情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
【課題】階層化されたデータを平面オブジェクト上に適切に出力できる情報処理装置を提供する。
【解決手段】平面オブジェクトの形状情報が格納される形状情報格納部101と、階層化されたデータで構成される階層構造データが格納される階層構造データ格納部102と、配置用データ取得部103が配置用データとして取得した一の階層の1以上のデータを配置した平面オブジェクトの画像情報を出力する出力部104と、平面オブジェクトの表面に配置される配置用データの出力変更指示を受け付ける出力変更指示受付部106と、を備え、配置用データ取得部103は、階層構造データから、画像情報に配置された配置用データのうちの1以上に対して、出力変更指示に応じた階層関係にある1以上のデータを配置用データとして取得し、出力部104は、この配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報で出力を更新するようにした。
【解決手段】平面オブジェクトの形状情報が格納される形状情報格納部101と、階層化されたデータで構成される階層構造データが格納される階層構造データ格納部102と、配置用データ取得部103が配置用データとして取得した一の階層の1以上のデータを配置した平面オブジェクトの画像情報を出力する出力部104と、平面オブジェクトの表面に配置される配置用データの出力変更指示を受け付ける出力変更指示受付部106と、を備え、配置用データ取得部103は、階層構造データから、画像情報に配置された配置用データのうちの1以上に対して、出力変更指示に応じた階層関係にある1以上のデータを配置用データとして取得し、出力部104は、この配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報で出力を更新するようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平面オブジェクトの表面にデータを配置して出力する装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の情報処理装置等として、WEBページを利用して、商品情報を送信するシステム等が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−91653号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の情報処理装置等においては、階層化されたデータを配置した平面オブジェクトの画像情報を適切に出力することができないという課題があった。
【0005】
例えば、従来の技術においては、平面オブジェクト上には、予め割り当てられたデータが出力されるだけであるため、既に割り当てられたデータに、下位の階層のデータが存在していても、この下位の階層のデータを平面オブジェクト上に適切に出力することができないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理装置は、平面のオブジェクトである平面オブジェクトの形状を指定する情報である形状情報が格納される形状情報格納部と、階層化された複数のデータで構成される階層構造データが格納される階層構造データ格納部と、階層構造データ格納部から一の階層の1以上のデータを配置用データとして取得する配置用データ取得部と、形状情報が示す平面オブジェクトの表面に、平面オブジェクトについて配置用データ取得部が取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報を出力する出力部と、平面オブジェクトについて、表面に配置される配置用データを変更する指示である出力変更指示を受け付ける出力変更指示受付部と、を備え、配置用データ取得部は、出力部が出力した画像情報に配置された配置用データのうちの1以上に対して、出力変更指示に応じた階層関係にある1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得し、出力部は、配置用データ取得部が出力変更指示に応じて取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報で出力を更新する情報処理装置である。
【0007】
かかる構成により、平面オブジェクトに対して出力変更指示を与えることで、階層構造を有するデータを、階層やノードを変更して平面オブジェクト上に出力することが可能となり、階層化されたデータを平面オブジェクト上に適切に出力することができる。これにより、例えば、平面オブジェクト上に対する操作に応じて出力変更指示受付部106が出力変更指示を受け付けるようにすることによって、平面オブジェクトを直感的に操作することによって、階層構造を有するデータを、階層やノードを変えながら自由にブラウズすることができる。
【0008】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、出力部が出力した画像情報が示す平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データのうちの一の配置用データに対する指定を受け付ける指定受付部を更に備え、配置用データ取得部は、出力変更指示受付部が受け付けた出力変更指示に応じて、指定受付部が受け付けた指定により指定される配置用データに対して従属する下位階層の1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得する情報処理装置である。
【0009】
かかる構成により、指定されたデータに従属する下位の階層のデータを出力することができる。
【0010】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、配置用データ取得部は、出力変更指示受付部が受け付けた出力変更指示に応じて、出力部が出力する平面オブジェクトに配置された1以上のデータの従属先となる上位階層のノードと同じ階層の異なるノードに従属する1以上のデータを、所定の従属関係にある1以上のデータとして取得する情報処理装置である。
【0011】
かかる構成により、ノードを切り替えて、異なるノードに従属するデータを表示することができる。
【0012】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、出力変更指示受付部は、異なる出力変更指示である第一出力変更指示と、第二出力変更指示とを受け付け得るものであり、配置用データ取得部は、出力変更指示受付部が第一出力変更指示を受け付けた場合に、指定受付部が受け付けた指定により指定される配置用データに対して従属する下位階層の1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得し、出力変更指示受付部が第二出力変更指示を受け付けた場合に、平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データの従属先となる上位階層のノードと同じ階層の異なるノードに従属する1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得する情報処理装置である。
【0013】
かかる構成により、出力変更指示に応じて、下位の階層のデータを出力する処理と、異なるノードに従属するデータを出力する処理とを切り替えて行うことができる。
【0014】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、階層構造データは、XMLデータである情報処理装置である。
【0015】
かかる構成により、汎用性のある階層構造化されたデータを利用することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明による情報処理装置等によれば、階層化されたデータを平面オブジェクト上に適切に出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態における情報処理装置1のブロック図
【図2】同情報処理装置1の動作を説明するためのフローチャート
【図3】同情報処理装置1の動作を説明するためのフローチャート
【図4】同情報処理装置1の階層構造データの一例を示す図
【図5】同情報処理装置1による表示例を示す図
【図6】同情報処理装置1による表示例を示す図
【図7】同情報処理装置1による表示例を示す図
【図8】同情報処理装置1による表示例を示す図
【図9】同情報処理装置1による表示例を示す図
【図10】本発明の実施の形態におけるコンピュータシステムの外観の一例を示す図
【図11】同コンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0019】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における情報処理装置1のブロック図である。
【0020】
情報処理装置1は、形状情報格納部101、階層構造データ格納部102、配置用データ取得部103、出力部104、指定受付部105、出力変更指示受付部106を備える。
【0021】
形状情報格納部101には、平面のオブジェクトである平面オブジェクトの形状を指定する情報である形状情報が格納される。
【0022】
形状情報格納部101には、平面のオブジェクトである平面オブジェクトの形状を指定する情報である形状情報が1以上格納される。平面オブジェクトは、例えば、二次元空間に配置されるオブジェクトである。平面オブジェクトは、例えば、平面図形である。また、平面オブジェクトは、平面図形の画像と考えても良い。平面オブジェクトは、例えば、平面オブジェクトの識別情報と対応付けて管理される。形状情報は、例えば、平面図形の画像を出力するために用いられる情報である。形状情報は、例えば、平面オブジェクトの画像情報を生成したり取得したり可能な情報であると考えても良い。形状情報は、例えば、平面オブジェクトの外周の形状を指定する情報や、平面オブジェクトの領域内の画素の座標等を指定する情報である。形状情報は、例えば、矩形や、六角形、円形等の形状を指定する情報である。形状情報は、例えば、ビットマップ情報やベクトル情報で構成された情報である。形状情報は、例えば、2次元の図形オブジェクトの情報である。例えば、形状情報は、ビットマップ情報等で構成された平面オブジェクトの画像情報であっても良い。形状情報は、例えば、平面オブジェクトの頂点の座標の情報や、境界線や面等を表現する方程式のパラメータの情報等である。なお、形状情報は、当該形状情報が示す平面オブジェクトの輪郭線や、平面オブジェクトの背景色等の色を指定する情報等と対応付けられて形状情報格納部101に格納されていても良い。平面オブジェクトは表面を有している。平面オブジェクトの表面とは、例えば、後述する配置用情報が配置される面である。表面は、例えば、平面オブジェクトを表示する際に、ユーザ側に向かい合う面である。なお、形状情報は、平面オブジェクトの外周の色や表面の背景色や、表面に配置する背景画像や背景パターン等の、平面オブジェクトの外観についての情報をさらに有していても良い。
【0023】
2以上の平面オブジェクトの形状情報は、2以上の平面オブジェクトごとにそれぞれ異なる形状情報であっても良いし、2以上の平面オブジェクトに共通の一の形状情報であっても良い。2以上の平面オブジェクトと形状情報との対応関係は、例えば、一の平面オブジェクトの識別情報と、形状情報とを有する2以上のオブジェクト管理情報を用いて管理される。また、ここでは説明を省略しているが、平面オブジェクトの配置を示す情報である配置情報(例えば座標)と、平面オブジェクトの識別情報とを対応付けた管理情報を用いて、平面オブジェクトの配置を管理するようにしても良い。なお、これらの管理情報は、例えば、図示しない記憶媒体等に格納される。
【0024】
本実施の形態においては、2以上の平面オブジェクトを出力する場合、2以上の平面オブジェクトは、1以上のグループにグループ化されていてもよい。一のグループに属する平面オブジェクトは、例えば、一のグループの識別情報と、一のグループに属する平面オブジェクトの識別情報とが対応付けられて管理される。
【0025】
形状情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0026】
階層構造データ格納部102には、階層化された複数のデータで構成される階層構造データが格納される。階層構造データとは、例えば木構造に階層化されているデータや、ネスト化されたデータである。また、階層構造を有するデータは、例えば、タグ等でマークアップされて階層化されたデータ、即ち、タグが付けられて階層化されたデータであってもよい。この場合、各データの階層関係は、タグ同士の包含関係等を用いることより指定可能である。具体例を挙げると、階層構造データは、HTMLデータ、SGMLデータやXML(extensible markup language)データ等である。汎用性が高いことから、階層構造データは、XMLデータを用いて記述されることが好ましい。ただし、階層構造を有していれば、他のデータを用いても良い。階層構造データは、例えば、出力対象となるデータと、当該出力対象となるデータの階層構造を示すデータと、により構成される。階層構造を示すデータとは、例えば、タグである。例えば、タグの包含関係によりデータの階層関係や従属関係等が示される。ノード、あるいはデータの従属関係とは、階層構造におけるノード間、あるいはデータ間の親子関係と考えて良い。この場合、一のノードあるいはデータに対する従属先とは、親のノードやデータを指す。また、一のノードあるいはデータに対して従属する直属のノードやデータは、子のノードやデータを示す。なお、タグの階層関係は、タグの階層関係を定義する情報で定義されていても良い。また、出力対象となるデータとは、例えば、タグが付けられたデータであり、いわゆる要素である。すなわち、タグ付けられた階層構造データは、例えば、タグと、タグ付けられた要素とにより構成される。ただし、直接の要素を有さないタグを含んでも良い。なお、ここでは、タグ内の文字列や数値等を属性名や要素名と呼ぶ。また、タグにより構造が指定されるデータを要素と呼ぶ。
【0027】
階層化された複数のデータは、平面オブジェクトの表面に配置して出力、例えば表示可能な情報であれば、静止画や動画等の画像情報や、テキスト情報等、どのような情報であっても良い。画像情報は、結果的に出力用の画像が構成可能な情報であれば良く、例えば、ベクターデータであってもラスタデータであっても良い。また、ここで述べる配置とは、いわゆる平面オブジェクトの表面に対する画像情報のマッピングと考えても良い。階層化された複数のデータは、例えば、いわゆるコンテンツである。また、実際の画像データ等のデータの格納場所やファイル名等を示す情報、いわゆるリンク情報等が、階層化された複数のデータとして、階層構造データ内に格納されていても良い。また階層化された複数のデータは、マッピング対象となる情報、例えばテクスチャ情報と考えても良い。階層構造データのデータ構造は問わない。
【0028】
階層構造データは、例えば、上位の階層から下位の階層に向かって、複数の分岐点により分岐する構造を有している。このような分岐点をノードと呼ぶ。本実施の形態においては、例えばノードに階層化されたデータが対応付けられている。各ノードに階層化されたデータが存在していると考えても良い。例えば、階層構造データにおいては、通常は、一の上位の階層のデータに対して、1以上の下位の階層のデータが直接的に従属しているが、この場合の上位の階層の一のデータから、従属する下位の階層の1以上のデータに向かって分岐する分岐点をノードと呼ぶ。この場合、上位の階層の一のデータをノードと考えても良い。なお、通常は、木構造で管理されているデータの分岐点をノードと呼ぶことが多いが、ここでは、階層構造データを木構造で表した場合の分岐点に相当するものもノードと考える。例えば、タグ付けされたデータにおいて、一のタグの下位に、タグ付けられたデータが存在する場合を、この一のタグをノードと考えても良い。また、各ノードには、ノードを識別するための識別情報が対応付けられていても良い。このノードを識別するための識別情報は、各階層のデータに付与されているタグや、タグの識別情報等であっても良い。また、ノードの識別情報は、当該ノードに従属するデータを表示するメニュー項目やメニュー画面等の識別情報、例えばメニュー画面名等であってもよい。なお、階層構造データ全体の最上位の階層(いわゆるルート階層やルートディレクトリ等)も一つのノードと考えても良い。
【0029】
また、階層構造データと、当該階層構造データを構成するデータを配置する平面オブジェクトの形状情報とは、予め対応付けられていても良いし、対応付けられていなくても良い。対応付けられていない場合は、例えば、平面オブジェクトの出力時等にユーザにより指定された階層構造データを対応付けるようにしても良い。
【0030】
階層構造データ格納部102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0031】
配置用データ取得部103は、階層構造データ格納部102から一の階層の1以上のデータを配置用データとして取得する。配置用データ取得部103は、例えば、1以上の平面オブジェクトのそれぞれの表面に配置される一の配置用情報を、各平面オブジェクトごとに取得する。配置用データ取得部103は、例えば、各平面オブジェクトに対応付けられた階層構造データの中から配置用データとなるデータを取得する。
【0032】
配置用データ取得部103は、どのようなタイミングやトリガーにより、階層構造データからデータを取得しても良い。例えば、情報処理装置1の起動時や、図示しない受付部等を介して、ユーザ等から平面オブジェクトを表示する指示を受け付けた場合に、一の配置用情報を取得しても良い。
【0033】
配置用データ取得部103が、情報処理装置1の起動後の最初に階層構造データから取得する1以上のデータは、どのように決定されても良い。例えば、予め指定されている1以上のデータを取得しても良い。また、配置用データ取得部103は、図示しない受付部等を介してユーザ等により指定された1以上のデータを取得しても良い。また、前回の終了時に出力されていた1以上のデータを取得しても良い。なお、ここで述べる1以上のデータは、一組あるいは一グループのデータであっても良い。この1以上のデータは、通常は一の階層構造データ内の同じ階層のデータである。
【0034】
また、配置用データ取得部103は、起動後の最初に取得するデータとして、例えば、予め指定された取得条件情報が示す条件に合う1以上のデータを取得しても良い。取得条件情報は、例えば、図示しない記憶媒体等に蓄積されている。配置条件情報とは、1以上のデータを取得するための条件を示す情報である。また、配置条件情報は、階層構造データ格納部102に格納されている1以上の階層構造データのうちの、1以上の階層構造データを指定するための条件も含んでいても良い。取得条件情報は、例えば、取得対象となるデータの属性を指定する情報であっても良い。ここで述べる属性とは、データのデータタイプ(画像、テキスト情報)やデータに付与されたタグの種類やタグ名等である。また、階層構造データ内のデータが項目分けされている場合は項目も属性と考えて良い。また、階層構造データ内のデータにインデックス情報が付与されている場合、取得条件情報は、このインデックスを指定する情報であっても良い。また、階層構造データ内のデータの場所やファイル名やディレクトリ等を指定する情報であっても良い。また、取得条件情報は、階層構造内の1以上のデータを検索するための検索条件や検索式であってもよいし、1以上のデータを取得するための演算式であっても良い。なお、検索式は、必ずしも式の形で示されている必要はなく、検索に利用可能なキーワード等であっても良い。例えば、この検索式で示される取得条件情報は、「select」、「from」、「where」等の組み合わせ等である。なお、「select」は取得するデータの項目、「from」は検索対象となる複数のデータや階層構造データを指定する情報、「where」は検索のための条件を示す情報である(SQLの仕様を参照)。また、演算式で示される取得条件情報とは、例えば、階層構造データ内の1以上のデータに対して行われる演算式であり、例えば、階層構造データ内の数値で表される2つのデータを指定する情報と、これらの平均を算出する演算式等で表されたものや、現在の時間等に所定時間を加減算する演算式等で表されたもの等である。上記の取得条件情報は、出力対象となり得る全ての平面オブジェクトにそれぞれ個別に指定されていてもよいし、全ての平面オブジェクトや一部の平面オブジェクトに共通に指定されていても良い。
【0035】
また、配置用データ取得部103は、後述する出力変更指示受付部106が予め指定された出力変更指示をユーザ等から受け付けた場合に、出力部104が出力した平面オブジェクトの画像情報に配置された配置用データのうちの1以上に対して、出力変更指示に応じた階層関係にある1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得する。そして、この取得した配置用データを用いて、後述する出力部104が、平面オブジェクトに配置されている配置用データを例えば上書きや置換すること等により、出力する画像情報を更新する。配置用データとは、階層構造データに含まれるデータのうちの、平面オブジェクトに配置するために取得された1以上のデータである。出力変更指示とは、平面オブジェクトに配置されている配置用データを変更する指示である。階層関係とは、例えば、一のデータと、これに対して従属する1以上のデータとの関係や、一のデータと、これの従属先となる上位の階層のデータとの関係や、一のデータと同じ階層にあるデータとの関係等である。配置用データ取得部103が受け付け可能な出力変更指示は、例えば、図示しない記憶媒体等に予め蓄積されている。
【0036】
配置用データ取得部103は、例えば、後述する出力変更指示受付部106が受け付けた出力変更指示に応じて、後述する指定受付部105が受け付けた指定により指定される配置用データに対して従属する下位階層の1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得するようにしてもよい。なお、一の配置用データに対して従属する下位階層の1以上のデータとは、一の配置用データのノードに対して従属する下位階層の1以上のノードのデータと考えても良い。指定受付部105が受け付ける指定とは、例えば、平面オブジェクトの表面に配置されている配置用データのうちの一つを指定する情報である。
【0037】
また、配置用データ取得部103は、例えば、後述する出力変更指示受付部106が受け付けた出力変更指示に応じて、平面オブジェクトに配置されている1以上の配置用データの従属先(従属元)となる上位階層のデータと同じノードに従属する1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得するようにしてもよい。ノードに従属するデータとは、ノードに従属するノードのデータを意味する。ただし、ノードのデータとは、ノードを構成するデータや、ノードが有しているデータという意味である。
【0038】
また、配置用データ取得部103は、例えば、後述する出力変更指示受付部106が予め指定された出力変更指示を受け付けた場合に、出力部104が出力する平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データの従属先となる上位階層のノードと同じ階層の異なるノードに従属する1以上のデータを、出力変更指示に応じた従属関係にある1以上のデータとして取得するようにしてもよい。なお、ここでの従属先となる上位階層のノードと同じ階層の異なるノードに従属する、とは、従属先となるノードと同じ階層の異なるノードのうちの、当該従属先となるノードとは異なるノードに従属する、の意味である。
【0039】
さらに、例えば、出力変更指示受付部106が、異なる複数の出力変更指示を受付可能となるようにして、配置用データ取得部103は、現在出力されている画像情報が示す平面オブジェクトに配置されている配置用データに対して、出力変更指示受付部106が受け付けた異なる複数の出力変更指示のそれぞれに応じた階層関係にある1以上のデータを、出力を変更(更新)するために用いる配置用データとして取得するようにしてもよい。例えば、配置用データ取得部103は、出力変更指示受付部106が第n出力変更指示(nは1以上の整数)を受け付けた場合と、第(n+1)出力変更指示とを受け付けた場合とで、異なる階層関係にあるデータを配置用データとして取得しても良い。この場合、例えば出力変更指示と、変更用の配置用データの取得先の階層関係を示す情報とを、対応付けた情報を図示しない記憶媒体等に蓄積しておくようにする。なお、異なる複数の出力変更指示のそれぞれに応じた階層関係とは、異なる出力変更指示にそれぞれ対応した異なる階層関係を意味する。
【0040】
ここで、例えば、後述する出力変更指示受付部106が、出力変更指示として、第一出力変更指示と第二出力変更指示という異なる出力変更指示を受付可能である場合について説明する。
【0041】
配置用データ取得部103は、出力変更指示受付部106が第一出力変更指示を受け付けた場合に、指定受付部105が受け付けた指定により指定される配置用データに対して従属する下位階層の1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得する。
【0042】
また、配置用データ取得部103は、出力変更指示受付部106が第二出力変更指示を受け付けた場合に、平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データの従属先となる上位階層のノードと同じ階層のノードの異なるノードに従属する1以上のデータを配置用データとして前記階層構造データから取得する。
【0043】
なお、出力変更指示受付部106が第一、第二出力変更指示とは異なる第三出力変更指示を更に、受け付けるようにして、出力変更指示受付部106が第三出力変更指示を受け付けた場合に、配置用データ取得部103は、平面オブジェクトに配置されている1以上の配置用データの従属先(従属元)となる上位階層のデータと同じノードに従属する1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得するようにしてもよい。
【0044】
また、出力変更指示受付部106が第一、第二、第三出力変更指示とは異なる第四出力変更指示を更に受け付け得るようにして、出力変更指示受付部106が上述した第二出力変更指示を受け付けた場合には、配置用データ取得部103は、平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データの従属先となる上位階層のノードと同じ階層のノードのうちの次の順番のノードに従属する1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得するようにし、出力変更指示受付部106が第四出力変更指示を受け付けた場合には、配置用データ取得部103は、平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データの従属先となる上位階層のノードと同じ階層のノードのうちの前の順番のノードに従属する1以上のデータを配置用データとして前記階層構造データから取得するようにしてもよい。なお、ここで述べるノードの順番は、例えば、階層構造データ内におけるノードを示す情報やノードのデータが配列されている順番である。あるいは、ノードを示す情報やノードのデータに、順番を示す情報が対応付けられているようにして、この情報が示す順番をノードの順番としてもよい。なお、前や次の順番のノードがない場合には、一番最後のノードや一番最初のノードに戻るようにすればよい。
【0045】
なお、これ以降においては、配置用データ取得部103は、出力変更指示受付部106が第二出力変更指示を受け付けた場合、平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データの従属先となる上位階層のノードと同じ階層のノードのうちの次の順番のノードに従属する1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得するものである場合の例について説明するものとする。
【0046】
なお、配置用データ取得部103が各平面オブジェクトについて取得した配置用データは、平面オブジェクトと対応付けて配置用データを管理する管理情報等を用いて管理される。この管理情報は、例えば図示しない記憶媒体等に蓄積される。
【0047】
配置用データ取得部103は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。配置用データ取得部103の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0048】
出力部104は、形状情報が示す平面オブジェクトの表面に、配置用データ取得部103が取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報を出力する。例えば、出力部104は、形状情報が示す平面オブジェクトの表面に、配置用データ取得部103が取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報を生成して、出力する。画像情報の生成は、ビットマップデータ等の読み出しや、読み出した画像情報の合成や再配置や、画像情報のレンダリング等を含む概念である。また、出力部104は、配置用データ取得部103が出力変更指示に応じて取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報で出力を更新する。つまり、出力部104は、出力変更指示受付部106が出力変更指示を受け付けた場合に、平面オブジェクト上に現在配置されていた(即ち直前に配置されていた)配置用データを、配置用データ取得部103が出力変更指示に応じて取得した配置用データで更新した平面オブジェクトの画像情報を出力する。出力部104は、平面オブジェクトの形状情報と、配置用データとを用いて、形状情報が示す平面オブジェクト上に配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報を生成する。なお、出力部104は、予め用意された情報等を用いて、背景の画像上に、平面オブジェクトが配置された画像情報を生成して、この画像情報を出力しても良い。
【0049】
ここで述べる出力とは、モニタへの表示、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。出力部104は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部104は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0050】
指定受付部105は、出力部104が出力した画像情報が示す平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データのうちの一の配置用データに対する指定を受け付ける。一の配置用データに対する指定の入力手段は、タッチパッドやテンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。指定受付部105は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0051】
出力変更指示受付部106は、平面オブジェクトについて、表面に配置される配置用データを変更する指示である出力変更指示を受け付ける。出力変更指示受付部106は、異なる2以上の出力変更指示を受け付けても良い。例えば、出力変更指示受付部106は、異なる出力変更指示である第一出力変更指示と、第二出力変更指示とを受け付け得るものであっても良い。異なる出力変更指示とは、例えば、出力変更指示に対応付けられた、配置用データ取得部103が取得用データを取得する際に取得先を特定する情報として用いられる現在出力されている配置用データに対する階層関係を指定する情報同士が、互いに異なる出力変更指示である。
【0052】
出力変更指示の入力手段は、タッチパッドやテンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。出力変更指示受付部106は、例えば、入力手段に対する異なる操作に応じて、異なる出力変更指示を受け付ける。例えば、横方向にタッチパッド上を指でスライドした場合に、上述した第一変更指示を受け付け、縦方向にタッチパッド上を指でスライドした場合に、上述した第二変更指示を受け付けるようにしても良い。あるいは、右方向にタッチパッド上を指でスライドした場合に、上述した第一変更指示を受け付け、左方向にタッチパッド上を指でスライドした場合に、上述した第三変更指示を受け付けるようにしてもよい。出力変更指示受付部106は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0053】
図2は、本実施の形態にかかる情報処理装置1の動作を説明するためのフローチャートである。以下、図2を用いて動作について説明する。
【0054】
(ステップS201)出力部104は、形状情報格納部101から、デフォルトやユーザ等により予め出力対象に指定されている1以上の平面オブジェクトの形状情報を読み出す。読み出した形状情報は、例えばメモリ等の記憶媒体に蓄積する。
【0055】
(ステップS202)出力部104は、出力対象に指定されている1以上の平面オブジェクトの配置情報を図示しない記憶媒体等から読み出す。なお、この配置情報は、例えば、デフォルト等で指定されているグリッドに沿って平面オブジェクトを配置するための配置情報であっても良い。
【0056】
(ステップS203)配置用データ取得部103は、出力対象に指定されている1以上の平面オブジェクトのそれぞれについて予め指定されているデータを、各平面オブジェクトにそれぞれ配置される配置用データとして階層構造データ格納部102から読み出す。なお、階層構造データ内のユーザにより指定された1以上のデータを、各平面オブジェクトに配置する配置用データとして読み出すようにしてもよい。
【0057】
(ステップS204)出力部104は、ステップS201で読み出した形状情報が示す平面オブジェクトの表面に、ステップS203で読み出した配置用データを配置した平面オブジェクトを、ステップS202で取得した配置情報が示す位置に配置した画像情報を生成し、出力する。例えば、生成した画像情報を表示する。
【0058】
(ステップS205)指定受付部105は、一つの平面オブジェクトに配置されている一つの配置用データに対する指定を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS206に進み、受け付けていない場合、ステップS207に進む。
【0059】
(ステップS206)指定受付部105は、ステップS205で受け付けた配置用データを指定する情報を図示しない記憶媒体等に蓄積する。なお、既に配置用データを指定する情報が蓄積されている場合、新たに受け付けた情報で更新する。そして、ステップS207に進む。
【0060】
(ステップS207)情報処理装置1は、出力変更処理を行う。なお、この処理の詳細については、後述する。そして、ステップS205に戻る。
【0061】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0062】
次に、情報処理装置1のステップS207に示した出力変更処理の動作の詳細について図3のフローチャートを用いて説明する。
【0063】
(ステップS301)出力変更指示受付部106は、第一出力変更指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けていればステップS302に進み、受け付けていなければステップS307に進む。
【0064】
(ステップS302)配置用データ取得部106は、ステップS206において蓄積された配置用データを指定する情報が、ステップS301で受け付けた第一出力変更指示の対象となる配置用データの一つを指定する情報であるか否かを判断する。配置用データの指定が指定されている場合、ステップS302に進み、されていない場合、上位の処理にリターンする。
【0065】
(ステップS303)配置用データ取得部106は、ステップS302で指定された配置用データに従属する1以上のデータが階層構造データの中にあるか否かを判断する。ある場合はステップS304に進み、ない場合は上位の処理にリターンする。
【0066】
(ステップS304)配置用データ取得部106は、ステップS302で指定された配置用データに従属する1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得して、第一変更指示の対象となる平面オブジェクトについて直前に取得された配置用データを更新する。
【0067】
(ステップS305)配置用データ取得部106は、ステップS206において蓄積された配置用データを指定する情報を削除する。なお、蓄積された配置用データを指定する情報があるか否かを直前に判断して、ない場合は、次のステップS306に進むようにしても良い。
【0068】
(ステップS306)出力部104は、ステップS304(あるいは、ステップS310、ステップS313、ステップS317)で更新された配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報を用いて出力を更新する。そして上位の処理にリターンする。
【0069】
(ステップS307)出力変更指示受付部106は、第二出力変更指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS308に進み、受け付けていない場合、ステップS311に進む。
【0070】
(ステップS308)配置用データ取得部106は、ステップS307で受け付けた第二出力変更指示の対象となる平面オブジェクトに配置されているデータの従属先となる上位の階層のノードと同階層の異なるノードがあるか否かを判断する。ある場合はステップS309に進み、ない場合は上位の処理にリターンする。
【0071】
(ステップS309)配置用データ取得部106は、第二出力変更指示の対象となる平面オブジェクトに配置されているデータの従属先となるノードと同階層の次の順番のノードに従属する1以上のデータ(ノード)が階層構造データ内にあるか否かを判断する。ある場合、ステップS310に進み、ない場合、上位の処理にリターンする。
【0072】
(ステップS310)配置用データ取得部106は、第二出力変更指示の対象となる平面オブジェクトに配置されている配置用データの従属先となるノードと同階層の次のノードに従属する1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得して、第二変更指示の対象となる平面オブジェクトについて直前に取得された配置用データを更新する。そして、ステップS305に戻る。
【0073】
(ステップS311)出力変更指示受付部106は、第三出力変更指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS312に進み、受け付けていない場合、ステップS314に進む。
【0074】
(ステップS312)配置用データ取得部106は、第二出力変更指示の対象となる平面オブジェクトに配置されている配置用データの従属先となるノードの更なる従属先となるノードがあるか否かを判断する。ある場合はステップS313に進み、ない場合は上位の処理にリターンする。
【0075】
(ステップS313)配置用データ取得部106は、第二出力変更指示の対象となる平面オブジェクトに配置されている配置用データの従属先となるノードの従属先となるノードに従属する1以上のノードのデータを配置用データとして階層構造データから取得して、第三変更指示の対象となる平面オブジェクトについて直前に取得された配置用データを更新する。そして、ステップS305に戻る。
【0076】
(ステップS314)出力変更指示受付部106は、第四出力変更指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS315に進み、受け付けていない場合、上位の処理にリターンする。
【0077】
(ステップS315)配置用データ取得部106は、ステップS314で受け付けた第四出力変更指示の対象となる平面オブジェクトに配置されている配置用データの従属先となる上位の階層のノードと同階層の異なるノードがあるか否かを判断する。ある場合はステップS316に進み、ない場合は上位の処理にリターンする。
【0078】
(ステップS316)配置用データ取得部106は、第四出力変更指示の対象となる平面オブジェクトに配置されている配置用データの従属先となるノードと同階層の一つ前のノードに従属する1以上のデータ(ノード)が階層構造データ内にあるか否かを判断する。ある場合、ステップS317に進み、ない場合、上位の処理にリターンする。
【0079】
(ステップS317)配置用データ取得部106は、第四力変更指示の対象となる平面オブジェクトに配置されている配置用データの従属先となるノードと同階層の一つ前のノードに従属する1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得して、第四変更指示の対象となる平面オブジェクトについて直前に取得された配置用データを更新する。そして、ステップS305に戻る。
【0080】
以下、本実施の形態における情報処理装置1の具体的な動作について説明する。ここでは、情報処理装置1は、タッチパネルで操作可能な携帯電話やいわゆるスマートフォン等の携帯情報端末であるとする。ただし、情報処理装置1が、どのような装置であるかは問わない。また、階層構造データ格納部102に格納されている階層構造データが商品カタログに用いられる階層化されたデータを複数有するものであり、情報処理装置1が出力する情報がインタラクティブな操作が可能な電子商品カタログである場合を例に挙げて説明する。
【0081】
以下に示す表1は、形状情報格納部101に格納されている形状情報を管理する形状情報管理表である。
【表1】
【0082】
形状情報管理表は、「形状ID」、「幅」、「高さ」という項目を有して得る。「形状ID」は形状情報の識別情報である。「幅」、「高さ」は形状情報の幅、高さを示している。なお、ここでは形状情報が示す形状が矩形である場合を示しているが、形状は矩形以外であっても良い。また、形状情報は、平面オブジェクトの形状等を表す画像情報を有していても良い。なお、ここでは、w1や、h1は、それぞれ任意の値を示している。かかることは以下においても同様である。
【0083】
以下に示す表2は、図示しない記憶媒体や形状情報格納部101等に格納されている平面オブジェクトの配置情報を管理するオブジェクト配置情報管理表である。
【表2】
【0084】
オブジェクト配置情報管理表は、「オブジェクト配置ID」、「幅」、「高さ」という項目を有している。「オブジェクト配置ID」は、平面オブジェクトの配置情報の識別情報である。「x座標」、「y座標」は、オブジェクト配置情報であり、平面オブジェクトが配置される座標を示している。この座標は、ここでは、形状情報が示す形状の平面オブジェクトの、左上隅の座標であるとする。なお、ここでは、x1等や、y1等は、それぞれ任意の値を示している。かかることは以下においても同様である。
【0085】
図4は、階層構造データ格納部102に格納されている一の階層構造データの例を示す図である。ここでは、階層構造データは、XML形式の構造化された複数のデータで構成されているデータであるとする。ただし、階層構造データは、XML形式のデータでなくても良く、データ同士の階層関係を示すことが可能なデータであればよい。ここでは、この階層構造データのファイル名が例えば「PRODUCTS.xml」であるとする。
【0086】
図4に示したXML形式の情報においては、便宜上、階層化されているデータは、開始タグと終了タグとにより囲まれたデータ、即ち要素であると考える。なお、以下、開始タグ「<A>」及び終了タグ「</A>」(ただし、Aはタグ名)を、Aタグと呼ぶ。例えば、「<カタログ管理>」をカタログ管理タグと呼ぶ。また、以下、開始タグ「<A>」と終了タグ「</A>」とで区切られた範囲のデータのことを、Aタグで区切られた範囲のデータと呼ぶ。例えば、一の開始タグ「<カタログ管理>」と終了タグ「</カタログ管理>」とで区切られた範囲のデータは、一のカタログ管理タグで区切られた範囲のデータと呼ぶ。
【0087】
図4においては、例えば、一のカタログタグで区切られた範囲のデータは、カタログに関するデータである。カタログタグは、ここでは階層構造データの第1階層を示すタグ(いわゆるルート)を示す。
【0088】
また、ジャンルタグで区切られた範囲のデータは、一の商品ジャンルについてのデータであり、ジャンル名タグで区切られた範囲のデータは、一のジャンルのジャンル名を示すデータである。ここでは、ジャンルタグは、第2階層の一のノードを示すタグであり、ジャンル名タグは、第2階層の一のノードのデータと定義されているものとする。
【0089】
また、一の商品タグで区切られた範囲のデータは、一のジャンルに含まれる商品のうちの、一の商品についてのデータであり、一の商品名タグで区切られた範囲のデータは、一の商品の商品名を示すデータである。ここでは、商品タグは、第3階層の一のノードを示すタグであり、商品名タグは、第3階層の一のノードのデータと定義されているものとする。
【0090】
また、一の詳細タグで区切られた範囲のデータは、一の商品の詳細についてのデータである。ここでは、詳細タグは、第4階層の一のノードを示すタグである。また、詳細タグで区切られた範囲内の、商品IDタグや、商品写真タグや、価格タグ等で区切られたデータは、第4階層の一のノードのデータであるとする。
【0091】
なお、上述した各タグがどの階層を示すかという情報、つまりタグ同士の階層関係を示す情報は、XMLデータ内のタグの包含関係から取得しても良いし、XMLに対応して予め用意されたタグの階層関係を定義する情報を含むDTD(Document Type Definition)の情報等から取得するようにしても良い。
【0092】
なお、タグで区切られたデータとして、ファイル等を指定する情報、例えばリンク情報が含まれる場合、これにより指定されたファイルの情報を、実際のタグで区切られたデータと考えて良い。リンク先の情報は、画像を構成する際等に適宜読み出される。
【0093】
以下に示す表3は、平面オブジェクトの識別情報と、形状情報と、平面オブジェクトの配置情報と、階層構造データと、この階層構造データ内のデータとを対応付けて管理する平面オブジェクト管理表を示す図である。
【表3】
【0094】
平面オブジェクト管理表は、情報処理装置1によって出力される平面オブジェクトを管理するための情報である。平面オブジェクト管理表は、「オブジェクトID」と、「形状ID」と、「配置ID」という項目を有している。「オブジェクトID」は、平面オブジェクトの識別情報である。「形状ID」と、「オブジェクト配置ID」は、表1の形状情報管理表の「形状ID」と、表2のオブジェクト配置情報管理表の「オブジェクト配置ID」に対応する。「指定階層構造データ」は、平面オブジェクトに配置され得る1以上のデータを含む階層構造データを指定する情報であり、ここでは、階層構造データのファイル名を指定している。ここでは、図4に示したファイル名が「PRODUCTS.xml」である。
【0095】
まず、例えば、ユーザが、情報処理装置1に対して、商品についてのカタログ管理画面を表示する指示を与えたとする。
【0096】
情報処理装置1の出力部104は、表3に示した平面オブジェクト管理表で管理されている全ての平面オブジェクトについての形状情報を、表1の形状情報管理表から取得する。ここでは、表3に示した平面オブジェクト管理表の「オブジェクトID」が「OB001」であるレコードの「形状ID」である「S001」を読み出し、表1の形状情報管理表から、「形状ID」の値が「S001」である形状情報である「幅」の値w1と「高さ」の値h1とをそれぞれ読み出す。そして、読み出した形状情報は、例えば、オブジェクトID「OB001」と対応付けて、メモリ等に一時記憶する。
【0097】
つぎに、出力部104は、表3に示した平面オブジェクト管理表で管理されている全ての平面オブジェクトについてのオブジェクト配置情報を表2のオブジェクト配置情報管理表から読み出す。ここでは、表3に示した平面オブジェクト管理表の「オブジェクトID」が「OB001」であるレコードの「オブジェクト配置ID」である「P001」を読み出し、表2のオブジェクト配置情報管理表から、「オブジェクト配置ID」の値が「P001」であるオブジェクト配置情報である「x座標」の値x1、および「y座標」の値y1を読み出す。そして、読み出したオブジェクト配置情報を、オブジェクトID「OB001」と対応付けて、例えば、図示しないメモリ等に一時記憶する。
【0098】
次に、配置用データ取得部103は、表3に示した平面オブジェクト管理表で管理されている全ての平面オブジェクトについて予め指定されている階層構造データのデータを取得する。ここでは、表3に示した平面オブジェクト管理表の「オブジェクトID」が「OB001」であるレコードの「指定階層構造データ」である「PRODUCTS.xml」を読み出し、階層構造データ格納部102から、ファイル名が「PRODUCTS.xml」である階層構造データを読み出す。つまり、図4に示した階層構造データを読み出す。そして、この階層構造データから、電子商品カタログ提供者等によって予め指定された取得条件情報が示す条件にあうデータを読み出す。ここでは、図4に示した階層構造データから、予め指定された一のノードに従属する1以上のデータを取得する。ここでは、一例として、第1階層のタグが示すノードに従属するデータを取得することが条件として設定されていたとすると、この設定に従って、配置用データ取得部103は、第2階層のデータを取得する。ここでは、上述したように、第1階層を示すタグ(言い換えれば第1階層のノードを示すタグ)はカタログタグであり、これに従属する第2階層を示すタグは、ジャンルタグであるため、配置用データ取得部103は、カタログタグで区切られたデータ内の、ジャンル名タグで区切られたデータを全て取得する。ここでは、例えば「携帯電話」および「スマートフォン」というデータを取得する。取得したデータは、オブジェクトID「OB001」と対応付けて、例えばメモリ等に一時記憶する。なお、ここでは、予め指定されたノードに従属するデータを取得する場合について説明したが、平面オブジェクトを出力するに先だってユーザにより指定されたノードに従属するデータを取得してもよい。この場合、例えば、予め、ノード、あるいはノードを示すタグに、画面の名称等の、画面の識別子を割り当てておき、この画面の識別子により一のノードを指定できるようにしても良い。例えば、商品タグに、「商品操作画面」等の画面名を割り当てておき、この画面名をユーザが指定した場合に、商品タグに従属するデータを取得するようにしても良い。このとき、例えば、一の商品タグを指定するために、検索キーの入力を受け付けるようにし、商品タグの中から、区切られたデータ内に、この検索キーと一致するデータを含む商品タグを検出し、検出した商品タグに従属するデータだけを取得するようにしても良い。
【0099】
次に、出力部104は、「オブジェクトID」が「OB001」である形状情報に対応する平面オブジェクト(以下、平面オブジェクトOB001と称す)を配置した画像情報を出力する。具体的には、出力部104は、上記でオブジェクトID「OB001」と対応付けてメモリ等に蓄積された形状情報と配置情報と配置用情報とをそれぞれ読み出し、読み出した形状情報が示す平面オブジェクトの表面に、読み出した配置用データ「携帯電話」および「スマートフォン」を配置した平面オブジェクトOB001を、読み出した配置情報が示す位置に配置した画像情報をレンダリング等により作成して、モニタ等に表示する。
【0100】
図5は、出力部104による表示例を示す図である。なお、ここでは、出力部104は、モニタ50に接続されており、当該モニタ50に平面オブジェクトOB001の画像である平面オブジェクト51を表示する。
【0101】
ここで、例えば、ユーザが、平面オブジェクト51の「携帯電話」という文字列を指で軽く叩く操作、いわゆるタップ操作を行ったとする。指定受付部105は、この操作に応じて、図示しないタッチパネルを介して、平面オブジェクト51に配置されているデータのうちの、「携帯電話」というデータに対する指定を受け付ける。そして、指定受付部105は、この「携帯電話」を示すデータを、指定受付部105により指定されたデータを示す情報である指定済データとして取得し、平面オブジェクト51のオブジェクトID「OB001」と対応付けて図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。なお、指定されたデータに付与されているタグ、ここではジャンル名タグ、も含めて指定済データとして取得し、記憶媒体に一時記憶してもよい。
【0102】
以下に示す表4は指定済データを管理する指定済データ管理表を示す図である。
【表4】
【0103】
指定済データは、ここでは、最上位の階層から指定されたデータまでのデータ間の階層関係を「/」等を挟んで順番に示した、いわゆるパスのようなデータであるとする。「/」は、この記号の左側のデータが、この記号の右側のデータの従属先となる上位階層のデータであることを示す。また、左側のデータまたは、右側のデータが空欄の場合は、指定されたデータの従属先のデータ、あるいは指定されたデータに従属するデータがないことを示す。指定済データは、例えば、平面オブジェクトに配置されているデータに対する指定が解除された場合や、平面オブジェクトに配置されているデータが変更された場合には、変更や削除が行われる。なお指定されたデータは、平面オブジェクトの画像上で、他のデータとは異なる表示、例えばハイライト表示を行うようにしても良い。
【0104】
次に、ユーザが平面オブジェクト51の表面を、右方向に向かって(即ち左から右に)なぞる操作、いわゆるスワイプ操作を行ったとする。出力変更指示受付部106は、ユーザによる操作に応じて平面オブジェクトに現在表示されているデータに従属する一階層だけ下位の階層のデータで、平面オブジェクトに配置されている配置用データを更新する指示である第一変更指示を受け付ける。
【0105】
配置用データ取得部103は、出力変更指示受付部106が第一回転指示を受け付けると、現在平面オブジェクト51の正面に配置されているデータのうちの一のデータが指定済であるか否かを判断する。ここでは、表4に示した指定済管理表に、平面オブジェクトOB001に対応した指定済データがあるため、一のデータが指定済であると判断する。
【0106】
このため、配置用データ取得部103は、図4に示した階層構造データにおいて、表4の指定済管理表が示す指定済データ「携帯電話」に従属するデータが存在するか否かを判断する。「携帯電話」は、ジャンル名タグで区切られたデータであるため、データが「携帯電話」であるジャンル名タグを含むジャンルタグで区切られたデータに従属する下位の階層に、タグで区切られたデータが存在するか否かを判断する。ここでは、1以上の商品タグで区切られたデータが存在していることが検出される。このため、配置用データ取得部103は、「携帯電話」に対応したノードに従属する下位階層のデータが存在すると判断し、ジャンル名が「携帯電話」であるジャンルタグに囲まれたデータの中から、このジャンルタグに直属の商品タグが示すノードのデータを全て取得する。ここでは、商品タグが示すノードのデータが、商品名タグで区切られたデータであるとすると、配置用データ取得部103は、「携帯電話」に従属するデータとして、商品名タグで区切られた「BS602」、「AW801」、「TM555」、「RW008」を新たな配置用データとして取得する。
【0107】
次に、出力部104は、新たに取得した配置用データで、直前に表示されていた平面オブジェクトに配置されていた配置用データを更新(例えば上書き)して、上記で平面オブジェクトOB001について取得した形状情報と配置情報とを用いて、この更新した配置用データを表面に配置した平面オブジェクトの画像情報を上記と同様に構成する。そして、出力部104は、構成した画像情報を出力する。
【0108】
図6は、出力部104による出力例を示す図である。
【0109】
さらに、ユーザが、平面オブジェクト51の表面上の「AW801」の文字列上の領域を指でタップしたとすると、指定受付部105は、「AW801」というデータに対する指定を受け付け、指定受付部105は、このデータを指定済データとして取得し、図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。これにより例えば、上記の表4に示した指定済データ管理表の「指定済データ」が、「/携帯電話/AW801」に変更される。
【0110】
以下に示す表5は、変更後の指定済データ管理表を示す図である。
【表5】
【0111】
さらにユーザが平面オブジェクト51の表面を右方向になぞる操作を行うと、配置用データ取得部103は、上記と同様の処理を行って、指定済データである「AW801」に従属する下位の階層のデータを階層構造データから取得する。階層構造データにおいては、指定済みデータ「AW801」は、商品名タグで区切られたデータであるため、データが「AW801」である商品名タグを含む商品タグで区切られたデータに、下位の階層を示すタグで区切られたデータが存在するか否かを判断する。ここでは、下位の階層を示すタグとして、詳細タグで区切られたデータが存在し、この詳細タグで区切られたデータ内に、商品写真タグや商品IDタグ等で区切られたデータが存在しているため、配置用データ取得部103は、従属するデータが存在すると判断し、ジャンル名が「AW801」であるジャンルに含まれるデータから、商品写真タグや商品IDタグ、価格タグ、仕様タグで区切られたデータを全て取得する。ここでは、「aw801.gif」、「SER2268」、「1.6万円」、「有機EL」を取得する。なお、「aw801.gif」については、ファイル名が「aw801.gif」である画像ファイルを取得する。そして、上記と同様に出力部104が出力を更新する。
【0112】
図7は、出力部104による出力例を示す図である。
【0113】
次に、ユーザが平面オブジェクト51の表面を、下方向に向かって(即ち上から下に)なぞる操作、いわゆるスワイプ操作を行ったとする。出力変更指示受付部106は、ユーザによる操作に従って、平面オブジェクトOB001に現在表示されているデータの従属先となるノードと従属先のノードおよび階層が同じである異なるノードのうちの、次のノードのデータを配置した平面オブジェクトを出力する出力変更指示(第2出力変更指示)を受け付ける。
【0114】
第2出力変更指示を与ると、配置用データ取得部103は、平面オブジェクトの表面に配置されているデータの従属先となるノードと階層が同じである異なるノードであって、その従属先のノードが、平面オブジェクトに配置されているデータの従属先となるノードの従属先と同じであるノードが階層構造データ内にあるか否かを判断する。
【0115】
ここでは、配置用データ取得部103は、現在表示されている平面オブジェクトOB001に配置されているデータのノードを示すタグである詳細タグの従属先となるノードは、図4に示す階層構造データや表5に示した指定済データ等から、データが「AW801」である商品名タグを含む商品タグが示すノードであることを検出する。さらに、配置用データ取得部103は、同様にして、この商品タグが示すノードの従属先となるノードは、「携帯電話」というデータを囲むジャンル名タグが示すノードであることを検出する。そして、この「携帯電話」というデータを囲むジャンル名タグを囲むジャンルタグが示すノードに、商品名タグで囲まれた「AW801」というデータを囲む商品タグが示すノード以外のノードが存在するか否かを判断する。ここでは、商品名タグで囲まれた「BS602」、「TM555」、「PW008」というデータを囲む商品タグが存在していると判断する。このため、配置用データ取得部103は、これらの商品タグが示すノードの中から次のノードを選択し、選択されたノードに従属するデータを取得する。ここでは、まず、図7に示した階層構造データの商品タグで区切られたデータに、上から順に商品タグが示すノードの順番を割り当て、現在正面に配置されているデータの従属先となるノードを示す商品タグの順番が一つ後である商品タグを検出し、この商品タグに従属するデータを取得する。ここでの順番は、階層構造データ内の上から数えた出現順番であるとする。例えば、現在正面に配置されているデータは、ジャンル名タグで囲まれた携帯電話というデータを含むジャンルタグに従属する商品タグのうちの、上から2番目の商品タグに従属するデータである。このため、配置用データ取得部103は、上から3番目の商品タグに従属するデータを次のデータとして取得する。上から3番目の商品タグは、データが「TM555」である商品名タグを含む商品タグである。このため、配置用データ取得部103は、商品名タグで囲まれた「TM555」というデータを囲む商品タグの下位階層となる詳細タグで区切られたデータを取得する。取得したデータは、「tm555.gif」、「SER3425」、「4万円」、および「ワンセグ対応」である。
【0116】
そして、出力部104は、上記と同様に、上記で取得したデータ「tm555.gif」、「SER3425」、「4万円」、および「ワンセグ対応」を表面に配置した平面オブジェクトOB001の画像情報で出力を更新する。
【0117】
図8は、出力部104による出力例を示す図である。
【0118】
なお、例えば、平面オブジェクトOB001が図5に示した状態である場合において、平面オブジェクトの表面を左方向に右から左になぞる操作を行ったとすると、出力変更指示受付部106は、第3出力変更指示を受け付けるとする。そして、配置用データ取得部103は、現在平面オブジェクトに配置されているデータの従属先となるノード(即ち「AW801」のノード)と階層が同じであるノードであって、その従属先のノードが、平面オブジェクトに現在配置されているデータの従属先となるノード(即ち「AW801」のノード)の従属先(即ち「携帯電話」のノード)と同じである全てのノードのデータである「BS602」、「AW801」、「TM555」、「RW008」を配置用データ取得部103が取得し、出力部104は、この取得された情報を配置した平面オブジェクトを有する画像情報を構成する。そして出力部104は、取得された画像情報を表示する。出力部104が表示する画像は、図6と同様になる。なお、直前の画像情報を一時保存しておくようにし、第一回転指示の直後に第三回転指示を受け付けた場合には、直前の画像情報を読み出して表示するようにしても良い。
【0119】
また、平面オブジェクトOB001が図8に示した状態である場合において、平面オブジェクトの表面を上方向に下から上になぞる操作を行ったとすると、出力変更指示受付部106は、第4出力変更指示を受け付ける。そして、上述した第2出力変更指示を受け付けた場合と同様の処理により、現在平面オブジェクトに配置されているデータの従属先となるノードと同じ階層のノードのうちの、順番が一つ前のノード(即ちデータがAW801であるノード)に従属するデータであるを配置用データ取得部103が取得し、出力部104は、この取得された情報を配置した平面オブジェクトの画像情報を構成して表示するようにすればよい。出力部104が表示する画像は、図7と同様になる。なお、直前の画像情報を一時保存しておくようにし、第2出力変更指示の直後に第4出力変更指示を受け付けた場合には、直前の画像情報を読み出して表示するようにしても良い。
【0120】
なお、上記具体例において、平面オブジェクト51に配置されているデータについての指定を指定受付部105が受け付けた時点で、この指定されたデータに従属するデータを配置用データ取得部103が取得して、取得したデータの少なくとも一部を、平面オブジェクトOB001の表面に、合成モードや透過度を変更することで透過させるよう現在配置されている配置用データと重ねた画像情報を出力部104が構成して、この画像情報で、現在出力されている画像情報を更新するようにしても良い。
【0121】
例えば、図6に示す状態において、「AW801」のデータが指定された場合、指定されたデータに直接従属するデータ「aw801.gif」、「SER2268」、「1.6万円」、「有機EL」を配置用データ取得部103が取得し、出力部104が、取得した配置用データと、現在平面オブジェクト51に配置されている配置用データとを、両方の内容が確認できるよう透過度等を調整して重ねた画像情報を構成して出力するようにしてもよい。
【0122】
図9は、このような場合の出力部104による表示例を示す図である。
【0123】
なお、上記具体例においては、平面オブジェクトが一つだけ配置された画像が出力される場合について説明したが、本発明は、平面オブジェクトが複数表示される場合においても適用可能なものであることはいうまでもない。この場合、出力される複数の平面オブジェクトが一の形状情報を参照するようにしても良い。また、出力変更指示の受付は、各平面オブジェクトごとに受け付けるようにしても良いし、2以上の平面オブジェクトに対して同時に同じ出力変更指示を受け付けるようにしても良い。
【0124】
以上、本実施の形態によれば、平面オブジェクトに対して出力変更指示を与えることで、階層構造を有するデータを、階層やノードを変更して平面オブジェクト上に出力することが可能となる。これにより、階層化されたデータを平面オブジェクト上にユーザの利便性が良いように適切に出力できる。例えば、平面オブジェクト上に対する操作に応じて出力変更指示受付部106が出力変更指示を受け付けるようにすることによって、平面オブジェクトの直感的な操作によって、階層構造を有するデータを、階層やノードを変えながら自由にブラウズすることができる。
【0125】
なお、上記実施の形態では、情報処理装置がスタンドアロンである場合について説明したが、情報処理装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
【0126】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0127】
なお、上記各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、平面のオブジェクトである平面オブジェクトの形状を指定する情報である形状情報が格納される形状情報格納部と、階層化された複数のデータで構成される階層構造データが格納される階層構造データ格納部とにアクセス可能なコンピュータを、階層構造データ格納部から一の階層の1以上のデータを配置用データとして取得する配置用データ取得部と、形状情報が示す平面オブジェクトの表面に、平面オブジェクトについて配置用データ取得部が取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報を出力する出力部と、平面オブジェクトについて、表面に配置される配置用データを変更する指示である出力変更指示を受け付ける出力変更指示受付部と、して機能させるプログラムであって、配置用データ取得部は、出力部が出力した画像情報に配置された配置用データのうちの1以上に対して、出力変更指示に応じた階層関係にある1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得し、出力部は、配置用データ取得部が出力変更指示に応じて取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報で出力を更新するプログラムである。
【0128】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0129】
図10は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0130】
図10において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0131】
図11は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図11において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0132】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0133】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0134】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0135】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置等は、データを配置した画像情報を出力する装置として適しており、特に、階層構造を有するデータを配置した画像情報を出力する装置等として有用である。
【符号の説明】
【0136】
1 情報処理装置
101 形状情報格納部
102 階層構造データ格納部
103 配置用データ取得部
104 出力部
105 指定受付部
106 出力変更指示受付部
【技術分野】
【0001】
本発明は、平面オブジェクトの表面にデータを配置して出力する装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の情報処理装置等として、WEBページを利用して、商品情報を送信するシステム等が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−91653号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の情報処理装置等においては、階層化されたデータを配置した平面オブジェクトの画像情報を適切に出力することができないという課題があった。
【0005】
例えば、従来の技術においては、平面オブジェクト上には、予め割り当てられたデータが出力されるだけであるため、既に割り当てられたデータに、下位の階層のデータが存在していても、この下位の階層のデータを平面オブジェクト上に適切に出力することができないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理装置は、平面のオブジェクトである平面オブジェクトの形状を指定する情報である形状情報が格納される形状情報格納部と、階層化された複数のデータで構成される階層構造データが格納される階層構造データ格納部と、階層構造データ格納部から一の階層の1以上のデータを配置用データとして取得する配置用データ取得部と、形状情報が示す平面オブジェクトの表面に、平面オブジェクトについて配置用データ取得部が取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報を出力する出力部と、平面オブジェクトについて、表面に配置される配置用データを変更する指示である出力変更指示を受け付ける出力変更指示受付部と、を備え、配置用データ取得部は、出力部が出力した画像情報に配置された配置用データのうちの1以上に対して、出力変更指示に応じた階層関係にある1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得し、出力部は、配置用データ取得部が出力変更指示に応じて取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報で出力を更新する情報処理装置である。
【0007】
かかる構成により、平面オブジェクトに対して出力変更指示を与えることで、階層構造を有するデータを、階層やノードを変更して平面オブジェクト上に出力することが可能となり、階層化されたデータを平面オブジェクト上に適切に出力することができる。これにより、例えば、平面オブジェクト上に対する操作に応じて出力変更指示受付部106が出力変更指示を受け付けるようにすることによって、平面オブジェクトを直感的に操作することによって、階層構造を有するデータを、階層やノードを変えながら自由にブラウズすることができる。
【0008】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、出力部が出力した画像情報が示す平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データのうちの一の配置用データに対する指定を受け付ける指定受付部を更に備え、配置用データ取得部は、出力変更指示受付部が受け付けた出力変更指示に応じて、指定受付部が受け付けた指定により指定される配置用データに対して従属する下位階層の1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得する情報処理装置である。
【0009】
かかる構成により、指定されたデータに従属する下位の階層のデータを出力することができる。
【0010】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、配置用データ取得部は、出力変更指示受付部が受け付けた出力変更指示に応じて、出力部が出力する平面オブジェクトに配置された1以上のデータの従属先となる上位階層のノードと同じ階層の異なるノードに従属する1以上のデータを、所定の従属関係にある1以上のデータとして取得する情報処理装置である。
【0011】
かかる構成により、ノードを切り替えて、異なるノードに従属するデータを表示することができる。
【0012】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、出力変更指示受付部は、異なる出力変更指示である第一出力変更指示と、第二出力変更指示とを受け付け得るものであり、配置用データ取得部は、出力変更指示受付部が第一出力変更指示を受け付けた場合に、指定受付部が受け付けた指定により指定される配置用データに対して従属する下位階層の1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得し、出力変更指示受付部が第二出力変更指示を受け付けた場合に、平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データの従属先となる上位階層のノードと同じ階層の異なるノードに従属する1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得する情報処理装置である。
【0013】
かかる構成により、出力変更指示に応じて、下位の階層のデータを出力する処理と、異なるノードに従属するデータを出力する処理とを切り替えて行うことができる。
【0014】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、階層構造データは、XMLデータである情報処理装置である。
【0015】
かかる構成により、汎用性のある階層構造化されたデータを利用することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明による情報処理装置等によれば、階層化されたデータを平面オブジェクト上に適切に出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態における情報処理装置1のブロック図
【図2】同情報処理装置1の動作を説明するためのフローチャート
【図3】同情報処理装置1の動作を説明するためのフローチャート
【図4】同情報処理装置1の階層構造データの一例を示す図
【図5】同情報処理装置1による表示例を示す図
【図6】同情報処理装置1による表示例を示す図
【図7】同情報処理装置1による表示例を示す図
【図8】同情報処理装置1による表示例を示す図
【図9】同情報処理装置1による表示例を示す図
【図10】本発明の実施の形態におけるコンピュータシステムの外観の一例を示す図
【図11】同コンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0019】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における情報処理装置1のブロック図である。
【0020】
情報処理装置1は、形状情報格納部101、階層構造データ格納部102、配置用データ取得部103、出力部104、指定受付部105、出力変更指示受付部106を備える。
【0021】
形状情報格納部101には、平面のオブジェクトである平面オブジェクトの形状を指定する情報である形状情報が格納される。
【0022】
形状情報格納部101には、平面のオブジェクトである平面オブジェクトの形状を指定する情報である形状情報が1以上格納される。平面オブジェクトは、例えば、二次元空間に配置されるオブジェクトである。平面オブジェクトは、例えば、平面図形である。また、平面オブジェクトは、平面図形の画像と考えても良い。平面オブジェクトは、例えば、平面オブジェクトの識別情報と対応付けて管理される。形状情報は、例えば、平面図形の画像を出力するために用いられる情報である。形状情報は、例えば、平面オブジェクトの画像情報を生成したり取得したり可能な情報であると考えても良い。形状情報は、例えば、平面オブジェクトの外周の形状を指定する情報や、平面オブジェクトの領域内の画素の座標等を指定する情報である。形状情報は、例えば、矩形や、六角形、円形等の形状を指定する情報である。形状情報は、例えば、ビットマップ情報やベクトル情報で構成された情報である。形状情報は、例えば、2次元の図形オブジェクトの情報である。例えば、形状情報は、ビットマップ情報等で構成された平面オブジェクトの画像情報であっても良い。形状情報は、例えば、平面オブジェクトの頂点の座標の情報や、境界線や面等を表現する方程式のパラメータの情報等である。なお、形状情報は、当該形状情報が示す平面オブジェクトの輪郭線や、平面オブジェクトの背景色等の色を指定する情報等と対応付けられて形状情報格納部101に格納されていても良い。平面オブジェクトは表面を有している。平面オブジェクトの表面とは、例えば、後述する配置用情報が配置される面である。表面は、例えば、平面オブジェクトを表示する際に、ユーザ側に向かい合う面である。なお、形状情報は、平面オブジェクトの外周の色や表面の背景色や、表面に配置する背景画像や背景パターン等の、平面オブジェクトの外観についての情報をさらに有していても良い。
【0023】
2以上の平面オブジェクトの形状情報は、2以上の平面オブジェクトごとにそれぞれ異なる形状情報であっても良いし、2以上の平面オブジェクトに共通の一の形状情報であっても良い。2以上の平面オブジェクトと形状情報との対応関係は、例えば、一の平面オブジェクトの識別情報と、形状情報とを有する2以上のオブジェクト管理情報を用いて管理される。また、ここでは説明を省略しているが、平面オブジェクトの配置を示す情報である配置情報(例えば座標)と、平面オブジェクトの識別情報とを対応付けた管理情報を用いて、平面オブジェクトの配置を管理するようにしても良い。なお、これらの管理情報は、例えば、図示しない記憶媒体等に格納される。
【0024】
本実施の形態においては、2以上の平面オブジェクトを出力する場合、2以上の平面オブジェクトは、1以上のグループにグループ化されていてもよい。一のグループに属する平面オブジェクトは、例えば、一のグループの識別情報と、一のグループに属する平面オブジェクトの識別情報とが対応付けられて管理される。
【0025】
形状情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0026】
階層構造データ格納部102には、階層化された複数のデータで構成される階層構造データが格納される。階層構造データとは、例えば木構造に階層化されているデータや、ネスト化されたデータである。また、階層構造を有するデータは、例えば、タグ等でマークアップされて階層化されたデータ、即ち、タグが付けられて階層化されたデータであってもよい。この場合、各データの階層関係は、タグ同士の包含関係等を用いることより指定可能である。具体例を挙げると、階層構造データは、HTMLデータ、SGMLデータやXML(extensible markup language)データ等である。汎用性が高いことから、階層構造データは、XMLデータを用いて記述されることが好ましい。ただし、階層構造を有していれば、他のデータを用いても良い。階層構造データは、例えば、出力対象となるデータと、当該出力対象となるデータの階層構造を示すデータと、により構成される。階層構造を示すデータとは、例えば、タグである。例えば、タグの包含関係によりデータの階層関係や従属関係等が示される。ノード、あるいはデータの従属関係とは、階層構造におけるノード間、あるいはデータ間の親子関係と考えて良い。この場合、一のノードあるいはデータに対する従属先とは、親のノードやデータを指す。また、一のノードあるいはデータに対して従属する直属のノードやデータは、子のノードやデータを示す。なお、タグの階層関係は、タグの階層関係を定義する情報で定義されていても良い。また、出力対象となるデータとは、例えば、タグが付けられたデータであり、いわゆる要素である。すなわち、タグ付けられた階層構造データは、例えば、タグと、タグ付けられた要素とにより構成される。ただし、直接の要素を有さないタグを含んでも良い。なお、ここでは、タグ内の文字列や数値等を属性名や要素名と呼ぶ。また、タグにより構造が指定されるデータを要素と呼ぶ。
【0027】
階層化された複数のデータは、平面オブジェクトの表面に配置して出力、例えば表示可能な情報であれば、静止画や動画等の画像情報や、テキスト情報等、どのような情報であっても良い。画像情報は、結果的に出力用の画像が構成可能な情報であれば良く、例えば、ベクターデータであってもラスタデータであっても良い。また、ここで述べる配置とは、いわゆる平面オブジェクトの表面に対する画像情報のマッピングと考えても良い。階層化された複数のデータは、例えば、いわゆるコンテンツである。また、実際の画像データ等のデータの格納場所やファイル名等を示す情報、いわゆるリンク情報等が、階層化された複数のデータとして、階層構造データ内に格納されていても良い。また階層化された複数のデータは、マッピング対象となる情報、例えばテクスチャ情報と考えても良い。階層構造データのデータ構造は問わない。
【0028】
階層構造データは、例えば、上位の階層から下位の階層に向かって、複数の分岐点により分岐する構造を有している。このような分岐点をノードと呼ぶ。本実施の形態においては、例えばノードに階層化されたデータが対応付けられている。各ノードに階層化されたデータが存在していると考えても良い。例えば、階層構造データにおいては、通常は、一の上位の階層のデータに対して、1以上の下位の階層のデータが直接的に従属しているが、この場合の上位の階層の一のデータから、従属する下位の階層の1以上のデータに向かって分岐する分岐点をノードと呼ぶ。この場合、上位の階層の一のデータをノードと考えても良い。なお、通常は、木構造で管理されているデータの分岐点をノードと呼ぶことが多いが、ここでは、階層構造データを木構造で表した場合の分岐点に相当するものもノードと考える。例えば、タグ付けされたデータにおいて、一のタグの下位に、タグ付けられたデータが存在する場合を、この一のタグをノードと考えても良い。また、各ノードには、ノードを識別するための識別情報が対応付けられていても良い。このノードを識別するための識別情報は、各階層のデータに付与されているタグや、タグの識別情報等であっても良い。また、ノードの識別情報は、当該ノードに従属するデータを表示するメニュー項目やメニュー画面等の識別情報、例えばメニュー画面名等であってもよい。なお、階層構造データ全体の最上位の階層(いわゆるルート階層やルートディレクトリ等)も一つのノードと考えても良い。
【0029】
また、階層構造データと、当該階層構造データを構成するデータを配置する平面オブジェクトの形状情報とは、予め対応付けられていても良いし、対応付けられていなくても良い。対応付けられていない場合は、例えば、平面オブジェクトの出力時等にユーザにより指定された階層構造データを対応付けるようにしても良い。
【0030】
階層構造データ格納部102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0031】
配置用データ取得部103は、階層構造データ格納部102から一の階層の1以上のデータを配置用データとして取得する。配置用データ取得部103は、例えば、1以上の平面オブジェクトのそれぞれの表面に配置される一の配置用情報を、各平面オブジェクトごとに取得する。配置用データ取得部103は、例えば、各平面オブジェクトに対応付けられた階層構造データの中から配置用データとなるデータを取得する。
【0032】
配置用データ取得部103は、どのようなタイミングやトリガーにより、階層構造データからデータを取得しても良い。例えば、情報処理装置1の起動時や、図示しない受付部等を介して、ユーザ等から平面オブジェクトを表示する指示を受け付けた場合に、一の配置用情報を取得しても良い。
【0033】
配置用データ取得部103が、情報処理装置1の起動後の最初に階層構造データから取得する1以上のデータは、どのように決定されても良い。例えば、予め指定されている1以上のデータを取得しても良い。また、配置用データ取得部103は、図示しない受付部等を介してユーザ等により指定された1以上のデータを取得しても良い。また、前回の終了時に出力されていた1以上のデータを取得しても良い。なお、ここで述べる1以上のデータは、一組あるいは一グループのデータであっても良い。この1以上のデータは、通常は一の階層構造データ内の同じ階層のデータである。
【0034】
また、配置用データ取得部103は、起動後の最初に取得するデータとして、例えば、予め指定された取得条件情報が示す条件に合う1以上のデータを取得しても良い。取得条件情報は、例えば、図示しない記憶媒体等に蓄積されている。配置条件情報とは、1以上のデータを取得するための条件を示す情報である。また、配置条件情報は、階層構造データ格納部102に格納されている1以上の階層構造データのうちの、1以上の階層構造データを指定するための条件も含んでいても良い。取得条件情報は、例えば、取得対象となるデータの属性を指定する情報であっても良い。ここで述べる属性とは、データのデータタイプ(画像、テキスト情報)やデータに付与されたタグの種類やタグ名等である。また、階層構造データ内のデータが項目分けされている場合は項目も属性と考えて良い。また、階層構造データ内のデータにインデックス情報が付与されている場合、取得条件情報は、このインデックスを指定する情報であっても良い。また、階層構造データ内のデータの場所やファイル名やディレクトリ等を指定する情報であっても良い。また、取得条件情報は、階層構造内の1以上のデータを検索するための検索条件や検索式であってもよいし、1以上のデータを取得するための演算式であっても良い。なお、検索式は、必ずしも式の形で示されている必要はなく、検索に利用可能なキーワード等であっても良い。例えば、この検索式で示される取得条件情報は、「select」、「from」、「where」等の組み合わせ等である。なお、「select」は取得するデータの項目、「from」は検索対象となる複数のデータや階層構造データを指定する情報、「where」は検索のための条件を示す情報である(SQLの仕様を参照)。また、演算式で示される取得条件情報とは、例えば、階層構造データ内の1以上のデータに対して行われる演算式であり、例えば、階層構造データ内の数値で表される2つのデータを指定する情報と、これらの平均を算出する演算式等で表されたものや、現在の時間等に所定時間を加減算する演算式等で表されたもの等である。上記の取得条件情報は、出力対象となり得る全ての平面オブジェクトにそれぞれ個別に指定されていてもよいし、全ての平面オブジェクトや一部の平面オブジェクトに共通に指定されていても良い。
【0035】
また、配置用データ取得部103は、後述する出力変更指示受付部106が予め指定された出力変更指示をユーザ等から受け付けた場合に、出力部104が出力した平面オブジェクトの画像情報に配置された配置用データのうちの1以上に対して、出力変更指示に応じた階層関係にある1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得する。そして、この取得した配置用データを用いて、後述する出力部104が、平面オブジェクトに配置されている配置用データを例えば上書きや置換すること等により、出力する画像情報を更新する。配置用データとは、階層構造データに含まれるデータのうちの、平面オブジェクトに配置するために取得された1以上のデータである。出力変更指示とは、平面オブジェクトに配置されている配置用データを変更する指示である。階層関係とは、例えば、一のデータと、これに対して従属する1以上のデータとの関係や、一のデータと、これの従属先となる上位の階層のデータとの関係や、一のデータと同じ階層にあるデータとの関係等である。配置用データ取得部103が受け付け可能な出力変更指示は、例えば、図示しない記憶媒体等に予め蓄積されている。
【0036】
配置用データ取得部103は、例えば、後述する出力変更指示受付部106が受け付けた出力変更指示に応じて、後述する指定受付部105が受け付けた指定により指定される配置用データに対して従属する下位階層の1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得するようにしてもよい。なお、一の配置用データに対して従属する下位階層の1以上のデータとは、一の配置用データのノードに対して従属する下位階層の1以上のノードのデータと考えても良い。指定受付部105が受け付ける指定とは、例えば、平面オブジェクトの表面に配置されている配置用データのうちの一つを指定する情報である。
【0037】
また、配置用データ取得部103は、例えば、後述する出力変更指示受付部106が受け付けた出力変更指示に応じて、平面オブジェクトに配置されている1以上の配置用データの従属先(従属元)となる上位階層のデータと同じノードに従属する1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得するようにしてもよい。ノードに従属するデータとは、ノードに従属するノードのデータを意味する。ただし、ノードのデータとは、ノードを構成するデータや、ノードが有しているデータという意味である。
【0038】
また、配置用データ取得部103は、例えば、後述する出力変更指示受付部106が予め指定された出力変更指示を受け付けた場合に、出力部104が出力する平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データの従属先となる上位階層のノードと同じ階層の異なるノードに従属する1以上のデータを、出力変更指示に応じた従属関係にある1以上のデータとして取得するようにしてもよい。なお、ここでの従属先となる上位階層のノードと同じ階層の異なるノードに従属する、とは、従属先となるノードと同じ階層の異なるノードのうちの、当該従属先となるノードとは異なるノードに従属する、の意味である。
【0039】
さらに、例えば、出力変更指示受付部106が、異なる複数の出力変更指示を受付可能となるようにして、配置用データ取得部103は、現在出力されている画像情報が示す平面オブジェクトに配置されている配置用データに対して、出力変更指示受付部106が受け付けた異なる複数の出力変更指示のそれぞれに応じた階層関係にある1以上のデータを、出力を変更(更新)するために用いる配置用データとして取得するようにしてもよい。例えば、配置用データ取得部103は、出力変更指示受付部106が第n出力変更指示(nは1以上の整数)を受け付けた場合と、第(n+1)出力変更指示とを受け付けた場合とで、異なる階層関係にあるデータを配置用データとして取得しても良い。この場合、例えば出力変更指示と、変更用の配置用データの取得先の階層関係を示す情報とを、対応付けた情報を図示しない記憶媒体等に蓄積しておくようにする。なお、異なる複数の出力変更指示のそれぞれに応じた階層関係とは、異なる出力変更指示にそれぞれ対応した異なる階層関係を意味する。
【0040】
ここで、例えば、後述する出力変更指示受付部106が、出力変更指示として、第一出力変更指示と第二出力変更指示という異なる出力変更指示を受付可能である場合について説明する。
【0041】
配置用データ取得部103は、出力変更指示受付部106が第一出力変更指示を受け付けた場合に、指定受付部105が受け付けた指定により指定される配置用データに対して従属する下位階層の1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得する。
【0042】
また、配置用データ取得部103は、出力変更指示受付部106が第二出力変更指示を受け付けた場合に、平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データの従属先となる上位階層のノードと同じ階層のノードの異なるノードに従属する1以上のデータを配置用データとして前記階層構造データから取得する。
【0043】
なお、出力変更指示受付部106が第一、第二出力変更指示とは異なる第三出力変更指示を更に、受け付けるようにして、出力変更指示受付部106が第三出力変更指示を受け付けた場合に、配置用データ取得部103は、平面オブジェクトに配置されている1以上の配置用データの従属先(従属元)となる上位階層のデータと同じノードに従属する1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得するようにしてもよい。
【0044】
また、出力変更指示受付部106が第一、第二、第三出力変更指示とは異なる第四出力変更指示を更に受け付け得るようにして、出力変更指示受付部106が上述した第二出力変更指示を受け付けた場合には、配置用データ取得部103は、平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データの従属先となる上位階層のノードと同じ階層のノードのうちの次の順番のノードに従属する1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得するようにし、出力変更指示受付部106が第四出力変更指示を受け付けた場合には、配置用データ取得部103は、平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データの従属先となる上位階層のノードと同じ階層のノードのうちの前の順番のノードに従属する1以上のデータを配置用データとして前記階層構造データから取得するようにしてもよい。なお、ここで述べるノードの順番は、例えば、階層構造データ内におけるノードを示す情報やノードのデータが配列されている順番である。あるいは、ノードを示す情報やノードのデータに、順番を示す情報が対応付けられているようにして、この情報が示す順番をノードの順番としてもよい。なお、前や次の順番のノードがない場合には、一番最後のノードや一番最初のノードに戻るようにすればよい。
【0045】
なお、これ以降においては、配置用データ取得部103は、出力変更指示受付部106が第二出力変更指示を受け付けた場合、平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データの従属先となる上位階層のノードと同じ階層のノードのうちの次の順番のノードに従属する1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得するものである場合の例について説明するものとする。
【0046】
なお、配置用データ取得部103が各平面オブジェクトについて取得した配置用データは、平面オブジェクトと対応付けて配置用データを管理する管理情報等を用いて管理される。この管理情報は、例えば図示しない記憶媒体等に蓄積される。
【0047】
配置用データ取得部103は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。配置用データ取得部103の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0048】
出力部104は、形状情報が示す平面オブジェクトの表面に、配置用データ取得部103が取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報を出力する。例えば、出力部104は、形状情報が示す平面オブジェクトの表面に、配置用データ取得部103が取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報を生成して、出力する。画像情報の生成は、ビットマップデータ等の読み出しや、読み出した画像情報の合成や再配置や、画像情報のレンダリング等を含む概念である。また、出力部104は、配置用データ取得部103が出力変更指示に応じて取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報で出力を更新する。つまり、出力部104は、出力変更指示受付部106が出力変更指示を受け付けた場合に、平面オブジェクト上に現在配置されていた(即ち直前に配置されていた)配置用データを、配置用データ取得部103が出力変更指示に応じて取得した配置用データで更新した平面オブジェクトの画像情報を出力する。出力部104は、平面オブジェクトの形状情報と、配置用データとを用いて、形状情報が示す平面オブジェクト上に配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報を生成する。なお、出力部104は、予め用意された情報等を用いて、背景の画像上に、平面オブジェクトが配置された画像情報を生成して、この画像情報を出力しても良い。
【0049】
ここで述べる出力とは、モニタへの表示、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。出力部104は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部104は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0050】
指定受付部105は、出力部104が出力した画像情報が示す平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データのうちの一の配置用データに対する指定を受け付ける。一の配置用データに対する指定の入力手段は、タッチパッドやテンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。指定受付部105は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0051】
出力変更指示受付部106は、平面オブジェクトについて、表面に配置される配置用データを変更する指示である出力変更指示を受け付ける。出力変更指示受付部106は、異なる2以上の出力変更指示を受け付けても良い。例えば、出力変更指示受付部106は、異なる出力変更指示である第一出力変更指示と、第二出力変更指示とを受け付け得るものであっても良い。異なる出力変更指示とは、例えば、出力変更指示に対応付けられた、配置用データ取得部103が取得用データを取得する際に取得先を特定する情報として用いられる現在出力されている配置用データに対する階層関係を指定する情報同士が、互いに異なる出力変更指示である。
【0052】
出力変更指示の入力手段は、タッチパッドやテンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。出力変更指示受付部106は、例えば、入力手段に対する異なる操作に応じて、異なる出力変更指示を受け付ける。例えば、横方向にタッチパッド上を指でスライドした場合に、上述した第一変更指示を受け付け、縦方向にタッチパッド上を指でスライドした場合に、上述した第二変更指示を受け付けるようにしても良い。あるいは、右方向にタッチパッド上を指でスライドした場合に、上述した第一変更指示を受け付け、左方向にタッチパッド上を指でスライドした場合に、上述した第三変更指示を受け付けるようにしてもよい。出力変更指示受付部106は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0053】
図2は、本実施の形態にかかる情報処理装置1の動作を説明するためのフローチャートである。以下、図2を用いて動作について説明する。
【0054】
(ステップS201)出力部104は、形状情報格納部101から、デフォルトやユーザ等により予め出力対象に指定されている1以上の平面オブジェクトの形状情報を読み出す。読み出した形状情報は、例えばメモリ等の記憶媒体に蓄積する。
【0055】
(ステップS202)出力部104は、出力対象に指定されている1以上の平面オブジェクトの配置情報を図示しない記憶媒体等から読み出す。なお、この配置情報は、例えば、デフォルト等で指定されているグリッドに沿って平面オブジェクトを配置するための配置情報であっても良い。
【0056】
(ステップS203)配置用データ取得部103は、出力対象に指定されている1以上の平面オブジェクトのそれぞれについて予め指定されているデータを、各平面オブジェクトにそれぞれ配置される配置用データとして階層構造データ格納部102から読み出す。なお、階層構造データ内のユーザにより指定された1以上のデータを、各平面オブジェクトに配置する配置用データとして読み出すようにしてもよい。
【0057】
(ステップS204)出力部104は、ステップS201で読み出した形状情報が示す平面オブジェクトの表面に、ステップS203で読み出した配置用データを配置した平面オブジェクトを、ステップS202で取得した配置情報が示す位置に配置した画像情報を生成し、出力する。例えば、生成した画像情報を表示する。
【0058】
(ステップS205)指定受付部105は、一つの平面オブジェクトに配置されている一つの配置用データに対する指定を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS206に進み、受け付けていない場合、ステップS207に進む。
【0059】
(ステップS206)指定受付部105は、ステップS205で受け付けた配置用データを指定する情報を図示しない記憶媒体等に蓄積する。なお、既に配置用データを指定する情報が蓄積されている場合、新たに受け付けた情報で更新する。そして、ステップS207に進む。
【0060】
(ステップS207)情報処理装置1は、出力変更処理を行う。なお、この処理の詳細については、後述する。そして、ステップS205に戻る。
【0061】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0062】
次に、情報処理装置1のステップS207に示した出力変更処理の動作の詳細について図3のフローチャートを用いて説明する。
【0063】
(ステップS301)出力変更指示受付部106は、第一出力変更指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けていればステップS302に進み、受け付けていなければステップS307に進む。
【0064】
(ステップS302)配置用データ取得部106は、ステップS206において蓄積された配置用データを指定する情報が、ステップS301で受け付けた第一出力変更指示の対象となる配置用データの一つを指定する情報であるか否かを判断する。配置用データの指定が指定されている場合、ステップS302に進み、されていない場合、上位の処理にリターンする。
【0065】
(ステップS303)配置用データ取得部106は、ステップS302で指定された配置用データに従属する1以上のデータが階層構造データの中にあるか否かを判断する。ある場合はステップS304に進み、ない場合は上位の処理にリターンする。
【0066】
(ステップS304)配置用データ取得部106は、ステップS302で指定された配置用データに従属する1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得して、第一変更指示の対象となる平面オブジェクトについて直前に取得された配置用データを更新する。
【0067】
(ステップS305)配置用データ取得部106は、ステップS206において蓄積された配置用データを指定する情報を削除する。なお、蓄積された配置用データを指定する情報があるか否かを直前に判断して、ない場合は、次のステップS306に進むようにしても良い。
【0068】
(ステップS306)出力部104は、ステップS304(あるいは、ステップS310、ステップS313、ステップS317)で更新された配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報を用いて出力を更新する。そして上位の処理にリターンする。
【0069】
(ステップS307)出力変更指示受付部106は、第二出力変更指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS308に進み、受け付けていない場合、ステップS311に進む。
【0070】
(ステップS308)配置用データ取得部106は、ステップS307で受け付けた第二出力変更指示の対象となる平面オブジェクトに配置されているデータの従属先となる上位の階層のノードと同階層の異なるノードがあるか否かを判断する。ある場合はステップS309に進み、ない場合は上位の処理にリターンする。
【0071】
(ステップS309)配置用データ取得部106は、第二出力変更指示の対象となる平面オブジェクトに配置されているデータの従属先となるノードと同階層の次の順番のノードに従属する1以上のデータ(ノード)が階層構造データ内にあるか否かを判断する。ある場合、ステップS310に進み、ない場合、上位の処理にリターンする。
【0072】
(ステップS310)配置用データ取得部106は、第二出力変更指示の対象となる平面オブジェクトに配置されている配置用データの従属先となるノードと同階層の次のノードに従属する1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得して、第二変更指示の対象となる平面オブジェクトについて直前に取得された配置用データを更新する。そして、ステップS305に戻る。
【0073】
(ステップS311)出力変更指示受付部106は、第三出力変更指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS312に進み、受け付けていない場合、ステップS314に進む。
【0074】
(ステップS312)配置用データ取得部106は、第二出力変更指示の対象となる平面オブジェクトに配置されている配置用データの従属先となるノードの更なる従属先となるノードがあるか否かを判断する。ある場合はステップS313に進み、ない場合は上位の処理にリターンする。
【0075】
(ステップS313)配置用データ取得部106は、第二出力変更指示の対象となる平面オブジェクトに配置されている配置用データの従属先となるノードの従属先となるノードに従属する1以上のノードのデータを配置用データとして階層構造データから取得して、第三変更指示の対象となる平面オブジェクトについて直前に取得された配置用データを更新する。そして、ステップS305に戻る。
【0076】
(ステップS314)出力変更指示受付部106は、第四出力変更指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS315に進み、受け付けていない場合、上位の処理にリターンする。
【0077】
(ステップS315)配置用データ取得部106は、ステップS314で受け付けた第四出力変更指示の対象となる平面オブジェクトに配置されている配置用データの従属先となる上位の階層のノードと同階層の異なるノードがあるか否かを判断する。ある場合はステップS316に進み、ない場合は上位の処理にリターンする。
【0078】
(ステップS316)配置用データ取得部106は、第四出力変更指示の対象となる平面オブジェクトに配置されている配置用データの従属先となるノードと同階層の一つ前のノードに従属する1以上のデータ(ノード)が階層構造データ内にあるか否かを判断する。ある場合、ステップS317に進み、ない場合、上位の処理にリターンする。
【0079】
(ステップS317)配置用データ取得部106は、第四力変更指示の対象となる平面オブジェクトに配置されている配置用データの従属先となるノードと同階層の一つ前のノードに従属する1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得して、第四変更指示の対象となる平面オブジェクトについて直前に取得された配置用データを更新する。そして、ステップS305に戻る。
【0080】
以下、本実施の形態における情報処理装置1の具体的な動作について説明する。ここでは、情報処理装置1は、タッチパネルで操作可能な携帯電話やいわゆるスマートフォン等の携帯情報端末であるとする。ただし、情報処理装置1が、どのような装置であるかは問わない。また、階層構造データ格納部102に格納されている階層構造データが商品カタログに用いられる階層化されたデータを複数有するものであり、情報処理装置1が出力する情報がインタラクティブな操作が可能な電子商品カタログである場合を例に挙げて説明する。
【0081】
以下に示す表1は、形状情報格納部101に格納されている形状情報を管理する形状情報管理表である。
【表1】
【0082】
形状情報管理表は、「形状ID」、「幅」、「高さ」という項目を有して得る。「形状ID」は形状情報の識別情報である。「幅」、「高さ」は形状情報の幅、高さを示している。なお、ここでは形状情報が示す形状が矩形である場合を示しているが、形状は矩形以外であっても良い。また、形状情報は、平面オブジェクトの形状等を表す画像情報を有していても良い。なお、ここでは、w1や、h1は、それぞれ任意の値を示している。かかることは以下においても同様である。
【0083】
以下に示す表2は、図示しない記憶媒体や形状情報格納部101等に格納されている平面オブジェクトの配置情報を管理するオブジェクト配置情報管理表である。
【表2】
【0084】
オブジェクト配置情報管理表は、「オブジェクト配置ID」、「幅」、「高さ」という項目を有している。「オブジェクト配置ID」は、平面オブジェクトの配置情報の識別情報である。「x座標」、「y座標」は、オブジェクト配置情報であり、平面オブジェクトが配置される座標を示している。この座標は、ここでは、形状情報が示す形状の平面オブジェクトの、左上隅の座標であるとする。なお、ここでは、x1等や、y1等は、それぞれ任意の値を示している。かかることは以下においても同様である。
【0085】
図4は、階層構造データ格納部102に格納されている一の階層構造データの例を示す図である。ここでは、階層構造データは、XML形式の構造化された複数のデータで構成されているデータであるとする。ただし、階層構造データは、XML形式のデータでなくても良く、データ同士の階層関係を示すことが可能なデータであればよい。ここでは、この階層構造データのファイル名が例えば「PRODUCTS.xml」であるとする。
【0086】
図4に示したXML形式の情報においては、便宜上、階層化されているデータは、開始タグと終了タグとにより囲まれたデータ、即ち要素であると考える。なお、以下、開始タグ「<A>」及び終了タグ「</A>」(ただし、Aはタグ名)を、Aタグと呼ぶ。例えば、「<カタログ管理>」をカタログ管理タグと呼ぶ。また、以下、開始タグ「<A>」と終了タグ「</A>」とで区切られた範囲のデータのことを、Aタグで区切られた範囲のデータと呼ぶ。例えば、一の開始タグ「<カタログ管理>」と終了タグ「</カタログ管理>」とで区切られた範囲のデータは、一のカタログ管理タグで区切られた範囲のデータと呼ぶ。
【0087】
図4においては、例えば、一のカタログタグで区切られた範囲のデータは、カタログに関するデータである。カタログタグは、ここでは階層構造データの第1階層を示すタグ(いわゆるルート)を示す。
【0088】
また、ジャンルタグで区切られた範囲のデータは、一の商品ジャンルについてのデータであり、ジャンル名タグで区切られた範囲のデータは、一のジャンルのジャンル名を示すデータである。ここでは、ジャンルタグは、第2階層の一のノードを示すタグであり、ジャンル名タグは、第2階層の一のノードのデータと定義されているものとする。
【0089】
また、一の商品タグで区切られた範囲のデータは、一のジャンルに含まれる商品のうちの、一の商品についてのデータであり、一の商品名タグで区切られた範囲のデータは、一の商品の商品名を示すデータである。ここでは、商品タグは、第3階層の一のノードを示すタグであり、商品名タグは、第3階層の一のノードのデータと定義されているものとする。
【0090】
また、一の詳細タグで区切られた範囲のデータは、一の商品の詳細についてのデータである。ここでは、詳細タグは、第4階層の一のノードを示すタグである。また、詳細タグで区切られた範囲内の、商品IDタグや、商品写真タグや、価格タグ等で区切られたデータは、第4階層の一のノードのデータであるとする。
【0091】
なお、上述した各タグがどの階層を示すかという情報、つまりタグ同士の階層関係を示す情報は、XMLデータ内のタグの包含関係から取得しても良いし、XMLに対応して予め用意されたタグの階層関係を定義する情報を含むDTD(Document Type Definition)の情報等から取得するようにしても良い。
【0092】
なお、タグで区切られたデータとして、ファイル等を指定する情報、例えばリンク情報が含まれる場合、これにより指定されたファイルの情報を、実際のタグで区切られたデータと考えて良い。リンク先の情報は、画像を構成する際等に適宜読み出される。
【0093】
以下に示す表3は、平面オブジェクトの識別情報と、形状情報と、平面オブジェクトの配置情報と、階層構造データと、この階層構造データ内のデータとを対応付けて管理する平面オブジェクト管理表を示す図である。
【表3】
【0094】
平面オブジェクト管理表は、情報処理装置1によって出力される平面オブジェクトを管理するための情報である。平面オブジェクト管理表は、「オブジェクトID」と、「形状ID」と、「配置ID」という項目を有している。「オブジェクトID」は、平面オブジェクトの識別情報である。「形状ID」と、「オブジェクト配置ID」は、表1の形状情報管理表の「形状ID」と、表2のオブジェクト配置情報管理表の「オブジェクト配置ID」に対応する。「指定階層構造データ」は、平面オブジェクトに配置され得る1以上のデータを含む階層構造データを指定する情報であり、ここでは、階層構造データのファイル名を指定している。ここでは、図4に示したファイル名が「PRODUCTS.xml」である。
【0095】
まず、例えば、ユーザが、情報処理装置1に対して、商品についてのカタログ管理画面を表示する指示を与えたとする。
【0096】
情報処理装置1の出力部104は、表3に示した平面オブジェクト管理表で管理されている全ての平面オブジェクトについての形状情報を、表1の形状情報管理表から取得する。ここでは、表3に示した平面オブジェクト管理表の「オブジェクトID」が「OB001」であるレコードの「形状ID」である「S001」を読み出し、表1の形状情報管理表から、「形状ID」の値が「S001」である形状情報である「幅」の値w1と「高さ」の値h1とをそれぞれ読み出す。そして、読み出した形状情報は、例えば、オブジェクトID「OB001」と対応付けて、メモリ等に一時記憶する。
【0097】
つぎに、出力部104は、表3に示した平面オブジェクト管理表で管理されている全ての平面オブジェクトについてのオブジェクト配置情報を表2のオブジェクト配置情報管理表から読み出す。ここでは、表3に示した平面オブジェクト管理表の「オブジェクトID」が「OB001」であるレコードの「オブジェクト配置ID」である「P001」を読み出し、表2のオブジェクト配置情報管理表から、「オブジェクト配置ID」の値が「P001」であるオブジェクト配置情報である「x座標」の値x1、および「y座標」の値y1を読み出す。そして、読み出したオブジェクト配置情報を、オブジェクトID「OB001」と対応付けて、例えば、図示しないメモリ等に一時記憶する。
【0098】
次に、配置用データ取得部103は、表3に示した平面オブジェクト管理表で管理されている全ての平面オブジェクトについて予め指定されている階層構造データのデータを取得する。ここでは、表3に示した平面オブジェクト管理表の「オブジェクトID」が「OB001」であるレコードの「指定階層構造データ」である「PRODUCTS.xml」を読み出し、階層構造データ格納部102から、ファイル名が「PRODUCTS.xml」である階層構造データを読み出す。つまり、図4に示した階層構造データを読み出す。そして、この階層構造データから、電子商品カタログ提供者等によって予め指定された取得条件情報が示す条件にあうデータを読み出す。ここでは、図4に示した階層構造データから、予め指定された一のノードに従属する1以上のデータを取得する。ここでは、一例として、第1階層のタグが示すノードに従属するデータを取得することが条件として設定されていたとすると、この設定に従って、配置用データ取得部103は、第2階層のデータを取得する。ここでは、上述したように、第1階層を示すタグ(言い換えれば第1階層のノードを示すタグ)はカタログタグであり、これに従属する第2階層を示すタグは、ジャンルタグであるため、配置用データ取得部103は、カタログタグで区切られたデータ内の、ジャンル名タグで区切られたデータを全て取得する。ここでは、例えば「携帯電話」および「スマートフォン」というデータを取得する。取得したデータは、オブジェクトID「OB001」と対応付けて、例えばメモリ等に一時記憶する。なお、ここでは、予め指定されたノードに従属するデータを取得する場合について説明したが、平面オブジェクトを出力するに先だってユーザにより指定されたノードに従属するデータを取得してもよい。この場合、例えば、予め、ノード、あるいはノードを示すタグに、画面の名称等の、画面の識別子を割り当てておき、この画面の識別子により一のノードを指定できるようにしても良い。例えば、商品タグに、「商品操作画面」等の画面名を割り当てておき、この画面名をユーザが指定した場合に、商品タグに従属するデータを取得するようにしても良い。このとき、例えば、一の商品タグを指定するために、検索キーの入力を受け付けるようにし、商品タグの中から、区切られたデータ内に、この検索キーと一致するデータを含む商品タグを検出し、検出した商品タグに従属するデータだけを取得するようにしても良い。
【0099】
次に、出力部104は、「オブジェクトID」が「OB001」である形状情報に対応する平面オブジェクト(以下、平面オブジェクトOB001と称す)を配置した画像情報を出力する。具体的には、出力部104は、上記でオブジェクトID「OB001」と対応付けてメモリ等に蓄積された形状情報と配置情報と配置用情報とをそれぞれ読み出し、読み出した形状情報が示す平面オブジェクトの表面に、読み出した配置用データ「携帯電話」および「スマートフォン」を配置した平面オブジェクトOB001を、読み出した配置情報が示す位置に配置した画像情報をレンダリング等により作成して、モニタ等に表示する。
【0100】
図5は、出力部104による表示例を示す図である。なお、ここでは、出力部104は、モニタ50に接続されており、当該モニタ50に平面オブジェクトOB001の画像である平面オブジェクト51を表示する。
【0101】
ここで、例えば、ユーザが、平面オブジェクト51の「携帯電話」という文字列を指で軽く叩く操作、いわゆるタップ操作を行ったとする。指定受付部105は、この操作に応じて、図示しないタッチパネルを介して、平面オブジェクト51に配置されているデータのうちの、「携帯電話」というデータに対する指定を受け付ける。そして、指定受付部105は、この「携帯電話」を示すデータを、指定受付部105により指定されたデータを示す情報である指定済データとして取得し、平面オブジェクト51のオブジェクトID「OB001」と対応付けて図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。なお、指定されたデータに付与されているタグ、ここではジャンル名タグ、も含めて指定済データとして取得し、記憶媒体に一時記憶してもよい。
【0102】
以下に示す表4は指定済データを管理する指定済データ管理表を示す図である。
【表4】
【0103】
指定済データは、ここでは、最上位の階層から指定されたデータまでのデータ間の階層関係を「/」等を挟んで順番に示した、いわゆるパスのようなデータであるとする。「/」は、この記号の左側のデータが、この記号の右側のデータの従属先となる上位階層のデータであることを示す。また、左側のデータまたは、右側のデータが空欄の場合は、指定されたデータの従属先のデータ、あるいは指定されたデータに従属するデータがないことを示す。指定済データは、例えば、平面オブジェクトに配置されているデータに対する指定が解除された場合や、平面オブジェクトに配置されているデータが変更された場合には、変更や削除が行われる。なお指定されたデータは、平面オブジェクトの画像上で、他のデータとは異なる表示、例えばハイライト表示を行うようにしても良い。
【0104】
次に、ユーザが平面オブジェクト51の表面を、右方向に向かって(即ち左から右に)なぞる操作、いわゆるスワイプ操作を行ったとする。出力変更指示受付部106は、ユーザによる操作に応じて平面オブジェクトに現在表示されているデータに従属する一階層だけ下位の階層のデータで、平面オブジェクトに配置されている配置用データを更新する指示である第一変更指示を受け付ける。
【0105】
配置用データ取得部103は、出力変更指示受付部106が第一回転指示を受け付けると、現在平面オブジェクト51の正面に配置されているデータのうちの一のデータが指定済であるか否かを判断する。ここでは、表4に示した指定済管理表に、平面オブジェクトOB001に対応した指定済データがあるため、一のデータが指定済であると判断する。
【0106】
このため、配置用データ取得部103は、図4に示した階層構造データにおいて、表4の指定済管理表が示す指定済データ「携帯電話」に従属するデータが存在するか否かを判断する。「携帯電話」は、ジャンル名タグで区切られたデータであるため、データが「携帯電話」であるジャンル名タグを含むジャンルタグで区切られたデータに従属する下位の階層に、タグで区切られたデータが存在するか否かを判断する。ここでは、1以上の商品タグで区切られたデータが存在していることが検出される。このため、配置用データ取得部103は、「携帯電話」に対応したノードに従属する下位階層のデータが存在すると判断し、ジャンル名が「携帯電話」であるジャンルタグに囲まれたデータの中から、このジャンルタグに直属の商品タグが示すノードのデータを全て取得する。ここでは、商品タグが示すノードのデータが、商品名タグで区切られたデータであるとすると、配置用データ取得部103は、「携帯電話」に従属するデータとして、商品名タグで区切られた「BS602」、「AW801」、「TM555」、「RW008」を新たな配置用データとして取得する。
【0107】
次に、出力部104は、新たに取得した配置用データで、直前に表示されていた平面オブジェクトに配置されていた配置用データを更新(例えば上書き)して、上記で平面オブジェクトOB001について取得した形状情報と配置情報とを用いて、この更新した配置用データを表面に配置した平面オブジェクトの画像情報を上記と同様に構成する。そして、出力部104は、構成した画像情報を出力する。
【0108】
図6は、出力部104による出力例を示す図である。
【0109】
さらに、ユーザが、平面オブジェクト51の表面上の「AW801」の文字列上の領域を指でタップしたとすると、指定受付部105は、「AW801」というデータに対する指定を受け付け、指定受付部105は、このデータを指定済データとして取得し、図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。これにより例えば、上記の表4に示した指定済データ管理表の「指定済データ」が、「/携帯電話/AW801」に変更される。
【0110】
以下に示す表5は、変更後の指定済データ管理表を示す図である。
【表5】
【0111】
さらにユーザが平面オブジェクト51の表面を右方向になぞる操作を行うと、配置用データ取得部103は、上記と同様の処理を行って、指定済データである「AW801」に従属する下位の階層のデータを階層構造データから取得する。階層構造データにおいては、指定済みデータ「AW801」は、商品名タグで区切られたデータであるため、データが「AW801」である商品名タグを含む商品タグで区切られたデータに、下位の階層を示すタグで区切られたデータが存在するか否かを判断する。ここでは、下位の階層を示すタグとして、詳細タグで区切られたデータが存在し、この詳細タグで区切られたデータ内に、商品写真タグや商品IDタグ等で区切られたデータが存在しているため、配置用データ取得部103は、従属するデータが存在すると判断し、ジャンル名が「AW801」であるジャンルに含まれるデータから、商品写真タグや商品IDタグ、価格タグ、仕様タグで区切られたデータを全て取得する。ここでは、「aw801.gif」、「SER2268」、「1.6万円」、「有機EL」を取得する。なお、「aw801.gif」については、ファイル名が「aw801.gif」である画像ファイルを取得する。そして、上記と同様に出力部104が出力を更新する。
【0112】
図7は、出力部104による出力例を示す図である。
【0113】
次に、ユーザが平面オブジェクト51の表面を、下方向に向かって(即ち上から下に)なぞる操作、いわゆるスワイプ操作を行ったとする。出力変更指示受付部106は、ユーザによる操作に従って、平面オブジェクトOB001に現在表示されているデータの従属先となるノードと従属先のノードおよび階層が同じである異なるノードのうちの、次のノードのデータを配置した平面オブジェクトを出力する出力変更指示(第2出力変更指示)を受け付ける。
【0114】
第2出力変更指示を与ると、配置用データ取得部103は、平面オブジェクトの表面に配置されているデータの従属先となるノードと階層が同じである異なるノードであって、その従属先のノードが、平面オブジェクトに配置されているデータの従属先となるノードの従属先と同じであるノードが階層構造データ内にあるか否かを判断する。
【0115】
ここでは、配置用データ取得部103は、現在表示されている平面オブジェクトOB001に配置されているデータのノードを示すタグである詳細タグの従属先となるノードは、図4に示す階層構造データや表5に示した指定済データ等から、データが「AW801」である商品名タグを含む商品タグが示すノードであることを検出する。さらに、配置用データ取得部103は、同様にして、この商品タグが示すノードの従属先となるノードは、「携帯電話」というデータを囲むジャンル名タグが示すノードであることを検出する。そして、この「携帯電話」というデータを囲むジャンル名タグを囲むジャンルタグが示すノードに、商品名タグで囲まれた「AW801」というデータを囲む商品タグが示すノード以外のノードが存在するか否かを判断する。ここでは、商品名タグで囲まれた「BS602」、「TM555」、「PW008」というデータを囲む商品タグが存在していると判断する。このため、配置用データ取得部103は、これらの商品タグが示すノードの中から次のノードを選択し、選択されたノードに従属するデータを取得する。ここでは、まず、図7に示した階層構造データの商品タグで区切られたデータに、上から順に商品タグが示すノードの順番を割り当て、現在正面に配置されているデータの従属先となるノードを示す商品タグの順番が一つ後である商品タグを検出し、この商品タグに従属するデータを取得する。ここでの順番は、階層構造データ内の上から数えた出現順番であるとする。例えば、現在正面に配置されているデータは、ジャンル名タグで囲まれた携帯電話というデータを含むジャンルタグに従属する商品タグのうちの、上から2番目の商品タグに従属するデータである。このため、配置用データ取得部103は、上から3番目の商品タグに従属するデータを次のデータとして取得する。上から3番目の商品タグは、データが「TM555」である商品名タグを含む商品タグである。このため、配置用データ取得部103は、商品名タグで囲まれた「TM555」というデータを囲む商品タグの下位階層となる詳細タグで区切られたデータを取得する。取得したデータは、「tm555.gif」、「SER3425」、「4万円」、および「ワンセグ対応」である。
【0116】
そして、出力部104は、上記と同様に、上記で取得したデータ「tm555.gif」、「SER3425」、「4万円」、および「ワンセグ対応」を表面に配置した平面オブジェクトOB001の画像情報で出力を更新する。
【0117】
図8は、出力部104による出力例を示す図である。
【0118】
なお、例えば、平面オブジェクトOB001が図5に示した状態である場合において、平面オブジェクトの表面を左方向に右から左になぞる操作を行ったとすると、出力変更指示受付部106は、第3出力変更指示を受け付けるとする。そして、配置用データ取得部103は、現在平面オブジェクトに配置されているデータの従属先となるノード(即ち「AW801」のノード)と階層が同じであるノードであって、その従属先のノードが、平面オブジェクトに現在配置されているデータの従属先となるノード(即ち「AW801」のノード)の従属先(即ち「携帯電話」のノード)と同じである全てのノードのデータである「BS602」、「AW801」、「TM555」、「RW008」を配置用データ取得部103が取得し、出力部104は、この取得された情報を配置した平面オブジェクトを有する画像情報を構成する。そして出力部104は、取得された画像情報を表示する。出力部104が表示する画像は、図6と同様になる。なお、直前の画像情報を一時保存しておくようにし、第一回転指示の直後に第三回転指示を受け付けた場合には、直前の画像情報を読み出して表示するようにしても良い。
【0119】
また、平面オブジェクトOB001が図8に示した状態である場合において、平面オブジェクトの表面を上方向に下から上になぞる操作を行ったとすると、出力変更指示受付部106は、第4出力変更指示を受け付ける。そして、上述した第2出力変更指示を受け付けた場合と同様の処理により、現在平面オブジェクトに配置されているデータの従属先となるノードと同じ階層のノードのうちの、順番が一つ前のノード(即ちデータがAW801であるノード)に従属するデータであるを配置用データ取得部103が取得し、出力部104は、この取得された情報を配置した平面オブジェクトの画像情報を構成して表示するようにすればよい。出力部104が表示する画像は、図7と同様になる。なお、直前の画像情報を一時保存しておくようにし、第2出力変更指示の直後に第4出力変更指示を受け付けた場合には、直前の画像情報を読み出して表示するようにしても良い。
【0120】
なお、上記具体例において、平面オブジェクト51に配置されているデータについての指定を指定受付部105が受け付けた時点で、この指定されたデータに従属するデータを配置用データ取得部103が取得して、取得したデータの少なくとも一部を、平面オブジェクトOB001の表面に、合成モードや透過度を変更することで透過させるよう現在配置されている配置用データと重ねた画像情報を出力部104が構成して、この画像情報で、現在出力されている画像情報を更新するようにしても良い。
【0121】
例えば、図6に示す状態において、「AW801」のデータが指定された場合、指定されたデータに直接従属するデータ「aw801.gif」、「SER2268」、「1.6万円」、「有機EL」を配置用データ取得部103が取得し、出力部104が、取得した配置用データと、現在平面オブジェクト51に配置されている配置用データとを、両方の内容が確認できるよう透過度等を調整して重ねた画像情報を構成して出力するようにしてもよい。
【0122】
図9は、このような場合の出力部104による表示例を示す図である。
【0123】
なお、上記具体例においては、平面オブジェクトが一つだけ配置された画像が出力される場合について説明したが、本発明は、平面オブジェクトが複数表示される場合においても適用可能なものであることはいうまでもない。この場合、出力される複数の平面オブジェクトが一の形状情報を参照するようにしても良い。また、出力変更指示の受付は、各平面オブジェクトごとに受け付けるようにしても良いし、2以上の平面オブジェクトに対して同時に同じ出力変更指示を受け付けるようにしても良い。
【0124】
以上、本実施の形態によれば、平面オブジェクトに対して出力変更指示を与えることで、階層構造を有するデータを、階層やノードを変更して平面オブジェクト上に出力することが可能となる。これにより、階層化されたデータを平面オブジェクト上にユーザの利便性が良いように適切に出力できる。例えば、平面オブジェクト上に対する操作に応じて出力変更指示受付部106が出力変更指示を受け付けるようにすることによって、平面オブジェクトの直感的な操作によって、階層構造を有するデータを、階層やノードを変えながら自由にブラウズすることができる。
【0125】
なお、上記実施の形態では、情報処理装置がスタンドアロンである場合について説明したが、情報処理装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
【0126】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0127】
なお、上記各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、平面のオブジェクトである平面オブジェクトの形状を指定する情報である形状情報が格納される形状情報格納部と、階層化された複数のデータで構成される階層構造データが格納される階層構造データ格納部とにアクセス可能なコンピュータを、階層構造データ格納部から一の階層の1以上のデータを配置用データとして取得する配置用データ取得部と、形状情報が示す平面オブジェクトの表面に、平面オブジェクトについて配置用データ取得部が取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報を出力する出力部と、平面オブジェクトについて、表面に配置される配置用データを変更する指示である出力変更指示を受け付ける出力変更指示受付部と、して機能させるプログラムであって、配置用データ取得部は、出力部が出力した画像情報に配置された配置用データのうちの1以上に対して、出力変更指示に応じた階層関係にある1以上のデータを配置用データとして階層構造データから取得し、出力部は、配置用データ取得部が出力変更指示に応じて取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報で出力を更新するプログラムである。
【0128】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0129】
図10は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0130】
図10において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0131】
図11は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図11において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0132】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0133】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0134】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0135】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置等は、データを配置した画像情報を出力する装置として適しており、特に、階層構造を有するデータを配置した画像情報を出力する装置等として有用である。
【符号の説明】
【0136】
1 情報処理装置
101 形状情報格納部
102 階層構造データ格納部
103 配置用データ取得部
104 出力部
105 指定受付部
106 出力変更指示受付部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面のオブジェクトである平面オブジェクトの形状を指定する情報である形状情報が格納される形状情報格納部と、
階層化された複数のデータで構成される階層構造データが格納される階層構造データ格納部と、
前記階層構造データ格納部から一の階層の1以上のデータを配置用データとして取得する配置用データ取得部と、
前記形状情報が示す平面オブジェクトの表面に、当該平面オブジェクトについて前記配置用データ取得部が取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報を出力する出力部と、
前記平面オブジェクトについて、表面に配置される配置用データを変更する指示である出力変更指示を受け付ける出力変更指示受付部と、を備え、
前記配置用データ取得部は、前記出力部が出力した画像情報に配置された配置用データのうちの1以上に対して、前記出力変更指示に応じた階層関係にある1以上のデータを配置用データとして前記階層構造データから取得し、
前記出力部は、前記配置用データ取得部が前記出力変更指示に応じて取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報で出力を更新する情報処理装置。
【請求項2】
前記出力部が出力した画像情報が示す平面オブジェクトに配置された前記1以上の配置用データのうちの一の配置用データに対する指定を受け付ける指定受付部を更に備え、
前記配置用データ取得部は、前記出力変更指示受付部が受け付けた出力変更指示に応じて、前記指定受付部が受け付けた指定により指定される配置用データに対して従属する下位階層の1以上のデータを配置用データとして前記階層構造データから取得する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記配置用データ取得部は、前記出力変更指示受付部が受け付けた出力変更指示に応じて、前記出力部が出力する平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データの従属先となる上位階層のノードと同じ階層の異なるノードに従属する1以上のデータを、前記所定の従属関係にある1以上の配置用データとして取得する請求項1または請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記出力変更指示受付部は、異なる出力変更指示である第一出力変更指示と、第二出力変更指示とを受け付け得るものであり、
前記配置用データ取得部は、
前記出力変更指示受付部が第一出力変更指示を受け付けた場合に、前記指定受付部が受け付けた指定により指定される配置用データに対して従属する下位階層の1以上のデータを配置用データとして前記階層構造データから取得し、
前記出力変更指示受付部が第二出力変更指示を受け付けた場合に、前記平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データの従属先となる上位階層のノードと同じ階層の異なるノードに従属する1以上のデータを配置用データとして前記階層構造データから取得する請求項2記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記階層構造データは、XMLデータである請求項1から請求項4いずれか記載の情報処理装置。
【請求項6】
平面のオブジェクトである平面オブジェクトの形状を指定する情報である形状情報が格納される形状情報格納部と、階層化された複数のデータで構成される階層構造データが格納される階層構造データ格納部と、配置用データ取得部と、出力部と、出力変更指示受付部とを用いて行われる情報処理方法であって、
前記配置用データ取得部が、前記階層構造データ格納部から一の階層の1以上のデータを配置用データとして取得する配置用データ取得ステップと、
前記出力部が、前記形状情報が示す平面オブジェクトの表面に、当該平面オブジェクトについて前記配置用データ取得ステップにより取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報を出力する出力ステップと、
前記出力変更指示受付部が、前記平面オブジェクトについて、表面に配置される配置用データを変更する指示である出力変更指示を受け付ける出力変更指示受付ステップと、を備え、
前記配置用データ取得ステップは、前記出力ステップにより出力した画像情報に配置された配置用データのうちの1以上に対して、前記出力変更指示に応じた階層関係にある1以上のデータを配置用データとして前記階層構造データから取得し、
前記出力ステップは、前記配置用データ取得ステップにより前記出力変更指示に応じて取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報で出力を更新する情報処理方法。
【請求項7】
平面のオブジェクトである平面オブジェクトの形状を指定する情報である形状情報が格納される形状情報格納部と、階層化された複数のデータで構成される階層構造データが格納される階層構造データ格納部とにアクセス可能なコンピュータを、
前記階層構造データ格納部から一の階層の1以上のデータを配置用データとして取得する配置用データ取得部と、
前記形状情報が示す平面オブジェクトの表面に、当該平面オブジェクトについて前記配置用データ取得部が取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報を出力する出力部と、
前記平面オブジェクトについて、表面に配置される配置用データを変更する指示である出力変更指示を受け付ける出力変更指示受付部と、して機能させるプログラムであって、
前記配置用データ取得部は、前記出力部が出力した画像情報に配置された配置用データのうちの1以上に対して、前記出力変更指示に応じた階層関係にある1以上のデータを配置用データとして前記階層構造データから取得し、
前記出力部は、前記配置用データ取得部が前記出力変更指示に応じて取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報で出力を更新するプログラム。
【請求項1】
平面のオブジェクトである平面オブジェクトの形状を指定する情報である形状情報が格納される形状情報格納部と、
階層化された複数のデータで構成される階層構造データが格納される階層構造データ格納部と、
前記階層構造データ格納部から一の階層の1以上のデータを配置用データとして取得する配置用データ取得部と、
前記形状情報が示す平面オブジェクトの表面に、当該平面オブジェクトについて前記配置用データ取得部が取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報を出力する出力部と、
前記平面オブジェクトについて、表面に配置される配置用データを変更する指示である出力変更指示を受け付ける出力変更指示受付部と、を備え、
前記配置用データ取得部は、前記出力部が出力した画像情報に配置された配置用データのうちの1以上に対して、前記出力変更指示に応じた階層関係にある1以上のデータを配置用データとして前記階層構造データから取得し、
前記出力部は、前記配置用データ取得部が前記出力変更指示に応じて取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報で出力を更新する情報処理装置。
【請求項2】
前記出力部が出力した画像情報が示す平面オブジェクトに配置された前記1以上の配置用データのうちの一の配置用データに対する指定を受け付ける指定受付部を更に備え、
前記配置用データ取得部は、前記出力変更指示受付部が受け付けた出力変更指示に応じて、前記指定受付部が受け付けた指定により指定される配置用データに対して従属する下位階層の1以上のデータを配置用データとして前記階層構造データから取得する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記配置用データ取得部は、前記出力変更指示受付部が受け付けた出力変更指示に応じて、前記出力部が出力する平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データの従属先となる上位階層のノードと同じ階層の異なるノードに従属する1以上のデータを、前記所定の従属関係にある1以上の配置用データとして取得する請求項1または請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記出力変更指示受付部は、異なる出力変更指示である第一出力変更指示と、第二出力変更指示とを受け付け得るものであり、
前記配置用データ取得部は、
前記出力変更指示受付部が第一出力変更指示を受け付けた場合に、前記指定受付部が受け付けた指定により指定される配置用データに対して従属する下位階層の1以上のデータを配置用データとして前記階層構造データから取得し、
前記出力変更指示受付部が第二出力変更指示を受け付けた場合に、前記平面オブジェクトに配置された1以上の配置用データの従属先となる上位階層のノードと同じ階層の異なるノードに従属する1以上のデータを配置用データとして前記階層構造データから取得する請求項2記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記階層構造データは、XMLデータである請求項1から請求項4いずれか記載の情報処理装置。
【請求項6】
平面のオブジェクトである平面オブジェクトの形状を指定する情報である形状情報が格納される形状情報格納部と、階層化された複数のデータで構成される階層構造データが格納される階層構造データ格納部と、配置用データ取得部と、出力部と、出力変更指示受付部とを用いて行われる情報処理方法であって、
前記配置用データ取得部が、前記階層構造データ格納部から一の階層の1以上のデータを配置用データとして取得する配置用データ取得ステップと、
前記出力部が、前記形状情報が示す平面オブジェクトの表面に、当該平面オブジェクトについて前記配置用データ取得ステップにより取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報を出力する出力ステップと、
前記出力変更指示受付部が、前記平面オブジェクトについて、表面に配置される配置用データを変更する指示である出力変更指示を受け付ける出力変更指示受付ステップと、を備え、
前記配置用データ取得ステップは、前記出力ステップにより出力した画像情報に配置された配置用データのうちの1以上に対して、前記出力変更指示に応じた階層関係にある1以上のデータを配置用データとして前記階層構造データから取得し、
前記出力ステップは、前記配置用データ取得ステップにより前記出力変更指示に応じて取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報で出力を更新する情報処理方法。
【請求項7】
平面のオブジェクトである平面オブジェクトの形状を指定する情報である形状情報が格納される形状情報格納部と、階層化された複数のデータで構成される階層構造データが格納される階層構造データ格納部とにアクセス可能なコンピュータを、
前記階層構造データ格納部から一の階層の1以上のデータを配置用データとして取得する配置用データ取得部と、
前記形状情報が示す平面オブジェクトの表面に、当該平面オブジェクトについて前記配置用データ取得部が取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報を出力する出力部と、
前記平面オブジェクトについて、表面に配置される配置用データを変更する指示である出力変更指示を受け付ける出力変更指示受付部と、して機能させるプログラムであって、
前記配置用データ取得部は、前記出力部が出力した画像情報に配置された配置用データのうちの1以上に対して、前記出力変更指示に応じた階層関係にある1以上のデータを配置用データとして前記階層構造データから取得し、
前記出力部は、前記配置用データ取得部が前記出力変更指示に応じて取得した配置用データを配置した平面オブジェクトの画像情報で出力を更新するプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図9】
【公開番号】特開2012−93844(P2012−93844A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−238763(P2010−238763)
【出願日】平成22年10月25日(2010.10.25)
【出願人】(503051888)株式会社プロフィールド (43)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月25日(2010.10.25)
【出願人】(503051888)株式会社プロフィールド (43)
【Fターム(参考)】
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