情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
【課題】ページの操作性を向上させた出力情報を出力することが可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である第一のページ情報が格納されるページ情報格納部101と、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、領域に対応付けられたリンク先を示す情報であるリンク情報とを有するリンク領域管理情報が格納されるリンク領域管理情報格納部102と、第一のページ情報と、リンク領域管理情報とを有する出力情報を出力する出力部108とを備え、出力部108は、第一のページ情報に配置されているオブジェクトのうちの、リンク情報に対応する領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、リンク情報に応じた表示態様とした第一のページ情報を出力するようにした。
【解決手段】少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である第一のページ情報が格納されるページ情報格納部101と、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、領域に対応付けられたリンク先を示す情報であるリンク情報とを有するリンク領域管理情報が格納されるリンク領域管理情報格納部102と、第一のページ情報と、リンク領域管理情報とを有する出力情報を出力する出力部108とを備え、出力部108は、第一のページ情報に配置されているオブジェクトのうちの、リンク情報に対応する領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、リンク情報に応じた表示態様とした第一のページ情報を出力するようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ページに配置された文字列や画像等のオブジェクトを利用する装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、書籍や、雑誌、カタログ等の出版等に利用される文字や画像等の情報の処理は、例えばディスクトップパブリッシング(以下、DTPと称す)と呼ばれるソフトウェアや、同様の処理が実現可能なDTP装置やシステム等を用いて行われていた。
【0003】
近年、紙媒体による出版に加えて、いわゆる電子出版等の電子媒体による出版が行われるようになってきており、上記のようなDTP装置においても、電子出版等が可能な情報処理装置やソフトウェア(例えば、非特許文献1参照)が増えてきている。電子出版物には、出力されるコンテンツ内のリンクが設定されたオブジェクト等を押すことで、予め指定したページ等への移動が可能となる、といった、紙媒体の出版物にはない操作を提供しているものが多い。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】"ADOBE INDESIGN CS4 ユーザガイド"、p.613−616[online]、アドビシステムズ株式会社、[2010年5月10日検索]、インターネット<URL:http://help.adobe.com/ja_JP/InDesign/6.0/indesign_cs4_help.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の情報処理装置においては、オブジェクトが配置されている領域等に設定されているリンク領域に対して、どのようなページへのリンクが設定されているか等がオブジェクト等の表示を見ただけでは判断しにくく、この結果、操作性が悪いという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理装置は、少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である第一のページ情報が格納されるページ情報格納部と、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、領域に対応付けられたリンク先を示す情報であるリンク情報とを有するリンク領域管理情報が格納されるリンク領域管理情報格納部と、第一のページ情報と、リンク領域管理情報とを有する出力情報を出力する出力部とを備え、出力部は、第一のページ情報に配置されているオブジェクトのうちの、リンク情報に対応する領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、リンク情報に応じた表示態様とした第一のページ情報を出力する情報処理装置である。
【0007】
かかる構成により、リンク領域の表示態様を、当該リンク領域に対応付けられたリンク情報に対応した表示態様となるようにして、ページの操作性を向上させた出力情報を出力することができる。
【0008】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを配置したページの情報である第二のページ情報を生成するページ生成部と、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、一以上のオブジェクトが配置された第二のページ情報に対するリンク情報とを有するリンク領域管理情報を取得して、リンク領域管理情報格納部に蓄積するリンク領域管理情報取得部と、を更に備え、出力部は、第一のページ情報と、ページ生成部が生成した第二のページ情報と、リンク領域管理情報とを有する出力情報を出力する情報処理装置である。
【0009】
かかる構成により、第一のページ情報を用いて、閲覧性および操作性に優れたページ情報等の出力情報を容易に作成することができる。
【0010】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、一のオブジェクトグループに属する一以上のオブジェクトを示す情報であるグループ管理情報が一以上格納されるグループ管理情報格納部を更に備え、ページ生成部は、第一のページ情報に配置されたオブジェクトのうちの、グループ管理情報が示す一以上のオブジェクトを配置した第二のページ情報を生成し、リンク領域管理情報取得部は、グループ管理情報が示す一以上のオブジェクト上の領域を含む領域と、グループ管理情報が示す一以上のオブジェクトが配置された第二のページ情報に対するリンク情報とを有するリンク領域管理情報を取得する情報処理装置である。
【0011】
かかる構成により、オブジェクトのグループ別に、閲覧性および操作性に優れたページ情報等の出力情報を生成することができる。
【0012】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、第一のページ情報に配置されたオブジェクトを一以上のオブジェクトグループに分け、グループ分けされたオブジェクトグループのそれぞれに属するオブジェクトを示すグループ管理情報を取得してグループ管理情報格納部に蓄積するグループ管理情報蓄積部とを更に備えた情報処理装置である。
【0013】
かかる構成により、オブジェクトを、オブジェクトグループに分けた上で、オブジェクトのグループ別に、閲覧性および操作性に優れたページ情報等の出力情報を生成することができる。
【0014】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、第一のページ情報は、一以上のオブジェクトと、オブジェクトが配置される領域を示す情報である配置情報とを有し、一のグループに分類される一以上のオブジェクトの属性を指定する情報である属性指定情報が格納される属性指定情報格納部とを更に備え、グループ管理情報蓄積部は、第一のページ情報に配置されるオブジェクトを、オブジェクトの配置情報を用いて、属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクトごとに、一以上のオブジェクトグループに分け、一以上のオブジェクトグループのそれぞれに属するオブジェクトを示すグループ管理情報を取得し、グループ管理情報格納部に蓄積する情報処理装置である。
【0015】
かかる構成により、オブジェクトを属性と配置される位置に応じてグループ分けして、オブジェクトのグループ別に、閲覧性および操作性に優れたページ情報等の出力情報を生成することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明による情報処理装置等によれば、リンク領域の表示態様を、当該リンク領域に対応付けられたリンク情報に対応した表示態様に設定して、ページの操作性を向上させた出力情報を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態における情報処理装置のブロック図
【図2】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのフローチャート
【図3】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのフローチャート
【図4】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのフローチャート
【図5】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのページ管理表を示す図
【図6】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのページ管理表を示す図
【図7】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのページ定義管理表を示す図
【図8】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのグループ管理情報を示す図
【図9】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するための第一のページ情報および第二のページ情報の表示例を示す図
【図10】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのリンク領域管理情報を示す図
【図11】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのリンク領域を示す図
【図12】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのリンク判断情報を示す図
【図13】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのオブジェクト態様管理情報を示す図
【図14】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するための出力情報の表示例を示す図
【図15】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するための出力情報の表示例を示す図
【図16】同実施の形態の情報処理装置同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するための第一のページ情報の表示例を示す図
【図17】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのページ管理表を示す図
【図18】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのページ定義管理表を示す図
【図19】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのグループ管理情報を示す図
【図20】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのページ管理表を示す図
【図21】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのページ定義管理表を示す図
【図22】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのリンク領域管理情報を示す図
【図23】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するための属性指定情報を示す図
【図24】同実施の形態における情報処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す図
【図25】同実施の形態における情報処理装置を実現するコンピュータの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0019】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における情報処理装置1のブロック図である。
情報処理装置1は、ページ情報格納部101、リンク領域管理情報格納部102、ページ生成部103、リンク領域管理情報取得部104、グループ管理情報格納部105、属性指定情報格納部106、グループ管理情報蓄積部107、出力部108、およびリンク判断情報格納部109を備える。
【0020】
ページ情報格納部101には、一以上の第一のページ情報が格納される。第一のページ情報は、少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である。第一のページ情報は、少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である。第一のページ情報は、オブジェクトを含む情報である。また、第一のページ情報は、例えば、オブジェクトが配置されるページを識別する情報であるページ識別情報や、オブジェクトが配置された領域を示す情報である配置情報を含んでいてもよい。また、第一のページ情報は、ページのサイズ等を定義するページ定義情報を有していていても良い。第一のページ情報は、例えば、一のページを示すページ識別情報と、一のページ識別情報が示すページに配置される一以上のオブジェクトと、これらのオブジェクトが配置された領域を示す配置情報とを有する。
【0021】
なお、第一のページ情報に含まれるオブジェクトや、ページ識別情報や、配置情報や、ページ定義情報等は、それらの情報そのものであってもよく、あるいは、その情報を特定可能な情報であってもよい。後者の場合には、第一のページ情報に含まれるオブジェクト等は、例えば、オブジェクト等が格納されている領域を示すポインタやアドレスであってもよいし、オブジェクトの識別情報であっても良い。このことは、他の情報についても同様である。
【0022】
オブジェクトとは、例えば、1以上の文字で構成される文字列または画像の少なくとも一方を含むデータである。また、オブジェクトは音声を含むデータでも良い。オブジェクトとは、例えば、情報処理装置1が編集する情報の構成要素と考えても良い。オブジェクトに含まれる文字列は、フォントや、フォントサイズ、フォント色等のフォントの属性値を有していても良い。文字列を含むオブジェクトをここでは文字列オブジェクトと呼ぶ。オブジェクトに含まれる画像は、動画像であっても良いし静止画像であっても良い。また、画像は、ビットマップデータでもベクトルデータであっても良く、ファイル形式等は、TIFF、JPEG、SVG等問わない。画像を含む文字列をここでは画像オブジェクトと呼ぶ。オブジェクトは、ページに配置されるコンテンツと考えても良い。
【0023】
ページとは、例えば、1以上のオブジェクトが配置される領域を示す情報である。ページは、ここでは、仮想の紙面や台紙やアートボード等を示す情報と考えて良い。ページは、オブジェクト等が配置されて出力される出力可能領域や、印刷可能領域と考えても良い。
【0024】
ページ識別情報は、ページを識別可能な情報であればよく、例えば、ページに割り当てられた固有の識別情報や、ページ番号や、章番号とページ番号との組み合わせ等である。また、1ページを示す第一のページ情報が一のファイル等を構成している場合、ページ識別情報は、ページのファイル名等でも良い。なお、第一のページ情報を後述する順番情報と対応付けて管理する場合、順番情報で第一のページ情報を識別することが可能であるため、ページ識別情報は、省略しても良い。かかることは他のページ情報についても同様である。
【0025】
オブジェクトの配置情報は、例えば、ページ情報が示すページ内のオブジェクトが配置されている領域を示す情報である。オブジェクトは、例えば、配置情報によってページ上にレイアウトされる。オブジェクトの配置情報は、例えば、オブジェクトの位置やサイズ等を指定するための情報である。オブジェクトの配置情報は、例えば、オブジェクト上の一以上の点(例えば、中心点や、対角の交点や、四隅のうちの一以上の点)の位置を示す情報と、オブジェクトの縦横のサイズを示す情報との組み合わせや、オブジェクトの一対の対角の位置を示す情報であってもよい。点の位置を示す情報は、例えば、ページに対して設定される座標等で示される。サイズを示す情報の単位等は問わない。サイズとは、ここではオブジェクトのデータサイズではなく寸法を意味する。ただし、配置情報は、オブジェクトの配置された領域が特定できる情報であればどのような情報でもよい。例えば、配置情報は、オブジェクトが配置される位置(例えば座標等)を示す情報であっても良い。この場合、オブジェクトが配置される領域のサイズは、例えば、オブジェクトのサイズとしてもよい。上記のような場合、この配置情報が示す位置にオブジェクトが配置された場合のオブジェクトが占める領域(あるいはオブジェクト上の領域)を、オブジェクトの配置される領域と考えて良い。また、オブジェクトが、オブジェクトを配置するための枠やフレームやボックス等と呼ばれる配置領域に配置されている場合、この配置領域を示す情報をオブジェクトの配置情報と考えてもよい。配置領域を示す情報は、オブジェクトの配置情報と同様の位置やサイズ等を示す情報で構成される。このフレーム等の領域と、この領域に配置される一以上のオブジェクトは、例えば、図示しないフレーム等の領域を示す情報と、配置されるオブジェクトとを対応付けて管理する管理情報等で管理される。なお、後述する第二のページ情報以降のページ情報が示すページに配置されるオブジェクトは、第一のページ情報が示すページに配置されるオブジェクトにリンクして配置することで、第一のページ情報が示すページに配置されるオブジェクトを共用するようにしても良い。また、オブジェクトの配置される領域が、出力デバイス側等で指定されていたり、出力デバイス側で配置される領域を解釈する場合等には、第一のページ情報は、配置情報を有していなくてもよい。
【0026】
ページ定義情報は、ページのサイズやマージンや余白等の属性を定義する情報である。また、ページの背景色等の属性を定義する情報を有していてもよい。また、ページ定義情報は、第一のページ情報の出力時のサイズの情報等を有していても良い。また、第一のページ情報が出力される出力デバイス等の表示画面のサイズを示す情報を有していても良い。また、ページ定義情報は、第一のページ情報の出力サイズの情報等を有していても良い。なお、第一のページ情報が示すページの出力サイズは、出力デバイスの表示画面のサイズ等やユーザの操作等に合わせて可変であっても良い。
【0027】
なお、一以上のオブジェクトが配置されている領域をページと考える場合のように、ページのサイズ等を指定する必要がない場合には、第一のページ情報は、ページ定義情報を有していなくてもよい。例えば、一のオブジェクトが表示されることも一のページが表示されたと考える場合には、ページ定義情報は省略しても良い。
【0028】
第一のページ情報は、一のファイルで構成されていても良いし、複数のファイルで構成されていても良い。また、第一のページ情報は、一以上のデータベースでも良い。
【0029】
第一のページ情報は、具体的には、オブジェクトが配置されたドキュメントを示すドキュメント情報やページの情報と考えても良い。第一のページ情報は、HTML等のWEBページの情報であっても良いし、DTP装置や、クロスメディアパブリッシング装置やワードプロセッサ等の電子出版物等を出力可能な装置で用いられるオブジェクトが配置されたページの情報であっても良い。また、これらのページ情報は、ページ原稿の情報等と考えても良い。
【0030】
また、第一のページ情報は、例えば、電子出版物を出力するために利用されるページ情報でもよい。電子出版物は、情報の出力媒体を電子媒体とした出版物である。例えば、電子出版物は、電子ブックや、電子ペーパー、電子配布用書類等である。また、WEBページ等も電子出版物と考えても良い。電子出版物は電子書籍と考えても良い。電子出版物の内容等は問わない。ただし、第一のページ情報は、紙等の物理的な媒体に印刷して出力する出版にも利用可能なページ情報であっても良い。
【0031】
なお、第一のページ情報とは、リンク情報等を用いて階層化されるページ情報の、第一階層のページ情報と考えても良い。
【0032】
またページ情報格納部101には、後述するページ生成部103が生成する第二のページ情報等が蓄積されるようにしても良い。
【0033】
ページ情報格納部101に格納されている第一のページ情報は、例えば、ユーザ等により指定された情報処理装置1の処理対象となるページ情報である。ページ情報格納部101にページ情報が蓄積される過程は問わない。例えば、記録媒体を介してページ情報がページ情報格納部101で蓄積されるようになってもよく、通信回線等を介して送信されたページ情報がページ情報格納部101で蓄積されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力されたページ情報がページ情報格納部101で蓄積されるようになってもよい。なお、かかることは、以下の格納部等に関しても同様であるものとする。また、ここで述べる蓄積は、一時記憶も含む概念である。ページ情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0034】
リンク領域管理情報格納部102には、リンク領域管理情報が格納される。リンク領域管理情報は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、この領域に対応付けられたリンク先を示す情報であるリンク情報とを有する。ここでは、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域をリンク領域、このリンク領域を示す情報をリンク領域指定情報と呼ぶ。リンク領域は、例えば、この領域に対して予め指定された操作が行われた場合に、対応するリンク情報が示すリンク先のページ情報を表示、あるいは出力するための領域である。なお、ページ情報に配置されたオブジェクトとは、ここでは、ページ情報が示すページに配置されたオブジェクトを意味する。かかることは以下においても同様である。
【0035】
リンク領域指定情報は、第一のページに配置された一以上のオブジェクト上の領域を指定可能な情報であればよい。リンク領域指定情報は、例えば、第一のページ情報を指定する情報と、この第一のページ情報の一以上のオブジェクトの配置領域を含む領域を指定する情報である。第一のページ情報を指定する情報は、例えば第一のページ情報の識別情報等である。ただし、第一のページ情報自身であっても良い。リンク領域指定情報は、例えば、上述したオブジェクトの配置情報と同様の、リンク領域内の中心や辺上等の一以上の点を示す情報(座標情報)と、リンク領域のサイズや輪郭等を指定する情報との組合せや、リンク領域の対角の位置を示す情報(座標情報)等により構成される。また、リンク領域指定情報は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを指定する情報でもよい。この場合、指定されたオブジェクト上の領域がリンク領域となり、このオブジェクトは、いわゆるリンクボタンとなる。オブジェクトを指定する情報は、通常はオブジェクト名等のオブジェクトの識別情報であるが、オブジェクト自身であっても良い。なお、リンク領域指定情報は、非連続のリンク領域を指定する情報であってもよい。
【0036】
一のリンク領域指定情報は、第一のページ情報に配置されている複数のオブジェクト上の領域を指定する情報でもよく、この場合、リンク領域指定情報は、複数のオブジェクト間のオブジェクトが配置されていない領域上もリンク領域に指定する情報でも良い。例えば、リンク領域は、複数のオブジェクトをカバーする一の領域であっても良い。この複数のオブジェクトは、一のグループを構成する複数のオブジェクトであっても良い。また、リンク領域指定情報は、一以上のオブジェクトの予め指定されたマージン等を有する周辺の領域もリンク領域に指定する情報でもよい。ただし、異なるリンク領域指定情報が指定するリンク領域は、オブジェクトについて設定されるリンク領域同士は重ならないようにすることが好ましい。もしくは、重なった場合、重なった上下関係により、一方のリンク領域が無効となるようにすることが好ましい。もしくは、ユーザの操作に応じて、いずれかのリンク領域が選択されるようにしても良い。なお、第一のページ情報が示すページを表示する際に、第一のページ情報に配置されたリンク領域を強調表示できるようしてもよく、このような場合等においては、リンク領域が重なった部分については、このリンク領域を無効とするかしないかに関わらず、リンク領域が重なっている部分であることを示すような表示態様とすることが好ましい。例えば、各リンク領域に配置されているオブジェクト上に色のついた画像をオーバーレイ表示して、オブジェクトの表示態様を変更する場合、このリンク領域が重なっている部分については、各リンク領域上に配置される色のついた画像同士を重ねて合成した色で表示したり、異なる色で表示することで、リンク領域の重なっていない部分と異なる表示とすることが好ましい。なお、リンク領域を強調表示するために用いる情報、例えば、強調表示に用いるオーバーレイ用の画像等は、例えば、ページ生成部103やリンク領域管理情報取得部104等が適宜生成するようにすればよい。
【0037】
リンク情報は、ページ情報を指定する情報である。ここでのページ情報は、どのようなページ情報であっても良い。例えば、一の第一のページ情報でもよいし、インターネット等のネットワーク上に格納されているWEBページ情報であっても良い。また、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトが配置された後述するような第二のページ情報でもよい。
【0038】
リンク情報は、例えば、ページ情報のアドレス情報である。リンク情報はポインタと考えても良い。アドレス情報は、第一のページ情報が格納されている位置に対する相対的なアドレス情報であっても、絶対的なアドレス情報であっても良い。例えば、第二のページ情報等のリンク先となるページ情報が、第一のページ情報とは別のファイルとして図示しない格納部等に蓄積される場合、リンク情報は、この第二のページ情報等に対するファイルパスやURL等であっても良い。リンク情報は、例えば、リンク先となるページ情報の識別情報を有する情報である。例えば、リンク先となるページ情報(例えば、第二のページ情報)に識別情報が対応付けられており、このページ情報がリンク領域の配置される第一のページ情報と同じディレクトリやフォルダ内に格納されている場合、リンク情報は、このリンク先となるページ情報の識別情報であっても良い。なお、ここで述べるリンク情報は、出力情報に含まれる第二のページ情報に対するリンク情報と考えても良い。また、リンク情報は、後述する出力部108等が、出力の際に、ページ情報を用いて出力される出力データの出力先(例えば格納先)等に応じて、リンク関係が保たれるよう適宜書き換えるようにしても良い。
【0039】
リンク情報は、リンク先のページ情報(例えば、第二のページ情報等)を出力させるための処理を実行させるためのスクリプト等のプログラムや命令やリンク先のページにおいて検索等を実行させる際に用いられるキーワードや、リンク先のページにおいて行う処理の判断等に用いられる情報や、リンク先に情報や処理を要求する情報等を有していても良いし、同様の情報等と対応付けられていても良い。
【0040】
リンク領域管理情報格納部102には、例えば、後述するグループ管理情報が示す一以上のオブジェクトで構成されるオブジェクトのグループ上の領域を含むリンク領域と、グループ管理情報が示す一以上のオブジェクトが配置された第二のページ情報に対するリンク情報とを対応付けて管理するリンク領域管理情報が格納されてもよい。オブジェクトのグループは、グループ化されたオブジェクトと考えても良い。オブジェクトのグループを以下オブジェクトグループと称す。この場合、リンク領域は、オブジェクトグループを構成する各オブジェクトを指定する情報であっても良いし、オブジェクトグループを指定する情報でも良い。オブジェクトグループを指定する情報である場合、リンク領域は、この指定する情報により指定されるオブジェクトグループを構成する各オブジェクト上の領域を含む領域に設定される。
【0041】
リンク領域管理情報格納部102に蓄積されるリンク領域管理情報は、例えばユーザ等により予め作成されたリンク領域管理情報でもよいし、後述するリンク領域管理情報取得部104が取得したリンク領域管理情報でもよい。
【0042】
ここでの格納とは、一時記憶も含む概念である。リンク領域管理情報格納部102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0043】
ページ生成部103は、第二のページ情報を生成する。第二のページ情報は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを配置したページの情報である。第二のページ情報の構成は、例えば、第一のページ情報の構成と同様であり、例えば、オブジェクトやページ識別情報や配置情報等の第一のページ情報と同様の構成を有している。ページ生成部103は、第二のページ情報をどのように生成してもよい。ページ生成部103は、例えば、空白のページを示すページ定義情報やページ識別情報を生成し、このページに一以上のオブジェクトを配置して第二のページ情報を生成する。また、例えば、予め指定されたページ定義情報のテンプレート等に一以上のオブジェクトを配置して第二のページ情報を生成しても良い。また、ページ定義情報を生成せずに、単に、オブジェクトの配置される位置を示す配置情報を生成することで、第二のページ情報を生成しても良い。ページ生成部103は、第一のページ情報に配置されたオブジェクトの複製を生成して配置して第二のページ情報を生成しても良いし、第一のページ情報に配置されているオブジェクトのリンク情報を配置しても良い。オブジェクトのリンク情報は、ポインタと考えても良い。なお、オブジェクトの配置情報を生成する際に、オブジェクトのサイズ等の属性値等を利用したり、参照したりしても良いし、オブジェクトの第一のページ情報における配置情報等を利用したり参照したりしても良い。例えば、オブジェクトを実寸で配置する場合、オブジェクトが配置されている領域のサイズを指定するために、オブジェクトのサイズ情報を取得しても良い。
【0044】
また、ページ生成部103は、このページ生成部103が生成した第n(nは2以上の整数)のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを配置したページの情報である第(n+1)のページ情報を生成する処理を繰り返すようにしてもよい。第nのページ情報は、例えば、オブジェクトやページ識別情報や配置情報等の第一のページ情報と同様の構成を有するものである。また、ページ生成部103が第nのページ情報から第(n+1)のページ情報を生成する処理は、上述した第一のページ情報から第二のページ情報を生成する処理と同様の処理である。具体的には、ページ生成部103が生成した第(n+1)のページ情報を、再度、第nのページ情報として用いて、第(n+1)のページ情報を取得する処理を繰り返すようにすればよい。例えば、第一のページ情報からページ生成部103が取得した第二のページ情報を用いて、第三のページ情報を生成し、この第三のページ情報を用いてページ生成部103が第四のページ情報を生成する、というような処理を繰り返せばよい。この処理の繰り返しは、第(n+1)のページ情報に配置されるオブジェクト数が、所定数以下(例えば1以下)となるまで繰り返すようにしても良いし、所定回数だけ繰り返すようにしても良い。あるいは、第(n+1)のページ情報の生成が、グループオブジェクトに対するページ情報の生成でなくなるまで繰り返しても良い。なお、ページ生成部103が取得した第二のページ情報や、ページ情報の生成を繰り返すごとに取得される第(n+1)のページ情報は、例えば、図示しない記憶媒体や、ページ情報格納部101等に蓄積しておく。なお、ページ生成部103が行う処理においては、第nのページ情報と、第(n+1)のページ情報とは、それぞれ、第一のページ情報と、第二のページ情報とほぼ同様に取り扱われるものとする。
【0045】
なお、第nのページ情報におけるnの値は、リンク関係で階層化されたページ情報における階層の深さと考えても良い。
【0046】
ページ生成部103は、第一のページ情報に配置されたオブジェクトのうちのいずれのオブジェクトを配置した第二のページ情報を生成しても良い。例えば、第一のページ情報に複数のオブジェクトが配置されている場合、配置されている全てのオブジェクトを個別に配置した複数の第二のページ情報を生成しても良い。また、第一のページ情報に配置されている複数のオブジェクトのうちの、予め指定されたオブジェクトを除いたオブジェクトについて第二のページ情報を生成しても良い。予め指定されたオブジェクトとは、例えば、ユーザにより指定を受け付けたオブジェクトや、予め指定された属性を有するオブジェクトや、予め指定された条件に合致する、あるいは合致しないオブジェクトである。これらの指定に用いられる情報は、例えば、図示しない記憶媒体等に予め格納されている。また、ページ生成部103は、第一のページ情報に配置された複数のオブジェクトが配置された一の第二のページ情報を、一以上生成しても良い。また、第一のページ情報に配置された複数のオブジェクトが配置された一の第二のページ情報を複数生成する場合、それぞれの第二のページ情報に配置されるオブジェクトの一部が重複していても良い。
【0047】
ページ生成部103は、例えば、図示しない受付部が受け付けたオブジェクトを指定する情報である一以上の指定情報によりそれぞれ指定されるオブジェクトを配置した一以上の第二のページ情報を生成する。ページ生成部103は、例えば、指定情報が複数のオブジェクトを指定した場合に、当該複数のオブジェクトのそれぞれを個別に配置した複数の第二のページ情報を生成しても良いし、複数のオブジェクトを一のページ情報に配置したページ情報を生成しても良い。あるいは、複数のオブジェクトの二以上の群に予め指定したルール等で分割して、それぞれを配置した二以上のページ情報を生成しても良い。また、ページ生成部103は、例えば、複数の指定情報を受け付けた場合に、各指定情報で指定されるオブジェクトをそれぞれ配置した複数のページ情報を、各指定情報別に作成する。
【0048】
ページ生成部103は、例えば、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを、予めデフォルト等で指定された外観となるように配置した第二のオブジェクトを生成する。ここでの外観とは、オブジェクトの位置や、サイズ、属性等を含む概念である。外観は、いわゆるアピアランスと呼ばれる画面表示スタイル等と考えても良い。また、ページ生成部103は、例えば、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを、第一のページ上とは異なる外観となるよう配置した第二のオブジェクトを生成することが好ましい。ページ生成部103は、例えば、予め指定されたテンプレート等に第一のページ情報に配置されたオブジェクトを配置することで、予め指定された外観を有する第二のページ情報を生成しても良い。また、第一のページ上におけるオブジェクトの外観に関する情報を取得し、この情報を用いて、このオブジェクトの外観が、第一のページ上の外観とは異なる外観を有するように配置した第二のページ情報を生成しても良い。なお、第二のページ情報、あるいはそれ以降のページ情報においては、第一のページ情報に配置されるオブジェクトを参照して(あるいはリンクして)配置するようにすることで、第一のページ情報に配置されるオブジェクトを共用するようにしても良い。これによりデータ量の削減を図ることができる。
【0049】
ページ生成部103は、例えば、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを、拡大して配置した第二のページ情報を生成する。ここでの拡大は、例えば、オブジェクトのページにおける配置サイズの拡大である。配置サイズとは、オブジェクトがページに配置されるサイズを意味する。拡大されるサイズ等は、拡大率は、配置サイズの縦または横の最大値等で予め指定しておくようにしても良いし、任意に設定しても良いし、第一のページ情報や、第二のページ情報のページのサイズの情報等から適宜算出してもよい。また、ページ生成部103は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトに含まれる文字のフォントサイズ等を大きくした第二のページ情報を生成しても良い。また、文字のフォントを予め指定されたフォントに変更しても良い。また、画像のオブジェクトの最終的な出力解像度を予め指定された低解像度に指定する情報を含む第二のページ情報を生成しても良い。
【0050】
また、第二のページ情報は、第一のページ情報上のオブジェクト以外のオブジェクトを含んでいても良い。
【0051】
なお、第二のページ情報を生成する際に利用する情報(例えば、どのようにオブジェクトの外観を変更するかを示す情報、例えば変更のルールや、変更の処理を行うための命令やプログラムや、テンプレート)等は、図示しない記憶媒体等に予め格納しておくようにすればよい。
【0052】
ページ生成部103は、第一のページ情報に配置されたオブジェクトのうちの、グループ管理情報が示す一以上のオブジェクトを配置した第二のページ情報を生成してもよい。例えば、複数のグループ管理情報がそれぞれ示すオブジェクトグループに属するオブジェクトを、オブジェクトグループ別に配置した複数の第二のページ情報を生成する。一のオブジェクトグループに、複数のオブジェクトが属する場合、第一のページ情報におけるそれらの相対的な位置関係は、これらが配置される第二のページ情報におけるこれらの相対的な位置関係と変わらないものとすることが好ましい。相対的な位置関係が変わらないということは、オブジェクト同士の上下左右の位置関係や、オブジェクト間の距離と、オブジェクトのサイズとの比率等がほぼ変わらないことを意味する。ただし、位置関係を変更するようにしても良い。
【0053】
ページ生成部103は、例えば、第一のページ情報に配置されたオブジェクトに応じたルールに従って、第二のページ情報を生成するようにしても良い。以下、オブジェクトに応じた第二のページ情報の生成の例について説明する。
【0054】
(a)画面サイズとオブジェクトサイズとに応じた生成
例えば、予め、ページ情報が表示される画面サイズを示す画面サイズ情報と、オブジェクトサイズの閾値とを対応付けた情報であるサイズ制限情報を図示しない格納部等に用意しておくようにする。そして、ページ生成部103は、例えば、第一のページ情報に配置されたオブジェクトのうちの、ユーザ等により予め指定されたページ情報が表示される画面サイズを指定する情報である画面サイズ指定情報に対応する画面サイズ情報と対応付けられたオブジェクトサイズの閾値を、サイズ制限情報から取得して、この閾値より大きいサイズのオブジェクトについてのみ、オブジェクトを配置した第二のページ情報を生成する。なお、ここで述べるサイズは、ページにおける配置される大きさを意味する。画面サイズ指定情報に対応する画面サイズ情報は、画面サイズ指定情報と一致する画面サイズ情報であっても良いし、画面サイズ指定情報とサイズが最も近い画面サイズ情報でもよい。また、画面サイズ指定情報を含む範囲の画面サイズを示す画面サイズ情報でも良い。上記でサイズ制限情報から取得したよりも閾値よりも小さいサイズのオブジェクトについては、当該オブジェクトを、第一のページ情報に配置されている他の一以上のオブジェクトとともに配置した第二のページ情報を生成してもよい。またページ生成部103は、このオブジェクトを単独で配置した第二のページ情報は生成しないようにする。なお、画面サイズ指定情報を用いる代わりに、ページ定義情報が有するページの出力サイズを示す情報等を用いるようにしても良い。
【0055】
(b)オブジェクトの属性値に応じた生成
例えば、予め、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトの属性値についての条件を示す情報である属性値条件と、オブジェクトの配置ルールを示す情報である配置ルール情報を対応付けた生成管理情報を、図示しない格納部等に予め蓄積しておくようにし、ページ生成部103は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトの属性値を取得し、属性値が満たす属性値条件に対応する配置ルール情報を取得し、配置ルール情報に従って第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを配置した第二のページ情報を生成するようにしてもよい。
【0056】
例えば、ページ生成部103は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトのフォントサイズの属性値を取得する。そして、取得したフォントサイズが、一の生成管理情報が有する属性値条件が示すフォントサイズの閾値より小さいか否かを判断し、小さい場合には条件を満たすことから、この属性値条件に対応する配置ルール情報であるオブジェクトを拡大して配置する配置ルール情報を取得し、配置ルール情報に従って第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを拡大して配置した第二のページ情報を生成する。なお、拡大を行う配置ルール情報には、拡大率や、拡大後のオブジェクトの縦、または横の値を指定する情報を含むようにしても良い。なお、文字列のオブジェクトの拡大は、フォントサイズを大きくなるよう変更することと考えても良い。
【0057】
なお、属性値条件を満たさないと判断された場合、そのオブジェクトについての第二のページ情報を生成しないようにしても良い。あるいは、デフォルトで指定された配置ルール情報に従って第二のページ情報を生成しても良い。
【0058】
(c)オブジェクトグループの属性値に応じた生成
例えば、予め、第一のページ情報に配置されたオブジェクトグループの属性値についての条件を示す情報であるグループ属性値条件と、オブジェクトグループの配置ルールを示す情報であるグループ配置ルール情報を対応付けたグループ生成管理情報を、図示しない格納部等に予め蓄積しておくようにする。そして、ページ生成部103は、第一のページ情報に配置されたオブジェクトのうちの、グループ管理情報が示すオブジェクトから、グループ管理情報が示すオブジェクトグループについての属性値を取得し、属性値が満たすグループ属性値条件に対応するグループ配置ルール情報をグループ生成管理情報から取得し、グループ配置ルール情報に従って、グループ管理情報が示すオブジェクトを配置した第二のページ情報を生成するようにしてもよい。
【0059】
例えば、ページ生成部103は、グループ管理情報が示す第一のページ情報に配置されたオブジェクトで構成されるオブジェクトグループについてのオブジェクト数の属性値を取得し、取得したオブジェクト数が、一のグループ生成管理情報が有するグループ属性値条件が示すオブジェクトグループを構成するオブジェクト数の閾値より大きい場合、このグループ属性値条件に対応するグループ配置ルール情報であるオブジェクトグループを構成するオブジェクトを拡大して配置するグループ配置ルール情報を取得する。そして、このグループ配置ルール情報に従って、グループ管理情報が示す一のグループオブジェクトを構成するオブジェクトを拡大して配置した第二のページ情報を生成する。オブジェクトグループの拡大率等の情報は、グループ配置ルール情報等に予め蓄積しておくようにしても良いし、デフォルト等で指定されているようにしても良い。
【0060】
なお、グループ属性値条件を満たさないと判断された場合、そのオブジェクトグループについての第二のページ情報を生成しないようにしても良い。あるいは、そのオブジェクトグループについては、デフォルトで指定されたグループ配置ルール情報に従って第二のページ情報を生成しても良い。
【0061】
(d)見出しオブジェクトについての生成
ページ生成部103は、第一のページ情報に配置されたオブジェクトから、見出しが含まれるオブジェクトである見出しオブジェクトを検出し、検出した見出しオブジェクトと、第一のページ情報に配置された見出しオブジェクト以外の一以上のオブジェクトとを配置した第二のページ情報を生成してもよい。ページ生成部103は、見出しが含まれるオブジェクトをどのように検出しても良い。例えば、第一のページ情報に配置されたオブジェクトのうちのフォントサイズが最も大きなオブジェクトを見出しオブジェクトと判断してもよい。また、予め指定されたフォントサイズよりも大きいフォントサイズの文字列を有するオブジェクトを見出しが含まれるオブジェクトとして判断しても良い。また、予め指定されたフォントの文字列を有するオブジェクトを見出しのオブジェクトと判断しても良い。あるいは、オブジェクト名から見出しを判断しても良い。ページ生成部103は、例えば、第一のページ情報に配置されている見出しオブジェクトを検出し、第一のページ情報に配置されている見出しオブジェクト以外のオブジェクトを配置した第二のページ情報を生成する際に、見出しオブジェクトも配置した第二のページ情報を生成する。見出しオブジェクトが配置される位置は問わない。例えば、見出しオブジェクト以外のオブジェクトが配置される位置に対する相対的な位置関係で、見出しオブジェクトの配置を指定しておくようにしても良い。また見出しオブジェクトが配置されるサイズ等も問わない。見出しオブジェクト以外の同じ第二のページ情報に配置されるオブジェクトと同様の処理を行って配置するようにしても良い。
【0062】
なお、ページ生成部103が、第nのページ情報を生成する処理を繰り返し行う際においては、繰り返しの回数やnの値に応じて、上述した第nのページ情報を生成するルール等として、異なるルールを用いるようにしても良い。
【0063】
また、ページ生成部103は、第nのページ情報の生成に用いられる第n(nは2以上の整数)のページ情報に配置されているオブジェクトに応じて、第nのページ情報を生成するか否かを判断するようにし、生成すると判断された場合にだけ、第(n+1)のページ情報を生成するようにしても良い。例えば、ページされたオブジェクト数が予め指定されたオブジェクト数よりも多いと判断される場合にだけ、配置されているそれぞれのオブジェクト(あるいはオブジェクトグループ)について第nのページ情報を生成してもよい。また、第nのページ情報に配置されている各オブジェクト(あるいはオブジェクトグループ)の属性値が予め指定された属性値である場合にだけ、そのオブジェクトについて第(n+1)のページ情報を生成しても良い。予め指定された属性値は、例えば、オブジェクトのサイズや、データの種類等であってもよいし、文字列オブジェクトに含まれる文字のフォント名やフォントサイズ等であってもよい。
【0064】
なお、ページ生成部103は、どのようなタイミングやトリガーに応じて、第2(第n)のページ情報を生成しても良い。例えば、図示しない受付部等を介して、ユーザにより入力された生成を開始する指示を受け付けた場合に、第2(第n)のページ情報を生成しても良い。また、第一のページ情報がページ情報格納部101に格納された場合や、第(n−1)のページ情報が生成された場合に、第2(第n)のページ情報を生成しても良い。また、ページ生成部103は、生成した第2(第n)のページ情報をページ情報格納部101等に蓄積しても良い。この蓄積は一時記憶も含む概念である。
【0065】
また、ページ生成部103は、既にリンク情報と対応づけられている領域に配置されているオブジェクトについては、第二のページ情報の生成対象となるオブジェクトから除外するようにしてもよい。
【0066】
ページ生成部103は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。ページ生成部103の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0067】
リンク領域管理情報取得部104は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、一以上のオブジェクトが配置された第二のページ情報に対するリンク情報とを有するリンク領域管理情報を取得する。そして、取得したリンク領域管理情報を、リンク領域管理情報格納部102に蓄積する。
【0068】
リンク領域管理情報取得部104は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、この一以上のオブジェクトが配置された第二のページ情報に対するリンク情報とを対応付けて有するリンク領域管理情報を取得する。上述したように、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域をリンク領域、このリンク領域を示す情報をリンク領域指定情報と呼ぶ。この一以上のオブジェクトは、ユーザ等により指定された1以上のオブジェクトであっても良いし、上述したグループ管理情報で管理されるオブジェクトグループを構成するオブジェクトでもよい。
【0069】
また、リンク領域管理情報取得部104は、グループ管理情報が示す一以上のオブジェクト上の領域を含む領域と、グループ管理情報が示す一以上のオブジェクトが配置された第二のページ情報に対するリンク情報とを有するリンク領域管理情報を取得してもよい。
【0070】
リンク領域管理情報取得部104は、例えば、ページ生成部103が、第一のページ情報に配置されている1以上のオブジェクトを配置した第二のページ情報を生成した場合に、第一のページ情報のこの1以上のオブジェクト上の領域を示すリンク領域指定情報と、このオブジェクトが配置されて生成された第二のページ情報に対するリンク情報と、を有するリンク領域管理情報を取得する。1以上のオブジェクトがオブジェクトグループであっても良いことはいうまでもない。
【0071】
また、リンク領域管理情報取得部104は、予め指定されているリンク先の第二のページ情報を出力させるための処理を実行させるためのスクリプト等のプログラムや命令等を加えたリンク情報を取得しても良いし、同様のプログラム等と対応付けられたリンク情報を取得してもよい。
【0072】
なお、リンク領域管理情報取得部104は、ページ生成部103が、上述したような第一のページ情報に配置された見出しオブジェクトを検出する処理等を行う場合、第一のページ情報に配置された見出しオブジェクト上の領域については、リンク領域管理情報を取得しないようにすることが好ましい。例えば、第一のページ情報に配置された見出しオブジェクト以外の一以上のオブジェクト上の領域と、一以上のオブジェクトが配置された第二のページ情報に対するリンク情報とを対応付けて管理するリンク領域管理情報を取得するようにすることが好ましい。見出しオブジェクトが、複数の第二のページ情報に配置される場合があるからである。
【0073】
なお、リンク領域管理情報取得部104は、第一のページ情報に配置されるオブジェクトに応じて、リンク領域指定情報と、リンク情報とを有するリンク領域管理情報を取得しても良い。また、この場合のリンク情報は、上述した第二のページ情報をリンク先とするリンク情報でなくても良い。以下、第一のページ情報に配置されるオブジェクトに応じてリンク領域管理情報を取得する例について説明する。
【0074】
(ア)地図オブジェクトに応じたリンク領域指定情報の取得
例えば、リンク領域管理情報取得部104は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトが、地図のオブジェクトであるか否かを判断し、地図のオブジェクトである場合に、地図のオブジェクトから、地図が示す場所を示す情報を取得する。そして予め格納されている検索を行うサーバ等の図示しない検索装置を示すリンク情報を、図示しない格納部等から取得し、このリンク情報に上記で取得した場所を示す情報を加えたリンク情報を取得する。そして、取得したリンク情報と、第一のページ情報の地図のオブジェクトが配置されている領域を示すリンク領域指定情報とを有するリンク領域管理情報を取得する。検索装置は、例えば、検索を行うプログラムを有する装置であり、外部から入力される検索キーを用いて検索を行い、その検索結果を示すページ情報を、検索キーを送信した装置に対して送信する装置である。検索装置や検索を行うプログラムは、いわゆる検索エンジンと考えても良い。検索装置は、例えば、インターネット上の検索装置である。検索ページのリンク情報は、例えば、検索装置のURLや、検索プログラムのURL等である。地図が示す場所を示す情報を加えたリンク情報は、例えば、URLと検索キーとなるキーワードとを結合した文字列の情報である。例えば、インターネットの検索ページ等に、検索用のフィールドに検索キーワードを入力した際に、ブラウザ等から出力される情報と同様の情報である。地図の場所を示す情報は、適宜、エンコードやデコードを行って、リンク情報に加えても良い。
【0075】
リンク領域管理情報取得部104は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトが、地図のオブジェクトであるか否かを、例えば、オブジェクト名や、オブジェクトに含まれる文字列等から判断する。例えば、オブジェクト名や、オブジェクトの文字列に「地図」や、「map」等の予め指定された地図を検出するための文字列が含まれるか否かを検索等により判断し、含まれる場合、地図のオブジェクトであると判断する。
【0076】
リンク領域管理情報取得部104は、地図が示す場所を示す情報として、地図オブジェクトの示す地域や、地点の情報を取得する。例えば、予め地名のデータベースを、図示しない記憶媒体等に用意しておく。そして、地図のオブジェクトから、文字認識技術を用いて文字列を取得し、この文字列と一致する地名が、地名のデータベース内にあるか否かを判断し、ある場合、この文字列を地図が示す地域や地点を示す地名として取得する。または、地図のオブジェクト名や、オブジェクトに含まれる文字列等から、地名のデータベースと一致する地名を取得しても良い。また、地名の代わりに、地図のオブジェクト名や、オブジェクトに含まれる文字列等から、経度や緯度の情報を取得しても良い。例えば、東経xxx度(xは数字の正規表現であるとする)という文字列等を取得する。そして、取得した情報を、検索キーとしてリンク情報に加える。
【0077】
(イ)文字列の属性に応じた生成
例えば、ページ生成部103は、第一のページ情報に配置された文字列を含むオブジェクトから、予め指定された属性を有する文字列を取得する。そして予め格納されている検索を行うサーバ等の図示しない検索装置を示すリンク情報を、図示しない格納部等から取得し、このリンク情報に上記で取得した文字列を検索キーとして加えたリンク情報を取得する。そして、取得したリンク情報と、第一のページ情報の文字列を含むオブジェクトが配置されている領域を示すリンク領域指定情報とを有するリンク領域管理情報を取得する。検索装置等については、上記の地図オブジェクトの場合と同様である。また、検索キーとなる文字列は、適宜デコードやエンコードを行うようにしても良い。
【0078】
予め指定された属性を有する文字とは、例えば、フォント名が予め指定されたフォント名と一致するフォントである。また、フォントサイズが、予め指定されたフォントサイズと一致するフォントであっても良い。あるいは、フォントカラーが予め指定されたフォントカラーと一致するフォントであっても良い。この文字列の属性はどのような属性であっても良い。例えば、予め指定された1以上の文字列を含むことを文字列属性の一つと考えても良い。なお、この属性を指定する情報は、図示しない記憶媒体等に予め格納しておくようにすればよい。
【0079】
なお、上記において、予め指定された検索装置を示すリンク情報を取得する代わりに、地図オブジェクトや文字列のオブジェクトから取得した情報を用いて何らかの処理を行う予め指定された装置のリンク情報を図示しない格納部等から取得するようにしても良い。何らかの処理を行う装置とは、例えば、地図オブジェクトや文字列のオブジェクトから取得した文字列を話題や、見出し等としたいわゆるブログサービスや、ミニブログサービスや、掲示板サ−ビスや、チャット等のコミュニケーションに関するツールを提供するサービスを提供する装置等へのリンク情報を取得してもよい。この場合、文字列は、話題や、見出しの検索等に用いても良いし、新たな話題やジャンルの生成に用いられても良い。
【0080】
リンク領域管理情報取得部104は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。リンク領域管理情報取得部104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0081】
グループ管理情報格納部105は、一のオブジェクトグループに属する一以上のオブジェクトを示す情報であるグループ管理情報が一以上格納される。通常、一のオブジェクトグループは、一の第一のページ情報に配置される1以上のオブジェクトや、一の第二のページ情報に配置される1以上のオブジェクトで構成される。グループ管理情報とは、例えば、グループ化(グループ化)された各オブジェクトグループと、それぞれに属するオブジェクトとの対応関係を示す情報である。例えば、グループ管理情報は、オブジェクトグループの識別情報であるオブジェクトグループ識別情報と、当該オブジェクトグループ識別情報が示すオブジェクトグループに属するオブジェクトとを有する情報である。グループ管理情報に含まれるオブジェクトはオブジェクトの識別情報であっても良く、この場合も実質的にオブジェクトが含まれていると考える。また、グループ管理情報は、階層化されたオブジェクトグループを管理する情報であっても良い。例えば、上位階層のグループの構成要素として、一以上の下位の階層のオブジェクトグループが含まれていても良い。なお、グループ管理情報により、オブジェクトで構成されるグループ同士が分かれていることが分かれば、グループ識別情報は省略しても良い。例えば、各グループのオブジェクトが、それぞれグループ別のバッファ等に格納されている場合、グループ識別情報は省略可能である。
【0082】
グループ管理情報格納部105には、例えば、グループ管理情報蓄積部107が取得したグループ管理情報が、グループ管理情報蓄積部107により蓄積される。ただし、グループ管理情報蓄積部107には、予めユーザ等により蓄積されたグループ管理情報が格納されていても良い。また、グループ管理情報は、上述したような階層的にグループ化されたグループオブジェクトを示すグループ管理情報であってもよい。
【0083】
グループ管理情報格納部105は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0084】
属性指定情報格納部106は、一のグループに分類される一以上のオブジェクトの属性を指定する情報である属性指定情報が格納される。
【0085】
属性指定情報格納部106には、属性指定情報が格納される。属性指定情報は、一のグループに分類される一以上のオブジェクトのそれぞれについての属性を指定する情報である。例えば、この属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクトが、一のグループにグループ化される。また、属性指定情報は、さらに、一のグループを構成する複数のオブジェクトの属性の順序を示す順序情報を含むことが好ましい。即ち、一のグループに分類されるオブジェクトの属性には、順序が指定されていることが好ましい。例えば、この順序情報が示す属性の順番に沿って、オブジェクトがグループ化される。順序情報は、順序を数値や記号等で指定する情報であってもよいし、オブジェクトの属性が配列されている順番自身を順序情報としても良い。オブジェクトの属性とは、本実施の形態においては、適宜、オブジェクトの属性の値、即ち属性値のことを意味すると考える。オブジェクトの属性とは、例えば、オブジェクト自身の属性である。また、オブジェクトが配置される配置領域の属性もオブジェクトの属性と考えてもよい。オブジェクトの属性は、各オブジェクトに対応付けて管理されていてもよいし、各オブジェクトが配置される配置領域に対応付けて管理されていても良い。オブジェクト自身の属性は、例えば、文字列のオブジェクトの書式についての情報である。オブジェクトの書式とは、フォント名や、フォントのファミリーや、セリフ等のフォントの種類を示す情報や、フォントサイズや、フォント色や、太字や下線等のフォントの装飾や、行間や、行揃えや、これらの組み合わせ等である。これらの組み合わせをスタイルと呼んでも良い。また、オブジェクト自身の属性は、画像オブジェクトのサイズやファイル形式(例えばEPSやTIFF等)やファイル名、データ量等についての情報である。例えば、ファイル名に含まれる画像のサイズを示す文字列の情報、例えば「SMALL」や「LARGE」等の文字列や、拡張子の前の「S」や「L」等の文字を、画像オブジェクトについてのオブジェクトの属性として扱っても良い。また、オブジェクト自身の属性は、オブジェクトの内容、例えば、どのような文字列が含まれるか、どのような内容の画像か、等を示す情報であっても良い。オブジェクトが配置される配置領域の属性とは、配置領域のサイズや、形、背景色、枠色、配置領域に付与されたラベルや識別情報等である。また、オブジェクトの属性は、一の配置領域に配置されるオブジェクトの文字数や、行数や、列数の情報であっても良い。ここで述べる属性指定情報が指定するオブジェクトの属性とは、上記で説明した属性のうちの二以上の組み合わせであっても良い。
【0086】
なお、属性指定情報や、順序情報は、どのように蓄積されても良く、例えば、ユーザが手入力等により指定しても良いし、デフォルトで格納されていても良い。属性指定情報格納部106は、不揮発性の記録媒体や、揮発性の記録媒体で実現可能である。
【0087】
グループ管理情報蓄積部107は、第一のページ情報に配置されたオブジェクトを一以上のオブジェクトグループに分け、グループ化されたオブジェクトグループのそれぞれに属するオブジェクトを示すグループ管理情報を取得してグループ管理情報格納部105に蓄積する。例えば、グループ管理情報蓄積部107は、第一のページ情報に配置されるオブジェクトを、オブジェクトの配置情報を用いて、属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクトごとに、一以上のオブジェクトグループに分ける。そして、一以上のオブジェクトグループのそれぞれに属するオブジェクトを示すグループ管理情報を取得し、グループ管理情報格納部105に蓄積する。
【0088】
ここで述べるグループ化(グループ分け)とは、結果的にオブジェクトがグループに分けられていればよく、例えば、グループ化したオブジェクトを取得したり、グループ化したオブジェクトを対応付けて管理することである。例えば、グループ管理情報蓄積部107が、各オブジェクトに、それぞれが属するグループの識別情報等を付与することをグループ化としてもよい。以下、グループ管理情報蓄積部107が行うグループ化の例について以下に説明する。
【0089】
(A)ユーザ指定によるグループ化
グループ管理情報蓄積部107は、例えば、図示しない受付部等を介してユーザによりグループ化が指定されたオブジェクトを、オブジェクトグループ別に蓄積する。例えば、ユーザが、一のオブジェクトグループにグループ化したい一以上のオブジェクトを指定する情報を図示しない受付部等に入力すると、グループ管理情報蓄積部107が、指定された一以上のオブジェクトを一のオブジェクトグループを構成するオブジェクトして管理するための管理情報を生成し、グループ管理情報格納部105に蓄積する。オブジェクトグループ識別情報は、ユーザが指定しても良いし、自動付与されるようにしても良い。
【0090】
(B)オブジェクトの属性等によるグループ化
グループ管理情報蓄積部107は、第一のページ情報に配置されるオブジェクトを、このオブジェクトの配置情報を用いて、属性指定情報格納部106に格納されている属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクトごとに、一以上のオブジェクトグループに分け、一以上のオブジェクトグループのそれぞれに属するオブジェクトを示すグループ管理情報を取得して、グループ管理情報格納部105に蓄積するようにしてもよい。ただし、この場合、第一のページ情報には、オブジェクトの配置情報が含まれている必要がある。
【0091】
例えば、グループ管理情報蓄積部107は、第一のページ情報に配置された複数のオブジェクトの配置情報を用いて、複数のオブジェクト間の距離を算出し、当該距離を用いて、属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクト毎にグループ化する。
【0092】
グループ管理情報蓄積部107は、例えば、属性指定情報が順序情報を有する場合、複数の配置領域に配置された複数のオブジェクトのうちの、属性指定情報により指定された属性を有するオブジェクトであって、順序情報が示す順序に従って順次隣接して配置されるオブジェクトを取得して、グループ化を行う。ここで述べる隣接とは、オブジェクト同士が直接となり合わせに存在している状態のみに限るものでなく、オブジェクト間に順序情報が示す順序ではない一以上の他のオブジェクト等を介在させている状態等も含む概念である。具体例として、二以上のオブジェクトのうちの、オブジェクト間の距離が最も近いものを隣接したオブジェクトと考える。グループ管理情報蓄積部107は、具体的には、まず、順序情報が示す順序が1番である属性指定情報を属性指定情報格納部106から読み出す。そして、この1番の属性指定情報が指定する属性に合致するオブジェクトを検出する。具体的には、ページに配置されたオブジェクトに対して順番に、順序が1番の属性指定情報が指定する属性に合致するか否かの判断を行う。そして、順序が1番である属性指定情報が指定する属性に一致するオブジェクトを検出した場合、このオブジェクトを、一のグループの1番目のオブジェクトとする。このオブジェクトを起点として、順序情報が示す順番が2番である属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクトであって、起点となるオブジェクトに隣接するオブジェクトを検出する。そして、このオブジェクトを、1番目のオブジェクトと同じグループの2番目のオブジェクトとする。ここで述べる隣接する配置領域とは、具体的には、配置領域間の距離が最も近い配置領域である。配置領域間、あるいはオブジェクト間の距離は、配置領域、あるいはオブジェクトのどの部分同士の距離としてもよい。例えば、配置領域間の距離を、配置領域の重心間の距離としても良い。あるいは、配置領域間の距離を、配置領域間の最も距離が短くなる部分の距離としても良い。グループ管理情報蓄積部107は、具体的には、配置情報を用いて配置領域間の距離を算出し、距離が最も短い配置領域に配置されているオブジェクトを、隣接して配置されるオブジェクトであると判断する。次に、2番目のオブジェクトの配置領域を起点として、順序情報が示す順番が3番である属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクトが配置されている配置領域であって、2番目のオブジェクトの配置領域に隣接する配置領域を検出する。そして、この配置領域に配置されたオブジェクトを、1番目のオブジェクトと同じグループの3番目のオブジェクトとする。このようにして、新たに検出されたオブジェクトを起点として、次の順序の属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクトであって、起点となるオブジェクトに隣接するオブジェクトを順次、グループに加えていく。そして、一のグループについての全ての属性指定情報について、上記のようにグループに加える処理が終了した時点で、一のグループに属するオブジェクトを選択する処理を終了する。そして、残りのオブジェクトについても、上記のようなグループ化の処理を繰り返す。このような処理により、グループ管理情報蓄積部107は、一のページに配置されたオブジェクトを、属性指定情報を満たす一以上のオブジェクトにより構成されるグループに分ける。なお、オブジェクトが配置されている領域は、上述したようなフレームやボックス等のオブジェクトが配置される配置領域と考えても良い。また、この場合、オブジェクトのサイズ等の属性は、この配置領域のサイズ等の属性と考えてもよい。
【0093】
グループ管理情報蓄積部107は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。グループ管理情報蓄積部107の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0094】
なお、グループ管理情報蓄積部107は、領域区切画像で区切られた領域に配置される複数のオブジェクトを、優先的に、属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクト毎に、グループ化するようにしてもよい。領域区切画像とは、オブジェクトが配置されている領域を区切るために配置される画像である。領域区切画像は、具体的には、罫線や枠線、区切り線等の画像である。この画像は、ビットマップ画像であってもベクトル画像であってもよい。また、領域区切画像を出力するための制御記号や、プログラム等であっても良い。領域区切画像は、領域区切画像の画像情報と考えても良い。具体的には、グループ管理情報蓄積部107は、図示しない記憶媒体等に予め格納されている領域区切画像で区切られた同じ領域に配置される複数のオブジェクトを、属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクト毎に、優先的に同じグループにグループ化するようにしてもよい。また、グループ管理情報蓄積部107は、領域区切画像が現れるまでの範囲内の領域に配置される複数のオブジェクト内でのみ、属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクトを検出するようにしても良い。あるいは、直前にグループに加えられたオブジェクトに対して、同じ距離に次の属性指定情報が指定する属性を有する複数のオブジェクトが配置されている場合、領域区切画像によって直前にグループに加えられたオブジェクトと同じ領域に区切られているオブジェクトを、優先的に同じグループのオブジェクトとして選択してグループに加えても良い。なお、本実施の形態における同じ距離とは、同じとみなすことのできる距離も含む概念であり、例えば、完全に一致する距離に対して、予め指定した値や割合の幅を持たせた距離を同じ距離としてもよい。なお、領域区切画像は、領域区切画像が配置されるページの位置の情報と対応付けられていてもよい。例えば、領域区切画像は、当該領域区切画像が配置される位置の情報と対応付けられていても良い。グループ管理情報蓄積部107は、領域区切画像の位置の情報と、オブジェクトとの位置関係を用いて、オブジェクトをグループに加えるか否かを判断してもよい。位置の情報等は、配置情報等と同様のものが利用可能である。
【0095】
また、グループ管理情報蓄積部107は、直前にグループに加えられたオブジェクトに対して、同じ距離に次の属性指定情報が指定する属性を有する複数のオブジェクトが配置されている場合、これらの複数のオブジェクトを、全て同じグループに加えるようにしても良い。
【0096】
また、グループ管理情報蓄積部107は、直前にグループに加えられたオブジェクトに対して、同じ距離に次の属性指定情報が指定する属性を有する複数のオブジェクトが配置されている場合、これらの複数のオブジェクトと、既に同じグループにグループ化されているオブジェクトのうちの、直前の順序のオブジェクト以外の一のオブジェクト、例えば順序が1番のオブジェクトとの距離を算出し、この距離が最も短い方のオブジェクトを、同じグループに加えるようにしても良い。
【0097】
また、グループ管理情報蓄積部107は、ページ内に配置されている複数のオブジェクトの中に、順序情報が示す順序に対応したオブジェクトが欠落していると判断された場合、次の順序のオブジェクトを取得するようにしてもよい。なお、複数の配置領域に配置された複数のオブジェクト内の予め指定された範囲内に、順序情報が示す順序に対応したオブジェクトが存在しない場合を、オブジェクトが欠落していると判断するようにしても良い。この場合の予め指定された範囲は、例えば同じページ内や、直前の順序のオブジェクトからの距離が、予め指定した所定の距離未満の距離である。なお、予め指定された範囲を定義する情報、例えば直前の順序のオブジェクトからの距離の情報等は、例えば、図示しない記憶媒体等に予め格納されているようにすればよい。
【0098】
また、グループ管理情報蓄積部107は、順序情報が示す所定の順序に対応する属性を有する複数のオブジェクトが、直前の順序のオブジェクトに対して同じ距離に存在していた場合に、当該複数のオブジェクトのうちの、直前の順序のオブジェクトに対して予め指定された所定の方向に位置するオブジェクトを、優先的に、直前の順序のオブジェクトと同じグループにグループ化してもよい。ここで述べる所定の方向とは、上下左右、斜め上、斜め下等であってもよいし、基準とする方向に対する角度で指定される方向であっても良い。例えば、配置領域の下方向を基準とした場合、2つの配置領域間、例えば配置領域の重心や、角部同士を結ぶ直線がこの基準となる下方向に対してなす角度が最も小さくなる配置領域に配置されるオブジェクトを、同じグループに配置されるオブジェクトとして選択しても良い。なお、所定の方向を指定する情報は、例えば、図示しない記憶媒体等に予め格納されているようにすればよい。
【0099】
また、グループ管理情報蓄積部107は、いずれのグループにもグループ化されずに残ったオブジェクトを、そのままグループ化せずに残してもよいし、距離が最も近いグループに付加するようにしてもよい。例えば、グループ管理情報蓄積部107は、予め指定された範囲、例えば一のページ、に配置されているオブジェクトを、上述したようにグループ化した結果、いずれのグループにもグループ化されずに残ったオブジェクトが存在した場合、このオブジェクトを、距離が最も近いグループに加える。ここでの距離とは、各グループにおける直前の順序のオブジェクトを除いたいずれか一つのオブジェクト、例えば、順序が一番である属性指定情報に対応したオブジェクトとの距離であっても良いし、各グループを構成するオブジェクト全体の重心との距離であっても良い。なお、本実施の形態において、オブジェクトをグループに加えるあるいは付加するとは、例えば、オブジェクトを、既にグループ化されているオブジェクトグループに加えたり、既にグループ化されているオブジェクトグループとともに取得したりすることであっても良いし、オブジェクトに、それぞれが属する既存のグループの識別情報等を付与すること等である。なお、グループ管理情報蓄積部107は、いずれのグループにもグループ化されずに残ったオブジェクトについては、グループ化を行わないようにしても良い。
【0100】
さらに、グループ管理情報蓄積部107は、オブジェクトが画像オブジェクトである場合に、当該画像オブジェクトと同じグループに含まれるオブジェクトとの距離を配置情報を用いて算出し、当該画像オブジェクトを、距離が最も近いオブジェクトと対応付けてグループ化してもよい。通常画像オブジェクトには、当該画像オブジェクトが示す画像を説明する文章の文字列オブジェクト等が、画像オブジェクトに近接して配置されるため、このような文字列のオブジェクトを画像オブジェクトと対応付けることで、どのオブジェクトが、画像オブジェクトの画像を説明する文章等のオブジェクトであるかを判断することが可能となる。この対応付けは、例えば、対応関係を管理するための管理表を用いて管理される。
【0101】
また、グループ管理情報蓄積部107は、グループ化の対象となる一のオブジェクト内に、当該オブジェクトに関連している他のオブジェクトの位置を示すための情報である関連指定情報が含まれている場合、この関連指定情報が示す位置に配置されているオブジェクトを、グループ化の対象となる一のオブジェクトと同じグループにグループ化するようにしても良い。このとき、関連指定情報が含まれる一のオブジェクトと、この関連指定情報が示す位置に配置されているオブジェクトとを更に対応付けてグループ化しても良い。例えば、関連指定情報が含まれる一のオブジェクトとこの関連指定情報が示す位置に配置されているオブジェクトとをさらにネスト化された(言い換えれば階層化された)グループとしてもよい。この対応付けは、どのように管理しても良い。グループ化は、具体的には、関連するオブジェクトの位置を指定するための情報が、一以上の関連指定情報と対応付けて図示しない記憶媒体等に予め格納されており、グループ管理情報蓄積部107は、グループ化の対象となる一のオブジェクトから一の関連指定情報を検出した場合、検出された一の関連指定情報に対応付けられた、関連するオブジェクトの位置を指定する情報を読み出し、当該位置を指定する情報が示す位置に配置されているオブジェクトを、グループ化の対象となる一のオブジェクトと同じグループにグループ化する。関連するオブジェクトの位置を指定する情報は、例えば、関連指定情報が含まれるオブジェクトに対する相対的な位置の情報であっても、絶対的な位置の情報であっても良い。関連指定情報は、テキストであっても良いし、画像であっても良い。具体的には、関連指定情報は、矢印や、方向を表す三角形、人差し指のマーク等の、方向を指し示すオブジェクトであることが好ましい。関連指定情報が方向を指し示すオブジェクトである場合、上述した関連指定情報に対応付けられた、関連するオブジェクトの位置を指定する情報は、この方向を指し示すオブジェクトが指し示す方向の位置を指定する情報である。また、関連指定情報は必ずしも隣接して配置されているオブジェクトの位置を指定する情報でなくてもよく、他のオブジェクトを介して配置されているオブジェクト等を指定する情報であっても良い。オブジェクトにおける関連指定情報の検出は、関連指定情報が、例えば、テキストであれば、通常の文字の検索により行うことが可能である。また、関連指定情報が画像オブジェクトであれば、画像オブジェクトのファイル名等で検索したり、オブジェクト内に配置されている画像と、関連指定情報として定義されている一以上の画像とのパターンマッチングや、相関を求めることで、検出が可能である。なお、関連指定情報を用いたオブジェクト間の関連付けを、グループ化の前に行うようにし、関連づけられた一方のオブジェクトがグループ化の対象となった場合に、当該オブジェクトに対応付けられた他方のオブジェクトも同じグループにグループ化するようにしてもよい。
【0102】
グループ管理情報蓄積部107による関連指定情報を用いる処理の具体例を以下に説明する。画像オブジェクトAの下方に、当該画像オブジェクトAのキャプションであるテキストオブジェクトBが配置されており、テキストオブジェクトBの先頭に、上方を指す一つの矢印の文字が配置されていたとする。この矢印の文字が、関連指定情報の一つであったとする。そして、グループ管理情報蓄積部107によるグループ化の処理中に、例えば、テキストオブジェクトBが、一のグループのK番目の属性指定情報の指定するオブジェクトであると判断された場合、グループ管理情報蓄積部107が、テキストオブジェクトB内において、関連指定情報の検索を行う。ここでは、上方を示す矢印である関連指定情報が検索されるため、グループ管理情報蓄積部107は、テキストオブジェクトBの上方を走査して、直上に位置するオブジェクトである画像オブジェクトAを検出し、この画像オブジェクトAとテキストオブジェクトBとを対応付けて、一のグループのオブジェクトとしてグループ化する。ここで、例えば、テキストオブジェクトBの先頭に上方を示す二つの矢印を含む文字が配置されていたとすると、グループ管理情報蓄積部107は、テキストオブジェクトBの二つ上に配置されている画像オブジェクトを、テキストオブジェクトBと対応付けてグループ化する。なお、関連指定情報により示される関連とは、この具体例のように、一のオブジェクトと、そのオブジェクトを説明する他のオブジェクトとの関連等、どのような関連であっても良い。
【0103】
なお、グループ管理情報蓄積部107がグループ化の対象とするオブジェクトは、既にグループ化されているオブジェクトグループを含んでいても良い。つまり、オブジェクトを複数の階層でグループ化しても良い。この場合、上位のグループ管理情報には、オブジェクトの代わりに、グループオブジェクト、あるいはグループオブジェクトの識別情報等が格納されているようにすればよい。
【0104】
また、グループ管理情報蓄積部107は、後述するページ生成部103が第n(nは2以上の整数)のページ情報を用いて、第(n+1)のページ情報を生成する処理を繰り返す場合に、第nのページ情報に含まれるオブジェクトについてもグループ化を行うようにしてもよい。この場合、第一のページ情報に対するグループ化とは異なるルール等でグループ化を行っても良い。また、第nのページ情報を生成する処理の繰り返し回数が、予め指定された回数となるまで、あるいはnの値が予め指定された値となるまで、第nのページ情報に含まれるオブジェクトについてグループ化を行うようにしても良い。あるいは、ページ情報に配置されているオブジェクト数と、グループ化のルール等を対応付けたルール管理情報等を予め図示しない記憶媒体等に用意しておくようにして、第nのページ情報に配置されているオブジェクト数に対応するグループ化のルールをこのルール管理情報から取得し、このルールに従って、グループ化を行っても良い。このグループ化のルールとは、例えば、ルールに対応して指定された属性指定情報等を用いたり、ルールに応じて、関連指定情報の利用の可否を判断すること等である。グループ化のルールが異なるということは、例えば、グループ化に利用される属性指定情報等が異なることや、関連指定情報を利用するか否か等の組み合わせが異なること等と考えても良い。また、ページ情報に配置されているオブジェクト数が予め指定された閾値より小さくなった場合に、グループ化をやめるようにしても良い。
【0105】
なお、グループ管理情報蓄積部107は、オブジェクトのグループ化を行うか否かを判断してもよい。例えば、グループ管理情報蓄積部107は、一の第nのページ情報に配置されているオブジェクト数が予め指定された閾値よりも少ない場合に、グループ化を行わないようにしても良い。また、第nのページ情報を生成する処理の繰り返し回数が、予め指定された回数を超えた場合、あるいはnの値が予め指定された値を超えた場合に、グループ化を行わないようにしてもよい。
【0106】
また、グループ管理情報蓄積部107は、階層化されたグループ化を行っても良い。例えば、一のオブジェクトグループ内の構成要素として、1以上のオブジェクトグループを含んでも良い。
【0107】
また、グループ管理情報蓄積部107は、既にリンク情報と対応づけられている領域に配置されているオブジェクトについては、グループ化の対象から除外するようにしてもよい。
【0108】
なお、グループ管理情報蓄積部107は、どのようなタイミングやトリガーに応じて、グループ管理情報を取得して蓄積しても良い。例えば、図示しない受付部等を介して、ユーザにより入力された取得を開始する指示を受け付けた場合に、グループ管理情報を取得して蓄積しても良い。また、第一のページ情報がページ情報格納部101に格納された場合に、グループ管理情報を取得して蓄積しても良い。
【0109】
グループ管理情報蓄積部107は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。グループ管理情報蓄積部107の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0110】
出力部108は、出力情報を出力する。出力情報は、第一のページ情報と、リンク領域管理情報とを有する。ここでは特に、出力部108は、第一のページ情報に配置されているオブジェクトのうちの、リンク情報に対応するリンク領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、このリンク情報に応じた表示態様とした第一のページ情報を出力する。なお、出力情報は、ページ生成部103が生成した第二のページ情報等のページ情報を更に有していてもよい。
【0111】
オブジェクトの表示態様とは、オブジェクトが表示される仕様や、表示のスタイルや、見栄えである。オブジェクトの表示態様は、オブジェクトの表示に関連する属性で決定される。オブジェクトの表示に関連する属性とは、例えば、オブジェクトの色や、オブジェクトの透過度や、オブジェクトの背景色や、背景画像の有無や、オブジェクトの周囲の色である。また、オブジェクトを点滅や拡大縮小等を繰り返すようなアニメ−ション表示することや、オブジェクト上に予め指定された記号やマーク等を表示すること等も属性の一つと考えても良い。また、文字列オブジェクトのフォントやフォントサイズも表示態様の属性の一つである。オブジェクトの表示態様は、例えば、これらの表示に関する属性の値の1以上の組み合わせで設定される。なお、オブジェクトをオリジナルの状態やオリジナルの設定(デフォルトの設定)で表示することも、オブジェクトの一の表示態様である。オブジェクトの表示態様は、例えば、HTML等の技術におけるCSS(Cascading Style Sheets)等で設定可能な表示の属性の1以上の組み合わせと考えても良い。
【0112】
オブジェクトの表示態様は、例えば、オブジェクトの表示態様の属性値を設定することで決定される。オブジェクトの表示態様の属性値は、オブジェクトが保持しても良いし、配置情報等が保持してもよいし、オブジェクトと対応付けられて、図示しない格納部等に格納しても良い。オブジェクトの表示態様をオブジェクトのオリジナルの表示態様から変更する場合、例えば、オブジェクトの表示に関する1以上の属性の値を変更すればよい。具体例として、フォントカラーや、画像の透過度等の属性値を変更すれば良い。例えば、ページ情報のオブジェクトの表示態様が、HTMLの技術におけるCSSによって指定可能なものである場合、オブジェクトの1以上の表示に関する属性値をデフォルトとは異なる属性値に指定することで表示態様を変更することが可能である。CSSであれば、前述したフォントカラーは、colorプロパティの値を、また、透過度はopacityプロパティの値を、それぞれ指定することで設定可能である。また、表示態様の変更対象となるオブジェクトを用いて、表示態様を変更したオブジェクトを生成し、これをオリジナルのオブジェクトの代わりに表示するようにしても良い。また、一のオブジェクトについて、予め表示態様の異なる複数の表示用のオブジェクトを図示しない記憶媒体等に用意しておくようにし、これらのいずれかを選択して表示するようにすることで、オブジェクトの表示態様を決定してもよい。また、オブジェクトに対して、表示態様を設定するための、予め指定された色や模様等を有する画像のオブジェクトやレイヤーを配置して、オブジェクトと、この表示態様を設定するためのオブジェクトやレイヤーとを合成処理して表示することで、表示態様を設定しても良い。例えば、予め指定された色で着色されたオブジェクトやレイヤーを、変更対象となるオブジェクトの上または下に配置して、変更対象のオブジェクトと、着色されたオブジェクトまたはレイヤーを合成することで、着色した表示態様のオブジェクトを表示するようにしても良い。また、アニメーション表示等を行う場合には、例えば、表示態様の変更対象となるオブジェクトの透過度等を、時系列に沿って、連続的あるいは段階的に、変更する処理を繰り返しても良い。なお、オブジェクトの表示態様を、予め指定された色で着色した表示態様とする場合、オブジェクトの各画素の色の値に対して、予め指定した色の値を用いて加算や乗算等の演算を行うことで、着色した新たな表示態様のオブジェクトを生成してもよい。また、アニメーション表示のための表示態様を変化させた複数のオブジェクトを生成し(もしくは予め用意し)、このオブジェクトを時系列に沿って切り替えて表示することで、オブジェクトの表示態様をアニメーション表示にしてもよい。
【0113】
リンク情報に応じた表示態様とは、例えば、リンク情報に応じて決定される(あるいは選択される)表示態様である。リンク情報に応じた表示態様とは、リンク情報によって異なる表示態様と考えても良い。リンク情報に応じた表示態様とは、例えば、リンク情報が示すリンク先となるページ情報に応じた表示態様と考えても良い。
【0114】
表示態様が異なるオブジェクトにおいては、オブジェクト間の表示態様が異なっていれば、オブジェクトのそれぞれがどのような表示態様であるかは問わない。例えば、一方のオブジェクトがオリジナルの表示態様であれば、他方のオブジェクトの表示態様を、オリジナルの表示態様に対して透過度が異なる表示態様としたり、オリジナル表示態様とは色が異なる表示態様としたり、オブジェクトの点滅の有無が異なる表示態様としたり、オブジェクトの背景画像の有無が異なることである。なお、オブジェクトの表示態様を異なるものとすることは、結果的に表示態様が異なって表示されれば、どのような処理を行うかは問わない。上述したように、表示態様の異なるオブジェクトを作成しても、表示態様が異なって見えるようなオブジェクトの画像合成等を行ってもよい。なお、オブジェクト間の表示態様を異なるものとする際には、一方の表示態様を変更しても良いし、両方の表示態様を変更しても良い。
【0115】
出力部108は、オブジェクトの表示態様を、どのようにリンク情報に応じた表示態様としてもよい。ここでは一例として、後述するリンク判断情報格納部109に格納されているリンク判断情報を用いてオブジェクトの表示態様を設定する場合について説明する。例えば、リンク判断情報格納部109に、リンク情報に関する条件を示す情報であるリンク条件情報と、リンク領域のオブジェクトの表示態様を指定する情報である表示態様指定情報とを対応付けて有する情報である1以上のリンク判断情報を格納しておくようにする。そして、出力部108は、リンク領域に対応付けられている各リンク情報が、リンク判断情報にそれぞれ含まれるリンク条件情報が示す条件を満たすか否かを判断し、条件を満たすと判断されたリンク条件情報と対応付けられた表示態様指定情報を取得し、オブジェクトの表示態様を、取得した表示態様指定情報が示す表示態様とする。リンク条件情報は、リンク情報の属性等を特定するための条件情報と考えても良い。リンク条件情報は、例えば、特定のリンク情報を特定するための検索キーとして用いられる文字列でも良い。なお、出力部108は、リンク判断情報を用いて、オブジェクトの表示態様を設定する代わりに、1以上のリンク判断情報を用いた場合と同様の判断処理を実現するアルゴリズム等を実行することで、オブジェクトの表示態様を、リンク情報に応じた表示態様としても良い。
【0116】
以下、出力部108が、リンク情報に応じて、どのように表示態様を選択するかの処理の例について説明する。
【0117】
(1)リンク情報が示す場所に応じた表示態様
出力部108は、例えば、オブジェクトの表示態様を、リンク情報が示す場所に応じた表示態様とした第一のページ情報を出力する。ここで述べるリンク情報が示す場所とは、リンク情報が示すページと考えても良い。リンク情報が示す場所に応じた表示態様とは、例えば、リンク情報が示す場所が、情報処理装置1内であるか否かや、予め指定された装置であるか否か、予め指定されたインターネット上のアドレスやネットワーク上のアドレスであるか否か、等の判断結果に応じた表示態様である。ここでの場所に応じた表示態様は、例えば、場所に応じて異なる表示態様となるように表示態様を決定(選択)することである。例えば、予め、リンク判断情報格納部109に、リンク情報が示す場所に関する条件を示すリンク条件情報と、オブジェクトの表示態様を指定する情報である表示態様指定情報とを対応付けて有する情報である1以上のリンク判断情報を格納しておくようにする。そして、出力部108は、リンク領域管理情報が示す第一のページ情報のリンク領域に対応するリンク情報を取得し、このリンク情報が、上記のリンク条件情報のいずれかの条件を満たすか否かを判断する。そして、満たすと判断されたリンク条件情報に対応する表示態様指定情報を取り出して、この表示態様指定情報の指定に従って、リンク領域に配置されているオブジェクトの表示態様を設定する。表示態様指定情報は、例えば、どのような表示態様にするかを示す情報でも良いし、オブジェクトの表示属性の属性値でも良い。あるいは、表示態様を変更するために、オブジェクト等に対して行われる処理を指定する情報でも良い。この表示態様指定情報によってオブジェクトの表示態様が決定すると考えても良い。また、一致するものがない場合には、オブジェクトの本来のオリジナルの表示態様に設定しても良い。リンク条件情報は、例えば、特定のリンク先を示すリンク情報にだけ含まれる文字列と一致する文字列を含むことを条件とする情報や、特定の文字等がないことを条件とする情報である。具体例を挙げると、リンク条件情報は、「www.ggggg.com」等の、予め指定されたインターネット上の特定のサーバ装置のドメイン名やドメイン名とサブドメイン名との組み合わせ等の情報や、このような情報を有する(もしくは有さない)ことを条件とする情報であっても良い。あるいは特定のサーバ装置のURLの一部を示す情報と、この情報を有する(もしくは有さない)ことを条件とする情報であっても良い。この場合、リンク条件情報が示す文字列を一致する文字列を含む(もしくは含まない)リンク情報は、このサーバ装置をリンク先とするリンク情報であると判断される。例えば、このリンク条件情報を、上述したような図示しない検索装置のURLを有することとすると、この検索装置のURLを有するリンク情報と対応付けられたリンク領域のオブジェクトの表示態様を、検索装置に対してリンクされているリンク領域のオブジェクトであることを示す特定の表示態様とすることができる。また、リンク条件情報は、インターネット上のサーバ装置であることを示す「http://」等であっても良い。この場合、これに一致するリンク情報は、インターネット上のいずれかのサーバ装置をリンク先とするリンク情報であると判断されたこととなる。また、リンク条件情報は、第一のページ情報と同じ情報処理装置1内に格納されているページ情報であることを示す「(ドライブ名):」であっても良い。この場合、これに一致するリンク情報は、情報処理装置1内に格納されているページ情報をリンク先とするリンク情報であると判断されたこととなる。
【0118】
(2)リンク情報が示すページ情報に応じた表示態様
出力部108は、例えば、オブジェクトの表示態様を、リンク情報が示すページ情報に応じた表示態様とした第一のページ情報を出力する。ページ情報に応じた表示態様は、例えば、ページ情報が、第二のページ情報であるか否か等に応じた表示態様である。また、ページ情報のファイル形式に対応した表示態様でもよい。また、ページ情報が含むオブジェクトのファイル形式やデータタイプ等に対応した表示態様でもよい。また、ページ情報が、複数のオブジェクトを含むか否かに応じた表示態様でもよい。この場合、出力部108は、ページ情報が示すページ情報に配置されているオブジェクト数をカウントする必要がある。ここでのページ情報に応じた表示態様は、例えば、ページ情報に応じて異なる表示態様となるように表示態様を決定(選択)することである。例えば、予め、リンク判断情報格納部109に、リンク情報が示すページ情報に関する条件を示すリンク条件情報と、オブジェクトの表示態様を指定する情報である表示態様指定情報とを対応付けて有する情報である1以上のリンク判断情報を格納しておくようにする。そして、出力部108は、リンク領域管理情報が示す第一のページ情報のリンク領域に対応するリンク情報が示すページ情報に関する情報(例えばページ情報や、ページ情報の属性値等)を取得し、このページ情報に関する情報が、リンク条件情報のいずれかを満たすか否かを判断する。そして、条件を満たすと判断されたリンク条件情報に対応する表示態様指定情報を取り出して、この表示態様指定情報の指定に従って、リンク領域に配置されているオブジェクトの表示態様を設定する。この場合のリンク条件情報は、例えば、リンク先のページ情報のファイルの拡張子が、予め指定された拡張子に一致するという情報や、リンク先のページ情報に含まれるオブジェクト数の下限や上限を示す閾値等の情報である。例えば、一のリンク条件情報を、第二のページ情報に固有の文字列を示す情報と、この文字列をリンク情報内に有するという条件とを組み合わせた情報とし、出力部108は、リンク条件情報が示す第二のページ情報に固有の文字列をリンク情報内において検索し、一致する文字列が検出された場合、このリンク条件情報に対応する表示態様指定情報をリンク判断情報から取得し、リンク情報に対応するリンク領域のオブジェクトの表示態様を、この表示態様指定情報が指定する表示態様に設定する。これにより、リンク情報のリンク先が、第二のページ情報であると判断されて、オブジェクトの表示態様が、リンク先が第二のページ情報であるリンク情報に応じた表示態様に設定される。なお、第二のページ情報をリンク先とするリンク情報に、上述した第二のページ情報に固有の文字列が含まれるようにするためには、予め、ページ生成部103が第二のページ情報を生成する際に、第二のページ情報のファイル名等に、予め指定されている第二のページ情報固有の文字列等を挿入するようにすればよい。なお、リンク先が第二のページ情報でないと判断された場合には、リンク領域のオブジェクトの表示態様を上記と異なる表示態様(例えばデフォルト等で指定されている表示態様等)とすればよい。
【0119】
(3)検索用のキーワードの有無による表示態様
出力部108は、例えば、オブジェクトの表示態様を、リンク情報に検索用のキーワードが含まれるか否かに応じた表示態様とした第一のページ情報を出力する。ここでの検索用キーワードが含まれるか否かに応じた表示態様は、例えば、検索用のキーワードが含まれるか否かに応じて異なる表示態様となるように表示態様を決定(選択)することである。例えば、予め、リンク判断情報格納部109に、検索用キーワードが含まれていることを示す文字列があることを条件とするリンク条件情報と、オブジェクトの表示態様を指定する情報である表示態様指定情報とを対応付けて有する情報である1以上のリンク判断情報を格納しておくようにする。そして、出力部108は、リンク領域管理情報が示す第一のページ情報のリンク領域に対応するリンク情報を取得し、このリンク情報が、リンク条件情報が示す文字列と一致する文字列を有するか否かを判断する。そして、有すると判断されたリンク条件情報、即ち条件を満たすと判断されたリンク条件情報に対応する表示態様指定情報を取り出して、この表示態様指定情報の指定に従って、リンク領域に配置されているオブジェクトの表示態様を設定する。通常、検索サイト等に送信される検索キーワードを含むリンク情報(すなわち要求情報)においては、検索キーワードとなる文字列の開始位置や終了位置等に、検索用キーワードが含まれていることを示す文字列が検索サイトごとに決まっている。このため、このような文字列と一致する文字列が含まれれば、リンク情報が検索用のキーワードを含むリンク情報と判断されたこととなる。
【0120】
なお、出力情報に含まれる第一のページ情報のオブジェクトの表示態様が、当該オブジェクトが配置されているリンク領域に対応するリンク情報に応じた表示態様となれば、出力部108は、リンク情報に応じて、オブジェクトの表示態様をどのように設定しても良い。例えば、上記以外に、オブジェクトの表示態様を、リンク情報に所定の動作を実行させるためのスクリプトや、処理を要求する情報等が含まれているか否かに応じた表示態様としても良い。また、リンク情報に予め指定された一の文字列が含まれる場合に、オブジェクトの表示態様を、この文字列に対応した表示態様指定情報が指定する表示態様としてもよい。この文字列は、正規表現で表した文字を含む文字列でもよい。例えば、これらのような条件を示すリンク条件情報を有するリンク判断情報を予め用意して用いることで、出力部108は、リンク領域に配置されるオブジェクトの表示態様を、リンク情報に応じた表示態様とすることができる。
【0121】
なお、ページ生成部103が、第二のページ情報よりも下位の階層のページ情報がある場合、出力部108は、上述したオブジェクトの表示態様をリンク情報に応じた表示態様とする処理を、リンク領域が配置される第二のページ情報以降の下位の階層のページ情報についても同様に行うことが可能である。
【0122】
なお、出力部108が第一のページ情報や、ページ生成部103が生成したページ情報とを出力するということは、本実施の形態においては、この第一のページ情報とページ生成部103が生成したページ情報とを用いて作成した出力用のデータを出力することも含む概念である。また、この出力用のデータ(以下、出力データと称す)は、例えば、ページ情報の一部や全てをレンダリングして画像データ化して得られる情報や、ページ情報に配置されたオブジェクトを配置情報が示す位置に埋め込んで作成したデータ等である。あるいは、出力データは、配置されている画像オブジェクト等のデータ形式や解像度等が変更されたものであっても良い。また、出力部108は、リンク領域管理情報や、メニューオブジェクトや、メニュー管理情報等を含む出力データを生成しても良い。また、出力データは、第一のページ情報と、ページ生成部103が生成したページ情報等の複製であってもよい。
【0123】
出力部108が出力するデータは、例えば、モニタ等で表示可能な電子出版物のデータである。
【0124】
また、出力部108は、第一のページ情報と、ページ生成部103が生成したページ情報との出力先(あるいはこれらを用いて作成した出力データの出力先)に応じて、リンク領域管理情報に含まれるリンク情報等を、出力後のリンク関係が保たれるよう書き換えるようにすることが好ましい。
【0125】
出力部108は、どのようなタイミングやトリガーで、出力情報を出力しても良い。例えば、図示しない受付部等を介して、ユーザからの出力指示を受け付けた場合に、出力を行っても良い。また、ページ生成部103が第二のページ情報の生成を終了した時点で出力を行っても良い。
【0126】
ここで述べる出力とは、主として、図示しない記録媒体への蓄積であるが、外部の装置への送信、ディスプレイへの表示や、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念と考えても良い。出力部108は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部108は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。また、出力部108は、オブジェクトの表示態様を決定(あるいは選択)するための処理を実行するためのCPUやメモリ等を有していても良い。また、この表示態様を決定する処理等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0127】
リンク判断情報格納部109には、1以上のリンク判断情報が格納される。リンク判断情報は、上述したように、リンク情報に関する条件を示す情報であるリンク条件情報と、リンク領域のオブジェクトの表示態様を指定する情報である表示態様指定情報とを対応付けて有する情報である。また各リンク判断情報は、判断処理を行う順番を示す情報である順番情報と対応付けられて格納されていても良い。順番情報は、例えば、値の昇順や降順によって、順番を示す情報である。リンク判断情報格納部109は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0128】
図2は、本実施の形態の情報処理装置1の動作を説明するためのフローチャートである。以下、情報処理装置1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、一例として、出力部108が、第一のページ情報と第二のページ情報とを有する出力情報を出力する場合を例に挙げて説明する。
【0129】
(ステップS201)情報処理装置1は、出力情報の出力指示を、図示しない受付部等を介して受け付けた否かを判断する。受け付けた場合、ステップS202に進み、受け付けていない場合、ステップS201に戻る。
【0130】
(ステップS202)ページ生成部103は、カウンターeに1を代入する。
【0131】
(ステップS203)ページ生成部103は、ページ情報格納部101にe番目の第一のページ情報が格納されているか否かを判断する。格納されている場合、ステップS204に進み、格納されていない場合、ステップS207に進む。
【0132】
(ステップS204)ページ生成部103は、e番目の第一のページ情報をメモリ等の記憶媒体に読み出す。
【0133】
(ステップS205)情報処理装置1は、ステップS204で読み出した第一のページを用いて、第二のページ情報等を生成する。この処理の詳細については、後述する。
【0134】
(ステップS206)ページ生成部103は、カウンターeの値を1インクリメントする。そして、ステップS203に戻る。
【0135】
(ステップS207)出力部108は、カウンターtに1を代入する。
【0136】
(ステップS208)出力部108は、ページ情報格納部101にt番目の第一のページ情報が格納されているか否かを判断する。格納されている場合、ステップS209に進み、格納されていない場合、ステップS217に進む。
【0137】
(ステップS209)出力部108は、t番目の第一のページ情報をページ情報格納部101から読み出す。
【0138】
(ステップS210)出力部108は、カウンターsに1を代入する。
【0139】
(ステップS211)出力部108は、リンク領域管理情報格納部102に格納されているリンク領域管理情報に、t番目の第一のページ情報に対応するs番目のリンク情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS212に進み、ない場合、ステップS216に進む。
【0140】
(ステップS212)出力部108は、リンク判断情報を用いてリンク情報に応じた表示態様指定情報を取得する。
【0141】
(ステップS213)出力部108は、s番目のリンク領域に配置されているオブジェクトと、ステップS212で取得した表示態様指定情報とを対応づけてメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。
【0142】
(ステップS214)出力部108は、カウンターsの値を1インクリメントする。そして、ステップS211に戻る。
【0143】
(ステップS215)出力部108は、ステップS209で読み出したt番目の第一のページ情報を用いて、ステップS213で一時記憶した表示態様指定情報に対応するオブジェクトを、この表示態様指定情報が指定する表示態様となるように配置した出力用の第一のページ情報を生成する。生成した第一のページ情報は、例えば、図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。
【0144】
(ステップS216)出力部108は、tの値を1インクリメントする。そして、ステップS208に戻る。
【0145】
(ステップS217)出力部108は、ステップS215で生成した出力用の第一のページ情報や、ステップS205で取得した第二のページ情報やリンク領域管理情報を含む出力情報を出力する。例えば、記憶媒体等に蓄積する。そして処理を終了する。
【0146】
なお、図2に示したフローチャートにおいて、リンク領域管理情報が予め用意されている場合や第二のページ情報等が予め用意されている場合等には、ステップ202からステップS206の処理は省略しても良い。後述する具体例においては、これらの処理を省略した例と省略しない場合の例について説明する。
【0147】
また、ここでは、ページ情報格納部101に第一のページ情報と第二のページ情報とが格納されている場合を例に挙げて説明したが、本発明は、ページ情報格納部101に、第一から第(n+1)までのページ情報(但し、nは2以上の整数)が格納されている場合においても適用可能なものである。この場合、例えば、第mのページ情報(但し、mは2以上n以下の整数)については、上記の第一のページ情報の表示態様を変更する処理と同様の処理を行うようにすればよい。
【0148】
図3は、本実施の形態の情報処理装置1のe番目の第一のページ情報を用いて、第二のページ情報等を生成する処理の詳細を示す図である。この図は、図2においてステップS205で示した処理の詳細の一例を示す図である。
【0149】
(ステップS301)ページ生成部103は、e番目の第一のページ情報に配置されているオブジェクトをグループ化するか否かを判断する。グループ化するとは、グループ管理情報を取得することと考えてよい。ページ生成部103は、グループ化を行うか否かをどのように判断しても良い。例えば、e番目の第一のページ情報に配置されているオブジェクト数が予め指定された値よりも大きければ、グループ化することを判断しても良い。また、予めユーザ等からグループ化を行うことを指定する情報を受け付けている場合や、デフォルト等でグループ化することが指定されている場合にグループ化することを決定してもよい。グループ化する場合、ステップS302に進み、グループ化しない場合、ステップS314に進む。
【0150】
(ステップS302)グループ管理情報蓄積部107は、e番目の第一のページ情報に配置されているオブジェクトについてグループ管理情報を取得し、e番目の第一のページ情報と対応付けてグループ管理情報格納部105に蓄積する。なお、この処理の詳細については後述する。
【0151】
(ステップS303)ページ生成部103は、カウンターkに1を代入する。
【0152】
(ステップS304)ページ生成部103は、グループ管理情報格納部105に格納されているe番目の第一のページ情報と対応付けられたグループ管理情報の中に、k番目のグループ管理情報があるか否かを判断する。k番目のグループ管理情報は、例えば、k番目のオブジェクトグループを示すグループ管理情報である。ある場合、ステップS305に進み、ない場合、ステップS308に進む。
【0153】
(ステップS305)ページ生成部103は、e番目の第一のページ情報に配置されたオブジェクトのうちの、k番目のオブジェクトグループを構成するオブジェクトを配置して一の第二のページ情報を生成する。この第二のページ情報は、e番目の第一のページ情報に配置されたk番目のオブジェクトグループに対応した第二のページ情報である。ページ生成部103は、生成した第二のページ情報を図示しない記憶媒体等に一時記憶する。なお、ページ生成部103は、第一のページ情報に戻るボタンを第二のページ情報に配置しても良い。
【0154】
(ステップS306)リンク領域管理情報取得部104は、e番目の第一のページ情報の、k番目のオブジェクトグループが配置されている領域上にリンク領域を指定するリンク領域指定情報を生成する。また、ステップS305で生成した第二のページ情報を示すリンク情報を取得する。そして、取得したリンク領域指定情報と、リンク情報とを対応付けて有するリンク領域管理情報を取得して、例えば、e番目の第一のページ情報と対応付けて図示しない記憶媒体等に蓄積する。この蓄積は一時記憶でも良い。
【0155】
(ステップS307)ページ生成部103は、カウンターkの値を1インクリメントする。
【0156】
(ステップS308)ページ生成部103は、カウンターjに1を代入する。
【0157】
(ステップS309)ページ生成部103は、e番目の第一のページ情報に、グループ化されていないj番目のオブジェクトがあるか否かを判断する。例えば、グループ管理情報にe番目の第一のページ情報に配置されているオブジェクトと一致するオブジェクトがあるか否かを順番に判断し、一致するものがグループ管理情報内にないオブジェクトを検出する。そして、そのオブジェクト内に、j番目のオブジェクトがあるか否かを判断する。j番目のオブジェクトがある場合、ステップS310に進み、ない場合、上位の処理にリターンする。
【0158】
(ステップS310)ページ生成部103は、j番目のオブジェクトが、既に、ユーザ等によってリンク領域管理情報格納部102に蓄積されている一のリンク領域指定情報が示すリンク領域に配置されているオブジェクトであるか否かを判断する。リンク領域に配置されているオブジェクトである場合、ステップS313に進み、ない場合、ステップS311に進む。
【0159】
(ステップS311)ページ生成部103は、j番目のオブジェクトを配置した第二のページ情報を生成する。生成したページ情報は、例えば、ページ情報格納部101等に蓄積する。
【0160】
(ステップS312)リンク領域管理情報取得部104は、ステップS311で生成した第二のページ情報を示すリンク情報と、j番目のオブジェクト上の領域を示すリンク領域指定情報とを有するリンク領域管理情報を取得する。そして、取得したリンク領域管理情報を、リンク領域管理情報格納部102に蓄積する。
【0161】
(ステップS313)ページ生成部103は、カウンターjの値を1インクリメントする。そして、ステップS309に戻る。
【0162】
(ステップS314)ページ生成部103は、カウンターmに1を代入する。
【0163】
(ステップS315)ページ生成部103は、e番目の第一のページ情報に、m番目のオブジェクトがあるか否かを判断する。m番目のオブジェクトがある場合、ステップS316に進み、ない場合、上位の処理にリターンする。
【0164】
(ステップS316)ページ生成部103は、m番目のオブジェクトが、既に、ユーザ等によってリンク領域管理情報格納部102に蓄積されている一のリンク領域指定情報が示すリンク領域に配置されているオブジェクトであるか否かを判断する。リンク領域に配置されているオブジェクトである場合、ステップS319に進み、ない場合、ステップS317に進む。
【0165】
(ステップS317)ページ生成部103は、m番目のオブジェクトを配置した第二のページ情報を生成する。生成したページ情報は、例えば、ページ情報格納部101等に蓄積する。
【0166】
(ステップS318)リンク領域管理情報取得部104は、ステップS317で生成した第二のページ情報を示すリンク情報と、m番目のオブジェクト上の領域を示すリンク領域指定情報とを有するリンク領域管理情報を取得する。そして、取得したリンク領域管理情報を、リンク領域管理情報格納部102に蓄積する。
【0167】
(ステップS319)ページ生成部103は、カウンターmの値を1インクリメントする。そして、ステップS315に戻る。
【0168】
なお、ここでは、第一のページ情報から第二のページ情報を生成する場合を例に挙げて説明したが、本発明は、ページ生成部103が生成した第nのページ情報から第(n+1)までのページ情報(但し、nは2以上の整数)を生成する場合においても適用可能なものである。この場合、例えば、第mのページ情報(但し、mは2以上n以下の整数)については、上記の第一のページ情報から第二のページ情報生成する処理と同様の処理を行うようにすればよい。かかることは、以下のグループ化の処理についても同様である。
【0169】
図4は、グループ管理情報蓄積部107によるe番目の第一のページ情報に配置されているオブジェクトをグループ化して、グループ管理情報を取得するステップS302に示した処理の一例の詳細を説明するためのフローチャートである。以下、図4のフローチャートを用いてこの処理を説明する。
【0170】
(ステップS401)グループ管理情報蓄積部107は、属性指定情報格納部106に予め蓄積された属性指定情報を読み出す。
【0171】
(ステップS402)グループ管理情報蓄積部107は、カウンターkに1を代入する。
【0172】
(ステップS403)グループ管理情報蓄積部107は、k番目、ここでは一番目の順序を示す属性指定情報が示す属性を有するオブジェクトを検索する。例えば、オブジェクトが複数のページ等に渡って配置されている場合、各ページを順番に検索していく。この検索は、一番目の順序を示す属性を有するオブジェクトが検出された時点で終了する。
【0173】
(ステップS404)グループ管理情報蓄積部107は、k番目、ここでは一番目の順序の属性指定情報が示す属性を有するオブジェクトが存在しているか否か、即ち検出されたか否かを判断する。存在していた場合、ステップS405に進み、存在していない場合、ステップS416に進む。
【0174】
(ステップS405)グループ管理情報蓄積部107は、ステップS403において検出したオブジェクトを新規のグループに加える。具体的には、検出したオブジェクトを含む新規のグループ管理情報を取得する。
【0175】
(ステップS406)グループ管理情報蓄積部107は、カウンターkを1インクリメントする。
【0176】
(ステップS407)グループ管理情報蓄積部107は、ステップS401において読み出した属性指定情報に、k番目の順序を示す属性指定情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS408に進み、ない場合、ステップS402に戻る。
【0177】
(ステップS408)グループ管理情報蓄積部107は、k番目の順序の属性指定情報が示す属性を有するオブジェクトを検索する。なお、ここでの検索は、グループ分けの対象となる全ての配置されているオブジェクトについて、検索を行っても良いが、通常は、一群のオブジェクト、即ち一のグループオブジェクトを構成するオブジェクトは、一つのページ内に収まっていることが多いことから、オブジェクトが複数ページに渡って配置されている場合、一番目のオブジェクトが検出されたページ内においてのみ、検索を行うようにすることが処理を速くするうえで好ましい。なお、ここでの検索は、属性が一致する全てのオブジェクトの検索であるとする。また、既に、グループ分けされているオブジェクトについては、グループ分け済みであることを示すフラグ等の管理情報を付与することで、再度検索が行われないようにすることが好ましい。
【0178】
(ステップS409)グループ管理情報蓄積部107は、ステップS408の検索においてオブジェクトが検索されたか否かを判断する。検索された場合、ステップS410に進み、検索されなかった場合、ステップS406に戻る。なお、戻る際に、オブジェクトに欠落があることを示す情報を蓄積するようにしても良い。
【0179】
(ステップS410)グループ管理情報蓄積部107は、ステップS408で検出した全てのオブジェクトと、(k−1)番目の順序でグループ化されたオブジェクトとのそれぞれの距離、例えば、それぞれの重心間の距離を算出する。
【0180】
(ステップS411)グループ管理情報蓄積部107は、ステップS410で算出した距離が最も短いオブジェクトを決定する。ただし、距離の差が所定の範囲内のものが複数ある場合、全てを最も距離の短いオブジェクトに決定してもよい。
【0181】
(ステップS412)グループ管理情報蓄積部107は、ステップS411で決定したオブジェクトが複数か否かを判断する。複数である場合、ステップS413に進み、複数でない場合、ステップS415に進む。
【0182】
(ステップS413)グループ管理情報蓄積部107は、ステップS412で決定した各オブジェクトの位置と、(k−1)番目の順序でグループ化されたオブジェクトの位置との方向を検出する。例えば、(k−1)番目の順序でグループ化されたオブジェクトに対して予め指定した方向である下向きの方向を0度として、ステップS412で決定した各オブジェクトが配置される方向の角度を検出する。
【0183】
(ステップS414)グループ管理情報蓄積部107は、ステップS411で決定したオブジェクトのうちの、ステップS413で検出した方向が、より優先度の高い方向にある一のオブジェクトをグループに加える。具体的には、ステップS413で算出した角度が小さいオブジェクトを、ステップS405において新規に用意したグループ管理情報に加える。そして、ステップS406に戻る。
【0184】
(ステップS415)グループ管理情報蓄積部107は、ステップS411で決定したオブジェクトをグループに加える。具体的には、ステップS405において新規に用意したグループ管理情報に加える。
【0185】
(ステップS416)グループ管理情報蓄積部107は、グループ管理情報を、グループ管理情報格納部105に蓄積する。
【0186】
なお、図4のフローチャートのステップS416の検索処理においては、順序が一番目であるオブジェクトが配置されている位置から、一以上の領域区切情報が検出されるまでの範囲でのみ検索を行うようにしても良い。即ち領域区切情報で区切られた範囲でのみ検索を行うようにしても良い。
【0187】
また、ステップS415の処理後に、グループ化されていないオブジェクトが第一のページ情報に配置されているか否かを判断し、配置されている場合、このオブジェクトを、最も距離が近いオブジェクトグループに加えるようにしてもよい。
【0188】
以下、本実施の形態における情報処理装置1の具体的な動作について説明する。
【0189】
(具体例1)
ここでは、ページ情報格納部101に第二のページ情報が予め格納されており、リンク領域管理情報格納部102に、第二のページ情報をリンク先に指定するリンク領域管理情報が予め格納されており、グループ管理情報格納部105には、グループ管理情報が予め格納されており、情報処理装置1が、第一のページ情報を用いて第二のページ情報等を生成しない場合を例に挙げて説明する。つまり、図2におけるステップS202からステップS206までの処理を省略した場合を例に挙げて説明する。但し、第一のページ情報に配置される全てのリンク領域に対応するリンク情報のリンク先が、第二のページ情報以外の情報である場合等には、第二のページ情報は省略してもよい。
【0190】
図5は、第一のページ情報を管理するページ管理表を示す図である。ページ管理表は、ページ情報格納部101に格納されている。ここでは、ページ管理表は、「ページID」、「オブジェクトID」、「オブジェクト」、「中心座標x」、「中心座標y」、「幅」、「高さ」等の項目を有している。「ページID」は、ページ識別情報である。各オブジェクトは、対応する「ページID」が示すページ上に配置されている。「オブジェクトID」は、オブジェクトを管理するための識別情報、「オブジェクト」は、ページに配置されるオブジェクトである。「中心座標x」、「中心座標y」、「幅」、「高さ」は、オブジェクトの配置情報である。「中心座標x」は、オブジェクトが配置されている領域の中心のx座標、「中心座標y」は、オブジェクトが配置されている領域の中心のy座標、「幅」は、オブジェクトが配置されている領域の幅、「高さ」は配置されている領域の高さである。なお、座標や幅や高さの単位としては、ここでは一例としてピクセルを用いている。なお、本実施の形態においては、座標や幅や高さ等の値を「x01」や「y01」等の記号を用いて表しているが、これらは任意の数値であるとする。かかることは以下においても同様である。図5のページ管理表においては、ページIDの値が同じレコードは、同じ第一のページ情報を示す情報である。ここでは、説明を簡単にするために、一の第一のページ情報(即ち1ページ分の第一のページ情報)だけがページ情報格納部101に格納されている場合を例に挙げて説明する。なお、ここでは省略しているが、ページ管理表は、上記の項目以外にもフォント名やフォントサイズ等の属性等を示す項目を有しているものとする。
【0191】
図6は、第二のページ情報を管理するページ管理表を示す図である。ページ管理表は、ページ情報格納部101に格納されている。このページ管理表は、図5に示したページ管理情報と同様の管理情報である。図7のページ管理表においては、ページIDの値が同じレコードは、同じ第二のページ情報を示す情報である。ここでは、2つの第二のページ情報(即ち2ページ分の第二のページ情報)がページ情報格納部101に格納されている場合を例に挙げて説明する。
【0192】
図7は、第一のページ情報と第二のページ情報のページ定義情報を管理するページ定義管理表を示す図である。ページ定義管理表は、「ページID」と「幅」と「高さ」の情報を有している。「ページID」は、図5及び図6に示したページ管理表の「ページID」の値と対応する。「幅」および「高さ」は、ここでは、オブジェクトが配置されたページの幅および高さであり、値はピクセルであるとする。
【0193】
図8は、グループ管理情報格納部105に格納されたグループ管理情報を示す図である。グループ管理情報は、「グループID」、「オブジェクトID」、「ページID」という項目を有している。「グループID」は、グループ識別情報であり、同じ値は同じオブジェクトグループに属していることを示す。「オブジェクトID」および「ページID」は、図5に示したページ管理表の「オブジェクトID」および「ページID」に対応する。ここでは、ページID「P001」に対応した第一のページ情報が示すページに配置されている「オブジェクトID」が「OB001」と「OB003」であるオブジェクトが、「グループID」が「G001」であるオブジェクトグループに属していることを示している。
【0194】
図9は、ページ情報格納部101に格納されている第一のページ情報および第二のページ情報の表示例を示す図である。説明のため、各ページ情報には図5及び図6に示すページIDを付与している。図8において、オブジェクトの周囲に配置される枠線は、第一のページ情報が示すページに配置されたオブジェクトが占める領域を示したものであり、説明のための便宜上のもののため実際には表示は不要である。各オブジェクトの右上に記載されている番号は、後述するオブジェクトIDである。なお、オブジェクトIDは、説明のための便宜上の表示であり、実際には表示する必要はない。なお、図9は、説明のための便宜上の図であり、必ずしも寸法や縦横比等は正確ではない。
【0195】
図10は、リンク領域管理情報格納部102に格納されているリンク領域管理情報を示す図である。リンク領域管理情報は、「リンク領域ID」「リンク領域指定情報」と「リンク情報」とを有する。「リンク領域指定情報」は、「ページID」、「オブジェクトID」、「グループID」を有する。「リンク領域ID」はリンク領域の識別情報である。「リンク領域指定情報」の「ページID」は、リンク領域が設定される第一のページ情報を示すもので、図6で示したページ定義管理表の「ページID」に対応する。「オブジェクトID」は、第一のページ情報が示すページ上のリンク領域を、この「オブジェクトID」が示すオブジェクトが配置されている領域に指定するための情報である。つまり、第一のページ領域の、この「オブジェクトID」に対応するオブジェクト上の領域がリンク領域となる。ここでは、この「オブジェクトID」が示すオブジェクトが、リンク領域に配置されるオブジェクトである。この「オブジェクトID」は、図5に示したページ管理表の「オブジェクトID」の値に対応する。また、「グループID」は、第一のページ情報が示すページ上のリンク領域を、この「グループID」が示すオブジェクトグループを構成する各オブジェクトが配置されている領域に指定するための情報である。この「グループID」は、図9に示したグループ管理情報の「グループID」に対応する。具体的には、グループ管理情報で管理されているこの「グループID」に対応する「オブジェクトID」が示すオブジェクト上の領域がリンク領域となる。「リンク情報」は、リンク先を示すリンク情報である。ここでは、リンク情報は、例えば、リンク先の第二のページ情報の「ページID」や、リンク先のWEBページのURLや、検索装置等のURLを含む検索を要求するための情報である。「ページID」は、図7に示したページ定義管理表の「ページID」に対応する。例えば、図10において、「リンク情報」の「http://aaabbb.com/index.html」は、WEBページのURLである。また、「http://cccddd.com/search?f=南青山…」の、「http://cccddd.com/search?」までの文字列は、「cccddd.com」というドメイン名の検索サイトのサーバに、キーワードを用いた検索結果のWEBページを要求する情報であり、これ以降の文字列は、検索キーワード「南青山」を示す。また、「http://eeefff.com/#search?q=ラーメン…」の「http://eeefff.com/#search?」までの文字列は、「eeefff.com」というドメイン名の、短文を扱うブログを提供するサーバに、検索キーに応じた話題の文が含まれるブログのページを要求する情報であり、これ以降の文字列は、検索キーワード「ラーメン」を示している。
【0196】
図11は、図9に示したページIDが「P1」である第一のページ情報が示すページ上に、図10に示したリンク領域管理情報が示すリンク領域を示した図である。ここでは説明のため、各リンク領域には、対応する「リンク領域ID」を付与している。
【0197】
まず、ユーザが図示しない入力デバイス等を操作して、情報処理装置1に対して出力情報の出力指示を与えたとする。
【0198】
出力部108は、リンク領域管理情報を用いて、リンク領域に配置されているオブジェクトの属性を決定する処理を行う。
【0199】
図12は、リンク判断情報格納部109に格納されているリンク判断情報を示す図である。リンク判断情報は、「リンク条件情報」と「表示態様指定情報」と「順番情報」という項目を有している。「リンク条件情報」は、リンク情報に関する条件を示すリンク条件情報である。「表示態様指定情報」は、リンク領域のオブジェクトの表示態様を指定する表示態様指定情報である。「順番情報」は、リンク情報が、リンク条件情報を満たすか否かを判断する際の処理を行う順番を示す情報であり、値が小さいものほど順番が早いものとする。ここでは、図12の各レコードが、それぞれ一のリンク判断情報を示すものとする。ここでは、条件を満たすか否かの判断処理は、条件を満たすリンク条件情報が検出された時点で終了する。なお、ここでは便宜上、「リンク条件情報」は、自然言語で記載しているが、実際は、条件式や、判断処理の判断条件を示す値や、判断処理を実行させるプログラムや、当該プログラムを指定する情報等が格納されているものとする。また、「表示態様指定情報」についても、ここでは自然言語で記載しているが、実際には、オブジェクトの表示態様を設定するための属性値や、表示態様を変更するための処理を実行させるためのプログラムや、当該プログラムを指定する情報等が格納されているものとする。
【0200】
出力部108は、図10に示したリンク領域管理情報のうちの、一番目のリンク領域管理情報に含まれる「リンク情報」の値「P201」を取得する。そして、図12に示したリンク判断情報から、「順番情報」の小さい順に「リンク条件情報」を読み出し、リンク情報「P201」が、読み出した「リンク条件情報」が示す条件を満たすか否かを判断する。具体的には、まず順番情報が「1」である一番目のリンク判断情報のリンク条件情報『「cccddd.com/search?」を含む』を取得する。そして、値「P201」がこの条件を満たすか否かを判断する。リンク条件情報『「cccddd.com/search?」を含む』は、「cccddd.com/search?」という文字列を含むという条件を示す情報である。このため、この文字列と一致する文字列が、値「P201」内にあるか否かを判断する。ここでは、一致する文字列を含まないと判断される。
【0201】
このため、次に、順番情報が「2」であるリンク判断情報のリンク条件情報『「eeefff.com/#search?」を含む』を取得する。そして、値「P201」がこの条件を満たすか否かを判断する。リンク条件情報『「eeefff.com/#search?」を含む』は、「eeefff.com/#search?」という文字列を含むという条件を示す情報である。このため、この文字列と一致する文字列が、値「P201」内にあるか否かを判断する。ここでは、一致する文字列を含まないと判断される。
【0202】
このため、次に、順番情報が「3」であるリンク判断情報のリンク条件情報『「http://」を含む』を取得する。そして、値「P201」がこの条件を満たすか否かを判断する。リンク条件情報『「eeefff.com/#search?」を含む』は、「http://」という文字列を含むという条件を示す情報である。このため、この文字列と一致する文字列が、値「P201」内にあるか否かを判断する。ここでは、一致する文字列を含まないと判断される。
【0203】
このため、次に、順番情報が「4」であるリンク判断情報のリンク条件情報『「ページID」のいずれかと一致、かつ複数のオブジェクトが配置』を取得する。そして、値「P201」がこの条件を満たすか否かを判断する。
【0204】
リンク条件情報『「ページID」のいずれかと一致、かつ複数のオブジェクトが配置』は、図7に示したページ定義情報の「ページID」のいずれか一つと一致する文字列であり、かつ、この「ページID」に対応するページ情報に複数のオブジェクトが配置されているという条件を示す情報である。ここでは、ページIDの値「P201」を検索キーとして、ページ定義管理表の「ページID」の中に、一致する値があるか否かを判断する。ここでは、一致するものが検出されるため、『「ページID」のいずれかと一致』するという条件を満たすと判断される。更に、このページID「P201」が示すページ情報に複数のオブジェクトが配置されているか否かを判断する。具体的には、図5または図6に示したページ管理表において、「ページID」の値が「P201」であるレコードを検出してカウントする。そして、カウント数が2以上であれば、ページID「P201」が示すページ情報に複数のオブジェクトが配置されていると判断し、2未満であれば、複数のオブジェクトが配置されていないと判断する。ここでは、図6に示したページ管理表において、「オブジェクトID」が「OB001」と「OB003」とを有する2つのレコードが検出されるため、ページID「P201」が示すページ情報に複数のオブジェクトが配置されていると判断する。このため、出力部108は、「リンク情報」の値「P201」は、順番情報「4」に対応したリンク条件情報を満たすと判断する。このため、出力部108は、順番情報が「4」であるリンク判断情報の「表示態様指定情報」の値である「赤色枠線」を取得する。この「赤色枠線」は、オブジェクトの枠線を赤色に指定する情報である。例えば、第一のページ情報が、HTMLのようなCSS等で表示属性を指定可能な情報であった場合、オブジェクトに対して「border:#FF0000」等のスタイルが対応付けられる。リンク情報が条件を満たす「リンク条件情報」が検出されたため、リンク情報が条件を満たす「リンク条件情報」が検出する処理は終了する。そして、出力部108は、図10に示したリンク領域管理情報のうちの、一番目のリンク領域管理情報に含まれる「リンク領域指定情報」が指定するリンク領域に配置されているオブジェクトを検出する。ここでは、まず、一番目のリンク領域管理情報に含まれる「リンク領域指定情報」の値を取得する。「リンク領域指定情報」の値は、「ページID」の値「P1」と、「グループID」の値「G001」であるため、「ページID」が「P1」であるページ情報に配置されているオブジェクトのうちの、「グループID」が「G001」であるオブジェクトグループを構成するオブジェクトが、一番目のリンク領域管理情報のリンク領域指定情報が示すリンク領域に配置されるオブジェクトとなる。このため、出力部108は、「グループID」が「G001」であるオブジェクトグループを構成するオブジェクトとして、図8に示したグループ管理情報から、「オブジェクトID」が「OB001」と「OB003」であるオブジェクトを検出する。そして、出力部108は、取得した「表示態様指定情報」である「赤色枠線」を、取得したページ情報の値「P1」と、オブジェクトID「OB001」および「OB003」とに対応付けて、メモリ等の格納部に一時記憶する。
【0205】
次に、出力部108は、2番目のリンク領域管理情報に含まれる「リンク情報」の値「http://aaabbb.com/index.html」を取得する。そして、図12に示したリンク判断情報から、「順番情報」の小さい順に「リンク条件情報」を読み出し、リンク情報の値「http://aaabbb.com/index.html」が、読み出した「リンク条件情報」が示す条件を満たすか否かを判断する。ここでは、「順番情報」が「3」であるリンク条件情報『「http://」を含む』を満たすと判断して、このリンク条件情報に対応付けられた「表示態様指定情報」である「ドット枠線」を読み出す。また、2番目のリンク領域管理情報の「リンク領域指定情報」の「ページID」の値「P1」と「オブジェクトID」の値「OB002」を取得する。そして、取得した「表示態様指定情報」である「ドット枠線」を、取得したページ情報の値「P1」と、オブジェクトID「OB002」とに対応付けて、メモリ等の格納部に一時記憶する。例えば、第一のページ情報が、HTMLのようなCSS等で表示属性を指定可能な情報であった場合、オブジェクトに対して「border:#FF0000」等のスタイルが対応付けられる。
【0206】
以下、同様にして、図10に示した全てのリンク領域管理情報について同様の処理を行い、リンク情報に応じた「表示態様指定情報」を取得して、リンク情報が示すリンク領域に配置されるオブジェクト(ここでは、オブジェクトを特定するためのページIDとオブジェクトIDとの組み)と対応付けてメモリ等に一時記憶する。
【0207】
図13は、メモリ等に一時記憶されたオブジェクトと、表示態様指定情報とを対応付けて有するオブジェクト態様管理情報を示す図である。オブジェクト態様管理情報は、「ページID」、「オブジェクトID」、「表示態様指定情報」という項目を有する。それぞれの項目は、出力部108がリンク情報について取得した「ページID」、「オブジェクトID」、「表示態様指定情報」に対応する。
【0208】
出力部108は、図13に示したオブジェクト態様管理情報を読み出して、第一のページ情報に配置される各オブジェクトの表示態様が、各オブジェクトに対応する図13に示した「表示態様指定情報」が示す表示態様となるようにする。例えば、元々の第一のページ情報が示すページにおける各オブジェクトの表示態様をデフォルトの表示態様とすると、この表示態様を、「表示態様指定情報」が示す表示態様となるように変更する。例えば、第一のページ情報の表示に関する属性値等を、オブジェクトの表示態様が「表示態様指定情報」が示す表示態様となるよう変更する。あるいは、表示属性を追加しても良い。例えば、第一のページ情報がHTML等のマークアップ言語で記述されている場合、CSS等のスタイルシートを変更あるいは追加することで、「表示態様指定情報」が示す表示態様を実現する表示に関する属性値をオブジェクトに対して付与するようにしても良い。また、例えば、「表示態様指定情報」が示す表示態様を、第一のページ情報を閲覧する装置等で実現するためのスクリプト等を第一のページ情報内に配置しても良い。あるいは、画像オブジェクト等に対して、「表示態様指定情報」が示す表示態様となるように予め指定された画像処理を行うようにしても良い。そして、オブジェクト態様管理情報が示す表示態様となるように設定等を行った第一のページ情報と、図10に示したリンク領域管理情報と、図6に示したページ管理表で管理される第二のページ情報を含む出力情報を出力する。例えば、図示しない格納部等に蓄積する。
【0209】
ここで、出力部108が出力した出力情報を、この出力情報を出力可能な情報閲覧装置20で開いて、モニタ等に表示させて操作を行う場合について説明する。情報閲覧装置20はいわゆるビューアである。情報閲覧装置20は、例えば携帯電話や、携帯情報端末等であっても良いし、コンピュータ等であっても良い。なお、ここでは、指等でタッチ操作可能な情報閲覧装置20で、この情報閲覧装置20の記憶媒体等の格納部に蓄積された出力情報を出力する場合を例に挙げて説明する。
【0210】
まず、ユーザがメニュー等を操作して、出力情報を表示させる指示を与えると、情報閲覧装置20は、出力情報のうちの第一のページ情報を、格納部から読み出して、表示用のページのデータを生成して、モニタに表示する。
【0211】
図14は、第一のページ情報の表示例を示す図である。なお、図14においては、説明のため、各オブジェクトにはオブジェクトIDの値を付与している。
【0212】
表示された第一のページ情報においては、各オブジェクトの表示態様は、各オブジェクトが配置されているリンク領域に対応したリンク情報に応じた表示態様で表示される。
【0213】
例えば、オブジェクトIDが「OB001」と「OB003」であるオブジェクトは、図13に示したオブジェクト態様管理情報が示すように、表示態様が「赤色枠線」であるため、オブジェクトの回りに赤色の枠線が表示される。
【0214】
また、オブジェクトIDが「OB002」であるオブジェクトは、図13に示したオブジェクト態様管理情報が示すように、表示態様が「ドット枠線」であるため、オブジェクトの回りに点で構成される枠線が表示される。
【0215】
また、オブジェクトIDが「OB005」であるオブジェクトは、図13に示したオブジェクト態様管理情報が示すように、表示態様が「二重枠線」であるため、オブジェクトの回りに二重の枠線が表示される。
【0216】
また、オブジェクトIDが「OB006」であるオブジェクトは、図13に示したオブジェクト態様管理情報が示すように、表示態様が「点滅」であるため、オブジェクトが点滅表示される。点滅表示は、オブジェクトに対して点滅を実行させるスクリプト等を対応付けることで実現可能である。
【0217】
また、オブジェクトIDが「OB004」であるオブジェクトは、図13に示したオブジェクト態様管理情報が示すように、表示態様が「デフォルト」であるため、オブジェクトはデフォルトの設定で表示される。ここでのデフォルトの設定は、例えば、赤色枠線や、ドット枠線、二重枠線、点滅等の表示態様を含まない表示態様であるとする。
【0218】
そして、例えば、ユーザが、点滅しているオブジェクトである「オブジェクトID」が「OB006」の画像上を、指で叩く操作、いわゆるタップ操作を行ったとする。この「オブジェクトID」が「OB006」であるオブジェクトが配置されているリンク領域は、図10に示したように、リンク情報「http://eeefff.com/#search?q=ラーメン…」と対応付けられているため、情報閲覧装置20は、このリンク情報を読み出して、このリンク情報に含まれるドメインが示すサーバにインターネット等を介して送信する。そして、このドメインが示すサーバではリンク情報に含まれる検索キーワードを用いた検索が行われる。このドメインが示すサーバは、上述したようにブログを提供するサーバであり、検索キーワードに対応したブログのアドレスのリストを検索結果として取得する。そして、サーバは検索結果を配置したWEBページ情報を生成し、情報閲覧装置20に送信する。情報閲覧装置20は受信したWEBページ情報をモニタに表示する。
【0219】
図15は、情報閲覧装置20によるWEBページ情報の表示例を示す図である。
【0220】
なお、「オブジェクトID」が「OB001」や、「オブジェクトID」が「OB004」の画像上でタップ操作を行った場合、図9に示したような「ページID」が「P201」や「P202」の第二のページ情報が表示される。
【0221】
このように、この具体例においては、リンク情報に応じて、リンク領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、リンク情報に応じた表示態様で表示させることができ、リンク領域に配置されているオブジェクトを見るだけで、リンク領域に対して予め指定されたタップ等の操作を行った場合に、どのようなページ情報が表示されるかということや、検索処理等のような、どのような動作が実行されるか等の概略を、ユーザが把握することができ、操作性が向上する。
【0222】
(具体例2)
この具体例においては、第一のページ情報から第二のページ情報やリンク領域管理情報やグループ管理情報等を生成し、生成した第二のページ情報やリンク領域管理情報やグループ管理情報等を用いて上記具体例1と同様の処理を行うようにした場合の例について説明する。つまり、この具体例は、図2におけるステップS202からステップS206までの処理を上記具体例2に追加した例である。
【0223】
図16は、ページ情報格納部101に格納されている第一のページ情報の表示例を示す図である。図16において、オブジェクトの周囲に配置される枠線は、説明のための便宜上のものであり、ページに配置されたオブジェクトが占める領域を示したものであり、実際には表示は不要である。各オブジェクトの右上に記載されている番号は、オブジェクトIDである。なお、オブジェクトIDは、説明のための便宜上の表示であり、実際には表示する必要はない。なお、図16は、説明のための便宜上の図であり、必ずしも寸法や縦横比等は正確ではない。
【0224】
図17は、第一のページ情報を管理するページ管理表を示す図である。ページ管理表は、ページ情報格納部101に格納されている。このページ管理表は、図5に示したページ管理表において、「フォント」、「フォントサイズ」、「オブジェクト種類」等の項目を加えたものである。「フォント」は、配置された文字列オブジェクトのフォント名、「フォントサイズ」は、配置された文字列オブジェクトのフォントサイズである。フォントサイズの単位は、ここでは一例としてポイントであるとする。「オブジェクト種類」はオブジェクトの種類を示し、「文字列」は文字列オブジェクト、言い換えればテキストで構成されたオブジェクトである。また、「画像」は画像オブジェクトである。
【0225】
図18は、第一のページ情報のページ定義情報を管理するページ定義管理表を示す図であり、図7と同様のものである。
【0226】
まず、ユーザが、出力情報を出力する指示を、情報処理装置1に与えたとする。
【0227】
ページ生成部103は、ページ情報格納部101に格納されている一番目の第一のページ情報に配置されたオブジェクトをグループ化して、第二のページ情報を生成するか否かを判断する。ここでは例として、予めグループ化することが指定されているか否かによってグループ化するか否かを決定する。ここでは、ユーザにより,グループ化することが指定されていたとする。
【0228】
このため、グループ管理情報蓄積部107は、グループ化を行って、グループ管理情報を取得する。そして取得したグループ管理情報を、グループ管理情報格納部105に蓄積する。なお、この処理については後述する。
【0229】
図19は、グループ管理情報格納部105に格納されたグループ管理情報を示す図である。この格納は一時記憶と考えても良い。このグループ管理情報は、グループ管理情報蓄積部107により作成され、蓄積されたものである。グループ管理情報は、「グループID」、「オブジェクトID」、「ページID」という項目を有している。「グループID」は、グループ識別情報であり、同じ値は、同じグループであることを示す。「オブジェクトID」および「ページID」は、図7に示したページ管理表の「オブジェクトID」および「ページID」に対応する。
【0230】
ページ生成部103は、図19に示したグループ管理情報から、「ページID」が「L1」であるグループの中の1番目のグループに対応したグループ管理情報を読み出す。即ち「グループID」が「G001」であるグループ管理情報を読み出す。
【0231】
ページ生成部103は、「グループID」が「G001」であるグループ管理情報に含まれる1以上の「オブジェクトID」が示すオブジェクトを、「ページID」が「L1」である第一のページ情報に含まれるオブジェクトの中から取得する。ここでは、「オブジェクトID」が「DA001」から「DA007」までの画像オブジェクトを除いた5つのオブジェクトを、図17に示したページ管理表から取得する。そして、新たに一のページを示すページ識別情報を生成し、検出した7つのオブジェクトを、生成したページ識別情報が示すページに配置するオブジェクトの配置情報を生成する。ただし、ここでは、第一のページ情報に配置されていたオブジェクトをリンクしてページに配置しているものとする。なお、オブジェクトをリンク指定配置しているということは、オブジェクトに対するリンク情報を配置していることと考えても良い。この場合も、ここでは、第二のページ情報には、実質的に配置されたオブジェクトが含まれていると考えて良い。なお、この時、配置情報の各オブジェクトの配置されている領域のサイズを示す値、ここでは、幅および高さの値は、予め指定した倍率で拡大したサイズとする。また、ここでは、オブジェクトが配置される相対的な位置関係も第一のページ情報における位置関係が保たれるようにする。ただし、オブジェクトを再配列しても良い。
【0232】
ページ生成部103は、取得した第二のページ情報を図示しない記憶媒体等に一時記憶する。ここでは、上述した第一のページ情報と同様の、ページ管理表と、ページ定義管理表とを用いて、ページ生成部103が生成した第二のページ情報に含まれるページ識別情報と、オブジェクトと、オブジェクト配置情報とを管理するものとする。
【0233】
図20は、ページ生成部103が生成した第二のページ情報を管理するページ管理表である。ここでは、第一のページ情報の1番目のオブジェクトのグループが配置された第二のページ情報の「ページID」は「L201」とする。つまり、「ページID」が「L201」であるページ管理表は、第一のページ情報の1番目のオブジェクトのグループが配置された第二のページ情報についてのページ管理表である。なお、「オブジェクト」の値は、実際には第一のページ情報に配置されているオブジェクトを参照した値であるとする。
【0234】
図21は、ページ生成部103が生成した第二のページ情報を管理するページ定義管理表を示す図である。なお、ページ生成部103は、ページに配置される1以上のオブジェクトが占めるサイズに応じたページを定義するページ定義情報を生成しても良い。例えば、一のページに配置される1以上のオブジェクトを含む最小サイズの矩形領域に対して、予め指定された余白やマージン等を付与したページを定義するページ定義情報を生成しても良い。
【0235】
次に、リンク領域管理情報取得部104は、第一のページ情報の1番目のグループを構成するオブジェクト上の領域であるリンク領域を示すリンク領域指定情報を取得する。ここでは、上記具体例1と同様に、図17に示したページ管理表の1番目のオブジェクトグループの「グループID」が「G001」をリンク領域に指定するリンク領域指定情報を取得する。これにより、このオブジェクトグループに属するオブジェクトがそれぞれ配置される領域がリンク領域となる。また、ページ生成部103が生成した1番目のグループに対応する第二のページ情報へのリンク情報として、第二のページ情報の「ページID」を取得する。このリンク情報は第一および第二のページ情報を用いた情報の出力を行う際に、適宜、出力される情報に対するリンク情報に書き換えられるものとする。そして、取得したリンク領域指定情報と、リンク情報とを対応付けたリンク領域管理情報を図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
【0236】
図22は、リンク領域管理情報取得部104が取得したリンク領域管理情報を示す図である。このリンク領域管理情報は、図10に示したものと同様である。
【0237】
以上の処理により、第一のページ情報の1番目のオブジェクトグループについて、第二のページ情報を生成して、第一のページ情報に第二のページ情報に対するリンク領域を生成する処理が終了する。
【0238】
さらに、第一のページ情報の2番目以降のオブジェクトのグループについても同様の処理を繰り返す。そして、第一のページ情報に配置されたオブジェクトのグループについての処理が終了した時点で、オブジェクトグループに属さないオブジェクトを検出し、それぞれのオブジェクト個別に配置した第二のページ情報を生成する。この処理は、配置されるオブジェクトが複数ではなく一つであることの違いを除けば、上記のオブジェクトグループを配置した第二のページ情報を生成する処理と同様である。また、リンク領域管理情報取得部104は、このページ情報についてのリンク領域管理情報を取得する。この場合、リンク領域を指定するリンク領域指定情報は、「ページID」と第二のページ情報に配置されたオブジェクトの「オブジェクトID」との組み合わせになる。この処理を、オブジェクトグループに属さない全てのオブジェクトに対して行う。
【0239】
このとき、この出力情報を出力する処理を行う前に、既に、WEBページ等の第二のページ情報以外のページ情報やサーバ装置等に対するリンク情報と対応付けられたリンク領域に配置されているオブジェクトについては、第二のページ情報の生成対象から除外する。このような予め用意されているリンク領域を管理するリンク領域管理情報は、上記の具体例と同様に、予め、リンク領域管理情報格納部102等に蓄積しておくようにし、第二のページ情報の生成に伴って生成された新たなリンク領域管理情報は、予め格納されているリンク領域管理情報に追記するようにすればよい。例えば、「オブジェクトID」が「DA003」であるオブジェクトが「http://eeefff.com/#search?q=ラーメン…」というリンク情報と対応付けられたリンク領域に配置されたオブジェクトであったとすると、このオブジェクトは、第二のページ情報の生成対象からは除外される。
【0240】
上記のような処理を行った結果、第一のページ情報に配置されたオブジェクトを配置した第二のページ情報が生成される。
【0241】
このようにして取得される第二のページ情報や、リンク領域管理情報や、グループ管理情報等は、上記具体例1のページ情報格納部101や、リンク領域管理情報格納部102や、グループ管理情報格納部105等に格納されている第二のページ情報や、リンク領域管理情報や、グループ管理情報等と同様のものとなる。
【0242】
これ以降は、上記具体例1と同様の処理が行われるため、ここでは説明を省略する。
【0243】
ここで、上述した第一のページ情報に配置されたオブジェクトをグループ化して、グループ管理情報を取得する処理の具体例について説明する。なお、ここでは、画像オブジェクトはグループ化の対象から予め除外されているものとする。
【0244】
図23は、属性指定情報格納部106に格納されている属性指定情報を示す図である。属性指定情報は、「属性ID」、「オブジェクト属性」、「順序」という項目を有している。「属性ID」はオブジェクト属性を管理するための情報であり、ここでは、属性A〜属性Eを用いている。「オブジェクト属性」はオブジェクトの属性である。
【0245】
グループ管理情報蓄積部107は、図23に示した属性指定情報のうちの「順序」が「1」であるレコードの「オブジェクト属性」の値、具体的には、属性Aである「文字列、フォント=太ゴシック、サイズ=24」というオブジェクト属性を取得する。そして、図16に示すように配置されているオブジェクトについて、例えば左上から順番に、「オブジェクト属性」の値を満たす属性を有している情報であるか否かを判断する。例えば、グループ管理情報蓄積部107は、左上に配置されたオブジェクトの「オブジェクトID」が「DA001」であることを、図17に示したページ管理表を用いて検出し、「オブジェクトID」が「DA001」であるオブジェクトの「オブジェクト種類」の値が文字列であり、「フォント」項目の値が「太ゴシック」であり、かつ「フォントサイズ」項目の値が「24」であるか否かを判断する。このオブジェクトの「オブジェクト種類」の値が「文字列」でない、または「フォント」項目の値が「太ゴシック」でない、もしくは「フォントサイズ」項目の値が「24」でない場合、次以降の配置されているオブジェクトについて、属性Aの「オブジェクト属性」を満たすものが検出できるまで、上記と同様の処理を行う。ここでは、「オブジェクトID」が「DA001」である「オブジェクトID」が「DA001」のオブジェクトが「オブジェクト属性」を満たすものであるため、このオブジェクトを、順序が一番目のオブジェクトとして新たなグループに加える。例えば、グループ別に用意された図示しないバッファ等にこの「オブジェクトID」もしくは「オブジェクト」を蓄積する。このとき、新たなグループに対して、グループ識別情報等を受け付けるようにしても良いし、予め指定されたルールでグループ識別情報を付与するようにしても良い。ここでは、「オブジェクトID」を、グループID「G001」と対応付けてバッファ等に蓄積する。
【0246】
次に、グループ管理情報蓄積部107は、図23に示した属性指定情報のうちの「順序」が「2」であるレコードの「オブジェクト属性」の値、具体的には、属性Bのオブジェクト属性を取得する。そして、この属性Bが示すオブジェクト属性である「文字列、フォント=ゴシック、サイズ=12」を有する全てのオブジェクトを、ページに配置されているグループ化の対象となる全てのオブジェクトの中から検索する。ただし、既にグループ化されたオブジェクトは検索対象に含めないようにしてもよい。ここでは、「オブジェクトID」が「DA002」,「DA009」,「DA016」,「DA021」であるレコードが検索条件を満たすオブジェクトであるとして検出される。そして、これらのオブジェクトと、「順序」が「1」の属性指定情報に対応するオブジェクトとしてグループ化されたオブジェクトである「DA001」との距離を算出する。具体的には、図7に示したページ管理表から、「DA001」の「中心座標x」と「中心座標y」との値を取得する。また、同様に、「オブジェクトID」が「DA002」,「DA009」,「DA016」,および「DA021」であるオブジェクトの「中心座標x」と「中心座標y」との値をそれぞれ取得する。そして、「DA001」のオブジェクトの中心座標と、「オブジェクトID」が「DA002」,「DA009」,「DA016」,および「DA021」である各オブジェクトの中心座標との間の距離を、それぞれ算出する。そして、最も距離が短くなる位置に配置されたオブジェクトを選択する。ここでは、「オブジェクトID」が「DA002」,「DA009」,「DA016」,および「DA021」である各オブジェクトのうちの、「オブジェクトID」が「DA002」であるオブジェクトまでの距離が一番短いため、この「オブジェクトID」が「DA002」であるオブジェクトを、「順序」が「1」である属性指定情報に対応するオブジェクトである「DA001」と同じグループに加える。例えば、「DA001」のオブジェクトと同じグループのバッファ等に、この「オブジェクトID」が「DA002」であるオブジェクトの「オブジェクトID」もしくは「オブジェクト」を蓄積する。
【0247】
同様に、グループ管理情報蓄積部107は、「順序」が「3」から「5」までの属性指定情報についても、上記と同様に、「順序」の値が示す順番に従って、配置されているオブジェクトを選択して、グループに加えていく。
【0248】
「順序」が「5」である属性指定情報についてのグループ分けが終了した時点で、次の属性指定情報が存在しないため、一つのグループ分けを終了する。ここでのグループ分けによって、「オブジェクトID」が「DA001」、「DA002」、「DA005」、「DA006」、及び「DA007」であるオブジェクトが一つのグループを構成するオブジェクトとしてグループ分けされる。
【0249】
そして、残りの配置されているオブジェクトについても、上記と同様に、「順序」が「1」である属性指定情報が示すオブジェクト属性を満たすオブジェクトの検索を行い、検出したオブジェクトについて、上記と同様のグループ分けを繰り返す。次以降のグループに属するオブジェクトについては、「オブジェクトID」を、それぞれが属するグループのグループID「G002」〜「G004」と対応付けてバッファ等に蓄積する。
【0250】
ここで、図16に示した「オブジェクトID」が「DA016」であるオブジェクトを、「順序」が「2」である属性指定情報が示すオブジェクト属性を満たすオブジェクトとしてグループ化した直後の処理について考える。この場合において、つぎに、「順序」が「3」である属性Cのオブジェクト属性を取得し、この属性Cが示すオブジェクト属性を有する全てのオブジェクトを、グループ化の対象となる全ての文字列のオブジェクトの中から検索したとする。このとき、まだグループ化されていないオブジェクトの中から、仮に、「オブジェクトID」が「DA023」であるオブジェクトが検索条件を満たすオブジェクトであるとして検出されたとする。しかしながら、この場合において、このオブジェクトと、「順序」が「3」の属性指定情報に対応するオブジェクトとしてグループ化されたオブジェクトである「DA016」との距離を算出した結果、得られた値が、予め指定した閾値よりも大きい値、例えば、300ピクセル以上であったとする。この場合、この「オブジェクトID」が「DA023」であるオブジェクトは、「オブジェクトID」が「DA016」であるオブジェクトと同じグループのオブジェクトではないと判断される。この結果、「順序」が「3」の属性指定情報に対応するオブジェクトが欠けていると判断される。
【0251】
このように判断された場合、次の順序である「順序」が「4」である属性指定情報の「オブジェクト属性」の値を取得して、この「オブジェクト属性」の値を用いて、上記と同様に「順序」が「4」である属性指定情報に対応したオブジェクトのグループ分けを行う。ただし、ここでは、直前の「順序」が「3」である属性指定情報に対応したオブジェクトをグループに追加できていないため、「順序」が「3」の直前の「2」である属性指定情報についてグループに加えたオブジェクトと、「順序」が「4」である属性指定情報の「オブジェクト属性」を満たす各オブジェクトとの距離を、隣接したオブジェクトを選ぶ際の、オブジェクト間の距離として利用すればよい。
【0252】
また、図16に示した「オブジェクトID」が「DA024」であるオブジェクトを、「順序」が「3」である属性指定情報が示すオブジェクト属性を満たすオブジェクトとしてグループ化した場合について考える。この場合において、つぎに、「順序」が「4」である属性指定情報の属性Dのオブジェクト属性を取得し、この属性Dが示すオブジェクト属性を有する全てのオブジェクトを、ページに配置されているグループ化の対象となる全ての文字列のオブジェクトの中から検索したとする。このとき、まだグループ化されていないオブジェクトの中から、「オブジェクトID」が「DA023」および「DA025」であるオブジェクトが検索条件を満たすオブジェクトであるとして検出されたとする。しかしながら、この場合において、「順序」が「4」である属性指定情報が示すオブジェクト属性を満たすオブジェクトとしてグループ化されたオブジェクト「DA024」と、「オブジェクトID」が「DA023」および「DA025」であるオブジェクトのそれぞれとの距離が同じであったとする。この場合、「オブジェクトID」が「DA024」であるオブジェクトに対する「オブジェクトID」が「DA023」および「DA025」であるオブジェクトの方向を検出する。ここでは、「オブジェクトID」が「DA023」であるオブジェクトが上方向に配置され、「オブジェクトID」が「DA025」であるオブジェクトが下方向に配置されていることが検出されたとする。この場合、予め指定されている設定に応じて、下方向の「オブジェクトID」が「DA025」であるオブジェクトを、グループに加える。
【0253】
上記のようにしてグループ分けする処理を繰り返し行い、「順序」が「1」である属性指定情報が示すオブジェクト属性を満たすオブジェクトが検出されなかった時点で、グループ管理情報蓄積部107は、グループ分けの処理を終了する。
【0254】
なお、終了前に、グループ分けされていないオブジェクトを検索してもよい。ここでは、「オブジェクトID」が「DA023」であるオブジェクトが、グループ分けされていないオブジェクトとして検出される。このため、このオブジェクトを、最も近くに位置するグループに加えるようにする。ここでは、各グループの一番目に登録されたオブジェクトと、「オブジェクトID」が「DA023」であるオブジェクトとの距離を算出して比較し、最も距離が短くなるグループに「オブジェクトID」が「DA023」を加えるようにする。
【0255】
そして、グループ管理情報蓄積部107は、バッファ等に蓄積したグループIDと対応付けられたオブジェクトIDを、第一のページ情報の「ページID」である「L1」と対応付けて、グループ管理情報格納部105に蓄積する。これにより、図19に示すようなグループ管理情報が得られる。
【0256】
このような具体例2においては、第一のページ情報に配置されたオブジェクトの1以上を配置した第二のページ情報と、この第二のページ情報を示すリンク情報を第一のページ情報に配置された同じオブジェクト上の領域に対応づけるリンク領域管理情報とを生成するようにしたことにより、リンク情報を利用して、第一のページ情報に配置されたオブジェクト上の領域に対するユーザの操作によって、このオブジェクトが配置された第二のページ情報を出力させることが可能となる。これにより、例えば、モニタ等に出力させるオブジェクトをユーザの操作によって絞り込んで表示することが可能となり、オブジェクトの閲覧性が向上する。
【0257】
以上、本実施の形態によれば、リンク領域の表示態様を、当該リンク領域に対応付けられたリンク情報に対応した表示態様に設定することができる。これにより、例えば、ページ情報を表示した際のページの操作性を向上させることができる。
【0258】
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0259】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0260】
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりする情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
【0261】
また、上記各実施の形態では、情報処理装置がスタンドアロンである場合について説明したが、情報処理装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、受付部や出力部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
【0262】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0263】
なお、上記各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ページ情報格納部に格納されている少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である第一のページ情報と、リンク領域管理情報格納部に格納されている前記第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と当該領域に対応付けられたリンク先を示す情報であるリンク情報とを有するリンク領域管理情報と、を有する出力情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムであって、前記出力部は、前記第一のページ情報に配置されているオブジェクトのうちの、前記リンク情報に対応する領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、当該リンク情報に応じた表示態様とした第一のページ情報を出力するプログラムである。
【0264】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0265】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0266】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0267】
図24は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0268】
図24において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0269】
図25は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図25において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0270】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0271】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0272】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0273】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置等は、ページ情報を出力する装置として適しており、特に、操作性を向上させたページ情報を出力する装置等として有用である。
【符号の説明】
【0274】
1 情報処理装置
20 情報閲覧装置
101 ページ情報格納部
102 リンク領域管理情報格納部
103 ページ生成部
104 リンク領域管理情報取得部
105 グループ管理情報格納部
106 属性指定情報格納部
107 グループ管理情報蓄積部
108 出力部
108 判断部
109 リンク判断情報格納部
【技術分野】
【0001】
本発明は、ページに配置された文字列や画像等のオブジェクトを利用する装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、書籍や、雑誌、カタログ等の出版等に利用される文字や画像等の情報の処理は、例えばディスクトップパブリッシング(以下、DTPと称す)と呼ばれるソフトウェアや、同様の処理が実現可能なDTP装置やシステム等を用いて行われていた。
【0003】
近年、紙媒体による出版に加えて、いわゆる電子出版等の電子媒体による出版が行われるようになってきており、上記のようなDTP装置においても、電子出版等が可能な情報処理装置やソフトウェア(例えば、非特許文献1参照)が増えてきている。電子出版物には、出力されるコンテンツ内のリンクが設定されたオブジェクト等を押すことで、予め指定したページ等への移動が可能となる、といった、紙媒体の出版物にはない操作を提供しているものが多い。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】"ADOBE INDESIGN CS4 ユーザガイド"、p.613−616[online]、アドビシステムズ株式会社、[2010年5月10日検索]、インターネット<URL:http://help.adobe.com/ja_JP/InDesign/6.0/indesign_cs4_help.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の情報処理装置においては、オブジェクトが配置されている領域等に設定されているリンク領域に対して、どのようなページへのリンクが設定されているか等がオブジェクト等の表示を見ただけでは判断しにくく、この結果、操作性が悪いという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理装置は、少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である第一のページ情報が格納されるページ情報格納部と、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、領域に対応付けられたリンク先を示す情報であるリンク情報とを有するリンク領域管理情報が格納されるリンク領域管理情報格納部と、第一のページ情報と、リンク領域管理情報とを有する出力情報を出力する出力部とを備え、出力部は、第一のページ情報に配置されているオブジェクトのうちの、リンク情報に対応する領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、リンク情報に応じた表示態様とした第一のページ情報を出力する情報処理装置である。
【0007】
かかる構成により、リンク領域の表示態様を、当該リンク領域に対応付けられたリンク情報に対応した表示態様となるようにして、ページの操作性を向上させた出力情報を出力することができる。
【0008】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを配置したページの情報である第二のページ情報を生成するページ生成部と、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、一以上のオブジェクトが配置された第二のページ情報に対するリンク情報とを有するリンク領域管理情報を取得して、リンク領域管理情報格納部に蓄積するリンク領域管理情報取得部と、を更に備え、出力部は、第一のページ情報と、ページ生成部が生成した第二のページ情報と、リンク領域管理情報とを有する出力情報を出力する情報処理装置である。
【0009】
かかる構成により、第一のページ情報を用いて、閲覧性および操作性に優れたページ情報等の出力情報を容易に作成することができる。
【0010】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、一のオブジェクトグループに属する一以上のオブジェクトを示す情報であるグループ管理情報が一以上格納されるグループ管理情報格納部を更に備え、ページ生成部は、第一のページ情報に配置されたオブジェクトのうちの、グループ管理情報が示す一以上のオブジェクトを配置した第二のページ情報を生成し、リンク領域管理情報取得部は、グループ管理情報が示す一以上のオブジェクト上の領域を含む領域と、グループ管理情報が示す一以上のオブジェクトが配置された第二のページ情報に対するリンク情報とを有するリンク領域管理情報を取得する情報処理装置である。
【0011】
かかる構成により、オブジェクトのグループ別に、閲覧性および操作性に優れたページ情報等の出力情報を生成することができる。
【0012】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、第一のページ情報に配置されたオブジェクトを一以上のオブジェクトグループに分け、グループ分けされたオブジェクトグループのそれぞれに属するオブジェクトを示すグループ管理情報を取得してグループ管理情報格納部に蓄積するグループ管理情報蓄積部とを更に備えた情報処理装置である。
【0013】
かかる構成により、オブジェクトを、オブジェクトグループに分けた上で、オブジェクトのグループ別に、閲覧性および操作性に優れたページ情報等の出力情報を生成することができる。
【0014】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、第一のページ情報は、一以上のオブジェクトと、オブジェクトが配置される領域を示す情報である配置情報とを有し、一のグループに分類される一以上のオブジェクトの属性を指定する情報である属性指定情報が格納される属性指定情報格納部とを更に備え、グループ管理情報蓄積部は、第一のページ情報に配置されるオブジェクトを、オブジェクトの配置情報を用いて、属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクトごとに、一以上のオブジェクトグループに分け、一以上のオブジェクトグループのそれぞれに属するオブジェクトを示すグループ管理情報を取得し、グループ管理情報格納部に蓄積する情報処理装置である。
【0015】
かかる構成により、オブジェクトを属性と配置される位置に応じてグループ分けして、オブジェクトのグループ別に、閲覧性および操作性に優れたページ情報等の出力情報を生成することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明による情報処理装置等によれば、リンク領域の表示態様を、当該リンク領域に対応付けられたリンク情報に対応した表示態様に設定して、ページの操作性を向上させた出力情報を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態における情報処理装置のブロック図
【図2】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのフローチャート
【図3】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのフローチャート
【図4】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのフローチャート
【図5】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのページ管理表を示す図
【図6】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのページ管理表を示す図
【図7】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのページ定義管理表を示す図
【図8】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのグループ管理情報を示す図
【図9】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するための第一のページ情報および第二のページ情報の表示例を示す図
【図10】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのリンク領域管理情報を示す図
【図11】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのリンク領域を示す図
【図12】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのリンク判断情報を示す図
【図13】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのオブジェクト態様管理情報を示す図
【図14】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するための出力情報の表示例を示す図
【図15】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するための出力情報の表示例を示す図
【図16】同実施の形態の情報処理装置同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するための第一のページ情報の表示例を示す図
【図17】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのページ管理表を示す図
【図18】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのページ定義管理表を示す図
【図19】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのグループ管理情報を示す図
【図20】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのページ管理表を示す図
【図21】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのページ定義管理表を示す図
【図22】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのリンク領域管理情報を示す図
【図23】同実施の形態の情報処理装置の動作を説明するための属性指定情報を示す図
【図24】同実施の形態における情報処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す図
【図25】同実施の形態における情報処理装置を実現するコンピュータの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0019】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における情報処理装置1のブロック図である。
情報処理装置1は、ページ情報格納部101、リンク領域管理情報格納部102、ページ生成部103、リンク領域管理情報取得部104、グループ管理情報格納部105、属性指定情報格納部106、グループ管理情報蓄積部107、出力部108、およびリンク判断情報格納部109を備える。
【0020】
ページ情報格納部101には、一以上の第一のページ情報が格納される。第一のページ情報は、少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である。第一のページ情報は、少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である。第一のページ情報は、オブジェクトを含む情報である。また、第一のページ情報は、例えば、オブジェクトが配置されるページを識別する情報であるページ識別情報や、オブジェクトが配置された領域を示す情報である配置情報を含んでいてもよい。また、第一のページ情報は、ページのサイズ等を定義するページ定義情報を有していていても良い。第一のページ情報は、例えば、一のページを示すページ識別情報と、一のページ識別情報が示すページに配置される一以上のオブジェクトと、これらのオブジェクトが配置された領域を示す配置情報とを有する。
【0021】
なお、第一のページ情報に含まれるオブジェクトや、ページ識別情報や、配置情報や、ページ定義情報等は、それらの情報そのものであってもよく、あるいは、その情報を特定可能な情報であってもよい。後者の場合には、第一のページ情報に含まれるオブジェクト等は、例えば、オブジェクト等が格納されている領域を示すポインタやアドレスであってもよいし、オブジェクトの識別情報であっても良い。このことは、他の情報についても同様である。
【0022】
オブジェクトとは、例えば、1以上の文字で構成される文字列または画像の少なくとも一方を含むデータである。また、オブジェクトは音声を含むデータでも良い。オブジェクトとは、例えば、情報処理装置1が編集する情報の構成要素と考えても良い。オブジェクトに含まれる文字列は、フォントや、フォントサイズ、フォント色等のフォントの属性値を有していても良い。文字列を含むオブジェクトをここでは文字列オブジェクトと呼ぶ。オブジェクトに含まれる画像は、動画像であっても良いし静止画像であっても良い。また、画像は、ビットマップデータでもベクトルデータであっても良く、ファイル形式等は、TIFF、JPEG、SVG等問わない。画像を含む文字列をここでは画像オブジェクトと呼ぶ。オブジェクトは、ページに配置されるコンテンツと考えても良い。
【0023】
ページとは、例えば、1以上のオブジェクトが配置される領域を示す情報である。ページは、ここでは、仮想の紙面や台紙やアートボード等を示す情報と考えて良い。ページは、オブジェクト等が配置されて出力される出力可能領域や、印刷可能領域と考えても良い。
【0024】
ページ識別情報は、ページを識別可能な情報であればよく、例えば、ページに割り当てられた固有の識別情報や、ページ番号や、章番号とページ番号との組み合わせ等である。また、1ページを示す第一のページ情報が一のファイル等を構成している場合、ページ識別情報は、ページのファイル名等でも良い。なお、第一のページ情報を後述する順番情報と対応付けて管理する場合、順番情報で第一のページ情報を識別することが可能であるため、ページ識別情報は、省略しても良い。かかることは他のページ情報についても同様である。
【0025】
オブジェクトの配置情報は、例えば、ページ情報が示すページ内のオブジェクトが配置されている領域を示す情報である。オブジェクトは、例えば、配置情報によってページ上にレイアウトされる。オブジェクトの配置情報は、例えば、オブジェクトの位置やサイズ等を指定するための情報である。オブジェクトの配置情報は、例えば、オブジェクト上の一以上の点(例えば、中心点や、対角の交点や、四隅のうちの一以上の点)の位置を示す情報と、オブジェクトの縦横のサイズを示す情報との組み合わせや、オブジェクトの一対の対角の位置を示す情報であってもよい。点の位置を示す情報は、例えば、ページに対して設定される座標等で示される。サイズを示す情報の単位等は問わない。サイズとは、ここではオブジェクトのデータサイズではなく寸法を意味する。ただし、配置情報は、オブジェクトの配置された領域が特定できる情報であればどのような情報でもよい。例えば、配置情報は、オブジェクトが配置される位置(例えば座標等)を示す情報であっても良い。この場合、オブジェクトが配置される領域のサイズは、例えば、オブジェクトのサイズとしてもよい。上記のような場合、この配置情報が示す位置にオブジェクトが配置された場合のオブジェクトが占める領域(あるいはオブジェクト上の領域)を、オブジェクトの配置される領域と考えて良い。また、オブジェクトが、オブジェクトを配置するための枠やフレームやボックス等と呼ばれる配置領域に配置されている場合、この配置領域を示す情報をオブジェクトの配置情報と考えてもよい。配置領域を示す情報は、オブジェクトの配置情報と同様の位置やサイズ等を示す情報で構成される。このフレーム等の領域と、この領域に配置される一以上のオブジェクトは、例えば、図示しないフレーム等の領域を示す情報と、配置されるオブジェクトとを対応付けて管理する管理情報等で管理される。なお、後述する第二のページ情報以降のページ情報が示すページに配置されるオブジェクトは、第一のページ情報が示すページに配置されるオブジェクトにリンクして配置することで、第一のページ情報が示すページに配置されるオブジェクトを共用するようにしても良い。また、オブジェクトの配置される領域が、出力デバイス側等で指定されていたり、出力デバイス側で配置される領域を解釈する場合等には、第一のページ情報は、配置情報を有していなくてもよい。
【0026】
ページ定義情報は、ページのサイズやマージンや余白等の属性を定義する情報である。また、ページの背景色等の属性を定義する情報を有していてもよい。また、ページ定義情報は、第一のページ情報の出力時のサイズの情報等を有していても良い。また、第一のページ情報が出力される出力デバイス等の表示画面のサイズを示す情報を有していても良い。また、ページ定義情報は、第一のページ情報の出力サイズの情報等を有していても良い。なお、第一のページ情報が示すページの出力サイズは、出力デバイスの表示画面のサイズ等やユーザの操作等に合わせて可変であっても良い。
【0027】
なお、一以上のオブジェクトが配置されている領域をページと考える場合のように、ページのサイズ等を指定する必要がない場合には、第一のページ情報は、ページ定義情報を有していなくてもよい。例えば、一のオブジェクトが表示されることも一のページが表示されたと考える場合には、ページ定義情報は省略しても良い。
【0028】
第一のページ情報は、一のファイルで構成されていても良いし、複数のファイルで構成されていても良い。また、第一のページ情報は、一以上のデータベースでも良い。
【0029】
第一のページ情報は、具体的には、オブジェクトが配置されたドキュメントを示すドキュメント情報やページの情報と考えても良い。第一のページ情報は、HTML等のWEBページの情報であっても良いし、DTP装置や、クロスメディアパブリッシング装置やワードプロセッサ等の電子出版物等を出力可能な装置で用いられるオブジェクトが配置されたページの情報であっても良い。また、これらのページ情報は、ページ原稿の情報等と考えても良い。
【0030】
また、第一のページ情報は、例えば、電子出版物を出力するために利用されるページ情報でもよい。電子出版物は、情報の出力媒体を電子媒体とした出版物である。例えば、電子出版物は、電子ブックや、電子ペーパー、電子配布用書類等である。また、WEBページ等も電子出版物と考えても良い。電子出版物は電子書籍と考えても良い。電子出版物の内容等は問わない。ただし、第一のページ情報は、紙等の物理的な媒体に印刷して出力する出版にも利用可能なページ情報であっても良い。
【0031】
なお、第一のページ情報とは、リンク情報等を用いて階層化されるページ情報の、第一階層のページ情報と考えても良い。
【0032】
またページ情報格納部101には、後述するページ生成部103が生成する第二のページ情報等が蓄積されるようにしても良い。
【0033】
ページ情報格納部101に格納されている第一のページ情報は、例えば、ユーザ等により指定された情報処理装置1の処理対象となるページ情報である。ページ情報格納部101にページ情報が蓄積される過程は問わない。例えば、記録媒体を介してページ情報がページ情報格納部101で蓄積されるようになってもよく、通信回線等を介して送信されたページ情報がページ情報格納部101で蓄積されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力されたページ情報がページ情報格納部101で蓄積されるようになってもよい。なお、かかることは、以下の格納部等に関しても同様であるものとする。また、ここで述べる蓄積は、一時記憶も含む概念である。ページ情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0034】
リンク領域管理情報格納部102には、リンク領域管理情報が格納される。リンク領域管理情報は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、この領域に対応付けられたリンク先を示す情報であるリンク情報とを有する。ここでは、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域をリンク領域、このリンク領域を示す情報をリンク領域指定情報と呼ぶ。リンク領域は、例えば、この領域に対して予め指定された操作が行われた場合に、対応するリンク情報が示すリンク先のページ情報を表示、あるいは出力するための領域である。なお、ページ情報に配置されたオブジェクトとは、ここでは、ページ情報が示すページに配置されたオブジェクトを意味する。かかることは以下においても同様である。
【0035】
リンク領域指定情報は、第一のページに配置された一以上のオブジェクト上の領域を指定可能な情報であればよい。リンク領域指定情報は、例えば、第一のページ情報を指定する情報と、この第一のページ情報の一以上のオブジェクトの配置領域を含む領域を指定する情報である。第一のページ情報を指定する情報は、例えば第一のページ情報の識別情報等である。ただし、第一のページ情報自身であっても良い。リンク領域指定情報は、例えば、上述したオブジェクトの配置情報と同様の、リンク領域内の中心や辺上等の一以上の点を示す情報(座標情報)と、リンク領域のサイズや輪郭等を指定する情報との組合せや、リンク領域の対角の位置を示す情報(座標情報)等により構成される。また、リンク領域指定情報は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを指定する情報でもよい。この場合、指定されたオブジェクト上の領域がリンク領域となり、このオブジェクトは、いわゆるリンクボタンとなる。オブジェクトを指定する情報は、通常はオブジェクト名等のオブジェクトの識別情報であるが、オブジェクト自身であっても良い。なお、リンク領域指定情報は、非連続のリンク領域を指定する情報であってもよい。
【0036】
一のリンク領域指定情報は、第一のページ情報に配置されている複数のオブジェクト上の領域を指定する情報でもよく、この場合、リンク領域指定情報は、複数のオブジェクト間のオブジェクトが配置されていない領域上もリンク領域に指定する情報でも良い。例えば、リンク領域は、複数のオブジェクトをカバーする一の領域であっても良い。この複数のオブジェクトは、一のグループを構成する複数のオブジェクトであっても良い。また、リンク領域指定情報は、一以上のオブジェクトの予め指定されたマージン等を有する周辺の領域もリンク領域に指定する情報でもよい。ただし、異なるリンク領域指定情報が指定するリンク領域は、オブジェクトについて設定されるリンク領域同士は重ならないようにすることが好ましい。もしくは、重なった場合、重なった上下関係により、一方のリンク領域が無効となるようにすることが好ましい。もしくは、ユーザの操作に応じて、いずれかのリンク領域が選択されるようにしても良い。なお、第一のページ情報が示すページを表示する際に、第一のページ情報に配置されたリンク領域を強調表示できるようしてもよく、このような場合等においては、リンク領域が重なった部分については、このリンク領域を無効とするかしないかに関わらず、リンク領域が重なっている部分であることを示すような表示態様とすることが好ましい。例えば、各リンク領域に配置されているオブジェクト上に色のついた画像をオーバーレイ表示して、オブジェクトの表示態様を変更する場合、このリンク領域が重なっている部分については、各リンク領域上に配置される色のついた画像同士を重ねて合成した色で表示したり、異なる色で表示することで、リンク領域の重なっていない部分と異なる表示とすることが好ましい。なお、リンク領域を強調表示するために用いる情報、例えば、強調表示に用いるオーバーレイ用の画像等は、例えば、ページ生成部103やリンク領域管理情報取得部104等が適宜生成するようにすればよい。
【0037】
リンク情報は、ページ情報を指定する情報である。ここでのページ情報は、どのようなページ情報であっても良い。例えば、一の第一のページ情報でもよいし、インターネット等のネットワーク上に格納されているWEBページ情報であっても良い。また、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトが配置された後述するような第二のページ情報でもよい。
【0038】
リンク情報は、例えば、ページ情報のアドレス情報である。リンク情報はポインタと考えても良い。アドレス情報は、第一のページ情報が格納されている位置に対する相対的なアドレス情報であっても、絶対的なアドレス情報であっても良い。例えば、第二のページ情報等のリンク先となるページ情報が、第一のページ情報とは別のファイルとして図示しない格納部等に蓄積される場合、リンク情報は、この第二のページ情報等に対するファイルパスやURL等であっても良い。リンク情報は、例えば、リンク先となるページ情報の識別情報を有する情報である。例えば、リンク先となるページ情報(例えば、第二のページ情報)に識別情報が対応付けられており、このページ情報がリンク領域の配置される第一のページ情報と同じディレクトリやフォルダ内に格納されている場合、リンク情報は、このリンク先となるページ情報の識別情報であっても良い。なお、ここで述べるリンク情報は、出力情報に含まれる第二のページ情報に対するリンク情報と考えても良い。また、リンク情報は、後述する出力部108等が、出力の際に、ページ情報を用いて出力される出力データの出力先(例えば格納先)等に応じて、リンク関係が保たれるよう適宜書き換えるようにしても良い。
【0039】
リンク情報は、リンク先のページ情報(例えば、第二のページ情報等)を出力させるための処理を実行させるためのスクリプト等のプログラムや命令やリンク先のページにおいて検索等を実行させる際に用いられるキーワードや、リンク先のページにおいて行う処理の判断等に用いられる情報や、リンク先に情報や処理を要求する情報等を有していても良いし、同様の情報等と対応付けられていても良い。
【0040】
リンク領域管理情報格納部102には、例えば、後述するグループ管理情報が示す一以上のオブジェクトで構成されるオブジェクトのグループ上の領域を含むリンク領域と、グループ管理情報が示す一以上のオブジェクトが配置された第二のページ情報に対するリンク情報とを対応付けて管理するリンク領域管理情報が格納されてもよい。オブジェクトのグループは、グループ化されたオブジェクトと考えても良い。オブジェクトのグループを以下オブジェクトグループと称す。この場合、リンク領域は、オブジェクトグループを構成する各オブジェクトを指定する情報であっても良いし、オブジェクトグループを指定する情報でも良い。オブジェクトグループを指定する情報である場合、リンク領域は、この指定する情報により指定されるオブジェクトグループを構成する各オブジェクト上の領域を含む領域に設定される。
【0041】
リンク領域管理情報格納部102に蓄積されるリンク領域管理情報は、例えばユーザ等により予め作成されたリンク領域管理情報でもよいし、後述するリンク領域管理情報取得部104が取得したリンク領域管理情報でもよい。
【0042】
ここでの格納とは、一時記憶も含む概念である。リンク領域管理情報格納部102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0043】
ページ生成部103は、第二のページ情報を生成する。第二のページ情報は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを配置したページの情報である。第二のページ情報の構成は、例えば、第一のページ情報の構成と同様であり、例えば、オブジェクトやページ識別情報や配置情報等の第一のページ情報と同様の構成を有している。ページ生成部103は、第二のページ情報をどのように生成してもよい。ページ生成部103は、例えば、空白のページを示すページ定義情報やページ識別情報を生成し、このページに一以上のオブジェクトを配置して第二のページ情報を生成する。また、例えば、予め指定されたページ定義情報のテンプレート等に一以上のオブジェクトを配置して第二のページ情報を生成しても良い。また、ページ定義情報を生成せずに、単に、オブジェクトの配置される位置を示す配置情報を生成することで、第二のページ情報を生成しても良い。ページ生成部103は、第一のページ情報に配置されたオブジェクトの複製を生成して配置して第二のページ情報を生成しても良いし、第一のページ情報に配置されているオブジェクトのリンク情報を配置しても良い。オブジェクトのリンク情報は、ポインタと考えても良い。なお、オブジェクトの配置情報を生成する際に、オブジェクトのサイズ等の属性値等を利用したり、参照したりしても良いし、オブジェクトの第一のページ情報における配置情報等を利用したり参照したりしても良い。例えば、オブジェクトを実寸で配置する場合、オブジェクトが配置されている領域のサイズを指定するために、オブジェクトのサイズ情報を取得しても良い。
【0044】
また、ページ生成部103は、このページ生成部103が生成した第n(nは2以上の整数)のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを配置したページの情報である第(n+1)のページ情報を生成する処理を繰り返すようにしてもよい。第nのページ情報は、例えば、オブジェクトやページ識別情報や配置情報等の第一のページ情報と同様の構成を有するものである。また、ページ生成部103が第nのページ情報から第(n+1)のページ情報を生成する処理は、上述した第一のページ情報から第二のページ情報を生成する処理と同様の処理である。具体的には、ページ生成部103が生成した第(n+1)のページ情報を、再度、第nのページ情報として用いて、第(n+1)のページ情報を取得する処理を繰り返すようにすればよい。例えば、第一のページ情報からページ生成部103が取得した第二のページ情報を用いて、第三のページ情報を生成し、この第三のページ情報を用いてページ生成部103が第四のページ情報を生成する、というような処理を繰り返せばよい。この処理の繰り返しは、第(n+1)のページ情報に配置されるオブジェクト数が、所定数以下(例えば1以下)となるまで繰り返すようにしても良いし、所定回数だけ繰り返すようにしても良い。あるいは、第(n+1)のページ情報の生成が、グループオブジェクトに対するページ情報の生成でなくなるまで繰り返しても良い。なお、ページ生成部103が取得した第二のページ情報や、ページ情報の生成を繰り返すごとに取得される第(n+1)のページ情報は、例えば、図示しない記憶媒体や、ページ情報格納部101等に蓄積しておく。なお、ページ生成部103が行う処理においては、第nのページ情報と、第(n+1)のページ情報とは、それぞれ、第一のページ情報と、第二のページ情報とほぼ同様に取り扱われるものとする。
【0045】
なお、第nのページ情報におけるnの値は、リンク関係で階層化されたページ情報における階層の深さと考えても良い。
【0046】
ページ生成部103は、第一のページ情報に配置されたオブジェクトのうちのいずれのオブジェクトを配置した第二のページ情報を生成しても良い。例えば、第一のページ情報に複数のオブジェクトが配置されている場合、配置されている全てのオブジェクトを個別に配置した複数の第二のページ情報を生成しても良い。また、第一のページ情報に配置されている複数のオブジェクトのうちの、予め指定されたオブジェクトを除いたオブジェクトについて第二のページ情報を生成しても良い。予め指定されたオブジェクトとは、例えば、ユーザにより指定を受け付けたオブジェクトや、予め指定された属性を有するオブジェクトや、予め指定された条件に合致する、あるいは合致しないオブジェクトである。これらの指定に用いられる情報は、例えば、図示しない記憶媒体等に予め格納されている。また、ページ生成部103は、第一のページ情報に配置された複数のオブジェクトが配置された一の第二のページ情報を、一以上生成しても良い。また、第一のページ情報に配置された複数のオブジェクトが配置された一の第二のページ情報を複数生成する場合、それぞれの第二のページ情報に配置されるオブジェクトの一部が重複していても良い。
【0047】
ページ生成部103は、例えば、図示しない受付部が受け付けたオブジェクトを指定する情報である一以上の指定情報によりそれぞれ指定されるオブジェクトを配置した一以上の第二のページ情報を生成する。ページ生成部103は、例えば、指定情報が複数のオブジェクトを指定した場合に、当該複数のオブジェクトのそれぞれを個別に配置した複数の第二のページ情報を生成しても良いし、複数のオブジェクトを一のページ情報に配置したページ情報を生成しても良い。あるいは、複数のオブジェクトの二以上の群に予め指定したルール等で分割して、それぞれを配置した二以上のページ情報を生成しても良い。また、ページ生成部103は、例えば、複数の指定情報を受け付けた場合に、各指定情報で指定されるオブジェクトをそれぞれ配置した複数のページ情報を、各指定情報別に作成する。
【0048】
ページ生成部103は、例えば、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを、予めデフォルト等で指定された外観となるように配置した第二のオブジェクトを生成する。ここでの外観とは、オブジェクトの位置や、サイズ、属性等を含む概念である。外観は、いわゆるアピアランスと呼ばれる画面表示スタイル等と考えても良い。また、ページ生成部103は、例えば、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを、第一のページ上とは異なる外観となるよう配置した第二のオブジェクトを生成することが好ましい。ページ生成部103は、例えば、予め指定されたテンプレート等に第一のページ情報に配置されたオブジェクトを配置することで、予め指定された外観を有する第二のページ情報を生成しても良い。また、第一のページ上におけるオブジェクトの外観に関する情報を取得し、この情報を用いて、このオブジェクトの外観が、第一のページ上の外観とは異なる外観を有するように配置した第二のページ情報を生成しても良い。なお、第二のページ情報、あるいはそれ以降のページ情報においては、第一のページ情報に配置されるオブジェクトを参照して(あるいはリンクして)配置するようにすることで、第一のページ情報に配置されるオブジェクトを共用するようにしても良い。これによりデータ量の削減を図ることができる。
【0049】
ページ生成部103は、例えば、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを、拡大して配置した第二のページ情報を生成する。ここでの拡大は、例えば、オブジェクトのページにおける配置サイズの拡大である。配置サイズとは、オブジェクトがページに配置されるサイズを意味する。拡大されるサイズ等は、拡大率は、配置サイズの縦または横の最大値等で予め指定しておくようにしても良いし、任意に設定しても良いし、第一のページ情報や、第二のページ情報のページのサイズの情報等から適宜算出してもよい。また、ページ生成部103は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトに含まれる文字のフォントサイズ等を大きくした第二のページ情報を生成しても良い。また、文字のフォントを予め指定されたフォントに変更しても良い。また、画像のオブジェクトの最終的な出力解像度を予め指定された低解像度に指定する情報を含む第二のページ情報を生成しても良い。
【0050】
また、第二のページ情報は、第一のページ情報上のオブジェクト以外のオブジェクトを含んでいても良い。
【0051】
なお、第二のページ情報を生成する際に利用する情報(例えば、どのようにオブジェクトの外観を変更するかを示す情報、例えば変更のルールや、変更の処理を行うための命令やプログラムや、テンプレート)等は、図示しない記憶媒体等に予め格納しておくようにすればよい。
【0052】
ページ生成部103は、第一のページ情報に配置されたオブジェクトのうちの、グループ管理情報が示す一以上のオブジェクトを配置した第二のページ情報を生成してもよい。例えば、複数のグループ管理情報がそれぞれ示すオブジェクトグループに属するオブジェクトを、オブジェクトグループ別に配置した複数の第二のページ情報を生成する。一のオブジェクトグループに、複数のオブジェクトが属する場合、第一のページ情報におけるそれらの相対的な位置関係は、これらが配置される第二のページ情報におけるこれらの相対的な位置関係と変わらないものとすることが好ましい。相対的な位置関係が変わらないということは、オブジェクト同士の上下左右の位置関係や、オブジェクト間の距離と、オブジェクトのサイズとの比率等がほぼ変わらないことを意味する。ただし、位置関係を変更するようにしても良い。
【0053】
ページ生成部103は、例えば、第一のページ情報に配置されたオブジェクトに応じたルールに従って、第二のページ情報を生成するようにしても良い。以下、オブジェクトに応じた第二のページ情報の生成の例について説明する。
【0054】
(a)画面サイズとオブジェクトサイズとに応じた生成
例えば、予め、ページ情報が表示される画面サイズを示す画面サイズ情報と、オブジェクトサイズの閾値とを対応付けた情報であるサイズ制限情報を図示しない格納部等に用意しておくようにする。そして、ページ生成部103は、例えば、第一のページ情報に配置されたオブジェクトのうちの、ユーザ等により予め指定されたページ情報が表示される画面サイズを指定する情報である画面サイズ指定情報に対応する画面サイズ情報と対応付けられたオブジェクトサイズの閾値を、サイズ制限情報から取得して、この閾値より大きいサイズのオブジェクトについてのみ、オブジェクトを配置した第二のページ情報を生成する。なお、ここで述べるサイズは、ページにおける配置される大きさを意味する。画面サイズ指定情報に対応する画面サイズ情報は、画面サイズ指定情報と一致する画面サイズ情報であっても良いし、画面サイズ指定情報とサイズが最も近い画面サイズ情報でもよい。また、画面サイズ指定情報を含む範囲の画面サイズを示す画面サイズ情報でも良い。上記でサイズ制限情報から取得したよりも閾値よりも小さいサイズのオブジェクトについては、当該オブジェクトを、第一のページ情報に配置されている他の一以上のオブジェクトとともに配置した第二のページ情報を生成してもよい。またページ生成部103は、このオブジェクトを単独で配置した第二のページ情報は生成しないようにする。なお、画面サイズ指定情報を用いる代わりに、ページ定義情報が有するページの出力サイズを示す情報等を用いるようにしても良い。
【0055】
(b)オブジェクトの属性値に応じた生成
例えば、予め、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトの属性値についての条件を示す情報である属性値条件と、オブジェクトの配置ルールを示す情報である配置ルール情報を対応付けた生成管理情報を、図示しない格納部等に予め蓄積しておくようにし、ページ生成部103は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトの属性値を取得し、属性値が満たす属性値条件に対応する配置ルール情報を取得し、配置ルール情報に従って第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを配置した第二のページ情報を生成するようにしてもよい。
【0056】
例えば、ページ生成部103は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトのフォントサイズの属性値を取得する。そして、取得したフォントサイズが、一の生成管理情報が有する属性値条件が示すフォントサイズの閾値より小さいか否かを判断し、小さい場合には条件を満たすことから、この属性値条件に対応する配置ルール情報であるオブジェクトを拡大して配置する配置ルール情報を取得し、配置ルール情報に従って第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを拡大して配置した第二のページ情報を生成する。なお、拡大を行う配置ルール情報には、拡大率や、拡大後のオブジェクトの縦、または横の値を指定する情報を含むようにしても良い。なお、文字列のオブジェクトの拡大は、フォントサイズを大きくなるよう変更することと考えても良い。
【0057】
なお、属性値条件を満たさないと判断された場合、そのオブジェクトについての第二のページ情報を生成しないようにしても良い。あるいは、デフォルトで指定された配置ルール情報に従って第二のページ情報を生成しても良い。
【0058】
(c)オブジェクトグループの属性値に応じた生成
例えば、予め、第一のページ情報に配置されたオブジェクトグループの属性値についての条件を示す情報であるグループ属性値条件と、オブジェクトグループの配置ルールを示す情報であるグループ配置ルール情報を対応付けたグループ生成管理情報を、図示しない格納部等に予め蓄積しておくようにする。そして、ページ生成部103は、第一のページ情報に配置されたオブジェクトのうちの、グループ管理情報が示すオブジェクトから、グループ管理情報が示すオブジェクトグループについての属性値を取得し、属性値が満たすグループ属性値条件に対応するグループ配置ルール情報をグループ生成管理情報から取得し、グループ配置ルール情報に従って、グループ管理情報が示すオブジェクトを配置した第二のページ情報を生成するようにしてもよい。
【0059】
例えば、ページ生成部103は、グループ管理情報が示す第一のページ情報に配置されたオブジェクトで構成されるオブジェクトグループについてのオブジェクト数の属性値を取得し、取得したオブジェクト数が、一のグループ生成管理情報が有するグループ属性値条件が示すオブジェクトグループを構成するオブジェクト数の閾値より大きい場合、このグループ属性値条件に対応するグループ配置ルール情報であるオブジェクトグループを構成するオブジェクトを拡大して配置するグループ配置ルール情報を取得する。そして、このグループ配置ルール情報に従って、グループ管理情報が示す一のグループオブジェクトを構成するオブジェクトを拡大して配置した第二のページ情報を生成する。オブジェクトグループの拡大率等の情報は、グループ配置ルール情報等に予め蓄積しておくようにしても良いし、デフォルト等で指定されているようにしても良い。
【0060】
なお、グループ属性値条件を満たさないと判断された場合、そのオブジェクトグループについての第二のページ情報を生成しないようにしても良い。あるいは、そのオブジェクトグループについては、デフォルトで指定されたグループ配置ルール情報に従って第二のページ情報を生成しても良い。
【0061】
(d)見出しオブジェクトについての生成
ページ生成部103は、第一のページ情報に配置されたオブジェクトから、見出しが含まれるオブジェクトである見出しオブジェクトを検出し、検出した見出しオブジェクトと、第一のページ情報に配置された見出しオブジェクト以外の一以上のオブジェクトとを配置した第二のページ情報を生成してもよい。ページ生成部103は、見出しが含まれるオブジェクトをどのように検出しても良い。例えば、第一のページ情報に配置されたオブジェクトのうちのフォントサイズが最も大きなオブジェクトを見出しオブジェクトと判断してもよい。また、予め指定されたフォントサイズよりも大きいフォントサイズの文字列を有するオブジェクトを見出しが含まれるオブジェクトとして判断しても良い。また、予め指定されたフォントの文字列を有するオブジェクトを見出しのオブジェクトと判断しても良い。あるいは、オブジェクト名から見出しを判断しても良い。ページ生成部103は、例えば、第一のページ情報に配置されている見出しオブジェクトを検出し、第一のページ情報に配置されている見出しオブジェクト以外のオブジェクトを配置した第二のページ情報を生成する際に、見出しオブジェクトも配置した第二のページ情報を生成する。見出しオブジェクトが配置される位置は問わない。例えば、見出しオブジェクト以外のオブジェクトが配置される位置に対する相対的な位置関係で、見出しオブジェクトの配置を指定しておくようにしても良い。また見出しオブジェクトが配置されるサイズ等も問わない。見出しオブジェクト以外の同じ第二のページ情報に配置されるオブジェクトと同様の処理を行って配置するようにしても良い。
【0062】
なお、ページ生成部103が、第nのページ情報を生成する処理を繰り返し行う際においては、繰り返しの回数やnの値に応じて、上述した第nのページ情報を生成するルール等として、異なるルールを用いるようにしても良い。
【0063】
また、ページ生成部103は、第nのページ情報の生成に用いられる第n(nは2以上の整数)のページ情報に配置されているオブジェクトに応じて、第nのページ情報を生成するか否かを判断するようにし、生成すると判断された場合にだけ、第(n+1)のページ情報を生成するようにしても良い。例えば、ページされたオブジェクト数が予め指定されたオブジェクト数よりも多いと判断される場合にだけ、配置されているそれぞれのオブジェクト(あるいはオブジェクトグループ)について第nのページ情報を生成してもよい。また、第nのページ情報に配置されている各オブジェクト(あるいはオブジェクトグループ)の属性値が予め指定された属性値である場合にだけ、そのオブジェクトについて第(n+1)のページ情報を生成しても良い。予め指定された属性値は、例えば、オブジェクトのサイズや、データの種類等であってもよいし、文字列オブジェクトに含まれる文字のフォント名やフォントサイズ等であってもよい。
【0064】
なお、ページ生成部103は、どのようなタイミングやトリガーに応じて、第2(第n)のページ情報を生成しても良い。例えば、図示しない受付部等を介して、ユーザにより入力された生成を開始する指示を受け付けた場合に、第2(第n)のページ情報を生成しても良い。また、第一のページ情報がページ情報格納部101に格納された場合や、第(n−1)のページ情報が生成された場合に、第2(第n)のページ情報を生成しても良い。また、ページ生成部103は、生成した第2(第n)のページ情報をページ情報格納部101等に蓄積しても良い。この蓄積は一時記憶も含む概念である。
【0065】
また、ページ生成部103は、既にリンク情報と対応づけられている領域に配置されているオブジェクトについては、第二のページ情報の生成対象となるオブジェクトから除外するようにしてもよい。
【0066】
ページ生成部103は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。ページ生成部103の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0067】
リンク領域管理情報取得部104は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、一以上のオブジェクトが配置された第二のページ情報に対するリンク情報とを有するリンク領域管理情報を取得する。そして、取得したリンク領域管理情報を、リンク領域管理情報格納部102に蓄積する。
【0068】
リンク領域管理情報取得部104は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、この一以上のオブジェクトが配置された第二のページ情報に対するリンク情報とを対応付けて有するリンク領域管理情報を取得する。上述したように、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域をリンク領域、このリンク領域を示す情報をリンク領域指定情報と呼ぶ。この一以上のオブジェクトは、ユーザ等により指定された1以上のオブジェクトであっても良いし、上述したグループ管理情報で管理されるオブジェクトグループを構成するオブジェクトでもよい。
【0069】
また、リンク領域管理情報取得部104は、グループ管理情報が示す一以上のオブジェクト上の領域を含む領域と、グループ管理情報が示す一以上のオブジェクトが配置された第二のページ情報に対するリンク情報とを有するリンク領域管理情報を取得してもよい。
【0070】
リンク領域管理情報取得部104は、例えば、ページ生成部103が、第一のページ情報に配置されている1以上のオブジェクトを配置した第二のページ情報を生成した場合に、第一のページ情報のこの1以上のオブジェクト上の領域を示すリンク領域指定情報と、このオブジェクトが配置されて生成された第二のページ情報に対するリンク情報と、を有するリンク領域管理情報を取得する。1以上のオブジェクトがオブジェクトグループであっても良いことはいうまでもない。
【0071】
また、リンク領域管理情報取得部104は、予め指定されているリンク先の第二のページ情報を出力させるための処理を実行させるためのスクリプト等のプログラムや命令等を加えたリンク情報を取得しても良いし、同様のプログラム等と対応付けられたリンク情報を取得してもよい。
【0072】
なお、リンク領域管理情報取得部104は、ページ生成部103が、上述したような第一のページ情報に配置された見出しオブジェクトを検出する処理等を行う場合、第一のページ情報に配置された見出しオブジェクト上の領域については、リンク領域管理情報を取得しないようにすることが好ましい。例えば、第一のページ情報に配置された見出しオブジェクト以外の一以上のオブジェクト上の領域と、一以上のオブジェクトが配置された第二のページ情報に対するリンク情報とを対応付けて管理するリンク領域管理情報を取得するようにすることが好ましい。見出しオブジェクトが、複数の第二のページ情報に配置される場合があるからである。
【0073】
なお、リンク領域管理情報取得部104は、第一のページ情報に配置されるオブジェクトに応じて、リンク領域指定情報と、リンク情報とを有するリンク領域管理情報を取得しても良い。また、この場合のリンク情報は、上述した第二のページ情報をリンク先とするリンク情報でなくても良い。以下、第一のページ情報に配置されるオブジェクトに応じてリンク領域管理情報を取得する例について説明する。
【0074】
(ア)地図オブジェクトに応じたリンク領域指定情報の取得
例えば、リンク領域管理情報取得部104は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトが、地図のオブジェクトであるか否かを判断し、地図のオブジェクトである場合に、地図のオブジェクトから、地図が示す場所を示す情報を取得する。そして予め格納されている検索を行うサーバ等の図示しない検索装置を示すリンク情報を、図示しない格納部等から取得し、このリンク情報に上記で取得した場所を示す情報を加えたリンク情報を取得する。そして、取得したリンク情報と、第一のページ情報の地図のオブジェクトが配置されている領域を示すリンク領域指定情報とを有するリンク領域管理情報を取得する。検索装置は、例えば、検索を行うプログラムを有する装置であり、外部から入力される検索キーを用いて検索を行い、その検索結果を示すページ情報を、検索キーを送信した装置に対して送信する装置である。検索装置や検索を行うプログラムは、いわゆる検索エンジンと考えても良い。検索装置は、例えば、インターネット上の検索装置である。検索ページのリンク情報は、例えば、検索装置のURLや、検索プログラムのURL等である。地図が示す場所を示す情報を加えたリンク情報は、例えば、URLと検索キーとなるキーワードとを結合した文字列の情報である。例えば、インターネットの検索ページ等に、検索用のフィールドに検索キーワードを入力した際に、ブラウザ等から出力される情報と同様の情報である。地図の場所を示す情報は、適宜、エンコードやデコードを行って、リンク情報に加えても良い。
【0075】
リンク領域管理情報取得部104は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトが、地図のオブジェクトであるか否かを、例えば、オブジェクト名や、オブジェクトに含まれる文字列等から判断する。例えば、オブジェクト名や、オブジェクトの文字列に「地図」や、「map」等の予め指定された地図を検出するための文字列が含まれるか否かを検索等により判断し、含まれる場合、地図のオブジェクトであると判断する。
【0076】
リンク領域管理情報取得部104は、地図が示す場所を示す情報として、地図オブジェクトの示す地域や、地点の情報を取得する。例えば、予め地名のデータベースを、図示しない記憶媒体等に用意しておく。そして、地図のオブジェクトから、文字認識技術を用いて文字列を取得し、この文字列と一致する地名が、地名のデータベース内にあるか否かを判断し、ある場合、この文字列を地図が示す地域や地点を示す地名として取得する。または、地図のオブジェクト名や、オブジェクトに含まれる文字列等から、地名のデータベースと一致する地名を取得しても良い。また、地名の代わりに、地図のオブジェクト名や、オブジェクトに含まれる文字列等から、経度や緯度の情報を取得しても良い。例えば、東経xxx度(xは数字の正規表現であるとする)という文字列等を取得する。そして、取得した情報を、検索キーとしてリンク情報に加える。
【0077】
(イ)文字列の属性に応じた生成
例えば、ページ生成部103は、第一のページ情報に配置された文字列を含むオブジェクトから、予め指定された属性を有する文字列を取得する。そして予め格納されている検索を行うサーバ等の図示しない検索装置を示すリンク情報を、図示しない格納部等から取得し、このリンク情報に上記で取得した文字列を検索キーとして加えたリンク情報を取得する。そして、取得したリンク情報と、第一のページ情報の文字列を含むオブジェクトが配置されている領域を示すリンク領域指定情報とを有するリンク領域管理情報を取得する。検索装置等については、上記の地図オブジェクトの場合と同様である。また、検索キーとなる文字列は、適宜デコードやエンコードを行うようにしても良い。
【0078】
予め指定された属性を有する文字とは、例えば、フォント名が予め指定されたフォント名と一致するフォントである。また、フォントサイズが、予め指定されたフォントサイズと一致するフォントであっても良い。あるいは、フォントカラーが予め指定されたフォントカラーと一致するフォントであっても良い。この文字列の属性はどのような属性であっても良い。例えば、予め指定された1以上の文字列を含むことを文字列属性の一つと考えても良い。なお、この属性を指定する情報は、図示しない記憶媒体等に予め格納しておくようにすればよい。
【0079】
なお、上記において、予め指定された検索装置を示すリンク情報を取得する代わりに、地図オブジェクトや文字列のオブジェクトから取得した情報を用いて何らかの処理を行う予め指定された装置のリンク情報を図示しない格納部等から取得するようにしても良い。何らかの処理を行う装置とは、例えば、地図オブジェクトや文字列のオブジェクトから取得した文字列を話題や、見出し等としたいわゆるブログサービスや、ミニブログサービスや、掲示板サ−ビスや、チャット等のコミュニケーションに関するツールを提供するサービスを提供する装置等へのリンク情報を取得してもよい。この場合、文字列は、話題や、見出しの検索等に用いても良いし、新たな話題やジャンルの生成に用いられても良い。
【0080】
リンク領域管理情報取得部104は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。リンク領域管理情報取得部104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0081】
グループ管理情報格納部105は、一のオブジェクトグループに属する一以上のオブジェクトを示す情報であるグループ管理情報が一以上格納される。通常、一のオブジェクトグループは、一の第一のページ情報に配置される1以上のオブジェクトや、一の第二のページ情報に配置される1以上のオブジェクトで構成される。グループ管理情報とは、例えば、グループ化(グループ化)された各オブジェクトグループと、それぞれに属するオブジェクトとの対応関係を示す情報である。例えば、グループ管理情報は、オブジェクトグループの識別情報であるオブジェクトグループ識別情報と、当該オブジェクトグループ識別情報が示すオブジェクトグループに属するオブジェクトとを有する情報である。グループ管理情報に含まれるオブジェクトはオブジェクトの識別情報であっても良く、この場合も実質的にオブジェクトが含まれていると考える。また、グループ管理情報は、階層化されたオブジェクトグループを管理する情報であっても良い。例えば、上位階層のグループの構成要素として、一以上の下位の階層のオブジェクトグループが含まれていても良い。なお、グループ管理情報により、オブジェクトで構成されるグループ同士が分かれていることが分かれば、グループ識別情報は省略しても良い。例えば、各グループのオブジェクトが、それぞれグループ別のバッファ等に格納されている場合、グループ識別情報は省略可能である。
【0082】
グループ管理情報格納部105には、例えば、グループ管理情報蓄積部107が取得したグループ管理情報が、グループ管理情報蓄積部107により蓄積される。ただし、グループ管理情報蓄積部107には、予めユーザ等により蓄積されたグループ管理情報が格納されていても良い。また、グループ管理情報は、上述したような階層的にグループ化されたグループオブジェクトを示すグループ管理情報であってもよい。
【0083】
グループ管理情報格納部105は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0084】
属性指定情報格納部106は、一のグループに分類される一以上のオブジェクトの属性を指定する情報である属性指定情報が格納される。
【0085】
属性指定情報格納部106には、属性指定情報が格納される。属性指定情報は、一のグループに分類される一以上のオブジェクトのそれぞれについての属性を指定する情報である。例えば、この属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクトが、一のグループにグループ化される。また、属性指定情報は、さらに、一のグループを構成する複数のオブジェクトの属性の順序を示す順序情報を含むことが好ましい。即ち、一のグループに分類されるオブジェクトの属性には、順序が指定されていることが好ましい。例えば、この順序情報が示す属性の順番に沿って、オブジェクトがグループ化される。順序情報は、順序を数値や記号等で指定する情報であってもよいし、オブジェクトの属性が配列されている順番自身を順序情報としても良い。オブジェクトの属性とは、本実施の形態においては、適宜、オブジェクトの属性の値、即ち属性値のことを意味すると考える。オブジェクトの属性とは、例えば、オブジェクト自身の属性である。また、オブジェクトが配置される配置領域の属性もオブジェクトの属性と考えてもよい。オブジェクトの属性は、各オブジェクトに対応付けて管理されていてもよいし、各オブジェクトが配置される配置領域に対応付けて管理されていても良い。オブジェクト自身の属性は、例えば、文字列のオブジェクトの書式についての情報である。オブジェクトの書式とは、フォント名や、フォントのファミリーや、セリフ等のフォントの種類を示す情報や、フォントサイズや、フォント色や、太字や下線等のフォントの装飾や、行間や、行揃えや、これらの組み合わせ等である。これらの組み合わせをスタイルと呼んでも良い。また、オブジェクト自身の属性は、画像オブジェクトのサイズやファイル形式(例えばEPSやTIFF等)やファイル名、データ量等についての情報である。例えば、ファイル名に含まれる画像のサイズを示す文字列の情報、例えば「SMALL」や「LARGE」等の文字列や、拡張子の前の「S」や「L」等の文字を、画像オブジェクトについてのオブジェクトの属性として扱っても良い。また、オブジェクト自身の属性は、オブジェクトの内容、例えば、どのような文字列が含まれるか、どのような内容の画像か、等を示す情報であっても良い。オブジェクトが配置される配置領域の属性とは、配置領域のサイズや、形、背景色、枠色、配置領域に付与されたラベルや識別情報等である。また、オブジェクトの属性は、一の配置領域に配置されるオブジェクトの文字数や、行数や、列数の情報であっても良い。ここで述べる属性指定情報が指定するオブジェクトの属性とは、上記で説明した属性のうちの二以上の組み合わせであっても良い。
【0086】
なお、属性指定情報や、順序情報は、どのように蓄積されても良く、例えば、ユーザが手入力等により指定しても良いし、デフォルトで格納されていても良い。属性指定情報格納部106は、不揮発性の記録媒体や、揮発性の記録媒体で実現可能である。
【0087】
グループ管理情報蓄積部107は、第一のページ情報に配置されたオブジェクトを一以上のオブジェクトグループに分け、グループ化されたオブジェクトグループのそれぞれに属するオブジェクトを示すグループ管理情報を取得してグループ管理情報格納部105に蓄積する。例えば、グループ管理情報蓄積部107は、第一のページ情報に配置されるオブジェクトを、オブジェクトの配置情報を用いて、属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクトごとに、一以上のオブジェクトグループに分ける。そして、一以上のオブジェクトグループのそれぞれに属するオブジェクトを示すグループ管理情報を取得し、グループ管理情報格納部105に蓄積する。
【0088】
ここで述べるグループ化(グループ分け)とは、結果的にオブジェクトがグループに分けられていればよく、例えば、グループ化したオブジェクトを取得したり、グループ化したオブジェクトを対応付けて管理することである。例えば、グループ管理情報蓄積部107が、各オブジェクトに、それぞれが属するグループの識別情報等を付与することをグループ化としてもよい。以下、グループ管理情報蓄積部107が行うグループ化の例について以下に説明する。
【0089】
(A)ユーザ指定によるグループ化
グループ管理情報蓄積部107は、例えば、図示しない受付部等を介してユーザによりグループ化が指定されたオブジェクトを、オブジェクトグループ別に蓄積する。例えば、ユーザが、一のオブジェクトグループにグループ化したい一以上のオブジェクトを指定する情報を図示しない受付部等に入力すると、グループ管理情報蓄積部107が、指定された一以上のオブジェクトを一のオブジェクトグループを構成するオブジェクトして管理するための管理情報を生成し、グループ管理情報格納部105に蓄積する。オブジェクトグループ識別情報は、ユーザが指定しても良いし、自動付与されるようにしても良い。
【0090】
(B)オブジェクトの属性等によるグループ化
グループ管理情報蓄積部107は、第一のページ情報に配置されるオブジェクトを、このオブジェクトの配置情報を用いて、属性指定情報格納部106に格納されている属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクトごとに、一以上のオブジェクトグループに分け、一以上のオブジェクトグループのそれぞれに属するオブジェクトを示すグループ管理情報を取得して、グループ管理情報格納部105に蓄積するようにしてもよい。ただし、この場合、第一のページ情報には、オブジェクトの配置情報が含まれている必要がある。
【0091】
例えば、グループ管理情報蓄積部107は、第一のページ情報に配置された複数のオブジェクトの配置情報を用いて、複数のオブジェクト間の距離を算出し、当該距離を用いて、属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクト毎にグループ化する。
【0092】
グループ管理情報蓄積部107は、例えば、属性指定情報が順序情報を有する場合、複数の配置領域に配置された複数のオブジェクトのうちの、属性指定情報により指定された属性を有するオブジェクトであって、順序情報が示す順序に従って順次隣接して配置されるオブジェクトを取得して、グループ化を行う。ここで述べる隣接とは、オブジェクト同士が直接となり合わせに存在している状態のみに限るものでなく、オブジェクト間に順序情報が示す順序ではない一以上の他のオブジェクト等を介在させている状態等も含む概念である。具体例として、二以上のオブジェクトのうちの、オブジェクト間の距離が最も近いものを隣接したオブジェクトと考える。グループ管理情報蓄積部107は、具体的には、まず、順序情報が示す順序が1番である属性指定情報を属性指定情報格納部106から読み出す。そして、この1番の属性指定情報が指定する属性に合致するオブジェクトを検出する。具体的には、ページに配置されたオブジェクトに対して順番に、順序が1番の属性指定情報が指定する属性に合致するか否かの判断を行う。そして、順序が1番である属性指定情報が指定する属性に一致するオブジェクトを検出した場合、このオブジェクトを、一のグループの1番目のオブジェクトとする。このオブジェクトを起点として、順序情報が示す順番が2番である属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクトであって、起点となるオブジェクトに隣接するオブジェクトを検出する。そして、このオブジェクトを、1番目のオブジェクトと同じグループの2番目のオブジェクトとする。ここで述べる隣接する配置領域とは、具体的には、配置領域間の距離が最も近い配置領域である。配置領域間、あるいはオブジェクト間の距離は、配置領域、あるいはオブジェクトのどの部分同士の距離としてもよい。例えば、配置領域間の距離を、配置領域の重心間の距離としても良い。あるいは、配置領域間の距離を、配置領域間の最も距離が短くなる部分の距離としても良い。グループ管理情報蓄積部107は、具体的には、配置情報を用いて配置領域間の距離を算出し、距離が最も短い配置領域に配置されているオブジェクトを、隣接して配置されるオブジェクトであると判断する。次に、2番目のオブジェクトの配置領域を起点として、順序情報が示す順番が3番である属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクトが配置されている配置領域であって、2番目のオブジェクトの配置領域に隣接する配置領域を検出する。そして、この配置領域に配置されたオブジェクトを、1番目のオブジェクトと同じグループの3番目のオブジェクトとする。このようにして、新たに検出されたオブジェクトを起点として、次の順序の属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクトであって、起点となるオブジェクトに隣接するオブジェクトを順次、グループに加えていく。そして、一のグループについての全ての属性指定情報について、上記のようにグループに加える処理が終了した時点で、一のグループに属するオブジェクトを選択する処理を終了する。そして、残りのオブジェクトについても、上記のようなグループ化の処理を繰り返す。このような処理により、グループ管理情報蓄積部107は、一のページに配置されたオブジェクトを、属性指定情報を満たす一以上のオブジェクトにより構成されるグループに分ける。なお、オブジェクトが配置されている領域は、上述したようなフレームやボックス等のオブジェクトが配置される配置領域と考えても良い。また、この場合、オブジェクトのサイズ等の属性は、この配置領域のサイズ等の属性と考えてもよい。
【0093】
グループ管理情報蓄積部107は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。グループ管理情報蓄積部107の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0094】
なお、グループ管理情報蓄積部107は、領域区切画像で区切られた領域に配置される複数のオブジェクトを、優先的に、属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクト毎に、グループ化するようにしてもよい。領域区切画像とは、オブジェクトが配置されている領域を区切るために配置される画像である。領域区切画像は、具体的には、罫線や枠線、区切り線等の画像である。この画像は、ビットマップ画像であってもベクトル画像であってもよい。また、領域区切画像を出力するための制御記号や、プログラム等であっても良い。領域区切画像は、領域区切画像の画像情報と考えても良い。具体的には、グループ管理情報蓄積部107は、図示しない記憶媒体等に予め格納されている領域区切画像で区切られた同じ領域に配置される複数のオブジェクトを、属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクト毎に、優先的に同じグループにグループ化するようにしてもよい。また、グループ管理情報蓄積部107は、領域区切画像が現れるまでの範囲内の領域に配置される複数のオブジェクト内でのみ、属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクトを検出するようにしても良い。あるいは、直前にグループに加えられたオブジェクトに対して、同じ距離に次の属性指定情報が指定する属性を有する複数のオブジェクトが配置されている場合、領域区切画像によって直前にグループに加えられたオブジェクトと同じ領域に区切られているオブジェクトを、優先的に同じグループのオブジェクトとして選択してグループに加えても良い。なお、本実施の形態における同じ距離とは、同じとみなすことのできる距離も含む概念であり、例えば、完全に一致する距離に対して、予め指定した値や割合の幅を持たせた距離を同じ距離としてもよい。なお、領域区切画像は、領域区切画像が配置されるページの位置の情報と対応付けられていてもよい。例えば、領域区切画像は、当該領域区切画像が配置される位置の情報と対応付けられていても良い。グループ管理情報蓄積部107は、領域区切画像の位置の情報と、オブジェクトとの位置関係を用いて、オブジェクトをグループに加えるか否かを判断してもよい。位置の情報等は、配置情報等と同様のものが利用可能である。
【0095】
また、グループ管理情報蓄積部107は、直前にグループに加えられたオブジェクトに対して、同じ距離に次の属性指定情報が指定する属性を有する複数のオブジェクトが配置されている場合、これらの複数のオブジェクトを、全て同じグループに加えるようにしても良い。
【0096】
また、グループ管理情報蓄積部107は、直前にグループに加えられたオブジェクトに対して、同じ距離に次の属性指定情報が指定する属性を有する複数のオブジェクトが配置されている場合、これらの複数のオブジェクトと、既に同じグループにグループ化されているオブジェクトのうちの、直前の順序のオブジェクト以外の一のオブジェクト、例えば順序が1番のオブジェクトとの距離を算出し、この距離が最も短い方のオブジェクトを、同じグループに加えるようにしても良い。
【0097】
また、グループ管理情報蓄積部107は、ページ内に配置されている複数のオブジェクトの中に、順序情報が示す順序に対応したオブジェクトが欠落していると判断された場合、次の順序のオブジェクトを取得するようにしてもよい。なお、複数の配置領域に配置された複数のオブジェクト内の予め指定された範囲内に、順序情報が示す順序に対応したオブジェクトが存在しない場合を、オブジェクトが欠落していると判断するようにしても良い。この場合の予め指定された範囲は、例えば同じページ内や、直前の順序のオブジェクトからの距離が、予め指定した所定の距離未満の距離である。なお、予め指定された範囲を定義する情報、例えば直前の順序のオブジェクトからの距離の情報等は、例えば、図示しない記憶媒体等に予め格納されているようにすればよい。
【0098】
また、グループ管理情報蓄積部107は、順序情報が示す所定の順序に対応する属性を有する複数のオブジェクトが、直前の順序のオブジェクトに対して同じ距離に存在していた場合に、当該複数のオブジェクトのうちの、直前の順序のオブジェクトに対して予め指定された所定の方向に位置するオブジェクトを、優先的に、直前の順序のオブジェクトと同じグループにグループ化してもよい。ここで述べる所定の方向とは、上下左右、斜め上、斜め下等であってもよいし、基準とする方向に対する角度で指定される方向であっても良い。例えば、配置領域の下方向を基準とした場合、2つの配置領域間、例えば配置領域の重心や、角部同士を結ぶ直線がこの基準となる下方向に対してなす角度が最も小さくなる配置領域に配置されるオブジェクトを、同じグループに配置されるオブジェクトとして選択しても良い。なお、所定の方向を指定する情報は、例えば、図示しない記憶媒体等に予め格納されているようにすればよい。
【0099】
また、グループ管理情報蓄積部107は、いずれのグループにもグループ化されずに残ったオブジェクトを、そのままグループ化せずに残してもよいし、距離が最も近いグループに付加するようにしてもよい。例えば、グループ管理情報蓄積部107は、予め指定された範囲、例えば一のページ、に配置されているオブジェクトを、上述したようにグループ化した結果、いずれのグループにもグループ化されずに残ったオブジェクトが存在した場合、このオブジェクトを、距離が最も近いグループに加える。ここでの距離とは、各グループにおける直前の順序のオブジェクトを除いたいずれか一つのオブジェクト、例えば、順序が一番である属性指定情報に対応したオブジェクトとの距離であっても良いし、各グループを構成するオブジェクト全体の重心との距離であっても良い。なお、本実施の形態において、オブジェクトをグループに加えるあるいは付加するとは、例えば、オブジェクトを、既にグループ化されているオブジェクトグループに加えたり、既にグループ化されているオブジェクトグループとともに取得したりすることであっても良いし、オブジェクトに、それぞれが属する既存のグループの識別情報等を付与すること等である。なお、グループ管理情報蓄積部107は、いずれのグループにもグループ化されずに残ったオブジェクトについては、グループ化を行わないようにしても良い。
【0100】
さらに、グループ管理情報蓄積部107は、オブジェクトが画像オブジェクトである場合に、当該画像オブジェクトと同じグループに含まれるオブジェクトとの距離を配置情報を用いて算出し、当該画像オブジェクトを、距離が最も近いオブジェクトと対応付けてグループ化してもよい。通常画像オブジェクトには、当該画像オブジェクトが示す画像を説明する文章の文字列オブジェクト等が、画像オブジェクトに近接して配置されるため、このような文字列のオブジェクトを画像オブジェクトと対応付けることで、どのオブジェクトが、画像オブジェクトの画像を説明する文章等のオブジェクトであるかを判断することが可能となる。この対応付けは、例えば、対応関係を管理するための管理表を用いて管理される。
【0101】
また、グループ管理情報蓄積部107は、グループ化の対象となる一のオブジェクト内に、当該オブジェクトに関連している他のオブジェクトの位置を示すための情報である関連指定情報が含まれている場合、この関連指定情報が示す位置に配置されているオブジェクトを、グループ化の対象となる一のオブジェクトと同じグループにグループ化するようにしても良い。このとき、関連指定情報が含まれる一のオブジェクトと、この関連指定情報が示す位置に配置されているオブジェクトとを更に対応付けてグループ化しても良い。例えば、関連指定情報が含まれる一のオブジェクトとこの関連指定情報が示す位置に配置されているオブジェクトとをさらにネスト化された(言い換えれば階層化された)グループとしてもよい。この対応付けは、どのように管理しても良い。グループ化は、具体的には、関連するオブジェクトの位置を指定するための情報が、一以上の関連指定情報と対応付けて図示しない記憶媒体等に予め格納されており、グループ管理情報蓄積部107は、グループ化の対象となる一のオブジェクトから一の関連指定情報を検出した場合、検出された一の関連指定情報に対応付けられた、関連するオブジェクトの位置を指定する情報を読み出し、当該位置を指定する情報が示す位置に配置されているオブジェクトを、グループ化の対象となる一のオブジェクトと同じグループにグループ化する。関連するオブジェクトの位置を指定する情報は、例えば、関連指定情報が含まれるオブジェクトに対する相対的な位置の情報であっても、絶対的な位置の情報であっても良い。関連指定情報は、テキストであっても良いし、画像であっても良い。具体的には、関連指定情報は、矢印や、方向を表す三角形、人差し指のマーク等の、方向を指し示すオブジェクトであることが好ましい。関連指定情報が方向を指し示すオブジェクトである場合、上述した関連指定情報に対応付けられた、関連するオブジェクトの位置を指定する情報は、この方向を指し示すオブジェクトが指し示す方向の位置を指定する情報である。また、関連指定情報は必ずしも隣接して配置されているオブジェクトの位置を指定する情報でなくてもよく、他のオブジェクトを介して配置されているオブジェクト等を指定する情報であっても良い。オブジェクトにおける関連指定情報の検出は、関連指定情報が、例えば、テキストであれば、通常の文字の検索により行うことが可能である。また、関連指定情報が画像オブジェクトであれば、画像オブジェクトのファイル名等で検索したり、オブジェクト内に配置されている画像と、関連指定情報として定義されている一以上の画像とのパターンマッチングや、相関を求めることで、検出が可能である。なお、関連指定情報を用いたオブジェクト間の関連付けを、グループ化の前に行うようにし、関連づけられた一方のオブジェクトがグループ化の対象となった場合に、当該オブジェクトに対応付けられた他方のオブジェクトも同じグループにグループ化するようにしてもよい。
【0102】
グループ管理情報蓄積部107による関連指定情報を用いる処理の具体例を以下に説明する。画像オブジェクトAの下方に、当該画像オブジェクトAのキャプションであるテキストオブジェクトBが配置されており、テキストオブジェクトBの先頭に、上方を指す一つの矢印の文字が配置されていたとする。この矢印の文字が、関連指定情報の一つであったとする。そして、グループ管理情報蓄積部107によるグループ化の処理中に、例えば、テキストオブジェクトBが、一のグループのK番目の属性指定情報の指定するオブジェクトであると判断された場合、グループ管理情報蓄積部107が、テキストオブジェクトB内において、関連指定情報の検索を行う。ここでは、上方を示す矢印である関連指定情報が検索されるため、グループ管理情報蓄積部107は、テキストオブジェクトBの上方を走査して、直上に位置するオブジェクトである画像オブジェクトAを検出し、この画像オブジェクトAとテキストオブジェクトBとを対応付けて、一のグループのオブジェクトとしてグループ化する。ここで、例えば、テキストオブジェクトBの先頭に上方を示す二つの矢印を含む文字が配置されていたとすると、グループ管理情報蓄積部107は、テキストオブジェクトBの二つ上に配置されている画像オブジェクトを、テキストオブジェクトBと対応付けてグループ化する。なお、関連指定情報により示される関連とは、この具体例のように、一のオブジェクトと、そのオブジェクトを説明する他のオブジェクトとの関連等、どのような関連であっても良い。
【0103】
なお、グループ管理情報蓄積部107がグループ化の対象とするオブジェクトは、既にグループ化されているオブジェクトグループを含んでいても良い。つまり、オブジェクトを複数の階層でグループ化しても良い。この場合、上位のグループ管理情報には、オブジェクトの代わりに、グループオブジェクト、あるいはグループオブジェクトの識別情報等が格納されているようにすればよい。
【0104】
また、グループ管理情報蓄積部107は、後述するページ生成部103が第n(nは2以上の整数)のページ情報を用いて、第(n+1)のページ情報を生成する処理を繰り返す場合に、第nのページ情報に含まれるオブジェクトについてもグループ化を行うようにしてもよい。この場合、第一のページ情報に対するグループ化とは異なるルール等でグループ化を行っても良い。また、第nのページ情報を生成する処理の繰り返し回数が、予め指定された回数となるまで、あるいはnの値が予め指定された値となるまで、第nのページ情報に含まれるオブジェクトについてグループ化を行うようにしても良い。あるいは、ページ情報に配置されているオブジェクト数と、グループ化のルール等を対応付けたルール管理情報等を予め図示しない記憶媒体等に用意しておくようにして、第nのページ情報に配置されているオブジェクト数に対応するグループ化のルールをこのルール管理情報から取得し、このルールに従って、グループ化を行っても良い。このグループ化のルールとは、例えば、ルールに対応して指定された属性指定情報等を用いたり、ルールに応じて、関連指定情報の利用の可否を判断すること等である。グループ化のルールが異なるということは、例えば、グループ化に利用される属性指定情報等が異なることや、関連指定情報を利用するか否か等の組み合わせが異なること等と考えても良い。また、ページ情報に配置されているオブジェクト数が予め指定された閾値より小さくなった場合に、グループ化をやめるようにしても良い。
【0105】
なお、グループ管理情報蓄積部107は、オブジェクトのグループ化を行うか否かを判断してもよい。例えば、グループ管理情報蓄積部107は、一の第nのページ情報に配置されているオブジェクト数が予め指定された閾値よりも少ない場合に、グループ化を行わないようにしても良い。また、第nのページ情報を生成する処理の繰り返し回数が、予め指定された回数を超えた場合、あるいはnの値が予め指定された値を超えた場合に、グループ化を行わないようにしてもよい。
【0106】
また、グループ管理情報蓄積部107は、階層化されたグループ化を行っても良い。例えば、一のオブジェクトグループ内の構成要素として、1以上のオブジェクトグループを含んでも良い。
【0107】
また、グループ管理情報蓄積部107は、既にリンク情報と対応づけられている領域に配置されているオブジェクトについては、グループ化の対象から除外するようにしてもよい。
【0108】
なお、グループ管理情報蓄積部107は、どのようなタイミングやトリガーに応じて、グループ管理情報を取得して蓄積しても良い。例えば、図示しない受付部等を介して、ユーザにより入力された取得を開始する指示を受け付けた場合に、グループ管理情報を取得して蓄積しても良い。また、第一のページ情報がページ情報格納部101に格納された場合に、グループ管理情報を取得して蓄積しても良い。
【0109】
グループ管理情報蓄積部107は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。グループ管理情報蓄積部107の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0110】
出力部108は、出力情報を出力する。出力情報は、第一のページ情報と、リンク領域管理情報とを有する。ここでは特に、出力部108は、第一のページ情報に配置されているオブジェクトのうちの、リンク情報に対応するリンク領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、このリンク情報に応じた表示態様とした第一のページ情報を出力する。なお、出力情報は、ページ生成部103が生成した第二のページ情報等のページ情報を更に有していてもよい。
【0111】
オブジェクトの表示態様とは、オブジェクトが表示される仕様や、表示のスタイルや、見栄えである。オブジェクトの表示態様は、オブジェクトの表示に関連する属性で決定される。オブジェクトの表示に関連する属性とは、例えば、オブジェクトの色や、オブジェクトの透過度や、オブジェクトの背景色や、背景画像の有無や、オブジェクトの周囲の色である。また、オブジェクトを点滅や拡大縮小等を繰り返すようなアニメ−ション表示することや、オブジェクト上に予め指定された記号やマーク等を表示すること等も属性の一つと考えても良い。また、文字列オブジェクトのフォントやフォントサイズも表示態様の属性の一つである。オブジェクトの表示態様は、例えば、これらの表示に関する属性の値の1以上の組み合わせで設定される。なお、オブジェクトをオリジナルの状態やオリジナルの設定(デフォルトの設定)で表示することも、オブジェクトの一の表示態様である。オブジェクトの表示態様は、例えば、HTML等の技術におけるCSS(Cascading Style Sheets)等で設定可能な表示の属性の1以上の組み合わせと考えても良い。
【0112】
オブジェクトの表示態様は、例えば、オブジェクトの表示態様の属性値を設定することで決定される。オブジェクトの表示態様の属性値は、オブジェクトが保持しても良いし、配置情報等が保持してもよいし、オブジェクトと対応付けられて、図示しない格納部等に格納しても良い。オブジェクトの表示態様をオブジェクトのオリジナルの表示態様から変更する場合、例えば、オブジェクトの表示に関する1以上の属性の値を変更すればよい。具体例として、フォントカラーや、画像の透過度等の属性値を変更すれば良い。例えば、ページ情報のオブジェクトの表示態様が、HTMLの技術におけるCSSによって指定可能なものである場合、オブジェクトの1以上の表示に関する属性値をデフォルトとは異なる属性値に指定することで表示態様を変更することが可能である。CSSであれば、前述したフォントカラーは、colorプロパティの値を、また、透過度はopacityプロパティの値を、それぞれ指定することで設定可能である。また、表示態様の変更対象となるオブジェクトを用いて、表示態様を変更したオブジェクトを生成し、これをオリジナルのオブジェクトの代わりに表示するようにしても良い。また、一のオブジェクトについて、予め表示態様の異なる複数の表示用のオブジェクトを図示しない記憶媒体等に用意しておくようにし、これらのいずれかを選択して表示するようにすることで、オブジェクトの表示態様を決定してもよい。また、オブジェクトに対して、表示態様を設定するための、予め指定された色や模様等を有する画像のオブジェクトやレイヤーを配置して、オブジェクトと、この表示態様を設定するためのオブジェクトやレイヤーとを合成処理して表示することで、表示態様を設定しても良い。例えば、予め指定された色で着色されたオブジェクトやレイヤーを、変更対象となるオブジェクトの上または下に配置して、変更対象のオブジェクトと、着色されたオブジェクトまたはレイヤーを合成することで、着色した表示態様のオブジェクトを表示するようにしても良い。また、アニメーション表示等を行う場合には、例えば、表示態様の変更対象となるオブジェクトの透過度等を、時系列に沿って、連続的あるいは段階的に、変更する処理を繰り返しても良い。なお、オブジェクトの表示態様を、予め指定された色で着色した表示態様とする場合、オブジェクトの各画素の色の値に対して、予め指定した色の値を用いて加算や乗算等の演算を行うことで、着色した新たな表示態様のオブジェクトを生成してもよい。また、アニメーション表示のための表示態様を変化させた複数のオブジェクトを生成し(もしくは予め用意し)、このオブジェクトを時系列に沿って切り替えて表示することで、オブジェクトの表示態様をアニメーション表示にしてもよい。
【0113】
リンク情報に応じた表示態様とは、例えば、リンク情報に応じて決定される(あるいは選択される)表示態様である。リンク情報に応じた表示態様とは、リンク情報によって異なる表示態様と考えても良い。リンク情報に応じた表示態様とは、例えば、リンク情報が示すリンク先となるページ情報に応じた表示態様と考えても良い。
【0114】
表示態様が異なるオブジェクトにおいては、オブジェクト間の表示態様が異なっていれば、オブジェクトのそれぞれがどのような表示態様であるかは問わない。例えば、一方のオブジェクトがオリジナルの表示態様であれば、他方のオブジェクトの表示態様を、オリジナルの表示態様に対して透過度が異なる表示態様としたり、オリジナル表示態様とは色が異なる表示態様としたり、オブジェクトの点滅の有無が異なる表示態様としたり、オブジェクトの背景画像の有無が異なることである。なお、オブジェクトの表示態様を異なるものとすることは、結果的に表示態様が異なって表示されれば、どのような処理を行うかは問わない。上述したように、表示態様の異なるオブジェクトを作成しても、表示態様が異なって見えるようなオブジェクトの画像合成等を行ってもよい。なお、オブジェクト間の表示態様を異なるものとする際には、一方の表示態様を変更しても良いし、両方の表示態様を変更しても良い。
【0115】
出力部108は、オブジェクトの表示態様を、どのようにリンク情報に応じた表示態様としてもよい。ここでは一例として、後述するリンク判断情報格納部109に格納されているリンク判断情報を用いてオブジェクトの表示態様を設定する場合について説明する。例えば、リンク判断情報格納部109に、リンク情報に関する条件を示す情報であるリンク条件情報と、リンク領域のオブジェクトの表示態様を指定する情報である表示態様指定情報とを対応付けて有する情報である1以上のリンク判断情報を格納しておくようにする。そして、出力部108は、リンク領域に対応付けられている各リンク情報が、リンク判断情報にそれぞれ含まれるリンク条件情報が示す条件を満たすか否かを判断し、条件を満たすと判断されたリンク条件情報と対応付けられた表示態様指定情報を取得し、オブジェクトの表示態様を、取得した表示態様指定情報が示す表示態様とする。リンク条件情報は、リンク情報の属性等を特定するための条件情報と考えても良い。リンク条件情報は、例えば、特定のリンク情報を特定するための検索キーとして用いられる文字列でも良い。なお、出力部108は、リンク判断情報を用いて、オブジェクトの表示態様を設定する代わりに、1以上のリンク判断情報を用いた場合と同様の判断処理を実現するアルゴリズム等を実行することで、オブジェクトの表示態様を、リンク情報に応じた表示態様としても良い。
【0116】
以下、出力部108が、リンク情報に応じて、どのように表示態様を選択するかの処理の例について説明する。
【0117】
(1)リンク情報が示す場所に応じた表示態様
出力部108は、例えば、オブジェクトの表示態様を、リンク情報が示す場所に応じた表示態様とした第一のページ情報を出力する。ここで述べるリンク情報が示す場所とは、リンク情報が示すページと考えても良い。リンク情報が示す場所に応じた表示態様とは、例えば、リンク情報が示す場所が、情報処理装置1内であるか否かや、予め指定された装置であるか否か、予め指定されたインターネット上のアドレスやネットワーク上のアドレスであるか否か、等の判断結果に応じた表示態様である。ここでの場所に応じた表示態様は、例えば、場所に応じて異なる表示態様となるように表示態様を決定(選択)することである。例えば、予め、リンク判断情報格納部109に、リンク情報が示す場所に関する条件を示すリンク条件情報と、オブジェクトの表示態様を指定する情報である表示態様指定情報とを対応付けて有する情報である1以上のリンク判断情報を格納しておくようにする。そして、出力部108は、リンク領域管理情報が示す第一のページ情報のリンク領域に対応するリンク情報を取得し、このリンク情報が、上記のリンク条件情報のいずれかの条件を満たすか否かを判断する。そして、満たすと判断されたリンク条件情報に対応する表示態様指定情報を取り出して、この表示態様指定情報の指定に従って、リンク領域に配置されているオブジェクトの表示態様を設定する。表示態様指定情報は、例えば、どのような表示態様にするかを示す情報でも良いし、オブジェクトの表示属性の属性値でも良い。あるいは、表示態様を変更するために、オブジェクト等に対して行われる処理を指定する情報でも良い。この表示態様指定情報によってオブジェクトの表示態様が決定すると考えても良い。また、一致するものがない場合には、オブジェクトの本来のオリジナルの表示態様に設定しても良い。リンク条件情報は、例えば、特定のリンク先を示すリンク情報にだけ含まれる文字列と一致する文字列を含むことを条件とする情報や、特定の文字等がないことを条件とする情報である。具体例を挙げると、リンク条件情報は、「www.ggggg.com」等の、予め指定されたインターネット上の特定のサーバ装置のドメイン名やドメイン名とサブドメイン名との組み合わせ等の情報や、このような情報を有する(もしくは有さない)ことを条件とする情報であっても良い。あるいは特定のサーバ装置のURLの一部を示す情報と、この情報を有する(もしくは有さない)ことを条件とする情報であっても良い。この場合、リンク条件情報が示す文字列を一致する文字列を含む(もしくは含まない)リンク情報は、このサーバ装置をリンク先とするリンク情報であると判断される。例えば、このリンク条件情報を、上述したような図示しない検索装置のURLを有することとすると、この検索装置のURLを有するリンク情報と対応付けられたリンク領域のオブジェクトの表示態様を、検索装置に対してリンクされているリンク領域のオブジェクトであることを示す特定の表示態様とすることができる。また、リンク条件情報は、インターネット上のサーバ装置であることを示す「http://」等であっても良い。この場合、これに一致するリンク情報は、インターネット上のいずれかのサーバ装置をリンク先とするリンク情報であると判断されたこととなる。また、リンク条件情報は、第一のページ情報と同じ情報処理装置1内に格納されているページ情報であることを示す「(ドライブ名):」であっても良い。この場合、これに一致するリンク情報は、情報処理装置1内に格納されているページ情報をリンク先とするリンク情報であると判断されたこととなる。
【0118】
(2)リンク情報が示すページ情報に応じた表示態様
出力部108は、例えば、オブジェクトの表示態様を、リンク情報が示すページ情報に応じた表示態様とした第一のページ情報を出力する。ページ情報に応じた表示態様は、例えば、ページ情報が、第二のページ情報であるか否か等に応じた表示態様である。また、ページ情報のファイル形式に対応した表示態様でもよい。また、ページ情報が含むオブジェクトのファイル形式やデータタイプ等に対応した表示態様でもよい。また、ページ情報が、複数のオブジェクトを含むか否かに応じた表示態様でもよい。この場合、出力部108は、ページ情報が示すページ情報に配置されているオブジェクト数をカウントする必要がある。ここでのページ情報に応じた表示態様は、例えば、ページ情報に応じて異なる表示態様となるように表示態様を決定(選択)することである。例えば、予め、リンク判断情報格納部109に、リンク情報が示すページ情報に関する条件を示すリンク条件情報と、オブジェクトの表示態様を指定する情報である表示態様指定情報とを対応付けて有する情報である1以上のリンク判断情報を格納しておくようにする。そして、出力部108は、リンク領域管理情報が示す第一のページ情報のリンク領域に対応するリンク情報が示すページ情報に関する情報(例えばページ情報や、ページ情報の属性値等)を取得し、このページ情報に関する情報が、リンク条件情報のいずれかを満たすか否かを判断する。そして、条件を満たすと判断されたリンク条件情報に対応する表示態様指定情報を取り出して、この表示態様指定情報の指定に従って、リンク領域に配置されているオブジェクトの表示態様を設定する。この場合のリンク条件情報は、例えば、リンク先のページ情報のファイルの拡張子が、予め指定された拡張子に一致するという情報や、リンク先のページ情報に含まれるオブジェクト数の下限や上限を示す閾値等の情報である。例えば、一のリンク条件情報を、第二のページ情報に固有の文字列を示す情報と、この文字列をリンク情報内に有するという条件とを組み合わせた情報とし、出力部108は、リンク条件情報が示す第二のページ情報に固有の文字列をリンク情報内において検索し、一致する文字列が検出された場合、このリンク条件情報に対応する表示態様指定情報をリンク判断情報から取得し、リンク情報に対応するリンク領域のオブジェクトの表示態様を、この表示態様指定情報が指定する表示態様に設定する。これにより、リンク情報のリンク先が、第二のページ情報であると判断されて、オブジェクトの表示態様が、リンク先が第二のページ情報であるリンク情報に応じた表示態様に設定される。なお、第二のページ情報をリンク先とするリンク情報に、上述した第二のページ情報に固有の文字列が含まれるようにするためには、予め、ページ生成部103が第二のページ情報を生成する際に、第二のページ情報のファイル名等に、予め指定されている第二のページ情報固有の文字列等を挿入するようにすればよい。なお、リンク先が第二のページ情報でないと判断された場合には、リンク領域のオブジェクトの表示態様を上記と異なる表示態様(例えばデフォルト等で指定されている表示態様等)とすればよい。
【0119】
(3)検索用のキーワードの有無による表示態様
出力部108は、例えば、オブジェクトの表示態様を、リンク情報に検索用のキーワードが含まれるか否かに応じた表示態様とした第一のページ情報を出力する。ここでの検索用キーワードが含まれるか否かに応じた表示態様は、例えば、検索用のキーワードが含まれるか否かに応じて異なる表示態様となるように表示態様を決定(選択)することである。例えば、予め、リンク判断情報格納部109に、検索用キーワードが含まれていることを示す文字列があることを条件とするリンク条件情報と、オブジェクトの表示態様を指定する情報である表示態様指定情報とを対応付けて有する情報である1以上のリンク判断情報を格納しておくようにする。そして、出力部108は、リンク領域管理情報が示す第一のページ情報のリンク領域に対応するリンク情報を取得し、このリンク情報が、リンク条件情報が示す文字列と一致する文字列を有するか否かを判断する。そして、有すると判断されたリンク条件情報、即ち条件を満たすと判断されたリンク条件情報に対応する表示態様指定情報を取り出して、この表示態様指定情報の指定に従って、リンク領域に配置されているオブジェクトの表示態様を設定する。通常、検索サイト等に送信される検索キーワードを含むリンク情報(すなわち要求情報)においては、検索キーワードとなる文字列の開始位置や終了位置等に、検索用キーワードが含まれていることを示す文字列が検索サイトごとに決まっている。このため、このような文字列と一致する文字列が含まれれば、リンク情報が検索用のキーワードを含むリンク情報と判断されたこととなる。
【0120】
なお、出力情報に含まれる第一のページ情報のオブジェクトの表示態様が、当該オブジェクトが配置されているリンク領域に対応するリンク情報に応じた表示態様となれば、出力部108は、リンク情報に応じて、オブジェクトの表示態様をどのように設定しても良い。例えば、上記以外に、オブジェクトの表示態様を、リンク情報に所定の動作を実行させるためのスクリプトや、処理を要求する情報等が含まれているか否かに応じた表示態様としても良い。また、リンク情報に予め指定された一の文字列が含まれる場合に、オブジェクトの表示態様を、この文字列に対応した表示態様指定情報が指定する表示態様としてもよい。この文字列は、正規表現で表した文字を含む文字列でもよい。例えば、これらのような条件を示すリンク条件情報を有するリンク判断情報を予め用意して用いることで、出力部108は、リンク領域に配置されるオブジェクトの表示態様を、リンク情報に応じた表示態様とすることができる。
【0121】
なお、ページ生成部103が、第二のページ情報よりも下位の階層のページ情報がある場合、出力部108は、上述したオブジェクトの表示態様をリンク情報に応じた表示態様とする処理を、リンク領域が配置される第二のページ情報以降の下位の階層のページ情報についても同様に行うことが可能である。
【0122】
なお、出力部108が第一のページ情報や、ページ生成部103が生成したページ情報とを出力するということは、本実施の形態においては、この第一のページ情報とページ生成部103が生成したページ情報とを用いて作成した出力用のデータを出力することも含む概念である。また、この出力用のデータ(以下、出力データと称す)は、例えば、ページ情報の一部や全てをレンダリングして画像データ化して得られる情報や、ページ情報に配置されたオブジェクトを配置情報が示す位置に埋め込んで作成したデータ等である。あるいは、出力データは、配置されている画像オブジェクト等のデータ形式や解像度等が変更されたものであっても良い。また、出力部108は、リンク領域管理情報や、メニューオブジェクトや、メニュー管理情報等を含む出力データを生成しても良い。また、出力データは、第一のページ情報と、ページ生成部103が生成したページ情報等の複製であってもよい。
【0123】
出力部108が出力するデータは、例えば、モニタ等で表示可能な電子出版物のデータである。
【0124】
また、出力部108は、第一のページ情報と、ページ生成部103が生成したページ情報との出力先(あるいはこれらを用いて作成した出力データの出力先)に応じて、リンク領域管理情報に含まれるリンク情報等を、出力後のリンク関係が保たれるよう書き換えるようにすることが好ましい。
【0125】
出力部108は、どのようなタイミングやトリガーで、出力情報を出力しても良い。例えば、図示しない受付部等を介して、ユーザからの出力指示を受け付けた場合に、出力を行っても良い。また、ページ生成部103が第二のページ情報の生成を終了した時点で出力を行っても良い。
【0126】
ここで述べる出力とは、主として、図示しない記録媒体への蓄積であるが、外部の装置への送信、ディスプレイへの表示や、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念と考えても良い。出力部108は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部108は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。また、出力部108は、オブジェクトの表示態様を決定(あるいは選択)するための処理を実行するためのCPUやメモリ等を有していても良い。また、この表示態様を決定する処理等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0127】
リンク判断情報格納部109には、1以上のリンク判断情報が格納される。リンク判断情報は、上述したように、リンク情報に関する条件を示す情報であるリンク条件情報と、リンク領域のオブジェクトの表示態様を指定する情報である表示態様指定情報とを対応付けて有する情報である。また各リンク判断情報は、判断処理を行う順番を示す情報である順番情報と対応付けられて格納されていても良い。順番情報は、例えば、値の昇順や降順によって、順番を示す情報である。リンク判断情報格納部109は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0128】
図2は、本実施の形態の情報処理装置1の動作を説明するためのフローチャートである。以下、情報処理装置1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、一例として、出力部108が、第一のページ情報と第二のページ情報とを有する出力情報を出力する場合を例に挙げて説明する。
【0129】
(ステップS201)情報処理装置1は、出力情報の出力指示を、図示しない受付部等を介して受け付けた否かを判断する。受け付けた場合、ステップS202に進み、受け付けていない場合、ステップS201に戻る。
【0130】
(ステップS202)ページ生成部103は、カウンターeに1を代入する。
【0131】
(ステップS203)ページ生成部103は、ページ情報格納部101にe番目の第一のページ情報が格納されているか否かを判断する。格納されている場合、ステップS204に進み、格納されていない場合、ステップS207に進む。
【0132】
(ステップS204)ページ生成部103は、e番目の第一のページ情報をメモリ等の記憶媒体に読み出す。
【0133】
(ステップS205)情報処理装置1は、ステップS204で読み出した第一のページを用いて、第二のページ情報等を生成する。この処理の詳細については、後述する。
【0134】
(ステップS206)ページ生成部103は、カウンターeの値を1インクリメントする。そして、ステップS203に戻る。
【0135】
(ステップS207)出力部108は、カウンターtに1を代入する。
【0136】
(ステップS208)出力部108は、ページ情報格納部101にt番目の第一のページ情報が格納されているか否かを判断する。格納されている場合、ステップS209に進み、格納されていない場合、ステップS217に進む。
【0137】
(ステップS209)出力部108は、t番目の第一のページ情報をページ情報格納部101から読み出す。
【0138】
(ステップS210)出力部108は、カウンターsに1を代入する。
【0139】
(ステップS211)出力部108は、リンク領域管理情報格納部102に格納されているリンク領域管理情報に、t番目の第一のページ情報に対応するs番目のリンク情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS212に進み、ない場合、ステップS216に進む。
【0140】
(ステップS212)出力部108は、リンク判断情報を用いてリンク情報に応じた表示態様指定情報を取得する。
【0141】
(ステップS213)出力部108は、s番目のリンク領域に配置されているオブジェクトと、ステップS212で取得した表示態様指定情報とを対応づけてメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。
【0142】
(ステップS214)出力部108は、カウンターsの値を1インクリメントする。そして、ステップS211に戻る。
【0143】
(ステップS215)出力部108は、ステップS209で読み出したt番目の第一のページ情報を用いて、ステップS213で一時記憶した表示態様指定情報に対応するオブジェクトを、この表示態様指定情報が指定する表示態様となるように配置した出力用の第一のページ情報を生成する。生成した第一のページ情報は、例えば、図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。
【0144】
(ステップS216)出力部108は、tの値を1インクリメントする。そして、ステップS208に戻る。
【0145】
(ステップS217)出力部108は、ステップS215で生成した出力用の第一のページ情報や、ステップS205で取得した第二のページ情報やリンク領域管理情報を含む出力情報を出力する。例えば、記憶媒体等に蓄積する。そして処理を終了する。
【0146】
なお、図2に示したフローチャートにおいて、リンク領域管理情報が予め用意されている場合や第二のページ情報等が予め用意されている場合等には、ステップ202からステップS206の処理は省略しても良い。後述する具体例においては、これらの処理を省略した例と省略しない場合の例について説明する。
【0147】
また、ここでは、ページ情報格納部101に第一のページ情報と第二のページ情報とが格納されている場合を例に挙げて説明したが、本発明は、ページ情報格納部101に、第一から第(n+1)までのページ情報(但し、nは2以上の整数)が格納されている場合においても適用可能なものである。この場合、例えば、第mのページ情報(但し、mは2以上n以下の整数)については、上記の第一のページ情報の表示態様を変更する処理と同様の処理を行うようにすればよい。
【0148】
図3は、本実施の形態の情報処理装置1のe番目の第一のページ情報を用いて、第二のページ情報等を生成する処理の詳細を示す図である。この図は、図2においてステップS205で示した処理の詳細の一例を示す図である。
【0149】
(ステップS301)ページ生成部103は、e番目の第一のページ情報に配置されているオブジェクトをグループ化するか否かを判断する。グループ化するとは、グループ管理情報を取得することと考えてよい。ページ生成部103は、グループ化を行うか否かをどのように判断しても良い。例えば、e番目の第一のページ情報に配置されているオブジェクト数が予め指定された値よりも大きければ、グループ化することを判断しても良い。また、予めユーザ等からグループ化を行うことを指定する情報を受け付けている場合や、デフォルト等でグループ化することが指定されている場合にグループ化することを決定してもよい。グループ化する場合、ステップS302に進み、グループ化しない場合、ステップS314に進む。
【0150】
(ステップS302)グループ管理情報蓄積部107は、e番目の第一のページ情報に配置されているオブジェクトについてグループ管理情報を取得し、e番目の第一のページ情報と対応付けてグループ管理情報格納部105に蓄積する。なお、この処理の詳細については後述する。
【0151】
(ステップS303)ページ生成部103は、カウンターkに1を代入する。
【0152】
(ステップS304)ページ生成部103は、グループ管理情報格納部105に格納されているe番目の第一のページ情報と対応付けられたグループ管理情報の中に、k番目のグループ管理情報があるか否かを判断する。k番目のグループ管理情報は、例えば、k番目のオブジェクトグループを示すグループ管理情報である。ある場合、ステップS305に進み、ない場合、ステップS308に進む。
【0153】
(ステップS305)ページ生成部103は、e番目の第一のページ情報に配置されたオブジェクトのうちの、k番目のオブジェクトグループを構成するオブジェクトを配置して一の第二のページ情報を生成する。この第二のページ情報は、e番目の第一のページ情報に配置されたk番目のオブジェクトグループに対応した第二のページ情報である。ページ生成部103は、生成した第二のページ情報を図示しない記憶媒体等に一時記憶する。なお、ページ生成部103は、第一のページ情報に戻るボタンを第二のページ情報に配置しても良い。
【0154】
(ステップS306)リンク領域管理情報取得部104は、e番目の第一のページ情報の、k番目のオブジェクトグループが配置されている領域上にリンク領域を指定するリンク領域指定情報を生成する。また、ステップS305で生成した第二のページ情報を示すリンク情報を取得する。そして、取得したリンク領域指定情報と、リンク情報とを対応付けて有するリンク領域管理情報を取得して、例えば、e番目の第一のページ情報と対応付けて図示しない記憶媒体等に蓄積する。この蓄積は一時記憶でも良い。
【0155】
(ステップS307)ページ生成部103は、カウンターkの値を1インクリメントする。
【0156】
(ステップS308)ページ生成部103は、カウンターjに1を代入する。
【0157】
(ステップS309)ページ生成部103は、e番目の第一のページ情報に、グループ化されていないj番目のオブジェクトがあるか否かを判断する。例えば、グループ管理情報にe番目の第一のページ情報に配置されているオブジェクトと一致するオブジェクトがあるか否かを順番に判断し、一致するものがグループ管理情報内にないオブジェクトを検出する。そして、そのオブジェクト内に、j番目のオブジェクトがあるか否かを判断する。j番目のオブジェクトがある場合、ステップS310に進み、ない場合、上位の処理にリターンする。
【0158】
(ステップS310)ページ生成部103は、j番目のオブジェクトが、既に、ユーザ等によってリンク領域管理情報格納部102に蓄積されている一のリンク領域指定情報が示すリンク領域に配置されているオブジェクトであるか否かを判断する。リンク領域に配置されているオブジェクトである場合、ステップS313に進み、ない場合、ステップS311に進む。
【0159】
(ステップS311)ページ生成部103は、j番目のオブジェクトを配置した第二のページ情報を生成する。生成したページ情報は、例えば、ページ情報格納部101等に蓄積する。
【0160】
(ステップS312)リンク領域管理情報取得部104は、ステップS311で生成した第二のページ情報を示すリンク情報と、j番目のオブジェクト上の領域を示すリンク領域指定情報とを有するリンク領域管理情報を取得する。そして、取得したリンク領域管理情報を、リンク領域管理情報格納部102に蓄積する。
【0161】
(ステップS313)ページ生成部103は、カウンターjの値を1インクリメントする。そして、ステップS309に戻る。
【0162】
(ステップS314)ページ生成部103は、カウンターmに1を代入する。
【0163】
(ステップS315)ページ生成部103は、e番目の第一のページ情報に、m番目のオブジェクトがあるか否かを判断する。m番目のオブジェクトがある場合、ステップS316に進み、ない場合、上位の処理にリターンする。
【0164】
(ステップS316)ページ生成部103は、m番目のオブジェクトが、既に、ユーザ等によってリンク領域管理情報格納部102に蓄積されている一のリンク領域指定情報が示すリンク領域に配置されているオブジェクトであるか否かを判断する。リンク領域に配置されているオブジェクトである場合、ステップS319に進み、ない場合、ステップS317に進む。
【0165】
(ステップS317)ページ生成部103は、m番目のオブジェクトを配置した第二のページ情報を生成する。生成したページ情報は、例えば、ページ情報格納部101等に蓄積する。
【0166】
(ステップS318)リンク領域管理情報取得部104は、ステップS317で生成した第二のページ情報を示すリンク情報と、m番目のオブジェクト上の領域を示すリンク領域指定情報とを有するリンク領域管理情報を取得する。そして、取得したリンク領域管理情報を、リンク領域管理情報格納部102に蓄積する。
【0167】
(ステップS319)ページ生成部103は、カウンターmの値を1インクリメントする。そして、ステップS315に戻る。
【0168】
なお、ここでは、第一のページ情報から第二のページ情報を生成する場合を例に挙げて説明したが、本発明は、ページ生成部103が生成した第nのページ情報から第(n+1)までのページ情報(但し、nは2以上の整数)を生成する場合においても適用可能なものである。この場合、例えば、第mのページ情報(但し、mは2以上n以下の整数)については、上記の第一のページ情報から第二のページ情報生成する処理と同様の処理を行うようにすればよい。かかることは、以下のグループ化の処理についても同様である。
【0169】
図4は、グループ管理情報蓄積部107によるe番目の第一のページ情報に配置されているオブジェクトをグループ化して、グループ管理情報を取得するステップS302に示した処理の一例の詳細を説明するためのフローチャートである。以下、図4のフローチャートを用いてこの処理を説明する。
【0170】
(ステップS401)グループ管理情報蓄積部107は、属性指定情報格納部106に予め蓄積された属性指定情報を読み出す。
【0171】
(ステップS402)グループ管理情報蓄積部107は、カウンターkに1を代入する。
【0172】
(ステップS403)グループ管理情報蓄積部107は、k番目、ここでは一番目の順序を示す属性指定情報が示す属性を有するオブジェクトを検索する。例えば、オブジェクトが複数のページ等に渡って配置されている場合、各ページを順番に検索していく。この検索は、一番目の順序を示す属性を有するオブジェクトが検出された時点で終了する。
【0173】
(ステップS404)グループ管理情報蓄積部107は、k番目、ここでは一番目の順序の属性指定情報が示す属性を有するオブジェクトが存在しているか否か、即ち検出されたか否かを判断する。存在していた場合、ステップS405に進み、存在していない場合、ステップS416に進む。
【0174】
(ステップS405)グループ管理情報蓄積部107は、ステップS403において検出したオブジェクトを新規のグループに加える。具体的には、検出したオブジェクトを含む新規のグループ管理情報を取得する。
【0175】
(ステップS406)グループ管理情報蓄積部107は、カウンターkを1インクリメントする。
【0176】
(ステップS407)グループ管理情報蓄積部107は、ステップS401において読み出した属性指定情報に、k番目の順序を示す属性指定情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS408に進み、ない場合、ステップS402に戻る。
【0177】
(ステップS408)グループ管理情報蓄積部107は、k番目の順序の属性指定情報が示す属性を有するオブジェクトを検索する。なお、ここでの検索は、グループ分けの対象となる全ての配置されているオブジェクトについて、検索を行っても良いが、通常は、一群のオブジェクト、即ち一のグループオブジェクトを構成するオブジェクトは、一つのページ内に収まっていることが多いことから、オブジェクトが複数ページに渡って配置されている場合、一番目のオブジェクトが検出されたページ内においてのみ、検索を行うようにすることが処理を速くするうえで好ましい。なお、ここでの検索は、属性が一致する全てのオブジェクトの検索であるとする。また、既に、グループ分けされているオブジェクトについては、グループ分け済みであることを示すフラグ等の管理情報を付与することで、再度検索が行われないようにすることが好ましい。
【0178】
(ステップS409)グループ管理情報蓄積部107は、ステップS408の検索においてオブジェクトが検索されたか否かを判断する。検索された場合、ステップS410に進み、検索されなかった場合、ステップS406に戻る。なお、戻る際に、オブジェクトに欠落があることを示す情報を蓄積するようにしても良い。
【0179】
(ステップS410)グループ管理情報蓄積部107は、ステップS408で検出した全てのオブジェクトと、(k−1)番目の順序でグループ化されたオブジェクトとのそれぞれの距離、例えば、それぞれの重心間の距離を算出する。
【0180】
(ステップS411)グループ管理情報蓄積部107は、ステップS410で算出した距離が最も短いオブジェクトを決定する。ただし、距離の差が所定の範囲内のものが複数ある場合、全てを最も距離の短いオブジェクトに決定してもよい。
【0181】
(ステップS412)グループ管理情報蓄積部107は、ステップS411で決定したオブジェクトが複数か否かを判断する。複数である場合、ステップS413に進み、複数でない場合、ステップS415に進む。
【0182】
(ステップS413)グループ管理情報蓄積部107は、ステップS412で決定した各オブジェクトの位置と、(k−1)番目の順序でグループ化されたオブジェクトの位置との方向を検出する。例えば、(k−1)番目の順序でグループ化されたオブジェクトに対して予め指定した方向である下向きの方向を0度として、ステップS412で決定した各オブジェクトが配置される方向の角度を検出する。
【0183】
(ステップS414)グループ管理情報蓄積部107は、ステップS411で決定したオブジェクトのうちの、ステップS413で検出した方向が、より優先度の高い方向にある一のオブジェクトをグループに加える。具体的には、ステップS413で算出した角度が小さいオブジェクトを、ステップS405において新規に用意したグループ管理情報に加える。そして、ステップS406に戻る。
【0184】
(ステップS415)グループ管理情報蓄積部107は、ステップS411で決定したオブジェクトをグループに加える。具体的には、ステップS405において新規に用意したグループ管理情報に加える。
【0185】
(ステップS416)グループ管理情報蓄積部107は、グループ管理情報を、グループ管理情報格納部105に蓄積する。
【0186】
なお、図4のフローチャートのステップS416の検索処理においては、順序が一番目であるオブジェクトが配置されている位置から、一以上の領域区切情報が検出されるまでの範囲でのみ検索を行うようにしても良い。即ち領域区切情報で区切られた範囲でのみ検索を行うようにしても良い。
【0187】
また、ステップS415の処理後に、グループ化されていないオブジェクトが第一のページ情報に配置されているか否かを判断し、配置されている場合、このオブジェクトを、最も距離が近いオブジェクトグループに加えるようにしてもよい。
【0188】
以下、本実施の形態における情報処理装置1の具体的な動作について説明する。
【0189】
(具体例1)
ここでは、ページ情報格納部101に第二のページ情報が予め格納されており、リンク領域管理情報格納部102に、第二のページ情報をリンク先に指定するリンク領域管理情報が予め格納されており、グループ管理情報格納部105には、グループ管理情報が予め格納されており、情報処理装置1が、第一のページ情報を用いて第二のページ情報等を生成しない場合を例に挙げて説明する。つまり、図2におけるステップS202からステップS206までの処理を省略した場合を例に挙げて説明する。但し、第一のページ情報に配置される全てのリンク領域に対応するリンク情報のリンク先が、第二のページ情報以外の情報である場合等には、第二のページ情報は省略してもよい。
【0190】
図5は、第一のページ情報を管理するページ管理表を示す図である。ページ管理表は、ページ情報格納部101に格納されている。ここでは、ページ管理表は、「ページID」、「オブジェクトID」、「オブジェクト」、「中心座標x」、「中心座標y」、「幅」、「高さ」等の項目を有している。「ページID」は、ページ識別情報である。各オブジェクトは、対応する「ページID」が示すページ上に配置されている。「オブジェクトID」は、オブジェクトを管理するための識別情報、「オブジェクト」は、ページに配置されるオブジェクトである。「中心座標x」、「中心座標y」、「幅」、「高さ」は、オブジェクトの配置情報である。「中心座標x」は、オブジェクトが配置されている領域の中心のx座標、「中心座標y」は、オブジェクトが配置されている領域の中心のy座標、「幅」は、オブジェクトが配置されている領域の幅、「高さ」は配置されている領域の高さである。なお、座標や幅や高さの単位としては、ここでは一例としてピクセルを用いている。なお、本実施の形態においては、座標や幅や高さ等の値を「x01」や「y01」等の記号を用いて表しているが、これらは任意の数値であるとする。かかることは以下においても同様である。図5のページ管理表においては、ページIDの値が同じレコードは、同じ第一のページ情報を示す情報である。ここでは、説明を簡単にするために、一の第一のページ情報(即ち1ページ分の第一のページ情報)だけがページ情報格納部101に格納されている場合を例に挙げて説明する。なお、ここでは省略しているが、ページ管理表は、上記の項目以外にもフォント名やフォントサイズ等の属性等を示す項目を有しているものとする。
【0191】
図6は、第二のページ情報を管理するページ管理表を示す図である。ページ管理表は、ページ情報格納部101に格納されている。このページ管理表は、図5に示したページ管理情報と同様の管理情報である。図7のページ管理表においては、ページIDの値が同じレコードは、同じ第二のページ情報を示す情報である。ここでは、2つの第二のページ情報(即ち2ページ分の第二のページ情報)がページ情報格納部101に格納されている場合を例に挙げて説明する。
【0192】
図7は、第一のページ情報と第二のページ情報のページ定義情報を管理するページ定義管理表を示す図である。ページ定義管理表は、「ページID」と「幅」と「高さ」の情報を有している。「ページID」は、図5及び図6に示したページ管理表の「ページID」の値と対応する。「幅」および「高さ」は、ここでは、オブジェクトが配置されたページの幅および高さであり、値はピクセルであるとする。
【0193】
図8は、グループ管理情報格納部105に格納されたグループ管理情報を示す図である。グループ管理情報は、「グループID」、「オブジェクトID」、「ページID」という項目を有している。「グループID」は、グループ識別情報であり、同じ値は同じオブジェクトグループに属していることを示す。「オブジェクトID」および「ページID」は、図5に示したページ管理表の「オブジェクトID」および「ページID」に対応する。ここでは、ページID「P001」に対応した第一のページ情報が示すページに配置されている「オブジェクトID」が「OB001」と「OB003」であるオブジェクトが、「グループID」が「G001」であるオブジェクトグループに属していることを示している。
【0194】
図9は、ページ情報格納部101に格納されている第一のページ情報および第二のページ情報の表示例を示す図である。説明のため、各ページ情報には図5及び図6に示すページIDを付与している。図8において、オブジェクトの周囲に配置される枠線は、第一のページ情報が示すページに配置されたオブジェクトが占める領域を示したものであり、説明のための便宜上のもののため実際には表示は不要である。各オブジェクトの右上に記載されている番号は、後述するオブジェクトIDである。なお、オブジェクトIDは、説明のための便宜上の表示であり、実際には表示する必要はない。なお、図9は、説明のための便宜上の図であり、必ずしも寸法や縦横比等は正確ではない。
【0195】
図10は、リンク領域管理情報格納部102に格納されているリンク領域管理情報を示す図である。リンク領域管理情報は、「リンク領域ID」「リンク領域指定情報」と「リンク情報」とを有する。「リンク領域指定情報」は、「ページID」、「オブジェクトID」、「グループID」を有する。「リンク領域ID」はリンク領域の識別情報である。「リンク領域指定情報」の「ページID」は、リンク領域が設定される第一のページ情報を示すもので、図6で示したページ定義管理表の「ページID」に対応する。「オブジェクトID」は、第一のページ情報が示すページ上のリンク領域を、この「オブジェクトID」が示すオブジェクトが配置されている領域に指定するための情報である。つまり、第一のページ領域の、この「オブジェクトID」に対応するオブジェクト上の領域がリンク領域となる。ここでは、この「オブジェクトID」が示すオブジェクトが、リンク領域に配置されるオブジェクトである。この「オブジェクトID」は、図5に示したページ管理表の「オブジェクトID」の値に対応する。また、「グループID」は、第一のページ情報が示すページ上のリンク領域を、この「グループID」が示すオブジェクトグループを構成する各オブジェクトが配置されている領域に指定するための情報である。この「グループID」は、図9に示したグループ管理情報の「グループID」に対応する。具体的には、グループ管理情報で管理されているこの「グループID」に対応する「オブジェクトID」が示すオブジェクト上の領域がリンク領域となる。「リンク情報」は、リンク先を示すリンク情報である。ここでは、リンク情報は、例えば、リンク先の第二のページ情報の「ページID」や、リンク先のWEBページのURLや、検索装置等のURLを含む検索を要求するための情報である。「ページID」は、図7に示したページ定義管理表の「ページID」に対応する。例えば、図10において、「リンク情報」の「http://aaabbb.com/index.html」は、WEBページのURLである。また、「http://cccddd.com/search?f=南青山…」の、「http://cccddd.com/search?」までの文字列は、「cccddd.com」というドメイン名の検索サイトのサーバに、キーワードを用いた検索結果のWEBページを要求する情報であり、これ以降の文字列は、検索キーワード「南青山」を示す。また、「http://eeefff.com/#search?q=ラーメン…」の「http://eeefff.com/#search?」までの文字列は、「eeefff.com」というドメイン名の、短文を扱うブログを提供するサーバに、検索キーに応じた話題の文が含まれるブログのページを要求する情報であり、これ以降の文字列は、検索キーワード「ラーメン」を示している。
【0196】
図11は、図9に示したページIDが「P1」である第一のページ情報が示すページ上に、図10に示したリンク領域管理情報が示すリンク領域を示した図である。ここでは説明のため、各リンク領域には、対応する「リンク領域ID」を付与している。
【0197】
まず、ユーザが図示しない入力デバイス等を操作して、情報処理装置1に対して出力情報の出力指示を与えたとする。
【0198】
出力部108は、リンク領域管理情報を用いて、リンク領域に配置されているオブジェクトの属性を決定する処理を行う。
【0199】
図12は、リンク判断情報格納部109に格納されているリンク判断情報を示す図である。リンク判断情報は、「リンク条件情報」と「表示態様指定情報」と「順番情報」という項目を有している。「リンク条件情報」は、リンク情報に関する条件を示すリンク条件情報である。「表示態様指定情報」は、リンク領域のオブジェクトの表示態様を指定する表示態様指定情報である。「順番情報」は、リンク情報が、リンク条件情報を満たすか否かを判断する際の処理を行う順番を示す情報であり、値が小さいものほど順番が早いものとする。ここでは、図12の各レコードが、それぞれ一のリンク判断情報を示すものとする。ここでは、条件を満たすか否かの判断処理は、条件を満たすリンク条件情報が検出された時点で終了する。なお、ここでは便宜上、「リンク条件情報」は、自然言語で記載しているが、実際は、条件式や、判断処理の判断条件を示す値や、判断処理を実行させるプログラムや、当該プログラムを指定する情報等が格納されているものとする。また、「表示態様指定情報」についても、ここでは自然言語で記載しているが、実際には、オブジェクトの表示態様を設定するための属性値や、表示態様を変更するための処理を実行させるためのプログラムや、当該プログラムを指定する情報等が格納されているものとする。
【0200】
出力部108は、図10に示したリンク領域管理情報のうちの、一番目のリンク領域管理情報に含まれる「リンク情報」の値「P201」を取得する。そして、図12に示したリンク判断情報から、「順番情報」の小さい順に「リンク条件情報」を読み出し、リンク情報「P201」が、読み出した「リンク条件情報」が示す条件を満たすか否かを判断する。具体的には、まず順番情報が「1」である一番目のリンク判断情報のリンク条件情報『「cccddd.com/search?」を含む』を取得する。そして、値「P201」がこの条件を満たすか否かを判断する。リンク条件情報『「cccddd.com/search?」を含む』は、「cccddd.com/search?」という文字列を含むという条件を示す情報である。このため、この文字列と一致する文字列が、値「P201」内にあるか否かを判断する。ここでは、一致する文字列を含まないと判断される。
【0201】
このため、次に、順番情報が「2」であるリンク判断情報のリンク条件情報『「eeefff.com/#search?」を含む』を取得する。そして、値「P201」がこの条件を満たすか否かを判断する。リンク条件情報『「eeefff.com/#search?」を含む』は、「eeefff.com/#search?」という文字列を含むという条件を示す情報である。このため、この文字列と一致する文字列が、値「P201」内にあるか否かを判断する。ここでは、一致する文字列を含まないと判断される。
【0202】
このため、次に、順番情報が「3」であるリンク判断情報のリンク条件情報『「http://」を含む』を取得する。そして、値「P201」がこの条件を満たすか否かを判断する。リンク条件情報『「eeefff.com/#search?」を含む』は、「http://」という文字列を含むという条件を示す情報である。このため、この文字列と一致する文字列が、値「P201」内にあるか否かを判断する。ここでは、一致する文字列を含まないと判断される。
【0203】
このため、次に、順番情報が「4」であるリンク判断情報のリンク条件情報『「ページID」のいずれかと一致、かつ複数のオブジェクトが配置』を取得する。そして、値「P201」がこの条件を満たすか否かを判断する。
【0204】
リンク条件情報『「ページID」のいずれかと一致、かつ複数のオブジェクトが配置』は、図7に示したページ定義情報の「ページID」のいずれか一つと一致する文字列であり、かつ、この「ページID」に対応するページ情報に複数のオブジェクトが配置されているという条件を示す情報である。ここでは、ページIDの値「P201」を検索キーとして、ページ定義管理表の「ページID」の中に、一致する値があるか否かを判断する。ここでは、一致するものが検出されるため、『「ページID」のいずれかと一致』するという条件を満たすと判断される。更に、このページID「P201」が示すページ情報に複数のオブジェクトが配置されているか否かを判断する。具体的には、図5または図6に示したページ管理表において、「ページID」の値が「P201」であるレコードを検出してカウントする。そして、カウント数が2以上であれば、ページID「P201」が示すページ情報に複数のオブジェクトが配置されていると判断し、2未満であれば、複数のオブジェクトが配置されていないと判断する。ここでは、図6に示したページ管理表において、「オブジェクトID」が「OB001」と「OB003」とを有する2つのレコードが検出されるため、ページID「P201」が示すページ情報に複数のオブジェクトが配置されていると判断する。このため、出力部108は、「リンク情報」の値「P201」は、順番情報「4」に対応したリンク条件情報を満たすと判断する。このため、出力部108は、順番情報が「4」であるリンク判断情報の「表示態様指定情報」の値である「赤色枠線」を取得する。この「赤色枠線」は、オブジェクトの枠線を赤色に指定する情報である。例えば、第一のページ情報が、HTMLのようなCSS等で表示属性を指定可能な情報であった場合、オブジェクトに対して「border:#FF0000」等のスタイルが対応付けられる。リンク情報が条件を満たす「リンク条件情報」が検出されたため、リンク情報が条件を満たす「リンク条件情報」が検出する処理は終了する。そして、出力部108は、図10に示したリンク領域管理情報のうちの、一番目のリンク領域管理情報に含まれる「リンク領域指定情報」が指定するリンク領域に配置されているオブジェクトを検出する。ここでは、まず、一番目のリンク領域管理情報に含まれる「リンク領域指定情報」の値を取得する。「リンク領域指定情報」の値は、「ページID」の値「P1」と、「グループID」の値「G001」であるため、「ページID」が「P1」であるページ情報に配置されているオブジェクトのうちの、「グループID」が「G001」であるオブジェクトグループを構成するオブジェクトが、一番目のリンク領域管理情報のリンク領域指定情報が示すリンク領域に配置されるオブジェクトとなる。このため、出力部108は、「グループID」が「G001」であるオブジェクトグループを構成するオブジェクトとして、図8に示したグループ管理情報から、「オブジェクトID」が「OB001」と「OB003」であるオブジェクトを検出する。そして、出力部108は、取得した「表示態様指定情報」である「赤色枠線」を、取得したページ情報の値「P1」と、オブジェクトID「OB001」および「OB003」とに対応付けて、メモリ等の格納部に一時記憶する。
【0205】
次に、出力部108は、2番目のリンク領域管理情報に含まれる「リンク情報」の値「http://aaabbb.com/index.html」を取得する。そして、図12に示したリンク判断情報から、「順番情報」の小さい順に「リンク条件情報」を読み出し、リンク情報の値「http://aaabbb.com/index.html」が、読み出した「リンク条件情報」が示す条件を満たすか否かを判断する。ここでは、「順番情報」が「3」であるリンク条件情報『「http://」を含む』を満たすと判断して、このリンク条件情報に対応付けられた「表示態様指定情報」である「ドット枠線」を読み出す。また、2番目のリンク領域管理情報の「リンク領域指定情報」の「ページID」の値「P1」と「オブジェクトID」の値「OB002」を取得する。そして、取得した「表示態様指定情報」である「ドット枠線」を、取得したページ情報の値「P1」と、オブジェクトID「OB002」とに対応付けて、メモリ等の格納部に一時記憶する。例えば、第一のページ情報が、HTMLのようなCSS等で表示属性を指定可能な情報であった場合、オブジェクトに対して「border:#FF0000」等のスタイルが対応付けられる。
【0206】
以下、同様にして、図10に示した全てのリンク領域管理情報について同様の処理を行い、リンク情報に応じた「表示態様指定情報」を取得して、リンク情報が示すリンク領域に配置されるオブジェクト(ここでは、オブジェクトを特定するためのページIDとオブジェクトIDとの組み)と対応付けてメモリ等に一時記憶する。
【0207】
図13は、メモリ等に一時記憶されたオブジェクトと、表示態様指定情報とを対応付けて有するオブジェクト態様管理情報を示す図である。オブジェクト態様管理情報は、「ページID」、「オブジェクトID」、「表示態様指定情報」という項目を有する。それぞれの項目は、出力部108がリンク情報について取得した「ページID」、「オブジェクトID」、「表示態様指定情報」に対応する。
【0208】
出力部108は、図13に示したオブジェクト態様管理情報を読み出して、第一のページ情報に配置される各オブジェクトの表示態様が、各オブジェクトに対応する図13に示した「表示態様指定情報」が示す表示態様となるようにする。例えば、元々の第一のページ情報が示すページにおける各オブジェクトの表示態様をデフォルトの表示態様とすると、この表示態様を、「表示態様指定情報」が示す表示態様となるように変更する。例えば、第一のページ情報の表示に関する属性値等を、オブジェクトの表示態様が「表示態様指定情報」が示す表示態様となるよう変更する。あるいは、表示属性を追加しても良い。例えば、第一のページ情報がHTML等のマークアップ言語で記述されている場合、CSS等のスタイルシートを変更あるいは追加することで、「表示態様指定情報」が示す表示態様を実現する表示に関する属性値をオブジェクトに対して付与するようにしても良い。また、例えば、「表示態様指定情報」が示す表示態様を、第一のページ情報を閲覧する装置等で実現するためのスクリプト等を第一のページ情報内に配置しても良い。あるいは、画像オブジェクト等に対して、「表示態様指定情報」が示す表示態様となるように予め指定された画像処理を行うようにしても良い。そして、オブジェクト態様管理情報が示す表示態様となるように設定等を行った第一のページ情報と、図10に示したリンク領域管理情報と、図6に示したページ管理表で管理される第二のページ情報を含む出力情報を出力する。例えば、図示しない格納部等に蓄積する。
【0209】
ここで、出力部108が出力した出力情報を、この出力情報を出力可能な情報閲覧装置20で開いて、モニタ等に表示させて操作を行う場合について説明する。情報閲覧装置20はいわゆるビューアである。情報閲覧装置20は、例えば携帯電話や、携帯情報端末等であっても良いし、コンピュータ等であっても良い。なお、ここでは、指等でタッチ操作可能な情報閲覧装置20で、この情報閲覧装置20の記憶媒体等の格納部に蓄積された出力情報を出力する場合を例に挙げて説明する。
【0210】
まず、ユーザがメニュー等を操作して、出力情報を表示させる指示を与えると、情報閲覧装置20は、出力情報のうちの第一のページ情報を、格納部から読み出して、表示用のページのデータを生成して、モニタに表示する。
【0211】
図14は、第一のページ情報の表示例を示す図である。なお、図14においては、説明のため、各オブジェクトにはオブジェクトIDの値を付与している。
【0212】
表示された第一のページ情報においては、各オブジェクトの表示態様は、各オブジェクトが配置されているリンク領域に対応したリンク情報に応じた表示態様で表示される。
【0213】
例えば、オブジェクトIDが「OB001」と「OB003」であるオブジェクトは、図13に示したオブジェクト態様管理情報が示すように、表示態様が「赤色枠線」であるため、オブジェクトの回りに赤色の枠線が表示される。
【0214】
また、オブジェクトIDが「OB002」であるオブジェクトは、図13に示したオブジェクト態様管理情報が示すように、表示態様が「ドット枠線」であるため、オブジェクトの回りに点で構成される枠線が表示される。
【0215】
また、オブジェクトIDが「OB005」であるオブジェクトは、図13に示したオブジェクト態様管理情報が示すように、表示態様が「二重枠線」であるため、オブジェクトの回りに二重の枠線が表示される。
【0216】
また、オブジェクトIDが「OB006」であるオブジェクトは、図13に示したオブジェクト態様管理情報が示すように、表示態様が「点滅」であるため、オブジェクトが点滅表示される。点滅表示は、オブジェクトに対して点滅を実行させるスクリプト等を対応付けることで実現可能である。
【0217】
また、オブジェクトIDが「OB004」であるオブジェクトは、図13に示したオブジェクト態様管理情報が示すように、表示態様が「デフォルト」であるため、オブジェクトはデフォルトの設定で表示される。ここでのデフォルトの設定は、例えば、赤色枠線や、ドット枠線、二重枠線、点滅等の表示態様を含まない表示態様であるとする。
【0218】
そして、例えば、ユーザが、点滅しているオブジェクトである「オブジェクトID」が「OB006」の画像上を、指で叩く操作、いわゆるタップ操作を行ったとする。この「オブジェクトID」が「OB006」であるオブジェクトが配置されているリンク領域は、図10に示したように、リンク情報「http://eeefff.com/#search?q=ラーメン…」と対応付けられているため、情報閲覧装置20は、このリンク情報を読み出して、このリンク情報に含まれるドメインが示すサーバにインターネット等を介して送信する。そして、このドメインが示すサーバではリンク情報に含まれる検索キーワードを用いた検索が行われる。このドメインが示すサーバは、上述したようにブログを提供するサーバであり、検索キーワードに対応したブログのアドレスのリストを検索結果として取得する。そして、サーバは検索結果を配置したWEBページ情報を生成し、情報閲覧装置20に送信する。情報閲覧装置20は受信したWEBページ情報をモニタに表示する。
【0219】
図15は、情報閲覧装置20によるWEBページ情報の表示例を示す図である。
【0220】
なお、「オブジェクトID」が「OB001」や、「オブジェクトID」が「OB004」の画像上でタップ操作を行った場合、図9に示したような「ページID」が「P201」や「P202」の第二のページ情報が表示される。
【0221】
このように、この具体例においては、リンク情報に応じて、リンク領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、リンク情報に応じた表示態様で表示させることができ、リンク領域に配置されているオブジェクトを見るだけで、リンク領域に対して予め指定されたタップ等の操作を行った場合に、どのようなページ情報が表示されるかということや、検索処理等のような、どのような動作が実行されるか等の概略を、ユーザが把握することができ、操作性が向上する。
【0222】
(具体例2)
この具体例においては、第一のページ情報から第二のページ情報やリンク領域管理情報やグループ管理情報等を生成し、生成した第二のページ情報やリンク領域管理情報やグループ管理情報等を用いて上記具体例1と同様の処理を行うようにした場合の例について説明する。つまり、この具体例は、図2におけるステップS202からステップS206までの処理を上記具体例2に追加した例である。
【0223】
図16は、ページ情報格納部101に格納されている第一のページ情報の表示例を示す図である。図16において、オブジェクトの周囲に配置される枠線は、説明のための便宜上のものであり、ページに配置されたオブジェクトが占める領域を示したものであり、実際には表示は不要である。各オブジェクトの右上に記載されている番号は、オブジェクトIDである。なお、オブジェクトIDは、説明のための便宜上の表示であり、実際には表示する必要はない。なお、図16は、説明のための便宜上の図であり、必ずしも寸法や縦横比等は正確ではない。
【0224】
図17は、第一のページ情報を管理するページ管理表を示す図である。ページ管理表は、ページ情報格納部101に格納されている。このページ管理表は、図5に示したページ管理表において、「フォント」、「フォントサイズ」、「オブジェクト種類」等の項目を加えたものである。「フォント」は、配置された文字列オブジェクトのフォント名、「フォントサイズ」は、配置された文字列オブジェクトのフォントサイズである。フォントサイズの単位は、ここでは一例としてポイントであるとする。「オブジェクト種類」はオブジェクトの種類を示し、「文字列」は文字列オブジェクト、言い換えればテキストで構成されたオブジェクトである。また、「画像」は画像オブジェクトである。
【0225】
図18は、第一のページ情報のページ定義情報を管理するページ定義管理表を示す図であり、図7と同様のものである。
【0226】
まず、ユーザが、出力情報を出力する指示を、情報処理装置1に与えたとする。
【0227】
ページ生成部103は、ページ情報格納部101に格納されている一番目の第一のページ情報に配置されたオブジェクトをグループ化して、第二のページ情報を生成するか否かを判断する。ここでは例として、予めグループ化することが指定されているか否かによってグループ化するか否かを決定する。ここでは、ユーザにより,グループ化することが指定されていたとする。
【0228】
このため、グループ管理情報蓄積部107は、グループ化を行って、グループ管理情報を取得する。そして取得したグループ管理情報を、グループ管理情報格納部105に蓄積する。なお、この処理については後述する。
【0229】
図19は、グループ管理情報格納部105に格納されたグループ管理情報を示す図である。この格納は一時記憶と考えても良い。このグループ管理情報は、グループ管理情報蓄積部107により作成され、蓄積されたものである。グループ管理情報は、「グループID」、「オブジェクトID」、「ページID」という項目を有している。「グループID」は、グループ識別情報であり、同じ値は、同じグループであることを示す。「オブジェクトID」および「ページID」は、図7に示したページ管理表の「オブジェクトID」および「ページID」に対応する。
【0230】
ページ生成部103は、図19に示したグループ管理情報から、「ページID」が「L1」であるグループの中の1番目のグループに対応したグループ管理情報を読み出す。即ち「グループID」が「G001」であるグループ管理情報を読み出す。
【0231】
ページ生成部103は、「グループID」が「G001」であるグループ管理情報に含まれる1以上の「オブジェクトID」が示すオブジェクトを、「ページID」が「L1」である第一のページ情報に含まれるオブジェクトの中から取得する。ここでは、「オブジェクトID」が「DA001」から「DA007」までの画像オブジェクトを除いた5つのオブジェクトを、図17に示したページ管理表から取得する。そして、新たに一のページを示すページ識別情報を生成し、検出した7つのオブジェクトを、生成したページ識別情報が示すページに配置するオブジェクトの配置情報を生成する。ただし、ここでは、第一のページ情報に配置されていたオブジェクトをリンクしてページに配置しているものとする。なお、オブジェクトをリンク指定配置しているということは、オブジェクトに対するリンク情報を配置していることと考えても良い。この場合も、ここでは、第二のページ情報には、実質的に配置されたオブジェクトが含まれていると考えて良い。なお、この時、配置情報の各オブジェクトの配置されている領域のサイズを示す値、ここでは、幅および高さの値は、予め指定した倍率で拡大したサイズとする。また、ここでは、オブジェクトが配置される相対的な位置関係も第一のページ情報における位置関係が保たれるようにする。ただし、オブジェクトを再配列しても良い。
【0232】
ページ生成部103は、取得した第二のページ情報を図示しない記憶媒体等に一時記憶する。ここでは、上述した第一のページ情報と同様の、ページ管理表と、ページ定義管理表とを用いて、ページ生成部103が生成した第二のページ情報に含まれるページ識別情報と、オブジェクトと、オブジェクト配置情報とを管理するものとする。
【0233】
図20は、ページ生成部103が生成した第二のページ情報を管理するページ管理表である。ここでは、第一のページ情報の1番目のオブジェクトのグループが配置された第二のページ情報の「ページID」は「L201」とする。つまり、「ページID」が「L201」であるページ管理表は、第一のページ情報の1番目のオブジェクトのグループが配置された第二のページ情報についてのページ管理表である。なお、「オブジェクト」の値は、実際には第一のページ情報に配置されているオブジェクトを参照した値であるとする。
【0234】
図21は、ページ生成部103が生成した第二のページ情報を管理するページ定義管理表を示す図である。なお、ページ生成部103は、ページに配置される1以上のオブジェクトが占めるサイズに応じたページを定義するページ定義情報を生成しても良い。例えば、一のページに配置される1以上のオブジェクトを含む最小サイズの矩形領域に対して、予め指定された余白やマージン等を付与したページを定義するページ定義情報を生成しても良い。
【0235】
次に、リンク領域管理情報取得部104は、第一のページ情報の1番目のグループを構成するオブジェクト上の領域であるリンク領域を示すリンク領域指定情報を取得する。ここでは、上記具体例1と同様に、図17に示したページ管理表の1番目のオブジェクトグループの「グループID」が「G001」をリンク領域に指定するリンク領域指定情報を取得する。これにより、このオブジェクトグループに属するオブジェクトがそれぞれ配置される領域がリンク領域となる。また、ページ生成部103が生成した1番目のグループに対応する第二のページ情報へのリンク情報として、第二のページ情報の「ページID」を取得する。このリンク情報は第一および第二のページ情報を用いた情報の出力を行う際に、適宜、出力される情報に対するリンク情報に書き換えられるものとする。そして、取得したリンク領域指定情報と、リンク情報とを対応付けたリンク領域管理情報を図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
【0236】
図22は、リンク領域管理情報取得部104が取得したリンク領域管理情報を示す図である。このリンク領域管理情報は、図10に示したものと同様である。
【0237】
以上の処理により、第一のページ情報の1番目のオブジェクトグループについて、第二のページ情報を生成して、第一のページ情報に第二のページ情報に対するリンク領域を生成する処理が終了する。
【0238】
さらに、第一のページ情報の2番目以降のオブジェクトのグループについても同様の処理を繰り返す。そして、第一のページ情報に配置されたオブジェクトのグループについての処理が終了した時点で、オブジェクトグループに属さないオブジェクトを検出し、それぞれのオブジェクト個別に配置した第二のページ情報を生成する。この処理は、配置されるオブジェクトが複数ではなく一つであることの違いを除けば、上記のオブジェクトグループを配置した第二のページ情報を生成する処理と同様である。また、リンク領域管理情報取得部104は、このページ情報についてのリンク領域管理情報を取得する。この場合、リンク領域を指定するリンク領域指定情報は、「ページID」と第二のページ情報に配置されたオブジェクトの「オブジェクトID」との組み合わせになる。この処理を、オブジェクトグループに属さない全てのオブジェクトに対して行う。
【0239】
このとき、この出力情報を出力する処理を行う前に、既に、WEBページ等の第二のページ情報以外のページ情報やサーバ装置等に対するリンク情報と対応付けられたリンク領域に配置されているオブジェクトについては、第二のページ情報の生成対象から除外する。このような予め用意されているリンク領域を管理するリンク領域管理情報は、上記の具体例と同様に、予め、リンク領域管理情報格納部102等に蓄積しておくようにし、第二のページ情報の生成に伴って生成された新たなリンク領域管理情報は、予め格納されているリンク領域管理情報に追記するようにすればよい。例えば、「オブジェクトID」が「DA003」であるオブジェクトが「http://eeefff.com/#search?q=ラーメン…」というリンク情報と対応付けられたリンク領域に配置されたオブジェクトであったとすると、このオブジェクトは、第二のページ情報の生成対象からは除外される。
【0240】
上記のような処理を行った結果、第一のページ情報に配置されたオブジェクトを配置した第二のページ情報が生成される。
【0241】
このようにして取得される第二のページ情報や、リンク領域管理情報や、グループ管理情報等は、上記具体例1のページ情報格納部101や、リンク領域管理情報格納部102や、グループ管理情報格納部105等に格納されている第二のページ情報や、リンク領域管理情報や、グループ管理情報等と同様のものとなる。
【0242】
これ以降は、上記具体例1と同様の処理が行われるため、ここでは説明を省略する。
【0243】
ここで、上述した第一のページ情報に配置されたオブジェクトをグループ化して、グループ管理情報を取得する処理の具体例について説明する。なお、ここでは、画像オブジェクトはグループ化の対象から予め除外されているものとする。
【0244】
図23は、属性指定情報格納部106に格納されている属性指定情報を示す図である。属性指定情報は、「属性ID」、「オブジェクト属性」、「順序」という項目を有している。「属性ID」はオブジェクト属性を管理するための情報であり、ここでは、属性A〜属性Eを用いている。「オブジェクト属性」はオブジェクトの属性である。
【0245】
グループ管理情報蓄積部107は、図23に示した属性指定情報のうちの「順序」が「1」であるレコードの「オブジェクト属性」の値、具体的には、属性Aである「文字列、フォント=太ゴシック、サイズ=24」というオブジェクト属性を取得する。そして、図16に示すように配置されているオブジェクトについて、例えば左上から順番に、「オブジェクト属性」の値を満たす属性を有している情報であるか否かを判断する。例えば、グループ管理情報蓄積部107は、左上に配置されたオブジェクトの「オブジェクトID」が「DA001」であることを、図17に示したページ管理表を用いて検出し、「オブジェクトID」が「DA001」であるオブジェクトの「オブジェクト種類」の値が文字列であり、「フォント」項目の値が「太ゴシック」であり、かつ「フォントサイズ」項目の値が「24」であるか否かを判断する。このオブジェクトの「オブジェクト種類」の値が「文字列」でない、または「フォント」項目の値が「太ゴシック」でない、もしくは「フォントサイズ」項目の値が「24」でない場合、次以降の配置されているオブジェクトについて、属性Aの「オブジェクト属性」を満たすものが検出できるまで、上記と同様の処理を行う。ここでは、「オブジェクトID」が「DA001」である「オブジェクトID」が「DA001」のオブジェクトが「オブジェクト属性」を満たすものであるため、このオブジェクトを、順序が一番目のオブジェクトとして新たなグループに加える。例えば、グループ別に用意された図示しないバッファ等にこの「オブジェクトID」もしくは「オブジェクト」を蓄積する。このとき、新たなグループに対して、グループ識別情報等を受け付けるようにしても良いし、予め指定されたルールでグループ識別情報を付与するようにしても良い。ここでは、「オブジェクトID」を、グループID「G001」と対応付けてバッファ等に蓄積する。
【0246】
次に、グループ管理情報蓄積部107は、図23に示した属性指定情報のうちの「順序」が「2」であるレコードの「オブジェクト属性」の値、具体的には、属性Bのオブジェクト属性を取得する。そして、この属性Bが示すオブジェクト属性である「文字列、フォント=ゴシック、サイズ=12」を有する全てのオブジェクトを、ページに配置されているグループ化の対象となる全てのオブジェクトの中から検索する。ただし、既にグループ化されたオブジェクトは検索対象に含めないようにしてもよい。ここでは、「オブジェクトID」が「DA002」,「DA009」,「DA016」,「DA021」であるレコードが検索条件を満たすオブジェクトであるとして検出される。そして、これらのオブジェクトと、「順序」が「1」の属性指定情報に対応するオブジェクトとしてグループ化されたオブジェクトである「DA001」との距離を算出する。具体的には、図7に示したページ管理表から、「DA001」の「中心座標x」と「中心座標y」との値を取得する。また、同様に、「オブジェクトID」が「DA002」,「DA009」,「DA016」,および「DA021」であるオブジェクトの「中心座標x」と「中心座標y」との値をそれぞれ取得する。そして、「DA001」のオブジェクトの中心座標と、「オブジェクトID」が「DA002」,「DA009」,「DA016」,および「DA021」である各オブジェクトの中心座標との間の距離を、それぞれ算出する。そして、最も距離が短くなる位置に配置されたオブジェクトを選択する。ここでは、「オブジェクトID」が「DA002」,「DA009」,「DA016」,および「DA021」である各オブジェクトのうちの、「オブジェクトID」が「DA002」であるオブジェクトまでの距離が一番短いため、この「オブジェクトID」が「DA002」であるオブジェクトを、「順序」が「1」である属性指定情報に対応するオブジェクトである「DA001」と同じグループに加える。例えば、「DA001」のオブジェクトと同じグループのバッファ等に、この「オブジェクトID」が「DA002」であるオブジェクトの「オブジェクトID」もしくは「オブジェクト」を蓄積する。
【0247】
同様に、グループ管理情報蓄積部107は、「順序」が「3」から「5」までの属性指定情報についても、上記と同様に、「順序」の値が示す順番に従って、配置されているオブジェクトを選択して、グループに加えていく。
【0248】
「順序」が「5」である属性指定情報についてのグループ分けが終了した時点で、次の属性指定情報が存在しないため、一つのグループ分けを終了する。ここでのグループ分けによって、「オブジェクトID」が「DA001」、「DA002」、「DA005」、「DA006」、及び「DA007」であるオブジェクトが一つのグループを構成するオブジェクトとしてグループ分けされる。
【0249】
そして、残りの配置されているオブジェクトについても、上記と同様に、「順序」が「1」である属性指定情報が示すオブジェクト属性を満たすオブジェクトの検索を行い、検出したオブジェクトについて、上記と同様のグループ分けを繰り返す。次以降のグループに属するオブジェクトについては、「オブジェクトID」を、それぞれが属するグループのグループID「G002」〜「G004」と対応付けてバッファ等に蓄積する。
【0250】
ここで、図16に示した「オブジェクトID」が「DA016」であるオブジェクトを、「順序」が「2」である属性指定情報が示すオブジェクト属性を満たすオブジェクトとしてグループ化した直後の処理について考える。この場合において、つぎに、「順序」が「3」である属性Cのオブジェクト属性を取得し、この属性Cが示すオブジェクト属性を有する全てのオブジェクトを、グループ化の対象となる全ての文字列のオブジェクトの中から検索したとする。このとき、まだグループ化されていないオブジェクトの中から、仮に、「オブジェクトID」が「DA023」であるオブジェクトが検索条件を満たすオブジェクトであるとして検出されたとする。しかしながら、この場合において、このオブジェクトと、「順序」が「3」の属性指定情報に対応するオブジェクトとしてグループ化されたオブジェクトである「DA016」との距離を算出した結果、得られた値が、予め指定した閾値よりも大きい値、例えば、300ピクセル以上であったとする。この場合、この「オブジェクトID」が「DA023」であるオブジェクトは、「オブジェクトID」が「DA016」であるオブジェクトと同じグループのオブジェクトではないと判断される。この結果、「順序」が「3」の属性指定情報に対応するオブジェクトが欠けていると判断される。
【0251】
このように判断された場合、次の順序である「順序」が「4」である属性指定情報の「オブジェクト属性」の値を取得して、この「オブジェクト属性」の値を用いて、上記と同様に「順序」が「4」である属性指定情報に対応したオブジェクトのグループ分けを行う。ただし、ここでは、直前の「順序」が「3」である属性指定情報に対応したオブジェクトをグループに追加できていないため、「順序」が「3」の直前の「2」である属性指定情報についてグループに加えたオブジェクトと、「順序」が「4」である属性指定情報の「オブジェクト属性」を満たす各オブジェクトとの距離を、隣接したオブジェクトを選ぶ際の、オブジェクト間の距離として利用すればよい。
【0252】
また、図16に示した「オブジェクトID」が「DA024」であるオブジェクトを、「順序」が「3」である属性指定情報が示すオブジェクト属性を満たすオブジェクトとしてグループ化した場合について考える。この場合において、つぎに、「順序」が「4」である属性指定情報の属性Dのオブジェクト属性を取得し、この属性Dが示すオブジェクト属性を有する全てのオブジェクトを、ページに配置されているグループ化の対象となる全ての文字列のオブジェクトの中から検索したとする。このとき、まだグループ化されていないオブジェクトの中から、「オブジェクトID」が「DA023」および「DA025」であるオブジェクトが検索条件を満たすオブジェクトであるとして検出されたとする。しかしながら、この場合において、「順序」が「4」である属性指定情報が示すオブジェクト属性を満たすオブジェクトとしてグループ化されたオブジェクト「DA024」と、「オブジェクトID」が「DA023」および「DA025」であるオブジェクトのそれぞれとの距離が同じであったとする。この場合、「オブジェクトID」が「DA024」であるオブジェクトに対する「オブジェクトID」が「DA023」および「DA025」であるオブジェクトの方向を検出する。ここでは、「オブジェクトID」が「DA023」であるオブジェクトが上方向に配置され、「オブジェクトID」が「DA025」であるオブジェクトが下方向に配置されていることが検出されたとする。この場合、予め指定されている設定に応じて、下方向の「オブジェクトID」が「DA025」であるオブジェクトを、グループに加える。
【0253】
上記のようにしてグループ分けする処理を繰り返し行い、「順序」が「1」である属性指定情報が示すオブジェクト属性を満たすオブジェクトが検出されなかった時点で、グループ管理情報蓄積部107は、グループ分けの処理を終了する。
【0254】
なお、終了前に、グループ分けされていないオブジェクトを検索してもよい。ここでは、「オブジェクトID」が「DA023」であるオブジェクトが、グループ分けされていないオブジェクトとして検出される。このため、このオブジェクトを、最も近くに位置するグループに加えるようにする。ここでは、各グループの一番目に登録されたオブジェクトと、「オブジェクトID」が「DA023」であるオブジェクトとの距離を算出して比較し、最も距離が短くなるグループに「オブジェクトID」が「DA023」を加えるようにする。
【0255】
そして、グループ管理情報蓄積部107は、バッファ等に蓄積したグループIDと対応付けられたオブジェクトIDを、第一のページ情報の「ページID」である「L1」と対応付けて、グループ管理情報格納部105に蓄積する。これにより、図19に示すようなグループ管理情報が得られる。
【0256】
このような具体例2においては、第一のページ情報に配置されたオブジェクトの1以上を配置した第二のページ情報と、この第二のページ情報を示すリンク情報を第一のページ情報に配置された同じオブジェクト上の領域に対応づけるリンク領域管理情報とを生成するようにしたことにより、リンク情報を利用して、第一のページ情報に配置されたオブジェクト上の領域に対するユーザの操作によって、このオブジェクトが配置された第二のページ情報を出力させることが可能となる。これにより、例えば、モニタ等に出力させるオブジェクトをユーザの操作によって絞り込んで表示することが可能となり、オブジェクトの閲覧性が向上する。
【0257】
以上、本実施の形態によれば、リンク領域の表示態様を、当該リンク領域に対応付けられたリンク情報に対応した表示態様に設定することができる。これにより、例えば、ページ情報を表示した際のページの操作性を向上させることができる。
【0258】
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0259】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0260】
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりする情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
【0261】
また、上記各実施の形態では、情報処理装置がスタンドアロンである場合について説明したが、情報処理装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、受付部や出力部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
【0262】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0263】
なお、上記各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ページ情報格納部に格納されている少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である第一のページ情報と、リンク領域管理情報格納部に格納されている前記第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と当該領域に対応付けられたリンク先を示す情報であるリンク情報とを有するリンク領域管理情報と、を有する出力情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムであって、前記出力部は、前記第一のページ情報に配置されているオブジェクトのうちの、前記リンク情報に対応する領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、当該リンク情報に応じた表示態様とした第一のページ情報を出力するプログラムである。
【0264】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0265】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0266】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0267】
図24は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0268】
図24において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0269】
図25は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図25において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0270】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0271】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0272】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0273】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置等は、ページ情報を出力する装置として適しており、特に、操作性を向上させたページ情報を出力する装置等として有用である。
【符号の説明】
【0274】
1 情報処理装置
20 情報閲覧装置
101 ページ情報格納部
102 リンク領域管理情報格納部
103 ページ生成部
104 リンク領域管理情報取得部
105 グループ管理情報格納部
106 属性指定情報格納部
107 グループ管理情報蓄積部
108 出力部
108 判断部
109 リンク判断情報格納部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である第一のページ情報が格納されるページ情報格納部と、
前記第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、当該領域に対応付けられたリンク先を示す情報であるリンク情報とを有するリンク領域管理情報が格納されるリンク領域管理情報格納部と、
前記第一のページ情報と、前記リンク領域管理情報とを有する出力情報を出力する出力部とを備え、
前記出力部は、前記第一のページ情報に配置されているオブジェクトのうちの、前記リンク情報に対応する領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、当該リンク情報に応じた表示態様とした第一のページ情報を出力する情報処理装置。
【請求項2】
前記第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを配置したページの情報である第二のページ情報を生成するページ生成部と、
前記第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、当該一以上のオブジェクトが配置された前記第二のページ情報に対するリンク情報とを有するリンク領域管理情報を取得して、前記リンク領域管理情報格納部に蓄積するリンク領域管理情報取得部と、を更に備え、
前記出力部は、前記第一のページ情報と、前記ページ生成部が生成した第二のページ情報と、前記リンク領域管理情報と有する出力情報を出力する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
一のオブジェクトグループに属する一以上のオブジェクトを示す情報であるグループ管理情報が一以上格納されるグループ管理情報格納部を更に備え、
前記ページ生成部は、前記第一のページ情報に配置されたオブジェクトのうちの、前記グループ管理情報が示す一以上のオブジェクトを配置した前記第二のページ情報を生成し、
前記リンク領域管理情報取得部は、前記グループ管理情報が示す一以上のオブジェクト上の領域を含む領域と、当該グループ管理情報が示す一以上のオブジェクトが配置された前記第二のページ情報に対するリンク情報とを有するリンク領域管理情報を取得する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第一のページ情報に配置されたオブジェクトを一以上のオブジェクトグループに分け、当該グループ分けされたオブジェクトグループのそれぞれに属するオブジェクトを示すグループ管理情報を取得して前記グループ管理情報格納部に蓄積するグループ管理情報蓄積部とを更に備えた請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第一のページ情報は、一以上のオブジェクトと、当該オブジェクトが配置される領域を示す情報である配置情報とを有し、
一のグループに分類される一以上のオブジェクトの属性を指定する情報である属性指定情報が格納される属性指定情報格納部とを更に備え、
前記グループ管理情報蓄積部は、前記第一のページ情報に配置されるオブジェクトを、当該オブジェクトの配置情報を用いて、前記属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクトごとに、一以上のオブジェクトグループに分け、当該一以上のオブジェクトグループのそれぞれに属するオブジェクトを示すグループ管理情報を取得し、前記グループ管理情報格納部に蓄積する請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である第一のページ情報が格納されるページ情報格納部と、前記第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、当該領域に対応付けられたリンク先を示す情報であるリンク情報とを有するリンク領域管理情報が格納されるリンク領域管理情報格納部と、出力部とを用いて行われる情報処理方法であって、
前記出力部が、前記第一のページ情報と、前記リンク領域管理情報とを有する出力情報を出力する出力ステップを備え、
前記出力ステップは、前記第一のページ情報に配置されているオブジェクトのうちの、前記リンク情報に対応する領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、当該リンク情報に応じた表示態様とした第一のページ情報を出力する情報処理方法。
【請求項7】
コンピュータを、
ページ情報格納部に格納されている少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である第一のページ情報と、リンク領域管理情報格納部に格納されている前記第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と当該領域に対応付けられたリンク先を示す情報であるリンク情報とを有するリンク領域管理情報と、を有する出力情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムであって、
前記出力部は、前記第一のページ情報に配置されているオブジェクトのうちの、前記リンク情報に対応する領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、当該リンク情報に応じた表示態様とした第一のページ情報を出力するプログラム。
【請求項1】
少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である第一のページ情報が格納されるページ情報格納部と、
前記第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、当該領域に対応付けられたリンク先を示す情報であるリンク情報とを有するリンク領域管理情報が格納されるリンク領域管理情報格納部と、
前記第一のページ情報と、前記リンク領域管理情報とを有する出力情報を出力する出力部とを備え、
前記出力部は、前記第一のページ情報に配置されているオブジェクトのうちの、前記リンク情報に対応する領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、当該リンク情報に応じた表示態様とした第一のページ情報を出力する情報処理装置。
【請求項2】
前記第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを配置したページの情報である第二のページ情報を生成するページ生成部と、
前記第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、当該一以上のオブジェクトが配置された前記第二のページ情報に対するリンク情報とを有するリンク領域管理情報を取得して、前記リンク領域管理情報格納部に蓄積するリンク領域管理情報取得部と、を更に備え、
前記出力部は、前記第一のページ情報と、前記ページ生成部が生成した第二のページ情報と、前記リンク領域管理情報と有する出力情報を出力する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
一のオブジェクトグループに属する一以上のオブジェクトを示す情報であるグループ管理情報が一以上格納されるグループ管理情報格納部を更に備え、
前記ページ生成部は、前記第一のページ情報に配置されたオブジェクトのうちの、前記グループ管理情報が示す一以上のオブジェクトを配置した前記第二のページ情報を生成し、
前記リンク領域管理情報取得部は、前記グループ管理情報が示す一以上のオブジェクト上の領域を含む領域と、当該グループ管理情報が示す一以上のオブジェクトが配置された前記第二のページ情報に対するリンク情報とを有するリンク領域管理情報を取得する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第一のページ情報に配置されたオブジェクトを一以上のオブジェクトグループに分け、当該グループ分けされたオブジェクトグループのそれぞれに属するオブジェクトを示すグループ管理情報を取得して前記グループ管理情報格納部に蓄積するグループ管理情報蓄積部とを更に備えた請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第一のページ情報は、一以上のオブジェクトと、当該オブジェクトが配置される領域を示す情報である配置情報とを有し、
一のグループに分類される一以上のオブジェクトの属性を指定する情報である属性指定情報が格納される属性指定情報格納部とを更に備え、
前記グループ管理情報蓄積部は、前記第一のページ情報に配置されるオブジェクトを、当該オブジェクトの配置情報を用いて、前記属性指定情報が指定する属性を有するオブジェクトごとに、一以上のオブジェクトグループに分け、当該一以上のオブジェクトグループのそれぞれに属するオブジェクトを示すグループ管理情報を取得し、前記グループ管理情報格納部に蓄積する請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である第一のページ情報が格納されるページ情報格納部と、前記第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、当該領域に対応付けられたリンク先を示す情報であるリンク情報とを有するリンク領域管理情報が格納されるリンク領域管理情報格納部と、出力部とを用いて行われる情報処理方法であって、
前記出力部が、前記第一のページ情報と、前記リンク領域管理情報とを有する出力情報を出力する出力ステップを備え、
前記出力ステップは、前記第一のページ情報に配置されているオブジェクトのうちの、前記リンク情報に対応する領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、当該リンク情報に応じた表示態様とした第一のページ情報を出力する情報処理方法。
【請求項7】
コンピュータを、
ページ情報格納部に格納されている少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である第一のページ情報と、リンク領域管理情報格納部に格納されている前記第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と当該領域に対応付けられたリンク先を示す情報であるリンク情報とを有するリンク領域管理情報と、を有する出力情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムであって、
前記出力部は、前記第一のページ情報に配置されているオブジェクトのうちの、前記リンク情報に対応する領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、当該リンク情報に応じた表示態様とした第一のページ情報を出力するプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【公開番号】特開2012−14608(P2012−14608A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−152729(P2010−152729)
【出願日】平成22年7月5日(2010.7.5)
【出願人】(505124948)株式会社角川グループパブリッシング (9)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月5日(2010.7.5)
【出願人】(505124948)株式会社角川グループパブリッシング (9)
【Fターム(参考)】
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