説明

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

【課題】より多くの種類のコンテンツを対象として、ユーザの関心の高さを反映したコンテンツの各部分の優先度を取得する。
【解決手段】情報処理装置は、ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を外部装置から受信する通信部と、上記注目度情報を用いて、第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を生成する優先度情報生成部と、を含み、上記通信部は、上記優先度情報を上記外部装置に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
TV放送やインターネットを利用したストリーミング放送などによって提供されるコンテンツを視聴するユーザは、多くの場合、限られた時間でコンテンツを視聴する。従って、必ずしもコンテンツの全体を視聴する時間があるとは限らない。一方、コンテンツの各部分は、必ずしもユーザの関心の高い順番には配列されていない。それゆえ、多くのユーザにとって、コンテンツを最初から順に視聴することは、関心の高い部分を見損ねる可能性が多分にあり、合理的ではない。
【0003】
そこで、ユーザの関心の高さを反映したコンテンツの各部分の優先度を設定し、優先度の高い部分を自動的に抽出してユーザに提供する技術が開発されている。例えば、特許文献1には、スポーツ中継などのコンテンツにおいて、音声情報によって歓声が大きいことが示される部分を盛り上がり部分とし、この盛り上がり部分を自動的に抽出することでダイジェストを作成し、ユーザに提供する技術が記載されている。これによって、ユーザは、限られた視聴時間の中で、コンテンツの盛り上がり部分を選択的に視聴し、時間を有効に用いることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−266880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、コンテンツの各部分に対するユーザの関心の高さは、必ずしも歓声によって推定されうるとは限らない。例えば、スポーツ中継以外の、ニュースなどのコンテンツでは、音声情報に歓声が入ることは少ない。そのため、このようなコンテンツについて、特許文献1に記載の技術によって各部分の優先度を設定することは難しい。
【0006】
そこで、より多くの種類のコンテンツを対象として、ユーザの関心の高さを反映したコンテンツの各部分の優先度を取得する技術が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示によれば、ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を外部装置から受信する通信部と、上記注目度情報を用いて、第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を生成する優先度情報生成部と、を備え、上記通信部は、上記優先度情報を上記外部装置に送信する情報処理装置が提供される。
【0008】
また、本開示によれば、ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を生成する注目度情報生成部と、上記注目度情報を外部装置に送信し、上記注目度情報を用いて生成される第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を上記外部装置から受信する通信部と、を備える情報処理装置が提供される。
【0009】
また、本開示によれば、ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を外部装置から受信することと、上記注目度情報を用いて、第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を生成することと、上記優先度情報を上記外部装置に送信することと、を含む情報処理方法が提供される。
【0010】
また、本開示によれば、ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を生成することと、上記注目度情報を外部装置に送信することと、上記注目度情報を用いて生成される第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を上記外部装置から受信することと、を含む情報処理方法が提供される。
【0011】
また、本開示によれば、ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を外部装置から受信する通信部と、上記注目度情報を用いて、第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を生成する優先度情報生成部と、としてコンピュータを機能させ、上記通信部は、上記優先度情報を上記外部装置に送信するプログラムが提供される。
【0012】
また、本開示によれば、ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を生成する注目度情報生成部と、上記注目度情報を外部装置に送信し、上記注目度情報を用いて生成される第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を上記外部装置から受信する通信部と、としてコンピュータを機能させるプログラムが提供される。
【0013】
本開示によれば、例えば、コンテンツの部分ごとの視聴の優先度が、他のコンテンツの部分ごとの注目度情報を用いて算出されうる。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように本開示によれば、より多くの種類のコンテンツを対象として、コンテンツの各部分のユーザの関心の高さを反映した優先度を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本開示の第1の実施形態に係るクライアント装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】本開示の第1の実施形態に係るクライアント装置の画像処理部の機能構成を示すブロック図である。
【図3】本開示の第1の実施形態に係るサーバ装置の機能構成を示すブロック図である。
【図4】本開示の第1の実施形態においてコンテンツを通常視聴する場合の処理の例を示すフローチャートである。
【図5】本開示の第1の実施形態においてコンテンツをダイジェスト視聴する場合の処理の例を示すフローチャートである。
【図6】本開示の第1の実施形態における注目度の算出の例を示す図である。
【図7】図6の例において算出された注目度を示す図である。
【図8】本開示の第1の実施形態におけるダイジェストコンテンツの生成について概念的に説明するための図である。
【図9】本開示の第1の実施形態においてダイジェストコンテンツを生成するために表示される操作画面の例を示す図である。
【図10】本開示の第1の実施形態においてダイジェストコンテンツを生成するために表示される操作画面の別の例を示す図である。
【図11】本開示の第1の実施形態の変形例において表示される操作画面の例を示す図である。
【図12】本開示の第1の実施形態の変形例において表示される操作画面の別の例を示す図である。
【図13】本開示の第2の実施形態に係るモバイル装置の機能構成を示すブロック図である。
【図14】本開示の第2の実施形態に係るクライアント装置の機能構成を示すブロック図である。
【図15】本開示の第2の実施形態においてコンテンツを通常視聴する場合の処理の例を示すフローチャートである。
【図16】本開示の第2の実施形態においてコンテンツをダイジェスト視聴する場合の処理の例を示すフローチャートである。
【図17】本開示の各実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0017】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施形態
1−1.機能構成
1−2.処理フロー
1−3.注目度算出処理
1−4.優先度算出処理
1−5.ダイジェスト生成処理
1−6.変形例
1−7.まとめ
2.第2の実施形態
2−1.機能構成
2−2.処理フロー
2−3.変形例
2−4.まとめ
3.ハードウェア構成
4.補足
【0018】
(1.第1の実施形態)
本開示の第1の実施形態では、例えばDVD(Digital Versatile Disc)レコーダやBlu−Ray(登録商標)レコーダであるクライアント装置100を用いて、ユーザがコンテンツを視聴する。クライアント装置100は、ユーザによる視聴の状態に基づいて、コンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を生成し、サーバ装置200に送信する。サーバ装置200は、受信した注目度情報をデータベースに格納する。
【0019】
さらに、クライアント装置100は、コンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報の提供を要求するリクエスト情報を生成し、サーバ装置200に送信する。サーバ装置200は、受信したリクエスト情報に応じて、データベースに格納された注目度情報を用いて優先度情報を生成し、クライアント装置100に送信する。クライアント装置100は、受信した優先度情報を用いて、例えばコンテンツの優先度が高い部分を抽出したダイジェストコンテンツを生成し、ユーザに提供する。
【0020】
(1−1.機能構成)
(クライアント装置)
まず、図1を参照して、本開示の第1の実施形態に係るクライアント装置100の概略的な機能構成について説明する。図1は、クライアント装置100の機能構成を示すブロック図である。
【0021】
クライアント装置100は、本開示に係る情報処理装置の一例であって、画像取得部101、画像処理部103、注目度情報生成部105、リクエスト情報生成部107、ダイジェスト生成部109、画像出力部111、コンテンツ記憶部151、および通信部171を含む。クライアント装置100は、例えば、DVDレコーダやBlu−Ray(登録商標)レコーダのようなコンテンツ記録再生装置として実現される。また、クライアント装置100は、表示装置10およびカメラ20と一体になったTV受像機、またはPC(Personal Computer)などとして実現されてもよい。
【0022】
画像取得部101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、および通信装置などによって実現される。画像取得部101は、クライアント装置100に接続されたカメラ20から、表示装置10を用いてコンテンツを視聴しているユーザU1,U2の画像を取得する。なお、ユーザは、図示されているように複数であってもよく、また単一であってもよい。画像取得部101が取得する画像には、例えば、ユーザU1,U2の顔の画像が含まれる。画像取得部101は、取得した画像の情報を画像処理部103に提供する。
【0023】
画像処理部103は、例えば、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、ROM、およびRAMなどによって実現される。画像処理部103は、画像取得部101から取得した画像の情報をフィルタリングなどによって処理し、ユーザU1,U2に関する情報を取得する。例えば、画像処理部103は、画像に含まれる顔の画像に基づいてユーザU1,U2を識別し、ユーザIDを取得する。また、画像処理部103は、顔角度、目瞑り、視線方向など、ユーザU1,U2の動作に関する情報を取得してもよい。画像処理部103は、取得した情報を注目度情報生成部105およびリクエスト情報生成部107に提供する。なお、画像処理部103の詳細な機能構成については後述する。
【0024】
注目度情報生成部105は、例えば、CPU、ROM、およびRAMなどによって実現される。注目度情報生成部105は、画像処理部103から取得したユーザの動作に関する情報に基づいて、コンテンツの部分ごとの注目度を算出し、算出された注目度の情報を含む注目度情報を生成する。ここで、ユーザの動作は、ユーザによる視聴の状態の一例である。注目度情報には、ユーザとコンテンツとを特定する情報が含まれる。ユーザを特定する情報は、画像処理部103が取得したユーザIDであってもよい。生成された注目度情報は、通信部171に提供され、通信部171からサーバ装置200に送信される。なお、注目度の算出の具体的な例については後述する。
【0025】
リクエスト情報生成部107は、例えば、CPU、ROM、およびRAMなどによって実現される。リクエスト情報生成部107は、画像処理部103から提供される情報を用いて、優先度情報の提供を要求するリクエスト情報を生成する。リクエスト情報は、対象ユーザの情報を含む。対象ユーザの情報は、例えば、画像処理部103が取得したユーザIDでありうる。また、リクエスト情報生成部107は、クライアント装置100の入力装置を介して取得されるユーザの操作によって特定される任意のユーザを対象ユーザとしてリクエスト情報を生成してもよい。リクエスト情報は、さらに、優先度情報の対象コンテンツを特定する情報を含む。対象コンテンツは、例えば、クライアント装置100の入力装置を介して取得されるユーザの操作によって特定されうる。生成されたリクエスト情報は、通信部171に提供され、通信部171からサーバ装置200に送信される。
【0026】
通信部171は、例えば、接続ポート、および通信装置などによって実現される。通信部171は、サーバ装置200と通信し、注目度情報生成部105によって生成された注目度情報、およびリクエスト情報生成部107によって生成されたリクエスト情報を送信する。また、通信部171は、サーバ装置200から優先度情報を受信する。優先度情報は、コンテンツの部分ごとの、リクエスト情報によって特定される対象ユーザの視聴の優先度の情報を含む情報である。通信部171は、受信した優先度情報をダイジェスト生成部109に提供する。
【0027】
コンテンツ記憶部151は、例えば、ROM、RAM、およびストレージ装置などによって実現される。コンテンツ記憶部151には、クライアント装置100がユーザに提供するコンテンツのデータが格納される。コンテンツのデータは、図示しないチューナを用いて放送波から取得されてもよいし、また通信装置を介して通信ネットワークからダウンロードされてもよい。コンテンツ記憶部151は、ダイジェスト生成部109、および画像出力部111にコンテンツのデータを提供する。
【0028】
ダイジェスト生成部109は、例えば、CPU、ROM、およびRAMなどによって実現される。ダイジェスト生成部109は、通信部171がサーバ装置200から受信した優先度情報を取得し、取得した優先度情報を用いて優先度が所定の値以上であるコンテンツの部分を抽出することによってダイジェストコンテンツを生成する。ダイジェスト生成部109は、優先度情報の対象コンテンツのコンテンツデータをコンテンツ記憶部151から取得する。また、ダイジェスト生成部109は、生成したダイジェストコンテンツのデータを画像出力部111に提供する。
【0029】
ここで、例えば、ダイジェスト生成部109は、通信部171から優先度情報が提供された場合に自動的にダイジェストコンテンツを生成してもよい。また、ダイジェスト生成部109は、クライアント装置100の入力装置を介して取得されるユーザの操作に従ってダイジェストコンテンツを生成してもよい。この場合、ダイジェスト生成部109は、例えば指定されたダイジェストコンテンツの長さに応じて、複数の種類のダイジェストコンテンツを生成することが可能であってもよい。
【0030】
画像出力部111は、例えば、CPU、GPU、ROM、およびRAMなどによって実現される。画像出力部111は、クライアント装置100に接続された表示装置10に、ダイジェスト生成部109から提供されたダイジェストコンテンツのデータを出力する。また、画像出力部111は、ダイジェストコンテンツではない通常のコンテンツのデータをコンテンツ記憶部151から取得して、表示装置10に出力してもよい。さらに、画像出力部111は、ユーザによるクライアント装置100の操作のための操作画面の画像を表示装置10に出力してもよい。操作画面は、例えば、通信部171が取得した優先度情報をユーザに提示するものであってもよい。
【0031】
(画像処理部の詳細)
続いて、図2を参照して、クライアント装置100の画像処理部103の機能構成についてさらに説明する。図2は、画像処理部103の機能構成を示すブロック図である。
【0032】
画像処理部103は、顔検出部1031、顔追跡部1033、および顔識別部1035を含む。顔識別部1035は、顔識別用DB153を参照する。画像処理部103は、画像取得部101から画像データを取得する。また、画像処理部103は、ユーザを識別するユーザID、顔角度、目瞑り、視線方向などのユーザに関するを注目度情報生成部105またはリクエスト情報生成部107に提供する。
【0033】
顔検出部1031は、例えば、CPU、GPU、ROM、およびRAMなどによって実現される。顔検出部1031は、画像取得部101から取得した画像データを参照して、画像に含まれる人間の顔を検出する。画像の中に顔が含まれている場合、顔検出部1031は、当該顔の位置や大きさなどを検出する。さらに、顔検出部1031は、画像によって示される顔の状態を検出する。例えば、顔検出部1031は、顔の角度、目を瞑っているか否か、視線の方向といったような状態を検出する。なお、顔検出部1031の処理には、例えば、特開2007−65766号公報や、特開2005−44330号公報に掲載されている技術など、公知のあらゆる技術を適用することが可能である。
【0034】
顔追跡部1033は、例えば、CPU、GPU、ROM、およびRAMなどによって実現される。顔追跡部1033は、画像取得部101から取得した異なるフレームの画像データについて、顔検出部1031によって検出された顔を追跡する。顔追跡部1033は、顔検出部1031によって検出された顔の画像データのパターンの類似性などを利用して、後続のフレームで当該顔に対応する部分を探索する。顔追跡部1033のこのような処理によって、複数のフレームの画像に含まれる顔が、同一のユーザの顔の時系列変化として認識されうる。
【0035】
顔識別部1035は、例えば、CPU、GPU、ROM、およびRAMなどによって実現される。顔識別部1035は、顔検出部1031によって検出された顔について、どのユーザの顔であるかの識別を行う処理部である。顔識別部1035は、顔検出部1031によって検出された顔の特徴的な部分などに着目して局所特徴量を算出し、算出した局所特徴量と、顔識別用DB153に予め格納されたユーザの顔画像の局所特徴量とを比較することによって、顔検出部1031により検出された顔を識別し、顔に対応するユーザのユーザIDを特定する。なお、顔識別部1035の処理には、例えば、特開2007−65766号公報や、特開2005−44330号公報に掲載されている技術など、公知のあらゆる技術を適用することが可能である。
【0036】
顔識別用DB153は、例えば、ROM、RAM、およびストレージ装置などによって実現される。顔識別用DB153には、例えば、ユーザの顔画像の局所特徴量が、ユーザIDと関連付けて予め格納される。顔識別用DB153に格納されたユーザの顔画像の局所特徴量は、顔識別部1035によって参照される。
【0037】
(サーバ装置)
次に、図3を参照して、本開示の第1の実施形態に係るサーバ装置200の概略的な機能構成について説明する。図3は、サーバ装置200の機能構成を示すブロック図である。
【0038】
サーバ装置200は、本開示に係る情報処理装置の一例であって、注目度情報取得部201、優先度情報生成部203、注目度DB251、および通信部271を含む。サーバ装置200は、例えば、通信ネットワーク上に設置されたコンテンツ情報提供サーバとして実現される。なお、サーバ装置200は、単一の装置として実現されてもよく、またネットワーク上に分散したリソースによって提供される機能の集合体として実現されてもよい。
【0039】
通信部271は、例えば、接続ポート、および通信装置などによって実現される。通信部171は、クライアント装置100と通信し、クライアント装置100によって生成された注目度情報およびリクエスト情報を受信する。注目度情報は注目度情報取得部201に提供され、リクエスト情報は優先度情報生成部203に提供される。また、通信部171は、優先度情報生成部203によって生成された優先度情報をクライアント装置100に送信する。なお、通信部171が通信するクライアント装置100は、図示されているクライアント装置100a,100bのように複数であってもよく、また単一であってもよい。
【0040】
注目度情報取得部201は、例えば、CPU、ROM、およびRAMなどによって実現される。注目度情報取得部201は、通信部171から注目度情報を取得し、取得した注目度情報を注目度DB251に格納する。注目度情報取得部201は、取得した注目度を、ユーザとコンテンツとに関連付けて、注目度DB251に格納する。ここで、通信部271は、複数のクライアント装置100a,100bから注目度情報を受信し、また、各クライアント装置100は、複数のユーザU1,U2についての注目度情報を生成しうる。それゆえ、注目度情報取得部201は、1つのコンテンツについて、複数のユーザの注目度情報を取得し、注目度DB251に格納しうる。
【0041】
優先度情報生成部203は、CPU、ROM、およびRAMなどによって実現される。優先度情報生成部203は、注目度DB251に格納された注目度を用いて、コンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を生成する。優先度情報生成部203は、通信部271からリクエスト情報を取得し、取得されたリクエスト情報に応じて優先度情報を生成する。ここで、リクエスト情報は、優先度情報の対象ユーザの情報を含む。それゆえ、優先度情報生成部203は、コンテンツの部分ごとの対象ユーザの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を生成する。生成された優先度情報は、通信部271に提供され、通信部271からクライアント装置100に提供される。なお、優先度の算出の具体的な例については後述する。
【0042】
注目度DB251は、例えば、ROM、RAM、およびストレージ装置などによって実現される。注目度DB251には、注目度情報取得部201によって取得された注目度情報が格納される。上述のように、注目度情報取得部201は、1つのコンテンツについて、複数のユーザの注目度情報を取得しうる。それゆえ、注目度DB251には、各コンテンツについて、それぞれ複数のユーザの注目度情報が格納されうる。
【0043】
(1−2.処理フロー)
続いて、図4および図5を参照して、本開示の第1の実施形態における処理フローについて説明する。図4は、ユーザがクライアント装置100を用いてコンテンツを通常視聴する場合の処理の例を示すフローチャートである。図5は、ユーザがクライアント装置100を用いてコンテンツをダイジェスト視聴する場合の処理の例を示すフローチャートである。
【0044】
(コンテンツ通常視聴時の処理)
図4を参照すると、まず、クライアント装置100の画像取得部101が、コンテンツを視聴しているユーザの画像を取得する(ステップS101)。本実施形態において、画像取得部101は、カメラ20からユーザの画像を取得する。ここで取得された画像に含まれるユーザは、複数であってもよい。
【0045】
次に、クライアント装置100の画像処理部103が、画像からユーザを識別し、ユーザの動作を検出する(ステップS103)。ここで、画像処理部103は、取得された画像に含まれる顔の画像を検出することによってユーザを識別する。また、画像処理部103は、取得された画像から、例えばユーザの顔角度、目瞑り、視線方向などの動作に関する情報を取得する。
【0046】
次に、クライアント装置100の注目度情報生成部105が、ユーザの動作に基づいてコンテンツの部分ごとの注目度を算出し、注目度情報を生成する(ステップS105)。ここで、注目度情報生成部105は、ユーザの動作に基づいて注目度を算出する。注目度情報は、ユーザが視聴したコンテンツの部分ごとに算出された注目度に加えて、ユーザが視聴したコンテンツを特定するコンテンツ情報、およびユーザを特定するユーザIDを含む。
【0047】
次に、クライアント装置100の通信部171が、生成された注目度情報をサーバ装置200に送信する(ステップS107)。注目度情報は、例えば、ユーザがコンテンツを視聴し終えた後に一括してクライアント装置100からサーバ装置200に送信されてもよいし、コンテンツのセグメント単位で注目度が算出される度に随時送信されてもよい。
【0048】
次に、サーバ装置200の通信部271が、注目度情報をクライアント装置100から受信し、注目度情報取得部201が、受信された注目度情報を取得して注目度DB251に格納する(ステップS109)。注目度情報は、複数のコンテンツで、複数のユーザについて取得されうる。
【0049】
(ダイジェスト視聴時の処理)
図5を参照すると、まず、クライアント装置100の画像取得部101が、ダイジェストコンテンツを視聴しようとするユーザの画像を取得する(ステップS201)。本実施形態において、画像取得部101は、カメラ20からユーザの画像を取得する。ここで取得された画像に含まれるユーザは、複数であってもよい。ユーザが視聴しようとしているコンテンツは、例えばクライアント装置100の入力装置を介して取得されるユーザの操作によって特定される。
【0050】
次に、クライアント装置100の画像処理部103が、画像からユーザを識別する(ステップS203)。本実施形態において、画像処理部103は、取得された画像に含まれる顔の画像を検出することによってユーザを識別する。
【0051】
次に、クライアント装置100のリクエスト情報生成部107が、リクエスト情報を生成する(ステップS205)。リクエスト情報には、画像から識別されたユーザのユーザIDが、対象ユーザのユーザIDとして含まれる。また、リクエスト情報には、ユーザが視聴しようとしているコンテンツを特定するコンテンツ情報も含まれる。
【0052】
次に、クライアント装置100の通信部171が、リクエスト情報をサーバ装置200に送信する(ステップS207)。リクエスト情報は、例えば、クライアント装置100の入力装置を介して取得されるユーザの別途の操作によってサーバ装置200に送信されてもよく、またユーザのコンテンツ視聴のための操作によって自動的にサーバ装置200に送信されてもよい。
【0053】
次に、サーバ装置200の優先度情報生成部203が、通信部271を介してクライアント装置100からリクエスト情報を取得し、取得されたリクエスト情報に応じて優先度情報を生成する(ステップS209)。優先度情報生成部203は、優先度情報の生成に注目度DB251に格納された注目度情報を用いる。ここで、生成される優先度情報に含まれる優先度は、リクエスト情報に含まれる対象ユーザのユーザIDによって特定されるユーザである。また、優先度情報の対象になるコンテンツは、リクエスト情報に含まれるコンテンツ情報によって特定されるコンテンツである。
【0054】
次に、サーバ装置200の通信部271が、生成された優先度情報をクライアント装置100に送信する(ステップS211)。本実施形態では、クライアント装置100からのリクエスト情報に応じて優先度情報が生成されるため、生成された優先度情報は、自動的にクライアント装置100に送信されうる。
【0055】
次に、クライアント装置100のダイジェスト生成部109が、通信部171を介してサーバ装置200から優先度情報を取得し、取得された優先度情報に基づいてダイジェストコンテンツを生成する(ステップS213)。ここで、ダイジェストコンテンツは、優先度情報が取得された場合に自動的に生成されてもよい。また、ダイジェストコンテンツは、クライアント装置100の入力装置を介して取得されるユーザの操作によって指定される長さなどの条件に応じて生成されてもよい。
【0056】
次に、クライアント装置100の画像出力部111は、ダイジェストコンテンツを表示装置10に出力し、ユーザに提供する(ステップS215)。
【0057】
(1−3.注目度算出処理)
続いて、図6および図7を参照して、本実施形態における注目度算出処理についてさらに説明する。図6は、コンテンツを視聴しているユーザU1〜U3の画像から検出されるユーザU1〜U3の動作に基づいて注目度を算出する例を示す図である。図7は、図6の例においてコンテンツの部分ごとに算出された注目度を示す図である。
【0058】
図6には、カメラ20の撮像範囲内にいるユーザU1〜U3が示されている。この場合、ユーザU1〜U3が、表示装置10を用いてコンテンツを視聴しているユーザとして、注目度情報生成部105による注目度算出の対象になる。注目度情報生成部105は、画像処理部103から提供された情報を用いて、注目度を算出する。例えば、注目度情報生成部105は、ユーザが目を瞑っておらず、かつ表示装置10の方向を向いている場合に、ユーザが表示装置10に注目していると判定する。図示された例では、ユーザU1〜U3はいずれも目を瞑っていない。しかし、ユーザU1,U2の顔の向き(または視線の方向)が表示装置10の方向と一致しているのに対して、ユーザU3の顔の向き(または視線の方向)は表示装置10の方向と一致していない。従って、注目度情報生成部105は、ユーザU1,U2はコンテンツに注目しており、ユーザU3はコンテンツに注目していないと判定する。
【0059】
図7には、図6の例において算出されたユーザU1〜U3の注目度が示されている。注目度情報生成部105は、例えば、各ユーザがコンテンツに注目している場合を「1」、注目していない場合を「0」として、前後数秒間の移動平均によって、ある瞬間の注目度を決定する。さらに、注目度情報生成部105は、注目度をコンテンツのセグメント単位で平均化する。これによって、図7に示されるグラフのように、注目度は、コンテンツのセグメントごとに一定の値になる。コンテンツのセグメントは、例えば、番組のコーナーのように、コンテンツの中である程度共通する属性を有する部分である。図7のグラフを参照すると、例えば、AのセグメントではユーザU1の注目度が特に高く、Bのセグメントでは、コンテンツの中で唯一ユーザU3の注目度が高く、Cのセグメントでは、ユーザU2の注目度がユーザU1の注目度よりも高いことがわかる。
【0060】
(1−4.優先度算出処理)
続いて、本実施形態における優先度算出処理についてさらに説明する。優先度情報生成部203における優先度の算出には、例えば協調フィルタリングや、CBF(Contents Based Filtering)など、公知のあらゆる技術を適用することが可能である。以下では、協調フィルタリングの例について説明する。
【0061】
この例において、優先度情報生成部203は、コンテンツAについて、リクエスト情報における対象ユーザであるユーザU1の優先度を算出する。ここで、ユーザU1は、まだコンテンツAを視聴していないユーザである。この場合、優先度情報生成部203は、コンテンツAを視聴した他のユーザU2〜U4の注目度情報を用いて、コンテンツAについてのユーザU1の優先度を算出する。
【0062】
コンテンツAは、セグメントSeg1〜Seg5を含み、各セグメントにおけるユーザU1〜U4の注目度は以下の表1の通りである。ユーザU1はコンテンツAを視聴していないため、ユーザU1の注目度は未知である。なお、以下の説明における注目度は、簡単のために1〜5の5段階で表されている。
【0063】
【表1】

【0064】
優先度情報生成部203は、ユーザU2〜U4のうち、注目度の分布の傾向がユーザU1と類似しているユーザのコンテンツAの各セグメントにおける注目度を利用して、ユーザU1のコンテンツAの各セグメントにおける注目度を算出する。そこで、優先度情報生成部203は、ユーザU1〜U4に共通して視聴されている別のコンテンツであるコンテンツBの注目度情報を利用する。
【0065】
コンテンツBは、セグメントSeg1〜Seg6を含み、各セグメントにおけるユーザU1〜U4の注目度は以下の表2の通りである。
【0066】
【表2】

【0067】
優先度情報生成部203は、コンテンツBについて、ユーザU1と、他のユーザU2〜U4とのそれぞれの間で、注目度分布の類似度を算出する。ユーザUmとユーザUnとの間の注目度分布の類似度SUmUnは、以下の式1によって算出される。なお、Am、Anは、i番目のセグメントSegiに対するユーザUm、ユーザUnのそれぞれの注目度である。また、Amavg、Anangは、各セグメントに対するユーザUm、ユーザUnのそれぞれの注目度の平均値である。
【0068】
【数1】

【0069】
計算の結果、ユーザU1とユーザU2との間の類似度SU1U2は−0.81、ユーザU1とユーザU3との間の類似度SU1U3は0.90、ユーザU1とユーザU4との間の類似度SU1U4は0.95になる。この結果から、コンテンツBについて、ユーザU1とユーザU2との間では、注目度の分布の傾向が対照的であり、ユーザU1とユーザU3との間、およびユーザU1とユーザU4との間では、注目度の分布の傾向が類似していることがわかる。ここで、注目度の分布の傾向の類似は、例えば類似度SUmUnが所定の閾値以上であることによって判定される。
【0070】
なお、上記の例では、簡単のために単一のコンテンツについて説明したが、例えば、ユーザU1〜U4が共通して視聴したコンテンツが複数ある場合には、各コンテンツのセグメントの注目度を直列的に配列して上記の式1を適用し、ユーザ間の注目度分布の類似度SUmUnを算出する。
【0071】
この結果に基づいて、優先度情報生成部203は、コンテンツAについてのユーザU1の優先度を算出する。具体的には、優先度情報生成部203は、コンテンツBについて、注目しているセグメント、すなわち注目度の分布の傾向がユーザU1と類似しているユーザU3,U4の、コンテンツAについての注目度を利用する。コンテンツAの各セグメントについてのユーザU1の優先度は、以下の式2によって算出される。なお、Aは、i番目のセグメントSegiに対するユーザU1の注目度である。Aavgは、ユーザU1がユーザU2〜U4と共通して視聴した番組におけるユーザU1の注目度の平均値である。Similは、共通して視聴した番組における注目度の分布がユーザU1と類似する、つまり注目度がユーザU1と相関を有するユーザの集合である。Jは、集合Similに含まれる各ユーザであり、この例にではユーザU3,U4である。AJiは、i番目のセグメントSegiに対するユーザJの注目度である。AJavgは、ユーザJの注目度の平均値である。SAJは、上記の式1によって求められるユーザU1とユーザJとの類似度である。
【0072】
【数2】

【0073】
(1−5.ダイジェストコンテンツ生成処理)
続いて、図8〜図10を参照して、本実施形態におけるダイジェストコンテンツ生成処理についてさらに説明する。図8は、本実施形態におけるダイジェストコンテンツの生成について概念的に説明するための図である。図9は、本実施形態においてダイジェストコンテンツを生成するために表示される操作画面の例を示す図である。図10は、本実施形態においてダイジェストコンテンツを生成するために表示される操作画面の別の例を示す図である。
【0074】
図8を参照すると、類似ユーザ群1、類似ユーザ群2、セグメントスコア、およびコンテンツメタ情報が示されている。ここで、類似ユーザ群1および類似ユーザ群2は、それぞれ、上記の協調フィルタリングにおいて、注目度の分布の傾向が互いに類似しているユーザ群である。優先度情報の対象ユーザは、類似ユーザ群1に含まれるものとする。この場合、類似ユーザ群1に対応するセグメントスコアが、対象ユーザの優先度として優先度情報に含まれる。セグメントスコアは、コンテンツのセグメントごとに優先度の高さを示すスコアである。ダイジェスト生成部109は、セグメントスコアによって示される優先度が所定の値以上であるセグメントを抽出することによってダイジェストコンテンツを生成する。ダイジェスト生成部109は、さらに、コンテンツのタイトル、放送日時、各セグメントの開始終了時刻、および各セグメントのタイトルなどを含むコンテンツメタ情報を参照してもよい。図示された例では、セグメント群Aおよびセグメント群Bが、ダイジェストコンテンツ生成のために抽出される部分として特定されている。
【0075】
ここで、ユーザがダイジェストコンテンツを生成する目的は、主に、時間短縮、またはファイルサイズの削減である。それゆえ、ダイジェストコンテンツは、さまざまなモードで生成されうる。例えば、コンテンツ生成部109は、画質を落とさずに指定した長さに収まるように優先度が高いコンテンツの部分を抽出する画質優先モードでダイジェストコンテンツを生成してもよい。また、コンテンツ生成部109は、注目度が低いセグメントの画質を所定の画質まで落とすことによって、指定したファイルサイズでできるだけ多くの部分を抽出する情報量優先モードでダイジェストコンテンツを生成してもよい。さらに、コンテンツ生成部109は、長さやファイルサイズに関わりなく、指定したセグメントスコア以下のセグメントを削除する注目度優先モードでダイジェストコンテンツを生成してもよい。
【0076】
ダイジェスト生成部109は、この他にも、ユーザの操作によって設定されるさまざまな条件を反映してダイジェストコンテンツを作成しうる。ユーザの操作による条件の設定のために表示される操作画面の例について、以下で説明する。
【0077】
図9に示される例において、操作画面では、ダイジェストコンテンツを生成せずにコンテンツをそのまま視聴する場合(Digestが「no」)と、コマーシャル部分だけをカットしたダイジェストコンテンツを生成する場合(Digestが「cm cut」)と、比較的長いダイジェストコンテンツを生成する場合(Digestが「long」)と、長さが中程度のダイジェストコンテンツを生成する場合(Digestが「middle」)と、比較的短いダイジェストコンテンツを生成する場合(Digestが「short」)とが選択可能である。また、操作画面では、コンテンツ視聴の速度が通常の場合(Play Speedが「×1.0」)と、コンテンツ視聴の速度をより遅くする場合(Play Speedが「×0.5」)と、コンテンツ視聴の速度をより速くする場合(Play Speedが「×1.5」)とが選択可能である。矢印で図示されている部分は、ダイジェストコンテンツの長さやコンテンツ視聴の速度が選択された結果、ダイジェストコンテンツの生成のために抽出される部分である。このように、ダイジェスト生成部109は、ユーザの操作によって指定された条件に従って、ダイジェストコンテンツの生成のために抽出する部分を調整してもよい。
【0078】
また、図10に示される別の例において、操作画面では、3種類の長さのダイジェストコンテンツ(比較的短い「Digest(5min.)」と、中程度の「Digest(10min.)」と、比較的長い「Digest(30min.)」と)が選択可能である。さらに、操作画面には、コンテンツのセグメントの一覧が表示される。この一覧は、開始時刻(START)、終了時刻(END)、セグメント名(SEGMENT)、優先度であるセグメントスコア(SCORE)、各セグメントがそれぞれのダイジェストコンテンツに含まれるか否かの表示(5min. 10min. 30min.)、および選択すると各セグメントが再生されるサムネイル画像(MOVIE)の項目を含む。このように、コンテンツの各セグメントの情報と、各セグメントとダイジェストコンテンツとの関係とが表示されることによって、ユーザは、複数の種類のダイジェストコンテンツに含まれるコンテンツの部分を予め把握した上で、視聴するダイジェストコンテンツを選択することが可能になる。なお、複数の種類(図示された例では3種類)のダイジェストコンテンツは、予めダイジェスト生成部109によって生成されていてもよく、またユーザによる操作画面を用いた選択後にダイジェスト生成部109によって生成されてもよい。
【0079】
(1−6.変形例)
続いて、図11および図12を参照して、本実施形態の変形例について説明する。図11は、本実施形態の変形例で表示される操作画面の例を示す図である。図12は、本実施形態の変形例で表示される操作画面の別の例を示す図である。
【0080】
本実施形態の変形例では、リクエスト情報生成部107が、画像処理部103が顔の画像によって識別したユーザを対象ユーザとする代わりに、クライアント装置100の入力装置を介して取得されるユーザの操作によって特定されたユーザを対象ユーザとして、リクエスト情報を生成する。この場合、対象ユーザは、クライアント装置100を操作するユーザとは別の、対象コンテンツを既に視聴したユーザでありうる。従って、優先度情報は、この別のユーザの優先度の情報を含みうる。さらに、ダイジェスト生成部109は、この別のユーザの優先度に従ってダイジェストコンテンツを生成しうる。
【0081】
図11に示される例において、操作画面では、ダイジェストコンテンツの作成対象になるコンテンツのセグメント情報とともに、5人のユーザ(Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさん)のセグメントスコアが表示される。ユーザは、表示された5人のユーザのうちのいずれかを選択することによって、選択されたユーザの注目度に合わせたダイジェストコンテンツを視聴することが可能である。
【0082】
また、図12に示される別の例において、操作画面では、ダイジェストコンテンツの作成対象になるコンテンツのセグメント情報とともに、5つのジャンル(一般、経済、教養、社会、芸能)のセグメントスコアが表示される。各ジャンルのセグメントスコアは、例えば、各ユーザが予め登録したユーザ自身の関心が高いジャンルに基づいて各ユーザのセグメントスコアを集計することによって生成されうる。ユーザは、5つのジャンルのうちのいずれかを選択することによって、選択したジャンルに関心が高いユーザの注目度に合わせたダイジェストコンテンツを視聴することが可能である。
【0083】
(1−7.まとめ)
以上で説明された第1の実施形態によれば、ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報をクライアント装置から受信する通信部と、注目度情報を用いて、第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を生成する優先度情報生成部と、を含み、通信部は、優先度情報をクライアント装置に送信するサーバ装置が提供される。
【0084】
この場合、例えば、コンテンツの部分ごとの視聴の優先度を、他のコンテンツの部分ごとの注目度情報を用いて算出することによって、幅広い種類のコンテンツで、ユーザの関心の高さを反映した視聴の優先度を設定することができる。
【0085】
また、通信部は、優先度情報の提供を要求するリクエスト情報をクライアント装置から受信し、リクエスト情報は、対象ユーザの情報を含み、優先度情報生成部は、リクエスト情報に応じて、対象ユーザの優先度の情報を含む優先度情報を生成しうる。
【0086】
この場合、例えば、クライアント装置におけるコンテンツの視聴などのタイミングに合わせて優先度情報を生成してクライアント装置に提供することができる。さらに、対象ユーザが特定されることで、そのユーザに特に適した優先度情報を提供することができる。
【0087】
また、対象ユーザは、第1のコンテンツを視聴し第2のコンテンツを視聴していないユーザでありうる。
【0088】
この場合、例えば、優先度情報を提供されるユーザが未視聴のコンテンツについて、当該ユーザ、または他のユーザが以前に視聴したコンテンツの注目度情報のフィルタリングによって、適切な優先度情報を提供することができる。
【0089】
また、対象ユーザは、第2のコンテンツを視聴したユーザでありうる。
【0090】
この場合、例えば、コンテンツを視聴しようとするユーザが指定した任意のユーザ、例えば友人や特定のジャンルに関心を有する人物のコンテンツ視聴結果を元にした優先度情報をユーザに提供することができる。
【0091】
なお、このとき、第1のコンテンツと第2のコンテンツとは同じコンテンツを意味しうる。また、注目度情報を提供するクライアント装置と、優先度情報が提供されるクライアント装置とは、互いに異なるクライアント装置でありうる。
【0092】
また、注目度は、第1のコンテンツを視聴しているユーザの画像から検出されるユーザの動作に基づいて算出されうる。
【0093】
この場合、例えば、コンテンツを視聴しているユーザの画像から自動的に注目度の情報を取得することができ、生成された注目度情報を収集することが容易になる。
【0094】
また、ユーザは、画像に含まれる顔によって識別されうる。
【0095】
この場合、例えば、コンテンツを視聴しているユーザの画像から自動的にユーザを識別することができ、ユーザの個別の注目度情報を容易に収集することができる。
【0096】
さらに、以上で説明された第1の実施形態によれば、ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を生成する注目度情報生成部と、注目度情報をサーバ装置に送信し、注目度情報を用いて生成される第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報をサーバ装置から受信する通信部と、を含むクライアント装置が提供される。
【0097】
この場合、例えば、視聴されたコンテンツの部分ごとの注目度を提供し、一方で提供した注目度の情報を用いて生成された未視聴のコンテンツの優先度情報を取得することによって、幅広い種類のコンテンツで、ユーザの関心の高さを反映した視聴の優先度を取得することができる。
【0098】
また、クライアント装置は、優先度情報の提供を要求するリクエスト情報を生成するリクエスト情報生成部をさらに含み、リクエスト情報は、対象ユーザの情報を含み、通信部は、リクエスト情報をサーバ装置に送信し、リクエスト情報に応じて生成された対象ユーザの優先度の情報を含む優先度情報をサーバ装置から受信しうる。
【0099】
この場合、例えば、コンテンツの視聴などのタイミングに合わせて優先度情報をサーバ装置から取得することができる。さらに、対象ユーザが特定されることで、そのユーザに特に適した優先度情報を取得することができる。
【0100】
また、クライアント装置は、優先度が所定の値以上である第2のコンテンツの部分を抽出することによってダイジェストコンテンツを生成するダイジェスト生成部と、ダイジェストコンテンツをユーザによる視聴のために出力する出力部と、ダイジェストコンテンツを視聴するユーザの画像を取得する画像取得部と、をさらに含み、リクエスト情報生成部は、画像に含まれる顔によって識別されたユーザを対象ユーザとしてリクエスト情報を生成しうる。
【0101】
この場合、例えば、視聴するユーザにとって優先度が高いコンテンツの部分を抽出してダイジェストコンテンツを生成することができる。それゆえ、視聴するユーザに合わせてリアルタイムにダイジェストコンテンツの内容を適応させることができる。
【0102】
また、クライアント装置は、第1のコンテンツをユーザによる視聴のために出力する出力部と、第1のコンテンツを視聴しているユーザの画像を取得する画像取得部と、をさらに含み、注目度は、画像から検出されるユーザの動作に基づいて算出されうる。
【0103】
この場合、例えば、例えば、コンテンツを視聴しているユーザの画像から自動的に注目度の情報を取得することができ、注目度情報を生成することが容易になる。
【0104】
また、ユーザは、画像から検出される顔の画像によって識別されうる。
【0105】
この場合、例えば、コンテンツを視聴しているユーザの画像から自動的にユーザを識別することができ、ユーザの個別の注目度情報を容易に収集することができる。
【0106】
(2.第2の実施形態)
本開示の第2の実施形態では、例えば携帯電話やタブレット型PCであるモバイル装置300を用いて、ユーザがコンテンツを視聴する。モバイル装置300は、ユーザによる視聴の状態に基づいて、コンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を生成し、クライアント装置600に接続されたときに、クライアント装置600を経由してサーバ装置200に注目度情報を送信する。サーバ装置200は、受信した注目度情報をデータベースに格納する。
【0107】
さらに、クライアント装置600は、ユーザが接続されたモバイル装置300で視聴するコンテンツについて、コンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報の提供を要求するリクエスト情報を生成し、サーバ装置200に送信する。サーバ装置200は、受信したリクエスト情報に応じて、データベースに格納された注目度情報を用いて優先度情報を生成し、クライアント装置600に送信する。クライアント装置600は、受信した優先度情報をモバイル装置300に転送する。モバイル装置300は、転送された優先度情報を用いて、例えばコンテンツの優先度が高い部分を抽出したダイジェストコンテンツを生成し、ユーザに提供する。
【0108】
なお、本実施形態は、モバイル装置300を用いてユーザがコンテンツを視聴する点と、クライアント装置600がモバイル装置300のためのリクエスト情報を生成し、優先度情報をモバイル装置300に転送する点で上記の第1の実施形態とは異なる。なお、それ以外の点については、本実施形態は上記の第1の実施形態とほぼ同様であるため、詳細説明を省略する。
【0109】
(2−1.機能構成)
(モバイル装置)
まず、図13を参照して、本開示の第2の実施形態に係るモバイル装置300の概略的な機能構成について説明する。図13は、モバイル装置300の機能構成を示すブロック図である。
【0110】
モバイル装置300は、本開示に係る情報処理装置の一例であって、操作部301、操作履歴取得部303、注目度情報生成部305、ダイジェスト生成部307、画像出力部309、表示部311、コンテンツ記憶部351、および通信部371を含む。モバイル装置300は、例えば、携帯電話、タブレット型PCなどのような、コンテンツ再生機能を有するモバイル機器として実現される。
【0111】
操作部301は、例えば、入力装置などによって実現される。操作部301は、ユーザによるコンテンツ視聴のための操作を受け付ける。ユーザのコンテンツ視聴のための操作は、例えば、再生、停止、一時停止、早送り、巻き戻し、スキップなどの操作である。操作部301が受け付けた操作の履歴が、操作履歴取得部303によって取得される。
【0112】
操作履歴取得部303は、例えば、CPU、ROM、およびRAMなどによって実現される。操作履歴取得部303は、操作部301が受け付けたユーザのコンテンツ視聴のための操作履歴を取得する。操作履歴取得部303は、例えば、ユーザの早送りおよびスキップの操作が、コンテンツのどの部分でされたかを履歴として取得する。操作履歴取得部303は、取得した操作履歴を注目度情報生成部305に出力する。
【0113】
注目度情報生成部305は、例えば、CPU、ROM、およびRAMなどによって実現される。注目度情報生成部305は、操作履歴取得部303から提供される操作履歴を用いて、ユーザによる視聴の状態に基づいて算出されるコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を生成する。例えば、注目度情報生成部305は、操作履歴によって早送りまたはスキップされたことが示されるコンテンツの部分について、ユーザの注目度が比較的低いと判定する。注目度情報生成部305は、ユーザが視聴したコンテンツのコンテンツ情報を取得し、注目度をコンテンツのセグメント単位で平均化してもよい。注目度情報には、ユーザとコンテンツとを特定する情報が含まれる。ここで、ユーザを特定する情報は、モバイル装置300の所有者情報から取得される。生成された注目度情報は、通信部371に提供される。
【0114】
通信部371は、例えば、接続ポート、および通信装置などによって実現される。通信部171は、クライアント装置600と通信し、注目度情報生成部305によって生成された注目度情報を送信する。注目度情報は、クライアント装置600からさらにサーバ装置200に転送される。また、通信部171は、クライアント装置600から優先度情報を受信する。優先度情報は、コンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む情報であり、サーバ装置200によって生成されてクライアント装置600に送信される。通信部171は、受信した優先度情報をダイジェスト生成部307に提供する。
【0115】
ダイジェスト生成部307は、例えば、CPU、ROM、およびRAMなどによって実現される。ダイジェスト生成部307は、通信部371がクライアント装置600から受信した優先度情報を取得し、取得した優先度情報を用いて優先度が所定の値以上であるコンテンツの部分を抽出することによってダイジェストコンテンツを生成する。ダイジェスト生成部307は、優先度情報の対象コンテンツのコンテンツデータをコンテンツ記憶部351から取得する。また、ダイジェスト生成部307は、生成したダイジェストコンテンツを画像出力部309に提供する。例えば、ダイジェスト生成部307は、通信部371から優先度情報が提供された場合に自動的にダイジェストコンテンツを生成してもよい。また、ダイジェスト生成部307は、クライアント装置600の入力装置を介して取得されるユーザの操作に従ってダイジェストコンテンツを生成してもよい。この場合、ダイジェスト生成部307は、例えば指定されたダイジェストコンテンツの長さに応じて、複数の種類のダイジェストコンテンツを生成することが可能であってもよい。
【0116】
画像出力部309は、例えば、CPU、GPU、ROM、およびRAMなどによって実現される。画像出力部309は、表示部311に、ダイジェスト生成部307から提供されたダイジェストコンテンツの画像を出力する。また、画像出力部309は、ダイジェストコンテンツではない通常のコンテンツのデータをコンテンツ記憶部351から取得して、表示部311出力してもよい。画像出力部309は、ユーザによるモバイル装置300の操作のための操作画面の画像を表示部311に出力してもよい。操作画面は、例えば、通信部371が取得した優先度情報をユーザに提示するものであってもよい。
【0117】
表示部311は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどによって実現される。表示部311は、画像出力部309から提供された画像を表示する。
【0118】
コンテンツ記憶部351は、例えば、ROM、RAM、およびストレージ装置などによって実現される。コンテンツ記憶部351には、モバイル装置300がユーザに提供するコンテンツのデータが格納される。コンテンツのデータは、図示しないチューナを用いて放送波から取得されてもよいし、また通信装置を介して通信ネットワークからダウンロードされてもよい。
【0119】
(クライアント装置)
続いて、図14を参照して、本開示の第2の実施形態に係るクライアント装置600の概略的な機能構成について説明する。図14は、クライアント装置600の機能構成を示すブロック図である。なお、クライアント装置600は、リクエスト情報生成部607および通信部671を除いて、第1の実施形態に係るクライアント装置100とほぼ同様の機能構成を有するため、この部分については詳細説明を省略する。
【0120】
リクエスト情報生成部607は、第1の実施形態に係るクライアント装置100のリクエスト情報生成部607の機能に加えて、またはこれに代えて、モバイル装置300を用いてコンテンツを視聴するユーザを対象ユーザとしてリクエスト情報を生成する機能を有する。リクエスト情報生成部607は、通信部671が受信したモバイル装置300の所有者情報を取得し、この所有者情報に基づいて識別されたユーザを対象ユーザとしてリクエスト情報を設定する。生成されたリクエスト情報は、通信部671に提供され、通信部671からサーバ装置200に送信される。
【0121】
通信部671は、第1の実施形態に係るクライアント装置100の通信部671の機能に加えて、モバイル装置300と通信する機能を有する。通信部671は、モバイル装置300から注目度情報を受信し、これをサーバ装置200に転送する。また、通信部671は、モバイル装置300からモバイル装置300の所有者情報を受信し、これをリクエスト情報生成部607に提供する。通信部671は、リクエスト情報生成部607によって生成されたリクエスト情報をサーバ装置200に送信する。さらに、通信部671は、サーバ装置200から優先度情報を受信し、これをモバイル装置300に転送する。
【0122】
(2−2.処理フロー)
続いて、図15および図16を参照して、本開示の第2の実施形態における処理の例について説明する。図15は、ユーザがモバイル装置300を用いてコンテンツを通常視聴する場合の処理の例を示すフローチャートである。図16は、ユーザがモバイル装置300を用いてコンテンツをダイジェスト視聴する場合の処理の例を示すフローチャートである。
【0123】
(コンテンツ通常視聴時の処理)
図15を参照すると、まず、モバイル装置300の操作履歴取得部303が、コンテンツ視聴のためのユーザの操作履歴を取得する(ステップS301)。上述のように、操作履歴は、ユーザがモバイル装置300の表示部311に表示されるコンテンツを視聴したときの、例えば再生、早送り、またはスキップなどの操作の履歴である。
【0124】
次に、モバイル装置300の注目度情報生成部305が、操作履歴に基づいてコンテンツの部分ごとの注目度を算出し、注目度情報を生成する(ステップS303)。ここで、注目度情報生成部305は、操作履歴に基づいて、例えば早送りまたはスキップなどがされた部分は注目度が低いと判断することなどによって注目度を算出する。注目度情報は、算出された注目度に加えて、ユーザが視聴したコンテンツを特定するコンテンツ情報、およびユーザを特定するユーザIDを含む。
【0125】
次に、モバイル装置300の通信部371が、生成された注目度情報をクライアント装置600に送信する(ステップS305)。注目度情報は、例えば、ユーザがコンテンツを視聴し終えた後に一括してモバイル装置300からクライアント装置600に送信されてもよいし、コンテンツのセグメント単位で注目度が算出される度に随時送信されてもよい。
【0126】
次に、クライアント装置600の通信部671が、モバイル装置300から受信した注目度情報をサーバ装置200に転送する(ステップS307)。
【0127】
次に、サーバ装置200の通信部271が、注目度情報をクライアント装置600から受信し、注目度情報取得部201が、受信された注目度情報を取得して注目度DB251に格納する(ステップS309)。注目度情報は、複数のコンテンツで、複数のユーザについて取得されうる。
【0128】
(ダイジェスト視聴時の処理)
図16を参照すると、まず、クライアント装置600の通信部671が、モバイル装置300からモバイル装置300の所有者情報を受信し、受信された所有者情報に基づいて、リクエスト情報生成部607が、モバイル装置300の所有者をユーザとして識別する(ステップS401)。
【0129】
次に、クライアント装置600の通信部671が、リクエスト情報を生成する(ステップS403)。リクエスト情報には、モバイル装置300の所有者情報から識別されたユーザのユーザIDが、対象ユーザのユーザIDとして含まれる。また、ユーザがモバイル装置300で視聴する予定のコンテンツを特定するコンテンツ情報も含まれる。
【0130】
次に、クライアント装置600の通信部671が、リクエスト情報をサーバ装置200に送信する(ステップS405)。リクエスト情報は、例えば、クライアント装置600の入力装置を介して取得されるユーザの別途の操作によってサーバ装置200に送信されてもよく、またモバイル装置300がクライアント装置600に接続されたことをトリガーとして自動的にサーバ装置200に送信されてもよい。
【0131】
次に、サーバ装置200の優先度情報生成部203が、通信部271を介してクライアント装置600からリクエスト情報を取得し、取得されたリクエスト情報に応じて優先度情報を生成する(ステップS407)。優先度情報生成部203は、優先度情報の生成に注目度DB251に格納された注目度情報を用いる。ここで、生成される優先度情報に含まれる優先度は、リクエスト情報に含まれる対象ユーザのユーザIDによって特定されるユーザである。また、優先度情報の対象になるコンテンツは、リクエスト情報に含まれるコンテンツ情報によって特定されるコンテンツである。
【0132】
次に、サーバ装置200の通信部271が、生成された優先度情報をクライアント装置600に送信する(ステップS409)。本実施形態では、クライアント装置600からのリクエスト情報に応じて優先度情報が生成されるため、生成された優先度情報は、自動的にクライアント装置600に送信されうる。
【0133】
次に、クライアント装置600の通信部671が、サーバ装置200から受信した注目度情報をモバイル装置300に転送する(ステップS411)。
【0134】
次に、モバイル装置300のダイジェスト生成部307が、通信部371を介してクライアント装置600から優先度情報を取得し、取得された優先度情報に基づいてダイジェストコンテンツを生成する(ステップS413)。ここで、ダイジェストコンテンツは、優先度情報が取得された場合に自動的に生成されてもよい。また、ダイジェストコンテンツは、モバイル装置300の入力装置を介して取得されるユーザの操作によって指定される長さなどの条件に応じて生成されてもよい。
【0135】
次に、モバイル装置300の画像出力部309は、ダイジェストコンテンツを表示部311に出力し、ユーザに提供する(ステップS415)。
【0136】
(2−3.変形例)
続いて、本実施形態の変形例について説明する。本実施形態の変形例では、モバイル装置300の通信部371が、例えば無線通信などによって直接サーバ装置200の通信部271と通信する。この場合、優先度情報を要求するリクエスト情報は、クライアント装置600ではなくモバイル装置300で生成される。つまり、変形例において、モバイル装置300は、上記の説明におけるクライアント装置600のリクエスト情報生成部607と同様のリクエスト情報生成部を有する。また、モバイル装置300の通信部371は、注目度情報およびリクエスト情報をサーバ装置200に送信し、優先度情報をサーバ装置200から受信する。
【0137】
なお、本変形例において、クライアント装置は、モバイル装置300と通信しなくてもよいため、例えば上記の第1の実施形態におけるクライアント装置100と同様の機能構成を有してもよく、または存在しなくてもよい。
【0138】
(2−4.まとめ)
以上で説明された第2の実施形態によれば、モバイル装置におけるユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報をサーバ装置から(必要であればクライアント装置を経由して)受信する通信部と、注目度情報を用いて、第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を生成する優先度情報生成部と、を含み、通信部は、優先度情報を(必要であればクライアント装置を経由して)モバイル装置に送信するサーバ装置であって、注目度は、ユーザによるモバイル装置の操作履歴に基づいて算出されるサーバ装置が提供される。
【0139】
この場合、例えば、モバイル装置における早送りやスキップの状態から算出されたユーザの注目度を用いてコンテンツの部分ごとの視聴の注目度を算出することによって、幅広い種類のコンテンツで、モバイル視聴時のユーザの関心の高さを反映した視聴の優先度を設定することができる。
【0140】
また、ユーザは、モバイル装置の所有者情報によって識別されうる。
【0141】
この場合、例えば、モバイル装置の所有者情報から自動的にユーザを識別することができ、ユーザの個別の注目度情報を容易に収集したり、ユーザに特に適した注目度情報を提供したりすることができる。
【0142】
さらに、以上で説明された第2の実施形態によれば、ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を生成する注目度情報生成部と、注目度情報を(必要であればクライアント装置を経由して)サーバ装置に送信し、注目度情報を用いて生成される第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を(必要であればクライアント装置を経由して)サーバ装置から受信する通信部と、を含むモバイル装置であって、第1のコンテンツをユーザによる視聴のために出力する出力部と、ユーザによる第1のコンテンツの視聴のための操作履歴を取得する操作履歴取得部と、をさらに含み、注目度は、操作履歴に基づいて算出されるモバイル装置が提供される。
【0143】
この場合、例えば、モバイル装置における早送りやスキップの状態から算出されたユーザの注目度を用いてコンテンツの部分ごとの視聴の注目度を算出することによって、幅広い種類のコンテンツで、モバイル視聴時のユーザの関心の高さを反映した視聴の優先度を設定することができる。
【0144】
また、ユーザは、モバイル装置の所有者情報によって識別されうる。
【0145】
この場合、例えば、モバイル装置の所有者情報から自動的にユーザを識別することができ、ユーザの個別の注目度情報を容易に提供したり、ユーザに特に適した注目度情報を取得したりすることができる。
【0146】
(3.ハードウェア構成)
次に、図17を参照しながら、上記で説明された各実施形態に係るクライアント装置100,600、サーバ装置200,700、およびモバイル装置300,800の機能を実現する情報処理装置900のハードウェア構成について詳細に説明する。図17は、各実施形態に係る情報処理装置900のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【0147】
情報処理装置900は、CPU901、ROM903、およびRAM905を含む。さらに、情報処理装置900は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インターフェース913、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、ドライブ921、接続ポート923、および通信装置925を含んでもよい。
【0148】
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM903、RAM905、ストレージ装置919、またはリムーバブル記録媒体927に記録された各種プログラムに従って、情報処理装置900内の動作全般またはその一部を制御する。ROM903は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM905は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一次記憶する。これらはCPUバス等の内部バスにより構成されるホストバス907により相互に接続されている。
【0149】
ホストバス907は、ブリッジ909を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス911に接続されている。
【0150】
入力装置915は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチおよびレバーなど、ユーザが操作する操作手段である。また、入力装置915は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール手段であってもよいし、情報処理装置900の操作に対応した携帯電話やPDA等の外部接続機器929であってもよい。さらに、入力装置915は、例えば、上記の操作手段を用いてユーザにより入力された情報に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などから構成されている。情報処理装置900のユーザは、この入力装置915を操作することにより、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0151】
出力装置917は、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。このような装置として、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、ELディスプレイ装置およびランプなどの表示装置や、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置や、プリンタ装置、携帯電話、ファクシミリなどがある。出力装置917は、例えば、情報処理装置900が行った各種処理により得られた結果を出力する。具体的には、表示装置は、情報処理装置900が行った各種処理により得られた結果を、テキストまたはイメージで表示する。他方、音声出力装置は、再生された音声データや音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して出力する。
【0152】
ストレージ装置919は、情報処理装置900の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置919は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイス等により構成される。このストレージ装置919は、CPU901が実行するプログラムや各種データ、および外部から取得した各種のデータなどを格納する。
【0153】
ドライブ921は、記録媒体用リーダライタであり、情報処理装置900に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ921は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体927に記録されている情報を読み出して、RAM905に出力する。また、ドライブ921は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体927に記録を書き込むことも可能である。リムーバブル記録媒体927は、例えば、DVDメディア、HD−DVDメディア、Blu−ray(登録商標)メディア等である。また、リムーバブル記録媒体927は、コンパクトフラッシュ(登録商標)(Compact Flash:CF)、フラッシュメモリ、または、SDメモリカード(Secure Digital memory card)等であってもよい。また、リムーバブル記録媒体927は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード(Integrated Circuit card)または電子機器等であってもよい。
【0154】
接続ポート923は、機器を情報処理装置900に直接接続するためのポートである。接続ポート923の一例として、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポート等がある。接続ポート923の別の例として、RS−232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)ポート等がある。この接続ポート923に外部接続機器929を接続することで、情報処理装置900は、外部接続機器929から直接各種のデータを取得したり、外部接続機器929に各種のデータを提供したりする。
【0155】
通信装置925は、例えば、通信ネットワーク931に接続するための通信デバイス等で構成された通信インターフェースである。通信装置925は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カード等である。また、通信装置925は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または、各種通信用のモデム等であってもよい。この通信装置925は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、例えばTCP/IP等の所定のプロトコルに則して信号等を送受信することができる。また、通信装置925に接続される通信ネットワーク931は、有線または無線によって接続されたネットワーク等により構成され、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信または衛星通信等であってもよい。
【0156】
以上、情報処理装置900のハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。従って、上記各実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用するハードウェア構成を変更することが可能である。
【0157】
(4.補足)
上記各実施形態では、クライアント装置、サーバ装置、およびモバイル装置の機能構成についてそれぞれ説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、注目度情報の生成およびリクエスト情報の生成はサーバ装置で行われてもよい。視聴の状態から注目度情報を生成する処理や、蓄積された注目度情報から優先度情報を生成する処理について、どの処理までをどの装置で行うかは、必要に応じて適宜設計されうる。
【0158】
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を外部装置から受信する通信部と、
前記注目度情報を用いて、第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を生成する優先度情報生成部と、
を備え、
前記通信部は、前記優先度情報を前記外部装置に送信する情報処理装置。
(2)前記通信部は、前記優先度情報の提供を要求するリクエスト情報を前記外部装置から受信し、
前記リクエスト情報は、対象ユーザの情報を含み、
前記優先度情報生成部は、前記リクエスト情報に応じて、前記対象ユーザの前記優先度の情報を含む前記優先度情報を生成する、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)前記対象ユーザは、前記第1のコンテンツを視聴し前記第2のコンテンツを視聴していない前記ユーザである、前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)前記対象ユーザは、前記第2のコンテンツを視聴した前記ユーザである、前記(2)に記載の情報処理装置。
(5)前記注目度は、前記第1のコンテンツを視聴している前記ユーザの画像から検出される前記ユーザの動作に基づいて算出される、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(6)前記ユーザは、前記画像に含まれる顔によって識別される、前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)前記注目度は、前記ユーザによる前記第1のコンテンツの視聴のための装置の操作履歴に基づいて算出される、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(8)前記ユーザは、前記装置の所有者情報によって識別される、前記(7)に記載の情報処理装置。
(9)ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を生成する注目度情報生成部と、
前記注目度情報を外部装置に送信し、前記注目度情報を用いて生成される第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を前記外部装置から受信する通信部と、
を備える情報処理装置。
(10)前記優先度情報の提供を要求するリクエスト情報を生成するリクエスト情報生成部をさらに備え、
前記リクエスト情報は、対象ユーザの情報を含み、
前記通信部は、前記リクエスト情報を前記外部装置に送信し、前記リクエスト情報に応じて生成された前記対象ユーザの前記優先度の情報を含む前記優先度情報を前記外部装置から受信する、前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)前記優先度が所定の値以上である前記第2のコンテンツの部分を抽出することによってダイジェストコンテンツを生成するダイジェスト生成部と、
前記ダイジェストコンテンツを前記ユーザによる視聴のために出力する出力部と、
前記ダイジェストコンテンツを視聴する前記ユーザの画像を取得する画像取得部と、
をさらに備え、
前記リクエスト情報生成部は、前記画像に含まれる顔によって識別されたユーザを対象ユーザとして前記リクエスト情報を生成する、前記(10)に記載の情報処理装置。
(12)前記第1のコンテンツを前記ユーザによる視聴のために出力する出力部と、
前記第1のコンテンツを視聴している前記ユーザの画像を取得する画像取得部と、
をさらに備え、
前記注目度は、前記画像から検出される前記ユーザの動作に基づいて算出される、前記(9)〜(11)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(13)前記ユーザは、前記画像に含まれる顔によって識別される、前記(12)に記載の情報処理装置。
(14)前記第1のコンテンツを前記ユーザによる視聴のために出力する出力部と、
前記ユーザによる前記第1のコンテンツの視聴のための操作履歴を取得する操作履歴取得部と、
をさらに備え、
前記注目度は、前記操作履歴に基づいて算出される、前記(9)に記載の情報処理装置。
(15)前記ユーザは、前記情報処理装置の所有者情報によって識別される、前記(14)に記載の情報処理装置。
(16)ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を外部装置から受信することと、
前記注目度情報を用いて、第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を生成することと、
前記優先度情報を前記外部装置に送信することと、
を含む情報処理方法。
(17)ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を生成することと、
前記注目度情報を外部装置に送信することと、
前記注目度情報を用いて生成される第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を前記外部装置から受信することと、
を含む情報処理方法。
(18)ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を外部装置から受信する通信部と、
前記注目度情報を用いて、第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を生成する優先度情報生成部と、
としてコンピュータを機能させ、
前記通信部は、前記優先度情報を前記外部装置に送信するプログラム。
(19)ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を生成する注目度情報生成部と、
前記注目度情報を外部装置に送信し、前記注目度情報を用いて生成される第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を前記外部装置から受信する通信部と、
としてコンピュータを機能させるプログラム。
【0159】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本技術はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0160】
U1,U2 ユーザ
100,600 クライアント装置
101 画像取得部
103 画像処理部
1035 顔識別部
105 注目度情報生成部
107,607 リクエスト情報生成部
109 ダイジェスト生成部
111 画像出力部
171,671 通信部
200 サーバ装置
201 注目度情報取得部
203 優先度情報生成部
271 通信部
300 モバイル装置
303 操作履歴取得部
305 注目度情報生成部
307 ダイジェスト生成部
309 画像出力部
371 通信部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を外部装置から受信する通信部と、
前記注目度情報を用いて、第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を生成する優先度情報生成部と、
を備え、
前記通信部は、前記優先度情報を前記外部装置に送信する情報処理装置。
【請求項2】
前記通信部は、前記優先度情報の提供を要求するリクエスト情報を前記外部装置から受信し、
前記リクエスト情報は、対象ユーザの情報を含み、
前記優先度情報生成部は、前記リクエスト情報に応じて、前記対象ユーザの前記優先度の情報を含む前記優先度情報を生成する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記対象ユーザは、前記第1のコンテンツを視聴し前記第2のコンテンツを視聴していない前記ユーザである、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記対象ユーザは、前記第2のコンテンツを視聴した前記ユーザである、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記注目度は、前記第1のコンテンツを視聴している前記ユーザの画像から検出される前記ユーザの動作に基づいて算出される、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ユーザは、前記画像に含まれる顔によって識別される、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記注目度は、前記ユーザによる前記第1のコンテンツの視聴のための装置の操作履歴に基づいて算出される、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記ユーザは、前記装置の所有者情報によって識別される、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を生成する注目度情報生成部と、
前記注目度情報を外部装置に送信し、前記注目度情報を用いて生成される第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を前記外部装置から受信する通信部と、
を備える情報処理装置。
【請求項10】
前記優先度情報の提供を要求するリクエスト情報を生成するリクエスト情報生成部をさらに備え、
前記リクエスト情報は、対象ユーザの情報を含み、
前記通信部は、前記リクエスト情報を前記外部装置に送信し、前記リクエスト情報に応じて生成された前記対象ユーザの前記優先度の情報を含む前記優先度情報を前記外部装置から受信する、請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記優先度が所定の値以上である前記第2のコンテンツの部分を抽出することによってダイジェストコンテンツを生成するダイジェスト生成部と、
前記ダイジェストコンテンツを前記ユーザによる視聴のために出力する出力部と、
前記ダイジェストコンテンツを視聴する前記ユーザの画像を取得する画像取得部と、
をさらに備え、
前記リクエスト情報生成部は、前記画像に含まれる顔によって識別されたユーザを対象ユーザとして前記リクエスト情報を生成する、請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記第1のコンテンツを前記ユーザによる視聴のために出力する出力部と、
前記第1のコンテンツを視聴している前記ユーザの画像を取得する画像取得部と、
をさらに備え、
前記注目度は、前記画像から検出される前記ユーザの動作に基づいて算出される、請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記ユーザは、前記画像に含まれる顔によって識別される、請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記第1のコンテンツを前記ユーザによる視聴のために出力する出力部と、
前記ユーザによる前記第1のコンテンツの視聴のための操作履歴を取得する操作履歴取得部と、
をさらに備え、
前記注目度は、前記操作履歴に基づいて算出される、請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記ユーザは、前記情報処理装置の所有者情報によって識別される、請求項14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を外部装置から受信することと、
前記注目度情報を用いて、第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を生成することと、
前記優先度情報を前記外部装置に送信することと、
を含む情報処理方法。
【請求項17】
ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を生成することと、
前記注目度情報を外部装置に送信することと、
前記注目度情報を用いて生成される第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を前記外部装置から受信することと、
を含む情報処理方法。
【請求項18】
ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を外部装置から受信する通信部と、
前記注目度情報を用いて、第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を生成する優先度情報生成部と、
としてコンピュータを機能させ、
前記通信部は、前記優先度情報を前記外部装置に送信するプログラム。
【請求項19】
ユーザによる視聴の状態に基づいて算出される第1のコンテンツの部分ごとの注目度の情報を含む注目度情報を生成する注目度情報生成部と、
前記注目度情報を外部装置に送信し、前記注目度情報を用いて生成される第2のコンテンツの部分ごとの視聴の優先度の情報を含む優先度情報を前記外部装置から受信する通信部と、
としてコンピュータを機能させるプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−186621(P2012−186621A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−47891(P2011−47891)
【出願日】平成23年3月4日(2011.3.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.COMPACTFLASH
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】