情報テーブルを更新することを特徴とする請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
デバイスの動作及び当該デバイスにインストールされるアプリケーションの機能を制御するライセンスの発行を管理する情報処理装置であって、
前記ライセンスを発行するために前記アプリケーションを特定するためのライセンスアクセス情報を入力するアプリケーション情報入力手段と、
複数のデバイスに対して前記アプリケーションの動作を可能にする各ライセンスを統合した統合ライセンスの発行が要求されているか判定する判定手段と、
前記複数のデバイスを特定するためのデバイスシリアル情報を入力するデバイス情報入力手段と、
前記判定手段の判定により、前記統合ライセンスの発行が要求されていると判定される場合、前記デバイスシリアル情報により特定される前記デバイスと、前記ライセンスアクセス情報により特定される前記アプリケーションとの組み合わせに基づき前記統合ライセンスを発行するライセンス発行手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
前記デバイスシリアル情報により特定されるデバイスが同一機種であるか複数の機種であるかにより、前記ライセンス発行手段は、発行する統合ライセンスの形式を切り替えることを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記統合ライセンスを管理するための管理情報テーブルを生成する生成手段を更に備え、
前記生成手段は、前記ライセンス発行手段により新たに前記統合ライセンスが発行された場合、前記統合ライセンスに関する情報に基づき前記管理情報テーブルを更新することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記統合ライセンスの返却を受け付ける返却受付手段を更に備え、
前記返却受付手段により前記統合ライセンスの返却が受け付けられた場合、前記生成手段は、前記返却された前記統合ライセンスに関する情報を前記管理情報テーブルから削除して、前記管理情報テーブルを更新することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ可読の記憶媒体。
【請求項1】
デバイスの動作及び当該デバイスにインストールされるアプリケーションの機能を制御するライセンスの発行を管理する情報処理方法であって、
前記ライセンスを発行するために前記アプリケーションを特定するためのライセンスアクセス情報を入力するアプリケーション情報入力工程と、
複数のデバイスに対して前記アプリケーションの動作を可能にする各ライセンスを統合した統合ライセンスの発行が要求されているか判定する判定工程と、
前記複数のデバイスを特定するためのデバイスシリアル情報を入力するデバイス情報入力工程と、
前記判定工程の判定により、前記統合ライセンスの発行が要求されていると判定される場合、前記デバイスシリアル情報により特定される前記デバイスと、前記ライセンスアクセス情報により特定される前記アプリケーションとの組み合わせに基づき前記統合ライセンスを発行するライセンス発行工程と、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項2】
前記デバイスシリアル情報により特定されるデバイスが同一機種であるか複数の機種であるかにより、前記ライセンス発行工程は、発行する統合ライセンスの形式を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記統合ライセンスを管理するための管理情報テーブルを生成する生成工程を更に備え、
前記生成工程は、前記ライセンス発行工程により新たに前記統合ライセンスが発行された場合、前記統合ライセンスに関する情報に基づき前記管理情報テーブルを更新することを特徴とする請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記統合ライセンスの返却を受け付ける返却受付工程を更に備え、
前記返却受付工程により前記統合ライセンスの返却が受け付けられた場合、前記生成工程は、前記返却された前記統合ライセンスに関する情報を前記管理情報テーブルから削除して、前記管理情報テーブルを更新することを特徴とする請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
デバイスの動作及び当該デバイスにインストールされるアプリケーションの機能を制御するライセンスの発行を管理する情報処理装置であって、
前記ライセンスを発行するために前記アプリケーションを特定するためのライセンスアクセス情報を入力するアプリケーション情報入力手段と、
複数のデバイスに対して前記アプリケーションの動作を可能にする各ライセンスを統合した統合ライセンスの発行が要求されているか判定する判定手段と、
前記複数のデバイスを特定するためのデバイスシリアル情報を入力するデバイス情報入力手段と、
前記判定手段の判定により、前記統合ライセンスの発行が要求されていると判定される場合、前記デバイスシリアル情報により特定される前記デバイスと、前記ライセンスアクセス情報により特定される前記アプリケーションとの組み合わせに基づき前記統合ライセンスを発行するライセンス発行手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
前記デバイスシリアル情報により特定されるデバイスが同一機種であるか複数の機種であるかにより、前記ライセンス発行手段は、発行する統合ライセンスの形式を切り替えることを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記統合ライセンスを管理するための管理情報テーブルを生成する生成手段を更に備え、
前記生成手段は、前記ライセンス発行手段により新たに前記統合ライセンスが発行された場合、前記統合ライセンスに関する情報に基づき前記管理情報テーブルを更新することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記統合ライセンスの返却を受け付ける返却受付手段を更に備え、
前記返却受付手段により前記統合ライセンスの返却が受け付けられた場合、前記生成手段は、前記返却された前記統合ライセンスに関する情報を前記管理情報テーブルから削除して、前記管理情報テーブルを更新することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ可読の記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2008−33561(P2008−33561A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−205314(P2006−205314)
【出願日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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