説明

情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、及び情報処理プログラムが記録された記録媒体

【課題】スクロールにより特定のコンテンツ情報が表示画面外へ追い出されるような場合であっても、当該コンテンツ情報の出現(露出)機会を増やしてユーザに注目され易くすることが可能な情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、及び情報処理プログラムが記録された記録媒体を提供する。
【解決手段】端末装置の表示画面に表示されるコンテンツリストに含まれる複数のコンテンツ情報の中から特定された注目コンテンツ情報の複製である少なくとも1つの複製コンテンツ情報が生成される。そして、上記生成された複製コンテンツ情報がコンテンツリスト中の並び順における何れか任意の挿入位置に挿入され、表示画面における表示内容をスクロールさせるユーザ操作に応じて、上記挿入された複製コンテンツ情報が表示画面に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット上のWebサイトから提供されるWebページにおいて特定のコンテンツ情報を注目させる技術の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット上には多数のWebサイトが存在しており、インターネットに接続されたユーザ端末はWebブラウザによりWebサイトから取得したWebページを表示画面に表示する。このようなWebページには、多くのコンテンツ情報が配置されており、一画面上に表示しきれないコンテンツ情報は、ユーザによるスクロール操作により表示可能になっている。例えば、ショッピングサイトやオークションサイトから提供されるWebページには、出品された各商品に関するコンテンツ情報(商品画像や商品説明等の文字例を含む)の一覧が表示される。そして、この一覧における表示内容は、例えばスクロール操作によりスクロールするようになっている。
【0003】
ところで、ユーザ端末のユーザは、Webページにおける表示内容のスクロール中に、所望する内容(例えば文字列)を含むコンテンツ情報があるかどうかを一目で判断することは困難である。一方、特許文献1には、地図のスクロール時に、例えば市町村名等の地図構成要素を強調表示する技術が開示されている。このような技術を適用すれば、ユーザは、Webページにおける表示内容のスクロール中に、所望する内容を含むコンテンツ情報があるかどうかを一目で判断することが可能になると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−288119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、スクロールによりフレームアウトした(つまり、表示画面から表示消去された)文字例をユーザに注目させることはできない。特に、ショッピングサイトやオークションサイトから提供されるWebページには、例えば何百件という多くのコンテンツ情報の一覧が表示されるため、スクロールにより、一旦、フレームアウトしてしまうと、スクロール方向を反転するまでその文字列は再表示されないため、ユーザに注目させることは困難となってしまう。
【0006】
本発明は、以上の問題等に鑑みてなされたものであり、スクロールにより特定のコンテンツ情報が表示画面外へ追い出されるような場合であっても、当該コンテンツ情報の出現(露出)機会を増やしてユーザに注目され易くすることが可能な情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、及び情報処理プログラムが記録された記録媒体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数のコンテンツ情報の中の少なくとも一部のコンテンツ情報を所定の並び順にしたがって端末装置の表示画面に表示させる情報処理装置であって、前記複数のコンテンツ情報の中から、ユーザに注目させるコンテンツ情報として予め設定された注目コンテンツ情報を特定する注目コンテンツ情報特定手段と、前記注目コンテンツ情報特定手段により特定された注目コンテンツ情報の複製である少なくとも1つの複製コンテンツ情報を、前記並び順における何れかの挿入位置に挿入させる挿入手段と、前記複数のコンテンツ情報の中の少なくとも一部を含む表示内容をスクロールさせるユーザ操作に応じて、前記挿入手段により挿入される前記複製コンテンツ情報を前記表示画面に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、複数のコンテンツ情報の中に含まれる注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報を、所定の並び順における何れかの挿入位置に挿入させ、スクロールさせるユーザ操作に応じて、当該複製コンテンツ情報を表示画面に表示させるように構成したので、スクロールにより注目コンテンツ情報が表示画面外へ追い出されるような場合であっても、注目コンテンツ情報の出現(露出)機会を増やしてユーザに注目され易くすることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、前記表示制御手段は、前記スクロールの開始以後スクロール中に、前記複製コンテンツ情報を前記表示画面に表示させることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、ユーザの閲覧を必要以上に邪魔しないようにしつつ当該コンテンツ情報の出現機会を増やしてユーザに注目され易くすることができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の情報処理装置において、前記表示制御手段は、前記スクロールの停止時に、前記表示画面に表示されている前記複製コンテンツ情報の全部又は一部を非表示にさせることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、スクロール停止時に、注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報が、ユーザによる他のコンテンツ情報の閲覧の邪魔にならないようにさせることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の情報処理装置において、前記表示制御手段は、前記スクロールの停止時に、前記表示画面に表示されている複数の前記複製コンテンツ情報のうち少なくとも何れか1つの前記複製コンテンツ情報の表示を継続させ、且つ、当該表示を継続させる前記複製コンテンツ情報以外の前記複製コンテンツ情報を非表示にさせることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、スクロール停止時に、注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報が、必要以上にユーザによる他のコンテンツ情報の閲覧の邪魔にならないようにさせつつ、注目コンテンツ情報へのユーザの注意を持続させ易く(ユーザに注目させ易く)することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記情報処理装置は、前記スクロールの方向を示す方向情報を取得する方向情報取得手段を更に備え、前記挿入手段は、前記方向検出手段により取得された前記方向情報に基づいて、前記スクロールの開始前に前記表示画面への表示対象外である表示対象外範囲の中で前記スクロールにより前記表示画面への表示対象となる範囲を特定し、当該特定した範囲内の前記挿入位置に前記複製コンテンツ情報を挿入させることを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報を、スクロール中に、スクロールの方向に応じて表示画面に効率良く繰り返し出現させることができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記情報処理装置は、前記スクロールの速度を示す速度情報を取得する速度情報取得手段を更に備え、前記挿入手段は、前記複製コンテンツ情報の挿入数を、前記速度情報取得手段により取得された前記速度情報が示す速度に応じて変化させることを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報を、スクロール中に、スクロールの速度に応じてユーザに見易い数で表示画面に繰り返し出現させることができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記情報処理装置は、前記スクロールの速度を示す速度情報を取得する速度情報取得手段を更に備え、前記挿入手段は、複数の前記複製コンテンツ情報を複数の異なる前記挿入位置に挿入させる場合に、前記複製コンテンツ情報の挿入間隔を、前記速度情報取得手段により取得された前記速度情報が示す速度に応じて変化させることを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報を、スクロール中に、スクロールの速度に応じてユーザに見易い間隔で表示画面に繰り返し出現させることができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、前記挿入手段が、前記スクロールの停止時に、前記複製コンテンツ情報を前記挿入位置に挿入させることにより、前記表示制御手段は、前記スクロールの停止時に、前記複製コンテンツ情報を前記表示画面に表示させることを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、スクロール停止時に、注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報を出現させることでユーザに注目され易くすることができる。
【0023】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、前記挿入手段が、前記スクロールの開始前に、前記スクロールの方向と並行な方向における前記表示画面の長さより短い挿入間隔で、前記複製コンテンツ情報を非表示状態で複数の前記挿入位置に挿入させておき、前記表示制御手段は、前記スクロールの停止時に、前記表示画面内に位置する前記複製コンテンツ情報を表示状態に切り替えることにより、当該複製コンテンツ情報を前記表示画面に表示させることを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、スクロール停止時に、注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報を出現させることでユーザに注目され易くすることができる。
【0025】
請求項10に記載の発明は、複数のコンテンツ情報の中の少なくとも一部のコンテンツ情報を所定の並び順にしたがって端末装置の表示画面に表示させるコンピュータにより実行される情報処理方法であって、前記複数のコンテンツ情報の中から、ユーザに注目させるコンテンツ情報として予め設定された注目コンテンツ情報を特定するステップと、前記特定された注目コンテンツ情報の複製である少なくとも1つの複製コンテンツ情報を、前記並び順における何れかの挿入位置に挿入させるステップと、前記複数のコンテンツ情報の中の少なくとも一部を含む表示内容をスクロールさせるユーザ操作に応じて、前記挿入される前記複製コンテンツ情報を前記表示画面に表示させるステップと、を含むことを特徴とする。
【0026】
請求項11に記載の情報処理プログラム(コンピュータ読み取り可能なプログラム)は、複数のコンテンツ情報の中の少なくとも一部のコンテンツ情報を所定の並び順にしたがって端末装置の表示画面に表示させるコンピュータを、前記複数のコンテンツ情報の中から、ユーザに注目させるコンテンツ情報として予め設定された注目コンテンツ情報を特定する注目コンテンツ情報特定手段と、前記注目コンテンツ情報特定手段により特定された注目コンテンツ情報の複製である少なくとも1つの複製コンテンツ情報を、前記並び順における何れかの挿入位置に挿入させる挿入手段と、前記複数のコンテンツ情報の中の少なくとも一部を含む表示内容をスクロールさせるユーザ操作に応じて、前記挿入手段により挿入される前記複製コンテンツ情報を前記表示画面に表示させる表示制御手段として機能させることを特徴とする。
【0027】
請求項12に記載の記録媒体は、複数のコンテンツ情報の中の少なくとも一部のコンテンツ情報を所定の並び順にしたがって端末装置の表示画面に表示させるコンピュータを、前記複数のコンテンツ情報の中から、ユーザに注目させるコンテンツ情報として予め設定された注目コンテンツ情報を特定する注目コンテンツ情報特定手段と、前記注目コンテンツ情報特定手段により特定された注目コンテンツ情報の複製である少なくとも1つの複製コンテンツ情報を、前記並び順における何れかの挿入位置に挿入させる挿入手段と、前記複数のコンテンツ情報の中の少なくとも一部を含む表示内容をスクロールさせるユーザ操作に応じて、前記挿入手段により挿入される前記複製コンテンツ情報を前記表示画面に表示させる表示制御手段として機能させることを特徴とする情報処理プログラムが記録された。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、複数のコンテンツ情報の中に含まれる注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報を、所定の並び順における何れかの挿入位置に挿入させ、スクロールさせるユーザ操作に応じて、当該複製コンテンツ情報を表示画面に表示させるように構成したので、スクロールにより注目コンテンツ情報が表示画面外へ追い出されるような場合であっても、注目コンテンツ情報の出現(露出)機会を増やしてユーザに注目され易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本実施形態に係る情報提供システムSの概要構成の一例を示す図である。
【図2】本実施形態に係る情報提供サーバSAの概要構成の一例を示すブロック図である。
【図3】各種データベースに登録される内容の一例を示す図である。
【図4】本実施形態に係るユーザ端末Tnの概要構成例を示すブロック図である。
【図5】実施例1における複製コンテンツ情報表示処理を示すフローチャートである。
【図6】図5に示すステップS51における複製コンテンツ挿入処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】実施例1におけるWebページの表示例を示す図である。
【図8】並び順における複製コンテンツ情報の挿入位置を示す概念図である。
【図9】実施例2における複製コンテンツ情報表示処理を示すフローチャートである。
【図10】実施例2におけるWebページの表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、情報提供システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0031】
[1.情報提供システムの構成及び機能概要]
先ず、本発明の一実施形態に係る情報提供システムSの構成及び概要機能について、図1を用いて説明する。
【0032】
図1は、本実施形態に係る情報提供システムSの概要構成の一例を示す図である。
【0033】
図1に示すように、情報提供システムSは、複数のユーザ端末(端末装置の一例)Tn(n=1,2,3・・・k)と、情報提供サーバ(情報処理装置の一例)SAと、を含んで構成されている。ユーザ端末Tn及び情報提供サーバSAは、夫々、ネットワークNWに接続される。ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0034】
情報提供サーバSAは、例えばショッピングサイトやオークションサイトを運営するために設置されたサーバ(例えば、Webサーバ、及びデータベースサーバ等)である。
【0035】
図2は、本実施形態に係る情報提供サーバSAの概要構成例を示すブロック図である。図2に示すように、情報提供サーバSAは、通信部1と、記憶部2と、入出力インターフェース部3と、システム制御部4と、を備えている。そして、システム制御部4と入出力インターフェース部3とは、システムバス5を介して接続されている。
【0036】
通信部1は、ネットワークNWに接続して、ユーザ端末Tnとの通信状態を制御するようになっている。
【0037】
記憶部2は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されており、オペレーティングシステム及びサーバプログラム等の各種プログラムを記憶する。なお、サーバプログラムは、例えば、所定のサーバ等からネットワークNWを介して配信されるようにしても良いし、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録されて提供されるようにしても良い。
【0038】
また、記憶部2には、ユーザ端末Tnに表示させるWebページを構成する構造化文書(例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)文書やXHTML文書等)ファイル、CCS(Cascading Style Sheets)ファイル及び画像ファイル等が記憶されている。Webページには、コンテンツ情報の一覧(以下、「コンテンツリスト」という)を表示するためのページである。コンテンツ情報は、テキストと画像の少なくとも何れか一方が含まれる。また、コンテンツ情報は、例えば、Webページを構成する構造化文書でdivタグ(<div>・・・</div>)によりコンテンツ情報毎に纏められた要素として記述される。また、コンテンツリストにおけるコンテンツ情報の並び順は、例えば、デフォルト設定順、価格が安い順、価格が高い順、新着順など、複数通り予め定められている。そして、この並び順は、ユーザ端末Tnのユーザによるソート操作に応じて変更可能に上記構造化文書に規定(例えば、スクリプト(例えば、JavaScript(登録商標))で規定)されている。また、上記構造化文書において、例えば、各コンテンツ情報を規定するdivタグの記述順が上記デフォルト設定順となる。なお、コンテンツリストは、例えば、Webページを構成する構造化文書でTableタグ(<Table><Tr><Td>・・・</Td></Tr></Table>)を用いて構成しても構わない。
【0039】
更に、記憶部2には、会員情報データベース(DB)21、出品情報データベース(DB)22等が構築されている。図3は、各種データベースに登録される内容(項目)の一例を示す図である。
【0040】
会員情報データベース21には、図3(A)に示すように、会員登録された個人又は店舗の会員ID、ニックネーム、氏名又は名称、住所、電話番号、メールアドレス等が会員毎に対応付けられて登録される。会員登録された個人及び店舗は出品者として、ショッピングサイトやオークションサイトを介して販売する商品の出品を行うことができる。
【0041】
出品情報データベース22には、図3(B)に示すように、出品者の会員ID、出品者のニックネーム又は名称、出品された商品に関する出品情報、及び注目設定有無等が出品毎に対応付けられて登録される。出品情報及び注目設定有無は、出品者が商品の出品の際のユーザ端末Tnに表示された設定画面を介して指定することができる。なお、注目設定を行った出品者は、これに必要な料金(広告料)を運営者に支払うことになる。
【0042】
ここで、出品情報には、出品ID、商品の名称(商品名)、商品の説明、商品の画像データ、商品の価格(オークションの場合、開始価格、即落価格等)、出品期間、商品の配送方法、及び商品の決済方法(支払方法)等が含まれる。ここで、出品IDは、出品毎(言い換えれば、出品された商品毎)に固有に付与される識別子である。
【0043】
そして、例えば、商品の画像、商品の名称、及び商品の価格、並びに商品の出品者名(ニックネーム又は名称等)等は、Webページを構成する構造化文書でdivタグにより当該商品のコンテンツ情報(要素)として纏められて記述(画像については例えば画像ファイル名や画像ファイルのURLが記述)される。また、各商品のコンテンツ情報に対応付けられた出品IDは、例えばid属性として、対応する各divタグに規定される。
【0044】
注目設定有無は、商品のコンテンツ情報をユーザ端末Tnのユーザ(閲覧者)に注目させる設定がされているか否かを示す。このように、ユーザに注目させるコンテンツ情報として予め設定されたコンテンツ情報を注目コンテンツ情報という。注目コンテンツ情報は、Webページを構成する構造化文書からWebブラウザにより特定(識別)可能になっている。例えば、注目設定有である商品の注目コンテンツ情報の出品IDの番号体系と、注目設定無である商品のコンテンツ情報の出品IDの番号体系とは異なるように設定される。或いは、注目設定有である商品の注目コンテンツ情報を規定するdivタグに、注目コンテンツ情報であることを特徴付ける値を規定するように構成してもよい。
【0045】
入出力インターフェース部3は、通信部1及び記憶部2とシステム制御部4との間のインターフェース処理を行うようになっている。
【0046】
システム制御部4は、CPU(Central Processing Unit)4a、ROM(Read Only Memory)4b、RAM(Random Access Memory)4c等により構成されている。そして、コンピュータとしてのシステム制御部4は、サーバプログラムを実行することにより、ユーザ端末Tnからのリクエストに応じて各種処理を行うようになっている。例えば、システム制御部4は、ユーザ端末Tnからのページリクエストに応じて、コンテンツ情報を表示するためのWebページの構造化文書ファイル等をネットワークNWを介してユーザ端末Tnに送信する。
【0047】
次に、図4は、本実施形態に係るユーザ端末Tnの概要構成例を示すブロック図である。図4に示すように、ユーザ端末Tnは、操作部21と、表示部22と、通信部23と、ドライブ部24と、記憶部25と、入出力インターフェース部26と、システム制御部27と、を備えている。そして、システム制御部27と入出力インターフェース部26とは、システムバス28を介して接続されている。ユーザ端末Tnの例としては、パーソナルコンピュータ(PC)、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機、又はスマートホン等が挙げられる。
【0048】
操作部21の例としては、キーボード、マウス、タッチパネル等が挙げられる。そして、ユーザにより操作部21が操作された場合、当該操作に応じた操作信号がシステム制御部27に出力されることになる。
【0049】
表示部22は、各種情報を表示するためのディスプレイを備える。通信部23は、ネットワークNWに接続して情報提供サーバSA等との通信状態を制御する。ドライブ部24は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等のディスクDK(記録媒体)からデータ等を読み出す一方、当該ディスクDKに対してデータ等を記録する。記憶部25は、例えば、ハードディスクドライブ等からなり、オペレーティングシステム(O/S)、及びWebブラウザプログラム等を記憶する。
【0050】
システム制御部27は、CPU27a,ROM27b,及びRAM27c等により構成されている。そして、コンピュータとしてのシステム制御部27は、Webブラウザプログラムを実行することによりWebブラウザを起動し、ユーザによる操作部21の操作(以下、「ユーザ操作」という)に応じて各種処理を行うようになっている。例えば、システム制御部27は、情報提供サーバSAへページリクエストを行い、情報提供サーバSAから、商品のコンテンツリストを表示するためのWebページの構造化文書ファイル等を受信すると、このWebページをディスプレイ上に表れたウインドウ画面(表示画面の一例)に表示する。なお、このウインドウ画面は、Webブラウザのアクティブな表示領域である。
【0051】
そして、システム制御部27は、本発明における注目コンテンツ情報特定手段、挿入手段、及び表示制御手段として機能することにより、複製コンテンツ情報表示処理を行う。この複製コンテンツ情報表示処理において、システム制御部27は、上記コンテンツリストに含まれる複数のコンテンツ情報の中から注目コンテンツ情報を特定し、当該特定された注目コンテンツ情報の複製である少なくとも1つの複製コンテンツ情報を、コンテンツリスト中の並び順における何れか任意の挿入位置に挿入させる。ここで、挿入位置は、例えば、コンテンツ情報とコンテンツ情報との間になる。そして、システム制御部27は、上記複数のコンテンツ情報の中の少なくとも一部を含む表示内容をスクロール(移動)させるユーザ操作(以下、「スクロール操作」という)に応じて、上記挿入された複製コンテンツ情報をウインドウ画面に表示させる。これにより、注目コンテンツ情報の出現機会を増やしてユーザに注目され易くすることができる。
【0052】
また、システム制御部27は、上記スクロール操作に応じて、ウインドウ画面に表示された上記表示内容を水平方向(横方向)、垂直方向(縦方向)、又は斜め方向にスクロール(移動)させる。なお、スクロール操作の具体例としては、ユーザがマウスのホイール(左右ボタンの間にあるボタン)を回転させること、ユーザがウインドウ画面近傍に表示されたスクロールバーをマウスのドラッグ機能により移動させること、ユーザがキーボードの上、下、左、又は右キーを押下すること、ユーザがマウス等のポインティングデバイスを利用してウインドウ画面をドラッグして表示内容を任意の方向に移動すること、及びユーザがタッチパネル上をフリック(例えば、指で軽く払う)すること、などが挙げられる。
【0053】
以上のように、注目コンテンツ情報の複製である複製コンテンツ情報をウインドウ画面に表示させることで、注目コンテンツ情報が見かけ上、反復表示される。この反復表示の一態様として、例えば、スクロール中繰返表示と、復活表示とがある。スクロール中繰返表示は、スクロール中に、注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報がウインドウ画面内に繰り返し出現する態様である。一方、復活表示は、注目コンテンツ情報がスクロールによりウインドウ画面外に追い出された場合に、当該注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報がスクロール停止時に出現する態様である。なお、この複製コンテンツ情報表示処理において、システム制御部27は、本発明における方向情報取得手段、及び速度情報取得手段等としても機能する。また、複製コンテンツ情報表示処理の全又は一部は、例えば、ユーザ端末Tnへ送信されるWebページを構成する構造化文書に記述されるスクリプト(例えば、JavaScript(登録商標))により規定される。このスクリプトは、本発明における、コンピュータ読み取り可能な情報処理プログラムの一例であり、情報提供サーバSAにより上記HTML文書内に記述される。なお、本発明の情報処理プログラムは、例えば、所定のサーバ等からネットワークNWを介して配信されるようにしても良いし、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録されて提供されるようにしても良い。そして、本実施形態では、上記スクリプトがシステム制御部27のWebブラウザにより解釈されることで上記複製コンテンツ情報表示処理の全部又は一部が実行される。
【0054】
[2.複製コンテンツ情報表示処理]
次に、本実施形態に係る複製コンテンツ情報表示処理について、実施例1と実施例2に分けて説明する。
【0055】
(実施例1)
先ず、実施例1における複製コンテンツ情報表示処理について、図5〜図8等を用いて説明する。実施例1では、スクロール中繰返表示が行われる場合の複製コンテンツ情報表示処理について説明する。図5は、実施例1における複製コンテンツ情報表示処理を示すフローチャートである。図6(A)〜図6(D)は、図5に示すステップS51における複製コンテンツ挿入処理の詳細を示すフローチャートである。図7は、実施例1におけるWebページの表示例を示す図である。図8は、並び順における複製コンテンツ情報の挿入位置を示す概念図である。なお、図5に示す処理では、説明の便宜上、特に、スクロール操作に関係する処理を示しており、スクロール操作以外のユーザ操作に関係する処理については図示を省略している。
【0056】
図5に示す処理は、ユーザ端末T1が、情報提供サーバSAからコンテンツリストを表示するためのWebページの構造化文書ファイル等を受信し、例えば、図7(A)に示すように、ウインドウ画面にWebページが表示された場合に開始される。図7(A)に示すWebページには、コンテンツリストの一部領域50が表示されている。このコンテンツリストの一部領域50には、複数のコンテンツ情報C3〜C9が含まれている。なお、複製コンテンツ情報表示処理は、Webページの構造化文書に記述されたスクリプトにしたがって行われる。
【0057】
図5に示すステップS1では、システム制御部27は、ウインドウ画面に表示されるコンテンツリストの中に注目コンテンツ情報が含まれているか否かを判定する。この判定は、例えば、ウインドウ画面に表示されているコンテンツ情報を規定するdivタグで規定されたidが、注目コンテンツ情報の出品IDの番号体系を持つかどうかを判断することにより行われる。或いは、コンテンツ情報を規定するdivタグに、注目コンテンツ情報であることを特徴付ける値が規定されているかどうかを判断することにより行われる。
【0058】
そして、システム制御部27は、ウインドウ画面に表示されるコンテンツリストの中に注目コンテンツ情報が含まれていると判定した場合には(ステップS1:YES)、当該注目コンテンツ情報を特定(例えば、divタグで規定される当該注目コンテンツ情報(<div>と</div>で囲まれるデータ)を特定)し(ステップS2)、ステップS3に進む。図7(A)に示す例では、コンテンツ情報C7(注目)が注目コンテンツ情報に該当する。なお、コンテンツリストの中に複数の注目コンテンツ情報が含まれている場合、各注目コンテンツ情報が特定されることになる。一方、システム制御部27は、ウインドウ画面に表示されるコンテンツリストの中に注目コンテンツ情報が含まれていないと判定した場合には(ステップS1:NO)、ステップS8に進む。
【0059】
なお、注目コンテンツ情報は、現にウインドウ画面に表示されているコンテンツリストの中に含まれていない場合であっても、スクロールにより表示可能なコンテンツリストの中に含まれていれば、上記ステップS1で注目コンテンツ情報が含まれていると判定されるように構成してもよい。
【0060】
ステップS3では、システム制御部27は、上記特定された注目コンテンツ情報の複製(コピー)である複製コンテンツ情報を生成する。例えば、divタグで規定される当該注目コンテンツ情報(<div>と</div>で囲まれるデータ)が、当該Webページの構造化文書から複製コンテンツ情報として複製されることにより生成される。上記ステップS2で、複数の注目コンテンツ情報が特定された場合、各注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報が生成されることになる。なお、複製コンテンツ情報の生成は、スクロール操作の検知後に行われるように構成してもよい。
【0061】
次いで、システム制御部27は、ウインドウ画面に表示されているコンテンツリストを含む表示内容をスクロールさせるスクロール操作を検知したか否かを判定する(ステップS4)。例えば、操作部21からスクロール操作に応じた操作信号の入力があった時に、スクロール操作が検知される。なお、複製コンテンツ情報の生成からスクロール操作の検知までの間に、スクロール操作以外のユーザ操作があった場合には、当該ユーザ操作に応じた処理が割り込まれることになる。そして、システム制御部27は、スクロール操作を検知した場合には(ステップS4:YES)、当該スクロール操作に応じて、スクロール処理を開始し、複製コンテンツ挿入処理を行う(ステップS5)。
【0062】
この複製コンテンツ挿入処理において、コンテンツリスト中の並び順における何れか複数の挿入位置に複製コンテンツ情報が挿入されることにより、図7(B)に示すように、スクロールの開始以後スクロール中に複製コンテンツ情報(C7(複製))がウインドウ画面に表示(Webブラウザ機能により表示)されることになる。ここで、複製コンテンツ情報が挿入は、例えば上記Webページの構造化文書においてコンテンツ情報を規定するdivタグ(<div>と</div>で囲まれるデータ)間に、予め、空のdivタグ(例えば、<div>〜</div>内が空)を記述(つまり、コンテンツ情報を規定するdivタグと空のdivタグを交互に記述)しておき、当該空のタグが、上記生成された複製コンテンツ情報を規定するdivタグ(<div>と</div>で囲まれるデータ)に変更される(言いかえれば、置き換える)ように構成することで実現することができる。或いは、複製コンテンツ情報が挿入は、Webページの構造化文書から抽出できるDOM(Document Object Model)ツリーの任意の位置に、上記生成された複製コンテンツ情報を規定するdivタグ(<div>と</div>で囲まれるデータ)を要素として追加(例えば、スクリプトで規定されるappendChild()メソッドにより追加)することで実現することができる。
【0063】
ここで、複製コンテンツ挿入処理により行われる複製コンテンツ情報の挿入方法の例としては、以下に説明する(i)〜(iv)の挿入方法が挙げられる。
【0064】
[挿入方法(i)の場合]
この場合、図6(A)に示すステップS51において、システム制御部27は、上記生成された複製コンテンツ情報を、例えばこれに対応する注目コンテンツ情報の上記並び順における位置を基準として、当該並び順における複数の挿入位置に所定の挿入間隔DXで挿入させる。ここで、挿入間隔DXは、例えば挿入位置間に挟まれるコンテンツ情報の数に対応する。例えば挿入間隔DXが“3”の場合、複製コンテンツ情報(又はこれに対応する注目コンテンツ情報)と複製コンテンツ情報間に挟まれるコンテンツ情報の数は“3”である。この挿入間隔DXは、例えばスクリプトで予め設定される。或いは、当該Webページで表示可能なコンテンツリストに対して挿入させる複製コンテンツ情報の挿入数(増殖数)を例えばスクリプトで予め設定しておき、システム制御部27が、当該挿入数に基づき挿入間隔DXを算出(例えば均等になるように算出)するように構成してもよい。
【0065】
図8(A)に示す例では、上記並び順においてスクロールの開始前にウインドウ画面への表示対象である表示対象範囲100内と、上記並び順においてスクロールの開始前にウインドウ画面への表示対象外である表示対象外範囲101,102内の複数の挿入位置に挿入間隔DXで注目コンテンツ情報(C7(注目))の複製コンテンツ情報(C7(複製))が挿入されている。ここで、図中の「スクロールの方向」(破線矢印方向)にスクロールした場合、表示対象外範囲101は、当該スクロールによりウインドウ画面への表示対象となる領域(第1の範囲)である一方、表示対象外範囲102は、当該スクロールによりウインドウ画面への表示対象とはならない領域(第2の範囲)である(ただし、スクロールの方向が変われば、この領域は逆となる)。挿入方法(i)の場合、スクロールの方向が検出されないので、スクロールの方向(図8(A)に示す例では、上方向)に関わらず、ウインドウ画面を基準として、夫々の方向の表示対象外範囲101,102内の複数の挿入位置に複製コンテンツ情報が挿入されている。なお、表示対象範囲100内には複製コンテンツ情報が挿入されないように構成してもよい。この挿入方法(i)によれば、注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報を、スクロール中に、スクロールの方向に依らず、ウインドウ画面に繰り返し出現させることができ、その結果、スクロールの方向を検知する処理負荷を削減することができる。
【0066】
なお、挿入方法(i)の場合の別の例として、システム制御部27は、上記ステップS3で複製コンテンツ情報の生成した後、当該複製コンテンツ情報を、上記並び順における複数の挿入位置に所定の挿入間隔DXで挿入し、且つ当該挿入した複製コンテンツ情報に対して非表示設定(ウインドウ画面上でユーザから視認不能とする設定)を行うように構成してもよい。この非表示設定は、例えば、複製コンテンツ情報(<div>と</div>で囲まれるデータ)のスタイル(style)部において、visibilityプロパティを用いて設定(例えば、<div style= “visibility:hidden”・・・、と設定)することにより行われる(この場合、当該複製コンテンツの表示領域は空白となる)。或いは、この非表示設定は、例えば、displayプロパティを用いて設定(例えば、<div style= “display:none”・・・、と設定)することにより行われる(この場合、当該複製コンテンツの表示領域は空白とならず、この表示領域は、前後の複製コンテンツ情報の表示領域により詰められる)。なお、非表示設定が行われる場合、システム制御部27は、上記ステップS51において複製コンテンツ情報を複数の挿入位置に挿入する代わりに、既に挿入された複製コンテンツ情報に対する非表示設定を解除(つまり、表示設定に変更)するように構成される。この非表示設定の解除は、例えば、<div style= “visibility: visible”・・・、と設定するか、或いは、<div style= “display:none”・・・における“display:none”を削除することにより行われる。
【0067】
[挿入方法(ii)の場合]
この場合、図6(B)に示すステップS52において、システム制御部27は、スクロールの速度を示す速度情報を取得する。ここで、スクロールの速度は、例えば、スクロールにより変位するWebページ上における任意のピクセルの移動量を、その移動に要した時間(スクロールの継続時間)で除することにより算出することができる。なお、上記「移動量」は、例えば、ウインドウ画面に表示された任意のピクセルがウインドウ画面の左上端を原点とする第一の座標(x1,y1)から第二の座標(x2,y2)に移動した場合における、第一の座標と第二の座標間の距離に相当する。
【0068】
次いで、システム制御部27は、上記取得された速度情報が示す速度に応じた挿入間隔DXを決定する(ステップS53)。この場合、例えば、速度と挿入間隔(例えば、ピクセル数、距離、又は挟まれるコンテンツ情報の数の何れかで規定)との対応関係を示す情報(例えばテーブル又は計算式による)をWebページの構造化文書に記述されるスクリプトで規定しておき、システム制御部27が、上記対応関係を示す情報を参照することにより、上記取得された速度情報が示す速度が速いほど、挿入間隔DXを大きく決定する。これは、スクロールの速度が速い場合、複製コンテンツ情報がウインドウ画面上で移動する速度が速いため、複製コンテンツ情報の挿入間隔を小さくするとユーザにとって複製コンテンツ情報を確認し難く(ユーザの目が追い付かない)なるためである。
【0069】
次いで、システム制御部27は、上記生成された複製コンテンツ情報を、例えばこれに対応する注目コンテンツ情報の上記並び順における位置を基準として、当該並び順における複数の挿入位置に、上記ステップS53で決定された挿入間隔DXで挿入させる(ステップS54)。つまり、システム制御部27は、複数の複製コンテンツ情報を複数の異なる挿入位置に挿入させる場合に、挿入間隔DXをスクロールの速度に応じて変化させる。例えば、図8(A)に示すように、挿入間隔DXを、スクロールの速度が速い場合は大きく(D1)、スクロール速度が遅い場合は小さく(D2)するように変化させる。このような挿入方法(ii)の構成によれば、注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報を、スクロール中に、スクロールの速度に応じてユーザに見易い間隔でウインドウ画面に繰り返し出現させることができる。
【0070】
なお、システム制御部27は、複数の複製コンテンツ情報を複数の異なる挿入位置に挿入させる場合に、複製コンテンツ情報の挿入数を、スクロールの速度に応じて変化させるように構成してもよい。この場合、システム制御部27は、上記ステップS53において、上記取得された速度情報が示す速度に応じた挿入数を決定する。例えば、速度と挿入数との対応関係を示す情報を示す情報(例えばテーブル又は計算式による)をWebページの構造化文書に記述されるスクリプトで規定しておき、システム制御部27が、上記対応関係を示す情報を参照することにより、上記取得された速度情報が示す速度が速いほど、挿入数を多く決定する。この場合、例えば、システム制御部27は、当該決定した挿入数に基づき挿入間隔DXを算出(例えば均等になるように算出)し、当該挿入間隔DXで複製コンテンツ情報を挿入させることになる。このように構成によれば、注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報を、スクロール中に、スクロールの速度に応じてユーザに見易い数でウインドウ画面に繰り返し出現させることができる。なお、複製コンテンツ情報の挿入数は、ウインドウ画面に同時に表示される複製コンテンツ情報の数であってもよい。
【0071】
[挿入方法(iii)の場合]
この場合、図6(C)に示すステップS55において、システム制御部27は、スクロールの方向を示す方向情報を取得する。ここで、スクロールの方向は、例えば、スクロール操作の開始時におけるWebページ上における任意のピクセルの表示位置と、スクロールにより変位した当該任意のピクセルの表示位置とから特定することができる。次いで、システム制御部27は、スクロールの方向に基づき挿入範囲を特定する(ステップS56)。つまり、システム制御部27は、表示対象範囲100(挿入範囲の一例)を特定すると共に、上記取得された方向情報に基づいて、スクロールの開始前にウインドウ画面への表示対象外である表示対象外範囲101,102とのうち、スクロールによりウインドウ画面への表示対象となる表示対象外範囲101(挿入範囲の一例)を特定する(ステップS56)。つまり、ウインドウ画面を基準としてスクロールの方向(図8(B)に示す矢印方向)とは逆方向にある表示対象外範囲101が特定される。なお、表示対象範囲100は特定されないように構成してもよい。そして、システム制御部27は、上記生成された複製コンテンツ情報を、表示対象範囲100内と、上記特定された表示対象外範囲101内の複数の挿入位置に所定の挿入間隔DXで挿入させる(ステップS57)。このような挿入方法(iii)の構成によれば、注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報を、スクロール中に、スクロールの方向に応じてウインドウ画面に効率良く繰り返し出現させることができ、挿入方法(i)よりも複製コンテンツ情報の挿入数を低減することができる。
【0072】
なお、挿入方法(iii)の場合の別の例として、システム制御部27は、上記ステップS3で複製コンテンツ情報の生成した後、当該複製コンテンツ情報を、上記並び順における複数の挿入位置に所定の挿入間隔DXで挿入し、且つ当該挿入した複製コンテンツ情報に対して非表示設定を行うように構成してもよい。この場合、システム制御部27は、上記ステップS57において複製コンテンツ情報を複数の挿入位置に挿入する代わりに、既に挿入された複製コンテンツ情報のうち、上記ステップS56で特定された表示対象外範囲101内に挿入された複製コンテンツ情報に対する非表示設定を解除(上記ステップS56で特定されていない表示対象外範囲102内に挿入された複製コンテンツ情報に対する非表示設定は解除されない)するように構成される。
【0073】
[挿入方法(iv)の場合]
この場合、図6(D)に示すステップS58及びS59において、図6(C)に示すステップS55及びS56の処理と同様、表示対象範囲100及び表示対象外範囲101が特定される。なお、表示対象範囲100は特定されないように構成してもよい。そして、図6(D)に示すステップS60及びS61において、図6(B)に示すステップS52及びS53の処理と同様、スクロールの速度に応じた挿入間隔DXが決定される。なお、挿入方法(ii)の場合と同様、スクロールの速度に応じた挿入数が決定され、当該決定された挿入数に基づき挿入間隔DXが算出されるように構成してもよい。そして、システム制御部27は、上記生成された複製コンテンツ情報を、上記特定された表示対象外範囲101内の複数の挿入位置に、上記決定又は算出された挿入間隔DXで挿入させる(ステップS62)。このような挿入方法(iv)の構成によれば、注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報を、スクロール中に、スクロールの速度に応じてユーザに見易い間隔(又は数)で、且つスクロールの方向に応じてウインドウ画面に効率良く繰り返し出現させることができる。
【0074】
なお、ステップS61において、システム制御部27は、図8(C)に示すように、上記特定された表示対象外範囲101内において、表示対象範囲100の下端から最も近い挿入位置までの挿入間隔DYを、スクロールの速度に応じて変化させるように構成してもよい。この場合、例えば、速度と挿入間隔との対応関係を示す情報を示す情報(例えばテーブル又は計算式による)をWebページの構造化文書に記述されるスクリプトで規定しておき、システム制御部27が、上記対応関係を示す情報を参照することにより、上記取得された速度情報が示す速度が速いほど、挿入間隔DYを大きく決定する。例えば、図8(C)に示すように、挿入間隔DYを、スクロールの速度が速い場合は大きく(D3:つまり、ウインドウ画面からより離れた位置に挿入)、スクロール速度が遅い場合は小さく(D4)するように変化させる。この構成によれば、スクロールの開始後に注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報がウインドウ画面に出現するまでの時間をスクロールの速度に応じて調整することができ、その結果、ユーザに見易くさせることができる。なお、図8(C)に示す例において、コンテンツ情報C16以降の挿入間隔DXは、予め設定されていてもよいし、スクロールの速度に応じて決定されるように構成してもよい。
【0075】
ところで、上記ステップS3で、複数の注目コンテンツ情報の夫々について複製コンテンツ情報が生成された場合、ある注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報と、別の注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報との間が所定の挿入間隔以上になるように上記ステップS5の処理で調整される。
【0076】
以上のようにして複製コンテンツ挿入処理が行われると、システム制御部27は、上記スクロール操作が完了(言い換えれば、当該スクロール操作に応じたスクロールが停止)したか否かを判定する(ステップS6)。例えば、操作部21からの、スクロール操作に応じた操作信号がシステム制御部27に入力された後、当該操作信号の入力が所定時間(例えば、0.5秒)途絶えた時に、スクロール操作が完了したと判定される。そして、システム制御部27は、スクロール操作が完了したと判定した場合には(ステップS6:YES)、上記複製コンテンツ挿入処理により挿入位置に挿入された複製コンテンツ情報を削除(例えば、複製コンテンツ情報を規定するdivタグを構造化文書から削除)する(ステップS7)。これにより、システム制御部27は、スクロールの停止時にウインドウ画面に複製コンテンツ情報が表示されている場合に、当該複製コンテンツ情報(つまり、複製コンテンツ情報の全部)が非表示(表示消去)にさせる。この構成によれば、スクロール停止時に、注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報が、ユーザによる他のコンテンツ情報の閲覧の邪魔にならないようにさせることができる。なお、複製コンテンツ情報に対して非表示設定を行うことで、複製コンテンツ情報を非表示にさせるように構成してもよい。
【0077】
なお、上記ステップS7の別の例として、スクロールの停止時(例えば、スクロール操作が完了したと判定された時)に複数の複製コンテンツ情報がウインドウ画面に表示されている場合には、当該複数の複製コンテンツ情報のうち少なくとも何れか1つの複製コンテンツ情報の表示を継続させ、且つ、当該表示を継続させる複製コンテンツ情報以外の複製コンテンツ情報を非表示(例えば、複製コンテンツ情報を規定するdivタグを構造化文書から削除)するように構成してもよい。例えば、スクロールの停止時に3つの複製コンテンツ情報が表示されている場合、このうち1つの複製コンテンツ情報の表示が残り、この複製コンテンツ情報以外の複製コンテンツ情報(つまり、一部の複製コンテンツ情報)が非表示となる。この構成によれば、スクロール停止時に、注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報が、ユーザによる他のコンテンツ情報の閲覧の邪魔にならないようにさせつつ、注目コンテンツ情報へのユーザの注意を持続させ易く(ユーザに注目させ易く)することができる。
【0078】
そして、システム制御部27は、上記ステップS7の処理の終了後、ステップS1に戻り、スクロール後のウインドウ画面において上記と同様の処理を行う。なお、注目コンテンツ情報が、スクロールにより表示可能なコンテンツリストの中に含まれていれば、上記ステップS1で注目コンテンツ情報が含まれていると判定される構成の場合、既に複製コンテンツ情報が生成されているため、ステップS4に戻ればよい。
【0079】
一方、ステップS8では、システム制御部27は、上記ステップS4と同様、スクロール操作を検知したか否かを判定する。なお、スクロール操作の検知までの間に、スクロール操作以外のユーザ操作があった場合には、当該ユーザ操作に応じた処理が割り込まれることになる。そして、スクロール操作が検知された場合には(ステップS8:YES)、当該スクロール操作に応じて、スクロール処理が開始される。次いで、システム制御部27は、上記スクロール操作が完了したか否かを判定し(ステップS9)、スクロール操作が完了したと判定した場合には(ステップS9:YES)、ステップS1へ戻る。
【0080】
以上説明したように、上記実施例1によれば、ウインドウ画面に表示されるコンテンツリストに含まれる注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報を、当該コンテンツリスト中の並び順における複数の挿入位置に挿入させ、スクロール中に、当該複製コンテンツ情報をウインドウ画面に繰り返し表示させるように構成したので、スクロールにより注目コンテンツ情報がウインドウ画面外へ追い出されるような場合(つまり、フレームアウトされるような場合)であっても、ユーザの閲覧を必要以上に邪魔しないようにしつつ当該コンテンツ情報の出現(露出)機会を増やしてユーザに注目され易くすることができる。
【0081】
なお、上記実施例1の変形形態として、上記複製コンテンツ情報表示処理は、情報提供サーバSAのシステム制御部4が主導して実行するように構成してもよい。この場合、情報提供サーバSAのシステム制御部4が本発明の注目コンテンツ情報特定手段、挿入手段、表示制御手段、方向情報取得手段、及び速度情報取得手段等として機能することになる。この場合、上記複製コンテンツ情報表示処理の全部又は一部は、サーバプログラムで規定される。
【0082】
以下に、図5に示す複製コンテンツ情報表示処理がシステム制御部4により行われる場合について説明する。なお、図5に示す複製コンテンツ情報表示処理において、システム制御部27により行われる処理と同様の部分については詳しい説明を省略する。この場合、図5に示す処理は、例えば、情報提供サーバSAからユーザ端末T1へ、コンテンツリストを表示するためのWebページの構造化文書ファイル等が送信された場合に開始される。そして、図5に示すステップS1では、システム制御部4は、例えば、ユーザ端末T1からウインドウ画面に表示されているWebページの表示範囲(例えばWebページ上における座標)を示す情報を取得することにより、ウインドウ画面に表示されるコンテンツリストの中に注目コンテンツ情報が含まれているか否かを判定する。そして、システム制御部4は、コンテンツリストの中に注目コンテンツ情報が含まれていると判定した場合には(ステップS1:YES)、当該注目コンテンツ情報を特定し(ステップS2)、ステップS3に進む。
【0083】
なお、実施例1と同様、注目コンテンツ情報は、現にウインドウ画面に表示されているコンテンツリストの中に含まれていない場合であっても、スクロールにより表示可能なコンテンツリストの中に含まれていれば、上記ステップS1で注目コンテンツ情報が含まれていると判定されるように構成してもよい。この場合、ユーザ端末T1からウインドウ画面に表示されているWebページの表示範囲を示す情報を取得する必要はない。
【0084】
ステップS3では、システム制御部4は、上記特定された注目コンテンツ情報の複製である複製コンテンツ情報を生成する。次いで、システム制御部4は、ユーザ端末T1からスクロール操作があったことを示す情報を取得することにより、スクロール操作を検知し(ステップS4:YES)、複製コンテンツ挿入処理を行う(ステップS5)。
【0085】
この複製コンテンツ挿入処理において、システム制御部4は、上述した(i)〜(iv)の何れかの挿入方法で挿入間隔及び挿入位置を決定し、上記ステップS3で生成された複製コンテンツ情報(<div>と</div>で囲まれるデータ)、及び当該複製コンテンツ情報を挿入させるために必要な挿入間隔及び挿入位置等の情報をユーザ端末T1へ送信することにより、当該複製コンテンツ情報をコンテンツリスト中の並び順における何れかの挿入位置に挿入させる(ステップS51、S54、S57、又はS62)。これにより、スクロールの開始以後スクロール中に複製コンテンツ情報がウインドウ画面に表示(Webブラウザ機能により表示)されることになる。この処理は、例えばAjaxを用いることによりWebページ全体をリフレッシュすることなく行われる。なお、上記挿入方法(ii)及び(iv)の場合、速度と挿入間隔との対応関係を示す情報(例えばテーブル又は計算式による)は記憶部2に記憶され、システム制御部4はスクロールの速度を示す速度情報をユーザ端末T1から取得することになる。また、上記挿入方法(iii)及び(iv)の場合、システム制御部4はスクロールの方向を示す方向情報をユーザ端末T1から取得することになる。
【0086】
そして、システム制御部4は、ユーザ端末T1からスクロール操作が完了したことを示す情報を取得することによりスクロール操作が完了したと判定した場合には(ステップS6:YES)、上記複製コンテンツ挿入処理により挿入位置に挿入された複製コンテンツ情報を削除させる(或いは非表示にさせる)命令をユーザ端末T1へ送信する(ステップS7)。これにより、システム制御部4は、ユーザ端末T1においてスクロールの停止時にウインドウ画面に複製コンテンツ情報が表示されている場合に、当該複製コンテンツ情報を非表示にさせる。なお、システム制御部4は、ユーザ端末T1に対して、スクロールの停止時に複数の複製コンテンツ情報のうち少なくとも何れか1つの複製コンテンツ情報の表示を継続させ、且つ、当該表示を継続させる複製コンテンツ情報以外の複製コンテンツ情報を非表示させる命令を送信するように構成してもよい。以降の処理は、基本的に上記処理と同様であるので説明を省略する。
【0087】
(実施例2)
次に、実施例2における複製コンテンツ情報表示処理について、図9〜図10等を用いて説明する。実施例2では、復活表示が行われる場合の複製コンテンツ情報表示処理について説明する。図9は、実施例2における複製コンテンツ情報表示処理を示すフローチャートである。図10は、実施例2におけるWebページの表示例を示す図である。なお、図9に示す処理では、説明の便宜上、特に、スクロール操作に関係する処理を示しており、スクロール操作以外のユーザ操作に関係する処理については図示を省略している。なお、図9に示す複製コンテンツ情報表示処理において、図5に示す複製コンテンツ情報表示処理と同様の部分については詳しい説明を省略する。
【0088】
図9に示す処理は、図5に示す処理と同様、ウインドウ画面にWebページが表示された場合に開始される。図9に示すステップS21では、システム制御部27は、ウインドウ画面に表示されているコンテンツリスト(例えば、図10(A)に示すコンテンツリストの一部領域50)の中に注目コンテンツ情報が含まれているか否かを判定する。言い換えれば、注目コンテンツ情報がウインドウ画面に表示されているか否かが判定される。
【0089】
そして、システム制御部27は、ウインドウ画面に表示されているコンテンツリストの中に注目コンテンツ情報が含まれていると判定した場合には(ステップS21:YES)、当該注目コンテンツ情報を特定し(ステップS22)、ステップS23に進む。図10(A)に示す例では、コンテンツ情報C7(注目)が注目コンテンツ情報に該当する。なお、コンテンツリストの中に複数の注目コンテンツ情報が含まれている場合、各注目コンテンツ情報が特定されることになる。一方、システム制御部27は、ウインドウ画面に表示されているコンテンツリストの中に注目コンテンツ情報が含まれていないと判定した場合には(ステップS21:NO)、ステップS28に進む。
【0090】
ステップS23では、上記ステップS3と同様、上記特定された注目コンテンツ情報の複製である複製コンテンツ情報を生成する。上記ステップS22で、複数の注目コンテンツ情報が特定された場合、各注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報が生成されることになる。なお、複製コンテンツ情報の生成は、スクロール操作の検知後(例えば、ステップS26とS27の間)に行われるように構成してもよい。
【0091】
次いで、システム制御部27は、ウインドウ画面に表示されているコンテンツリストを含む表示内容をスクロールさせるスクロール操作を検知したか否かを判定する(ステップS24)。なお、複製コンテンツ情報の生成からスクロール操作の検知までの間に、スクロール操作以外のユーザ操作があった場合には、当該ユーザ操作に応じた処理が割り込まれることになる。そして、システム制御部27は、スクロール操作を検知した場合には(ステップS24:YES)、当該スクロール操作に応じて、スクロール処理を開始する。
【0092】
次いで、システム制御部27は、上記ステップS6と同様、上記スクロール操作が完了したか否かを判定する(ステップS25)。そして、システム制御部27は、スクロール操作が完了したと判定した場合には(ステップS25:YES)、上記ステップS22で特定された注目コンテンツ情報(つまり、スクロールの開始時にウインドウ表示画面に表示されていた注目コンテンツ情報)が上記スクロールの進行に伴って非表示となったか否かを判定する(ステップS26)。つまり、図10(B)に示すように、注目コンテンツ情報C7(注目)がウインドウ画面外へ追い出されたか否かが判定される。そして、システム制御部27は、上記注目コンテンツ情報が上記スクロールの進行に伴って非表示となっていないと判定した場合には(ステップS26:NO)、ステップS21に戻り、上記と同様の処理を行う。一方、システム制御部27は、上記注目コンテンツ情報が上記スクロールの進行に伴って非表示となったと判定した場合には(ステップS26:YES)、ウインドウ画面に表示されているコンテンツリスト中の並び順における何れかの挿入位置(例えば、ウインドウ画面の下端近傍の位置)に複製コンテンツ情報を挿入(例えば、実施例1と同様、複製コンテンツ情報を規定するdivタグがHTML文書内に記述)させる(ステップS27)。これにより、例えば、図10(B)に示すように、ウインドウ画面に当該複製コンテンツ情報(C7(複製))が表示され、これ以降、当該複製コンテンツ情報は、新たな注目コンテンツ情報となる(言い換えれば、基の注目コンテンツ情報として引き継がれる)。その結果、ステップS27の処理後、ステップS21に戻ると、ウインドウ画面に表示されている新たな注目コンテンツ情報が特定され、上記ステップS22以降の処理が行われる。
【0093】
ここで、上記ステップS27において、システム制御部27は、スクロールの停止時に複製コンテンツ情報を上記挿入位置に挿入させるのではなく、スクロールの開始前に複製コンテンツ情報を上記挿入位置に挿入させるように構成してもよい。この構成の場合、システム制御部27は、スクロール操作の検知前(例えば、上記ステップS23とS24との間)に、スクロールの方向と並行な方向におけるウインドウ画面の長さより短い挿入間隔(例えば、図7に示すウインドウ画面の縦幅より狭い間隔)で、複製コンテンツ情報を非表示状態(つまり、非表示設定)で複数の挿入位置に挿入させておく。そして、システム制御部27は、スクロールの停止時に(上記ステップS25及びステップS26がYESの場合)、ウインドウ画面内に位置する複製コンテンツ情報を表示状態に切り替える(つまり、非表示設定を解除する)ことにより、例えば、図10(B)に示すように、当該複製コンテンツ情報をウインドウ画面に表示させる。ウインドウ画面の縦幅より狭い間隔で複製コンテンツ情報を挿入しておけば、Webページ上のどの表示範囲でスクロールが停止しても少なくとも1つの複製コンテンツ情報を表示させることができる。
【0094】
なお、上記ステップS23で、複数の注目コンテンツ情報の夫々について複製コンテンツ情報が生成された場合、各注目コンテンツ情報について上記ステップS26及びS27の処理が行われることになる。また、スクロールの開始時にウインドウ表示画面に表示されていなかった注目コンテンツ情報であって、上記スクロールの開始から当該スクロールの停止までの間にウインドウ画面に表示(出現)された注目コンテンツ情報が当該スクロールの進行に伴って非表示となった場合には、この注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報をウインドウ画面に表示させるように構成してもよい。この場合、当該注目コンテンツ情報の特定は、例えば、上記ステップS24とS25の間で行われ、当該注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報の生成は、例えば、上記ステップS26とS27の間で行われる。
【0095】
一方、ステップS28では、システム制御部27は、スクロール操作を検知したか否かを判定する。なお、スクロール操作の検知までの間に、スクロール操作以外のユーザ操作があった場合には、当該ユーザ操作に応じた処理が割り込まれることになる。そして、スクロール操作が検知された場合(ステップS28:YES)、当該スクロール操作に応じて、スクロール処理が開始される。次いで、システム制御部27は、上記スクロール操作が完了したか否かを判定し(ステップS29)、スクロール操作が完了したと判定した場合には(ステップS29:YES)、ステップS21へ戻り、上記と同様の処理を行う。
【0096】
以上説明したように、上記実施例2によれば、ウインドウ画面に表示されているコンテンツリストに含まれる注目コンテンツ情報の複製コンテンツ情報を、コンテンツリスト中の並び順における特定の挿入位置に挿入させることで、スクロールの停止時にその複製コンテンツ情報をウインドウ画面に表示させるように構成したので、ウインドウ画面に表示されている注目コンテンツ情報がスクロールによりウインドウ画面外へ追い出された場合であっても、ユーザの閲覧を必要以上に邪魔しないようにしつつ、注目コンテンツ情報の復活により当該コンテンツ情報の出現機会を増やしてユーザに注目され易くすることができる。
【0097】
なお、実施例2においても、上記実施例1の変形形態と同様、上記複製コンテンツ情報表示処理は、情報提供サーバSAのシステム制御部4が主導して実行するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0098】
1 通信部
2 記憶部
3 入出力インターフェース部
4 システム制御部
5 システムバス
21 操作部
22 表示部
23 通信部
24 ドライブ部
25 記憶部
26 入出力インターフェース部
27 システム制御部
28 システムバス
Tn ユーザ端末
SA 情報提供サーバ
NW ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコンテンツ情報の中の少なくとも一部のコンテンツ情報を所定の並び順にしたがって端末装置の表示画面に表示させる情報処理装置であって、
前記複数のコンテンツ情報の中から、ユーザに注目させるコンテンツ情報として予め設定された注目コンテンツ情報を特定する注目コンテンツ情報特定手段と、
前記注目コンテンツ情報特定手段により特定された注目コンテンツ情報の複製である少なくとも1つの複製コンテンツ情報を、前記並び順における何れかの挿入位置に挿入させる挿入手段と、
前記複数のコンテンツ情報の中の少なくとも一部を含む表示内容をスクロールさせるユーザ操作に応じて、前記挿入手段により挿入される前記複製コンテンツ情報を前記表示画面に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記スクロールの開始以後スクロール中に、前記複製コンテンツ情報を前記表示画面に表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記スクロールの停止時に、前記表示画面に表示されている前記複製コンテンツ情報の全部又は一部を非表示にさせることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記スクロールの停止時に、前記表示画面に表示されている複数の前記複製コンテンツ情報のうち少なくとも何れか1つの前記複製コンテンツ情報の表示を継続させ、且つ、当該表示を継続させる前記複製コンテンツ情報以外の前記複製コンテンツ情報を非表示にさせることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記情報処理装置は、前記スクロールの方向を示す方向情報を取得する方向情報取得手段を更に備え、前記挿入手段は、前記方向検出手段により取得された前記方向情報に基づいて、前記スクロールの開始前に前記表示画面への表示対象外である表示対象外範囲の中で前記スクロールにより前記表示画面への表示対象となる範囲を特定し、当該特定した範囲内の前記挿入位置に前記複製コンテンツ情報を挿入させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記情報処理装置は、前記スクロールの速度を示す速度情報を取得する速度情報取得手段を更に備え、
前記挿入手段は、前記複製コンテンツ情報の挿入数を、前記速度情報取得手段により取得された前記速度情報が示す速度に応じて変化させることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記情報処理装置は、前記スクロールの速度を示す速度情報を取得する速度情報取得手段を更に備え、
前記挿入手段は、複数の前記複製コンテンツ情報を複数の異なる前記挿入位置に挿入させる場合に、前記複製コンテンツ情報の挿入間隔を、前記速度情報取得手段により取得された前記速度情報が示す速度に応じて変化させることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記挿入手段が、前記スクロールの停止時に、前記複製コンテンツ情報を前記挿入位置に挿入させることにより、前記表示制御手段は、前記スクロールの停止時に、前記複製コンテンツ情報を前記表示画面に表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記挿入手段が、前記スクロールの開始前に、前記スクロールの方向と並行な方向における前記表示画面の長さより短い挿入間隔で、前記複製コンテンツ情報を非表示状態で複数の前記挿入位置に挿入させておき、
前記表示制御手段は、前記スクロールの停止時に、前記表示画面内に位置する前記複製コンテンツ情報を表示状態に切り替えることにより、当該複製コンテンツ情報を前記表示画面に表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
複数のコンテンツ情報の中の少なくとも一部のコンテンツ情報を所定の並び順にしたがって端末装置の表示画面に表示させるコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記複数のコンテンツ情報の中から、ユーザに注目させるコンテンツ情報として予め設定された注目コンテンツ情報を特定するステップと、
前記特定された注目コンテンツ情報の複製である少なくとも1つの複製コンテンツ情報を、前記並び順における何れかの挿入位置に挿入させるステップと、
前記複数のコンテンツ情報の中の少なくとも一部を含む表示内容をスクロールさせるユーザ操作に応じて、前記挿入される前記複製コンテンツ情報を前記表示画面に表示させるステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
複数のコンテンツ情報の中の少なくとも一部のコンテンツ情報を所定の並び順にしたがって端末装置の表示画面に表示させるコンピュータを、
前記複数のコンテンツ情報の中から、ユーザに注目させるコンテンツ情報として予め設定された注目コンテンツ情報を特定する注目コンテンツ情報特定手段と、
前記注目コンテンツ情報特定手段により特定された注目コンテンツ情報の複製である少なくとも1つの複製コンテンツ情報を、前記並び順における何れかの挿入位置に挿入させる挿入手段と、
前記複数のコンテンツ情報の中の少なくとも一部を含む表示内容をスクロールさせるユーザ操作に応じて、前記挿入手段により挿入される前記複製コンテンツ情報を前記表示画面に表示させる表示制御手段として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項12】
複数のコンテンツ情報の中の少なくとも一部のコンテンツ情報を所定の並び順にしたがって端末装置の表示画面に表示させるコンピュータを、
前記複数のコンテンツ情報の中から、ユーザに注目させるコンテンツ情報として予め設定された注目コンテンツ情報を特定する注目コンテンツ情報特定手段と、
前記注目コンテンツ情報特定手段により特定された注目コンテンツ情報の複製である少なくとも1つの複製コンテンツ情報を、前記並び順における何れかの挿入位置に挿入させる挿入手段と、
前記複数のコンテンツ情報の中の少なくとも一部を含む表示内容をスクロールさせるユーザ操作に応じて、前記挿入手段により挿入される前記複製コンテンツ情報を前記表示画面に表示させる表示制御手段として機能させることを特徴とする情報処理プログラムが記録された記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2012−248165(P2012−248165A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−121897(P2011−121897)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)
【Fターム(参考)】