説明

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム

【課題】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】1つ以上の外部装置から処理情報、および前記各外部装置が自装置と連携して実行可能な機能に関する情報を取得し、自装置の処理情報および自装置が実行可能な機能に関する情報と集約して格納する情報取得部と、集約して格納した情報に基づき、1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに前記各外部装置および自装置の前記処理情報を表示し、前記1つ以上の番組コンテンツに関して前記各外部装置および自装置が実行可能な1つ以上の機能を前記各外部装置の前記機能に関する情報に基づいて表示する情報表示部と、前記1つ以上の番組コンテンツのうちから選択された番組コンテンツに関して、前記1つ以上の機能のうちから選択された機能を、前記選択された機能を実行可能な前記外部装置に実行させる機能実行部と、を備える情報処理装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
住宅内に設置されたホームネットワークに複数の装置を接続し、それらの装置同士を連携動作させたり、遠隔制御を行わせたりするための様々なシステムが考案されている。このようなシステムの例として、例えば、電話回線に接続された電話とテレビとを連携させて、電話の着信があると自動的にテレビの音量を下げる等の自動制御を行う例が挙げられる。
【0003】
特許文献1には、ホームネットワークに接続されるホームサーバに、連携させる装置の情報や連携制御情報を持たせることによってホームネットワーク内での装置連携を実現するシステムが開示されている。このシステムでは、ホームサーバが各装置の情報と、2以上の装置が連携して実現可能な動作内容等の情報を記憶しておき、それらの情報に基づいてホームネットワークに接続された装置同士を関連付けることにより、装置連携を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−319960号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のシステムでは、装置同士の連携のためのホームサーバを必要とするため、ホームサーバがない場合や、ホームサーバに連携させる装置の情報がない場合、装置連携を行うことができない。
【0006】
一方、各装置が他の装置と連携するための情報を持ち合い、サーバを介することなく連携を行うようにした場合、一方の装置が買い替え等により更新された場合、もう一方の装置には新しい装置の情報が組み込まれていないため、連携できなくなってしまうことが起こる。あるいは、古い方の装置に記憶されている、連携相手の装置の情報を更新するための別途の仕組みが必要となる。
【0007】
また、装置連携に際しても、各装置が個別のインタフェースを備えており、装置毎にユーザ操作を行う必要があるので、煩雑な操作が要求されたり誤操作が生じたりして、必ずしもシステムの利便性を向上させることができない場合がある。例えば、複数の記録装置を含むシステムを用いて装置連携を行う場合、ユーザは、記録装置毎に録画・録画予約等の操作を行うので、煩雑な操作を要求され、誤操作により、例えば、複数の記録装置に同一の番組を録画させてしまう場合もある。また、ユーザは、記録装置毎に別々に管理されている嗜好情報に基づいて番組コンテンツが推薦されるので、自らの嗜好に合う番組を適切に選択できない場合もある。
【0008】
そこで、本開示では装置同士に依存関係を持たせることなしに装置連携を実現することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムを提案する。

【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示によれば、ネットワークを介して接続されている1つ以上の外部装置から、前記各外部装置が実行する処理および/または実行した処理の結果に関する処理情報、および前記各外部装置が自装置と連携して実行可能な機能に関する情報を取得し、自装置が実行する処理および/または実行した処理の結果に関する処理情報および自装置が実行可能な機能に関する情報と集約して格納する情報取得部と、集約して格納した情報に基づき、1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに前記各外部装置の前記処理情報を表示し、前記1つ以上の番組コンテンツに関して前記各外部装置が実行可能な1つ以上の機能を前記各外部装置の前記機能に関する情報に基づいて表示し、かつ、前記1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに、前記自装置の処理情報を表示し、前記1つ以上の番組コンテンツに関して、自装置が実行可能な1つ以上の機能を表示する情報表示部と、前記1つ以上の番組コンテンツのうちから選択された番組コンテンツに関して、前記1つ以上の機能のうちから選択された機能を、前記選択された機能を実行可能な前記外部装置に実行させる機能実行部と、を備える情報処理装置が提供される。
【0010】
情報処理装置は、番組コンテンツに関する処理を実行する処理実行部をさらに備え、前記情報取得部は、前記各外部装置が処理のために用いる処理条件を前記各外部装置からさらに取得し、前記処理実行部は、前記情報処理装置および前記各外部装置が処理のために用いる処理条件に基づいて、前記番組コンテンツに関する処理を実行し、前記情報表示部は、前記1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに、前記処理実行部により実行された処理の結果をさらに表示してもよい。
【0011】
また、本開示によれば、情報処理装置および1つ以上の外部装置を有し、前記情報処理装置は、ネットワークを介して接続されている前記1つ以上の外部装置から、前記各外部装置が実行する処理および/または実行した処理の結果に関する処理情報、および前記各外部装置が自装置と連携して実行可能な機能に関する情報を取得し、自装置が実行する処理および/または実行した処理の結果に関する処理情報および自装置が実行可能な機能に関する情報と集約して格納する情報取得部と、集約して格納した情報に基づき、1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに前記各外部装置の前記処理情報を表示し、前記1つ以上の番組コンテンツに関して前記各外部装置が実行可能な1つ以上の機能を前記各外部装置の前記機能に関する情報に基づいて表示し、かつ、前記1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに、前記自装置の処理情報を表示し、前記1つ以上の番組コンテンツに関して、自装置が実行可能な1つ以上の機能を表示する情報表示部と、前記1つ以上の番組コンテンツのうちから選択された番組コンテンツに関して、前記1つ以上の機能のうちから選択された機能を、前記選択された機能を実行可能な前記外部装置に実行させる第1の機能実行部と、を備え、前記外部装置は、前記処理情報および前記機能に関する情報を前記情報処理装置に提供する情報提供部と、前記選択された番組コンテンツに関して、前記選択された機能を実行する第2の機能実行部と、を備える、情報処理システムが提供される。
【0012】
また、本開示によれば、情報処理装置による情報処理方法であって、ネットワークを介して接続されている1つ以上の外部装置から、前記各外部装置が実行する処理および/または実行した処理の結果に関する処理情報、および前記各外部装置が自装置と連携して実行可能な機能に関する情報を取得し、自装置が実行する処理および/または実行した処理の結果に関する処理情報および自装置が実行可能な機能に関する情報と集約して格納するステップと、集約して格納した情報に基づき、1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに前記各外部装置の前記処理情報を表示し、前記1つ以上の番組コンテンツに関して前記各外部装置が実行可能な1つ以上の機能を前記各外部装置の前記機能に関する情報に基づいて表示し、かつ、前記1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに、前記自装置の処理情報を表示し、前記1つ以上の番組コンテンツに関して、自装置が実行可能な1つ以上の機能を表示するステップと、前記1つ以上の番組コンテンツのうちから選択された番組コンテンツに関して、前記1つ以上の機能のうちから選択された機能を、前記選択された機能を実行可能な前記外部装置に実行させる機能実行ステップと、を含む情報処理方法が提供される。
【0013】
また、本開示によれば、情報処理装置による情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記情報処理方法は、ネットワークを介して接続されている1つ以上の外部装置から、前記各外部装置が実行する処理および/または実行した処理の結果に関する処理情報、および前記各外部装置が自装置と連携して実行可能な機能に関する情報を取得し、自装置が実行する処理および/または実行した処理の結果に関する処理情報および自装置が実行可能な機能に関する情報と集約して格納するステップと、集約して格納した情報に基づき、1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに前記各外部装置の前記処理情報を表示し、前記1つ以上の番組コンテンツに関して前記各外部装置が実行可能な1つ以上の機能を前記各外部装置の前記機能に関する情報に基づいて表示し、かつ、前記1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに、前記自装置の処理情報を表示し、前記1つ以上の番組コンテンツに関して、自装置が実行可能な1つ以上の機能を表示するステップと、前記1つ以上の番組コンテンツのうちから選択された番組コンテンツに関して、前記1つ以上の機能のうちから選択された機能を、前記選択された機能を実行可能な前記外部装置に実行させる機能実行ステップと、を含む、プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように本開示によれば、装置同士に依存関係を持たせることなしに装置連携を実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るホームネットワークシステムの構成を示す図である。
【図2】図1に示したシステムに含まれるテレビジョン受像機の概略構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示したシステムに含まれるデジタルレコーダの概略構成を示すブロック図である。
【図4】ホームネットワークシステムにおいて実行される連携処理の第1の実施例を示すシーケンス図である。
【図5】テレビジョン受像機に表示される機能表示画面の一例を示す図である。
【図6】ホームネットワークシステムにおいて実行される連携処理の第2の実施例を示すシーケンス図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るホームネットワークシステムの構成を示す図である。
【図8】図7に示したシステムに含まれるテレビジョン受像機の概略構成を示すブロック図である。
【図9】図7に示したシステムに含まれるデジタルレコーダの概略構成を示すブロック図である。
【図10】連携機能の構成を示す図である。
【図11】定義情報の構成を示す図である。
【図12】システムの連携機能の実行シーケンスを示す図である。
【図13】番組推薦サービスを用いて、テレビジョン受像機およびデジタルレコーダの推薦情報をテレビジョン受像機により集約して表示する、連携機能の実行例を示す図である。
【図14】番組録画サービスを用いて、テレビジョン受像機およびデジタルレコーダの録画・録画予約情報をテレビジョン受像機により集約して表示する、連携機能の実行例を示す図である。
【図15】番組情報とともにテレビジョン受像機上に表示されるデジタルレコーダのサービスをデジタルレコーダにより実行する、連携機能の実行例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0017】
<第1の実施形態>
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係るホームネットワークシステム10について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るホームネットワークシステム10の概略構成を示す図である。
【0018】
本実施形態に係るホームネットワークシステム10は、図1に示すように、住宅内等に設置されているホームネットワーク12に接続されているテレビジョン受像機100、デジタルレコーダ120、オーディオ装置150等の装置からなる。ここで、テレビジョン受像機100及びデジタルレコーダ120は、本発明の実施形態にかかる情報処理装置及び外部装置の一例である。
【0019】
なお、以下の実施形態においては、連携処理を行う情報処理装置の例としてテレビジョン受像機とデジタルレコーダの例を用いて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。情報処理装置及び外部装置は、例えば、オーディオ装置、家庭用ゲーム機、携帯電話、カメラ、ビデオカメラ等であってもよい。
【0020】
テレビジョン受像機100は、放送局によって放送されるテレビ番組の番組コンテンツを屋外に設置された受信アンテナや映像配信用のIP網を通じて受信し、出力する装置である。テレビジョン受像機100は、映像を表示させるためのディスプレイと、音声を出力するためのスピーカとを備え、受信した番組コンテンツのデータを映像及び音声に変換し、ディスプレイ及びスピーカに出力する。
【0021】
また、テレビジョン受像機100は、ホームネットワーク12を介してデジタルレコーダ120等の装置と接続されている。テレビジョン受像機100は、UPnP(Universal Plug and Play)、Multicast DNS(Domain
Name System)等を用いてホームネットワーク12内の装置を検索し、直接通信することができる。例えば、テレビジョン受像機100は、デジタルレコーダ120のIPアドレスを取得したり、デジタルレコーダ120の機能に関する情報や設定情報を取得したり、自分の機能に関する情報や設定情報等を他の装置に通知したりすることができる。
【0022】
さらに、テレビジョン受像機100は、インターネット14に接続されており、インターネット14上に存在するアプリケーション配信サーバ16からアプリケーションをダウンロードし、実行する機能を備える。
【0023】
デジタルレコーダ120は、放送局によって放送されるテレビ番組の番組コンテンツを受信アンテナや映像配信用のIP網を通じて受信し、DVDやHDD等の記憶媒体に録画し、または、記憶媒体に録画されたコンテンツを再生する装置である。デジタルレコーダ120もテレビジョン受像機100と同様、ホームネットワーク12に接続されており、ホームネットワーク12を介してテレビジョン受像機100等と直接通信することができる。
【0024】
[テレビジョン受像機100の構成]
次に、図2を参照して、テレビジョン受像機100の構成について説明する。図2は、テレビジョン受像機100の概略構成を示すブロック図である。テレビジョン受像機100は、図2に示すように、制御部101、放送受信部103、放送インタフェース(I/F)104、コントローラ受信部106、ディスプレイ107、ディスプレイインタフェース(I/F)108、スピーカ109、音声出力インタフェース(I/F)110、インターネット通信インタフェース(I/F)111、ホームネットワーク通信インタフェース(I/F)112、連携機能実行部113、外部入出力インタフェース(I/F)114、コンテンツ再生部115、表示画像生成部116及び表示用データ格納部117により構成される。以下、テレビジョン受像機100の各部について説明する。
【0025】
制御部101は、接続バス102を介して各機能部と接続され、各機能部を制御してテレビジョン受像機100の機能を実行するための機能部である。制御部101は、例えば、放送受信部103によって受信された番組コンテンツのデータをコンテンツ再生部115、表示画像生成部116によって表示画像に変換し、ディスプレイ107に表示されるように制御を行う。あるいは、コントローラ受信部106によって受信された要求信号を受け取って、その要求信号に応じた処理を実行するように他の機能部を制御する。
【0026】
放送受信部103は、受信アンテナや映像配信用IP網を通じて番組コンテンツを受信し、放送I/F104を介して番組コンテンツを接続バス102に送出する。コントローラ受信部106は、ユーザによって操作されるコントローラ105から赤外線等によって送信される命令信号を受信する。受信された命令信号は、接続バス102を通じて制御部101に伝達される。
【0027】
ディスプレイ107は、表示画像生成部116によって生成された番組コンテンツ等の画像を表示させるための表示装置である。ディスプレイ107は、ディスプレイI/F108を介して入力される表示画像を受け取って表示する。スピーカ109は、音声を出力するための出力装置であり、音声出力I/F110を介して入力される音声を出力する。
【0028】
インターネット通信I/F111は、インターネット14を介してアプリケーション配信サーバ16と通信を行うためのインタフェースである。インターネット通信I/F111は、制御部101の制御によって、指定されたURLに存在するアプリケーション配信サーバ16に接続して該当するアプリケーションプログラムをダウンロードする。
【0029】
ホームネットワーク通信I/F112は、ホームネットワーク12に接続されており、ホームネットワーク12に接続された他の装置、例えば、デジタルレコーダ120との間で通信を行う。ホームネットワーク通信I/F112は、デジタルレコーダ120等のホームネットワーク12上の外部装置から受信したデータを制御部101に伝達し、制御部101から入力されるデータをホームネットワーク12経由で外部装置に送信する。
【0030】
連携機能実行部113は、ホームネットワーク12内の外部装置から受信した機能表示要求によってディスプレイ107に表示される連携機能のうち、ユーザによって選択された機能が要求元の外部装置によって実行されるようにするための処理を行う。具体的には、連携機能実行部113は、ユーザによって選択された機能を外部装置に通知したり(後述するEmbedded型の場合)、選択された機能に対応するアプリケーションプログラムをインターネット14上のアプリケーション配信サーバ16からダウンロードして実行したり(後述するDownload型の場合)する処理を行う。
【0031】
外部入出力I/F114は、テレビジョン受像機100とデジタルレコーダ120やデジタルビデオカメラ等の装置を接続するためのインタフェースであって、デジタルレコーダ120やデジタルビデオカメラ等から出力される映像や音声を入力したり、あるいはテレビジョン受像機100によって受信した映像等を外部出力するためのインタフェースである。
【0032】
コンテンツ再生部115は、放送受信部103によって受信された番組コンテンツを映像として再生するための処理を行う。コンテンツ再生部115は、例えば、映像配信用IP網を通じて放送受信部103が受信した番組コンテンツのパケットを音声、ビデオ、データ等の各信号に分離し、分離された信号をそれぞれデコードして表示画像生成部116等に入力する。
【0033】
表示画像生成部116は、コンテンツ再生部115によってデコードされた映像信号やデータ信号、表示用データ格納部117に格納されている表示用のデータ等を受け取って、ディスプレイ107に表示させるための表示画像を生成する。表示用データ格納部117は、ディスプレイ107に表示される各種のアイコンや文字等の表示データが格納される記憶部である。ホームネットワーク通信I/F112を通じてホームネットワーク12上の外部装置から受信される機能表示用のデータ等も表示用データ格納部117に格納される。
【0034】
[デジタルレコーダ120の構成]
以上、テレビジョン受像機100の構成について説明した。次に、図3を参照してデジタルレコーダ120の構成について説明する。図3は、デジタルレコーダ120の概略構成を示すブロック図である。デジタルレコーダ120は、図3に示すように、制御部121、放送受信部123、放送インタフェース(I/F)124、コントローラ受信部126、ディスプレイ127、ディスプレイインタフェース(I/F)128、DVDドライブ130、通信インタフェース(I/F)131、外部装置検索部132、機能表示要求部133、連携機能データ格納部134、外部出力インタフェース(I/F)135、コンテンツ再生部136、コンテンツ録画部137、コンテンツデータ格納部138、録画予約処理部139、予約情報格納部140により構成される。以下、デジタルレコーダ120の各部について説明する。
【0035】
制御部121、放送受信部123、放送I/F124、コントローラ受信部126、ディスプレイ127及びディスプレイI/F128は、上述したテレビジョン受像機100の該当する構成と同様の機能を有するものであるので、重複説明を省略する。
【0036】
DVDドライブ130は、DVD129へのデータの記録とDVD129に記録されたデータの読み出しとを行う。読み出されたデータは、制御部121によってコンテンツ再生部136に供給され、外部出力I/F135から外部の表示装置、例えば、テレビジョン受像機100等に対して出力される。
【0037】
通信I/F131は、ホームネットワーク12に接続され、ホームネットワーク12に接続された他の装置、例えば、テレビジョン受像機100との間で通信を行う。外部装置検索部132は、通信I/F131を通じて、UPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)、Multicast DNS等を用いてホームネットワーク12内の他の装置を検索し、検索された装置のIPアドレス等の情報を制御部121等に通知する。
【0038】
機能表示要求部133は、外部装置検索部132によって検索されたホームネットワーク12内の装置に対して、通信I/F131を通じて機能表示要求を送信する。機能表示要求とは、外部装置に対し、デジタルレコーダ120の機能(再生、録画、録画予約、予約情報の確認等)を通知してそれらの機能のリストが外部装置に備えられたディスプレイ等に表示されるようにするための要求を行うことである。
【0039】
連携機能データ格納部134には、機能表示要求部133によって外部装置に通知可能な機能に関する情報(連携機能データ)が格納されている。通知可能な機能は外部装置の種類等により異なるため、連携機能データは、対応する外部装置の種類と対応付けられて記憶されている。機能表示要求部133は、外部装置検索部132によって検索された外部装置に対応する連携機能データを連携機能データ格納部134から取得し、通信I/F131を通じて、対象となる外部装置に連携機能データを送信する。
【0040】
連携機能データ格納部134に格納される連携機能データには、外部装置の機種に関する情報と、その外部装置に表示させたい機能に関する情報とが含まれる。機種に関する情報には、例えば、外部装置の機種名や機種種別(デジタルレコーダ、ゲーム機、オーディオ装置、携帯電話、カメラ等)等が含まれる。機能に関する情報には、例えば、機能名(再生、録画、録画予約、予約情報の確認等)、機能種別(アプリケーション、設定等)、機能ID、機能に関する挙動情報等が含まれる。機能に関する挙動情報とは、外部装置においてその機能が選択された際の動作方法を指定するための情報であって、選択された機能を示す情報(機能ID等)を通知するだけのEmbedded型と、選択された機能に対応するアプリケーションプログラムをダウンロードして実行するDownload型のいずれであるか、また、Download型の場合は、アプリケーションプログラムの取得先を示すURL等も挙動情報に含まれる。
【0041】
外部出力I/F135は、コンテンツ再生部136によって再生された表示画像や音声をテレビジョン受像機100等の表示装置に出力するためのインタフェースである。コンテンツ再生部136は、DVDドライブ130にロードされたDVD129やコンテンツデータ格納部138に記録されたコンテンツデータを再生するためのデータ変換、エンコード/デコード処理等を行う。
【0042】
コンテンツ録画部137は、放送受信部123によって受信された番組コンテンツデータに対するデータ変換、エンコード/デコード処理等を行い、DVDドライブ130にロードされたDVD129やコンテンツデータ格納部138に番組コンテンツデータが記録されるようにする。コンテンツデータ格納部138は、主にハードディスクによって構成される記録媒体で、放送受信部123によって受信された番組コンテンツ等を格納するための記憶部である。
【0043】
録画予約処理部139は、コンテンツ録画部137による録画処理の予約情報を登録するための機能部である。録画予約処理部139は、ユーザがコントローラ125を用いてコントローラ受信部126から入力した番組予約に関する情報を受け取り、予約情報格納部140に格納する。予約情報格納部140には、録画予約処理部139によって格納された番組予約情報が格納されており、例えば、チャンネル番号、録画開始/終了時間、番組名等が記録されている。
以上、デジタルレコーダ120の構成について説明した。
【0044】
[テレビジョン受信機100とデジタルレコーダ120との連携処理]
次に、図4、6を参照して、本実施形態に係るテレビジョン受信機100とデジタルレコーダ120との間で行われる連携処理について説明する。図4は、本実施形態に係るホームネットワークシステム10において実行される連携処理の第1の実施例を示すシーケンス図である。図6は、本実施形態に係るホームネットワークシステム10において実行される連携処理の第2の実施例を示すシーケンス図である。
【0045】
[第1の実施例]
まず、図4を参照して、本実施形態に係るテレビジョン受信機100とデジタルレコーダ120との間で行われる連携処理の第1の実施例について説明する。本実施例では、テレビジョン受信機100において選択されるデジタルレコーダ120の機能が、Embedded型である場合の処理について説明する。
【0046】
まず、デジタルレコーダ120の外部装置検索部132は、UPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)、Multicast DNS等を用いてホームネットワーク12内の装置を検索する(ステップS400)。次いで、デジタルレコーダ120からの問い合わせに対し、テレビジョン受像機100が応答する(ステップS402)。
【0047】
デジタルレコーダ120は、応答があった装置(テレビジョン受像機100)に対し、サービス情報の取得要求を行う(ステップS404)。サービス情報とは、その装置が外部装置との連携において提供しているサービスに関する情報であり、サービス情報を確認することにより、複数の装置間で連携可能な機能を確認することができる。テレビジョン受像機100は、外部装置の機能表示を行う機能を備えていることを示すサービス情報をデジタルレコーダ120に送信する(ステップS406)。
【0048】
デジタルレコーダ120の機能表示要求部133は、ステップS406でテレビジョン受像機100から受信したサービス情報から、テレビジョン受像機100が外部装置の機能表示を行うことが可能な装置であると判断し、連携機能データ格納部134からテレビジョン受像機100に対応する連携機能データを取得する(ステップS408)。次いで、デジタルレコーダ120は、ステップS408で取得した連携機能データとともに機能表示要求をテレビジョン受像機100に送信する(ステップS410)。
【0049】
テレビジョン受像機100は、ホームネットワーク通信I/F112を通じてデジタルレコーダ120からの機能表示要求を受信し、連携機能データを表示用データ格納部117に格納する(ステップS412)。次いで、テレビジョン受像機100の表示画像生成部116は、デジタルレコーダ120から受信した連携機能データに基づいて、ディスプレイ107に表示させる表示画像を生成し、ディスプレイI/F108を通じてディスプレイ107(ステップS414)に出力する。
【0050】
図5は、ステップS414でディスプレイ107に表示された表示画面の一例を示す図である。図5の例では、連携機能の一覧がアイコンによって表示されており、各アイコンが連携する装置とその装置の機能を表している。図5の例では、デジタルレコーダ120の「予約一覧」及び「レコーダの設定」機能が表示されている例を示している。ここで、表示された各アイコンは、コントローラ105を操作することによって選択可能なように構成されている。図5の例では、デジタルレコーダの「予約一覧」の機能が選択された状態を表している。
【0051】
ここで、ユーザがコントローラ105を操作することによってディスプレイ107に表示されている機能のうち1つが選択され、コントローラ受信部106に入力される(ステップS416)。テレビジョン受像機100の連携機能実行部113は、コントローラ受信部106によって受信された値を受け取って、その機能についての挙動情報を表示用データ格納部117に格納された連携機能データから取得し、選択された機能がEmbedded型であるか、Download型であるかを確認する(ステップS418)。本実施例では、選択された機能はEmbedded型であるものとして以下の説明を行う。
【0052】
連携機能実行部113は、選択された機能がEmbedded型であるので、選択された機能の機能IDを連携機能データから取得し、デジタルレコーダ120に送信する(ステップS420)。次いで、デジタルレコーダ120は、テレビジョン受像機100から受信した機能IDに対応する機能、例えば、予約一覧の表示や、設定情報の変更等を実行する処理を行う(ステップS422)。
【0053】
このように、本実施形態の連携方法によれば、装置同士が互いの情報を予め持っていなくても、ある装置のディスプレイ上に他の装置の機能に関する情報を表示させ、表示している装置のリモコン等で他の装置の機能を選択して実行させることができる。これにより、ある装置の表示画面とリモコンを用いて別の装置を操作することが可能となる。
【0054】
[第2の実施例]
次に、図6を参照して、本実施形態に係るテレビジョン受信機100とデジタルレコーダ120との間で行われる連携処理の第2の実施例について説明する。本実施例では、テレビジョン受信機100において選択されるデジタルレコーダ120の機能が、Download型である場合の処理について説明する。なお、図6のステップS600〜ステップS616の処理は、上述した第1の実施例のステップS400〜ステップS416の処理と実質的に同一であるので、ここでは重複説明を省略し、ステップS618以降の処理について説明する。
【0055】
ステップS618では、第1の実施例のステップS418と同様に、テレビジョン受像機100の連携機能実行部113は、ユーザの操作によって選択された機能の挙動情報から、その機能がEmbedded型であるか、Download型であるかを確認する。第2の実施例では、選択された機能がDownload型であるので、連携機能実行部113は、挙動情報に含まれるURLを取得する(ステップS620)。
【0056】
次いで、テレビジョン受像機100は、インターネット通信I/F111を通じてステップS620で取得したURLにアクセスしてプログラムをダウンロードする(ステップS622)。次いで、連携機能実行部113は、ダウンロードされたプログラム実行し、デジタルレコーダ120において該当する機能が実行されるようにする(ステップS624)。プログラム実行後は、連携機能実行部113は、ダウンロードしたプログラムのデータを破棄するようにしてもよい。
【0057】
第1の実施例では、テレビジョン受像機100は単に選択された機能のIDをデジタルレコーダ120に伝達し、後の処理はデジタルレコーダ120自身が行っていたのに対し、第2の実施例では、テレビジョン受像機100自身が、選択された機能に対応するプログラムを実行し、これによりデジタルレコーダ120の機能が動作するようにする。
【0058】
例えば、テレビジョン受像機100に表示されたデジタルレコーダの機能の中で、「レコーダの設定」という機能が選択されたとすると、テレビジョン受像機100は、「レコーダの設定」を行うためのプログラムをダウンロードして実行する。このプログラムは、ホームネットワーク通信I/F112を通じてデジタルレコーダ120と通信し、デジタルレコーダ120の設定情報を読み出してテレビジョン受像機100のディスプレイ107上に表示する。
【0059】
従って、ユーザは、テレビジョン受像機100のディスプレイ107を見ながら、テレビジョン受像機100のコントローラ105を操作してデジタルレコーダ120の設定情報を確認したり、設定値を変更したりすることができるようになる。このように、第2の実施例の連携方法によれば、1つの装置上で他の装置に関するより複雑な操作を行うことが可能となる。
【0060】
<第2の実施形態>
まず、図7を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係るホームネットワークシステム20の構成について説明する。図7に示すように、本実施形態に係るシステム20は、第1の実施形態に係るホームネットワークシステム10と同様に、ホームネットワーク22に接続されているテレビジョン受像機200、デジタルレコーダ220等の装置を含んで構成されている。
【0061】
ホームネットワーク22上の各装置は、サービス定義情報(機能に関する情報)、処理情報を保持している。ここで、サービス定義情報とは、各装置がホームネットワーク22上の外部装置との間で連携して実行可能なサービス(機能)を定義する情報であり、処理情報とは、各装置が実行中の処理、実行予定の処理、および実行した処理の結果を示す情報である。各装置は、サービス定義情報を送受信し、サービスに関連する処理情報を送受信する。1つ以上の表示装置は、自らの処理情報および1つ以上の外部装置の処理情報を集約して表示したり、各外部装置が表示装置と連携して実行可能なサービス(機能)を表示したりする。そして、ユーザがサービスを選択すると、表示装置は、選択されたサービスを、選択されたサービスを実行可能な外部装置に実行させる。
【0062】
これにより、ユーザは、各外部装置の処理情報を表示装置上で確認することができる。また、ユーザは、各外部装置が実行可能なサービス(機能)を表示装置上で選択することで、所望のサービス(機能)を各外部装置に実行させることができる。
【0063】
[テレビジョン受像機200の構成]
次に、図8および図9を参照しながら、図7に示したシステム20に含まれるテレビジョン受像機200およびデジタルレコーダ220の概略構成について説明する。
【0064】
図8に示すように、テレビジョン受像機200は、制御部201、放送受信部203、放送インタフェース(I/F)204、コントローラ受信部205、ディスプレイ206、ディスプレイインタフェース(I/F)207を含んで構成される。テレビジョン受像機200は、スピーカ208、音声出力インタフェース(I/F)209、ネットワーク通信インタフェース(I/F)210、外部入出力インタフェース(I/F)211も含んでいる。また、テレビジョン受像機200は、コンテンツ録画再生部212、コンテンツデータ格納部213、表示画像生成部214、表示データ格納部215、連携機能実行部216、連携機能データ格納部217も含んでいる。以下では、第1の実施形態に係るテレビジョン受像機100の構成と異なる機能を有する構成について説明する。
【0065】
制御部201は、CPU、ROM,RAM等を含んで構成される。ROMは、各種機能を実現するためのプログラム、データ等を記憶している。RAMは、後述する嗜好情報、処理情報等、各種データを記憶するとともに、プログラム実行時の作業領域を提供する。制御部201では、CPUがROMに記憶されているプログラムを読出し、RAM上の作業領域を用いて実行することで、各種処理が行われ、接続バス202を介して各部に対する制御が行われる。制御部201は、例えば、コンテンツ録画再生部212を制御して、番組コンテンツの録画再生処理を行い、番組情報および嗜好情報に基づいて番組コンテンツを推薦するための番組推薦処理を行う。また、制御部201は、連携機能実行部216と協働することで、後述するように、デジタルレコーダ220等の外部装置との間で連携機能を実現する。
【0066】
放送受信部203は、番組コンテンツとともに、EPG(Electronic Program Guide)情報、ECG(Electronic
Content Guide)情報等の番組情報を受信し、放送I/F204を介して接続バス202に出力する。コンテンツ録画再生部212は、放送受信部203により受信された番組コンテンツのデータをコンテンツデータ格納部213に格納する。また、コンテンツ録画再生部212は、放送受信部203により受信された番組コンテンツを再生し、コンテンツデータ格納部213に格納されている番組コンテンツデータを再生する。コンテンツデータ格納部213は、放送受信部203により受信された番組コンテンツのデータを格納するための記録媒体である。
【0067】
表示画像生成部214は、コンテンツ録画再生部212によりデコードされた映像信号、放送受信部203により受信された番組情報、表示データ格納部215に格納されている表示データ等から、ディスプレイ206に表示するための表示画像を生成する。表示画像生成部214は、後述する番組選択メニュー、番組表メニュー等の表示画像を生成する。表示データ格納部215は、番組選択メニュー、番組表メニュー等、表示画像の生成に用いられる各種データを格納するための記憶媒体である。
【0068】
連携機能実行部216は、後述する各種モジュールを用いて制御部201と協働することで、外部装置との間で連携機能を実現する。連携機能実行部216は、テレビジョン受像機200および外部装置が有する処理情報等を集約し、番組情報とともに表示したり、番組情報とともに表示される外部装置の機能のうち、ユーザにより選択された機能を外部装置に実行させたりする。連携機能データ格納部217は、連携機能の実行に必要となる、後述する定義情報等のデータを格納するための記憶媒体である。
【0069】
ここで、定義情報は、後述するように、テレビジョン受像機200を識別するためのデバイス定義情報、およびテレビジョン受像機200が外部装置との間で連携して実行可能なサービス(機能)を定義するサービス定義情報からなる。嗜好情報は、ユーザの番組嗜好を示す情報であり、番組選択条件としてユーザにより設定されてもよく、テレビジョン受像機200に対するユーザ操作(視聴、録画、視聴予約、録画予約等)の履歴等に応じて作成・更新されてもよい。嗜好情報(処理条件の一例)は、RAMに格納されており、番組推薦処理を行うために用いられる。
【0070】
処理情報は、テレビジョン受像機200が実行中または実行を予定している処理、およびテレビジョン受像機200が実行した処理の結果を示す情報である。処理情報の一例としては、推薦情報(実行した処理の結果の一例)、録画・録画予約情報(実行する処理の一例)等が挙げられる。処理情報は、RAMに格納されており、例えば、番組推薦処理、番組録画処理を行うために用いられる。
【0071】
[デジタルレコーダ220の概要]
図9に示すように、デジタルレコーダ220は、制御部221、放送受信部223、放送I/F224、コントローラ受信部225、ネットワーク通信I/F226、外部入出力I/F227を含んで構成される。また、デジタルレコーダ220は、コンテンツ録画再生部228、コンテンツデータ格納部229、連携機能実行部230、連携機能データ格納部231も含んでいる。デジタルレコーダ220の各部の構成については、テレビジョン受像機200の該当する構成と同様の機能を有するので重複する説明を省略する。
【0072】
[連携機能の構成]
次に、図10および図11を参照しながら、図7に示したシステム20における連携機能の構成について説明する。図10は、連携機能の構成を示す図であり、図11は、定義情報の構成を示す図である。
【0073】
図10に示すように、テレビジョン受像機200の連携機能実行部216には、装置検索・接続モジュール241、情報提供取得モジュール242、情報表示モジュール243、RPC実行モジュール244、各種のサービスモジュール245が設けられている。また、テレビジョン受像機200の連携機能データ格納部217には、テレビジョン受像機200のデバイス定義情報、および連携機能実行部216に設けられているサービスモジュール245のサービス定義情報が格納されている。一方、テレビジョン受像機200のRAMには、テレビジョン受像機200の側で管理されている処理情報、嗜好情報が格納されている。
【0074】
一方、デジタルレコーダ220の連携機能実行部230には、装置検索・接続モジュール251、情報提供取得モジュール252、RPC実行モジュール254、各種のサービスモジュール255が設けられている。また、デジタルレコーダ220の連携機能データ格納部231には、デジタルレコーダ220のデバイス定義情報、および連携機能実行部230に設けられているサービスモジュール255のサービス定義情報が格納されている。一方、デジタルレコーダ220のRAMには、デジタルレコーダ220の側で管理されている処理情報、嗜好情報が格納されている。
【0075】
装置検索・接続モジュール241、251は、ネットワーク通信I/F210、226を介して、ホームネットワーク22上の外部装置を検索し、外部装置との間で送受信される定義情報に基づいて、検索された外部装置との間でネットワーク接続を確立するためのモジュールである。情報提供取得モジュール242、252は、嗜好情報、処理情報等、連携機能の実行に必要となる情報を、ネットワーク通信I/F210、226を介して外部装置との間で提供取得するためのモジュールである。情報提供取得モジュール242、252は、外部装置に情報を提供する情報提供モジュール、および/または外部装置から情報を取得する情報取得モジュールとして機能する。
【0076】
情報表示モジュール243は、RAMに格納されている処理情報、および情報取得提供モジュール242により外部装置から取得される処理情報を統合して表示するためのモジュールである。RPC実行モジュール244、254は、ネットワーク通信I/F210、226を介して外部装置に対して遠隔手続呼出(RPC:Remote Procedure Call)を実行するためのモジュールである。各種のサービスモジュール245、255は、例えば、番組推薦サービス、番組録画サービス等、連携機能として外部装置との間で実行可能な各サービス(処理)を実行するためのモジュール246、247、256、257を含んでいる。
【0077】
ここで、装置検索・接続モジュール241、251および情報提供取得モジュール242、252は、情報取得部、情報提供部として機能する。情報表示モジュール243は、情報表示部として機能する。RPC実行モジュール244、254は、機能実行部として機能する。サービスモジュール245、255は、機能実行部、処理実行部として機能する。
【0078】
テレビジョン受像機200の連携機能実行部216およびデジタルレコーダ220の連携機能実行部230は、上記の各モジュールおよび処理情報、嗜好情報を用いて、ホームネットワーク22を介してテレビジョン受像機200およびデジタルレコーダ220との間で連携機能を実現する。なお、本実施形態に係るデジタルレコーダ220では、情報表示モジュールが用いられないが、表示機能を有する外部装置では、テレビジョン受像機200と同様に、情報表示モジュールを用いて処理情報等を統合して表示することができる。
【0079】
次に、図11を参照しながら、定義情報について説明する。前述したように、定義情報は、装置を識別するためのデバイス定義情報、および各装置が外部装置との間で連携して実行可能なサービス(機能)を定義するサービス定義情報からなる。
【0080】
図11に示すように、デバイス定義情報は、デバイスID、デバイス名称、デバイスアドレス、デバイス補足情報を含んでいる。デバイスIDは、装置に固有の識別子であり、デバイス名称は、装置の識別を容易にするために、装置またはユーザにより設定される名称である。デバイスアドレスは、IPアドレス、ホスト名等、ホームネットワーク22上で装置を特定可能なアドレスであり、デバイス補足情報は、装置またはユーザにより任意に設定される補足的な情報である。
【0081】
また、サービス定義情報は、サービス名称、サービスバージョン、サービスロケーションパス、サービス提供デバイスID、サービス補足情報を含んでいる。サービス定義情報は、番組推薦サービス、番組録画サービス等、外部装置との間で連携して実行可能なサービス毎に定義される。つまり、サービス定義情報は、番組推薦サービスモジュール246、256、番組録画サービスモジュール247、257等、連携機能実行部216、230が用いる各サービスモジュール245、255について定義される。サービス名称は、各サービスに設定される名称であり、サービスバージョンは、サービスのバージョンを示す情報である。
【0082】
サービスロケーションパスは、装置のRPC用プロトコル、デバイスID、サービスロケーション情報からなる。サービスロケーション情報は、サービスの特定を容易にするために、URI(Uniform Resource Locator)に類似するテキスト情報として構成される。サービス提供デバイスIDは、前述したデバイス定義情報のデバイスIDに対応する識別子であり、サービス補足情報は、装置またはユーザにより任意に設定される補足的な情報である。
【0083】
[連携機能]
以下では、図12〜図15を参照しながら、本実施形態に係るシステム20の連携機能について説明する。図12は、システム20の連携機能の実行シーケンスを示す図である。図13〜図15は、連携機能の実行例を示す図である。なお、以下では、まず、テレビジョン受像機200およびデジタルレコーダ220の処理情報等がテレビジョン受像機200により集約されて表示される場合について説明する。次に、テレビジョン受像機200上に表示されるデジタルレコーダ220のサービスがデジタルレコーダ220により実行される場合について説明する。
【0084】
図12に示すように、連携機能の実行シーケンスは、接続確立シーケンス、情報集約シーケンス、および表示・実行シーケンスに区分される。以下では、各シーケンスについて、順を追って説明する。
【0085】
[1.接続確立シーケンス]
テレビジョン受像機200の制御部201は、起動時等の所定のタイミングで、連携機能実行部216に接続確立シーケンスを開始させる。連携機能実行部216は、まず、装置検索・接続モジュール241を用いてホームネットワーク22上の外部装置を検索する(ステップS700)。ここで、装置検索・接続モジュール241は、UPnP(Universal Plug and Play)、Multicast DNS等のプロトコルによりホームネットワーク22上の装置を検索する。
【0086】
装置検索・接続モジュール241は、デジタルレコーダ220の連携機能実行部230から検索応答を受信すると(S702)、テレビジョン受像機200のデバイス定義情報とともに、定義情報の送信要求を連携機能実行部230に送信する(S704)。デジタルレコーダ220の連携機能実行部230は、テレビジョン受像機200のデバイス定義情報に基づいて特定される適切なサービス定義情報を、デジタルレコーダ220のデバイス定義情報とともに装置検索・接続モジュール241に送信する(S706)。
【0087】
テレビジョン受像機200の連携機能実行部216は、サービス定義情報が受信されると、デジタルレコーダ220との間で連携機能の実行が可能であるかを判定する。連携機能実行部216は、サービス定義情報に含まれるサービスバージョンに基づいて、連携機能の実行時にデジタルレコーダ220との間で送受信されるデータの形式、送受信の方法等を確認する。
【0088】
連携機能実行部216は、連携機能を実行可能であると判定した場合には、テレビジョン受像機200とデジタルレコーダ220との間でネットワーク接続を確立し(S708)、接続確立シーケンスを終了する。一方、連携機能実行部216は、実行可能でないと判定した場合には、ネットワーク接続を確立せずに接続確立シーケンスを終了する。以下では、テレビジョン受像機200とデジタルレコーダ220との間でネットワーク接続が確立された場合を想定して、情報集約シーケンスおよび表示・実行シーケンスについて説明する。
【0089】
[2.情報集約シーケンス]
制御部201は、接続確立シーケンスの終了後、または連携機能の実行要求の取得後等の所定のタイミングで、連携機能実行部216に情報集約シーケンスを開始させる。連携機能の実行要求は、例えば、後述する番組選択メニュー、番組表メニューの表示がユーザにより要請された場合に行われる。連携機能実行部216は、情報取得モジュール242を用いて、デジタルレコーダ220の所定のサービスモジュール255からの情報提供をデジタルレコーダ220の連携機能実行部230に要求する(S710)。ここで、情報取得モジュール242は、テレビジョン受像機200側で予め設定され、またはユーザ操作に応じて決定される所定のサービスモジュール255から、嗜好情報、処理情報等が提供されるように、デジタルレコーダ220の連携機能実行部230に要求する。
【0090】
連携機能実行部230は、所定のサービスモジュール255を用いて嗜好情報、処理情報等を取得し、各サービスモジュール255のサービス定義情報に基づいて、情報提供モジュール252を用いて嗜好情報、処理情報等を情報取得モジュール242に送信する(S712)。情報取得モジュール242は、デジタルレコーダ220の連携機能実行部230から嗜好情報、処理情報等が受信されると、テレビジョン受像機200のRAMに格納されている対応する情報とともにRAMに格納することで、情報を集約する(S714)。
【0091】
以下では、所定のサービスモジュール245、255の一例として、番組推薦サービスモジュール246、256および番組録画サービスモジュール247、257を用いて、情報集約シーケンスを行う場合について説明する。ここで、番組推薦サービスモジュール246、256は、嗜好情報に基づいて番組コンテンツを推薦し、推薦される番組コンテンツを示す推薦情報を作成するためのモジュールである。また、番組録画サービスモジュール247、257は、録画・録画予約情報に基づいて番組コンテンツの録画・録画予約を行うためのモジュールである。
【0092】
番組推薦サービスモジュール256を用いる場合、情報取得モジュール242は、例えば、デジタルレコーダ220に格納されている嗜好情報に基づいて推薦される番組を示す推薦情報を、情報提供モジュール252を介して番組推薦サービスモジュール256から取得する。そして、情報取得モジュール242は、テレビジョン受像機200に格納されている推薦情報と集約する。番組録画サービスモジュール257を用いる場合、情報取得モジュール242は、例えば、デジタルレコーダ220により録画・録画予約されている番組を示す録画・録画予約情報を、情報提供モジュール252を介して番組録画サービスモジュール257から取得する。そして、情報取得モジュール242は、テレビジョン受像機200に格納されている録画・録画予約情報と集約する。
【0093】
[3.表示・実行シーケンス]
制御部201は、情報集約シーケンスの終了後、または連携機能の実行要求の取得後等の所定のタイミングで、連携機能実行部216に表示・実行シーケンスを開始させる。連携機能実行部216は、情報表示モジュール243を用いて、例えば処理選択メニュー、番組表メニュー等と併せて、情報取得モジュール242により集約された情報を表示する(S716)。情報表示モジュール243は、テレビジョン受像機200側で予め設定され、またはユーザ操作に応じて決定される所定の情報を表示する。
【0094】
また、情報表示モジュール243は、デジタルレコーダ220から取得された各サービスモジュール255のサービス定義情報に基づいて、例えば番組選択メニュー、番組表メニュー等と併せて、デジタルレコーダ220の機能情報を表示する(S718)。ここで、機能情報とは、各装置が外部装置との間で連携して実行可能なサービス(機能)を示す情報である。つまり、情報表示モジュール243により表示されるデジタルレコーダ220の機能情報は、RPCによりテレビジョン受像機200側から呼出してデジタルレコーダ220側に実行させることが可能な機能を示している。
【0095】
連携機能実行部216は、各サービスモジュール255のサービス定義情報からデジタルレコーダ220の機能情報を特定する。ここで、デジタルレコーダ220の機能情報は、例えば、番組推薦サービスモジュール256に対応する推薦情報の取得、提供、更新等の機能として特定され、番組録画サービスモジュール257に対応する録画・録画予約等の機能として特定される。
【0096】
そして、連携機能実行部216は、表示されているデジタルレコーダ220の機能情報が選択されると、RPC実行モジュール244を用いて、選択された機能の実行を当該サービスモジュール255に要求する。RPC実行モジュール244は、選択された機能情報に対応するサービス定義情報に基づいて、サービスロケーションパスに従って当該サービスモジュール255に実行要求を送信する(S720)。そして、当該サービスモジュール255は、実行要求を受信すると、該当する機能を実行し(S722)、終了応答を連携機能実行部216に送信する(S724)。連携機能実行部216は、終了応答を受信すると、情報表示モジュール243を用いて、選択された機能の実行終了を表示する(S726)。
【0097】
[連携機能の実行例]
図13に示す実行例では、番組推薦サービスを用いて、テレビジョン受像機200およびデジタルレコーダ220の処理情報(推薦情報)がテレビジョン受像機200により集約して表示される。
【0098】
図13には、テレビジョン受像機200の画面上に表示された番組選択メニューが示されている。番組選択メニューには、視聴、録画、視聴予約または録画予約可能な番組の一覧が推薦情報とともに表示されている。図13には、番組コンテンツ1−1(スポーツ21)、2−1(ニュース9PM)、3−1(スポーツハイライト)、4−1(連続ドラマ)、5−1(BSB報道特集)の番組情報(提供チャンネル、提供者、番組タイトル、提供時間等)が表示されている。推薦情報としては、番組コンテンツ2−1の番組情報とともに「TV」マークが表示され、番組コンテンツ3−1の番組情報とともに「レコーダ」マークが表示されている。ここで、番組情報とともに表示される推薦情報は、番組コンテンツを推薦している装置を表している。例えば、図13に示す推薦情報は、テレビジョン受像機200により番組コンテンツ2−1が推薦され、デジタルレコーダ220により番組コンテンツ3−1が推薦されたことを表している。
【0099】
これにより、ユーザは、テレビジョン受像機200およびデジタルレコーダ220の推薦情報をテレビジョン受像機200上で確認しながら、自らの嗜好により適合する番組コンテンツを選択することができる。
【0100】
なお、番組選択メニューには、番組詳細を閲覧するための「決定」ボタンが表示されている。ユーザは、番組選択メニュー上で番組コンテンツを選択して「決定」ボタンを操作することで、後述するように番組コンテンツの詳細を確認することができる。
【0101】
図13に示す実行例は、テレビジョン受像機200およびデジタルレコーダ220の推薦情報を集約して表示する場合の例である。しかし、テレビジョン受像機200およびデジタルレコーダ220の推薦情報の代わりに嗜好情報を集約し、集約された嗜好情報に基づいて、テレビジョン受像機200側で推薦情報を作成して表示するようにしてもよい。この場合、デジタルレコーダ220は、番組推薦機能を有する必要がなくなる。
【0102】
また、番組推薦サービスを用いた連携機能の他の実行例では、テレビジョン受像機200の連携機能実行部216とデジタルレコーダ220の連携機能実行部230との間の少なくとも一方向で、嗜好情報が送信される。
【0103】
テレビジョン受像機200の連携機能実行部216は、所定の更新時期の経過後、または更新処理の実行要求の取得後等の所定のタイミングで、情報提供取得モジュール242を介して番組推薦サービスモジュール246から嗜好情報を送信する。デジタルレコーダ220の番組推薦サービスモジュール256は、嗜好情報が受信されると、RAMに格納されている嗜好情報を更新し、嗜好情報の提供元である情報取得提供モジュール242に、更新終了の確認応答を送信する。そして、デジタルレコーダ220の番組推薦サービスモジュール256は、更新後の嗜好情報に基づいて番組コンテンツを推薦し、推薦情報を作成する。なお、上記説明では、テレビジョン受像機200の側からデジタルレコーダ220の側へ嗜好情報を送信する場合について説明したが、デジタルレコーダ220の側からテレビジョン受像機200の側へ送信する場合についても同様に説明することができる。
【0104】
これにより、ユーザは、テレビジョン受像機200および/またはデジタルレコーダ220により集約された嗜好情報に基づいて推薦される番組コンテンツから、自らの嗜好により適合する番組コンテンツを選択することができる。
【0105】
図14に示す実行例では、番組録画サービスを用いて、テレビジョン受像機200およびデジタルレコーダ220の処理情報(録画・録画予約情報)がテレビジョン受像機200により集約して表示される。
【0106】
図14には、テレビジョン受像機200の画面上に表示された番組表メニューが示されている。番組表メニューには、複数の番組コンテンツの番組情報(番組タイトル、提供時間等)が提供チャンネルおよび提供時間により区分されて、録画・録画予約情報とともに表示されている。録画・録画予約情報としては、番組コンテンツ1−1(スポーツ21)の番組情報とともに「レコーダ録画」マーク、番組コンテンツ2−2(スポーツ10PM)の番組情報とともに「TV録画予約」マークが表示されている。ここで、番組情報とともに表示される録画・録画予約情報は、番組コンテンツに対する録画・録画予約等の処理状況を示している。例えば、図14に示す録画・録画予約情報は、番組コンテンツ1−1がデジタルレコーダ220により録画中であり、番組コンテンツ2−2がテレビジョン受像機200により録画予約されていることを表している。
【0107】
これにより、ユーザは、テレビジョン受像機200およびデジタルレコーダ220の録画・録画予約情報をテレビジョン受像機200上で確認しながら、視聴、録画、視聴予約、録画予約等の対象となる番組コンテンツを適切に選択することができる。
【0108】
なお、番組表メニューにも、番組詳細を閲覧するための「決定」ボタンが表示されている。ユーザは、番組表メニュー上で番組コンテンツを選択して「決定」ボタンを操作することで、後述するように番組コンテンツの詳細を確認することができる。
【0109】
図15に示す実行例では、番組情報(番組詳細)とともにテレビジョン受像機200上に表示されるデジタルレコーダ220のサービス(機能)がデジタルレコーダ220により実行される。
【0110】
図15には、番組選択メニューまたは番組表メニューから選択された番組コンテンツ3−2(トラックドライバー)の詳細を示す番組詳細メニューが示されている。番組詳細メニューには、番組コンテンツ3−2の番組情報(提供チャンネル、提供者、番組タイトル、提供時間、番組概要、映像・音声情報等)が選択可能な機能とともに表示されている。選択可能な機能に対応するように、「視聴予約」、「録画予約」、「レコーダ録画予約」の各操作ボタンが表示されており、このうち「レコーダ録画予約」ボタンがデジタルレコーダ220の機能情報に対応している。ここで、番組情報とともに表示される機能情報は、選択された番組に対してデジタルレコーダ220により実行可能な機能を示している。例えば、図15に示す機能情報は、番組コンテンツ3−2に対して、デジタルレコーダ220による録画予約が実行可能であることを示している。
【0111】
「視聴予約」または「録画予約」ボタンが選択されると、テレビジョン受像機200の制御部201は、視聴予約または録画予約を行うことで、予約時間になると、番組コンテンツ3−2に対する視聴処理または録画処理が実行される。一方、「レコーダ録画予約」ボタンが選択されると、テレビジョン受像機200の連携機能実行部216は、RPC実行モジュール244を用いて、番組録画サービスモジュール257のサービス定義情報に基づいて、録画予約の実行を番組録画サービスモジュール257に要求する。そして、番組録画サービスモジュール257は、実行要求を受信すると、制御部201と協働して録画予約を行うことで、予約時間になると、番組コンテンツ3−2に対する録画処理が実行される。そして、番組録画サービスモジュール257は、録画予約を行うと、終了応答および更新後の録画・録画予約情報をテレビジョン受像機200の連携機能実行部216に送信する。連携機能実行部216は、録画・録画予約情報を受信すると、情報表示モジュール243を用いて、更新後の録画・録画予約情報を表示する。
【0112】
これにより、ユーザは、テレビジョン受像機200に表示されるデジタルレコーダ220の機能情報をテレビジョン受像機200側で選択することで、対応する機能をデジタルレコーダ220に実行させることができる。
【0113】
以上説明したように、本実施形態に係るシステム20によれば、1つ以上の外部装置から各外部装置の処理情報および機能に関する情報が取得され、1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに表示される。そして、選択された番組コンテンツに関して選択された機能を外部装置に実行させることができる。これにより、装置同士に依存関係を持たせることなしに装置連携を実現することができる。また、煩雑な操作や誤操作が解消され、装置連携の利便性を向上させることができる。
【0114】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0115】
なお、上記実施形態では、テレビジョン受像機200およびデジタルレコーダ220から構成されるシステム20を用いて連携機能を実行する場合について説明した。しかしながら、1つ以上の表示装置、および他の1つ以上の装置から構成されるシステムを用いて連携機能を実行する場合についても同様に説明することができる。そして、ユーザは、多くの装置から構成されるシステムに本発明に係る情報処理方法を適用するほど、より大きな連携機能の効果を得ることができる。
【0116】
また、上記実施形態では、連携機能を用いて、番組推薦処理および番組録画処理を行う場合について説明した。しかし、本発明に係る情報処理方法は、連携機能を用いて、番組推薦処理および番組録画処理以外の処理を行う場合にも同様に適用することができる。
【0117】
また、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
【0118】
例えば、本発明の第1の観点によれば、ネットワークを介して接続されている1つ以上の外部装置から、各外部装置が実行する処理および/または実行した処理の結果に関する処理情報、および各外部装置が自装置と連携して実行可能な機能に関する情報を取得する情報取得部と、1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに各外部装置の処理情報を表示し、1つ以上の番組コンテンツに関して各外部装置が実行可能な1つ以上の機能を、各外部装置の機能に関する情報に基づいて表示する情報表示部と、1つ以上の番組コンテンツのうちから選択された番組コンテンツに関して、1つ以上の機能のうちから選択された機能を、選択された機能を実行可能な外部装置に実行させる機能実行部と、を備える情報処理装置が提供される。
【0119】
かかる構成によれば、1つ以上の外部装置から各外部装置の処理情報および機能に関する情報が取得され、1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに表示される。そして、選択された番組コンテンツに関して、選択された機能を外部装置に実行させることができる。これにより、装置同士に依存関係を持たせることなしに装置連携を実現することができる。また、煩雑な操作や誤操作が解消され、装置連携の利便性を向上させることができる。
【0120】
また、本発明の第2の観点によれば、自装置が実行する処理および/または実行した処理の結果に関する処理情報、および自装置が外部装置と連携して実行可能な機能に関する情報を、ネットワークを介して接続されている外部装置に提供する情報提供部と、1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに処理情報が外部装置により表示され、1つ以上の番組コンテンツに関して実行可能な1つ以上の機能が、機能に関する情報に基づいて外部装置により表示され、1つ以上の番組コンテンツのうちから外部装置を介して選択された番組コンテンツに関して、1つ以上の機能のうちから外部装置を介して選択された機能を実行する機能実行部と、を備える情報処理装置が提供される。
【0121】
かかる構成によれば、処理情報および機能に関する情報が外部装置に提供され、番組コンテンツの番組情報とともに表示される。そして、外部装置を介して選択された番組コンテンツに関して、外部装置を介して選択された機能を実行することができる。これにより、装置同士に依存関係を持たせることなしに装置連携を実現することができる。また、煩雑な操作や誤操作が解消され、装置連携の利便性を向上させることができる。
【0122】
また、本発明の第3の観点によれば、本発明の第1および第2の観点による情報処理装置を有する情報処理システムが提供される。また、本発明の第4の観点によれば、本発明の第1の観点による情報処理装置に適用される情報処理方法が提供される。また、本発明の第5の観点によれば、本発明の第4の観点による情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
【0123】
また、本発明の第6の観点によれば、ネットワークを介して接続された外部装置から、外部装置の1以上の機能に関する機能情報と、機能情報に含まれる機能の一覧を表示させるための機能表示要求とを受信する受信部と、機能表示要求に応じて、機能情報に含まれる外部装置の機能の一覧を表示する表示部と、表示部に表示された機能の一覧からユーザによって選択された機能を示す情報を受信する選択受信部と、ユーザによって選択された機能を外部装置に実行させる連携機能実行部と、を備える情報処理装置が提供される。
【0124】
かかる構成により、複数の装置間で連携を行う場合に、装置同士が互いの情報を予め持っていなくても、ある装置に他の装置の機能に関する情報を表示させ、表示している側の装置を操作してもう一方の装置の機能を実行させることが可能となる。
【0125】
また、本発明の第7の観点によれば、ネットワークを介して接続された外部装置を検索する外部装置検索部と、1以上の機能に関する機能情報と、1以上の機能の一覧を外部装置に表示させるための機能表示要求とを、外部装置に送信する送信部と、を備える情報処理装置が提供される。
【0126】
かかる構成により、複数の装置間で連携を行う場合に、装置同士が互いの情報を予め持っていなくても、ある装置に他の装置の機能に関する情報を表示させ、表示している側の装置を操作してもう一方の装置の機能を実行させることが可能となる。
【0127】
また、本発明の第8の観点によれば、本発明の第6の観点による情報処理装置に適用される情報処理方法が提供される。
【符号の説明】
【0128】
10、20 ホームネットワークシステム
12、22 ホームネットワーク
100、200 テレビジョン受像機
120、220 デジタルレコーダ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続されている1つ以上の外部装置から、前記各外部装置が実行する処理および/または実行した処理の結果に関する処理情報、および前記各外部装置が自装置と連携して実行可能な機能に関する情報を取得し、自装置が実行する処理および/または実行した処理の結果に関する処理情報および自装置が実行可能な機能に関する情報と集約して格納する情報取得部と、
集約して格納した情報に基づき、1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに前記各外部装置の前記処理情報を表示し、前記1つ以上の番組コンテンツに関して前記各外部装置が実行可能な1つ以上の機能を前記各外部装置の前記機能に関する情報に基づいて表示し、かつ、前記1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに、前記自装置の処理情報を表示し、前記1つ以上の番組コンテンツに関して、自装置が実行可能な1つ以上の機能を表示する情報表示部と、
前記1つ以上の番組コンテンツのうちから選択された番組コンテンツに関して、前記1つ以上の機能のうちから選択された機能を、前記選択された機能を実行可能な前記外部装置に実行させる機能実行部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
番組コンテンツに関する処理を実行する処理実行部をさらに備え、
前記情報取得部は、前記各外部装置が処理のために用いる処理条件を前記各外部装置からさらに取得し、
前記処理実行部は、前記情報処理装置および前記各外部装置が処理のために用いる処理条件に基づいて、前記番組コンテンツに関する処理を実行し、
前記情報表示部は、前記1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに、前記処理実行部により実行された処理の結果をさらに表示する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
情報処理装置および1つ以上の外部装置を有し、
前記情報処理装置は、
ネットワークを介して接続されている前記1つ以上の外部装置から、前記各外部装置が実行する処理および/または実行した処理の結果に関する処理情報、および前記各外部装置が自装置と連携して実行可能な機能に関する情報を取得し、自装置が実行する処理および/または実行した処理の結果に関する処理情報および自装置が実行可能な機能に関する情報と集約して格納する情報取得部と、
集約して格納した情報に基づき、1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに前記各外部装置の前記処理情報を表示し、前記1つ以上の番組コンテンツに関して前記各外部装置が実行可能な1つ以上の機能を前記各外部装置の前記機能に関する情報に基づいて表示し、かつ、前記1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに、前記自装置の処理情報を表示し、前記1つ以上の番組コンテンツに関して、自装置が実行可能な1つ以上の機能を表示する情報表示部と、
前記1つ以上の番組コンテンツのうちから選択された番組コンテンツに関して、前記1つ以上の機能のうちから選択された機能を、前記選択された機能を実行可能な前記外部装置に実行させる第1の機能実行部と、
を備え、
前記外部装置は、
前記処理情報および前記機能に関する情報を前記情報処理装置に提供する情報提供部と、
前記選択された番組コンテンツに関して、前記選択された機能を実行する第2の機能実行部と、
を備える、情報処理システム。
【請求項4】
情報処理装置による情報処理方法であって、
ネットワークを介して接続されている1つ以上の外部装置から、前記各外部装置が実行する処理および/または実行した処理の結果に関する処理情報、および前記各外部装置が自装置と連携して実行可能な機能に関する情報を取得し、自装置が実行する処理および/または実行した処理の結果に関する処理情報および自装置が実行可能な機能に関する情報と集約して格納するステップと、
集約して格納した情報に基づき、1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに前記各外部装置の前記処理情報を表示し、前記1つ以上の番組コンテンツに関して前記各外部装置が実行可能な1つ以上の機能を前記各外部装置の前記機能に関する情報に基づいて表示し、かつ、前記1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに、前記自装置の処理情報を表示し、前記1つ以上の番組コンテンツに関して、自装置が実行可能な1つ以上の機能を表示するステップと、
前記1つ以上の番組コンテンツのうちから選択された番組コンテンツに関して、前記1つ以上の機能のうちから選択された機能を、前記選択された機能を実行可能な前記外部装置に実行させる機能実行ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項5】
情報処理装置による情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記情報処理方法は、
ネットワークを介して接続されている1つ以上の外部装置から、前記各外部装置が実行する処理および/または実行した処理の結果に関する処理情報、および前記各外部装置が自装置と連携して実行可能な機能に関する情報を取得し、自装置が実行する処理および/または実行した処理の結果に関する処理情報および自装置が実行可能な機能に関する情報と集約して格納するステップと、
集約して格納した情報に基づき、1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに前記各外部装置の前記処理情報を表示し、前記1つ以上の番組コンテンツに関して前記各外部装置が実行可能な1つ以上の機能を前記各外部装置の前記機能に関する情報に基づいて表示し、かつ、前記1つ以上の番組コンテンツの番組情報とともに、前記自装置の処理情報を表示し、前記1つ以上の番組コンテンツに関して、自装置が実行可能な1つ以上の機能を表示するステップと、
前記1つ以上の番組コンテンツのうちから選択された番組コンテンツに関して、前記1つ以上の機能のうちから選択された機能を、前記選択された機能を実行可能な前記外部装置に実行させる機能実行ステップと、
を含む、プログラム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−21711(P2013−21711A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−205517(P2012−205517)
【出願日】平成24年9月19日(2012.9.19)
【分割の表示】特願2008−287513(P2008−287513)の分割
【原出願日】平成20年11月10日(2008.11.10)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】