説明

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

【課題】メニュー階層構造の把握の容易性とメニュー操作性に優れた情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】複数の階層を持つメニューを表示する情報処理装置であって、選択中のメニュー階層でフォーカスされているメニュー項目を他のメニュー項目と異なる表示態様で表示するとともに、固定位置に表示する選択メニュー項目表示手段と、前記メニュー階層の上下順序と画面上での各メニュー階層の表示位置の順序とが一致するように表示する上位メニュー階層表示手段と、前記選択中のメニュー階層でフォーカスされているメニュー項目と上位のメニューで選択されたメニュー項目を線上に配置して表示する選択メニュー履歴表示手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関し、特に、メニュー画面を表示する際に用いて好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、階層構造の各階層でメニュー項目を選択して次の階層に進み、進んだ先の階層でさらにメニュー項目を選択するという操作を繰り返すことによって機能の選択などを行うことを可能にしたものがある。しかし、階層構造を持つメニューを表示させる場合、例えば、最上位のメニュー画面において、目的とする操作にたどり着くのに、どのメニューを選択すればいいのかが分かりづらいという問題があった。
【0003】
これらの問題に対し、メニュー項目が下位階層を持つことを、メニュー項目の表示を工夫することで明示することで、階層構造を分かりやすくするものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、3次元の仮想空間を用いて、奥に進むことで階層が深くなるように表現することで、現在の階層の把握を容易にするものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2004−326189号公報
【特許文献2】特開2004−70829号広報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の方法のように、上記メニュー項目が下位階層を持っていることをメニュー項目に表示する方法では、下位階層を持つメニュー項目を選択した場合、選択されたメニュー項目を中心として拡大表示して次の階層を表示している。そのため、一つ上の階層におけるメニュー項目のうち、一部は画面からはみ出してしまい、メニュー構成の全体像を把握することは困難である。また、メニュー項目に下位階層があることを示すだけであり、その内容は分からない。このため、実際にどのような下位階層があるのかは、下位階層に遷移しないと分からない。
【0006】
また、特許文献2に記載の方法のように、3次元の仮想空間を用いる方法では、ある階層においてメニュー項目を選択すると、次の階層のメニュー項目群と、選択されたメニュー項目としか表示されない。そのため、上の階層にどのようなメニュー項目があったかという情報が画面上から消えるため、メニュー構成の全体像を把握することはやはり困難である。
【0007】
本発明は前述の問題点に鑑み、メニュー階層構造の把握の容易性とメニュー操作性に優れた情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の情報処理装置は、複数の階層を持つメニューを表示する情報処理装置であって、選択中のメニュー階層でフォーカスされているメニュー項目を他のメニュー項目と異なる表示態様で表示するとともに、固定位置に表示する選択メニュー項目表示手段と、前記メニュー階層の上下順序と画面上での各メニュー階層の表示位置の順序とが一致するように表示する上位メニュー階層表示手段と、前記選択中のメニュー階層でフォーカスされているメニュー項目と上位のメニューで選択されたメニュー項目を線上に配置して表示する選択メニュー履歴表示手段とを有することを特徴とする。
【0009】
本発明の情報処理方法は、複数の階層を持つメニューを表示する情報処理方法であって、選択中のメニュー階層でフォーカスされているメニュー項目を他のメニュー項目と異なる表示態様で表示するとともに固定位置に表示する選択メニュー項目表示工程と、前記メニュー階層の上下順序と画面上での各メニュー階層の表示位置の順序とが一致するように表示する上位メニュー階層表示工程と、前記選択中のメニュー階層でフォーカスされているメニュー項目と上位のメニューで選択されたメニュー項目を線上に配置して表示する選択メニュー履歴表示工程とを有することを特徴とする。
【0010】
本発明のプログラムは、前記情報処理方法の各工程をコンピュータにて実施させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、階層構造を持つメニューの表示において、単純な操作によってメニュー間を行き来することができ、メニューの階層構造を把握しやすくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の画像データ処理装置の構成例を示すブロック図である。
図1において、101は入力部であり、ユーザによるキー操作などを受信する。102は制御部であり、入力部101で受信したキー操作の情報と、現在のメニュー構成とからどのように表示を切り替えるかを制御する処理などを行う。103は表示部であり、制御部102で処理された結果を表示するCRTや液晶などの表示部分で構成されている。
【0013】
なお、制御部102は選択メニュー項目表示手段、上位メニュー階層表示手段、及び選択メニュー履歴表示手段として機能する。そして、この制御部102は、選択中の複数のメニュー階層でフォーカスされているメニュー項目を他のメニュー項目と異なる表示態様で表示するとともに固定位置に表示する。また、制御部102は、複数のメニュー階層間の遷移を、アニメーションを用いて表示する。異なる表示態様としては、表示サイズ、表示色、図形の追加等で表示の態様を変更する。
【0014】
また、この制御部102は、メニュー階層の上下順序と画面上での各メニュー階層の表示位置の順序とが一致するように表示する。さらに、選択中のメニュー階層でフォーカスされているメニュー項目と上位のメニューで選択されたメニュー項目とを線上(同一直線上或いは同一曲線上)に配置して表示する。
【0015】
104はメモリ部であり、現在のメニュー構成、キー操作の履歴、メニュー遷移の履歴、メニュー制御を行うプログラムなどを保持する。
【0016】
図2は、本実施形態におけるメニュー画面の表示処理手順の一例を示すフローチャートである。また、図3は、上記メニューの同一階層内での処理手順の一例を示すフローチャートであり、図4は、上記メニューの階層間での処理手順の一例を示すフローチャートである。さらに、図5〜図7は、本実施形態におけるメニュー表示例を示す図である。以下、これらのフローチャートとメニュー表示例を参照しながら本実施形態を説明する。
【0017】
まず、テレビやビデオなどのメニューを持つ機器において、メニューを表示する操作を検知すると、制御部102は、メニュー初期画面を表示する(ステップS201)。
【0018】
図5(a)は、本実施形態におけるメニュー初期画面の一例を示す図である。
メニュー初期画面では、メニュー階層のうち、最上位階層のメニュー項目を並べて表示する。最上位メニュー群のうち、メニュー項目「設定」502は他のメニュー項目より大きく表示し、矩形501で囲まれている。これにより、「設定」502が選択状態にあること示し、他のメニュー項目と視覚的に区別できるようになっている。なお、表示サイズの変更、表示色の変更、または他の図形の追加によって視覚的に区別してもよい。さらに、画面下方には、メニュー項目「設定」の一つ下の階層にあたるメニュー群503を表示する。
【0019】
図5(a)の状態で、上下左右方向の操作が検知されると(ステップS202)、検知された操作が左右方向であるか否かを判断する(ステップS203)。この判断の結果、左右方向である場合は、階層内メニュー表示更新処理を行う(ステップS204)。
【0020】
次に、ステップS204における階層内メニュー表示更新処理について、図3を参照しながら説明する。
図3において、階層内メニュー表示更新処理では、左方向操作を検知したか否かを判断する(ステップS301)。この判断の結果、左方向操作を検知した場合は、ステップS302に進む。
【0021】
次に、左にメニュー項目があるか否かを判断する(ステップS302)。この判断の結果、左にメニュー項目がない場合は処理を終了し、左にメニュー項目がある場合はステップS303に進む。
【0022】
また、図5(a)の状態で、右方向操作を行うと、同様に階層内メニュー表示更新処理に入る。ステップS301の判断の結果、右方向操作を検知した場合は、右にメニュー項目があるか否かを判断する(ステップS304)。この判断の結果、右にメニュー項目がない場合は処理を終了し、右にメニュー項目がある場合はステップS305に進み、左方向スライド表示を行う。図5(a)に示す例では、右にメニュー項目「ビデオ」があるので、「ビデオ」が矩形501内に移動するようにスライド表示する。
【0023】
次に、下位階層があるか否かを判断する(ステップS306)。この判断の結果、下位階層がない場合はそのまま終了し、下位階層がある場合は下位階層のメニューを表示する(ステップS307)。この結果、図5(b)に示す状態となる。
【0024】
これにより、フォーカスは「設定」505から「ビデオ」504に遷移するがフォーカスされているメニュー項目の表示位置は変化しない。また、図5(a)でフォーカスされ拡大表示されていた「設定」501は、図5(b)ではフォーカスが外れ通常表示になり、新たにフォーカスされる「ビデオ」504は通常表示から拡大表示になる。
【0025】
通常表示から拡大表示、拡大表示から通常表示への変更はアニメーション的に変化させてもよいし、任意のタイミングで切り替えて表示してもよい。また、フォーカスされているメニュー項目の下位階層506のメニュー群についても、表示切り替えは、アニメーション的に行ってもよいし、任意のタイミングで切り替えて表示してもよい。
【0026】
図5(b)の状態から、左方向操作を行うと、今度は左にメニュー項目「設定」505があるので、右方向スライド表示を行う(ステップS303)。すると、再び「設定」501にフォーカスが移動し、画面下方には「設定」の下位階層のメニュー群503を表示して、図5(a)の状態に戻る。
また、図5(b)の状態から、右方向操作を行うと上記と同様に「音楽」にフォーカスが移動し、画面下方に「音楽」の下位階層のメニューを表示する。
【0027】
一方、図2のステップS203の判断の結果、検知された操作が上下方向である場合は、階層間メニュー表示更新処理を行う(ステップS205)。
【0028】
次に、ステップS205における階層間メニュー表示更新処理について、図4を参照しながら説明する。
図4の階層間メニュー表示更新処理では、まず下方向操作を検知したか否かを判断する(ステップS401)。この判断の結果、下方向操作を検知した場合は、現在のフォーカスメニューに下位階層が存在するか否かを判断する(ステップS402)。この判断の結果、下位階層が存在しない場合はそのまま終了し、下位階層がある場合は、メニュー全体を上方向にスライド表示する(ステップS403)。
【0029】
このとき、図6に示すように、選択対象となっていたメニュー群601が、選択されたときの大きさの関係を保ちながら全体的に縮小させて画面上方にスライド表示する。すなわち、図5(a)で選択された「設定」502は図6においても、他のメニューより大きく表示される。
【0030】
このとき、選択された「設定」の左右中心線がフォーカスを表す矩形501の左右中心線と一致するようにスライドさせる。そして、「設定」602の下位階層メニュー群が、今まで選択対象であった「設定」を含むメニュー群が表示されていた領域に表示される。その領域に新しく表示されるメニュー群内のメニュー項目である「テレビ設定」603が矩形501内に表示され、フォーカス状態となる。このとき、図5(a)から図6への画面遷移はアニメーション的でもよいし、任意のタイミングで切り替え表示してもよい。
【0031】
次に、ステップS404において、さらにフォーカスメニューに下位階層があるか否かを判断する。この判断の結果、下位階層がない場合はそのまま終了し、下位階層がある場合は、下位階層のメニュー表示処理を行う(ステップS407)。図6に示す例では、「テレビ設定」603に下位階層が存在するので、下位階層604のメニュー表示処理を行う。一方、ステップS401の判断の結果、下方向操作を検知しなかった場合は、上位階層があるか否かを判断する(ステップS405)。この判断の結果、上位階層がない場合はそのまま終了し、上位階層がある場合はメニュー全体を下方向にスライド表示する(ステップS406)。
【0032】
図6の状態で右方向操作を行うと、フォーカスは「外部入力設定」に移り、画面下方には「外部入力設定」の下位階層を表示する。このとき、縮小表示している最上位階層は変化しない。また、図6の状態で上方向操作を行うと、最上位階層のメニュー群601が拡大表示されて下方にスライドし、また、選択対象であったメニュー群を画面下方に表示して、図5(a)の状態に戻る。
【0033】
一方、図6の状態で下方向操作を行うと、図7に示す状態になる。選択された「テレビ設定」603の拡大表示を維持した状態で「テレビ設定」603を含むメニュー群を上記同様に画面上方に縮小しながらスライド表示する。そして、すでに上方に縮小表示されていた最上位階層は、さらに縮小され上方にスライドする。このときも、選択されたメニュー「設定」及び「テレビ設定」の左右中心線は、フォーカスを表す矩形501の左右中心線と一致するように表示する。
【0034】
図7の状態で右方向操作を行うと、上記同様の処理によって「画質」にフォーカスが移り、「画質」に下位階層がある場合には、画面下方に「画質」の下位階層を表示する。また、図7の状態で上方向操作を行うと、図6の状態になる。
【0035】
以上のように、階層構造を持つメニューにおいて、選択対象となっているメニュー群を画面上の常に同じ領域703に表示する。そして、フォーカスされているメニュー項目は常に同じ位置701に他のメニュー項目と視覚的に区別可能なように表示する。また、階層間の遷移が生じた場合には、選択対象だったメニュー群を上方に縮小表示とともにスライドさせる。上方にスライドしたメニュー群のうち、選択したメニュー項目を現在フォーカスされているメニュー項目を表示する位置と左右中心線が一致するような領域702に表示する。
【0036】
さらに、フォーカスされているメニュー項目が下位階層をもつ場合には、画面下方に下位階層を表示することで、実際にメニューを選択することなく、次の階層にどのようなメニュー項目があるかが確認できる。このようにすることで、例えば、テレビのリモコンで操作する場合には、上下左右キーを用いるだけでメニュー階層の全てのメニュー項目に移動できる。
【0037】
さらに、選択されたメニュー群全体を縮小表示して上方にスライドさせることによって、現在どの階層にいるかについて、最上位階層からどのようにメニューをたどってきたかとについて把握しやすくなる。そのままの大きさでスライドするよりも、より多くの階層を表示することができる。
【0038】
また、縮小とスライドとを組み合わせることでメニュー群が奥に進んでいるような視覚効果を生み出し、3D空間的な表現も可能である。本実施形態では、メニュー階層が下位に遷移するときに現在の階層を縮小表示して画面上方にスライドさせたが、さらに透明度や表示色を変化させたりしてもよい。
【0039】
また、本実施形態ではメニュー項目に文字情報が含まれていたために、項目を見ればメニューの内容が容易に把握できる。メニュー項目を文字情報の含まれないアイコンで表示する際には、選択されているメニュー項目を説明するような文字情報を選択されているメニュー項目の近傍に表示するようにしてもよい。
【0040】
これまで、テキストやアイコンで表現されたメニュー項目についての実施形態について説明したが、動画、音声のコンテンツをサムネイル化して、本実施形態と同様の機構で表示させてもよい。動画のサムネイルを表示する場合には、全ての動画コンテンツを再生させた状態で本実施形態と同様の動作をさせてもよい。
【0041】
また、選択対象となっている階層のみを再生させて、他の階層は各サムネイルの任意のタイミングにおける画像スナップショットを静止画として表示させてもよい。また、選択対象となっている階層のさらにフォーカスが合っているサムネイルのみ再生状態としてもよい。音声コンテンツのサムネイルを表示する場合には、フォーカスが合っているサムネイルのみ再生状態とするようにしてもよい。
【0042】
以上のように本実施形態によれば、階層構造を持つメニューの表示において、単純な操作によってメニュー間を行き来することができ、メニューの階層構造を把握しやすくなる。また、選択中のメニュー階層は常に同一の領域内に表示され、フォーカスされているメニュー項目は同一の矩形領域内に表示されるため、視点の移動が少なく、ユーザによるメニューの使い勝手を向上させることができる。
【0043】
(本発明に係る他の実施形態)
前述した本発明の実施形態における情報処理装置を構成する各手段、並びに情報処理方法の各工程は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0044】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0045】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図2〜図4に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムまたは装置に直接、または遠隔から供給する場合も含む。そして、そのシステムまたは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0046】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0047】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0048】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどがある。さらに、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)などもある。
【0049】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する方法がある。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0050】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0051】
また、その他の方法として、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記録媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0052】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0053】
さらに、その他の方法として、まず記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施形態の画像データ処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態におけるメニュー画面の表示処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態における階層内メニュー表示更新処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態における階層間メニュー表示更新処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態におけるメニュー画面の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態における下位階層のメニュー画面の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態におけるさらに下位階層のメニュー画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0055】
101 入力部
102 制御部
103 表示部
104 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の階層を持つメニューを表示する情報処理装置であって、
選択中のメニュー階層でフォーカスされているメニュー項目を他のメニュー項目と異なる表示態様で表示するとともに、固定位置に表示する選択メニュー項目表示手段と、
前記メニュー階層の上下順序と画面上での各メニュー階層の表示位置の順序とが一致するように表示する上位メニュー階層表示手段と、
前記選択中のメニュー階層でフォーカスされているメニュー項目と上位のメニューで選択されたメニュー項目を線上に配置して表示する選択メニュー履歴表示手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記上位メニュー階層表示手段は、前記選択中のメニュー階層でフォーカスされているメニュー項目が下位のメニュー階層を持つ場合に、前記下位のメニュー階層を現在のメニュー階層と同一の画面上に表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記選択メニュー項目表示手段は、メニュー項目の表示サイズの変更、表示色の変更、または図形の追加によって表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記上位メニュー階層表示手段は、さらに、メニュー項目の表示位置、表示色、または透明度を変更して表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記選択メニュー履歴表示手段は、上位のメニュー階層で選択されたメニュー項目と、選択中の階層でフォーカスされているメニュー項目とを同一直線上または同一曲線上に配置して表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記選択メニュー履歴表示手段は、メニュー階層間の遷移を、アニメーションを用いて表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
複数の階層を持つメニューを表示する情報処理方法であって、
選択中のメニュー階層でフォーカスされているメニュー項目を他のメニュー項目と異なる表示態様で表示するとともに固定位置に表示する選択メニュー項目表示工程と、
前記メニュー階層の上下順序と画面上での各メニュー階層の表示位置の順序とが一致するように表示する上位メニュー階層表示工程と、
前記選択中のメニュー階層でフォーカスされているメニュー項目と上位のメニューで選択されたメニュー項目を線上に配置して表示する選択メニュー履歴表示工程とを有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理方法の各工程をコンピュータにて実施させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−113420(P2010−113420A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−283549(P2008−283549)
【出願日】平成20年11月4日(2008.11.4)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】