説明

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

【課題】コンテンツ情報に適切なコンテンツ関連情報を紐付けた高品位のユニット情報を提供可能な、情報処理装置等を提供する。
【解決手段】番組情報P、番組関連情報Rおよびユニット情報Uが登録されるデータベース4と、番組情報に番組関連情報を紐付けて作成されたユニット情報を操作端末2から受信するユニット情報受信部11と、受信したユニット情報と重複するユニット情報がデータベースに登録されているかを確認する重複登録確認部13と、重複登録の確認結果を操作端末を通じて操作者Aに通知する重複登録通知部15と、重複登録が確認されなければ、データベースまたは外部データベース5に登録されている検証情報Eに基づき、ユニット情報の信憑性を確認する信憑性確認部17と、信憑性の確認結果を操作端末を通じて操作者に通知する信憑性通知部19と、信憑性が確認されたユニット情報をデータベースに登録するユニット情報登録部21とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
番組、書籍媒体、音楽媒体、映像媒体、ゲーム媒体等からなるコンテンツのコンテンツ情報とともに、コンテンツに関連する広告・商品・サービス・他のコンテンツ等に関するコンテンツ関連情報を利用者に提供する情報提供サービスが知られている(下記特許文献1等参照)。サービス提供者は、コンテンツ情報にコンテンツ関連情報を紐付けてユニット情報を作成し、利用者に提供する。利用者は、ユニット情報を取得し、コンテンツ情報を閲覧するとともに、コンテンツ関連情報を通じて、例えば、コンテンツに関連する広告を閲覧し、コンテンツに関連する商品・サービスを購入し、またはコンテンツに関連する他のコンテンツを視聴する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−33449号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、サービス提供者の側では、コンテンツ情報、コンテンツ関連情報およびユニット情報がデータベースとして管理されている。そして、コンテンツ情報とコンテンツ関連情報の関係を確認した上で、コンテンツ情報に適切なコンテンツ関連情報が紐付けられる。しかし、通常、コンテンツ情報に紐付けられるべき全てのコンテンツ関連情報が必ずしも管理されていない。また、通常、利用者の要求を満たす適切なコンテンツ関連情報が必ずしも紐付けてられていない。また、サービス提供者の側では、データベースを公開し、コンテンツ関連情報の紐付けを外部の操作者に依頼する場合がある。しかし、この場合も、利用者の要求を満たす適切なコンテンツ関連情報が必ずしも紐付けられていない場合がある。このため、サービス提供者は、コンテンツ情報に適切なコンテンツ関連情報を紐付けた高品位のユニット情報を利用者に提供できず、利用者は、高品位のユニット情報を利用できない場合があった。
【0005】
そこで、本発明は、コンテンツ情報に適切なコンテンツ関連情報を紐付けた高品位のユニット情報を提供可能な、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある観点によれば、コンテンツ情報、コンテンツ関連情報およびユニット情報が登録されるデータベースと、コンテンツ情報にコンテンツ関連情報を紐付けて作成されたユニット情報を操作端末から受信するユニット情報受信部と、受信したユニット情報と重複するユニット情報がデータベースに登録されているかを確認する重複登録確認部と、重複登録の確認結果を操作端末を通じて操作者に通知する重複登録通知部と、重複登録が確認されなければ、データベースまたは外部データベースに登録されている検証情報に基づき、ユニット情報の信憑性を確認する信憑性確認部と、信憑性の確認結果を操作端末を通じて操作者に通知する信憑性通知部と、信憑性が確認されたユニット情報をデータベースに登録するユニット情報登録部とを備える情報処理装置が提供される。
【0007】
上記信憑性確認部は、ユニット情報をコンテンツ情報とコンテンツ関連情報に分離し、データベースまたは外部データベースに登録されている検証情報に基づき、コンテンツ情報とコンテンツ関連情報の関係の信憑性を検証してもよい。
【0008】
上記ユニット情報登録部は、信憑性が確認されなかったユニット情報を所定期間に亘ってデータベースに仮登録し、所定期間内に信憑性が確認されると、信憑性が確認されたユニット情報をデータベースに登録してもよい。
【0009】
上記情報処理装置は、所定の紐付け規則に従ってコンテンツ情報に適切なコンテンツ関連情報が紐付けられているかを確認する紐付け規則確認部と、紐付け規則の確認結果を操作端末を通じて操作者に通知する紐付け規則通知部とをさらに備えてもよい。
【0010】
上記ユニット情報受信部は、データベースに登録されているコンテンツ関連情報または操作者により作成されたコンテンツ関連情報を、コンテンツ情報に紐付けて作成されたユニット情報を操作端末から受信してもよい。
【0011】
上記ユニット情報受信部は、操作者により作成されたコンテンツ関連情報を操作端末から受信し、上記ユニット情報登録部は、受信したコンテンツ関連情報をデータベースに登録してもよい。
【0012】
上記情報処理装置は、ユニット情報の作成のために、データベースに登録されているコンテンツ情報、コンテンツ関連情報およびユニット情報を操作者に公開する情報公開部をさらに備えてもよい。
【0013】
上記情報処理装置は、ユニット情報を利用端末に送信するユニット情報送信部と、ユニット情報の利用状況を示す利用ログを利用端末から受信する利用ログ受信部と、利用ログをユニット情報に関連付けて登録する利用ログ登録部とをさらに備えてもよい。
【0014】
上記情報処理装置は、操作者が作成したユニット情報の利用ログを操作端末を通じて操作者に通知する利用ログ通知部をさらに備えてもよい。
【0015】
上記情報処理装置は、操作者が作成したユニット情報の利用ログに基づき、ユニット情報の利用状況に応じたサービスを操作者に提供するサービス提供部をさらに備えてもよい。
【0016】
また、本発明の別の観点によれば、コンピュータによって、コンテンツ情報にコンテンツ関連情報を紐付けて作成されたユニット情報を操作端末から受信するステップと、受信したユニット情報と重複するユニット情報がデータベースに登録されているかを確認するステップと、重複登録の確認結果を操作端末を通じて操作者に通知するステップと、重複登録が確認されなければ、データベースまたは外部データベースに登録されている検証情報に基づき、ユニット情報の信憑性を確認するステップと、信憑性の確認結果を操作端末を通じて操作者に通知するステップと、信憑性が確認されたユニット情報をデータベースに登録するステップとを含む情報処理方法が提供される。
【0017】
また、本発明の別の観点によれば、上記情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。ここで、プログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体を用いて提供されてもよく、通信手段等を介して提供されてもよい。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように本発明によれば、コンテンツ情報に適切なコンテンツ関連情報を紐付けた高品位のユニット情報を提供可能な、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係る情報提供システムの概要を示す図である。
【図2】情報提供装置の主要な機能構成を示すブロック図である。
【図3】データベースの構成を示す図である。
【図4】ユニット情報の構成を示す図である。
【図5】情報提供システムの主要な動作を示すシーケンス図である。
【図6】番組情報と番組関連情報の紐付け方法を模式的に示す図である。
【図7】紐付け規則の確認結果を模式的に示す図である。
【図8】紐付け規則の確認結果の通知状態を示す図である。
【図9】重複登録の確認結果を模式的に示す図である。
【図10】重複登録の確認結果の通知状態を示す図である。
【図11】信憑性の確認結果を模式的に示す図である。
【図12】信憑性の確認結果の通知状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0021】
[1.情報提供システムの概要]
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る情報提供システムの概要について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る情報提供システムの概要を示す図である。なお、以下では、番組(コンテンツ)を対象として、番組情報(コンテンツ情報)とともに番組に関連する関連情報(コンテンツ関連情報)を利用者に提供する場合について説明する。
【0022】
図1に示すように、情報提供システムは、情報提供装置1(情報処理装置)と、情報提供装置1に接続可能な操作端末2および利用端末3を含んで構成される。操作端末2および利用端末3は、有線または無線の通信回線(不図示)を通じて情報提供装置1に接続される。なお、操作端末2と利用端末3は、システム上の機能分担により便宜的に分類されるものであり、同一の端末として構成されてもよい。また、操作端末2および利用端末3は、各々に2以上の端末として構成されてもよい。
【0023】
情報提供装置1は、情報提供サービスを実施するサービス事業者により運用されるサーバ装置等の情報処理装置である。情報提供装置1は、番組情報P(番組情報の総称)、番組関連情報R(番組関連情報の総称)、および番組情報Pに番組関連情報Rを紐付けたユニット情報U(ユニット情報の総称)をデータベース4により管理するとともに、通信回線(不図示)を通じて外部データベース5(外部データベースの総称)にも接続される。操作端末2は、サービス事業者外部の操作者Aにより操作されるパーソナルコンピュータ、情報携帯端末等の情報処理装置である。利用端末3は、ユニット情報Uを利用する利用者Bにより操作される情報処理装置である。
【0024】
情報提供装置1は、番組情報Pに番組関連情報Rを紐付けたユニット情報Uを利用端末3を通じて利用者Bに提供する。操作端末2は、番組情報Pに番組関連情報Rを紐付けて作成されたユニット情報Uを情報提供装置1を通じてサービス事業者(不図示)に提供する。利用端末3は、利用者Bによる利用のために、ユニット情報Uを情報提供装置1から取得する。
【0025】
ここで、番組情報Pとは、番組のタイトル、出演者、制作者、提供者、提供日時、概要等に関する情報である。番組関連情報Rとは、番組に関連する広告・商品・サービス・他の番組等に関する情報である。番組関連情報Rは、番組のタイトル、出演者、制作者、提供者、提供日時、概要等のいずれか1つに関連する情報でもよく、これらのうち2以上に関連する情報でもよい。
【0026】
ユニット情報Uとは、ある番組の番組情報Pに、当該番組に関連する情報(番組関連情報R)を紐付けた情報である。なお、ある番組の番組関連情報Rには、他の番組の番組情報Pが含まれてもよい。ユニット情報Uは、詳細は後述するが、番組情報P、番組関連情報R、および番組情報Pに番組関連情報Rを紐付けるための紐付け情報C(紐付け情報の総称)からなる。
【0027】
情報提供システムでは、以下のような処理を通じて、番組情報Pに適切な番組関連情報Rを紐付けた高品位のユニット情報Uが提供される。まず、情報提供装置1では、番組情報Pに番組関連情報Rを紐付けて作成されたユニット情報Uが操作端末2から受信される。ここで、番組情報Pは、データベース4から取得され、番組関連情報Rは、データベース4から取得されもよく、操作者Aにより作成されてもよい。
【0028】
次に、受信したユニット情報Uと重複するユニット情報Uがデータベース4に登録されているかが確認され、重複登録の確認結果が操作端末2を通じて操作者Aに通知される。重複登録が確認されなければ、データベース4または外部データベース5に登録されている検証情報E(検証情報の総称)に基づき、ユニット情報Uの信憑性が確認され、信憑性の確認結果が操作端末2を通じて操作者Aに通知される。そして、信憑性が確認されたユニット情報Uがデータベース4に登録される。
【0029】
ここで、ユニット情報Uの信憑性は、ユニット情報Uに含まれる番組情報Pと番組関連情報Rの間に、直接的または間接的な何らかの事実関係が認められるかを示している。例えば、番組に関連する広告・商品・サービス・他の番組であれば、番組との間に直接的な事実関係が認められ、同一制作者による他の番組に関連する広告・商品・サービス・他の番組であれば、番組との間に間接的な事実関係が認められる。
【0030】
そして、サービス事業者により作成されたユニット情報U、および/または操作者Aにより作成されたユニット情報Uが利用者Bに提供される。これにより、ユニット情報Uの重複登録を排除し、ユニット情報Uの信憑性を確保することで、利用者Bの要求を満たす適切な番組関連情報Rを番組情報Pに紐付けた高品位のユニット情報Uを提供することができる。
【0031】
また、情報提供装置1では、ユニット情報Uの提供に応じて、ユニット情報Uの利用状況を示す利用ログが受信される。ユニット情報Uを作成した操作者Aには、ユニット情報Uの利用ログが通知され、ユニット情報Uに含まれる番組関連情報Rの提供者(広告事業者、商品・サービス事業者、番組提供事業者等)からユニット情報Uの利用状況に応じたサービス・報酬等が提供される。
【0032】
[2.情報提供装置1の構成]
つぎに、図2から図4を参照して、情報提供装置1の主要な機能構成について説明する。図2は、情報提供装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。図3は、データベース4の構成を示す図であり、図4は、ユニット情報Uの構成を示す図である。
【0033】
図2に示すように、情報提供装置1は、データベース4、ユニット情報受信部11、重複登録確認部13、重複登録通知部15、信憑性確認部17、信憑性通知部19、ユニット情報登録部21、紐付け規則確認部23、紐付け規則通知部25、ユニット情報作成部27、ユニット情報送信部29、利用ログ受信部31、利用ログ登録部33、利用ログ通知部35、サービス提供部37、情報公開部39を含んで構成される。
【0034】
図3に示すように、データベース4では、番組情報P、番組関連情報Rおよびユニット情報U等が登録されて管理されている。番組情報Pは、典型的に、番組提供事業者により管理されている外部データベース51から日々更新される情報として取得される。番組関連情報Rは、広告事業者、商品・サービス販売事業者、番組提供事業者等により管理されている外部データベース53から取得される。ユニット情報Uは、情報提供装置1自体により作成されてもよく、操作端末2を通じて操作者Aにより作成されてもよい。なお、データベース4では、番組情報Pや番組関連情報Rの情報自体、および/またはこれらの情報の所在(URL等)が管理されてもよい。
【0035】
図4に示すように、ユニット情報Uは、番組情報P、番組関連情報Rおよび紐付け情報Cからなる。図4に示す例では、ユニット情報Uaは、番組ABCの番組情報Pa、番組関連情報Ra1〜Ra5および紐付け情報Caを含み、ユニット情報Ubは、番組DEFの番組情報Pb、番組関連情報Rb1〜Rb3および紐付け情報Cbを含んでいる。紐付け情報Cは、番組関連情報RのID等を用いて、番組情報Pに番組関連情報Rを紐付けるための情報である。
【0036】
番組情報Pa、Pbには、番組ABCの静止画・動画情報、タイトル、出演者、制作者、提供者、提供日時、概要等に関する情報が含まれている。番組関連情報Ra1〜Ra5には、番組ABCに関連する広告・商品・サービス・他の番組等に関する情報が含まれ、番組関連情報Rb1〜Rb3には、番組EDFに関連する広告・商品・サービス・他の番組等に関する情報が含まれている。番組関連情報Ra1〜Ra5、Rb1〜Rb3には、テキスト情報、静止画・動画情報、リンク情報等が含まれている。
【0037】
番組関連情報Ra1は、番組ABCのタイトルに関連する商品の情報である。番組関連情報Ra2は、番組ABCの概要に記載された登場人物Zに関連する商品の情報である。番組関連情報Ra3は、番組ABCの出演者Yに関する情報である。番組関連情報Ra4は、番組ABCのタイトルに関連するサービスの情報である。番組関連情報Ra5は、番組ABCと同一の制作者による他の番組DEFに関する情報である。番組関連情報Rb1は、番組DEFのタイトルに関連する商品の情報である、番組関連情報Rb2は、番組DEFのタイトルに関連するサービスの情報である。番組関連情報Rb3は、番組DEFと同一の出演者による他の番組GHIに関する情報である。なお、番組関連情報Rには、他のホームページへのリンクが含まれてもよい。
【0038】
ユニット情報Uは、番組関連情報R(番組情報P)を介して他のユニット情報Uと関連付けられる。図4に示す例では、番組関連情報Ra5が番組DEFに関する情報であるので、番組ABCのユニット情報Uaが番組関連情報Ra5(番組情報Pbに相当する。)を介して番組DEFのユニット情報Ubと関連付けられている。ユニット情報Ua、Ub同士の関連付けによって、利用者Bは、ユニット情報Uaと、ユニット情報Uaに関連するユニット情報Ubをシームレスに利用することができる。
【0039】
情報提供装置1では、データベース4に登録されているユニット情報Uに基づき、自動的またはオペレータの操作を介して半自動的にユニット情報U同士が関連付けられる。なお、ユニット情報Uは、例えばユニット情報Ua−Ub、Ua−Uc等、2以上のユニット情報Uに関連付けられてもよく、例えばユニット情報Ua−Ub−Uc等、3以上の階層をなすように他のユニット情報Uに関連付けられてもよい。
【0040】
ユニット情報受信部11は、番組情報Pに番組関連情報Rを紐付けて作成されたユニット情報Uを操作端末2から受信する。操作端末2では、データベース4に登録されている番組関連情報Rまたは操作者Aにより作成された番組関連情報Rを番組情報Pに紐付けてユニット情報Uが作成される。
【0041】
紐付け規則確認部23は、所定の紐付け規則に従って番組情報Pに適切な番組関連情報Rが紐付けられているかを確認する。紐付け規則とは、例えば番組のスポンサーに競合する他社の広告・商品・サービス等に関する情報(番組関連情報R)の紐付けを防止するために参照される規則である。紐付け規則は、データベース4等により管理されている。紐付け規則通知部25は、紐付け規則の確認結果、つまり紐付け規則の違反の有無を示すメッセージを生成し、操作端末2を通じて操作者Aに通知する。
【0042】
重複登録確認部13は、受信したユニット情報Uと重複するユニット情報Uがデータベース4に登録されているかを確認する。ユニット情報Uの重複は、番組情報Pと番組関連情報Rの組合せに基づき判定される。例えば、番組情報Paと番組関連情報Ra1、Ra2からなるユニット情報Uaが登録済みであり、番組情報Paと番組関連情報Ra1からなるユニット情報Ubを受信した場合、ユニット情報Ua、Ubが重複していると判定され、ユニット情報Ubの修正が操作者Aに促される。重複登録通知部15は、重複登録の確認結果、つまり重複登録の有無を示すメッセージを生成し、操作端末2を通じて操作者Aに通知する。
【0043】
信憑性確認部17は、データベース4または外部データベース5に登録されている検証情報Eに基づき、ユニット情報Uの信憑性を確認する。ユニット情報Uの信憑性は、ユニット情報Uを番組情報Pと番組関連情報Rに分離し、番組情報Pと番組関連情報Rの関係の信憑性を検証することで確認される。なお、一旦分離されたユニット情報Uは、信憑性が確認された後に復元される。
【0044】
例えば、広告・商品・サービス・他の番組に関する情報(番組関連情報R)と番組(番組情報P)の間に何らかの事実関係が認められる場合、番組情報Pと番組関連情報Rの関係に信憑性があると判定され、他の確認結果に応じてユニット情報Uが登録される。信憑性通知部19は、信憑性の確認結果、つまり信憑性の有無を示すメッセージを生成し、操作端末2を通じて操作者Aに通知する。
【0045】
ユニット情報作成部27は、データベース4に登録されている番組情報Pおよび番組関連情報R、および外部データベース5に登録されている情報を用いて、番組情報Pに番組関連情報Rを紐付けてユニット情報Uを作成する。情報提供装置1では、自動的またはオペレータの操作を介して半自動的にユニット情報Uが作成され、データベース4に登録される。
【0046】
ユニット情報登録部21は、登録判定の結果に応じて、ユニット情報Uをデータベース4に登録する。つまり、紐付け規則を満たし、重複登録が存在せず、かつ信憑性があることが確認されると、ユニット情報Uがデータベース4に登録される。また、ユニット情報登録部21は、ユニット情報作成部27により作成されたユニット情報Uもデータベース4に登録する。また、ユニット情報Uに含まれる番組関連情報Rが操作者Aにより作成された情報である場合、番組関連情報Rもデータベース4に登録される。
【0047】
ユニット情報送信部29は、ユニット情報Uを利用端末3に送信する。ユニット情報Uは、送信指示に応じて利用端末3に送信されてもよく、予め登録されている利用端末3に自動送信されてもよい。利用ログ受信部31は、ユニット情報Uの利用状況を示す利用ログを受信する。利用ログ登録部33は、利用ログをユニット情報Uに関連付けて利用ログデータベース34等に登録する。利用ログは、ユニット情報Uに含まれる番組関連情報Rを通じて行われる、番組に関連する広告の閲覧状況、番組に関連する商品・サービスの購入状況、番組に関連する他の番組の視聴状況等として、ユニット情報Uの利用状況を表している。
【0048】
利用ログ通知部35は、操作者Aが作成したユニット情報Uの利用ログを操作端末2を通じて操作者Aに通知する。サービス提供部37は、操作者Aが作成したユニット情報Uの利用ログに基づき、ユニット情報Uの利用状況に応じたサービスや報酬を操作者Aに提供する。
【0049】
情報公開部39は、データベース4に登録されている番組情報P、番組関連情報Rおよびユニット情報Uを操作者Aに公開する。操作者Aは、アクセス権を予め取得した上で、情報提供装置1上で公開されているAPI(アプリケーションプログラムインターフェイス)に操作端末2を通じてアクセスする。そして、APIを通じてデータベース4に登録されている番組情報P、番組関連情報Rおよびユニット情報Uを検索および利用することで、番組情報Pに番組関連情報Rを紐付けたユニット情報Uを作成することができる。
【0050】
ユニット情報受信部11、重複登録通知部15、信憑性通知部19、紐付け規則通知部25、ユニット情報送信部29、利用ログ受信部31、利用ログ通知部35、サービス提供部37は、プロセッサ等により制御される通信装置として構成される。重複登録確認部13、信憑性確認部17、ユニット情報登録部21、紐付け規則確認部23、利用ログ登録部33、情報公開部39、ユニット情報作成部27は、プロセッサ等を含む情報処理装置として構成される。上記構成要素の機能は、少なくとも一部が回路等のハードウェアとして実現されてもよく、プログラム等のソフトウェアとして実現されてもよい。また、各構成要素をソフトウェアとして実現する場合、情報処理装置のCPU上で実行されるプログラムを通じて各構成要素の機能が実現される。
【0051】
[3.情報提供システムの動作]
つぎに、図5から図12を参照して、情報提供システムの主要な動作について説明する。図5は、情報提供システムの主要な動作を示すシーケンス図である。図6は、番組関連情報Rの紐付け方法を模式的に示す図である。図7は、紐付け規則の確認結果を模式的に示す図であり、図8は、その通知状態を示す図である。図9は、重複登録の確認結果を模式的に示す図であり、図10は、その通知状態を示す図である。図11は、信憑性の確認結果を模式的に示す図であり、図12は、その通知状態を示す図である。
【0052】
なお、図6から図12では、ユニット情報Uaの構成を例として説明するが、各図に示すユニット情報Uaには、特に構成上の関連性がないものとする。また、図6から図12では、番組情報P、番組関連情報Rおよびユニット情報Uが簡略化して示されている。
【0053】
図5に示すように、まず、操作者Aは、アクセス権を予め取得した上で、情報提供装置1上で公開されているAPIに操作端末2を通じてアクセスする(ステップS11)。
【0054】
(ユニット情報Uの作成)
操作端末2では、APIを利用する操作者Aにより、番組情報Pに番組関連情報Rを紐付けてユニット情報Uが作成される(S13)。ここで、ユニット情報Uは、データベース4に登録されている番組関連情報Rまたは操作者Aにより作成された番組関連情報Rを、番組情報Pに紐付けて作成される(紐付け情報Cも生成される。)。ユニット情報Uが作成されると、ユニット情報Uが情報提供装置1に送信される(S15)。なお、ユニット情報U自体に代えて、紐付け情報C、または紐付け情報Cと操作者Aにより作成された番組関連情報Rが送信されてもよい。
【0055】
図6には、操作端末2に表示されるAPIの操作画面60が示されている。操作画面60には、番組情報Pの表示領域61、番組関連情報Rの表示領域62、ユニット情報Uの表示領域63、およびメッセージ表示領域64が表示されている。なお、図6、図8、図10および図12に示す操作画面60は、操作画面60の構成の一例を示すものに過ぎない。
【0056】
操作者Aは、番組情報Pの表示領域61で、任意の検索ワード等の検索条件を検索条件指定欄71で指定して、データベース4上で番組情報Pを検索することができる。検索結果は、スクロールバー72の操作によりスクロール表示される。ここで、番組情報Pは、番組関連情報Rの紐付けが操作者Aに依頼されているかを示すフラグ73とともに表示されている。図6では、フラグ「○」が依頼中の状態にあることを示し、フラグ「×」が依頼中の状態にないことを示している。そして、操作者Aは、依頼中の状態を設定されているフラグ73とともに表示されている番組情報Pを選択することができる。なお、依頼を示すフラグ73は、例えば番組の提供開示時まで依頼中の状態に設定される。
【0057】
操作者Aは、番組関連情報Rの表示領域62で、任意の検索ワード等の検索条件を検索条件指定欄81で指定して、データベース4上で番組関連情報Rを検索することができる。検索結果は、スクロールバー82の操作によりスクロール表示される。ここで、番組関連情報Rは、選択された番組情報P(図中に太線で表示)に紐付けるかを示すフラグ83とともに表示されている。図6では、フラグ「レ」が番組情報Pとの紐付け状態を示している。そして、操作者Aは、紐付け状態を示すフラグ83を切替え操作して、選択した番組情報Pに適切な番組関連情報Rを紐付けることができる。
【0058】
また、操作者Aは、番組関連情報Rの表示領域63で、所定フォーマットで作成された番組関連情報Rを登録することができる。予め作成した番組関連情報Rのファイル(例えばファイル「Ra5」)がファイル指定欄84で指定された状態で番組関連情報登録ボタン85が操作されると、情報提供装置1により登録処理が行われる。ここで、登録処理では、ユニット情報Uの作成に利用される適切な番組関連情報Rであるかが確認され、適切な番組関連情報Rのみが登録される。登録された番組関連情報R(図中に太線で表示)は、番組関連情報Rの表示領域63に表示される。なお、操作者Aにより作成された番組関連情報Rは、サービス事業者または操作者Aによるユニット情報Uの作成に利用される。
【0059】
操作者Aは、ユニット情報Uの表示領域63で、番組関連情報Rの紐付け状態、つまりユニット情報Uの作成状態を確認することができる。ユニット情報Uの作成に際しては、ユニット情報Uの名称(例えばユニット情報「Ua」)が名称指定欄92で指定される。そして、操作者Aは、ユニット情報Uの作成を完了すると、ユニット情報登録ボタン93を操作して、作成したユニット情報Uを情報提供装置1に送信することができる。また、操作者Aは、任意の検索ワード等の検索条件を検索条件指定欄91に指定して、データベース4上でユニット情報Uを検索することができる。
【0060】
図6に示す例では、番組情報Pの表示領域61上で選択された番組情報Pに対して、番組関連情報Rの紐付けが行われている。番組情報Pには、操作者Aにより作成された番組関連情報Ra5を含む5つの番組関連情報Rが紐付けられている。そして、ユニット情報Uの表示領域63に示すユニット情報Uが作成されている。
【0061】
(紐付け規則の確認)
情報提供装置1では、所定の紐付け規則に従って番組情報Pに適切な番組関連情報Rが紐付けられているかが確認される(S17)。そして、紐付け規則の確認結果が操作端末2を通じて操作者Aに通知される(S19)。
【0062】
情報提供装置1では、ユニット情報Uを受信すると、番組情報Pに基づき番組のスポンサーや提供事業者が確認され、番組関連情報Rに基づき番組関連情報Rの広告・商品・サービス・他の番組の提供事業者が確認される。そして、紐付け規則に基づき、例えば、番組のスポンサーに競合する他社の広告・商品・サービス等に関する番組関連情報Rや番組の提供事業者に競合する他社の番組に関する番組関連情報Rが紐付けられていないかが確認される。紐付け規則は、スポンサー間の競合や提供事業者間の競合を規定する情報として予め準備されている。
【0063】
図7に示す例では、番組情報Paに番組関連情報Ra1〜Ra5が紐付けられている。ここで、例えば、番組関連情報Ra2が番組ABCのスポンサーに競合する他社の商品に関する情報であり、番組関連情報Ra5が番組ABCの提供事業者に競合する他事業者の番組である。よって、番組関連情報Ra2、Ra5が紐付け規則に違反していることになる。
【0064】
この場合、情報提供装置1では、紐付け規則の確認結果を示すメッセージが生成される。そして、図8に示すように、例えば「番組関連情報Ra2、Ra5が紐付け規則を満たしていません。ユニット情報Uaを修正してください。」というメッセージが操作画面60のメッセージ表示領域64を通じて操作者Aに通知される。ここで、番組関連情報Ra2、Ra5のスポンサーや提供事業者等、判定結果の詳細が通知されてもよい。そして、ユニット情報Uaの修正が行われた後、修正後のユニット情報Uaについて紐付け規則が再び確認される。なお、ユニット情報Uaが紐付け規則を満たしている場合、その旨のメッセージが通知されてもよく、あえて通知されなくてもよい。
【0065】
(重複登録の確認)
情報提供装置1では、受信したユニット情報Uと重複するユニット情報Uがデータベース4に登録されているかが確認される(S21)。そして、重複登録の確認結果が操作端末2を通じて操作者Aに通知される(S23)。
【0066】
情報提供装置1では、受信したユニット情報Uに含まれる番組情報Pを検索条件として、データベース4に登録されている他のユニット情報Uが検索される。そして、検索条件に該当するユニット情報Uのうち、受信したユニット情報Uに含まれる全ての番組関連情報Rを含むユニット情報Uがデータベース4に登録されているかが確認される。
【0067】
図9に示す例では、受信したユニット情報Uaが番組情報Paおよび番組関連情報Ra1〜Ra5を含んでいる。また、ユニット情報Ub、Ucがデータベース4に登録され、ユニット情報Ubが番組情報Paおよび番組関連情報Ra1〜Ra4、Ra6を含み、ユニット情報Ucが番組情報Paおよび番組関連情報Ra1〜Ra5、Ra7を含んでいる。ここで、ユニット情報Ubに番組関連情報Ra5が含まれていない一方、ユニット情報Ucに番組関連情報Ra1〜Ra5が全て含まれている。よって、ユニット情報Uaは、ユニット情報Ubとは重複していないが、ユニット情報Ucと重複していると判定される。
【0068】
この場合、情報提供装置1では、重複登録の確認結果を示すメッセージが生成される。そして、図10に示すように、例えば「重複するユニット情報Ucが登録済みです。ユニット情報Uaを修正してください。」というメッセージが操作画面60のメッセージ表示領域64を通じて操作者Aに通知される。ここで、登録済みのユニット情報Uc等、判定結果の詳細が通知されてもよい。そして、ユニット情報Uの修正が行われた後、修正後のユニット情報Uaについて紐付け規則および重複登録が再び確認される。なお、ユニット情報Uaが重複登録されていない場合、その旨のメッセージが通知されてもよく、あえて通知されなくてもよい。
【0069】
(信憑性の確認)
情報提供装置1では、データベース4または外部データベース5に登録されている検証情報Eに基づき、ユニット情報Uの信憑性が確認される(S25)。そして、信憑性の確認結果が操作端末2を通じて操作者Aに通知される(S27)。
【0070】
情報提供装置1では、まず、ユニット情報Uが番組情報Pおよび番組関連情報Rに分離される。そして、番組情報Pの素データおよび番組関連情報Rの素データを検索条件として、データベース4または外部データベース5に登録されている検証情報Eが検索される。ここで、素データとは、検索条件として利用可能な最小単位のデータを意味する。素データは、例えば番組のタイトルでもよく、番組の概要に形態素解析等の処理を施して抽出された単語・句等でもよい。
【0071】
次に、番組情報Pと番組関連情報Rの間に直接的または間接的に何らかの事実関係が認められるかが検証される。信憑性の確認では、番組情報P、番組関連情報Rとともに、番組編成情報、EPG情報、ニュース・ブログ記事の情報等、データベース4または外部データベース5に登録されている検証情報Eが利用される。
【0072】
次に、検証情報E自体、または検証情報Eに形態素解析等の処理を施して抽出された単語・句等を利用して、番組情報Pと番組関連情報Rの間に直接的または間接的な何らかの事実関係が認められるかが検証される。そして、ユニット情報Uに含まれる番組情報Pとユニット情報Uに含まれる全ての番組関連情報Rの間に何らかの事実関係が認められた場合、ユニット情報Uの信憑性が確認される。
【0073】
図11に示す例では、受信したユニット情報Uaが番組情報Paおよび番組関連情報Ra1〜Ra5を含んでいる。また、番組情報Paと番組関連情報Ra1〜Ra5の間の事実関係を示すために、検証情報E1〜E7が検索されている。
【0074】
番組関連情報Ra1については、検証情報E1より番組関連情報Ra1の商品名に番組ABCのタイトルが含まれている。番組関連情報Ra2については、検証情報E2より番組Aに登場人物Zが含まれ、検証情報E3より番組関連情報Ra2の商品名に登場人物Zが含まれている。番組関連情報Ra3については、検証情報E4より番組Aの出演者に俳優Yが含まれ、検証情報E5より公式サイトの名称に俳優Yの名称が含まれている。番組関連情報Ra4については、検証情報E6より番組関連情報Ra4のサービス詳細に番組ABCのタイトルが含まれている。よって、番組情報Paと番組関連情報Ra1〜Ra4の間には、何らかの事実関係の存在が認められる。
【0075】
一方、番組関連情報Ra5については、例えば、検証情報E7より番組Aが制作者Xにより制作されたことが認められるが、番組関連情報Ra5に関する番組DEFが制作者Xにより制作された等、番組情報Paとの間に何らかの事実関係の存在を裏付ける検証情報Eが検索されていない。よって、番組情報Paと番組関連情報Ra5の間には、何らかの事実関係の存在が認められず、ユニット情報Uaに信憑性がないと判定される。
【0076】
この場合、情報提供装置1では、信憑性の確認結果を示すメッセージが生成される。そして、図12に示すように、例えば「番組情報Paと番組関連情報Ra5の間には、事実関係の存在が認められません。ユニット情報Uaを修正してください。」というメッセージが操作画面60のメッセージ表示領域を通じて操作者Aに通知される。ここで、番組関連情報Ra5について検索された検証情報Eのリスト等、判定結果の詳細が通知されてもよい。そして、ユニット情報Uaの修正が行われた後、修正後のユニット情報Uaについて紐付け規則、重複登録およびが信憑性が再び確認される。なお、ユニット情報Uaの信憑性が確認された場合、その旨のメッセージが通知されてもよく、あえて通知されなくてもよい。
【0077】
ここで、信憑性が確認されなかったユニット情報Uは、番組の提供開始時まで等、所定期間に亘ってデータベース4に仮登録され、所定期間内に信憑性が確認された場合にデータベース4に登録されてもよい。これは、番組情報Pが日々更新される情報であることを考慮すれば、番組情報Pの更新直後にユニット情報Uの登録を試みた場合、その直後に事実関係を裏付ける検証情報Eが検索可能となる場合があるためである。
【0078】
(ユニット情報Uの登録等)
そして、情報提供装置1では、ユニット情報Uの登録の可否が判定される(S29)。そして、ユニット情報Uは、紐付け規則を満たし、重複登録が存在せず、かつ信憑性があることが確認されると、データベース4に登録される(S31)。ここで、ユニット情報Uの登録に際しては、番組情報P、番組関連情報Rおよび紐付け情報Cからなるユニット情報Uが登録されるとともに、ユニット情報Uを登録した操作者Aの情報が登録される。なお、操作者Aにより作成された番組関連情報Rも登録される。
【0079】
情報提供装置1では、ユニット情報Uが利用者Bに提供され(S33)、ユニット情報Uの利用状況を示す利用ログが受信される(S35)。利用ログは、ユニット情報Uに含まれる番組関連情報Rを通じた、番組に関連する広告の閲覧状況、番組に関連する商品・サービスの購入状況、番組に関連する他の番組の視聴状況等として、ユニット情報Uの利用状況を表している。利用ログは、ユニット情報Uに関連付けて、データベース4または利用ログデータベース34等に登録される(S37)。なお、利用ログは、利用端末3から情報提供装置1に通知されずに、広告事業者、商品・サービス事業者、番組提供事業者から通知されてもよい。
【0080】
また、利用ログは、APIの操作画面60上にユニット情報Uの検索結果とともに表示されてもよい。操作者Aは、利用状況の高いユニット情報Uを参照することで、ユニット情報Uの作成技術を習得することができる。
【0081】
情情報提供装置1では、操作者Aが作成したユニット情報Uの利用ログが操作端末2を通じて操作者Aに通知される(S39)。利用ログは、操作者Aの指示に応じて操作端末2に通知されてもよく、予め登録されている操作端末2に定期的に通知されてもよい。
【0082】
情報提供装置1では、操作者Aが作成したユニット情報Uの利用ログに基づき、ユニット情報Uの利用状況に応じたサービス・報酬が操作者Aに提供される(S41)。サービス・報酬は、操作者Aの請求に応じて操作者Aに提供されてもよく、予め登録されている操作者Aに定期的に提供されてもよい。なお、サービス・報酬は、情報提供装置1に代えて、または情報提供装置1とともに、番組関連情報Rの提供者から提供されてもよい。
【0083】
[4.まとめ]
以上説明したように、本発明の実施形態に係る情報提供装置1および情報提供方法によれば、ユニット情報Uの重複登録を排除し、ユニット情報Uの信憑性を確保することで、番組情報Pに利用者Bの要求を満たす適切な番組関連情報Rを紐付けた高品位のユニット情報Uを提供することができる。
【0084】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0085】
例えば、上記説明では、紐付け規則の確認、重複登録の確認および信憑性の確認がユニット情報Uの送信後に行われる場合について説明した。しかし、紐付け規則の確認および/または重複登録の確認は、ユニット情報Uの送信前に行われてもよい。例えば、紐付け規則の確認は、番組関連情報Rの表示領域62で紐付け状態を示すフラグ83を操作した時点で行われてもよい。また、作成中のユニット情報Uに類似するユニット情報Uを併せて表示することで、重複登録と判定されるユニット情報Uの作成が事前に防止されるようにしてもよい。
【0086】
また、上記説明では、番組を対象として、番組情報とともに番組に関連する関連情報を利用者に提供する場合について説明した。しかし、番組に代えて書籍媒体、音楽媒体、映像媒体、ゲーム媒体等のコンテンツを対象として、コンテンツ情報とともにコンテンツに関連する関連情報を利用者に提供する場合についても同様に説明することができる。
【符号の説明】
【0087】
1 情報提供装置(情報処理装置)
2 操作端末
3 利用端末
4 データベース
5 外部データベース
11 ユニット情報受信部
13 重複登録確認部
15 重複登録通知部
17 信憑性確認部
19 信憑性通知部
21 ユニット情報登録部
23 紐付け規則確認部
25 紐付け規則通知部
27 ユニット情報作成部
29 ユニット情報送信部
31 利用ログ受信部
33 利用ログ登録部
35 利用ログ通知部
37 サービス提供部
39 情報公開部
A 操作者
B 利用者
P 番組情報
R 番組関連情報
U ユニット情報
C 紐付け情報
E 検証情報


【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ情報、コンテンツ関連情報およびユニット情報が登録されるデータベースと、
前記コンテンツ情報に前記コンテンツ関連情報を紐付けて作成された前記ユニット情報を操作端末から受信するユニット情報受信部と、
前記受信したユニット情報と重複するユニット情報が前記データベースに登録されているかを確認する重複登録確認部と、
前記重複登録の確認結果を前記操作端末を通じて操作者に通知する重複登録通知部と、
前記重複登録が確認されなければ、前記データベースまたは外部データベースに登録されている検証情報に基づき、前記ユニット情報の信憑性を確認する信憑性確認部と、
前記信憑性の確認結果を前記操作端末を通じて前記操作者に通知する信憑性通知部と、
前記信憑性が確認されたユニット情報を前記データベースに登録するユニット情報登録部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記信憑性確認部は、前記ユニット情報を前記コンテンツ情報と前記コンテンツ関連情報に分離し、前記データベースまたは前記外部データベースに登録されている前記検証情報に基づき、前記コンテンツ情報と前記コンテンツ関連情報の関係の信憑性を検証する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ユニット情報登録部は、前記信憑性が確認されなかったユニット情報を所定期間に亘って前記データベースに仮登録し、前記所定期間内に前記信憑性が確認されると、前記信憑性が確認されたユニット情報を前記データベースに登録する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
所定の紐付け規則に従って前記コンテンツ情報に適切な前記コンテンツ関連情報が紐付けられているかを確認する紐付け規則確認部と、
前記紐付け規則の確認結果を前記操作端末を通じて操作者に通知する紐付け規則通知部と
をさらに備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ユニット情報受信部は、前記データベースに登録されているコンテンツ関連情報または前記操作者により作成されたコンテンツ関連情報を、前記コンテンツ情報に紐付けて作成されたユニット情報を前記操作端末から受信する、請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ユニット情報受信部は、前記操作者により作成されたコンテンツ関連情報を前記操作端末から受信し、
前記ユニット情報登録部は、前記受信したコンテンツ関連情報を前記データベースに登録する、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ユニット情報の作成のために、前記データベースに登録されている前記コンテンツ情報、前記コンテンツ関連情報および前記ユニット情報を前記操作者に公開する情報公開部をさらに備える、請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記ユニット情報を前記利用端末に送信するユニット情報送信部と、
前記ユニット情報の利用状況を示す利用ログを前記利用端末から受信する利用ログ受信部と、
前記利用ログを前記ユニット情報に関連付けて登録する利用ログ登録部と
をさらに備える、請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記操作者が作成したユニット情報の利用ログを前記操作端末を通じて前記操作者に通知する利用ログ通知部をさらに備える、請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記操作者が作成したユニット情報の利用ログに基づき、前記ユニット情報の利用状況に応じたサービスを前記操作者に提供するサービス提供部をさらに備える、請求項8または9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータによって、
コンテンツ情報にコンテンツ関連情報を紐付けて作成されたユニット情報を操作端末から受信するステップと、
前記受信したユニット情報と重複するユニット情報がデータベースに登録されているかを確認するステップと、
前記重複登録の確認結果を前記操作端末を通じて操作者に通知するステップと、
前記重複登録が確認されなければ、前記データベースまたは外部データベースに登録されている検証情報に基づき、前記ユニット情報の信憑性を確認するステップと、
前記信憑性の確認結果を前記操作端末を通じて前記操作者に通知するステップと、
前記信憑性が確認されたユニット情報を前記データベースに登録するステップと
を含む情報処理方法。
【請求項12】
請求項11に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−4648(P2012−4648A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−135056(P2010−135056)
【出願日】平成22年6月14日(2010.6.14)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】