情報処理装置、プログラムおよび情報処理システム
【課題】操作者の使い勝手を向上する。
【解決手段】本実施形態の情報処理装置は、実行手段と、表示制御手段とを有する。実行手段は、各種機能を選択可能なメニュー画面で選択されたソフトウェアを、前記メニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している場合にバックグラウンドで実行する。表示制御手段は、前記メニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している場合に表示手段で表示されている前記メニュー画面上に、前記実行手段で実行されるソフトウェアの実行画面を表示する。
【解決手段】本実施形態の情報処理装置は、実行手段と、表示制御手段とを有する。実行手段は、各種機能を選択可能なメニュー画面で選択されたソフトウェアを、前記メニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している場合にバックグラウンドで実行する。表示制御手段は、前記メニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している場合に表示手段で表示されている前記メニュー画面上に、前記実行手段で実行されるソフトウェアの実行画面を表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置、プログラムおよび情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、メニュー画面に用意されているアイコンの選択によって所望(目的)の処理にかかるアプリケーションソフトウェア(以下、単に「ソフトウェア」という。)を選択して当該処理を実行することが可能な情報処理装置が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の情報処理装置では、都度、所望のソフトウェアを起動しなければならなく、且つ、所望のソフトウェアを起動するまでにメニュー画面に用意されているアイコンを何階層も選択して辿っていかなければならない場合があり、操作者の使い勝手が良くないなどの課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本実施形態の情報処理装置は、実行手段と、表示制御手段とを有する。実行手段は、各種機能を選択可能なメニュー画面で選択されたソフトウェアを、前記メニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している場合にバックグラウンドで実行する。表示制御手段は、前記メニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している場合に表示手段で表示されている前記メニュー画面上に、前記実行手段で実行されるソフトウェアの実行画面を表示する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】図1は、本実施形態に係るストアサーバの制御系のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、ストアサーバの機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、メニュー画面に係る画面遷移を概略的に示す模式図である。
【図4】図4は、ストアサーバにおけるメニュー画面の表示処理動作の流れを示すフロチャートである。
【図5】図5は、メニュー画面の一構成例を示す模式図である。
【図6】図6は、サブメニュー画面の一構成例を示す模式図である。
【図7】図7は、実行画面の一構成例を示す模式図である。
【図8】図8は、実行画面の一構成例を示す模式図である。
【図9】図9は、割り付け選択画面の一構成例を示す模式図である。
【図10】図10は、割り付け選択画面を用いた割り付け後のメニュー画面の一構成例を示す模式図である。
【図11】図11は、表示領域を拡大表示している様子を示す模式図である。
【図12】図12は、クラウドシステムを利用する情報処理システムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0007】
なお、以下の説明では、本実施形態の情報処理装置およびプログラムを、商品を販売する店舗に設置されるストアサーバに適用した場合について説明する。
【0008】
図1は、本実施形態に係るストアサーバ1の制御系のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0009】
ここで、ストアサーバ1は、店舗のバックヤードなどに設置され、会計場所などに設置されるPOS(Point Of Sales:販売時点情報管理)端末(不図示)を管理制御する上位装置としてのサーバ装置である。
【0010】
図1に示すように、このストアサーバ1は、パーソナルコンピュータなどの一般的なコンピュータを利用したハードウェア構成となっており、例えば、制御部11と、通信I/F12と、I/O機器制御部13とがバスB1によって接続されて構成されている。
【0011】
なお、制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有して構成されている。
【0012】
また、制御部11には、バスB1およびI/O機器制御部13を介して、キーボード14、表示器15、プリンタ16、記憶装置(ハードディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)など)17などが接続されている。
【0013】
即ち、制御部11は、CPUがROMや記憶装置17などに格納される制御プログラムをRAMに展開して実行することにより、I/O機器制御部13を介して接続される各種機器の動作を制御するとともに、通信I/F12およびネットワーク(不図示)を介して接続される複数のPOS端末(不図示)との間で各種データを送受信する動作を制御するものである。
【0014】
なお、記憶装置17には、商品マスタ(不図示)などが格納されている。
【0015】
図2は、ストアサーバ1の機能的構成を示すブロック図である。
【0016】
図2に示すように、ストアサーバ1の制御部11は、CPUがROMなどに格納される所定の制御プログラムをRAMに展開して実行することにより、後述のフローチャートの処理手順を実行する、メニュー表示処理部100として機能する。
【0017】
ここで、メニュー表示処理部100は、入力受付部110と、画面表示部120と、ソフトウェア実行部130とを有している。
【0018】
入力受付部110は、キーボード14やマウス(不図示)などの入力装置により、表示器15に表示される各種画面における操作入力を受付ける処理を行うものである。
【0019】
画面表示部120は、各種画面(図5〜図11参照)を、表示器15に表示する処理を行うものである。特に、この画面表示部120は、後述のメニュー画面15A(図3など参照)を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している場合に、表示器15で表示されている前記メニュー画面15A上に、ソフトウェア実行部130で実行されるソフトウェアの実行画面を表示する。
【0020】
ソフトウェア実行部130は、画面表示部120が表示する各種画面で選択されるソフトウェアを実行するものである。特に、このソフトウェア実行部130は、メニュー画面15A(図3など参照)を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している時にバックグラウンドで、前記メニュー画面15Aで選択されたソフトウェアを実行するものである。
【0021】
図3は、画面表示部120によるメニュー画面に係る画面遷移を概略的に示す模式図である。
【0022】
図3に示すように、画面表示部120は、ROMなどに格納される所定の制御プログラムに含まれる各種のソフトウェア(各種の機能項目)を選択するための画面であるメニュー画面15Aを表示し、メニュー画面15Aにおける所定の選択アイコンが選択された場合に、サブメニューがある場合にはサブメニュー画面15Bを表示する。
【0023】
そして、画面表示部120は、メニュー画面15Aやサブメニュー画面15Bで所定のアイコンが選択された場合、選択されたアイコンに対応するソフトウェアの実行画面15Cを表示する。また、画面表示部120は、実行画面15Cをグラフ化した実行画面15Dも表示する。
【0024】
ここで、所望の機能を実行させる場合に、都度、所望のソフトウェアを起動しなければならなく、且つ、所望(目的)のソフトウェアを起動するまでにメニュー画面15Aに用意されているアイコンからサブメニュー画面15Bなどを経由して何階層も選択して辿っていかなければならないのは、操作者にとって非常に使い勝手が悪いものである。
【0025】
そこで、ストアサーバ1の制御部11(画面表示部120など)は、ソフトウェアを、メニュー画面15Aを表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している時にバックグラウンドで継続的に起動させておき、図3に示すように、実行画面15Dのグラフ、即ち、ソフトウェアの実行画面を、メニュー画面15Aに表示させるようにしたものである。
【0026】
このようにすることで、重点的に監視したい分析データ(売上レポートのグラフなど)を表示するソフトウェアの実行画面を、常にメニュー画面15A上に配置しておくことで、ユーザの煩わしい操作を必要とすることなく、重点的に監視したい分析データを常にメニュー画面15A上で見ることが可能となる。
【0027】
次に、前記したような特徴を有している本実施形態のストアサーバ1における処理動作の詳細について説明する。
【0028】
図4は、ストアサーバ1におけるメニュー画面の表示処理動作の流れを示すフロチャートである。
【0029】
図4において、メニュー表示処理部100の画面表示部120が、表示器15にメニュー画面15A(図5参照)を表示している場合(ステップS101)に、入力受付部110が操作者により所定の選択アイコン15a〜15cを選択する操作を入力すると、画面表示部120が、表示器15にサブメニュー画面15B(図6参照)を表示する(ステップS102)。
【0030】
ここで、図5に示すメニュー画面15Aは、ROMなどに格納される所定の制御プログラムに含まれる各種のソフトウェア(各種の機能項目)を選択するための画面である。図5の例では、メニュー画面15Aが、点検ソフトウェアを選択実行するための「点検」選択アイコン15aと、精算ソフトウェアを選択実行するための「精算」選択アイコン15bと、設定ソフトウェアを選択実行するための「設定」選択アイコン15cなどを有している様子を示している。
【0031】
また、本実施形態のメニュー画面15Aは、前記した各選択アイコンの他に、バックグラウンドで動作しているソフトウェアの実行画面を表示させる表示領域であり、固有の番号(図の例では、(4)〜(9))が割り振られている略空白の表示領域として、複数の表示領域15d〜15iを備えている。
【0032】
図5の例では、各表示領域15d〜15iのデフォルトの表示サイズは、選択アイコン15a〜15cと同様の表示サイズとなっているが、これに限定されず、両者の表示サイズが異なるような形態とすることも可能である。
【0033】
また、図5の例では、各表示領域15d〜15iの配列は、選択アイコン15a〜15cと同様の配列形態を採っているが、これに限定されず、両者の配列が異なる形態とすることも可能である。
【0034】
図6に示すサブメニュー画面15Bは、図5のメニュー画面15Aにおける各選択アイコンが選択された場合に、表示器15に表示される画面である。
【0035】
図6の例では、図5のメニュー画面15Aにおける「点検」選択アイコン15aが選択された場合に、表示器15に表示されるサブメニュー画面15Bを示している。なお、図6の例では、このサブメニュー画面15Bが、ABC分析を実行するソフトウェアを選択実行させるための「ABC」選択アイコン15jと、速報(売上速報)分析を実行するソフトウェアを選択実行させるための「速報」選択アイコン15kなどを有している様子を示している。
【0036】
続いて、図4に戻って、入力受付部110が操作者により所定の選択アイコン15j、15kを選択する操作を入力すると、ソフトウェア実行部130がアイコンに対応するソフトウェアを実行し、画面表示部120が、表示器15にソフトウェアの実行に応じた実行画面15C(図7参照)を表示する(ステップS103)。
【0037】
ここで、図7に示す実行画面15Cは、図6のサブメニュー画面15Bにおける選択アイコンが選択された場合に、表示器15に表示される画面である。
【0038】
図7の例では、図6のサブメニュー画面15Bにおける「速報」選択アイコン15kが選択された場合に、表示器15に表示されるソフトウェアの実行画面15Cを示している。また、図7の例では、ある商品Aの売上レポートを示す表(例えば、何時に、商品Aが何個売れたかを示す表)15lを表示している様子を示している。
【0039】
また、この実行画面15Cでは、画面に向って右端に、各種機能を指示する指示ボタンアイコン15m〜15rが複数個表示されている。
【0040】
具体的には、複数の指示ボタンアイコンには、次のページの内容を表示させる「次ページ」ボタンアイコン15mと、前のページの内容を表示させる「前ページ」ボタンアイコン15nと、表示領域15lに表示されている内容を印刷させる「印刷」ボタンアイコン15oと、表示領域15lに表示されている表をグラフ化して表示領域15lに表示させる「プレビュー」ボタンアイコン15pと、表示領域15lに表示されている内容をメニュー画面の表示領域15d〜15iのいずれかに表示させる「メニュー画面に置く」ボタンアイコン15qと、実行画面15Cを終了して閉じるための「終了」ボタンアイコン15rとが含まれている。
【0041】
図8は、図7に示す実行画面15Cにおいて、「プレビュー」ボタンアイコン15pが選択された場合の実行画面15Dの表示態様を示す模式図である。
【0042】
図8に示すように、この実行画面15Dでは、表15lで示されるある商品Aの売上レポートをグラフ化したグラフ15sを表示している。即ち、この場合には、ある商品Aの売上数(個)が一日の売上目標数(例えば、150個)に到達しているか否かを一目でわかるようにグラフ化して表示している。なお、グラフ15sは、リアルタイムに変化して表示される。
【0043】
そして、図4に戻って、実行画面15Cにおいて、入力受付部110が操作者により「メニュー画面に置く」ボタンアイコン15qを選択する操作を入力すると、ソフトウェア実行部130が、メニュー画面に置くソフトウェアの実行画面を表示させるソフトウェアを特定する(ステップS104)とともに、画面表示部120が、割り付け選択画面15E(図9参照)を表示器15に表示する(ステップS105)。
【0044】
ここで、図9は、実行画面15Cにおいて、「メニュー画面に置く」ボタンアイコン15qが選択された場合に、表示器15に表示される割り付け選択画面15Dの一構成例を示す模式図である。
【0045】
図9に示すように、この割り付け選択画面15Dは、メニュー画面15Aの各表示領域15d〜15iに割り振られている番号((4)〜(9)など)のいずれかを選択することにより、実行画面15Cの表15lまたは実行画面15Dのグラフ15s、即ち、ソフトウェアの実行画面を、メニュー画面15Aの表示領域15d〜15iのいずれかに表示させるための画面である。
【0046】
なお、既に、ソフトウェアの実行画面が表示されている表示領域15d〜15iに割り振られている番号が選択された場合には、既に表示されているソフトウェアの実行画面に替えて新たに選択されたソフトウェアの実行画面が表示されるようになっている。
【0047】
そして、図4に戻って、割り付け選択画面15Eで、入力受付部110が操作者により所定の番号を選択する割り付け選択操作を入力すると、画面表示部120が、操作者により選択された番号に対応する表示領域(15d〜15iのいずれか)に、ステップS104で特定されたソフトウェアの実行画面、即ち、ソフトウェア実行部130のソフトウェアの実行に応じた実行画面を縮小表示し(ステップS106)、ここでの処理を終了する。
【0048】
図10は、割り付け選択画面15Eを用いた割り付け後(番号指定後)のメニュー画面15Aの一構成例を示す模式図である。
【0049】
図10の例では、図8の実行画面15Dにおいて、「メニュー画面に置く」ボタンアイコン15qが選択され、割り付け選択画面15Eで番号(9)が選択された場合のメニュー画面15Aの様子を示している。
【0050】
なお、この場合、番号(9)が割り振られている表示領域15iに表示されたソフトウェアの実行画面は、バックグラウンドで動作しており、常に、リアルタイムに変化するグラフ15sを表示するようになっている。
【0051】
図11は、表示領域15iを拡大表示している様子を示す模式図である。
【0052】
即ち、図11は、図10に示すメニュー画面15Aにおいて、表示領域15iに表示されているソフトウェアの実行画面の隅をマウスのアイコンを用いてドラッグするなどにより、表示領域15iに表示されているソフトウェアの実行画面の表示サイズを拡大表示に変更している様子を示している。
【0053】
即ち、本実施形態では、表示領域15d〜15iに表示したソフトウェアの実行画面の表示サイズを操作者が任意のサイズに変更することが可能となっている。
【0054】
また、前記した実施形態とは別に、ストアサーバと他のサーバ装置とを含んだ情報処理システムにより前記したような動作を実現することもできる。この場合、1つのサーバ装置がストアサーバにおけるメニュー画面を表示するための処理を行っても良いし、複数のサーバ装置がストアサーバにおけるメニュー画面を表示するための処理を分担して行っても良い。
【0055】
このような情報処理システムの実現には、クラウドコンピューティングを利用できる。
より具体的には、Software as a Service(SaaS)と称されるソフトウェア提供形態が適する。
【0056】
図12は、クラウドシステムを利用する情報処理システム10の構成を示す図である。
【0057】
この情報処理システム10は、ストアサーバ1と、クラウド2と、通信ネットワーク3を含む。
【0058】
図12の例では、クラウド2が複数のサーバ装置21を含み、それら複数のサーバ装置21が互いに通信可能に構成される様子を示しているが、これ以外にも、クラウド2を1つのサーバ装置で構成することも可能である。
【0059】
ストアサーバ1は、通信ネットワーク3を介してクラウド2と通信可能である。ストアサーバ2としては、デスクトップタイプやノートブックタイプなどの種々のパーソナルコンピュータや、携帯型の情報端末などを適宜に利用できる。通信ネットワーク3としては、インターネット、プライベートネットワーク、次世代ネットワーク、または、モバイルネットワークなどを適宜に利用できる。
【0060】
そして、この情報処理システム10は、図4に示す各処理のうち、メニュー画面15A(図5、図10および図11参照)、サブメニュー画面15B(図6参照)、実行画面15C(図7参照)、実行画面15D(図8参照)、割り付け選択画面15E(図9参照)を、ストアサーバ1の表示器15に表示させるための表示データの作成処理をクラウド2にて実行する。
【0061】
また、情報処理システム10においては、クライアントとなるストアサーバ1の画面にグラフィカルユーザインタフェースとしてメニュー画面が配置されている。即ち、クライアントとなるストアサーバ1は、例えばウェブブラウザのプラグインであるMicrosoft Silverlight(登録商標)によってメニュー画面を制御するUIコントロールとして機能する。このようなUIコントロールには、マスタデータがセットされる。このUIコントロールにセットするマスタデータは、クラウド2からストアサーバ1に対して送信される。
【0062】
即ち、以上説明した実施形態によれば、操作者の使い勝手を向上することができる。
【0063】
具体的には、所望のソフトウェアの実行画面を見たい場合に、その都度、所望のソフトウェアを起動しなくても済む、即ち、所望のソフトウェアを起動するまでにメニュー画面に用意されているアイコンを何階層も選択して辿っていくという煩わしい操作を何度もしなくても済むようになるので、操作者の使い勝手を向上させることが可能である。
【0064】
より具体的には、重点的に監視したい分析データ(売上レポートのグラフなど)を表示するソフトウェアの実行画面を、常にメニュー画面上に配置しておくことで、ユーザの煩わしい操作を必要とすることなく、重点的に監視したい分析データを常にメニュー画面上で見ることが可能となる。
【0065】
以上、例示的な実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記した実施形態により限定されるものではない。
【0066】
例えば、前記した実施形態では、速報(売上速報)を分析するソフトウェアを実行するソフトウェアの実行画面を、メニュー画面15A上の表示領域(15d〜15iのいずれか一つ)に表示する形態について説明したが、これに限定されず、その他のソフトウェアの実行画面を、メニュー画面15A上の表示領域(15d〜15iのいずれか一つ)に表示することも可能である。
【0067】
また、前記した実施形態では、ストアサーバ1がクラウド2に含まれない形態について説明したが、ストアサーバ1がクラウド2に含まれ、いずれか1つのサーバ装置21であっても良い。なお、この場合には、そのサーバ装置21(ストアサーバ1)の表示器15に、メニュー画面15A(図5、図10および図11参照)、サブメニュー画面15B(図6参照)、実行画面15C(図7参照)、実行画面15D(図8参照)、割り付け選択画面15E(図9参照)を、表示させるための表示データの作成処理を他のサーバ装置21にて実行する。
【0068】
また、前記した実施形態では、本実施形態の情報処理装置をストアサーバに適用した場合について説明したが、これ以外にも、POS(Point Of Sales:販売時点データ管理)端末や、ECR(Electronic Cash Register)装置などのその他の情報処理装置に適用することも可能である。
【0069】
また、前記した実施形態のストアサーバで実行されるプログラムは、ROMなどの記憶部に予め組み込んで提供することが可能である。また、前記プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶して提供することが可能である。更に、前記プログラムは、インターネットなどのネットワーク経由で提供または配布したりすることも可能である。
【0070】
また、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0071】
1 ストアサーバ
11 制御部
15 表示器(表示手段)
100 メニュー表示処理部(表示制御手段)
110 入力受付部
120 画面表示部
130 ソフトウェア実行部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0072】
【特許文献1】特開平11−110646号公報
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置、プログラムおよび情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、メニュー画面に用意されているアイコンの選択によって所望(目的)の処理にかかるアプリケーションソフトウェア(以下、単に「ソフトウェア」という。)を選択して当該処理を実行することが可能な情報処理装置が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の情報処理装置では、都度、所望のソフトウェアを起動しなければならなく、且つ、所望のソフトウェアを起動するまでにメニュー画面に用意されているアイコンを何階層も選択して辿っていかなければならない場合があり、操作者の使い勝手が良くないなどの課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本実施形態の情報処理装置は、実行手段と、表示制御手段とを有する。実行手段は、各種機能を選択可能なメニュー画面で選択されたソフトウェアを、前記メニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している場合にバックグラウンドで実行する。表示制御手段は、前記メニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している場合に表示手段で表示されている前記メニュー画面上に、前記実行手段で実行されるソフトウェアの実行画面を表示する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】図1は、本実施形態に係るストアサーバの制御系のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、ストアサーバの機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、メニュー画面に係る画面遷移を概略的に示す模式図である。
【図4】図4は、ストアサーバにおけるメニュー画面の表示処理動作の流れを示すフロチャートである。
【図5】図5は、メニュー画面の一構成例を示す模式図である。
【図6】図6は、サブメニュー画面の一構成例を示す模式図である。
【図7】図7は、実行画面の一構成例を示す模式図である。
【図8】図8は、実行画面の一構成例を示す模式図である。
【図9】図9は、割り付け選択画面の一構成例を示す模式図である。
【図10】図10は、割り付け選択画面を用いた割り付け後のメニュー画面の一構成例を示す模式図である。
【図11】図11は、表示領域を拡大表示している様子を示す模式図である。
【図12】図12は、クラウドシステムを利用する情報処理システムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0007】
なお、以下の説明では、本実施形態の情報処理装置およびプログラムを、商品を販売する店舗に設置されるストアサーバに適用した場合について説明する。
【0008】
図1は、本実施形態に係るストアサーバ1の制御系のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0009】
ここで、ストアサーバ1は、店舗のバックヤードなどに設置され、会計場所などに設置されるPOS(Point Of Sales:販売時点情報管理)端末(不図示)を管理制御する上位装置としてのサーバ装置である。
【0010】
図1に示すように、このストアサーバ1は、パーソナルコンピュータなどの一般的なコンピュータを利用したハードウェア構成となっており、例えば、制御部11と、通信I/F12と、I/O機器制御部13とがバスB1によって接続されて構成されている。
【0011】
なお、制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有して構成されている。
【0012】
また、制御部11には、バスB1およびI/O機器制御部13を介して、キーボード14、表示器15、プリンタ16、記憶装置(ハードディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)など)17などが接続されている。
【0013】
即ち、制御部11は、CPUがROMや記憶装置17などに格納される制御プログラムをRAMに展開して実行することにより、I/O機器制御部13を介して接続される各種機器の動作を制御するとともに、通信I/F12およびネットワーク(不図示)を介して接続される複数のPOS端末(不図示)との間で各種データを送受信する動作を制御するものである。
【0014】
なお、記憶装置17には、商品マスタ(不図示)などが格納されている。
【0015】
図2は、ストアサーバ1の機能的構成を示すブロック図である。
【0016】
図2に示すように、ストアサーバ1の制御部11は、CPUがROMなどに格納される所定の制御プログラムをRAMに展開して実行することにより、後述のフローチャートの処理手順を実行する、メニュー表示処理部100として機能する。
【0017】
ここで、メニュー表示処理部100は、入力受付部110と、画面表示部120と、ソフトウェア実行部130とを有している。
【0018】
入力受付部110は、キーボード14やマウス(不図示)などの入力装置により、表示器15に表示される各種画面における操作入力を受付ける処理を行うものである。
【0019】
画面表示部120は、各種画面(図5〜図11参照)を、表示器15に表示する処理を行うものである。特に、この画面表示部120は、後述のメニュー画面15A(図3など参照)を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している場合に、表示器15で表示されている前記メニュー画面15A上に、ソフトウェア実行部130で実行されるソフトウェアの実行画面を表示する。
【0020】
ソフトウェア実行部130は、画面表示部120が表示する各種画面で選択されるソフトウェアを実行するものである。特に、このソフトウェア実行部130は、メニュー画面15A(図3など参照)を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している時にバックグラウンドで、前記メニュー画面15Aで選択されたソフトウェアを実行するものである。
【0021】
図3は、画面表示部120によるメニュー画面に係る画面遷移を概略的に示す模式図である。
【0022】
図3に示すように、画面表示部120は、ROMなどに格納される所定の制御プログラムに含まれる各種のソフトウェア(各種の機能項目)を選択するための画面であるメニュー画面15Aを表示し、メニュー画面15Aにおける所定の選択アイコンが選択された場合に、サブメニューがある場合にはサブメニュー画面15Bを表示する。
【0023】
そして、画面表示部120は、メニュー画面15Aやサブメニュー画面15Bで所定のアイコンが選択された場合、選択されたアイコンに対応するソフトウェアの実行画面15Cを表示する。また、画面表示部120は、実行画面15Cをグラフ化した実行画面15Dも表示する。
【0024】
ここで、所望の機能を実行させる場合に、都度、所望のソフトウェアを起動しなければならなく、且つ、所望(目的)のソフトウェアを起動するまでにメニュー画面15Aに用意されているアイコンからサブメニュー画面15Bなどを経由して何階層も選択して辿っていかなければならないのは、操作者にとって非常に使い勝手が悪いものである。
【0025】
そこで、ストアサーバ1の制御部11(画面表示部120など)は、ソフトウェアを、メニュー画面15Aを表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している時にバックグラウンドで継続的に起動させておき、図3に示すように、実行画面15Dのグラフ、即ち、ソフトウェアの実行画面を、メニュー画面15Aに表示させるようにしたものである。
【0026】
このようにすることで、重点的に監視したい分析データ(売上レポートのグラフなど)を表示するソフトウェアの実行画面を、常にメニュー画面15A上に配置しておくことで、ユーザの煩わしい操作を必要とすることなく、重点的に監視したい分析データを常にメニュー画面15A上で見ることが可能となる。
【0027】
次に、前記したような特徴を有している本実施形態のストアサーバ1における処理動作の詳細について説明する。
【0028】
図4は、ストアサーバ1におけるメニュー画面の表示処理動作の流れを示すフロチャートである。
【0029】
図4において、メニュー表示処理部100の画面表示部120が、表示器15にメニュー画面15A(図5参照)を表示している場合(ステップS101)に、入力受付部110が操作者により所定の選択アイコン15a〜15cを選択する操作を入力すると、画面表示部120が、表示器15にサブメニュー画面15B(図6参照)を表示する(ステップS102)。
【0030】
ここで、図5に示すメニュー画面15Aは、ROMなどに格納される所定の制御プログラムに含まれる各種のソフトウェア(各種の機能項目)を選択するための画面である。図5の例では、メニュー画面15Aが、点検ソフトウェアを選択実行するための「点検」選択アイコン15aと、精算ソフトウェアを選択実行するための「精算」選択アイコン15bと、設定ソフトウェアを選択実行するための「設定」選択アイコン15cなどを有している様子を示している。
【0031】
また、本実施形態のメニュー画面15Aは、前記した各選択アイコンの他に、バックグラウンドで動作しているソフトウェアの実行画面を表示させる表示領域であり、固有の番号(図の例では、(4)〜(9))が割り振られている略空白の表示領域として、複数の表示領域15d〜15iを備えている。
【0032】
図5の例では、各表示領域15d〜15iのデフォルトの表示サイズは、選択アイコン15a〜15cと同様の表示サイズとなっているが、これに限定されず、両者の表示サイズが異なるような形態とすることも可能である。
【0033】
また、図5の例では、各表示領域15d〜15iの配列は、選択アイコン15a〜15cと同様の配列形態を採っているが、これに限定されず、両者の配列が異なる形態とすることも可能である。
【0034】
図6に示すサブメニュー画面15Bは、図5のメニュー画面15Aにおける各選択アイコンが選択された場合に、表示器15に表示される画面である。
【0035】
図6の例では、図5のメニュー画面15Aにおける「点検」選択アイコン15aが選択された場合に、表示器15に表示されるサブメニュー画面15Bを示している。なお、図6の例では、このサブメニュー画面15Bが、ABC分析を実行するソフトウェアを選択実行させるための「ABC」選択アイコン15jと、速報(売上速報)分析を実行するソフトウェアを選択実行させるための「速報」選択アイコン15kなどを有している様子を示している。
【0036】
続いて、図4に戻って、入力受付部110が操作者により所定の選択アイコン15j、15kを選択する操作を入力すると、ソフトウェア実行部130がアイコンに対応するソフトウェアを実行し、画面表示部120が、表示器15にソフトウェアの実行に応じた実行画面15C(図7参照)を表示する(ステップS103)。
【0037】
ここで、図7に示す実行画面15Cは、図6のサブメニュー画面15Bにおける選択アイコンが選択された場合に、表示器15に表示される画面である。
【0038】
図7の例では、図6のサブメニュー画面15Bにおける「速報」選択アイコン15kが選択された場合に、表示器15に表示されるソフトウェアの実行画面15Cを示している。また、図7の例では、ある商品Aの売上レポートを示す表(例えば、何時に、商品Aが何個売れたかを示す表)15lを表示している様子を示している。
【0039】
また、この実行画面15Cでは、画面に向って右端に、各種機能を指示する指示ボタンアイコン15m〜15rが複数個表示されている。
【0040】
具体的には、複数の指示ボタンアイコンには、次のページの内容を表示させる「次ページ」ボタンアイコン15mと、前のページの内容を表示させる「前ページ」ボタンアイコン15nと、表示領域15lに表示されている内容を印刷させる「印刷」ボタンアイコン15oと、表示領域15lに表示されている表をグラフ化して表示領域15lに表示させる「プレビュー」ボタンアイコン15pと、表示領域15lに表示されている内容をメニュー画面の表示領域15d〜15iのいずれかに表示させる「メニュー画面に置く」ボタンアイコン15qと、実行画面15Cを終了して閉じるための「終了」ボタンアイコン15rとが含まれている。
【0041】
図8は、図7に示す実行画面15Cにおいて、「プレビュー」ボタンアイコン15pが選択された場合の実行画面15Dの表示態様を示す模式図である。
【0042】
図8に示すように、この実行画面15Dでは、表15lで示されるある商品Aの売上レポートをグラフ化したグラフ15sを表示している。即ち、この場合には、ある商品Aの売上数(個)が一日の売上目標数(例えば、150個)に到達しているか否かを一目でわかるようにグラフ化して表示している。なお、グラフ15sは、リアルタイムに変化して表示される。
【0043】
そして、図4に戻って、実行画面15Cにおいて、入力受付部110が操作者により「メニュー画面に置く」ボタンアイコン15qを選択する操作を入力すると、ソフトウェア実行部130が、メニュー画面に置くソフトウェアの実行画面を表示させるソフトウェアを特定する(ステップS104)とともに、画面表示部120が、割り付け選択画面15E(図9参照)を表示器15に表示する(ステップS105)。
【0044】
ここで、図9は、実行画面15Cにおいて、「メニュー画面に置く」ボタンアイコン15qが選択された場合に、表示器15に表示される割り付け選択画面15Dの一構成例を示す模式図である。
【0045】
図9に示すように、この割り付け選択画面15Dは、メニュー画面15Aの各表示領域15d〜15iに割り振られている番号((4)〜(9)など)のいずれかを選択することにより、実行画面15Cの表15lまたは実行画面15Dのグラフ15s、即ち、ソフトウェアの実行画面を、メニュー画面15Aの表示領域15d〜15iのいずれかに表示させるための画面である。
【0046】
なお、既に、ソフトウェアの実行画面が表示されている表示領域15d〜15iに割り振られている番号が選択された場合には、既に表示されているソフトウェアの実行画面に替えて新たに選択されたソフトウェアの実行画面が表示されるようになっている。
【0047】
そして、図4に戻って、割り付け選択画面15Eで、入力受付部110が操作者により所定の番号を選択する割り付け選択操作を入力すると、画面表示部120が、操作者により選択された番号に対応する表示領域(15d〜15iのいずれか)に、ステップS104で特定されたソフトウェアの実行画面、即ち、ソフトウェア実行部130のソフトウェアの実行に応じた実行画面を縮小表示し(ステップS106)、ここでの処理を終了する。
【0048】
図10は、割り付け選択画面15Eを用いた割り付け後(番号指定後)のメニュー画面15Aの一構成例を示す模式図である。
【0049】
図10の例では、図8の実行画面15Dにおいて、「メニュー画面に置く」ボタンアイコン15qが選択され、割り付け選択画面15Eで番号(9)が選択された場合のメニュー画面15Aの様子を示している。
【0050】
なお、この場合、番号(9)が割り振られている表示領域15iに表示されたソフトウェアの実行画面は、バックグラウンドで動作しており、常に、リアルタイムに変化するグラフ15sを表示するようになっている。
【0051】
図11は、表示領域15iを拡大表示している様子を示す模式図である。
【0052】
即ち、図11は、図10に示すメニュー画面15Aにおいて、表示領域15iに表示されているソフトウェアの実行画面の隅をマウスのアイコンを用いてドラッグするなどにより、表示領域15iに表示されているソフトウェアの実行画面の表示サイズを拡大表示に変更している様子を示している。
【0053】
即ち、本実施形態では、表示領域15d〜15iに表示したソフトウェアの実行画面の表示サイズを操作者が任意のサイズに変更することが可能となっている。
【0054】
また、前記した実施形態とは別に、ストアサーバと他のサーバ装置とを含んだ情報処理システムにより前記したような動作を実現することもできる。この場合、1つのサーバ装置がストアサーバにおけるメニュー画面を表示するための処理を行っても良いし、複数のサーバ装置がストアサーバにおけるメニュー画面を表示するための処理を分担して行っても良い。
【0055】
このような情報処理システムの実現には、クラウドコンピューティングを利用できる。
より具体的には、Software as a Service(SaaS)と称されるソフトウェア提供形態が適する。
【0056】
図12は、クラウドシステムを利用する情報処理システム10の構成を示す図である。
【0057】
この情報処理システム10は、ストアサーバ1と、クラウド2と、通信ネットワーク3を含む。
【0058】
図12の例では、クラウド2が複数のサーバ装置21を含み、それら複数のサーバ装置21が互いに通信可能に構成される様子を示しているが、これ以外にも、クラウド2を1つのサーバ装置で構成することも可能である。
【0059】
ストアサーバ1は、通信ネットワーク3を介してクラウド2と通信可能である。ストアサーバ2としては、デスクトップタイプやノートブックタイプなどの種々のパーソナルコンピュータや、携帯型の情報端末などを適宜に利用できる。通信ネットワーク3としては、インターネット、プライベートネットワーク、次世代ネットワーク、または、モバイルネットワークなどを適宜に利用できる。
【0060】
そして、この情報処理システム10は、図4に示す各処理のうち、メニュー画面15A(図5、図10および図11参照)、サブメニュー画面15B(図6参照)、実行画面15C(図7参照)、実行画面15D(図8参照)、割り付け選択画面15E(図9参照)を、ストアサーバ1の表示器15に表示させるための表示データの作成処理をクラウド2にて実行する。
【0061】
また、情報処理システム10においては、クライアントとなるストアサーバ1の画面にグラフィカルユーザインタフェースとしてメニュー画面が配置されている。即ち、クライアントとなるストアサーバ1は、例えばウェブブラウザのプラグインであるMicrosoft Silverlight(登録商標)によってメニュー画面を制御するUIコントロールとして機能する。このようなUIコントロールには、マスタデータがセットされる。このUIコントロールにセットするマスタデータは、クラウド2からストアサーバ1に対して送信される。
【0062】
即ち、以上説明した実施形態によれば、操作者の使い勝手を向上することができる。
【0063】
具体的には、所望のソフトウェアの実行画面を見たい場合に、その都度、所望のソフトウェアを起動しなくても済む、即ち、所望のソフトウェアを起動するまでにメニュー画面に用意されているアイコンを何階層も選択して辿っていくという煩わしい操作を何度もしなくても済むようになるので、操作者の使い勝手を向上させることが可能である。
【0064】
より具体的には、重点的に監視したい分析データ(売上レポートのグラフなど)を表示するソフトウェアの実行画面を、常にメニュー画面上に配置しておくことで、ユーザの煩わしい操作を必要とすることなく、重点的に監視したい分析データを常にメニュー画面上で見ることが可能となる。
【0065】
以上、例示的な実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記した実施形態により限定されるものではない。
【0066】
例えば、前記した実施形態では、速報(売上速報)を分析するソフトウェアを実行するソフトウェアの実行画面を、メニュー画面15A上の表示領域(15d〜15iのいずれか一つ)に表示する形態について説明したが、これに限定されず、その他のソフトウェアの実行画面を、メニュー画面15A上の表示領域(15d〜15iのいずれか一つ)に表示することも可能である。
【0067】
また、前記した実施形態では、ストアサーバ1がクラウド2に含まれない形態について説明したが、ストアサーバ1がクラウド2に含まれ、いずれか1つのサーバ装置21であっても良い。なお、この場合には、そのサーバ装置21(ストアサーバ1)の表示器15に、メニュー画面15A(図5、図10および図11参照)、サブメニュー画面15B(図6参照)、実行画面15C(図7参照)、実行画面15D(図8参照)、割り付け選択画面15E(図9参照)を、表示させるための表示データの作成処理を他のサーバ装置21にて実行する。
【0068】
また、前記した実施形態では、本実施形態の情報処理装置をストアサーバに適用した場合について説明したが、これ以外にも、POS(Point Of Sales:販売時点データ管理)端末や、ECR(Electronic Cash Register)装置などのその他の情報処理装置に適用することも可能である。
【0069】
また、前記した実施形態のストアサーバで実行されるプログラムは、ROMなどの記憶部に予め組み込んで提供することが可能である。また、前記プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶して提供することが可能である。更に、前記プログラムは、インターネットなどのネットワーク経由で提供または配布したりすることも可能である。
【0070】
また、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0071】
1 ストアサーバ
11 制御部
15 表示器(表示手段)
100 メニュー表示処理部(表示制御手段)
110 入力受付部
120 画面表示部
130 ソフトウェア実行部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0072】
【特許文献1】特開平11−110646号公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種機能を選択可能なメニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している時にバックグラウンドで動作するソフトウェアであって、前記メニュー画面で選択されたソフトウェアの実行画面を、前記メニュー画面に表示する表示制御手段、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
各種機能を選択可能なメニュー画面で選択されたソフトウェアを、前記メニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している場合にバックグラウンドで実行する実行手段と、
前記メニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している場合に表示手段で表示されている前記メニュー画面上に、前記実行手段で実行されるソフトウェアの実行画面を表示する表示制御手段と、
を有する情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、
機能を選択可能な選択アイコンとは別に前記メニュー画面に設けられた所定の表示領域に、前記ソフトウェアの実行画面を縮小して表示する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記所定の表示領域に、前記実行画面として、リアルタイムで表示が変化するグラフを表示する、請求項2または3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
コンピュータを、
各種機能を選択可能なメニュー画面で選択されたソフトウェアを、前記メニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している場合にバックグラウンドで実行する実行手段と、
前記メニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している場合に表示手段で表示されている前記メニュー画面上に、前記実行手段で実行されるソフトウェアの実行画面を表示する表示制御手段と、
して機能させるプログラム。
【請求項6】
メニュー画面を表示する情報処理装置と、
前記情報処理装置からの処理依頼を受付けるサーバ装置と、
を備える情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記サーバ装置から受信したデータに基づいて、各種機能を選択可能なメニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している時にバックグラウンドで動作するソフトウェアであって、前記メニュー画面で選択されたソフトウェアの実行画面を、前記メニュー画面に表示する表示制御手段、
を有する情報処理システム。
【請求項1】
各種機能を選択可能なメニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している時にバックグラウンドで動作するソフトウェアであって、前記メニュー画面で選択されたソフトウェアの実行画面を、前記メニュー画面に表示する表示制御手段、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
各種機能を選択可能なメニュー画面で選択されたソフトウェアを、前記メニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している場合にバックグラウンドで実行する実行手段と、
前記メニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している場合に表示手段で表示されている前記メニュー画面上に、前記実行手段で実行されるソフトウェアの実行画面を表示する表示制御手段と、
を有する情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、
機能を選択可能な選択アイコンとは別に前記メニュー画面に設けられた所定の表示領域に、前記ソフトウェアの実行画面を縮小して表示する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記所定の表示領域に、前記実行画面として、リアルタイムで表示が変化するグラフを表示する、請求項2または3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
コンピュータを、
各種機能を選択可能なメニュー画面で選択されたソフトウェアを、前記メニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している場合にバックグラウンドで実行する実行手段と、
前記メニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している場合に表示手段で表示されている前記メニュー画面上に、前記実行手段で実行されるソフトウェアの実行画面を表示する表示制御手段と、
して機能させるプログラム。
【請求項6】
メニュー画面を表示する情報処理装置と、
前記情報処理装置からの処理依頼を受付けるサーバ装置と、
を備える情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記サーバ装置から受信したデータに基づいて、各種機能を選択可能なメニュー画面を表示するソフトウェアがフォアグラウンドで動作している時にバックグラウンドで動作するソフトウェアであって、前記メニュー画面で選択されたソフトウェアの実行画面を、前記メニュー画面に表示する表示制御手段、
を有する情報処理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−252588(P2012−252588A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−125528(P2011−125528)
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]